JP2018175136A - ノーズピース、ネブライザ装置および成形用金型 - Google Patents

ノーズピース、ネブライザ装置および成形用金型 Download PDF

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尚之 小新井
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Abstract

【課題】鼻孔への負担軽減を図ることが可能なノーズピース、ネブライザ装置および成形用金型を提供する。【解決手段】ノーズピースの先端部の外形形状を、幼児平均の図形、小児平均の図形、男性(大人)平均の図形および女性(平均)の図形を横方向および奥行き方向で重なるようにした場合に、いずれの図形にも接触しない特定領域を画定した。先端部の外形形状は、例えば先端部における特定領域のうち、先端部に対向する側がより平たんになるように変更されている。言い換えると、先端部において鼻孔の鼻中隔に臨む部分の曲率半径r1は、他の部分の曲率半径r2よりも大きい(r1>r2)。すなわち、ノーズピースでは、先端部において鼻孔の鼻中隔に対峙する部分は、他の部分よりも曲率半径が大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、ノーズピース、ネブライザ装置および成形用金型に関するものである。
特許文献1には、医療用機器として機能するネブライザキャビネットが開示されている。このネブライザキャビネットでは、キャビネット本体内部に薬液収容部を設けた噴霧装置を内蔵し、加圧空気を噴霧装置内に導入し、薬液収容部内の薬液と混合して噴霧状態にして噴霧する。
特開2009−11669号公報
ここで、ネブライザ装置を使用する際、ノーズピースを使って薬剤を使用者の鼻孔から吸引するため、ノーズピースが鼻孔に触れる場合に鼻孔への負担を軽減することが好ましい。
本発明は、鼻孔への負担軽減を図ることが可能なノーズピース、ネブライザ装置および成形用金型を提供することを目的とする。
本発明が適用されるノーズピースは、薬液を供給する側と接続する接続部と、前記接続部に供給される薬液を鼻孔に送達するための第1先端部および第2先端部と、を備え、前記第1先端部および前記第2先端部において前記鼻孔の鼻中隔に対峙する部分は、他の部分よりも曲率半径が大きい、ことを特徴とするものである。
本発明が適用されるノーズピースは、薬液を供給する側と接続する接続部と、互いに離間して形成され、前記接続部に供給される薬液を鼻孔に送達するための一対の先端部と、を備え、前記一対の先端部の各々は、当該一対の先端部が離間する方向に対して交差する方向に膨らむ交差方向膨らみ部と、当該離間する方向に膨らむ離間方向膨らみ部と、を含み、前記交差方向膨らみ部は、前記離間方向膨らみ部よりも大きい膨らみである、ことを特徴とするものである。かかる場合、前記一対の先端部の各々は、前記離間方向膨らみ部として、他方の先端部側に形成される内側膨らみ部と当該他方の先端部側とは反対の側に形成される外側膨らみ部と、を含み、前記内側膨らみ部は、前記外側膨らみ部よりも小さい膨らみである、ことを特徴とすることができる。
本発明が適用されるノーズピースは、薬液を供給する側と接続する接続部と、前記接続部に供給される薬液を鼻孔に送達する送達部を有する一対の先端部と、を備え、前記一対の先端部は、10〜12mm互いに離間して形成され、前記離間の方向に関する前記送達部の寸法は、4〜6mmである、ことを特徴とするものである。
本発明が適用されるノーズピースは、薬液を供給する側と接続する接続部と、前記接続部に供給される薬液を鼻孔に送達するための一対の先端部と、を備え、前記接続部は、段形状に形成された内壁形状を持つ、ことを特徴とするものである。
他の観点から捉えると、本発明が適用されるネブライザ装置は、噴霧状の薬液を生成するネブライザ装置であって、生成した噴霧状の薬液が供給される上記いずれかのノーズピースを備える、ことを特徴とするものである。
他の観点から捉えると、本発明が適用される成形用金型は、上記いずれかのノーズピースを製造するものである。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、鼻孔への負担軽減を図ることが可能になる。
ネブライザ装置の構成を説明する図であり、(a)は外観斜視図であり、(b)は、薬液台上に置かれる薬液霧発生装置であり、(c)はノーズピースの外観斜視図である。 ノーズピースの先端部の形状設定を説明する図であり、(a)は、鼻形状に関する被測定者の年齢内訳を示す棒グラフであり、横軸が若い方からの年齢順で、縦軸が人数を示し、(b)は、鼻形状の測定結果を説明する図および表である。 測定結果のデータによる鼻形状を説明する図である。 本実施の形態に係るノーズピースの先端部の外形形状を説明する図であり、(a)は、ノーズピースの先端部を示すものであり、(b)は、同図(a)の先端部を拡大した図である。 本実施の形態に係るノーズピースの構成を説明する図であり、(a)および(b)はノーズピースの先端部を示す図である。 ノーズピースの形状寸法を説明する図であり、(a)はノーズピースの側面図であり、(b)は(a)の線b-bによる断面図である。 図5(a)の線VII-VIIによる断面図である。 ノーズピースと薬液収容部との接続例を説明する図であり、(a)〜(d)に、互いに異なる具体例を図示する。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔ネブライザ装置1の概要〕
図1は、ネブライザ装置1の構成を説明する図であり、(a)は外観斜視図であり、(b)は、薬液台21上に置かれる薬液霧発生装置200であり、(c)はノーズピース3の外観斜視図である。
図1の(a)に示すネブライザ装置1は、例えば耳鼻咽喉科で用いられる噴霧装置であり、医療用機器の一例である。ネブライザ装置1は、箱状に形成されており、上面11、底面12、左側面13、右側面14、前面15、背面16を備えている。
また、ネブライザ装置1には、薬液が置かれる薬液台21が設けられている。この薬液台21は、ネブライザ装置1の幅方向に沿って配置され、また、ネブライザ装置1の前面15に取り付けられている。また、薬液台21の最上部には、ガラス製の天板21Aが設けられている。これにより、薬液台21の清掃を行いやすくなっている。
ネブライザ装置1の幅方向における一端および他端には、ネブライザ装置1を支持する支持脚22が設けられている。ネブライザ装置1の右側面14には、電源コードの取り出しに用いられるコード取り出し口23が設けられている。なお、図示は省略するが、このコード取り出し口23は、左側面13にも設けられている。そして、左側面13および右側面14の何れか一方から、電源コードを取り出せるようになっている。また、「開始します」、「終了します」などの音声ガイダンスを行うためのスピーカー(不図示)が設けられている。
なお、本実施形態のネブライザ装置1では、同時に、3人の患者(使用者)に対する薬液の提供(噴霧)を行えるようになっており、薬液の噴霧のためのユニットである噴霧用ユニットが3人分(3組)用意されている。具体的には、本実施形態のネブライザ装置1では、噴霧用ユニット10A〜10Cが設けられている。なお、薬液台21については共用される形となっており、薬液台21は、3つの噴霧用ユニット10A〜10Cを横断する形で設けられている。
ここで、噴霧用ユニット10A〜10Cについて詳細に説明する。なお、噴霧用ユニット10A〜10Cの各々は同様に構成されており、ここでは、噴霧用ユニット10Bについて説明する。
噴霧用ユニット10Bの上部(上面11が位置する箇所)には、エアフィルターなどが収容される収容室と、この収容室の上部に形成された矩形状の開口を塞ぐ塞ぎ部材として機能する蓋部材29とが設けられている。また、噴霧用ユニット10Bの前面(前面15が位置する箇所)には、ユーザ(患者や看護師)による操作を受け付けるとともにユーザに対する情報の表示を行うUI(User Interface)24が設けられている。
UI24の下方には、空気が排出される空気排出部25が設けられている。この空気排出部25は、前面15から突出するように設けられている。さらに、薬液台21の下方には、メンテナンスなどの際に取り外されるメンテナンス用扉26が設けられている。このメンテナンス用扉26の内側には、電源ヒューズや、コンプレッサーやエアポンプなどの空気供給源が設けられている。また、メンテナンス用扉26には、ネブライザ装置1の本体部に対するメンテナンス用扉26の固定に用いられるロック機構262が設けられている。
なお、本実施の形態に係るネブライザ装置1は、空気圧を利用して噴霧するコンプレッサー式であるが、他の方式、例えば超音波式や非加熱式等を用いることが考えられる。
また、図1の(b)に示すように、薬液台21上に置かれる薬液霧発生装置200は、一端が空気排出部25に接続されるチューブ210と、チューブ210からの空気が供給される薬液収容部220とから構成されている。なお、同図の(a)では、薬液霧発生装置200の図示を省略している。
薬液霧発生装置200では、薬液収容部220において、チューブ210によって供給されてきた空気が薬液と混合し、薬液が霧状になる。そして、霧状となったこの薬液が、薬液収容部220の上部に設けられたノーズピース3から排出される。
なお、図1(b)では、上部の部分が患者の鼻孔(鼻腔)に挿入される薬液収容部220を一例に説明したが、患者に接する部分がマスク状に形成される薬液収容部220も存在し、また、患者が口でくわえて吸入するマウスピースタイプも存在する。また、同図(b)では、患者に接する部分と薬液が収容される部分とが一体となった薬液収容部220を説明したが、患者に接する部分と薬液が収容される部分とを別体で構成するようにしてもよい。
以下、薬液収容部220において、上部の部分が患者の鼻孔に挿入されるタイプであって、患者に接する部分と薬液が収容される部分とを別体で構成する場合について説明する。
〔ノーズピース3の概要〕
患者に接する部分であるノーズピース3の概要を説明する。ノーズピース3は、ネブライザ装置1にて治療する際に患者の鼻孔より薬剤を吸引するための器具である。すなわち、ノーズピース3は、患者に吸入させるため、エアロゾル化した水または医薬品を供給する装置である。
図1の(c)に示すように、本実施の形態に係るノーズピース3は、薬液が収容される部分である同図(b)に図示の薬液収容部220に対して着脱自在である。ノーズピース3は、患者が薬剤を吸入する際、薬液収容部220に装着され、使用後には、薬液収容部220から取り外され、オートクレーブ滅菌等され、次の使用に備える。すなわち、ノーズピース3は、患者ごとに洗浄、消毒、煮沸または滅菌を行い使用される。洗浄は、ネブライザ装置1からノーズピース3を取り外し、水洗いを十分に行い乾燥させる。消毒は、消毒用エタノールで払拭または浸漬し、その後、水で十分に薬剤を洗い流し、乾燥させる。滅菌は、温度121度にて20分間または温度135度にて10分間という条件でオートクレーブ滅菌を行う。煮沸は、水を沸騰させた容器に、洗浄後のノーズピース3を入れて15分以上煮沸し、取り出した後に十分に乾燥させる。
本実施の形態に係るノーズピース3は、オートクレーブ滅菌に対応可能な材質で製造されている。なお、オートクレーブ滅菌の温度が135度であることから、そのような注記をノーズピース3の外面に付したり凹凸形状を付して表したりすることが考えられる。
ノーズピース3の具体的な構成は後述するが、簡単に説明すると、ノーズピース3は、本体31と、本体31の一端に形成され、薬液収容部220と接続する接続口32と、を備えている。また、ノーズピース3は、本体31の他端に形成され、接続口32を介して供給される薬剤を鼻孔に送達するための第1先端部33および第2先端部34を備えている。
かかる第1先端部33および第2先端部34は、二股に分岐して突出している。すなわち、第1先端部33および第2先端部34は、本体31から互いに離間して突出し、使用者の鼻孔に挿入可能なものである。そして、第1先端部33および第2先端部34の各々は、本体31から遠い位置(遠位)にある前面33a,34aを持つ。第1先端部33の前面33aには、薬剤が出る出口部であるエアロゾル噴霧口33aaが形成され、第2先端部34の前面34aには、薬剤が出る出口部であるエアロゾル噴霧口34aaが形成されている。ここにいう前面33a,34aは、送達部の一例である。
第1先端部33は、使用者の右側の鼻孔用で、第2先端部34は、使用者の左側の鼻孔用である。すなわち、第1先端部33および第2先端部34は、左右対称の形状であり、一対の先端部ということができる。なお、第1先端部33および第2先端部34を以下、先端部33,34ないし一対の先端部33,34ということがある。
〔ノーズピース3の先端部33,34の形状設定〕
次に、本実施の形態に係るノーズピース3の先端部33,34の形状を設定する場合について説明する。すなわち、先端部33,34は、薬剤吸引のため患者の鼻孔に触れる側であり、その形状を設定するための手法について説明する。
図2は、ノーズピース3の先端部33,34の形状設定を説明する図である。同図の(a)は、鼻形状に関する被測定者の年齢内訳を示す棒グラフであり、横軸が若い方からの年齢順で、縦軸が人数を示す。同図の(b)は、鼻形状の測定結果を説明する図および表であり、そのうち図は、鼻の測定箇所を説明するために鼻を下から見上げた状態の図であり、また、表にそのデータを示す。
図3は、測定結果のデータ(図2(b)参照)による鼻形状を説明する図であり、各年齢や性別における平均および最小最大を表す。なお、図3のかっこ書きで示す数値は、測定値ではなく計算値である。
図2の(a)に示すように、日本人の男58人、女43人の計101人の被測定者の協力を得て、鼻形状の測定を行い、サンプリングをとった。被測定者の年齢は、0歳から65歳までであり、かかる年齢のうち、5歳までを「幼児」とし、6歳から12歳までを「小児」とし、13歳以上を「大人」として分類した。なお、測定結果では、同図(b)に示すように、「大人」を「男性(大人)」と「女性(大人)」にさらに分類した。
なお、全員に対する幼児の割合は約20.8%、小児では約15.9%、男性(大人)は約36.6%、女性(大人)では約26.7%である。
なお、図2(b)の図に示すように、測定内容としては、鼻幅B1、鼻孔の横方向寸法である右孔幅B2と左孔幅B3、および鼻孔の奥行き方向寸法である右孔奥行きB4と左孔奥行きB5である。なお、鼻中隔B6は、測定結果から計算(B6=B1−B2−B3)により算出したものである。
図2(b)の表を参照すると、個別の測定結果を基に平均値を算出している。具体的には、測定結果から得た鼻幅B1の平均値は、幼児21人では21.2mmで、小児16人は25.6mmである。また、男性(大人)37人の場合は29.2mm、女性(大人)27人の場合は26.6mmである。そして、被測定者101人全員の場合は、26.3mmである。なお、最大値は38mm、最小値が15mmであった。
また、測定結果から得た右孔幅B2と左孔幅B3の平均値は、幼児が7.6mm、小児が9.8mm、男性(大人)が10.9mm、女性(大人)が10.4mmであり、全員の場合は9.9mmであった。なお、最大値は14.5mm、最小値は5mmである。
右孔奥行きB4と左孔奥行きB5の平均について、測定結果から得た値は、幼児が6.8mm、小児が8.5mm、男性(大人)が10.6mm、女性(大人)が9.9mmであり、全員の場合は9.3mmであった。なお、最大値は18.5mm、最小値は3mmである。
また、鼻中隔B6としての算出値は、幼児が6mm、小児が6mm、男性(大人)が7.5mm、女性(大人)が5.7mmであり、全員の場合は6.5mmである。
これらの統計結果を線図で描くと、図3に示すようになる。同図に示す線図では、幼児の平均を細かい破線で図示し、小児の平均を一点鎖線で図示している。また、男性(大人)の平均を二点鎖線で図示し、女性(大人)の平均を粗い破線で図示する。さらに、最小の場合を実線で図示し、最大の場合を最も粗い破線で図示する。
〔ノーズピース3の先端部33,34の形状〕
次に、上記測定結果を基に設定した本実施の形態に係るノーズピース3の先端部33,34の形状を説明する。
図4は、本実施の形態に係るノーズピース3の先端部33,34の外形形状を説明する図であり、図4(a)は、ノーズピース3の先端を示すものであり、(b)は、同図(a)の先端部34を拡大した図である。なお、図4では、エアロゾル噴霧口33aa,34aa(例えば図5参照)の図示を省略している。
図4の(a)に示すように、本実施の形態では、先端部33,34の外形形状を、幼児平均の図形、小児平均の図形、男性(大人)平均の図形および女性(大人)平均の図形を横方向および奥行き方向で重なるようにした場合に、いずれの図形にも接触しない特定領域を画定した。なお、幼児平均の図形、小児平均の図形、男性(大人)平均の図形および女性(大人)平均の図形は、測定結果の平均値を疑似的に図形化したものであり、ここにいう特定領域は、幼児平均の図形、小児平均の図形、男性(大人)平均の図形および女性(大人)平均の図形のいずれにも重なり合う共通領域でもある。
このように、サンプリングにより得た幼児平均、小児平均、男性(大人)平均および女性(平均)からの特定領域を基に、先端部33,34の外形形状を設定し、より多くの患者に適応する形とした。すなわち、ノーズピース3の形状の根拠を、サンプリングによる結果としている。このため、先端部33,34の外形形状を、患者の鼻に負担をかけない形状とすることができる。なお、第1先端部33と第2先端部34は左右対称の外形形状である。
さらに説明すると、図4(b)に示すように、先端部34の外形形状は、例えば先端部34における特定領域のうち、先端部33に対向する側がより平たんになるように変更されている。言い換えると、先端部34において鼻孔の鼻中隔に臨む部分の曲率半径r1は、他の部分の曲率半径r2よりも大きい(r1>r2)。なお、図4(b)では、説明の便宜のため、ここにいう変更前の状態を破線で図示している。
このように、本実施の形態に係るノーズピース3では、先端部33,34において鼻孔の鼻中隔に対峙する部分は、他の部分よりも曲率半径が大きい。言い換えると、鼻中隔に対峙する部分がえぐっているように乃至つぶれているように、略まっすぐになるように形成されている。かかる形状の意義は鼻中隔保護にある。すなわち、鼻孔内にある鼻中隔は、血管が集まった部分であり、ノーズピース3を患者の鼻孔に挿入した際に、鼻への負担を軽減するためにノーズピース3の先端部33,34が鼻中隔に接触しないようにすることが望ましい。
そこで、ノーズピース3は、鼻孔の鼻中隔保護に着目した形状にすべく、ノーズピース3の第1先端部33と第2先端部34との離間距離が大きくなるように、設定している。先端部33,34の対向部分に直線部分を設けることで、患者の鼻中隔への接触を緩和している。
なお、直線部分を設ける場合、直線部分が滑らかに接続していくように、アール部分R1を形成している。また、使用感を向上させるために、アール部分R2も形成されている。
このように、本実施の形態に係るノーズピース3は、薬液吸引のために患者の鼻孔に触れる側の形状を、サンプリングを基に設定すると共に鼻中隔保護の観点で設定することで、使用時に患者の鼻孔特に鼻中隔に負担がかかり難くなり、また、より多くの患者にとって使用し易いものとすることが可能である。
〔ノーズピース3の具体的な構成〕
次に、ノーズピース3の具体的な構成について説明する。
図5は、本実施の形態に係るノーズピース3の構成を説明する図である。同図の(a)および(b)はノーズピース3の先端部33,34を示す図である。すなわち、(a)は、先端部33,34側から見たノーズピース3の投影図であり、(b)は、接続口32が形成されている先端部33,34の端面から見た投影図である。なお、図5に示すX方向は、一対の先端部33,34が離間する方向の一例であり(横方向)、また、Y方向は、一対の先端部33,34が離間する方向と交差する方向の一例である(縦方向)。
図5(a)および(b)に示すように、ノーズピース3の先端部33,34は、X方向に膨らむ形状であると共にY方向にも膨らむ形状に形成されている。言い換えると、先端部33,34において、接続口32が形成されている端面と本体31との間の部分は、X方向に膨らみ、Y方向にも膨らんでいる。
より詳細には、先端部33は、前面33aを含む挿入部33bを備えており、また、先端部34は、前面34aを含む挿入部34bを備えている。かかる挿入部33b,34bは、先細のテーパー状に形成されており、鼻孔に挿入可能な部分を含む。
より詳細には、先端部33の挿入部33bは、先端部34に対向してX方向に膨らむ膨らみ部33baと、膨らみ部33baに対して反対側に位置してX方向に膨らむ膨らみ部33bbと、を備えている。また、先端部33は、Y方向の一側に膨らむ膨らみ部33bcと、Y方向の他側に膨らむ膨らみ部33bdと、を備えている。
また、先端部34の挿入部34bは、先端部33に対向してX方向に膨らむ膨らみ部34baと、膨らみ部34baに対して反対側に位置してX方向に膨らむ膨らみ部34bbと、Y方向の一側に膨らむ膨らみ部34bcと、Y方向の他側に膨らむ膨らみ部34bdと、を備えている。
付言すると、挿入部33bの膨らみ部33baと挿入部34bの膨らみ部34baとは、互いに対向しており、使用されるときに患者鼻孔の鼻中隔に対峙する部分である。
なお、ここにいう膨らみ部33ba,33bb,34ba,34bbは、離間方向膨らみ部の一例であり、膨らみ部33bc,33bd,34bc,34bdは、交差方向膨らみ部の一例である。また、ここにいう膨らみ部33ba,34baは、内側膨らみ部の一例であり、膨らみ部33bb,34bbは、外側膨らみ部の一例である。
図5(a)および(b)に示すように、本実施の形態に係るノーズピース3は、第1先端部33において、Y方向の膨らみ部33bc,33bdは、X方向の33ba,33bbよりも膨らみが大きく、また、第2先端部34において、Y方向の膨らみ部34bc,34bdは、X方向の膨らみ部34ba,34bbよりも大きい膨らみである。
かかる形状の意義は、患者に使用されるときに先端部33,34が鼻孔奥に入り込まないようにすることにある。奥に入り込んだ場合には、鼻中隔に触れるおそれが大きくなるからである。本実施の形態では、このような入り込み過ぎを先端部33,34の形状で抑制しようとする。
より詳細には、ノーズピース3のX方向の寸法とY方向の寸法とに分けて考えると、ノーズピース3のX方向に関する測定結果としては、鼻幅B1、右孔幅B2・左孔幅B3、および鼻中隔B6という3つの要素であり(図2(b)の図を参照)、Y方向に関する測定結果としては、右孔奥行きB4と左孔奥行きB5という1つの要素である(図2(b)の図を参照)。このため、X方向に膨らませると、患者の鼻孔とノーズピース3の膨らみ部33ba,34baまたは膨らみ部33bb,34bbとの干渉の可能性が高くなる。その一方で、Y方向に膨らませると、患者の鼻孔とノーズピース3の膨らみ部33bc,34bcまたは膨らみ部33bd,34bdとの干渉の可能性が、X方向の場合よりも低い。そのような観点から、患者の幅広い年齢層への対応を妨げにくいY方向の膨らみを大きくしている。
なお、別の観点で説明すると、X方向に膨らませる場合とY方向に膨らませる場合とで、入り込みすぎ抑制効果を比べると、前者よりも後者の方が有利であることによる。すなわち、Y方向の膨らみの方がX方向の膨らみよりも、挿入抑止に効果的である。
さらに説明すると、第1先端部33のX方向に膨らむ膨らみ部33baと膨らみ部33bbとを比べると、膨らみ部33baは膨らみ部33bbよりも小さい膨らみである。また、第2先端部34のX方向に膨らむ膨らみ部34baと膨らみ部34bbとを比べると、膨らみ部34baは膨らみ部34bbよりも小さい膨らみである。
かかる形状の意義は、鼻孔奥に入り込んだ場合であっても、鼻中隔との接触を防止し、鼻中隔の保護を図ることにある。
付言すると、図5(a)ないし(b)を参照すると、本実施の形態に係るノーズピース3では、先端部33,34との離間距離は、前面33a,34a側に行くに従って大きくなるように形成されている。また、先端部33,34は、先端側に近い位置よりも先端側から遠い位置の方が外形寸法は大きい。
また、図5(a)ないし(b)に示すように、本実施の形態に係るノーズピース3は、管路中心が略平行に伸びるように先端部33,34が形成されている。すなわち、ノーズピース3は、管路中心が先端に行くに従って広がっていったり狭まっていったりする構成を採用していない。患者の使いやすさを考慮したものである。
なお、本実施の形態に係るノーズピース3は、オートクレーブ滅菌可能な素材であるシリコーンであり、その硬度としては、例えば40度、50度、60度の中なら選択することが考えられ、例えば50度を用いることができる。そして、また、シリコーンは比較的柔らかく、鼻中隔保護のために好ましい素材である。しかしながら、柔らかい素材であると、患者が使用している際にノーズピース3が変形し、内部管路がふさがれてしまうおそれがある。かかる懸念に対し、本実施の形態では、ノーズピース3の先端部33,34に膨らみを持たせることで、先端部33,34の形状保持機能を付加している。
〔ノーズピース3の形状〕
次に、ノーズピース3の形状について説明する。
図6は、ノーズピース3の形状寸法を説明する図であり、(a)はノーズピース3の側面図であり、(b)は(a)の線b-bによる断面図である。
図6(a)に示すように、ノーズピース3の先端部33,34は共に、本体31に対して角度α傾斜している。先端部33と先端部34の傾斜は同じ角度αである。かかる角度αとしては、例えば45度の値を採用することが考えられる。
また、図6(a)に示すように、先端部33,34の前面33a,34aのY方向に関する寸法は、縦寸法Kである。
図6(b)に示すように、X方向に関し、前面33aの幅寸法Nと前面34aの幅寸法Nと先端部33,34の離間距離Mを加算した値が、ノーズピース3の先端側寸法である外形寸法Lになる。ここにいう離間距離Mは、ノーズピース3の鼻中隔部における寸法ということができる。
既に説明したが、日本人のサンプリング結果を基に先端部33,34の形状を設定する場合、本実施の形態では、縦寸法Kを6mmとしている。また、本実施の形態では、離間距離Mを10mmとし、幅寸法Nを5mmとしている(図4参照)。この場合には、ノーズピース3の外形寸法Lは、20mmである。離間距離Mを10mmとするのは、男性(大人)の鼻中隔B6の平均が7.5mmであることによる(図2(b)参照)。また、外形寸法Lを20mmとするのは、鼻幅B1が最も小さい幼児の平均が21.2mmであることによる(図2(b)参照)。そして、幅寸法Nは、外形寸法Lから離間距離Mを引いた値である。
ここで、本実施の形態に係るノーズピース3において、縦寸法Kとして、4〜8mmのいずれかの値を採用することが考えられる。
また、ノーズピース3の離間距離Mとして10〜12mmのいずれかの値を採用することが考えられ、また、幅寸法Nとして4〜6mmのいずれかの値を採用することが考えられる。この場合には、外形寸法Lは、18〜22mmのいずれかの値が採用される。より詳細には、外形寸法Lが18mmの場合は、離間距離Mが10mmで、幅寸法Nが4mmである(18mm=10mm+4mm+4mm)。また、外形寸法Lが22mmの場合は、離間距離Mが12mmで、幅寸法Nが5mmである(22mm=12mm+5mm+5mm)。このように、X方向寸法(横方向)をできるだけ細くする一方で、縦寸法KすなわちY方向寸法(縦方向)を大きくし、いわゆる縦長形状としている。
さらに説明すると、離間距離Mを10mmよりも小さくすると、例えば男性(大人)が患者の場合に鼻中隔に接触し易くなることから、最小値を10mmとする。また、外形寸法Lを最大22mmとするのは、鼻幅B1が最も小さい幼児の平均が21.2mmよりも少し大きく、かつ、小児の平均25.6mmよりも小さい値である。また、離間距離Mを10mmよりもかなり大きくすると、第1先端部33と第2先端部34との間の距離が見た目で大きすぎるという印象を持ちがちであり、また、外形寸法Lを20mmよりもかなり小さくしたりすると、先端部33,34が先細形状になってしまう。このような見た目で患者の心理的負担が大きくなることを考慮し、離間距離Mの最大値を12mmとすると共に外形寸法Lの最小値を18mmとしている。
また、ノーズピース3の厚さは1mmである。そのため、幅寸法Nが4〜6mmである場合の管路内径は、2〜4mmになる。そして、管路内径が1mmであると、ノーズピース3が柔らかい変形容易なシリコーンであることから、外力により管路が薬液通過困難なほど狭くなってしまうおそれがある。そのため、幅寸法Nの最小値を4mmとしている。また、鼻中隔保護の観点で最も重要な要素は離間距離Mであることから、離間距離Mが最小値10mmとすると、外形寸法Lが最大値22mmの場合に、幅寸法Nの最大値が6mmとなる(22mm=10mm+6mm+6mm)。
離間距離Mは、一対の先端部33,34が互いに離間する方向の寸法の一例であり、また、幅寸法Nは、先端部33,34が互いに離間する方向の寸法の一例である。
付言すると、本実施の形態では、日本人の計測結果を基に日本人仕様の形状としているが、日本人以外の人の使用を想定する場合には、そのような想定される人種等でサンプリング調査をすることで、より多くの患者に適応する形とすることが可能である。
〔ノーズピース3の接続口32aの形状〕
次に、本実施の形態に係るノーズピース3の接続口32の形状を設定する場合について説明する。
図7は、図5(a)の線VII-VIIによる断面図である。
図7に示すように、本実施の形態に係るノーズピース3は、ネブライザ装置1の液収容部220(図1参照)と接続口32で接続するための接続形状部32aを本体31の内壁に有する。かかる接続形状部32aは、段形状に形成されている。
より詳細には、接続形状部32aは、先端部33,34から最も遠い位置(遠位)にある第1内壁部32aaと、第1内壁部32aaよりも先端部33,34寄りに位置する第2内壁部32abと、第2内壁部32abよりも先端部33,34寄りに位置する第3内壁部32acと、を含んで構成されている。さらに説明すると、第1内壁部32aaは、内径Daに形成され、また、第2内壁部32abは内径Dbに形成され、第3内壁部32acは、内径Dcに形成されている(Da>Db>Dc)。そして、第1内壁部32aa、第2内壁部32abおよび第3内壁部32acはいずれも、テーパー状に形成されている。すなわち、第1内壁部32aaは、内径Daから内径Da+Δaに広がるようにテーパー状になっている。第2内壁部32abは、内径Dbから内径Db+Δbに広がるようにテーパー状であり、第3内壁部32acは、内径Dcから内径Dc+Δcに広がるようにテーパー状である(Δa、ΔbおよびΔcはいずれも正の数)。
なお、図7に示すように、ノーズピース3における本体31の端面から曲面部に移行する部分までの長さAは、本実施の形態では、40mmであるが、他の値を採用することも考えられる。
ノーズピース3と薬液収容部220との接続について規格が定まっているわけではないので、薬液収容部220の接続形状はさまざまである。すなわち、薬液収容部220の接続部分の寸法が互いに異なるものが市販流通しているのが現状である。そこで、本実施の形態に係るノーズピース3は、対応器具の汎用性を高めるべく、第1内壁部32aa、第2内壁部32abおよび第3内壁部32acを持つ接続形状部32aを備えている。
さらに説明すると、第1内壁部32aa、第2内壁部32abおよび第3内壁部32acの各々がテーパー状に形成されていることから、3種類の薬液収容部220と接続可能になっているだけでなく、それを超える種類の薬液収容部220と接続することができ、汎用性をさらに高めることが可能になる。
より詳細には、第1内壁部32aa、第2内壁部32abおよび第3内壁部32acのテーパー角度は大きくないように形成されている。このように、テーパーを少なくすることで、接続形状部32aと薬液収容部220との密着性を確保することができる。すなわち、接続形状部32aを段形状ではなく、テーパー状にする構成例が考えられる。しかしながら、そのようなテーパー状にすると、現状流通している薬液収容部220に対応する場合には、テーパー角度が大きくなってしまい、密着性が損なわれてしまうおそれがある。また、テーパー角度を小さくすると、本体31の長さが長くなってしまい大型化し、患者が使いにくくなったりメンテナンスがし難くなったりするおそれがある。
本実施の形態に係るノーズピース3のように、段形状の接続形状部32aを備えることで、密着性の確保と小型化の維持を担保することが可能になる。
なお、ノーズピース3を薬液収容部220と接続する際、ノーズピース3の接続形状部32aを一部切断することで、薬液収容部220の形状に対応する対応策も考えられる。シリコーン自体は柔らかい材質であり、新品では無色半透明ないし有色半透明で内部の接続形状部32aの段形状が外から見えるため、例えばはさみにより容易に切断可能である。なお、ノーズピース3を不透明にすることも考えられ、そのような場合には、何らかの目印となるものをノーズピース3に付着ないし形成しておくことも考えられる。
次に、ノーズピース3と薬液収容部220との接続例について説明する。
図8は、ノーズピース3と薬液収容部220との接続例を説明する図であり、(a)〜(d)に、互いに異なる具体例を図示する。なお、以下、薬液収容部200を、図8で二点鎖線で図示する薬液収容部41,42,43,44として説明する。薬液収容部41はA社の製品であり、薬液収容部42はB社の製品であり、薬液収容部43はC社の製品であり、薬液収容部44はD社の製品である。
A社製品の薬液収容部41は、図8(a)に示すように、接続形状部32aの第1内壁部32aaに接続される。すなわち、薬液収容部41は、その接続部が内径Daと略同一であることから、ノーズピース3と接続する場合には、第1内壁部32aaと係合する。
なお、上述したように、第1内壁部32aaはテーパー状であることから、薬液収容部41は、第1内壁部32aaとしっかり密着することができる。
B社製品の薬液収容部42は、その接続部が内径Dbと略同一であることから、ノーズピース3と接続する場合には、図8(b)に示すように、接続形状部32aの第2内壁部32abと係合する。第2内壁部32abもテーパー状であることから、薬液収容部42と第2内壁部32abとの密着を確保することができる。
また、C社製品の薬液収容部43は、その接続部が内径Dcと略同一であり、図8(c)に示すように、テーパー状の第3内壁部32acの奥までしっかりと密着した状態で接続できる。
また、D社製品の薬液収容部44は、その接続部が内径Daよりも小さく内径Dbよりも大きい。このため、ノーズピース3と接続させる場合、薬液収容部44は、第2内壁部32abの奥まで進むことができず、途中で止まってしまう。
しかしながら、上述したように、ノーズピース3は、伸縮性のあるシリコーンであり、ノーズピース3自らが変形することで、薬液収容部44が第2内壁部32abのテーパー形状領域の奥まで進むことが可能なように設計することができる。なお、薬液収容部220側の形状等によっては、ノーズピース3の奥まで進むことが困難な場合が想定されるが、そのような場合であっても、内壁部32abのテーパー形状領域のいずれかで密着状態になることができる。
なお、このようなノーズピース3の接続形状部32aにおける内径Da,Db,Dcの具体的な寸法は、市販されている製品を、製品の接続部分の寸法や流通量等を勘案してグループ分けし、決定することが考えられる。
〔ノーズピース3の製造〕
本実施の形態に係るノーズピース3は、成形品であり、成形用金型を用いた圧縮成型(コンプレッション成型。圧縮成形)により製造することができる。かかる圧縮成型は、加熱された凹型に熱硬化性樹脂を入れ、加熱加圧し樹脂を硬化させる成形方法である。また、ノーズピース3を射出成形法により製造することも考えられる。かかる射出成形法は、軟化する温度に加熱した熱可塑性樹脂を所定の射出圧で金型に充填して形成する方法である。
成形用金型は、固定側型板と可動側型板とを備えている。そして、固定側型板と可動側型板とにより成形用金型の内部に、本実施の形態に係るノーズピース3のための空間であるキャビティが形成される。かかるキャビティに成形材料が供給されることで、本実施の形態に係るノーズピース3を製造できる。
1…ネブライザ装置、32…接続口、33…第1先端部、33a,34a…前面、33ba,33bb,33bc,33bd,34ba,34bb,34bc,34bd…膨らみ部、34…第2先端部、M…離間距離、N…幅寸法

Claims (7)

  1. 薬液を供給する側と接続する接続部と、
    前記接続部に供給される薬液を鼻孔に送達するための第1先端部および第2先端部と、
    を備え、
    前記第1先端部および前記第2先端部において前記鼻孔の鼻中隔に対峙する部分は、他の部分よりも曲率半径が大きい、ことを特徴とするノーズピース。
  2. 薬液を供給する側と接続する接続部と、
    互いに離間して形成され、前記接続部に供給される薬液を鼻孔に送達するための一対の先端部と、
    を備え、
    前記一対の先端部の各々は、当該一対の先端部が離間する方向に対して交差する方向に膨らむ交差方向膨らみ部と、当該離間する方向に膨らむ離間方向膨らみ部と、を含み、
    前記交差方向膨らみ部は、前記離間方向膨らみ部よりも大きい膨らみである、ことを特徴とするノーズピース。
  3. 前記一対の先端部の各々は、前記離間方向膨らみ部として、他方の先端部側に形成される内側膨らみ部と当該他方の先端部側とは反対の側に形成される外側膨らみ部と、を含み、
    前記内側膨らみ部は、前記外側膨らみ部よりも小さい膨らみである、ことを特徴とする請求項2に記載のノーズピース。
  4. 薬液を供給する側と接続する接続部と、
    前記接続部に供給される薬液を鼻孔に送達する送達部を有する一対の先端部と、
    を備え、
    前記一対の先端部は、10〜12mm互いに離間して形成され、
    前記離間の方向に関する前記送達部の寸法は、4〜6mmである、ことを特徴とするノーズピース。
  5. 薬液を供給する側と接続する接続部と、
    前記接続部に供給される薬液を鼻孔に送達するための一対の先端部と、
    を備え、
    前記接続部は、段形状に形成された内壁形状を持つ、ことを特徴とするノーズピース。
  6. 噴霧状の薬液を生成するネブライザ装置であって、
    生成した噴霧状の薬液が供給される請求項1ないし5のいずれか1項に記載のノーズピースを備える、ことを特徴とするネブライザ装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のノーズピースを製造する成形用金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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