JP2018168685A - 手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法 - Google Patents

手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法 Download PDF

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【課題】作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせて掘削手段を任意に選択できる手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法の提供を図る。【解決手段】手動式の杭打具と、複数の掘鉄管と、該掘鉄管の先端にパイプニップルを介して連結される突き棒鉄管と、土壌回収鉄管と、逆止弁付鉄管と、で構成される井戸掘り装置であって、該杭打具は、所要の長さを有するハンマー筒体と、該ハンマー筒体に装着される複数のウエイトと、把持部で成り、掘鉄管は、所定の長さを有する鉄パイプから成り、突き棒鉄管は、外筒部には複数の通水穴を穿設し、下端には突き棒先端部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、土壌回収鉄管は、外筒部長手方向には複数の差し込み長孔を形成し、下端には開口部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、逆止弁付鉄管は、下端開口部には逆止弁を備える所定の長さを有する鉄パイプから成る手段を採る。【選択図】図1

Description

本発明は、作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせて掘削手段を任意に選択できる手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法に関する。
従来における井戸掘り手段としては、油圧、水圧、電動、重機を利用した機械的手段と、T字形スクリュー、挟み込みスコップ、打撃ハンマー、スコップ、スライドハンマー、櫓などを利用した手動的手段など多種多様の井戸掘り装置ならびに井戸掘り手段が日常的に広く使用されている。
しかしながら、上記における機械的手段は、装置自体が大型化ならびに重量化になると共に、その操作方法に関しても熟練された操作技能ならびに運転資格を有する井戸掘り業者に依頼しなければならず、さらにまた井戸掘り費用においても高額化となるものであった。一方、手動的な手段においては、比較的低費用で掘削することができるが、作業の時間の長期化ならびに重労働の負担を大きく強いられるものであった。
上記の問題点を解決する方法としては、一人作業による簡易的な装置で杭打ちができる手動式の杭打具を利用した井戸掘り手段を選択する方法が考えられる。
上記における手動式の杭打具の提案としては、例えば、上下に長い直管状のハンマ−筒の外面に少なくとも一対のハンドル棒を固定する。ハンマ−筒の上端に平坦な打撃面を備えたストライカ−を固定する。ハンマ−筒を杭の上部に外嵌し、外嵌状態を維持したままで杭打具を打ち降ろし操作し、杭を打ち込む構造を有して一人の作業者のみで杭打ちを開始できること、杭に欠け落ちや割れなどの打ち傷を生じないこと、打ち損じによる補助作業者の負傷を避けられることなど、杭打ち作業を能率よく、安全に行えるようにした「杭打具」(特許文献1)が提案され、公知技術となっている。
また、杭に嵌挿させると共に、嵌挿時に杭の頭部が衝止する天井部を備えた金属製の本体部に、この本体部を上下操作するための把手と、この本体部の荷重を増大させるための重りとを形成する。上記の把手を本体部の左右位置に本体部の長手方向に沿って形成する。上記の重り部を本体部と同心状に形成する構造を有して、杭の頭部を壊すことなく、杭を真直ぐに、簡単、迅速、且つ楽に打つことができ、又長い杭の場合でも踏み台を必要とすることなく、杭を設置できるようにした「手動式の杭打ち器具」(特許文献2)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における手動式の杭打具を使用した何れの提案も、地中に杭を打ち込むための機能ならびに手段に限定されるもので、井戸掘り装置としての機能ならびに手段を備えていないものであり、さらにウエイト調整がハンマー本体内に装着されるウエイトに限定されることから、作業者の体力や打ち込む土壌地盤の硬さに合わせてウエイト調整ができないといった問題があるものだった。
また、手動式の井戸掘り具の提案としては、例えば、風圧で土砂を井戸掘り器に取り込むことができる「打ち抜き井戸掘り器」(特許文献3)や、地下水を積極的に利用し上水道の節約を図ることができる「打抜き井戸掘り具」(特許文献4)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における手動式の井戸掘り具の何れの提案も、作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせて掘削手段を任意に選択することができる機能を備える井戸掘り装置ではなかった。
本出願人は、一般家庭のユーザーによって容易且つ簡単に井戸掘りができる井戸掘り装置が未だ提供されていない現実と、自宅の庭や菜園に使用する井戸水の利用需要が高いことに着目し、軽量且つ安価であると共に、使い勝手の良い井戸掘り装置が提供できないものかという着想の下、作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせてウエイト調整ができる手動式の井戸掘り装置を開発し、本発明における「手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法」の提案に至るものである。
実開平7−25036号公報 特開平11−293673号公報 特開2015−010468号公報 実用新案登録第3028383号公報
本発明は上記問題点を鑑み、作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせて掘削手段を任意に選択できる手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法の提供を図ることを課題とする。
本発明は上記課題を解決するためになされるもので、本発明における手動式の井戸掘り装置は、手動式の杭打具と、複数の堀鉄管と、該堀鉄管の先端に内ネジ管継ぎ手を介して連結される突き棒鉄管と、土壌回収鉄管と、逆止弁付鉄管と、で構成される手動式の井戸掘り装置であって、前記杭打具は、所要の長さを有するハンマー筒体と、該ハンマー筒体に装着される複数のウエイトと、で構成され、該ハンマー筒体の外筒部の側面には、ウエイトを着脱自在に装着する係止・固定手段を備えると共に、長手方向に延設して上下操作を可能にする把手部を左右対称に突設して成り、前記堀鉄管は、上下端内筒部には連結ネジ部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、前記突き棒鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、外筒部には複数の通水穴を穿設し、下端には突き棒先端部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、前記土壌回収鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、外筒部長手方向には複数の差し込み長孔を形成し、下端には開口部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、前記逆止弁付鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、下端開口部には逆止弁を備える所定の長さを有する鉄パイプから成る手段を採る。
また、本発明における手動式の井戸掘り装置は、前記杭打具の上方部に吊持用の吊フックを設けた手段を採る。
また、本発明における手動式の井戸掘り装置は、前記ハンマー筒体の把手部の内側に段階的に把持できる水平把手部を設けた手段を採る。
また、本発明における手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法は、前記請求項1〜請求項3記載の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法であって、通常硬さの土壌地盤ならびに砂利層地盤での掘削作業では、連結される前記堀鉄管の先端部に前記突き棒鉄管を連結して打ち抜きしながら掘削し、硬い土壌地盤での掘削作業では、連結される前記堀鉄管の先端部に土壌回収鉄管を連結して硬い土壌を回収しながら掘削し、泥層地盤での掘削作業では、連結される前記堀鉄管の先端部に逆止弁付鉄管を連結して泥層を回収しながら掘削し、さらに、作業者の体力がない場合ならびに長時間作業時での掘削作業では、前記杭打具に装着される複数のウエイトの数量を増減させて掘削する手段を採る。
本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、井戸掘り装置が小型軽量で電気や油圧による駆動力を必要としないことから、井戸を掘削する場所を選ばないと共に、電力が供給されない場所や大型機械が設置できないような狭い場所や軟弱な場所であっても井戸掘り作業が容易にできるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、杭打具のウエイト調整が、ハンマー筒体の内筒内に複数設けられることで、作業者の体力ならびに地盤の硬さに合わせてウエイト調整が容易にできるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、杭打具が、ハンマー筒体と該ハンマー筒体の内筒部に挿嵌されるウエイトのみの簡易構造で構成されていることから、運搬ならびに収納が容易であるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、本体自体が小型軽量で製品価格が安価であることから、一般家庭の園芸用品としてや井戸掘り業者以外の井戸掘り用の装置として幅広く使用できるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、ハンマー筒体またはウエイトの上端面に吊持用の吊フックを設けることによって、簡易的な三点支持の櫓を組んで打ち下ろす工法を採ることができることによって、長時間に亘る井戸掘り作業が容易にできるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、ハンマー筒体の把手部の内側に段階的に把持することができる水平把手部を設けることによって、ハンマー筒体を打ち込む高さの変化に合わせて把持する箇所を持ち直すことで作業労働の軽減化が図れるといった優れた効果を奏する。
本発明の手動式の井戸掘り装置における実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本発明の手動式の井戸掘り装置におけるその他の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明の手動式の井戸掘り装置におけるその他の実施形態を示す説明図である。(実施例3) 本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における通常硬さの土壌地盤ならびに砂利層地盤での掘削作業状態を示す説明図である。(実施例4) 本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における硬い土壌地盤での掘削作業状態を示す説明図である。 本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における泥層地盤での掘削作業状態を示す説明図である。 本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法におけるその他の作業状態を示す説明図である。
発明を実施するため形態
本発明における手動式の井戸掘り装置10は、手動式の杭打具20と、複数の堀鉄管30と、該堀鉄管30の先端に内ネジ管継ぎ手71を介して連結される突き棒鉄管40と、土壌回収鉄管50と、逆止弁付鉄管60と、で構成される手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、本発明の手動式の井戸掘り装置10とそれを使用した井戸掘り方法は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で適宜変更することができる。
図1は、本発明の手動式の井戸掘り装置における実施形態を示す説明図である。
本発明の手動式の井戸掘り装置10は、手動式の杭打具20と、複数の堀鉄管30と、該堀鉄管30の先端に内ネジ管継ぎ手71を介して連結される突き棒鉄管40と、土壌回収鉄管50と、逆止弁付鉄管60と、で構成される。
杭打具20は、所要の長さを有するハンマー筒体21と、該ハンマー筒体21に装着される複数のウエイト23を有する金属製のパイプ管で形成され、該ハンマー筒体21の外筒部の側面には、ウエイト23を着脱自在に装着する係止・固定手段22を備えると共に、長手方向に延設して上下操作を可能にする把手部25を左右対称に突設して形成される。
係止・固定手段22は、その構造は特に限定するものではないが、例えば、図示されるようなスライド長孔22aと、落とし込み穴22bと、係止ネジ穴22cと、ねじ込み係止ピン22eと、で構成される。
スライド長孔22aは、ウエイト23を貫通するねじ込み係止ピン22eが上下に移動してハンマー筒体21のスライド量を調整する目的で設けられる。
落とし込み穴22bは、ウエイト23を貫通するねじ込み係止ピン22eの頭部が落とし込まれる穴で、所定の間隔を空けて複数設けられることで、複数のウエイト23を一定の位置に係止させておく役目を果たす。
係止ネジ穴22cは、ウエイト23を貫通するねじ込み係止ピン22eの先端に設けられたネジ部22fが螺合されるネジ穴で、打ち込む際にウエイト23をハンマー筒体21の内筒内における移動や、脱落を防止するために確実に固定させる役割を果たす。
ねじ込み係止ピン22eは、ハンマー筒体21の所定の間隔を空けた複数の落とし込み穴22bを有するスライド長孔22aと係止ネジ穴22cに通され、ウエイト23をハンマー筒体21の内筒部の所定の箇所に係止・固定させる役目を果たす。
ウエイト23は、一又は複数備えられ、作業者の体力や地盤の硬さに合わせて任意に選択することができる。また、外筒部の一端には、ねじ込み係止ピン22eが貫通する貫通穴22dが穿設され、ハンマー筒体21の内筒部に係止・固定される。
把手部25は、パイプ管を略コの字状に屈曲させてハンマー筒体21の外筒部の長手方向に延設して左右対称に突設されるもので、掘削作業時において作業者の上下操作を容易にする目的で設けられる。
堀鉄管30は、上下端内筒部には連結ネジ部70が形成される所定の長さを有する鉄パイプによって形成され、掘削深度に合わせて複数連結し、上端部に衝止キャップ72を螺着させて上端部の打撃による変形を防ぐことで安定的に井戸掘り作業を行う掘削作業に使用される。
突き棒鉄管40は、上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、外筒部には複数の通水穴42を穿設し、下端には突き棒先端部41が形成される所定の長さを有する鉄パイプによって形成され、通常硬さの土壌地盤Gならびに砂利層地盤Sでの掘削作業に使用される。
土壌回収鉄管50は、上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、外筒部長手方向には打ち込まれることによって内筒内に回収(充填)した硬い土壌を掻き出し棒で掻き出す役目を果たす複数の差し込み長孔51を形成すると共に、下端には開口部52が形成される所定の長さを有する鉄パイプによって形成され、硬い土壌地盤Rでの掘削作業に使用される。
逆止弁付鉄管60は、上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、下端開口部52には逆止弁61を備える所定の長さを有する鉄パイプによって形成され、泥層地盤Dでの掘削作業に使用される。
衝止キャップ72は、最上位置の堀鉄管30の連結ネジ部70に螺合して、堀鉄管30の連結ネジ部70の変形を防ぐ目的で装着されるものであるが、本発明の杭打具20は、堀鉄管30の上端面に対して真上から垂直に衝止する構造であることから、堀鉄管30の上端面が変形することがないが、杭打ち作業などその他の使用目的にあわせて補助的に備えられる。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10は、井戸掘り装置10が手動式で移動が容易であることから、井戸を掘削する場所を選ばず、掘削する機械が設置できないような狭い場所や軟弱な場所であっても容易に掘削することができ、さらに杭打具20のウエイト23調整がハンマー筒体21の内筒内に複数設けられることで、作業者の体力ならびに土壌地盤の硬さに合わせて容易にウエイト23調整ができ、またさらに、杭打具20が、ハンマー筒体21と該ハンマー筒体21の内筒部に挿嵌されるウエイト23のみの簡易構造で構成されていることによって、製品価格が安価である上、運搬ならびに収納が容易であると共に、本体自体が小型軽量であることから、一般家庭の園芸用品として幅広く使用でき、さらにまた、ハンマー筒体21またはウエイト23の上端面に吊持用の吊フック24を設けることによって、簡易的な三点支持の櫓73を組んで打ち下ろす工法を採用することができるため、長時間に亘る打ち込み作業や、硬い土壌地盤に容易に打ち込むことができる手動式の井戸掘り装置10の提供を可能にする。
図2は、本発明の手動式の井戸掘り装置におけるその他の実施形態を示す説明図である。
本発明の手動式の井戸掘り装置10は、杭打具20の上方部に吊持用の吊フック24を設けた手段を採ることができる。
吊フック24は、ハンマー筒体21の上方部に形成されるもので、運搬用フックとしてや荷役用フックとして利用することができる。
尚、吊フック24の形状は特に限定するものではなく、取り付け個所も例えば、最上位置のウエイト23に取り付けることもできる。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10は、ハンマー筒体21の上方部に吊持用の吊フック24を設ける手段を採ることによって、簡易的な三点支持の櫓73を組んで滑車74ならびにロープ75を介して手動式の杭打具20を上下動させて打ち抜くことができるため、長時間に亘る打ち込み作業や、硬い土壌地盤に打ち込む作業が容易にできると共に、井戸掘り深度が深い場合、チェーン77とレバーブロック76を使用して掘鉄管30を一旦引き上げ、土壌の硬さに合わせて打ち込み鉄管の種類を任意に選択して井戸掘り作業を掘り下げていくことができる手動式の井戸掘り装置10の提供を可能にする。
図3は、本発明の手動式の井戸掘り装置におけるその他の実施形態を示す説明図である。
本発明の手動式の井戸掘り装置10は、ハンマー筒体21の把手部25の内側に段階的に把持できる水平把手部25aを設けた手段を採ることができる。
水平把手部25aは、ハンマー筒体21の外筒部に突設される持ち手の内側の部分を多段階にして打ち込み作業がやり易い構造とするものである。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10は、ハンマー筒体21の把手部25の内側に段階的に把持できる水平把手部25aを設けることによって、ハンマー筒体21を打ち込む高さに合わせて把持する箇所を持ち直すことで作業能率の軽減化が図れる手動式の井戸掘り装置10の提供を可能にする。
図4は、本発明の本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における通常硬さの土壌地盤ならびに砂利層地盤での掘削作業状態を示す説明図である。
通常硬さの土壌地盤Gならびに砂利層地盤Sでの掘削作業では鉄パイプの上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、外筒部には水脈層Wを流れる水量を吸い上げる複数の通水穴42を穿設し、下端には突き棒先端部41が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成る突き棒鉄管40を連結して手動式の杭打具20を上下動させて掘削する井戸掘り方法を採る。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10を使用した井戸掘り方法は、通常硬さの土壌地盤Gならびに砂利層地盤Sでは、複数の堀鉄管30の先端に突き棒鉄管40を連結させて使用することで、水脈層Wに到達する井戸掘り作業を本出願人の井戸掘り実績では90%の確率で達成することができる。
また、掘削作業中に栗石や硬い障害物に突き当たった場合は、掘削穴位置を変更して掘削作業の効率化を図る方法を選択する。
図5は、本発明の本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における硬い土壌地盤での掘削作業状態を示す説明図である。
硬い土壌地盤Rでの掘削作業では、上下端内筒部には連結ネジ部70が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成る堀鉄管30の先端部に土壌回収鉄管50を連結して手動式の杭打具20を上下動させて硬い土壌を壌回収鉄管50の内筒内に回収(充填)しながら掘削する井戸掘り方法を採る。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10を使用した井戸掘り方法は、硬い土壌地盤Rでの掘削作業では、掘削抵抗を小さくするために、土壌回収鉄管50の先端を鋭角あるいは歯形状にすることも考えられる。
図6は、本発明の本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における泥層地盤での掘削作業状態を示す説明図である。
泥層地盤Dでの掘削作業では、連結される堀鉄管30の先端部に上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、下端開口部52には逆止弁61を備える所定の長さを有する鉄パイプから成る逆止弁付鉄管60を連結して手動式の杭打具20を上下動させて泥層を逆止弁付鉄管60の内筒内に回収(充填)しながら掘削する井戸掘り方法を採る。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10を使用した井戸掘り方法は、泥層地盤Dでの掘削作業では、通常は突き棒鉄管40を使用して掘削していくことが可能であるが、大量の水分を含有する泥層を掘削していく場合においても、逆止弁付鉄管60の内筒内に泥層を回収(充填)して掘削することもできる。
図7は、本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法におけるその他の作業状態を示す説明図である。
図7(a)は掘鉄管30を回収する状態を示す説明図である。
チェーン77を堀鉄管30に二重に掛け渡し、櫓73に連結されたレバーブロック76で連結される堀鉄管30を順次引き上げるもので、堀鉄管30に連結された突き棒鉄管40を一旦引き上げ、内ネジ管継ぎ手71で追加する掘鉄管30を継ぎ足し、再度堀鉄管30に連結された突き棒鉄管40を地中に打ち込み、井戸掘り作業を進めていく。尚、引き上げる際に櫓73の脚部に引き上げ荷重が集中するため、足場プレートなどの安定板を敷設しておく。
図7(b)は、櫓73を組んで打撃による打ち抜き掘削する状態を示す説明図である。手動式の杭打具20の把持部25を把持して井戸掘り作業を行うことが作業者の体力の上で困難になった場合は、櫓73に装着された手動式の杭打具20をロープ75で上下動させることで容易に井戸掘り作業ができる。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10を使用した井戸掘り方法は、簡易的な三点支持の櫓73を組んで打ち下ろす工法を採ることによって、長時間に亘る打ち込み作業や、硬い土壌地盤を容易に打ち込むことができる手動式の井戸掘り装置10の提供を可能にする。
本発明の手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法は、一人作業で杭などを容易且つ安全に打ち込むことができる手動式の杭打具として利用することができる上、手動式の井戸掘り装置としても利用ができることから、本発明の「手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 井戸掘り装置
20 杭打具
21 ハンマー筒体
22 係止・固定手段
22a スライド長孔
22b 落とし込み穴
22c 係止ネジ穴
22d 貫通穴
22e ねじ込み係止ピン
22f ネジ部
23 ウエイト
24 吊フック
25 把手部
25a 水平把手部
30 堀鉄管
40 突き棒鉄管
41 突き棒先端部
42 通水穴
50 土壌回収鉄管
51 差し込み長孔
60 逆止弁付鉄管
61 逆止弁
70 連結ネジ部
71 内ネジ管継ぎ手
72 衝止キャップ
73 櫓
74 滑車
75 ロープ
76 レバーブロック
77 チェーン
G 通常硬さの土壌地盤
R 硬い土壌地盤
S 砂利層地盤
D 泥層地盤
W 水脈層
本発明は、作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせて掘削手段を任意に選択できる手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法に関する。
従来における井戸掘り手段としては、油圧、水圧、電動、重機を利用した機械的手段と、T字形スクリュー、挟み込みスコップ、打撃ハンマー、スコップ、スライドハンマー、櫓などを利用した手動的手段など多種多様の井戸掘り装置ならびに井戸掘り手段が日常的に広く使用されている。
しかしながら、上記における機械的手段は、装置自体が大型化ならびに重量化になると共に、その操作方法に関しても熟練された操作技能ならびに運転資格を有する井戸掘り業者に依頼しなければならず、さらにまた井戸掘り費用においても高額化となるものであった。一方、手動的な手段においては、比較的低費用で掘削することができるが、作業の時間の長期化ならびに重労働の負担を大きく強いられるものであった。
上記の問題点を解決する方法としては、一人作業による簡易的な装置で杭打ちができる手動式の杭打具を利用した井戸掘り手段を選択する方法が考えられる。
上記における手動式の杭打具の提案としては、例えば、上下に長い直管状のハンマ−筒の外面に少なくとも一対のハンドル棒を固定する。ハンマ−筒の上端に平坦な打撃面を備えたストライカ−を固定する。ハンマ−筒を杭の上部に外嵌し、外嵌状態を維持したままで杭打具を打ち降ろし操作し、杭を打ち込む構造を有して一人の作業者のみで杭打ちを開始できること、杭に欠け落ちや割れなどの打ち傷を生じないこと、打ち損じによる補助作業者の負傷を避けられることなど、杭打ち作業を能率よく、安全に行えるようにした「杭打具」(特許文献1)が提案され、公知技術となっている。
また、杭に嵌挿させると共に、嵌挿時に杭の頭部が衝止する天井部を備えた金属製の本体部に、この本体部を上下操作するための把手と、この本体部の荷重を増大させるための重りとを形成する。上記の把手を本体部の左右位置に本体部の長手方向に沿って形成する。上記の重り部を本体部と同心状に形成する構造を有して、杭の頭部を壊すことなく、杭を真直ぐに、簡単、迅速、且つ楽に打つことができ、又長い杭の場合でも踏み台を必要とすることなく、杭を設置できるようにした「手動式の杭打ち器具」(特許文献2)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における手動式の杭打具を使用した何れの提案も、地中に杭を打ち込むための機能ならびに手段に限定されるもので、井戸掘り装置としての機能ならびに手段を備えていないものであり、さらにウエイト調整がハンマー本体内に装着されるウエイトに限定されることから、作業者の体力や打ち込む土壌地盤の硬さに合わせてウエイト調整ができないといった問題があるものだった。
また、手動式の井戸掘り具の提案としては、例えば、風圧で土砂を井戸掘り器に取り込むことができる「打ち抜き井戸掘り器」(特許文献3)や、地下水を積極的に利用し上水道の節約を図ることができる「打抜き井戸掘り具」(特許文献4)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、上記における手動式の井戸掘り具の何れの提案も、作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせて掘削手段を任意に選択することができる機能を備える井戸掘り装置ではなかった。
本出願人は、一般家庭のユーザーによって容易且つ簡単に井戸掘りができる井戸掘り装置が未だ提供されていない現実と、自宅の庭や菜園に使用する井戸水の利用需要が高いことに着目し、軽量且つ安価であると共に、使い勝手の良い井戸掘り装置が提供できないものかという着想の下、作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせてウエイト調整ができる手動式の井戸掘り装置を開発し、本発明における「手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法」の提案に至るものである。
実開平7−25036号公報 特開平11−293673号公報 特開2015−010468号公報 実用新案登録第3028383号公報
本発明は上記問題点を鑑み、作業者の体力や土壌地盤の硬さに合わせて掘削手段を任意に選択できる手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法の提供を図ることを課題とする。
本発明は上記課題を解決するためになされるもので、本発明における手動式の井戸掘り装置は、手動式の杭打具と、複数の掘鉄管と、該掘鉄管の先端に内ネジ管継ぎ手を介して連結される突き棒鉄管と、土壌回収鉄管と、逆止弁付鉄管と、で構成される手動式の井戸掘り装置であって、前記杭打具は、所要の長さを有するハンマー筒体と、該ハンマー筒体に装着される複数のウエイトと、で構成され、該ハンマー筒体の外筒部の側面には、ウエイトを着脱自在に装着する係止・固定手段を備えると共に、長手方向に延設して上下操作を可能にする把手部を左右対称に突設して成り、前記掘鉄管は、上下端内筒部には連結ネジ部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、前記突き棒鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、外筒部には複数の通水穴を穿設し、下端には突き棒先端部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、前記土壌回収鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、外筒部長手方向には複数の差し込み長孔を形成し、下端には開口部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、前記逆止弁付鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、下端開口部には逆止弁を備える所定の長さを有する鉄パイプから成る手段を採る。
また、本発明における手動式の井戸掘り装置は、前記杭打具の上方部に吊持用の吊フックを設けた手段を採る。
また、本発明における手動式の井戸掘り装置は、前記ハンマー筒体の把手部の内側に段階的に把持できる水平把手部を設けた手段を採る。
また、本発明における手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法は、前記請求項1〜請求項3記載の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法であって、通常硬さの土壌地盤ならびに砂利層地盤での掘削作業では、連結される前記掘鉄管の先端部に前記突き棒鉄管を連結して打ち抜きしながら掘削し、硬い土壌地盤での掘削作業では、連結される前記掘鉄管の先端部に土壌回収鉄管を連結して硬い土壌を回収しながら掘削し、泥層地盤での掘削作業では、連結される前記掘鉄管の先端部に逆止弁付鉄管を連結して泥層を回収しながら掘削し、さらに、作業者の体力がない場合ならびに長時間作業時での掘削作業では、前記杭打具に装着される複数のウエイトの数量を増減させて掘削する手段を採る。
本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、井戸掘り装置が小型軽量で電気や油圧による駆動力を必要としないことから、井戸を掘削する場所を選ばないと共に、電力が供給されない場所や大型機械が設置できないような狭い場所や軟弱な場所であっても井戸掘り作業が容易にできるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、杭打具のウエイト調整が、ハンマー筒体の内筒内に複数設けられることで、作業者の体力ならびに地盤の硬さに合わせてウエイト調整が容易にできるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、杭打具が、ハンマー筒体と該ハンマー筒体の内筒部に挿嵌されるウエイトのみの簡易構造で構成されていることから、運搬ならびに収納が容易であるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、本体自体が小型軽量で製品価格が安価であることから、一般家庭の園芸用品としてや井戸掘り業者以外の井戸掘り用の装置として幅広く使用できるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、ハンマー筒体またはウエイトの上端面に吊持用の吊フックを設けることによって、簡易的な三点支持の櫓を組んで打ち下ろす工法を採ることができることによって、長時間に亘る井戸掘り作業が容易にできるといった優れた効果を奏する。
また、本発明の手動式の井戸掘り装置によれば、ハンマー筒体の把手部の内側に段階的に把持することができる水平把手部を設けることによって、ハンマー筒体を打ち込む高さの変化に合わせて把持する箇所を持ち直すことで作業労働の軽減化が図れるといった優れた効果を奏する。
本発明の手動式の井戸掘り装置における実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本発明の手動式の井戸掘り装置におけるその他の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明の手動式の井戸掘り装置におけるその他の実施形態を示す説明図である。(実施例3) 本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における通常硬さの土壌地盤ならびに砂利層地盤での掘削作業状態を示す説明図である。(実施例4) 本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における硬い土壌地盤での掘削作業状態を示す説明図である。 本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における泥層地盤での掘削作業状態を示す説明図である。 本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法におけるその他の作業状態を示す説明図である。
本発明における手動式の井戸掘り装置10は、手動式の杭打具20と、複数の掘鉄管30と、該掘鉄管30の先端に内ネジ管継ぎ手71を介して連結される突き棒鉄管40と、土壌回収鉄管50と、逆止弁付鉄管60と、で構成される手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、本発明の手動式の井戸掘り装置10とそれを使用した井戸掘り方法は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で適宜変更することができる。
図1は、本発明の手動式の井戸掘り装置における実施形態を示す説明図である。本発明の手動式の井戸掘り装置10は、手動式の杭打具20と、複数の掘鉄管30と、該掘鉄管30の先端に内ネジ管継ぎ手71を介して連結される突き棒鉄管40と、土壌回収鉄管50と、逆止弁付鉄管60と、で構成される。
杭打具20は、所要の長さを有するハンマー筒体21と、該ハンマー筒体21に装着される複数のウエイト23を有する金属製のパイプ管で形成され、該ハンマー筒体21の外筒部の側面には、ウエイト23を着脱自在に装着する係止・固定手段22を備えると共に、長手方向に延設して上下操作を可能にする把手部25を左右対称に突設して形成される。
係止・固定手段22は、その構造は特に限定するものではないが、例えば、図示されるようなスライド長孔22aと、落とし込み穴22bと、係止ネジ穴22cと、ねじ込み係止ピン22eと、で構成される。
スライド長孔22aは、ウエイト23を貫通するねじ込み係止ピン22eが上下に移動してハンマー筒体21のスライド量を調整する目的で設けられる。
落とし込み穴22bは、ウエイト23を貫通するねじ込み係止ピン22eの頭部が落とし込まれる穴で、所定の間隔を空けて複数設けられることで、複数のウエイト23を一定の位置に係止させておく役目を果たす。
係止ネジ穴22cは、ウエイト23を貫通するねじ込み係止ピン22eの先端に設けられたネジ部22fが螺合されるネジ穴で、打ち込む際にウエイト23をハンマー筒体21の内筒内における移動や、脱落を防止するために確実に固定させる役割を果たす。
ねじ込み係止ピン22eは、ハンマー筒体21の所定の間隔を空けた複数の落とし込み穴22bを有するスライド長孔22aと係止ネジ穴22cに通され、ウエイト23をハンマー筒体21の内筒部の所定の箇所に係止・固定させる役目を果たす。
ウエイト23は、一又は複数備えられ、作業者の体力や地盤の硬さに合わせて任意に選択することができる。また、外筒部の一端には、ねじ込み係止ピン22eが貫通する貫通穴22dが穿設され、ハンマー筒体21の内筒部に係止・固定される。
把手部25は、パイプ管を略コの字状に屈曲させてハンマー筒体21の外筒部の長手方向に延設して左右対称に突設されるもので、掘削作業時において作業者の上下操作を容易にする目的で設けられる。
掘鉄管30は、上下端内筒部には連結ネジ部70が形成される所定の長さを有する鉄パイプによって形成され、掘削深度に合わせて複数連結し、上端部に衝止キャップ72を螺着させて上端部の打撃による変形を防ぐことで安定的に井戸掘り作業を行う掘削作業に使用される。
突き棒鉄管40は、上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、外筒部には複数の通水穴42を穿設し、下端には突き棒先端部41が形成される所定の長さを有する鉄パイプによって形成され、通常硬さの土壌地盤Gならびに砂利層地盤Sでの掘削作業に使用される。
土壌回収鉄管50は、上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、外筒部長手方向には打ち込まれることによって内筒内に回収(充填)した硬い土壌を掻き出し棒で掻き出す役目を果たす複数の差し込み長孔51を形成すると共に、下端には開口部52が形成される所定の長さを有する鉄パイプによって形成され、硬い土壌地盤Rでの掘削作業に使用される。
逆止弁付鉄管60は、上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、下端開口部52には逆止弁61を備える所定の長さを有する鉄パイプによって形成され、泥層地盤Dでの掘削作業に使用される。
衝止キャップ72は、最上位置の掘鉄管30の連結ネジ部70に螺合して、掘鉄管30の連結ネジ部70の変形を防ぐ目的で装着されるものであるが、本発明の杭打具20は、掘鉄管30の上端面に対して真上から垂直に衝止する構造であることから、掘鉄管30の上端面が変形することがないが、杭打ち作業などその他の使用目的にあわせて補助的に備えられる。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10は、井戸掘り装置10が手動式で移動が容易であることから、井戸を掘削する場所を選ばず、掘削する機械が設置できないような狭い場所や軟弱な場所であっても容易に掘削することができ、さらに杭打具20のウエイト23調整がハンマー筒体21の内筒内に複数設けられることで、作業者の体力ならびに土壌地盤の硬さに合わせて容易にウエイト23調整ができ、またさらに、杭打具20が、ハンマー筒体21と該ハンマー筒体21の内筒部に挿嵌されるウエイト23のみの簡易構造で構成されていることによって、製品価格が安価である上、運搬ならびに収納が容易であると共に、本体自体が小型軽量であることから、一般家庭の園芸用品として幅広く使用でき、さらにまた、ハンマー筒体21またはウエイト23の上端面に吊持用の吊フック24を設けることによって、簡易的な三点支持の櫓73を組んで打ち下ろす工法を採用することができるため、長時間に亘る打ち込み作業や、硬い土壌地盤に容易に打ち込むことができる手動式の井戸掘り装置10の提供を可能にする。
図2は、本発明の手動式の井戸掘り装置におけるその他の実施形態を示す説明図である。
本発明の手動式の井戸掘り装置10は、杭打具20の上方部に吊持用の吊フック24を設けた手段を採ることができる。
吊フック24は、ハンマー筒体21の上方部に形成されるもので、運搬用フックとしてや荷役用フックとして利用することができる。
尚、吊フック24の形状は特に限定するものではなく、取り付け個所も例えば、最上位置のウエイト23に取り付けることもできる。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10は、ハンマー筒体21の上方部に吊持用の吊フック24を設ける手段を採ることによって、簡易的な三点支持の櫓73を組んで滑車74ならびにロープ75を介して手動式の杭打具20を上下動させて打ち抜くことができるため、長時間に亘る打ち込み作業や、硬い土壌地盤に打ち込む作業が容易にできると共に、井戸掘り深度が深い場合、チェーン77とレバーブロック76を使用して掘鉄管30を一旦引き上げ、土壌の硬さに合わせて打ち込み鉄管の種類を任意に選択して井戸掘り作業を掘り下げていくことができる手動式の井戸掘り装置10の提供を可能にする。
尚、レバーブロックは登録商標である。
図3は、本発明の手動式の井戸掘り装置におけるその他の実施形態を示す説明図である。
本発明の手動式の井戸掘り装置10は、ハンマー筒体21の把手部25の内側に段階的に把持できる水平把手部25aを設けた手段を採ることができる。
水平把手部25aは、ハンマー筒体21の外筒部に突設される持ち手の内側の部分を多段階にして打ち込み作業がやり易い構造とするものである。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10は、ハンマー筒体21の把手部25の内側に段階的に把持できる水平把手部25aを設けることによって、ハンマー筒体21を打ち込む高さに合わせて把持する箇所を持ち直すことで作業能率の軽減化が図れる手動式の井戸掘り装置10の提供を可能にする。
図4は、本発明の本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における通常硬さの土壌地盤ならびに砂利層地盤での掘削作業状態を示す説明図である。
通常硬さの土壌地盤Gならびに砂利層地盤Sでの掘削作業では鉄パイプの上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、外筒部には水脈層Wを流れる水量を吸い上げる複数の通水穴42を穿設し、下端には突き棒先端部41が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成る突き棒鉄管40を連結して手動式の杭打具20を上下動させて掘削する井戸掘り方法を採る。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10を使用した井戸掘り方法は、通常硬さの土壌地盤Gならびに砂利層地盤Sでは、複数の掘鉄管30の先端に突き棒鉄管40を連結させて使用することで、水脈層Wに到達する井戸掘り作業を本出願人の井戸掘り実績では90%の確率で達成することができる。
また、掘削作業中に栗石や硬い障害物に突き当たった場合は、掘削穴位置を変更して掘削作業の効率化を図る方法を選択する。
図5は、本発明の本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における硬い土壌地盤での掘削作業状態を示す説明図である。
硬い土壌地盤Rでの掘削作業では、上下端内筒部には連結ネジ部70が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成る掘鉄管30の先端部に土壌回収鉄管50を連結して手動式の杭打具20を上下動させて硬い土壌を壌回収鉄管50の内筒内に回収(充填)しながら掘削する井戸掘り方法を採る。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10を使用した井戸掘り方法は、硬い土壌地盤Rでの掘削作業では、掘削抵抗を小さくするために、土壌回収鉄管50の先端を鋭角あるいは歯形状にすることも考えられる。
図6は、本発明の本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法における泥層地盤での掘削作業状態を示す説明図である。
泥層地盤Dでの掘削作業では、連結される掘鉄管30の先端部に上端内筒部には連結ネジ部70を形成すると共に、下端開口部52には逆止弁61を備える所定の長さを有する鉄パイプから成る逆止弁付鉄管60を連結して手動式の杭打具20を上下動させて泥層を逆止弁付鉄管60の内筒内に回収(充填)しながら掘削する井戸掘り方法を採る。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10を使用した井戸掘り方法は、泥層地盤Dでの掘削作業では、通常は突き棒鉄管40を使用して掘削していくことが可能であるが、大量の水分を含有する泥層を掘削していく場合においても、逆止弁付鉄管60の内筒内に泥層を回収(充填)して掘削することもできる。
図7は、本発明の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法におけるその他の作業状態を示す説明図である。
図7(a)は掘鉄管30を回収する状態を示す説明図である。
チェーン77を掘鉄管30に二重に掛け渡し、櫓73に連結されたレバーブロック76で連結される掘鉄管30を順次引き上げるもので、掘鉄管30に連結された突き棒鉄管40を一旦引き上げ、内ネジ管継ぎ手71で追加する掘鉄管30を継ぎ足し、再度掘鉄管30に連結された突き棒鉄管40を地中に打ち込み、井戸掘り作業を進めていく。尚、引き上げる際に櫓73の脚部に引き上げ荷重が集中するため、足場プレートなどの安定板を敷設しておく。
図7(b)は、櫓73を組んで打撃による打ち抜き掘削する状態を示す説明図である。
手動式の杭打具20の把持部25を把持して井戸掘り作業を行うことが作業者の体力の上で困難になった場合は、櫓73に装着された手動式の杭打具20をロープ75で上下動させることで容易に井戸掘り作業ができる。
以上で構成される本発明の手動式の井戸掘り装置10を使用した井戸掘り方法は、簡易的な三点支持の櫓73を組んで打ち下ろす工法を採ることによって、長時間に亘る打ち込み作業や、硬い土壌地盤を容易に打ち込むことができる手動式の井戸掘り装置10の提供を可能にする。
本発明の手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法は、一人作業で杭などを容易且つ安全に打ち込むことができる手動式の杭打具として利用することができる上、手動式の井戸掘り装置としても利用ができることから、本発明の「手動式の井戸掘り装置とそれを使用した井戸掘り方法」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 井戸掘り装置
20 杭打具
21 ハンマー筒体
22 係止・固定手段
22a スライド長孔
22b 落とし込み穴
22c 係止ネジ穴
22d 貫通穴
22e ねじ込み係止ピン
22f ネジ部
23 ウエイト
24 吊フック
25 把手部
25a 水平把手部
30 掘鉄管
40 突き棒鉄管
41 突き棒先端部
42 通水穴
50 土壌回収鉄管
51 差し込み長孔
60 逆止弁付鉄管
61 逆止弁
70 連結ネジ部
71 内ネジ管継ぎ手
72 衝止キャップ
73 櫓
74 滑車
75 ロープ
76 レバーブロック
77 チェーン
G 通常硬さの土壌地盤
R 硬い土壌地盤
S 砂利層地盤
D 泥層地盤
W 水脈層

Claims (4)

  1. 手動式の杭打具と、複数の堀鉄管と、該堀鉄管の先端に内ネジ管継ぎ手を介して連結される突き棒鉄管と、土壌回収鉄管と、逆止弁付鉄管と、で構成される手動式の井戸掘り装置であって、
    前記杭打具は、所要の長さを有するハンマー筒体と、該ハンマー筒体に装着される複数のウエイトと、で構成され、該ハンマー筒体の外筒部の側面には、ウエイトを着脱自在に装着する係止・固定手段を備えると共に、長手方向に延設して上下操作を可能にする把手部を左右対称に突設して成り、
    前記堀鉄管は、上下端内筒部には連結ネジ部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、
    前記突き棒鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、外筒部には複数の通水穴を穿設し、下端には突き棒先端部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、
    前記土壌回収鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、外筒部長手方向には複数の差し込み長孔を形成し、下端には開口部が形成される所定の長さを有する鉄パイプから成り、
    前記逆止弁付鉄管は、上端内筒部には連結ネジ部を形成すると共に、下端開口部には逆止弁を備える所定の長さを有する鉄パイプから成ることを特徴とする手動式の井戸掘り装置。
  2. 前記杭打具の上方部に吊持用の吊フックを設けたことを特徴とする請求項1記載の手動式の井戸掘り装置。
  3. 前記ハンマー筒体の把手部の内側に段階的に把持できる水平把手部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の手動式杭打具。
  4. 前記請求項1〜請求項3記載の手動式の井戸掘り装置を使用した井戸掘り方法であって、
    通常硬さの土壌地盤ならびに砂利層地盤での掘削作業では、連結される前記堀鉄管の先端部に前記突き棒鉄管を連結して打ち抜きしながら掘削し、
    硬い土壌地盤での掘削作業では、連結される前記堀鉄管の先端部に土壌回収鉄管を連結して硬い土壌を回収しながら掘削し、
    泥層地盤での掘削作業では、連結される前記堀鉄管の先端部に逆止弁付鉄管を連結して泥層を回収しながら掘削し、
    さらに、作業者の体力がない場合ならびに長時間作業時での掘削作業では、前記杭打具に装着される複数のウエイトの数量を増減させて掘削することを特徴とする井戸掘り方法。
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