JP2018175293A - 排泄物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】介護者の排便処理の負担を軽減し臭気の発生を防止する排泄物処理装置を提供する。【解決手段】排泄物処理装置は、洗浄器2と移動式処理装置4を有し、洗浄器2は本体5と、その内部に設置されたタンク部6と、タンク部6内を前後方向に移動可能なシャワー部を備える洗浄装置と、開口部を覆う便座部9を有する。タンク部6には、第1の給水機構、第1の排水機構及び第2の排水機構が、洗浄装置には第2の給水機構が接続されている。移動式処理装置4は、台車部46に第1汚水タンク、第2汚水タンク49、水タンク及び温水タンク51が設置され、第1汚水タンクは第1の排水機構と、第2汚水タンク49は第2の排水機構と接続され排泄物を収容する。また、水タンクは第1の給水機構と、温水タンク51は第2の給水機構と接続され水及び温水を供給する。【選択図】図6−3

Description

本発明は、被介護者の排泄物を容易に処理することができる排泄物処理装置に関する。
寝たきりの患者や老人等の被介護者については、自らの移動が困難であるため、自宅や病院のベッドからトイレまでの移動は介護者が補助しなければならず、その作業は重労働である。その介護者の重労働を軽減するため、従来から被介護者を移動させることなく被介護者の排泄物を容易に処理することができる種々の装置が提案されている。具体的には、移動が容易であるポータブルトイレや、排泄口及び汚水回収タンクが一体的に備えられているベッドや、被介護者の股間部に装着して使用する排泄補助具などがある。
特開2008−142243号公報 特開2009−072371号公報 特開2010−017248号公報
しかし、引用文献1に係る排泄補助具については、被介護者の排泄物を洗浄水で押し流す機能を有するが、その機能が不十分であるため排泄物の一部が完全に流れきらず、臭気が発生する原因になっていた。
また、引用文献2に係るベッド装置についても、汚水回収タンクの排泄物から生じる臭気により居住性が悪化するという問題が生じていた。また、引用文献3に係る可動式便器ユニットについては、脱臭設備を備えているものの、排泄物は依然として収容容器内に存在するため、臭気の問題は十分に解決されてはいなかった。
そこで本発明は、上記のような問題点を解消するものであり、被介護者の使用するベッド上で使用できるため、介護者の排便処理の負担を大きく軽減することができるとともに、被介護者の排便後の臭気の発生を確実に防止することができる排泄物処理装置を提供することを目的とする。また、被介護者が使用するベッドを汚すことなく被介護者の排便後の陰部等の洗浄を可能とし、被介護者の肌を清潔に保ち肌荒れを防止することができる排泄物処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、洗浄器と移動式処理装置を有する排泄物処理装置であって、前記洗浄器は略直方体状の本体と、該本体の内部に設置され開口部がその上面に位置するタンク部と、該タンク部内を移動可能なシャワー部を備える洗浄装置と、該洗浄装置に水または温水を供給する給水機構と、前記開口部を覆う便座部と、前記タンク部より汚水等を排出する排水機構を有し、前記移動式処理装置は台車部と、該台車部の荷台部上に設置され汚水ホースを備えるとともに空気圧縮機が接続された汚水タンクと、前記荷台部上に設置され給水ホースを備えるポンプが接続された給水タンクを有し、前記排水機構が前記汚水ホースと、前記給水機構が前記給水ホースとそれぞれ接続可能であることを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明は、前記洗浄器が前記タンク部に水または温水を供給する給水機構を有し、該給水機構と、前記移動式処理装置の前記荷台部上に設置された給水タンクに接続されているポンプが備える給水ホースとが接続可能であることを特徴とする。
また、本願の請求項3に係る発明は、前記タンク部より汚水を排出して水位の上昇を抑えるための前記洗浄器が有する排水機構を形成するオーバーフロー排水口と、前記移動式処理装置の前記荷台部上に設置された汚水タンクが備えるオーバーフローホースとが接続可能であることを特徴とする。
また、本願の請求項4に係る発明は、前記移動式処理装置の前記荷台部上に設置された汚水タンクには、該汚水タンクに溜まった汚水等を排出するための排出機構が接続されていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に係る発明は、前記洗浄器の前記本体の上面には、前記便座部の後部から前記本体の後方にかけて上方に傾斜する傾斜面が設けられ、該傾斜面上に弾性を有する背当て部が設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項6に係る発明は、前記移動式処理装置が駆動部を有することを特徴とする。
また、本願の請求項7に係る発明は、前記移動式処理装置に、ホースが束ねられたホース束を載置するためのスタンドが設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項8に係る発明は、前記移動式処理装置の前記荷台部上に設置された給水タンクに接続されたポンプが、ハンドシャワー部が設けられたホースを備えることを特徴とする。
また、本願の請求項9に係る発明は、荷台部を備える台車部と前記荷台部上に設置されたリフト部を有し、該リフト部は台座部と、前記荷台部上に設置され前記台座部を昇降可能なジャッキ部と、前記台座部上に設置された複数のコンベアとを備え、複数の該コンベア上に前記洗浄器を載置可能であり、前記コンベアの少なくとも1つ以上が前記台座部の左右方向から引き出し可能である運搬装置を有することを特徴とする。
上記構造により、請求項1に係る発明によれば、被介護者が使用するベッドの上に洗浄器を設置するとともに移動式処理装置をベッドの横付近に移動させ、洗浄器と移動式処理装置を汚水ホースや給水ホースで接続した後に被介護者を便座部上に乗せることで、被介護者をベッドから移動させる事無く排便させることが可能となり、また、排便後の被介護者の陰部やその周辺をシャワー部によって下から洗浄することが可能となるため、介護者の排便処理の負担を大きく軽減することができるとともに、被介護者の使用するベッドを清潔に保ちつつ被介護者の陰部等も清潔に保ち肌荒れを防止することができる。
また、被介護者の排泄物や臀部等の洗浄により生じた汚水を密閉された汚水タンク内に回収することができるため、被介護者の排便後における臭気の発生を確実に防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、洗浄器のタンク部内に水または温水を供給することができるため、被介護者の排便前にタンク部内に水を張っておくことで、排便後に収容した排泄物がタンク部の内周面に張り付いて汚れるのを防止することができる。また、タンク部内からの汚水や排泄物の排水後には、タンク部内を洗浄することができる。そして、このようにしていつもタンク部内を清潔に保つことで臭気の発生を防止することができるとともに、介護者のタンク部内の清掃の負担を軽減することができる。
請求項3に係る発明によれば、洗浄器のタンク部内の汚水の水位が上昇してある一定以上となると、汚水をオーバーフローホースを通じて汚水タンク内に導くことができるため、被介護者の陰部等の洗浄に多くの水または温水を使用した場合であっても、わざわざ洗浄作業を中止して洗浄器のタンク部から汚水等を汲み出す必要がないため、介護者の作業負担が軽減される。
請求項4に係る発明によれば、汚水タンクに溜めた汚水等を排水機構により排出することができ、また、汚水タンクの内部の洗浄が容易となる。そのため、汚水タンクの内部をいつも清潔に保つことができ、臭気の発生を防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、洗浄器によって被介護者の臀部及び背中を支持して被介護者を安定させることができるため、介護者の洗浄作業が容易となる。
請求項6に係る発明によれば、介護者が移動式処理装置を所望の場所へ容易に移動させることができるため、介護者の洗浄作業のための準備の負担が軽減される。
また、請求項7に係る発明によれば、移動式処理装置に設置された汚水タンクが備える汚水ホース等を束ねたホース束をスタンドに載置することができるため、被介護者の洗浄作業の終了後に汚水ホース等から汚水が垂れ落ちるのを防止することができ、排泄物処理装置を清潔に保つことができる。
また、請求項8に係る発明によれば、水または温水を排出するハンドシャワー部により被介護者の陰部及びその周囲を上からも洗浄することができるため、被介護者の陰部等を更に清潔に保つことができ、肌荒れを防止することができる。
請求項9に係る発明によれば、洗浄器を安全かつ容易に所望の場所まで運搬し設置することができるため、介護者の洗浄作業の負担を軽減することができる。
本発明に係る洗浄器の正面図である。 本発明に係る洗浄器の平面図である。 本発明に係る運搬装置の正面図である。 本発明に係る運搬装置の平面図である。 洗浄器を運搬装置に載せた際の正面図である。 洗浄器を運搬装置に載せた際の平面図である。 洗浄器を載せた運搬装置をベッドの横に移動させた図である。 洗浄器を載せた運搬装置からベッドに向けてローラコンベアを引き出した際の図である。 運搬装置からベッドへの洗浄器の移動途中の図である。 運搬装置からベッドへの洗浄器の移動が完了した際の図である。 本発明に係る移動式処理装置の正面図である。 本発明に係る移動式処理装置の平面図である。 吊り具を使用して被介護者をベッドから吊り上げた際の図である。 ベッド上に設置した洗浄器の上に被介護者を下した際の図である。 本発明に係る排泄物処理装置の使用状態図である。 本発明に使用する他の吊り具の平面図である。 本発明に使用する他の吊り具の被介護者への装着状態図である。 他の吊り具を使用して被介護者をベッドから吊り上げた際の図である。
以下、本発明に係る排泄物処理装置1について、図1−1から図7−3に従って説明する。尚、以下では本発明に係る実施態様を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、説明の便宜上、正面図及び平面図における左方向を前方、右方向を後方と称し、平面図における上方を右側、下方を左側と称する。本発明に係る排泄物処理装置1は、洗浄器2と運搬装置3と移動式処理装置4からなる。
洗浄器2は、図1−1及び図1−2に示すように、本体5と、その内部のほぼ中央に収容され水や汚水や排泄物を貯めておくタンク部6と、本体5の内部であってタンク部6の後方に位置する洗浄装置8と、洗浄装置8の隣に位置するバッテリー7と、タンク部6の開口部12を覆う便座部9と、便座部9の後方に位置する背当て部11を有する。
本体5は略直方体状の部材であって、その上面上の中央やや前方寄りの位置には便座部9が設けられ、本体5の上面の中央やや後方寄りの位置には便座部9のすぐ後部から本体5の後方にかけて上方に傾斜する傾斜面10が設けられている。そして、その傾斜面10上には横長略長方形状であって厚みを有する弾性体からなる背当て部11が設けられている。
上記構造により、被介護者101を本体5に乗せたときに、被介護者101の臀部を便座部9で支えるとともに、背中を背当て部11で支えることができるため、被介護者101を安定した状態で支えながら陰部及びその周辺を洗浄することができ、被介護者101の洗浄作業が容易となる。
タンク部6は、本体5の内部に設置された略半卵形状の部材であって、外形が略卵形である開口部12が本体5の上面に形成されている。そして、本体5の上面の開口部12が形成された位置のすぐ上方に便座部9が設置されている。尚、タンク部6の後端部における高さ方向の中程には、後方に突出する収容部6aが形成されている。
便座部9は、外形が開口部12と相似の略卵形であって、便座部9の外周の方が開口部12の外周よりもやや大きめに形成されている。そのため、便座部9によって開口部12の外周縁が覆われた状態となっている。また、便座部9は全体が円環状の部材であって、その座面には、座面上に流れ落ちた水を下方に位置するタンク部6内へ導くための排水孔13が複数箇所に形成されている。
また、便座部9は、その座面上に座った被介護者101の臀部が本体5の前方に向かってずれないように、便座部9の前方の座面の高さがその後方の座面の高さよりも高くなるように、即ち、便座部9の前方の厚さがその後方の厚さに比べて厚くなるように形成されている。
また、タンク部6の後方上部には給水口14が設けられている。一方、本体5の正面側(図1−1参照)の側面における後方上部には給水プラグ15が設けられ、その給水プラグ15には本体5内へ延びるホース16が接続されており、給水機構である第1の給水機構18aを形成している。そして、給水口14と第1の給水機構18aのホース16が接続されている。
上記構造により、洗浄器2の外部からタンク部6内に水を供給することができる。具体的には、給水口14からタンク部6の内周面に沿って旋回させつつ流下させるように水を供給することができる。そのため、被介護者101の排便及び陰部等の洗浄の前にタンク部6内に水を張って、タンク部6の内周面に排泄物が張り付いて汚れるのを防止することができる。また、タンク部6内からの汚水や排泄物の排出後は、タンク部6内を洗浄することができる。そのため、いつもタンク部6内を清潔に保つことで臭気の発生を防止することができるとともに、介護者のタンク部6内の清掃の負担を軽減することができる。
本体5内部のタンク部6のすぐ後方の位置には、被介護者101の陰部等を下から洗浄するためのシャワー部19を備える洗浄装置8が設けられている。また、そのシャワー部19は、使用前はタンク部6内の収容部6aに収容されている(図1−1,図1−2参照)。また、洗浄装置8はバッテリー7と電気的に接続されている。そのため、シャワー19を使用する際は、本体5の正面側の側面における後方下部に設けられた洗浄装置8の操作部8aを操作して、洗浄装置8をバッテリー86を電源として作動させ、シャワー部19をタンク部6の収容部6a内から中心方向(前方)に向かって水平移動(一点鎖線参照)させたり、シャワー部19から温水を出したり止めたりして使用する。尚、バッテリー7は充電可能であるため、繰り返し使用することができる。
また、本体5の正面側の側面の後方上部には給水プラグ21が設けられ、その給水プラグ21には本体5内へ延びるホース22が接続されており、給水機構である第2の給水機構18bを形成している。そして、洗浄装置8と第2の給水機構18bのホース22が接続されている。
上記構造により、洗浄器2の外部から洗浄装置8が有するシャワー部19に温水を供給することができる。そのため、被介護者101を便座部9に座らせて排便させた後、被介護者101の陰部等を下方からシャワー部19によって温水を出すことにより洗浄することができ、被介護者101の陰部等を清潔に保つことができるとともに、焼け等の肌荒れを防止することができる。
また、タンク部6の収容部6aにおいてシャワー部19が設けられている高さよりも低い位置に、排水口24が設けられている。一方、本体5の正面側の側面における中央寄りの位置であって排水口24が設けられた高さよりも低い位置に、オーバーフロー排水口であるオーバーフロー排水プラグ25が設けられ、そのオーバーフロー排水プラグ25に本体5内へ延びるホース26が接続されており、排水機構である第1の排水機構30aを形成している。そして、排水口24と第1の排水機構30aのホース26が接続されている。
この第1の排水機構30aにより、タンク部6内に汚水が溜まって水位が上昇した場合であっても、水位が上昇しすぎてタンク部6から汚水が溢れ出たりシャワー部19が汚水に浸かってしまわないように、汚水を排水口24から第1の排水機構30aを通して洗浄器2の外へ排水することができるため、水位の上昇を抑えることができる。よって、被介護者101の陰部等の洗浄に多くの水または温水を使用した場合であっても、わざわざ洗浄作業を中止してタンク部6内から汚水を汲み出す必要がないため、介護者の洗浄作業の負担が軽減される。
尚、排水口24には、その排水口24を覆う目の細かいネット24aが設けられている。そのため、排泄物は排水口24内に浸入することができず、排水口24からは専ら汚水のみが排水される。
タンク部6の後方であってその底面と接する位置に、排水口27が設けられている。一方、本体5の正面側の側面における中央からやや後方寄りの位置には、排水プラグ28が設けられ、その排水プラグ28に本体5内へ延びるホース29が接続されており、排水機構である第2の排水機構30bを形成している。そして、排水口27と第2の排水機構30bのホース29が接続されている。そのため、この第2の排水機構30bにより、タンク部6内に溜まった汚水や排泄物を排水口27から第2の排水機構30bを通して排水プラグ28より洗浄器2の外へ排水することができる。
尚、上記オーバーフロー排水プラグ25や排水プラグ28には、後述するオーバーフローホース60のソケット60aや汚水ホース62のソケット62aと接続,分離した際に自動的に開閉する自動開閉バルブ(図示せず)が内蔵されている。そのため、ソケット60aや62aと分離した際にオーバーフロー排水プラグ25や排水プラグ28からの汚水等の漏れ出しを防止することができる。
また、第1の排水機構30a及び第2の排水機構30bを通して、被介護者101の排泄物や陰部等の洗浄により生じた汚水を、後述する密閉された第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49内に回収することができるため、被介護者101の陰部等の洗浄後における汚水や排泄物による臭気の発生を確実に防止することができる。
本体5の前方側及び後方側の側面の中央には、洗浄器2を持ち上げて移動させる際に使用する取っ手部31が設けられている。尚、この取っ手部31は、より狭い空間でも持ち運びができるように、取っ手部31の手を掛けて握る部分を下方へ折りたたむことが可能な折り畳み式の取っ手部31を使用してもよい。
尚、洗浄器2の本体5やタンク部6や便座部9は軽量の強化プラスチック製、具体的には炭素繊維強化プラスチック製やガラス繊維強化プラスチック製であることが望ましい。上記材質にすることにより、洗浄器2の軽量化が図られるため介護者が洗浄器2を容易に運搬することができ、介護者の負担を軽減することができる。
また、本体5の正面側の側面には複数の凹部5aが形成され、その内部に操作部8a、給水プラグ15,21、オーバーフロー排水プラグ25及び排水プラグ28が設けられており、操作部8a等が本体5の正面側の側面から突出しない構造となっている。そのため、洗浄器2の左右方向の幅が狭くなっており(本実施例では600mm)、一般的な住宅の廊下(幅が約780mm)においても運搬可能となっている。尚、洗浄器2の前後方向の長さは830mmとなっている。
洗浄器2の運搬には運搬装置3が用いられる。この運搬装置3は、図2−1及び図2−2に示すように、台車部32とリフト部33からなる。台車部32は、後述するジャッキ部41の油圧シリンダ41bが出入り可能な貫通孔35aを略中央に備える略長方形状の荷台部35と、その荷台部35の四隅に固定されたキャスター34(前方に固定されたキャスター34は荷台部35に対して旋回可能)と、荷台部35の前端部において荷台部35に対して垂直方向に延びる略コの字状のハンドル部36を有する。
また、荷台部35上にはリフト部33が設置されている。このリフト部33は、荷台部35の四隅付近において荷台部35に対し垂直方向に延びるように固定された略円柱状の脚部40と、荷台部35よりもやや小さい略長方形状であって四隅付近に脚部40の外径よりもやや大きめな内径を有するとともに脚部40が挿通されている貫通孔39を備える台座部38と、荷台部35上に設置され台座部38を昇降可能な油圧式のジャッキ部41と、台座部38上に設置された複数のコンベアであるローラコンベア42を有する。
上記リフト部33の構造により、ジャッキ部41のペダル部41aを数回踏み込んで油圧シリンダー41bの全長を伸ばすことで、台座部38を脚部40に沿ってスライドさせながら安定した状態で上昇させることができる。一方、ジャッキ部41の油圧シリンダー41bのバルブ(図示せず)を緩めて油圧シリンダ41bの全長を縮めることで、台座部38を脚部40に沿ってスライドさせながら安定した状態で下降させることができる。
ローラコンベア42は、台座部38上の前端部及び後端部付近の位置にそれぞれ二台ずつ設置されている。このローラコンベア42は、図2−2に示すように、台座部38の左右方向とローラコンベア42の長さ方向(荷物搬送方向)が平行になるようにそれぞれ設置されている。このように設置することで、台座部38の左右方向にローラコンベア42上に載置した洗浄器2の移動(搬送)させることができる。
尚、本実施例ではコンベアとしてローラコンベア42を使用しているが、ボールコンベアやベルトコンベアを使用しても良い。
また、台座部38上の前端部付近及び後端部付近の位置にそれぞれ設置された二台のローラコンベア42のうちの台座部38の前端部側及び後端部側に位置するローラコンベア42a,42aは、台座部38の左右いずれの側からも引き出すことができる構造となっている。これに対し、台座部38の中央側に位置するローラコンベア42b,42bは動かないように台座部38上に固定されている。
また、図2−1,図2−2に示すように、台座部38におけるローラコンベア42aの長さ方向の両端部付近には固定孔43がそれぞれ形成され、その固定孔43に挿通可能な先端部を有するストッパーピン44がチェーン44aにより台座部38に連結されている。そのため、固定孔43にストッパーピン44を差し込むことで、ローラコンベア42a,42aの長さ方向の移動が制限され、台座部38の左右方向からの落下を防止することができる。
また、そのローラコンベア42a,42aの前後方向には、脚部40及び台座部38の中央側のローラコンベア42b,42bが位置するため、ローラコンベア42aの前後方向の移動が制限され、台座部38の前後方向からの落下が防止される。。
尚、ローラコンベア42a,42bの長さは、洗浄器2の本体5の左右方向の幅とほぼ同じかやや長く形成されている。また、台座部38の前端部側及び後端部側に位置するローラコンベア42a,42aの間隔は、洗浄器2の本体5の前後方向の長さよりもやや短くなるように設置されている。そのため、洗浄器2をローラコンベア42a,42b上に載置できるようになっている。
上記構造により、運搬装置3によって洗浄器2を所望の場所、例えばベッド102の上まで安全且つ容易に運搬し設置することができる。具体的にはまず、図3−1に示すように、ジャッキ部41の油圧シリンダー41bのバルブを緩め、台座部38を一番下の位置まで下降させる。そして洗浄器2を台座部38のローラコンベア42a,42b上に載置する。
このとき、洗浄器2の本体5の前方及び後方の側面付近にはリフト部33の脚部40が位置するため、洗浄器2の前後方向の移動が制限された状態となる。また、台座部38の固定孔43にストッパーピン44を差し込むことで、洗浄器2の右側及び左側の側面付近にストッパーピン44が位置するため、洗浄器2の左右方向への移動が制限された状態となる(図3−1及び図3−2参照)。よって、運搬装置3に洗浄器2を固定することができるとともに運搬装置3からの落下を防止することができる。
そして、洗浄器2を載置した状態で運搬装置3を押してベッド102の横まで移動させた後(図4−1参照)、ジャッキ部41のペダル部41aを踏んで台座部38を所望の高さまで上昇させる。そして、台座部38におけるベッド102側に位置するストッパーピン44を引き抜き、洗浄器2を設置したいベッド102の上に台座部38の前端部側及び後端部側に位置するローラコンベア42a,42aをそれぞれ引き出し、その先端部をベッド102の上に設置する(図4−2参照)。
そして、洗浄器2を台座部38上からベッド102の方向へ押し出すことでローラーコンベア42a上を滑らせ、ベッド102の上に移動させる(図4−3参照)。最後に、洗浄器2の下からローラコンベア42aを引き抜いて台座部38の上に押し戻すとともに、ローラーコンベア42aが台座部38上から落下しないよう固定孔43にストッパーピン44を差し込むことで運搬装置3による洗浄器2の運搬が完了する(図4−4参照)。
上記の様に運搬装置3を使用して洗浄器2を運搬することで、介護者が洗浄器2を安全に且つ容易に所望の場所まで運搬し設置することができるため、介護者の作業負担を大きく軽減することができる。
尚、一般的な住宅の廊下(幅が約780mm)においても運搬装置3を使用できるように、本実施例の運搬装置3の左右方向の幅は650mm、前後方向の長さは900mmとなっている。
移動式処理装置4は、図5−1及び図5−2に示すように、台車部46とその上に設置された第1汚水タンク48、第2汚水タンク49、水タンク50、温水タンク51、空気圧縮機52、マグネットポンプ53a,53b、排出機構54、駆動部55及び2つのバッテリー86,86を有する。
具体的には、台車部46は前方の隅部付近にキャスター56a、後方の隅部付近に駆動車輪56bを備えた略長方形状の荷台部58を有し、その荷台部58の後端部において、荷台部58に対し垂直方向に延びるとともに上端部において後方に向かって折れ曲がる水平部59aを備えるハンドル部59を有する。そして、荷台部58の上面の中央及び前方には、洗浄器2から流れてきた汚水や排泄物を収容する汚水タンクである略直方体状の第1汚水タンク48(容積は約48リットル)及び第2汚水タンク49(容積は約15リットル)が設置されている。
第1汚水タンク48の上面の左側前方には、洗浄器2に連結し、タンク部6内に溜められた汚水を第1汚水タンク48へと導くためのオーバーフローホース60が上方に向けて延びるように設けられている。そのため、オーバーフローホース60の先端に設けられたソケット60aをオーバーフロー排水プラグ25に接続することで、タンク部6内の汚水を第1汚水タンク48へと導くことができる。
尚、排泄物処理装置1の使用時は、図6−3に示すように、洗浄器2はベッド102の上に設置される一方、第1汚水タンク48は台車部46の荷台部58上に設置されている。そのため、多くの場合は第1汚水タンク48の上面よりも洗浄器2のオーバーフロー排水プラグ25の方が高い場所に位置するため、洗浄器2のタンク部6内から第1汚水タンク48に向けて汚水が流れ込みやすくなっている。
また、第1汚水タンク48の上面の左側後方には、第1汚水タンク48の内部を洗浄する際に水を内部に注入するための給水口61が設けられ、水を注入するとき以外は内容物が漏れないように蓋が閉められている。そのため、第1汚水タンク48は通常、密閉された状態となっているため、内部に汚水を溜めた状態であっても臭気の発生を確実に防止することができる。
第2汚水タンク49の上面の右側前方には、洗浄器2に連結し、タンク部6内に溜められた汚水や排泄物を第2汚水タンク49へと導くための汚水ホース62が上方へ向けて延びるように設けられている。そのため、汚水ホース62の先端に設けられたソケット62aを排水プラグ28に接続することで、タンク部6内の汚水等を第2汚水タンク49へと導くことができる。また、汚水ホース62は排泄物を通過させるため、オーバーフローホース60よりも内径が大きいホースを使用している。
尚、上記オーバーフローホース60の先端のソケット60aや汚水ホース62の先端のソケット62aには、オーバーフロー排水プラグ25や排水プラグ28と接続,分離した際に自動的に開閉する自動開閉バルブ(図示せず)が内蔵されている。そのため、オーバーフロー排水プラグ25や排水プラグ28と分離した際に、オーバーフローホース60のソケット60aや汚水ホース62のソケット62aから汚水等が漏れ出すのを防止することができる。
また、第2汚水タンク49の上面の左側中央にはエアバブル63が設けられている。また、その上面の略中央には空気圧縮機52が設置され、エアバルブ63とホース65で接続されているとともに、バッテリー86と電気的に接続されている。そのため、空気圧縮機52をバッテリー86を電源として作動させて第2汚水タンク49内の気圧を大気圧よりも低い状態とし、汚水ホース62の先端に設けられたソケット62aを洗浄器2の排水プラグ28に接続することで、洗浄器2のタンク部6内の汚水等を第2汚水タンク49に導くことができる。尚、バッテリー86は充電可能であるため、繰り返し使用することができる。
尚、排泄物処理装置1の使用時は、図6−3に示すように、洗浄器2はベッド102の上に設置される一方、第2汚水タンク49は台車部46の荷台部58上に設置されている。そのため、多くの場合は第2汚水タンク49の上面よりも洗浄器2の排水プラグ28の方が高い場所に位置するため、洗浄器2のタンク部6内から第2汚水タンク49に向けて汚水等が更に流れ込みやすくなっている。
また、第2汚水タンク49の上面の左側後方には、第2汚水タンク49の内部を洗浄する際に水を内部に注入するための給水口66が設けられ、水を注入するとき以外は内容物が漏れないように蓋が閉められている。そのため、第2汚水タンク49は通常、密閉された状態となっているため、内部に汚水等を溜めた状態であっても臭気の発生を確実に防止することができる。
第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49は排出機構54に接続されている。この排出機構54は、排水管69と、ボールバルブ70とホースリール71を有する。排水管69は一端が二つに分岐しており、一方は第1汚水タンク48におけるテーパが設けられている底面に接続されており、他方は第2汚水タンク49におけるテーパが設けられている底面に接続されている。また、排水管69の他端はボールバルブ70の一端に接続されている。そのため、ボールバルブ70のレバー70aを操作して内蔵されているバルブ(図示せず)を開閉することで、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49から排水管69に流れ込んできた汚水等を堰き止めたり通過させたりすることが可能となっている。
また、ボールバルブ70の他端には、ホースリール71の接続部71aが接続されている。また、接続部71aと連通しているホース71bが巻き取られた状態でケース71c内に収容されている。尚、ホースリール71は、ホース71bをケース71c内から引き出したり、巻き取ってケース71c内に収容することが可能な構造となっている。
上記構造により、洗浄器2のタンク部6内から回収した汚水等を移動式処理装置4の外部へ排出することができる。具体的には、第1汚水タンク48に回収した汚水は、第1汚水タンク48の底面に設けられたテーパによって排出機構54の排水管69に流れ込む。一方、第2汚水タンク49に回収した汚水及び排泄物も、第2汚水タンク49の底面に設けられたテーパによって排出機構54の排水管69に流れ込む。
その後、ボールバルブ70のレバー70aを操作して閉まっていたバルブを開くことで、堰き止めていた汚水等をホースリール71の接続部71aに誘導し、最後はホース71bの先端部から排出させることができる。
尚、第2汚水タンクに回収した排泄物によって排水管69が詰まる可能性があるため、ボールバルブ70のレバー70aを操作してバルブを開く前に、空気圧縮機52を作動させて第2汚水タンク49内の気圧を大気圧よりも高い状態にして、第2汚水タンク49内の汚水等を強制的に押し出して排水管69を通過させ、ホース71bの先端部から排出させる。
また、汚水等の排出後に、第1汚水タンク48の給水口61及び第2汚水タンク49の給水口66から水を注入して第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49内を洗浄することにより生じる洗浄水(汚水及び排泄物を含む)についても、上記の汚水等を排出させる場合と同様の作業を行うことで、ホース71bの先端から排出させることができる。そのため、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49の内部を清潔に保つことができ、臭気が発生するのを防止することができる。
荷台部58の上面の後方には、洗浄器2へ送り出すための水を収容する給水タンクである略直方体状の水タンク50(容積は約15リットル)が設置されている。この水タンク50の上面の左側中央には、水タンク50内に収容した水を吸い上げるためのホース57aが上方に延びるように設けられている。また、その上面の中央後方にはマグネットポンプ53aが設置され、ホース57aと接続されているとともにバッテリー86と電気的に接続されている。また、マグネットポンプ53aには、洗浄器2の給水プラグ15と接続可能なソケット73aを先端に有する給水ホース73が設けられている。そのため、マグネットポンプ53aをバッテリー86を電源として作動させることで水タンク50内の水を吸い上げ、洗浄器2に供給することができる。
また、水タンク50の上面の左側後方には、水タンク50内に水を注入するための給水口74が設けられ、水を注入するとき以外は水が漏れないように蓋が閉められている。
第1汚水タンク48と水タンク50の上面には、洗浄器2へ送り出すための温水を収容する給水タンクである略直方体状の温水タンク51(容積は約40リットル)が設置されている。この温水タンク51の上面の左側前方には、温水タンク51内に収容した温水を吸い上げるためのホース57bが上方へ延びるように設けられている。また、その上面の中央前方にはマグネットポンプ53bが設置され、ホース57bと接続されているとともにバッテリー86と電気的に接続されている。また、マグネットポンプ53bには、洗浄器2の給水プラグ21と接続可能なソケット76aを先端部に有する給水ホース76が設けられている。そのため、マグネットポンプ53bをバッテリー86を電源として作動させることで温水タンク51内の温水を吸い上げ、洗浄器2に供給することができる。
尚、温水タンク51は、バッテリー86と電気的に接続されており、バッテリー86を電源としてその内部に注入された水を温めて温水を作る機能を備えている(図示せず)。
また、温水タンク51の上面の左側中央付近には、温水タンク51内に水を注入するための給水口78が設けられ、水を注入するとき以外は水が漏れないように蓋が閉められている。
また、給水ホース76は途中で二手に分かれ、その一方の先端部にはハンドシャワー部79が設けられている。そして、マグネットポンプ53bを作動させつつハンドシャワー部79を操作することにより、温水を出したり止めたりすることができる。そのため、被介護者101の陰部及びその周辺をハンドシャワー部79により温水で上からも洗浄することができるため、被介護者101の陰部等を更に清潔に保つことができるとともに、肌荒れを防止することができる。
オーバーフローホース60、汚水ホース62、給水ホース73,76は、図5−1,図5−2に示すように、結束バンド80により一体に束ねられてホース束81が形成されている。
温水タンク51の上面の右端の位置には、その上面に対し垂直方向に延びる二つのスタンド82,82が前後方向に並んで設置されている。また、そのスタンド82の上端部には円弧状に凹んだ載置部83が形成され、その載置部83にホース束81が載置できるようになっている。
尚、図5−1に示すように、ホース束81をスタンド82の載置部83に載置したときに、ホース束81を形成するオーバーフローホース60等の先端が、やや上を向く状態となって支持され、オーバーフローホース60の先端のソケット60aや汚水ホース62の先端のソケット62a内に残った汚水等が垂れ落ちないよう、温水タンク51の上面の後方に設置されたスタンド82の載置部83の方が前方に設置されたスタンド82の載置部83よりも高い位置に形成されている。
上記スタンド82の構造により、移動式処理装置4を使用していないときに、スタンド82の載置部83上にオーバーフローホース60、汚水ホース62、給水ホース73,76を結束バンド80で束ねたホース束81を載置しておくことで、オーバーフローホース60等の先端から汚水等が垂れ落ちるのを防止することができるため、移動式処理装置4を常に清潔に保つことができる。
また、温水タンク51の上面の中央付近には、上端部にハンドシャワー部79を載置可能な載置部を有するスタンド84が設置されている。
移動式処理装置4は電動式で操作レバー85により操縦可能となっている。具体的には、荷台部58の後端部の中央に、駆動車輪56bを駆動するための駆動部55が設置され、その左右両側にはバッテリー86,86が設置され、駆動部55とバッテリー86は電気的に接続されている。また、ハンドル部59の水平部59aには、駆動部55及びバッテリー86と電気的に接続された操作レバー85が設置されている。そのため、操作レバー85を操作してバッテリー86を電源として駆動部55を作動させることで、移動式処理装置4を前後方向に移動させることができる。また、台車部46の前方に設けられたキャスター56aは荷台部58に対して旋回可能な構造であるため、ハンドル部59を左右に切ることで移動処理装置4の方向転換が可能となっている。
上記構造により、介護者が移動式処理装置4を所望の場所へ容易に移動させることができる。そのため、被介護者101の陰部等を洗浄するための介護者の作業負担を軽減することができる。
尚、一般的な住宅の廊下(幅が780mm)においても移動式処理装置4を使用できるように、本実施例の移動式処理装置4の左右方向の幅は640mm、前後方向の長さは870mmとなっている。
次に、本発明に係る排泄物処理装置1を用いた被介護者101の陰部等の洗浄方法について説明する。まず、被介護者101が寝ているベッド102の脇まで洗浄器2を運搬装置3を押して移動させる。具体的には、図3−1及び図3−2に示すように、運搬装置3のジャッキ部41の油圧シリンダー41bのバルブを緩め、台座部38を一番下の位置まで下降させる。そして、運搬装置3を洗浄器2の保管場所まで移動させ、台座部38上に設置された4本のローラコンベア42a,42bの上に洗浄器2を載置する。そして、台座部38の全ての固定孔43にストッパーピン44を差し込み、洗浄器2を運搬装置3に固定する。
そして、図4−1に示すように、運搬装置3のハンドル部36を押して洗浄器2を被介護者101が寝ているベッド102のすぐ横まで移動させる。このとき、ベッド102の長さ方向と洗浄器2の前後方向が平行となるように運搬装置3を配置する。その後、ベッド102の上に洗浄器2を設置し、被介護者101を洗浄器2の上に乗せる作業を行うが、本実施例では介護者の作業負担を軽減することができるとともに被介護者101のベッド102を清潔に保つことができるように、吊り具103とリフト装置104を使用する。
図6−1に示すように、ベッド102上で寝ている被介護者101の下半身の衣服及びおむつを脱がせるとともに、吊り具103をベッド102と被介護者101との間に敷いて被介護者101に吊り具103を装着させ、ベッド102の周囲に設置したリフト装置104により吊り具103を吊ることで被介護者101を吊り上げる。
このとき使用する吊り具103は、図6−1に示すような、被介護者101を吊り上げたときに被介護者101の胴体部から大腿部に至るまでの部分を背中側から包んだ(覆った)状態とすることができる一方で、臀部が晒された状態とすることができるシート部103aを有する吊り具103であって、シート部103aの全体が防水加工されているものを使用する。
そして、ベッド102の上に洗浄器2を設置できる高さまで被介護者101を吊り上げる。このとき、被介護者101の頭部が臀部よりも高い位置となるように吊り具103の吊り紐103bの長さを調節しながら吊り上げる。
そして、図4−2に示すように、運搬装置3のジャッキ部41のペダル部41aを踏んで台座部38を上昇させた後、台座部38のにおけるベッド102側に位置するストッパーピン44を引き抜き、台座部38の前端部側及び後端部側に位置するローラコンベア42a,42aをそれぞれベッド102の上に引き出すとともにその先端部をベッド102の上に設置する。
このとき、台座部38の高さは洗浄器2を設置するベッド102の高さよりも5cm〜7cm程度高い位置まで上昇させておく。こうすることで、引き出したローラコンベア42aにベッド102の側へ下る傾斜がつくため、大きな力を使わずとも容易にローラーコンベア42a上を滑らせて洗浄器2をベッド102の上へ移動させることができる。尚、ベッド102の上には、洗浄器2による被介護者101の陰部等の洗浄作業によってベッド102が濡れないようにするため、防水シート(図示せず)を敷いておくことが望ましい。
そして、図4−3に示すように、洗浄器2を台座部38上からベッド102の方向へ押し出し、引き出したローラコンベア42aの上を滑らせながら洗浄器2をベッド102の中央まで移動させる。その後、洗浄器2の下からローラコンベア42aを引き抜いて台座部38の上に押し戻す(図4−4参照)。そして、ローラーコンベア42aが台座部38上から落下しないよう固定孔43にストッパーピン44を差し込み、洗浄器2を使用する際に邪魔にならない位置まで運搬装置3を移動させる。
次に、駆動部55を駆動させて、ハンドル部59及び操作レバー85を操作しながら移動式処理装置4を、図6−3に示すように、ベッド102の横付近まで移動させる。このとき、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49は空の状態である一方、水タンク50及び温水タンク51にはそれぞれの給水口74,78から水タンク50及び温水タンク51が一杯になるまで水が注入されている状態にしておく。また、温水タンク51に注入された水は温めて、温水となった状態にしておく。
そして、空気圧縮機52と第2汚水タンク49のエアーバルブ63をホースで65で接続し、空気圧縮機52を作動させて第2汚水タンク49内の気圧を大気圧よりも低い状態にしておく。また、水タンク50の上面から上方に延びるホース57aとマグネットポンプ53a、及び温水タンク51の上面から上方に延びるホース57bとマグネットポンプ53bをそれぞれ接続しておく。
また、ボールバルブ70のレバー70aを操作してバルブを閉め、第1汚水タンク48と第2汚水タンク49から排水管69に流れ込んできた汚水等を堰き止めておける状態としておく。
次に、スタンド82の載置部83からホース束81を下すとともに、図6−3に示すように、ホース束81を形成するそれぞれのホースの先端部を洗浄器2と連結させる。具体的には、オーバーフローホース60の先端部のソケット60aはオーバーフロー排水プラグ25に、マグネットポンプ53a,53bから延びる給水ホース73,76の先端部のソケット73a,76aはそれぞれ給水プラグ15,21に接続する。
尚、この時点では、汚水ホース62の先端部のソケット62aは排水プラグ28に接続しない。そのため、排水プラグ28及びソケット62aの自動開閉バルブは閉じた状態となっている。一方、オーバーフロー排水プラグ25及びオーバーフローホース60のソケット60aの自動開閉バルブは開いた状態となっている。
そして、洗浄器2のタンク部6内に水を注入する。具体的には、マグネットポンプ53aを作動させて水タンク50内の水を吸い上げ、給水ホース73から第1の給水機構18aを通じて給水口14よりタンク部6内に水を注入してタンク部6内に約5リットル分の水を張り、その後マグネットポンプ53aを停止させる。このようにして事前にタンク部6内に水を張ることで、タンク部6の内周面に排泄物が張り付いて汚れるのを防止することができる。尚、このときのタンク部6内の水位は、排水口24よりもやや低い高さとなっている。
次に、図6−2に示すように、リフト装置104を操作して、被介護者101の臀部の位置が便座部9の上に、背中の位置が背当て部11の上にくるように調節して、被介護者101を洗浄器2の上に下す。その後、被介護者101に排便を行わせる。
次に、洗浄器2の洗浄装置8の操作部8aを操作することにより、シャワー部19をタンク部6の収容部6aの位置(図1−1の点線位置)から中心に向かって移動させ、被介護者101の陰部の真下の位置(図1−1の一点鎖線位置)まで移動させる。そして、マグネットポンプ53bを作動させて温水タンク51内の温水を吸い上げ、給水ホース76から第2の給水機構18bを通じて洗浄器8のシャワー部19より温水を吐出させ、被介護者101の陰部及びその周辺を下から洗浄する。
同時に、移動式処理装置4のハンドシャワー部79をスタンド84から下すとともに操作することで、ハンドシャワー部79から温水を吐出させ、被介護者101の陰部及びその周辺を上から洗浄する。
このとき、被介護者101を洗浄した際に生じた汚水(温水)は、洗浄器2のタンク部6内に収容される。具体的には、洗浄装置8のシャワー部19により被介護者101の陰部及びその周辺を下から洗浄した際に生じた汚水は、そのままタンク部6内に落下して収容される。
一方、移動式処理装置4のハンドシャワー部79により被介護者101の陰部及びその周辺を上から洗浄した際に生じた汚水(温水)は、被介護者101の臀部の真下に位置するタンク部6内にそのまま落下するか、吊り具103のシート部103aの上を流れてタンク部6内に向かって落下して、タンク部6内に収容される。
このように被介護者101の陰部等を洗浄することにより、タンク部6内に汚水等が溜まり、その水位が上昇して収容部6aに設けられた排水口24の高さに達したとき、上記の様に第1汚水タンク48の上面の方が洗浄器2のオーバーフロー排水プラグ25よりも低い位置にあるため(図6−3参照)、汚水はタンク部6の排水口24から第1の排水機構30a及びオーバーフローホース60を通って第1汚水タンク48内にスムーズに流れ込む。
被介護者101の陰部等の洗浄終了後は、マグネットポンプ53bを停止させて温水の吸い上げを止め、洗浄器2の洗浄装置8の操作部8aを操作することによりシャワー部19を被介護者101の陰部の真下の位置から収容部6a内に向かって移動させるとともに、ハンドシャワー部79をスタンド84の載置部に載置する。そして、被介護者101の陰部やその周辺に付着した水滴及び吊り具103に付着した水滴を拭き取り、被介護者101を再びリフト装置104により吊り上げる。
その後、洗浄器2のタンク部6内の汚水等を排出するため、汚水ホース62の先端のソケット62aを排水プラグ28に接続する。このとき、排水プラグ28及びソケット62aの自動開閉バルブは開いた状態となる。また、上記の様に第2汚水タンク49内の気圧は大気圧よりも低い状態であるとともに、第2汚水タンク49の上面の方が洗浄器2の排水プラグ28よりも低い位置にあるため(図6−3参照)、汚水等はタンク部6の排水口27から第2の排水機構30b及び汚水ホース62を通って第2汚水タンク49内によりスムーズに流れ込む。
汚水等の排水後、洗浄器2のタンク部6内の洗浄を行うため、マグネットポンプ53aを作動させて水タンク50内の水を吸い上げ、給水ホース73から第1の給水機構18aを通じて給水口14よりタンク部6内に約10リットル分の水を注入する。そして、その注入した水(汚水)もタンク部6の排水口27から第2の排水機構30b及び汚水ホース62を通して第2汚水タンク49内へ排水する。
タンク部6内の洗浄及び汚水の排水が終了した後は、空気圧縮機52及びマグネットポンプ53aを停止させ、オーバーフローホース60、汚水ホース62、給水ホース73,76を洗浄器2から外し、スタンド82の載置部83にオーバーフローホース60等のホース束81を載置する。このとき、オーバーフローホース60や汚水ホース62の先端から汚水等が垂れ落ちないように、常にホース束81の先端を上方に向けながら作業を行う。
そして、ハンドル部59及び操作レバー85を操作しながら移動式処理装置4をベッド102の横付近から、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49内に収容した汚水等を排出してそれらのタンク内を清掃できるトイレ等へ移動させる。
次に、ベッド102から洗浄器2を移動させる。具体的には、ハンドル部36を押して運搬装置3をベッド102の脇まで移動させ、ベッド102の長さ方向と洗浄器2の前後方向が平行となるように配置する。そして、運搬装置3のジャッキ部41の油圧シリンダー41bのバルブを緩めて台座部38をある高さまで下降させた後、台座部38のベッド102側に位置するストッパーピン44を引き抜き、台座部38の前端部側及び後端部側に位置するローラコンベア42a,42aをそれぞれベッド102上に引き出すとともに、その先端部を、洗浄器2を持ち上げながらその底面17とベッド102の間へ差し込む。
このときの台座部38の高さは、洗浄器2が設置されているベッド102の高さよりも5cm〜7cm程度低い位置まで下降させておく。こうすることで、引き出したローラコンベア42aに運搬装置3の側へ下る傾斜がつくため、大きな力を使わずとも容易にローラコンベア42a上を滑らせて洗浄器2を台座部38の上へ移動させることができる。
そして、洗浄器2をベッド102上から運搬装置3の方向へ押し出し、引き出したローラコンベア42aの上を滑らせながら洗浄器2を運搬装置3の台座部38の上へ移動させる。その後、引き出したローラコンベア42aを台座部38上に押し戻す。そして、ストッパーピン44を固定孔43に差し込んで洗浄器2及びローラーコンベア42aを運搬装置3に固定した後、運搬装置3を所定の保管場所まで移動させ、洗浄器2を運搬装置3から下すとともにそれらの外側の汚れを拭き取る。
そして、ベッド102から洗浄器2を移動させた後、ベッド102の上に防水シート(図示せず)が敷いてある場合にはこれを取り除き、被介護者101をリフト装置104によりベッド102上に下し、被介護者101から吊り具103を外すとともに下半身の衣服及びおむつを履かせてベッドに寝かせることで、被介護者101の陰部の洗浄が終了する。
尚、被介護者101を吊り上げる吊り具として、図7−1ないし図7−3に示すような吊り具105を使用してもよい。具体的に説明すると、吊り具105は、シート部105aと吊り紐105bを有し、シート部105aには胸部バンド105c、脚部バンド105d、排水孔105e及び吊り紐固定部105fが設けられている。
吊り具105は、その全体がポリエチレン等の防水機能を有する素材で作製されている。シート部105aは略長方形状の薄いシート部材であって、そのシート部105aの中央からやや前方寄りの位置に、便座部9の内周円とほぼ同じかやや小さい大きさの横長略楕円形状の排水孔105eが形成されている。また、シート部105aの前端付近には、帯状の2つの脚部バンド105d,105dがシート部105aの後方へ向けてハの字状に開いた状態で固定されている。また、シート部105aの中央からやや後方寄りの位置に、長さ方向がシート部105aの左右方向と平行になるように帯状の胸部バンド105cが固定されている。
帯状の胸部バンド105c及び脚部バンド105dは、長さ方向の中央部がシート部105aに固定されており、その両端部には面ファスナー105gが設けられているため、両端部を接着することで胸部バンド105c及び脚部バンド105dを輪状にすることができる。
また、シート部105aの四隅には、中央に吊り紐105bを通して固定するための孔が形成された吊り紐固定部105fが設けられている。
そのため、図7−2に示すように、被介護者101の臀部の位置をシート部105aの排水孔105eの位置に合わせながら被介護者101をシート部105上に仰向けに寝かせ、胸部を胸部バンド105cで巻いて両端部を接着させることでシート部105aに固定することができるとともに、大腿部をそれぞれ脚部バンド105d,105dで巻いて両端を接着させることでシート部105aに固定することができる。
そして、吊り紐固定部105fに吊り紐105bを通しながら固定してリフト装置104により吊り具105を吊り上げることで、図7−3に示すように、シート部105aによって被介護者101の頭部から大腿部に至るまでの部分を背中側から包み込む(覆う)一方、臀部を晒した状態で被介護者101を吊り上げることができる。このとき、被介護者101の頭部が臀部よりも高い位置となるように吊り紐105bの長さを調節しながら吊り上げる。
上記構造の吊り具105を使用する事で、被介護者101がシート部105a上でずれることがないため、被介護者101を安定した状態で吊り上げることができる。また、被介護者101の脚部を開脚したまま被介護者101を吊り上げたり洗浄器2の下したりすることができるため、被介護者101の陰部及びその周辺を容易に洗浄することができる。
更に、被介護者101は頭部から大腿部に至るまでの部分を背中側から包み込まれたままの状態で洗浄器2(の便座部9)の上に下すことができるため、洗浄器2及びその周囲を洗浄の際に飛び跳ねた汚水で汚すことがなく、また、被介護者101の陰部及びその周囲のみならず頭部や背中等の洗浄も可能となる。
尚、吊り具105を使用して被介護者101を洗浄する際には、被介護者101に吊り具105を装着させてリフト装置104を操作することにより被介護者101を吊り上げ、吊り具105の排水孔105eの縁部を便座部9の内周円側の縁部と揃えるかまたはその内周円の内側にくるように配置しつつ、被介護者101の臀部の位置が便座部9の上に、背中の位置が背当て部11の上にくるように調節して、被介護者101を洗浄器2の上に下す。
こうすることで、移動式処理装置4のハンドシャワー部79により被介護者101の陰部及びその周辺等を上から洗浄した際に生じた汚水は、排水孔105eから被介護者101の臀部の真下に位置するタンク部6内にそのまま落下するか、またはシート部105aの上を流れて排水孔105eからタンク部6内に確実に落下するため、洗浄器2及びその周囲を汚すことなく汚水をタンク部6内に収容させることができる。
次に、移動式処理装置4の第1汚水タンク48等に収容した汚水等の排出及び第1汚水タンク48等の内部の洗浄をトイレ等にて行う。具体的には、まず空気圧縮機52を作動させて今度は第2汚水タンク48内の気圧を大気圧よりも高い状態とする。そして、ホースリール71のケース71cからホース71bを引き出してその先端部を便器に向けるとともに、ボールバルブ70のレバー70aを操作して閉まっていたバルブを開く。こうすることで、第1汚水タンク48と第2汚水タンク49から排水管69に流れ込んできて堰き止められていた汚水等をホースリール71の接続部71aに誘導し、ホース71bの先端部から便器内に排出することができる。
汚水等の排出後は、空気圧縮機52を停止させ、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49内を洗浄するため、ボールバルブ70のレバー70aを操作してバルブを閉じた状態にして、第1汚水タンク48の給水口61及び第2汚水タンク49の給水口66から水を注入し、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49が一杯になるまで水を注入する。
その後、給水口61,66の蓋を閉め、空気圧縮機52を作動させて第2汚水タンク48内の気圧を大気圧よりも高い状態とする。そして、ホースリール71のホース71bの先端部を便器に向けるとともに、ボールバルブ70のレバー70aを操作してバルブを開いた状態とすることで、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49から排水管69に流れ込んできて堰き止められていた洗浄水(汚水及び排泄物を含む)を、ホース71bの先端部から便器内に排出することができる。そして、洗浄水の排出後は、空気圧縮機52を停止させ、ボールバルブ70のレバー70aを操作してバルブを閉じた状態にする。
尚、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49内の汚れがひどい場合には、上記作業を繰り返して行い、第1汚水タンク48及び第2汚水タンク49内を洗浄する。そして、洗浄が終了した後は、ホースリール71のホース71bを巻取り、ケース71c内に収容する。
最後に、移動処理装置4を所定の保管場所まで移動させ、その外側の汚れを拭き取ることで被介護者101の陰部等の洗浄作業が終了する。
1 排泄物処理装置 46 台車部
2 洗浄器 48 第1汚水タンク
3 運搬装置 49 第2汚水タンク
4 移動式処理装置 50 水タンク
5 本体 51 温水タンク
6 タンク部 52 空気圧縮機
7 バッテリー 53a,53b マグネットポンプ
8 洗浄装置 54 排出機構
9 便座部 55 駆動部
10 傾斜面 57 ホース
11 背当て部 58 荷台部
12 開口部 59 ハンドル部
13 排水孔 60 オーバーフローホース
14 給水口 61 給水口
15 給水プラグ 62 汚水ホース
16 ホース 63 エアバルブ
17 底面 65 ホース
18a 第1の給水機構 66 給水口
18b 第2の給水機構 69 排水管
19 シャワー部 70 ボールバルブ
21 給水プラグ 71 ホースリール
22 ホース 73 給水ホース
24 排水口 74 給水口
25 オーバーフロー排水プラグ 76 給水ホース
26 ホース 78 給水口
27 排水口 79 ハンドシャワー部
28 排水プラグ 80 結束バンド
29 ホース 81 ホース束
30a 第1の排水機構 82 スタンド
30b 第2の排水機構 83 載置部
31 取っ手部 84 スタンド
32 台車部 85 操作レバー
33 リフト部 86 バッテリー
34 キャスター 101 被介護者
35 荷台部 102 ベッド
36 ハンドル部 103 吊り具
38 台座部 104 リフト装置
39 貫通孔 105 吊り具
40 脚部
41 ジャッキ部
42 ローラコンベア
43 固定孔
44 ストッパーピン

Claims (9)

  1. 洗浄器と移動式処理装置を有する排泄物処理装置であって、前記洗浄器は略直方体状の本体と、該本体の内部に設置され開口部がその上面に位置するタンク部と、該タンク部内を移動可能なシャワー部を備える洗浄装置と、該洗浄装置に水または温水を供給する給水機構と、前記開口部を覆う便座部と、前記タンク部より汚水等を排出する排水機構を有し、前記移動式処理装置は台車部と、該台車部の荷台部上に設置され汚水ホースを備えるとともに空気圧縮機が接続された汚水タンクと、前記荷台部上に設置され給水ホースを備えるポンプが接続された給水タンクを有し、前記排水機構が前記汚水ホースと、前記給水機構が前記給水ホースとそれぞれ接続可能であることを特徴とする排泄物処理装置。
  2. 前記洗浄器が前記タンク部に水または温水を供給する給水機構を有し、該給水機構と、前記移動式処理装置の前記荷台部上に設置された給水タンクに接続されているポンプが備える給水ホースとが接続可能であることを特徴とする請求項1に記載の排泄物処理装置。
  3. 前記タンク部より汚水を排出して水位の上昇を抑えるための前記洗浄器が有する排水機構を形成するオーバーフロー排水口と、前記移動式処理装置の前記荷台部上に設置された汚水タンクが備えるオーバーフローホースとが接続可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排泄物処理装置。
  4. 前記移動式処理装置の前記荷台部上に設置された汚水タンクには、該汚水タンクに溜まった汚水等を排出するための排出機構が接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の排泄物処理装置。
  5. 前記洗浄器の前記本体の上面には、前記便座部の後部から前記本体の後方にかけて上方に傾斜する傾斜面が設けられ、該傾斜面上に弾性を有する背当て部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の排泄物処理装置。
  6. 前記移動式処理装置が駆動部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の排泄物処理装置。
  7. 前記移動式処理装置に、ホースが束ねられたホース束を載置するためのスタンドが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の排泄物処理装置。
  8. 前記移動式処理装置の前記荷台部上に設置された給水タンクに接続されたポンプが、ハンドシャワー部が設けられたホースを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の排泄物処理装置。
  9. 荷台部を備える台車部と前記荷台部上に設置されたリフト部を有し、該リフト部は台座部と、前記荷台部上に設置され前記台座部を昇降可能なジャッキ部と、前記台座部上に設置された複数のコンベアとを備え、複数の該コンベア上に前記洗浄器を載置可能であり、前記コンベアの少なくとも1つ以上が前記台座部の左右方向から引き出し可能である運搬装置を有することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の排泄物処理装置。
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