JP2018177651A - 固形状クレンジング剤 - Google Patents

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【課題】 肌になじみやすく、化粧料・汚れ等の十分なクレンジング効果を備えるようにした固形状クレンジング剤を提供する。【解決手段】 炭素数8〜22の不飽和脂肪酸を70%以上含む液状の植物油を30〜60%、融点が60〜80℃の固形状油脂を1〜7%、HLB値が5未満のノニオン系界面活性剤及びHLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤を合計で20〜50%含み、配合した界面活性剤全体としてのHLB値を5〜13.5としてなることとした。【選択図】 なし

Description

本発明は、クレンジングバーム等の固形状クレンジング剤に関する。
近年の化粧料は、一般的に化粧崩れがしにくく、持ちが良い。これに対して、化粧落としのためのクレンジング剤として液状油をベースとした液状のものが多く知られている。しかし、液状のクレンジング剤は、クレンジング効果は高いものの、粘度が低く、使用の際にたれ落ちる等といった欠点もあった。この点を改良したものとして、クレンジングバーム等の固形状クレンジング剤が登場している。クレンジングバームは、常温(25℃)で流動性のない固形状であるものの、体温で溶けて液状となる。このことから、肌の上で溶けても粘性があるので、液ダレせず、主成分が油(オイル)なのでメイクなじみが良く、メイク落ちが良好であるという特性を備えている。
このようなクレンジングバームは、主成分を液状の油(液状油)とし、これを固めるための固形状油、メイク落としの観点で汚れとなじみ易くするための界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤といったものを配合成分として含んでいる。
なお、特許文献1は、このようなクレンジングバームを記載している。
従来のクレンジングバームに配合されている液状油としては、炭化水素油や炭素数の短いエステル油が採用されている。これらは、コスト面でのメリットが想定される。また、昨今のメイクアップ化粧料に使用される油は、炭化水素やシリコーン、エステル油が大部分であり、それらとのなじみを考慮しているものと思われる。
また、固形状油としては、融点が50〜80℃程度の固形状油脂を8〜15%程度配合していることが多い。具体的には、パラフィンワックス等の高融点でも硬度が上がらないものを採用する等としている。
特開2012−206974
しかし、前記したような配合成分を持つ従来のクレンジングバームは、肌なじみが十分ではなく、化粧・汚れ等のクレンジング効果が不十分であった。
本発明は、肌になじみやすく、化粧料・汚れ等の十分なクレンジング効果を備えるようにした固形状クレンジング剤を提供することを目的とする。
本発明は、固形状クレンジング剤であって、炭素数8〜22の不飽和脂肪酸を70%以上含む液状の植物油を30〜60%、融点が60〜80℃の固形状油脂を1〜7%、HLB値が5未満のノニオン系界面活性剤及びHLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤を合計で20〜50%含み、配合した界面活性剤全体としてのHLB値を5〜13.5としてなることを特徴とする。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、前記液状の植物油が炭素数8〜22の不飽和脂肪酸を75%以上含むことが好適である。さらに、本発明に係る固形状クレンジング剤は、前記不飽和脂肪酸がオレイン酸であることが好適である。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、その一態様で、前記液状の植物油がヒマワリ種子油である。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、その一態様で、前記固形状油脂の融点が好適には、65〜80℃である。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、好適には、前記HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤が、常温で固形状のものを含む。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、その一態様で、前記HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤が、融点が40℃以上のものを含む。
本発明によれば、肌なじみが良く十分なクレンジング効果を備える固形状クレンジング剤が提供される。
以下、本発明に係る固形状クレンジング剤について、さらに詳細に説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲の記載中、配合割合について「%」とあるのは、特にことわりのない限り「質量%」を意味している。また、物の量として「g」で表示しているものは、質量を表す。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、クレンジングバームと通称されるものを含み、常温(25℃)では固形状で流動性がないものの、体温で溶けて液状となることから、肌の上で溶けても粘性があるので、液ダレしにくい。また、主成分が液状の植物油なのでメイクなじみが良く、メイク落ちが良好であるという特性を備えている点で、先行するクレンジングバームと同等以上の品質を備えている。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、主だった配合成分として、液状の植物油、固形状油脂(ワックス)、HLB値が5未満のノニオン系界面活性剤及びHLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤を含む。
本発明に係る固形状クレンジング剤に配合する植物油は、常温で液状のものである。このような植物油の好適なものとして、菜種油、サフラワー油、オリーブ油、ヒマワリ種子油、マカダミアナッツ油、グレープシード油(ブドウ種子油)等を挙げることができる。
このような液状の植物油は、好ましくは炭素数8〜22の不飽和脂肪酸を70%以上含む。好適な不飽和脂肪酸としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等を挙げることができる。最も好適には、オレイン酸である。オレイン酸は、皮脂に多く含まれ、皮脂とのなじみが良好であり、メイクアップ化粧料を落とすにあたり、良好な特性を期待することができる。
炭素数8〜22の不飽和脂肪酸を70%以上含む液状の植物油として、前記したもののうち、ヒマワリ種子油、オリーブ油、サフラワー油が好ましく、75%以上含むヒマワリ種子油、サフラワー油が特に好適である。最も好適には、オレイン酸を80%以上含むヒマワリ種子油である。
このようなヒマワリ種子油を採用することにより、皮脂に多く含まれるオレイン酸をリッチにすることができ、皮脂とのなじみが良好となり、皮脂と混合したメイクアップ化粧料を共に落とすことができる。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、前記液状の植物油を30〜60%、好適には、40〜55%含む。少なくともこの範囲であれば、前記のように皮脂とのなじみを良好とし、皮脂と混合したメイクアップ化粧料を共に落とす効果を発揮することができるからである。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、融点が60〜80℃、好適には、65〜80℃の固形状油脂を含む。固形状油脂としては、好適なものとして、カルナウバロウ、ヒマワリ種子ロウ、水添ホホバ油、ミツロウ、キャンデリラロウ等の固形状油脂を挙げることができる。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、このように融点が高い固形状油脂を添加し、高温安定性を高める。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、融点が60〜80℃、好適には、65〜80℃の固形状油脂を1〜7%、好適には、1.5〜7%含む。これにより、特に高温安定性の担保ができる。
本発明に係る固形状クレンジング剤で配合する界面活性剤は、常温で液状であり、HLB値が5未満のノニオン系界面活性剤及び常温で固形状を含み、HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤からなり、これらの界面活性剤を全体としてHLB値が5〜13.5となるように調整して用いる。
すなわち、配合する界面活性剤の全体を混合物と見立て、かかる界面活性剤の混合物のHLB値を、各成分のHLB値の加重平均値として求めたHLB値が5〜13.5となるように調整して用いる。
なお、HLB値は、一般的に界面活性剤の水・油への親和性を示す値である。本発明では、グリフィン法で求めたHLB値を採用する。
本発明に係る固形状クレンジング剤で採用する界面活性剤は、天然由来とする又は天然由来成分を含むことが好適である。
本発明に係る固形状クレンジング剤で用いるノニオン系界面活性剤としては、例えば天然由来のものとしてグリセリン脂肪酸エステル、並びにソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の糖類と脂肪酸のエステルを挙げることができる。
これらのうち、オレイン酸を基本骨格としたものが最も好適である。
常温で液状であり、HLB値が5未満の天然由来のノニオン系界面活性剤としては、例えば、具体的には、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、オレイン酸ソルビタン等の常温で液状の化合物を挙げることができる。
また、このようなHLB値が5未満のノニオン系界面活性剤と組み合わせて用いることのできるHLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤としては、例えば、具体的には天然由来のものとして、オレス−20、PEG−80水添ヒマシ油、ステアリン酸PEG−25、ステアリン酸PEG−15グリセリル等の常温で固形状の化合物を挙げることができる。
HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤として、常温で固形状のものを使用することが好ましい。こうしたノニオン系界面活性剤としては、特に融点が40℃以上であることが好適である。このようなノニオン系界面活性剤を含有することで、固形状油脂の量が少なくても適度な成形性を保つことができる。そのため、固形状油脂を含有することで生じやすい粒状のブツ等の形成を抑制し、水に溶解しやすく溶け残りを生じ難い固形状クレンジング剤とすることができる。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、HLB値が5未満のノニオン系界面活性剤及びHLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤を、配合した界面活性剤全体としてのHLB値を5〜13.5となるように調整する。これによって、クレンジング成分としての界面活性剤の特性を発揮することができる。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、HLB値が5未満のノニオン系界面活性剤及びHLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤を合計で、20〜50%含み、特に好適には、20〜35%含む。この範囲であれば、特にメイク落ちを良くすることができる。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、前記した配合成分の他、本発明の目的を損なわない範囲で他の配合成分を含むことができる。他の配合成分としては、酸化防止剤、抗酸化剤、防腐剤、香料、生理活性成分、天然ビタミン類、美容成分、賦形剤(賦形油等)等を挙げることができる。
抗酸化作用のある美容成分としては、セージ、セイヨウシナノキ、ローズマリーが特に好適である。
セージは、血行促進、抗炎症、抗酸化、収れんの作用がある。
セイヨウシナノキは、保湿、抗炎症、血行促進、収れん、抗酸化の作用がある。
ローズマリーは、抗酸化、抗菌、血行促進、抗炎症の作用がある。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、常温(25℃)・常圧(1気圧)で固形状であり、剤形としては、棒状、板状等とすることができ、特に制限はない。
本発明に係る固形状クレンジング剤は、皮膚に適用されると、その温度で溶け、液状となる。
以下に、本発明に係る固形状クレンジング剤の実施例を示す。なお、本発明は、以下の実施例、比較例、試験例等によって限定されるものではない。
実施例1〜7及び比較例1〜5
本発明に係る固形状クレンジング剤として、下記表1に示す組成のとおり、クレンジングバームを調製した。表1で実1、実2のように実施例1〜7を略記し、比1、比2のように比較例1〜5を略記した。
液状の植物油としては、オレイン酸を80%以上含有するヒマワリ種子油(ハイオレイックヒマワリ油、横関油脂社製)を用いた。
HLB値が5未満の界面活性剤1として、HLB値が4.5のセスキイソステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SI−15RV、日光ケミカルズ社製)を用いた。
HLB値が13.5を超える界面活性剤2として、HLB値が14.0のミリスチン酸ポリグリセリル−10(NIKKOL Decaglyn 1−M、日光ケミカルズ社製)を用いた。
HLB値が13.5を超える界面活性剤3として、融点が40℃で、常温において固形状であり、HLB値が17.0のオレス−20(NIKKOL BO−20V、日光ケミカルズ社製)を用いた。
固形状油脂1として、融点が76℃のヒマワリ種子ロウ(精製ヒマワリワックス、横関油脂社製)を用いた。
固形状油脂2として、融点が68℃の水添ホホバ油(水添ホホバ油M−1、綿半トレーディング社製)を用いた。
賦形油として、水添ヤシ油と水添パーム油の混合油(スーパーヌーコア H、日本油脂社製)を用いた。
実施例1〜7及び比較例1〜5の各例とも、各配合成分を80℃で混合して溶解し、60℃で型に流し込み、冷却し、固化してクレンジングバームを得た。
実施例1〜7及び比較例1〜5について、メイクアップ化粧料の落ち(官能試験)、洗い流し時のぬるつき(官能試験)、40℃安定性(安定性試験)、体温付近での溶解性(溶解性試験)、成形性(成形性試験)に関する評価を行った。
結果を表1に示している。
1.官能試験
・メイクの落ち
前腕皮膚にウォータープルーフアイライナー、リキッドファンデーション、パウダーファンデーション、口紅を塗布し、十分に乾燥させた。その後、クレンジングバームをなじませて水洗し、皮膚上に残された前記化粧料を確認することで、メイク落ちの評価を行った。
◎: ウォータープルーフアイライナー、リキッドファンデーション、パウダーファンデーション、口紅が落ちる。
○: リキッドファンデーション、パウダーファンデーション、口紅が落ちる。
×: 口紅のみが落ちる。
・洗い流し時のぬるつき
◎: 無い場合。
○: ややぬるつきを感じる場合。
×: 明らかにぬるつきがある場合。
2.安定性試験
40℃で、24時間保管し、以下の評価基準に従って評価した。
◎: 外観の変化も、香りや使用性も全く変化しなかった場合。
○: 外観の変化がなく、香りや使用性に僅かに変化を感じる場合。
×: 外観、香りや使用性に明らかな変質が感じられる場合。
3.溶解性試験
体温付近での溶解性を試した。以下の基準により評価した。
◎: 肌に速やかになじみ、固さによる抵抗感やブツを感じない。
○: 肌になじむのに多少時間はかかるものの、固さによる抵抗感やブツを感じない。
×: 肌なじみが悪く、固さによる抵抗感やブツを感じる。
4.成形性試験
60℃で充填し、25℃まで冷却した際の成形性をとし、以下の基準により視覚により判定した。
◎: 充填後50℃付近で表面が固化し始め、25℃になった際に分離がない場合。
○: 温度帯に関わらず固化し、25℃になった際に分離が無い場合。
×: 固化しない又は25℃になった際に分離が見られる場合。
Figure 2018177651
比較例3の結果から了解されるように、液状の植物油の含有量が30%を下回ると、洗い流し時のぬるつきを生じる。また、さらに含有量が低下すると、メイクの落ちも悪くなっている(比較例4、5)。実施例1〜7は、メイクの落ちが良好であり、洗い流し時のぬるつきもなかった。
実施例1〜7及び比較例1〜5のいずれも天然由来の融点の高い固形状油脂を含んでおり、40℃安定性が優れていた。
なお、実施例1〜7及び比較例1〜5のいずれもが、HLB値が13.5を超える、常温で固形状の界面活性剤を10.1%含んでおり、2.7%という比較的低い固形状油脂の含有量であっても、適度な硬度を保っていた。すなわち、成形性に優れていた。
比較例1、2は、他の例と異なり、HLB値の加重平均値が13.5を超えていた。比較例1、2では、メイクの落ちに問題があった。比較例1、2は、溶解性試験で問題がなくても、HLB値の加重平均値が5〜13.5の範囲でない場合、十分なメイク落としができないことを示している。
実施例8、9及び比較例6〜8
本発明に係る固形状クレンジング剤として、下記表2に示す組成のとおり、オレス−20の配合量が異なるクレンジングバームを調製した。表2で実8、実9のように実施例8、9を略記し、比6のように比較例6〜8を略記した。
液状の植物油、界面活性剤1〜3、固形状油脂1、2、賦形油は、実施例1〜7及び比較例1〜5と同様のものを用いた。また、実施例1〜7及び比較例1〜5と同様にして、クレンジングバームを調製した。
実施例8、9及び比較例6〜8について、メイクアップ化粧料の落ち(官能試験)、40℃安定性(安定性試験)、体温付近での溶解性(溶解性試験)、成形性(成形性試験)に関する評価を行った。結果を表2に示している。各試験の試験方法及び評価基準は、実施例1〜7及び比較例1〜5と同様とした。
なお、表2では、比較対照のため、実施例1の結果を表示している。
Figure 2018177651
常温で固形状の界面活性剤であるオレス−20を含まないか、含有量の低い比較例6、比較例7の結果から了解されるように、常温で固形状の界面活性剤であるオレス−20の含有量が低い場合、成形性を保つことが困難であることを示している。
また、実施例8、9のように、HLBが13.5以下の場合のメイク落ちは良好だが、比較例8のように、オレス−20の含有量が多くても、HLBが13.5を超える場合、洗浄力が低下することが了解される。
実施例10〜13及び比較例9、10
本発明に係る固形状クレンジング剤として、下記表3に示す組成のとおり、融点が76℃のヒマワリ種子ロウと、融点が68℃の水添ホホバ油の配合量が異なるクレンジングバームを調製した。表3で実10、実11のように実施例10〜13を略記し、比9のように比較例9、10を略記した。
なお、表3では、比較対照のため、実施例1の結果を表示している。
液状の植物油、界面活性剤1〜3、固形状油脂1、2、賦形油は、実施例1〜9及び比較例1〜8と同様のものを用いた。また、実施例1〜9及び比較例1〜8と同様にして、クレンジングバームを調製した。
界面活性剤1〜3の配合は、いずれも実施例1と同様であり、混合物と見立てたHLB値は、実施例10〜13及び比較例9、10の全てで12.7であった。
実施例10〜13及び比較例9、10について、メイクアップ化粧料の落ち(官能試験)、40℃安定性(安定性試験)、体温付近での溶解性(溶解性試験)、成形性(成形性試験)に関する評価を行った。結果を表3に示している。各試験の試験方法及び評価基準は、実施例1〜9及び比較例1〜8と同様とした。
Figure 2018177651
固形状油脂1、2が全く含まれない比較例1では、安定性に欠けていた。
また、固形状油脂の合計量が7%を超えた比較例10では、溶解性が満足できるものではなかった。
固形状油脂の合計量が1〜7%の範囲にある実施例10〜13は、安定性、溶解性が良好であり、他の試験結果も良好であった。

Claims (5)

  1. 炭素数8〜22の不飽和脂肪酸を70%以上含む液状の植物油を30〜60%、融点が60〜80℃の固形状油脂を1〜7%、HLB値が5未満のノニオン系界面活性剤及びHLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤を合計で20〜50%含み、配合した界面活性剤全体としてのHLB値を5〜13.5としてなることを特徴とする固形状クレンジング剤。
  2. 前記不飽和脂肪酸がオレイン酸である請求項1記載の固形状クレンジング剤。
  3. 前記液状の植物油がヒマワリ種子油である請求項1又は2記載の固形状クレンジング剤。
  4. 前記HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤が、常温で固形状のものを含む請求項1〜3の何れかに記載の固形状クレンジング剤。
  5. 前記HLB値が13.5を超えるノニオン系界面活性剤が、融点が40℃以上のものを含む請求項1〜4の何れかに記載の固形状クレンジング剤。
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