JP2018174087A - 加熱装置 - Google Patents

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Takashi Saito
隆 齋藤
本村 博久
Hirohisa Motomura
本村  博久
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Abstract

【課題】受電コイルと電熱部を結線することなく送電コイルの電磁誘導により電熱部を非接触で加熱できるようにする。【解決手段】受電コイルを有し、受電コイルにより第1閉回路を形成するとともに、送電コイル22による磁界変化に応じて第1閉回路に誘導電流が流れると、第1閉回路に流れる誘導電流に応じてさらなる二次的な磁界変化を生じさせる受電回路12を備える。電熱部11は、電熱材をループ状に形成した第2閉回路として構成され、受電回路12によって生じた二次的な磁界変化に応じた誘導電流が第2閉回路に流れることにより発熱する。【選択図】図1

Description

本発明は、被装着物に配置された電熱部を電磁誘導により加熱する加熱装置に関するものである。
従来、特許文献1にされた誘導加熱調理器がある。この誘導加熱調理器は、調理容器を設置するトッププレートと、トッププレートの下に設けられ調理容器を加熱する誘導加熱コイルを含むインバータと、インバータを制御する制御部と、を備えている。
国際公開第2011−155180号
上記特許文献1に記載された誘導加熱調理器を車両に適用して、例えば、送電コイルを車両の床面等に設置し、この送電コイルの電磁誘導により乗員の履物内に配置された被加熱部材を加熱することが考えられる。この際、乗員の履物内に配置される被加熱部材は、図7に示すように、電熱材90と受電コイル91とをループ状に接続した構成とすることが考えられる。
ここで、一般的に電熱材90として高抵抗のニクロム線が用いられる。しかし、ニクロム線は半田付けが難しいことから、電熱材90と受電コイル91の接続は、接続端子やカシメ等により結線する必要がある。
しかしながら、このように結線により電熱材90と受電コイル91を接続する構成では、乗員に異物感を与えてしまうといった問題や、経時変化により破損しやすいといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、受電コイルと電熱部を結線することなく送電コイルの電磁誘導により電熱部を非接触で加熱できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、被装着物に配置された電熱部(11)を電磁誘導により加熱する加熱装置であって、交流駆動回路(21)により生成された交流信号に応じた交流電流が流れることにより磁界変化を生じさせる送電コイル(22)と、受電コイル(121)を有し、受電コイルにより第1閉回路を形成するとともに、送電コイルによる磁界変化に応じて第1閉回路に誘導電流が流れると、該第1閉回路に流れる誘導電流に応じてさらなる二次的な磁界変化を生じさせる受電回路(12)と、を備え、電熱部は、電熱材をループ状に形成した第2閉回路として構成され、受電回路によって生じた二次的な磁界変化に応じた誘導電流が第2閉回路に流れることにより発熱することである。
このような構成によれば、受電回路は、受電コイルを有し、受電コイルにより第1閉回路を形成するとともに、送電コイルによる磁界変化に応じて第1閉回路に誘導電流が流れると、該第1閉回路に流れる誘導電流に応じてさらなる二次的な磁界変化を生じさせ、電熱部は、電熱材をループ状に形成した第2閉回路として構成され、受電回路によって生じた二次的な磁界変化に応じた誘導電流が第2閉回路に流れることにより発熱するので、受電コイルと電熱部を結線することなく送電コイルの電磁誘導により電熱部を非接触で加熱することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態の加熱装置の全体構成を示した模式図である。 本発明の第1実施形態の加熱装置の中敷の正面図である。 本発明の第2実施形態の加熱装置の中敷の正面図である。 本発明の第3実施形態の加熱装置の中敷の正面図である。 本発明の第4実施形態の加熱装置の全体構成を示した模式図である。 本発明の第5実施形態の加熱装置の全体構成を示した模式図である。 課題について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る加熱装置について図1〜図2を用いて説明する。図1は、本実施形態の加熱装置の全体構成を示した模式図である。図2は、乗員の人体に装着される被装着物としての靴1の内部に配置された中敷10の正面図である。本加熱装置は、車両に設置された送電コイル22を用いて、車両の乗員の靴1の中敷10に設けられた電熱部11を電磁誘導により非接触で加熱する。
本加熱装置は、直流電源20、交流駆動回路21および送電コイル22を備えている。
直流電源20は、車両に搭載されたバッテリにより構成されており、例えば、40ボルトの直流電圧を出力する。
交流駆動回路21は、図示しないインバータを有し、このインバータにより直流電源20から供給される直流電力から交流電力を生成する。交流駆動回路21は、所定周波数(例えば、25kHz)の交流信号を生成し、生成した交流信号を送電コイル22に出力する。交流駆動回路21から送電コイル22に交流信号が出力されると、送電コイル22に交流信号に応じた交流電流が流れる。
送電コイル22は、車両の床面に配置されている。なお、送電コイル22の上には、フロアマット30が配置されている。送電コイル22は、銅よりなるコイル線を渦巻き状にした銅巻線により構成されている。送電コイル22は、交流駆動回路21により生成された交流信号に応じた交流電流が流れることにより、図1に示すような磁界変化M1を生じさせる。
乗員の靴1はフロアマット30の上に配置される。この靴1の内部には、図2に示すような中敷10が設けられている。中敷10における乗員の足裏と接触する面側には、共振回路12および電熱部11が配置された耐熱シート13が設けられている。なお、中敷10と耐熱シート13は、一体となっている。
共振回路12は、受電コイル121およびコンデンサ122を有し、受電コイル121およびコンデンサ122をループ状に接続した第1閉回路C1を形成するとともに、送電コイル22による磁界変化に応じて第1閉回路C1に誘導電流が流れると、所定の発振周波数で共振し、図1に示すように、該誘導電流に応じてさらなる二次的な磁界変化M2を生じさせる。
受電コイル121は、銅よりなるコイル線を渦巻き状にした銅巻線により構成されている。また、受電コイル121を構成している銅券線は、耐熱シート13に埋設されている。受電コイル121は、損失が少なく、Q値(Quality Factor)の高いものが用いられる。耐熱シート13は、中敷10と同一形状を成しており、中敷10における乗員の足裏側に接着されている。受電コイル121は、中敷10の踵部に配置されている。コンデンサ122は、小型のチップコンデンサにより構成されており、耐熱シート13に埋設されている。
ここで、受電コイル121およびコンデンサ122をループ状に接続した第1閉回路C1は、受電コイル121の抵抗をR、受電コイル121のインダクタンスをL、コンデンサ122の静電容量をCとしたRLC直列共振回路とみなすことができる。
なお、角周波数をω、コンデンサ122のリアクタンスを1/ωC、受電コイル121のリアクタンスをωLとすると、1/ωC=ωLの条件が成立したとき、第1閉回路C1は直列共振する。また、角周波数ωは、交流駆動回路21により生成された交流信号の周波数をfとすると、ω=2πfとして表される。したがって、第1閉回路C1の共振周波数fは、次の数式1で表される。
Figure 2018174087
電熱部11は、ニクロム線を用いて構成されている。具体的には、電熱部11は、耐熱シート13に埋設されている。電熱部11は、第1閉回路C1を囲うようにループ状の第2閉回路C2を形成している。本実施形態の電熱部11は、1ターンで第1閉回路C1を囲うように形成されている。なお、本実施形態の電熱部11は、9Ω程度の抵抗値を有している。
次に、本実施形態に係る加熱装置の作動について説明する。
車両の乗員の操作に応じて直流電源20から直流電圧が出力されると、交流駆動回路21により交流信号が生成され、この交流信号に応じた交流電流が送電コイル22に流れ、送電コイル22から電磁波が放射される。このように、送電コイル22から電磁波が放射されると、送電コイル22と受電コイル121の内部を通る主磁束が形成され、送電コイル22と受電コイル12が結合し、電力が送電コイル22と受電コイル12の間の空間を伝わる。
すなわち、交流駆動回路21により生成された交流電流が送電コイル22に流れると、送電コイル22の周りに、図1に示すような磁界変化M1が生じる。そして、この磁界変化M1に応じて第1閉回路C1に誘導電流が流れると、第1閉回路C1は所定の共振周波数fで共振し、第1閉回路C1を構成している受電コイル121から二次的な電磁波が放射される。そして、図1に示すように、第1閉回路C1に流れる誘導電流に応じてさらなる二次的な磁界変化M2が生じる。
この二次的な磁界変化M2に応じた誘導電流が第2閉回路C2に流れることにより電熱部11は発熱し、この熱により靴1の内部が加熱される。
つまり、本実施形態の加熱装置は、図7に示したような高抵抗の電熱材90と受電コイル91とをループ状に接続した回路で送電コイル22からの電力を受電するのではなく、Q値の高い受電コイル121により送電コイル22からの電力を低損失で受電するとともに、この受電コイル121によって二次的に発せられる電磁波により加熱部11を加熱する。これにより、受電コイル121と電熱部11を結線することなく送電コイル22の電磁誘導により電熱部11を非接触で加熱する。
上記した構成において、交流駆動回路21により生成された所定周波数(例えば、25kHz)の交流信号に応じた電磁波を送電コイル22から放射させるとともに、送電コイル22と送電コイル22をフロアマット30を介して近接配置することで、9Ωの抵抗値を有する電熱部11に1.2アンペア(A)の電流が流れることを確認することができた。つまり、靴1の内部を加熱するのに十分な電力を電熱部11に与えられることが確認できた。
上述したように本実施形態の加熱装置は、被装着物に配置された電熱部11を電磁誘導により加熱する加熱装置であって、交流駆動回路21により生成された交流信号に応じた交流電流が流れることにより磁界変化を生じさせる送電コイル22を備えている。また、受電コイル121とコンデンサ122を有し、受電コイル121およびコンデンサ122をループ状に接続した第1閉回路C1を形成するとともに、送電コイル22による磁界変化に応じて第1閉回路C1に誘導電流が流れると、所定周波数で共振し、該第1閉回路C1に流れる誘導電流に応じて二次的な磁界変化を生じさせる共振回路12を備えている。そして、電熱部11は、電熱材をループ状に形成した第2閉回路C2として構成され、共振回路12によって生じた二次的な磁界変化に応じた誘導電流が第2閉回路C2に流れることにより発熱する。
このような構成によれば、共振回路12は、受電コイル121およびコンデンサ122をループ状に接続した第1閉回路C1を形成するとともに、送電コイル22による磁界変化に応じて第1閉回路C1に誘導電流が流れると、所定周波数で共振し、該第1閉回路C1に流れる誘導電流に応じて二次的な磁界変化を生じさせ、電熱部11は、電熱材をループ状に形成した第2閉回路として構成され、共振回路12によって生じた二次的な磁界変化に応じた誘導電流が第2閉回路C2に流れることにより発熱するので、受電コイルと電熱部を結線することなく送電コイルの電磁誘導により電熱部を非接触で加熱することができる。
なお、本実施形態では、受電コイル121とコンデンサ122を有し、受電コイル121およびコンデンサ122をループ状に接続した第1閉回路C1を形成するとともに、送電コイル22による磁界変化に応じて第1閉回路C1に誘導電流が流れると、所定周波数で共振し、該第1閉回路C1に流れる誘導電流に応じて二次的な磁界変化を生じさせる共振回路12を備えている。
これに対し、この共振回路12に代えて、受電コイル121を有し、受電コイル121により第1閉回路C1を形成するとともに、送電コイル22による磁界変化に応じて第1閉回路C1に誘導電流が流れると、該第1閉回路C1に流れる誘導電流に応じて二次的な磁界変化を生じさせる受電回路を備えた構成とすることもできる。
ただし、このような共振させない受電回路を備えた構成よりも、本実施形態のような所定周波数で共振する共振回路12を備えた構成の方が、送電コイル22からの電力を遠距離まで伝えることが可能であり、電熱部11をより効率よく加熱することが可能である。
また、第2閉回路C2は、第1閉回路C1を囲むように配置されている。したがって、第1閉回路C1の周りに第2閉回路C2を広域に形成することができ、電熱部11で加熱できる面積を広くすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る加熱装置について図3を用いて説明する。本実施形態の電熱部11は、第1閉回路C1の周囲を囲んで複数回周回する周回部111と、該周回部111に接続された主発熱部112と、を有している。電熱部11は、耐熱シート13に埋設されたニクロム線により構成されている。
本実施形態の電熱部11は、第1閉回路C1の周囲を囲んで複数回周回する周回部111を有している。このため、周回部111を有していない場合と比較して、共振回路12により生じた二次的な磁界変化に応じた電流が電熱部11により多く流れる。したがって、電熱部11をより効率よく加熱することが可能である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る加熱装置について図4を用いて説明する。上記第1、第2実施形態では、耐熱シート13に埋設された銅巻線により受電コイル121を構成するとともに、耐熱シート13に埋設されたニクロム線により電熱部11を構成している。これに対し、本実施形態では、耐熱シート13に形成された導電パターンにより受電コイル121を構成するとともに、耐熱シート13に形成されたフィルム状の電熱材により電熱部11を構成している。
このように、本実施形態の受電コイル121は、耐熱シート13に形成された導電パターンにより構成されている。また、電熱部11は、耐熱シート13に形成されたフィルム状の電熱材により構成されている。
なお、受電コイル121を構成している導電パターンおよび電熱部11を構成しているフィルム状の電熱材は、同一の耐熱シート13に形成されている。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る加熱装置について図5を用いて説明する。本実施形態の加熱装置は、受電コイル12が、乗員の人体に装着される被装着物としての中敷10より送電コイル22側に配置され、電熱部11は、中敷10に対して送電コイル22側と反対側に配置されている。
これによれば、受電コイル12を、電熱部11と同じように中敷10に対して送電コイル22側と反対側に配置した場合と比較して、受電コイル12と送電コイル22との距離を短くすることができる。また、ユーザが受電コイル12の位置を視認しやすくなるので、ユーザが受電コイル12を送電コイル22に容易に近づけることが可能である。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る加熱装置について図6を用いて説明する。本実施形態の加熱装置は、1つの受電コイル121に対し、2つの第2閉回路C2を備えている。このおように、1つの受電コイル121に対し、電熱材をループ状に形成した2つの第2閉回路C2を備えることもできる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、車両の床面に送電コイル22を配置して、乗員に装着される被装着物に配置された電熱部11を電磁誘導により加熱する例を示したが、このような用途に限定されるこのではなく、例えば、学習塾、病院、映画館等の各種建物の床面に送電コイル22を配置して、ユーザの被装着物に配置された電熱部11を電磁誘導により加熱するようにしてもよい。
(2)上記第1実施形態では、中敷10における乗員の足裏と接触する面側に、共振回路12および電熱部11が配置された耐熱シート13を設けた。これに対し、中敷10における乗員の足裏と接触する面と反対面側に、共振回路12および電熱部11が配置された耐熱シート13を設けてもよい。
(3)上記第3実施形態では、受電コイル121を被装着物の送電コイル22側に配置し、電熱部11を被装着物の人体側に配置したが、受電コイル121および電熱部11を、それぞれ被装着物である靴1の人体側に配置してもよい。
(4)上記各実施形態では、被装着物としての靴1の配置される中敷10における乗員の足裏と接触する面側に、共振回路12および電熱部11が配置された耐熱シート13を設けた。これに対し、靴下等の衣類を被装着物として、この衣類に共振回路12および電熱部11を配置するようにしてもよい。
(5)上記各実施形態では、第2閉回路C2が第1閉回路C1を囲むように配置されているが、第1閉回路C1が第2閉回路C2を囲むように配置してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、被装着物に配置された電熱部を電磁誘導により加熱する加熱装置であって、交流駆動回路により生成された交流信号に応じた交流電流が流れることにより磁界変化を生じさせる送電コイルを備えている。また、受電コイルを有し、受電コイルにより第1閉回路を形成するとともに、送電コイルによる磁界変化に応じて第1閉回路に誘導電流が流れると、該第1閉回路に流れる誘導電流に応じてさらなる二次的な磁界変化を生じさせる受電回路と、を備え、電熱部は、電熱材をループ状に形成した第2閉回路として構成され、受電回路によって生じた二次的な磁界変化に応じた誘導電流が第2閉回路に流れることにより発熱する。
また、第2の観点によれば、受電回路は、さらに、コンデンサを有し、受電コイルおよびコンデンサをループ状に接続した第1閉回路を形成するとともに、送電コイルによる磁界変化に応じて第1閉回路に誘導電流が流れると、所定周波数で共振し、該第1閉回路に流れる誘導電流に応じて二次的な磁界変化を生じさせる共振回路である。
したがって、コンデンサを有しておらず、所定周波数で共振しない構成と比較して、送電コイルからの電力を遠距離まで伝えることが可能であり、電熱部をより効率よく加熱することが可能である。
また、第3の観点によれば、第2閉回路は、第1閉回路を囲むように配置されている。したがって、第1閉回路の周りに第2閉回路を広域に形成することができ、電熱部で加熱できる面積を広くすることができる。
また、第4の観点によれば、電熱部は、第1閉回路の周囲を囲んで複数回周回する周回部と、該周回部に接続された主発熱部と、を有している。このため、周回部を有していない場合と比較して、共振回路により生じた二次的な磁界変化に応じた電流が電熱部により多く流れる。したがって、電熱部をより効率よく加熱することが可能である。
また、第5の観点によれば、電熱部は、耐熱シートに形成されたフィルム状の電熱材により構成されており、受電コイルは、耐熱シートに形成された導電パターンにより構成されている。このように、電熱部を、耐熱シートに形成されたフィルム状の電熱材により構成し、受電コイルを、耐熱シートに形成された導電パターンにより構成することができる。
また、第6の観点によれば、フィルム状の電熱材および導電パターンは、同一の耐熱シートに形成されている。このように、フィルム状の電熱材および導電パターンを、同一の耐熱シートに形成することができる。
また、第7の観点によれば、被装着物は、中敷であり、受電コイルは、中敷より送電コイル側に配置され、電熱部は、中敷に対して送電コイル側と反対側に配置されている。
したがって、受電コイルを、電熱部と同じように中敷に対して送電コイル側の反対側に配置した場合と比較して、受電コイルと送電コイルとの距離を短くすることができる。また、ユーザが受電コイルの位置を視認しやすくなるので、ユーザが受電コイルを送電コイルに容易に近づけることが可能である。
また、第8の観点によれば、被装着物は、衣類となっている。このように、被装着物を衣類とすることもできる。
また、第9の観点によれば、1つの受電コイルに対し、複数の第2閉回路を備えている。このように、1つの受電コイルに対し、複数の第2閉回路を備えることもできる。
また、第10の観点によれば、第1閉回路は、第2閉回路を囲むように配置されている。このように、第1閉回路を、第2閉回路を囲むように配置することもできる。
また、第11の観点によれば、車両に搭載される加熱装置であって、送電コイルは、車両の床に設置され、電熱部は、車両の乗員の被装着物としての靴に配置され、靴が送電コイルに近付いたときに、送電コイルによる磁界変化に応じて第1閉回路に誘導電流が流れることである。このように、車両に搭載される加熱装置に適用することもできる。
10 中敷
11 電熱部
12 共振回路
121 受電コイル
122 コンデンサ
13 耐熱シート
20 直流電源
21 交流駆動回路
22 送電コイル

Claims (11)

  1. 被装着物に配置された電熱部(11)を電磁誘導により加熱する加熱装置であって、
    交流駆動回路(21)により生成された交流信号に応じた交流電流が流れることにより磁界変化を生じさせる送電コイル(22)と、
    受電コイル(121)を有し、前記受電コイルにより第1閉回路を形成するとともに、前記送電コイルによる磁界変化に応じて前記第1閉回路に誘導電流が流れると、該第1閉回路に流れる誘導電流に応じてさらなる二次的な磁界変化を生じさせる受電回路(12)と、を備え、
    前記電熱部は、電熱材をループ状に形成した第2閉回路として構成され、前記受電回路によって生じた前記二次的な磁界変化に応じた誘導電流が前記第2閉回路に流れることにより発熱する加熱装置。
  2. 前記受電回路は、さらに、コンデンサ(122)を有し、前記受電コイルおよび前記コンデンサをループ状に接続した前記第1閉回路を形成するとともに、前記送電コイルによる磁界変化に応じて前記第1閉回路に誘導電流が流れると、所定周波数で共振し、該第1閉回路に流れる誘導電流に応じて前記二次的な磁界変化を生じさせる共振回路である請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記第2閉回路は、前記第1閉回路を囲むように配置されている請求項1または2に記載の加熱装置。
  4. 前記電熱部は、前記第1閉回路の周囲を囲んで複数回周回する周回部(111)と、該周回部に接続された主発熱部(112)と、を有している請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記電熱部は、耐熱シートに形成されたフィルム状の電熱材により構成されており、
    前記受電コイルは、耐熱シートに形成された導電パターンにより構成されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の加熱装置。
  6. 前記フィルム状の電熱材および前記導電パターンは、同一の前記耐熱シートに形成されている請求項5に記載の加熱装置。
  7. 前記被装着物は、中敷であり、
    前記受電コイルは、前記中敷より前記送電コイル側に配置され、前記電熱部は、前記中敷に対して前記送電コイル側の反対側に配置されている請求項1ないし6のいずれか1つに記載の加熱装置。
  8. 前記被装着物は、衣類である請求項1ないし6のいずれか1つに記載の加熱装置。
  9. 1つの前記受電コイルに対し、複数の前記第2閉回路を備えている請求項1ないし8のいずれか1つに記載の加熱装置。
  10. 前記第1閉回路は、前記第2閉回路を囲むように配置されている請求項1または2に記載の加熱装置。
  11. 車両に搭載される加熱装置であって、
    前記送電コイルは、前記車両の床に設置され、
    前記電熱部は、前記車両の乗員の被装着物としての靴に配置され、
    前記靴が前記送電コイルに近付いたときに、前記送電コイルによる磁界変化に応じて前記第1閉回路に誘導電流が流れる請求項1ないし10のいずれか1つに記載の加熱装置。
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