JP2018176939A - 車両操舵制御装置および車両の操舵制御方法 - Google Patents

車両操舵制御装置および車両の操舵制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】路面上の走行レーンの境界線が確認できない場合であってもレーン走行支援が可能な車両操舵制御装置を提供する。【解決手段】衛星測位により検出された自車位置と、地図情報に基づいて自車位置における走行レーンの曲率を特定する道路曲率特定部と、走行レーン内での衛星情報に基づく車両の横位置を演算する第1の横位置演算部と、走行レーンの境界線情報を含むカメラ情報を取得し、境界線情報を用いて走行レーン内でのカメラ情報に基づく車両の横位置を演算する第2の横位置演算部と、衛星情報に基づく車両の横位置およびカメラ情報に基づく車両の横位置のうち、少なくとも一方を用いて自車の横位置を決定する横位置決定部と、自車位置における走行レーンの曲率と、自車の横位置とに基づいて目標操舵角を演算する目標操舵角演算部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の操舵制御を行う車両操舵制御装置に関する。
今年、自動車の交通事故低減および運転者の運転の負担軽減を目指して、自動運転および運転支援の技術開発が盛んに行われている。その中には、車両を目標とする走行レーンに沿って走行させるレーン走行支援装置がある。
レーン走行支援装置では、道路の曲率と、道路に対する自車の横位置に基づいて目標操舵角を決定するものが知られており、例えば、特許文献1では、測位衛星を利用して道路の曲率を検出し、前方カメラで撮像した画像から、道路に対する自車の横位置を検出している。一般的に、道路の曲率を検出するためには、前方カメラでは見通せない遠い位置までの情報(道路中心点の緯度経度など)を得られる測位衛星を用いることが比較的有利である。また、道路に対する自車の横位置を検出するためには、近い位置の情報(走行レーンの境界線、いわゆる道路白線など)を得ることができる前方カメラを用いることが比較的有利である。
特許第4419560号公報
上記のように、道路に対する自車の横位置の検出に前方カメラを用いた場合、積雪等によって路面上の走行レーンの境界線が見えなくなってしまう状況および経年により走行レーンの境界線がかすれてしまう状況においては、道路に対する自車の横位置の検出が困難になり、レーン走行支援が行えなくなる可能性があった。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、路面上の走行レーンの境界線が確認できない場合であってもレーン走行支援が可能な車両操舵制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両操舵制御装置の態様は、車両に搭載された車両操舵制御装置であって、衛星測位により検出された自車位置と、地図情報に基づいて前記自車位置における走行レーンの曲率を特定する道路曲率特定部と、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記走行レーン内での衛星情報に基づく車両の横位置を演算する第1の横位置演算部と、前記車両の前方のカメラ画像から得られる前記走行レーンの境界線情報を含むカメラ情報を取得し、前記境界線情報を用いて前記走行レーン内でのカメラ情報に基づく車両の横位置を演算する第2の横位置演算部と、前記衛星情報に基づく車両の横位置および前記カメラ情報に基づく車両の横位置のうち、少なくとも一方を用いて自車の横位置を決定する横位置決定部と、前記道路曲率特定部で特定された前記自車位置における前記走行レーンの曲率と、前記横位置決定部で決定された前記自車の横位置とに基づいて目標操舵角を演算する、目標操舵角演算部と、を備えている。
本発明に係る車両操舵制御装置によれば、路面上の走行レーンの境界線が確認できない場合であってもレーン走行支援が可能となる。
本発明に係る車両操舵制御装置を搭載した車両の全体構成を示すブロック図である。 表示装置における表示の一例を示す図である。 本発明に係る実施の形態の車両操舵制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態の車両操舵制御装置を実現するハードウェア構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態の車両操舵制御装置を実現するハードウェア構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態の車両操舵制御装置における車両操舵制御方法を説明するフローチャートである。
<実施の形態>
<装置構成>
以下、本発明に係る車両操舵制御装置の実施の形態について、図1〜図6を用いて説明する。図1は、本発明に係る車両操舵制御装置を搭載した車両1の全体構成を示すブロック図である。なお、図1においては、主として操舵系を示しており駆動系などは省略している。
図1に示すように車両1は、前輪の2つのタイヤ2を操作するハンドル3に操舵モータ/ECU(Electronic Control Unit)4が取り付けられており、車両操舵制御装置9からの制御信号に基づいて、操舵モータ/ECU4がハンドル3を自動操舵とする構成となっている。
車両操舵制御装置9は、ADAS(Advanced Driving Assistance Systems)−ECUとも呼称され、地図情報記憶装置11に記憶された地図情報と、車両の前方を撮像する前方カメラ5から得られる走行レーンの境界線情報およびアンテナ/受信機7を介して複数の測位衛星6から受信した測位衛星信号に基づいて得られた現在位置情報とに基づいて、走行レーンから逸脱しない目標操舵角を演算して操舵モータ/ECU4に入力する。
各タイヤ2には車速センサ8が設けられており、タイヤ2の回転数を計測して車速を計算し、車両操舵制御装置9に与える。
車両操舵制御装置9に接続された表示装置10は、現在の自動操舵システムがどのような情報に基づいて制御されているかを表示しドライバに報知する。
前方カメラ5は、車両の前方を撮像して得られる走行レーンの境界線情報を、その信頼度とともにカメラ情報(CAM_Info)として出力する。すなわち、走行レーンの境界線、例えば道路の白線が雪、雨、砂および泥等で覆われて隠れている場合および経年変化によって道路の白線の塗料の一部が摩耗してかすれている場合等には、境界線情報の信頼度を低い値として出力し、走行レーンがはっきりと確認できる場合は境界線情報の信頼度を高い値として出力する。
道路の白線の検出方法としては、デジタルカメラ等で前方を撮像して得られる映像信号から自車の前方のカメラ画像を取得し、2値化画像処理およびエッジ検出処理を行い、ハフ変換等により自車の左右の白線を検出し、自車に対する左右の白線の相対位置を求めて、これを境界線情報とすることが一般的である。なお、道路の白線を検出する方法には、特徴的な形状を抽出するパターンマッチングを用いる方法も挙げられるが、どのような方法を用いて白線を検出しても良い。
そして、白線の検出の有無を指標として境界線情報の信頼度を設定する。例えば、白線を検出できなかった場合には、その結果を蓄積し、境界線情報の信頼度の設定に用いる。すなわち、前方カメラ5による撮像は所定の間隔で繰り返して行われ、撮像ごとに白線検出の有無を判定する。従って、白線を検出できなかった回数に撮像間隔を乗ずることで、白線を検出できない時間を算出することができる。例えば、数秒以上に渡って白線を検出できない場合は、雪、雨、砂および泥等で覆われているものと判定して、境界線情報の信頼度を低レベルとして出力する。また、例えば、不定期に白線を検出できる場合は、白線がかすれているものと判定して、境界線情報の信頼度を中レベルとして出力する。一方、白線を検出でき、その状態が連続する場合には、境界線情報の信頼度を高レベルとして出力する。なお、境界線情報の信頼度は数値として規定し、例えば、低レベルの信頼度としては、0〜20%の数値範囲で規定し、高レベルの信頼度としては80〜100%の数値範囲で規定し、両レベルの間の数値範囲で中レベルの信頼度を規定する。なお、これら数値範囲は一例であり、数値範囲は任意に設定することができる。
上記のように前方カメラ5は、自車の前方を撮像するだけでなく、境界線情報を算出し、また、境界線情報の信頼度も判断するので、撮像装置としてのカメラと、カメラで得られた映像信号を処理する信号処理装置とを備えたカメラシステムと言うことができるが、撮像装置とは別に設けたCPU(Central Processing Unit)などで上述した信号処理を行い、その結果を車両操舵制御装置9に与える構成としても良い。また、上記信号処理装置を車両操舵制御装置9内に備え、車両操舵制御装置9には撮像装置としてのカメラから映像信号が入力される構成としても良い。その場合、信号処理装置により映像信号に所定の信号処理を施すことで、境界線情報および境界線情報の信頼度を含むカメラ情報を生成して、車両操舵制御装置9で使用する。
また、前方カメラ5は単眼カメラを用いても良く、ステレオカメラを用いても良い。また、可視光カメラに限定されず、赤外線カメラを用いても良く、環境に合わせてカメラの種類を変更し、また、組み合わせて用いても良い。
また、上記では走行レーンの境界線が道路白線で規定されるものとして説明したが、走行レーンの境界線は道路白線のような平面的な道路標識に加え、中央分離体、キャッツアイなどの道路鋲のような立体的な道路標識も存在する。そのような道路標識であっても、検出の有無を指標として境界線情報の信頼度を設定することができる。
測位衛星6は、GNSS(Global Navigation Satellite System)、準天頂衛星などの地球の周囲を飛行している複数の衛星であるが、便宜的に図1では1機のみを示している。
アンテナ/受信機7は、複数の測位衛星6からの衛星信号を受信し、自車の現在位置(自車位置)を演算し、車両操舵制御装置9に出力する。
車速センサ8は、図1では1輪のタイヤの回転数を計測して車速を計算するように示されているが、これに限定されるものではなく、4輪のタイヤの回転数の平均値、右側車輪の回転数の平均値、左側車輪の回転数の平均値により車速を計算しても良い。
表示装置10は、車両操舵制御装置9から出力される制御表示信号(ContInfo)に基づいて、現在の自動操舵システムがカメラ情報により制御されているのか、測位衛星情報により制御されているのか、あるいはカメラ情報と測位衛星情報の両方により制御されているのかを表示する。
図2には、表示装置10における表示の一例を示している。図2において、表示装置10の表示画面101には、自動操舵であることを示す画像104が表示されると共に、現在の自動操舵システムがカメラ情報により制御されていることを示す画像102と、測位衛星情報により制御されていることを示す画像103とが表示されており、カメラ情報と測位衛星情報の両方により制御されていることをドライバに報知している。なお、表示装置10は、車両1に搭載されるカーナビゲーション装置の表示装置を使用しても良いし、スマートフォン、モバイル端末などの携帯電子機器を車両操舵制御装置9にリンクさせて、当該携帯電子機器の表示装置を使用しても良い。このような表示装置10に現在の自動操舵システムがどのような情報に基づいて制御されているかを表示することで、自動操舵システムに対する安心感をドライバへ付与することが可能となる。
次に、図3に示す機能ブロック図を用いて車両操舵制御装置9の構成について説明する。図3に示すように車両操舵制御装置9は、前方道路曲率特定部31、衛星情報使用横位置演算部32(第1の横位置演算部)、カメラ情報使用横位置演算部33(第2の横位置演算部)、横位置決定部34および目標操舵角演算部35を備えている。
前方道路曲率特定部31は、地図情報記憶装置11から地図情報(Map_Info)を取得し、アンテナ/受信機7(図1)を介して測位衛星信号(GNSS_Signal)を取得する。そして、地図情報(Map_Info)に含まれる車線中心の緯度および経度の座標データ群と、測位衛星信号(GNSS_Signal)に基づいて得られる衛星測位の自車位置座標(緯度、経度)とを用いて、自車位置近傍の走行レーンの曲率(Curve)を特定する。なお、地図情報記憶装置11は車両操舵制御装置9内に設けられても良い。
すなわち、地図情報(Map_Info)には道路情報として、緯度および経度の座標データで定義される所定距離ごとの道路の曲がり具合を規定する道路曲率の情報が含まれている。従って、測位衛星信号(GNSS_Signal)によって現在の自車位置が判れば、地図情報(Map_Info)から現在の自車位置近傍における走行レーンの曲率(Curve)を特定することができる。
衛星情報使用横位置演算部32は、地図情報記憶装置11から地図情報(Map_Info)を取得し、アンテナ/受信機7を介して測位衛星信号(GNSS_Signal)を取得する。そして、地図情報(Map_Info)に含まれる車線中心の緯度および経度の座標データ群と、測位衛星信号(GNSS_Signal)に基づいて得られる自車位置座標(緯度、経度)とを用いて、自車と車線中心との横方向の距離を演算して衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)とする。
例えば、衛星情報使用横位置演算部32は、車両の横位置の演算において前方注視点モデルを用いる。前方注視点モデルは、自車を目標走行経路に沿って走行させるための目標操舵角を演算する手法として用いられ、ドライバが注視していると想定される車両前方に注視点(前方注視点)を設定し、所定の時間後の自車位置に対する前方注視点と地図情報(Map_Info)に基づいて予め設定された目標走行経路との横方向の距離である横位置を演算する。測位衛星信号(GNSS_Signal)に基づいて所定の時間後の自車位置座標(緯度、経度)が推定され、地図情報に基づく目標走行経路における車線中心からの所定の時間後の座標(緯度、経度)を比較することで、自車が目標走行経路の車線中心からどの程度離れているかを演算して車両の横位置とする。これを、衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)と呼称する。なお、前方注視点モデルにおける横位置の算出方法は公知であり、例えば、特許第6080998号公報に開示されている。
カメラ情報使用横位置演算部33は、前方カメラ5から出力されるカメラ情報(CAM_Info)を取得し、カメラ情報(CAM_Info)に含まれる走行レーンの境界線情報を用いて車線中心に対する車両の横方向のずれを演算して車両の横位置とする。
すなわち、前方カメラ5は、自車の前方のカメラ画像から自車の左右の白線を検出し、自車に対する左右の白線の相対位置を求めて境界線情報として出力するので、カメラ情報使用横位置演算部33は境界線間の中央(道路幅の1/2にあたる部分)を目標走行ラインとして設定する。そして、道路の境界線から走行レーン内での自車の走行位置を求め、目標走行ラインとの横方向の差分を演算して車両の横位置とする。これを、カメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)と呼称する。なお、カメラで撮像した画像に基づいて車両の横位置を算出する方法は公知であり、例えば、特許第6076394号公報に開示されている。
横位置決定部34は、衛星情報使用横位置演算部32から出力される衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)、カメラ情報使用横位置演算部33から出力されるカメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)を取得し、前方カメラ5から出力されるカメラ情報(CAM_Info)に含まれる走行レーンの境界線情報の信頼度に基づいて、衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)およびカメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)の一方、または両方を用いて自車の横位置(Lat_Pos)を決定する。
すなわち、カメラ情報(CAM_Info)に含まれる走行レーンの境界線情報の信頼度が高い場合は、カメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)を選択して自車の横位置(Lat_Pos)として出力し、境界線情報の信頼度が低い場合は、衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)を選択して自車の横位置(Lat_Pos)として出力する。
例えば、境界線情報の信頼度の判定に高低2つのしきい値を予め設定し、境界線情報の信頼度が、高い方のしきい値を超える場合は境界線情報の信頼度が高いと判定し、低い方のしきい値に満たない場合は境界線情報の信頼度が低いと判定する。
このように、しきい値に比較して高いか低いかによって、境界線情報の信頼度の高低を判定し、境界線情報の信頼度が比較的高い場合には、カメラ情報に基づく車両の横位置を自車の横位置として決定し、境界線情報の信頼度が比較的低い場合には、衛星情報に基づく車両の横位置を自車の横位置として決定するので、走行レーンの境界線の状態に関係なく、レーン走行支援を継続することができる。
また、衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)およびカメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)の両方を用いて自車の横位置(Lat_Pos)を決定する場合とは、境界線情報の信頼度が、上述した高低2つのしきい値の間にあるような場合であり、衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)とカメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)に、それぞれ信頼度に応じた割合を乗算してから足し合わせる演算により算出した値を自車の横位置(Lat_Pos)とする。
例えば、信頼度が60%で上述した高低2つのしきい値の間にある場合、カメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)の値に0.6を乗算し、衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)の値に0.4を乗算し、それぞれの乗算結果を加算した値を自車の横位置(Lat_Pos)として出力する。
このように、信頼度の数値に相当する係数X(第1の係数)をカメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)の値に乗算した第1の値と、係数Xの補数である係数(1−X)を第2の係数として衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)の値に乗算した第2の値とを加算することで、信頼度をより細かく考慮した自車の横位置(Lat_Pos)を得ることができる。
また、横位置決定部34は、自車の横位置(Lat_Pos)を決定した際に、カメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)を選択したのか、衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)を選択したのか、あるいは両方を用いて自車の横位置(Lat_Pos)を決定したのかを制御表示信号(ContInfo)として出力し、表示装置10に入力する。
これにより、現在の自動操舵システムがカメラ情報により制御されているのか、測位衛星情報により制御されているのか、あるいはカメラ情報と測位衛星情報の両方により制御されているのかをドライバに報知することができる。
目標操舵角演算部35は、前方道路曲率特定部31から走行レーンの曲率(Curve)を取得し、横位置決定部34から車線中心に対する自車の横位置(Lat_Pos)を取得し、目標操舵角(StrCont)を演算して出力する。目標操舵角(StrCont)は、車両操舵制御装置9の出力として操舵モータ/ECU4に入力される。
操舵モータ/ECU4は、入力された目標操舵角(StrCont)に基づいて、ハンドル3の回転を制御することで、自車が走行レーンから逸脱せず、走行レーンに沿った操舵制御を実現する。
以上説明した車両操舵制御装置9の各部はコンピュータを用いて構成することができ、コンピュータがプログラムを実行することで実現される。すなわち、図3に示した車両操舵制御装置9は、例えば図4に示す処理回路100により実現される。処理回路100には、CPU、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサが適用され、記憶装置に格納されるプログラムを実行することで各部の機能が実現される。
なお、処理回路100には、専用のハードウェアが適用されても良い。処理回路100が専用のハードウェアである場合、処理回路10は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものなどが該当する。
また、図5には、図3に示した車両操舵制御装置9がプロセッサを用いて構成されている場合におけるハードウェア構成を示している。この場合、車両操舵制御装置9の各部の機能は、ソフトウェア等(ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェア)との組み合わせにより実現される。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリ112に格納される。処理回路100として機能するプロセッサ111は、メモリ112(記憶装置)に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。
<動作>
次に、図6に示すフローチャートを用いて車両操舵制御装置9における車両操舵制御方法について説明する。
車両または車載システムを起動し、車両操舵制御装置9を作動させると動作フローの適用が開始され、まず、前方道路曲率特定部31が地図情報記憶装置11から地図情報(Map_Info)を取得し、アンテナ/受信機7(図1)を介して測位衛星信号(GNSS_Signal)を取得する。そして、地図情報(Map_Info)に含まれる車線中心の緯度および経度の座標データ群と、測位衛星信号(GNSS_Signal)に基づいて得られる自車位置座標(緯度、経度)とを用いて、自車位置近傍の走行レーンの曲率(Curve)を特定する(ステップS101)。
次に、衛星情報使用横位置演算部32が地図情報記憶装置11から地図情報(Map_Info)を取得し、アンテナ/受信機7を介して測位衛星信号(GNSS_Signal)を取得する。そして、地図情報(Map_Info)に含まれる車線中心の緯度および経度の座標データ群と、測位衛星信号(GNSS_Signal)に基づいて得られる自車位置座標(緯度、経度)とを用いて、自車と車線中心との横方向の距離を演算して衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)を得る(ステップS102)。
次に、カメラ情報使用横位置演算部33が、前方カメラ5から出力されるカメラ情報(CAM_Info)を取得し、カメラ情報(CAM_Info)に含まれる走行レーンの境界線情報を用いて、車線中心に対する車両の横方向のずれを演算して車両の横位置(Lat_CAM)とする(ステップS103)。
なお、ステップS101〜S103の処理は、順序を入れ替えて実行しても良く、同時に実行しても良い。
次に、横位置決定部34は、衛星情報使用横位置演算部32から出力される衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)、カメラ情報使用横位置演算部33から出力されるカメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)を取得し、前方カメラ5から出力されるカメラ情報(CAM_Info)に含まれる走行レーンの境界線情報の信頼度に基づいて、衛星情報に基づく車両の横位置(Lat_GNSS)およびカメラ情報に基づく車両の横位置(Lat_CAM)の一方、または両方を用いて自車の横位置(Lat_Pos)を決定する(ステップS104)。
次に、目標操舵角演算部35が、前方道路曲率特定部31から走行レーンの曲率(Curve)を取得し、横位置決定部34から車線中心に対する自車の横位置(Lat_Pos)を取得し、目標操舵角(StrCont)を演算する(ステップS105)。
なお、目標操舵角(StrCont)は、以下の数式(1)を用いた演算により求めることができる。
StrCont[deg]=K1[deg/m]・Lat_Pos[m]+K2[deg・m]・Curve[1/m]・・・(1)
上記数式(1)において、K1およびK2は重み付けのパラメータである制御ゲインであるが、固定値に限定されるものではなく、走行状況に応じて可変としても良い。
すなわち、目標操舵角とは車両のハンドルを右または左にどの程度の量、速さで回すかを表す値であり、制御ゲインK1、K2を可変とすることで、ある走行状況ではハンドルを大きくゆっくりと回すようにし、異なる状況ではハンドルを小さく素早く回すように調整することができる。
目標操舵角演算部35で演算された目標操舵角(StrCont)は、車両操舵制御装置9の出力として操舵モータ/ECU4に入力され、操舵モータ/ECU4においてパワーステアリング制御量に加えられることで、操舵制御が実施される(ステップS106)。
以上説明したように、本発明に係る車両操舵制御装置の実施の形態では、積雪等によって路面上の走行レーンの境界線が見えない場合および経年変化によって走行レーンの境界線がかすれている場合には、測位衛星情報を使用して得られた自車の横位置に基づいて目標操舵角を算出するので、走行レーンの境界線の状態に関係なく、レーン走行支援を継続することができる。
また、境界線情報の信頼度に従って、衛星情報に基づく車両の横位置およびカメラ情報に基づく車両の横位置のうち、少なくとも一方を用いて自車の横位置を決定するので、自車の横位置の信頼性を高めることができる。
また、境界線情報の信頼度は、走行レーンの境界線の検出の有無を指標として設定するので、自車の横位置の決定に際して実効的な判断要素となる。
なお、本実施の形態においては、地図情報(Map_Info)には道路情報として、緯度および経度の座標データで定義される所定距離ごとの道路の曲がり具合を規定する道路曲率の情報が含まれているものと説明したが、地図情報に含まれる自車位置周辺の道路の緯度および経度の座標データを曲線状に近似し、その曲線の曲率を用いることとすれば所定距離ごとの道路の曲がり具合を規定する道路曲率の情報が地図情報に含まれていなくても良い。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
9 車両操舵制御装置、31 前方道路曲率特定部、32 衛星情報使用横位置演算部、33 カメラ情報使用横位置演算部、34 横位置決定部、35 目標操舵角演算部。
本発明に係る車両操舵制御装置の態様は、車両に搭載された車両操舵制御装置であって、衛星測位により検出された自車位置と、地図情報に基づいて前記自車位置における走行レーンの曲率を特定する道路曲率特定部と、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記走行レーン内での衛星情報に基づく車両の横位置を演算する第1の横位置演算部と、前記車両の前方のカメラ画像から得られる前記走行レーンの境界線情報を含むカメラ情報を取得し、前記境界線情報を用いて前記走行レーン内でのカメラ情報に基づく車両の横位置を演算する第2の横位置演算部と、前記衛星情報に基づく車両の横位置および前記カメラ情報に基づく車両の横位置のうち、少なくとも一方を用いて自車の横位置を決定する横位置決定部と、前記道路曲率特定部で特定された前記自車位置における前記走行レーンの曲率と、前記横位置決定部で決定された前記自車の横位置とに基づいて目標操舵角を演算する、目標操舵角演算部と、を備え、前記横位置決定部は、前記自車の横位置として、前記カメラ情報に基づく車両の横位置を選択したのか、前記衛星情報に基づく車両の横位置を選択したのか、あるいは前記カメラ情報に基づく車両の横位置および前記衛星情報に基づく車両の横位置を用いて前記自車の横位置を決定したのかを示す制御表示信号を出力する。

Claims (7)

  1. 車両に搭載された車両操舵制御装置であって、
    衛星測位により検出された自車位置と、地図情報に基づいて前記自車位置における走行レーンの曲率を特定する道路曲率特定部と、
    前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記走行レーン内での衛星情報に基づく車両の横位置を演算する第1の横位置演算部と、
    前記車両の前方のカメラ画像から得られる前記走行レーンの境界線情報を含むカメラ情報を取得し、前記境界線情報を用いて前記走行レーン内でのカメラ情報に基づく車両の横位置を演算する第2の横位置演算部と、
    前記衛星情報に基づく車両の横位置および前記カメラ情報に基づく車両の横位置のうち、少なくとも一方を用いて自車の横位置を決定する横位置決定部と、
    前記道路曲率特定部で特定された前記自車位置における前記走行レーンの曲率と、前記横位置決定部で決定された前記自車の横位置とに基づいて目標操舵角を演算する、目標操舵角演算部と、を備える、車両操舵制御装置。
  2. 前記カメラ情報は、前記境界線情報の信頼度を含み、
    前記横位置決定部は、
    前記カメラ情報に含まれる前記境界線情報の信頼度に従って、前記衛星情報に基づく車両の横位置および前記カメラ情報に基づく車両の横位置のうち、少なくとも一方を用いて前記自車の横位置を決定する、請求項1記載の車両操舵制御装置。
  3. 前記境界線情報の信頼度は、前記カメラ画像に基づく前記走行レーンの境界線の検出の有無を指標として設定される、請求項2記載の車両操舵制御装置。
  4. 前記横位置決定部は、
    前記カメラ情報に含まれる前記境界線情報の信頼度が比較的高い場合には、前記カメラ情報に基づく車両の横位置を前記自車の横位置として決定し、
    前記カメラ情報に含まれる前記境界線情報の信頼度が比較的低い場合には、前記衛星情報に基づく車両の横位置を前記自車の横位置として決定する、請求項2記載の車両操舵制御装置。
  5. 前記境界線情報の信頼度は数値で規定され、
    前記横位置決定部は、
    前記カメラ情報に含まれる前記境界線情報の信頼度が予め定めた数値範囲内にある場合には、
    前記カメラ情報に基づく車両の横位置の値に前記信頼度の数値に相当し、1を最大とする第1の係数を乗算した第1の値と、前記衛星情報に基づく車両の横位置の値に第1の係数の補数である第2の係数を乗算した第2の値とを加算した値を前記自車の横位置として決定する、請求項2記載の車両操舵制御装置。
  6. 前記横位置決定部は、
    前記自車の横位置として、前記カメラ情報に基づく車両の横位置を選択したのか、前記衛星情報に基づく車両の横位置を選択したのか、あるいは前記カメラ情報に基づく車両の横位置および前記衛星情報に基づく車両の横位置を用いて前記自車の横位置を決定したのかを示す制御表示信号を出力する、請求項1記載の車両操舵制御装置。
  7. 車両の操舵制御方法であって、
    (a)衛星測位により検出された自車位置と、地図情報に基づいて前記自車位置における走行レーンの曲率を特定するステップと、
    (b)前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記走行レーン内での衛星情報に基づく車両の横位置を演算するステップと、
    (c)前記車両の前方のカメラ画像から得られる前記走行レーンの境界線情報と、前記境界線情報の信頼度とを含むカメラ情報を取得し、前記境界線情報を用いて前記走行レーン内でのカメラ情報に基づく車両の横位置を演算するステップと、
    (d)前記衛星情報に基づく車両の横位置および前記カメラ情報に基づく車両の横位置のうち、少なくとも一方を用いて自車の横位置を決定するステップと、
    (e)前記自車位置おける前記走行レーンの曲率と、前記自車の横位置とに基づいて目標操舵角を演算するステップと、
    (f)前記目標操舵角に基づいて操舵制御を実施するステップと、を備える、車両の操舵制御方法。
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