JP2018171053A - 皮膚糸状菌症の診断のためのアッセイ - Google Patents

皮膚糸状菌症の診断のためのアッセイ Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚糸状菌症の診断のためのアッセイを提供すること。【解決手段】本発明は、配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸を増幅するための、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対、配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸、上記核酸を含むキャリア、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する、配列番号22を含む核酸配列をサンプル中で検出する工程を包含する方法、疾患の診断のための上記プライマー対、上記核酸または上記キャリアの使用、ならびに疾患の診断のための上記プライマー対、上記核酸および/または上記キャリアを含むキットに関する。【選択図】なし

Description

本発明は、配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸を増幅するための、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対、配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸、上記核酸を含むキャリア、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22を含む核酸配列をサンプル中で検出する工程を包含する方法、疾患の診断のための上記プライマー対、上記核酸または上記キャリアの使用、ならびに疾患の診断のための、上記プライマー対、上記核酸および/もしくは上記キャリアを含むキットに関する。
ヒト病原性皮膚糸状菌は、3つの属、Trichophyton、MicrosporumおよびEpidermophytonに属し、ヒトの皮膚、爪および毛に感染する真菌である。Epidermophyton属は、単一の種(E.floccosum)によってのみ代表される一方で、Microsporum属およびTrichophyton属は、いくつかの異なる種から構成される。近年、以前はArthrodermaに割り当てられていたいくつかの種が、再分類され、Trichophytonに割り当てられている(Hoogら, 2016)。そしてこの再割り当ては、この特許出願全体を通じて支持される。
欧州各国における皮膚糸状菌の皮膚、毛および爪の感染症の有病率は、3〜22%の間で変動する。局所治療は、大部分の症例では十分であるが、その感染症が、Microsporum属およびTrichophyton属の特定の株(例えば、T.verrucosumおよびT.mentagrophytes)によって引き起こされる場合、長期のおよびしばしば高価な全身処置が必要である。
全身の抗真菌薬は、消化管副作用のような種々の副作用と関連し、この副作用は、テルビナフィンで経口処置した患者のうちの3〜5%において起こる。さらに、骨髄抑制および肝臓の副作用が、それほど頻繁ではないものの起こり得る。従って、特定の株による皮膚、毛および爪の感染症の診断は、処置レジメンが考案されかつ治療が開始される前に確認されるべきである。
皮膚糸状菌の現在の診断は、臨床標本中の胞子および菌糸の顕微鏡による同定、続いて、インビトロ培養および真菌の形態の同定に基づく。皮膚、毛および爪材料の直接検鏡はしばしば、真菌感染症の先制診断に関しては十分であるが、それは特定の種の診断をもたらさない。迅速かつ安価ではあるものの、この技術は、比較的感度が低く、全症例のうちの15%までで偽陰性の結果を示す。
培養の適用は、症例のうちのおよそ95%において、10〜15日間で特定の種の同定を可能にする。しかし、いくつかのゆっくりと増殖する単離物もしくは非定型の単離物に関しては、診断の時間は3〜6週間までである。従って、皮膚糸状菌感染症の診断のための単純で迅速かつ特異的な方法が必要とされる。
PCRベースの方法は、真菌感染症の診断のために導入されてきた。例えば、US2010/0311041は、真菌から核酸を抽出するための方法、患者サンプル中で真菌を検出するためのPCR方法、ならびに皮膚糸状菌を検出し、3つの属、Trichophyton、MicrosporumおよびEpidermophytonによる感染症を診断するためのPCRキットを開示する。
しかし、当該分野の技術水準で開示される方法は、欠点を有する。特に、それらは、Trichophyton属およびMicrosporum属(これらは、動物好性および非動物好性の種を含む)に由来する密接に関連した株の迅速かつ信頼性の高い区別を可能にしない。
米国特許出願公開第2010/0311041号明細書
従って、本発明の根底にある課題は、皮膚、毛および爪の疾患、好ましくは、皮膚、毛および爪の感染症、より好ましくは真菌による皮膚、毛および爪の感染症の診断のための方法および試薬を提供することである。
本発明の根底にある別の課題は、密接に関連する種から、Trichophyton属の病原体、特に、T.benhamiae(黄色)およびT.concentricumを同定および区別するための方法および試薬を提供することである。
本発明の根底にある課題は、添付の独立請求項および従属請求項の主題によって解決される。
第1の局面において、本発明の根底にある課題は、配列番号22、好ましくは、配列番号1を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸を増幅し得る、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対によって解決される。
第2の局面において、本発明の根底にある課題は、配列番号22、好ましくは、配列番号1、もしくはその相補鎖を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸、または上記核酸配列を含むベクターもしくは細胞によって解決される。
好ましい実施形態において、上記プライマー対または上記核酸は、検出可能な標識、好ましくは、蛍光標識、放射性標識、コロイド金標識または酵素的に活性な標識を含む群からの検出可能な標識を含む。
第3の局面において、本発明の根底にある課題は、本発明に従うプライマー対と、上記正方向プライマーと上記逆方向プライマーとの間にある核酸配列であって、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する上記核酸配列は、上記正方向プライマーの配列と上記逆方向プライマーの配列との間にある上記病原体のゲノムの中に位置し、好ましくは、上記病原体を含むサンプルを、本発明に従うプライマーを使用して増幅することによって得られる、核酸配列とを含む核酸によって解決される。
第4の局面において、本発明の根底にある課題は、本発明に従う核酸を含むキャリアによって解決される。
好ましい実施形態において、上記キャリアは、シラン被覆ガラス、プラスチックまたはシリコン材料のマイクロアレイプレートである。
第5の局面において、本発明の根底にある課題は、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22、好ましくは、配列番号1を含む核酸配列をサンプル中で検出する工程を包含する方法によって解決される。より好ましくは、上記核酸は、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8および配列番号9を含む群より選択される配列を含む。
好ましい実施形態において、本発明に従う方法は、
a)患者に由来するサンプル、好ましくは、爪、毛または皮膚/爪材料を提供する工程、
b)上記サンプル中に存在する配列番号22、好ましくは、配列番号1を含む任意の核酸を、上記プライマー対を使用して増幅し、そのようにして、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22(または配列番号1)を含む核酸配列が上記サンプル中に存在する場合、アンプリコンを生成する工程
をさらに包含する。より好ましくは、上記核酸は、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8および配列番号9ならびにこれらの改変体を含む群より選択される配列を含む。
好ましい実施形態において、本発明に従う方法は、
c)アンプリコンを検出する工程
をさらに包含する。
好ましい実施形態において、上記アンプリコンは、蛍光、放射能、コロイド金または化学発光によって検出される。
第6の局面において、本発明の根底にある課題は、疾患、好ましくは、病原体と関連する皮膚、毛および爪の感染症の診断のための、本発明に従うプライマー対、核酸またはキャリアの使用によって解決される。
第7の局面において、本発明の根底にある課題は、本発明に従うプライマー対、核酸および/またはキャリアを含む、好ましくは、疾患、より好ましくは、病原体と関連する皮膚、毛および爪の感染症の診断のためのキットによって解決される。
第8の局面において、本発明の根底にある課題は、疾患、好ましくは、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体、より好ましくは、配列番号22、好ましくは、配列番号1を含む核酸を有する皮膚、毛および爪の感染症を伴う病原体の診断のためのキットの製造のための、本発明に従うプライマー対、核酸またはキャリアの使用によって解決される。
第9の局面において、本発明の根底にある課題は、真菌、好ましくは、Trichophyton属の、より好ましくは、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)およびT.erinaceiを含む群の真菌の同定のためのプライマー対、核酸、キャリア、使用またはキットの使用によって解決される。
好ましい実施形態において、上記病原体は、Trichophytonを含む群に由来する。
好ましい実施形態において、上記病原体は、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)およびT.erinaceiを含む群に由来する。
本発明は、皮膚、毛および爪の感染症と関連する種々の病原体が、コンセンサス配列、配列番号22もしくは配列番号1に関連する、直接関連する株間で僅かではあるが、特徴的な配列相違(これら相違は、皮膚、毛および爪の感染症に罹患している患者に由来する臨床サンプルのようなサンプル中で、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体の種々の密接に関連する株を、好ましくは、Trichophyton属から、およびより好ましくは、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)およびT.erinacei.を含む群から区別するために使用され得る)を有する相同性のメタロプロテアーゼを共通して有するという本発明者らの驚くべき知見に基づく。
皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸を増幅し得る、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対の好ましい実施形態において、上記病原体は、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)およびT.erinaceiを含む群より選択される。
皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸の好ましい実施形態において、上記病原体は、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)およびT.erinaceiを含む群より選択される。
本発明によれば、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸が、検出される。好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、Trichophyton属の病原体、より好ましくはT.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)およびT.erinaceiを含む群の病原体に由来する。好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、T.tonsuransに由来し、配列番号2によって表される。別の好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、T.equinumに由来し、配列番号3によって表される。別の好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、T.interdigitale(ヒト好性+動物好性)、I、II、III、III*、IV、Mに由来し、配列番号4によって表される。別の好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、T.benhamiae(黄色)に由来し、配列番号5によって表される。別の好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、T.benhamiae(白色)に由来し、配列番号6によって表される。別の好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、T.benhamiae(アフリカ)に由来し、配列番号7によって表される。別の好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、T.concentricumに由来し、配列番号8によって表される。別の好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、T.erinaceiに由来し、配列番号9によって表される。
本発明は、病原体に由来する上記メタロプロテアーゼをコードする核酸を増幅するための、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対のような種々の試薬を企図する。特異的ハイブリダイゼーションが担保されかつプライマーダイマー化もしくは二次構造形成が回避されるようにプライマーを設計する方法は、当該分野の技術水準で、例えば、Dennis, Y. M., Chius, R. W. K., and Allen Chan, K. C. (2006) Clinical applications of PCR, Humana Press, 第18頁に記載されている。好ましい実施形態において、各プライマーは、10〜40、より好ましくは、12〜35、より好ましくは、14〜30ヌクレオチドの長さを有する。好ましい実施形態において、用語「正方向プライマー」は、本明細書で使用される場合、上記プライマーが、PCR反応において5’→3’方向に伸長され得、配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸の合成を生じるように、病原体のゲノム中で配列番号22もしくは配列番号1の上流にハイブリダイズするプライマーに関する。
好ましい実施形態において、上記正方向プライマーは、区別される病原体、好ましくは、Trichophyton属の種の中で十分に保存されている配列番号22もしくは配列番号1の上流にある病原体のゲノムの領域に特異的にハイブリダイズする、上記種の配列番号22もしくは配列番号1の可変性の部分がたとえ異なるとしても、1より多くの種の配列番号22もしくは配列番号1を増幅するために使用され得るという趣旨のユニバーサル正方向プライマーである。好ましい実施形態において、上記正方向プライマーは、T.tonsurans、T.equinumおよびT.interdigitale(ヒト好性+動物好性)、I、II、III、III*、IV、Mによって共有される保存された領域にハイブリダイズし、GGGAGGGAGACTAGTTGを含む配列またはその改変体を含む。別の好ましい実施形態において、上記正方向プライマーは、T.benhamiae(黄色)、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.concentricumおよびT.erinaceiによって共有される保存された領域に結合し、GCATTTCCCATGGCTを含む配列またはその改変体を含む。
好ましい実施形態において、用語「逆方向プライマー」とは、本明細書で使用される場合、上記プライマーが、PCR反応において5’→3’方向に伸長され得、配列番号22もしくは配列番号1に相補的な配列を含む核酸の合成を生じるように、上記病原体のゲノム中の配列番号22もしくは配列番号1の下流に特異的にハイブリダイズするプライマーに関する。
好ましい実施形態において、上記逆方向プライマーは、区別される病原体、好ましくは、Trichophyton属の種の中で十分に保存されている配列番号22もしくは配列番号1の下流にある病原体のゲノムの領域に特異的にハイブリダイズする、上記種の配列番号22もしくは配列番号1を含む配列または配列番号22もしくは配列番号1に相補的な配列がたとえ異なるとしても、1より多くの種の配列番号22もしくは配列番号1に相補的な配列を増幅するために使用され得るという趣旨の、ユニバーサル逆方向プライマーである。好ましい実施形態において、上記逆方向プライマーは、T.tonsurans、T.equinumおよびT.interdigitale(ヒト好性+動物好性)、I、II、III、III*、IV、Mによって共有される保存された領域にハイブリダイズし、AATTTTTCGCCGCCAAGを含む配列もしくはその改変体を含む。別の好ましい実施形態において、上記逆方向プライマーは、T.benhamiae(黄色)、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.concentricumおよびT.erinaceiによって共有される保存された領域に結合し、TGGCTCTGTTACGTGを含む配列またはその改変体を含む。
別の好ましい実施形態において、上記プライマー対は、1より多くのプライマー対、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、24、28、32、36、40もしくは48またはこれより多くのプライマー対を含む組成物中に存在し得る。好ましい実施形態において、上記組成物は、T.tonsurans、T.equinumおよびT.interdigitale(ヒト好性+動物好性)、I、II、III、III*、IV、Mに由来する配列番号22もしくは配列番号1をコードする核酸を増幅するために使用され得るプライマー対、ならびに加えて、T.benhamiae(黄色)、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.concentricumおよびT.erinaceiに由来する配列番号22もしくは配列番号1をコードする核酸を増幅するために使用され得るプライマー対を含む。好ましい実施形態において、上記組成物は、上記プライマー対に、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体を区別するために使用され得る1もしくはこれより多くの配列、好ましくは、βチューブリン(Rezaei−Matehkolaeiら (2014) Nucleotide sequence analysis of beta tubulin gene in a wide range of dermatophytes, Medical Mycology 42, 674)、転写伸長因子(Mirhendiら (2015), Translation elongation factor 1−alpha gene as a potential taxonomic and identification marker in dermatophytes, Medical Mycology 53, 215)、内部転写スペーサー領域(internal transcribed spacer region)1および2(Graeserら (2008), The New Species Concept in Dermatophytes−a Polyphasic Approach, Mycopathologia 166, 239)ならびにトポイソメラーゼもしくはその一部として言及される核酸配列を含む群より選択される配列を特異的にハイブリダイズすることによって、増幅または検出するために使用され得るプライマー対を含み得る。このようなプライマー組成物は、本発明に従って使用され得、βチューブリン、転写伸長因子、内部転写スペーサー領域1および2、ならびにトポイソメラーゼもしくはその一部として言及される核酸配列を含む群より選択される配列に特異的にハイブリダイズし得る1種もしくはこれより多くの核酸を含むキャリアを使用して分析され得、任意のこのような配列の存在を検出するために使用され得る。
正方向プライマーの、その5’−3’配向での最後の塩基対と配列番号22もしくは配列番号1の、その5’−3’配向での最初の塩基対との間の距離は、優先性が増大する順序において、10000塩基対、8000塩基対、6000塩基対、4000塩基対、2000塩基対、1000塩基対、800塩基対、600塩基対、400塩基対、200塩基対、100塩基対もしくはこれより少ない塩基対である。
上記逆方向プライマーの、その5’−3’配向での最後の塩基対と、配列番号22もしくは配列番号1の、その5’−3’配向での最後の塩基対との間の距離は、優先性が増大する順序において、10000塩基対、8000塩基対、6000塩基対、4000塩基対、2000塩基対、1000塩基対、800塩基対、600塩基対、400塩基対、200塩基対、100塩基対もしくはこれより少ない塩基対である。
本発明の教示は、本出願で、例えば、機能、名称、配列もしくはアクセッション番号によって明示的にまたは暗示的に言及される正確な配列を有する核酸を使用して行われ得るのみならず、このような核酸の改変体を使用しても行われ得る。好ましい実施形態において、核酸の用語「改変体」は、参照核酸もしくは野生型核酸と少なくとも70、より好ましくは、75、80、85、90、95、98、99もしくは99,5%の配列同一性を有し、好ましくは、参照核酸もしくは野生型核酸と同じ標的に特異的にハイブリダイズする能力を有する核酸、ならびに核酸の相補鎖が好ましくはストリンジェントな条件下で、上記参照核酸もしくは野生型核酸にハイブリダイズするその核酸を含む。好ましい実施形態において、用語「特異的にハイブリダイズする」とは、本明細書で使用される場合、プライマーもしくはプローブのような核酸が、ストリンジェントな条件下でその標的核酸にハイブリダイズすることを意味する。ハイブリダイゼーション反応のストリンジェンシーは、当業者によって容易に決定可能であり、一般に、プライマーもしくはプローブの長さ、反応温度および塩濃度に依存する経験的計算である。一般に、プライマーもしくはプローブが長いほど、適切なアニーリングのためのより高い温度に耐える一方で、プライマーもしくはプローブが短いほど、そのようにはならない。ハイブリダイゼーションは、一般に、1本鎖もしくは2本鎖のDNAが、それらの融解温度を下回る環境に存在する相補鎖に結合する能力に依存する。そのプローブとハイブリダイズ可能な配列との間の所望の相同性の程度が高いほど、使用され得る相対的温度は高くなる。結果として、相対的温度が高いほど、反応条件がよりストリンジェントになりかつ非特異的結合に用心する傾向がある一方で、その温度が低いほど、その傾向は低くなる。ハイブリダイゼーション反応のストリンジェンシーのさらなる詳細および説明に関しては、Ausubel, F. M. (1995), Current Protocols in Molecular Biology. John Wiley & Sons, Incを参照のこと。さらに、当業者は、ハイブリダイゼーションによってDNA配列をどのように同定するかに関して、マニュアル、Boehringer Mannheim GmbH(1993) The DIG System Users Guide for Filter Hybridization, Boehringer Mannheim GmbH, Mannheim, GermanyおよびLiebl, W., Ehrmann, M., Ludwig, W., and Schleifer, K. H. (1991) International Journal of Systematic Bacteriology 41: 255−260に示される指示に従い得る。好ましい実施形態において、ストリンジェントな条件は、任意のハイブリダイゼーションに関して適用される。すなわち、ハイブリダイゼーションは、上記プライマーもしくはプローブが、標的配列と70%、好ましくは、75%、80%、85%、90%、95%もしくは99%またはこれより高く同一である場合にのみ起こる。上記標的配列に関して低い程度の同一性を有する核酸は、ハイブリダイズし得るが、このようなハイブリッドは、不安定であり、PCRのアニーリング工程またはプローブハイブリダイゼーション後の洗浄工程の間に除去される。ストリンジェントな条件下でのプローブハイブリダイゼーションの洗浄工程において、例えば、塩濃度を2×SSCに低下させるか、または必要に応じておよびその後、0.25×SSCへと低下させ、その一方で温度は、優先性が増大する順序において、およそ39℃〜69℃、およそ41℃〜67℃、およそ43℃〜65℃、およそ45℃〜63℃、およそ47℃〜61℃、およそ49℃〜59℃、およそ51℃〜57℃、およそ53℃〜57℃である。特に好ましい実施形態において、上記温度は、およそ51℃〜57℃またはおよそ53℃〜57℃である。好ましい実施形態において、PCR反応において使用されるプライマー対は、検出可能な標識、好ましくは、蛍光標識、放射性標識、コロイド金標識または酵素的に活性な標識を含む群からの検出可能な標識を含む。より好ましくは、上記標識は、cy−3、cy−5、HEX、FAM、ROXおよびTAMRAを含む群から好ましくは選択される蛍光標識である。適切な標識、これら標識をプライマーのような核酸に連結し、このような標識を検出する方法は、当該分野の技術水準で記載されている。
好ましい実施形態において、本発明のプライマー対の各プライマーおよび/もしくは本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号22、配列番号1に示される配列もしくはその相補的配列を増幅し得るかまたはこれら配列にハイブリダイズし得る配列を含むかまたはその配列からなるが、ただし上記プライマー対および/または上記プローブは、配列番号6、配列番号29、配列番号30に示される配列および/もしくはその相補的配列を増幅できないかまたはその配列にハイブリダイズできない。従って、いくつかの実施形態において、本発明のプローブは、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列にハイブリダイズし得る配列を含むかまたはその配列からなるが、ただし上記プローブは、配列番号6、配列番号29、配列番号30に示される配列および/もしくはその相補的配列にハイブリダイズできない。代替の実施形態において、本発明のプローブは、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列にハイブリダイズし得る配列を含むかまたはその配列からなるが、ただし上記プローブは、配列番号6、配列番号29、配列番号30に示される配列および/もしくはその相補的な配列にハイブリダイズできない。ハイブリダイゼーションに関するストリンジェントな条件は、上記で記載される。ヌクレオチドハイブリダイゼーションを測定するための方法は、当該分野で周知である。本発明のプライマー対および/もしくはプローブが配列番号6、配列番号29、配列番号30に示される配列および/もしくはその相補的な配列を増幅できないかまたはその配列にハイブリダイズできないという但し書きに関する実施形態において、上記配列は、その全体の長さにわたって、配列番号6、配列番号29、配列番号30に示される配列および/もしくはその相補的な配列と少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは100%の配列同一性を有する。
好ましい実施形態において、本発明のプライマー対の各プライマーおよび/もしくは本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号22、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列を増幅し得るかまたはその配列にハイブリダイズし得る配列を含むかまたはその配列からなり、ここで本発明のプライマー対の各プライマーおよび/もしくは本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号22、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号22、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは100%の配列同一性を有する。従って、いくつかの実施形態において、本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列と少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態において、本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列と少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態において、本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列と少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態において、本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列と100%の配列同一性を有する。
好ましい実施形態において、本発明のプローブは、検出可能なシグナル分子に融合される、250個以下、200個以下、150個以下、100個以下、90個以下、80個以下、70個以下、65個以下、60個以下、55個以下、50個以下、45個以下、40個以下、35個以下、30個以下、25個以下、もしくは20個以下のヌクレオチドの長さを有する。
いくつかの実施形態において、本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列と少なくとも90%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態において、本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列と少なくとも95%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態において、本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列と少なくとも98%の配列同一性を有する。いくつかの実施形態において、本発明のプローブのヌクレオチド配列は、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列のフラグメントである配列を含むかまたはその配列からなり、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個、少なくとも10個、少なくとも15個、少なくとも16個、少なくとも17個、少なくとも18個、少なくとも19個、少なくとも20個、少なくとも21個、少なくとも22個、少なくとも23個、少なくとも24個、少なくとも25個、もしくは少なくとも26個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号1に示される配列もしくはその相補的な配列と100%の配列同一性を有する。
本発明の他の好ましい実施形態において、本発明のプライマー対の各プライマーおよび本発明のプローブの上記の記載される特性は、組み合わされる。すなわち、(1)上記プライマー対および/もしくは上記プローブが、配列番号6、配列番号29、配列番号30に示される配列および/もしくはその相補的な配列を増幅できないかまたはその配列にハイブリダイズできないこと、(2)本発明のプローブが、制限された長さを有すること、ならびに(3)本発明のプライマー対の各プライマーおよび本発明のプローブが、配列番号22もしくはその相補的な配列のフラグメントを含み、ここで上記フラグメントは、少なくとも5個の連続するヌクレオチドの長さにわたって、配列番号22に示される配列もしくはその相補的な配列と少なくとも90%の配列同一性を有することが組み合わされる。
本発明によれば、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸配列またはその相補鎖に特異的にハイブリダイズし得る核酸が、提供される。上記核酸は、単離された核酸であり得る。この核酸は、病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸を検出するために、およびその配列を他の配列から区別するために、より具体的には、相同な配列を、配列番号22もしくは配列番号1をも含むこのような感染症と関連する他の病原体から区別するために、プローブとして使用され得る。従って、この核酸は、配列番号22もしくは配列番号1を含む配列またはその相補的な配列に特異的にハイブリダイズし得る鎖を含む。好ましくは、このような病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸は、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号24〜28およびこれらの改変体を含む群より選択される。
配列番号22もしくは配列番号1を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸は、好ましくは、キャリア上に固定化され得る。このようにして、配列番号22もしくは配列番号1を含む病原体に由来する核酸にアニールされる場合に、上記核酸を、患者に由来するサンプル中の任意の他の核酸または他の物質から分離することは、より簡単である。上記キャリアは、配列番号22もしくは配列番号1もしくはその改変体を含む核酸に特異的にハイブリダイズし得る核酸、より好ましくは、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号24〜28およびそれらの改変体を含む群より選択される配列を含む核酸でキャリアを被覆することによって作製され得る。好ましい実施形態において、上記キャリアは、マイクロアレイプレートである。適切なマイクロアレイ、これらの調製法および使用法は、当該分野の技術水準において、例えば、Mueller, H. J & Roeder, T. (2004) Der Experimentator−Microarrays, Elsevier/Spektrum, 第3章および第4章において記載される。
本発明によれば、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸を、サンプル中で検出する工程を包含する方法が、提供される。好ましい実施形態において、用語「検出する」とは、本明細書で使用される場合、配列番号22もしくは配列番号1またはその改変体の存在または非存在を検出することを意味する。より好ましい実施形態において、上記用語は、存在する核酸が、Trichophyton属の、ならびにより好ましくは、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)、T.erinaceiおよびT.concentricumを含む群の1種もしくはこれより多くの病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含むか否か、ならびに必要に応じて、これらの病原体の配列のうちのどれが存在するのかを決定することを意味する。最も好ましい実施形態において、上記用語は、サンプル中に存在する核酸が、T.benhamiae(黄色)もしくはT.concentricumに由来するか否かを決定する、従って、その両方の生物を区別することを意味する。別の好ましい実施形態において、上記検出は、半定量的検出であってもよいし、定量的検出であってもよい。具体的配列を検出するために使用され得る方法は、当該分野の技術水準において、例えば、Lottspeich, F. & Engels, J. W. (2012), Bioanalytik, Springer Spektrum, 第3版に記載される。好ましい実施形態において、上記方法は、マイクロアレイ、核酸配列決定、質量分析法およびPCR、より好ましくはリアルタイムPCRを含む群より選択される。別の好ましい実施形態において、皮膚、毛および爪の感染症と関連する上記病原体は、配列番号22もしくは配列番号1によって部分的にコードされるポリペプチドを同定することによって検出される。当業者は、適切な方法、好ましくはイムノアッセイおよび質量分析法を含む群より選択される適切な方法に精通している。抗体は、配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸配列間の差異を、当該分野の技術水準、例えば、Lottspeich, F. & Engels, J. W. (2012), Bioanalytik, 第6章に記載される標準的方法を使用してタンパク質レベルで区別するために生成され得る。
本発明に従う方法は、サンプル中で、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸に加えて、1種もしくはこれより多くのさらなる核酸配列を検出する工程を必要に応じて包含し得る。このような配列は、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する別の配列番号22もしくは配列番号1であり得る。例えば、上記方法は、T.tonsurans、T.equinumおよびT.interdigitale(ヒト好性+動物好性)、I、II、III、III*、IV、Mを含む群の病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含む第1の核酸、ならびにT.benhamiae(黄色)、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群の病原体に由来する別の配列番号22もしくは配列番号1を含む第2の核酸を検出する工程を包含し得る。このようなさらなる配列は、好ましくは、皮膚、毛および爪の疾患と関連する病原体に由来するメタロプロテアーゼをコードする配列とともに、同時に検出される。好ましい実施形態において、多重PCR反応は、検出される配列を増幅するために行われ、そして必要に応じて、これに続いて、マイクロアレイ分析が、好ましくは、メタロプロテアーゼをコードする配列の配列番号22もしくは配列番号1を含むアンプリコンおよびそのさらなる配列のうちの1つを含む任意のアンプリコンの蛍光検出を使用して、行われ得る。
好ましい実施形態において、上記方法は、a)サンプル、好ましくは患者に由来するサンプルを提供する工程を包含し得る。本発明に従う方法もしくは試薬を使用して試験されるサンプルは、皮膚、毛および爪の感染症に罹患していると疑われる患者から得られてもよく、好ましくは、ケラチンを含む患者の身体の部分に由来するサンプルである。より好ましい実施形態において、上記サンプルは、爪、毛もしくは皮膚のサンプルであり、より好ましくは、単離されたサンプルである。上記患者は、好ましくは、哺乳動物患者、より好ましくはヒトである。あるいは、上記サンプルは、環境サンプル、例えば、土壌またはスイミングプールもしくは病院のような潜在的に汚染されている領域の床に由来する環境サンプルであり得る。さらなる分析の前に、上記サンプルは、例えば、存在する任意の核酸を抽出することによって加工処理され得る。好ましい実施形態において、用語「抽出する」とは、本明細書で使用される場合、例えば、増幅および/または検出に干渉し得るいかなる汚染物質をも除去するために、核酸がサンプルから精製されるおよび/または濃縮されることを意味する。好ましい実施形態において、上記核酸は、DNAまたはRNAであり、より好ましくはDNAである。好ましくは病原体を検出するために、より好ましくは真菌病原体を検出するために核酸を抽出するための方法および試薬は、市販されている。検出するために、上記サンプルを直接、または抽出された核酸を使用することは可能であるが、上記方法が、b)配列番号22もしくは配列番号1を含む任意の核酸、ならびに必要に応じて任意のさらなる配列を増幅し、そのようにして、1種もしくはこれより多くのアンプリコンを生成する工程を包含することは、好ましい。このような増幅は、PCRによって行われ得る。適切な方法および試薬は、当該分野の技術水準において、例えば、Dennis, Y. M., Chius, R. W. K., and Allen Chan, K. C. (2006) Clinical applications of PCR, Humana Press, 第1章に記載される。本質的には、上記サンプルまたは上記抽出される核酸は、本発明に従う少なくとも1つのプライマー対、および必要に応じてさらなるプライマー対と接触させられ、続いて、PCR緩衝液中のNTPおよび二価カチオンのような必要とされる任意の試薬の存在下で、上記核酸を増幅し得るポリメラーゼが添加される。その得られた反応混合物は、数回の増幅サイクルに供され、各々のサイクルは、上記核酸の2つの相補鎖を分離する工程を包含する変性工程、上記プライマーが上記核酸鎖にハイブリダイズすることが認められるアニーリング工程、および上記核酸の両方の鎖に対する相補鎖の生成を包含する伸長反応を含む。結果として、プライマー対および上記プライマー対の正方向プライマーと逆方向プライマーとの間に位置した病原体のゲノム核酸に由来する配列を含む2本鎖アンプリコンが、生成される。上記アンプリコンは、上記サンプル中の核酸の濃度を超える濃度で、好ましくは、優先性が増大する順序において、10倍、10倍、10倍、10倍もしくは10倍より高い濃度で存在する。PCR増幅およびさらなる配列を含むアンプリコンの生成のためのいくつかの反応が、行われ得る。上記正方向プライマーおよび/または逆方向プライマーは、標識され得、標識されたアンプリコンを生じ得る。
好ましい実施形態において、PCR反応において使用されるプライマー対は、検出可能な標識、好ましくは、蛍光標識、放射性標識、コロイド金標識または酵素的に活性な標識を含む群の検出可能な標識を含む。より好ましくは、上記標識は、好ましくは、cy−3、cy−5、HEX、FAM、ROXおよびTAMRAを含む群より選択される蛍光標識である。適切な標識、このような標識をプライマーのような核酸に連結し、そして検出する方法は、当該分野の技術水準において記載されている。
その後または工程b)が行われるのと同時に、好ましくは、蛍光、放射能、コロイド金または化学発光によって、任意のアンプリコンが標識され得る。好ましい実施形態において、上記標識は、工程b)を行う前に、例えば、蛍光標識、放射性標識、酵素的に活性な標識、もしくは化学発光標識が、上記プライマー対のうちの一方もしくは両方のプライマーに付着される場合に、上記プライマーに連結され得る。別の好ましい実施形態において、上記アンプリコンは、増幅反応が進行するにつれて、例えば、標識されたNTPの組み込みまたは並行する標識反応によって、標識され得る。別の好ましい実施形態において、上記アンプリコンは、工程b)の後に、例えば、上記アンプリコンに、蛍光標識、放射性標識、酵素的に活性な標識、もしくは化学発光標識を付着させることによって、または上記アンプリコンに、2本鎖DNAに結合する標識(例えば、臭化エチジウムもしくは臭化プロピジウムのような蛍光性挿入剤)を付加することによって、標識され得る。
その後もしくは工程b)が行われると同時に、上記アンプリコンまたは複数のアンプリコンが検出され得る。例えば、上記PCRは、反応が進行するにつれて連続蛍光検出を伴うリアルタイムPCRであり得る。上記アンプリコンが後に検出されるべき場合には、上記アンプリコンは、工程c)の前に、PCR反応混合物から抽出され得る。その後の検出のために、上記アンプリコンは、抽出されてもされなくても、特異的ハイブリダイゼーションを可能にする条件下で、配列番号22もしくは配列番号1を含む病原体に由来する核酸に特異的にハイブリダイズし得る核酸、好ましくは、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号24〜28およびそれらの改変体を含む群の配列を含む核酸と接触させられ得る。配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸は、好ましくは、キャリア上に固定化される。それは、上記検出を行う前に、汚染物質を除去するために洗浄工程に供され得る。このような状況において、上記アンプリコンが標識され、存在する標識されたアンプリコンが配列番号22もしくは配列番号1を含む核酸に特異的にハイブリダイズされる場合に上記標識が検出されることは、好ましい。
好ましくは、上記検出は、皮膚、毛および爪の疾患と関連する病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含むアンプリコンが、皮膚、毛および爪の疾患と関連する別の病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含むアンプリコン、またはさらなるもしくは実際には任意の他の配列を含むアンプリコンから区別され得るように、行われる。
本発明によれば、上記プライマー対、上記核酸および/または上記キャリアを含むキットが、提供され得る。上記プライマー対または上記核酸は、標識され得る。本発明の教示は、キット、好ましくは、疾患を診断するためのキットを提供する。上記キットは、上記キットの使用方法を詳述する指示および病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1に特異的にハイブリダイズし得る核酸と、被験体(好ましくは、ヒト被験体)に由来するサンプルとを、キャリア(例えば、マイクロアレイ)上で接触させるための手段を含み得る。さらに、上記キットは、陽性コントロール、例えば、皮膚、毛および爪の疾患と関連する病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含む1種もしくはこれより多くの核酸、ならびに陰性コントロール、例えば、配列番号22もしくは配列番号1を欠いている核酸を含み得る。最後に、このようなキットは、較正曲線を調製するために、皮膚、毛および爪の疾患と関連する病原体に由来する配列番号22もしくは配列番号1を含む1種もしくはこれより多くの核酸を含む標準溶液を含み得る。好ましい実施形態において、上記配列番号22もしくは配列番号1は、Microsporum属およびTrichophyton属の病原体、より好ましくはT.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)およびT.erinaceiを含む群の病原体に由来する。
本発明によれば、上記プライマー対、キャリア、核酸、細胞、ベクターもしくはキットは、疾患、好ましくは、皮膚、毛および爪の疾患、より好ましくは、皮膚、毛および爪の感染症、より好ましくは真菌による皮膚、毛および爪の感染症、最も好ましくは、皮膚糸状菌症の診断のために、またはその疾患の診断のためのキットの製造のために、使用され得る。好ましくは、上記疾患は、Trichophyton属の病原体、より好ましくは、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(白色)、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricum、T.erinacei(アフリカ)およびT.erinaceiを含む群の病原体と関連する感染症である。
好ましい実施形態において、用語「診断」とは、本明細書で使用される場合、患者がある特定の疾患もしくは障害に罹患しているか、または過去に、診断時にもしくは将来的に、罹患する可能性があるか、または平均的被験体もしくは比較上の被験体(この比較上の被験体は、好ましくは、類似の症状を有する)より罹患する可能性があるかの評価の裏付けとなる情報を得ること、上記疾患がどのように進行しつつあるかもしくは将来的に進行していく可能性があるかを発見すること、またはある特定の処置(例えば、アレルギー患者の減感作のための薬物のような適切な薬物の投与)に関して患者の応答性を評価することを目的とした何らかの種の手順をいう。言い換えると、用語「診断」は、診断することのみならず、予後を予測することおよび/または疾患もしくは障害の経過をモニターすることをも包含する。
従って、用語「診断」は、好ましくは、本発明に従う診断法もしくは診断薬剤が、単一の試験、ましてやパラメーターに基づいて最終診断を下すために決定的かつ十分であることを意味するのではなく、「鑑別診断」(すなわち、診断パラメーターのある範囲に基づいて、考えられる条件の範囲の可能性を考慮する体系的診断手順)といわれるものへの寄与に言及し得る。これは、間接的診断(すなわち、陰性の結果は、1つの疾患が除外され得るが、翻って、別の疾患が存在する可能性がより高いことを意味する)を含み得る。用語「診断」はまた、患者にとって最も有望な処置レジメンを選択するために使用される方法または薬剤に言及し得る。言い換えると、上記方法または薬剤は、被験体のための処置レジメンを選択することに関連し得る。用語「診断」は、疾患の原因となる病原体の同定または2種の密接に関連する病原体(好ましくは、T.benhamiae(黄色)またはT.concentricum)の区別にも言及し得る。
本発明は、以下の非限定的な図面、配列、および例示によってさらに例証され、これらから、本発明のさらなる特徴、実施形態、局面および利点が理解され得る。
摘要
本発明は、配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸を増幅するための、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対、配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸、上記核酸を含むキャリア、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する、配列番号22を含む核酸配列をサンプル中で検出する工程を包含する方法、疾患の診断のための上記プライマー対、上記核酸または上記キャリアの使用、ならびに疾患の診断のための上記プライマー対、上記核酸および/または上記キャリアを含むキットに関する。
本発明の実施形態において、例えば、以下の項目が提供される。
(項目A1)
配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸を増幅し得る、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対。
(項目A2)
配列番号22もしくはその相補鎖を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸、または前記核酸配列を含むベクターもしくは細胞。
(項目A3)
項目A1に記載のプライマー対と、正方向プライマーと逆方向プライマーとの間にある核酸配列であって、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する前記核酸配列は、前記正方向プライマーの配列と前記逆方向プライマーの配列との間にある前記病原体のゲノムの中に位置し、好ましくは、前記病原体を含むサンプルを、前記項目のいずれかに記載のプライマーを使用して増幅することによって得られる、核酸配列とを含む核酸。
(項目A4)
検出可能な標識、好ましくは、蛍光標識、放射性標識、コロイド金標識または酵素的に活性な標識を含む群からの検出可能な標識を含む、前記項目のいずれかに記載のプライマー対または前記項目のいずれかに記載の核酸。
(項目A5)
前記項目のいずれかに記載の核酸を含むキャリア。
(項目A6)
前記キャリアは、シラン被覆ガラス、プラスチックまたはシリコン材料のマイクロアレイプレートである、前記項目のいずれかに記載のキャリア。
(項目A7)
皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22を含む核酸配列をサンプル中で検出する工程を包含する方法。
(項目A8)
a)患者に由来するサンプル、好ましくは、爪、毛もしくは皮膚材料を提供する工程
b)前記サンプル中に存在する配列番号22を含む任意の核酸を、項目A1または4のいずれかに記載のプライマー対を使用して増幅し、そのようにして、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22を含む核酸配列が前記サンプル中に存在する場合に、アンプリコンを生成する工程
を包含する、前記項目のいずれかに記載の方法。
(項目A9)
c)前記アンプリコンを検出する工程
をさらに包含する、前記項目のいずれかに記載の方法。
(項目A10)
前記アンプリコンは、蛍光、放射能、コロイド金、または化学発光によって検出される、前記項目のいずれかに記載の方法。
(項目A11)
疾患、好ましくは、病原体と関連する皮膚、毛および爪の感染症の診断のための、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、前記項目のいずれかに記載の核酸、または前記項目のいずれかに記載のキャリアの使用。
(項目A12)
前記項目のいずれかに記載のプライマー対、前記項目のいずれかに記載の核酸および/または前記項目のいずれかに記載のキャリアを含むキットであって、好ましくは、疾患、より好ましくは、病原体と関連する皮膚、毛および爪の感染症の診断のためのキット。
(項目A13)
疾患、好ましくは、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体、より好ましくは、配列番号22を含む核酸を有する皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体の診断のためのキットを製造するための、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、前記項目のいずれかに記載の核酸または前記項目のいずれかに記載のキャリアの使用。
(項目A14)
真菌、好ましくは、Trichophyton属の真菌、より好ましくはT.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群の真菌の同定のための、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、核酸、キャリア、キットの使用。
(項目A15)
前記病原体はTrichophyton属に由来する、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、核酸、キャリア、方法、使用またはキット。
(項目A16)
前記病原体は、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群に由来する、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、核酸、キャリア、方法、使用またはキット。
(項目B1)
配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸を増幅し得る、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対。
(項目B2)
配列番号22もしくはその相補鎖を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸、または前記核酸配列を含むベクターもしくは細胞。
(項目B3)
前記項目のいずれかに記載のプライマー対と、正方向プライマーと逆方向プライマーとの間にある核酸配列であって、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する前記核酸配列は、前記正方向プライマーの配列と前記逆方向プライマーの配列との間にある前記病原体のゲノムの中に位置し、好ましくは、前記病原体を含むサンプルを、前記項目のいずれかに記載のプライマーを使用して増幅することによって得られる、核酸配列とを含む核酸。
(項目B4)
検出可能な標識、好ましくは、蛍光標識、放射性標識、コロイド金標識または酵素的に活性な標識を含む群からの検出可能な標識を含む、前記項目のいずれかに記載のプライマー対または前記項目のいずれかに記載の核酸。
(項目B5)
前記項目のいずれかに記載の核酸を含むキャリア。
(項目B6)
前記キャリアは、シラン被覆ガラス、プラスチックまたはシリコン材料のマイクロアレイプレートである、前記項目のいずれかに記載のキャリア。
(項目B7)
皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22を含む核酸配列を単離されたサンプル中で検出する工程を包含する方法。
(項目B8)
患者から単離されたサンプル中、好ましくは、爪、毛もしくは皮膚材料中に存在する配列番号22を含む任意の核酸を、項目B1または4のいずれかに記載のプライマー対を使用して増幅し、そのようにして、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22を含む核酸配列が前記サンプル中に存在する場合に、アンプリコンを生成する工程
を包含する、前記項目のいずれかに記載の方法。
(項目B9)
前記アンプリコンを検出する工程をさらに包含する、前記項目のいずれかに記載の方法。
(項目B10)
前記アンプリコンは、蛍光、放射能、コロイド金、または化学発光によって検出される、前記項目のいずれかに記載の方法。
(項目B11)
疾患、好ましくは、病原体と関連する皮膚、毛および爪の感染症の診断のための、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、前記項目のいずれかに記載の核酸、または前記項目のいずれかに記載のキャリアを含む組成物。
(項目B12)
前記項目のいずれかに記載のプライマー対、前記項目のいずれかに記載の核酸および/または前記項目のいずれかに記載のキャリアを含むキットであって、好ましくは、疾患、より好ましくは、病原体と関連する皮膚、毛および爪の感染症の診断のためのキット。
(項目B13)
疾患、好ましくは、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体、より好ましくは、配列番号22を含む核酸を有する皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体の診断のためのキットを製造するための、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、前記項目のいずれかに記載の核酸または前記項目のいずれかに記載のキャリアの使用。
(項目B14)
疾患、好ましくは、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体、より好ましくは、配列番号22を含む核酸を有する皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体の診断のための、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、前記項目のいずれかに記載の核酸または前記項目のいずれかに記載のキャリアを含むキット。
(項目B15)
真菌、好ましくは、Trichophyton属の真菌、より好ましくはT.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群の真菌の同定のための、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、核酸もしくはキャリアを含む組成物、または前記項目のいずれかに記載のキット。
(項目B16)
前記病原体はTrichophyton属に由来する、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、核酸、キャリア、組成物またはキット。
(項目B17)
前記病原体は、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群に由来する、前記項目のいずれかに記載のプライマー対、核酸、キャリア、組成物またはキット。
(項目B18)
前記病原体はTrichophyton属に由来する、前記項目のいずれかのいずれかに記載の方法または使用。
(項目B19)
前記病原体は、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群に由来する、前記項目のいずれかに記載の方法または使用。
図1は、メタロプロテアーゼに関連する種々の配列と、共有される核酸配列モチーフおよび導かれるコンセンサス配列とを含む配列アラインメントを示す。
図2は、Trichophyton interdigitale(ヒト好性)(A)、Trichophyton interdigitale(動物好性)(B)、Trichophyton tonsurans(C)およびTrichophyton equinum(D)のテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを示す。Trichophyton tonsuransの特異的プローブは、白丸によって強調され、点線で囲まれたスポットは、グリッドを設定するためにソフトウェアから必要とされるコントロールである。Trichophyton tonsuransテンプレート(C)からのPCR生成物のみが、その特異的プローブ(6a、6b)にハイブリダイズし、蛍光シグナルを示した。 図2は、Trichophyton interdigitale(ヒト好性)(A)、Trichophyton interdigitale(動物好性)(B)、Trichophyton tonsurans(C)およびTrichophyton equinum(D)のテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを示す。Trichophyton tonsuransの特異的プローブは、白丸によって強調され、点線で囲まれたスポットは、グリッドを設定するためにソフトウェアから必要とされるコントロールである。Trichophyton tonsuransテンプレート(C)からのPCR生成物のみが、その特異的プローブ(6a、6b)にハイブリダイズし、蛍光シグナルを示した。
図3は、Trichophyton benhamiae(黄色)(A)、Trichophyton benhamiae(白色)(B)、Trichophyton benhamiae(アフリカ)(C)およびTrichophyton concentricum(D)のテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを示す。Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichopyhton concentricumの特異的プローブは、白丸によって強調され、点線で囲まれたスポットは、グリッドを設定するためにソフトウェアから必要とされるコントロールである。Trichophyton benhamiae(黄色)(A)およびTrichophyton concentricum(D)のテンプレートからのPCR生成物のみが、その特異的プローブにハイブリダイズし、蛍光シグナルを示した。
図4は、Trichophyton benhamiae(白色)(A)、Trichophyton benhamiae(黄色)(B)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)(C)のテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを示す。Trichophyton benhamiae(黄色) およびTrichophyton benhamiae(白色/アフリカ)の特異的プローブは、白丸によって強調され、点線で囲まれたスポットは、グリッドを設定するためにソフトウェアから必要とされるコントロールである。Trichophyton benhamiae(白色)(A)、Trichophyton benhamiae(黄色)(B)およびTrichophyton benhamiae(黄色)(C)のテンプレートからのPCR生成物が、その特異的プローブにハイブリダイズし、蛍光シグナルを示した。
図5は、Trichophyton erinacei(A)、Trichophyton benhamiae(白色)(B)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)(C)のテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを示す。Trichophyton erinaceiの特異的プローブは、白丸によって強調され、点線で囲まれたスポットは、グリッドを設定するためにソフトウェアから必要とされるコントロールである。Trichophyton erinacei(A)のテンプレートからのPCR生成物のみが、その特異的プローブにハイブリダイズし、蛍光シグナルを示した。
図6は、Trichophyton benhamiae(白色)(A)、Trichophyton benhamiae(黄色)(B)およびTrichophyton concentricum(C)のテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを示す。Trichophyton benhamiae(白色/アフリカ)、Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton concentricumの特異的プローブは、白丸によって強調され、点線で囲まれたスポットは、グリッドを設定するためにソフトウェアから必要とされるコントロールである。Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton concentricumのテンプレートからのPCR生成物のみが、その特異的プローブにハイブリダイズし、蛍光シグナルを示した。
本発明は、以下の核酸配列に関する(5’−3’配向で示される):

配列番号1:
増幅されるメタロプロテアーゼ関連核酸のコンセンサス配列

配列番号2:
T.tonsuransに由来するメタロプロテアーゼに関連する標的配列

配列番号3:
T.equinumに由来するメタロプロテアーゼに関連する標的配列

配列番号4:
T.interdigitale(ヒト好性+動物好性)、I、II、III、III*、IV、Mに由来するメタロプロテアーゼに関連する標的配列

配列番号5:
T.benhamiae(黄色)に由来するメタロプロテアーゼに関連する標的配列

配列番号6:
T.benhamiae(白色)に由来するメタロプロテアーゼに関連する標的配列

配列番号7:
T.benhamiae(アフリカ)に由来するメタロプロテアーゼに関連する標的配列

配列番号8:
T.concentricumに由来するメタロプロテアーゼに関連する標的配列

配列番号9:
T.erinaceiに由来するメタロプロテアーゼに関連する標的配列

配列番号10:
ユニバーサル正方向プライマー(Trichophyton tonsurans、Trichophyten equinum、Trichophyton interdigitale(ヒト好性+動物好性) I、II、III、III*、IV、M):
GGGAGGGAGACTAGTTG

配列番号11:
ユニバーサル正方向プライマー(Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(アフリカ)、Trichophyton concentricum、Trichophyton erinacei)
GCATTTCCCATGGCT

配列番号12:
ユニバーサル逆方向プライマー(Trichophyton tonsurans、Trichophyten equinum、Trichophyton interdigitale(ヒト好性+動物好性) I、II、III、III*、IV、M)
AATTTTTCGCCGCCAAG

配列番号13:
ユニバーサル逆方向プライマー(Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(アフリカ)、Trichophyton concentricum、Trichophyton erinacei)
TGGCTCTGTTACGTG

配列番号14:
Trichophyton tonsuransプローブ
GATCCTTGGCGTACGGATGCATA

配列番号15:
Trichophyten equinumプローブ
AGATCCCTGGCGTGCG

配列番号16:
Trichophyton interdigitale(ヒト好性+動物好性) I、II、III、III*、IV、Mプローブ
GAGATGCGCGGAAACCTC

配列番号17:
Trichophyton benhamiae(黄色)プローブ
GTGTAGGCAATGATTTTGGGCCTACAT

配列番号18:
Trichophyton benhamiae(白色)プローブ
TGCAGTGCGGTGTGACAGCATTTGG

配列番号19:
Trichophyton benhamiae(アフリカ)プローブ
CAGTGCGGCTTGACAACAC

配列番号20:
Trichophyton concentricumプローブ
AAAGTTGGGGCAGGGGAAGA

配列番号21:
Trichophyton erinaceiプローブ
TTGCAGTGTGGGTTAGCAACATTTG

配列番号22:
コンセンサス配列
cacnnnnntaaccntacccnnnntccnngnngnnnggnnnnnnancnnntggattatggnntnnttcgtggantanggtnnnnanncgatcntgnnnatggcactnntnggtnnnntgnnncanntnccaaaagnngnngcagggnnnnaccnnnttnnnnnntggnanggtgtaggcaatnnttntgnnncnncatcgnngangnnnatcgnngnagna

配列番号23:
プライマー
ctggccatggcacttattgg

配列番号24:
プローブ
gatgtaggcccaaaatcattgcctacac

配列番号25:
プローブ
ctgccccaacttttggcaactg

配列番号26:
プローブ
taggcaatgattttgggccta

配列番号27:
プローブ
catcggcgaggaccatcgga

配列番号28:
プローブ
gcaatggttctgggcctacatc
配列番号29:
T.rubrumに由来する配列
cttttgtgagagagtccagttgcacgcctgtaaccgtacccgaagtccttgcagtacggtttggccacatttggattatggagtgcttcgtggactatagtggtgacacgatcctgaccatggcacttattggtccagtggggtagttgccaaaaggggccgcaggggaagaccgcattctgaattggaagagtgtaggcaatggttctgggcctacatcggtgatgcatatcggagcagtgc

配列番号30:
T.verrucosumに由来する配列
ctattgggagggagtccagttgcactcctgtaaccgtacccatggtccttggcgtgcggggacataacatttggattatgggctccttcgtggattacggtcccaacacgatcctgacgatggcactccttgttgacgtggggcagttgccaaaagggggggcaggggaagaccgaattcatagatggaagggtgtaggcaatggttctgggactgcatcggcgatatttatcggagcagaac
実施例:以下の実施例は、種々の病原体株が本発明に従う教示を使用して区別され得ることを示す。
実施例1
プライマーおよびプローブの設計
サンプル中のT.tonsuransの同定のために、そのメタロプロテアーゼ遺伝子を、有用な標的領域として選択した。オリゴヌクレオチド配列の比較に基づいて、プライマーセット(正方向プライマー 5´ cy3−GGGAGGGAGACTAGTTG 3´、逆方向プライマー 5´ cy3−AATTTTTCGCCGCCAAG 3´)およびTrichophyton tonsuransの検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー−GATCCTTGGCGTACGGATGCATA 3´)を設計した。その設計したプローブを、内部反復、二次構造、融解温度およびGC含有量に関してチェックした。
DNAマイクロアレイ
T.tonsuransおよびいくつかのコントロールのために設計されたプローブを、規定された位置に位置づけられた微視的に小さいスポットとして、sciFLEXARRAYER S11(Scienion AG, Germany)とともに固体キャリア材料上にスポットした。
皮膚糸状菌培養物からのDNA抽出
皮膚糸状菌試験培地アガー(SIFIN, Germany, TN 2102)上で培養を行った。培養したT.tonsurans(CBS 483.76)、T.interdigitaleヒト好性/動物好性(2235, Pelo1)およびT.equinum(CBS 127.97)のDNAを、OmniPrepTM for Fungusキット(G−Biosciences, USA, no. 786−399)を使用して製造業者の説明書に従って抽出し、内部転写スペーサー(internal transcribe spacer)(ITS)配列決定によって種レベルで同定した。
PCR
各PCR反応を、Trichophyton tonsurans、Trichophyton interdigitale(ヒト好性)、Trichophyton interdigitale(動物好性)またはTrichophyton equinumの5μl DNA抽出物(5ng/μl)の添加によって、容積20μlで行った。各反応は、1×Green GoTaq(登録商標) Flexi Buffer(Promega, USA, X9801)、2.5mM MgCl(Promega, USA, X9801)、0.4mM 各dNTP(各25mM)(Bioline, Germany, BIO−39029)、0.75 U GoTaq(登録商標) Flexi DNA Polymerase(5 U/μl)(Promega, USA, M830)、0.5μM 正方向プライマーおよび0.5μM 逆方向プライマー(Metabion, Germany)を含んだ。増幅は、ABI 2720サーマルサイクラー(Applied Biosystems, USA, no. 4359659)で行い、96℃で3分間の予備溶解工程および96℃で15秒(融解)、52℃で15秒(アニーリング)、72℃で40秒(伸長)の35サイクルからなり、72℃において1分間保持で終了させた。
ハイブリダイゼーション
PCR反応から生じるアンプリコンは、上記正方向プライマーおよび/または逆方向プライマーの5’末端に付着した蛍光色素(これは、PCR生成物がマイクロアレイ上の相補的プローブに結合する場合に、アンプリコンをマイクロアレイスキャナー(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanner, YG 0602−0101)によって検出されることを可能にする)を含んだ。ハイブリダイゼーション工程のために、25μl PCR生成物を、65μl ハイブリダイゼーション緩衝液A(EUROIMMUN AG、ハイブリダイゼーション緩衝液A、ZM0101−0108)と混合した。この混合物のうちの65μlを、EUROIMMUN titerplane技術(EUROIMMUN AG, titerplane+ハイブリダイゼーションステーション, ZM 9999−0105+YG 0615−0101)を使用して、マイクロアレイにハイブリダイズさせた。55℃での1時間のインキュベーション後に、そのEUROArrayスライドを、製造業者のプロトコルに従って特別な緩衝溶液で洗浄して、非特異的結合配列を除去した(EUROIMMUN AG, 洗浄試薬1+2, ZM 0121−0050+ZM0122−0012)。洗浄後に、そのスライドを圧縮空気で乾燥させたところ、強く対形成した鎖のみがハイブリダイズしたまま残った。標識されたPCR生成物とのハイブリダイゼーションからシグナルが生成された。これを、マイクロアレイスキャナーを介して検出した。
読み取りおよび評価
最終データ読み取りおよびその評価を、EUROArrayScannerおよびEUROArrayScanソフトウェア(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanソフトウェア, YG 0901−0101)を使用して行った。Trichophyton tonsurans、Trichophyton interdigitale(ヒト好性)、Trichophyton interdigitale(動物好性)およびTrichophyton equinumのテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを、図2に示す。
Trichophyton tonsuransの特異的プローブは、白丸によって強調され、点線で囲まれたスポットは、グリッドを設定するためにソフトウェアから必要とされるコントロールである。Trichophyton tonsuransテンプレート(C)からのPCR生成物のみが、その特異的プローブ(6a、6b)にハイブリダイズし、蛍光シグナルを示した。これは、他の株のうちのいずれかに由来するDNAを使用した場合には存在しない。
これは、本発明の方法が、皮膚、毛および爪の疾患と関連するTrichophyton株を区別するために使用され得ることを示す。
実施例2
材料および方法
DNAマイクロアレイは、それらのDNA配列によって互いから異なるDNA分子(プローブ)からなる。生物のDNAがマイクロアレイにおいてこれらの規定されたプローブにマッチするセグメントを含む場合、その相補的なDNA領域は、一緒に結合する(ハイブリダイズする)。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)において使用される蛍光標識プライマーに起因して、プローブと増幅された標的配列との間の明確なハイブリダイゼーションは、マイクロアレイスキャナーを介して検出され得る。評価される陽性シグナルは、その標的配列が検出できたことを意味する。この実施例において、DNAマイクロアレイを介する皮膚糸状菌Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton concentricumの検出が示される。プローブ特異性の検証のために、最も密接に関連する種Trichophyton benhamiae(白色)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)も、分析の中に含めた。その使用される方法は、EUROIMMUN DNAマイクロアレイプラットフォームに基づいた。
プライマーおよびプローブの設計
サンプル中のTrichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton concentricumの同定のために、そのメタロプロテアーゼ遺伝子を、有用な標的領域として選択した。オリゴヌクレオチド配列の比較に基づいて、プライマーセット(正方向プライマー 5´ cy3−CTGGCCATGGCACTTATTGG 3´、逆方向プライマー 5´ cy3−TGGCTCTGTTACGTG 3´)ならびにTrichophyton benhamiae(黄色)の検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー−GATGTAGGCCCAAAATCATTGCCTACAC 3´)およびTrichophyton concentricumの検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー−CTGCCCCAACTTTTGGCAACTG 3´)を設計した。その設計したプローブを、内部反復、二次構造、融解温度(Tm)およびGC含有量に関してチェックした。
DNAマイクロアレイ
Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton concentricumおよびいくつかのコントロールのために設計されたプローブを、規定された位置に位置づけられた微視的に小さいスポットとして、sciFLEXARRAYER S11(Scienion AG, Germany)とともに固体キャリア材料にスポットした。
皮膚糸状菌培養物からのDNA抽出
皮膚糸状菌試験培地アガー(SIFIN, Germany, TN 2102)上で培養を行った。培養したTrichophyton benhamiae(黄色)(CBS 623.66)、Trichophyton benhamiae(白色)(CBS 280.83)、Trichophyton benhamiae(アフリカ)(CBS 808.72)およびTrichophyton concentricum(CBS 563.83)のDNAを、OmniPrepTM for Fungusキット(G−Biosciences, USA, no. 786−399)を使用して製造業者の説明書に従って抽出し、内部転写スペーサー(ITS)配列決定によって種レベルで同定した。
PCR
各PCR反応を、Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(アフリカ)およびTrichophyton concentricumの5μl DNA抽出物(5ng/μl)の添加によって、容積20μlで行った。各反応は、1×Green GoTaq(登録商標) Flexi Buffer(Promega, USA, X9801)、2.5mM MgCl(Promega, USA, X9801)、0.4mM 各dNTP(各25mM)(Bioline, Germany, BIO−39029)、0.75 U GoTaq(登録商標) Flexi DNA Polymerase(5 U/μl)(Promega, USA, M830)、0,8μM 正方向プライマーおよび0,4μM 逆方向プライマー(Metabion, Germany)を含んだ。増幅は、ABI 2720サーマルサイクラー(Applied Biosystems, USA, no. 4359659)で行い、96℃で3分間の予備溶解工程および96℃で15秒(融解)、52℃で15秒(アニーリング)、72℃で40秒(伸長)の35サイクルからなり、72℃において1分間保持で終了させた。
ハイブリダイゼーション
その生じるPCR生成物を、蛍光色素(これは、PCR生成物がマイクロアレイ上の相補的プローブに結合する場合に、それら生成物をマイクロアレイスキャナー(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanner, YG 0602−0101)によって検出されることを可能にする)で標識した。ハイブリダイゼーション工程のために、25μl PCR生成物を、65μl ハイブリダイゼーション緩衝液A(EUROIMMUN AG、ハイブリダイゼーション緩衝液A、ZM0101−0108)と混合した。この混合物のうちの65μlを、EUROIMMUN titerplane技術(EUROIMMUN AG, titerplane+ハイブリダイゼーションステーション, ZM 9999−0105+YG 0615−0101)を使用して、マイクロアレイにハイブリダイズさせた。55℃での1時間のインキュベーション後に、そのEUROArrayスライドを、製造業者のプロトコルに従って特別な緩衝溶液で洗浄して、非特異的結合配列を除去した(EUROIMMUN AG, 洗浄試薬1+2, ZM 0121−0050+ZM0122−0012)。洗浄後に、そのスライドを圧縮空気で乾燥させたところ、強く対形成した鎖のみがハイブリダイズしたまま残った。標識されたPCR生成物とのハイブリダイゼーションからシグナルが生成された。これを、マイクロアレイスキャナーを介して検出した。
読み取りおよび評価
最終データ読み取りおよびその評価を、EUROArrayScannerおよびEUROArrayScanソフトウェア(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanソフトウェア, YG 0901−0101)を使用して行った。Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(アフリカ)およびTrichophyton concentricumのテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを、図3に示す。マイクロアレイでのcy3標識PCR生成物およびコントロールとハイブリダイズしたその特異的プローブ(図3中の白丸)がまた、ハイブリダイゼーション緩衝液中の標識オリゴヌクレオチドとそのアレイの角にあるプローブ配列との間のハイブリダイゼーションに起因して、蛍光シグナルを示した場合に、株を、Trichophyton benhamiae(黄色)またはTrichopyhton concentricumであると同定した。
実施例3
材料および方法
DNAマイクロアレイは、それらのDNA配列によって互いから異なるDNA分子(プローブ)からなる。生物のDNAがマイクロアレイにおいてこれらの規定されたプローブにマッチするセグメントを含む場合、その相補的なDNA領域は、一緒に結合する(ハイブリダイズする)。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)において使用される蛍光標識プライマーに起因して、プローブと増幅された標的配列との間の明確なハイブリダイゼーションは、マイクロアレイスキャナーを介して検出され得る。評価される陽性シグナルは、その標的配列が検出できたことを意味する。この実施例において、DNAマイクロアレイを介する皮膚糸状菌Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton benhamiae(白色/アフリカ)の検出が示される。その使用される方法は、EUROIMMUN DNAマイクロアレイプラットフォームに基づいた。
プライマーおよびプローブの設計
サンプル中のTrichophyton benhamiae(黄色)またはTrichophyton benhamiae(白色/アフリカ)の同定のために、そのメタロプロテアーゼ遺伝子を、有用な標的領域として選択した。オリゴヌクレオチド配列の比較に基づいて、プライマーセット(正方向プライマー 5´ cy3−CTGGCCATGGCACTTATTGG 3´、逆方向プライマー 5´ cy3−TGGCTCTGTTACGTG 3´)ならびにTrichophyton benhamiae(黄色)の検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー−TAGGCAATGATTTTGGGCCTA 3´)およびTrichophyton benhamiae(白色/アフリカ)の検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー−CATCGGCGAGGACCATCGGA 3´)を、設計した。その設計したプローブを、内部反復、二次構造、融解温度(Tm)およびGC含有量に関してチェックした。
DNAマイクロアレイ
Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton benhamiae(白色/アフリカ)およびいくつかのコントロールのために設計されたプローブを、規定された位置に位置づけられた微視的に小さいスポットとして、sciFLEXARRAYER S11(Scienion AG, Germany)とともに固体キャリア材料にスポットした。
皮膚糸状菌培養物からのDNA抽出
皮膚糸状菌試験培地アガー(SIFIN, Germany, TN 2102)上で培養を行った。培養したTrichophyton benhamiae(黄色)(CBS 623.66)、Trichophyton benhamiae(白色)(CBS 280.83)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)(CBS 808.72)のDNAを、OmniPrepTM for Fungusキット(G−Biosciences, USA, no. 786−399)を使用して製造業者の説明書に従って抽出し、内部転写スペーサー(ITS)配列決定によって種レベルで同定した。
PCR
各PCR反応を、Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton benhamiae(白色)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)の5μl DNA抽出物(5ng/μl)の添加によって、容積20μlで行った。各反応は、1×Green GoTaq(登録商標) Flexi Buffer(Promega, USA, X9801)、2.5mM MgCl(Promega, USA, X9801)、0.4mM 各dNTP(各25mM)(Bioline, Germany, BIO−39029)、0.75 U GoTaq(登録商標) Flexi DNA Polymerase (5 U/μl)(Promega, USA, M830)、0,4μM 正方向プライマーおよび1,6μM 逆方向プライマー(Metabion, Germany)を含んだ。増幅は、ABI 2720サーマルサイクラー(Applied Biosystems, USA, no. 4359659)で行い、96℃で3分間の予備溶解工程および96℃で15秒(融解)、52℃で15秒(アニーリング)、72℃で40秒(伸長)の35サイクルからなり、72℃において1分間保持で終了させた。
ハイブリダイゼーション
その生じるPCR生成物を、蛍光色素(これは、PCR生成物がマイクロアレイ上の相補的プローブに結合する場合に、それら生成物をマイクロアレイスキャナー(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanner, YG 0602−0101)によって検出されることを可能にする)で標識した。ハイブリダイゼーション工程のために、25μl PCR生成物を、65μl ハイブリダイゼーション緩衝液A(EUROIMMUN AG、ハイブリダイゼーション緩衝液A、ZM0101−0108)と混合した。この混合物のうちの65μlを、EUROIMMUN titerplane技術(EUROIMMUN AG, titerplane+ハイブリダイゼーションステーション, ZM 9999−0105+YG 0615−0101)を使用して、マイクロアレイにハイブリダイズさせた。55℃での1時間のインキュベーション後に、そのEUROArrayスライドを、製造業者のプロトコルに従って特別な緩衝溶液で洗浄して、非特異的結合配列を除去した(EUROIMMUN AG, 洗浄試薬1+2, ZM 0121−0050+ZM0122−0012)。洗浄後に、そのスライドを圧縮空気で乾燥させたところ、強く対形成した鎖のみがハイブリダイズしたまま残った。標識されたPCR生成物とのハイブリダイゼーションからシグナルが生成された。これを、マイクロアレイスキャナーを介して検出した。
読み取りおよび評価
最終データ読み取りおよびその評価を、EUROArrayScannerおよびEUROArrayScanソフトウェア (EUROIMMUN AG, EUROArrayScanソフトウェア, YG 0901−0101)を使用して行った。Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton benhamiae(白色)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)のテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを、図4に示す。マイクロアレイでのcy3標識PCR生成物およびコントロールとハイブリダイズしたその特異的プローブ(図4中の白丸)がまた、ハイブリダイゼーション緩衝液中の標識オリゴヌクレオチドとそのアレイの角にあるプローブ配列との間のハイブリダイゼーションに起因して、蛍光シグナルを示した場合に、株を、Trichophyton benhamiae(黄色)またはTrichophyton benhamiae(白色/アフリカ)であると同定した。
実施例4
材料および方法
DNAマイクロアレイは、それらのDNA配列によって互いから異なるDNA分子(プローブ)からなる。生物のDNAがマイクロアレイにおいてこれらの規定されたプローブにマッチするセグメントを含む場合、その相補的なDNA領域は、一緒に結合する(ハイブリダイズする)。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)において使用される蛍光標識プライマーに起因して、プローブと増幅された標的配列との間の明確なハイブリダイゼーションは、マイクロアレイスキャナーを介して検出され得る。評価される陽性シグナルは、その標的配列が検出できたことを意味する。この実施例において、DNAマイクロアレイを介する皮膚糸状菌Trichophyton erinaceiの検出が示される。プローブ特異性の検証のために、最も密接に関連する種Trichophyton benhamiae(白色)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)も、分析の中に含めた。その使用される方法は、EUROIMMUN DNAマイクロアレイプラットフォームに基づいた。
プライマーおよびプローブの設計
サンプル中のTrichophyton erinaceiの同定のために、そのメタロプロテアーゼ遺伝子を、有用な標的領域として選択した。オリゴヌクレオチド配列の比較に基づいて、プライマーセット(正方向プライマー 5´ cy3−CTGGCCATGGCACTTATTGG 3´、逆方向プライマー 5´ cy3−TGGCTCTGTTACGTG 3´)およびTrichophyton erinaceiの検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー− GATGTAGGCCCAAAATCATTGCCTACAC 3´)を設計した。その設計したプローブを、内部反復、二次構造、融解温度(Tm)およびGC含有量に関してチェックした。
DNAマイクロアレイ
Trichophyton erinaceiおよびいくつかのコントロールのために設計されたプローブを、規定された位置に位置づけられた微視的に小さいスポットとして、sciFLEXARRAYER S11(Scienion AG, Germany)とともに固体キャリア材料にスポットした。
皮膚糸状菌培養物からのDNA抽出
皮膚糸状菌試験培地アガー(SIFIN, Germany, TN 2102)上で培養を行った。培養したTrichophyton erinacei(CBS 677.86)、Trichophyton benhamiae(白色)(CBS 280.83)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)(CBS 808.72)のDNAを、OmniPrepTM for Fungusキット(G−Biosciences, USA, no. 786−399)を使用して製造業者の説明書に従って抽出し、内部転写スペーサー(ITS)配列決定によって種レベルで同定した。
PCR
各PCR反応を、Trichophyton erinacei、Trichophyton benhamiae(白色)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)の5μl DNA抽出物(5ng/μl)の添加によって、容積20μlで行った。各反応は、1×Green GoTaq(登録商標) Flexi Buffer(Promega, USA, X9801)、2.5mM MgCl(Promega, USA, X9801)、0.4mM 各dNTP(各25mM)(Bioline, Germany, BIO−39029)、0.75 U GoTaq(登録商標) Flexi DNA Polymerase (5 U/μl)(Promega, USA, M830)、0,5μM 正方向プライマーおよび0,5μM 逆方向プライマー(Metabion, Germany)を含んだ。増幅は、ABI 2720サーマルサイクラー(Applied Biosystems, USA, no. 4359659)で行い、96℃で3分間の予備溶解工程および96℃で15秒(融解)、52℃で15秒(アニーリング)、72℃で40秒(伸長)の35サイクルからなり、72℃において1分間保持で終了させた。
ハイブリダイゼーション
その生じるPCR生成物を、蛍光色素(これは、PCR生成物がマイクロアレイ上の相補的プローブに結合する場合に、それら生成物をマイクロアレイスキャナー(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanner, YG 0602−0101)によって検出されることを可能にする)で標識した。ハイブリダイゼーション工程のために、25μl PCR生成物を、65μl ハイブリダイゼーション緩衝液A(EUROIMMUN AG、ハイブリダイゼーション緩衝液A、ZM0101−0108)と混合した。この混合物のうちの65μlを、EUROIMMUN titerplane技術(EUROIMMUN AG, titerplane+ハイブリダイゼーションステーション, ZM 9999−0105+YG 0615−0101)を使用して、マイクロアレイにハイブリダイズさせた。55℃での1時間のインキュベーション後に、そのEUROArrayスライドを、製造業者のプロトコルに従って特別な緩衝溶液で洗浄して、非特異的結合配列を除去した(EUROIMMUN AG, 洗浄試薬1+2, ZM 0121−0050+ZM0122−0012)。洗浄後に、そのスライドを圧縮空気で乾燥させたところ、強く対形成した鎖のみがハイブリダイズしたまま残った。標識されたPCR生成物とのハイブリダイゼーションからシグナルが生成された。これを、マイクロアレイスキャナーを介して検出した。
読み取りおよび評価
最終データ読み取りおよびその評価を、EUROArrayScannerおよびEUROArrayScanソフトウェア(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanソフトウェア, YG 0901−0101)を使用して行った。Trichophyton erinacei、Trichophyton benhamiae(白色)およびTrichophyton benhamiae(アフリカ)のテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを、図5に示す。マイクロアレイでのcy3標識PCR生成物およびコントロールとハイブリダイズしたその特異的プローブ(図5中の白丸)がまた、ハイブリダイゼーション緩衝液中の標識オリゴヌクレオチドとそのアレイの角にあるプローブ配列との間のハイブリダイゼーションに起因して、蛍光シグナルを示した場合に、株を、Trichophyton erinaceiであると同定した。
実施例5
材料および方法
DNAマイクロアレイは、それらのDNA配列によって互いから異なるDNA分子(プローブ)からなる。生物のDNAがマイクロアレイにおいてこれらの規定されたプローブにマッチするセグメントを含む場合、その相補的なDNA領域は、一緒に結合する(ハイブリダイズする)。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)において使用される蛍光標識プライマーに起因して、プローブと増幅された標的配列との間の明確なハイブリダイゼーションは、マイクロアレイスキャナーを介して検出され得る。評価される陽性シグナルは、その標的配列が検出できたことを意味する。この実施例において、DNAマイクロアレイを介する皮膚糸状菌Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton concentricumの検出が示される。その使用される方法は、EUROIMMUN DNAマイクロアレイプラットフォームに基づいた。
プライマーおよびプローブの設計
サンプル中のTrichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton concentricumの同定のために、そのメタロプロテアーゼ遺伝子を、有用な標的領域として選択した。オリゴヌクレオチド配列の比較に基づいて、プライマーセット(正方向プライマー 5´ cy3−GCATTTCCCATGGCT 3´、逆方向プライマー 5´ cy3−TGGCTCTGTTACGTG 3´)ならびにTrichophyton benhamiae(白色/アフリカ)の検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー−CATCGGCGAGGACCATCGGA 3´)、Trichophyton benhamiae(黄色)の検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー−TAGGCAATGATTTTGGGCCTA 3´)およびTrichophyton concentricumの検出のための種特異的プローブ(5´ C6−アミノ−リンカー−GCAATGGTTCTGGGCCTACATC 3´)を、設計した。その設計したプローブを、内部反復、二次構造、融解温度(Tm)およびGC含有量に関してチェックした。
DNAマイクロアレイ
Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton concentricumおよびいくつかのコントロールのために設計されたプローブを、規定された位置に位置づけられた微視的に小さいスポットとして、sciFLEXARRAYER S11(Scienion AG, Germany)とともに固体キャリア材料にスポットした。
皮膚糸状菌培養物からのDNA抽出
皮膚糸状菌試験培地アガー(SIFIN, Germany, TN 2102)上で培養を行った。培養したTrichophyton benhamiae(アフリカ)(CBS 808.72)、Trichophyton benhamiae(黄色)(CBS 623.66)およびTrichophyton concentricum (CBS 563.83)のDNAを、OmniPrepTM for Fungusキット(G−Biosciences, USA, no. 786−399)を使用して製造業者の説明書に従って抽出し、内部転写スペーサー(ITS)配列決定によって種レベルで同定した。
PCR
各PCR反応を、Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(黄色)、Trichophyton concentricumの5μl DNA抽出物(5ng/μl)の添加によって、容積20μlで行った。各反応は、1×Green GoTaq(登録商標) Flexi Buffer(Promega, USA, X9801)、2.5mM MgCl(Promega, USA, X9801)、0.4mM 各dNTP(各25mM)(Bioline, Germany, BIO−39029)、0.75 U GoTaq(登録商標) Flexi DNA Polymerase(5 U/μl)(Promega, USA, M830)、1,0μM 正方向プライマーおよび1,0μM 逆方向プライマー(Metabion, Germany)を含んだ。増幅は、ABI 2720サーマルサイクラー(Applied Biosystems, USA, no. 4359659)で行い、96℃で3分間の予備溶解工程および96℃で15秒(融解)、52℃で15秒(アニーリング)、72℃で40秒(伸長)の35サイクルからなり、72℃において1分間保持で終了させた。
ハイブリダイゼーション
その生じるPCR生成物を、蛍光色素(これは、PCR生成物がマイクロアレイ上の相補的プローブに結合する場合に、それら生成物をマイクロアレイスキャナー(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanner, YG 0602−0101)によって検出されることを可能にする)で標識した。ハイブリダイゼーション工程のために、25μl PCR生成物を、65μl ハイブリダイゼーション緩衝液A(EUROIMMUN AG、ハイブリダイゼーション緩衝液A、ZM0101−0108)と混合した。この混合物のうちの65μlを、EUROIMMUN titerplane技術(EUROIMMUN AG, titerplane+ハイブリダイゼーションステーション, ZM 9999−0105+YG 0615−0101)を使用して、マイクロアレイにハイブリダイズさせた。55℃での1時間のインキュベーション後に、そのEUROArrayスライドを、製造業者のプロトコルに従って特別な緩衝溶液で洗浄して、非特異的結合配列を除去した(EUROIMMUN AG, 洗浄試薬1+2, ZM 0121−0050+ZM0122−0012)。洗浄後に、そのスライドを圧縮空気で乾燥させたところ、強く対形成した鎖のみがハイブリダイズしたまま残った。標識されたPCR生成物とのハイブリダイゼーションからシグナルが生成された。これを、マイクロアレイスキャナーを介して検出した。
読み取りおよび評価
最終データ読み取りおよびその評価を、EUROArrayScannerおよびEUROArrayScanソフトウェア(EUROIMMUN AG, EUROArrayScanソフトウェア, YG 0901−0101)を使用して行った。Trichophyton benhamiae(白色)、Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton concentricumのテンプレートからハイブリダイズしたPCR生成物での捕捉マイクロアレイを、図6に示す。マイクロアレイでのcy3標識PCR生成物およびコントロールとハイブリダイズしたその特異的プローブ(図6中の白丸)がまた、ハイブリダイゼーション緩衝液中の標識オリゴヌクレオチドとそのアレイの角にあるプローブ配列との間のハイブリダイゼーションに起因して、蛍光シグナルを示した場合に、株を、Trichophyton benhamiae(白色/アフリカ)、Trichophyton benhamiae(黄色)およびTrichophyton concentricumであると同定した。

Claims (19)

  1. 配列番号22を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸を増幅し得る、正方向プライマーおよび逆方向プライマーを含むプライマー対。
  2. 配列番号22もしくはその相補鎖を含む皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する核酸配列に特異的にハイブリダイズし得る核酸、または前記核酸配列を含むベクターもしくは細胞。
  3. 請求項1に記載のプライマー対と、正方向プライマーと逆方向プライマーとの間にある核酸配列であって、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する前記核酸配列は、前記正方向プライマーの配列と前記逆方向プライマーの配列との間にある前記病原体のゲノムの中に位置し、好ましくは、前記病原体を含むサンプルを、請求項1に記載のプライマーを使用して増幅することによって得られる、核酸配列とを含む核酸。
  4. 検出可能な標識、好ましくは、蛍光標識、放射性標識、コロイド金標識または酵素的に活性な標識を含む群からの検出可能な標識を含む、請求項1に記載のプライマー対または請求項2もしくは3のいずれか1項に記載の核酸。
  5. 請求項2または4のいずれかに記載の核酸を含むキャリア。
  6. 前記キャリアは、シラン被覆ガラス、プラスチックまたはシリコン材料のマイクロアレイプレートである、請求項5に記載のキャリア。
  7. 皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22を含む核酸配列を単離されたサンプル中で検出する工程を包含する方法。
  8. 患者から単離されたサンプル中、好ましくは、爪、毛もしくは皮膚材料中に存在する配列番号22を含む任意の核酸を、請求項1または4のいずれかに記載のプライマー対を使用して増幅し、そのようにして、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体に由来する配列番号22を含む核酸配列が前記サンプル中に存在する場合に、アンプリコンを生成する工程
    を包含する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アンプリコンを検出する工程をさらに包含する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記アンプリコンは、蛍光、放射能、コロイド金、または化学発光によって検出される、請求項9に記載の方法。
  11. 疾患、好ましくは、病原体と関連する皮膚、毛および爪の感染症の診断のための、請求項1もしくは4のいずれかに記載のプライマー対、請求項2に記載の核酸、または請求項5〜6のいずれかに記載のキャリアを含む組成物。
  12. 請求項1もしくは4のいずれかに記載のプライマー対、請求項2に記載の核酸および/または請求項5〜6のいずれかに記載のキャリアを含むキットであって、好ましくは、疾患、より好ましくは、病原体と関連する皮膚、毛および爪の感染症の診断のためのキット。
  13. 疾患、好ましくは、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体、より好ましくは、配列番号22を含む核酸を有する皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体の診断のためのキットを製造するための、請求項1もしくは4のいずれかに記載のプライマー対、請求項2に記載の核酸または請求項5〜6のいずれかに記載のキャリアの使用。
  14. 疾患、好ましくは、皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体、より好ましくは、配列番号22を含む核酸を有する皮膚、毛および爪の感染症と関連する病原体の診断のための、請求項1もしくは4のいずれかに記載のプライマー対、請求項2に記載の核酸または請求項5〜6のいずれかに記載のキャリアを含むキット。
  15. 真菌、好ましくは、Trichophyton属の真菌、より好ましくはT.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群の真菌の同定のための、請求項1〜6のいずれかに記載のプライマー対、核酸もしくはキャリアを含む組成物、または請求項12に記載のキット。
  16. 前記病原体はTrichophyton属に由来する、請求項1〜6、11〜12および14〜15のいずれかに記載のプライマー対、核酸、キャリア、組成物またはキット。
  17. 前記病原体は、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群に由来する、請求項16に記載のプライマー対、核酸、キャリア、組成物またはキット。
  18. 前記病原体はTrichophyton属に由来する、請求項7〜10および13のいずれかに記載の方法または使用。
  19. 前記病原体は、T.tonsurans、T.equinum、T.interdigitale、T.benhamiae(アフリカ)、T.benhamiae(黄色)、T.concentricumおよびT.erinaceiを含む群に由来する、請求項18に記載の方法または使用。

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