JP2018179211A - 車両用制輪子 - Google Patents

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博之 上田
聖二 田中
Seiji Tanaka
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Kohei Otsuki
康平 大月
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【課題】ブレーキをかけた際にブレーキ音(鳴き)を抑えることができる車両用制輪子を提供する。【解決手段】鉄道車両の車輪踏面に摺接して車輪にブレーキをかけるための車両用制輪子1であって、台金(背板)5の前面に摺動材本体2又は摺動材本体2と防振材3、及びリベット材や変形させた台金が配置され、台金5の後面の少なくとも一部には防振パッド4a,4bが配置され、防振パッド4a,4bと摺動材本体2又は摺動材本体2と防振材3とは台金5の一部に開けた孔15の部分で一体化されている。これにより、制輪子ホルダーと制輪子の直接触を防ぎ、間に前述の緩衝材を1種類または複数の組み合わせで配置する事により、ブレーキをかけた際にブレーキ音(鳴き)を抑えることができ、かつ耐久性が高く、使用中に剥がれたり壊れるおそれが少ない。【選択図】図1

Description

本発明は鉄道車両等に組み込む車両用制輪子に関する。
従来から、鉄道車両用摩擦ブレーキの機構には、踏面方式とディスク方式があり、在来線には踏面方式が多く採用されている。踏面方式は、鉄道車輪の車輪踏面に制輪子の摩擦面を押付けることで、ブレーキ力を発生させるものである。制輪子には、鋳鉄制輪子や焼結制輪子等の金属素材からなる摺動材で構成されるもの、あるいは熱硬化性合成樹脂を結合材とし、これに炭素粉、鉄粉等の摩擦調整材を混合して成形した摩擦体を有する合成制輪子も用いられている。
特許文献1〜2には、ブロックを埋め込んだ合成制輪子が提案され、本出願人らは特許文献3において、摩擦材層の中央部の幅方向に開けた開口部に露出する位置に弾性体を扇状に設けた合成制輪子を提案している。
特開2005−308213号公報 特開2000−230589号公報 特許第5818627号公報
しかし、従来の合成制輪子は、ブレーキをかけた際にブレーキ音(鳴き)が発生する事があった。ブレーキ音が高いと、乗客、プラットホームにいる客、鉄道沿線住民等にとって不快感となる。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、ブレーキをかけた際にブレーキ音(鳴き)を抑えることができる車両用制輪子を提供する。
本発明の第1の車両用制輪子は、鉄道車両の車輪踏面に摺接して車輪にブレーキをかけるための車両用制輪子であって、前記制輪子は、台金の前面に摺動材本体又は摺動材本体と防振材が配置され、前記台金の後面の少なくとも一部には防振パッドが配置され、前記台金の後面の防振パッドと、前記台金の前面の摺動材本体又は摺動材本体と防振材とは前記台金の一部に開けた孔の部分で連続していることを特徴とする。
本発明の第2の車両用制輪子は、鉄道車両の車輪踏面に摺接して車輪にブレーキをかけるための車両用制輪子であって、前記制輪子は、台金の前面に摺動材本体又は摺動材本体と防振材が配置され、前記台金の外側部分にはリベットが固定され、台金の背面にホルダーが組み込まれたとき、ホルダーはリベットに接触することを特徴とする。
本発明の第1の車両用制輪子は、台金(背板)の後面の少なくとも一部には防振パッドが配置され、台金の後面の防振パッドと、台金の前面の摺動材本体又は摺動材本体と防振材とは台金の一部に開けた孔の部分で連続していることにより、ブレーキをかけた際にブレーキ音(鳴き)を抑えることができる。この理由は定かではないが、台金(背板)とホルダーの緩衝材となり、共鳴を防止し、異音の発生を防止することによると推認される。加えて、本発明の車両用制輪子に配置する防振パッドは、摺動材本体又は摺動材本体と防振材とは台金の一部に開けた孔の部分で連続していることにより、耐久性が高く、使用中に剥がれたり壊れるおそれが少ない。
本発明の第2の車両用制輪子は、台金の外側部分にはリベットが固定され、台金の背面にホルダーが組み込まれたとき、ホルダーはリベットに接触することにより、ブレーキをかけた際にブレーキ音(鳴き)を抑えることができる。
図1は本発明の第1発明の一実施形態における車両用制輪子の部分断面図である。 図2は同、台金側から見た平面図である。 図3は同、車両用制輪子の成形方法を示す断面図である。 図4は同、車両用制輪子をホルダーに取り付けた正面図である。 図5Aは同、別の一実施形態における車両用制輪子の部分断面図、図5Bは同車両用制輪子の台金側から見た平面図、図5Cは同車両用制輪子の部分断面図、図5Dは同車両用制輪子をホルダーに取り付けた部分断面図である。 図6Aは同、さらに別の一実施形態における車両用制輪子の部分断面図、図6Bは同車両用制輪子の台金側から見た平面図、図6Cは同車両用制輪子の部分断面図、図6Dは同車両用制輪子をホルダーに取り付けた部分断面図である。 図7Aは同、さらに別の一実施形態における車両用制輪子の部分断面図である。 図7Bは同、車両用制輪子をホルダーに取り付けた部分断面図である。 図8Aは本発明の第2発明の一実施形態における車両用制輪子の部分断面図で ある。 図8Bは同、車両用制輪子をホルダーに取り付けた部分断面図である。
本発明の第1の合成制輪子は、鉄道車両の車輪踏面に摺接して車輪にブレーキをかけるための車両用制輪子である。この制輪子は、台金の前面に摺動材本体又は摺動材本体と防振材を配置する。好ましくは、車輪踏面に摺接する側から順番に摺動材本体と防振材を配置する。前記台金の後面の少なくとも一部には防振パッドを配置する。防振パッドと、台金の前面の摺動材本体又は摺動材本体と防振材とは台金の一部に開けた孔の部分で連続している。これにより、台金(背板)の後面にホルダーが応力がかかった状態で組み込まれても耐久性は高く、使用中に剥がれたり壊れるおそれが少ない。
これに対して、接着剤を用いて台金の後面に防振パッドを貼り付けることも考えられるが、防振パッドは接着しにくい性質があり、接着による一体化は難しい。また台金(背板)の後面にはホルダーが、応力をかけた状態で一体化されているため、使用中に剥がれたり、壊れるおそれがある。
前記防振パッドと前記防振材とは前記台金の一部に開けた孔の部分で連続している。これにより、台金の前面の摺動材本体又は摺動材本体と防振材とは台金の一部に開けた孔の部分で効率よくかつ強固に一体化される。
前記防振パッドは、台金の両端部の受け部の内側であって且つ台金の幅方向にベルト状で2か所配置されているのが好ましい。これにより、台金とホルダーの間の緩衝材となり、両者の共鳴を防止し、異音の発生を防止できる。
前記防振パッドの幅は10〜30mm、厚さは1〜3mmであるのが好ましい。前記の大きさであれば、本発明の合成制輪子を車体に取り付ける際に取り付け具の邪魔にならず、既存の取り付け具をそのまま利用できる。
前記台金の外側背面曲線は内側背面曲線より高い形状とするのが好ましい。これにより、台金の背面にホルダーが組み込まれたとき、台金の背面とホルダーの接触部は、前記台金の外側に位置するようになり、防振パッドの保護になるとともに異音の発生は抑制される。
前記防振パッドの近辺の台金にはリベットが固定されてもよい。これにより、台金の背面にホルダーが組み込まれたとき、ホルダーはリベットに接触するようになり、防振パッドの保護になるとともに異音の発生は抑制される。リベットがホルダーと接触する部分は樹脂製とするのが好ましい。
前記防振パッドと、前記台金の前面の摺動材本体又は摺動材本体と防振材は、粉体圧縮成形され、台金に対して加熱加圧一体成形されていることが好ましい。これにより、摺動材本体と防振材は効率よく一体化され、且つ防振パッドと、摺動材本体又は摺動材本体と防振材も効率よく一体化される。
前記摺動材本体(摩擦材層)と防振材は粉体圧縮成形され、台金に対して加熱加圧一体成形されているのが好ましい。具体的には、下金型内にまず上から摺動材本体(摩擦材層)となる原料粉体を入れ、次に防振材となる原料粉体を入れ、上から台金と上金型をのせて粉体を圧縮するとともに加熱加圧して一体成形する。このとき、台金の一部には孔を開けておき、且つ上金型には凹部を形成しておき、防振パッド成形部とする。粉体圧縮成形及び加熱加圧一体成形の圧力、及び温度条件などは従来からの条件と同様である。
前記摺動材本体(摩擦材層)には、金属ブロック又はセラミックブロックを含んでいてもよい。
以下、摺動材本体(摩擦材層)と防振材及び防振パッドの原料について説明する。
(1)摺動材本体(摩擦材層)の原料の一例
摺動材本体(摩擦材層)は、バインダー材(結合材とも称される)と硬質粒子(摩擦調整剤とも称される)からなり、バインダー材としては、ストレートフェノール樹脂、変性フェノール樹脂又はこれらの混合物など、耐熱性に優れる熱硬化性合成樹脂が好ましい。硬質粒子としては、鉄粉、合金粉、他の金属粉、炭素粉、無機材料(Al23、SiO2,CaCO3など)や繊維片があり、これらのうち2種以上を混合して含有させても良い。繊維片としては、ロックウール繊維、アクリル繊維、アルミナ繊維、カーボン繊維、スチール繊維、アラミド繊維、セラミックス繊維が用いられる。摺動材本体(摩擦材層)原料の好ましい配合割合は表1に示すとおりである。
Figure 2018179211
(2)防振材及び防振パッドの原料の一例
防振材及び防振パッドの原料は、バインダー材とゴムからなり、バインダー材としては、ストレーロフェノール樹脂、変性フェノール樹脂又はこれらの混合物など、耐熱性に優れた熱硬化性合成樹脂が好ましい。ゴム材料としては、主にブタジェンゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、ニトリル・ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタンジエンゴム、シリコーンゴムなどを利用することができる。防振材及び防振パッド原料の好ましい配合割合は表2に示すとおりである。
Figure 2018179211
(3)摺動材本体(摩擦材層)と防振材及び防振パッドの関係
防振材及び防振パッドの硬度が摺動材本体(摩擦材層)の硬度より小さいことが好ましい、より好ましくは防振材及び防振パッドの硬さは摩擦材層の硬度の0%〜50%の範囲であり、さらに好ましくはそれ以下である。また、防振材及び防振パッドの圧縮弾性率が摺動材本体(摩擦材層)の圧縮弾性率より小さいことが好ましく、より好ましくは防振材及び防振パッドの圧縮弾性率が摺動材本体(摩擦材層)の圧縮弾性率の5%〜80%の範囲にあり、さらに好ましくは10%〜70%の範囲であり、さらに好適には15%〜60%の範囲である。
本発明の第2の合成制輪子は、台金の外側部分にリベットが固定され、台金の背面にホルダーが組み込まれたとき、ホルダーはリベットに接触する状態とする。すなわち、防振パッドを配置しなくてもリベットのみで異音発生を抑制できる。リベットがホルダーと接触する部分は樹脂製とするのが好ましい。樹脂はナイロン樹脂(6ナイロン,66ナイロン等)、ポリエステル樹脂(PET,PBT)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂等様々な樹脂を使用できる。これは第1の合成制輪子においても同じである。
以下図面を用いて説明する。以下の図面において、同一符号は同一部品又は同一物を示す。図1は本発明の一実施形態における車両用制輪子の部分断面図である。この車両用制輪子1は、台金(背板)5の前面に摺動材本体(摩擦材層)2及び防振材3が配置され、台金5の後面の一部には防振パッド4a,4bが配置され、防振パッド4a,4bと防振材3は台金5の一部に開けた孔(貫通穴部)15の部分で連続している。摺動材本体(摩擦材層)2と防振材3及び防振パッド4a,4bは、台金5に対して一体成形されている。6は補強用切り起こし、7は取り付け部、8は受け部である。
図2は同、台金側から見た平面図である。防振パッド4a,4bは、台金5の両端部の受け部8の内側であって且つ台金5の幅方向にベルト状で2か所配置されている。
図3は同、車両用制輪子の成形方法を示す断面図である。下金型9内にまず上から摺動材本体(摩擦材層)2となる摩擦材用原料粉体12を入れ、次に防振材3となる防振材用原料粉体13を入れ、上から台金5と上金型10を配置し、矢印14方向に粉体を圧縮するとともに加熱加圧して一体成形する。このとき、台金5の一部には孔(貫通穴部)15を開けておき、且つ上金型10には凹部を形成しておき、防振パッド成形部11とする。
図4は同、車両用制輪子1をホルダー16に取り付けた正面図である。車両用制輪子1の台金(背板)の後面にホルダー16が、応力がかかった状態で組み込まれている。防振パッド4a,4bは台金(背板)5とホルダー16の間に圧縮された状態で介在し、台金(背板)とホルダーの緩衝材となり、共鳴を防止し、異音の発生を防止する作用をする。また、防振パッド4a,4bは、孔(貫通穴部)15により防振材3と連続一体化されているので、応力がかかった状態であっても耐久性は高く、使用中に剥がれたり、壊れるおそれが少ない。
図5Aは同、別の一実施形態における車両用制輪子17の部分断面図、図5Bは同車両用制輪子17の台金側から見た平面図、図5Cは同車両用制輪子17の部分断面図、図5Dは同車両用制輪子17をホルダー16に取り付けた部分断面図である。防振パッド4aの近辺の台金にリベット18を固定している。リベット18の厚さは2mmである。これにより、台金の背面にホルダー16が組み込まれたとき、ホルダー16はリベット18に接触し、防振ゴムは保護される。
図6Aは同、さらに別の一実施形態における車両用制輪子19の部分断面図、図6Bは同車両用制輪子19の台金側から見た平面図、図6Cは同車両用制輪子19の部分断面図、図6Dは同車両用制輪子19をホルダー16に取り付けた部分断面図である。台金の外側背面曲線は内側背面曲線より高い形状としている。すなわち、図6Cに示すL2:2mmとなるように変曲点から台金の外側背面曲線を高くしている。変曲点は中央部から220mmとした。これにより、台金の背面にホルダー16が組み込まれたとき、台金5の背面とホルダー16の接触部は、前記台金の外側に位置する状態となり、内側の防振ゴムは保護される。
図7Aは同、さらに別の一実施形態における車両用制輪子20の部分断面図、図7Bは車両用制輪子20をホルダー16に取り付けた部分断面図である。台金は図6Aと同じであり、段付きの金型10を使用して防振ゴムの内側を厚く、外側を薄く成形することにより、防振ゴムを保護している。L4:470mm、L5:470mm(中心点を外側にずらせている)、L6:2mm、L7:50mmとしている。
図8Aは本発明の第2発明の一実施形態における車両用制輪子の部分断面図、図8Bは車両用制輪子をホルダーに取り付けた部分断面図である。台金の外側部分にリベット18が固定され、台金の背面にホルダー16が組み込まれたとき、ホルダー16はリベット18に接触する状態とする。リベット18の厚さは2mmである。これによっても異音発生を防止できる。
以下実施例を用いて本発明を説明する。本発明は以下の実施例に限定して解釈されるものではない。
(実施例1)
(1)摺動材本体(摩擦材層)
摺動材本体(摩擦材層)の材料は次のとおりである。
・バインダー材樹脂:14〜20重量%の熱硬化性フェノール樹脂
・鉄粉・合金粉:14〜20重量%の鉄粉(平均粒子径106〜45μm(ふるい分け法))
・黒鉛:3〜15重量%の黒鉛粉
・補強材:2〜6重量%のアラミド繊維(平均長さ0.75〜1.2mm 平均粒子0.1mm以下)
・摩擦調整材:ゴム粉、Fe、C、無機材料Al23、SiO2,CaCO3などや繊維片、Baの化合物
このような材料構成により、加圧、加熱成形後のロックウェル硬度(HRR)を50〜90とした。
(2)防振材及び防振パッド
防振材及び防振パッドの材料は次のとおりである。
・バインダー材樹脂:3〜5重量%の熱硬化性フェノール樹脂
・ゴム:15〜20重量%のアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)混合ゴム材
・強磁性体セラミックス:20〜60重量%の酸化鉄系セラミックス(平均粒子径75〜250μm(ふるい分け法))
・金属粉(#80〜200)
・他の添加剤は表2に示すとおり。
このような材料構成により、加圧、加熱成形後のデュロメーター硬さ(タイプD)20〜50とした。
(3)成形
以上の材料を用いて、図3に示す成形方法を使用し、図1〜2に示す合成制輪子を製作した。加圧加熱条件は150〜170℃、約40〜60ton/個、約20分とした。得られた合成制輪子の全体の大きさは、側面から見た直線長さ320mm,幅78mmである。防振パッド4a,4bの幅20mm、厚さ2mmとした。
(4)評価
得られた合成制輪子1をホルダー16と一体化し、実物車輪を使用したブレーキ試験機に取り付け、時速20〜65km/hからブレーキをかけた時のブレーキ音(鳴き)を官能試験により測定した。試験数は20回、測定者は2名とした。その結果、実施例1の合成制輪子は不快感となるブレーキ音(鳴き)は感じられなかった。また、この防振パッドは、防振材とは台金の一部に開けた孔の部分で一体化されていることにより、耐久性が高く、使用中に剥がれたり壊れるおそれが少ないことも確認できた。
(比較例1)
防振パッドを配置していない以外は図1−2と同様の合成制輪子を使用して実施例1と同様に試験をした。その結果、試験実施者によって比較例1の合成制輪子は大きなブレーキ音(鳴き)が発生したことが確認された。
本発明の車両用制輪子は、防振パッドの耐久性が良いことから、高速鉄道や通常の鉄道車両に好適なほか、地下鉄車両や路面電車車両などにも好適である。
1,17,19,20 車両用制輪子
2 摺動材本体(摩擦材層)
3 防振材
4a,4b 防振パッド
5 台金(背板)
6 補強用切り起こし
7 取り付け部
8 受け部
9 下金型
10 上金型
11 防振パッド成形部
12 摩擦材用原料粉体
13 防振材用原料粉体
14 圧縮方向
15 台金の一部に開けた孔(貫通穴部)
16 ホルダー
18 リベット

Claims (9)

  1. 鉄道車両の車輪踏面に摺接して車輪にブレーキをかけるための車両用制輪子であって、
    前記制輪子は、台金の前面に摺動材本体又は摺動材本体と防振材が配置され、
    前記台金の後面の少なくとも一部には防振パッドが配置され、
    前記台金の後面の防振パッドと、前記台金の前面の摺動材本体又は摺動材本体と防振材とは前記台金の一部に開けた孔の部分で連続していることを特徴とする車両用制輪子。
  2. 前記防振パッドは、台金の両端部の受け部の内側であって且つ台金の幅方向にベルト状で2か所配置されている請求項1に記載の車両用制輪子。
  3. 前記防振パッドの幅は10〜30mmである請求項1又は2に記載の車両用制輪子。
  4. 前記防振パッドの厚さ1〜3mmである請求項1〜3のいずれかに記載の車両用制輪子。
  5. 前記防振パッドと、前記台金の前面の摺動材本体又は摺動材本体と防振材は、粉体圧縮成形され、台金に加熱加圧一体成形されている請求項1〜4のいずれかに記載の車両用制輪子。
  6. 前記台金の外側背面曲線は内側背面曲線より高い形状とし、台金の背面にホルダーが組み込まれたとき、台金の背面とホルダーの接触部は、前記台金の外側に位置する請求項1〜5のいずれかに記載の車両用制輪子。
  7. 前記防振パッドの近辺の台金にはリベットが固定され、台金の背面にホルダーが組み込まれたとき、ホルダーはリベットに接触する請求項1〜6のいずれかに記載の車両用制輪子。
  8. 鉄道車両の車輪踏面に摺接して車輪にブレーキをかけるための車両用制輪子であって、
    前記制輪子は、台金の前面に摺動材本体又は摺動材本体と防振材が配置され、
    前記台金の外側部分にはリベットが固定され、台金の背面にホルダーが組み込まれたとき、ホルダーはリベットに接触することを特徴とする車両用制輪子。
  9. 前記リベットがホルダーと接触する部分は樹脂製である請求項7又は8に記載の車両用制輪子。
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