JP2018174768A - 発音機構を備えた両軸受型リール - Google Patents

発音機構を備えた両軸受型リール Download PDF

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Abstract

【課題】係合爪を発音位置及び解除位置に確実に保持することができる発音機構を提供する。
【解決手段】両軸受型リールは、リール本体と、スプールと、前記スプールと連動して回転するように構成された歯車と、前記リール本体に装着され、円形の第1の孔部81a及び円形の第2の孔部81bを有する弾性部材製のカラーと、前記カラーに装着され、前記第1の孔部81a又は前記第2の孔部81bに選択的に保持される操作部材と、前記操作部材に設けられ、前記操作部材が前記第1の孔部81aに保持されているときに前記歯車と係合する一方、前記操作部材が前記第2の孔部81bに保持されているときに前記歯車と係合しないように構成された係合爪と、を備える。前記カラーは、前記第1の孔部81aの中心と前記第2の孔部81bの中心との距離が前記第1の孔部81aの半径と前記第2の孔部81bの半径との和よりも大きくなるように構成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、発音機構を備えた両軸受型リールに関する。
従来から、発音機構を備えた両軸受型リールが知られている。一般に、両軸受型リール
用の発音機構は、スプールの回転に応じて発音するように構成される。
発音機構を備えた従来の両軸受型リールが、実開平4−41268号公報(特許文献1
)に開示されている。当該特許文献1に開示されているように、従来の発音機構は、スプ
ールに回り止め固定された歯車と、リール本体に当該歯車の歯に係合可能に設けられた係
合爪とを備えている。当該係合爪は、当該歯車の歯と係合する係合位置又は当該歯車の歯
から離反した解除位置に選択的に保持される。
この種の発音機構においては、係合爪が係合位置にあるときにスプールが回転すると、
当該スプールとともに回転する歯車の歯が係合爪と衝突することによりクリック音が発生
する。他方、係合爪が解放位置にあるときには、スプールが回転しても係合爪が歯車の歯
と衝突しないためクリック音は発生しない。
改善された発音機構が特開2011−019427号公報(特許文献2)に開示されて
いる。特許文献2の発音機構は、側板のカバー部材に長孔を形成し、この長孔に弾性材料
製のカラーを装着することにより、当該カラーによって係合爪を係合位置と解除位置とに
振り分け保持できる。釣り人は、係合爪に取り付けられた操作部材を操作することにより
、係合爪を係合位置又は解除位置に移動させることができる。
このカラーは、その両端に互いに連結された円形状の2つの孔部を有している。この2
つの孔部はいずれも、上記操作部材の軸部を受け入れるように構成されている。この2つ
の孔部は、係合位置及び解除位置に対応する位置に配されている。すなわち、上記操作部
材の軸部が一方の孔部に受け入れられているときに上記係合爪は係合位置にあって歯車の
歯と係合することができ、他方において上記操作部材の軸部が他方の孔部に受け入れられ
ているときには上記係合爪は解除位置にあって歯車の歯とは係合しない。このように操作
部材が2つの孔部に対応する位置のいずれかに位置決めされるため、釣り人は、操作部材
を一方の孔部から他方の孔部に移動させたときに適度なクリック感を得ることができる。
実開平4−41268号公報 特開2011−019427号公報
上記特許文献2の発音機構のカラーは、その2つの孔部の各々を画定する円周同士が重
複するように構成されている。したがって、一方の孔部に収容されている操作部材の軸部
が当該孔部から離脱しやすいという問題がある。特に、特許文献2の発音機構においては
、係合爪がスプールの中心軸方向に常時付勢されているため、操作部材が解除位置から不
意に離脱しやすいという問題がある。
本発明の目的は、係合爪を発音位置及び解除位置に確実に保持することができる発音機
構を提供することである。
本発明の一実施形態に係る両軸受型リールは、リール本体と、当該リール本体にスプー
ル軸の周りを回転自在に支持されたスプールと、前記スプールと連動して回転するように
構成された歯車と、前記リール本体に装着され、円形の第1の孔部及び円形の第2の孔部
を有する弾性部材製のカラーと、前記カラーに装着され、前記第1の孔部又は前記第2の
孔部に選択的に保持される操作部材と、前記操作部材に設けられ、前記操作部材が前記第
1の孔部に保持されているときに前記歯車と係合する一方前記操作部材が前記第2の孔部
に保持されているときに前記歯車と係合しないように構成された係合爪と、を備える。前
記カラーは、前記第1の孔部の中心と前記第2の孔部の中心との距離が前記第1の孔部の
半径と前記第2の孔部の半径との和よりも大きくなるように構成される。前記操作部材は
、円柱形状の軸部を有し、当該軸部を介して前記カラーに装着されてもよい。一実施形態
において、前記リール本体には、前記スプールのスプール軸と接離する方向に延伸する長
穴が形成されてもよい。一実施形態において、前記カラーは、前記長穴に装着されてもよ
い。
これらの実施形態によれば、第1の孔部及び第2の孔部が互いと重複しないように配さ
れている。これにより、第1の孔部及び第2の孔部が互いと重複するように配されている
場合と比べて、操作部材のストロークを長くすることができる。これにより、第1の孔部
に位置決めされている操作部材が誤って第2の孔部に移動することを防止できる。また、
第2の孔部に位置決めされている操作部材が誤って第1の孔部に移動することを防止でき
る。したがって、この操作部材に設けられた係合爪を発音位置及び解除位置に確実に保持
することができる。
本発明の一実施形態に係る両軸受型リールにおいて、前記軸部は金属製であり、前記カ
ラーは合成樹脂製である。
当該実施形態によれば、金属製の操作部材の軸部がリール本体と直接接触することを防
止できる。これにより、リール本体が金属製であっても電食の発生を防止することができ
る。
本発明の一実施形態に係る両軸受型リールにおいて、前記カラーは、前記第1の孔部と
前記第2の孔部とを接続するチャネルを有する。一実施形態において、前記カラーは、前
記第1の孔部の中心と前記第2の孔部の中心とを結ぶ仮想線に直交する方向における前記
チャネルの幅が前記軸部の直径の1/2よりも狭くなるように構成される。
当該実施形態によれば、操作部材が第1の孔部と第2の孔部との間で移動するときに通
過するチャネルの幅が、当該操作部材の軸部の直径よりも大幅に狭くなっている。したが
って、操作部材を第1の孔部又は第2の孔部により確実に保持することができる。
本発明の実施形態によって、発音機構の係合爪を発音位置及び解除位置に確実に保持す
ることができる。
本発明の一実施形態による両軸受型リールを示す平面図である。 図1に示す両軸受型リールの左側面図である。 図1に示す両軸受型リールの断面図である。図3においては、係合爪が係合位置にある。 図1に示す両軸受型リールの断面図である。図4においては、係合爪が解放位置にある。 操作部材及びカラーを示す断面図である。 操作部材及び係合爪を示す平面図である。 本発明の一実施形態による両軸受型リールの左側板の内側面を示す図である。図7においては、係合爪が係合位置にある。 本発明の一実施形態による両軸受型リールの左側板の内側面を示す図である。図8においては、係合爪が解放位置にある。 本発明の一実施形態による両軸受型リールの左側板の外側面を示す図である。図9においては、係合爪が係合位置にある。 本発明の一実施形態による両軸受型リールの左側板の外側面を示す図である。図10においては、係合爪が解放位置にある。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において
共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、
必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1から図4を参照して、本発明の一実施形態による両軸受型リールについて説明する
。図1は、本発明の一実施形態による両軸受型リールを示す平面図、図2は、図1の両軸
受型リールの左側面図、図3及び図4は、図1に示す両軸受型リールの断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による両軸受型リールは、筒状のリール本体1
と、当該リール本体1に回転自在に装着されたスプール3と、当該リール本体1の右側面
に取りつけられたハンドル5と、を備える。スプール3は、このハンドル5の巻き取り操
作に連動してその回転軸周りで回転することができる。
リール本体1は、フレーム7を備えている。フレーム7は、左側板7Aと右枠体7Bと
を備える。このフレーム7は、例えば、アルミニウム合金の金属材料によって一体形成さ
れる。右枠体7Bには、カバー体15が着脱可能に設けられる。カバー体15の内面には
、支持部材16が設けられる。右枠体7Bとカバー体15とを併せて右側板と呼ぶことも
ある。カバー体15及び支持部材16もリール本体1の構成要素とすることができる。
スプール3は、この左側板7Aと右側板との間に支持される。図示の実施形態では、ハ
ンドル5は、右側板側に設けられる。ハンドル5は、左側板7Aに設けられてもよい。
スプール3は、釣糸が巻回される胴部3bと、その両側に形成されたフランジ3aとを
備える。胴部3bに巻回される釣糸の量は、フランジ3aの外径によって規定される。
フレーム7は、左側板7Aと右枠体7Bとを連結する連結部を備えている。図示の実施
形態では、当該連結部は、スプール3の前方に配された前連結部7C、スプール3の後方
に配された後連結部7D、及びスプールの下方に配された2つの下連結部7Eを有する。
一実施形態において、これらの連結部は、前記左側板7A及び右枠体7Bと共に一体形成
されてもよい。下連結部7Eには、リール脚8が一体的に装着されている。リール脚8は
、フレーム7と一体形成されてもよい。リール脚8は、不図示の釣竿のリールシートに装
着される。
図2に示すように、一実施形態における左側板7Aは、側面視したときの外周形状が円
形となるように構成されている。左側板7Aは、図2に例示されているように、略円柱形
状に構成されてもよい。左側板7Aは、外側面7aと、外周面(円周面)7bと、この外
側面7aと外周面7aとの間に配されたテーパ面7cと、外周面7bの内側に配されたテ
ーパ面7dと、を有する。図示の両軸受型リールは、使用時には、釣り人の掌が外側面7
aに当接するとともにその親指が外周面7bに載置されるように握り込まれる。
図3に示すように、左側板7Aの内側には、凹所7eが形成されている。このスプール
3のフランジ3aが収容される環状の凹所7eが形成されている。凹所7eは、その内径
が、スプール3のフランジ3aの外径よりも僅かに大きくなるように形成される。
左側板7Aの内側の略中心には、軸受10が設けられる。軸受10は、スプール3のス
プール軸3Aの左端を回転自在に支持している。
右枠体7Bは、左側板7Aと同様に、側面視で円形状に構成される。右枠体7Bは、円
形の開口7gを有するリング状に形成されている。開口7gは、その内径がスプール3の
フランジ3aの外径よりも僅かに大きくなるように形成される。スプール3は、開口部7
gを介して右枠体7Bに挿脱可能に取りつけられる。
右枠体7Bには、カバー体15が着脱可能に設けられる。カバー体15は、側面視で略
円形を有するように形成される。カバー体15には、膨出部15Aが形成されている。こ
のカバー体15を右枠体7Bに取りつけることにより、当該カバー体15と右枠体7Bと
により収容スペースSが画定される。カバー体15には、支持部材16が装着される。支
持部材16をカバー体15に装着することにより、支持部材16とカバー体15との間に
収容スペースSが画定される。
収容スペースS内には、各種の機能部品が設けられる。収容スペースS内に設けられる
機能部品には、ハンドル5の回転駆動力をスプール3に伝達する巻き取り駆動機構20、
スプール3から繰り出される釣糸に対して所望の制動力を付与するドラグ機構50、及び
スプールを巻き取り状態/フリー回転状態に切り換えるクラッチ機構70が含まれる。
支持部材16は、略円筒形状に形成されている。一実施形態において、支持部材16は
、円形で板状の板状支持部16aと、この支持部16aの外周端に形成されスプール側に
突出した環状支持部16bと、支持部16aの中心にスプール3側に向けて突出するよう
に形成されたボス16cと、支持部16aの外周側にカバー体15側に開口するように形
成された凹所16dと、を有する。当該ボス16cの内部には、後述する軸受3C及び後
述するピニオンギア23が設けられる。凹所16gには、ハンドル軸5Aの基端が設けら
れる。支持部材16はカバー体15の内面側にネジ止め固定されてもよい。環状支持部1
6bは、右枠体7Bに形成された開口7gの内面に嵌合されてもよい。
スプール3には、スプール軸3Aが挿通されている。スプール3は、スプール軸3Aに
対して回転不能に固定されている。したがって、スプール3は、スプール軸3Aと一体に
回転する。
スプール軸3Aの左端付近には、歯車3Bが回り止め固定されている。他方、スプール
軸3Aの右端付近には、軸受3Cが設けられている。また、スプール軸3Aの軸受3Cの
右側にはピン3Dが設けられている。ピン3Dは、後述するピニオンギア23と係脱する
ように構成される。スプール軸3Aの右端からは、当該スプール軸3Aよりも小径の小径
軸3Eが当該スプール軸3Aと同軸に延伸している。この小径軸3Eは、ピニオンギア2
3に挿通される。
リール本体1は、軸受10及び軸受3Cによりスプール軸3Aを回転自在に支持してい
る。スプール3はスプール軸3Aと一体に回転するように構成されている。よって、リー
ル本体1は、スプール3を回転自在に支持している。
巻き取り駆動機構20は、ハンドル5が装着されたハンドル軸5Aと、このハンドル軸
5Aに回転可能に装着されたドライブギア21と、ドライブギア21に噛合するピニオン
ギア23とを備えている。
ハンドル軸5Aは、軸受25及び軸受26によって右側板に対して回転可能に支持され
ている。ハンドル軸5Aは、その基端が支持部材16の凹所16dに収容される。ハンド
ル軸5Aの先端には、ハンドル5が設けられる。
ピニオンギア23には、小径軸3Eが挿通されている。ピニオンギア23は、小径軸3
Eの周りを回転可能に、且つ、小径軸3Eに対して軸方向に摺動可能に、軸受27及び軸
受28によって支持されている。軸受27は、支持部材16のスプール軸3A及び小径軸
3Eが挿通される貫通孔に設けられている。軸受28は、制動装置29に設けられている
。制動装置29は、小径軸3Eの右端面に当て付くことで当該端面に摩擦力を作用させる
ことによりスプール3の回転を制動することができる。制動装置29は公知であるため、
その詳細な説明は省略する。
ハンドル軸5Aとカバー体15との間には、公知の一方向クラッチ30が設けられる。
この一方向クラッチ30は、ハンドル5の釣糸巻き取り方向の正回転を許容する一方、ハ
ンドル5の逆回転を阻止するように構成される。
ハンドル軸5Aには、スプール3から繰り出される釣糸に対して所望の制動力を付与す
る公知のドラグ機構50が配設されている。このドラグ機構50は、ドライブギア21の
側面に設けられた複数枚の制動板51と、ハンドル軸5Aに軸方向に移動不能に回り止め
固定されたラチェットギア52と、ハンドル軸5Aに設けられた操作ノブ55とを備えて
いる。これにより、操作ノブ55を回転操作することで、制動板21に対する押圧力を調
整することができる。よって、スプール3から繰り出される釣糸に対して、当該押圧力に
対応するドラグ力を作用させることが可能となる。
支持部材16には、スプール3を巻き取り状態とフリー回転状態との間で切り換える公
知のクラッチ機構70が配設されている。このクラッチ機構70は、右枠体7Bに回動可
能に支持された操作部材71と、支持部材16に操作部材71の操作に伴って回動するよ
うに設けられたクラッチプレート72と、ピニオンギア23の外周面に形成された円周溝
と係合する係合部材74と、を備える。操作部材71を操作することでピニオンギア23
を軸方向に摺動させ、ピニオンギア23の左端をスプール3のピン3Dと係脱させること
ができる。ピニオンギア23の左端をスプール3のピン3Dと係脱させることにより、ス
プール3は、動力の伝達状態(クラッチON状態)と、動力の遮断状態(クラッチOFF
状態)との間で切り換えられる。
図示の実施形態による両軸受型リールは、スプール3の回転に応じて発音する発音機構
80を備えている。発音機構80は、前述した歯車3Bと、左側板7Aに形成された長穴
7fに装着されたカラー81と、当該カラー81に装着される操作部材82と、当該操作
部材82に設けられ歯車3Bに係脱する係合爪83と、を備える。
以下、図5から図10をさらに参照して、本発明の一実施形態による両軸受型リールに
設けられる発音機構についてさらに説明する。図5は、カラー81及び操作部材82を示
す断面図であり、図6は、操作部材82及び係合爪83を示す平面図である。図7及び図
8は、左側板7Aの内側面を示す図であり、図9及び図10は、左側板7Aの外側面を示
す図である。図7及び図9においては、係合爪83が係合位置にあり、図8及び図10に
おいては、係合爪83が解放位置にある。
歯車3Bは、上述のように、スプール軸3Aに回り止め固定されているので、スプール
3と連動して回転する。歯車3Bの外周には、周方向に所定の間隔を隔てて複数の歯3B
1が形成されている。
図5に示すように、左側板7Aには、スプール3のスプール軸3Aに対して接離する方
向に延伸する長穴7fが形成されている。この長穴7fは、例えば、その延伸方向の両端
部が平面視で半円形状となるように形成される。図示の実施形態において、長穴7fは、
左側板7Aを貫通する貫通孔である。
左側板7Aの長穴7fの外側には、図8及び図10に示すように、凹部7gが形成され
ている。この凹部7gは、長穴7fと相似形状に形成されてもよい。
カラー81は、図5に示すように、左側板7に形成された長穴7fに装着される。カラ
ー81は、円形形状に形成された第1の孔部81aと、円形形状に形成された第2の凹部
81bと、当該第1の孔部81aと当該第2の凹部81bとを接続するチャネル81cと
、を有する。
本発明の一実施形態において、カラー81は、第1の孔部81aの中心と第2の孔部8
1bの中心との距離L1が、第1の孔部の半径r1と第2の孔部81bの半径r2との和
よりも大きくなるように構成される。第1の孔部81aと第2の孔部81bとは同径であ
ってもよい。
本発明の一実施形態において、カラー81は、第1の孔部81aの中心と第2の孔部8
1bの中心とを結ぶ仮想線に直交する方向におけるチャネル81cの幅が軸部82bの直
径の1/2よりも狭くなるように構成されている。チャネル81cの幅のうち最も狭い部
分が、軸部82bの直径の1/2よりも狭くなるように構成されてもよい。
カラー81は、合成樹脂等の弾性部材から形成される。カラー81の材料として用いら
れる合成樹脂は、例えば、ポリアセタール(POM)である。
本発明の一実施形態において、操作部材82は、凹部7gに収容される扁平形状のクリ
ックレバー82aと、クリックレバー82aの側面から長穴7fを貫通するように延伸す
る軸部82bと、を有する。操作部材82は、例えば、真鍮等の金属材料から作成される
クリックレバー82aは、釣り人の操作を受けるために、左側板7Aから外方に露出し
ている。クリックレバー82aは、平面視において略円形の形状を有する。クリックレバ
ー82aは、釣り人の操作に応じて、凹部7g内でスプール軸3Aに接離する方向にスラ
イド可能に構成される。
本発明の一実施形態において、軸部82bは、概ね円柱形状に形成される。この場合、
軸部82bをその軸に垂直な面で切断した断面は図5に示すように円形となる。軸部82
bは、第1の孔部81aの位置又は第2の孔部81bの位置のいずれかに位置決めされる
。軸部82bは、その軸に垂直な方向で切断したときの円形状の断面の半径が、第1の孔
部81aの半径r1及び/又は第2の孔部81bの半径r2と略等しくなるように形成さ
れる。これにより、軸部82bは、第1の孔部81a又は第2の孔部81bに確実に保持
される。
係合爪83は、操作部材82の軸部82bに、当該軸部82bの軸周りに揺動可能に設
けられる。図6に示されているように、係合爪83は、軸部82bの周囲を囲むように形
成された取付部83aと、当該取付部83aの先端から延伸する基端部83bと、当該基
端部83bの先端から延伸し、当該基端部83bよりも幅広に形成された中間部83cと
、当該中間部83cの先端から延伸し先細に形成された先端部83dと、を有する。図3
に示すように、係合爪83は、取付部83a及び基端部83bはスプール軸3Aと概ね直
交する方向に延伸し、中間部83c及び先端部84dはスプール軸3Aと直交する方向に
対してやや前方に傾いて延伸してもよい。
図7及び図9に示すように、係合爪83は、軸部82bが第1の孔部81aにあるとき
に、その先端部83dが歯車3の歯3B1の回転軌道と干渉する位置にあり、他方、軸部
82bが第2の孔部81bにあるときに、その先端部83dが歯車3の歯3B1の回転軌
道から離反する位置にあるように構成及び配置される。軸部82bが第1の孔部81aに
あるときには係合爪83が歯車3Bの歯3B1と係合可能なので、本明細書において、軸
部82bが第1の孔部81aにあるときの係合爪83の位置を係合位置と呼ぶことがある
。軸部82bが第2の孔部81aにあるときには係合爪83が歯車3Bの歯3B1と係合
しないので、本明細書において、軸部82bが第2の孔部81bにあるときの係合爪83
の位置を解放位置と呼ぶことがある。
係合爪83が係合位置にあるときにスプール3が回転すると、歯車3Bはスプール3と
連動して回転するので、歯車3Bの歯3B1が係合爪83と衝突することによりクリック
音が発生する。他方、係合爪83が解放位置にあるときには、係合爪83が歯車3Bの歯
3B1の回転軌道から離反した位置にあるため、スプール3が回転しても係合爪83と歯
車3の歯3B1は衝突せず、したがってクリック音は発生しない。
釣り人は、クリックレバー82aの操作により、軸部82bの位置を移動させることが
できる。例えば、図7及び図9に示すように軸部82bが第1の孔部81aに保持されて
いるときには、クリックレバー82bをスプール軸3Aから離反する方向にスライドさせ
ることにより、軸部82bを第1の孔部81aから第2の孔部81bに移動させることが
できる。このとき、軸部82bは、第1の孔部81aからチャネル81cを通って第2の
孔部81bまで移動することができる。カラー81は弾性部材製であるため、軸部82b
がチャネル81cを通過するときには、チャネル81cが軸部82bによって外側に押し
広げられる。
これとは逆に、図8及び図10に示すように軸部82bが第2の孔部81bに保持され
ているときには、クリックレバー82bをスプール軸3Aに接近する方向にスライドさせ
ることにより、軸部82bを第2の孔部81bから第1の孔部81aに移動させることが
できる。このとき、軸部82bは、第2の孔部81bからチャネル81cを通って第1の
孔部81aまで移動することができる。
上記の実施形態においては、第1の孔部81aの中心と第2の孔部81bの中心との距
離L1が、第1の孔部の半径r1と第2の孔部の半径r2との和よりも大きいため、第1
の孔部81a及び第2の孔部81bが互いと重複しないように配されている。これにより
、第1の孔部及び第2の孔部が互いと重複するように配されている場合と比べて、操作部
材82のストロークを長くすることができる。これにより、第1の孔部81aに保持され
ている操作部材82の軸部82bが誤って第2の孔部81bに移動することを抑制できる
。また、第2の孔部81bに保持されている操作部材82の軸部82bが誤って第1の孔
部81aに移動することを防止できる。
上記実施形態によれば、軸部82bが合成樹脂製のカラー81を介して、リール本体1
に取り付けられる。よって、操作部材82の金属製の軸部82bがリール本体1(例えば
、貫通孔7fを画定する側壁)と直接接触することを防止できる。これにより、リール本
体11が金属製であっても電食の発生を防止することができる。
上記実施形態によれば、操作部材82の軸部82bが第1の孔部81aと第2の孔部8
1bとの間で移動するときに通過するチャネル81cの幅W1が、当該操作部材の軸部の
直径の1/2よりも狭くなっている。したがって、軸部82bが第1の孔部81a又は第
2の孔部81bから不意に離脱することを抑制できる。
発音機構80は、一部が切り欠かれたC字状のバネ部材84を備えても良い。バネ部材
84は、図7及び図8に示すように、スプール軸3Bの周りを囲むように設けられる。バ
ネ部材84の切り欠きには、係合爪83が挿通されている。したがって、係合爪83には
、バネ部材84からの付勢力が作用している。係合爪83が係合位置にあるときには、係
合爪83の幅狭の基端部83bがバネ部材84の切り欠きを画定する端部と係合している
。このバネ部材84からの付勢力により、係合爪83は、係合位置により確実に保持され
る。このとき、軸部82bも第1の孔部81aにより確実に保持される。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説
明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、
材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に
説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態に
おいて説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1 リール本体
3 スプール
3a フランジ
3B 歯車
5 ハンドル
7 フレーム
7A 左側板
7B 右枠体
15 カバー体
16 支持部材
20 巻き取り駆動機構
50 ドラグ機構
70 クラッチ機構
80 発音機構
81 カラー
81a 第1の孔部
81b 第2の孔部
81c チャネル
82 操作部材
82a クリックレバー
82b 軸部
83 係合爪

Claims (6)

  1. リール本体と、
    当該リール本体にスプール軸の周りを回転自在に支持されたスプールと、
    前記スプールと連動して回転するように構成された歯車と、
    前記リール本体に装着され、円形の第1の孔部及び円形の第2の孔部を有する弾性部材
    製のカラーと、
    前記カラーに装着され、前記第1の孔部又は前記第2の孔部に選択的に保持される操作
    部材と、
    前記操作部材に設けられ、前記操作部材が前記第1の孔部に保持されているときに前記
    歯車と係合する一方前記操作部材が前記第2の孔部に保持されているときに前記歯車と係
    合しないように構成された係合爪と、
    を備え、
    前記カラーは、前記第1の孔部の中心と前記第2の孔部の中心との距離が前記第1の孔
    部の半径と前記第2の孔部の半径との和よりも大きくなるように構成された、両軸受型リ
    ール。
  2. 前記操作部材は、円柱形状の軸部を有しており、当該軸部を介して前記カラーに装着さ
    れる、請求項1に記載の両軸受型リール。
  3. 前記リール本体には、前記スプールのスプール軸と接離する方向に延伸する長穴が形成
    され、
    前記カラーは、前記長穴に装着される、
    請求項1又は請求項2に記載の両軸受型リール。
  4. 前記操作部材は、円柱形状の軸部を有し、当該軸部を介して前記カラーに装着されてお
    り、
    前記軸部は金属製であり、前記カラーは合成樹脂製である、請求項1から請求項3のい
    ずれか1項に記載の両軸受型リール。
  5. 前記カラーは、前記第1の孔部と前記第2の孔部とを接続するチャネルを有する、請求
    項1から請求項4のいずれか1項に記載の両軸受型リール。
  6. 前記操作部材は、円柱形状の軸部を有し、当該軸部を介して前記カラーに装着されてお
    り、
    前記カラーは、前記第1の孔部の中心と前記第2の孔部の中心とを結ぶ仮想線に直交す
    る方向における前記チャネルの幅が前記軸部の直径の1/2よりも狭くなるように構成さ
    れている、
    請求項5に記載の両軸受型リール。
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