JP2018169603A - 電子機器 - Google Patents

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Shuichi Matsuzawa
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Abstract

【課題】 互いが略平行に配された複数の基板を備えた電子機器において、電子機器内部の温度上昇を抑制しつつ、電子機器の小型化と部品点数の削減を実現すること。【解決手段】 互いに略平行に配された第1の基板と第2の基板とを備えた電子機器であって、各基板の間に挟まれ両端部が細い支持部材と、支持部材の内部において締結部材を挿入できる孔部と、第1の基板に設けられ支持部材が嵌合する第1の位置決め孔と、第2の基板に設けられ支持部材が嵌合する第2の位置決め孔と、締結部材により電子機器が組み立てられた際に、各基板に組み付けられるカバー部材とを有し、支持部材は、導電性および熱伝導性を備え、両端部がそれぞれ第1の位置決め孔と第2の位置決め孔に挿通される位置決め部であって、当該位置決め部の少なくとも一方が、カバー部材に設けられた第3位置決め孔と係合することを特徴とする構成とした。【選択図】 図3

Description

本発明は、モジュールを装着して使用可能な電子機器において、特に、プリント配線基板の配置に関する。
従来、撮像素子から出力される画像信号・画像情報等をデータファイルとして記録する撮像装置が広く普及している。一般的に、撮像装置においては、撮影レンズによって導かれた光学像が撮像素子上に結像させ、撮像素子での光電変換によって画像データが取得される。
また、一般的に撮像装置を含めた電子機器内部には、電子機器を制御する為の電子部品が実装されたプリント配線基板が収容されている。これらのプリント配線基板は、グランドを強化して放射ノイズを効率良く抑える為、多層化によってグランド面積を増やすという方法が採られてきた。しかし、電子機器の処理能力の高速化、高機能化に伴い、データ処理量の増大と、その一方で製品の小型化に伴い、単純に層数を増やことができないため、グランド強化を図ることが困難となってきている。
ここで、従来のプリント配線基板の支持構造について図12を参照して説明する。なお、プリント配線基板は、一般的にビス(小型の雄ねじ)等の締結部品を用いて電子機器の筺体に支持および固定されている。図12は、互いに重ねて配されたプリント配線基板とその支持構造の従来例について説明する図である。図12に図示に示すように、電子機器の筺体50に対して、無線通信基板51とメイン基板52が重ねて配置されている。
無線通信基板51の位置決め孔51aには、筺体50の位置決めピン50aが係合し、ビス53によって、無線通信基板51のビス孔51bを介して、筺体50に設けられたタップ穴50bに締結される。また、メイン基板52の位置決め孔52a、52aaには、筺体50の位置決めピン50c、50ccがそれぞれ2箇所(位置決めと回り止めのために)係合している。また、ビス54、55が、メイン基板52のビス孔52b、52bbを介して、筺体50に設けられたタップ穴50bbに締結されている。このように、従来の重ねて配置されたプリント配線基板の支持構造は、基板毎に位置決めやビス締結を必要としていた。
特許文献1では、プリント配線基板の小型化を実現する技術として、第1プリント配線基板に形成された第1固定孔の周囲に、第1コネクタの一方の端の開口縁が対向して接着されている。また、第1プリント配線基板から突出した他端の表面には第1接続端子が設けられている。また、第2プリント配線基板に形成された第2固定孔の周囲に、第2コネクタの一方の端の開口縁が対向して接着される。また、第2プリント配線基板から突出した他端の内側には第1コネクタの他端を嵌合する嵌合部が設けられるとともに、その内壁には第2接続端子が設けられている。そして、第1コネクタの他端が第2コネクタの嵌合部に嵌め込まれ、第1固定孔と第2固定孔との間にはビスが挿通され、その先端がビス固定孔に螺合されることで2つのプリント配線基板同士が固定されている。
特開2003−312902号公報
しかしながら、前述した従来例におけるプリント配線基板の支持構造では、電子機器の筺体50は、無線通信基板51およびメイン基板52それぞれに対して位置決めピンおよびビス孔に対応するネジ加工されたタップ穴が必要となる。このため、従来例におけるプリント配線基板の支持構造では、電子機器を小型化することが困難であった。また、それぞれの基板にビス止めが必要となり、ビスなどの部品点数を低減することが困難であった。さらに、それぞれの基板の位置決め部や締結部がそれぞれ異なる位置となることで、プリント配線基板同士のグランド接続性が低下することで放射ノイズの低減が困難であると共に、基板間の熱伝達の効率が低下するため、筐体内部の温度上昇が問題となる。
また、特許文献1で開示される構成では、プリント配線基板のコネクタとビスの位置合わせのために、パターン設計の自由度および筺体設計の制約が生じるため、電子機器を小型化するのは困難である。
本発明は、互いが略平行に配された複数の基板を備えた電子機器において、電子機器内部の温度上昇を抑制しつつ、電子機器の小型化と部品点数の削減を実現することを目的とする。
上記課題を解決する為、本発明の電子機器は、第1の基板と、前記第1の基板に対して略平行に配された第2の基板と、を備えた電子機器であって、前記第1の基板と前記第2の基板の間に挟まれ、両端部が他の領域よりも細い支持部材と、前記支持部材の内部に設けられ、締結部材を挿入できる孔部と、前記第1の基板に設けられ前記支持部材が嵌合する第1の位置決め孔と、前記第2の基板に設けられ前記支持部材が嵌合する第2の位置決め孔と、前記締結部材によって前記電子機器の各部が組み立てられた際に、前記第1の基板および前記第2の基板に組み付けられるカバー部材と、を有し、前記支持部材は、導電性および熱伝導性を備え、前記両端部がそれぞれ前記第1の位置決め孔と前記第2の位置決め孔に挿通される位置決め部であって、当該位置決め部の少なくとも一方が、前記カバー部材に設けられた第3位置決め孔と係合することを特徴とする。
本発明によれば、互いが略平行に配された複数のプリント配線基板を備えた電子機器において、電子機器内部の温度上昇を抑制しつつ、電子機器の小型化と部品点数の削減を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る電子機器本体1の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器本体1とアクセサリモジュール20との接続方法を例示的に説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器本体1の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る電子機器の内部構成を例示的に説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る電子機器100およびアクセサリモジュール400を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る電子機器100からアクセサリモジュール400が取り外された状態を例示的に説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る電子機器100の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る内部ユニット100bと背面カバー部100cを例示的に説明する図である。 電子機器100の内部構成について例示的に説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る電子機器100の防水・防塵性能について例示的に説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る電子機器100の三脚座114について例示的に説明する図である。 従来のプリント配線基板の支持構造について例示的に説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る電子機器100から記録媒体用の蓋部105を取り外した状態を例示的に説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る電子機器100において、記録媒体用の蓋部105が閉められた状態を例示的に説明する図である。 本発明の第3実施形態に係る電子機器100の防水および防塵性能について例示的に説明する図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
以下、図1から図4を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子機器本体1の外観斜視図であって、図1(a)は、電子機器を撮像方向(前方)から見た場合を示し、図1(b)は、電子機器を前方とは逆の後方から見た場合を示している。
本実施形態における電子機器本体1には、前面に撮像レンズユニット2が設けられている。撮像レンズユニット2の後方には、光学像を光電変換して画像データを生成することが可能なCCDやCMOS等の電荷蓄積型の固体撮像素子(不図示)が設けられている。
また電子機器本体1には、撮像素子で生成した画像データをデジタル情報に変換する処理回路を載せたメイン基板35や補助基板36などが設けられている。各基板の配置についての説明は後述する。
電子機器本体1の上面には、ユーザーによる被写体の撮像指示が可能なレリーズボタン4が設けられている。レリーズボタン4は2段階の押圧操作が可能となっている。ユーザーによりレリーズボタン4が半押しされると、撮影準備動作(測光動作や測距動作等)が開始される。また、ユーザーによりレリーズボタン4が全押しされると、撮像動作が開始され、被写体を撮像することで取得された画像データが後述する収納室5に装着された記録媒体(不図示)に記録される。
電子機器本体1の側面には、電源や信号の入出力用ジャック(不図示)が設けられ、その前面にジャック保護用のジャックカバー部6が設けられている。ジャックカバー部6を開くことで入出力用ジャックが電子機器本体1から露出し、当該ジャックに対する各種ケーブル類の挿抜が可能となる。
電子機器本体1の背面(後方)側には、2つのアクセサリモジュール20が装着されている。アクセサリモジュール20の装着状態は、ロックレバー11aを回動させることで解除され、この状態で電子機器本体1からの取り外しが可能となる。
アクセサリモジュール20としては以下のようなデバイスを採用できる。例えば、アクセサリモジュール20は、電子機器本体1の動作に係る電源となる主電池(例えば、使い切り式の一次電池や充電式の電池など)を含む電源モジュールである。また、例えば、アクセサリモジュール20は、電子機器本体1の外部と通信するコネクタを有する外部I/Oモジュールである。また、アクセサリモジュール20は、近距離無線通信や無線通信により外部機器とのデータの送受信を行う通信モジュールである。また、アクセサリモジュール20は、操作音などの所定の音を出力するスピーカモジュールや音声入力が可能なマイクモジュールである。さらに、アクセサリモジュール20は、大容量の記録モジュールや液晶等の表示部が設けられた表示モジュール、電子機器本体あるいは各アクセサリモジュールで発生した熱を蓄熱する冷却ユニットである。なお、アクセサリモジュールとしては、以上に説明したものに限定されず、電子機器本体1での機能拡張に係るモジュールであればどのようなものを採用してもよい。
図2は、本発明の第1実施形態に係る電子機器本体1とアクセサリモジュール20との接続方法を例示的に説明する図である。図2(a)は、電子機器本体1からアクセサリモジュール20が取り外された状態を前方から見た場合を示し、図2(b)は、当該状態後方から見た場合を示している。
図2(a)に図示するように、ロックレバー11aを紙面における反時計周りに所定の角度回動させることで、アクセサリモジュール20を電子機器本体1から取り外すことができる。電子機器本体1へのアクセサリモジュール20の装着は、ロックレバー11aと一体形成された環状部の周方向に設けられたモジュール爪部11b(4箇所)と、電子機器本体1側の対応する位置に設けられたカメラ爪部10(4箇所)の係合により実現される。具体的に、モジュール爪部11bとカメラ爪部10とは、撮影方向から見た投影上重なる装着位置(係合位置)から、投影上重ならない取り外し位置(非係合位置)に移動可能である。
アクセサリモジュール20の電子機器側の面には、ロック部材11の環状部の内側に、電気通信接続端子13bが露出しており、電子機器本体1とアクセサリモジュール20の装着された際に、電子機器本体1に設けられたカメラコネクタ8と電気的に接続される。
電気通信接続端子13bの近傍には熱伝導部材14が配されている。熱伝導部材14は、後述する電子機器本体1の放熱部材7から、アクセサリモジュール20側への放熱手段であって、接続状態において電子機器本体1とアクセサリモジュール20の間に配される。熱伝導部材14としては、銅やアルミニウムなどの熱伝導率の高い材料で形成されたブロックや押出し材からなる板部材で構成されており、熱伝導板部材の内部に伸縮自在の弾性体からなる熱伝導ゴム部材が収納されている。熱伝導ゴム部材は、粘着性と密着性を備え、各デバイス間の当接面の傾きを吸収し、高い放熱効果を発揮することが可能である。熱伝導ゴム部材の材質としては、シリコンゴム等を採用する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る電子機器本体1の分解斜視図である。電子機器本体1は、化粧板31、ビス32、前面カバー部33、メインシャーシ34を備えている。さらに、電子機器本体1は、撮像レンズユニット2、メイン基板35、支持部材30、補助基板36、無線通信基板37、補助シャーシ38、熱伝導ゴム39、背面カバー部40、両面テープ41、放熱部材7を備えている。上述した各部は、説明順に(図3中)前側から順に配されている。
背面カバー部40には、数か所のタップ穴などが備えられ、上記部品を組み込んで前面カバー部33側からビス(締結部材)32によりビス締結する。背面カバー部40は、熱伝導の高いアルミニウム、マグネシウム等のダイキャスト部品であり、組み込まれた基板や部品の熱を他の部材へ伝達および放熱している。背面カバー部40の背面側には、放熱部材7が2箇所に渡り両面テープ41を介して貼り付けられている。
背面カバー部40に貼付された放熱部材7は、熱伝導率の高いアルミニウムや銅等の金属の板材で構成され、熱伝導ゴム39を介して補助基板36の熱放出部から効率良くアクセサリモジュールに熱を伝える役割を担う。
無線通信基板37は、撮像レンズユニット2を用いて取得された画像データを、外部機器との間で送受信するための無線通信モジュールを搭載する。なお、本実施形態における無線通信は、無線LAN接続や、Bluetooth(登録商標)などの通信方式を用いればよい。無線通信基板37は、補助シャーシ38を介して、背面カバー部40とビス固定されている。
撮像レンズユニット2は、メイン基板35に鏡筒コネクタ2aを介して接続されている。メイン基板35はその実装面に、不図示の、撮像部、画像処理部、電源供給切換回路、DC/DCコンバータ、システム制御部、シリアルI/F、シリアル接続端子や外部電源入力端子等が実装されている。なお、補助基板36はその実装面に、不図示のカードI/F等を含む記録媒体スロット等が実装されている。
撮像レンズユニット2およびメイン基板35は、被写体を撮像するための各種機能として、ズーム動作、絞り開度、シャッター速度や撮像センサの感度設定する露出制御動作、自動焦点調節動作、自動ホワイトバランス調整などのカメラ機能を備えている。
メイン基板35を構成する部材のうち、発熱量が大きい素子35aと素子35bには、軟質な熱伝導ゴムが貼り付けられ、熱伝導ゴムがメインシャーシ34に密着して組み込まれる。メイン基板35の発熱素子から、熱伝導性を有し形状追従性に優れた軟質部材を介して、大きな面積を有するメインシャーシ34に熱伝達することで、電子機器本体1の全体に熱を効率よく伝達・拡散することが出来る。この構成を採用することで、配線基板間の熱伝導が効率的に行われ、電子機器本体内の局所的な熱源の集中を回避し、素子の負担を軽減することで機器の動作時間を延ばすことができる。
メイン基板35と補助基板36の間には、支持部材30が挟まれて配されている。支持部材30は、両端部に一段細径となった位置決め部が形成されており、メイン基板35および補助基板36の位置決め孔35c、36cと係合する。さらに、支持部材30の位置決め部は、背面カバー部40の位置決め孔40cにも係合しており、メイン基板35および補助基板36と、電子機器筺体である背面カバー部40との位置決めがなされる。
メイン基板35および補助基板36の位置決め孔35c、36cと支持部材30の位置決め部30bとの嵌合は、ただの嵌め合いではなく圧入嵌合される。この構成により、メイン基板35と支持部材30と補助基板36を1組の電子基板ユニットとして電子機器筺体内に組み込むことが出来るので、組込み性の大幅な向上を実現することが出来る。
また、メイン基板35および補助基板36の位置決め孔35c、36c周辺は、グランドパターンが開口されており、導電性部材で形成された支持部材30が、メイン基板35および補助基板36の基板間および背面カバー部40に常に接触する。この構成により、配線基板間のグランド接続性能が強化され放射ノイズを抑えると共に、外部から電子機器本体1の内部に放電された静電気に対する耐久を向上することが出来る。
背面カバー部40に対して、補助基板36、支持部材30、メイン基板35および撮像レンズユニット2、メインシャーシ34、前面カバー部33の順で組み込み、背面カバー部40のタップ穴にビス32が締結される。最後に、締結されたビスを隠すように化粧板31を貼りつけて蓋をする。化粧板31はアルミニウム等の金属の板材で形成され、装飾用にアルマイトや塗装などの表面処理を施している。
図4は、本発明の第1実施形態に係る電子機器の内部構成を例示的に説明する図である。
図4(a)は説明断面を示し、図4(b)は電子機器本体1のA−A断面図を示し、図4(c)は電子機器本体1のA−A断面における領域Bの部分拡大図を示している。
図4(b)に図示するように、電子機器本体1には、被写体像を撮像素子に結像する撮像レンズユニット2が固定されている。電子機器本体1の内部であって、撮像レンズユニット2の後方には、撮像素子で生成した画像データをデジタル情報に変換する処理回路を載せたメイン基板35や補助基板36が実装されている。
メイン基板35には、撮像部、画像処理部、電源供給切換回路、DC/DCコンバータ、システム制御部、シリアルI/F、シリアル接続端子、外部電源入力端子等が実装されている。補助基板36には、カードI/F等を含む記録媒体スロット等が実装されている。
アクセサリモジュール20の内部は、電池16が大部分の領域を占め、熱伝導部材14を介在して、電子機器本体1側の放熱部材7と電池16とが熱接続される。その為、電子機器本体1の内部で生じる熱を電池16側(周囲)に拡散させて、電子機器本体1の内部における局所的な温度上昇を抑制することができる。
前述した支持部材30の位置決め部は、背面カバー部40の位置決め孔40bとメインシャーシ34の位置決め孔34bにも係合しており、メイン基板35および補助基板36と、背面カバー部40やメインシャーシ34との位置決めがされる。
また、電子機器本体1は、メイン基板35および補助基板36の位置決め孔35c、36cをスル−ホールとして、孔内側に導体をメッキにより形成する。この構成により、支持部材30と基板面のみならず、位置決め孔内も接触面積が拡大し、基板間のグランドのインピーダンスが低くなるため、電位差が生じるのを抑制することが出来る。
以上説明したように、本実施形態の電子機器本体1は、熱伝導性が高い支持部材30を用いて、メイン基板35および補助基板36、背面カバー部40、メインシャーシ34の位置決めをすることができる。そして、この支持部材30に設けられた中空部を締結用のビス32が挿通することで、各基板やシャーシ、カバーが支持部材30を介して互いに連結された状態で組み付けられる。この構成により、メイン基板35および補助基板36が互いに略平行に配された電子機器本体1において、グランド接続性を確保しつつ、電子機器の内部における局所的な温度上昇を抑制しつつ、当該電子機器の小型化と部品点数の削減を実現することができる。
(第2実施形態)
以下、図5から図11を参照して、本発明の第2実施例について説明する。なお、本実施形態に係る電子機器本体1について、第1実施形態で説明した電子機器本体1と略同一の構成要素については詳細な説明を省略する。図5は、本発明の第2実施形態に係る電子機器100およびアクセサリモジュール400を説明する図である。図5(a)は、電子機器100を撮像レンズユニット102が面する撮像方向(前方)から見た外観斜視図を示し、図5(b)は、電子機器100を当該前方とは反対側(後方)から見た外観斜視図を示している。
電子機器100には、撮像レンズユニット102が設けられており、電子機器筐体(以下、単に筐体と称す)100aの内部に異物や水などが侵入するのを防ぐ。撮像レンズユニット102は、電子機器100の前面に露出したレンズ保護窓102aを備え、このレンズ保護窓102aにより、後述する撮像レンズユニット102内部の光学系(不図示)が傷付くのを防止する。当該レンズ保護窓102aは、後述する保護レンズホルダ112に対して着脱可能である。
電子機器100の内部には、メイン基板135や補助基板136が設けられている。各基板の配置についての詳細は後述する。電子機器100の上面にはレリーズボタン104a、電源ボタン104bが設けられている。電子機器100の側面(第1の側面)には、ジャックカバー部106、反対の側面(第2の側面)には、記憶媒体(不図示)の挿抜可能箇所を保護する記憶媒体用の蓋部105を備えている。
本実施形態に係るアクセサリモジュール400としては、例えば、以下のデバイスを採用できる。電子機器100を動作させるための電源となる主電池(一次電池や二次電池など)を収納する電源モジュール。外部装置との通信用のコネクタを有する外部I/O(入出力)モジュール。外部装置との近距離無線通信を行うNFC(Near Field Communication)モジュール。外部装置との無線通信によるデータの送受信を行う通信モジュール。操作音などの所定の音を出力可能なスピーカモジュールや、外部音声を入力可能なマイクモジュール。大容量の記録モジュールや液晶表示装置などが設けられた表示モジュール。ドローン等の遠隔操作あるいは自動制御によって飛行・移動を可能とするモジュール。電子機器100または、他のアクセサリモジュールから生じる熱を蓄熱する冷却ユニット。以上説明したモジュール以外にも、ユーザーは必要とする機能に応じてアクセサリモジュール400を適宜選択可能であり、所望のアクセサリモジュール400を撮像装置1の背面側に装着可能である。
以降の説明では、アクセサリモジュール400として電源モジュールを採用し、このアクセサリモジュール400が電子機器100に装着された状態について説明する。なお、アクセサリモジュール400が、背面に電子機器100の背面側と略同一の接続手段およびロック機構を備えていれば、複数のアクセサリモジュール400をつなぎ合わせることで、電子機器100において複数のカメラ機能を拡張することも可能である。
アクセサリモジュール400は、電子機器100およびアクセサリモジュール400の各部に対して所定の電圧・電流を供給する。アクセサリモジュール400の要部となる電池は、リチウムイオン電池、燃料電池などを採用し、モジュール内部に当該電池が収められている。
図6は、本発明の第2実施形態に係る電子機器100からアクセサリモジュール400が取り外された状態を例示的に説明する図である。図6(a)は、電子機器100からアクセサリモジュール400が取り外された状態を前面側から見た外観斜視図を示し、図6(b)は、その状態を背面側から見た外観斜視図を示している。
電子機器本体1の背面側には、放熱部材107とカメラコネクタ部108、ロック部材111が設けられている。電子機器100は、マウント部の内側にあってマウント基準面よりも後方(アクセサリモジュール400側)に突出して設けられた放熱部材107を備える。放熱部材107は、第1実施形態で説明した放熱部材7と同様に、電子機器100の内部の熱源から発生した熱をアクセサリモジュール400側に放熱する部材であって、後述するカメラコネクタ部108の直上に設けられている。
カメラコネクタ部108は、アクセサリモジュール400の前面に突出形成されたモジュールコネクタ部413が嵌合することで、電子機器100とアクセサリモジュール400とを電気的に接続可能な接続手段である。カメラコネクタ部108とモジュールコネクタ部413は、上下面に電気的な接点面を複数有している。当該複数の接点面としては、電源端子、通信端子(USB端子、HDMI(登録商標)端子などを含む)、グランド接続用の端子などを備えている。各端子の詳細については説明を省略する。
なお、電子機器100にアクセサリモジュール400が装着された状態においてロックレバー111aは、電子機器100を前面側から見た場合の投影面積内にほぼ収まっている。電子機器100に対してアクセサリモジュール400の装着が解除された状態では、ロックレバー111aが、前述した投影面積から外部に突出した位置に移動する。
ロック部材111は、ロックレバー111aと複数のカメラ爪部111bが一体形成されたロック手段である。複数のカメラ爪部111bは、ロック部材111の円環形状部における周方向の所定の間隔において、内径側に突出形成されている。後述するアクセサリモジュール400の前面に設けられたモジュール爪部420bとカメラ爪部111bとは光軸方向で互いに係合可能である。カメラ爪部111bとモジュール爪部420bとは、ユーザーがロックレバー111aを筐体100aに対して相対的に回転操作することで、係合状態(ロック位置)と非係合状態(非ロック位置)を切り替えることができる。具体的に、アクセサリモジュール400を電子機器100から取り外す際は、電子機器100側に設けられたロックレバー111aを図6(a)に示す矢印方向に向けて所定の角度を回動させる。この操作によって、複数のカメラ爪部111bと複数のモジュール爪部420bが、電子機器100の前面側から見て投影上重なるモジュール装着位置(係合状態)から、投影上重ならないモジュール取り外し位置(非係合状態)に移動する。すなわち、電子機器100とアクセサリモジュール400は所謂バヨネット結合が可能である。
電子機器100の背面には、アクセサリモジュール400の前面に設けられた複数の係合凸部420cにそれぞれ対応する係合凹部303aが形成されており、アクセサリモジュール400の装着時に係合凸部420cが係合凹部303aと係合する。複数の係合凸部420cは、ユーザーがアクセサリモジュール400を電子機器100へ装着する際のガイドの役目と、モジュールコネクタ部413の接続を安全かつ確実に行う役目を有する。また複数の係合凸部420cはモジュールコネクタ部413を保護する役目をもつ。アクセサリモジュール400の前面を基準とした係合凸部420cの突出量は、モジュールコネクタ部413の突出量よりも大きいので、例えばアクセサリモジュール400の落下等による衝撃がモジュールコネクタ部413に直接加わることを回避できる。
図7は、本発明の第2実施形態に係る電子機器100の分解斜視図である。図7(a)は、電子機器100を構成する筐体100a、内部ユニット100b、背面カバー部100cについて例示的に説明する分解斜視図を示しており、図7(b)は、筐体100aの詳細を例示的に説明する分解斜視図を示している。
図7(a)に図示するように、電子機器100は、大きく分けて3つのユニットで構成されている。筐体100aは、電子機器100の外装部材として前面カバー部133を含み、電子機器100の各部が格納される筐体である。内部ユニット100bは、筐体100aに収められる基板類を含む内部部品で構成される。背面カバー部100cは、筐体100aの内部に内部ユニット100bが挿入された状態で、さらにその背面側から蓋をするカバー部材であって、前述したロック部材111が回動可能に取り付けられている。筐体100aと内部ユニット100b、背面カバー部100cは、ビス(締結部材)132により締結されることで組み立てられる。以下、各部の詳細について説明する。
図7(b)に図示するように、筐体100aには、上面にレリーズボタン104aと電源ボタン104bの操作ボタンが配されている。レリーズボタン104aの押し込み方向には、前面カバー部133との間に、防塵・防水機能を高めるために、パッキン部材120が両面テープ121を介して貼りつけられている。同様に、電源ボタン104bの押し込み方向にも、前面カバー部133との間に、パッキン部材122が両面テープ123を介して貼りつけられている。それぞれのパッキン部材は、防塵・防水機能だけでなく、各ボタンの内部に収納されるスイッチ類(不図示)からの弾き音を低減することができる。
なお、各パッキン部材の中央には孔部が設けられており、対応するボタンの押し子が挿通されて位置決めがなされる(後述する図9(d)の104baなどを参照)。ユーザーは各ボタンをパッキン部材の弾性力に抗する方向に押圧することで、パッキン部材を介して、基板に実装されたタクトスイッチを押圧することができる。
レリーズボタン104aおよび電源ボタン104bは、上面側化粧板117が両面テープ119を介して、前面カバー部133に接着固定されることで、抜け止めがなされ前面カバー133に対する組み立てが完了する。
前面カバー部133の鏡筒開口部には、内部に備わる鏡筒のレンズを傷や塵および水などから保護するための保護レンズ102aが備えられている。保護レンズ102aは、保護レンズホルダ112に、両面テープ102bを介して接着され、前面カバー部133に取り付けられる。保護レンズホルダ112および前面カバー部133には螺子が切られており、互いに螺合することで保護レンズ102aの着脱および交換が可能となっている。保護レンズ102aには、表面硬度を上げて傷を付け難くするハードコートもしくは、光の反射防止やガラスに汚れがついても容易に拭き取れるようにマルチコート等が施されている。
前面カバー部133側には、防塵・防滴用のクッション部材113が両面テープによって固定されている。クッション部材113の保護レンズホルダ112との当接部には、摺動用にPETシートが貼られている。したがって、保護レンズホルダ112が螺合して、クッション部材113と接触しても摩擦抵抗を減少させることができ、クッション部材113のねじれや変形を抑制できる。
保護レンズ102aの左側には、電子機器100の状態を報知(点灯)するタリーランプ115が両面テープ116を介して前面カバー部133に接着されている。タリーランプ115の前面には、前面化粧板131が両面テープ131aによって前面カバー部133に接着固定される。前面化粧板131には、塗装などの表面処理や印刷が施される。
保護レンズ102aの下側には、表示部保護窓103が貼りつけられている。表示部保護窓は、厚さが0.5〜1.5mm程度の強化ガラスを採用する。表示部保護窓103の外形は、筐体100aの内部に備える表示パネル127の外形よりも大きくすることで、表示パネル127をキズや汚れなどから保護することができる。表示部保護窓103の材料として、例えば、光線の透過率の高いアクリル樹脂やポリカーボネイト等の透明樹脂を使用してもよい。それら材料を使用する場合、耐衝撃性・耐擦傷性を向上させる為に、ハードコート処理を施すことが望ましい。
表示パネル127は、OLED(有機発光ダイオードディスプレイ)やLCD(液晶ディスプレイ)などを採用した表示手段である。表示パネル127は、撮像装置の状態表示や、撮像された画像の表示などに用いることができる。
表示パネル127の両脇には、内部ユニット100bに備えられたマイク(不図示)から電子機器100の外部の音を効率よく入力する為のマイクシート125とマイクブッシュ124が設けられている。また、表示パネル127の下側には、スピーカシート126が設けられている。
マイクシート125およびスピーカシート126は、撥水処理がなされた微細な孔が多く開口している樹脂多孔膜シートから形成されるため、空気の通気性が良いため通音性が良いが、防塵・防水効果が高い。マイクブッシュ124は、軟質で耐寒性・耐候性・電気性能に優れたEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などのエラストマにより形成されている。マイクブッシュ124は、マイクから発せられる音に起因する振動の吸収、および基板の音鳴りやモーター駆動音など電子機器100の内部音がマイクに入力されることを抑制することで、外部からの集音した音のみを効率的に取得できる。以上説明した、表示パネル127、マイクシート125、マイクブッシュ124およびスピーカシート126は、前側シャーシ128に受けられることで位置決めがされ、筐体100aの背面側からの抜け止めがされている。
図8は、本発明の第2実施形態に係る内部ユニット100bと背面カバー部100cを例示的に説明する図である。図8(a)は、内部ユニット100bの分解斜視図を示し、図8(b)は、背面カバー部100cの分解斜視図を示している。図8(a)に図示するように、内部ユニット100bは、無線通信基板137、スピーカ202、樹脂フレーム201、メインシャーシ134、撮像レンズユニット102を備える。さらに、内部ユニット100bは、メイン基板135、中間シャーシ204、第1支持部材205、第2支持部材206、基板間フレキ207、補助基板136、後側シャーシ208を備える。上述の内部ユニット100bを構成する各部は、説明順と同様に装置前面側から順に配されている。
樹脂フレーム201には、数か所のタップ穴等が備えられ、無線通信基板137がビス203によって樹脂フレーム201に締結される。無線通信基板137は、撮像レンズユニット102を用いて記録された画像データ又は映像データを、電子機器100の外部に設けられた外部機器との間で送受信するための無線通信モジュール(不図示)を備える。無線通信の種類については、前述した第1実施形態の電子機器本体1と同一である。
撮像レンズユニット102は、メイン基板135に対して、鏡筒コネクタ102cを介して接続されている。メイン基板135は、撮像部、画像処理部、電源供給切換回路、DC/DCコンバータ、システム制御部、シリアルI/F、シリアル接続端子、外部電源入力端子等が実装されている。したがって、撮像レンズユニット102とメイン基板135が、被写体を撮像して画像データを取得する基本的なカメラ機能を実行する。当該カメラ機能については、前述した第1実施形態の電子機器本体1と略同一なので説明は省略する。
メイン基板135において、発熱量が大きい第1の素子135aと第2の素子135b上には、軟質な熱伝導ゴム139がそれぞれ貼り付けられ、熱伝導ゴム139がメインシャーシ134に密着して内部ユニット100bに組み込まれる。前述した第1実施形態の電子機器本体1と同様に、メイン基板135の発熱素子から、熱伝導性を有し形状追従性に優れた軟質部材として熱伝導ゴム139を介して、大きな面積を有するメインシャーシ134に伝熱・放熱する構成とする。この構成により、電子機器100の全体に、熱を効率よく伝達および拡散することができるため、電子機器100の内部に配される各基板同士での熱伝導が効率的に行われる。したがって、本実施形態の電子機器100は、内部における局所的な発熱を回避し、前述した発熱量の大きい素子の負担を軽減することで、電子機器100の動作時間を延ばすことができる。
メイン基板135および補助基板136は、メインシャーシ134、中間シャーシ204、後側シャーシ208によって覆われている。それぞれのシャーシは、熱伝導率の高い黄銅板やアルミニウム合金で形成されている。したがって、メイン基板135と補助基板136は、各基板の両面に当接するシャーシを介して、自身で発した熱を電子機器100の全体に伝達および拡散することができる。
メイン基板135と補助基板136の間には、中間シャーシ204、第1支持部材205、第2支持部材206が挟まれて配置されている。メイン基板135と補助基板136は、基板間フレキ207によって電気的な接続がされ、互いに通信が可能である。
第1支持部材205および第2支持部材206は、(光軸と略平行な向きにおける)両端部が一段階細い径となった位置決め部205b、206bが形成されている。この位置決め部205b、206bが、メイン基板135および補助基板136に設けられた位置決め孔135c、136cに嵌合する。また、位置決め部205b、206bが、中間シャーシ204の位置決め孔204aと背面カバー部100cの位置決め孔に係合することで、メイン基板135と補助基板136、中間シャーシ204、背面カバー部100cの位置決めがされる。
メイン基板135および補助基板136の位置決め孔135c、136cと第1支持部材205、第2支持部材206の位置決め部205b、206bとは、ただの嵌めあいではなく、圧入嵌合する構成である。この構成により、メイン基板135と中間シャーシ204と各支持部材と補助基板136を1組の電子基板ユニットとして一体的に、筺体100aに組み込むことが出来るので、組込み性を向上させることが出来る。
また、メイン基板135および補助基板136の位置決め孔135c、136cの近傍には、グランドパターンが形成されている。そして、導電性部材で形成された各支持部材は、メイン基板135および補助基板136の基板間および背面カバー部100cに常時接触する。この構成により本実施形態の電子機器100は、基板同士のグランド接続性が向上し放射ノイズを抑制することができると共に、外部から電子機器100の内部に放電された静電気に対する耐久を向上することが出来る。
図8(b)に図示するように、背面カバー部100cは、背面カバー地板140に、各部品を組み付けていく構成である。背面カバー地板140は、縁部の全周に渡ってエラストマ部140aを備えている。エラストマ部140aは、背面カバー地板140において、異なる2つの材料に基づく二色成形により形成されており、高い密着性を備えている。
背面カバー地板140は、熱伝導率が高いアルミニウムやマグネシウムなどの部材を採用し、前述した内部ユニット100bに設けられた各種の基板や部材からの熱の伝達および放熱を行っている。なお、背面カバー地板140は、所謂ダイキャストなどの金型鋳造によって生成すればよいが、これに限定されるものではない。
背面カバー地板140には、前面側から放熱部材107が両面テープ141を介して貼り付けられている。放熱部材よりも背面側に配された、両面テープ141、背面カバー地板140、ロック部材111、背面板303のそれぞれは、放熱部材107の背面側への突出部107aを貫通可能な開口部が設けられている。この開口部を貫通してアクセサリモジュール400側に突出した突出部107aがアクセサリモジュール400側と熱接触する。
背面カバー地板140に貼付された放熱部材107においても、熱伝導率の高いアルミニウムや銅等の金属の板材で形成され、熱伝導ゴム(不図示)を介して補助基板136から放出された熱を効率良くアクセサリモジュール400側に伝えることができる。
導電布304は、背面カバー地板140のビス132が通る挿通孔140bに対して貼りつけられ、ビス132が挿通孔140bに挿通される際に、導電布304の切れ込み部304aに接触するため、常にビス132と導電布304との接触が維持される。
導電布304は、放熱部材107に貼りつけられ、外部から放電された静電気がビス132に印加された場合に、導電布304を介して、放熱部材107およびメインシャーシ134側に導通(吸収)される。この構成により、電子機器100は、外部から放電された静電気が、被写体の撮像や通信に与える影響を低減し、例えば、意図せず電源が落ちることを回避できる。
背面カバー地板140と背面板303の間には、前述したロック部材111が配置される。ロック部材111は、ロックレバー111aと、複数のカメラ爪部111b、そして、カメラ爪部111bが延出形成された円環形状部111とが一体の部品として形成されている。前述したように、カメラ爪部111bはアクセサリモジュール400とのバヨネット結合が可能なバヨネット爪である。ロック部材111は、金属球体302とその付勢部材(弾性部材)301により背面カバー地板140側に向けて付勢されることで、適切な接触圧でスムーズな回動操作が可能であって、ロック位置または非ロック位置で保持される。
図9は、電子機器100の内部構成について例示的に説明する図である。図9(a)は、電子機器100を上面側から見た外観図を示し、図9(b)は、図9(a)に図示する電子機器100のA−A’断面図(一部拡大)を示している。図9(c)は、図9(b)に図示する電子機器100のB−B’断面図を示しており、図9(d)は領域Dの部分拡大図を示し、図9(e)は領域Eの部分拡大図を示している。
図9(b)に図示するように、本実施形態の電子機器100は、前述した第1実施形態の電子機器本体1とは異なり、第1支持部材205の断面が丸型、第2支持部材206の断面は六角形である。第2支持部材206の1面と中間シャーシ204とは、互いに近接しており、第2支持部材206が回転しないよう中間シャーシ204が受け部となっている。
図9(d)に図示するように、メイン基板135と補助基板136の間には、第1支持部材205が挟まれて配されている。前述したように、第1支持部材205は、両端部が一段階細い径となった位置決め部205bが形成されている。この位置決め部205bが、メイン基板135および補助基板136の位置決め孔135c、136cに嵌合する。さらに、位置決め部205bは、前面カバー部133、背面カバー地板140、メインシャーシ134、中間シャーシ204、後側シャーシ208、それぞれの位置決め孔133c、140c、134a、204a、208aにも嵌合する。この構成により、メイン基板135および補助基板136と、前面カバー部133や背面カバー地板140、メインシャーシ134、中間シャーシ204、後側シャーシ208との位置決めがなされる。この状態で、背面側からビス(締結)132が背面カバー地板140、第1支持部材205の中空部205aを挿通して、前面カバー部133のタップ部133dに締結される。
次に、図9(e)に図示するように、第2支持部材206は、メイン基板135と補助基板136との間に挟まれて配されている。第2支持部材206は、両端部が一段階細い径となった位置決め部206bが形成されており、メイン基板135および補助基板136の位置決め孔135c、136cと嵌合する。また、位置決め部206bは、メインシャーシ134の位置決め孔134aにも係合し、メイン基板135および補助基板136と、メインシャーシ134との位置決めがなされる。
第2支持部材206は、両側にタップ部206aが形成されており、このタップ部206aに対して、メイン基板135および補助基板136とメインシャーシ134をビス(締結部材)210によって両側から共締めをすることで互いが固定される。
前述したように、第2支持部材206の1面と中間シャーシ204とが近接しており、第2支持部材206に向かってビス締めをしても第2支持部材206が回転しないように中間シャーシ204が受け部となっている。
以上説明したように、従来は、基板類や筺体・シャーシなど、それぞれに対して位置決めピンおよびネジ止め用の穴部を必要としていた。これに対して、本実施形態の構成を採用することで、第1支持部材205および第2支持部材206が配された計2箇所で、電子機器100を構成する各部の位置決め部と締結穴を兼用するため、部品点数の削減と電子機器の小型軽量化を実現することができる。
また、電子機器100は、メイン基板135および補助基板136の位置決め孔135c、136cと第1支持部材205の位置決め部205bが、ただの嵌めあいではなく、圧入嵌合する構成である。この構成により、メイン基板135と各種支持部材、補助基板136が1組となる電子基板ユニットとして、電子機器100の内部に一体的に組み込むことが出来るので、組込み作業性を向上することが出来る。
また、電子機器100は、メイン基板135および補助基板136の位置決め孔135c、136cの近傍にグランドパターンが設けられており、導電性部材で形成された第1支持部材205が、各種基板および背面カバー地板140と常に接触する構成である。この構成により、(プリント配線)基板同士のグランド接続性を向上させることで放射ノイズを抑制すると共に、外部から電子機器100へと放電された静電気に対する耐久を向上させることができる。
また、電子機器100は、メイン基板135に設けられた素子で発生した熱が、熱伝導率が高い部材で形成された第1支持部材205と第2支持部材206を介して電子機器100の各部とアクセサリモジュール400側へと放熱および拡散する構成である。この構成により、基板同士の熱伝導が効率的に行われ、電子機器100の内部で生じる熱が局所的に集中することを回避し、電子機器100の動作時間を延ばすことができる。
さらに、電子機器100は、メイン基板135および補助基板136の位置決め孔135c、136cをスル−ホールとして、孔内側に導体をメッキで形成する。この構成により、各支持部材と基板面のみならず、位置決め孔内も接触面積が拡大し、基板間のグランドのインピーダンスが低くなるため、電位差が生じずるのを抑制することができる。
図10は、本発明の第2実施形態に係る電子機器100の防水・防塵性能について例示的に説明する図である。図10(a)は、電子機器100の正面図を示し、図10(b)は、図10(a)に図示する電子機器100のC−C’断面図(一部拡大)を示している。また、図10(c)は図10(b)に図示する領域Bの拡大図、図10(d)は図10(b)に図示する領域Cの拡大図、図10(e)は図10(b)に図示する領域Dの拡大図、図10(f)は図10(b)に図示する領域Eの拡大図をそれぞれ示している。
図10(c)に図示するように、エラストマ部140aは、熱可塑性エラストマや耐油性ゴムであるニトリルゴム、耐熱耐油性ゴムであるフッ素ゴムなどを採用する。なお、エラストマ部140aを形成する材質として、他のゴム材料や樹脂材料、ゴムや樹脂材料との複合材などを使用環境によって採用する構成であってもよい。すなわち、本実施形態のエラストマ部140aは、ゴム素材で形成されているが、十分な弾性力を有する材料であればこれに限定されるものではない。
エラストマ部140aは、光軸と略平行な方向に延出形成された第1突起部140aaと、光軸と略垂直な方向に延出形成された第2突起部140abと、第1突起部140aaと略同一な方向に延出形成されたストッパ部140acを備えている。なお、ストッパ部140acは、先端が前面カバー部133に対して平面形状であって、前面カバー部133に背面カバー地板140を組み付けた際の突き当て部である。
したがって、筐体100aに対して光軸方向に背面カバー地板140が組み付けられると、光軸方向に向かって形成された細長の第1突起部140aaが、対向する前面カバー部133の全周に渡って形成された溝部133dに圧接されて互いに密着する。その際、第1突起部140aaは、図10(c)に図示する空間X側に弾性変形を起こし、圧接により弾性変形したエラストマ部140aの変位量を吸収する。
第1突起部140aaは、光軸と略平行に対して、ビス132によりビス締めされる箇所で比較的短く、当該ビス締め箇所以外は長く形成される。この構成により、ビス締め箇所以外における、第1突起部140aaと溝部133dとの圧接量が増加するので、ビス締め箇所以外における防水・防塵性能を向上させ、電子機器100の内部への水や異物の侵入を低減することができる。
第2突起部140abは、第1突起部140aaと比較して短く延出形成することで、前面カバー部133との圧接量が少なく設定されている。この構成によって、電子機器100を組み立てる際の組み立てが容易となり、第2突起部140abの圧接力によって前面カバー部133が外側に膨らむことがない。
以上説明したように、エラストマ部140aの第1突起部140aaおよび第2突起部140abにより、前面カバー部133と背面カバー地板140との間では、圧接密着によって二段階の防水・防塵性能を得られる。
図10(d)に図示するように、レリーズボタン104a・電源ボタン104bの押し込み方向には、前面カバー孔部133eとの間に両面テープ123を介してパッキン部材122が貼りつけることで、操作部材における防塵・防水機能を向上させている。パッキン部材122は、耐油性ゴムであるニトリルゴム、耐熱耐油性ゴムであるフッ素ゴム、シリコンゴムなどの材質が用いられる。そして、パッキン部材122は、電子機器100の落下や外部からの衝撃などによってパッキン部材122の配設位置がずれて水が侵入しないようにシリコン系粘着剤が塗布された両面テープ123によって固定されている。また、パッキン部材122は、各ボタンを操作する際のスイッチの弾き音が外部に漏れることを抑制することができる。
パッキン部材122は、電源ボタン104bの押し子104baが挿入された挿入部122aと、その周囲に形成された薄肉状のスカート部122bを備えている。電源ボタン104bを押下るとスカート部122bが変形し、電源ボタン104bがタクトスイッチ210aの操作位置まで移動する。電源ボタン104bの押下が解除されると、スカート部122bの変形が解消して元の状態に戻り、電源ボタン104bが初期位置に復帰する。
レリーズボタン104aのタクトスイッチ210aは二段階の押圧操作が可能である。また、電源ボタン104bのタクトスイッチ210bは一段階の押圧操作が可能である。一段階目の押圧操作として、ユーザーがレリーズボタン104aを半押しすると、電子機器100に係る各種の撮影準備動作(測光動作や測距動作など)が実行される。二段階目の押圧操作として、ユーザーがレリーズボタン104aを全押しする電子機器100に係る各種の撮像動作を実行される。具体的に、この操作に応じた出力信号がフレキシブル基板210の配線パターンを通り、メイン基板135側に伝達され、被写体の撮像動作が実行されると共に、取得された画像データが記録媒体に記録される。
図10(e)、(f)に図示するように、マイクシート125およびスピーカシート126は、撥水処理がなされた微細な孔が多く開口している樹脂多孔膜シートによって形成されているため、通音性を向上させつつ防塵・防水効果を高めることができる。
マイクブッシュ124は、軟質で、耐寒性・耐候性・電気性能に優れたEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)やシリコンゴムなどの弾性部材によって形成されている。マイクブッシュ124は、マイク210bの集音部を除いた領域を圧縮し、マイク210b自体の振動吸収およびマイク210bへの電子機器100の内部で生じる音が入力されることを抑制し、外部の音を効率的に集音できるように設定されている。
マイクシート125、マイクブッシュ124およびスピーカシート126は、前側シャーシ128により抜け止めがなされている。前面カバー部133のマイク集音孔133bや、スピーカ202の前面に設けられたスピーカ通音孔133cは、外装表面に露出しないよう表示部保護窓103の裏面に配され、デザイン性を損なうことなく風切り音が記録されてしまうことを低減できる。
図11は、本発明の第2実施形態に係る電子機器100の三脚座114について例示的に説明する図である。図11(a)は、電子機器100を上面側から見た外観図を示し、図11(b)は、図11(a)に図示する電子機器100のD−D’断面図を示し、図11(c)は三脚座114の外観図を例示的に示している。
図11(b)に図示するように、三脚座114は、前面カバー部133に対するインサート成形により一体化されて設けられている。三脚座114は、前述した電子機器100内部のメイングラントとの電気的な接続は無く、前面カバー部133よりも機器の外側にインサート成形された部材である。したがって、三脚座114を介して印加された静電気が、電子機器100の内部に放電されることおよび二次放電が生じること、また、三脚座114から電子機器100の内部(基板側)に異物や水が侵入することを防止できる。
なお、電子機器100の内部における発熱量が増加することで、三脚座114の表面温度が高くなる場合がある。図11(b)に図示するように、三脚座114は、電子機器100の外装面から距離X分だけ奥まって配されている。距離Xは、ユーザーが電子機器100の外装面に触れた場合であっても三脚座114に手が触れないような距離が設定されている。
また、三脚座114は、過度な力が加わった際に、前面カバー133に対して空転しないようローレット部114aが形成されており、前面カバー133に対する三脚座114の回転を防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態の電子機器100は、導通性を有し熱伝導性が高い第1支持部材205および第2支持部材206を用いて、メイン基板135および補助基板136、背面カバー地板140、メインシャーシ134の位置決めをしている。そして、各支持部材に設けられた孔部に締結用のビスが挿入されることで、各基板やシャーシ、カバーが支持部材を介して互いに連結された状態で組み付けられる。この構成を採用することで、メイン基板135および補助基板136が互いに略平行に配された電子機器100においても、電子機器の内部における局所的な温度上昇を抑制し、電子機器100の小型化と部品点数の削減を実現することができる。
また、メイン基板135および補助基板136の位置決め孔135c、136cにはグランドパターンが設けられており、第1支持部材205、第2支持部材206を介して、各基板とカバー部材、シャーシが接触する。この構成により、基板間のグランド接続性能が強化され放射ノイズを抑えると共に、外部から電子機器100の内部に放電された静電気に対する耐久を向上することが出来る。
(第3実施形態)
以下、図13乃至15を参照して、本発明の第3実施形態に係る電子機器100について説明する。なお、本実施形態に係る電子機器100は、前述した第2実施形態と略同一の部材等の各構成要素については詳細な説明を省略し、同一の符号を付す。
従来、防塵・防滴機能を有する電子機器においては、記憶媒体や接続端子などを収納する収納部への浸水を防ぐため、収納部の蓋にOリング等の弾性部材を用いて防水性能を高めた構造を採用している。このような電子機器は、Oリング等の周囲に髪の毛やゴミ等の異物の付着することで防水性能が低下する場合があり、この場合は、収納部への浸水などにより、電池の短絡やユーザーが意図しない電子機器内のデータ消去などが発生する虞がある。
この問題に対して、例えば、芯材と弾性部材からなる所謂二色成形で構成された防水パッキンなどを収納部に配することで防水性能を高める技術について提案されている(例えば、特開2011−190932号公報を参照)ている。一般的に、二色成形が可能な弾性部材には、密着性を高める為に熱可塑性エラストマが採用されることが多い。しかしながら、熱可塑性エラストマは、低温下での加圧後に元の形状へ復帰し難い、また、高温下で変形がし易いなどの理由により、仕様環境に応じて防水性の低下が問題となる。
図13は、本発明の第3実施形態に係る電子機器100から記録媒体用の蓋部105を取り外した状態を例示的に説明する図であって、電子機器100を前面側から見た外観斜視図を示している。
本実施形態では、前述した第2実施形態の構成に加えて、電子機器100の記憶媒体や接続端子(ジャック)等を収納する収納部への浸水を防ぐための構成について説明する。具体的に、弾性を有するリング状部材であるOリング150を用いて防水性を高めた蓋構造について以下で説明する。
蓋部105は、樹脂(例えば、PC(Polycarbonate)樹脂やABS樹脂など)と熱可塑性エラストマ(TPE:Thermoplastic Elastomers)などのエラストマの二色成形で構成されている。蓋部105の外形は、略四角形状をしており、蓋部材には、Oリングを組み込む溝形状105aが蓋部105の外形に沿った周囲に渡って連続的に形成されている。
Oリング150の組み込み時は、Oリング150を弾性力に抗して広げて溝形状105aに嵌め込みながら組み付ける。電子機器100に対して蓋部105を閉状態にすると蓋部105の溝形状105aに収められたOリング150と、電子機器100の筐体の記録媒体(不図示)を収納する収納部の周囲に形成された立壁133gが圧接する。この状態で、電子機器100の筐体と蓋部105でOリング150が挟持され、記録媒体の収納部における水密状態が確保される。Oリング150は、アンダーカット形状となっている溝形状105aに挿入係止されているため、蓋部105の開閉動作に伴って外れてしまうことがない。
図14は、本発明の第3実施形態に係る電子機器100において、記録媒体用の蓋部105が閉められた状態を例示的に説明する図であって、電子機器100を前面側から見た外観斜視図を示している。図15は、本発明の第3実施形態に係る電子機器100の防水および防塵性能について例示的に説明する図である。図15(a)は、図14に図示する電子機器100のF−F’方向の断面図(一部拡大)を示している。また、図15(b)は、図14に図示する電子機器100のG−G’方向の断面図(本実施形態)を示し、図15(c)は、図15(b)に示す電子機器100に対する比較例を示している。また、図15(d)は、本実施形態に係る蓋部105の外観斜視図を示している。
図15(a)に図示するように、蓋部105は、樹脂部105b(例えば、PC樹脂やABS樹脂など)とエラストマ部105cの二色成形で構成されている。エラストマ部105cは、スチレン系、オレフィン/アルケン系、塩ビ系、ウレタン系、アミド系などの熱可塑性エラストマなどを採用すればよい。なお、エラストマ部105cを形成する材質として、他のゴム材料や樹脂材料、ゴムや樹脂材料との複合材などを使用環境によって採用する構成であってもよい。すなわち、本実施形態のエラストマ部105cは、十分な弾性力を有する弾性材料であればこれに限定されるものではない。また、本実施形態においては、二色成形で構成しているが、熱可塑性エラストマのみで蓋部材を形成していても同様の効果を得ることが出来る。
蓋部105の溝形状105aに収められたOリング150は、耐熱性が高く熱変形のし難いニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどの熱変形し難い熱硬化性エラストマを採用する。一般的なゴム材である熱硬化性エラストマは、高温で加圧しても分子の流動がなく熱変形し難いとされている。
図15(a)に示すように、電子機器100の蓋部105の閉状態で、蓋部105の溝形状105aに収められたOリング150は、前面カバー部133の収納部の周囲に形成された立壁133gによりy方向の圧接力を受け、断面が横長の楕円形状に変形する。この状態で、蓋部105と立壁133gとが密着する。この際、Oリング150から溝形状105aの先端部105a1にx方向の圧接力が生じ、図中左方向に変形することで前面カバー部133の内壁133hと当接し、水密状態となる。すなわち蓋部105の先端部105a1は、内壁133hと近接しており、蓋部105の閉状態において蓋部105の先端部105a1が変形することで、蓋部105と内壁133hとが密着する。
以上説明した構成により、蓋部105の閉状態においては、x方向およびy方向の両方で蓋部105と前面カバー部133の壁部とが密着し、電子機器100を水密状態とすることが出来る。したがって、例えば、x方向すなわちOリング150と立壁133gとの間に髪の毛やゴミなどの異物が存在する場合であっても、蓋部105の先端部105a1と内壁133hが密着状態を維持できるため、電子機器100の内部への浸水を防ぐことが出来る。
なお、図15(b)に図示するように、本実施形態では、蓋部105の溝形状105aの四隅の角部に、突起形状105a2が設けられている。すなわち、図15(c)に示す比較例に対して、本実施形態の溝形状105aにおいては、突起形状105a2が角部以外の溝形状105aの底面よりも(溝形状105aの外周方向に)一段高くなっている。なお、突起形状105a2の突出量は、図15(d)に図示する通りである。
図15(c)に図示する比較例では、円形のOリング150を蓋部105の溝形状105aに組み込むことで、四隅の各角部が延ばされ、角部に当接するOリング150の線径D1が、Oリング150の標準線径Dに比べて細くなってしまう。この場合、Oリング150と前面カバー部133の壁部との間に若干の隙間αが生じ、防水性が低下してしまう。
これに対して、本実施形態では、蓋部105の溝形状105aの四隅の角部に、突起形状105a2が設けられている。この構成により、角部に当接してOリング150の線径D1が標準線径Dよりも細くなったとしても、突起形状105a2によって、Oリング150と前面カバー部133(すなわち、電子機器100の筐体部分)とを隙間なく密着させることができる。
以上説明したように、本実施形態の電子機器100の記録媒体等の収納部において、当該収納部の蓋部と筐体との間に熱硬化性エラストマにより形成されたOリングを配し、当該Oリングが当接する蓋部を熱可塑性エラストマで形成した。この構成により、電子機器100における部品点数を増やすことなく、また、蓋部材の小型化を阻害せずに、電子機器100の収納部における防水性能を効果的に高めることができる。なお、以上の説明では、電子機器100の防水性能に関して言及したが、上記構成を採用することで、防水性能と同時に防塵性能を高めることができる。
1 電子機器本体
20 アクセサリモジュール
30 支持部材
32 ビス
33 前面カバー部
34 メインシャーシ
35 メイン基板
36 補助基板
40 背面カバー部
100 電子機器
100c 背面カバー部
105 蓋部
132 ビス
133 前面カバー部
134 メインシャーシ
135 メイン基板
136 補助基板
140 背面カバー地板
150 Oリング
205 第1支持部材
206 第2支持部材
210 ビス
400 アクセサリモジュール

Claims (11)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板に対して略平行に配された第2の基板と、
    を備えた電子機器であって、
    前記第1の基板と前記第2の基板の間に挟まれ、両端部が他の領域よりも細い支持部材と、
    前記支持部材の内部に設けられ、締結部材を挿入できる孔部と、
    前記第1の基板に設けられ前記支持部材が嵌合する第1の位置決め孔と、
    前記第2の基板に設けられ前記支持部材が嵌合する第2の位置決め孔と、
    前記締結部材によって前記電子機器の各部が組み立てられた際に、前記第1の基板および前記第2の基板に組み付けられるカバー部材と、
    を有し、
    前記支持部材は、導電性および熱伝導性を備え、前記両端部がそれぞれ前記第1の位置決め孔と前記第2の位置決め孔に挿通される位置決め部であって、当該位置決め部の少なくとも一方が、前記カバー部材に設けられた第3位置決め孔と係合することを特徴とする電子機器。
  2. 前記支持部材は、前記第1の基板および前記第2の基板に設けられたグランドパターンと接触することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記支持部材の前記位置決め部は、前記第1の基板の前記第1の位置決め孔および前記第2の基板の前記第2の位置決め孔に圧入されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記第1の位置決め孔および前記第2の位置決め孔は、内部に導電性部材が配されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子機器。
  5. 前記カバー部材は、前記電子機器の筐体を形成する部材であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子機器。
  6. 前記カバー部材は、前記第1の基板および前記第2の基板に設けられた前記グランドパターンに電気的に接続されるシャーシであることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の電子機器。
  7. 前記電子機器の筐体に設けられた開口を開閉できる蓋部を備え、
    前記蓋部は、前記開口と前記蓋部の間にリング状部材が挿入されており、
    前記リング状部材と当接する前記蓋部の少なくとも一部が熱可塑性エラストマで形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の電子機器。
  8. 前記リング状部材は、少なくとも一部が熱硬化性エラストマで形成されていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記蓋部の前記熱可塑性エラストマで形成された部分は、前記蓋部の閉状態において、前記リング状部材から受ける力によって、前記筐体の内壁と当接することを特徴とする請求項7又は8に記載の電子機器。
  10. 前記蓋部は、前記リング状部材を挿入する溝形状が設けられた略四角形状であって、
    前記溝形状における前記四角形状の角部は、前記溝形状における前記角部以外の部分よりも前記蓋部の外周方向に突出していることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の電子機器。
  11. 前記電子機器は、撮像部を含む撮像装置であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の電子機器。
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