JP2018176362A - クーラント供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クーラントを供給するノズルヘッドの内周円弧面と、砥石の外周面との隙間間隔を均一に保ち、加工点へのクーラントの供給を安定して行う。
【解決手段】軸部73の軸支により砥石55の外周面55Aに対して旋回可能に配設される腕部62と、該腕部62の先端部に軸部76の軸支により旋回可能に取付けられるノズルヘッド58とを備え、該ノズルヘッド58における砥石55の外周面55Aに対する対向面を凹ませたポケット74を設け、該ポケット74の周辺ランド部と砥石55の外周面55Aとで可変絞りを形成して、該ポケット74にクーラント供給管59からクーラントを供給することにより、常時、均一なクーラント供給隙間として、クーラントを供給する。
【選択図】図4

Description

本発明は、クーラント供給装置に関する。特に、回転する砥石により加工物(ワーク)を研削する研削装置に装備されるクーラント供給装置に関する。
回転する砥石により加工物(ワーク)を研削する研削装置には、クーラント供給装置が備えられ、加工物の研削を行う際にクーラントを供給して、冷却を行うようにしている。
加工物(ワーク)を研削する砥石の外周面に、クーラントを供給するに際して、回転する砥石の外周面には、砥石の回転により連れ回る空気層が生じる。この空気層により供給されるクーラントが弾かれると、クーラントが加工物を加工する砥石の加工点に届かない。すると、冷却が有効に行われない。このため、従来から空気層を破ってクーラントを加工点に供給する各種方策がとられている。
空気層を破る方策としては、先ず、加工点の回転方向前方位置に遮蔽板を砥石の外周面に近接して配設する方法がある。遮蔽板により空気層を遮断する。次に、砥石の外周面に供給するクーラント自体の圧力を強くして、空気層を破って供給する方法がある。更に、クーラントを供給するノズルヘッドを砥石の外周面に近接させて配設することにより、ノズルヘッドにより空気層を遮断させて、クーラントを供給する方法がある。これら各種方策のうち、本発明が対象とするのは、ノズルヘッドによる方策である。
ノズルヘッドによる方策は図11に示される(下記特許文献1参照)。図11に示されるクーラント供給装置170は、砥石155の外周面150Aにクーラント(加工液)を供給するフローティングノズル159を備える。フローティングノズル159は、加工機側に固定された回転支持部材173と、該回転支持部材173に揺動自在に支持された支持部190と、砥石155の外周面150Aに沿って伸びる腕部162とを有する。そして、腕部162の先端には加工面に向けてクーラントを供給するノズル口174が設けられたノズルヘッド158を有する。また、腕部162にはクーラント供給部が設けられ、ノズルヘッド158にクーラントを供給する供給路が設けられる。なお、ノズルヘッド158は砥石155と接触し、摩耗するので、着脱可能となっている。これにより、空気層を破ってクーラントをワークWの加工点Kに供給可能である。
特許第5187045号公報 特許第5449807号公報
しかしながら、上述したクーラント供給装置においては、ノズルヘッドが砥石に接触しているため、ノズルヘッドが摩耗していく。また、ノズルヘッドの回転支持部は、腕部の基端箇所の1個所のみであるので、加工により砥石がすり減って砥石径が小さくなった場合、砥石の外周円筒部とノズルヘッドの内側円筒部との間の隙間間隔が均一でなくなる。このため、供給するクーラントの流量が変化し、研削加工品質が保たれないという問題を生じることがある。
而して、本発明は上述した点に鑑みて創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、クーラントを供給するノズルヘッドの内周円弧面と、砥石の外周面との隙間を保ち、ノズルヘッドの摩耗を防ぐことにある。さらに、隙間間隔を均一に保ち、加工点へのクーラントの供給を安定して行うことにある。
上記課題を解決するため、本発明は次の手段をとる。
本発明の第1の発明に係るクーラント供給装置は、砥石台に設置された旋回支持部材と、砥石の回転軸線と平行な軸線回りに前記旋回支持部材に旋回可能に支持される腕部と、前記腕部における前記砥石の外周面に対して旋回動する部位に設定されるノズルヘッドと、前記ノズルヘッドに接続され、クーラントを供給するクーラント供給管と、前記クーラント供給管へクーラントを供給するクーラント供給ポンプと、を備え、前記ノズルヘッドは、前記砥石の外周面と対向する断面円弧状の対向面を有し、前記ノズルヘッドの対向面に、前記砥石の円周方向および砥石の幅方向に亘って凹ませたポケットを開口させ、前記ノズルヘッドに形成した前記ポケット周囲の対向面を、前記砥石の外周面とで可変絞りを形成するランド部とした、クーラント供給装置である。
上記第1の発明によれば、砥石の外周面と、この砥石の外周面の対向面となるノズルヘッドの対向面間で可変絞りが形成される。この可変絞りは、ノズルヘッドの対向面にクーラントを供給するポケットを凹ませて開口させ、このポケット周囲の外周面をランド部とすることにより形成される。これにより、クーラントを供給すると、この可変絞りにより、ポケット内には圧力が保たれて、砥石の外周面の対向面とノズルヘッドの対向面との間は、常時、互いに接触しない隙間となり、ノズルヘッドの摩耗を防ぐことができる。
次に、本発明の第2の発明は、上述した第1の発明のクーラント供給装置であって、前記砥石の回転軸線と平行な軸線回りに前記ノズルヘッドが前記腕部に旋回可能に支持されている、クーラント供給装置である。
上記第2の発明によれば、ノズルヘッドを備える腕部が旋回支持部材に旋回可能に支持されるのとは別に、ノズルヘッド自体が腕部に対して旋回可能に支持される。このため、仮に、砥石の外周面が加工により摩耗して小径化した場合であっても、その変化に対応してノズルヘッドは旋回することができて、対向面と砥石の外周面との隙間間隔を均一とする。その結果、加工点にクーラントを安定して供給することができて、研削加工品質を長期にわたり保つことができる。
上述した手段の本発明によれば、クーラントを供給するノズルヘッドの内側面と、砥石の外周面との隙間を保ち、ノズルヘッドの摩耗を防ぐことができる。
本実施形態の研削盤の概略構造を示す斜視図である。 研削盤の概略構造を示す側面図である。 研削盤の概略構造を示す平面図である。 クーラント供給装置の概略構成を示す側面図である。 図4の平面図である。 ノズルヘッドの拡大側断面図である。 図6の平面図である。 ノズルヘッドの対向面に形成されるポケットの可変絞りによる圧力分布を示す図である。 砥石の径の変化に伴うノズルヘッドの旋回状態を示す図である。 ノズルヘッドの変形例を示す断面図である。 従来のクーラント供給装置を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態はエンジンのカム等を研削する研削盤に適用したクーラント供給装置である。
図1〜図3は、研削盤2の全体構成を示す。研削盤2は、ベッド10、テーブル20、主軸台30、心押台40、砥石台50等を有している。なお、X軸とY軸とZ軸が記載されている図では、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸方向は鉛直上方を示し、Z軸方向は砥石55がワークWに切り込む水平方向を示し、X軸方向は主軸31の回転軸線31Jと平行な水平方向を示している。
ベッド10は、図3に良く示されるように、平面視において略T字状に構成されている。そして、図1に良く示されるように、X軸方向に沿って延びるX軸案内面12、12Vが設けられ、X軸方向に沿って延びるX軸スリット12Kが設けられている。また、図1及び図3に良く示されるように、ベッド10には、Z軸方向に沿って延びるZ軸案内面15,15Vが設けられ、Z軸方向に沿って延びるZ軸スリット15Kが設けられている。
砥石台50は、ベッド10に載置され、Z軸案内面15,15Vに油を介して案内支持されて、Z軸方向に沿って往復移動可能である。砥石台駆動モータ50Mは、制御装置80からの制御信号に基づいて、ボールネジ50B(図2参照)を回転させる。制御装置80は、エンコーダ50E(回転検出手段)からの検出信号に基づいた砥石台50のZ軸方向の位置を検出しながら砥石台駆動モータ50Mを制御して砥石台50のZ軸方向の位置を制御する。なお、図2に示すように、ボールネジ50Bにはナット50Nが螺合されており、当該ナット50NはZ軸スリット15K(図1参照)に挿通されたアーム50Aを介して砥石台50に接続されている。従って、砥石台駆動モータ50Mがボールネジ50Bを回転駆動するとナット50NのZ軸方向の位置が移動し、アーム50Aを介してナット50Nに接続された砥石台50がZ軸案内面15に沿ってZ軸方向に移動する。
砥石台50には、X軸方向に平行な砥石回転軸線55J回りに回転自在に支持された砥石軸54、砥石モータ55M、が設けられている。なお、図3に示すように砥石回転軸線55Jと主軸回転軸線31JはどちらもX軸に平行であり、図2に示すように砥石回転軸線55Jと主軸回転軸線31Jは、同一の仮想平面VM上にある。
砥石モータ55Mには大径プーリ51が取り付けられている。また砥石軸54の一方端には砥石55が取り付けられ、砥石軸54の他方端には小径プーリ52が取り付けられている。そして大径プーリ51と小径プーリ52には、動力伝達用のベルト53が掛けられている。砥石軸54の近傍には、砥石55の回転数を検出可能な回転検出手段55Sが設けられている。制御装置80は、回転検出手段55Sからの検出信号に基づいて砥石55の回転数を検出しながら砥石モータ55Mを制御して砥石55の回転数を制御する。
砥石55は砥石軸54に直交する平面で切断した断面が円形であり、砥石55の外周面にはCBN砥粒が接着剤や電着等にて固められており、砥石軸54と一体となって砥石回転軸線55J回りに回転する。また砥石55は、ワークWを研削する加工点K(図2参照)の周囲を除く大半が砥石収納ケース(図略)にて覆われている。砥石55の加工点Kの上流位置には、砥石55の加工点Kに向けて、冷却及び潤滑用のクーラントを吐出するノズルヘッド58が設けられている。当該ノズルヘッド58には、クーラントタンク60(図4参照)からクーラントが供給される。加工点Kの冷却及び潤滑に使用されたクーラントは図略の流路にて回収され、クーラントタンク60に戻される。クーラントタンク60で図略の装置によって不純物が取り除かれる。
テーブル20は、ベッド10に載置され、X軸案内面12に油を介して案内支持されて、X軸方向に沿って往復移動可能である。テーブル駆動モータ20Mは、制御装置80からの制御信号に基づいて、ボールネジ(図示省略)を回転させる。制御装置80は、エンコーダ20E(回転検出手段)からの検出信号に基づいたテーブル20のX軸方向の位置を検出しながらテーブル駆動モータ20Mを制御してテーブル20のX軸方向の位置を制御する。なお、ボールネジにはナット(図示省略)が螺合されており、当該ナットはスリット12Kに挿通されたアーム(図示省略)を介してテーブル20と接続されている。従って、テーブル駆動モータ20Mがボールネジを回転駆動するとナットのX軸方向の位置が移動し、アームを介してナットに接続されたテーブル20がX軸案内面12に沿ってX軸方向に移動する。そしてテーブル20上のX軸方向における一方端には主軸台30が固定され、他方端には心押台40が固定されている。
主軸台30は、X軸方向に平行な主軸回転軸線31J回りに回転する主軸31と、主軸回転軸線31Jを中心軸線とするセンタ32と、主軸31を回転駆動する主軸モータ31Mと、エンコーダ31E等を有している。主軸31には、主軸31とワークWとを接続する駆動金具33が取り付けられている。駆動金具33は、ワークWを把持する把持部33Aと、把持部33Aと主軸31とを接続する接続部33Bとを有しており、主軸31と一体となって主軸回転軸線31J回りに回転してワークWを回転させる。制御装置80は、エンコーダ31E(回転検出手段)からの検出信号に基づいて主軸31の回転角度や回転数を検出しながら主軸モータ31Mを制御して主軸31の回転角度や回転数(すなわち、ワークWの回転角度や回転数)を制御する。
心押台40は、主軸回転軸線31Jを中心軸線とするセンタ42と、センタ42を収容して主軸台30に向かう方向に付勢されたラム41とを有している。心押台40のセンタ42の中心軸線と、主軸台30のセンタ32の中心軸線は、どちらも主軸回転軸線31Jと一致している。センタ32とセンタ42とで挟持されたワークWは、センタ42によって主軸台30の側に押し付けられ、主軸31及び駆動金具33の回転によって主軸回転軸線31J回りに回転する。
上述した本実施形態の研削盤2における特徴とする点は、砥石55の加工点Kに供給するクーラント供給装置70である。本実施形態のクーラント供給装置70は、砥石55の回転により生じる空気層を遮断する方式が、クーラントを供給するノズルヘッド58が砥石55の外周面に近接して配設することにより空気層を遮断する構成のものである。
図4及び図5はクーラント供給装置70の概略構成図を示す。図4は砥石55の回転軸線方向から見た側面図であり、図5は上方から見た平面図である。クーラント供給装置70の主要構成は、図4で見て、砥石55の外周に沿って設けられる。その主要構成は、腕部62と、クーラント供給管59と、ノズルヘッド58とからなる。これら主要構成は、砥石台50に支持されて、砥石55の図4で見て上方位置に配置される。本実施形態では、図4に示すように、砥石台50の上部に取付部72が設置されており、この取付部72に腕部62が軸部73に軸支されて、腕部62が砥石台50及び取付部72に対して旋回可能に支持されている。したがって、本実施形態における取付部72及び軸部73が本発明の「砥石台に設置された旋回支持部材」に相当する。
腕部62は、鉄等の剛性体であり、砥石55の外周面55A形状に沿って湾曲して形成されている。腕部62は、図4に示されるように、取付部72への軸部73による軸支位置から左右両方向に配設されている。右方向の一端側に配設された一端側腕部62Aの先端部に、ノズルヘッド58が取付けられている。左方向の他端側に配設された他端側腕部62Bに、バランスウエート64が装着されている。バランスウエート64はその装着位置が調整可能とされおり、固定ネジ65によりその装着位置が固定されるようになっている。なお、ノズルヘッド58が取付けられた一端側腕部62Aの先端部は、砥石55の外周面55Aに対して旋回動する位置となっている。このことから、本実施形態における一端側腕部62Aにおけるノズルヘッド58が取付けられた位置は、本発明における「腕部における砥石の外周面に対して旋回動する部位」に相当する。
本実施形態において、ノズルヘッド58が設置される位置は、砥石55の外周面55Aにおける加工点Kより回転方向(図4の矢印方向)で見て僅か上流位置である。これにより、砥石55の外周面55Aの連れ回りにより生じる空気層は、ノズルヘッド58により遮断されて、ノズルヘッド58に供給されるクーラントは、ワークWの加工点Kに確実に供給される。
クーラント供給管59は、クーラントをノズルヘッド58に供給するために、図4に示す箇所では、腕部62に並設して配設される。クーラント供給管59へのクーラントの供給は、図4に示すように、クーラントタンク60からクーラント供給ポンプ66により所定の圧力として供給される。クーラント供給管59に供給されたクーラントの圧力は、圧力調整弁68により予め定められた一定圧に調整される。ノズルヘッド58に供給されたクーラントは、ノズルヘッド58における砥石55の外周面55Aの対向面58Aに形成されたポケット74に供給される。そして,このポケット74から砥石55の外周面55Aに放出されて、加工点Kに供給される。
ノズルヘッド58は、一端側腕部62Aの先端部に軸部76により軸支されて、回動可能に取付けられている。この取付け状態は、軸部76の設定位置が、砥石55の回転軸線55Jと平行な位置となるようにされていることから、ノズルヘッド58は、砥石55の回転軸線55Jと平行な軸線周りにノズルヘッド58が腕部62に旋回可能に支持される構成となっている。
図6及び図7は、ノズルヘッド58の構成、およびノズルヘッド58と一端側腕部62Aとの取付け状態を、理解を容易とするために、拡大して図示したものである。図6は側面図、図7は平面図を示す。当該構成を図6及び図7に基づいて説明する。ノズルヘッド58と一端側腕部62Aの先端部との連結は、図7で見て、ノズルヘッド58の左端部がコ字形の切込み形状78とされており、この切込み形状78に、一端側腕部62Aの先端が挿し込まれている。そして、これらの切込み形状78箇所及び一端側腕部62Aの先端には、ボルト挿通孔56A,56B,56Cが形成されており、ボルト57が挿通されてナット99により止められて、回動可能に連結されている。ボルト57が前述した軸部76に相当する。
ノズルヘッド58の砥石55の外周面55Aに対する旋回動は、上述した構成から、腕部62を取付部72に軸支する軸部73箇所と、ノズルヘッド58を腕部62に軸支する軸部76箇所の2箇所で行われる。これにより図9に示すように、砥石55の外周面55AがワークWの加工により摩耗して、径の大きさが仮想線で示すように小径化する場合でも、追随して旋回移動することが可能とされている。先ず、砥石55の径方向の大きな変化に対しては、腕部62を軸支した軸部73を中心とした旋回動により追従移動する。そして、砥石55の外周面55Aに沿わせる旋回動は、ノズルヘッド58自体を軸支する軸部76を中心とした旋回動により行われる。
ノズルヘッド58における砥石55の外周面55Aと対向する対向面58Aは、砥石55の外周面55Aに対向する円弧形状に形成されている(図6参照)。そして、ノズルヘッド58の対向面58Aには、砥石55の円周方向および砥石55の幅方向に亘って凹ませたポケット74が開口して形成されている。ポケット74の開口形状は、砥石55の回転方向に沿う長方形状とされている。なお、ノズルヘッド58の幅(上下方向の形成幅)は、砥石55の幅と略同じ幅とされている。
図6に示すように、ノズルヘッド58のポケット74には、クーラント供給管59からクーラントが供給される。クーラントの供給は、ポケット74へのの入口近傍に形成された絞り59Aを介して行われる。絞り59Aにより、仮に、ポケット74に、一時的に圧力変動が生じたとしても、クーラント供給管59内の圧力変動は防止ないし抑制される。又、絞り59によりポケット74にクーラント供給管59より下げた圧力を供給することができる。
図8に示すように、ノズルヘッド58の対向面58Aにおける、ポケット74を形成する周囲のランド部79は、砥石55の外周面55Aとで可変絞り98を形成する。この可変絞り98により、図8に圧力分布で示すように、ポケット74内の圧力分布は均一となる。この結果、ノズルヘッド58の対向面58Aと、砥石55の外周面55Aとの隙間間隔は、常時、一定状態となり、加工点Kに、クーラントを安定して供給する。これにより、加工点KにおいてワークWを加工する研削加工品質を長期にわたり保つことができる。
なお、前述したように、ノズルヘッド58を2点の軸支持により旋回可能に支持することによっても、仮に、砥石55の外周面55Aの径が変化する場合であっても、対向面58Aと砥石55の外周面55Aとの隙間間隔を均一とする。すなわち、常時、隙間間隔を均一とする。その結果、ノズルヘッド58の摩耗を防ぐことができる。さらに、加工点Kに、クーラントを安定して供給することができ、加工点KにおいてワークWを加工する研削加工品質を長期にわたり保つことができる。
なお、本実施形態においては、腕部62の他端側腕部62Bにバランスウエート64が位置調整可能に装着される。これにより、腕部62の一端側腕部62Aと他端側腕部62Bのバランスをとることができる。その結果、ノズルヘッド58を砥石55の外周面55Aに配設する状態を最適な状態に設定することができる。
図10はノズルヘッド58の変形例を示す。前述した実施形態では、ポケット74の配設位置と、ノズルヘッド58を旋回動させる軸部76の軸支位置が、砥石55の回転方向で見て、オフセットされて構成されている。図10の変形例は、これをオフセットなく構成することを可能としたものである。これにより、ポケット74内に生じる圧力分布をより安定したものとすることができる。なお、この変形例の説明において、前述した実施形態と実質的に同一構成要素については、同じ符号を付すことにより、その詳細説明を省略することがある。
図10に示す変形例は、腕部82の先端部にクーラント供給管59が接続され、ボルト軸85にクーラントを供給する通路87が形成されている。ノズルヘッド83の中央位置には上方から切込み形状84が形成されており、この切込み形状84に腕部82が嵌められた構成となっている。そして、腕部82とノズルヘッド83にボルト軸85が貫通して配設されており、腕部82とノズルヘッド83は相互に回動自在とされている。
ボルト軸85はナット86によりノズルヘッド83に固定されている。中心部は空洞とされており、クーラントが流通する通路87とされている。この通路87の右端部は閉塞部材88により閉止されている。腕部82にはクーラント供給管59が接続されており、腕部82のボルト軸85が嵌合した内周面に形成した環状室89に絞り90を経由して供給されるようになっている。環状室89に供給されたクーラントは、ボルト軸85に径方向に形成された通路91を通じて、ボルト軸85の軸心に軸方向に形成された通路87に供給される。
ノズルヘッド83のボルト軸85と嵌合する内周面には環状室92が形成されている。この環状室92は、図10に示すように、左右に夫々設けられており、2個形成されている。ノズルヘッド83の下面は前述の実施形態で言う対向面58Aとなっており、対向面58Aにはポケット74が形成されている。このポケット74と前述の環状室92とは通路93を通じて連通されている。そして、ボルト軸85の軸心に形成された通路87と、ノズルヘッド83の内周面に形成された環状室92とは、ボルト軸85に形成された通路94を通じて連通されている。したがって、ボルト軸85の軸心の通路87に供給されたクーラントは、通路94、環状室92、通路93を通じてポケット74に供給される。このようにして、変形例においても、ポケット74にクーラントが供給されて、前述の実施形態と同様に加工点Kにクーラントの供給がなされ、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
上述した変形例の構成によれば、ノズルヘッド83にクーラント供給管59を接続しないのでノズルヘッド58の対向面58Aに形成するポケット74の形成範囲の位置に、ノズルヘッド58を旋回させる軸支位置を設定することができる。すなわち、両位置をオフセットさせることなく設定することができる。これにより、ポケット74とノズルヘッド58を旋回させる軸支位置をオフセットして形成する場合に比べ、ポケット74に発生させる圧力を安定したものとすることができる。クーラント供給管59の力がノズルヘッド82にかからないので、ポケット74に発生させる圧力をより安定したものにできる。
以上、本発明を特定の実施形態について説明したが、本発明はその他各種の形態でも実施可能なものである。
例えば、上述した実施形態では、研削盤2に適用したが、その他の工作機械にも適用可能なものである。
また、上述した実施形態における他端側腕部62Bのバランスウエ−ト64の構成は、一端側腕部62Aの構成のみでバランスを取ることができれば、必須な構成ではない。
また、上述した実施形態においては、クーラント供給管59は、腕部62とは別に構成したが、図11に示す従来技術のように、腕部62の内部に形成してもよい。
2 研削盤
10 ベッド
20 テーブル
20E エンコーダ(回転検出手段)
20M テーブル駆動モータ
30 主軸台
31 主軸
32 センタ
31E エンコーダ(回転検出手段)
31J 主軸回転軸線
31M 主軸モータ
33 駆動金具
40 心押台
41 ラム
42 センタ
50 砥石台
50N ナット
50E エンコーダ(回転検出手段)
50M 砥石台駆動モータ
52 プーリ
54 砥石軸
55 砥石
55A 砥石の外周面
55J 砥石回転軸線
55M 砥石モータ
55S 回転検出手段
56A,56B,56C ボルト挿通孔
57 ボルト
58 ノズルヘッド
58A ノズルヘッドの対向面
59 クーラント供給管
59A 絞り
60 クーラントタンク
62 腕部
62A 一端側腕部
62Aa 一端側腕部の連結部位
62B 他端側腕部
64 バランスウエート
65 固定ネジ
66 クーラント供給ポンプ
68 圧力調整弁
70 クーラント供給装置
72 取付部(旋回支持部材)
73 軸部(旋回支持部材)
74 ポケット
76 軸部
78 コ字形の切込み形状
79 ランド部
80 可変絞り
82 腕部
83 ノズルヘッド
84 凹部
85 ボルト軸
98 可変絞り
99 ナット
W ワーク
K 加工点

Claims (2)

  1. 砥石台に設置された旋回支持部材と、
    砥石の回転軸線と平行な軸線回りに前記旋回支持部材に旋回可能に支持される腕部と、
    前記腕部における前記砥石の外周面に対して旋回動する部位に設定されるノズルヘッドと、
    前記ノズルヘッドに接続され、クーラントを供給するクーラント供給管と、
    前記クーラント供給管へクーラントを供給するクーラント供給ポンプと、を備え、
    前記ノズルヘッドは、前記砥石の外周面と対向する断面円弧状の対向面を有し、
    前記ノズルヘッドの対向面に、前記砥石の円周方向および砥石の幅方向に亘って凹ませたポケットを開口させ、
    前記ノズルヘッドに形成した前記ポケット周囲の対向面を、前記砥石の外周面とで可変絞りを形成するランド部とした、クーラント供給装置。
  2. 請求項1に記載のクーラント供給装置であって、
    前記砥石の回転軸線と平行な軸線回りに前記ノズルヘッドが前記腕部に旋回可能に支持されている、クーラント供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102020007588A1 (de) 2020-12-11 2022-06-15 Rheinische Fachhochschule Köln gGmbH Anordnung zur Luftpolsterableitung an einer Schleifmaschine

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