JP2001141425A - 3次元形状計測装置 - Google Patents

3次元形状計測装置

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JP2001141425A
JP2001141425A JP32324599A JP32324599A JP2001141425A JP 2001141425 A JP2001141425 A JP 2001141425A JP 32324599 A JP32324599 A JP 32324599A JP 32324599 A JP32324599 A JP 32324599A JP 2001141425 A JP2001141425 A JP 2001141425A
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dimensional
calculating
dimensional shape
movement vector
rigid
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JP32324599A
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Kunimitsu Sakakibara
邦光 榊原
Masahiko Yanaida
正彦 谷内田
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LAB OF IMAGE INFORMATION SCIEN
Laboratories of Image Information Science and Tech
Original Assignee
LAB OF IMAGE INFORMATION SCIEN
Laboratories of Image Information Science and Tech
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 3次元形状計測装置10は、パソコン程度の
処理能力を有する1台のコンピュータである。コンピュ
ータは、時系列的に取得した画像データに基づいて、連
続する2フレーム間の移動ベクトルを抽出する。抽出し
た移動ベクトルに基づいて、ステップS15からS25
に示す処理に従って画像の全領域を剛体領域と非剛体領
域とに分離する。続くステップS27で、剛体領域の移
動ベクトルに基づいて、その剛体領域の3次元形状およ
び3次元相対運動を復元(計測)する。そして、ステッ
プS29で、剛体領域の3次元相対運動および非剛体領
域の移動ベクトルに基づいて、非剛体領域の3次元形状
を計測して処理を終了する。 【効果】 非剛体であっても3次元形状を計測すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は3次元形状計測装置に
関し、特にたとえば人間の顔のような特徴点が少なく、
かつ時系列的に変化する画像の3次元形状を計測する、
3次元形状計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の3次元形状計測装置は、
人間の顔の3次元形状を計測する装置に適用され、計測
された人間の顔の3次元形状は例えばコンピュータグラ
フィックス(CG)、ゲームおよびバーチャルリアリテ
ィなどのマルチメディアコンテンツとして用いられる。
また、3次元形状計測装置は、個人識別や表情認識を利
用するセキュリティシステムなどに適用され、さらに顔
画像の圧縮通信などにも適用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、カメラと被写体との相対的な3次元相対運動と被
写体の3次元形状とを分離する手法(因子分解法)を用
いるため、3次元形状の計測の精度はオプティカルフロ
ーの精度に依存する。このため、人間の顔のようにテク
スチャが単調であり、かつ滑らかな曲面が大部分を占め
るような被写体では、オプティカルフローの精度が低く
なり、したがって3次元形状の計測の精度も低くなって
いた。また、口元や目尻などのコーナ特徴が高く、オプ
ティカルフローの精度が高い点においても、姿勢変化に
よって生じる影の影響を受け易く、かえって3次元形状
の計測に悪影響を及ぼしていた。
【0004】また、因子分解法は被写体が剛体である場
合に適用でき、したがって顔の表情変化のように時系列
的な変化を伴う被写体では3次元形状を計測することが
できなかった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、非
剛体であっても3次元形状を計測できる、3次元形状計
測装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、被写体像
を時系列的に取得する取得手段、被写体像に対応する画
像の連続するフレーム間での各点の2次元的な移動ベク
トルを抽出する第1抽出手段、移動ベクトルに基づいて
画像の全領域を剛体領域と非剛体領域とに分離する分離
手段、剛体領域の移動ベクトルに基づいて剛体領域の3
次元座標および3次元相対運動を算出する第1算出手
段、および3次元相対運動と非剛体領域の移動ベクトル
に基づいて非剛体領域の3次元座標を算出する第2算出
手段を備える、3次元形状計測装置である。
【0007】第2の発明は、被写体像を時系列的に取得
する取得手段、被写体像に対応する画像の連続するフレ
ーム間での各点の2次元的な移動ベクトルを抽出する第
1抽出手段、移動ベクトルに基づいてフィードバック誤
差を算出する第1算出手段、フィードバック誤差に応じ
て信頼度を抽出する第2抽出手段、信頼度を重みとして
移動ベクトルをフィルタリングするフィルタリング手
段、フィルタリング手段でフィルタリングされた移動ベ
クトルに基づいて各点の3次元座標および3次元相対運
動を算出する第2算出手段、3次元形状計測装置であ
る。
【0008】
【作用】第1の発明の3次元形状計測装置は、たとえば
コンピュータで構成されていて、すべての手段がコンピ
ュータで実現される。そして、コンピュータは、時系列
的に取得した被写体像に対応する画像の連続するフレー
ム間での各点の2次元的な移動ベクトルを抽出する。こ
の移動ベクトルに基づいて、画像の全領域を剛体領域と
非剛体領域とに分離する。そして、剛体領域の移動ベク
トルに基づいて、剛体領域の3次元座標(3次元形状)
および3次元相対運動を算出する。続いて、剛体領域の
3次元相対運動と非剛体領域の移動ベクトルとに基づい
て、非剛体領域の3次元形状を算出する。
【0009】たとえば、各点を様々なパターンを有する
領域に分割し、分割した領域の3次元形状および3次元
相対運動が算出される。この3次元形状および3次元相
対運動に基づいて領域の平均再投影誤差が算出される。
選択手段は、平均再投影誤差に基づいて全領域から剛体
領域を決定する。このようにして、剛体領域と非剛体領
域とを分離することができる。
【0010】つまり、検出手段が平均再投影誤差の評価
値が小さい領域を検出するので、決定手段は検出された
領域を剛体領域に決定する。したがって、それ以外の領
域が非剛体領域に決定される。
【0011】また、決定された剛体領域の移動ベクトル
に基づいて、その剛体領域の3次元形状および3次元相
対運動の少なくとも一方を再度算出するので、正確に計
測することができる。
【0012】さらに、移動ベクトルに基づいて算出した
フィードバック誤差から移動ベクトルの信頼度を抽出
し、抽出した信頼度を重みづけして移動ベクトルのフィ
ルタリング処理を実行するので、信頼度の高い移動ベク
トルを生成することができる。
【0013】さらにまた、第1算出手段は、信頼度の高
い移動ベクトルを用いて3次元形状および3次元相対運
動を算出するので、オクルージョンが発生する領域であ
っても正確に算出することができる。
【0014】第2の発明の3次元形状計測装置もまた、
たとえばコンピュータで構成されていて、すべての手段
がコンピュータで実現される。そして、コンピュータ
は、時系列的に取得した被写体像に対応する画像の連続
するフレーム間での各点の2次元的な移動ベクトルを抽
出する。ここで、移動ベクトルに基づいて算出したフィ
ードバック誤差から移動ベクトルの信頼度を抽出し、抽
出した信頼度を重みづけして移動ベクトルのフィルタリ
ング処理を実行する。つまり、移動ベクトルの信頼度が
高くされる。この信頼度が高い移動ベクトルに基づい
て、各点の3次元座標および3次元相対運動を算出す
る。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、剛体領域と非剛体領
域とを分離し、剛体領域の3次元相対運動を用いて非剛
体領域の3次元形状を計測するので、非剛体であっても
3次元形状を計測することができる。
【0016】他の発明によれば、信頼度が高い移動ベク
トルに基づいて3次元座標および3次元相対運動を算出
するので、計測の精度を向上させることができる。
【0017】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0018】
【実施例】この実施例の3次元形状計測装置は、図示は
省略するが、パソコン程度の処理能力を有する1台のコ
ンピュータである。たとえば、ビデオカメラで撮影され
た被写体の画像データが、インターフェイスを介してコ
ンピュータに入力される。なお、被写体の画像データを
リアルタイムに入力してもよく、また画像データをオフ
ラインで入力するようにしてもよい。
【0019】コンピュータは、入力された時系列的な画
像データに基づいてオプティカルフローを生成する。つ
まり、2次元的な画像上の点および物体の動きベクトル
(各点の移動ベクトル)を抽出する。具体的には、数1
の上式で示すように、移動ベクトル(前向きのオプティ
カルフロー)u/mn(/はベクトルを意味する。)はフ
レームmの点がフレームnにおいて移動した場合の画像
座標の差で表される。また、フレームnからフレームm
への逆向きのオプティカルフローu/nmが数1の下式で
示される。なお、数式においてはベクトルは太字で示し
てある。
【0020】
【数1】
【0021】このような、オプティカルフローを生成す
る手法としては、様々な手法が提案されているが、この
実施例では勾配法を適用する。なお、他の手法によって
オプティカルフローを生成してもよいことはもちろんで
ある。勾配法では、画像の時空間的連続性を仮定し、数
2に従って計算することにより、オプティカルフローが
得られる。なお、数2では、未知数が2つであるのに対
して式が1つであるため、ある注目画素のオプティカル
フローを得る場合には、時空間的連続性を仮定し、つま
り注目画素の周辺の画素とu,vとの変化量が一定であ
ると仮定し、連立して算出することができる。
【0022】
【数2】
【0023】ただし、 u;オプティカルフローのx方向成分 v;オプティカルフローのy方向成分 I;画像の輝度値 また、コンピュータは、図1および図2に示すような一
連の処理を実行する。上述のように、時系列的な画像デ
ータが入力されると、コンピュータは処理を開始し、ス
テップS1で隣接(連続)する2つのフレーム間の前向
きのオプティカルフロー(前向きフロー)u/mnおよび
後ろ向きのオプティカルフロー(後ろ向きフロー)u/
nmを数1に従って算出する。続くステップS3では、オ
プティカルフローの信頼度dを算出する。具体的には、
ステップS1で算出した前向きフローu/mnおよび後ろ
向きフローu/nmを合成し、合成したオプティカルフロ
ー(合成フロー)u/mnm を得る。つまり、フレームm
とフレームnとの間におけるフィードバック誤差が算出
される。具体的には、合成フローu/mnm は、数3に示
すような線形補間により得ることができる。
【0024】
【数3】
【0025】数3で得られた合成フローu/mnm の大き
さの逆数が、フレームmからフレームnへのオプティカ
ルフロー(前向きフローu/mn)の信頼度dに定義され
る。つまり、信頼度dは数4のように示される。
【0026】
【数4】
【0027】そして、ステップS5では、コンピュータ
は、数4で得られた(抽出された)信頼度dで重みづけ
をして、数5に示すようなフィルタリング処理を実行す
る。
【0028】
【数5】
【0029】このように、注目する画素とその近傍の画
素(この実施例では、5画素×5画素の近傍領域)と
を、信頼度dで重みづけしてフィルタリングすることに
より、精度が向上されたオプティカルフローが得られ
る。なお、信頼度dで重みづけしてフィルタリングする
場合に、さらにラプラシアンフィルタのような平滑フィ
ルタを係数に重畳すれば、さらに精度が向上される。
【0030】ここで、一般的にオプティカルフローは、
テクスチャ(模様)特徴の小さい部分ではノイズの影響
を受け易く、精度が低くなる。また、被写体の移動によ
りオクルージョンが発生する領域では、大きく誤ったオ
プティカルフローが得られる。したがって、後述する3
次元復元処理で復元精度を高くするため、コンピュータ
は、さらに信頼度に基づいて3次元復元処理に使用する
オプティカルフローを選択する。
【0031】まず、ステップS7では、M枚のフレーム
の画像に対して、1番目のフレームを基準フレーム(第
1フレーム)とした場合における、基準フレームから各
フレーム(第2フレーム,第3フレーム,…,第Mフレ
ーム)への前向きフロー(u/12,u/13,u/
14, …,u/1M)および後ろ向きフロー(u/21, u/
31,u/41, …,u/M1)を数1に従って算出する。
【0032】次に、ステップS9でオプティカルフロー
の信頼度dを上述と同様にして算出する。そして、ステ
ップS11でフィルタリング処理を実行する。つまり、
数3に従って合成フローu/mnm を算出し、数4に従っ
て信頼度dを算出してから、信頼度dを重みづけして数
5に従ってフィルタリング処理を実行する。
【0033】ステップS13では、信頼度の高いオプテ
ィカルフローを選択する。具体的には、コンピュータは
時系列全体に関する信頼度(全体信頼度)に基づいて、
信頼度の高いオプティカルフローを選択する。まず、コ
ンピュータは、基準フレームの任意の点がフレーム2,
フレーム3,…,フレームMに時系列的に変化するに従
って移動する際の、全体信頼度Dを数6に従って算出す
る。
【0034】
【数6】
【0035】次に、数6で得られる全体信頼度Dを所定
の閾値TH1と比較し、閾値TH1よりも全体信頼度D
が大きい場合のオプティカルフローが選択される。逆に
言えば、閾値TH1よりも全体信頼度Dが小さい場合の
オプティカルフローが、サンプリングから除外される。
このようにして、オプティカルフローが選択される。な
お、閾値TH1は、実験等により経験的に求めた値であ
る。
【0036】ここで、被写体が剛体である場合について
の3次元復元処理について説明する。簡単に説明する
と、被写体とビデオカメラとが相対運動するため、その
相対運動からオプティカルフローを解析処理し、3次元
復元する。なお、相対運動は、被写体が運動しビデオカ
メラが静止している場合、被写体が静止しビデオカメラ
が運動している場合、および被写体およびビデオカメラ
が運動している場合が考えられる。しかし、これらはい
ずれも数学的には等価であるため、この実施例では、被
写体が静止しビデオカメラが運動している場合について
の座標系を用いて説明する。
【0037】具体的には、選択されたオプティカルフロ
ーのN個の点(点群)に任意の順序で1からNの添字を
付し、そのオプティカルフローの時系列を数7に従って
画像座標に変換する。
【0038】
【数7】
【0039】また、復元されるべき各点の3次元座標、
各フレーム時点でのビデオカメラの位置に対応する位置
ベクトル、およびビデオカメラの内部パラメータ行列の
関係は、数8で示される。なお、ビデオカメラの内部パ
ラメータ行列は、ビデオカメラの焦点距離や光軸の画像
座標上での位置に関するため、この実施例では、予めビ
デオカメラを校正することにより得られる。また、以下
の説明において、行列および座標を表す文字は、文章中
では通常の文字を用いて説明してあるが、数式において
は、ベクトルと同様に行列および座標を表す文字は太字
で示してある。
【0040】
【数8】
【0041】この数8を変換し、Mフレームに渡るN個
の点を1つの行列式で表現すると、数9のように示され
る。
【0042】
【数9】
【0043】この数9の左辺が計測行列であり、画像座
標からそれぞれの奥行きを算出することにより生成する
ことができる。また、この計測行列を因子分解法を用い
て数9の右辺のように変形するすると、ビデオカメラの
運動と被写体の3次元形状とを得ることができる。な
お、画像から奥行きを算出する方法は、金谷健一によっ
て1995「空間データの数理−3次元コンピューティ
ングに向けて−」に詳細に示されている。また、計測行
列を因子分解法により運動行列と形状行列とに分解する
方法は、1998「電子情報通信学会技術研究報告」に
おいて、金谷健一によって「因子分解を用いない因子分
解法:平行投影から透視変換へ」に詳細に示されてい
る。
【0044】次に、人間の顔のように、その一部が時間
経過に伴って変形する被写体、つまり剛体領域および非
剛体領域を含む画像の3次元形状を復元する場合につい
て説明する。つまり、コンピュータは、図2に示す3次
元形状の復元処理を開始し、ステップS15で、図1の
ステップS13で選択したオプティカルフローに対応す
る点群を基準フレームにおける位置に基づいて様々な領
域に分割する。たとえば、図3(A)に示すように、点
群をその位置関係によって16個のブロック(この実施
例では、縦、横それぞれ4ブロック)に分割し、そのう
ち12個のブロックに位置する点を1つの領域(図3に
おいて灰色に塗りつぶした領域)としてある。また、図
3(B)および(C)は、別のパターンの領域に分割し
た例を示してある。このように、様々なパターンに領域
を設定すると、ステップS17で、コンピュータはそれ
ぞれの領域を因子分解し、3次元形状と3次元相対運動
(以下、単に「運動」という。)とを得る。つまり、そ
れぞれの領域が剛体であると仮定し、その領域の点群の
3次元形状および運動を上述したような因子分解法によ
り復元(計測)する。
【0045】ステップS19では、それぞれの領域の平
均再投影誤差Ea を算出する。つまり、因子分解法によ
り復元された3次元形状(3次元座標の斉次座標M)と
運動行列(射影行列P)とを用いて、3次元形状を画像
座標に再投影して、もとの画像座標との二乗誤差の平均
を算出する。この算出した二乗誤差の平均が、それぞれ
の領域の再投影誤差Ea と定義され、具体的には数10
で示される。なお、再投影された画像座標m′は、数8
において、mをm′とし、復元された3次元座標Mおよ
び射影座標Pを用いて算出される。
【0046】
【数10】
【0047】ステップS21では、コンピュータは設定
された領域から再投影誤差Ea が最小となる領域を選択
し、その領域から得られた射影行列Pを用いて領域に含
まれる全点を画像座標に再投影する。なお、全点の画像
座標の再投影座標mは、数8において、画像座標の斉次
座標(復元された画像座標)mおよび射影行列Pを既知
数として全点の3次元座標Mを計算した後、再び数8に
おいて、算出した3次元座標Mおよび既知数の射影行列
Pを用いて得られる。
【0048】ステップS23では、コンピュータは、ス
テップS21で再投影した全点のそれぞれについて3次
元座標Mを算出し、再投影誤差Eb を得る。つまり、ス
テップS21で求めた再投影座標mをm″として、各点
の再投影誤差Eb が数11に従って算出される。
【0049】
【数11】
【0050】ステップS25では、この各点の再投影誤
差Eb を所定の閾値TH2と比較し、閾値TH2より小
さい領域(点群)を剛体領域に決定し、逆に大きい領域
を非剛体領域に決定する。つまり、再投影誤差Eb を閾
値TH2(評価値)で評価することにより、被写体に対
応する画像の全領域が剛体領域と非剛体領域とに分離さ
れる。なお、閾値TH2も、実験等により経験的に得ら
れた値である。
【0051】続くステップS27では、コンピュータは
剛体領域を因子分解し、3次元形状および運動を得る。
つまり、剛体領域の3次元形状の座標は、ステップS2
1で算出した3次元座標Mで決定される。また、剛体領
域の運動は、同様にステップS21で算出した射影行列
Pをそのまま用いてもよいが、復元の精度を向上するた
め、再計算する。つまり、コンピュータは、数8におい
て、剛体領域の画像座標mと3次元座標Mを用いて射影
行列Pを計算する。
【0052】そして、ステップS29で、コンピュータ
は、ステップS25で得た剛体領域の運動(射影行列
P)に基づいて、非剛体領域の各フレーム時点での(時
系列的な)3次元形状を得てから、処理を終了する。具
体的には、非剛体領域の各時点毎の3次元座標を算出す
る。ここで、非剛体領域の形状は時間とともに変化する
が、連続する2フレーム間ではその変化量は小さいた
め、剛体領域とみなすことができる。したがって、数8
において、連続する2フレームに対応するオプティカル
フローを変換した画像座標mと剛体領域の射影行列P
(運動)とを用いて、非剛体領域の3次元座標Mが得ら
れる。つまり、非剛体領域の3次元形状が計測される。
このような、計算が第1フレーム(基準フレーム)から
第Mフレームまでの連続する2フレーム毎に実行され
る。
【0053】なお、この実施例では、連続する2フレー
ム毎に計算しているが、変形の度合いによって、連続す
る3フレーム以上毎に計算してもよい。
【0054】また、上述のようにして得られた3次元形
状に時空間的な平滑フィルタで処理を施すことにより、
ノイズを抑制するようにしてもよい。
【0055】この実施例によれば、剛体領域と非剛体領
域とに分離し、剛体領域に対する運動を用いて非剛体領
域の時系列的な3次元形状を算出するので、非剛体であ
っても3次元形状を計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の処理を示すフロー図であ
る。
【図2】この発明の一実施例の処理を示すフロー図であ
る。
【図3】選択されたオプティカルフローの点群を様々な
パターンの領域に分割した場合の例を示す図解図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷内田 正彦 大阪市住之江区南港北1丁目14−16 WT Cビル21階 メールボックス番号82 財団 法人イメージ情報科学研究所内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA04 AA45 BB05 CC16 DD00 FF04 JJ03 JJ16 JJ26 QQ33 QQ42 5B057 AA20 BA02 CA12 CA16 DA11 DB02 DC30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像を時系列的に取得する取得手段、 前記被写体像に対応する画像の連続するフレーム間での
    各点の2次元的な移動ベクトルを抽出する第1抽出手
    段、 前記移動ベクトルに基づいて前記画像の全領域を剛体領
    域と非剛体領域とに分離する分離手段、 前記剛体領域の前記移動ベクトルに基づいて前記剛体領
    域の3次元座標および3次元相対運動を算出する第1算
    出手段、および前記3次元相対運動と前記非剛体領域の
    移動ベクトルに基づいて前記非剛体領域の3次元座標を
    算出する第2算出手段を備える、3次元形状計測装置。
  2. 【請求項2】前記各点を様々な形状パターンを有する領
    域に分割する分割手段、分割した領域の3次元座標およ
    び3次元相対運動を算出する第3算出手段、前記第3算
    出手段で算出した前記3次元座標および前記3次元相対
    運動に基づいて前記領域の平均再投影誤差を算出する第
    4算出手段、および前記平均再投影誤差に基づいて前記
    領域から前記剛体領域を決定する決定手段をさらに備え
    る、請求項1記載の3次元形状計測装置。
  3. 【請求項3】前記決定手段は前記平均再投影誤差の評価
    値が小さい領域を検出する検出手段を含み、 前記評価値が小さい領域を前記剛体領域に決定する、請
    求項2記載の3次元形状計測装置。
  4. 【請求項4】前記決定手段で決定した前記剛体領域に含
    まれる各点の移動ベクトルに基づいて、前記剛体領域の
    3次元座標および3次元相対運動の少なくとも一方を再
    度算出する再度算出手段をさらに備える、請求項2また
    は3記載の3次元形状計測装置。
  5. 【請求項5】前記移動ベクトルに基づいてフィードバッ
    ク誤差を算出する第5算出手段、前記フィードバック誤
    差に応じて信頼度を抽出する第2抽出手段、および前記
    信頼度を重みとして前記移動ベクトルをフィルタリング
    するフィルタリング手段をさらに備える、請求項1ない
    し4のいずれかに記載の3次元形状計測装置。
  6. 【請求項6】前記第1算出手段は前記信頼度が高い前記
    移動ベクトルを用いて前記3次元座標を算出する、請求
    項5記載の3次元形状計測装置。
  7. 【請求項7】被写体像を時系列的に取得する取得手段、 前記被写体像に対応する画像の連続するフレーム間での
    各点の2次元的な移動ベクトルを抽出する第1抽出手
    段、 前記移動ベクトルに基づいてフィードバック誤差を算出
    する第1算出手段、 前記フィードバック誤差に応じて信頼度を抽出する第2
    抽出手段、 前記信頼度を重みとして前記移動ベクトルをフィルタリ
    ングするフィルタリング手段、および前記フィルタリン
    グ手段でフィルタリングされた移動ベクトルに基づいて
    前記各点の3次元座標および3次元相対運動を算出する
    第2算出手段を備える、3次元形状計測装置。
JP32324599A 1999-11-12 1999-11-12 3次元形状計測装置 Withdrawn JP2001141425A (ja)

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