JP2018173728A - 自動運転制御方法およびそれを利用した自動運転制御装置、プログラム - Google Patents

自動運転制御方法およびそれを利用した自動運転制御装置、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】交差点の形状に応じた制御を実行する技術を提供する。【解決手段】自動運転制御装置40は、危険領域において障害物の存在を監視する。特定部62は、交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定する。設定部64は、特定部62において特定した合流地点から自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定部62において特定した合流地点から合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられる自動運転制御方法およびそれを利用した自動運転制御装置、プログラムに関する。
自動ブレーキ制御装置は、ミリ波レーダ装置等により自車両前方の路上に存在する障害物を検知した場合、自車両のブレーキを作動させる。交差点内あるいは交差点付近における誤動作を低減するために、障害物の位置が交差点内あるいは交差点付近である場合に、ブレーキ制御がなされる。
特開2011−126446号公報
交差点の形状はさまざまであるので、それらを考慮せずにブレーキ制御を実行した場合、例えば、交差点内であっても自車両の走行に関係のない部分に存在する障害物によって、自車両が停止してしまう。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、交差点の形状に応じた制御を実行する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の自動運転制御装置は、危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御装置であって、交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、自車両走行経路に交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定する特定部と、特定部において特定した合流地点から自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定部において特定した合流地点から合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定する設定部と、を備える。
本発明の別の態様もまた、自動運転制御装置である。この装置は、危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御装置であって、交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路において、自車両走行経路に交差点で交差する交差車両走行経路との交差が終了する自車両交差終了地点を特定する第1特定部と、交差車両走行経路において、自車両走行経路との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定する第2特定部と、第1特定部において特定した自車両交差終了地点から自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、第2特定部において特定した交差車両交差終了地点から交差車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定する設定部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、自動運転制御方法である。この方法は、危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御方法であって、交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、自車両走行経路に交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定するステップと、特定した合流地点から自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した合流地点から合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップと、を備える。
本発明のさらに別の態様もまた、自動運転制御方法である。この方法は、危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御方法であって、交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路において、自車両走行経路に交差点で交差する交差車両走行経路との交差が終了する自車両交差終了地点を特定するステップと、交差車両走行経路において、自車両走行経路との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定するステップと、特定した自車両交差終了地点から自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した交差車両交差終了地点から交差車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、システム、方法、プログラム、プログラムを記録した記録媒体、本装置を搭載した車両などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、交差点の形状に応じた制御を実行できる。
実施の形態に係る車両の構成を示す図である。 図2(a)−(d)は、図1の制御部における処理の概要を示す図である。 図1の制御部における処理の別の概要を示す図である。 図1の制御部における処理のさらに別の概要を示す図である。 図1の制御部における処理のさらに別の概要を示す図である。 図1の決定部に記憶されるテーブルのデータ構造を示す図である。 図1の自動運転制御装置による設定手順を示すフローチャートである。 図1の自動運転制御装置による処理手順を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本実施の形態は、障害物の存在を検出したか否かに応じて、車両の自動運転を制御する自動運転制御装置に関する。自動運転制御装置は、危険領域を設定するとともに、センサ等において危険領域内に存在する障害物を検出した場合に、例えば、自車両を停止させる。ここでは、特に、自車両が交差点を通過する場合に着目する。交差点では衝突の危険性が高いので、これまでは、交差点全体あるいは交差点の周辺部分も含む領域が危険領域として設定されている。危険領域が大きくなると、自車両の走行に関係のない部分に障害物が存在する場合であっても、自車両が停止しやすくなる。その結果、自車両のスムーズな通過が妨げられる。
このような状況の発生を抑制するためには危険領域を小さくすることが好ましい。しかしながら、危険領域を小さくする場合であっても、自車両と衝突するおそれのある障害物を検出可能なように危険領域は設定されるべきである。一方、交差点として、複数の道路が交差する交差点、または環状交差点のように複雑な形の交差点が存在する。また、交差点の大きさもさまざまである。そのため、道路の形状に合わせた形状の危険領域が設定されるべきである。危険領域の形状を交差点毎に予め定めてこれらを記憶する場合、危険領域作成のルールが複雑になるとともに、道路工事等による交差点の形状変更に対応しにくくなる。そのため、自車両による交差点のスムーズな通過を妨げず、危険な障害物を検出することが求められる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は一例であり、本発明はこれらの実施の形態により限定されるものではない。
図1は、実施の形態に係る車両100の構成を示す。車両100は、検出部10、地図情報記憶部12、センサ14、無線装置16、操舵ECU20、駆動ECU22、制動ECU24、自動運転制御装置40を含む。検出部10は、位置情報取得部30、速度情報取得部32を含む。自動運転制御装置40は、第1入力部50、第2入力部52、制御部54を含む。制御部54は、導出部60、特定部62、設定部64、監視部66、決定部68、車両制御部70を含む。特定部62は、第1特定部80、第2特定部82を含む。図1に示す各装置の間は、専用線あるいはCAN(Controller Area Network)等の有線通信で接続されてもよい。また、USB(Universal Serial Bus)、Ethernet(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の有線通信または無線通信で接続されてもよい。
位置情報取得部30は、車両100の位置情報を取得する。位置情報取得部30は、GNSS(Global Navigation Satellite System(s))受信機からの信号を受信し、受信した信号をもとに車両100の現在位置を位置情報として取得する。また、位置情報取得部30は、ステアリング角度、車輪速パルス等も使用して位置情報を取得してもよい。なお、これらによる位置情報の取得には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
速度情報取得部32は、車速センサを使用して車両100の現在速度を速度情報として取得する。これにも公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。地図情報記憶部12は、地図情報を記憶する。地図情報には、道路情報が含まれており、道路情報は、道路に沿って一定間隔に配置された複数のノードの情報、隣接したノードを接続するリンクの情報によって構成される。このような道路情報によって、交差点の位置、交差点の形状が示される。
第1入力部50は、位置情報取得部30、速度情報取得部32、地図情報記憶部12に接続され、位置情報取得部30からの位置情報、速度情報取得部32からの速度情報、地図情報記憶部12からの地図情報、特に道路情報を受けつける。第1入力部50は、これらの情報を制御部54に出力する。
導出部60は、位置情報と道路情報とをもとに、交差点を通過する予定であることを検出すると、交差点を通過する予定の自車両100の自車両走行経路を導出する。図2(a)−(d)は、制御部54における処理の概要を示す。図2(a)は、丁字路であり、上下方向に延びる第1道路250と、第1道路250に交差点254で交差する左右方向に延びる第2道路252が示される。導出部60は、車両100の位置情報と道路情報とをもとに、車両100が第1道路250における上向きの車線を走行することを特定する。これにより、導出部60は、車両100の進行方向、具体的には上向きの進行方向を特定し、進行方向に沿った自車両走行経路ベクトル200を導出する。なお、目的地までの車両100の経路を制御部54が保持している場合、導出部60は当該経路から自車両走行経路ベクトル200を取得してもよい。
これらにおいて、自車両走行経路ベクトル200は車線の中央部分に配置されるとともに、導出部60は、自車両走行経路ベクトル200を中心にして所定幅を有した自車両走行経路210を導出する。所定幅は、例えば、車両100の車幅、あるいは想定される最大車幅に設定される。自車両走行経路210は、車両100がこれから走行する予定の経路である。導出部60は、自車両走行経路210上に存在する交差点254を特定するとともに、交差点254に交差する第2道路252を道路情報から取得する。図2(b)−(d)においても、車両100と自車両走行経路210は同様に示される。なお、図2(b)−(d)は十字路である。図1に戻る。
導出部60は、特定した交差点254と他の道路に関する情報をもとに、自車両走行経路210に交差点254で合流する合流車両走行経路を導出する。図2(a)において、導出部60は、交差点254に進入する第2道路252の車線の情報を道路情報から取得し、当該車線に第1他車両110aを想定して配置する。第1他車両110aは実在していなくてもよい。導出部60は、第1他車両110aから交差点254に向かって進み、交差点254で自車両走行経路210に合流する合流車両走行経路ベクトル202を導出する。ここでも、合流車両走行経路ベクトル202は車線の中央部分に配置される。さらに、導出部60は、合流車両走行経路ベクトル202を中心にして所定幅を有した合流車両走行経路212を導出する。図1に戻る。
また、導出部60は、特定した交差点254と他の道路に関する情報をもとに、自車両走行経路210に交差点254で交差する交差車両走行経路を導出する。図2(b)において、導出部60は、交差点254に右側から進入する第2道路252の車線の情報を道路情報から取得し、当該車線に第1他車両110aを想定して配置する。導出部60は、第1他車両110aから交差点254に向かって進み、そのまま直進することによって、自車両走行経路210に交差点254で交差する第1交差車両走行経路ベクトル204aを導出する。さらに、導出部60は、第1交差車両走行経路ベクトル204aを中心にして所定幅を有した第1交差車両走行経路214aを導出する。
図2(c)において、導出部60は、交差点254に左側から進入する第2道路252の車線の情報を道路情報から取得し、当該車線に第2他車両110bを想定して配置する。導出部60は、第2他車両110bから交差点254に向かって進み、そのまま直進することによって、自車両走行経路210に交差点254で交差する第2交差車両走行経路ベクトル204bを導出する。さらに、導出部60は、第2交差車両走行経路ベクトル204bを中心にして所定幅を有した第2交差車両走行経路214bを導出する。
図2(d)において、導出部60は、交差点254に上側から進入する第1道路250の車線の情報を道路情報から取得し、当該車線に第3他車両110cを想定して配置する。導出部60は、第3他車両110cから交差点254に向かって進み、交差点で右折することによって、自車両走行経路210に交差点254で交差する第3交差車両走行経路ベクトル204cを導出する。さらに、導出部60は、第3交差車両走行経路ベクトル204cを中心にして所定幅を有した第3交差車両走行経路214cを導出する。図1に戻る。
特定部62は、自車両走行経路210と、合流車両走行経路212との合流地点を特定する。図2(a)において、自車両走行経路210と合流車両走行経路212とが進行方向に向かって初めて一致する部分が合流地点220である。第1特定部80は、自車両走行経路210において、交差車両走行経路214との交差が終了する自車両交差終了地点を特定し、第2特定部82は、交差車両走行経路214において、自車両走行経路210との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定する。図2(b)において、自車両走行経路210を進行方向に向かって進んだときに第1交差車両走行経路214aとの交差が終了する部分が、自車両交差終了地点222と示される。また、第1交差車両走行経路214aを進行方向に向かって進んだときに自車両走行経路210との交差が終了する部分が、交差車両交差終了地点224と示される。
図2(c)において、自車両走行経路210を進行方向に向かって進んだときに第2交差車両走行経路214bとの交差が終了する部分が、自車両交差終了地点222と示される。また、第2交差車両走行経路214bを進行方向に向かって進んだときに自車両走行経路210との交差が終了する部分が、交差車両交差終了地点224と示される。図2(d)において、自車両走行経路210を進行方向に向かって進んだときに第3交差車両走行経路214cとの交差が終了する部分が、自車両交差終了地点222と示される。また、第3交差車両走行経路214cを進行方向に向かって進んだときに自車両走行経路210との交差が終了する部分が、交差車両交差終了地点224と示される。図1に戻る。
設定部64は、図2(a)の合流地点220から自車両走行経路210に沿って第1距離226戻った地点までの所定幅の第1領域230を導出する。ここで、第1距離226は、車両100の速度あるいは法定速度と、予め定められた時間との積によって導出される。また、設定部64は、合流地点220から合流車両走行経路212に沿って第2距離228戻った地点までの所定幅の第2領域232を導出する。ここで、第2距離228は、法定速度と、予め定められた時間との積によって導出される。なお、第1距離226と第2距離228は予め定められた距離として規定されてもよい。さらに、設定部64は、第1領域230と第2領域232とを組み合わせた第1危険領域240aを導出する。
設定部64は、図2(b)の自車両交差終了地点222から自車両走行経路210に沿って第1距離226戻った地点までの所定幅の第1領域230を導出する。また、設定部64は、交差車両交差終了地点224から第1交差車両走行経路214aに沿って第2距離228戻った地点までの所定幅の第2領域232を導出する。さらに、設定部64は、第1領域230と第2領域232とを組み合わせた第2危険領域240bを導出する。
設定部64は、図2(c)の自車両交差終了地点222から自車両走行経路210に沿って第1距離226戻った地点までの所定幅の第1領域230を導出する。また、設定部64は、交差車両交差終了地点224から第2交差車両走行経路214bに沿って第2距離228戻った地点までの所定幅の第2領域232を導出する。さらに、設定部64は、第1領域230と第2領域232とを組み合わせた第3危険領域240cを導出する。
設定部64は、図2(d)の自車両交差終了地点222から自車両走行経路210に沿って第1距離226戻った地点までの所定幅の第1領域230を導出する。また、設定部64は、交差車両交差終了地点224から第3交差車両走行経路214cに沿って第2距離228戻った地点までの所定幅の第2領域232を導出する。さらに、設定部64は、第1領域230と第2領域232とを組み合わせた第4危険領域240dを導出する。
これに続いて、設定部64は、図3のように危険領域を導出する。図3は、制御部54における処理の別の概要を示す。設定部64は、第1危険領域240aから第4危険領域240dを組み合わせることによって、最終的な危険領域240を導出する。なお、自車両走行経路210に交差する第2危険領域240bから第4危険領域240dが組み合わされることによって、最終的な危険領域240が導出されてもよい。このような危険領域240は、自車両走行経路210のうちの交差点254内の部分が含まれた領域であるといえる。ここで、危険領域240、および第1危険領域240aから第4危険領域240dは、複数の領域の組み合わせで設定されるが、この組み合わせは、複数の領域の論理積をとった領域であっても論理和をとった領域であってもよい。なお、危険領域をより狭く設定したい場合は、複数の領域の論理積をとった領域を危険領域と設定することが望ましい。
さらに、設定部64は、危険領域240に接するように周辺領域を導出する。図4は、制御部54における処理のさらに別の概要を示す。危険領域240は、図3と同様に示される。第1交差車両走行経路214aのうち、進行方向に向かって進んだときに危険領域240に進入する部分が含まれるように第1周辺領域242aが導出される。進入する部分は、第1周辺領域242aにおける危険領域240側の第1端部に相当する。また、第1周辺領域242aには、第1端部の反対側の第2端部が含まれる。この第2端部は、第1周辺領域242aのうち、危険領域240から最も離れた部分であるといえる。また、第2交差車両走行経路214bのうち、進行方向に向かって進んだときに危険領域240に進入する部分が含まれるように第2周辺領域242bが導出される。第2周辺領域242bにも第1端部と第2端部が含まれる。さらに、第3交差車両走行経路214cのうち、進行方向に向かって進んだときに危険領域240に進入する部分が含まれるように第3周辺領域242cが導出される。第3周辺領域242cにも第1端部と第2端部が含まれる。このような第1周辺領域242aから第3周辺領域242cは、危険領域240を囲むように配置される。
ここで、第1周辺領域242aの第1交差車両走行経路214aに沿った方向の長さは、次のように導出される。設定部64は、交差点254の一点、例えば、交差点254の中心と車両100の位置情報との間の距離を導出する。また、設定部64は、車両100の速度あるいは法定速度によって、導出した距離を除算することによって、交差点254の中心に到達するまでの時間(以下、「到達時間」という)を導出する。さらに、設定部64は、到達時間と法定速度を除算することによって、前述の長さを導出する。また、第2周辺領域242bの第2交差車両走行経路214bに沿った方向の長さ、第3周辺領域242cの第1道路250に沿った方向の長さも同様に導出される。ここで、車両100が交差点254に向かって走行することによって、到達時間は短くなる。これに応じて、第1交差車両走行経路214aから第3交差車両走行経路214cの前述の長さも短くなる。つまり、設定部64は、車両100が交差点254に近づくほど、第2端部を危険領域240に近づける。
設定部64は、交差点254に対して、危険領域240と第1周辺領域242aから第3周辺領域242cを設定する。なお、危険領域240と第1周辺領域242aから第3周辺領域242cのそれぞれの形状は矩形状のように簡易化されてもよい。図5は、制御部54における処理のさらに別の概要を示す。設定部64は、図示のごとく、自車両走行経路ベクトル200を中心とした矩形状の危険領域240を交差点254に配置し、危険領域240に接するように第1周辺領域242aから第3周辺領域242cを配置する。なお、第1周辺領域242aから第3周辺領域242cは周辺領域242と総称される。図1に戻る。
センサ14は、車両100の外に存在する障害物を検出するための各種センサの総称である。センサ14として、例えば、カメラ、ミリ波レーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)、ソナー、気温センサ、気圧センサ、湿度センサ、照度センサ等が搭載される。センサ14は、検出結果を第2入力部52に出力する。
無線装置16は、車車間通信を実行することによって、他の車両100に搭載された無線装置16との間で、信号を送信したり、受信したりする。また、無線装置16は、路車間通信を実行することによって、図示しない路側機からの信号を受信してもよい。車車間通信と路車間通信については公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。また、無線装置16は、携帯電話通信システム、WMAN(Wireless Metropolitan Area Network)等に対応してもよく、データサーバやインフラや他車両や歩行者などと無線通信を実行してもよい。無線装置16は、他の車両100に搭載された無線装置16からの受信信号を第2入力部52に出力する。
第2入力部52は、センサ14からの検出結果を受けつけるとともに、無線装置16からの受信信号を受けつける。検出結果には、障害物が存在するか否か、かつ障害物が存在する場合に障害物の位置の情報が含まれる。また、受信信号には、他の車両100の位置情報が含まれる。以下では、障害物、他の車両100を「障害物」と総称することもある。第2入力部52は、検出結果、受信信号を監視部66に出力する。
監視部66は、設定部64において設定された危険領域240、周辺領域242に障害物が存在するかを監視する。具体的に説明すると、監視部66は、第2入力部52から検出結果、受信信号を受けつける。監視部66は、検出結果、受信信号において、障害物の位置情報が示されている場合、障害物が存在すると判定し、障害物の位置情報が示されていない場合、障害物が存在しないと判定する。
障害物が存在すると判定した場合、監視部66は、障害物の位置情報が、危険領域240あるいは周辺領域242に含まれるかを確認する。監視部66は、障害物の位置情報が危険領域240に含まれる場合、障害物が危険領域240に存在すると判定する。監視部66は、障害物の位置情報が周辺領域242に含まれる場合、障害物が周辺領域242に存在すると判定する。なお、監視部66は、第4危険領域240d、第3周辺領域242cに対して、ウインカの点滅を検出した場合に、障害物が存在すると判定してもよい。監視部66は、障害物の位置情報が危険領域240および周辺領域242に含まれない場合、障害物がこれらに存在しないと判定する。
さらに、障害物が危険領域240あるいは周辺領域242に存在すると判定した場合、監視部66は、当該障害物の位置情報の時間変化を取得し、位置情報の時間変化がしきい値よりも大きい場合、障害物が移動障害物であると判定する。一方、監視部66は、位置情報の時間変化がしきい値以下である場合、障害物が静止障害物であると判定する。なお、監視部66は、危険領域240あるいは周辺領域242に不明箇所が存在する場合、不明箇所が存在すると判定する。
つまり、監視部66は、監視によって、(1)危険領域240に静止障害物が存在、(2)周辺領域242に静止障害物が存在、(3)危険領域240に移動障害物が存在、(4)周辺領域242に移動障害物が存在、(5)危険領域240に不明箇所が存在、(6)周辺領域242に不明箇所が存在、(7)それ以外を区別する。監視部66は、区別した結果を決定部68に出力する。
決定部68は、監視部66における判定結果に応じた制御内容を決定する。ここでは、判定結果と、図6に示すテーブルとが比較されることによって、制御内容が決定される。図6は、決定部68に記憶されるテーブルのデータ構造を示す。決定部68は、危険領域240において静止障害物の存在が検出された場合、車両100の停止を決定する。決定部68は、周辺領域242において静止障害物の存在が検出された場合、静止障害物の無視を決定する。これは、静止障害物に非依存の制御を決定することに相当する。決定部68は、危険領域240において移動障害物の存在が検出された場合、車両100の停止を決定する。
決定部68は、周辺領域242において移動障害物の存在が検出された場合、移動障害物との衝突可能性に依存した制御を決定する。具体的に説明すると、決定部68は、車両100と障害物が合流する地点あるいは交差する地点(以下、「交差地点」という)を取得する。交差地点は、自車両交差終了地点222と交差車両交差終了地点224に挟まれた地点、あるいは合流地点220に相当する。また、決定部68は、現在位置から交差地点までの車両100の移動時間(以下、「第1移動時間」という)を導出するとともに、現在位置から交差地点までの障害物の移動時間(以下、「第2移動時間」という)を導出する。第1移動時間と第2移動時間との違いが、予め定めた範囲内であれば、決定部68は、移動障害物との衝突可能性が高いと判定し、車両100の停止を決定する。一方、第1移動時間と第2移動時間との違いが、予め定めた範囲外であれば、決定部68は、移動障害物との衝突可能性が低いと判定し、移動障害物の無視を決定する。
決定部68は、危険領域240において不明箇所が存在する場合に最徐行を決定し、周辺領域242において不明箇所が存在する場合に徐行を決定する。ここで、最徐行とは、車両100の第1しきい値以下の速度での走行に相当し、徐行とは、車両100の第2しきい値以下の速度での走行に相当する。ここで、第1しきい値は第2しきい値よりも小さくされる。例えば、第2しきい値は法定速度の1/2に設定され、第1しきい値は法定速度の1/4に設定される。これらのように、決定部68は、監視部66が危険領域240において障害物の存在を検出したか、あるいは監視部66が周辺領域242において障害物の存在を検出したかに応じて、異なる制御を行うよう制御内容を決定する。
決定部68は、車両100の停止を決定した場合、停止を車両制御部70に指示する。また、決定部68は、車両100の最徐行、徐行を決定した場合、それに応じた速度での走行を車両制御部70に指示する。また、決定部68は、障害物を無視することを決定した場合、第1入力部50からの位置情報、速度情報、道路情報と、第2入力部52からの検出結果、受信信号をもとに走行の制御内容を決定し、決定した制御内容による走行を車両制御部70に指示する。この処理には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
車両制御部70は、自動運転制御機能を実装した自動運転コントローラであり、決定部68からの指示に応じて、操舵ECU20、駆動ECU22、制動ECU24を制御する。操舵ECU20は、車両100の操舵制御を実行する電子制御ユニットであり、例えば、操舵機構に設けられたモータの駆動制御を行うことにより、車両100の操舵を制御する。操舵ECU20は、決定部68からの指示にもとづいて操舵制御を実行する。駆動ECU22は、車両100の走行駆動制御を実行する電子制御ユニットであり、例えば、車両100に搭載されるモータあるいはエンジンを駆動制御する。駆動ECU22は、決定部68からの指示にもとづいて駆動制御を実行する。制動ECU24は、車両100のブレーキの制動制御を実行する電子制御ユニットであり、例えば、ブレーキ油圧回路に組み込まれるポンプあるいはモータを作動調整して制動制御する。制動ECU24は、決定部68からの指示にもとづいて制動制御を実行する。
以上の構成による自動運転制御装置40の動作を説明する。図7は、自動運転制御装置40による設定手順を示すフローチャートである。導出部60において交差点254が検出されれば(S10のY)、設定部64は、交差点254の形状に応じた危険領域240を設定し(S12)、危険領域240の周囲に周辺領域242を設定する(S14)。導出部60において交差点254が検出されなければ(S10のN)、ステップ12、ステップ14はスキップされる。
図8は、自動運転制御装置40による処理手順を示すフローチャートである。監視部66において障害物が検出され(S50のY)、危険領域240であり(S52のY)、静止障害物であれば(S54のY)、決定部68は停止を決定する(S56)。なお、障害物が検出される場合には、不明箇所が存在する場合も含まれる。静止障害物でなく(S54のN)、移動障害物であれば(S58のY)、決定部68は停止を決定する(S60)。移動障害物でなければ(S58のN)、つまり不明箇所があれば、決定部68は最徐行を決定する(S62)。危険領域240でなく(S52のN)、静止障害物であれば(S64のY)、決定部68は無視を決定する(S66)。静止障害物でなく(S64のN)、移動障害物であれば(S68のY)、決定部68は衝突可能性を算出する(S70)。移動障害物でなければ(S68のN)、つまり不明箇所があれば、決定部68は徐行を決定する(S72)。監視部66において障害物が検出されない場合(S50のN)、処理は終了される。
本実施の形態によれば、合流地点から自車両走行経路と合流車走行経路のそれぞれに沿って所定距離戻った地点までの領域を組み合わせた危険領域を設定するので、交差点の形状に依存しないルールによって危険領域を形成できる。また、交差地点から自車両走行経路と交差車両走行経路のそれぞれに沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域を組み合わせた危険領域を設定するので、交差点の形状に依存しないルールによって危険領域を形成できる。また、交差点の形状に依存しないルールによって危険領域が形成されるので、交差点毎に危険領域の形状を記憶しなくても、交差点の形状に応じた危険領域を設定できる。
また、複数の交差車両走行経路のそれぞれに対して危険領域を導出し、それらを含めて最終的な危険領域を設定するので、交差点において交差する道路の数に関係なく危険領域を形成できる。また、交差点において交差する道路の数に関係なく危険領域が形成されるので、さまざまな形状の交差点に対応した危険領域を設定できる。また、交差車両走行経路に対する危険領域と、合流車両走行経路に対する危険領域とを組み合わせるので、さまざまな形状の交差点に対応した危険領域を設定できる。また、危険領域の広さを制限するので、停止する必要のない車両が停止してしまう状況の発生を抑制できる。
また、交差点の別の場所に設定した危険領域と周辺領域のそれぞれに対して異なる制御内容を決定するので、危険領域と周辺領域に適した制御を実行できる。また、交差点毎に危険領域と周辺領域を設定するので、危険領域と周辺領域に適した制御を交差点毎に実行できる。また、危険領域と周辺領域に適した制御が交差点毎に実行されるので、交差点の形状に応じた制御を実行できる。また、交差点の別の場所に設定した危険領域と周辺領域のそれぞれに対して異なる制御内容を決定するので、停止する必要のない車両が停止してしまう状況の発生を抑制しながら、衝突の可能性のある障害物の影響を考慮できる。
また、自車両と交差点の距離に応じて周辺領域の大きさを調節するので、周辺領域が広くなりすぎることを抑制できる。また、静止障害物が危険領域において検出されると停止を決定し、周辺領域において検出されると静止障害物に非依存の制御を決定するので、静止障害物に適した処理を実行できる。また、移動障害物が危険領域において検出されると停止を決定し、周辺領域において検出されると衝突可能性に依存した制御を決定するので、移動障害物に適した処理を実行できる。また、不明箇所が危険領域に存在するか、周辺領域に存在するかに応じて、速度を変更するので、危険性の高さに応じて走行を実行できる。
以上、本発明に係る実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した装置や各処理部の機能は、コンピュータプログラムにより実現されうる。上述した機能をプログラムにより実現するコンピュータは、キーボードやマウス、タッチパッドなどの入力装置、ディスプレイやスピーカなどの出力装置、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)やUSBメモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置、ネットワークを介して通信を行うネットワークカードなどを備え、各部はバスにより接続される。
また、読取装置は、上記プログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。あるいは、ネットワークカードが、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記各装置の機能を実現するためのプログラムを記憶装置に記憶させる。また、CPUが、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上記各装置の機能が実現される。また、障害物として、他のロードユーザを含めてもよい。例えば、バイク(二輪車)と自転車(に人が乗っている)は他車両扱いで、自転車を押す人やスケートボードに乗る人は歩行者扱いとしてもよい。
本発明の一態様の概要は、次の通りである。
(項目1−1)
危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御装置であって、
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、前記自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定する特定部と、
前記特定部において特定した合流地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、前記特定部において特定した合流地点から前記合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定する設定部と、
を備える自動運転制御装置。
この態様によると、合流地点から自車両走行経路と合流車走行経路のそれぞれに沿って所定距離戻った地点までの領域を組み合わせた危険領域を設定するので、交差点の形状に応じた危険領域を設定できる。
(項目1−2)
危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御装置であって、
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路において、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路との交差が終了する自車両交差終了地点を特定する第1特定部と、
前記交差車両走行経路において、前記自車両走行経路との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定する第2特定部と、
前記第1特定部において特定した自車両交差終了地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、前記第2特定部において特定した交差車両交差終了地点から前記交差車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定する設定部と、
を備える自動運転制御装置。
この態様によると、交差地点から自車両走行経路と交差車両走行経路のそれぞれに沿って所定距離戻った地点までの領域を組み合わせた危険領域を設定するので、交差点の形状に応じた危険領域を設定できる。
(項目1−3)
前記設定部は、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する追加交差車両走行経路と前記自車両走行経路との間でも危険領域を導出し、導出した危険領域も含めて最終的な危険領域を設定する項目1−2に記載の自動運転制御装置。
この場合、複数の交差車両走行経路のそれぞれに対して危険領域を導出し、それらを含めて最終的な危険領域を設定するので、さまざまな形状の交差点に対応した危険領域を設定できる。
(項目1−4)
前記設定部は、前記自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路と前記自車両走行経路との合流地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、前記合流地点から前記合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を導出し、導出した危険領域も含めて最終的な危険領域を設定する項目1−2または1−3に記載の自動運転制御装置。
この場合、交差車両走行経路に対する危険領域と、合流車両走行経路に対する危険領域とを組み合わせるので、さまざまな形状の交差点に対応した危険領域を設定できる。
(項目1−5)
危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御方法であって、
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、前記自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定するステップと、
特定した合流地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した合流地点から前記合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップと、
を備える自動運転制御方法。
(項目1−6)
危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御方法であって、
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路において、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路との交差が終了する自車両交差終了地点を特定するステップと、
前記交差車両走行経路において、前記自車両走行経路との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定するステップと、
特定した自車両交差終了地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した交差車両交差終了地点から前記交差車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップと、
を備える自動運転制御方法。
(項目1−7)
危険領域において障害物の存在を監視するプログラムであって、
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、前記自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定するステップと、
特定した合流地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した合流地点から前記合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(項目1−8)
危険領域において障害物の存在を監視するプログラムであって、
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路において、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路との交差が終了する自車両交差終了地点を特定するステップと、
前記交差車両走行経路において、前記自車両走行経路との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定するステップと、
特定した自車両交差終了地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した交差車両交差終了地点から前記交差車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(項目2−1)
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路のうちの前記交差点内の部分が含まれた危険領域と、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路のうちの前記危険領域に進入する部分が含まれた周辺領域とを設定する設定部と、
前記設定部において設定した前記危険領域および前記周辺領域での障害物の存在を監視する監視部と、
前記監視部が前記危険領域において障害物の存在を検出したか、あるいは前記監視部が前記周辺領域において障害物の存在を検出したかに応じて、異なる制御内容を決定する決定部と、
を備える自動運転制御装置。
この態様によると、交差点の別の場所に設定した危険領域と周辺領域のそれぞれに対して異なる制御内容を決定するので、交差点の形状に応じた制御を実行できる。
(項目2−2)
前記設定部において設定される前記周辺領域は、前記危険領域側の第1端部と、前記第1端部の反対側の第2端部を含み、
前記設定部は、前記自車両が前記交差点に近づくほど、前記第2端部を前記危険領域に近づける項目2−1に記載の自動運転制御装置。
この場合、自車両と交差点の距離に応じて周辺領域の大きさを調節するので、周辺領域が広くなりすぎることを抑制できる。
(項目2−3)
前記決定部は、前記危険領域において静止障害物の存在が検出された場合、前記自車両の停止を決定し、前記周辺領域において静止障害物の存在が検出された場合、前記静止障害物に非依存の制御を決定する項目2−1または2−2に記載の自動運転制御装置。
この場合、静止障害物が危険領域において検出されると停止を決定し、周辺領域において検出されると静止障害物に非依存の制御を決定するので、静止障害物に適した処理を実行できる。
(項目2−4)
前記決定部は、前記危険領域において移動障害物の存在が検出された場合、前記自車両の停止を決定し、前記周辺領域において移動障害物の存在が検出された場合、前記移動障害物との衝突可能性に依存した制御を決定する項目2−1から2−3のいずれか1項に記載の自動運転制御装置。
この場合、移動障害物が危険領域において検出されると停止を決定し、周辺領域において検出されると衝突可能性に依存した制御を決定するので、移動障害物に適した処理を実行できる。
(項目2−5)
前記決定部は、前記危険領域において不明箇所が存在する場合、前記自車両の第1しきい値以下の速度での走行を決定し、前記周辺領域において不明箇所が存在する場合、前記自車両の第2しきい値以下の速度での走行を決定し、
前記決定部において第1しきい値は第2しきい値よりも小さくされる項目2−1から2−4のいずれか1項に記載の自動運転制御装置。
この場合、不明箇所が危険領域に存在するか、周辺領域に存在するかに応じて、速度を変更するので、危険性の高さに応じて走行を実行できる。
(項目2−6)
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路のうちの前記交差点内の部分が含まれた危険領域と、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路のうちの前記危険領域に進入する部分が含まれた周辺領域とを設定するステップと、
設定した前記危険領域および前記周辺領域での障害物の存在を監視するステップと、
前記危険領域において障害物の存在を検出したか、あるいは前記周辺領域において障害物の存在を検出したかに応じて、異なる制御内容を決定するステップと、
を備える自動運転制御方法。
(項目2−7)
交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路のうちの前記交差点内の部分が含まれた危険領域と、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路のうちの前記危険領域に進入する部分が含まれた周辺領域とを設定するステップと、
設定した前記危険領域および前記周辺領域での障害物の存在を監視するステップと、
前記危険領域において障害物の存在を検出したか、あるいは前記周辺領域において障害物の存在を検出したかに応じて、異なる制御内容を決定するステップとをコンピュータに実行するためのプログラム。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態では、車両100が左側通行している場合を説明の対象としている。しかしながらこれに限らず例えば、車両100が右側通行する場合であってもよい。本変形例によれば、適用範囲を拡大できる。
本実施の形態では、交差点254の形状として、丁字路、十字路を一例としている。しかしながらこれに限らず例えば、交差点254の形状はこれらに限定されず、ラウンドアバウトのようなロータリー交差点、三叉路等であってもよく、このような様々な形状の交差点に適用できる。本変形例によれば、適用範囲を拡大できる。
本発明によれば、交差点の形状に応じた制御を実行できる。
10 検出部、 12 地図情報記憶部、 14 センサ、 16 無線装置、 20 操舵ECU、 22 駆動ECU、 24 制動ECU、 30 位置情報取得部、 32 速度情報取得部、 40 自動運転制御装置、 50 第1入力部、 52 第2入力部、 54 制御部、 60 導出部、 62 特定部、 64 設定部、 66 監視部、 68 決定部、 70 車両制御部、 80 第1特定部、 82 第2特定部、 100 車両。

Claims (8)

  1. 危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御装置であって、
    交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、前記自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定する特定部と、
    前記特定部において特定した合流地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、前記特定部において特定した合流地点から前記合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定する設定部と、
    を備える自動運転制御装置。
  2. 危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御装置であって、
    交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路において、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路との交差が終了する自車両交差終了地点を特定する第1特定部と、
    前記交差車両走行経路において、前記自車両走行経路との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定する第2特定部と、
    前記第1特定部において特定した自車両交差終了地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、前記第2特定部において特定した交差車両交差終了地点から前記交差車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定する設定部と、
    を備える自動運転制御装置。
  3. 前記設定部は、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する追加交差車両走行経路と前記自車両走行経路との間でも危険領域を導出し、導出した危険領域も含めて最終的な危険領域を設定する請求項2に記載の自動運転制御装置。
  4. 前記設定部は、前記自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路と前記自車両走行経路との合流地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、前記合流地点から前記合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を導出し、導出した危険領域も含めて最終的な危険領域を設定する請求項2または3に記載の自動運転制御装置。
  5. 危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御方法であって、
    交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、前記自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定するステップと、
    特定した合流地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した合流地点から前記合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップと、
    を備える自動運転制御方法。
  6. 危険領域において障害物の存在を監視する自動運転制御方法であって、
    交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路において、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路との交差が終了する自車両交差終了地点を特定するステップと、
    前記交差車両走行経路において、前記自車両走行経路との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定するステップと、
    特定した自車両交差終了地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した交差車両交差終了地点から前記交差車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップと、
    を備える自動運転制御方法。
  7. 危険領域において障害物の存在を監視するプログラムであって、
    交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路と、前記自車両走行経路に前記交差点で合流する合流車両走行経路との合流地点を特定するステップと、
    特定した合流地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した合流地点から前記合流車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 危険領域において障害物の存在を監視するプログラムであって、
    交差点を通過する予定の自車両の自車両走行経路において、前記自車両走行経路に前記交差点で交差する交差車両走行経路との交差が終了する自車両交差終了地点を特定するステップと、
    前記交差車両走行経路において、前記自車両走行経路との交差が終了する交差車両交差終了地点を特定するステップと、
    特定した自車両交差終了地点から前記自車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域と、特定した交差車両交差終了地点から前記交差車両走行経路に沿って所定距離戻った地点までの所定幅の領域とを組み合わせた危険領域を設定するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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