JP2018173746A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適切な動き情報を用いた画像処理を実現可能にすることを課題とする。【解決手段】動き情報算出部(201)は、対象画像間の動き情報を取得する。オクルージョン情報算出部(202)は、対象画像間のオクルージョン情報を生成する。画像補間処理部(204)は、動き情報とオクルージョン情報とに基づいて動き情報の優先度を決定し、優先度に基づいて重み付けした動き情報を用いて対象画像に所定の画像処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、動きのある被写体領域を含む画像を処理する画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
従来、時間的に連続する画像間の動き情報を検出し、その動き情報を用いて画像の生成、補正等の画像処理を行う画像処理装置が知られている。ここで、画像内に動体等の被写体領域があると、時間的に連続する画像間で例えば動体の被写体領域と他の被写体領域とが交差することがある。このように動体等の被写体領域が交差する場合、画像処理の対象となっている座標位置において複数の動き情報が検出されることがある。そして、対象座標位置において複数の動き情報が検出された場合、画像処理の際には、それら複数の動き情報の中で何れの動き情報を用いるかの判断が必要になる。なお、例えば特許文献1には、画像内の各被写体領域の奥行き情報を用いることにより、複数の動き情報の中で何れの動き情報を用いるかを判別可能にする技術が開示されている。
特開2011−155431号公報
ここで、例えば動体の被写体領域が交差等することで、画像処理の対象座標位置で複数の動き情報が検出された場合において、例えば不適切な動き情報が用いられてしまうと、誤った画像処理が行われてしまうことになる。なお、特許文献1の技術では、奥行き情報に基づいて画像処理に用いる動き情報を選択するが、例えば装置の能力不足などの様々な理由により奥行き情報を取得できなかった場合には、適切な動き情報を判別できなくなる。
そこで、本発明は、適切な動き情報を用いた画像処理を実現可能にすることを目的とする。
本発明は、対象画像間の動き情報を取得する取得手段と、前記対象画像間のオクルージョン情報を生成する生成手段と、前記動き情報と前記オクルージョン情報とに基づいて前記動き情報の優先度を決定する決定手段と、前記優先度に基づいて重み付けした動き情報を用いて対象画像に所定の画像処理を行う処理手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、適切な動き情報を用いた画像処理が実現可能となる。
本実施形態の画像処理装置(撮像装置)の概略構成を示す図である。 補間画像生成部の概略構成を示す図である。 補間画像生成処理の全体の流れを示すフローチャートである。 動き情報算出処理のフローチャートである。 動き情報算出処理の説明図である。 オクルージョン情報算出処理のフローチャートである。 基準画像及び参照画像と順方向及び逆方向の動き情報の説明図である。 オクルージョン領域の動き情報推定処理の説明図である。 画像補間処理のフローチャートである。 動き情報の補正処理の説明図である。 対象座標を終点とする動き情報検出処理の説明図である。 動き情報の優先度算出処理のフローチャートである。 動き情報の移動元座標と移動先座標の算出処理の説明図である。 移動元座標及び移動先座標と優先度の対応テーブル例を示す図である。 対象座標の画素補間処理の説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態では、画像処理の一例として、時間軸上で連続(例えば隣接)した画像間で動き情報を検出し、その動き情報を用いて補間画像を生成する例を挙げる。また、本実施形態では、画像内に動体等の被写体領域があり、時間軸上で連続した画像間で例えば被写体領域同士が交差するような場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態の画像処理装置の一適用例である撮像装置100の概略構成例を示す図である。なお、本実施形態における撮像装置100は、例えば、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、カメラ機能を備えたスマートフォンやタブレット端末等の各種携帯端末、工業用カメラ、車載カメラ、医療用カメラ等の何れにも適用可能である。
制御部101は例えばCPUであり、撮像装置100の動作を制御する動作プログラムを後述のROM102より読み出し、後述のRAM103に展開して実行して、撮像装置100が備える各部の動作を制御する。ROM102は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、前述の動作プログラムに加え、各部の動作に必要なパラメータ等をも記憶する。RAM103は、書き換え可能な揮発性メモリであり、撮像装置100が備える各部の動作において各部から出力されたデータを一時的に記憶する記憶領域として用いられる。
光学系104は、ズームレンズ、フォーカスレンズ等を含むレンズ群で構成され、被写体等の光学像を後述する撮像部105の撮像面上に結像させる。撮像部105は、例えばCCDやCMOSセンサー等の撮像素子であり、光学系104により撮像面上に結像された光学像を光電変換し、得られたアナログ画像信号をA/D変換部106に出力する。A/D変換部106は、入力されたアナログ画像信号をデジタル画像データに変換し、得られたデジタル画像データをRAM103に出力する。
画像処理部107は、RAM103に記憶された画像データに対して、ホワイトバランス調整、色補間、ガンマ処理など、様々な画像処理を施す。また、本実施形態の場合、画像処理部107は図2に示す補間画像生成部200を有しており、補間画像生成部200はRAM103に記憶されている画像データを基に補間画像を生成する。補間画像生成部200の構成及び動作の詳細は後述する。
記録部108は着脱可能なメモリカード等を有し、画像処理部107で処理された画像データがRAM103を介して供給され、その画像データを記録画像データとして記録する。また、記録部108は、記録している画像データを読み出して、RAM103を介して、画像処理部107に出力することもできる。表示部109は、LCD(液晶ディスプレイ)等の表示デバイスである。表示部109は、RAM103又は記録部108に記録した画像データに基づく画像や、ユーザからの指示を受け付けるための操作ユーザーインターフェイス画像等を表示する。
図2は、画像処理部107が有する補間画像生成部200の構成例を示す図である。補間画像生成部200は、例えば記録部108に記録された画像データを用いて補間画像を生成する。本実施形態の場合、補間画像生成部200は、時間軸上で連続した各画像を処理の対象画像とし、対象画像間の動き情報を検出し、さらに動き情報の優先度を算出し、その優先度を基に重み付けした動き情報を用いて補間画像を生成する。補間画像生成部200は、図2に示すように、動き情報算出部201、オクルージョン情報算出部202、動き情報推定部203、画像補間処理部204を有して構成されている。
図3は、補間画像生成部200において行われる補間画像生成処理のフローチャートである。以下、図3のフローチャートを参照しながら、図2に示した補間画像生成部200の各部の動作を説明する。なお、図3のフローチャートでは、処理ステップS301〜S304をそれぞれS301〜S304と略記する。また図3のフローチャートの処理は、ハードウェア構成により行われてもよいし、本実施形態の補間画像生成処理に係るプログラムをCPUが実行することにより実現されてもよい。なお、補間画像生成処理のプログラムは各種記録メディアやネットワークを介して供給され、RAMに展開されることによりCPUにより実行可能となされる。また、補間画像生成処理は、一部がソフトウェア構成で残りがハードウェア構成により実現されてもよい。これらのことは後述する他のフローチャートにおいても同様とする。本実施形態における補間画像生成処理には、S301の動き情報算出処理、S302のオクルージョン情報算出処理、S303の動き情報推定処理、S304の画像補間処理が含まれる。
<動き情報算出処理>
図3のS301の処理は、動き情報算出部201で行われる。S301において、動き情報算出部201は、記録部108に記録されている例えば動画の各フレーム画像のうち、時間軸上で連続(隣接)した画像が処理の対象画像として入力され、それら対象画像間で動き情報を算出する。詳細は後述するが、動き情報算出部201は、時間軸上で前の対象画像を基準画像とし、後の対象画像を参照画像として第1の動き情報を算出し、また、時間軸上で後の対象画像を基準画像とし、前の対象画像を参照画像として第2の動き情報を算出する。以下、本実施形態では、時間軸上で前の対象画像を基準画像とし、後の対象画像を参照画像として算出した第1の動き情報を、順方向の動き情報と呼ぶ。一方、時間軸上で後の対象画像を基準画像とし、前の対象画像を参照画像として算出した第2の動き情報を、逆方向の動き情報と呼ぶ。そして、動き情報算出部201は、それら算出した順方向の動き情報及び逆方向の動き情報を、オクルージョン情報算出部202と動き情報推定部203に出力する。
以下、図3のS301において動き情報算出部201が行う動き情報算出処理の詳細について図4及び図5を用いて説明する。図4は図3のS301において動き情報算出部201が行う動き情報算出処理の詳細なフローチャートであり、図5は例えばブロックマッチング法による動き情報算出処理を説明する図である。なお、本実施形態では、動き情報算出処理の例としてブロックマッチング法を挙げて説明するが、動き情報算出処理はこの例に限ったものではなく、例えばいわゆるオプティカルフロー法等により動き情報が算出されてもよい。
図4のS401の処理として、動き情報算出部201は、記録部108に記録されている画像データのうち、時間軸上で連続(隣接)した2枚の対象画像のデータを取得する。そして、動き情報算出部201は、順方向の動き情報を算出する際には、それら2枚の対象画像のうち、時間軸上で前の対象画像を基準画像に設定し、時間軸上で後の対象画像を参照画像に設定する。また、動き情報算出部201は、逆方向の動き情報を算出する際には、時間的に後の画像を基準画像に設定し、時間的に前の画像を参照画像に設定する。
次にS402の処理として、動き情報算出部201は、図5に示すように、基準画像501に対して基準ブロック502を設定する。基準ブロック502は、縦×横が共に画素数BSのブロックである。さらに、S403の処理として、動き情報算出部201は、参照画像503に対して探索範囲505を設定する。探索範囲505は、参照画像503内で、基準画像501の基準ブロック502と同座標位置504を中心とした、縦×横が共に画素数(SR+BS)の範囲である。なお、順方向の動き情報を算出する場合、基準画像501は時間的に前の画像、参照画像503は時間的に後の画像であり、一方、逆方向の動き情報を算出する場合、基準画像501は時間的に後の画像、参照画像503は時間的に前の画像となる。
次にS404の処理として、動き情報算出部201は、参照画像503の探索範囲505内で所定のスキャン順に参照ブロック506を順次設定し、それらスキャン順の参照ブロック506毎に、基準画像501の基準ブロック502との間の相関演算を行う。参照ブロック506は、基準ブロック502と同様の縦×横が共に画素数BSのブロックである。相関演算は、基準ブロック502内の各画素値と、参照ブロック506内の各画素値との差分絶対値和を求める演算となされる。そして、動き情報算出部201は、S404において、探索範囲505内で差分絶対値和の値が最も小さい参照ブロック506の座標位置を、最も相関値が高い座標位置として取得する。図5の例では、参照画像503に設定された探索範囲505内の図中の参照ブロック506の座標位置で最も相関値が高くなっている例を示している。なお、相関値の算出方法は、差分絶対値和を求める例に限定されず、例えば差分二乗和や正規相互相関値に基づいて相関値が算出されてもよい。
次にS405の処理として、動き情報算出部201は、基準ブロック502の座標位置と、最も高い相関値を示した参照ブロック506の座標位置とに基づき動き情報507を算出する。なお、基準ブロック502の座標位置、参照ブロック506の座標位置は、それぞれのブロックの中心座標位置とする。図5の例では、参照画像503内において、基準画像501の基準ブロック502の中心座標位置と同座標位置504から、S404で最も高い相関値が得られた参照ブロック506の中心座標位置までを表す動きベクトルが、動き情報507として算出される。
次にS406の処理として、動き情報算出部201は、図5の基準画像501内の全画素について動き情報(動きベクトル)の算出処理が完了したか否か判定し、全画素の動き情報算出が完了していないと判定(No)した場合には、S402に処理を戻す。S402に処理を戻した場合、動き情報算出部201は、図5の基準ブロック502の座標位置を所定のスキャン順の方向に1画素分移動させた座標位置において基準ブロック502を再設定し、以降、S403からS406までの処理を行う。このように動き情報算出部201は、基準画像501内の全画素に対応した動き情報(動きベクトル)の算出処理が完了するまで、基準ブロック502の位置を順次移動させながら、S402からS406の処理を繰り返す。そして、S406において、全画素の動き情報算出が完了したと判定(Yes)した場合、動き情報算出部201は、S407に処理を進める。なお、動き情報算出部201は、全画素の動き情報を算出するのではなく、所定画素毎に動き情報を算出してもよい。
次にS407において、動き情報算出部201は、順方向の動き情報及び逆方向の動き情報の両方の算出処理が完了したか否か判定し、順方向及び逆方向の動き情報の算出処理が完了していないと判定(No)した場合には、S401に処理を戻す。以下、S407において、順方向の動き情報及び逆方向の動き情報の両方の算出処理が完了したと判定されるまでS401からS407の処理を繰り返す。そして、S407において順方向及び逆方向の動き情報の算出処理が完了したと判定(Yes)した場合、動き情報算出部201は、図4のフローチャートの処理を終了する。以上説明した図4のフローチャートの処理により、図5の基準画像501と参照画像503の画像間における順方向及び逆方向の画素毎の動き情報が算出される。これら順方向及び逆方向の画素毎の動き情報は、RAM103に送られて一時的に記憶される。
<オクルージョン情報算出処理>
図3のフローチャートに説明を戻す。
図3のS302の処理は、オクルージョン情報算出部202において行われる。S302において、オクルージョン情報算出部202は、RAM103に記憶されている順方向の動き情報及び逆方向の動き情報を用いて、対象画像間(基準画像501と参照画像503との間)における画素毎のオクルージョン情報を生成する。本実施形態の場合、オクルージョンとは、動体等の被写体と他の被写体とが交差等することで、前面側の被写体により後方側の被写体が隠されるようになる状態をいう。このため、本実施形態におけるオクルージョン情報は、対象画像の各画素にオクルージョンが生ずるかどうか、つまりオクルージョンの有無を表す情報となされる。
以下、図3のS302においてオクルージョン情報算出部202が行うオクルージョン情報算出処理の詳細について、図6及び図7(a)〜図7(f)を用いて説明する。図6は図3のS302においてオクルージョン情報算出部202が行うオクルージョン情報算出処理の詳細なフローチャートであり、図7(a)〜図7(f)は図6のS601及びS602の処理の説明に用いる図である。
図7(a)は、例えば動画の時間軸上で連続する複数のフレーム画像のうち、オクルージョン情報算出処理の対象となっている例えばN番目の対象画像(以下、N画像とする。)の一部を示した図である。図7(b)は、N画像の次のN+1番目の対象画像(以下、N+1画像とする。)の一部を示した図である。また、図7(a)に示したN画像の中で、オクルージョン情報算出処理の対象となっている画素(以下、対象画素701とする。)は例えば座標(X,Y)=(1,2)の画素であるとする。そして、図7(a)のN画像の中の対象画素701は、次のN+1画像の中では例えば座標(X,Y)=(3,2)の位置に移動したとする。
図7(c)は、図7(a)に示したN画像を基準画像とし、図7(b)に示したN+1画像を参照画像として、図7(a)の対象画素701について算出した順方向の動き情報710の一例を示した図である。また、図7(d)は、図7(c)の例で算出された順方向の動き情報710を表す始点座標と終点座標(以下、第1の終点座標とする。)を示した図である。図7(c)に示すように、図7(a)の対象画素701における順方向の動き情報710は、始点座標(1,2)から右方向に2画素分の移動を表すX:+2,Y:0になっている。すなわち、図7(c)に示したように図7(a)の対象画素701における順方向の動き情報710はX:+2,Y:0であるため、図7(d)に示すように順方向の動き情報710の第1の終点座標としては(X,Y)=(3,2)が算出される。
一方、図7(e)は、図7(b)に示したN+1画素を基準画像とし、図7(a)に示したN画像を参照画像として、図7(b)の対象画素701について算出した逆方向の動き情報711の一例を示した図である。また、図7(f)は、図7(e)の例で算出された逆方向の動き情報711を表す始点座標(つまり第1の終点座標)と終点座標(以下、第2の終点座標とする。)を示した図である。図7(e)に示すように、図7(b)の対象画素701における逆方向の動き情報711は、第1の終点座標(3,2)である始点座標から左方向に2画素分の移動を表すX:−2,Y:0になっている。すなわち、図7(e)に示したように図7(b)の対象画素701における逆方向の動き情報711はX:−2,Y:0であるため、図7(f)に示すように逆方向の動き情報711の第2の終点座標としては(X,Y)=(1,2)が算出される。
前述した図7(a)〜図7(f)の例を用いて図6のS601及びS602の処理を説明する。
図6のS601において、オクルージョン情報算出部202は、RAM103に記憶されている順方向の動き情報を用いて、図7(a)の対象画素701における順方向の動き情報710が示す終点座標を第1の終点座標として算出する。前述の図7(c)及び図7(d)の例の場合、図7(a)の対象画素701の始点座標(1,2)に対応する動き情報710のX:+2,Y:0を基に、座標(3,2)が第1の終点座標として算出される。
次のS602において、オクルージョン情報算出部202は、RAM103に記憶されている逆方向の動き情報711を用いて、図7(b)の対象画素701における逆方向の動き情報711が示す終点座標を第2の終点座標として算出する。前述の図7(e)及び図7(f)の例の場合、図7(b)の対象画素701の始点座標つまり第1の終点座標(3,2)に対応する逆方向の動き情報711のX:−2,Y:0を基に、座標(1,2)が第2の終点座標として算出される。
次に、S603の処理として、オクルージョン情報算出部202は、順方向の動き情報710における始点座標位置(つまり図7(a)の対象画素701に対応した座標位置)と、逆方向の動き情報711における第2の終点座標位置との間の距離を算出する。具体的には、オクルージョン情報算出部202は、順方向の動き情報710における始点座標位置と逆方向の動き情報711における第2の終点座標位置との間のユークリッド距離を算出する。
次に、S604において、オクルージョン情報算出部202は、S603で算出した座標位置間の距離と所定の閾値とを比較し、それら座標位置間の距離が所定の閾値以上である場合、図7(a)の対象画素701はオクルージョン有の画素であると判定する。すなわち、オクルージョンが発生していない場合、順方向の動き情報は高い精度で検出でき、且つ逆方向の動き情報も高精度で検出可能であるため、逆方向の動き情報の第2の終点座標位置は、順方向の動き情報の始点座標位置と一致又は近傍になるはずである。これに対し、オクルージョンが発生している場合には、順方向の動き情報が正しく検出されないため第1の終点座標位置は正しく算出されず、これにより逆方向の動き情報の始点座標位置も正しくない位置となる。このため、オクルージョンが発生している場合には、逆方向の動き情報の終点座標位置である第2の終点座標位置は、順方向の動き情報の始点座標位置とは大きく異なる位置になり、それら座標位置間の距離が大きくなる。したがって、オクルージョン情報算出部202は、S603で算出した座標位置間の距離が所定の閾値以上である場合、図7(a)の対象画素701がオクルージョン有の画素であると判定する。一方、座標位置間の距離が所定の閾値未満である場合、オクルージョン情報算出部202は、図7(a)の対象画素701がオクルージョン無の画素であると判定する。このように、オクルージョン情報算出部202は、S604において、対象画素701についてオクルージョンが生ずる画素(オクルージョン有)、オクルージョンが生じない画素(オクルージョン無)であるかどうかを判定する。そして、オクルージョン情報算出部202は、対象画素701についてのオクルージョン有、オクルージョン無、を表すオクルージョン情報を生成する。
次のS605の処理として、オクルージョン情報算出部202は、対象画像の中の全画素についてオクルージョン情報を算出したか否かを判定する。オクルージョン情報算出部202は、S605において全ての画素のオクルージョン情報を算出していないと判定(No)した場合にはS601に処理を戻し、オクルージョン情報が算出されていない画素についてS601からS604の処理を行う。そして、オクルージョン情報算出部202は、S605において全ての画素のオクルージョン情報を算出したと判定(Yes)した場合には図6のフローチャートの処理を終了する。なお、オクルージョン情報算出部202は、全ての画素のオクルージョン情報を算出するのではなく、所定画素毎にオクルージョン情報を算出してもよい。前述のようにして全画素について算出されたオクルージョン情報は、RAM103に送られて一時的に記憶される。
<オクルージョン領域の動き情報推定処理>
図3のフローチャートに説明を戻す。
図3のS303の処理は、動き情報推定部203により行われる。S303において、動き情報推定部203は、RAM103に記憶されている順方向の動き情報及び逆方向の動き情報とオクルージョン情報とを用いて、オクルージョン領域の動き情報を推定する。オクルージョン領域とは、オクルージョン有となっている画素の領域である。そして、動き情報推定部203は、推定したオクルージョン領域の動き情報を画像補間処理部204に出力する。
以下、図3のS303において動き情報推定部203が行うオクルージョン領域の動き情報推定処理の詳細について、図8(a)〜図8(g)を用いて説明する。
動画の時間軸上で連続する複数のフレーム画像のうち、図8(b)はN番目の画像(N画像)の一部を、図8(c)はN+1番目の画像(N+1画像)の一部を示し、図8(a)はN画像より時間的に前のN−1番目の画像(以下、N−1画像とする。)の一部を示している。また、図8(a)と図8(b)の対象画素801は移動している被写体領域の画素を表し、一方、図8(a)〜図8(c)の被写体領域800は移動せず、且つ対象画素801の被写体領域よりも手前側に存在している被写体の画像領域を表しているとする。また、図8(a)と図8(b)の対象画素801は時間の経過に伴い右側方向に移動しているため、図8(c)のN+1画像では、対象画素(801)が被写体領域800の陰に隠れてしまい見えない状態(オクルージョン有)となっている。
図8(d)は、RAM103に記憶されている逆方向の動き情報のうち、N画像を基準画像とし、N−1画像を参照画像として、図8(b)の対象画素801について算出された逆方向の動き情報810を表した図であるとする。図8(a)と図8(b)に示したように、N−1画像とN画像では対象画素801が被写体領域800に隠されていないため、図8(d)に示すように逆方向の動き情報810は高い精度で算出できている。図8(d)の場合、逆方向の動き情報810は、X:−1,Y:0として算出されている。なお、図8(d)では図示していないが、図8(a)と図8(b)のN−1画像とN画像との間では順方向の動き情報についても算出可能である。
一方、図8(e)は、RAM103に記憶されている順方向の動き情報のうち、N画像を基準画像とし、N+1画像を参照画像として、図8(b)の対象画素801の動き情報を算出する場合の説明図である。ただし図8(c)に示したように、N+1画像では対象画素(801)が被写体領域800の陰に隠れてしまっているため、図8(e)に示すように順方向の動き情報は算出できないか、又は算出されたとしてもその動き情報は正しい情報ではない可能性が高い。すなわちこの場合、オクルージョン領域の動き情報は算出できないことになる。なお、図8(e)では図示していないが、図8(b)と図8(c)のN画像とN+1画像との間では逆方向の動き情報についても算出できないか、又は算出されたとしてもその動き情報は正しい情報ではない可能性が高い。
このため、動き情報推定部203は、対象画素(801)が被写体領域800の陰に隠れてしまうオクルージョンが生じている場合、図8(f)と図8(g)に示すようにしてオクルージョン領域の動き情報を推定する。すなわち、動き情報推定部203は、対象画素(801)が被写体領域800の陰に隠れてしまうオクルージョン領域であるため算出できない順方向の動き情報を、図8(d)のように高い精度で算出されている逆方向の動き情報を基に推定する。具体的には、動き情報推定部203は、図8(b)に示したN画像の対象画素801について正しく算出できている逆方向の動き情報を用い、その動き情報における方向(つまり符号)を反転させた動き情報を、オクルージョン領域の動き領域として推定する。図8(f)は、図8(a)と図8(b)の例ようにオクルージョンが生じていないために、図8(d)のような正しい逆方向の動き情報810が算出されている対象画素820を表している。動き情報推定部203は、対象画素820において算出されている逆方向の動き情報810のX:−1,Y:0の正負を反転させた情報、つまりX:−1の正負が反転されたX:+1,Y:0を、この対象画素820について推定した順方向の動き情報とする。これにより、図8(b)のN画像の対象画素801について、図8(g)に示すように、推定された順方向の動き情報811が得られることになる。このようにして、本実施形態の場合、動き情報推定部203は、被写体領域800の陰に隠れてしまうオクルージョン領域の動き情報811を推定している。そして、オクルージョン領域の推定された順方向の動き情報は、RAM103に送られて一時的に記憶される。
<画像補間>
図3のフローチャートに説明を戻す。
図3のS304の処理は、画像補間処理部204により行われる。S304において、画像補間処理部204は、記録部108から読み出した対象画像のデータと、RAM103に記憶されている順方向の動き情報(S302で算出できた動き情報とS303で推定した動き情報)を用いて、対象画像間の補間画像を生成する。そして、画像補間処理部204は、画像補間処理後の画像データを出力する。
以下、図3のS304において画像補間処理部204が行う画像補間処理の詳細について、図9以降の各図を用いて説明する。
図9は、図3のS304において画像補間処理部204が行う画像補間処理の詳細なフローチャートである。図10(a)〜図10(e)は図9のフローチャートの処理の説明に用いる図である。
図10(a)は、例えば動画の時間軸上で連続する複数のフレーム画像のうち、画像補間処理の対象となっているN番目の画像(N画像)の一部を、図10(b)は、N画像の次のN+1番目の画像(N+1画像)の一部を示した図である。また、図10(a)に示したN画像の中で画像補間処理の対象画素1001は座標(1,2)の画素であり、その対象画素1001は次のN+1画像の中では図10(b)に示すように座標(3,2)の位置に移動したとする。
図10(c)は、前述したように手前側の被写体領域の陰に隠れて算出できなかった動き情報があった場合に、動き情報推定部203の推定処理が行われたことで算出された動き情報1010の一例を示した図である。図10(c)の場合、図10(a)のN画像と図10(b)のN+1画像を基に、座標(1,2)についてX:+2,Y:0の動き情報1010が推定(算出)されているとする。図10(e)は、図10(c)の推定された動き情報1010に対して後述するゲイン処理を施した補正後の動き情報1030を示した図である。図10(e)に示した補正後の動き情報1030は、図10(d)の補間画像内の対象画素1021を生成する際に用いられる動き情報となされる。図10(d)は、図10(a)のN画像と図10(b)のN+1画像を基に生成される補間画像の一部を表した図である。図10(d)の中の対象画素1021は、図10(e)に示した補正後の動き情報1030を用いて、図10(a)と図10(b)の対象画素1001の間を補間した画素として生成される補間画素を表している。
画像補間処理部204は、図9のS901において、画像補間処理の対象画像間を補間する補間画像の時間軸上の位置を決定する。図10(a)と図10(b)の例において、N画像とN+1画像の両対象画像間の時間間隔を「1」として表した場合、画像補間処理部204は、N画像から時間軸上で「1/2」時間間隔分だけ後の位置を、補間画像の時間位置として決定する。なお、図10(d)に示した補間画像は、N画像から時間軸上で「1/2」時間間隔分だけ後の位置の補間画像を表している。
次に、S902において、画像補間処理部204は、図3のS303で推定された動き情報に対して、S901で決定した補間画像の時間軸上の位置に対応したゲイン処理を行う。本実施形態の場合、N画像から時間軸上で「1/2」時間間隔分だけ後の位置が補間画像の時間位置とされており、補間画像の時間軸上の位置に対応したゲイン処理は、S303で推定された動き情報を1/2倍にするゲイン処理とする。推定された動き情報が図10(c)に示した始点座標(1,2)でX:+2,Y:0の動き情報1010である場合、ゲイン処理による補正後の動き情報は、図10(e)に示すように、始点座標(1,2)でX:+1,Y:0の動き情報1030となる。
次にS903において、画像補間処理部204は、図11に示すように、対象画像1110の中の対象画素の座標(対象座標1101とする。)に対し、その座標の周辺で縦×横が共に画素数SXの範囲を、探索範囲1102として設定する。そして、画像補間処理部204は、その探索範囲1102に含まれる複数の動き情報の中で、対象座標1101を終点座標とする動き情報を検出する。対象座標1101を終点座標とする動き情報は一つに限らず複数(つまり一つ以上)検出されることがある。なおここでは、画像補間処理部204は、探索範囲1102の中で、終点座標が対象座標1101と一致する動き情報を検出する例を挙げたが、これには限定されない。例えば画像補間処理部204は、終点座標が対象座標1101を中心とする所定座標範囲内に入っている動き情報を検出するようにしてもよい。この場合も、対象座標1101を中心とする所定座標範囲内に終点座標が入っている動き情報は一つ以上検出されることがある。
<動き情報の優先度算出処理>
次に、S904において、画像補間処理部204は、S903で検出した各動き情報について優先度を算出する。
以下、図9のS904において画像補間処理部204が行う動き情報の優先度算出処理の詳細について、図12〜図14の各図を用いて説明する。図12は、図9のS904において画像補間処理部204が行う動き情報の優先度算出処理の詳細なフローチャートである。図13(a)〜図13(d)は図12のS1202において行われる動き情報の移動元座標と移動先座標の算出処理の説明図である。図14は図12の後述するS1204において行われる動き情報の優先度判定処理に用いられるテーブルの一例を示す図である。
図13(a)は画像補間処理の対象となっている前述したN画像の一部、図13(b)はN画像の次のN+1画像の一部を示した図である。また、図13(a)に示したN画像の中で画像補間処理の対象画素1301は座標(1,2)の画素であり、その対象画素1301は次のN+1画像の中では図13(b)に示すように座標(3,2)の位置に移動したとする。なお、図13(a)、図13(b)、図13(d)の例では、撮影時に撮像装置100がパンニング等されたことで、N画像とN+1画像の間で画像全体の位置が1画素分だけ左方向に移動しているとする。
図13(c)は、N画像において、前述の図3のS303で推定され、さらに図9のS902で補正され、その後図9のS903で検出された、対象座標を終点座標とする動き情報を表した図である。ここで、図13(a)と図13(b)に示したように、対象画素1301はN画像では座標(1,2)、N+1画像では座標(3,2)の位置に移動している。一方、図13(c)に示すように、撮像装置100のパンニング等により、N画像とN+1画像の間では画像全体が1画素分だけ左側に移動しているため、対象画素1301以外の各座標における動き情報はX:−1,Y:0となっている。すなわち、図13(c)に示した動き情報は、図13(a)の対象画素1301に対応した座標(1,2)の動き情報がX:+2,Y:0となり、対象画素1301以外の各座標における動き情報がX:−1,Y:0となっている。図13(d)は、図13(c)に示した動き情報を用いて後述するように算出された、対象画素の移動元座標1321と移動先座標1322を示した図である。
図12のS1201において、画像補間処理部204は、図9のS903で検出された対象座標を終点とする、複数(一つ以上)の動き情報を取得する。
次に画像補間処理部204は、S1202において、S1201で取得した動き情報の移動元座標1321及び移動先座標1322を算出する。ここで、動き情報の移動元座標1321は、図13(a)のN画像の中の対象画素1301の画素座標となされる。図13(a)の例の場合、N画像中の対象画素1301の座標は(1,2)であるため、図13(d)に示すように移動元座標1321は、座標(1,2)となる。移動先座標1322は、図13(b)のN+1画像の中の対象画素1301と同座標の、図13(a)のN画像中の座標である。画像補間処理部204は、図13(c)に示すように移動元座標(1,2)における動き情報のX:+2を基に終点座標(3,2)を算出する。このとき終点座標(3,2)で算出されている動き情報はX:−1,Y:0となっているが、この動き情報のX:−1,Y:0は、撮像装置100がパンニング等されて画像全体が左側方向に移動したことにより算出された動き情報である。このため、画像補間処理部204は、終点座標(3,2)の動き情報X:−1,Y:0については、パンニング等による画像全体の動き分を相殺するように例えば符号を反転させたX:+1,Y:0を基に、移動先座標として座標(4,2)を算出する。
次に、S1203において、画像補間処理部204は、S1202で算出した移動元座標1321及び移動先座標1322に対応するオクルージョンの有無を、図3のS302で算出したオクルージョン情報を用いて取得する。オクルージョン情報は、前述したようにオクルージョン有、オクルージョン無が画素毎に設定された情報であり、図14に示すように、移動元座標1321及び移動先座標1322についてもそれぞれオクルージョンの有無が設定されている。
さらに、S1204において、画像補間処理部204は、S1203で算出した移動元座標1321及び移動先座標1322に対応するオクルージョンの有無を基に、図14に示したテーブルを用いて動き情報の優先度を判定する。図14のテーブルは、移動元座標及び移動先座標に対応するオクルージョンの有無と、優先度の高低を表す優先度1〜優先度4との対応関係を示している。例えば、移動元座標と移動先座標が共にオクルージョン無の場合は最も高い優先度1となされ、移動元座標がオクルージョン無で移動先座標がオクルージョン有の場合は優先度2となされている。また例えば、移動元座標がオクルージョン有で移動先座標がオクルージョン無の場合は優先度3となされ、移動元座標と移動先座標が共にオクルージョン有の場合は最も低い優先度4となされている。
S1204の後、画像補間処理部204は、S1205において、図9のS903で検出された全ての動き情報の優先度判定が完了したか否かを判定する。画像補間処理部204は、S1205において全ての動き情報の優先度判定が完了していないと判定(No)した場合にはS1202に処理を戻し、未判定の動き情報についてS1202からS1204の処理を行う。そして、画像補間処理部204は、S1205において全ての動き情報の優先度判定が完了したと判定(Yes)した場合には図12のフローチャートの処理を終了する。画像補間処理部204は、以上説明したようにして優先度判定を行う。
図9のフローチャートに説明を戻す。
図9のS905において、画像補間処理部204は、S904で算出した、各動き情報の優先度に基づいて、各動き情報に重み付けを行う。例えば、画像補間処理部204は、優先度が最も高い優先度1の動き情報に対しては重みを1に設定し、それ以外の優先度2〜優先度4の動き情報に対しては重みを"0"に設定するような重み付けを行う。また、画像補間処理部204は、最も高い優先度1の動き情報が複数ある場合には、それら優先度1の複数の動き情報の重みの合計が"1"になるように、任意の数値の重みを設定してもよい。また、画像補間処理部204は、前述した動き情報の優先度に基づいて、1以上の動き情報を画像補間処理に用いるように、各動き情報に対する重み付けを行ってもよい。
次に、S906において、画像補間処理部204は、S905で重み付けした動き情報を用いて画素補間処理を行う。図15(a)、図15(b)はそれぞれ画素補間処理の例を示す図である。図15(a)は画素値M1の画素1504に対して重み"1"の動き情報1502を用い、画素値M2の画素1505に対して重み"0"の動き情報1503を用いて、画素補間処理1501による補間画素1506が生成される例を示している。図15(a)は、例えば優先度が最も高い優先度1の動き情報に対して重みを1に設定し、それ以外の優先度2〜優先度4の動き情報に対して重みを"0"に設定した場合の一例である。図15(a)の例の場合、補間画素1506は画素値M1の画素1504となり、この画素値M1の補間画素1506によって対象座標の画素補間が行われる。図15(b)は画素値M1の画素1510には重み"0.5"の動き情報1508を用い、画素値M2の画素1511には重み"0.5"の動き情報1509を用いて、画素補間処理1507により補間画素1512が生成される例を示している。図15(b)は、1以上の動き情報を画像補間処理に用いるように、各動き情報に対して重み付けを行う場合の一例である。図15(b)の例の場合、補間画素1512は画素値が(M1×0.5)+(M2×0.5)の画素となり、この補間画素1512によって対象座標の画素補間が行われる。
次に、S907において、画像補間処理部204は、全ての対象座標の画素補間が完了したか否かを判定する。画像補間処理部204は、S907において全ての対象座標の画素補間が完了していないと判定(No)した場合にはS903に処理を戻し、画素補間が完了していない対象座標についてS903からS906の処理を行う。そして、画像補間処理部204は、S907において全ての対象座標の画素補間が完了したと判定(Yes)した場合には図9のフローチャートの処理を終了する。画像補間処理部204は、以上説明したようにして補間画像を生成する。
以上説明したように、本実施形態の撮像装置100においては、動き情報とオクルージョン情報を基に動き情報に対する優先度を算出し、その優先度を基に重み付けした適切な動き情報を用いた画像補間処理を行う。これにより、本実施形態の撮像装置100によれば、良好な画質の補間画像を生成することができる画像処理を実現可能となる。
なお、前述した実施形態では、画像処理の例として重み付けした動き情報を用いた画像補間処理を挙げたが、動き情報を用いる他の各種画像処理にも本発明は適用可能である。他の画像処理としては、例えばフィルター処理、位置合わせ処理、モーションブラー付与処理等を挙げることができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:撮像装置、101:制御部、102:ROM、103:RAM、104:光学系、105:撮像部、107:画像処理部、108:記録部、200:補間画像生成部、201:動き情報算出部、202:オクルージョン情報算出部、203:動き情報推定部、204:画像補間処理部

Claims (17)

  1. 対象画像間の動き情報を取得する取得手段と、
    前記対象画像間のオクルージョン情報を生成する生成手段と、
    前記動き情報と前記オクルージョン情報とに基づいて前記動き情報の優先度を決定する決定手段と、
    前記優先度に基づいて重み付けした動き情報を用いて対象画像に所定の画像処理を行う処理手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得手段は、時間軸上で連続した二つの前記対象画像間の動き情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記取得手段は、前記対象画像間の相関値に基づき前記動き情報を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、
    第1の対象画像を基準画像とし、前記第1の対象画像に対して時間軸上で後の第2の対象画像を参照画像として、前記基準画像と参照画像を用いて前記対象画像間の第1の動き情報を算出し、
    第1の対象画像を参照画像とし、前記第1の対象画像に対して時間軸上で前の第2の対象画像を基準画像として、前記基準画像と参照画像を用いて前記対象画像間の第2の動き情報を算出し、
    前記第1の動き情報と前記第2の動き情報とに基づいて前記オクルージョン情報を生成することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記第1の動き情報に基づく始点座標と、前記第2の動き情報に基づく終点座標との間の距離が所定の閾値以上である場合にオクルージョンが生ずることを表すオクルージョン情報を生成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記対象画像間でオクルージョンが生じている領域の動き情報を、前記オクルージョンが生じている前記対象画像間とは異なった対象画像間で取得された動き情報を用いて推定する推定手段を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記推定手段は、参照画像となされた対象画像に対して時間軸上で後の対象画像が基準画像となされて算出された動き情報の正負を反転させた情報を、前記オクルージョンが生じている領域の動き情報として算出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記処理手段は、前記推定手段により推定されて前記優先度に基づく重み付けがなされた動き情報を用いて、前記対象画像に所定の画像処理を行うことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。
  9. 前記決定手段は、対象画像間の前記動き情報から算出した移動元座標と移動先座標に対応した前記オクルージョン情報に基づいて、前記動き情報の優先度を決定することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記オクルージョン情報はオクルージョンが生ずるオクルージョン有とオクルージョンが生じないオクルージョン無とを表す情報であり、
    前記決定手段は、前記移動元座標と移動先座標とに対応した二つのオクルージョン情報が共にオクルージョン無である場合に最も高い優先度を決定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記決定手段は、前記移動元座標に対応したオクルージョン情報がオクルージョン無で前記移動先座標に対応したオクルージョン情報がオクルージョン有の場合、前記移動元座標に対応したオクルージョン情報がオクルージョン有で前記移動先座標に対応したオクルージョン情報がオクルージョン無の場合、前記移動元座標と移動先座標とに対応した二つのオクルージョン情報が共にオクルージョン有である場合の順に、低くなるように優先度を決定することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記処理手段は、前記優先度が最も高い動き情報が複数ある場合には、前記複数の動き情報の重みの合計が所定の値になるように、前記複数の各動き情報に対する重みの値を設定することを特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記処理手段は、前記動き情報の優先度に基づいて1以上の動き情報を前記所定の画像処理に用いるように前記重み付けを行うことを特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記決定手段は、対象画像の中の対象座標を含む探索範囲の内で、前記対象座標を終点座標とする一つ以上の動き情報を検出し、前記検出した一つ以上の各動き情報に対して前記優先度を決定することを特徴とする請求項1から13の何れか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記処理手段は、前記所定の画像処理として前記対象画像間の補間画像を生成することを特徴とする請求項1から14の何れか1項に記載の画像処理装置。
  16. 対象画像間の動き情報を取得する取得工程と、
    前記対象画像間のオクルージョン情報を生成する生成工程と、
    前記動き情報と前記オクルージョン情報とに基づいて前記動き情報の優先度を決定する決定工程と、
    前記優先度に基づいて重み付けした動き情報を用いて対象画像に所定の画像処理を行う処理工程と、
    を有することを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  17. コンピュータを、請求項1から15の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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