JP2018170509A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体特性、特に耐圧性および放熱性に優れた半導体装置を提供する。【解決手段】n型半導体層101a、101b、n型半導体層とは異なる組成のp型半導体層102および電極105a、105bを備えている半導体装置であって、n型半導体層が、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体を主成分として含み、p型半導体層が、六方晶の結晶構造を有する無機化合物(SiC、GaNまたはデラフォサイト、酸化ロジウムもしくはオキシカルコゲナイドまたは金属硫化物など)を主成分として含む。【選択図】図1

Description

本発明は、n型半導体層とp型半導体層と電極とを備えている半導体装置に関する。
高耐圧、低損失および高耐熱を実現できる次世代のスイッチング素子として、バンドギャップの大きな酸化ガリウム(Ga)を用いた半導体装置が注目されており、インバータなどの電力用半導体装置への適用が期待されている。当該酸化ガリウムは、非特許文献1によれば、インジウムやアルミニウムをそれぞれ、あるいは組み合わせて混晶とすることにより、バンドギャップを制御することが可能であり、中でも、InAlGa(0≦X≦2、0≦Y≦2、0≦Z≦2、X+Y+Z=1.5〜2.5)で表されるInAlGaO系半導体は、極めて魅力的な材料である。
なお、窒化ガリウムもスイッチング素子として期待されているが、ノーマリーオンになりやすい特性があり、スイッチング素子には適しておらず、また、例えば、オフ時にリーク電流が発生しやすい問題や電流コラプスが起きてしまう問題などがあった。また、SiCも、GaNなどに比べ、絶縁破壊特性が悪いなどの問題があり、InAlGaO系半導体を用いた半導体装置が待ち望まれていた。
特許文献1には、InAlGaBO系半導体層とp型半導体層との組合せが記載されており、p型半導体として、CuおよびAgから選ばれる少なくとも一つの元素と、In及びGaから選ばれる少なくとも一つの元素と、Se及びSから選ばれる少なくとも一つの元素とを含むp型の化合物半導体又はCdTeを用いることが記載されている。しかしながら、特許文献1記載の方法では、ピニングが生じたり、電流が流れなかったりし、また、流れたとしてもリーク電流により、電気的に安定せず、とても使い物にならない状態であった。
特許文献2には、AlGaO系半導体が記載されており、そのn型層とp型層との組合せも記載されている。しかしながら、特許文献2に記載の方法では、ドーパントをイオン注入によって含有させているため、注入ダメージを回復させる必要があり、イオン注入後に800℃以上の温度で30分以上の条件にてアニール処理を施さなければならなかった。ここで、α−(AlGa1−x単結晶薄膜がGaを主成分とする場合には、800℃以上の温度で30分以上のアニール処理を行うと、コランダム構造が壊れ、最安定相のβガリア構造に変わってしまうなどの問題があった。また、そもそもイオン注入によっても、注入部分のコランダム構造が壊れ、最安定相のβガリア構造に変わってしまったり、アモルファス化してしまったりする等の問題もあった。
特許文献3には、ガリウム又はインジウムの臭化物又はヨウ化物を用いて、ミストCVD法により、α−Al基板上に酸化物結晶薄膜を製造する方法が記載されている。
特許文献4〜6には、コランダム型結晶構造を有する下地基板上に、コランダム型結晶構造を有する半導体層と、コランダム型結晶構造を有する絶縁膜とが積層された多層構造体が記載されている。
なお、特許文献3〜6はいずれも本出願人による特許または特許出願に関する公報である。
また、本発明者らは、p型半導体層の検討を行ったが、特許文献2記載の方法では、p型半導体層を得ることはできなかった。またさらに、本発明者らは、今まで培った知見から、他の方法も検討したが、今のところ、p型のAlGaO系半導体層を得ることはできておらず、AlGaO系半導体のp型半導体層は、実際には作製困難であった。
特開2007−305975号公報 特開2013−058637号公報 特許第5397794号 特許第5343224号 特許第5397795号 特開2014−72533号公報
金子健太郎、「コランダム構造酸化ガリウム系混晶薄膜の成長と物性」、京都大学博士論文、平成25年3月
本発明は、半導体特性、特に耐圧性に優れ、リーク電流の少ない新規な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体を主成分として含むn型半導体層と、六方晶の結晶構造を有する無機化合物を主成分として含むp型半導体層とを積層すれば、耐圧性に優れ、リーク電流の少ない新規な半導体装置を提供することができることを知見し、この積層構造体を含む前記半導体装置が、上記した従来の課題を一挙に解決できるものであることを見出した。
本発明の半導体装置は、耐圧性に優れ、リーク電流が少なく、半導体特性に優れている。
本発明のショットキーバリアダイオード(SBD)の好適な一例を模式的に示す図である。 本発明のショットキーバリアダイオード(SBD)の好適な一例を模式的に示す図である。 本発明の高電子移動度トランジスタ(HEMT)の好適な一例を模式的に示す図である。 本発明の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の好適な一例を模式的に示す図である。 本発明の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の一例を模式的に示す図である。 本発明の接合電界効果トランジスタ(JFET)の好適な一例を模式的に示す図である。 本発明の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の好適な一例を模式的に示す図である。 本発明の発光素子(LED)の好適な一例を模式的に示す図である。 本発明の発光素子(LED)の好適な一例を模式的に示す図である。 本発明の実施例で用いたミストCVD装置の構成図である。 本発明の実施例での液中ドーパント含有率と、膜中ゲルマニウム含有量との関係を示すグラフである。 六方晶のSiC基板上にα相の酸化物半導体結晶が形成されたことを示すXRDパターンである。 実施例において、α−Ga膜上にα−Rh膜が形成されたことを示すXRDパターンである。
本発明の半導体装置は、少なくとも、n型半導体層、前記n型半導体層とは異なる組成のp型半導体層および電極を備えており、n型半導体層が、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体を主成分として含み、p型半導体層が、六方晶の結晶構造を有する無機化合物を主成分として含んでさえいれば、特に限定されない。

なお、「主成分」とは、n型半導体層の場合には、原子比で、n型半導体層の全成分に対し、前記のコランダム構造を有する結晶性酸化物半導体が、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは90%以上含まれることを意味し、100%であってもよいことを意味する。また、p型半導体層の場合には、原子比で、p型半導体層の全成分に対し、前記の六方晶を有する無機化合物が、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは90%以上含まれることを意味し、100%であってもよいことを意味する。
n型半導体層は、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体を主成分として含んでいれば特に限定されない。本発明においては、前記結晶性酸化物半導体が、インジウム、アルミニウムおよびガリウムから選ばれる1種または2種以上の元素を含有するのが好ましい。前記結晶性酸化物半導体層は、単結晶で構成されていてもよく、多結晶で構成されていてもよいが、本発明においては、結晶性酸化物半導体層が、多結晶が含まれていてもよい単結晶層であるのが好ましい。
また、前記酸化物半導体には、本発明の目的を阻害しない限り、金属や金属酸化物などが含まれていてもよい。前記金属およびその金属酸化物としては、例えば、Fe、Cr、V、Ti、Rh、NiおよびCo等から選ばれる1種または2種以上の金属およびその金属酸化物などが挙げられる。
本発明においては、前記のコランダム構造を有する結晶性酸化物半導体が、α型InAlGa(0≦X≦2、0≦Y≦2、0≦Z≦2、X+Y+Z=1.5〜2.5であり、0<X又は0<Zである。)であるのが好ましく、ガリウムを含むのがより好ましい。前記結晶性酸化物半導体がα型InAlGaである場合の好ましい組成は、前記n型半導体層に含まれる金属元素中のガリウム、インジウムおよびアルミニウムの合計の原子比が0.5以上であり、より好ましくは0.8以上である。また、前記結晶性酸化物半導体がガリウムを含む場合の好ましい組成は、前記n型半導体層に含まれる金属元素中のガリウムの原子比が0.5以上であることが好ましく、0.8以上であるのがより好ましい。また、前記n型半導体層の厚さは、特に限定されず、1μm以下であってもよいし、1μm以上であってもよいが、好ましくは、約50nm〜5mmであり、より好ましくは、0.1μm〜100μmである。
前記n型半導体層は、通常、前記n型ドーパントをドナーとしての有効成分とするために、結晶の格子点位置に、n型ドーパントを含有している。前記n型半導体層に用いられるn型ドーパントとしては、n型半導体を形成できるものであれば特に限定されないが、例えば、ゲルマニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、スズ、バナジウムまたはニオブなどが挙げられる。本発明においては、前記n型ドーパントが、ゲルマニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、バナジウムまたはニオブであるのが好ましく、ゲルマニウムであるのがより好ましい。前記n型半導体層中に、ゲルマニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、バナジウムまたはニオブを含ませることで、Snをドーパントとして用いたときよりも、電気特性に優れたn型半導体とすることができる。また、前記n型半導体層にゲルマニウムを用いると、ドーピングによる導電性の制御容易性、結晶構造耐熱性、電気的熱耐性において、より優れたものとなる。
前記n型半導体層中のn型ドーパントの濃度は、通常、約1×1016/cm〜1×1022/cmであるが、本発明によれば、前記n型半導体層中のn型ドーパントの濃度を例えば約1×1017/cm以下の低濃度にして、n−型半導体とすることができる。また、本発明によれば、前記n型ドーパントを約1×1020/cm以上の高濃度で含有させて、n+型半導体とすることもできる。本発明においては、n−型半導体層を形成する場合、前記n型半導体層中のn型ドーパントの濃度を、約1×1013〜1×1017/cmにすることが好ましく、約1×1015〜1×1017/cmにすることがより好ましい。また、本発明においては、n+型半導体層を形成する場合には、前記n型半導体層中のn型ドーパントの濃度を、約1×1020/cm〜1×1023/cmにすることが好ましく、約1×1021/cm〜1×1022/cmにすることがより好ましい。
前記p型半導体層は、前記n型半導体層とは異なる組成のp型半導体層であって、六方晶の結晶構造を有する無機化合物を主成分として含んでさえいれば特に限定されない。「n型半導体層とは異なる組成」は、通常、p型半導体層の主成分である無機化合物が、n型半導体層の主成分とは異なる組成であることを意味し、より具体的には、n型半導体層の主成分である前記結晶性酸化物半導体と組成式が同一ではないことを意味する。前記無機化合物は、六方晶の結晶構造を有していれば特に限定されず、公知のものであってもよい。なお、本発明では、「六方晶」は、歪を有していてもよい。前記無機化合物の種類としては、例えば、炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)または金属化合物などが挙げられるが、とりわけ、金属化合物が好ましい。前記金属化合物の種類としては、例えば、金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物、金属ハロゲン化物、金属セレン化物、金属テルル化物などが挙げられるが、本発明においては、金属酸化物または金属硫化物であるのが、耐圧性向上とリーク電流抑制の観点から好ましい。
前記金属酸化物は、六方晶の結晶構造を有する金属酸化物であれば特に限定されない。前記金属酸化物としては、例えば、銅(Cu)、ロジウム(Rh)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、アンチモン(Sb)、バナジウム(V)およびチタン(Ti)から選ばれる1種または2種以上の金属を含有する金属酸化物などが挙げられる。本発明においては、前記金属酸化物が、デラフォサイト(Delafossite)、酸化ロジウムまたはオキシカルコゲナイド(Oxycalcogenide)であるのが好ましい。
前記デラフォサイトとしては、例えば、A、B、A’およびB’をそれぞれ任意の元素記号としたとき、ABO(Aは、Cu、Pd、Ag、PtまたはHgであり、Bは、Al、Fe、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Er、Tm、Yb、Lu、B、Ga、Cr、InまたはTl、またはCoもしくはRhにTi、Zr、Hf、Si、Ge、SnもしくはPbを添加したものである。)などが挙げられるが、中でもA’B’O(A’は、CuまたはAgであり、B’は、Al、Ga、In、Sc、YまたはLaである。)が好ましい。
前記酸化ロジウムとしては、例えば、α−RhまたはZnRhなどが挙げられる。
前記オキシカルコゲナイドとしては、例えば、LaCuOCh(Chとしては、例えばS、SeまたはTe等)などが挙げられる。
なお、その他好ましい金属酸化物としては、例えば、SrCu、PbCu、SnO、CuO、ZnO、NiOまたはAgOなどが挙げられる。
前記金属硫化物は、六方晶の結晶構造を有する金属硫化物であれば特に限定されない。前記金属硫化物としては、例えば、亜鉛(Zn)または/およびアルミニウム(Al)を含有する金属硫化物などが挙げられる。本発明においては、前記金属硫化物が、ZnSまたはCuAlSであるのが好ましい。
本発明においては、前記n型半導体層を、例えば、ミスト・エピタキシー法やミストCVD法にて、下地基板上に、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体膜を成膜することにより形成することができる。より具体的には、原料溶液を微粒子化して生成される原料微粒子をキャリアガスによって成膜室に供給し、前記成膜室内に配置された下地基板上に結晶性酸化物半導体膜を形成する際に、前記n型ドーパントを用いて、ドーピング処理を行うことで前記n型半導体層を製造することができる。
下地基板は、前記の結晶性酸化物半導体膜の支持体となるものであれば特に限定されない。絶縁体基板であってもよいし、半導体基板であってもよいし、導電性基板であってもよいが、前記下地基板が、絶縁体基板であるのが好ましく、表面に金属膜を有する基板であるのも好ましい。また、前記下地基板が、コランダム構造を有する結晶物を主成分として含む基板、またはβ−ガリア構造を有する結晶物を主成分として含む基板であるのも好ましい。コランダム構造を有する結晶物を主成分として含む基板は、基板中の組成比で、コランダム構造を有する結晶物を50%以上含むものであれば、特に限定されないが、本発明においては、70%以上含むものであるのが好ましく、90%以上であるのがより好ましい。コランダム構造を有する結晶を主成分とする基板としては、例えば、サファイア基板(例:c面サファイア基板)や、α型酸化ガリウム基板などが挙げられる。β−ガリア構造を有する結晶物を主成分とする基板は、質量比で、β−ガリア構造を有する結晶物を50%以上含むものであれば、特に限定されないが、本発明においては、70%以上含むものであるのが好ましく、90%以上であるのがより好ましい。β−ガリア構造を有する結晶物を主成分とする基板としては、例えばβ−Ga基板、又はGaとAlとを含み、さらにAlが0質量%より多くかつ60質量%以下である混晶体基板などが挙げられる。その他の下地基板の例としては、六方晶構造を有する基板(例:前記無機化合物基板)などが挙げられる。六方晶構造を有する基板上には、直接または別の層(例:緩衝層)を介して、前記結晶性酸化物半導体の膜を形成するのが好ましい。下地基板の厚さは、本発明においては特に限定されないが、好ましくは、50〜2000μmであり、より好ましくは200〜800μmである。
前記下地基板が、表面に金属膜を有する基板である場合には、前記金属膜は、基板表面の一部または全部に設けられていてもよく、メッシュ状やドット状の金属膜が設けられていてもよい。また、前記金属膜の厚さは、特に限定されないが、好ましくは、10〜1000nmであり、より好ましくは10〜500nmである。前記金属膜の構成材料としては、例えば、白金(Pt)、金(Au)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、クロム(Cr)、銅(Cu)、鉄(Fe)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)もしくはハフニウム(Hf)等の金属またはこれらの合金などが挙げられる。なお、前記金属は、一軸に配向しているのが好ましい。一軸に配向している金属は、膜厚方向及び膜面内方向、もしくは膜厚方向などの一定の方向に単一の結晶方位をもつ金属であればそれでよく、一軸に優先配向している金属も含む。本発明においては、膜厚方向に一軸に配向しているのが好ましい。配向については、一軸に配向しているのか否かをX線回折法により確認することができる。例えば、一軸に配向している結晶面に由来するピークとその他の結晶面に由来するピークとの積分強度比と、ランダムに配向した同一結晶粉末の一軸に配向している結晶面に由来するピークとその他の結晶面に由来するピークとの積分強度比と比較して、大きい場合(好ましくは倍以上大きい場合、より好ましくは一桁以上大きい場合)に、一軸に配向していると判断することができる。
本発明においては、前記下地基板が、サファイア基板(例:c面サファイア基板)、α型酸化ガリウム基板もしくはβ−Ga基板またはGaとAlとを含みさらにAlが0質量%より多くかつ60質量%以下である混晶体基板、または表面に金属膜が形成されているこれらの基板であるのが好ましい。このような好ましい下地基板を用いることで、前記結晶性酸化物半導体膜の不純物のカーボン含有率、キャリア濃度および半値幅が、他の下地基板を用いた場合に比べてさらに低減することができる。
結晶性酸化物半導体膜の成膜手段は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されないが、例えば、ミストCVD法により、ガリウム化合物、インジウム化合物またはアルミニウム化合物等を結晶性酸化物半導体膜の組成に合わせて組み合わせた原料化合物を反応させることによって形成可能である。これによって、下地基板上に、下地基板側から結晶性酸化物半導体膜を結晶成長させることができる。ガリウム化合物としては、ガリウム金属を出発材料として成膜直前にガリウム化合物に変化させたものであってもよい。ガリウム化合物としては、例えば、ガリウムの有機金属錯体(例:アセチルアセトナート錯体等)やハロゲン化物(例:フッ化、塩化、臭化又はヨウ化物等)などが挙げられるが、本発明においては、ハロゲン化物(例:フッ化、塩化、臭化又はヨウ化物等)を用いることが好ましい。原料化合物にハロゲン化物を用いてミストCVDで成膜することで、前記結晶性酸化物半導体膜に炭素を実質的に含まないようにすることができる。
より具体的には、結晶性酸化物半導体膜は、原料化合物が溶解した原料溶液から生成された原料微粒子を成膜室に供給して、前記成膜室内で前記原料化合物を反応させることによって形成することができる。原料溶液の溶媒は、特に限定されないが、水、過酸化水素水または有機溶媒であることが好ましい。本発明においては、通常、ドーパント原料の存在下で、上記原料化合物を反応させる。なお、ドーパント原料は、好ましくは、原料溶液に含められて、原料化合物と共に又は別々に微粒子化される。原料化合物にハロゲン化物を用いて、ドーパント原料を原料溶液に含めて、ミストCVDで成膜することで、前記結晶性酸化物半導体膜に含まれる炭素が、ドーパントよりも少なくなり、好ましくは、前記結晶性酸化物半導体膜に炭素を実質的に含まないようにすることができる。
前記ドーパント原料としては、例えば、スズ、ゲルマニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、バナジウムまたはニオブの金属単体又は化合物(例:ハロゲン化物、酸化物等)などが挙げられる。なお、ドーピング量は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されないが、原料溶液中、モル比で、0.01〜10%であるのが好ましく、0.1〜5%であるのがより好ましい。
また、本発明においては、ドーピング処理を、前記原料溶液に異常粒抑制剤を含めて行うのが好ましい。前記原料溶液に異常粒抑制剤を含めてドーピング処理を行うことで、結晶性酸化物半導体膜の表面粗さを抑制することができる。
異常粒抑制剤は、成膜過程で副生する粒子の発生を抑制する効果を有するものをいい、結晶性酸化物半導体膜の表面粗さを0.1μm以下とすることができれば特に限定されないが、本発明においては、BrおよびIから選択される少なくとも1種からなる異常粒抑制剤であるのが好ましい。安定的に膜形成をするために異常粒抑制剤として、BrやIを膜中に導入すると異常粒成長による表面粗さの悪化を抑制することができる。また、本発明においては、異常粒抑制剤として、Brを用いることが最も好ましく、Brを使用することにより、特にα−Gaを主成分として含む結晶性酸化物半導体膜の表面を非常に平滑にすることができる。異常粒抑制剤の添加量は、異常粒を抑制できれば特に限定されないが、原料溶液中、体積比で50%以下であることが好ましく、30%以下であることがより好ましく、10〜20%の範囲内であることが最も好ましい。このような好ましい範囲で異常粒抑制剤を使用することにより、異常粒抑制剤として機能させることができるので、結晶性酸化物半導体膜の異常粒の成長を抑制して表面を平滑にすることができる。
本発明においては、成膜後、アニール処理を行ってもよい。アニール処理の温度は、特に限定されないが、600℃以下が好ましく、550℃以下がより好ましい。このような好ましい温度でアニール処理を行うことにより、より好適に前記結晶性酸化物半導体膜のキャリア濃度を調節することができる。アニール処理の処理時間は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されないが、10秒〜10時間であるのが好ましく、10秒〜1時間であるのがより好ましい。
前記結晶性酸化物半導体膜は、下地基板上に直接形成してもよく、別の層を介して形成してもよい。別の層としては、別の組成のコランダム構造結晶膜、コランダム構造以外の結晶膜、又はアモルファス膜などが挙げられる。構造としては、単層構造であってもよく、複数層構造であってもよい。また、同一の層内に2相以上の結晶相が混じっていてもよい。複数層構造の場合、結晶性酸化物半導体膜は、例えば、絶縁性薄膜と導電性薄膜が積層されて構成されるが、本発明においては、これに限定されるものではない。なお、絶縁性薄膜と導電性薄膜とが積層されて複数層構造が構成される場合、絶縁性薄膜と導電性薄膜の組成は、同じであっても互いに異なっていてもよい。絶縁性薄膜と導電性薄膜の厚さの比は、特に限定されないが、例えば、(導電性薄膜の厚さ)/(絶縁性薄膜の厚さ)の比が0.001〜100であるのが好ましく、0.1〜5がさらに好ましい。このさらに好ましい比は、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2,3、4、5であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
本発明においては、下地基板上に形成した結晶性酸化物半導体膜を、そのまま又は所望により、下地基板と結晶性酸化物半導体膜とを剥離してn型半導体層として用いることができる。
本発明においては、前記n型半導体層上に、直接または他の層を介して、前記p型半導体層を積層するのが好ましく、前記p型半導体層上に、直接または他の層を介して、前記n型半導体層を積層するのも好ましい。積層手段は、公知の手段であってよく、例えば、前記無機化合物の結晶性膜や結晶性基板を用いて、前記n型半導体層に貼り合わせることにより積層してもよいし、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法などの公知の手段を用いて、前記n型半導体層上にまたは前記p型半導体層上に成膜することにより積層してもよい。なお、貼り合わせる場合には、公知の接着剤を用いてもよく、導電性接着剤、絶縁性接着剤または半導体接着剤などを適宜用いることもできる。
本発明においては、例えばミストCVDなどのミスト・エピタキシー法を用いて、p型半導体層またはn型半導体層を形成するのが好ましい。ミスト・エピタキシー法を用いて、n型半導体層またはp型半導体層の主成分を結晶成長させることにより、半導体層がより良好に形成され、耐圧性により優れたものとなる。例えば、n型半導体層を結晶成長により形成する場合には、六方晶の結晶構造を有する無機化合物からなる基板上に、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体膜を結晶成長させる手段などが挙げられる。また、例えば、p型半導体層を結晶成長により形成する場合には、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体からなる基板上に、六方晶の結晶構造を有する無機化合物膜を結晶成長させる手段などが挙げられる。
また、本発明においては、p型半導体層上に、n型半導体層を形成するのが好ましく、六方晶の結晶構造を有する無機化合物からなる基板上に、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体膜を結晶成長させて、n型半導体層をp型半導体層に積層するのがより好ましい。
本発明においては、上記のようにして得られたn型半導体層とp型半導体層との結晶性積層構造体を半導体装置に用いることができる。なお、前記結晶性積層構造体を半導体装置に用いる場合には、前記結晶性積層構造体をそのまま半導体装置に用いてもよいし、さらに他の層(例えば絶縁体層、半絶縁体層、導体層、半導体層、緩衝層またはその他中間層等)などを形成してもよい。
前記結晶性積層構造体を半導体装置に用いると、特に耐圧性が向上し、リーク電流が抑制されるので、様々な半導体装置に好適であり、とりわけ、パワーデバイスに有用である。また、半導体装置は、電極が半導体層の片面側に形成された横型の素子(横型デバイス)と、半導体層の表裏両面側にそれぞれ電極を有する縦型の素子(縦型デバイス)とに分類することができ、本発明においては、前記結晶性積層構造体を横型デバイスにも縦型デバイスにも好適に用いることができるが、中でも、縦型デバイスに用いることが好ましい。前記半導体装置としては、例えば、ショットキーバリアダイオード(SBD)、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、接合電界効果トランジスタ(JFET)、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)または発光ダイオードなどが挙げられる。
以下、前記半導体装置の好適な例を、図面を用いて具体的に説明するが、本発明は、これらの例に限定されるものではない。なお、以下に例示する半導体装置において、本発明の目的を阻害しない限り、さらに他の層(例えば絶縁体層、半絶縁体層、導体層、半導体層、緩衝層またはその他中間層等)などが含まれていてもよい。
図1は、本発明に係るショットキーバリアダイオード(SBD)の一例を示している。図1のSBDは、n−型半導体層101a、n+型半導体層101b、p型半導体層102、絶縁体層104、ショットキー電極105aおよびオーミック電極105bを備えている。
絶縁体層104の材料としては、例えば、GaO、AlGaO、InAlGaO、AlInZnGaO、AlN、Hf、SiN、SiON、Al、MgO、GdO、SiOまたはSiなどが挙げられるが、本発明においては、コランダム構造を有するものであるのが好ましい。コランダム構造を有する絶縁体を絶縁体層に用いることで、界面における半導体特性の機能を良好に発現させることができる。絶縁体層104は、n−型半導体層101とショットキー電極105aとの間に設けられている。絶縁体層の形成は、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法などの公知の手段により行うことができる。
ショットキー電極およびオーミック電極の材料は、公知の電極材料であってもよく、前記電極材料としては、例えば、Al、Mo、Co、Zr、Sn、Nb、Fe、Cr、Ta、Ti、Au、Pt、V、Mn、Ni、Cu、Hf、W、Ir、Zn、In、Pd、NdもしくはAg等の金属またはこれらの合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の金属酸化物導電膜、ポリアニリン、ポリチオフェン又はポリピロ−ルなどの有機導電性化合物、またはこれらの混合物などが挙げられる。
ショットキー電極およびオーミック電極の形成は、例えば、真空蒸着法またはスパッタリング法などの公知の手段により行うことができる。より具体的に例えば、ショットキー電極を形成する場合、Moからなる層とAlからなる層を積層させ、Moからなる層およびAlからなる層に対して、フォトリソグラフィの手法を利用したパターニングを施すことにより行うことができる。
図1のSBDに逆バイアスが印加された場合には、空乏層(図示せず)がn型半導体層101aの中に広がるため、高耐圧のSBDとなる。また、順バイアスが印加された場合には、オーミック電極105bからショットキー電極105aへ電子が流れる。このようにして前記半導体構造を用いたSBDは、高耐圧・大電流用に優れており、さらに、絶縁特性にも優れており、より高い電流制御性を有し、スイッチング速度も速く、耐圧性・信頼性にも優れている。
図2は、本発明に係るショットキーバリアダイオード(SBD)の一例を示している。図2のSBDは、図1のSBDの構成とは、トレンチ構造を有している点で大きく異なっている。図2のSBDは、n−型半導体層101a、n+型半導体層101b、p型半導体層102、ショットキー電極105aおよびオーミック電極105bを備えており、耐圧性を維持したまま、リーク電流を大幅に低減することができ、大幅な低オン抵抗化も可能となる。
図2に示されるSBDのトレンチ構造の形成は、反応性イオンエッチング法等により異方性エッチングを行って、トレンチ溝を形成し、次いで、熱酸化法、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法等の公知の手段を用いて、前記トレンチ溝の側面及び底面に、例えば50nm〜1μm厚のp型半導体層を形成した後、真空蒸着法、スパッタリング法等の公知の手段を用いて、電極を形成することにより行うことができる。なお、ショットキー電極およびオーミック電極の材料については、図1で説明したショットキー電極およびオーミック電極の材料の場合と同様である。
図3は、本発明に係る光電子移動度トランジスタ(HEMT)の一例を示している。図3のHEMTは、バンドギャップの広いn型半導体層121a、バンドギャップの狭いn型半導体層121b、n+型半導体層121c、p型半導体層123、ゲート電極125a、ソース電極125bおよびドレイン電極125cを備えている。
ゲート電極、ドレイン電極およびソース電極の材料は、それぞれ公知の電極材料であってもよく、前記電極材料としては、例えば、Al、Mo、Co、Zr、Sn、Nb、Fe、Cr、Ta、Ti、Au、Pt、V、Mn、Ni、Cu、Hf、W、Ir、Zn、In、Pd、NdもしくはAg等の金属またはこれらの合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の金属酸化物導電膜、ポリアニリン、ポリチオフェン又はポリピロ−ルなどの有機導電性化合物、またはこれらの混合物などが挙げられる。ゲート電極、ドレイン電極およびソース電極の形成は、例えば、真空蒸着法またはスパッタリング法などの公知の手段により行うことができる。
なお、ゲート電極下のn型半導体層は、少なくともバンドギャップの広い層121aと狭い層121bとで構成されている。
図3のHEMTでは、ゲート電極下に良好な空乏層が形成されるので、ドレイン電極からソース電極に流れる電流を効率よく制御することができる。また、本発明においては、さらにリセス構造とすることで、ノーマリーオフを発現することができる。
本発明の半導体装置がMOSFETである場合の一例を図4に示す。図4のMOSFETは、トレンチ型のMOSFETであり、n−型半導体層131a、n+型半導体層131b、n+型半導体層131c、p型半導体層132、ゲート絶縁膜134、ゲート電極135a、ソース電極135bおよびドレイン電極135cを備えている。
ドレイン電極135c上には、例えば厚さ100nm〜100μmのn+型半導体層131bが形成されており、前記n+型半導体層131b上には、例えば厚さ100nm〜100μmのn−型半導体層131aが形成されている。そして、さらに、前記n−型半導体層131a上には、p型半導体層132が形成されており、前記p型半導体層132上には、ソース電極135bが形成されている。
また、前記n−型半導体層131a及び前記p型半導体層132内には、前記p型半導体層132を貫通し、前記n−型半導体層131aの途中まで達する深さの複数のトレンチ溝が形成されている。前記トレンチ溝内には、例えば、10nm〜1μmの厚みのゲート絶縁膜134を介してゲート電極135aが埋め込み形成されている。
図4のMOSFETのオン状態では、前記ソース電極135bと前記ドレイン電極135cとの間に電圧を印可し、前記ゲート電極135aに前記ソース電極135bに対して正の電圧を与えると、前記n−型半導体層131aの側面にチャネル層が形成され、電子が前記n−型半導体層に注入され、ターンオンする。オフ状態は、前記ゲート電極の電圧を0Vにすることにより、チャネル層ができなくなり、n−型半導体層が空乏層で満たされた状態になり、ターンオフとなる。
図4に示されるMOSFETのトレンチ構造の形成は、反応性イオンエッチング法等により異方性エッチングを行って、トレンチ溝を形成し、次いで、熱酸化法、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法等の公知の手段を用いて、前記トレンチ溝の側面及び底面に、例えば50nm〜1μm厚のゲート絶縁膜134を形成した後、CVD法、真空蒸着法、スパッタリング法等を用いて、前記トレンチ溝に、例えばポリシリコン等のゲート電極材料をn−型半導体層の厚み以下に形成することにより行うことができる。
なお、ソース電極およびドレイン電極の電極材料は、それぞれ公知の電極材料であってもよく、前記電極材料としては、例えば、Al、Mo、Co、Zr、Sn、Nb、Fe、Cr、Ta、Ti、Au、Pt、V、Mn、Ni、Cu、Hf、W、Ir、Zn、In、Pd、NdもしくはAg等の金属またはこれらの合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の金属酸化物導電膜、ポリアニリン、ポリチオフェン又はポリピロ−ルなどの有機導電性化合物、またはこれらの混合物などが挙げられる。
このようにして得られたMOSFETは、従来のトレンチ型MOSFETに比べて、さらに耐圧性に優れたものとなる。なお、図4では、トレンチ型の縦型MOSFETの例を示したが、本発明においては、これに限定されず、種々のMOSFETの形態に適用可能である。例えば、図4のトレンチ溝の深さをn−型半導体層131aの底面まで達する深さまで掘り下げて、シリーズ抵抗を低減させるようにしてもよい。なお、横型のMOSFETの場合の一例を図5に示す。図5のMOSFETは、n型半導体層131、n+型半導体層131b、p型半導体層132、ゲート絶縁膜134、ゲート電極135a、ソース電極135b、ドレイン電極135cおよび基板139を備えている。図5に示すように、n+型半導体層をn−型半導体層に埋め込むことで、他の横型のMOSFETに比べ、より良好に電流を流すことができる。
図6は、n−型半導体層141a、第1のn+型半導体層141b、第2のn+型半導体層141c、p型半導体層142、ゲート電極145a、ソース電極145bおよびドレイン電極145cを備えている接合電界効果トランジスタ(JFET)の好適な一例を示す。
ドレイン電極145c上には、例えば厚さ100nm〜100μmのn+型半導体層141cが形成されており、前記n+型半導体層141c上には、例えば厚さ100nm〜100μmのn−型半導体層141aが形成されている。そして、さらに、前記n−型半導体層141a上には、n+型半導体層141bが形成されており、前記n+型半導体層141b上には、ソース電極145bが形成されている。
また、前記n−型半導体層141a内には、前記n+半導体層141bを貫通し、前記n−半導体層141aの途中の深さまで達する深さの複数のトレンチ溝が形成されている。前記トレンチ溝内のn−型半導体層上には、p型半導体層142が形成されており、前記p型半導体層142上にゲート電極145aが形成されている。
図6のJFETのオン状態では、前記ソース電極145bと前記ドレイン電極145cとの間に電圧を印可し、前記ゲート電極145aに前記ソース電極145bに対して正の電圧を与えると、前記n−型半導体層141a内にチャネル層が形成され、電子が前記n−型半導体層に注入され、ターンオンする。オフ状態は、前記ゲート電極の電圧を0Vにすることにより、チャネル層ができなくなり、n−型半導体層が空乏層で満たされた状態になり、ターンオフとなる。
図7は、n型半導体層151、n−型半導体層151a、n+型半導体層151b、p型半導体層152、ゲート絶縁膜154、ゲート電極155a、エミッタ電極155bおよびコレクタ電極155cを備えている絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の好適な一例を示す。
図7に示されるIGBTは、n−型半導体層151aにトレンチ溝が設けられ、トレンチ溝のn−型半導体層上には、p型半導体層152が設けられている。さらに、前記p型半導体層152上には、n+型半導体層151bが設けられている。
本発明の半導体装置が発光ダイオード(LED)である場合の一例を図8に示す。図8の半導体発光素子は、第2の電極165b上にn型半導体層161を備えており、n型半導体層161上には、発光層163が積層されている。そして、発光層163上には、p型半導体層162が積層されている。p型半導体層162上には、発光層163が発生する光を透過する透光性電極167を備えており、透光性電極167上には、第1の電極165aが積層されている。なお、図8の半導体発光素子は、電極部分を除いて保護層で覆われていてもよい。
透光性電極の材料としては、インジウム(In)またはチタン(Ti)を含む酸化物の導電性材料などが挙げられる。より具体的には、例えば、In、ZnO、SnO、Ga、TiO、CeOまたはこれらの2以上の混晶またはこれらにドーピングされたものなどが挙げられる。これらの材料を、スパッタリング等の公知の手段で設けることによって、透光性電極を形成できる。また、透光性電極を形成した後に、透光性電極の透明化を目的とした熱アニールを施してもよい。
図8の半導体発光素子によれば、第1の電極165aを正極、第2の電極165bを負極とし、両者を介してp型半導体層162、発光層163およびn型半導体層161に電流を流すことで、発光層163が発光するようになっている。
第1の電極165a及び第2の電極165bの材料としては、例えば、Al、Mo、Co、Zr、Sn、Nb、Fe、Cr、Ta、Ti、Au、Pt、V、Mn、Ni、Cu、Hf、W、Ir、Zn、In、Pd、NdもしくはAg等の金属またはこれらの合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の金属酸化物導電膜、ポリアニリン、ポリチオフェン又はポリピロ−ルなどの有機導電性化合物、またはこれらの混合物などが挙げられる。電極の形成法は特に限定されることはなく、印刷方式、スプレー法、コ−ティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式などの中から前記材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って前記基板上に形成することができる。
なお、発光素子の別の態様を図9に示す。図9の発光素子では、基板169上にn型半導体層161が積層されており、p型半導体層162、発光層163およびn型半導体層161の一部を切り欠くことによって露出したn型半導体層161の半導体層露出面上の一部に第2の電極165bが積層されている。
図10は、本実施例で用いられる成膜装置の一例を示す。図10に示される成膜装置は、ミストCVD装置19である。ミストCVD装置19は、基板20を載置するサセプタ21と、キャリアガスを供給するキャリアガス供給手段22と、キャリアガス供給手段22から送り出されるキャリアガスの流量を調節するための流量調節弁23と、原料溶液24aが収容されるミスト発生源24と、水25aが入れられる容器25と、容器25の底面に取り付けられた超音波振動子26と、内径40mmの石英管からなる供給管27と、供給管27の周辺部に設置されたヒーター28とを備えている。図10の成膜装置では、供給管27が成膜室もかねている。サセプタ21は、石英からなり、基板20を載置する面が水平面から傾斜している。供給管27とサセプタ21をどちらも石英で作製することにより、基板20上に形成される膜内に装置由来の不純物が混入することを抑制している。
原料溶液は、臭化ガリウムと酸化ゲルマニウムをガリウムに対するゲルマニウムの原子比が1:0.05となるように水溶液を調整する。この際、48%臭化水素酸溶液を体積比で10%を含有させる。酸化ゲルマニウムの濃度は、5.0×10−3mol/Lとする。この原料溶液24aをミスト発生源24内に収容する。
次に、基板20として、1辺が10mmの正方形で厚さ600μmの基板をサセプタ21上に設置させ、ヒーター28を作動させて供給管27内の温度を500℃にまで昇温させる。次に、流量調節弁23を開いてキャリアガス源22からキャリアガスを供給管27内に供給し、供給管27の雰囲気をキャリアガスで十分に置換した後、キャリアガスの流量を5L/minに調節する。キャリアガスとしては、酸素ガスまたは窒素ガスを用いる。基板としては、CuAl、CuGaO、CuInO、α−Rh、LaCuOS、ZnS、CuAlSまたはα−Alを用いる。
次に、超音波振動子26を2.4MHzで振動させ、その振動を、水25aを通じて原料溶液24aに伝播させることによって、原料溶液24aを微粒子化させて、原料微粒子を生成する。
この原料微粒子が、キャリアガスによって成膜室27内に導入され、成膜室27内で反応して、基板20の成膜面でのCVD反応によって基板20上に膜を形成する。
次に、結晶膜の相を同定する。同定は、XRD回折装置を用いて、15度から95度の角度で2θ/ωスキャンを行うことによって行う。測定は、CuKα線を用いて行う。得られた膜がα−Gaであることを確認する。
また、n型半導体層上にp型半導体層を積層する場合には、上記実施例に準じて、α−Ga膜上に、CuAl、CuGaO、CuInO、α−Rh、LaCuOS、ZnS、CuAlSの膜を成膜する。
(実験例)
なお、α−Ga膜は、n型半導体層としてはあまり知られておらず、α−Ga膜をn型半導体層として用いるために、あらかじめドーピング濃度を制御できるようにしておく。まず、臭化ガリウムと酸化ゲルマニウムをガリウムに対するゲルマニウムの原子比が1E−7、1E−6、8E−5、4E−4、2E−3、1E−2、2E−1、8E−1となるようにそれぞれ原料溶液を調整する。この際、48%臭化水素酸溶液を体積比で10%を含有させる。上記実施例と同様の成膜条件で成膜を行い、SIMSを用いて、入射イオン種は酸素、出力3kV、200nAで不純物濃度の定量分析を行う。分析結果を図11に示す。図11に示すように、液中ドーパント含有割合と、結晶膜中のドーピング量とが相関関係を有している。このようにして、液中ドーパント含有割合を調整することによって、形成される膜中のドーピング濃度を制御する。
(実施例1)
基板としてc面サファイア基板を用い、上記と同様にして、α−Gaを成膜した。ついで、α−Ga膜が成膜されたサファイア基板を用いたこと、原料溶液として、ロジウム(III)アセチルアセトナートのメタノール−水混合溶液(メタノール:水=95:5)(ロジウムアセチルアセトナートの濃度0.05mol/L)を用いたこと、および成膜温度を400℃としたこと以外は、上記と同様にして、α−Ga上に、α−Rh膜を成膜した。得られた積層体につき、XRDパターンを測定した。その結果を図13に示す。図13から、準安定相であるコランダム構造を有するα−Ga膜上に、六方晶の結晶構造を有するα−Rh膜が形成されていることが分かる。得られた積層体につき、両側にチタン電極をつけて、ダイオードを作製した。
(実施例2)
市販のSiC基板を用いたこと、成膜温度を300℃としたこと、および成膜時間を30秒間行ったこと以外は、実施例1と同様にして、六方晶の結晶構造を有するSiC基板上にα−Gaを成膜した。得られた膜につき、XRDパターンを測定した。その結果を図12に示す。図12から、六方晶の結晶構造を有する基板上に、準安定相であるコランダム構造を有するα−Ga膜を成膜できたことが分かる。
ついで、得られた膜と基板につき、SiC側の表面にインジウム電極を、α―Ga側の表面にタングステン電極をつけて、SBDを作製した。
本発明の結晶性積層構造体は、半導体(例えば化合物半導体電子デバイス等)、電子部品・電気機器部品、光学・電子写真関連装置、工業部材などあらゆる分野に用いることができるが、半導体特性に優れているため、特に、半導体装置に有用である。
19 ミストCVD装置
20 基板
21 サセプタ
22 キャリアガス源
23 流量調節弁
24 ミスト発生源
24a 原料溶液
25 容器
25a 水
26 超音波振動子
27 供給管
28 ヒーター
101a n−型半導体層
101b n+型半導体層
102 p型半導体層
104 絶縁体層
105a ショットキー電極
105b オーミック電極
121a バンドギャップの広いn型半導体層
121b バンドギャップの狭いn型半導体層
121c n+型半導体層
122 p型半導体層
125a ゲート電極
125b ソース電極
125c ドレイン電極
129 基板
131a n−型半導体層
131b 第1のn+型半導体層
131c 第2のn+型半導体層
132 p型半導体層
134 ゲート絶縁膜
135a ゲート電極
135b ソース電極
135c ドレイン電極
139 基板
141a n−型半導体層
141b 第1のn+型半導体層
141c 第2のn+型半導体層
142 p型半導体層
145a ゲート電極
145b ソース電極
145c ドレイン電極
151 n型半導体層
151a n−型半導体層
151b n+型半導体層
152 p型半導体層
154 ゲート絶縁膜
155a ゲート電極
155b エミッタ電極
155c コレクタ電極
161 n型半導体層
162 p型半導体層
163 発光層
165a 第1の電極
165b 第2の電極
167 透光性電極
169 基板

Claims (12)

  1. 少なくとも、n型半導体層、p型半導体層および電極を備えている半導体装置であって、n型半導体層が、コランダム構造を有する結晶性酸化物半導体膜からなり、n型半導体層上に、直接または他の層を介して、p型半導体層が積層されていることを特徴とする半導体装置。
  2. n型半導体層上に、直接または他の層を介して、p型半導体層が積層されてなる半導体層の表裏両面側にそれぞれ電極を有している請求項1記載の半導体装置。
  3. 結晶性酸化物半導体膜が、n型ドーパントを含む請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 結晶性酸化物半導体膜中のn型ドーパント濃度が、1×10 16 /cm 〜1×10 22 /cm である請求項3記載の半導体装置。
  5. 結晶性酸化物半導体が、インジウム、アルミニウムおよびガリウムから選ばれる1種または2種以上の元素を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. n型半導体層に含まれる金属元素中のガリウムの原子比が0.5以上である請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. p型半導体層が、n型半導体層とは異なる組成である請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. p型半導体層が、金属酸化物を主成分として含む請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 金属酸化物が、銅(Cu)、ロジウム(Rh)、スズ(Sn)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、アンチモン(Sb)、バナジウム(V)およびチタン(Ti)から選ばれる1種または2種以上の金属を含有する金属酸化物である請求項記載の半導体装置。
  10. 金属酸化物が、デラフォサイト、酸化ロジウムまたはオキシカルコゲナイドである請求項8または9に記載の半導体装置。
  11. パワーデバイスである請求項1〜10のいずれかに記載の半導体装置。
  12. ショットキーバリアダイオード(SBD)、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、接合電界効果トランジスタ(JFET)、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)または発光ダイオード(LED)である請求項1〜11のいずれかに記載の半導体装置。

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