JP2018170670A - 半導体装置及びその制御方法 - Google Patents

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宗吾 大川
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修司 千田
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Abstract

【課題】変換速度の低下を抑制しつつ、精度良くアナログ信号を変換することが可能な半導体装置及びその制御方法を提供すること。【解決手段】一実施の形態によれば、半導体装置100は、サンプリング信号SPのアクティブ期間中に、アナログ信号Ainに伝搬するノイズの発生を示すノイズ要因信号NSを受信した場合、サンプリング信号SPのアクティブ期間を、少なくともノイズ要因信号NSを受信してから所定期間tdが経過するまで延長する、サンプリング信号調整回路2と、サンプリング信号調整回路2により調整されたサンプリング信号SPのアクティブ期間中に、アナログ信号Ainをサンプリングするサンプルホールド回路3と、サンプルホールド回路3によりホールドされたアナログ信号Ainの電圧Vaに基づいて動作するアナログ回路5と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその制御方法に関し、例えば、変換速度の低下を抑制しつつ、精度良くアナログ信号を変換するのに適した半導体装置及びその制御方法に関する。
通常、アナログ信号を処理する半導体装置には、アナログ信号をサンプリングしてホールドするサンプルホールド回路と、前記サンプルホールド回路によりホールドされたアナログ信号の電圧に基づいて動作するアナログ回路と、が設けられている。
当然ながら、サンプルホールド回路は、アナログ信号を精度良くサンプリングできることが好ましい。しかしながら、例えば、半導体装置の外部に出力されるデジタル信号の信号変化によって発生したノイズがアナログ信号に伝搬した場合、サンプルホールド回路は、ノイズの影響を受けてアナログ信号を精度良くサンプリングすることができない。その結果、アナログ回路は、アナログ信号を精度良く受信することができないという問題があった。
このような問題に対する解決策が、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に開示された構成は、共通のアナログ電源に接続された複数のアナログ回路において、何れかのアナログ回路が動作している期間中、他のアナログ回路の動作の開始を遅延させたり一時的に抑制したりする制御を行う。それにより、何れかのアナログ回路の動作により発生したノイズがアナログ電源の経路を介して他のアナログ回路に伝搬するのを未然に抑制している。
特許文献2に開示された半導体集積回路は、サンプルホールド回路及びAD変換回路を含むAD変換器と、CPUと、クロック生成ユニットと、サンプルホールド信号発生回路と、を備える。この半導体集積回路は、サンプルホールド信号発生回路により生成された複数のクロック信号を順次にサンプルホールド回路に供給して、AD変換を行った後、それらのAD変換結果の中から低雑音のホールド動作期間のタイミングのクロック信号を選択する校正動作を行う。通常動作では、校正動作において選択されたクロック信号が用いられる。それにより、この半導体集積回路は、事前に予測することが困難なタイミングで発生するノイズを低減している。
特開2011−155369号公報 特開2012−147153号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、何れかのアナログ回路が動作するたびに、ノイズが発生するか否かに関わらず、常に他のアナログ回路の動作の開始を遅延させる必要があるため、回路全体として動作速度が低下してしまうという問題があった。また、特許文献2に開示された構成では、通常動作においてノイズが発生しない場合でも、校正動作においてノイズが発生する可能性があると判断された場合には、サンプルホールド回路に供給されるクロック信号のタイミングを常に遅延させる必要があるため、回路全体として動作速度が低下してしまうという問題があった。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、サンプリング信号のアクティブ期間中に、アナログ信号に伝搬するノイズの発生を示すノイズ要因信号を受信した場合、前記サンプリング信号のアクティブ期間を、少なくとも前記ノイズ要因信号を受信してから第1所定期間が経過するまで延長する、サンプリング信号調整回路と、前記サンプリング信号調整回路により調整された前記サンプリング信号のアクティブ期間中に、前記アナログ信号をサンプリングするサンプルホールド回路と、前記サンプルホールド回路によりホールドされた前記アナログ信号の電圧に基づいて動作するアナログ回路と、を備える。
他の実施の形態によれば、半導体装置の制御方法は、サンプリング信号のアクティブ期間中に、アナログ信号に伝搬するノイズの発生を示すノイズ要因信号を受信した場合、前記サンプリング信号のアクティブ期間を、少なくとも前記ノイズ要因信号を受信してから第1所定期間が経過するまで延長し、延長された前記サンプリング信号のアクティブ期間中に、前記アナログ信号をサンプリングし、サンプリングされた前記アナログ信号の電圧に基づいてアナログ回路を動作させる。
前記一実施の形態によれば、変換速度の低下を抑制しつつ、精度良くアナログ信号を変換することが可能な半導体装置及びその制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる半導体装置の構成例を示すブロック図である。 図1に示す半導体装置に設けられたサンプリング信号調整回路の構成例を示す図である。 図2に示すサンプリング信号調整回路の動作を示すタイミングチャートである。 図2に示すサンプリング信号調整回路の動作を示すタイミングチャートである。 図2に示すサンプリング信号調整回路の動作を示すタイミングチャートである。 図2に示すサンプリング信号調整回路の第1の具体的構成例を示す図である。 図6に示すサンプリング信号調整回路に設けられたエッジ検出回路の具体的構成例を示す図である。 図7に示すエッジ検出回路の動作を示すタイミングチャートである。 図6に示すサンプリング信号調整回路に設けられた遅延発生回路の第1の具体的構成例を示す図である。 図6に示すサンプリング信号調整回路に設けられた遅延発生回路の第2の具体的構成例を示す図である。 図6に示すサンプリング信号調整回路の動作を示すタイミングチャートである。 図2に示すサンプリング信号調整回路の第1の変形例を示す図である。 図2に示すサンプリング信号調整回路の第2の変形例を示す図である。 ノイズ発生源の具体例、及び、ノイズ発生源からアナログ信号線へのノイズの伝搬を説明するための図である。 サンプルホールド回路のサンプリング電圧の時間変化を示す図である。 ノイズ発生源の他の具体例を示す図である。 図16に示すノイズ発生源が適用された場合におけるサンプリング信号調整回路の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる半導体装置に設けられたサンプリング信号調整回路の構成例を示す図である。 図18に示すサンプリング信号調整回路の動作を示すタイミングチャートである。 図18に示すサンプリング信号調整回路の動作を示すタイミングチャートである。 図18に示すサンプリング信号調整回路の動作を示すタイミングチャートである。 図18に示すサンプリング信号調整回路の変形例を示す図である。 実施の形態3にかかる半導体装置の構成例を示すブロック図である。 図23に示す半導体装置に設けられたノイズ要因信号生成回路の具体的構成例を示す図である。 図24に示すノイズ要因信号生成回路の動作を示すタイミングチャートである。 図24に示すノイズ要因信号生成回路の動作を説明するための図である。 図24に示すノイズ要因信号生成回路の変形例を示す図である。 図27に示すノイズ要因信号生成回路の動作を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかる半導体装置100の構成例を示すブロック図である。本実施の形態にかかる半導体装置100は、アナログ信号に伝搬するノイズの発生を知らせるノイズ要因信号を検出した場合、アナログ信号に伝搬したノイズが収束するまで、サンプリング信号のアクティブ期間を延長させる。それにより、本実施の形態にかかる半導体装置100は、サンプルホールド回路において、ノイズの影響を受けることなく精度良くアナログ信号をサンプリングすることできる。その結果、本実施の形態にかかる半導体装置100は、ノイズの影響を受けることなく精度良くアナログ信号を変換することができる。ここで、本実施の形態にかかる半導体装置100は、実際にアナログ信号Ainに伝搬するノイズが発生した場合にのみ、サンプリング信号SPのアクティブ期間を延長させている。それにより、本実施の形態にかかる半導体装置100は、サンプリング信号SPのアクティブ期間を常に延長させる必要が無いため、変換速度の低下を抑制しつつ、精度良くアナログ信号を変換することができる。以下、具体的に説明する。
図1に示すように、半導体装置100は、サンプリング信号生成回路1と、サンプリング信号調整回路2と、サンプルホールド回路3と、アナログ入力端子4と、アナログ回路5と、ノイズ発生源6と、を備える。
サンプリング信号生成回路1は、サンプリング信号SPを生成する。ノイズ発生源6は、外部からアナログ入力端子4に供給されるアナログ信号Ainに伝搬するノイズの発生源であって、例えば、アナログ入力端子4に隣接配置されたデジタル出力回路や外部バス等である。ここで、ノイズ発生源6は、ノイズが発生したか否かを表すノイズ要因信号NSを出力する。例えば、ノイズ要因信号NSがHレベルからLレベル又はLレベルからHレベルに変化した場合には、ノイズ発生源6においてノイズが発生したことを表している。
サンプリング信号調整回路2は、サンプリング信号SPのアクティブ期間(Hレベルの期間)をノイズ要因信号NSに基づいて調整し、調整後サンプリング信号MSPとして出力する。サンプルホールド回路3は、調整後サンプリング信号MSPのアクティブ期間中に、外部からアナログ入力端子4に供給されたアナログ信号Ainをサンプリングしてホールドする。アナログ回路5は、例えば逐次比較型AD変換器であって、サンプルホールド回路3によりホールドされたアナログ信号Ainの電圧Vaに基づいて動作する。
(サンプリング信号調整回路2の構成例)
図2は、サンプリング信号調整回路2の具体的構成例を示す図である。
図2に示すように、サンプリング信号調整回路2は、遅延回路21と、OR回路22と、遅延調整レジスタ23と、を備える。遅延回路21は、サンプリング信号SP及びノイズ要因信号NSに基づいてサンプリング延長信号DLYを出力する。OR回路22は、サンプリング信号SP及びサンプリング延長信号DLYの論理和を、調整後サンプリング信号MSPとして出力する。遅延調整レジスタ23には、CPU等によって書き抱え可能な遅延量の情報が格納されている。
より具体的には、遅延回路21は、サンプリング信号SPがアクティブ(Hレベル)の期間中に、ノイズ発生源6においてノイズが発生した場合、即ち、ノイズ要因信号NSのレベルが変化した場合、少なくとも、ノイズ要因信号NSのレベルが変化した時点から、遅延調整レジスタ23により設定された所定期間tdが経過するまで、サンプリング延長信号DLYをアクティブ(Hレベル)にする。なお、所定期間tdは、アナログ信号Ainに伝搬したノイズの収束時間(ノイズによるサンプリング電圧の振動が収束するまでの時間)に基づいて決定される。そして、OR回路22は、サンプリング信号SP及びサンプリング延長信号DLYの論理和をとることにより、サンプリング信号SPのアクティブ期間をサンプリング延長信号DLYにより延長させて、調整後サンプリング信号MSPとして出力する。
(サンプリング信号調整回路2の動作)
図3〜図5は、サンプリング信号調整回路2の動作を示すタイミングチャートである。
まず、図3に示すタイミングチャートについて説明する。図3の例では、サンプリング信号SPがアクティブ(Hレベル)の期間中(時刻t10〜t13)に、ノイズ要因信号NSがLレベルからHレベルに変化している(時刻t11)。そのため、遅延回路21は、ノイズ要因信号NSのレベルが変化した時点から、遅延調整レジスタ23により設定された所定期間tdが経過するまで、サンプリング延長信号DLYをアクティブ(Hレベル)にする(時刻t11〜t14)。その結果、OR回路22は、サンプリング信号SPのアクティブ期間をサンプリング延長信号DLYにより延長させて、調整後サンプリング信号MSPとして出力する(時刻t10〜t14)。
次に、図4に示すタイミングチャートについて説明する。図4の例では、図3の例と同様に、サンプリング信号SPがアクティブの期間中(時刻t10〜t13)に、ノイズ要因信号NSがLレベルからHレベルに変化している(時刻t11)。しかしながら、遅延調整レジスタ23によって設定された所定期間tdが短くなっている。そのため、サンプリング信号SPのアクティブ期間が終了する前に、所定期間tdが経過してしまう(時刻t14a)。その結果、OR回路22は、サンプリング信号SPのアクティブ期間をサンプリング延長信号DLYにより延長させることなく、調整後サンプリング信号MSPとして出力する。換言すると、OR回路22は、サンプリング信号SPをそのまま調整後サンプリング信号MSPとして出力する。
次に、図5に示すタイミングチャートについて説明する。図5の例では、サンプリング信号SPのアクティブ期間が経過した後に、ノイズ要因信号NSがLレベルからHレベルに変化している(時刻t11b)。この場合、遅延回路21は、サンプリング延長信号DLYをアクティブにすることなくインアクティブ(Lレベル)を維持する。そのため、OR回路22は、サンプリング信号SPのアクティブ期間を延長させることなく調整後サンプリング信号MSPとして出力する。換言すると、OR回路22は、サンプリング信号SPをそのまま調整後サンプリング信号MSPとして出力する。
このように、本実施の形態にかかる半導体装置100は、ノイズの発生を知らせるノイズ要因信号NSを検出した場合、アナログ信号Ainに伝搬したノイズが収束するまで(ノイズによるサンプリング電圧の振動が収束するまで)、サンプリング信号SPのアクティブ期間を延長させている。それにより、本実施の形態にかかる半導体装置100は、サンプルホールド回路3において、ノイズの影響を受けることなく精度良くアナログ信号をサンプリングすることができる。その結果、本実施の形態にかかる半導体装置100は、ノイズの影響を受けることなく精度良くアナログ信号を変換することができる。ここで、本実施の形態にかかる半導体装置100は、実際にアナログ信号Ainに伝搬するノイズが発生した場合にのみ、サンプリング信号SPのアクティブ期間を延長させている。それにより、本実施の形態にかかる半導体装置100は、サンプリング信号SPのアクティブ期間を常に延長させる必要が無いため、変換速度の低下を抑制しつつ、精度良くアナログ信号を変換することができる。
(サンプリング信号調整回路2の第1の具体的構成例)
図6は、サンプリング信号調整回路2の第1の具体的構成例を、サンプリング信号調整回路2aとして示す図である。図6の例では、遅延回路21の詳細な構成が示されている。以下、具体的に説明する。
遅延回路21は、エッジ検出回路24と、AND回路25と、フリップフロップ26と、遅延発生回路27と、OR回路28と、を有する。
エッジ検出回路24は、ノイズ要因信号NSのレベルが変化したことを検出すると、パルス形状の検出結果DETを出力する。
(エッジ検出回路24の具体的構成例)
図7は、エッジ検出回路24の具体的構成例を示す図である。
図7に示すように、エッジ検出回路24は、遅延発生回路241と、EXOR回路242と、を有する。遅延発生回路241は、ノイズ要因信号NSを遅延させて出力する。EXOR回路242は、ノイズ要因信号NSと、ノイズ要因信号NSを遅延させた信号DNSと、の排他的論理和を、検出結果DETとして出力する。
図8は、エッジ検出回路24の動作を示すタイミングチャートである。例えば、ノイズ要因信号NSがLレベルからHレベルに変化すると(時刻t15)、所定時間経過後に、ノイズ要因信号NSを遅延させた信号DNSがLレベルからHレベルに変化する(時刻t16)。それにより、EXOR回路242は、パルス形状の検出結果DETを出力する(時刻t15〜t16)。
なお、パルス形状の検出結果DETのパルス幅は、後述する遅延回路21に設けられたフリップフロップ26がエッジ検出できる程度の幅を有していればよい。
図6に戻り、説明を続ける。AND回路25は、サンプリング信号SPと、エッジ検出回路24の検出結果DETと、の論理積を出力信号out1として出力する。フリップフロップ26では、データ入力端子Dに電源電圧VDDが入力され、クロック入力端子CKに出力信号out1が入力され、リセット入力端子Rに後述する出力信号out3が入力され、データ出力端子Qから出力信号out2が出力される。
遅延発生回路27は、遅延調整レジスタ23により設定された遅延量だけ出力信号out2を遅延させて出力信号out3として出力する。なお、出力信号out3は、OR回路28に供給されるだけでなく、フリップフロップ26のリセット入力端子Rにフィードバックして供給される。
(遅延発生回路27の第1の具体的構成例)
図9は、遅延発生回路27の第1の具体的構成例を遅延発生回路27aとして示す図である。図9に示すように、遅延発生回路27aは、s(sは2以上の整数)個の抵抗素子271_1〜271_sと、選択回路272と、容量素子273と、インバータ274,275と、を有する。
s個の抵抗素子271_1〜271_sは、遅延発生回路27aの入力端子と選択回路272との間に直列に設けられている。選択回路272は、s個の抵抗素子271_1〜271_s間の複数のノードのうち、遅延調整レジスタ23により設定された遅延量に対応する何れかのノードを選択してその電圧を出力する。容量素子273は、選択回路272の出力とグランドGNDとの間に設けられ、選択回路272の出力電圧の電荷を蓄積する。インバータ274は、容量素子273の電圧を論理反転させて出力する。インバータ275は、インバータ274の出力信号を論理反転させて出力信号out3として出力する。ここで、遅延発生回路27aは、選択回路272により選択されたノードと遅延発生回路27aの入力端子との間の抵抗素子の抵抗値と、容量素子273の容量値と、によって決まる時定数と、インバータ274の閾値電圧と、によって求められる遅延時間だけ出力信号out2を遅延させて出力信号out3として出力することができる。
(遅延発生回路27の第2の具体的構成例)
図10は、遅延発生回路27の第2の具体的構成例を遅延発生回路27bとして示す図である。図10に示すように、遅延発生回路27bは、偶数個のインバータからなるインバータ群276と、選択回路277と、を有する。
インバータ群276を構成する複数のインバータは、遅延発生回路27bの入力端子と選択回路277との間に直列に設けられている。選択回路277は、遅延発生回路27bの入力端子側から数えて偶数番目に設けられたインバータの出力(即ち、出力信号out2の正転信号)のうち、遅延調整レジスタ23により設定された遅延量に対応する何れかを選択して、出力信号out3として出力する。
なお、遅延発生回路27の構成は、上述の構成に限られず、遅延量をレジスタに格納された値を用いて調整する等、同等の機能を有する他の構成に適宜変更可能である。また、エッジ検出回路24に設けられた遅延発生回路241についても、遅延発生回路27a及び遅延発生回路27bの構成を採用することができる。
図6に戻り、説明を続ける。OR回路28は、フリップフロップ26の出力信号out2と、出力信号out2を遅延させた出力信号out3と、の論理和をサンプリング延長信号DLYとして出力する。
(サンプリング信号調整回路2aの動作)
図11は、サンプリング信号調整回路2aの動作を示すタイミングチャートである。なお、図11に示すタイミングチャートは、図3に示すタイミングチャートに対応している。
図11に示すように、サンプリング信号SPがアクティブ(Hレベル)の期間中(時刻t10〜t13)に、ノイズ要因信号NSがLレベルからHレベルに変化している(時刻t11)。それにより、エッジ検出回路24は、パルス形状の検出結果DETを出力する(時刻t11)。また、それにより、AND回路25は、パルス形状の検出結果DETをそのまま出力信号out1として出力する(時刻t11)。
フリップフロップ26は、パルス形状の出力信号out1の立ち上がりに同期して、データ入力端子Dに供給されたHレベルの信号を取り込み、データ出力端子Qから出力される出力信号out2をLレベルからHレベルに変化させる(時刻t11)。出力信号out2がLレベルからHレベルに変化してから、遅延発生回路27による遅延分だけ遅れて、出力信号out3はLレベルからHレベルに変化する(時刻t12)。このとき、フリップフロップ26は、Hレベルの出力信号out3によりリセットされるため、出力信号out2をHレベルからLレベルに変化させる(時刻t12)。出力信号out2がHレベルからLレベルに変化してから、遅延発生回路27による遅延分だけ遅れて、出力信号out3はHレベルからLレベルに変化する(時刻t14)。
OR回路28は、出力信号out2及び出力信号out3の論理和をサンプリング延長信号DLYとして出力する。そのため、OR回路28は、出力信号out2がLレベルからHレベルに変化してから、出力信号out3がHレベルからLレベルに変化するまで、の所定期間td、サンプリング延長信号DLYをアクティブ(Hレベル)にする(時刻t11〜t14)。その結果、OR回路22は、サンプリング信号SPのアクティブ期間をサンプリング延長信号DLYにより延長させて、調整後サンプリング信号MSPとして出力する(時刻t10〜t14)。
(サンプリング信号調整回路2の第1の変形例)
図12は、サンプリング信号調整回路2の第1の変形例をサンプリング信号調整回路2bとして示す図である。サンプリング信号調整回路2bは、サンプリング信号調整回路2aと比較して、駆動能力制御レジスタ201をさらに有するとともに、AND回路25が、サンプリング信号SP、エッジ検出回路24の検出結果DET、及び、駆動能力制御レジスタ201に格納された値、のそれぞれの論理積を、出力信号out1として出力している。サンプリング信号調整回路2bのその他の構成については、サンプリング信号調整回路2aの場合と同様であるため、その説明を省略する。
駆動能力制御レジスタ201には、ノイズ発生源6において発生するノイズの強度の変化情報が格納されている。具体的には、例えば、デジタル出力信号Doutを駆動する出力バッファの駆動能力の切替情報が格納されている。
ここで、サンプリング信号調整回路2bは、出力バッファの駆動能力が低くてノイズが無視できる程度に小さい場合には、駆動能力制御レジスタ201からLレベルの制御信号を出力し、サンプリング信号SPの調整を行わない。それに対し、出力バッファの駆動能力が高くてノイズが無視できないほど大きい場合には、駆動能力制御レジスタ201からのHレベルの制御信号を出力し、サンプリング信号SPの調整を行う。
(サンプリング信号調整回路2の第2の変形例)
図13は、サンプリング信号調整回路2の第2の変形例をサンプリング信号調整回路2cとして示す図である。サンプリング信号調整回路2cは、サンプリング信号調整回路2aと比較して、駆動能力制御レジスタ202をさらに有するとともに、遅延調整レジスタ23の格納値が駆動能力制御レジスタ202によって書き換え可能に構成されている。サンプリング信号調整回路2cのその他の構成については、サンプリング信号調整回路2aの場合と同様であるため、その説明を省略する。
駆動能力制御レジスタ202には、ノイズ発生源6において発生するノイズの強度の変化情報が格納されている。具体的には、例えば、デジタル出力信号Doutを駆動する出力バッファの駆動能力の切替情報が格納されている。
ここで、サンプリング信号調整回路2cは、出力バッファの駆動能力が低くてノイズが小さい場合には、駆動能力制御レジスタ202からの制御信号によって、遅延調整レジスタ23に格納される遅延量を小さくする。それに対し、出力バッファの駆動能力が高くてノイズが大きい場合には、駆動能力制御レジスタ202からの制御信号によって、遅延調整レジスタ23に格納される遅延量を大きくする。
(ノイズ発生源6の具体例)
続いて、ノイズ発生源6の具体例について説明する。
図14は、ノイズ発生源6の具体例、及び、ノイズ発生源6からアナログ信号線へのノイズの伝搬を説明するための図である。
図14の例では、ノイズ発生源6として、アナログ入力端子4に隣接配置されたデジタル入出力回路6aが設けられている。デジタル入出力回路6aは、半導体装置100内に設けられ、半導体装置100内のデジタル回路により生成されたデジタル出力信号Doutを駆動して外部に出力する回路である。
より具体的には、デジタル入出力回路6aは、デジタル出力端子61と、出力バッファ62と、プリバッファ63と、入力バッファ64と、を備える。デジタル出力端子61とアナログ入力端子4との間には、寄生容量65が形成されている。
デジタル入出力回路6aにおいて、プリバッファ63は、半導体装置100内で生成されたデジタル出力信号Doutを駆動して出力する。出力バッファ62は、プリバッファ63により駆動されたデジタル出力信号Doutをさらに駆動して出力する。出力バッファ62により駆動されたデジタル出力信号Doutは、デジタル出力端子61を介して外部に出力される。
ここで、出力バッファ62により駆動されたデジタル出力信号Doutのレベルが変化すると、その変化がノイズとなって、寄生容量65を介して、アナログ信号Ainに伝搬してしまう。そこで、例えば、出力バッファ62により駆動される前のデジタル出力信号Dout(即ち、プリバッファ63により駆動されたデジタル出力信号Dout)をノイズ要因信号NSとして用いることにより、アナログ信号Ainにノイズが伝搬することを事前に通知することが可能となる。なお、当然ながら、プリバッファ63により駆動される前のデジタル出力信号Doutをノイズ要因信号NSとして用いてもよい。
図15は、サンプルホールド回路3のサンプリング電圧の時間変化を示す図である。図15に示すように、サンプルホールド回路3によってアナログ信号Ainのサンプリングが行われると、サンプルホールド回路3に設けられたサンプリング容量は、アナログ信号Ainに応じたサンプリング電圧まで充電される。ここで、アナログ信号Ainにノイズが伝搬すると、ノイズの影響によりサンプリング電圧が振動し、その後、収束する。ノイズによりサンプリング電圧が振動し始めてから収束するまでの時間をtcとすると、サンプリング延長信号DLYのアクティブ期間tdは収束時間tcよりも長くなるように設定すればよい。
(ノイズ発生源6の他の具体例)
図16は、ノイズ発生源6の他の具体例を示す図である。図16の例では、ノイズ発生源6として、外部バス6bが設けられている。外部バス6bは、例えば、半導体装置100の外部に設けられたメモリとデータの受け渡しを行う回路である。
より具体的には、外部バス6bは、外部バス制御回路66と、複数のデジタル出力回路からなるデジタル出力回路群67と、を備える。外部バス制御回路66は、複数のアドレス信号add_1〜add_p(pは任意の整数)及び、複数のデータ信号dout_1〜dout_q(qは任意の整数)を出力する。各アドレス信号及び各データ信号は、プリバッファ及び出力バッファにより順に駆動された後、対応するデジタル出力端子から外部のメモリに出力される。
ここで、複数のデジタル信号のレベルが同時に変化すると、その変化が大きなノイズとなって、寄生容量を介して、アナログ信号Ainに伝搬してしまう。そこで、例えば、出力バッファにより駆動される前のアドレス信号add_1〜add_p及びデータ信号dout_1〜dout_qをそれぞれノイズ要因信号NS_1〜NS_n(nはp+q)として用いることにより、アナログ信号Ainに大きなノイズが伝搬することを事前に通知することが可能となる。なお、当然ながら、プリバッファにより駆動される前のアドレス信号add_1〜add_p及びデータ信号dout_1〜dout_qをそれぞれノイズ要因信号NS_1〜NS_nとして用いてもよい。
この場合、エッジ検出回路24として、複数のエッジ検出回路24_1〜24_nが設けられる。エッジ検出回路24_1〜24_nは、それぞれ、ノイズ要因信号NS_1〜NS_nのレベルが変化したことを検出すると、パルス形状の検出結果DET_1〜DET_nを出力する。そして、OR回路68は、検出結果DET_1〜DET_nの論理和を最終的な検出結果DETとして出力する。
図17は、外部バス6bがノイズ発生源6である場合におけるサンプリング信号調整回路2の動作を示すタイミングチャートである。図17の例では、アドレス信号add_1〜add_p及びデータ信号dout_1〜dout_qがほぼ同時に変化している(時刻t21〜t22)。ここで、アドレス信号add_1〜add_pのスキューをta、データ信号dout_1〜dout_qのスキューをtbとすると、スキューta、スキューtb及びサンプリング電圧の振動の収束時間tcから、サンプリング延長信号DLYのアクティブ期間tdを決定すればよい。なお、スキューta,tbは、外部バス6bの通信規格から見積もることが可能である。
このように、本実施の形態にかかる半導体装置100は、ノイズ発生源6からノイズの発生を知らせるノイズ要因信号NSを検出した場合、アナログ信号Ainに伝搬したノイズが収束するまで(ノイズによるサンプリング電圧の振動が収束するまで)、サンプリング信号SPのアクティブ期間を延長させている。それにより、本実施の形態にかかる半導体装置100は、サンプルホールド回路3において、ノイズの影響を受けることなく精度良くアナログ信号をサンプリングすることができる。その結果、本実施の形態にかかる半導体装置100は、ノイズの影響を受けることなく精度良くアナログ信号を変換することができる。ここで、本実施の形態にかかる半導体装置100は、実際にアナログ信号Ainに伝搬するノイズが発生した場合にのみ、サンプリング信号SPのアクティブ期間を延長させている。それにより、本実施の形態にかかる半導体装置100は、サンプリング信号のアクティブ期間を常に延長させる必要が無いため、変換速度の低下を抑制しつつ、精度良くアナログ信号を変換することができる。
なお、本実施の形態にかかる半導体装置100は、ノイズ発生源6におけるクロック信号と、サンプルホールド回路3のクロック信号(サンプリング信号)と、が同期しているか否かに関わらず、ノイズ発生源6からノイズの発生を知らせるノイズ要因信号NSを受信することができる。
<実施の形態2>
図18は、実施の形態2にかかる半導体装置200に設けられたサンプリング信号調整回路2dの構成例を示す図である。本実施の形態にかかる半導体装置200は、ノイズの発生を知らせるノイズ要因信号NSを検出してサンプリング信号SPのアクティブ期間を延長した後、延長されたアクティブ期間中に、再びノイズの発生を知らせるノイズ要因信号NSを検出した場合、延長されたアクティブ期間を再延長することができる。以下、具体的に説明する。
図18に示すように、サンプリング信号調整回路2dは、2つの遅延回路21_1,21_2と、エッジ検出回路24と、OR回路22と、遅延調整レジスタ23_1,23_2と、を備える。なお、エッジ検出回路24は、遅延回路21_1,21_2によって共用されるため遅延回路21_1,21_2の外部に設けられているが、遅延回路21_1,21_2内にそれぞれ個別に設けられてもよい。
遅延回路21_1は、AND回路25_1と、フリップフロップ26_1と、遅延発生回路27_1と、OR回路28_1と、を備える。なお、AND回路25_1、フリップフロップ26_1、遅延発生回路27_1、OR回路28_1、及び、遅延調整レジスタ23_1は、それぞれ、AND回路25、フリップフロップ26、遅延発生回路27、OR回路28、及び、遅延調整レジスタ23に対応する。
エッジ検出回路24及び遅延回路21_1の構成及び動作については、遅延回路21と同様であるため、その説明を省略する。
遅延回路21_2は、遅延回路21_1の構成と比較して、2段のフリップフロップを備えるとともにインバータをさらに備える。具体的には、遅延回路21_2は、AND回路25_2と、フリップフロップ26_2_1,26_2_2と、遅延発生回路27_2と、OR回路28_2と、インバータ29_2と、を備える。なお、AND回路25_2、フリップフロップ26_2_1〜26_2_2、遅延発生回路27_2、OR回路28_2、及び、遅延調整レジスタ23_2は、それぞれ、AND回路25、フリップフロップ26、遅延発生回路27、OR回路28、及び、遅延調整レジスタ23に対応する。
遅延回路21_2において、AND回路25_2は、遅延回路21_1から出力されたサンプリング延長信号DLY1と、エッジ検出回路24の検出結果DETと、の論理積を出力信号out5として出力する。フリップフロップ26_2_1では、データ入力端子Dに電源電圧VDDが入力され、クロック入力端子CKに出力信号out5が入力され、リセット入力端子Rにサンプリング延長信号DLYをインバータ29_2で反転させた信号が入力され、データ出力端子Qから出力信号out6が出力される。フリップフロップ26_2_2では、データ入力端子Dに出力信号out6が入力され、クロック入力端子CKに出力信号out5が入力され、リセット入力端子Rに遅延発生回路27_2からフィードバックされた出力信号out8が入力され、データ出力端子Qから出力信号out7が出力される。遅延発生回路27_2は、遅延調整レジスタ23_2により設定された遅延量だけ出力信号out7を遅延させて出力信号out8として出力する。OR回路28は、出力信号out7及び出力信号out8の論理和をサンプリング延長信号DLY2として出力する。
OR回路22は、サンプリング信号SPと、遅延回路21_1から出力されたサンプリング延長信号DLY1と、遅延回路21_2から出力されたサンプリング延長信号DLY2と、の論理和を調整後サンプリング信号MSPとして出力する。
(サンプリング信号調整回路2dの動作)
図19〜図21は、サンプリング信号調整回路2dの動作を示すタイミングチャートである。
(図19に示すタイミングチャートの説明)
まず、図19に示すタイミングチャートについて説明する。図19の例では、サンプリング信号SPのアクティブ期間中に、ノイズ要因信号NSがLレベルからHレベルに変化し、その後、延長されたサンプリング信号SPのアクティブ期間中に、ノイズ要因信号がHレベルからLレベルに変化している。特に、図19の例では、出力信号out2がHレベルの期間中において、ノイズ要因信号NSがHレベルからLレベルに変化している。以下、具体的に説明する。
まず、遅延回路21_1及びその周辺回路の動作について説明する。
サンプリング信号SPがアクティブ(Hレベル)の期間中(時刻t30〜t34)に、ノイズ要因信号NSの1回目のレベル変化が起きている(時刻t31)。それにより、エッジ検出回路24は、1回目のパルス形状の検出結果DETを出力する(時刻t31)。また、それにより、AND回路25_1は、1回目のパルス形状の検出結果DETをそのまま出力信号out1として出力する(時刻t31)。フリップフロップ26_1は、1回目のパルス形状の出力信号out1の立ち上がりに同期して、出力信号out2をLレベルからHレベルに切り替える(時刻t31)。
その後、サンプリング延長信号DLY1のアクティブ期間のうち出力信号out2がHレベルの期間中(時刻t31〜t33)に、ノイズ要因信号NSの2回目のレベル変化が起きている(時刻t32)。それにより、エッジ検出回路24は、2回目のパルス形状の検出結果DETを出力する(時刻t32)。また、それにより、AND回路25_1は、2回目のパルス形状の検出結果DETをそのまま出力信号out1として出力する(時刻t32)。フリップフロップ26_1は、2回目のパルス形状の出力信号out1の立ち上がりに同期して、引き続きHレベルの出力信号out2を出力する。
出力信号out2がLレベルからHレベルに変化してから、遅延発生回路27_1による遅延分だけ遅れて、出力信号out3がLレベルからHレベルに変化する(時刻t33)。このとき、フリップフロップ26_1は、Hレベルの出力信号out3によりリセットされるため、出力信号out2をHレベルからLレベルに変化させる(時刻t33)。出力信号out2がHレベルからLレベルに変化してから、遅延発生回路27_1による遅延分だけ遅れて、出力信号out3がHレベルからLレベルに変化する(時刻t36)。
OR回路28_1は、出力信号out2及び出力信号out3の論理和をサンプリング延長信号DLY1として出力する。そのため、OR回路28_1は、出力信号out2がLレベルからHレベルに変化してから、出力信号out3がHレベルからLレベルに変化するまで、の所定期間td1、サンプリング延長信号DLY1をアクティブ(Hレベル)にする(時刻t31〜t36)。
次に、遅延回路21_2及びその周辺回路の動作について説明する。
ノイズ要因信号NSの1回目のレベル変化によりエッジ検出回路24から1回目のパルス形状の検出結果DETが出力されると、サンプリング延長信号DLY1がHレベルを示すことから、AND回路25_2は、1回目のパルス形状の検出結果DETをそのまま出力信号out5として出力する(時刻t31)。フリップフロップ26_2_1は、1回目のパルス形状の出力信号out5の立ち上がりに同期して、出力信号out6をLレベルからHレベルに切り替える(時刻t31)。フリップフロップ26_2_2は、1回目のパルス形状の出力信号out5の立ち上がりに同期して、Hレベルに変化する前のLレベルの出力信号out6を取り込み、Lレベルの出力信号out7を出力する(時刻t31)。
その後、ノイズ要因信号NSの2回目のレベル変化によりエッジ検出回路24から2回目のパルス形状の検出結果DETが出力されると、サンプリング延長信号DLY1がHレベルを示すことから、AND回路25_2は、2回目のパルス形状の検出結果DETをそのまま出力信号out5として出力する(時刻t32)。フリップフロップ26_2_1は、2回目のパルス形状の出力信号out5の立ち上がりに同期して、引き続きHレベルの出力信号out6を出力する。フリップフロップ26_2_2は、2回目のパルス形状の出力信号out5の立ち上がりに同期して、Hレベルの出力信号out6を取り込み、出力信号out7をLレベルからHレベルに切り替える(時刻t32)。
出力信号out7がLレベルからHレベルに変化してから、遅延発生回路27_2による遅延分だけ遅れて、出力信号out8がLレベルからHレベルに変化する(時刻t35)。このとき、フリップフロップ26_2_2は、Hレベルの出力信号out8によりリセットされるため、出力信号out7をHレベルからLレベルに変化させる(時刻t35)。なお、フリップフロップ26_2_1は、サンプリング延長信号DLY1のアクティブ期間の終了(HレベルからLレベルへの変化)によりリセットされ、出力信号out6をHレベルからLレベルに変化させる(時刻t36)。出力信号out7がHレベルからLレベルに変化してから、遅延発生回路27_2による遅延分だけ遅れて、出力信号out8がHレベルからLレベルに変化する(時刻t37)。
OR回路28_2は、出力信号out7及び出力信号out8の論理和をサンプリング延長信号DLY2として出力する。そのため、OR回路28_2は、出力信号out7がLレベルからHレベルに変化してから、出力信号out8がHレベルからLレベルに変化するまで、の所定期間td2、サンプリング延長信号DLY2をアクティブ(Hレベル)にする(時刻t32〜t37)。
その結果、OR回路22は、サンプリング信号SPのアクティブ期間を、サンプリング延長信号DLY1により延長させた後、さらにサンプリング延長信号DLY2により再延長させて、調整後サンプリング信号MSPとして出力する(時刻t30〜t37)。
(図20に示すタイミングチャートの説明)
続いて、図20に示すタイミングチャートについて説明する。図20の例では、図19の例と同様に、サンプリング信号SPのアクティブ期間中に、ノイズ要因信号NSがLレベルからHレベルに変化し、その後、延長されたサンプリング信号SPのアクティブ期間中に、ノイズ要因信号がHレベルからLレベルに変化している。特に、図20の例では、出力信号out3がHレベルの期間中において、ノイズ要因信号NSがHレベルからLレベルに変化している。以下、具体的に説明する。
まず、遅延回路21_1及びその周辺回路の動作について説明する。
サンプリング信号SPがアクティブ(Hレベル)の期間中(時刻t30〜t34)に、ノイズ要因信号NSの1回目のレベル変化が起きている(時刻t31)。それにより、エッジ検出回路24は、1回目のパルス形状の検出結果DETを出力する(時刻t31)。また、それにより、AND回路25_1は、1回目のパルス形状の検出結果DETをそのまま出力信号out1として出力する(時刻t31)。フリップフロップ26_1は、1回目のパルス形状の出力信号out1の立ち上がりに同期して、出力信号out2をLレベルからHレベルに切り替える(時刻t31)。
出力信号out2がLレベルからHレベルに変化してから、遅延発生回路27_1による遅延分だけ遅れて、出力信号out3がLレベルからHレベルに変化する(時刻t33)。このとき、フリップフロップ26_1は、Hレベルの出力信号out3によりリセットされるため、出力信号out2をHレベルからLレベルに変化させる(時刻t33)。出力信号out2がHレベルからLレベルに変化してから、遅延発生回路27_1による遅延分だけ遅れて、出力信号out3がHレベルからLレベルに変化する(時刻t36)。
その後、サンプリング延長信号DLY1のアクティブ期間のうち出力信号out3がHレベルの期間中(時刻t33〜t36)に、ノイズ要因信号NSの2回目のレベル変化が起きている(時刻t32a)。それにより、エッジ検出回路24は、2回目のパルス形状の検出結果DETを出力する(時刻t32a)。また、それにより、AND回路25_1は、2回目のパルス形状の検出結果DETをそのまま出力信号out1として出力する(時刻t32a)。しかしながら、フリップフロップ26_1は、Hレベルの出力信号out3によりリセットされているため、引き続きLレベルの出力信号out2を出力する。そのため、出力信号out3は、ノイズ要因信号NSの2回目のレベル変化の影響を受けて変化することはない。
OR回路28_1は、出力信号out2及び出力信号out3の論理和をサンプリング延長信号DLY1として出力する。そのため、OR回路28_1は、出力信号out2がLレベルからHレベルに変化してから、出力信号out3がHレベルからLレベルに変化するまで、の所定期間td1、サンプリング延長信号DLY1をアクティブ(Hレベル)にする(時刻t31〜t36)。
次に、遅延回路21_2及びその周辺回路の動作について説明する。
遅延回路21_2及びその周辺回路の動作については、図19の例と同様であるため、その説明を省略する。ただし、ノイズ要因信号NSの2回目のレベル変化が、図19の例と比較して遅れているため、それに伴って、サンプリング延長信号DLY2のアクティブ期間も遅れる。
その結果、OR回路22は、サンプリング信号SPのアクティブ期間を、図19の例よりも延長させて、調整後サンプリング信号MSPとして出力する(時刻t30〜t37)。
(図21に示すタイミングチャートの説明)
続いて、図21に示すタイミングチャートについて説明する。図21の例では、サンプリング信号SPのアクティブ期間中に、ノイズ要因信号NSがLレベルからHレベルに変化し、その後、延長されたサンプリング信号SPのアクティブ期間が経過した後に、ノイズ要因信号NSがHレベルからLレベルに変化している。以下、具体的に説明する。
まず、遅延回路21_1及びその周辺回路の動作について説明する。
ノイズ要因信号NSの1回目のレベル変化が起きた場合の遅延回路21_1及びその周辺回路の動作については、図19及び図20の例と同様であるため、その説明を省略する。
その後、サンプリング延長信号DLY1のアクティブ期間(時刻t31〜t36)が経過した後に、ノイズ要因信号NSの2回目のレベル変化が起きている(時刻t32b)。それにより、エッジ検出回路24は、2回目のパルス形状の検出結果DETを出力する(時刻t32b)。しかしながら、サンプリング信号SPがLレベルを示しているため、AND回路25_1は、Lレベルの出力信号out1を出力し続ける。そのため、出力信号out2,out3及びサンプリング延長信号DLY1は何れもLレベルに維持される。
次に、遅延回路21_2及びその周辺回路の動作について説明する。
ノイズ要因信号NSの1回目のレベル変化によりエッジ検出回路24から1回目のパルス形状の検出結果DETが出力されると、サンプリング延長信号DLY1がHレベルを示すことから、AND回路25_2は、1回目のパルス形状の検出結果DETをそのまま出力信号out5として出力する(時刻t31)。フリップフロップ26_2_1は、1回目のパルス形状の出力信号out5の立ち上がりに同期して、出力信号out6をLレベルからHレベルに切り替える(時刻t31)。フリップフロップ26_2_2は、1回目のパルス形状の出力信号out5の立ち上がりに同期して、Hレベルに変化する前のLレベルの出力信号out6を取り込み、Lレベルの出力信号out7を出力する(時刻t31)。
その後、フリップフロップ26_2_1は、サンプリング延長信号DLY1のアクティブ期間の終了(HレベルからLレベルへの変化)によりリセットされ、出力信号out6をHレベルからLレベルに変化させる(時刻t36)。
その後、ノイズ要因信号NSの2回目のレベル変化によりエッジ検出回路24から2回目のパルス形状の検出結果DETが出力されるが、サンプリング延長信号DLY1がLレベルを示すことから、AND回路25_2は、Lレベルの出力信号out5を出力し続ける。そのため、出力信号out6,out7,out8及びサンプリング延長信号DLY2は何れもLレベルに維持される。
その結果、OR回路22は、サンプリング信号SPのアクティブ期間を、サンプリング延長信号DLY1により延長させるが、サンプリング延長信号DLY2により再延長させないで、調整後サンプリング信号MSPとして出力する(時刻t30〜t36)。
このように、本実施の形態にかかる半導体装置200は、実施の形態1にかかる半導体装置100の場合と同等程度の効果を奏することができる。さらに、本実施の形態にかかる半導体装置200は、1回目のノイズの発生を知らせるノイズ要因信号NSを検出してサンプリング信号SPのアクティブ期間を延長した後、延長されたアクティブ期間中に、2回目のノイズの発生を知らせるノイズ要因信号NSを検出した場合、延長されたアクティブ期間を再延長することができる。
(サンプリング信号調整回路2dの変形例)
図22は、サンプリング信号調整回路2dの変形例をサンプリング信号調整回路2eとして示す図である。サンプリング信号調整回路2dでは、2つの遅延回路21_1,21_2が設けられていた。それに対し、サンプリング信号調整回路2eでは、m(mは3以上の整数)個の遅延回路21_1〜21_mが設けられている。
具体的には、サンプリング信号調整回路2eは、m個の遅延回路21_1〜21_mと、エッジ検出回路24と、OR回路22と、OR回路30と、遅延調整レジスタ23_1〜23_mと、を備える。遅延回路21_1〜21_mは、それぞれサンプリング延長信号DLY1〜DLYmを出力する。OR回路30は、サンプリング延長信号DLY1〜DLYmの論理和を出力する。OR回路22は、サンプリング信号SPと、OR回路30の出力と、の論理和を、調整後サンプリング信号MSPとして出力する。
遅延回路21_i(iは2〜mの何れかの整数)は、AND回路25_iと、i個のフリップフロップ26_i_1〜26_i_iと、遅延発生回路27_iと、OR回路28_iと、インバータ29_iと、を備える。なお、 遅延回路21_1の構成については、既に説明した通りである。
AND回路25_iは、OR回路30の出力と、エッジ検出回路24の検出結果DETと、の論理積を出力する。基本的には、各フリップフロップ26_i_1〜26_i_iでは、データ入力端子Dに前段フリップフロップの出力信号が入力され、クロック入力端子CKにAND回路25_iの出力信号が入力され、リセット入力端子RにOR回路30の出力をインバータ29_iで反転させた信号が入力され、データ出力端子Qから出力信号が出力される。ただし、フリップフロップ26_i_1のデータ入力端子Dには、電源電圧VDDが入力される。また、フリップフロップ26_i_iのリセット入力端子Rには、遅延発生回路27_iの出力信号がフィードバックして供給される。
遅延発生回路27_iは、フリップフロップ26_i_iの出力信号を、遅延調整レジスタ23_iにより設定された遅延分だけ遅延させて出力する。OR回路28_iは、フリップフロップ26_i_iの出力信号と、遅延発生回路27_iの出力信号と、の論理和を、サンプリング延長信号DLYiとして出力する。
サンプリング信号調整回路2eは、ノイズ要因信号NSのレベルが連続して変化した場合でも、m回まではサンプリング信号のアクティブ期間を延長させることができる。
<実施の形態3>
図23は、実施の形態3にかかる半導体装置300の構成例を示すブロック図である。
半導体装置100,200は、ノイズ発生源6から直接ノイズ要因信号NSを取得していた。それに対し、半導体装置300は、アナログ信号Ainに伝搬したノイズから、ノイズ要因信号NSを生成している。以下、具体的に説明する。
図23に示すように、半導体装置300は、半導体装置100と比較して、ノイズ発生源6に代えてノイズ要因信号生成回路7を備える。なお、本例では、ノイズ要因信号生成回路7が、ノイズ要因信号NSの検出結果DETを出力するように構成されている。そのため、サンプリング信号調整回路2として、エッジ検出回路24の無いサンプリング信号調整回路2fが用いられている。半導体装置300のその他の構成については、半導体装置100の場合と同様であるため、その説明を省略する。
(ノイズ要因信号生成回路7の具体的構成例)
図24は、ノイズ要因信号生成回路7の具体的構成例を示す図である。
図24に示すように、ノイズ要因信号生成回路7は、スイッチ素子SW1,SW2と、容量素子C1,C2と、オペアンプOP1,OP2と、抵抗素子R1,R2と、コンパレータCMP1,CMP2と、NAND回路ND1と、AND回路AD1と、アナログ入力端子4と、を備える。
スイッチ素子SW1は、アナログ入力端子4と、オペアンプOP1の非反転入力端子と、の間に設けられ、制御信号CTL1に基づいてオンオフを切り替える。スイッチ素子SW2は、アナログ入力端子4と、オペアンプOP2の非反転入力端子と、の間に設けられ、制御信号CTL2に基づいてオンオフを切り替える。
容量素子C1は、オペアンプOP1の非反転入力端子と、グランドGNDと、の間に設けられる。容量素子C2は、オペアンプOP2の非反転入力端子と、グランドGNDと、の間に設けられる。オペアンプOP1の出力端子は、オペアンプOP1の反転入力端子と、コンパレータCMP1の非反転入力端子と、に接続される。オペアンプOP2の出力端子は、オペアンプOP2の反転入力端子と、コンパレータCMP2の非反転入力端子と、に接続される。
抵抗素子R1は、分圧抵抗であって、分圧比をCPU等により変更可能に構成されている。本例では、抵抗素子R1の分圧時の抵抗値をそれぞれR11,R12とする。抵抗素子R1は、コンパレータCMP1の非反転入力端子と、グランドGNDと、の間に設けられる。抵抗素子R1の出力ノードは、コンパレータCMP2の反転入力端子に接続される。抵抗素子R2は、分圧抵抗であって、分圧比をCPU等によって変更可能に構成されている。本例では、抵抗素子R2の分圧時の抵抗値をそれぞれR21,R22とする。抵抗素子R2は、コンパレータCMP2の非反転入力端子と、グランドGNDと、の間に設けられる。抵抗素子R2の出力ノードは、コンパレータCMP1の反転入力端子に接続される。
コンパレータCMP1の出力端子は、NAND回路ND1の一方の入力端子に接続され、コンパレータCMP2の出力端子は、NAND回路ND1の他方の入力端子に接続される。NAND回路ND1の出力端子は、AND回路AD1の一方の入力端子に接続される。AND回路AD1の他方の入力端子には、イネーブル信号ENが入力されている。AND回路AD1の出力端子から、ノイズ要因信号の検出結果DETが出力される。
(ノイズ要因信号生成回路7の動作)
図25は、ノイズ要因信号生成回路7の動作を示すタイミングチャートである。
制御信号CTL1をアクティブにしてスイッチ素子SW1を一定期間オンすることにより、容量素子C1を用いてアナログ信号Ainのサンプリングを行う(時刻t41)。所定期間txが経過した後に、制御信号CTL2をアクティブにしてスイッチ素子SW2を一定期間オンすることにより、容量素子C2を用いてアナログ信号Ainのサンプリングを行う(時刻t42)。以下、容量素子C1に保持されたアナログ信号Ainの電圧を電圧V[t]と称し、容量素子C2に保持されたアナログ信号Ainの電圧を電圧V[t+tx]と称す。
オペアアンプOP1は、容量素子C1に蓄積された電荷の放出を防ぐために設けられ、容量素子C1に保持された電圧V[t]を出力する。オペアンプOP2は、容量素子C2に蓄積された電荷の放出を防ぐために設けられ、容量素子C2に保持された電圧V[t+tx]を出力する。
コンパレータCMP1は、オペアンプOP1の出力電圧V[t]と、オペアンプOP2の出力電圧V[t+tx]を抵抗素子R2の抵抗値R21,R22で抵抗分圧した電圧V[t+tx]×R22/(R21+R22)と、を比較して、比較結果を出力する。
本例では、コンパレータCMP1は、以下の式(1)を満たす場合にHレベルの比較結果を出力し、それ以外ではLレベルの比較結果を出力する。
V[t]>V[t+tx]×R22/(R21+R22) ・・・(1)
コンパレータCMP2は、オペアンプOP2の出力電圧V[t+tx]と、オペアンプOP1の出力電圧V[t]を抵抗素子R1の抵抗値R11,R12で抵抗分圧した電圧V[t]×R12/(R11+R12)と、を比較して、比較結果を出力する。
本例では、コンパレータCMP2は、以下の式(2)を満たす場合にHレベルの比較結果を出力し、それ以外ではLレベルの比較結果を出力する。
V[t+tx]>V[t]×R12/(R11+R12) ・・・(2)
式(1)及び式(2)から、以下の式(3)が成り立つ。
V[t]×R12/(R11+R12)<V[t+tx]<V[t]×(R21+R22)/R22 ・・・(3)
図26は、式(3)の内容を説明するための図である。図26に示すように、V[t]×(R21+R22)/R22が電圧V[t+tx]の上限電圧であり、V[t]×R12/(R11+R12)が電圧V[t+tx]の下限電圧である。
例えば、時刻t41での容量素子C1の電圧V[t]と、時刻t41より所定期間tx遅い時刻t42での容量素子C2の電圧V[t+tx]と、が比較される。本例では、電圧V[t+tx]は、電圧V[t]に基づいて決定される上限電圧{V[t]×(R21+R22)/R22}及び下限電圧{V[t]×R12/(R11+R12)}の範囲内であるため、アナログ信号Ainにノイズが伝搬していないと判定される。
このとき、コンパレータCMP1,CMP2は、何れもHレベルの比較結果を出力する。そのため、NAND回路ND1は、Lレベルの信号を出力する。イネーブル信号ENは、スイッチ素子SW1,SW2がオフした後に一定期間立ち上がる。AND回路AD1は、イネーブル信号ENがHレベルの期間中、NAND回路ND1のLレベル信号を、ノイズ要因信号NSの検出結果DETとして出力する。その結果、サンプリング信号調整回路2においてサンプリング信号SPのアクティブ期間の延長は行われない。
その後、同様の動作が繰り返され、時刻t43での容量素子C1の電圧V[t]と、時刻t43より所定期間tx遅い時刻t44での容量素子C2の電圧V[t+tx]と、が比較される。本例では、電圧V[t+tx]は、電圧V[t]に基づいて決定される上限電圧{V[t]×(R21+R22)/R22}以上であるため、アナログ信号Ainにノイズが伝搬していると判定される。
このとき、コンパレータCMP1はLレベルの比較結果を出力し、コンパレータCMP2はHレベルの比較結果を出力する。そのため、NAND回路ND1は、Hレベルの信号を出力する。イネーブル信号ENは、スイッチ素子SW1,SW2がオフした後に一定期間立ち上がる。AND回路AD1は、イネーブル信号ENがHレベルの期間中、NAND回路ND1のHレベル信号を、ノイズ要因信号NSの検出結果DETとして出力する。その結果、サンプリング信号調整回路2においてサンプリング信号SPのアクティブ期間の延長が行われる。
(ノイズ要因信号生成回路7の変形例)
図27は、ノイズ要因信号生成回路7の変形例をノイズ要因信号生成回路7aとして示す図である。ノイズ要因信号生成回路7aは、ノイズ要因信号生成回路7と比較して、容量素子C2を備えない。ノイズ要因信号生成回路7aのその他の構成については、ノイズ要因信号生成回路7の場合と同様であるため、その説明を省略する。
続いて、ノイズ要因信号生成回路7aの動作を説明する。
図28は、ノイズ要因信号生成回路7aの動作を示すタイミングチャートである。
サンプリング信号SPがアクティブ(Hレベル)になると、それに応じて制御信号CTL1,CTL2が何れもアクティブ(Hレベル)になる(時刻t51)。それにより、スイッチ素子SW1,SW2が何れもオンする(時刻t51)。その後、所定期間が経過すると、制御信号CTL1のみがインアクティブ(Lレベル)になるため、スイッチ素子SW1のみがオンからオフに切り替わる(時刻t52)。それにより、容量素子C1には、アナログ信号Ainの電圧V[t]が保持される。なお、制御信号CTL1のアクティブ期間は適宜調整可能である。
イネーブル信号ENは、スイッチ素子SW1がオフすると同時に一定期間立ち上がる(時刻t52〜t53)。AND回路AD1は、イネーブル信号ENがHレベルの期間中、NAND回路ND1の出力信号を、ノイズ要因信号NSの検出結果DETとして出力する。
その後、サンプリング信号SPがインアクティブ(Lレベル)になると、それに応じて制御信号CTL2及びイネーブル信号ENが何れもインアクティブ(Lレベル)になる(時刻t53)。
コンパレータCMP1は、オペアンプOP1の出力電圧V[t]と、オペアンプOP2の出力電圧V[ty]を抵抗素子R2の抵抗値R21,R22で抵抗分圧した電圧V[ty]×R22/(R21+R22)と、を比較して、比較結果を出力する。なお、電圧V[ty]とは、制御信号CTL1が立ち下がってからサンプリング信号SPが立ち下がるまでの期間tyにおける任意の時刻の電圧を表している。
本例では、コンパレータCMP1は、以下の式(4)を満たす場合にHレベルの比較結果を出力し、それ以外ではLレベルの比較結果を出力する。
V[t]>V[ty]×R22/(R21+R22) ・・・(4)
コンパレータCMP2は、オペアンプOP2の出力電圧V[ty]と、オペアンプOP1の出力電圧V[t]を抵抗素子R1の抵抗値R11,R12で抵抗分圧した電圧V[t]×R12/(R11+R12)と、を比較して、比較結果を出力する。
本例では、コンパレータCMP2は、以下の式(5)を満たす場合にHレベルの比較結果を出力し、それ以外ではLレベルの比較結果を出力する。
V[ty]>V[t]×R12/(R11+R12) ・・・(5)
式(4)及び式(5)から、以下の式(6)が成り立つ。
V[t]×R12/(R11+R12)<V[ty]<V[t]×(R21+R22)/R22 ・・・(6)
例えば、時刻t52での容量素子C1の電圧V[t]と、時刻t52〜t53でのアナログ信号Ainの電圧V[ty]と、が比較される。本例では、時刻t52〜t53の期間中、電圧V[ty]は、上限電圧{V[t]×(R21+R22)/R22}及び下限電圧{V[t]×R12/(R11+R12)}の範囲内であるため、アナログ信号Ainにノイズが伝搬していないと判定される。
このとき、コンパレータCMP1,CMP2は、何れもHレベルの比較結果を出力する(時刻t52〜t53)。そのため、NAND回路ND1は、Lレベルの信号を出力する。イネーブル信号ENはHレベルを示しているため、AND回路AD1は、NAND回路ND1のLレベルの信号を、ノイズ要因信号NSの検出結果DETとして出力する。その結果、サンプリング信号調整回路2においてサンプリング信号SPのアクティブ期間の延長は行われない。
その後、時刻t54以降も同様の動作が繰り返され、時刻t55での容量素子C1の電圧V[t]と、時刻t55〜t59でのアナログ信号Ainの電圧V[ty]と、が比較される。
本例では、正極性のノイズが発生した場合に、電圧V[ty]が上限電圧{V[t]×(R21+R22)/R22}以上となる(時刻t56〜t57)。このとき、コンパレータCMP1はLレベルの比較結果を出力し、コンパレータCMP2はHレベルの比較結果を出力する(時刻t56〜t57)。そのため、NAND回路ND1は、Hレベルの信号を出力する。イネーブル信号ENはHレベルを示しているため、AND回路AD1は、NAND回路ND1のHレベルの信号を、ノイズ要因信号NSの検出結果DETとして出力する(時刻t56〜t57)。その結果、サンプリング信号調整回路2においてサンプリング信号SPのアクティブ期間の延長が行われる。
また、本例では、負極性のノイズが発生した場合に、電圧V[ty]が下限電圧{V[t]×R12/(R11+R12)}以下となる(時刻t58〜t59)。このとき、コンパレータCMP1はHレベルの比較結果を出力し、コンパレータCMP2はLレベルの比較結果を出力する(時刻t58〜t59)。そのため、NAND回路ND1は、Hレベルの信号を出力する。イネーブル信号ENはHレベルを示しているため、AND回路AD1は、NAND回路ND1のHレベルの信号を、ノイズ要因信号NSの検出結果DETとして出力する(時刻t58〜t59)。したがって、サンプリング信号調整回路2d等のように、2つ以上の遅延回路21の構成を備えている場合には、延長されたサンプリング信号SPのアクティブ期間の再延長が行われる。
このように、本実施の形態にかかる半導体装置300は、半導体装置100,200と同等程度の効果を奏することができる。さらに、本実施の形態にかかる半導体装置300は、ノイズ発生源6から直接ノイズ要因信号NSを取得できない場合でも、アナログ信号Ainからノイズ要因信号NS(又はその検出結果DET)を生成することができる。また、抵抗素子R1,R2の分圧比を変更することができるため、ノイズが発生したと判定する閾値を細かく設定することができる。
以上のように、上記実施の形態1〜3にかかる半導体装置は、ノイズ発生源等からノイズの発生を知らせるノイズ要因信号NSを検出した場合、アナログ信号Ainに伝搬したノイズが収束するまで(ノイズによるサンプリング電圧の振動が収束するまで)、サンプリング信号SPのアクティブ期間を延長させている。それにより、上記実施の形態1〜3にかかる半導体装置は、サンプルホールド回路において、ノイズの影響を受けることなく精度良くアナログ信号をサンプリングすることができる。その結果、上記実施の形態1〜3にかかる半導体装置は、ノイズの影響を受けることなく精度良くアナログ信号を変換することができる。ここで、上記実施の形態1〜3にかかる半導体装置は、実際にアナログ信号Ainに伝搬するノイズが発生した場合にのみ、サンプリング信号SPのアクティブ期間を延長させている。それにより、上記実施の形態1〜3にかかる半導体装置は、サンプリング信号のアクティブ期間を常に延長させる必要が無いため、変換速度の低下を抑制しつつ、精度良くアナログ信号を変換することができる。また、それに伴って、遅延を発生させる回路の回路規模の増大を抑制することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記の実施の形態に係る半導体装置では、半導体基板、半導体層、拡散層(拡散領域)などの導電型(p型もしくはn型)を反転させた構成としてもよい。そのため、n型、及びp型の一方の導電型を第1の導電型とし、他方の導電型を第2の導電型とした場合、第1の導電型をp型、第2の導電型をn型とすることもできるし、反対に第1の導電型をn型、第2の導電型をp型とすることもできる。
1 サンプリング信号生成回路
2 サンプリング信号調整回路
2a〜2f サンプリング信号調整回路
3 サンプルホールド回路
4 アナログ入力端子
5 アナログ回路
6 ノイズ発生源
6a デジタル入出力回路
6b 外部バス
7 ノイズ要因信号生成回路
7a ノイズ要因信号生成回路
21 遅延回路
21_1〜21_m 遅延回路
23_1〜23_m 遅延調整レジスタ
24_1〜24_n エッジ検出回路
22 OR回路
23 遅延調整レジスタ
24 エッジ検出回路
25 AND回路
26 フリップフロップ
27 遅延発生回路
27a 遅延発生回路
27b 遅延発生回路
28 OR回路
29 インバータ
30 OR回路
61 デジタル出力端子
62 出力バッファ
63 プリバッファ
64 入力バッファ
65 寄生容量
66 外部バス制御回路
67 デジタル出力回路群
68 OR回路
100 半導体装置
200 半導体装置
300 半導体装置
201 駆動能力制御レジスタ
202 駆動能力制御レジスタ
241 遅延発生回路
242 EXOR回路
271_1〜271_s 抵抗素子
272 選択回路
273 容量素子
274 インバータ
275 インバータ
276 インバータ群
277 選択回路
AD1 AND回路
C1,C2 容量素子
CMP1,CMP2 コンパレータ
ND1 NAND回路
OP1,OP2 オペアンプ
R1,R2 抵抗素子
SW1,SW2 スイッチ素子
Ain アナログ入力信号
DLY サンプリング延長信号
DLY1,DLY2 サンプリング延長信号
Dout デジタル出力信号
MSP 調整後サンプリング信号
NS ノイズ要因信号
SP サンプリング信号

Claims (20)

  1. サンプリング信号のアクティブ期間中に、アナログ信号に伝搬するノイズの発生を示すノイズ要因信号を受信した場合、前記サンプリング信号のアクティブ期間を、少なくとも前記ノイズ要因信号を受信してから第1所定期間が経過するまで延長する、サンプリング信号調整回路と、
    前記サンプリング信号調整回路により調整された前記サンプリング信号のアクティブ期間中に、前記アナログ信号をサンプリングするサンプルホールド回路と、
    前記サンプルホールド回路によりホールドされた前記アナログ信号の電圧に基づいて動作するアナログ回路と、
    を備えた、半導体装置。
  2. 前記サンプリング信号調整回路は、
    前記サンプリング信号のアクティブ期間が終了する前に、前記第1所定期間が経過した場合には、前記サンプリング信号のアクティブ期間を延長しないように構成されている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記サンプリング信号調整回路は、
    前記サンプリング信号のアクティブ期間経過後に、前記ノイズ要因信号を受信した場合、前記サンプリング信号のアクティブ期間を延長しないように構成されている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記第1所定期間は、前記アナログ信号に前記ノイズが伝搬してから収束するまでの時間に基づいて決定される、
    請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記ノイズ要因信号は、ノイズ発生源から出力される。
    請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記ノイズ発生源は、
    デジタル信号を前記半導体装置の外部に出力するデジタル出力回路である、
    請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記ノイズ発生源は、
    前記デジタル信号を駆動して出力する出力バッファを備え、
    前記出力バッファにより駆動される前の前記デジタル信号を前記ノイズ要因信号として出力する、
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記ノイズ発生源は、
    複数のデジタル信号を前記半導体装置の外部に出力するデジタル出力回路である、
    請求項5に記載の半導体装置。
  9. 前記ノイズ発生源は、
    複数のデジタル信号をそれぞれ駆動して出力する複数の出力バッファを備え、
    前記複数の出力バッファにより駆動される前の前記複数のデジタル信号を前記ノイズ要因信号として出力する、
    請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記ノイズ発生源をさらに備えた、
    請求項5に記載の半導体装置。
  11. 前記ノイズ要因信号は、前記アナログ信号に基づいて生成される、
    請求項1に記載の半導体装置。
  12. 第1タイミングにおける前記アナログ信号をサンプリングする第1サンプリング回路と、
    前記第1タイミングより遅い第2タイミングにおける前記アナログ信号をサンプリングする第2サンプリング回路と、
    前記第1サンプリング回路によりサンプリングされた電圧と、前記第2サンプリング回路によりサンプリングされた電圧と、を比較して、比較結果を前記ノイズ要因信号として出力する比較回路と、
    をさらに備えた、
    請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記比較回路は、前記第2サンプリング回路によりサンプリングされた電圧が、前記第1サンプリング回路によりサンプリングされた電圧を基準にして決定される所定電圧の範囲外である場合、ノイズの発生を示す前記ノイズ要因信号を出力する、
    請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記サンプリング信号調整回路は、
    延長された前記サンプリング信号のアクティブ期間中に別のノイズの発生を示す前記ノイズ要因信号を受信した場合、延長された前記サンプリング信号のアクティブ期間を、少なくとも前記別のノイズの発生を示すノイズ要因信号を受信してから第2所定期間が経過するまで再延長するように構成されている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  15. 前記サンプリング信号調整回路は、
    前記延長されたサンプリング信号のアクティブ期間が終了する前に、前記第2所定期間が経過した場合には、前記延長されたサンプリング信号のアクティブ期間を再延長しないように構成されている、
    請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記サンプリング信号調整回路は、
    前記延長されたサンプリング信号のアクティブ期間経過後に、前記別のノイズの発生を示す前記ノイズ要因信号を受信した場合、前記延長されたサンプリング信号のアクティブ期間を再延長しないように構成されている、
    請求項14に記載の半導体装置。
  17. 前記サンプリング信号調整回路は、
    再延長された前記サンプリング信号のアクティブ期間中にさらに別のノイズの発生を示す前記ノイズ要因信号を受信した場合、再延長された前記サンプリング信号のアクティブ期間を、少なくとも前記さらに別のノイズの発生を示すノイズ要因信号を受信してから第3所定期間が経過するまで再々延長するように構成されている、
    請求項14に記載の半導体装置。
  18. 前記サンプリング信号調整回路は、
    前記再延長されたサンプリング信号のアクティブ期間が終了する前に、前記第3所定期間が経過した場合には、前記再延長されたサンプリング信号のアクティブ期間を再々延長しないように構成されている、
    請求項17に記載の半導体装置。
  19. 前記サンプリング信号調整回路は、
    前記再延長されたサンプリング信号のアクティブ期間経過後に、前記さらに別のノイズの発生を示す前記ノイズ要因信号を受信した場合、前記再延長されたサンプリング信号のアクティブ期間を再々延長しないように構成されている、
    請求項17に記載の半導体装置。
  20. サンプリング信号のアクティブ期間中に、アナログ信号に伝搬するノイズの発生を示すノイズ要因信号を受信した場合、前記サンプリング信号のアクティブ期間を、少なくとも前記ノイズ要因信号を受信してから第1所定期間が経過するまで延長し、
    延長された前記サンプリング信号のアクティブ期間中に、前記アナログ信号をサンプリングし、
    サンプリングされた前記アナログ信号の電圧に基づいてアナログ回路を動作させる、
    半導体装置の制御方法。
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