JP2018176590A - 印刷装置 - Google Patents

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千陽 酒井
翔 粟野
Sho Awano
翔 粟野
雄介 ▲高▼野
雄介 ▲高▼野
Yusuke Takano
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Abstract

【課題】容易にエプロンの温度維持をすることが可能な印刷装置を提供する。【解決手段】印刷媒体を支持する支持面を有し、前記支持面に複数の吸着孔が設けられたプラテンと、前記プラテンに対して、前記印刷媒体の搬送方向の上流側又は下流側の少なくとも一方に設けられ、搬送される前記印刷媒体が通過する搬送面を有するエプロンと、前記支持面の裏側に設けられ、前記吸着孔を介して前記印刷媒体を前記支持面に吸着するための第1ファンと、前記プラテンを支持する部材であって、前記支持面の裏側に、前記搬送方向に直交する方向に互いに間隔を置いて配置され、前記搬送方向に延在する複数のフレーム部材と、前記搬送面の裏側に設けられるヒータと、前記複数のフレーム部材の間隙に対向し、前記ヒータを覆う遮風部材とを備える。【選択図】図3A

Description

本発明は、印刷媒体に向けてインクを吐出することによって印刷媒体に印刷する印刷装置に関する。
印刷媒体に向けてインクを吐出することによって印刷媒体に印刷する印刷装置が知られている。このような印刷装置においては、印刷媒体に付着させたインクを乾燥させるために、印刷媒体を支持する支持面の、印刷媒体の搬送方向における下流側にヒータが設けられるものがある。
例えば特許文献1には、副走査方向に搬送される媒体に対して、副走査方向と直交する主走査方向に移動して溶剤インクを吐出するインクヘッドにより印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、前記インクヘッドの下面と対向して主走査方向に延長して配設されたプラテンと、表面が平滑に形成された平滑部と表面に波形状が形成された波形状部とが副走査方向に並んで配設された断面略円弧形状のエプロン部と、前記エプロン部において前記平滑部の裏面側に配設され、前記平滑部を加熱するヒータとを有し、前記エプロン部は、前記平滑部が前記プラテンと隣接するようにして、前記プラテンにおける副走査方向の前記媒体が排出される側に配設することを特徴とするインクジェットプリンタが開示されている。
特開2014−104604号公報
しかしながら上記のような従来の印刷装置においては、たとえば、インクを乾燥させるためのヒータによるエプロン部の温度維持について、以下のような課題を有する。印刷中において、印刷媒体をプラテンに吸着して固定するためにファンを稼働させると、プラテンの裏側では当該ファンの排気に起因する気流が生じる。その気流がヒータに当たるとヒータが冷却される。その結果、エプロン部の温度維持が困難となる。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、容易にエプロンの温度維持をすることが可能な印刷装置を提供することである。
上記目的を達成するための主たる発明は、印刷媒体を支持する支持面を有し、前記支持面に複数の吸着孔が設けられたプラテンと、前記プラテンに対して、前記印刷媒体の搬送方向の上流側又は下流側の少なくとも一方に設けられ、搬送される前記印刷媒体が通過する搬送面を有するエプロンと、前記支持面の裏側に設けられ、前記吸着孔を介して前記印刷媒体を前記支持面に吸着するための第1ファンと、前記プラテンを支持する部材であって、前記支持面の裏側に、前記搬送方向に直交する方向に互いに間隔を置いて配置され、前記搬送方向に延在する複数のフレーム部材と、前記搬送面の裏側に設けられるヒータと、前記複数のフレーム部材の間隙に対向し、前記ヒータを覆う遮風部材とを備えた印刷装置である。本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、容易にエプロンの温度維持をすることが可能な印刷装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る印刷装置の構成を説明する上面図である。 本発明の一実施形態に係る印刷装置の構成を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る印刷装置の構成を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る印刷装置のセットアップ方法を説明する図である。
===実施の形態===
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[印刷システム及び印刷装置の構成]
図面を参照して、本実施形態に係る印刷装置及び印刷装置の構成について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る印刷システムの構成を説明する図である。図2は、本実施形態に係る印刷装置の構成を説明する上面図である。図3A及び図3Bは、本実施形態に係る印刷装置の構成を説明する断面図である。尚、図1中に示した印刷装置300において、その内部構造を示すために、一部の構成を省略し、その輪郭を点線で示している。
図1に示すように、本実施形態に係る印刷システム100は、コンピュータ200と、印刷装置300とを備えている。
図1から図3に示すように、コンピュータ200は、印刷装置300を制御するための制御装置である。コンピュータ200は、印刷装置300を制御するための指令コードを作成し、その指令コードを印刷装置300に送信する。コンピュータ200から指令コードを受信した印刷装置300は、指令コードに沿って各部を制御して、印刷媒体400への印刷を行う。コンピュータ200は、例えば汎用のパーソナルコンピュータであり、CPU、メモリ、記憶装置、通信部等を備えている。CPUは、記憶装置に記憶されているプログラムをメモリに読み出して実行することにより、後述する各種処理を実行する。記憶装置には、プログラムや各種のデータが記憶されている。通信部は、印刷装置300に接続するための通信モジュール(例えばUSBモジュール)である。コンピュータ200には、ディスプレイ202(表示装置)やキーボード204(入力装置)等が接続されていても良い。
本実施形態に係る印刷装置300は、架台302と、繰り出し部304と、キャリッジ306と、印刷ヘッド308と、プラテン310と、エプロン312と、第1ヒータ314aと、第1ファン316aと、複数のフレーム部材318と、第2ヒータ314bと、遮風部材320と、ヒータカバー322と、サーミスタ324と、サーモスタット326と、第3ヒータ314cと、第2ファン316bと、制御部328とを備えている。
以下の説明では、図1に示すように各方向を定義する。すなわち、印刷装置300のキャリッジ306の移動方向を「走査方向」とする。また、印刷時における印刷媒体400の移動方向を「搬送方向」とし、印刷媒体400の供給源の側を「上流(上流側)」とし、逆側を「下流(下流側)」とする。
架台302は、印刷装置300を載置面(床面)から離して支持するための台である。繰り出し部304は、走査方向に延在し、印刷媒体400を保持する。繰り出し部304に保持された印刷媒体400は、搬送方向の下流側へ印刷媒体400を図示しない搬送ローラによって搬送される。
キャリッジ306は、プラテン310上を走査方向に往復移動する部材である。キャリッジ306には、印刷ヘッド308が搭載されている。キャリッジ306が走査方向に往復移動することによって、印刷ヘッド308を走査方向に往復移動させることができる。
印刷ヘッド308は、印刷媒体400に向けてインクを吐出するための複数のノズルを有している。
プラテン310は、筐体状に形成される吸引ケース310Aと、吸引ケース310Aの上面に配設される印刷媒体400を支持する支持面310aと、支持面310aの裏側に配設され吸引ケース310Aの内部に形成される吸引室310Bと、を有している。支持面310aは、図2に示すように、その上面形状が走査方向に長辺を有する矩形の形状を有している。また、支持面310aには、その支持面310aを貫通する複数の吸着孔310bが設けられている。後述する複数の第1ファン316aを回すことによりプラテン310の吸引室310B内の空気を吸引することで発生する負圧により複数の吸着孔310bを介して印刷媒体400を支持面310aに吸着させている。本実施形態においては、複数の吸着孔310bが図示されているが、すべての吸着孔310bを図示しているものではなく、一部図示が省略されている。尚、本実施形態においては、印刷装置300は、複数の第1ファン316aを備える態様を示しているが、第1ファン316aは1つであっても構わない。
エプロン312は、プラテン310に対して、印刷媒体400の搬送方向の上流側又は下流側の少なくとも一方に設けられる。本実施形態においては、エプロン312は、プラテン310に対して、印刷媒体400の搬送方向の上流側に設けられる第1エプロン312a、下流側に設けられる第2エプロン312b、及び第2エプロン312bに対して搬送方向の下流側に設けられる第3エプロン312cを有する。図3Aに示すように、第1エプロン312a及び第2エプロン312bは、プラテン310対して、支持面310aの裏側の方向へ湾曲している。第3エプロン312cは、第2エプロン312bに対して着脱可能に設けられている。
また、第1エプロン312a、第2エプロン312b及び第3エプロン312cは、搬送される印刷媒体400が通過する搬送面313を有している。第1エプロン312a及び第2エプロン312bが有する搬送面313は、プラテン310が有する支持面310aに連続的且つ滑らかに接続されている。また、第2エプロン312bが有する搬送面313は、第3エプロン312cが有する搬送面313に連続的且つ滑らかに接続されている。
第2エプロン312bは、搬送面313の裏側に凹部313aを有している。凹部313aは、その開口部分に第2ヒータ314bを配置することができる。尚、凹部313aの形状は、図3Aに示した態様に限定されるものではない。凹部313aは、第2ヒータ314bを内部に配置するために十分な深さ及び開口部分の大きさを有していればよい。
第1ヒータ314aは、支持面310aの裏面に設けられている。第1ヒータ314aは、印刷処理中に印刷媒体400を加熱し、印刷ヘッド308が有する複数のノズルから吐出されるインクを印刷媒体400に良好に付着させるために設けられている。
第1ファン316aは、支持面310aの裏側(吸引室310B側)に設けられている。即ち、支持面310aの裏側には吸引室310Bが配設されており、支持面310aに貫通形成された吸着孔310bに吸引室310Bが連通している。吸引室310Bから空気を外部に排出する第1ファン316aが吸引室310Bの外側(吸引ケース310A)に設けられている。本実施形態においては、第1ファン316aは、プラテン310に対し、第1ヒータ314aを介して支持面310aの裏側に設けられている。第1ファン316aは、支持面310aに支持された印刷媒体400を支持面310aに吸着するために設けられている。第1ファン316aは、プラテン310が有する支持面310aに設けられた複数の吸着孔310bを介してプラテン310の支持面310a側の吸引室310B内の空気を吸気することによって、印刷処理中に印刷媒体400を支持面310aに吸着させて固定する。
本実施形態においては、図2に示すように、第1ファン316aの数は複数である。複数の第1ファン316aの各々は、上面視において、中央よりに2つ設けられている。また、本実施形態においては、図3Aに示すように、走査方向に垂直な平面の断面視において、第1ファン316aはフレーム部材318と重畳している。
図3Bは、図3Aに示すA−A´を含み、搬送方向に垂直な平面の断面図である。図3Bに示すように、複数のフレーム部材318の内、互いに隣接するフレーム部材318の間には、隣接するフレーム部材318の間隔と、フレーム部材318の高さとに起因して間隙が形成される。
図3A及び図3Bにおいては、第1ファン316aの排気によって生じる印刷装置300内の気流が矢印で示されている。この気流は、第1ファン316aの搬送方向上流側の側面に設けられた排気口から、第1エプロン312a側への排気によって生じる気流であり、第1エプロン312aで反射して第2エプロン312b側へ方向を変える気流である。第1ファン316aは複数のフレーム部材318の間に配置されているため、その排気口は複数のフレーム部材318の間に位置する。この気流は、複数のフレーム部材318が形成する間隙を通じて第2エプロン312b側へ流れる。
複数のフレーム部材318は、プラテン310の吸引ケース310Aを支持する部材である。複数のフレーム部材318は、図3Aの断面図に示すように、支持面310aの裏側の吸引ケース310Aを支持するように配置されている。また、複数のフレーム部材318は、図2の上面図に示すように、搬送方向に直交する方向に互いに間隔を置いて配置され、搬送方向に延在するように配置されている。複数のフレーム部材318が形成する間隙を、上述の第1ファン316aに起因する気流が通過する。
第2ヒータ314bは、第2エプロン312bの搬送面313の裏側に設けられている。本実施形態において、第2ヒータ314bは、搬送面313の裏側に設けられる凹部313aに設けられている。第2ヒータ314bは、プラテン310上で印刷媒体400に付着したインクを、第2エプロン312bの搬送面313まで搬送されたときに乾燥させるために設けられている。
遮風部材320は、印刷装置300内に生じた気流が、第2エプロン312bに当たらないようにし、その結果、第2ヒータ314bを冷却させないようにするために設けられている。ここでの気流とは、前述したように、第1ファン316aの排気に起因する気流であり、特に複数のフレーム部材318の間隙を通って直接第2エプロン312b側へ流れる気流である。遮風部材320は、図2に示すように、第2エプロン312bに重畳し、走査方向に亘って配置されている。遮風部材320は、図3Aに示すように、第2エプロン312bの搬送面313の裏側に設けられ、第2ヒータ314bを覆う。換言すると、第2ヒータ314bは、第2エプロン312bと遮風部材320とによって挟持され、且つ密封されている。これによって、印刷装置300内に生じた気流が、第2ヒータ314bに直接当たることがない構成となっている。
ここで、遮風部材320は、後述するヒータカバー322を介して第2ヒータ314bを覆う。また、遮風部材320は、後述するサーミスタ324及びサーモスタット326を更に覆う。尚、遮風部材320は、本実施形態に係る態様に限らず、少なくとも複数のフレーム部材318の間隙に対向して配置されていればよい。
遮風部材320は、可能な限り第2エプロン312bに気流が当たらないようにするため、第2エプロン312bとプラテン310との境界まで延在して設けられることが好ましい。第2エプロン312bの表面の一部に気流が当たると、そこが冷却され、その冷却された箇所へ第2ヒータ314bからの熱が拡散し、搬送面313側を効率的に加熱することできなくなる。更に、遮風部材320は、第2エプロン312bと第3エプロン312cとの境界まで延在して設けられることが更に好ましい。つまり、遮風部材320は、少なくともエプロン312の搬送面313の裏側に亘って設けられることが好ましい。
遮風部材320として用いることができる材質としては、例えば、プラスチック等を挙げることができる。また、遮風部材320は、断熱性を有することが更に好ましい。断熱性を有し、遮風部材320として用いることができる材質としては、例えば、樹脂に気泡を含ませたスポンジ又は発砲スチロール等を挙げることができる。具体的な材質としては、メラミンスポンジ等を挙げることができる。ここで、遮風部材320は第2ヒータ314bを覆うように配置されることから、耐火性を有する材質であることが好ましい。
ヒータカバー322は、第2ヒータ314bを覆うと共に、凹部313aを覆う。これによって、凹部313a及びヒータカバー322は閉空間を形成する。第2ヒータ314bは、当該閉空間の中に配置される。
サーミスタ324は、第2エプロン312bの搬送面313の裏側に設けられている。サーミスタ324は、第2エプロン312bの温度を検出するために設けられている。前述のように、サーミスタ324は、第2ヒータ314b及びヒータカバー322と共に遮風部材320に覆われる。尚、サーミスタ324は、第2エプロン312bの温度を正確に検出するために、可能な限り第2エプロン312bに近接して配置されることが好ましい。
サーモスタット326は、搬送面313の裏側に設けられている。サーモスタット326は、第2エプロン312bの温度が所定値以上になることを防止するために設けられている。尚、サーモスタット326は、サーミスタ324と同様に、可能な限り第2エプロン312bに近接して配置されることが好ましい。
第3ヒータ314cは、任意の構成であり、プラテン310上で印刷媒体400に付着したインクの乾燥を促進させるために設けられている。第3ヒータ314cは、第3エプロン312cの搬送面313の裏側に設けられている。
第2ファン316bは、プラテン310上で印刷媒体400に付着したインクの乾燥を促進させるために設けられている。具体的には、第3ヒータ314cによって揮発したインクの水分を吹き飛ばすことによって、第3ヒータ314cによるインクの乾燥を促進させる。第2ファン316bは、第2エプロン312b又は第3エプロン312cの搬送面313に対向し、効率的に送風することができる位置に配置されることが好ましい。
制御部328は、印刷装置300全体の各種制御を行う制御回路である。制御部328は、印刷処理及び印刷開始前のセットアップ処理を制御する。制御部328は、例えば、詳細は後述するセットアップ処理において、第1ファン316a及び第2ファン316b並びに第1ヒータ314a、第2ヒータ314b及び第3ヒータ314cの動作を制御する。
以上、本実施形態に係る印刷装置300の構成について説明した。本実施形態に係る印刷装置300の構成によれば、複数のフレーム部材318の間隙に対抗して第2ヒータ314bを覆う遮風部材320を設けることによって、複数のフレーム部材318の間隙を流れる気流が発生し得るが、その気流によって第2ヒータ314bが冷却されることを防止することができる。特に、第1ファン316aの第1エプロン312a側の方向への排気に伴う気流が第1エプロン312aで反射して第2エプロン312b側の方向への気流によって、第2ヒータ314bが冷却されることを防止することができる。これによって、容易に第2エプロン312bの温度維持をすることができる。
更に、遮風部材320が第2エプロン312bに亘って設けられることによって、第2エプロン312bの搬送面313の裏側が、印刷装置300内の気流に触れることを防止することができ、第2エプロン312bが冷却されることを更に効率的に防止することができる。
更に、遮風部材320が断熱性を有することによって、遮風部材320を介した放熱によって第2エプロン312bが冷却されることを更に効率的に防止することができる。
また、本実施形態に係る印刷装置300の構成によれば、サーミスタ324が、第2ヒータ314b及びヒータカバー322と共に遮風部材320に覆われることによって、サーミスタ324自体が印刷装置300内の気流に晒されて冷却されることを防止することができる。これによって、第2エプロン312bの温度を正確に検出することができる。これによって、第2エプロン312bの実際の温度が過小評価され、第2エプロン312bが過剰に加熱されることを防止することができ、安全性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る印刷装置300の構成によれば、ヒータカバー322が、第2ヒータ314bを覆うと共に、凹部313aを覆うことによって、凹部313a及びヒータカバー322によって閉空間が形成される。第2ヒータ314bは、当該閉空間の中に配置される。これによって、第2ヒータ314bから印刷装置300内部への熱の拡散が抑制され、第2エプロン312bを効率的に加熱することができる。
[印刷装置のセットアップ方法]
図面を参照して、本実施形態に係る印刷装置300のセットアップ方法について詳細に説明する。図4は、本実施形態に係る印刷装置300のセットアップ方法を説明する図である。
印刷装置300のセットアップは、制御部328によって制御される。本実施形態に係る印刷装置300のセットアップ方法は、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314bを加熱する工程S100と、第1ファン316a及び第2ファン316bを稼働させる工程S200と、待機状態を所定時間維持する工程S300とを含んでいる。
第1ヒータ314a及び第2ヒータ314bを加熱する工程S100は、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314bの温度を所定の設定温度(目標温度の手前、具体的には目標温度のマイナス1℃)まで昇温させるための工程である。第1ヒータ314a及び第2ヒータ314bが所定の設定温度に到達した後、この工程において、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314bについて稼働した状態を維持し、後述する第1ファン316a及び第2ファン316bを稼働させる工程S200へ移行する。ここで所定の目標温度とは、印刷装置300のセットアップ後の印刷工程において、プラテン310及び第2エプロン312bの温度を基準とするものであり、プラテン310及び第2エプロン312b上の印刷媒体400に付着したインクの乾燥を促進するために第1ヒータ314a及び第2ヒータ314により維持される温度である。
ここで、本実施形態においては、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314を加熱する工程S100において、第1ファン316a及び第2ファン316bについて稼働しない状態を維持する。第1ヒータ314a及び第2ヒータ314を加熱する工程において、第1ファン316a又は第2ファン316bの少なくとも一方が稼働していると、それらの稼働に伴って生じる気流によって、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314の加熱が阻害される場合がある。本実施形態においては、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314を加熱する工程S100において、第1ファン316a及び第2ファン316bは稼働しない状態を維持することによって、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314bを効率的に加熱することができる。これによって、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314b、ひいては、プラテン310及び第2エプロン312bが所定の目標温度まで昇温されるために要する時間を短縮することができ、この加熱に要する消費電力を低減することができる。
第1ファン316a及び第2ファン316bを稼働させる工程S200は、前述のプラテン310及び第2エプロン312bを加熱する工程S100が終了した後に行う。つまり、サーミスタ324が検出する第2エプロン312bの温度が、所定の設定温度に到達した後に、第1ファン316a及び第2ファン316bを稼働させる。その後、後述する、待機状態を所定時間維持する工程S300をスキップして、印刷工程へと移行してもよい。
待機状態を所定時間維持する工程S300は、第1ファン316a及び第2ファン316bを稼働させる工程S200の後に行う。この待機状態において、第1ヒータ314a及び第2ヒータ314b並びに第1ファン316a及び第2ファン316bは稼働している。そのため、第1ファン316a及び第2ファン316bの稼働に伴う気流が生じている。ここで、第1ファン316aの排気に起因する気流は、遮風部材320によって第2エプロン312bの搬送面313の裏側に直接当たることが防止されるため、第2エプロン312bの冷却に殆ど寄与しない。一方、第2ファン316bからの気流は、第2エプロン312bの搬送面313側からの冷却に寄与する。これによって、一度は所定の設定温度まで昇温させた第2エプロン312bが冷却される場合がある。そのため、本実施形態においては、待機状態を所定時間維持する工程を設け、第2エプロン312bが再び所定の設定温度まで昇温させる。なお、待機状態を所定時間維持する工程S300を省略することも可能である。即ち、プラテン310及び第2エプロン312bの加熱が十分である場合等は、第1ファン316a及び第2ファン316bの駆動によりプラテン310及び第2エプロン312bが低下する温度が印刷に影響を及ぼさないことが推定されるので、所定の設定温度まで昇温した後、印刷を開始する。
以上のようなセットアップ方法によって、印刷工程中に第2エプロン312bの温度を、所定の温度に安定して維持することができる。更に、セットアップ時間を短縮させることができ、そのための消費電力を抑えることができる。
<変形例>
第1実施形態に係る印刷装置300の変形例について説明する。第1実施形態に係る印刷装置300は、第2エプロン312bを加熱するための第2ヒータ314bと、第3エプロン312cを加熱するための第3ヒータ314cとを備えていた。つまり、第1実施形態に係る印刷装置300は、第1エプロン312aを加熱するためのヒータは備えていない。
変形例として、第1エプロン312aを加熱するために、第1エプロン312a側にも第2エプロン312b側と同様の構成が備えられてもよい。つまり、本変形例に係る印刷装置は、第1エプロン側において、ヒータと、遮風部材と、ヒータカバーと、サーミスタと、サーモスタットとを更に備えてもよい。それぞれの構成については、第2エプロン側と同様であるため、詳細な説明は省略する。
特に、ここでの遮風部材は、第1ファン316aの排気が、複数のフレーム部材318の間隙を通って、直接第1エプロン312a側に流れることによって第1エプロン312aが冷却されることを防止することができる。
本変形例のように、第1エプロン312aを加熱する構成を有することによって、搬送方向の上流側において印刷媒体400を予備加熱することができる。これによって、搬送方向の下流側において、第2ヒータ314bが第2エプロン312bを介して印刷媒体400を所定の温度まで昇温させるための時間を短縮することができる。従って、第2エプロン312bの搬送面上における印刷媒体400の温度維持が容易になる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に説明する変更点は、可能な限り組み合わせて適用してもよい。
100・・・印刷システム 200・・・コンピュータ 202・・・ディスプレイ 204・・・キーボード 300・・・印刷装置 302・・・架台 304・・・繰り出し部 306・・・キャリッジ 308・・・印刷ヘッド 310・・・プラテン 310a・・・支持面 310b・・・吸着孔 310A・・・吸引ケース 310B・・・吸引室 312・・・エプロン 312a・・・第1エプロン 312b・・・第2エプロン 312c・・・第3エプロン 313・・・搬送面 313a・・・凹部 314a・・・第1ヒータ 314b・・・第2ヒータ 314c・・・第3ヒータ 316a・・・第1ファン 316b・・・第2ファン 318・・・フレーム部材 320・・・遮風部材 322・・・ヒータカバー 324・・・サーミスタ 326・・・サーモスタット 328・・・制御部 400・・・印刷媒体

Claims (6)

  1. 印刷媒体を支持する支持面を有し、前記支持面に複数の吸着孔が設けられたプラテンと、
    前記プラテンに対して、前記印刷媒体の搬送方向の上流側又は下流側の少なくとも一方に設けられ、搬送される前記印刷媒体が通過する搬送面を有するエプロンと、
    前記支持面の裏側に設けられ、前記吸着孔を介して前記印刷媒体を前記支持面に吸着するための第1ファンと、
    前記プラテンを支持する部材であって、前記支持面の裏側において、前記搬送方向に直交する方向に互いに間隔を置いて配置され、前記搬送方向に延在する複数のフレーム部材と、
    前記搬送面の裏側に設けられるヒータと、
    前記複数のフレーム部材の間隙に対向し、前記ヒータを覆う遮風部材とを備えた印刷装置。
  2. 前記エプロンは、前記搬送面の裏側に開口する凹部を有し、
    前記ヒータは、前記凹部に設けられ、
    前記凹部の開口部分を覆うヒータカバーを更に備え、
    前記遮風部材は、前記ヒータカバーを介して前記ヒータを覆うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記搬送面の裏側に設けられ、前記エプロンの温度を検出するためのサーミスタを更に備え、
    前記遮風部材は、前記サーミスタを更に覆うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記遮風部材は、前記エプロンの前記搬送面の裏側に亘って設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の印刷装置。
  5. 前記遮風部材は、断熱性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記エプロンは、前記搬送方向の下流側に設けられ、前記下流側の前記エプロンの前記搬送面に対向して配置された第2ファンと、
    前記第1ファン及び前記第2ファンと前記ヒータとを制御する制御部とを更に備え、
    前記制御部は、印刷開始前のセットアップ時において、
    前記第1ファン及び前記第2ファンの稼働を停止させた状態で、前記ヒータを所定の設定温度まで昇温させ、
    前記1ヒータが所定の設定温度となった後に前記第1ファン及び前記第2ファンを稼働させ、
    前記第1ファン及び前記第2ファン並びに前記ヒータを稼働させた状態を所定時間維持することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
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