JP2018171182A - 機能性ネームプレート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入居者の識別情報が表示又は及び内蔵された識別タグ11と、識別タグ11を収納し、開閉自在なカバー3を有するケース2と、ケース2の外側に又はケース2から露出して設けられた表札7と、ケース2内に設けられ、カバー3の開閉又は識別タグ11の有無を検知するスイッチ23と、スイッチ23によりカバー3の開放又は識別タグ11がないことが検知されると点灯するLEDランプ15とを備えた、居室外に設置される機能性ネームプレート1である。施設の入居者の救助時に、識別タグ11がケース2内から取り出されるとランプ点灯により周囲に報知されることで、各入居者の救助の有無が容易に把握でき、救助が効率よく行える。
【選択図】図2
Description
請求項2記載の発明は、前記識別タグが、電源と、電源の回路を入り切りするスイッチと、スイッチが入り操作されると点灯又は点滅する照明部と、を有することを特徴とする請求項1記載の機能性ネームプレートである。
請求項3記載の発明は、前記収納部内には、前記識別タグのスイッチ又は電源に接触して回路を遮断する絶縁体が取り付けられ、前記識別タグのスイッチ又は電源と絶縁体との接触が断たれると回路が通電し、前記照明部が点灯又は点滅する照明部切替機構を有することを特徴とする請求項2に記載の機能性ネームプレートである。
請求項4記載の発明は、前記報知部は照明灯であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の機能性ネームプレートである。
請求項5記載の発明は、前記機能性ネームプレートが、収納部内に照明灯の電源を備え、停電時の非常灯としての機能を有することを特徴とする請求項4に記載の機能性ネームプレートである。
請求項6記載の発明は、前記識別タグの識別情報が、治療や救護の優先度又は救護区分の情報であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の機能性ネームプレートである。
先ず、本発明の第1の実施形態に係る機能性ネームプレートについて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る機能性ネームプレート1の正面図であり、通常時のカバー3が閉じた状態を示している。また、図2は、緊急時の機能性ネームプレート1の正面図であり、図3は、背面図である。これら図2及び図3は、カバー3が開いた状態を示している。以後、通常時とはカバー3が閉じた状態を指し、緊急時とはカバー3が開いた状態を指す。また、図4Aは通常時の右側面図であり、図4Bは緊急時の右側面図である。更に、図5は、本発明の第1の実施形態に係る機能性ネームプレート1の分解図であり、図6は、カバー3の裏側の斜視図(一部省略)であり、図7は、LED基板付近の概略図(一部断面を示す右側面図)である。図7Aは、通常時の状態を示し、図7Bは、緊急時の状態を示している。また、図7では、分かりやすいように一部図示を省略し、上側開口部3a及び下側開口部3bは破線で示している。尚、本明細書中、機能性ネームプレート1の正面側を前、背面側を後ろ、また機能性ネームプレート1を正面からみた場合の左右方向をそれぞれ左、右と言う。
図5及び図7に示すように、ケース本体5の内面中央部には、手前に突出する断面L字型の突出部材9が固着して設けられている。また、この突出部材9は、その先端側の鉛直部9aが、カバー3の閉鎖時にカバー上側の開口部3aに一致するような位置に設けられている。そして、突出部材9の鉛直部9aは、先端部側が基部側(水平部9b側)よりも手前側に突出する段形状になっており、段部9aaがカバー上側の開口部3aの下端に係合している。また、LEDランプ15の電源となる電池17は、ケース本体5の下部に固定具18により固定されており、電池17の外側(表側)に識別タグ11が位置している構成である。尚、電源の他の例としては、キャパシタがある。
識別タグ11には、患者の識別情報が表示又は及び内蔵されている。識別情報の例としては、部屋番号の他に個人情報があり、例えば、氏名、血液型、年齢、性別、住所、電話番号、病名、症状、救護区分、トリアージ分類、投薬情報などがある。患者全員が同じ種類の識別情報であっても良いが、症状の重い患者や隔離が必要な患者等には氏名の他に病名も含まれるなど、各患者によって異なる種類の情報であっても良い。
カバー3には上側に小さな開口部(以下、上側開口部と言う)3aが設けられ、下側に大きな開口部(以下、下側開口部と言う)3bが設けられており、下側開口部3bには患者の氏名表示部となる表札7が設置される。表札7の氏名表示には、氏又は名前のみの表示でも良いし、プライバシー保護のために氏名が表示されない場合も含まれる。表札7は、その左右端部に切欠部7aが形成されており、下側開口部3bの左右端部に固着する取付片25に切欠部7aを差し込むことで、下側開口部3bに着脱可能な構成である。従って、入退院等で患者が変わっても、その部分だけを書き換えたり、取り替えたりすれば良いため、都合が良い。
そして、カバー3の上側開口部3aの内側には、LEDランプ15が3灯設置されたLED基板13が支持片21により内側に突出して設けられている。LEDランプ15の数は特に限定されないが、複数あることで光量を確保でき、周囲を明るく照らすことが可能となる。また、LEDランプ15の色も、白、赤、青、緑など特に限定されないが、遠くからでも分かりやすいこと、通常の室内照明や廊下灯とは異なること、また安全確認のための報知機能を有するものであることなどから、信号機等で使用される緑色が好ましい。尚、前記電池17はカバー3の下側開口部3bの上部又は下部に取り付けられていても良い。電池17とLED基板13の両方がカバー3側に装着している場合は、回路が短くなるのでコンパクトな構成となる。
これらの部材の組み立ては以下のように行う。カバー3の下側開口部3bに表札7を取り付け、ケース本体5に電池17を固定具18に押し込んで装着し、識別タグ11を電池17の手前に収納する。そして、カバー3裏面の左右下端に固着するつば19(図3)をケース本体5の上側から挿入する。具体的には、つば19の切欠部19aと当該切欠部19aの上側に連続する断面U字型の係合部19bをケース本体5の左右両端に形成されるガイドレール5aに嵌め入れ、下方にスライドさせることで図1の状態になる。つば19がない場合、ケース本体5とカバー3間の外部に通じる下端部の隙間から埃等の異物が入ることも想定されるが、つば19があることで、蓋の役目を果たし、下方からの異物の侵入を防止することができる。
通常時では、図7に示すように、LED基板13は上側開口部3aの奥に、上側開口部3aから空間部を隔てて設置されているため、カバー3をケース本体5に取り付けると、LED基板13がちょうど突出部材9の内側に挿入されて突出部材9の水平部9bにあたり、突出部材9により下方から支持された状態となる。従って、カバー3がケース本体5に安定して支持される。また、この時、突出部材9はカバー3の下方への動きを阻止するストッパとしても機能する。
そして、災害発生時や事件発生時等の緊急時には、施設内の医師、看護師、職員等が、カバー3を上げて、ケース本体5内に収納される識別タグ11を取り出し、居室内に入って、患者の腕や服に装着したり、患者本人に持たせたりする。そして、識別タグ11の識別情報を参考にして、それぞれの患者の症状等に適した避難(例えば、車椅子を押す、手を引くなど)を行う。カバー3が上方に開放されると検知スイッチ23がオフとなり、LEDランプ15が点灯することで周囲に報知されるため、夜間の暗闇の中でも、また煙の発生時や混雑時等においても、各患者の避難の有無が、救助に来た人たちにも容易に分かる。また、全員が避難できたかどうかなど、避難や救助の状況も、実際に居室内に入ることなく確認できる。尚、機能性ネームプレート1が、各居室の入り口に、略等間隔に設置されていると、LEDランプ15の点灯の有無が分かりやすい。従って、患者の救助を速やかに行うことができる。
図8には、電源を備えた識別タグ31の例を示す。識別タグ31は、乾電池やボタン電池33などの電源と、電源の回路を入り切りするスイッチ37と、LEDランプ(照明部)35などの照明を備えたものでも良い。尚、照明は、白熱灯や蛍光灯などの他の照明灯でも良い。この場合、スイッチ37を入り切りすることで、LEDランプ35が点灯(又は点滅でも良い)又は消灯するため、夜間でもスイッチ37を入りにしてLEDランプ35を点灯させることで識別情報が分かりやすくなる。使用方法としては、機能性ネームプレート1から識別タグ31を取り出して、スイッチ37を押して入りにし、患者の腕や服に装着する。この時LEDランプ35が点灯していることから、暗闇でも患者の位置が分かるため、速やかに且つ安全に避難させることができる。
また、本実施形態では、機能性ネームプレート1の報知手段として、LEDランプ15による照明灯の報知例を示したが、音声やブザーなどの聴覚により認識される報知や、LEDランプ以外の視覚により認識される報知でも良い。例えば白熱灯や蛍光灯などの他の照明灯の光による報知がある。また、ブザーなどの聴覚により認識される報知の場合、煙などで周囲が見えにくい場合でも、患者の安全確認の有無が容易に、且つ速やかに判断できる。
図9には、本発明の第2の実施形態に係る機能性ネームプレートの分解図を示し、図10は、カバー裏側の斜視図(一部省略)を示し、図11には、機能性ネームプレートの分解背面図(簡略図)を示す。尚、図11の丸枠Xには、係合部材45の平面図を示している。これらの図では、図1等に示す機能性ネームプレート1のカバー3裏面下端部のつば19がなく、その代わりにケース本体5側の左右外側端部にカバー3の下端を受ける受け具43が設置されている。受け具43により、ケース本体5とカバー3間の外部に通じる下端部の隙間をなくすことで、埃等の異物が入ること防止できる。また、カバー3裏面に、当該カバー3裏面から突出し、ケース本体5のガイドレール5aに係合する断面U字型の係合部材45を設けている。係合部材45はつば19の係合部19bと同じ形状としても良い。そして、本実施形態に係る機能性ネームプレート41は、上記の点で第1の実施形態に示す機能性ネームプレート1の構成とは異なるが、それ以外の構成は同様であるため、共通部分の説明は省略する。
2 ケース
3 カバー
5 ケース本体
7 表札
9 突出部材
11,31 識別タグ
13 LED基板
15,35 LEDランプ
17 電池
18 固定具
19 つば
21 支持片
23 検知スイッチ
25 取付片
27 ピン
33 ボタン電池
37 スイッチ
39 絶縁タブ
43 受け具
45 係合部材
Claims (6)
- 福祉施設又は医療施設に設置される各入居者のネームプレートであって、
前記ネームプレートは入居者の居室外に設置され、
入居者の識別情報が表示又は及び内蔵された識別タグと、
前記識別タグを収納すると共に、識別タグを出し入れするための開閉自在なカバーを有する収納部と、
前記収納部の外側又は収納部から露出して設けられ、入居者の氏名が表示される氏名表示部と、
前記収納部内に設けられ、カバーの開閉又は識別タグの有無を検知する検知部と、
前記検知部によりカバーの開放又は識別タグがないことが検知されると報知する報知部と、
を備えたことを特徴とする機能性ネームプレート。 - 前記識別タグは、電源と、電源の回路を入り切りするスイッチと、スイッチが入り操作されると点灯又は点滅する照明部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の機能性ネームプレート。
- 前記収納部内には、前記識別タグのスイッチ又は電源に接触して回路を遮断する絶縁体が取り付けられ、
前記識別タグのスイッチ又は電源と絶縁体との接触が断たれると回路が通電し、前記照明部が点灯又は点滅する照明部切替機構を有することを特徴とする請求項2に記載の機能性ネームプレート。 - 前記報知部は照明灯であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の機能性ネームプレート。
- 前記機能性ネームプレートは、収納部内に照明灯の電源を備え、停電時の非常灯としての機能を有することを特徴とする請求項4に記載の機能性ネームプレート。
- 前記識別タグの識別情報は、治療や救護の優先度又は救護区分の情報であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の機能性ネームプレート。
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JP7209130B1 (ja) * | 2021-04-28 | 2023-01-19 | 日本たばこ産業株式会社 | 吸引装置 |
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