JP2018167932A - コンベヤ用ガイド形成部材、並びに、コンベヤ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1のコンベヤ装置は、2つのコンベヤフレームの間に複数のローラ部材を取り付けて形成される所謂ローラコンベヤである。すなわち、コンベヤフレームのそれぞれが間隔を空けて互いに並行となるように配されており、いずれも搬送方向に沿って直線状に延びている。そして、それぞれのコンベヤフレームの上側に、搬送物の移動を規制するガイド部材が取り付けられている。
つまり、複数のローラ部材の上側で搬送物を移動させるとき、搬送物がコンベヤフレーム側へ移動してしまっても、搬送物がガイド部材に当接することでその移動が阻止される。
特許文献2の分岐コンベヤ装置は、主コンベヤ装置と副コンベヤ装置を備えた構造となっており、副コンベヤ装置は、主コンベヤ装置から枝分かれして延びるように配されている。すなわち、主コンベヤ装置の上流側から搬送されてきた搬送物が、主コンベヤ装置の下流側と、副コンベヤ装置のいずれかに搬送されるコンベヤ装置となっている。
より詳細には、主コンベヤ装置の搬送方向に沿って搬送物を搬送させる際には、主コンベヤ装置の延び方向に沿って直線状に延びる搬送路が形成される。そして、主コンベヤ装置の上流側から副コンベヤ装置へ搬送物を搬送させる際には、主コンベヤ装置と副コンベヤ装置の境界部分で屈曲して延びる搬送路が形成される。
すなわち、変更後の搬送路の屈曲角度に合わせたガイド部材を新たに用意し、搬送方向を変更した後に用意したガイド部材を取り付ける必要があった。
このように、搬送路の屈曲角度を変更する毎に異なるガイド部材を用意すると、コストがかかるため、改善が望まれていた。
また、そのようなコンベヤ用ガイド形成部材によって形成したガイド部分を備えたコンベヤ装置を提供することを課題とする。
すなわち、一のガイド他部形成部材と、他のガイド他部形成部材の間に介在させて、連結部材として機能させることが好ましい。
ここで、この第2フレーム部材10bの上板部25は、第1フレーム部材10aの上板部15よりも低位置に配されている。
このことから、第1フレーム部材10aの上側部分、すなわち、側壁板部17の上側部分と上板部15が、搬送面35(詳しくは後述する)よりも高位置に配されている。
対して、第2フレーム部材10bの上板部25は、搬送面35よりも僅かに低位置に配されている。
具体的には、他コンベヤ連結部31では、上板部25と側壁板部27に跨る部分に欠落部分を設けたり、側壁板部27にローラ部材11の取り付け用の孔を設けたりすることで、ローラ部材11の一部を支持可能な構造としている。
この副コンベヤ装置3におけるローラ部材11の取り付けに関しては、詳しくは後述する。
また、他のローラ部材11が駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラとなっている。すなわち、各々のローラ部材11は、ベルト部材を介して連結されており、駆動ローラの駆動に伴って他の従動ローラが回転する構造となっている。
なお、ローラ部材11については、作図の都合上、一部にのみ符号を付し、他への符号を省略する。また、主コンベヤ装置2のベルト部材に関しては図示しない。
なお、ここでいう搬送面35とは、主コンベヤ装置2で搬送物を搬送する際の載置高さ(ローラ部材11の上端部分)と同一の高さに形成される仮想平面であり、水平方向に広がりを持つ平面となっている。
すなわち、副コンベヤ装置3においても、駆動ローラと従動ローラが混在しており、駆動ローラの回転に伴って従動ローラが回転するものとなっている。そして、2つのフレーム部材40の間であって、複数のローラ部材11が並列する部分の上側に搬送面45が形成される。
なお、この搬送面45もまた、上記と同様に、副コンベヤ装置3で搬送物を搬送する際の載置高さ(ローラ部材11の上端部分)と同一の高さに形成される仮想平面であり、水平方向に広がりを持つ平面となっている。そして、上記した主コンベヤ装置2の搬送面35と同一の高さとなっている。
つまり、主コンベヤ装置2のうち、第2フレーム部材10bが位置する短手方向における一端側が、他のコンベヤ(副コンベヤ装置3)が接続される接続辺側となっている。対して、第1フレーム部材10aが位置する他端側が、他のコンベヤが接続されない非接続辺側となっている。
そして、主コンベヤ装置2の搬送方向と、副コンベヤ装置3の搬送方向とは、いずれも水平方向であって、互いに交わる方向となっている。
これら第1フレーム部材40a、第2フレーム部材40bは、いずれも長尺状であり、互いに平行となるように間隔を空けて並列配置された状態となっている。そして、比較的長さの長い第2フレーム部材40bは、第1フレーム部材40aよりも主コンベヤ装置2の上流側に位置した状態となっている。
なお、作図の都合上、第1フレーム部材40aと第2フレーム部材40bの上板部、下板部、側壁板部については、一部の図示を省略する。
なお、副コンベヤ装置3において、一端側を他コンベヤ連結部31によって支持される複数のローラ部材11は、他のローラ部材11と比較して、回転軸の延び方向における長さが短くなっている。さらに付言すると、この長さが短い複数のローラ部材11は、それぞれの長さ(回転軸の延び方向における長さ)が異なっており、主コンベヤ装置2から離れた位置に配されるものほど長さが長くなっている。
すなわち、主コンベヤ装置2と副コンベヤ装置3のそれぞれの搬送方向は、それぞれの延び方向となっているので、搬送物を主コンベヤ装置2の上流側から下流側へ搬送する場合には、直線状に延びる搬送路で搬送する。
対して、主コンベヤ装置2の上流側から副コンベヤ装置3へ搬送する場合には、平面視において屈曲して延びる搬送路で搬送する。
しかしながら、搬送物に外力が加わる等の理由により、搬送物が第1フレーム部材10aに近づく方向へ移動する場合がある。この場合、搬送物が第1フレーム部材10aの上側部分に当接することで、その移動が阻止される。すなわち、搬送物が第1フレーム部材10aを乗り越え、主コンベヤ装置2から落下することを防止可能となっている。
本実施形態の特徴的な部分であるところのガイド部5について、以下で詳細に説明する。
また、主コンベヤ装置2のフレーム下流側部32と、副コンベヤ装置3の第1フレーム部材40aが連続して延びる部分の上方に、他の一つのガイド部5が設けられている。
この第1ガイド形成部材50は、図4で示されるように、中心部分に位置する概形が略円柱状の調整部60と、調整部60の側面から外側へ突出するように形成される2つのガイド形成片部61を備えた構造となっている。
すなわち、基端側壁形成部81は、基端側土台部80の下端から下方(又は上端から上方)へ突出する部分となっている。
つまり、調整部形成片70の上面(又は下面)のうち、所定部分の径方向外側となる位置には、この位置からさらに上方(又は下方)に延びる立壁状部分が形成されている。そして、この立壁状部分の調整部形成片70側の面が湾曲面(図中81a)となっている。この湾曲面は、調整部形成片70の径方向外側へ向かって凸となるように湾曲した湾曲面となっている。
ここで、基端側土台部80の調整部形成片70からの突出方向と、先端側部72の突出方向は同方向となっている。つまり、ガイド形成片部61は、全体において平面視で直線状に延びる部分となっている。
なお、本実施形態では、基端側部71と先端側部72の上面同士、下面同士、片側側面同士が段差部83を介して連続した形状となっている。
このことから、2つの構造体64のそれぞれが、軸部材65を回転中心として、独立して回動可能となっている。
ここで、上記したように、2つの調整部形成片70のそれぞれは、いずれも鉛直方向に延びる回転軸(軸部材65)を回動中心として回動可能となっている。したがって、一方の調整部形成片70を回動させると、回動する調整部形成片70と一体に形成されたガイド形成片部61が回動する。
つまり、ガイド形成片部61は、略円柱状となる調整部60の側面の外側となる位置で、調整部60の周方向に回転することが可能となっている。言い換えると、ガイド形成片部61は円弧状となる軌道上を移動することが可能となっている。
なお、ここでいう平面視とは、視線方向を軸部材65の延び方向と同方向とした平面視である。
この湾曲面は、重なった状態で配される2つの調整部形成片70(図4参照)のそれぞれの側面部分によって形成される。すなわち、調整部60のうち、第1ガイド形成片部61aの突出方向における基端側部分と、第2ガイド形成片部61bの突出方向における基端側部分の間において、調整部60の周方向に延びる面である。
このことから、比較的周長(調整部60の周方向の長さ)の長い湾曲面(図中C1)と、比較的周長の短い湾曲面(図中C2)の2つの湾曲面が出現する。つまり、本実施形態の第1ガイド形成部材50は、なす角αを0度より大きく180度より小さい範囲とした場合、調整部60に複数(2つ)の湾曲面が出現する。
これに対し、他側面側(図6(b)の上側)では、調整部60の側面が、ガイド形成片部61の側面よりも外側に位置しない状態となっている。言い換えると、調整部60の側面は、その大部分がガイド形成片部61の同方向における外側端部に位置する面と同一平面上に位置し、他の一部がガイド形成片部61よりも同方向における内側に位置している。
このことから、第1ガイド形成部材50全体の短手方向における他側面側(図6(b)の上側)では、あたかも一連の側壁面が形成されたような状態となっている。
この状態とすると、第1ガイド形成部材50の全体が折り返して延びた形状となり、第1ガイド形成片部61aと第2ガイド形成片部61bが全体の短手方向(図6(c)の左右方向)で並列配置された状態となる。そして、第1ガイド形成片部61aの短手方向における外側側面と、第2ガイド形成片部61bの短手方向における外側側面との間に湾曲面(図中C3)が形成される。この湾曲面(図中C3)は、上記した湾曲面(図6(a)中のC1,C2)よりも周長の長い面となっている。
そして、上板部85、下板部86、立板状部87によって囲まれた部分が先端側部72を挿入するための内側空間88となっている(詳しくは後述する)。
そして、上板部85及び下板部86には、適宜な部分に、これらを上下方向に貫通する貫通孔である取り付け用の孔が必要に応じて形成される(図示を省略する)。
ガイド部5では、第1ガイド形成部材50の第1ガイド形成片部61a、第2ガイド形成片部61bのそれぞれに対し、第2ガイド形成部材51を取り付けた状態としている。
すなわち、ガイド形成片部61の先端側部72を第2ガイド形成部材51の内側空間88に挿入した状態とした上で、必要に応じて先端側部72と第2ガイド形成部材51にねじ等の締結要素を挿通し、これらを一体に固定する。
なお、ここでいう締結要素とは、ねじ、釘等の上位概念とする。また、第2ガイド形成部材52は、予めフレーム部材10,40(図1参照)の上側に固定していてもよい。
つまり、先端側部72と基端側部71に跨る段差部83が、第1ガイド形成部材50と第2ガイド形成部材51を連結する際の位置決め手段として機能する。
このように、第1ガイド形成部材50と第2ガイド形成部材51を連結させることで、長尺状に延びる一連のガイド部5が形成されることとなる。
図1で示されるように、ガイド部5をコンベヤ装置1に取り付けたとき、角部分の搬送面35,45側に位置する部分を、丸みを帯びた形状とすることができる。このことから、搬送物が何らかの理由でガイド部5側へ移動し、ガイド部5の角部分にぶつかっても搬送物が破損しない。
このとき、先端側部72と第2ガイド形成部材51をねじ等の締結要素で一体に固定する他、嵌め込みによって固定してもよい。
例えば、先端側部72の上下方向の長さと、先端側部72の幅(水平方向であって突出方向と直交する方向の長さ)等を、内側空間88の同方向の長さよりもやや大きく形成し、樹脂製の先端側部72を挿入時にやや変形させ、嵌合させる構造であってもよい。
また、先端側部72の形状は、横倒させた角柱状に限らず、第2ガイド形成部材の形状に応じて適宜変更してよい。例えば、第2ガイド形成部材を丸パイプ状に形成した場合、横倒させた円柱状としてもよい。
そして、上板部95、下板部96、立板状部97によって囲まれた部分が、先端側部72を挿入するための内側空間98となっている。
さらに、先端側部72及び中間ガイド片部材91を第2ガイド形成部材52の内側空間98に配した状態とし、これら先端側部72及び中間ガイド片部材91と、第2ガイド形成部材52に対し、必要に応じて締結要素を挿通して一体に固定する。
同様に、ガイド形成片部の長さをさらに長くし、中間ガイド片部材91、第2ガイド形成部材51を設けず、第1ガイド形成部材のみでガイド部を形成する構造も考えられる。
しかしながら、製造容易性や強度等の観点から、上記したようなガイド部5,105,205とすることが好ましい。
例えば、図11で示されるように、第1ガイド形成部材50の軸部材が、水平面に対して平行な方向に延びた姿勢となるように配し、ガイド形成片部61が縦回転するように配置してもよい。すなわち、鉛直方向成分を含む方向(例えば、斜め上方)へ延びる搬送路を形成するコンベヤ装置301において、ガイド部305の一部を第1ガイド形成部材50によって形成してもよい。
5,105,205,305 ガイド部
50,150 第1ガイド形成部材(コンベヤ用ガイド形成部材)
60 調整部
61a 第1ガイド形成片部
61b 第2ガイド形成片部
61,261 ガイド形成片部
65 軸部材(回動軸)
C1 湾曲面
Claims (6)
- コンベヤ装置に取り付けられ、搬送物の移動を規制するガイド部の少なくとも一部を形成するコンベヤ用ガイド形成部材であり、
第1ガイド形成片部と第2ガイド形成片部からなる2つのガイド形成片部と、調整部とを有し、
前記調整部は、2つの前記ガイド形成片部の間に介在し、2つの前記ガイド形成片部の少なくとも一方が他方に対して移動可能な状態となるように連結する部分であり、
前記第1ガイド形成片部と前記第2ガイド形成片部の少なくとも一方を他方に対して移動させることで、全体形状を変更可能であることを特徴とするコンベヤ用ガイド形成部材。 - 前記第1ガイド形成片部と前記第2ガイド形成片部は、いずれも直線状に延びた部分であり、それぞれの長手方向における一端側の部分が前記調整部と連続するものであって、
前記第1ガイド形成片部の延び方向と、前記第2ガイド形成片部の延び方向のなす角を変更する角度変更動作が可能であることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤ用ガイド形成部材。 - 前記第1ガイド形成片部と前記第2ガイド形成片部がいずれも水平面に平行な方向に延びた姿勢で前記コンベヤ装置に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンベヤ用ガイド形成部材。
- 前記調整部は、前記第1ガイド形成片部と前記第2ガイド形成片部を回動させるための回動軸を有しており、
前記第1ガイド形成片部と前記第2ガイド形成片部とが共通の回動軸により回動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンベヤ用ガイド形成部材。 - 前記第1ガイド形成片部と前記第2ガイド形成片部は、いずれも直線状に延びた部分であり、それぞれの長手方向における一端側の部分が前記調整部と連続するものであって、
前記第1ガイド形成片部と前記第2ガイド形成片部の延び方向を異なる方向とした状態において、前記ガイド部の角部分に湾曲面が形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコンベヤ用ガイド形成部材。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載のコンベヤ用ガイド形成部材により、前記ガイド部の少なくとも一部を形成したことを特徴とするコンベヤ装置。
Priority Applications (1)
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JP2017065100A JP2018167932A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | コンベヤ用ガイド形成部材、並びに、コンベヤ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017065100A JP2018167932A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | コンベヤ用ガイド形成部材、並びに、コンベヤ装置 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017065100A Pending JP2018167932A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | コンベヤ用ガイド形成部材、並びに、コンベヤ装置 |
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Country | Link |
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2017
- 2017-03-29 JP JP2017065100A patent/JP2018167932A/ja active Pending
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