JP2018171270A - 被洗物送出装置及びロールアイロナー - Google Patents

被洗物送出装置及びロールアイロナー Download PDF

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Abstract

【課題】水洗された洗濯物、主としてシーツや枕カバーなどのリネン製品と呼ばれている洗濯物をアイロン掛けするロールアイロナーに関し、従来構造とは異なる作用により、チェスト式アイロナーの出口で被洗物をプレスロールから剥離して搬送ベルトに受け渡すのに特に好適な技術手段を提供する。【解決手段】チェスト式アイロナー1の被洗物出口15の上方に配置したエアノズル43からチェスト式アイロナーのプレスロール12の周面とチェスト11から送出される被洗物wの先端辺との間に噴流aを吹き込んで被洗物wをプレスロール12の周面16から剥離し、搬送ベルト3上に添設されて周回するガイドテープ4で搬送ベルト3上での被洗物wの浮き上がりやうねりを抑える。【選択図】図2

Description

この発明は、水洗された洗濯物、主としてシーツや枕カバーなどのリネン製品と呼ばれている洗濯物をアイロン掛けするロールアイロナーに関し、特にチェスト式アイロナーのプレスロールから洗濯物(以下、「被洗物」と言う。)を剥離して送出するのに好適な上記装置及び当該装置を備えたロールアイロナーに関するものである。
業務用の洗濯ラインに設けられて洗濯済みリネン類の皺伸ばしを行うロールアイロナーには、大別してチェスト式アイロナーとカレンダー式アイロナーとがある。チェスト式アイロナーは、半円周断面の凹所を設けた加熱ベッド(チェスト)と、その凹所の内周面に接して回転するプレスロールのクッション層を備えた周面との間に被洗物を送り込んで、クッション層の圧縮弾力によりチェストの内周面に押し付けられた被洗物をプレスロールの回転により移送して皺伸ばし(アイロン掛け)を行う装置である。チェスト式アイロナーは、皺伸ばしされた被洗物の表面に艶が出るという特徴があるが、装置が大型で、擦って送るから搬送モータの電力消費がカレンダー式アイロナーに比べて約10倍と大きく、蒸気消費量も多い上に被洗物も痛むという欠点がある。
一方、カレンダー式アイロナーは、内部に蒸気を入れて加熱した複数本の回転加熱ロールと、これらの加熱ロールに掛け回されて被洗物を加熱ロール周面に押し付けながら同期速度で周回する押えベルトにより構成され、被洗物の表裏を複数の加熱ロールの表面に交互に押し付けて皺伸ばしと仕上乾燥とを行うものである。カレンダー式アイロナーは、被洗物表面の艶出しはチェスト式アイロナーに劣るが、設備が比較的安価で生産性が高く、エネルギー消費量が少なくて厚物の乾燥性能にも優れているという特徴がある。
近時、従来のチェスト式アイロナーとカレンダー式アイロナーを折衷した構造のロールアイロナーとして、最初にチェスト式でアイロン掛けを行ったあと、カレンダー式でアイロン掛けを行うというロールアイロナーが提案されている。
一方、ロールアイロナーに共通の課題として、チェストや加熱ロールの出口で、どのような手段で皺を生じさせることなくロール(プレスロール及び加熱ロール)から被洗物を剥離するかという課題がある。被洗物は、ロール表面の摩擦力(付着力)によって被洗物を送るチェスト式のプレスロールに張り付きやすく、また、被洗物の含水率が多い初段のロールに張り付きやすい。従って、チェスト式とカレンダー式とを折衷したロールアイロナーでは、チェストの出口で被洗物をいかにしてプレスロールから剥離するかが問題となる。
チェストの出口で被洗物をプレスロールから剥離する手段として、チェストを通過する被洗物とプレスロールとの間に複数本の薄くて幅狭のガイドテープを通す構造が知られている。図5に示すように、チェスト51とプレスロール52との間を被洗物wと共に移動してきたガイドテープ54をガイドローラ53によってプレスロール52から離れる方向に案内することによって、被洗物wは、強制的にプレスロール52の表面から離れる。
このガイドテープを用いる構造は、被洗物をプレスロールから確実に剥離できるが、アイロン掛けされた被洗物にガイドテープの跡が残るという問題がある。また、厚さの薄いガイドテープが水分の残っている被洗物と共にチェスト51とプレスロール52との間で加熱されるため、ガイドテープの寿命が短く、複数本のガイドテープを用いるために、その交換も面倒であるという問題がある。
一方、ガイドテープを用いない被洗物の剥離手段として、チェストの出口部分に負圧ローラや負圧ボックスを設けて、これらの負圧によって被洗物をガイドロールから剥離する構造が提案されている(特許文献1、2)。負圧ボックスや負圧ローラは、チェストの出口に臨む周面に多数の通孔が設けられており、この周面に多数の通孔を設けた搬送ベルトを掛け回して、これらの通孔を通して空気を吸引することにより、被洗物をプレスロールから剥離して搬送ベルト側に吸着させるというものである。
この構造のうち、負圧ボックスを用いるものは、空気を吸引する通孔をチェストの出口に対向する部分のみに設けることができ、かつ通孔を設けた面をチェストの出口形状に合わせた形状とすることができるため、小容量のブロワで被洗物をプレスロールから剥離することができる。しかし、ガイドテープに比べて遥かに大きな張力が作用している搬送ベルトが負圧ボックスの周面を滑り移動して行くので、搬送ベルトの摩耗や動力損失が大きい問題がある。
一方、負圧ローラを用いる構造では、ローラの全周に通孔を設けねばならず、被洗物の剥離作用を行うのはその周面の一部だけなので、大容量のブロワを用いなければならず、効率が悪い。そこでプレスロールの周面とこれに張り付いている被洗物との間に上方から空気を吹き込んで、負圧ロールの吸引力を補助することにより、ブロワの容量を低減しようとする提案がなされている(特許文献1)。
国際公開第02/02858号パンフレット 国際公開第2015/166579号パンフレット
しかし、負圧を利用してプレスロールから被洗物を剥離する構造では、空気と共に被洗物に付着しているリント(繊維屑)や周囲の空気中に浮遊しているリントも吸引するため、負圧を発生するブロワに付設されたフィルターの目詰まりが起こり、通常、1日1回程度のフイルターの掃除が必要で、メンテナンスに手間がかかるという問題がある。また、負圧と噴流との組合せによって被洗物をプレスロールから剥離する構造では、被洗物の送り出し方向と反対方向に流れる噴流によって被洗物が押し戻される際に生じた被洗物の歪みが搬送ベルト上に吸着されて固定され、後工程で皺の原因になるおそれもある。
このように、チェスト式アイロナーのチェストの出口でプレスロールから被洗物を剥離する構造として種々の構造が提案されているが、いずれの構造にも解決すべき課題が残っている。
この発明は、従来構造とは異なる作用により、チェスト式アイロナーの出口で被洗物をプレスロールから剥離して搬送ベルトに受け渡すのに特に好適な技術手段を提供しようとするものである。
この発明は、チェスト式アイロナー1の被洗物出口15の上方に配置したエアノズル43からチェスト式アイロナーのプレスロール12の周面とチェスト11から送出される被洗物wの先端辺との間に噴流aを吹き込んで被洗物wをプレスロール12の周面16から剥離し、剥離した被洗物wの先端辺とプレスロール12との間で反転した空気流により、被洗物wの先端辺を搬送ベルト3上へと送り出すと共に、搬送ベルト3上に添設されて周回するガイドテープ4で搬送ベルト3上で被洗物wが浮き上がるのを防止することにより、被洗物wが皺を生ずることなくチェスト式アイロナーから送り出されるようにして、上記課題を解決している。
すなわち、この発明の被洗物送出装置は、チェスト式アイロナー1の出口15から送り出される被洗物wを当該出口に近接して設けた搬送ベルト3に送り出す装置であって、被洗物出口15の上方から前記チェスト式アイロナーのプレスロール12の周面に沿って流れて当該周面16とチェストから送出される被洗物wの先端辺との間に噴流aを吹き込むエアノズル43と、アイロナー1、2を通過することなく搬送ベルト3の上方を周回して前記出口15の直近で搬送ベルト3の上面に添設されるガイドテープ4とを備えている。
ガイドテープ4としては、間隔を開けて配置した薄い細幅のテープの複数本を用いるのが好ましいが、搬送ベルト3と等しい幅のテープを用いることもできる。ガイドテープ4は、チェスト11の被洗物出口15の上方から下方へと周回し、当該出口の上方直近に配置した折返しガイド40で折り返されて搬送ベルト3上に添設される。
この発明のロールアイロナーは、チェスト式でアイロン掛けするチェストユニット1と、複数の加熱ロールでカレンダー式でアイロン掛けするカレンダーユニット2と、チェストユニットのチェスト11の被洗物出口15に近接した前端で折り返されてチェストユニット1から被洗物wをカレンダーユニット2に搬送する搬送ベルト3と、当該搬送ベルト3の上方を周回して前記前端で折り返された直後の搬送ベルト3の上面に添設されるガイドテープ4と、被洗物出口15の上方からチェストユニットのプレスロール12の周面16とチェストから送出される被洗物wの先端辺との間に噴流aを吹き込むエアノズル43とを備えている。
この発明では、プレスロール12の周面16とチェスト出口15に送られて来た被洗物wの先端辺との間に噴流aを作用させることによって被洗物wをプレスロールの周面16から剥離している。噴流aは、プレスロール12の周面16に沿って流れて被洗物wの先端辺を当該周面から剥離する。被洗物wがプレスロールの周面16から剥離すると、当該周面と剥離した被洗物との間に流入した噴流aは、下方への流下が妨げられるため、反転して被洗物の送り出し方向へと流れる。この流れは、被洗物の送り方向と同方向となり、かつ被洗物wの送り出し速度よりも速いので、被洗物の先端辺は、反転した空気流によって皺を生ずることなく搬送ベルト3上へと送り出される。
本願発明者らの試験によると、シーツのアイロンがけの場合、チェストユニット1での被洗物の搬送速度が遅いとき、例えば被洗物の送り速度が25m/分程度の速度以下であれば、上記の作用によって被洗物の先端を搬送ベルト3上に送り出すことができた。しかし、例えば40m/分以上の速度では、チェスト出口で図3に示すような被洗物先端部の浮き上がりが発生し、この浮き上がりに起因する皺が生じた。本発明では、この浮き上がりをガイドテープ4で抑えることにより、チェストユニット1のプレスロール12から剥離した被洗物wに皺を生じさせることなく、高速でカレンダーユニット2へ搬送することが可能であった。
上記の説明で理解されるように、この発明では、ガイドテープ4を用いているけれども、当該ガイドテープはチェスト11も加熱ロール5も通過しない構造にでき、ガイドテープ4は、被洗物が搬送ベルト上で浮き上がるのを防止しているだけなので、被洗物にテープ跡が残ることがなく、ガイドテープの損傷も少ない。
また、負圧を生成するブロワを必要とせず、噴出する空気流を利用するだけなので、ブロワの容量も小さくて良く、搬送ベルトに通孔を設ける必要もないから、装置コストも安価であり、搬送ベルトの寿命が短くなることもなく、フィルターの清掃に要する手数やガイドテープの交換などに要する保守管理の手数も軽減できる。
実施例のロールアイロナーの側面図 第1実施例の被洗物送出装置の側面図 ガイドテープを設けない場合の被洗物の送出状態を示す説明図 第2実施例の被洗物送出装置の側面図 ガイドテープを用いる従来の被洗物送出装置を示す模式的な側面図
以下、チェスト式で被洗物をアイロン掛けするチェストユニット1とカレンダー式でアイロン掛けするカレンダーユニット2とを備えたロールアイロナーを例にして、この発明の実施形態を説明する。
図1を参照して、チェストユニット1は、1段のチェスト式アイロナーで、半円筒形の凹所13を備えたチェスト(加熱ベッド)11と、凹所13に挿入されて被洗物の送り方向である図の矢印r方向に回転するプレスロール12とを備えている。図には詳細を示してないが、チェスト11及びプレスロール12は、従来構造のチェスト式アイロナーのそれと同様で、凹所13の内周面がこて面とされ、プレスロール12の周面には、クッション層が設けられている。
チェストユニット1には、被洗物の投入コンベア14が設けられ、チェスト11の被洗物挿入口には、挿入される被洗物の先端辺を検出する光電センサ17が設けられている。図示しない水洗機で洗濯され、脱水機及び乾燥機で所定の含水率に調整された被洗物は、投入コンベア14によりチェスト11とプレスロール12との間に挿入され、プレスロール12の回転によって図1の右方向へと送られて、初段のアイロン掛けが行われる。チェストユニット1を通過した被洗物は、チェスト11の出口15に臨んでいる搬送ベルト3によりカレンダーユニット2へと搬送される。
搬送ベルト3の前端ローラ31は、チェスト11の被洗物出口15に臨んでいる。搬送ベルト3の立ち上がり部分には、搬送ベルト上からの被洗物の脱落を防ぐ脱落防止ベルト33が設けられている。チェストの被洗物出口15の上方には、ノズル孔を当該出口のプレスロール周面16側に向けたエアノズル43が設けられている。また搬送ベルト3の当該出口15に近接する上面には、ガイドテープ4が添設されている。
図に破線で示すガイドテープ4は、チェストの出口15から脱落防止ベルト33の後端までの間、搬送ベルト3の上面に沿って搬送ベルト3と等しい速度で周回するように設けられている。ガイドテープ4は、チェストの出口15部分において、上方から降りてきて、折り返しガイド40でL形に折り返されて搬送ベルト3の上面に添設されるように設けられている。従って、チェストの出口15から送り出された被洗物は、ガイドテープ4によって上面を押えられた状態で搬送ベルト3によって搬送される。搬送ベルト3の立ち上がり部分では、ガイドテープ4は、搬送ベルト3と脱落防止ベルト33の間を通っている。
実施例のガイドテープ4は、細幅のテープで、間隔を開けて複数本設けられている。図1の例では、ガイドテープ4は、ローラ34、35及び滑りガイド46及び折返しガイド40の間に掛け回されており、脱落防止ベルト33及び搬送ベルト3と同じ速度で周回している。なお、チェストユニット1とカレンダーユニット2とが離れているときは、図1に示すように、搬送ベルト3上でのガイドテープ4や被洗物wの浮き上がりを抑える補助ローラ47を設けるのが好ましい。
ガイドテープ4の他の周回路、すなわち補助ローラ47から脱落防止ベルトのローラ34、35及びチェスト出口の上方の滑りガイド46までの経路は、自由に設定することができる。図1の例では、上記の周回路を採用することにより、ガイドテープ4を脱落防止ベルト33と同一の駆動ローラで駆動できるようにしている。
カレンダーユニット2は、図1の矢印s方向に回転する4個の加熱ロール5a〜5dと、これらのロールに被洗物を押圧する押えベルト6a〜6dとを備えている。搬入口22から投入された被洗物は、押えベルト6で搬送されながら加熱ロール5の表面に押接されてアイロン掛けされ、排出口23から装置外へと搬出される。各加熱ロール5はすべて同一径で、被洗物通路の上流側にある第1加熱ロール5aと第2加熱ロール5bは、第1加熱ロール5aが搬入口22側から見て奥側上方に位置し、第2加熱ロール5bが手前側下方に位置するように配置されている。第1加熱ロール5aの下部と第2加熱ロール5bの上部は、略同一高さである。
第3加熱ロール5cと第4加熱ロール5dの対は、第1及び第2加熱ロールの対の下方に第1加熱ロールと第2加熱ロールの位置関係と同様な位置関係で配置されている。すなわち第3加熱ロール5cと第4加熱ロール5dをそれぞれ第1加熱ロール5aと第2加熱ロール5bの直下に位置させ、かつ第3加熱ロール5cの下部と第4加熱ロール5dの上部とを略同一高さにして配置されている。
各加熱ロール5a〜5dの押えベルト6a〜6dは、各加熱ロールの上部に位置する入口ローラ7a〜7dと各加熱ロールの下部に位置する出口ローラ8a〜8dとの間で各加熱ロールの周面に添設される。押えベルト6a〜6dは、張力調整ローラを含む複数の自由回転ローラ及び駆動ローラで案内されて、出口ローラ8a〜8dから入口ローラ7a〜7dへと戻っている。図で、二重丸で示したローラは、押えベルトの蛇行を防止する鍔付きローラである。出口ローラ8a〜8cは、支持板の先端辺に設けられた小径のローラで、ナイフエッジと呼ばれているローラである。
搬送ベルト3でカレンダーユニット2の被洗物搬入口22に投入された被洗物は、第1加熱ロール5aに送り込まれ、入口ローラ7aと出口ローラ8aとの間で押えベルト6aにより第1加熱ロール5aに押接されてチェスト11でアイロン掛けされた下面(製品としての被洗物の表面となる面)がアイロン掛けされ、押えベルト6aにより第2加熱ロール5bの上部へと搬送される。次に被洗物の裏面が、第2加熱ロールの入口ローラ7bと出口ローラ8bとの間で第2加熱ロール5bに押接されて裏面がアイロン掛けされる。更に、入口ローラ7c、7dと出口ローラ8c、8dの間で表裏面がそれぞれ第3加熱ロール5cと第4加熱ロール5dに押接されて、カレンダーユニットでの2回目のアイロン掛けがされて排出口23から機外に搬出される。
すなわち、図1のロールアイロナーを通過する被洗物は、第1段のチェスト式ユニットでチェスト式による1回のアイロン掛けが行われた後、次工程のカレンダーユニット2で4個の加熱ロールによる4回のカレンダー式によるアイロン掛けがされて排出される。
図示実施例のカレンダーユニット2では、4個の加熱ロールの周面に被洗物の表裏面が交互に押接されてアイロン掛けが行われることとなる。そして、各加熱ロール5に押接された被洗物が加熱ロールの下部で当該加熱ロールの周面から離れる。各加熱ロール5とそれに対応する押えベルト6との間に、張り付き防止用のガイドテープを設けていないが、加熱ロールの下部においては、被洗物に加熱ロール周面から離れる方向の重力が作用しており、この重力によって加熱ロール周面からの被洗物の円滑な剥離が促される。
図示実施例のカレンダーユニット2は、第1加熱ロール5aと第2加熱ロール5bの対を第3加熱ロール5cと第4加熱ロール5dの対の上方に配置したので、装置の設置床面積を小さくでき、押えベルトの長さも短くできる。また、第3及び第4加熱ロールで加熱された機内空気は、上方に流れて第1及び第2加熱ロールの配置空間が加熱される。そのため、第1加熱ロールと第2加熱ロールからの空気中への放熱が低減され、加熱ロールの加熱に要するエネルギー消費を低減できる。
更に、加熱ロール数を4本としたので、必要なアイロン掛け面積を確保しながら加熱ロールを小径にでき、第1加熱ロールと第2加熱ロールを第3加熱ロールと第4加熱ロールの上方に配置したときに装置の高さや被洗物の搬入口22の高さが過大になることも回避することができる。
次に図2を参照してチェストユニットのプレスロール12から搬送ベルト3への送り出し構造を詳細に説明する。チェストの出口15には、搬送ベルトの前端ローラ31が配置されており、搬送ベルト3がこのローラ31に掛け回されて図の矢印t方向に周回している。前端ローラ31とプレスロール12との間に下ガイド42が固定的に設けられ、その上方に上ガイド41が設けられている。上ガイド41のプレスロール側には、空気流を下方に向けて噴出するエアノズル43が設けられている。
上ガイド41及び下ガイド42は、共に板状の部材で上ガイド41の下辺はU字形に屈曲されてガイドテープ4の折返しガイド40となっている。すなわち、上方から周回してきたガイドテープ4は、折返しガイド40で折り返されて搬送ベルト3の上面に添設される高さで被洗物の排出方向へと折り返される。下ガイド42は、プレスロール12から剥離した被洗物が搬送ベルト3へと滑らかに導かれるように円弧状に屈曲している。
なお、図示実施例の折返しガイド40は、板状の上ガイド41の下辺をU字形ないし180度屈曲(図4参照)して形成した滑りガイドとなっているが、ガイドテープ4として幅広いテープを用いた場合などには、自由回転ローラとすることができ、板状の上ガイド41を設けない構造とすることもできる。
折返しガイド40と下ガイド42の上辺との間には、被洗物が通過するスリット45が形成され、下ガイド42とプレスロール12の周面16との間に側面視でV字形の剥離領域44が形成されている。剥離領域44の上方には、下方に向いた複数のノズル孔を有するエアノズル43が設けられている。エアノズル43は、そのノズル孔から噴出する空気流がプレスロール12の周面16側から剥離領域44に流入するように設けられている。すなわち、エアノズル43からの噴流aの方向は、プレスロール12の接線方向よりプレスロールの周面側に偏った方向で、当該噴流がプレスロールの周面に当接した後、大きな乱れを生ずることなく、プレスロールの周面に沿って流れてチェストの出口15に向けて流れる方向である。
次にこの発明のロールアイロナーにおけるチェストからの被洗物の送出動作について説明する。図示しない制御器は、チェストユニット1に設けた被洗物の先端辺検出センサ17が被洗物の先端辺を検出してからチェストの出口15に到達するまでの時間を、チェスト11の被洗物移動距離とプレスロール12の回転速度から演算し、チェストの出口15に被洗物の先端部が達する前にエアノズル43からの空気噴射を開始し、先端辺が当該出口15を数cm〜数十cm通過したタイミングで、空気噴射を停止する。エアノズル43から噴出した空気流aは、プレスロールの周面16に沿って流れて、下ガイド42とプレスロールの周面16とで形成される剥離領域44に吹き込まれる。剥離領域44の部分に被洗物の先端辺が送り出されて来ると、プレスロールの周面16に沿って流れてきた噴流aによって、被洗物wの先端辺がプレスロールの周面16から剥離し、下ガイド42側に押し付けられる。
被洗物の先端辺がプレスロール12から離れると、プレスロールの周面に沿って流れてきた噴流aは、剥離した被洗物によって下方への流下が妨げられるため、反転して折返しガイド40と下ガイド42との間のスリット45側へと流れる。この流れの方向は、プレスロール12から剥離した被洗物先端辺の送り方向と同方向で、かつ被洗物wの送り出し速度よりも速いので、被洗物の先端辺は、反転した空気流によって皺を生ずることなく搬送ベルト3上へと送り出される。送り出された被洗物wの先端辺は、搬送ベルト3とガイドテープ4で挟まれた状態で、浮き上がりや波打ち現象を生ずること無く、搬送ベルト3に受け渡される。
図4は、この発明のロールアイロナーの被洗物送り出し構造の第2実施例を示した図である。図2に示す第1実施例と異なる点は、ガイドテープ4が上ガイド41とエアノズル43の間を通って周回している点である。
上ガイド41とプレスロールの周面16との間に配置されるエアノズル43とガイドテープ4の経路との位置関係は、どちらをプレスロール12側に設けても大差はないが、ガイドテープ4の通路を上ガイド41とエアノズル43との間に設ける第2実施例の構造であれば、エアノズルからの噴流aがガイドテープ4に衝突して一部が乱されることがないので、エアノズル43のノズル孔をより自由に配置できる。更に、ガイドテープ4を搬送ベルト3に等しい幅の1枚のテープとすることができ、その場合には、上方から折返しガイド40へと周回する当該ガイドテープにより噴流が案内されるので、板状の上ガイドを設けない構造とすることもできる。
以上の説明より理解されるように、この発明のロールアイロナーにおけるチェストからの被洗物送り出し機構は、ガイドテープや負圧で被洗物をプレスロールの周面から引き剥がすという方法ではなく、ロールの周面に沿って流れる噴流によって被洗物をロールの周面から剥離するものであって、被洗物の送り方向と反対の方向に流れる噴流によって被洗物に皺の原因となるうねりや浮き上がりが生じたとしても、当該被洗物が搬送ベルトに受け取られるときにそのうねりや浮き上がりが延ばされて、皺を生じることなくチェストからの被洗物を送り出すことができるようにしたものであり、従来の技術主張に基づく構造では解決できなかった課題を解決して、より簡単な構造で耐久性及び保守性に優れたロールアイロナーを提供できるという効果がある。
1 チェストユニット
2 カレンダーユニット
3 搬送ベルト
4 ガイドテープ
5 カレンダーロール
11 チェスト
12 プレスロール
15 被洗物出口
16 周面
22 被洗物搬入口
40 折返しガイド
41 上ガイド
42 被洗物ガイド
43 エアノズル
44 剥離領域
45 スリット
a 噴流
w 被洗物

Claims (5)

  1. チェスト式アイロナー(1)から送出される被洗物wを次工程に搬送する搬送ベルト(3)に受け渡すための被洗物送出装置であって、
    チェスト(11)の被洗物出口(15)に近接した前端で折り返される前記搬送ベルトと、当該搬送ベルトの上方で周回して前記チェストから送り出された被洗物を前記搬送ベルトの上面に添設させるガイドテープ(4)と、前記被洗物出口の上方に配置されて当該被洗物出口のプレスロール(12)側に空気流を噴射するエアノズル(43)とを備えている、被洗物送出装置。
  2. 前記搬送ベルトの前端と前記プレスロールとの間に配置されて当該プレスロールの周面との間に側面視でV字形の剥離領域(44)を形成している被洗物ガイド(42)と、前記搬送ベルトの上方で周回する前記ガイドテープを前記前端で折り返された後の前記搬送ベルトの上面に添設させる折返しガイド(40)とを備えている、請求項1記載の被洗物送出装置。
  3. 次工程が、複数のカレンダーロール(5)を供えたカレンダー式アイロナー(2)であり、前記搬送ベルト及びガイドテープが、前記チェストの被洗物出口と前記カレンダー式アイロナーの被洗物搬入口(22)との間の空間で周回する、請求項1又は2記載の被洗物送出装置。
  4. 前記折返しガイドが、前記エアノズルの反プレスロール側に設けた上下方向の板状の上ガイド(41)の下辺に形成された滑りガイドである、請求項2記載の被洗物送出装置。
  5. チェスト式アイロナー(1)と、複数の加熱ロールを備えたカレンダー式アイロナー(2)と、前記チェスト式アイロナーのチェスト(11)の被洗物出口(15)に近接した前端で折り返されて前記チェスト式アイロナーから送出される被洗物wを前記カレンダー式アイロナーに搬送する搬送ベルト(3)と、当該搬送ベルトの上方を周回して前記前端で折り返された直後の前記搬送ベルトの上面に添設されるガイドテープ(4)と、前記被洗物出口の上方から前記チェスト式アイロナーのプレスロール(12)の周面と前記チェストから送出される被洗物wとの間に噴流を吹き込むエアノズル(43)とを備えている、ロールアイロナー。
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