JP2018179591A - 4点曲げ疲労試験治具および疲労試験装置ならびに加速劣化試験方法 - Google Patents

4点曲げ疲労試験治具および疲労試験装置ならびに加速劣化試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メタライズ放熱基板の熱機械的な信頼性評価を短時間で行うことが可能な加速劣化試験方法、これに用いて好適な4点曲げ疲労試験治具、これを用いた疲労試験装置を提供する。【解決手段】4点曲げ疲労試験治具1は、一対の下側内ピン201及び上側内ピン202を備える内ピン保持部2と、上側内ピン202の上端部と当接した状態で、内ピン保持部2を固定可能な移動ユニット3と、一対の下側外ピン401及び上側外ピン402を備える固定ユニット4とを有している。移動ユニット3は、固定ユニット4に対して上下方向に移動可能である。板状の試験片5に対する熱サイクル試験時の温度変化に起因する熱残留応力と同等の応力を、4点曲げ疲労試験治具1を用いて外部からの機械的な応力負荷によって試験片5に対して負荷し、熱サイクル試験による試験片5の寿命を、4点曲げ疲労試験による試験片5の寿命から推測する。【選択図】図1

Description

本発明は、4点曲げ疲労試験治具および疲労試験装置ならびに加速劣化試験方法に関する。
従来、セラミックス基板に金属層が接合されたメタライズ放熱基板の熱機械的な信頼性評価試験法としては、JIS R 1692 「ファインセラミックス基板の熱疲労試験方法」に記載されるような、セラミックス層とセラミックス層に接合された金属層とを有する板状の試験片に対して、低温および高温を一定時間ごとに繰り返す熱サイクル試験が一般的に行われている(非特許文献1参照)。
AkihisaFukumoto, David Berry, Khai D.T.Ngo, Guo-Quan Lu,「Effectsof Extreme Temperature Swings(-55℃ to 250℃) on Silicon Nitride Active Metal Brazing Substrates」,IEEE TRANSACTIONS ON DEVICE AND MATERIALS RELIABILITY,2014年6月,第14巻,第2号,p.751-756
例えば、低温槽と高温槽とを有する熱サイクル試験機を用い、板状の試験片の入った籠を低温槽において−40℃で約18分間保持し、その後、試験片の入った籠を高温槽へと移動させ、高温槽において250℃で約18分間保持する。この後、低温槽に再び籠を戻し、上記工程を何度も繰り返すといった熱サイクル試験を行うとする。この場合、1000サイクルの熱サイクル試験をするのに約1か月、3000サイクルの熱サイクル試験をするのに約3か月を要する。そのため、メタライズ放熱基板の熱機械的な信頼性評価には時間がかかる。
本発明は、上記背景に鑑みてなされたものであり、従来に比べ、メタライズ放熱基板の熱機械的な信頼性評価を短時間で行うことが可能な加速劣化試験方法、当該方法に用いて好適な4点曲げ疲労試験治具、また、これを用いた疲労試験装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、板状の試験片の下側に配置される一対の下側内ピンおよび上記試験片の上側に配置される一対の上側内ピンを備え、上記一対の下側内ピンおよび上記一対の上側内ピンを、それぞれ上下位置を揃えた状態で保持可能に構成されるとともに、上記一対の下側内ピンおよび上記一対の上側内ピンの間に上記試験片が挟まれた際に、上記試験片の長手方向の両端部を水平方向に突出可能な大きさに構成されている内ピン保持部と、
上記内ピン保持部における上記一対の上側内ピンの上端部と当接した状態で、上記内ピン保持部を固定可能に構成されている移動ユニットと、
上記移動ユニットの外側に配置されており、上記内ピン保持部から水平方向に突出される上記試験片の両端部の下側に配置される一対の下側外ピンおよび上記試験片の両端部の上側に配置される一対の上側外ピンを備え、上記一対の下側外ピンおよび上記一対の上側外ピンを、それぞれ上下位置を揃えた状態で保持可能に構成されている固定ユニットと、を有しており、
上記移動ユニットが、上記固定ユニットに対して上下方向に移動可能に構成されている、4点曲げ疲労試験治具にある。
本発明の他の態様は、上記4点曲げ疲労試験治具を有する、疲労試験装置にある。
本発明のさらに他の態様は、セラミックス層と上記セラミックス層に接合された金属層とを有する板状の試験片に対して低温および高温を一定時間ごとに繰り返す熱サイクルを負荷する熱サイクル試験時の温度変化に起因する熱残留応力と同等の応力を、4点曲げ疲労試験治具を用いて外部からの機械的な応力負荷によって上記試験片に対して負荷し、
上記熱サイクル試験による上記試験片の寿命を4点曲げ疲労試験による上記試験片の寿命から推測する、加速劣化試験方法にある。
メタライズ放熱基板の熱サイクルによる破損は、セラミックス層からの金属層の剥離が主な原因である。この剥離のメカニズムは、セラミックスと金属との熱膨張係数の相違に起因する熱残留応力が金属層の角部直下のセラミックス内にき裂を生成させ、このき裂が熱残留応力によって徐々に成長するというものであると考えられる。
上記加速劣化試験方法は、上記構成を有している。そのため、上記加速劣化試験方法によれば、熱サイクル試験時のき裂の発生および成長を、4点曲げ疲労試験にて比較的短時間で模擬することができる。そのため、上記加速劣化試験方法によれば、従来に比べ、メタライズ放熱基板の熱機械的な信頼性評価を短時間で行うことが可能になる。
上記4点曲げ疲労試験治具は、上記構成を有している。そのため、上記4点曲げ疲労試験治具では、内ピン保持部が固定された移動ユニットを固定ユニットに対して下方向に移動させた場合には、一対の上側内ピンが4点曲げ荷重を負荷する負荷ローラー(ローディングローラー)となり、一対の下側外ピンが4点曲げの支持ローラー(サポートローラー)となる。一方、内ピン保持部が固定された移動ユニットを固定ユニットに対して上方向に移動させた場合には、一対の下側内ピンが4点曲げ荷重を負荷する負荷ローラー(ローディングローラー)となり、一対の上側外ピンが4点曲げの支持ローラー(サポートローラー)となる。そのため、上記4点曲げ疲労試験治具によれば、板状の試験片に対して、外部から機械的に動的または静的な応力を負荷することができる。つまり、上記4点曲げ疲労試験治具によれば、両振りによる4点曲げ繰り返し疲労試験、静的荷重による4点曲げ静疲労試験を行うことが可能になる。また、上記4点曲げ疲労試験治具によれば、負荷する応力の大きさを比較的自由に調整することができる。さらに、上記4点曲げ疲労試験治具によれば、繰り返し疲労試験時には、その周波数を比較的自由に設定することができ、熱サイクル試験にかかる時間に比べて短時間で試験をすることができる。そのため、上記4点曲げ疲労試験治具は、セラミックス層とセラミックス層に接合された金属層とを有する板状の試験片を用いて4点曲げ疲労試験を行う上記加速劣化試験方法に好適に用いることができる。
上記疲労試験装置は、上記4点曲げ疲労試験治具を備えているので、上記加速劣化試験方法に好適に用いることができる。
実施形態1の4点曲げ疲労試験治具の正面図(一部省略含む)である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における内ピン保持部の正面図である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における内ピン保持部の左側面図(右側面図)である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における内ピン保持部の平面図である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における内ピン保持部のV−V線断面図である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における移動ユニットのVI−VI線断面図である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における移動ユニットの左側面図(右側面図)である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における固定ユニットの正面図である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における固定ユニットの左側面図(右側面図)である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具における固定ユニットのX−X線断面図である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具に用いられる板状の試験片の説明図であり、(a)は、試験片の平面図(底面図)、(b)は、試験片のXI−XI線断面図である。 実施形態1の4点曲げ疲労試験治具を有する実施形態2の疲労試験装置を模式的に示した説明図である。 実施形態3の加速劣化試験方法の説明図である。 実施形態3の加速劣化試験方法の他の説明図である。 実験例1による、熱サイクル試験においてCu層が剥離に至るまでの時間と、動的疲労試験において試験片が破断に至るまでの時間との関係を示したグラフである。 実験例1による、熱サイクル試験においてCu層が剥離に至るまでの熱サイクル数と、動的疲労試験において試験片が破断に至るまでの繰り返しサイクル数との関係を示したグラフである。
(実施形態1)
実施形態1の4点曲げ疲労試験治具について、図1〜図11を用いて説明する。図1〜図11に例示されるように、本実施形態の4点曲げ疲労試験治具1は、一対の下側内ピン201および一対の上側内ピン202を備える内ピン保持部2と、移動ユニット3と、一対の下側外ピン401および一対の上側外ピン402を備える固定ユニット4と、を有している。なお、一対の下側内ピン201および一対の上側内ピン202、一対の下側外ピン401および一対の上側外ピン402は、後述するように、板状の試験片5の保持または負荷に用いられるものである。以下、これを詳説する。なお、図1では、後述する移動ユニット3の前枠部31が省略されている。また、以下では、図1に示される4点曲げ疲労試験治具1において、正面を前側、裏面を後ろ側、4点曲げ疲労試験治具を正面から見た右側を右方向、左側を左方向、4点曲げ疲労試験治具の上方を上側、下方を下側として説明する。
内ピン保持部2は、図2〜図5に例示されるように、一対の下側内ピン201および一対の上側内ピン202を備えている。一対の下側内ピン201は、板状の試験片5の下側に配置される。一対の上側内ピン202は、板状の試験片5の上側に配置される。本実施形態では、一対の下側内ピン201および一対の上側内ピン202における各ピン径は、同径とされている。
なお、図1〜図10において、4点曲げ疲労試験治具1における試験片5は、4点曲げ疲労試験治具1の各構成を説明するために描かれたものである。本実施形態では、図11に例示されるように、試験片5は、セラミックス層50と、セラミックス層50に接合された金属層51と、を有している。この場合には、熱サイクル試験に適用される試験片5について4点曲げ疲労試験を実施することができる。
試験片5は、具体的には、板状体より構成されるセラミックス層50の一方面および他方面に、それぞれ2個ずつ合計4個の金属層51が接合されている。セラミックス層50の一方面および他方面にそれぞれ接合された2個の金属層51は、セラミックス層50の長手方向に互いに離間した状態で配置されている。この種の試験片5の詳細については、JIS R 1692 「ファインセラミックス基板の熱疲労試験方法」に規定されている。本実施形態では、試験片5の大きさは、例えば、セラミックス層50が、長辺40mm×短辺10mm×厚み0.32mmで、各金属層51が、長辺17mm×短辺7mm×厚み0.3mmとすることができる。
内ピン保持部2は、一対の下側内ピン201および一対の上側内ピン202を、それぞれ上下位置を揃えた状態で保持可能に構成されている。本実施形態では、内ピン保持部2は、第1内ピン収容部21と、第2内ピン収容部22とを有している。第1内ピン収容部21には、一方の下側内ピン201および一方の上側内ピン202が収容される。第2内ピン収容部22には、他方の下側内ピン201および他方の上側内ピン202が収容される。この構成によれば、第1内ピン収容部21、第2内ピン収容部22に、一方の下側内ピン201、他方の下側内ピン201を収容し、これら一対の下側内ピン201の上に試験片5を載せた後、第1内ピン収容部21、第2内ピン収容部22に、一方の上側内ピン202、他方の上側内ピン202を収容することで、試験片5をセットすることができる。そのため、この構成によれば、一対の下側内ピン201と一対の上側内ピン202との間に試験片5を挟みやすい4点曲げ疲労試験治具1が得られる。
内ピン保持部2は、一対の下側内ピン201および一対の上側内ピン202の間に試験片5が挟まれた際に、試験片5の長手方向の両端部を水平方向に突出可能な大きさに構成されている。つまり、内ピン保持部2における試験片5の長手方向の長さは、試験片5の長手方向の長さよりも小さく形成されている。
なお、内ピン保持部2は、一対の上側内ピン202の少なくとも上端部を上方に突出させた状態で保持可能に構成されている。つまり、本実施形態では、一方の上側内ピン202における少なくとも上端部は、第1内ピン収容部21の外に配置されている。同様に、他方の上側内ピン202における少なくとも上端部は、第2内ピン収容部22の外に配置されている。これにより、一対の上側内ピン202の上端部を移動ユニット3に当接可能とされている。
本実施形態において、内ピン保持部2は、具体的には、中央隔壁部24と、第1側壁部251と、第2側壁部252とを有している。より具体的には、内ピン保持部2の内ピン保持部本体23上に、中央隔壁部24と、第1側壁部251と、第2側壁部252とが立設されている。中央隔壁部24は、一方の下側内ピン201および一方の上側内ピン202と他方の下側内ピン201および他方の上側内ピン202との間に配置されている。なお、治具中心軸(不図示)は、中央隔壁部24の幅方向中央部を通っている。第1側壁部251は、一方の下側内ピン201および一方の上側内ピン202の外側、つまり、一方の下側内ピン201および一方の上側内ピン202における中央隔壁部24側とは反対側に配置されている。第2側壁部252は、他方の下側内ピン201および他方の上側内ピン202の外側、つまり、他方の下側内ピン201および他方の上側内ピン202における中央隔壁部24側とは反対側に配置されている。
本実施形態では、中央隔壁部24と第1側壁部251との間の溝部分が、第1内ピン収容部21とされている。また、中央隔壁部24と第2側壁部252との間の溝部分が、第2内ピン収容部22とされている。この構成によれば、中央隔壁部24により、第1内ピン収容部21と第2内ピン収容部22とが隔てられるため、各内ピン収容部21、22に収容された各内ピン201、202が隣りの各内ピン収容部22、21側へ移動してしまうことがない。また、この構成によれば、各側壁部251、252により、各内ピン201、202が各側壁部251、252の外側へ脱落してしまうことがない。また、この構成によれば、一対の下側内ピン201間のピン中心距離と一対の上側内ピン202間のピン中心距離とを一定に保ちやすい。なお、本実施形態では、一対の下側内ピン201間のピン中心距離、一対の上側内ピン202間のピン中心距離は、いずれも、10mmとすることができる。
なお、中央隔壁部24、第1側壁部251、および、第2側壁部252は、試験片5を配置することができるように、いずれも、その途中部位で分断して形成されている。具体的には、中央隔壁部24、第1側壁部251、および、第2側壁部252は、いずれも、試験片5を配置することができるように中央部分で分断されている。これにより、この分断された部分に、試験片5を設置することが可能となり、繰り返しの振幅が加えられた場合であっても前後方向に試験片5が位置ずれすることがなく、常に荷重中心に対して対称な状態に試験片5を保持することができる。また、中央隔壁部24は、各内ピン201、202のピン軸方向で両外側に突出するように形成されている。具体的には、中央隔壁24は、前方向に突出する前端突条部241と、後ろ方向に突出する後端突条部242とを有している。中央隔壁24の前端突条部241および後端突条部242は、いずれも、移動ユニット3に設けられた後述の案内溝36に係合させるための部位である。前端突条部241および後端突条部242は、いずれも、内ピン保持部本体23の下端まで延設されている。
本実施形態では、内ピン保持部2は、下側バネ部材261と、上側バネ部材262とを有している。下側バネ部材261は、一対の下側内ピン201の水平方向への位置ずれを規制するためのものである。上側バネ部262材は、一対の上側内ピン202の水平方向への位置ずれを規制するためのものである。この構成によれば、一対の下側内ピン201および一対の上側内ピン202のそれぞれをピン軸回りに回転可能な状態として回転に伴い中心方向へ僅かに各ピンが移動するのを許容しつつ、一対の下側内ピン201間の距離と一対の上側内ピン202間の距離とをほぼ一定に保ちやすい4点曲げ疲労試験治具1が得られる。
本実施形態では、具体的には、中央隔壁部24に一対の切欠き部240が設けられ、各切欠き部240に下側バネ部材261、上側バネ部材262がこの順に積層されている。下側バネ部材261は、バネの自然長よりも短い状態とされて切欠き部240に配置され、バネ弾性力によって一対の下側内ピン201を各側壁部251、252に押し付けている。同様に、上側バネ部材262は、バネの自然長よりも短い状態とされて切欠き部240に配置され、バネ弾性力によって一対の上側内ピン202を各側壁部に押し付けている。
移動ユニット3は、内ピン保持部2における一対の上側内ピン202の上端部と当接した状態で、内ピン保持部2を固定可能に構成されている。本実施形態では、移動ユニット3は、具体的には、図6および図7に例示されるように、枠状に形成されており、この移動ユニット3の枠内部30に、内ピン保持部2が配置される。内ピン保持部2は、枠内部30の枠内上面301に、一対の上側内ピン202の上端部を当接させた状態で、移動ユニット3に固定される。
移動ユニット3は、より具体的には、前枠部31と、後ろ枠部32と、上枠部33と、下枠部34とが繋がって全体として枠状に形成されている。前枠部31の上下端部は、それぞれ、ボルト等の締結部材35により上枠部33、下枠部34に取り付けられている。後ろ枠部32の上下端部も、同様に、それぞれ、ボルト等の締結部材35により上枠部33、下枠部34に取り付けられている。前枠部31および後ろ枠部32の枠内壁面には、それぞれ、上下方向に沿う案内溝36が形成されている。前枠部31の案内溝36には、上述した内ピン保持部2の前端突条部241が係合する。後ろ枠部32の案内溝36には、上述した内ピン保持部2の後端突条部242が係合する。これにより、移動ユニット3は、内ピン保持部2を上下方向にスライド移動可能に保持することができるようになっている。また、本実施形態では、前枠部31または後ろ枠部32を留めている締結部材35、前枠部31または後ろ枠部32を取り外すことにより、内ピン保持部2を枠内部30から引き出したり、内ピン保持部2を枠内部30へ戻したりすることが可能とされている。そのため、4点曲げ疲労試験治具1は、試験片5や各下側内ピン201、各上側内ピン202の取り付け、取り外しがしやすくなっている。
また、移動ユニット3における下枠部34の中央部には、調節ネジ部材37が設けられている。調節ネジ部材37は、内ピン保持部2を下方から支え、枠内部30に配置された内ピン保持部2の上下方向の位置を調節するためのものである。本実施形態では、調節ネジ部材37を締め込むことにより、調節ネジ部材37の先端が内ピン保持部2の下端面を押圧し、上枠部33の枠内上面301に、一対の上側内ピン202の上端部を当接させた状態で、内ピン保持部2を移動ユニット3に固定可能とされている。
移動ユニット3における上端部は、実施形態2で後述するように、疲労試験装置6のクロスヘッド部61に直接または間接に取り付けることが可能とされている。本実施形態では、移動ユニット3における上端部は、クロスヘッド部61に取り付けられた上側ロッド部材611とカップリング部材612を介して接続可能に構成されている。移動ユニット3は、具体的には、上枠部33の上端部に、カップリング部材612に接続するためのフランジ状の接続部331を有している。
固定ユニット4は、移動ユニット3の外側に配置されている。固定ユニット4は、一対の下側外ピン401および一対の上側外ピン402を備えている。一対の下側外ピン401は、内ピン保持部2から水平方向に突出される試験片5の両端部の下側に配置される。一対の上側外ピン402は、内ピン保持部2から水平方向に突出される試験片5の両端部の上側に配置される。本実施形態では、一対の下側外ピン401および一対の上側外ピン402における各ピン径は、同径とされている。より具体的には、一対の下側内ピン201、一対の上側内ピン202、一対の下側外ピン401、および、一対の上側外ピン402における各ピン径は、同径とされている。各ピン径は、例えば、直径5mmとすることができる。
固定ユニット4は、一対の下側外ピン401および一対の上側外ピン402を、それぞれ上下位置を揃えた状態で保持可能に構成されている。本実施形態では、固定ユニット4は、第1外ピン保持部41と、第2外ピン保持部42とを有している。第1外ピン保持部41は、一方の下側外ピン401および一方の上側外ピン402を保持している。第2外ピン保持部42は、他方の下側外ピン401および他方の上側外ピン402を保持している。この構成によれば、内ピン保持部2が固定された移動ユニット3を外側から挟み込むように第1外ピン保持部41および第2外ピン保持部42を配置して、一対の下側外ピン401と一対の上側外ピン402との間に試験片5を挟みやすい4点曲げ疲労試験治具1が得られる。
本実施形態において、第1外ピン保持部41および第2外ピン保持部42は、固定ユニット基部40上に立設されている。第1外ピン保持部41は、具体的には、一方の上側外ピン402の上端部を上方に突出させた状態で保持する第1支柱部410を有している。同様に、第2外ピン保持部42は、他方の上側外ピン402の上端部を上方に突出させた状態で保持する第2支柱部420を有している。また、第1支柱部410および第2支柱部420には、各上側外ピン402の上端部を押さえつける押さえ部43が設けられている。押さえ部43は、略L字形状に形成されており、各支柱部410、420にボルト等の締結部材431にて取り付けられている。締結部材431が挿通される押さえ部43の取付穴432は、上下方向に長い長穴として形成されている。そのため、本実施形態では、各支柱部410、420に対して、取り付け高さを微調整して押さえ部43を取り付け可能とされている。
本実施形態では、第1外ピン保持部41は、第1支柱部410の上端部に、第1外ピン収容部411を有している。同様に、第2外ピン保持部42は、第2支柱部420の上端部に、第2外ピン収容部422を有している。第1外ピン収容部411には、一方の下側外ピン401および一方の上側外ピン402が収容される。第2外ピン収容部422には、他方の下側外ピン401および他方の上側外ピン402が収容される。この構成によれば、第1外ピン収容部411、第2外ピン収容部422に、一方の下側外ピン401、他方の下側外ピン401を収容し、これら一対の下側外ピン401の上に試験片5を載せた後、第1外ピン収容部411、第2外ピン収容部422に、一方の上側外ピン402、他方の上側外ピン402を収容することで、試験片5をセットすることができる。
本実施形態において、第1外ピン保持部41、第2外ピン保持部42は、具体的には、各支柱部410、420の上端部に、内側壁部44と外側壁部45とを有している。そして、第1外ピン保持部41における内側壁部44と外側壁部45と間の溝部分が、第1外ピン収容部411とされている。また、第2外ピン保持部42における内側壁部44と外側壁部45と間の溝部分が、第2外ピン収容部422とされている。この構成によれば、内側壁部44と外側壁部45とにより、各外ピン401,402が脱落してしまうことがない。また、この構成によれば、一対の下側外ピン401間の距離と一対の上側外ピン402間の距離とを一定に保ちやすい。なお、本実施形態では、内側壁部44、外側壁部45は、試験片5を配置することができるように、いずれも、その途中部位で分断して形成されている。具体的には、内側壁部44、外側壁部45は、いずれも、試験片5を配置することができるように中央部分で分断されている。これにより、この分断された部分に、試験片5を設置することが可能となり、繰り返しの振幅が加えられた場合であっても前後方向に試験片5が位置ずれすることがなく、常に荷重中心に対して対称な状態に試験片5を保持することができる。なお、一対の下側外ピン401間のピン中心距離、一対の上側外ピン402間のピン中心距離は、いずれも、例えば、30mmとすることができる。
本実施形態では、第1外ピン保持部41、第2外ピン保持部42は、いずれも、下側バネ部材461と、上側バネ部材462とを有している。各下側バネ部材461は、各下側外ピン401の水平方向への位置ずれを規制するためのものである。各上側バネ部材462は、各上側外ピン402の水平方向への位置ずれを規制するためのものである。この構成によれば、一対の下側外ピン401および一対の上側外ピン402のそれぞれをピン軸回りに回転可能な状態としつつ、一対の下側外ピン401間の距離と一対の上側外ピン402間の距離とを一定に保ちやすい4点曲げ疲労試験治具1が得られる。
本実施形態では、具体的には、外側壁部45に一対の切欠き部450が設けられ、各切欠き部450に下側バネ部材461、上側バネ部材462がこの順に配置されている。下側バネ部材461は、バネの自然長よりも短い状態とされて切欠き部450に配置され、バネ弾性力によって下側外ピン401を内側壁部44に押し付けている。同様に、上側バネ部材462は、バネの自然長よりも短い状態とされて切欠き部450に配置され、バネ弾性力によって上側外ピン402を内側壁部44に押し付けている。このような構成とすることで、下側バネ部材461および上側バネ部材462の位置が固定される。また、試験片5がたわんだ時に、各ピンがピン軸を中心として回転して外側壁部45方向に僅かに移動するのを妨げないなどの利点がある。
固定ユニット4における下端部は、実施形態2で後述するように、疲労試験装置6の基底部62に直接または間接に取り付けることが可能とされている。本実施形態では、固定ユニット4における下端部は、基底部62に取り付けられた下側ロッド部材621のフランジ部材622にボルト等の締結部材(不図示)により接続可能に構成されている。
4点曲げ疲労試験治具1において、移動ユニット3は、固定ユニット4に対して上下方向に移動可能に構成されている。この際、本実施形態では、第1外ピン保持部41と第2外ピン保持部42との間に、内ピン保持部2が固定された移動ユニット3が配置される。そして、内ピン保持部2の側面の一部が、第1外ピン保持部41および第2外ピン保持部42に摺接するように構成されている。より具体的には、内ピン保持部2の側面のうち、第1外ピン保持部41に対向する部分が第1外ピン保持部41の側面と摺接し、第2外ピン保持部42に対向する部分が第2外ピン保持部42の側面と摺接するように構成されている。なお、本実施形態では、内ピン保持部2は、4つの側面を有するように構成されている。そして、この4つの側面のうち、2つの側面が試験片5の長手方向と直交しており、試験片5の長手方向と直交する一方の側面が、第1外ピン保持部41の側面と摺接し、試験片5の長手方向と直交する他方の側面が、第2外ピン保持部42の側面と摺接するように構成されている。上記構成によれば、移動ユニット3を上下方向へ移動させた際でも、移動ユニット3が第1外ピン保持部41側へずれたり、第2外ピン保持部42側へずれたりするような位置ずれを抑制しやすい4点曲げ疲労試験治具1が得られる。
4点曲げ疲労試験治具1は、上記構成を有している。そのため、4点曲げ疲労試験治具1では、内ピン保持部2が固定された移動ユニット3を固定ユニット4に対して下方向に移動させた場合には、一対の上側内ピン202が4点曲げ荷重を負荷する負荷ローラー(ローディングローラー)となり、一対の下側外ピン401が4点曲げの支持ローラー(サポートローラー)となる。一方、移動ユニット3を固定ユニット4に対して上方向に移動させた場合には、一対の下側内ピン201が4点曲げ荷重を負荷する負荷ローラー(ローディングローラー)となり、一対の上側外ピン402が4点曲げの支持ローラー(サポートローラー)となる。そのため、4点曲げ疲労試験治具1によれば、板状の試験片5に対して、外部から機械的に動的または静的な応力を負荷することができる。つまり、4点曲げ疲労試験治具1によれば、両振りによる4点曲げ繰り返し疲労試験、静的荷重による4点曲げ静疲労試験を行うことが可能になる。また、4点曲げ疲労試験治具1によれば、負荷する応力の大きさを比較的自由に調整することができる。さらに、4点曲げ疲労試験治具1によれば、繰り返し疲労試験時には、その周波数を比較的自由に設定することができ、熱サイクル試験にかかる時間に比べて短時間で試験をすることができる。そのため、4点曲げ疲労試験治具1は、セラミックス層50とセラミックス層50に接合された金属層51とを有する板状の試験片5を用いて4点曲げ疲労試験を行う加速劣化試験方法に好適に用いることができる。
(実施形態2)
実施形態2の疲労試験装置について、図12を用いて説明する。図12に例示されるように、本実施形態の疲労試験装置6は、実施形態1の4点曲げ疲労試験治具1を有している。なお、図12では、4点曲げ疲労試験治具1における移動ユニット3の前枠部31が省略されている。
本実施形態では、疲労試験装置6は、クロスヘッド部61と、基底部62とを有している。クロスヘッド部61には、上側ロッド部材611の上端部が接続されている。上側ロッド部材611の下端部には、カップリング部材612が設けられている。カップリング部材612は、上側ロッド部材611と移動ユニット3の上端部とを接続するためのものである。カップリング部材612は、移動ユニット3の上端部を固定する前に、移動ユニット3の上端部を前後左右に僅かに動かすことが可能に構成されている。そのため、カップリング部材612は、移動ユニット3と固定ユニット4との間で位置の微調整をしつつ、移動ユニット3の上端部と上側ロッド部材611とを接続することが可能とされている。
基底部62には、下側ロッド部材621の下端部が接続されている。下側ロッド部材621の上端部には、フランジ部材622が設けられている。フランジ部材622は、固定ユニット4の下端部をボルト等の締結部材(不図示)により接続するためのものである。
疲労試験装置6は、4点曲げ疲労試験治具1に保持された試験片5に対して、動的または静的な応力を負荷可能に構成されている。
本実施形態の疲労試験装置6は、4点曲げ疲労試験治具1を備えているので、固定ユニット4に対して内ピン保持部2が固定された移動ユニット3を上下方向に移動させることで、板状の試験片5に対して両振りまたは片振りで応力振幅を与えることができる。また、疲労試験装置6は、板状の試験片5に対して静的な荷重を負荷することもできる。そのため、疲労試験装置6は、セラミックス層50とセラミックス層50に接合された金属層51とを有する板状の試験片5を用いて4点曲げ疲労試験を行う加速劣化試験方法に好適に用いることができる。
(実施形態3)
実施形態3の加速劣化試験方法について、図13および図14を用いて説明する。本実施形態の加速劣化試験方法は、板状の試験片に対して低温および高温を一定時間ごとに繰り返す熱サイクルを負荷する熱サイクル試験時の温度変化に起因する熱残留応力と同等の応力を、4点曲げ疲労試験治具を用いて外部からの機械的な応力負荷によって上記試験片に対して負荷し、熱サイクル試験による上記試験片の寿命を4点曲げ疲労試験による上記試験片の寿命から推測するものである。
加速劣化試験方法では、板状の試験片として、実施形態1で上述した図11に示されるような、セラミックス層50とセラミックス層50に接合された金属層51とを有する板状の試験片5が用いられる。詳細は、実施形態1で上述した通りである。
本実施形態では、具体的には、熱サイクル試験でセラミックス層に生じる最低保持温度Tminにおける熱残留応力σmaxと最高保持温度Tmaxにおける熱残留応力σminとをシミュレーションにより求め、所定の試験温度Ttestで上記試験片を4点曲げした際における曲げ荷重と曲げ応力との関係をシミュレーションにより求め、曲げ荷重と曲げ応力との関係から、熱残留応力σmaxと等しい最大曲げ応力σmax,eqを発生させる曲げ荷重Pを求め、試験片に対して外部から機械的に動的な応力を負荷可能な4点曲げ疲労試験治具が取り付けられた疲労試験装置を用い、所定の試験温度Ttestで、試験片に対して曲げ荷重Pを負荷して試験片を破断させ、破断結果に基づいて、熱サイクル試験における金属層の剥離に要する寿命を推測する構成とすることができる。
この構成によれば、熱サイクル試験時のき裂の発生および成長の4点曲げ疲労試験による短時間での模擬を確実なものとすることができる。そのため、この構成によれば、メタライズ放熱基板の熱機械的な信頼性評価に要する時間の短縮化に有利な加速劣化試験方法が得られる。以下、上記構成について詳説する。
先ず、上記構成では、熱サイクル試験でセラミックス層に生じる最低保持温度Tminにおける熱残留応力σmaxと最高保持温度Tmaxにおける熱残留応力σminとが、シミュレーションにより求められる。なお、上記試験片の構成では、図13に示されるように、熱サイクル試験時の最低保持温度Tminで熱残留応力が最大値σmaxをとる。また、熱サイクル試験時の最高保持温度Tmaxで熱残留応力が最小値σminをとる。熱応力のシミュレーションには、FEM解析を用いることができる。なお、上記σmaxは、通常、図11のAで囲んだ金属層51の角部直下あたりに生じる。また、上記σmax、上記σminを予め求めておくのは、熱サイクル試験時に試験片は繰り返しの応力変動にさらされているので、熱サイクル負荷時と同等の応力範囲で、両振り4点曲げで繰り返し応力を負荷する際に有用なためである。
次いで、上記構成では、所定の試験温度Ttestで試験片を4点曲げした際における曲げ荷重と曲げ応力との関係が、シミュレーションにより求められる。ここでのシミュレーションには、FEM解析を用いることができる。曲げ荷重と曲げ応力との関係は、例えば、図14に示されるような線形関係として求めることができる。
次いで、上記構成では、得られた曲げ荷重と曲げ応力との関係から、図14に示されるように、熱残留応力σmaxと等しい最大曲げ応力σmax,eqを発生させる曲げ荷重Pが求められる。
次いで、上記構成では、所定の試験温度Ttestで、試験片に対して曲げ荷重Pを負荷して試験片を破断させる。この際、試験片の破断は、試験片に対して外部から機械的に動的な応力を負荷可能な4点曲げ疲労試験治具が取り付けられた疲労試験装置が用いられる。本実施形態では、4点曲げ疲労試験治具として、実施形態1の4点曲げ疲労試験治具を用いることができる。また、疲労試験装置として、実施形態2の疲労試験装置を用いることができる。なお、所定の試験温度Ttestとするには、例えば、恒温槽等を用いることができる。
次いで、上記構成では、上記破断結果に基づいて、熱サイクル試験における金属層の剥離に要する寿命が推測される。
上記構成では、具体的には、所定の試験温度Ttestで、試験片に対して、曲げ荷重Pを上下両方向から所定の周波数で繰り返し負荷して試験片を破断させ、試験片の破断に要する時間または試験片が破断に至る繰り返し回数から、熱サイクル試験における金属層の剥離に至る時間または温度サイクル数を推測するようにすることができる。
この場合には、セラミックス層に生じたき裂が繰り返し応力支配下で進む場合(試験片に用いたセラミックスのき裂伸展に繰り返し応力の効果がある場合)に、熱サイクル試験で生じる応力変動と同様の応力変動を試験片に与えることができるので、熱サイクル試験によるき裂の発生と成長を、両振り4点曲げ疲労試験によるき裂の発生と成長とで短時間で模擬した加速劣化試験を行うことができる。
また、上記構成において、試験温度Ttestは、最低保持温度Tmin超、最高保持温度Tmax以下の範囲内のいずれかの温度とすることができる。この場合には、試験温度Ttestにおける応力と、最大曲げ応力σmax,eqとの間で繰り返し応力を変動させて上記加速劣化試験を行うことができる。この際、試験温度Ttestを最高保持温度Tmaxとした場合には、上記熱残留応力σminと等しい最小曲げ応力σmin,eqと、最大曲げ応力σmax,eqとの間で繰り返し応力を変動させて上記加速劣化試験を行うことができる。そのため、この場合には、熱サイクル試験で生じる応力変動と同等の応力変動を再現した加速劣化試験を行うことが可能となる。
また、試験温度Ttestを、最低保持温度Tmin以下とした場合には、より大きな曲げ応力を試験片に発生させることができるので、より加速された加速試験を実施することが可能となる。また、試験温度Ttestを、最高保持温度Tmaxより大きくした場合には、応力振幅の大きさが支配的な場合に、これによる加速試験を実施することが可能となる。
本実施形態の加速劣化試験方法によれば、熱サイクル試験時のき裂の発生および成長を、両振りの4点曲げ疲労試験にて比較的短時間で模擬することができる。そのため、本実施形態の加速劣化試験方法によれば、従来に比べ、メタライズ放熱基板の熱機械的な信頼性評価を短時間で行うことが可能になる。
(実施形態4)
実施形態4の加速劣化試験方法について説明する。本実施形態の加速劣化試験方法は、板状の試験片に対して外部から機械的に静的な応力を負荷可能な4点曲げ疲労試験治具が取り付けられた疲労試験装置を用い、所定の試験温度Ttestで、試験片に対して曲げ荷重Pを負荷して試験片を破断させる点で、実施形態3の加速劣化試験方法と相違している。
本実施形態では、具体的には、所定の試験温度Ttestで、試験片に対して、曲げ荷重Pを静的に負荷して試験片を破断させ、試験片の破断に要する時間から、熱サイクル試験における金属層の剥離に至る時間を推測する。
この構成によれば、セラミックス層に生じたき裂が最大応力支配下で進む場合(試験片に用いたセラミックスのき裂伸展に繰り返し応力の効果がない場合、つまり、静疲労の場合)に、熱サイクル試験で生じる最大応力を静的に試験片に負荷することができる。そのため、この場合には、熱サイクル試験によるき裂の発生と成長を、静的な4点曲げ疲労試験によるき裂の発生と成長とで短時間で模擬した加速劣化試験を行うことができる。その他の構成および作用効果は、基本的に、実施形態3と同様である。
<実験例>
JIS R 1692 「ファインセラミックス基板の熱疲労試験方法」に準拠して、図11に示されるような形状を有する試験片を3種類準備した。具体的には、長辺40mm×短辺10mm×厚み0.32mmの窒化けい素板Aの上下面に、2個ずつ合計4個のCu層(厚み300μm)が接合されている試験片(1)を準備した。また、長辺40mm×短辺10mm×厚み0.32mmの窒化けい素板Bの上下面に、2個ずつ合計4個のCu層(厚み300μm)が接合されている試験片(2)を準備した。また、長辺40mm×短辺10mm×厚み0.32mmの窒化アルミニウム板の上下面に、2個ずつ合計4個のCu層(厚み300μm)が接合されている試験片(3)を準備した。
試験片(1)〜試験片(3)を用い、JIS R 1692に準拠して、試験片を−40℃で18分間保持した後、250℃で18分間保持するという熱サイクルを繰り返し負荷する熱サイクル試験を行った。そして、各試験片について、熱サイクル試験におけるCu層剥離に至るまでの熱サイクル数および時間を求めた。その結果、試験片(1)においては、1000回の熱サイクル試験でも、Cu層の剥離は観察されなかった。つまり、試Cu層剥離に至るまでの熱サイクル数および時間は、1000回以上および600時間以上であった。試験片(2)におけるCu層剥離に至るまでの熱サイクル数および時間は、20回および12時間であった。試験片(3)におけるCu層剥離に至るまでの熱サイクル数および時間は、7回および4.2時間であった。
実施形態1の4点曲げ疲労試験治具に従う4点曲げ疲労試験治具、実施形態2の疲労試験装置に従う疲労試験装置を準備した。
−40℃〜250℃の温度範囲での熱サイクル試験で、試験片のセラミックス層に生じる最低保持温度−40℃における熱残留応力σmaxと、最高保持温度250℃における熱残留応力σminとを、FEM解析により求めた。その結果、試験片(1)および試験片(2)におけるσmaxは、いずれも416MPa、σminは、いずれも98MPaであった。なお、常温25℃における熱残留応力も併せて求めたところ、いずれも390MPaであった。一方、試験片(3)におけるσmaxは、413MPa、σminは、97MPaであった。
最高保持温度250℃で、試験片を4点曲げした際における曲げ荷重と曲げ応力との関係を、FEM解析により求めた。そして、得られた曲げ荷重と曲げ応力との関係から、熱残留応力σmaxと等しい最大曲げ応力σmax,eqを発生させる曲げ荷重Pを求めた。その結果、試験片(1)および試験片(2)では、最高保持温度250℃で〜15Nの曲げ荷重を負荷することで、最低保持温度−40℃での最大主応力を再現できることが確認された。また、試験片(3)では、最高保持温度250℃で〜12Nの曲げ荷重を負荷することで、最低保持温度−40℃での最大主応力を再現できることが確認された。
上記準備した疲労試験装置における4点曲げ疲労試験治具に試験片をセットし、恒温槽内にて最高保持温度250℃に保持した。そして、最高保持温度250℃で、試験片に対して、上記所定の曲げ荷重を負荷して試験片を破断させた。本実験例では、具体的には、最高保持温度250℃で、試験片に対して、上下両方向から上記所定の曲げ荷重(試験片(1)および試験片(2)については、−15N〜+15N、試験片(3)については、−12N〜+12N)を周波数1Hz(正弦波)で繰り返し負荷して試験片を破断させた。試験片(1)〜試験片(3)について、それぞれ、試験を2回行った。その結果、試験片(1)の第1回目の試験では、16100回でも破断せず、試験を打ち切った。つまり、破断に至るまでのサイクル数および時間は、16100回以上および4.5時間以上であった。試験片(1)の第2回目の試験では、破断に至るまでのサイクル数および時間は、12565回および3.5時間であった。試験片(2)の破断に至るまでのサイクル数および時間は、第1回目が389回および0.11時間であり、第2回目が158回および0.04時間であった。試験片(3)の破断に至るまでのサイクル数および時間は、第1回目が60回および0.017時間であり、第2回目が208回および0.058時間であった。
上記破断結果よれば、動的疲労試験における試験片の破断に至るまでのサイクル数は、試験片におけるCu層剥離に至るまでの熱サイクル数と同じ傾向を示すことが確認された。また、試験片の破断に至るまでの時間は、熱サイクル試験時の試験片におけるCu層剥離に至るまでの時間と同じ傾向を示すことが確認された。この結果から、試験片の破断結果に基づいて、熱サイクル試験における金属層の剥離に要する寿命を短時間で推測できることが確認された。
図15に、熱サイクル試験においてCu層が剥離に至るまでの時間と、動的疲労試験において試験片が破断に至るまでの時間との関係を示す。図16に、熱サイクル試験において金属層が剥離に至るまでの熱サイクル数と、動的疲労試験において試験片が破断に至るまでの繰り返しサイクル数との関係を示す。図15および図16から分かるように、上記加速劣化試験方法によれば、熱サイクル試験に比べ、試験に要する時間を1/100以下と大幅に短縮できることが確認された。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態、実験例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲内で種々の変更が可能である。また、各実施形態、各実験例に示される各構成は、それぞれ任意に組み合わせることができる。
1 4点曲げ疲労試験治具
2 内ピン保持部
201 下側内ピン
202 上側内ピン
3 移動ユニット
4 固定ユニット
401 下側外ピン
402 上側外ピン
5 試験片
6 疲労試験装置

Claims (18)

  1. 板状の試験片の下側に配置される一対の下側内ピンおよび上記試験片の上側に配置される一対の上側内ピンを備え、上記一対の下側内ピンおよび上記一対の上側内ピンを、それぞれ上下位置を揃えた状態で保持可能に構成されるとともに、上記一対の下側内ピンおよび上記一対の上側内ピンの間に上記試験片が挟まれた際に、上記試験片の長手方向の両端部を水平方向に突出可能な大きさに構成されている内ピン保持部と、
    上記内ピン保持部における上記一対の上側内ピンの上端部と当接した状態で、上記内ピン保持部を固定可能に構成されている移動ユニットと、
    上記移動ユニットの外側に配置されており、上記内ピン保持部から水平方向に突出される上記試験片の両端部の下側に配置される一対の下側外ピンおよび上記試験片の両端部の上側に配置される一対の上側外ピンを備え、上記一対の下側外ピンおよび上記一対の上側外ピンを、それぞれ上下位置を揃えた状態で保持可能に構成されている固定ユニットと、を有しており、
    上記移動ユニットが、上記固定ユニットに対して上下方向に移動可能に構成されている、4点曲げ疲労試験治具。
  2. 上記内ピン保持部は、一方の上記下側内ピンおよび一方の上記上側内ピンを収容する第1内ピン収容部と、他方の上記下側内ピンおよび他方の上記上側内ピンを収容する第2内ピン収容部とを有している、請求項1に記載の4点曲げ疲労試験治具。
  3. 上記内ピン保持部は、一方の上記下側内ピンおよび一方の上記上側内ピンと他方の上記下側内ピンおよび他方の上記上側内ピンとの間に配置された中央隔壁部と、一方の上記下側内ピンおよび一方の上記上側内ピンの外側に配置された第1側壁部と、他方の上記下側内ピンおよび他方の上記上側内ピンの外側に配置された第2側壁部とを有しており、
    上記中央隔壁部と上記第1側壁部との間が上記第1内ピン収容部とされており、
    上記中央隔壁部と上記第2側壁部との間が上記第2内ピン収容部とされている、請求項2に記載の4点曲げ疲労試験治具。
  4. 上記内ピン保持部は、上記一対の下側内ピンの水平方向への位置ずれを規制する下側バネ部材と、上記一対の上側内ピンの水平方向への位置ずれを規制する上側バネ部材とを有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の4点曲げ疲労試験治具。
  5. 上記固定ユニットは、一方の上記下側外ピンおよび上記上側外ピンを保持する第1外ピン保持部と、他方の上記下側外ピンおよび上記上側外ピンを保持する第2外ピン保持部とを有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の4点曲げ疲労試験治具。
  6. 上記第1外ピン保持部と上記第2外ピン保持部との間に、上記内ピン保持部が固定された上記移動ユニットが配置され、
    上記内ピン保持部の側面の一部が、上記第1外ピン保持部および上記第2外ピン保持部に摺接するように構成されている、請求項5に記載の4点曲げ疲労試験治具。
  7. 上記第1外ピン保持部および上記第2外ピン保持部は、それぞれ、一方の上記上側外ピンおよび他方の上記上側外ピンの上端部を上方に突出させた状態で保持する第1支柱部および第2支柱部と、各上記支柱部に設けられ、各上記上側外ピンの上端部を押さえつける押さえ部とを有している、請求項5または6に記載の4点曲げ疲労試験治具。
  8. 上記一対の下側内ピン、上記一対の上側内ピン、上記一対の下側外ピン、および、上記一対の上側外ピンにおける各ピン径が、同径とされている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の4点曲げ疲労試験治具。
  9. 上記試験片は、セラミックス層と上記セラミックス層に接合された金属層とを有している、請求項1〜8のいずれか1項に記載の4点曲げ疲労試験治具。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の4点曲げ疲労試験治具を有する、疲労試験装置。
  11. セラミックス層と上記セラミックス層に接合された金属層とを有する板状の試験片に対して低温および高温を一定時間ごとに繰り返す熱サイクルを負荷する熱サイクル試験時の温度変化に起因する熱残留応力と同等の応力を、4点曲げ疲労試験治具を用いて外部からの機械的な応力負荷によって上記試験片に対して負荷し、
    上記熱サイクル試験による上記試験片の寿命を4点曲げ疲労試験による上記試験片の寿命から推測する、加速劣化試験方法。
  12. 上記熱サイクル試験で上記セラミックス層に生じる最低保持温度Tminにおける熱残留応力σmaxと最高保持温度Tmaxにおける熱残留応力σminとを、シミュレーションにより求め、
    所定の試験温度Ttestで上記試験片を4点曲げした際における曲げ荷重と曲げ応力との関係を、シミュレーションにより求め、
    上記曲げ荷重と曲げ応力との関係から、上記熱残留応力σmaxと等しい最大曲げ応力σmax,eqを発生させる曲げ荷重Pを求め、
    上記試験片に対して外部から機械的に動的または静的な応力を負荷可能な上記4点曲げ疲労試験治具が取り付けられた疲労試験装置を用い、上記所定の試験温度Ttestで、上記試験片に対して上記曲げ荷重Pを負荷して上記試験片を破断させ、
    上記破断結果に基づいて、上記熱サイクル試験における上記金属層の剥離に要する寿命を推測する、請求項11に記載の加速劣化試験方法。
  13. 上記所定の試験温度Ttestで、上記試験片に対して、上記曲げ荷重Pを上下両方向から所定の周波数で繰り返し負荷して上記試験片を破断させ、
    上記試験片の破断に要する時間または上記試験片が破断に至る繰り返し回数から、上記熱サイクル試験における上記金属層の剥離に至る時間または温度サイクル数を推測する、請求項12に記載の加速劣化試験方法。
  14. 上記試験温度Ttestは、上記最低保持温度Tmin超、上記最高保持温度Tmax以下の範囲内のいずれかの温度である、請求項12または13に記載の加速劣化試験方法。
  15. 上記試験温度Ttestは、上記最高保持温度Tmaxである、請求項12〜14のいずれか1項に記載の加速劣化試験方法。
  16. 上記試験温度Ttestは、上記最低保持温度Tmin以下、または、上記最高保持温度Tmaxより大きい、請求項12または13に記載の加速劣化試験方法。
  17. 上記所定の試験温度Ttestで、上記試験片に対して、上記曲げ荷重Pを静的に負荷して上記試験片を破断させ、上記試験片の破断に要する時間から、上記熱サイクル試験における上記金属層の剥離に至る時間を推測する、請求項12に記載の加速劣化試験方法。
  18. 上記4点曲げ疲労試験治具として、請求項1〜8のいずれか1項に記載の4点曲げ疲労試験治具を用いる、請求項11〜17のいずれか1項に記載の加速劣化試験方法。
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