JP2018177651A - 固形状クレンジング剤 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、特許文献1は、このようなクレンジングバームを記載している。
また、固形状油としては、融点が50〜80℃程度の固形状油脂を8〜15%程度配合していることが多い。具体的には、パラフィンワックス等の高融点でも硬度が上がらないものを採用する等としている。
本発明は、肌になじみやすく、化粧料・汚れ等の十分なクレンジング効果を備えるようにした固形状クレンジング剤を提供することを目的とする。
なお、本明細書及び特許請求の範囲の記載中、配合割合について「%」とあるのは、特にことわりのない限り「質量%」を意味している。また、物の量として「g」で表示しているものは、質量を表す。
このようなヒマワリ種子油を採用することにより、皮脂に多く含まれるオレイン酸をリッチにすることができ、皮脂とのなじみが良好となり、皮脂と混合したメイクアップ化粧料を共に落とすことができる。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、このように融点が高い固形状油脂を添加し、高温安定性を高める。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、融点が60〜80℃、好適には、65〜80℃の固形状油脂を1〜7%、好適には、1.5〜7%含む。これにより、特に高温安定性の担保ができる。
すなわち、配合する界面活性剤の全体を混合物と見立て、かかる界面活性剤の混合物のHLB値を、各成分のHLB値の加重平均値として求めたHLB値が5〜13.5となるように調整して用いる。
なお、HLB値は、一般的に界面活性剤の水・油への親和性を示す値である。本発明では、グリフィン法で求めたHLB値を採用する。
本発明に係る固形状クレンジング剤で採用する界面活性剤は、天然由来とする又は天然由来成分を含むことが好適である。
これらのうち、オレイン酸を基本骨格としたものが最も好適である。
HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤として、常温で固形状のものを使用することが好ましい。こうしたノニオン系界面活性剤としては、特に融点が40℃以上であることが好適である。このようなノニオン系界面活性剤を含有することで、固形状油脂の量が少なくても適度な成形性を保つことができる。そのため、固形状油脂を含有することで生じやすい粒状のブツ等の形成を抑制し、水に溶解しやすく溶け残りを生じ難い固形状クレンジング剤とすることができる。
抗酸化作用のある美容成分としては、セージ、セイヨウシナノキ、ローズマリーが特に好適である。
セージは、血行促進、抗炎症、抗酸化、収れんの作用がある。
セイヨウシナノキは、保湿、抗炎症、血行促進、収れん、抗酸化の作用がある。
ローズマリーは、抗酸化、抗菌、血行促進、抗炎症の作用がある。
本発明に係る固形状クレンジング剤として、下記表1に示す組成のとおり、クレンジングバームを調製した。表1で実1、実2のように実施例1〜7を略記し、比1、比2のように比較例1〜5を略記した。
HLB値が5未満の界面活性剤1として、HLB値が4.5のセスキイソステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SI−15RV、日光ケミカルズ社製)を用いた。
HLB値が13.5を超える界面活性剤2として、HLB値が14.0のミリスチン酸ポリグリセリル−10(NIKKOL Decaglyn 1−M、日光ケミカルズ社製)を用いた。
HLB値が13.5を超える界面活性剤3として、融点が40℃で、常温において固形状であり、HLB値が17.0のオレス−20(NIKKOL BO−20V、日光ケミカルズ社製)を用いた。
固形状油脂1として、融点が76℃のヒマワリ種子ロウ(精製ヒマワリワックス、横関油脂社製)を用いた。
固形状油脂2として、融点が68℃の水添ホホバ油(水添ホホバ油M−1、綿半トレーディング社製)を用いた。
結果を表1に示している。
・メイクの落ち
前腕皮膚にウォータープルーフアイライナー、リキッドファンデーション、パウダーファンデーション、口紅を塗布し、十分に乾燥させた。その後、クレンジングバームをなじませて水洗し、皮膚上に残された前記化粧料を確認することで、メイク落ちの評価を行った。
○: リキッドファンデーション、パウダーファンデーション、口紅が落ちる。
×: 口紅のみが落ちる。
◎: 無い場合。
○: ややぬるつきを感じる場合。
×: 明らかにぬるつきがある場合。
40℃で、24時間保管し、以下の評価基準に従って評価した。
◎: 外観の変化も、香りや使用性も全く変化しなかった場合。
○: 外観の変化がなく、香りや使用性に僅かに変化を感じる場合。
×: 外観、香りや使用性に明らかな変質が感じられる場合。
体温付近での溶解性を試した。以下の基準により評価した。
◎: 肌に速やかになじみ、固さによる抵抗感やブツを感じない。
○: 肌になじむのに多少時間はかかるものの、固さによる抵抗感やブツを感じない。
×: 肌なじみが悪く、固さによる抵抗感やブツを感じる。
60℃で充填し、25℃まで冷却した際の成形性をとし、以下の基準により視覚により判定した。
◎: 充填後50℃付近で表面が固化し始め、25℃になった際に分離がない場合。
○: 温度帯に関わらず固化し、25℃になった際に分離が無い場合。
×: 固化しない又は25℃になった際に分離が見られる場合。
本発明に係る固形状クレンジング剤として、下記表2に示す組成のとおり、オレス−20の配合量が異なるクレンジングバームを調製した。表2で実8、実9のように実施例8、9を略記し、比6のように比較例6〜8を略記した。
なお、表2では、比較対照のため、実施例1の結果を表示している。
本発明に係る固形状クレンジング剤として、下記表3に示す組成のとおり、融点が76℃のヒマワリ種子ロウと、融点が68℃の水添ホホバ油の配合量が異なるクレンジングバームを調製した。表3で実10、実11のように実施例10〜13を略記し、比9のように比較例9、10を略記した。
なお、表3では、比較対照のため、実施例1の結果を表示している。
界面活性剤1〜3の配合は、いずれも実施例1と同様であり、混合物と見立てたHLB値は、実施例10〜13及び比較例9、10の全てで12.7であった。
また、固形状油脂の合計量が7%を超えた比較例10では、溶解性が満足できるものではなかった。
Claims (5)
- 炭素数8〜22の不飽和脂肪酸を70%以上含む液状の植物油を30〜60%、融点が60〜80℃の固形状油脂を1〜7%、HLB値が5未満のノニオン系界面活性剤及びHLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤を合計で20〜50%含み、配合した界面活性剤全体としてのHLB値を5〜13.5としてなることを特徴とする固形状クレンジング剤。
- 前記不飽和脂肪酸がオレイン酸である請求項1記載の固形状クレンジング剤。
- 前記液状の植物油がヒマワリ種子油である請求項1又は2記載の固形状クレンジング剤。
- 前記HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤が、常温で固形状のものを含む請求項1〜3の何れかに記載の固形状クレンジング剤。
- 前記HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤が、融点が40℃以上のものを含む請求項1〜4の何れかに記載の固形状クレンジング剤。
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