JP2018177057A - 車両用表示装置 - Google Patents
車両用表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018177057A JP2018177057A JP2017081388A JP2017081388A JP2018177057A JP 2018177057 A JP2018177057 A JP 2018177057A JP 2017081388 A JP2017081388 A JP 2017081388A JP 2017081388 A JP2017081388 A JP 2017081388A JP 2018177057 A JP2018177057 A JP 2018177057A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- door
- display device
- display
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】車体構成部材としての壁体表面の平滑性を損なうことなく、必要な情報の表示が可能な表示装置を構成する。【解決手段】車両用表示装置Aを、車体構成部材として多数の微細貫通孔PHが形成された壁体2aと、壁体2aの内部位置において発光状態で生成した画像を、多数の微細貫通孔PHを介して壁体2aの外部位置に送り出す画像表示部20とを備えて構成した。【選択図】図4
Description
本発明は、ドライバー等に必要な情報を表示する車両用表示装置に関する。
特許文献1には、スライドドアを開閉操作するためのタッチパネルを備え、このタッチパネルの部位スライドドアの開閉状況に応じて操作可能な操作部に対応する光源が点灯する技術が示されている。
この特許文献1では、スライドドアがモータの駆動力により開閉する構成が示されている。また、タッチパネルには複数の操作部に光源と、静電容量センサとを備えており、光源が点灯する位置に指を接触させることによりスライドドアの作動を実現している。
特許文献2には、車両のドアを自動的に開くオートドア装置として、開閉作動用タッチセンサと、タッチセンサの位置をユーザに視認させるディスプレイ部とを、車両の装飾品としてのガーニッシュに備えた技術が示されている。
この特許文献2では、各々のディスプレイ部においてドアの状況に応じた表示を行うと共に、タッチセンサに指を触れる操作により、特許文献1と同様にオートドアの開閉作動が行われる。
例えば、乗用車のドアの内面(車内に露出する面)に備えられ、人為的に操作されるスイッチ類の多くは、運転時に操作頻度は余り高くないが、操作に必要とする場合に乗員が適正に操作できることが肝要である。この観点から考えると、特許文献1、2に示す如くドア開閉用のスイッチとしてタッチパネルと光源とを組み合わせたものでは、操作位置を適正に把握させるものである。
しかしながら、特許文献1、2に示されるようにドアの内面を構成する壁材に液晶ディスプレイと、タッチパネル等を組み合わせて備えるものではドアの内面を構成するドアトリム等の壁材に液晶ディスプレイを嵌め込む構造を必要とするため、壁材表面の平滑性を損なうことになる。更に、タッチスイッチの光源が継続的に発光するものでは、運転状態にあるドライバーにとって目障りな面もある。
電動モータ等の駆動力によってドアを開閉させる車両を想定すると、ドライバーが乗車する際にはスイッチ類の人為的な操作を必要とする、そこで、例えば、ドアの外面に静電容量型のタッチセンサを備え、このタッチセンサの位置を明示するため光源を備える構成も想定できる。しかしながら、このような想定では、光源を備えるためにドアの外面に孔部や凹部を必要とするため、前述と同様にドアの外面の平滑性を損なうものであった。
このような理由から、車体構成部材としての壁体表面の平滑性を損なうことなく、必要な情報の表示が可能な表示装置が求められる。
本発明の特徴は、車体構成部材として多数の微細貫通孔が形成された壁体と、
前記壁体の内部位置において発光状態の画像を、多数の前記微細貫通孔を介して前記壁体の外部位置に送り出す画像表示部とを備えている点にある。
前記壁体の内部位置において発光状態の画像を、多数の前記微細貫通孔を介して前記壁体の外部位置に送り出す画像表示部とを備えている点にある。
この特徴構成によると、壁体の内部位置に配置された画像表示部で画像を生成することにより、この画像の光線が壁体の多数の微細貫通孔を透過する結果、画像を壁体の外部位置から視認できる。具体例を挙げると、電動モータ等の駆動力によってドアが開閉する車両においてドア開閉用の静電容量型のタッチセンサ(接触センサ)をドア外面に形成したものでは、ドアを形成する壁体に多数の微細貫通孔を形成し、壁体の内部位置に画像表示部を備えることにより、ドアを構成する壁体に凹部や孔部を形成することなく、このタッチセンサの位置を発光状態の画像を介して把握することが可能となる。
従って、車体構成部材としての壁体の表面の平滑性を損なうことなく、必要な情報の表示が可能な表示装置が構成された。
従って、車体構成部材としての壁体の表面の平滑性を損なうことなく、必要な情報の表示が可能な表示装置が構成された。
他の構成として、前記画像表示部が、投影型に構成されても良い。
画像表示部として、例えば、液晶ディスプレイを用いることも考えられる。しかしながら、液晶ディスプレイは複数の画素が所定のピッチで配置される構造であるため、壁体に形成された微細貫通孔のピッチと、液晶ディスプレイの画素のピッチとを正確に対応させることが必要とされる。つまり、多数の微細貫通孔の位置と、液晶ディスプレイの多数の画素の位置とが正確に合致しない場合には画像の一部の視認が困難になるものであった。これに対して、画像表示部を投影型に構成することにより、微細貫通孔のピッチを考慮する必要がない。また、投影型の画像表示装置では、光線をミラーで反射させるように構成も採用できるため、例えば、ドアの内部空間に収容可能にするため、所定方向において、ある程度の小型化が可能となり画像表示装置の配置を柔軟に行え、設計も容易となる。
他の構成として、前記壁体の前記外部位置の表面に、接触センサあるいは近接センサを備えても良い。
これによると、多数の微細貫通孔が形成された部位と重複する領域や、その近傍に接触センサや近接センサを備えることにより、画像表示部での表示に従って指を近接させることや接触させることにより、必要とする操作や設定を行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、乗用車の車体1に前部ドア2と後部ドア3が備えられると共に、車体1と前部ドア2との間に、ドアロックユニット17とドア開放ユニット18とが備えられている。また、前部ドア2には表示装置A(車両用表示装置の一例)を備えており、車体には、ドアロックユニット17のドアロックを解除し、ドア開放ユニット18のアクチュエータを制御して前部ドア2を開放するドア開放装置10(図5を参照)を備えている。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、乗用車の車体1に前部ドア2と後部ドア3が備えられると共に、車体1と前部ドア2との間に、ドアロックユニット17とドア開放ユニット18とが備えられている。また、前部ドア2には表示装置A(車両用表示装置の一例)を備えており、車体には、ドアロックユニット17のドアロックを解除し、ドア開放ユニット18のアクチュエータを制御して前部ドア2を開放するドア開放装置10(図5を参照)を備えている。
この乗用車では、予め登録されたスマートキー8(図5を参照)を携帯するドライバーが車体1に接近した際には、ドア開放装置10(図5を参照)が、表示装置A(車両用表示装置の一例)を制御することにより、図2に示す如く前部ドア2にドアハンドルイメージHを表示する。このように表示されたドアハンドルイメージHにドライバーが指を接触させる操作によりドア開放装置10において前部ドア2を自動開放する制御(図6に示すドア開放ルーチン)が実行される。
つまり、この乗用車では前部ドア2に物理的なドアハンドルを備えておらず、ドア開放ルーチンの実行に伴い、表示装置A(車両用表示装置の一例)が前部ドア2の外部位置にドアハンドルイメージHが表示される。この表示状態においてドライバーがドアハンドルイメージHの部位に指を接触させることで前部ドア2の自動開放が行われるのである。
この実施形態では左右の前部ドア2にドア開放装置10を備えた構成を想定しているが、例えば、運転座席31(図7を参照)が配置された側の前部ドア2だけを自動開放するようにドア開放装置10を備えても良い。
また、この実施形態では前部ドア2の自動開放について説明しているが、後部ドア3や、ハッチバック型の背部ドアを自動開放するようにドア開放装置10を用いても良い。更に、ドア開放装置10は、スライド作動により開閉するドアを制御しても良い。
〔ドア開放装置〕
図5に示すように、ドア開放装置10は、アンテナ11aを有した認証部11と、表示制御部12と、画像記憶部13と、センシング制御部14と、ドア開放制御部15とを備えて構成されている。
図5に示すように、ドア開放装置10は、アンテナ11aを有した認証部11と、表示制御部12と、画像記憶部13と、センシング制御部14と、ドア開放制御部15とを備えて構成されている。
認証部11は、スマートキー8の電波信号をアンテナ11aで受信することでスマートキー8から送信される電波信号に含まれるIDから認証を実現する。表示制御部12は、認証部11の認証情報を取得し、画像記憶部13からの画像を表示装置Aに伝送することで表示装置Aによる表示を実現する。センシング制御部14は、前部ドア2の外面のうち表示装置Aで表示データが表示される位置に形成されたタッチセンサTS(接触センサの一例)からの信号を取得する。ドア開放制御部15は、ドアロックユニット17とドア開放ユニット18とを制御する。
この実施形態ではタッチセンサTSを備える構成であるが、これに代えて指の近接を検知する近接センサを用いても良い。
ドアロックユニット17は、車体1と前部ドア2との間において前部ドア2を機械的にロックするロック状態と、ロック状態を解除するロック解除状態とに切換自在に構成されている。また、ドア開放ユニット18は、車体1に備えられ、電動モータ等のアクチュエータの駆動力により前部ドア2を開放する。
〔表示装置〕
図3に示すように、前部ドア2は、壁体としてのアウタパネル2aとインナパネル2bとを有し、これらの中間にガラス開閉装置4Aで上下方向に移動自在となるドアガラス4を配置し、インナパネル2bの車内側にドアトリム5(内張パネル)を備えている。
図3に示すように、前部ドア2は、壁体としてのアウタパネル2aとインナパネル2bとを有し、これらの中間にガラス開閉装置4Aで上下方向に移動自在となるドアガラス4を配置し、インナパネル2bの車内側にドアトリム5(内張パネル)を備えている。
表示装置Aは、図3、図4に示すように、アウタパネル2a(壁体)に形成された多数のピンホールPH(微細貫通孔の一例)と、アウタパネル2aの内部位置に配置された画像表示部20とで構成されている。
つまり、図4に示すように、アウタパネル2a(壁体)には、40μm程度の孔径となる多数のピンホールPH(微細貫通孔の一例)が、100μm程度のピッチで形成されている。画像表示部20は、アウタパネル2aの内部位置(ドアガラス4が収容される空間)に配置され、画像記憶部13から伝送される画像データから発光状態の画像を生成し、ピンホールPHを介してアウタパネル2aの外部位置に光線を透過させてドアハンドルイメージH等を表示する。
画像表示部20は、プロジェクタとして構成されるものであり、RBGの三原色のレーザ光源21を有すると共に、このレーザ光源21からのレーザビームを走査する形態で送り出す走査ユニット22と、レーザビームを反射するミラー23と、画像が投影される半透明のスクリーン24とを備えている。
この画像表示部20では、走査ユニット22が、電気的な制御により角度調節自在なマイクロミラーによりレーザビームの走査を可能にしたMEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)の技術により構成されている。
尚、画像表示部20は、前述したMEMSの技術を用いずに、例えば、ハロゲンランプを光源とし、光源からの光線をDMD(Digital Micromirror Device)で反射方向を切り換えることで画像を作り出すように構成されたものでも良い。更に、画像表示部20を構成するデバイスとしては、バックライトを有する液晶表示装置(LCD)や、有機ELを用いる構成を除外するものではない。
この表示装置AではピンホールPHが形成された領域に透明樹脂で成るトップコート6を形成することでピンホールPHからの雨水や塵埃の侵入を阻止しており。更に、多数のピンホールPHが形成された領域には透明電極を有した静電容量型のタッチセンサTSを備えている。
図面に断面として示していないが、トップコート6の外面にタッチセンサTSを構成する透明電極が形成され、トップコート6の内面(アウタパネル2aの外面)には車体1の外壁に塗布される塗料と同じ塗膜が形成されている。
〔制御形態:ドアの開放〕
このような構成から、ドア開放装置10は図6のドア開放ルーチンの制御を実行する。つまり、スマートキー8を携帯したドライバーが車体1に接近し、スマートキー8の電波信号を受信し、認証部11が認証を行いIDの一致を確認した場合に、スマートキー8の位置に基づいて左右の前部ドア2のうちの一方を表示対象に設定する(#101〜#103ステップ)。
このような構成から、ドア開放装置10は図6のドア開放ルーチンの制御を実行する。つまり、スマートキー8を携帯したドライバーが車体1に接近し、スマートキー8の電波信号を受信し、認証部11が認証を行いIDの一致を確認した場合に、スマートキー8の位置に基づいて左右の前部ドア2のうちの一方を表示対象に設定する(#101〜#103ステップ)。
次に、表示対象に設定された前部ドア2において表示制御部12が画像記憶部13から取得した情報を画像表示部20に転送することにより、この画像表示部20で生成した画像を表示装置Aが表示する(#104ステップ)。
つまり、画像表示部20を制御することでスクリーン24にはドアハンドルイメージHと「Closed」の文字のイメージとが表示され、この画像の光線が多数のピンホールPHを介して前部ドア2の外部位置に達する。これにより、ドライバーは前部ドア2の外面には図2に示すようにドアハンドルイメージHを視認でき、ドアハンドルイメージHに重複する領域に表示される「Closed」の文字を視認できる。
これに基づいてドライバーがドアハンドルイメージHの位置に指を接触させることでドアロックユニット17が、ドアロックを解除し、前部ドア2を開放する(#105,#106ステップ)。
このドア開放装置10では、前部ドア2を全開するものを想定しているが、前部ドア2を所定量だけ開放し、手動操作により前部ドア2を全開できるように制御形態を設定しても良い。
〔第1実施形態の作用効果〕
このような構成から、スマートキー8を携帯したドライバーが前部ドア2に接近するだけで、前部ドア2の外壁にドアハンドルイメージHが表示され、これに指を接触することによりドアロックが解除され、前部ドア2が自動開放する。このように前部ドア2が自動開放するためドライバーが前部ドア2を開放する操作を行わずに済み、車内への乗り込みが容易となる。
このような構成から、スマートキー8を携帯したドライバーが前部ドア2に接近するだけで、前部ドア2の外壁にドアハンドルイメージHが表示され、これに指を接触することによりドアロックが解除され、前部ドア2が自動開放する。このように前部ドア2が自動開放するためドライバーが前部ドア2を開放する操作を行わずに済み、車内への乗り込みが容易となる。
また、この構成では、前部ドア2を形成する壁体としてのアウタパネル2aに微細貫通孔としての多数のピンホールPHを形成し、アウタパネル2aの内部位置に画像表示部20を備えて表示装置Aが形成されるため、前部ドア2を構成するアウタパネル2a(壁体)に凹部や孔部を形成する必要がなく、夜間でもタッチセンサTSの位置を発光状態の画像を介して正確に把握することが可能となる。
つまり、この表示装置Aでは、前部ドア2(壁体)の外面に液晶ディスプレイ等を備えない構成であるため、前部ドア2の外面を平滑な状態に維持できる。更に、この表示装置Aでは多数のピンホールPHを形成するものであるが、このピンホールPHを塞ぐようにトップコート6が形成されるため、雨水や塵埃がピンホールPHから侵入する不都合も解消される。
特に、この制御では、前部ドア2の外面にドアハンドルイメージHが表示されない状態では自動開放が不能であることを認識できるため、誤った操作を回避でき認証されない人物による前部ドア2の開放も阻止できる。
このように表示されるドアハンドルイメージHは、リアルなイメージにできるため、例えば、シンボル的に表示するものと比較して誤認識を排除できる。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態において説明する車両は、ハイブリッドシステム50(図10を参照)を備えた車両(乗用車)であり、図8に示す如くイメージとして表示されるスタートボタンイメージSの操作によりハイブリッドシステム50を始動するシステム始動装置40(図10を参照)を備えている。
この第2実施形態において説明する車両は、ハイブリッドシステム50(図10を参照)を備えた車両(乗用車)であり、図8に示す如くイメージとして表示されるスタートボタンイメージSの操作によりハイブリッドシステム50を始動するシステム始動装置40(図10を参照)を備えている。
図7に示すように、車体1の車内には、運転座席31の前方にステアリングホイール32とインストルメントパネル33とが配置されている。インストルメントパネル33にはメータ類を備えており、運転座席31の前方のフロアのレベルにはアクセルペダル34とブレーキペダル35とが配置されている。また、運転座席31の側部位置にはシフトレバー36が配置されている。同図では、第1実施形態で説明した前部ドア2、ドアガラス4、ドアトリム5を示している。
この乗用車では、インストルメントパネル33には、プッシュ操作される構造のスタートボタンは備えておらず、表示装置A(車両用表示装置の一例)が図8に示す如くインストルメントパネル33の外部位置にスタートボタンイメージSを表示し、このように表示されたスタートボタンイメージSに指を接触させることによりハイブリッドシステム50を始動させる。
〔システム始動装置〕
図10に示すように、システム始動装置40は、内部アンテナ41aを有した内部認証部41と、内部表示制御部42と、内部画像記憶部43と、内部センシング制御部44と、システム制御部45と、ドアセンサ46と、ブレーキペダルセンサ47とを備えて構成されている。尚、ドアセンサ46は車両のドアの開閉状態を検知する。ブレーキペダルセンサ47はブレーキペダル35の踏み込みを検知する。
図10に示すように、システム始動装置40は、内部アンテナ41aを有した内部認証部41と、内部表示制御部42と、内部画像記憶部43と、内部センシング制御部44と、システム制御部45と、ドアセンサ46と、ブレーキペダルセンサ47とを備えて構成されている。尚、ドアセンサ46は車両のドアの開閉状態を検知する。ブレーキペダルセンサ47はブレーキペダル35の踏み込みを検知する。
内部認証部41は、スマートキー8の電波信号を内部アンテナ41aで受信することで、スマートキー8から送信されるIDから認証を実現する。内部表示制御部42は、内部認証部41の認証情報を取得し、ドアセンサ46と、ブレーキペダルセンサ47とからの検知信号を取得し、内部画像記憶部43からの画像を表示装置Aに伝送することで表示装置Aによる表示を実現する。
内部センシング制御部44は、インストルメントパネル33の外面のうち表示装置Aで表示データが表示される位置に形成されたタッチセンサTSからの信号を取得する。システム制御部45は、ハイブリッドシステム50を始動する。
〔表示装置〕
表示装置Aは、図9に示すように、インストルメントパネル33(壁体)に形成された多数のピンホールPH(微細貫通孔の一例)と、インストルメントパネル33の内部位置に配置された画像表示部20とで構成されている。
表示装置Aは、図9に示すように、インストルメントパネル33(壁体)に形成された多数のピンホールPH(微細貫通孔の一例)と、インストルメントパネル33の内部位置に配置された画像表示部20とで構成されている。
つまり、インストルメントパネル33(壁体)には、40μm程度の孔径となる多数のピンホールPH(微細貫通孔の一例)が、100μm程度のピッチで形成されている。画像表示部20は、インストルメントパネル33の内部位置に配置され、第1実施形態で説明したものと共通する構成を有している。具体的には、内部画像記憶部43から伝送される画像データから発光状態の画像を生成し、このように生成した画像の光線を、ピンホールPHを介してインストルメントパネル33の外部位置に透過させてスタートボタンイメージSを表示する。
画像表示部20は、プロジェクタとして構成されるものであり、RBGの三原色のレーザ光源21を有すると共に、このレーザ光源21からのレーザビームを走査する形態で送り出す走査ユニット22と、レーザビームを反射するミラー23と、画像が投影される半透明材料で成るスクリーン24とを備えている。
この画像表示部20では、走査ユニット22が、電気的な制御により角度調節自在なマイクロミラーによりレーザビームの走査を可能にしたMEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)の技術により構成されている。
尚、画像表示部20は、前述したMEMSの技術を用いずに、例えば、ハロゲンランプを光源とし、光源からの光線をDMD(Digital Micromirror Device)で反射方向を切り換えることで画像を作り出すように構成されたものでも良い。更に、画像表示部20を構成するデバイスとしては、バックライトを有する液晶表示装置(LCD)や、有機ELを用いる構成を除外するものではない。
この表示装置AではピンホールPHが形成された領域の外面にタッチセンサTSを構成する透明電極が形成されている。尚、タッチセンサTS(接触センサ)に代えて指の近接を検知する近接センサをインストルメントパネル33の外面に形成した透明電極で構成しても良い。この表示装置Aでは、第1実施形態と同様にトップコート6を形成している。
〔制御形態:システムの始動〕
このような構成から、システム始動装置40は、図11のシステム始動ルーチンの制御を実行する。つまり、スマートキー8を携帯したドライバーが車内に存在し、スマートキー8の電波信号を受信することで内部認証部41がIDの一致を確認し、全てのドアが閉じ状態にあり、ブレーキペダル35が踏み込み状態にある場合に、図8に示すようにインストルメントパネル33に表示装置AがスタートボタンイメージSを表示する(#201〜#205ステップ)。
このような構成から、システム始動装置40は、図11のシステム始動ルーチンの制御を実行する。つまり、スマートキー8を携帯したドライバーが車内に存在し、スマートキー8の電波信号を受信することで内部認証部41がIDの一致を確認し、全てのドアが閉じ状態にあり、ブレーキペダル35が踏み込み状態にある場合に、図8に示すようにインストルメントパネル33に表示装置AがスタートボタンイメージSを表示する(#201〜#205ステップ)。
つまり、この制御では、内部認証部41が内部アンテナ41aを介して内部認証部41がスマートキー8の電波信号を受信し、電波信号から取得したIDと、予め設定されているIDとが一致したことを内部認証部41が認証した場合にドアセンサ46の信号と、ブレーキペダルセンサ47との信号を取得する。
このように、取得した信号から全てのドアが閉じ状態にあり、ブレーキペダル35が踏み込み状態にある場合にインストルメントパネル33に表示装置AがスタートボタンイメージSが表示されるのである。
この制御では、ドアの何れかが開放しており、スタートボタンイメージSを表示する条件が成立しない場合には、「ドアが開いています」等の文字をスタートボタンイメージSに代えて表示することや、条件が成立していないことをドライバーに認識させる文字情報を表示することや、音声情報でドライバーに報知するように制御形態を設定しても良い。
また、#205ステップでは、スタートボタンイメージSを表示する際には、内部表示制御部42が内部画像記憶部43から取得した情報を画像表示部20に転送する処理が行われる。
この処理により、画像表示部20では、スクリーン24にスタートボタンイメージSが表示され、この画像の光線が多数のピンホールPHを介してインストルメントパネル33の外部位置に達する。これにより、表示装置Aがインストルメントパネル33の外面にスタートボタンイメージSを表示し、この表示をドライバーが視認できる。
これに基づいてドライバーがスタートボタンイメージSの位置に指を接触させることでハイブリッドシステム50が始動される(#206、#207ステップ)。
この制御では、表示装置AによってスタートボタンイメージSが表示される状況において、タッチセンサTSにおいて指の接触を感知した場合にハイブリッドシステム50が始動し車両の走行を可能にする。
特に、制御形態ではハイブリッドシステム50が始動した後は、このスタートボタンイメージSの部位に再び指を接触させる操作によりハイブリッドシステム50を停止する制御を想定しているため、スタートボタンイメージSを継続的に表示する。しかしながら、ハイブリッドシステム50が始動した後には、スタートボタンイメージSを強調して表示する必要がないため、スタートボタンイメージSの色調を変更することや、暗く表示することも考えられる。
この第2実施形態では、ハイブリッドシステム50を備えた車両(乗用車)を備えていたが、ハイブリッドシステム50を備えない車両において、エンジンを始動するためのスタートボタンイメージSを表示するように制御形態を設定しても良い。
〔第2実施形態の作用効果〕
このような構成から、スマートキー8を携帯したドライバーが乗車した後において、ハイブリッドシステム50を始動する場合には、ブレーキペダル35を踏み込み操作するだけで、インストルメントパネル33にスタートボタンイメージSが表示される。そして、このスタートボタンイメージSに指を接触させることでハイブリッドシステム50の始動が可能となる。
このような構成から、スマートキー8を携帯したドライバーが乗車した後において、ハイブリッドシステム50を始動する場合には、ブレーキペダル35を踏み込み操作するだけで、インストルメントパネル33にスタートボタンイメージSが表示される。そして、このスタートボタンイメージSに指を接触させることでハイブリッドシステム50の始動が可能となる。
また、この構成では、壁体としてのインストルメントパネル33に微細貫通孔としての多数のピンホールPHを形成し、インストルメントパネル33の内部位置に画像表示部20を備えて表示装置Aが形成されるため、インストルメントパネル33(壁体)に凹部や孔部を形成する必要がなく、夜間でもタッチセンサTSの位置を発光状態の画像を介して正確に把握することが可能となる。
この表示装置Aでは、インストルメントパネル33(壁体)の外面に液晶ディスプレイ等を備えない構成であるため、インストルメントパネル33の外面を平滑な状態に維持できる。
このように表示されるスタートボタンイメージSは、リアルなイメージにできるため、例えば、シンボル的に表示するものと比較して誤認識を排除できる。
この制御では、一部のドアが開放状態にある場合や、ブレーキペダル35が踏み込み操作されない場合には、スタートボタンイメージSは表示されないため、ハイブリッドシステム50の始動が不能であることを認識できる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)車両においてGPS(Global Positioning System )の位置情報に基づく地図情報を表示するナビゲーション用の液晶型等のディスプレイに代えて、例えば、平滑な壁体としてプレートに多数のピンホールPH(微細貫通孔の一例)を形成し、プレートの内部位置に画像表示部20を備えて表示装置Aを構成する。尚、このプレートとして車内のルームミラーを用いることも可能である。
この別実施形態(a)ように構成される表示装置Aとして、多数のピンホールPHを通過してドライバーに向かう画像と、ピンホールPHを介して助手席の乗員に向かう画像との2種類の異なる画像を画像表示部20に表示するように構成する。
つまり、ドライバーの視点から多数のピンホールPHを通過する多数の仮想直線と画像表示部20のスクリーン24とが交わる複数の位置にナビゲーション画像を表示する。これと同様に、助手席の乗員の視点から複数のピンホールPHを通過する多数の仮想直線と画像表示部20のスクリーン24とが交わる複数の位置にナビゲーション画像とは異なるテレビジョン等の画像を表示する。
このように構成することにより、単一の画像表示部20を備える構成であっても、異なる2つの視点において異なる画像を視認できるように構成することが可能となる。また、この別実施形態(a)ように表示装置Aが構成されるものでも、プレートの表面にタッチパネルを備えることにより、従来からの液晶ディスプレイと同様にタッチパネルを介して情報の入力を行うことも可能となる。
(b)表示装置Aを構成する壁体が、ドアの外面に備えるガーニッシュや、室内に備えるガーニッシュであっても良い。つまり、ガーニッシュに多数のピンホールPHを形成し、このピンホールPHを介して画像を視認できるように画像表示部20を配置して表示装置Aを構成することも可能である。
(c)表示装置Aによって表示する対象はスイッチ類に限るものではなく、キーボードを表示し、例えば、パスワードを入力できるように構成しても良い。このようにキーボードを表示することにより、例えば、スマートキー8による認証を行わない車両であっても高いセキュリティを実現する。
(d)車両の室内においては、例えば、ドアガラス4の開閉操作のためのスイッチや、ドアロックを制御するスイッチ、あるいは、ドアミラーの角度設定用のスイッチ等のイメージを表示装置Aによってドアトリム5(壁体)の外面位置(室内側)に表示するように構成する。つまり、ドアトリム5に多数のピンホールPHを形成し、このピンホールPHを介して画像を視認できるように画像表示部20をドアトリム5の内部位置に配置して表示装置Aを構成することも可能である。
この別実施形態(d)の構成においても、ドアトリム5(壁体)の表面にタッチセンサTSを形成することにより、必要とする制御が可能となる。また、このように表示装置Aを構成したものでは、必要とする場合にのみ表示することも可能であり、例えば、スイッチを備えた構成と比較して、ドアトリム5の表面を平滑に維持できる。
特に、この別実施形態(d)の変形例として、第1実施形態のようにドア開放装置10を構成するものについては、車内からの操作で前部ドア2の開閉を可能にすることも可能である。従って、例えばインナハンドルを備えずに、ドライバーの所定の操作に基づいて表示装置Aによってドアトリム5(壁体)の外面位置に開放ボタンを表示し、この開放ボタンにドライバーが指を接触させることで前部ドア2を開放するように構成することも考えられる。
(e)ステアリングホイール32に備えられるスイッチ類を表示装置Aで表示し、この表示装置Aの表示に基づいて必要とする操作を行えるように構成する。具体的には、ステアリングホイール32のスポーク部(壁体)に形成した多数のピンホールPH(微細貫通孔の一例)と、このスポーク部(壁体)の内部位置に画像表示部20と表示装置を構成する。つまり、スポーク部に多数のピンホールPHを形成し、このピンホールPHを介して画像を視認できるようにスポーク部の内部位置に画像表示部20を配置して表示装置Aを構成することも可能である。
(f)車両の室内においてインストルメントパネル33に表示されるメータ類や、時計等を、インストルメントパネル33に形成した多数のピンホールPH(微細貫通孔の一例)と、このインストルメントパネル33の内部位置に画像表示部20とで構成する。
本発明は、ドライバー等に必要な情報を表示する車両用表示装置に利用することができる。
3a アウタパネル(壁体)
20 画像表示部
33 インストルメントパネル(壁体)
PH ピンホール(微細貫通孔)
TS タッチセンサ(接触センサ)
20 画像表示部
33 インストルメントパネル(壁体)
PH ピンホール(微細貫通孔)
TS タッチセンサ(接触センサ)
Claims (3)
- 車体構成部材として多数の微細貫通孔が形成された壁体と、
前記壁体の内部位置において発光状態の画像を、多数の前記微細貫通孔を介して前記壁体の外部位置に送り出す画像表示部とを備えている車両用表示装置。 - 前記画像表示部が、投影型に構成されている請求項1に記載の車両用表示装置。
- 前記壁体の前記外部位置の表面に、接触センサあるいは近接センサを備えている請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017081388A JP2018177057A (ja) | 2017-04-17 | 2017-04-17 | 車両用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017081388A JP2018177057A (ja) | 2017-04-17 | 2017-04-17 | 車両用表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018177057A true JP2018177057A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64281010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017081388A Pending JP2018177057A (ja) | 2017-04-17 | 2017-04-17 | 車両用表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018177057A (ja) |
-
2017
- 2017-04-17 JP JP2017081388A patent/JP2018177057A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20170371032A1 (en) | Control device for a motor vehicle | |
CN111002946B (zh) | 一种车辆控制方法及控制系统 | |
EP3243687B1 (en) | Control device for vehicle | |
US8482534B2 (en) | Programmable tactile touch screen displays and man-machine interfaces for improved vehicle instrumentation and telematics | |
US9475390B2 (en) | Method and device for providing a user interface in a vehicle | |
KR20140041815A (ko) | 사물 및/또는 사람 및 이에 의해 이루어지는 및/또는 실행되는 동작 및/또는 작동 과정을 비접촉식으로 검출하기 위한 장치 및 방법 | |
US20110018832A1 (en) | Human interfaces for vehicles, homes, and other applications | |
US9649938B2 (en) | Method for synchronizing display devices in a motor vehicle | |
US10703276B2 (en) | Vehicular display system | |
CN107972491A (zh) | 对车窗显示的控制 | |
GB2530852A (en) | Virtual vehicle entry keypad and method of use thereof | |
WO2007052487A1 (ja) | 表示装置およびナビゲーション装置 | |
CN111148649B (zh) | 适于车辆的虚拟人机接口系统以及相应的虚拟人机接口方法 | |
CN102574467B (zh) | 用于显示信息的方法和显示设备 | |
US20170255280A1 (en) | SmartKnob | |
JP2016018413A (ja) | 車両用装置、車両制御システム、車両制御方法 | |
US20200055397A1 (en) | User interface and method for the input and output of information in a vehicle | |
US20210087869A1 (en) | Method and Device for the Non-Mechanical Activation of a Closure Arrangement | |
CN108367679A (zh) | 具有图像检测单元和用于对车辆的装置进行操作的操作系统的车辆以及用于运行该操作系统的方法 | |
JP2019040802A (ja) | 車両用スイッチ装置 | |
JP2012006552A (ja) | 車載機器操作装置 | |
KR101946746B1 (ko) | 차량에서 비-차량 오브젝트의 위치 결정 | |
US20190258247A1 (en) | Remote vehicle control device, remote vehicle control system, and remote vehicle control method | |
US9937793B2 (en) | Three dimensional view interactive activation system to deploy information | |
JP2018177057A (ja) | 車両用表示装置 |