JP4274405B2 - 湾曲チェーンコンベヤー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、多数のチェーン単位部材を連結したコンベヤーチェーンを使用して所望の曲率で湾曲走行する湾曲チェーンコンベヤーに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、先に特願2002−125387において、多数のチェーン単位部材相互を無端状に連結し、駆動連結された電動モータの駆動に伴って走行することにより載置されたワークを搬送するキャタピラー形式のチェーンコンベヤーにおいて、各チェーン単位部材は走行方向の一方側にて走行直交方向に所定の間隔をおいて相対して設けられ、固定ピンが挿通される軸支孔を有した一対の軸支部と、走行方向の他方側にて隣接するチェーン単位部材の軸支部間に位置するように設けられ、走行直交方向に軸線を有し、軸線直交方向中間部にて最小径の内径になると共に軸線方向中間部から各側方に向かって内径が徐々に増大する軸受孔を設けた軸受部を有し、軸支部の軸支孔及び軸受部の軸受孔内に挿通する固定ピンによりチェーン単位部材相互を、軸受孔の内径差に応じた角度で揺動可能に連結して湾曲走行可能にしたチェーンコンベヤーを提案した。
【0003】
このチェーンコンベヤーを所望の曲率で湾曲走行させるには、予め平面形状が所望の曲率の湾曲帯状に形成された1対2組の湾曲走行支持板を用意し、各1対の湾曲走行支持板間に各チェーン単位部材の係合部を摺動可能にそれぞれ支持して往路用及び復路用の湾曲走行路を形成している。
【0004】
しかし、上記したチェーンコンベヤーにあっては、所望の湾曲搬送路に応じた曲率で湾曲走行支持板を製作する必要があり、搬送レイアウトに変更が生じた場合には、その都度、変更される湾曲搬送路に応じた曲率の湾曲走行支持板を製作する必要があり、コンベヤー自体の製作費が高コスト化すると共に簡易にレイアウト変更できなかった。
【0005】
また、レイアウト変更の場合には、新たに製作された1対2組の湾曲走行支持板を上記のように組み付けて往路用と復路用の湾曲搬送路を形成する必要があり、湾曲搬送路の組み立てに手間及び時間がかかって搬送レイウアトの変更を簡易、かつ短時間に行えなかった。
【0006】
本発明は、上記した従来の欠点を解決するために発明されたもので、その課題とする処は、共通の走行支持部材を使用してコンベヤーチェーンを所望の曲率で湾曲走行させることができ、汎用性に優れて製作費を低コスト化することができる湾曲チェーンコンベヤーを提供することにある。
【0007】
本発明の他の課題は、搬送レイアウト変更により湾曲搬送路の曲率が変更になっても、簡易な作業によりレイアウト変更に対応できる湾曲チェーンコンベヤーを提供することにある。
【0008】
本発明の他の課題は、相対配置された一対の走行支持板の被係合部にコンベヤーチェーンのチェーン単位部材に設けられた係合部を摺動可能に係合させることによりコンベヤーを構成することができ、製作費を大幅に低減することができる湾曲チェーンコンベヤーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は、多数のチェーン単位部材相互を走行直交方向に対して揺動可能で、走行方向へ屈曲可能に連結した無端状のコンベヤーチェーンを使用したチェーンコンベヤーにおいて、各チェーン単位部材における走行方向の一方端部に、走行直交方向へ適宜の間隔をおいて設けられ、走行直交方向に軸線を有した軸支孔が形成された一対の軸支部と、各チェーン単位部材における走行方向の他方端部に、隣接するチェーン単位部材の軸支部間に遊嵌可能に設けられ、走行直交方向に軸線を有し、かつ該軸線方向の中間部内径が軸支孔に一致すると共に該軸線方向中間部から両端部側に向かって内径が増大する軸受孔を有した軸受部と、軸支部の軸支孔内及び軸受部の軸受孔内に対し、両軸端部が軸支部から突出した状態で挿入されて各チェーン単位部材相互を連結する固定ピンと、連結された各チェーン単位部材の走行直交方向両端側にてチェーンコンベヤーの湾曲走行路に沿ってそれぞれ配置され、相対面の上部及び下部の少なくとも一方には走行方向へ延び、固定ピンの軸線方向両端部を係合して摺動可能に支持する係合溝が設けられた一対の走行支持板とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項2は、多数のチェーン単位部材相互を走行直交方向に対して揺動可能で、走行方向へ屈曲可能に連結した無端状のコンベヤーチェーンを使用したチェーンコンベヤーにおいて、各チェーン単位部材における走行方向の一方端部に、走行直交方向へ適宜の間隔をおいて設けられ、走行直交方向に軸線を有した軸支孔が形成された一対の軸支部と、各チェーン単位部材における走行方向の他方端部に、隣接するチェーン単位部材の軸支部間に遊嵌可能に設けられ、走行直交方向に軸線を有し、かつ該軸線方向の中間部内径が軸支孔に一致すると共に該軸線方向中間部から両端部側に向かって内径が増大する軸受孔を有した軸受部と、軸支部の軸支孔内及び軸受部の軸受孔内に挿入され、各チェーン単位部材相互を連結する固定ピンと、軸支部及び軸受部にいずれか一方にて走行直交方向へ突出するように設けられる突出部と、連結された各チェーン単位部材の走行直交方向両端側にてチェーンコンベヤーの湾曲走行路に沿ってそれぞれ配置され、相対面の上部及び下部の少なくとも一方には走行方向へ延び、突出部を係合して摺動可能に支持する係合溝が設けられた一対の走行支持板とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施形態】
以下に実施形態を示す図に従って本発明を説明する。
先ず、本発明に係る湾曲チェーンコンベヤーに使用するコンベヤーチェーン3について説明すると、図3及び図4において、チェーンコンベヤー3は多数のチェーン単位部材5相互を、走行直交方向に対して揺動可能で、走行方向に対して屈曲可能に連結したキャタピラー構造で、各チェーン単位部材5はPOM(ポリアセタール)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やポリアミド等のように耐摩耗性、高引張強度を有した合成樹脂またはこれらの合成樹脂にカーボン繊維等の強化繊維を含有した複合強化樹脂により形成する。
【0012】
各チェーン単位部材5はワーク載置板7の搬送方向の一方側下部に所定の間隔をおいて垂下する一対の軸支部9と、搬送方向の他方側下部に設けられる軸受部11を一体形成した構造からなる。また、ワーク載置板7の上面には搬送時にワーク(図示せず)が滑動するのを防止するための摩擦係数が高い滑止部材13が設けられる。該滑止部材13としてはワーク載置板7の上面にエラストマー樹脂等を一体成形して形成すればよい。
【0013】
各軸支部9には後述する固定ピン15の外径とほぼ一致する内径の軸支孔9aをそれぞれ形成し、その内の一方の軸支部9の外側面には軸支孔9aと同軸状の大径凹部9bを形成する。
【0014】
上記軸受部11には搬送直交方向に軸線を有した軸受孔11aを形成する。該軸受孔11aは軸線方向の中間部が最小内径で、中間部から両側方に向かって内径が徐々に増大する環状テーパ面11bに形成する。各環状テーパ面11bのテーパ度はコンベヤーチェーン3を湾曲走行させる際の曲率に基づいて決定され、例えば小曲率で走行させるにはテーパ度を小さく、反対に大曲率で走行させるにはテーパ度を大きくする必要があるが、テーパ度を大きくした場合には、直線走行時に振れ易くなるため、要求される湾曲路の曲率と振れの程度に応じて適宜設定すればよい。
【0015】
そしてチェーン単位部材5の軸支部9間に、隣接するチェーン単位部材5の軸受部11を配置した状態で、大径凹部9bが形成された一方の軸支部9側から固定ピン15を他方の軸支部9に向って挿通してチェーン単位部材5相互を連結させる。該固定ピン15はチェーン単位部材5と同種の合成樹脂により形成するのが望ましく、その軸線長さを軸支部9の相互間隔より長く、また外径を軸支孔9aに挿嵌可能にする。
【0016】
大径凹部9b側に位置する固定ピン15の一方軸端部には一方の軸支部9における大径凹部9b内に嵌合可能な膨出部15a及び該膨出部15aから軸線方向中間部に向って軸支孔9aの軸線方向幅をおいた箇所に係合突条15bを一体形成する。該固定ピン15は隣接するチェーン単位部材5相互を連結した際に、その軸両端部は所定の軸線長さで外側へ突出して後述する内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19におけるそれぞれの係合溝17b・19bに摺接可能に係合する係合部15cを構成する。
【0017】
そしてチェーン単位部材5相互を以下のように連結して無端状のコンベヤーチェーン3に形成する。
【0018】
例えば搬送方向下手側に位置するチェーン単位部材5の軸支部9間に、後続するチェーン単位部材5の軸受部11を位置させた状態で、ほぼ連通する軸支孔9a及び軸受孔11a内に対し、大径凹部9bが形成された軸支部9側から固定ピン15を挿入して先端部側を他方の軸支部9の軸支孔9a内に支持させる。
【0019】
このとき、係合突条15bが一方の軸支部9における大径凹部9bの底面に当接して挿入が規制されるが、この状態にて更に固定ピン15を加圧して係合突条15bを弾性変形させることにより通過させて一方の軸支部9の内面に係合させる。この状態で固定ピン15の膨出部15aは大径凹部9b内に嵌合し、係合突条15bとの協働により軸支部9及び軸受部11から固定ピン15が抜け出すのを規制する。また、固定ピン15の各軸端部はそれぞれの軸支部9の外面から所定の軸線長さで突出して係合部15cを構成する。
【0020】
次に、上記のように構成されるコンベヤーチェーン3を使用した湾曲搬送コンベヤー装置1を説明すると、図1、図2及び図5に示すように、上記のように組み立てられたコンベヤーチェーン3を、内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19に夫々張設して本発明に係る湾曲チェーンコンベヤーとしての内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を構成し、これら内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を、搬送されるワークWの搬送直交方向幅より若干短い間隔をおいて同心状に配置して湾曲搬送コンベヤー装置1に構成する。
【0021】
内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19は、例えばアルミニウム材(アルミニウム合金を含む)、ステンレス材、鉄材等のように塑性変形可能な材質の型材からなり、夫々のコンベヤーチェーン3を構成するチェーン単位部材5の走行直交方向幅より若干短い間隔をおいて相対配置してなる。そして内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19における相対面の上部及び下部には長手方向(搬送方向)へ延出する被係合部としての係合溝17b・19bが、各チェーン単位部材5を連結する固定ピン15の係合部15cを摺動可能に係合する幅及び深さに形成される。なお、内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19としては、上記した金属材の他にチェーン単位部材5と同様の耐摩耗性、曲げ強度を有した合成樹脂であってもよい。そして合成樹脂材とした場合にあっては、予め加熱して所望の曲率に湾曲形成すればよい。
【0022】
そして内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19は、例えばロールベンディング機を使用して内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23におけるそれぞれの湾曲搬送路の曲率に湾曲形成する。
【0023】
なお、内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19としては、湾曲搬送路を構成する際に平板状の押出型材をロールベンディング機により所望の曲率で湾曲させる場合の他に、搬送レイアウト変更により湾曲搬送路を変更する場合には、変更前の湾曲した内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19をロールベンディング機により変更後の曲率に修正してもよい。
【0024】
相対する走行支持板17・19の搬送方向上手側には従動軸が、また下手側には電動モータ25・27に夫々連結された駆動軸(何れも図示せず)が回転可能に支持され、これら各従動軸及び駆動軸に設けられた夫々のスプロケット(図示せず)に、湾曲搬送路の内周長及び外周長に応じた長さの各コンベヤーチェーン3を無端状に張設して内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を構成する。
【0025】
即ち、各1対の走行支持板17・19間にて内周側搬送長及び外周側搬送長に応じた長さのコンベヤーチェーン3を構成する各チェーン単位部材5の係合部15cを係合溝17b・19bに係合させた状態で各チェーン単位部材5における軸支部9と軸受部11の間に形成される空隙部にそれぞれのスプロケットの歯を係合させてそれぞれのコンベヤーチェーン3を張設することにより内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を構成する。
【0026】
この状態にて往路側に位置する各コンベヤーチェーン3のチェーン単位部材5におけるワーク載置板7の下面はそれぞれの走行支持板17・19の上面に支承されて走行案内される。そしてこれら内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23はテーブル29上に、搬送されるワークWの搬送直交方向幅より若干短い間隔をおいて同心状に配置された状態で固定ブラケット31・33により固定される。
【0027】
なお、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23の搬送方向上手には搬入コンベヤー35を、また搬送方向下手側には搬出コンベヤー37を夫々接続し、搬入させるワークを所望の曲率で転向させて搬出する湾曲搬送コンベヤー装置1を構成する。
【0028】
また、内周側湾曲チェーンコンベヤー21の内周側及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23の外周側には湾曲搬送路の内周曲率及び外周曲率に応じて湾曲形成されたワーク姿勢修正部材39・41を夫々配置し、これらワーク姿勢修正部材39・41に対して搬送されるワークの内周側及び外周側に夫々摺接させることによりワークWの移送方向を湾曲方向に一致させてワークWが内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23から逸脱するのを回避させる。
【0029】
次に、湾曲搬送コンベヤー装置1によるワークWの湾曲搬送作用を説明すると、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23の電動モータ25・27を駆動すると、各内周側の走行支持板17及び外周側の走行支持板19の各コンベヤーチェーン3を、各チェーン単位部材5の係合部15cが係合溝17b・19b内を摺接しながら所要の曲率で湾曲走行させて搬入コンベヤー33から搬入されるワークWを90度の角度で転向搬送して搬出コンベヤー35上に移載させる。
【0030】
このとき、図6に示すようにそれぞれのチェーン単位部材5は固定ピン15が軸受部11における環状テーパ面11bのテーパ角度の範囲内で走行直交方向へ揺動して各コンベヤーチェーン3の湾曲走行を可能にさせる。
【0031】
また、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を等しい速度で走行駆動させてもよいが、内周側湾曲チェーンコンベヤー21と外周側湾曲チェーンコンベヤー23による搬送距離が異なるため、内周側の電動モータ25に対して外周側の電動モータ27を高速で駆動して載置されたワークWの搬送姿勢を湾曲搬送方向に一致させることができ、ワークWが内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23から逸脱するのを回避することができる。
【0032】
なお、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を異なる速度で搬送駆動する場合には、ワーク姿勢修正部材39・41は特に必要ないが、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を等しい速度で走行駆動させる場合には、図7に示すように載置されたワークW自体が搬送方向に対してある程度の長さを有しているため、内周側に対して外周側に位置するコンベヤーチェーン3の走行直交方向に対する揺動が遅れて直線状に搬送されようとして内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23から逸脱する傾向がある。
【0033】
この場合にあっては内周側湾曲チェーンコンベヤー21の内周側及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23の外周側に沿ってそれぞれ配置されたそれぞれのワーク姿勢修正部材39・41に対して直線状に搬送されようとするワークWが摺接し、ワークWの搬送姿勢を強制的に修正して方向を変化させて湾曲搬送コンベヤー装置1から逸脱するのを回避することができる。
【0034】
搬送レイアウト変更等により搬送路の曲率を変更する場合には、ロールベンディング機等により変更される湾曲路の曲率と一致するように湾曲形成された各一対の走行支持板17・19を用意し、上記と同様に各一対の走行支持板17・19間に夫々のコンベヤーチェーン3を、チェーン単位部材5の係合部15cを係合溝17b・19bに係合させて組み付ける。
【0035】
その際、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23の曲率によってはそれぞれのコンベヤーチェーン3を長くしたり、短くする必要が生じるが、この場合にあっては夫々のコンベヤーチェーン3にチェーン単位部材5を必要個数追加して搬送長を長くしたり、コンベヤーチェーン3からチェーン単位部材5を必要個数取り外して搬送長を短くして調整する。
【0036】
本実施形態は、所望の湾曲搬送路に応じた曲率の湾曲走行フレームを予め製作する必要がなく、共通部材として製作された走行支持板17・19を、構成しようとする所望の湾曲搬送路の曲率に湾曲してそれぞれの係合溝17b・19bに対し、張設されるコンベヤーチェーン3におけるチェーン単位部材5の係合部15cを摺動可能に係合することにより湾曲走行可能な内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を構成することができ、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23の製作費を低コスト化することができる。その際に、走行支持板17・19を任意の曲率で簡易に湾曲させることができ、各種の湾曲搬送路を構成することができる。
【0037】
また、搬送レイアウト変更により湾曲搬送路の曲率を変更する場合であっては、走行支持板17・19を変更される湾曲搬送路の曲率で湾曲形成することにより簡易に対応でき、搬送レイアウト変更を効率的に行うことができる。
【0038】
1.上記説明は、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23を所要の間隔をおいて同心位置に配置した2条からなる湾曲搬送コンベヤー装置1としたが、本発明は上記実施形態の内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23であればよく、幅広のコンベヤーチェーンにあっては1条構造の湾曲チェーンコンベヤーであればよい。
【0039】
2.上記説明は、ワークWの搬送路を90度の角度で転向させる湾曲チェーンコンベヤーとしたが、該湾曲チェーンコンベヤーの湾曲転向角度としては所望の任意角度であればよく、このほかに予め30度、45度、135度、又は180度等の所望の任意角度で構成し、これら角度の湾曲搬送コンベヤーを適宜組み合わせて所望の湾曲搬送路を形成することができる。また、搬送路の湾曲としては自由曲線としてもよいことは勿論である。
【0040】
3.上記説明は、チェーン単位部材5相互を連結し、軸支部9の外面から突出する固定ピン15の軸端部を係合部15cとしたが、図8に示すようにチェーン単位部材5の軸支部9の外面に係合部51を一体形成し、この係合部を走行支持板17・19の係合溝17b・19bに摺動可能に係合してコンベヤーチェーン3を湾曲走行させてもよい。
【0041】
4.上記説明は、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23をそれぞれに設けられた電動モータにより個別に同速又は内周側に対して外周側を高速で走行駆動する構造としたが、内周側湾曲チェーンコンベヤー21及び外周側湾曲チェーンコンベヤー23に単一の駆動軸を設けて1個の電動モータにより走行駆動してもよい。この場合で、内周側に対して外周側を高速で走行駆動させるには、駆動軸に変速機構を設けて1個の電動モータの駆動に伴って内周側に対して外周側を高速で走行駆動する構造としてもよい。
【0042】
5.本発明は、共通部材として形成される走行支持板17・19を使用して所望の湾曲搬送路に一致する曲率で湾曲形成した後にコンベヤーチェーンを構成する各チェーン単位部材の係合部を被係合部に摺動可能に係合して汎用性に優れた湾曲チェーンコンベヤーを構成することを特徴とするもので、搬送路の湾曲状態や、コンベヤーの条数、被係合部の形状や構造により限定されるものではない。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、共通の走行支持部材を使用してコンベヤーチェーンを所望の曲率で湾曲走行させることができ、汎用性に優れて製作費を低コスト化することができる。また、搬送レイアウト変更により湾曲搬送路の曲率が変更になったにも、簡易な作業によりレイアウト変更に対応できる。更に、相対配置された一対の走行支持板の被係合部にコンベヤーチェーンのチェーン単位部材に設けられた係合部を摺動可能に係合させることによりコンベヤーを構成することができ、製作費を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】湾曲搬送用コンベヤー装置を示す斜視図である。
【図2】図1の略体平面図である。
【図3】コンベヤーチェーンの分解斜視図である。
【図4】コンベヤーチェーンを構成するチェーン単位部材相互の連結状態を示す縦断面図である。
【図5】走行支持板に対するコンベヤーチェーンの支持状態を示す縦断面図である。
【図6】湾曲走行時におけるチェーン単位部材の揺動状態を示す横断面図である。
【図7】湾曲走行時におけるワークの姿勢制御状態を示す説明図である。
【図8】チェーン単位部材における係合部の変更実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1−湾曲走行用コンベヤー装置、3−コンベヤーチェーン、5−チェーン単位部材、9−軸支部、11−軸受部、11b−環状テーパ面、15−固定ピン、15c−係合部、17−内周側の走行支持板、17b−被係合部として係合溝、19−外周側の走行支持板、19b−被係合部として係合溝、21−内周側湾曲チェーンコンベヤー、23−外周側湾曲チェーンコンベヤー

Claims (2)

  1. 多数のチェーン単位部材相互を走行直交方向に対して揺動可能で、走行方向へ屈曲可能に連結した無端状のコンベヤーチェーンを使用したチェーンコンベヤーにおいて、
    各チェーン単位部材における走行方向の一方端部に、走行直交方向へ適宜の間隔をおいて設けられ、走行直交方向に軸線を有した軸支孔が形成された一対の軸支部と、
    各チェーン単位部材における走行方向の他方端部に、隣接するチェーン単位部材の軸支部間に遊嵌可能に設けられ、走行直交方向に軸線を有し、かつ該軸線方向の中間部内径が軸支孔に一致すると共に該軸線方向中間部から両端部側に向かって内径が増大する軸受孔を有した軸受部と、
    軸支部の軸支孔内及び軸受部の軸受孔内に対し、両軸端部が軸支部から突出した状態で挿入されて各チェーン単位部材相互を連結する固定ピンと、
    連結された各チェーン単位部材の走行直交方向両端側にてチェーンコンベヤーの湾曲走行路に沿ってそれぞれ配置され、相対面の上部及び下部の少なくとも一方には走行方向へ延び、固定ピンの軸線方向両端部を係合して摺動可能に支持する係合溝が設けられた一対の走行支持板と、
    を備えた湾曲チェーンコンベヤー。
  2. 多数のチェーン単位部材相互を走行直交方向に対して揺動可能で、走行方向へ屈曲可能に連結した無端状のコンベヤーチェーンを使用したチェーンコンベヤーにおいて、
    各チェーン単位部材における走行方向の一方端部に、走行直交方向へ適宜の間隔をおいて設けられ、走行直交方向に軸線を有した軸支孔が形成された一対の軸支部と、
    各チェーン単位部材における走行方向の他方端部に、隣接するチェーン単位部材の軸支部間に遊嵌可能に設けられ、走行直交方向に軸線を有し、かつ該軸線方向の中間部内径が軸支孔に一致すると共に該軸線方向中間部から両端部側に向かって内径が増大する軸受孔を有した軸受部と、
    軸支部の軸支孔内及び軸受部の軸受孔内に挿入され、各チェーン単位部材相互を連結する固定ピンと、
    軸支部及び軸受部にいずれか一方にて走行直交方向へ突出するように設けられる突出部と、
    連結された各チェーン単位部材の走行直交方向両端側にてチェーンコンベヤーの湾曲走行路に沿ってそれぞれ配置され、相対面の上部及び下部の少なくとも一方には走行方向へ延び、突出部を係合して摺動可能に支持する係合溝が設けられた一対の走行支持板と、
    を備えた湾曲チェーンコンベヤー。
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