JP2018167669A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018167669A
JP2018167669A JP2017065721A JP2017065721A JP2018167669A JP 2018167669 A JP2018167669 A JP 2018167669A JP 2017065721 A JP2017065721 A JP 2017065721A JP 2017065721 A JP2017065721 A JP 2017065721A JP 2018167669 A JP2018167669 A JP 2018167669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
virtual image
information
vehicle
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017065721A
Other languages
English (en)
Inventor
中村 崇
Takashi Nakamura
崇 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Seiki Co Ltd filed Critical Nippon Seiki Co Ltd
Priority to JP2017065721A priority Critical patent/JP2018167669A/ja
Publication of JP2018167669A publication Critical patent/JP2018167669A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】複数の虚像の各々を異なる対象に合わせて重畳表示し易いヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置は、車両のフロントガラス2に画像を表す表示光を投射することで、車幅方向に並ぶ第1虚像V1及び第2虚像V2を表示する。ヘッドアップディスプレイ装置は、表示光を射出する表示器と、表示光のうち第1虚像V1に対応する第1表示光を受ける第1スクリーンと、表示光のうち第2虚像V2に対応する第2表示光を受ける第2スクリーンと、第1スクリーン及び第2スクリーンの少なくとも一方を回転させることで、第1虚像V1及び第2虚像V2の少なくとも一方の表示角度を調整する駆動制御部と、を備える。駆動制御部は、第1スクリーンを回転させることで第1虚像V1の表示角度を調整し、第2スクリーンを回転させることで第2虚像V2の表示角度を調整してもよい。【選択図】図2

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来から、車両のフロントガラス(透光部材)に画像を表す表示光を投射することで、その画像の虚像をユーザに視認させるヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)装置が提案されている。この種のHUD装置によって、フロントガラス等の透光部材越しに見える風景に重畳させて各種情報を表示し、AR(Augmented Reality)を実現することが行われている。
例えば、特許文献1には、複数の虚像を表示可能なHUD装置が開示されている。このHUD装置は、第一の液晶表示器からの第一の表示光と、第二の液晶表示器からの第二の表示光とをハーフミラーで合成することで、立体感のある虚像を表示可能としたものである。
特許第4831474号公報
例えば、ある虚像を現在の走行車線(実景)に重畳表示させ、他の虚像を現在の走行車線から分岐した分岐車線(実景)に重畳表示させたい場合がある。この場合、走行車線の路面の傾斜と、分岐車線の路面の傾斜との差がある程度開くと、表示される複数の虚像同士の相対位置が固定となる特許文献1に係るHUD装置の構成では、実景に合わせた良好なARを実現しづらい。このように、複数の虚像を異なる対象に重畳表示させたい場合、各対象に合うように虚像を表示するという点で改良の余地がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複数の虚像の各々を異なる対象に合わせて重畳表示し易いヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
車両に搭載され、透光部材に画像を表す表示光を投射することで、前記透光部材を透かして見える風景に重畳表示される前記画像の虚像として、前記車両の車幅方向に並ぶ第1虚像及び第2虚像を表示することが可能なヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記表示光を射出する表示器と、
前記表示器から射出された前記表示光のうち、前記第1虚像に対応する第1表示光を受ける第1受光部と、
前記表示器から射出された前記表示光のうち、前記第2虚像に対応する第2表示光を受ける第2受光部と、
前記第1受光部及び前記第2受光部の少なくとも一方を回転させることで、前記第1虚像及び前記第2虚像の少なくとも一方の表示角度を調整する駆動制御部と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の虚像の各々を異なる対象に合わせて重畳表示し易い。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の車両への搭載態様を示す図である。 (a)は、車両のフロントガラス越しに見える第1及び第2路面に重畳表示される第1及び第2虚像を示した模式図であり、(b)は、第1及び第2路面の勾配角などを説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成を説明するための概略側面図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置などを示すブロック図である。 (a)及び(b)は、回転駆動される第1及び第2スクリーンを説明するための模式図である。 表示角度調整処理の一例を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る表示装置を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(HUD:Head-Up Display)装置100は、図1に示すように、例えば、車両1のダッシュボード3内に収納される。HUD装置100は、車両1のフロントガラス2(ウインドシールド)に表示光Lを投射することで、表示光Lが表す画像を虚像としてフロントガラス2の前方に表示する。表示光Lが表す画像は、車両1に登場したユーザ4(主に運転者)に、車両1に関する各種情報(以下、車両情報)を表示する。なお、車両情報は、車両1自体の情報のみならず、車両1の外部情報も含む。
この実施形態では、表示光Lは、第1表示光L1と第2表示光L2とを含む。フロントガラス2は、第1及び第2表示光L1、L2をユーザ4側に向けて反射させることでアイボックスEbを生成する。ユーザ4は、その視点をアイボックスEb内におくことで、フロントガラス2の前方に第1表示光L1に応じた第1虚像V1と、第2表示光L2に応じた第2虚像V2とを視認することができる。
図1及び図2(a)に示すように、HUD装置100は、第1表示領域A1内に第1虚像V1を表示し、第2表示領域A2内に第2虚像V2を表示する。この実施形態では、図2(a)に示すように、ユーザ4から見て、第1表示領域A1は、第2表示領域A2と車両2の車幅方向に並び、第2表示領域A2よりも右側に位置する。なお、図2(a)では、第1表示領域A1、第2表示領域A2の各々を、点線で台形状に表したが、これは第1虚像V1と第2虚像V2とが鉛直方向から傾斜して表示されている状態を、遠近感を考慮して模式的に示したものである。後述する傾斜角αと傾斜角β(図5(b)参照)が小さくなればなるほど、第1表示領域A1と第2表示領域A2とは矩形状に形成され、第1虚像V1と第2虚像V2とは、鉛直方向に向かって立ち上がるように表示されることになる。
第1表示領域A1は、ユーザ4から見て仮想的に設定される領域であって、第1虚像V1を表示可能な範囲をいう。第2表示領域A2は、ユーザ4から見て仮想的に設定される領域であって、第2虚像V2を表示可能な範囲をいう。例えば、第1表示領域A1及び第2表示領域A2は、アイボックスEbから前方方向(車両1の進行方向)に、数m〜数十m離れた位置に設定されている。第1虚像V1は、図2(a)に示すように、第1路面R1に沿って表示される車両1の経路(第1経路)を示す記号である。すなわち、第1虚像V1は、実景である第1路面R1に関連付けて表示される。第2虚像V2は、図2(a)に示すように、第2路面R2に沿って表示される車両1の経路(第2経路)を示す記号である。すなわち、第2虚像V2は、実景である第2路面R2に関連付けて表示される。第1路面R1は、車両1の現在の走行車線における前方路面であり、第2路面R2は、現在の走行車線から分岐する分岐路の前方路面である。
以下では、構成の理解を容易にするため、車両1の幅方向に延びる軸をX方向、車両1の高さ方向をY方向、車両1の前後方向をZ方向とした、XYZ平面を用いて適宜各部を説明する。なお、図中において、XYZの各方向を示した矢印の向く方向を「+」方向、その反対方向を「−」方向とする。
HUD装置100は、図3、図4に示すように、表示器10と、第1〜第3平面鏡21〜23と、第1及び第2スクリーン31,32と、凹面鏡40と、第1及び第2駆動部51,52と、これらを収容する筐体60と、制御部70と、を備える。まず、図3に示した各部について説明する。
表示器10は、表示光Lを生成・射出するものであり、例えば、DMD(Digital Micro mirror Device)やLCOS(Liquid Crystal On Silicon)などの反射型表示デバイスを用いたプロジェクタなどからなる。表示器10は、制御部70の制御の下で生成した表示光Lを第1平面鏡21に向けて射出する。表示光Lは、第1虚像V1に対応する第1表示光L1と、第2虚像V2に対応する第2表示光L2とを含む。具体的には、表示器10は、制御部70の制御のもとで、第1平面鏡21を介して、第1スクリーン31に第1表示光L1が照射されるように、且つ、第2スクリーン32に第2表示光L2が照射されるように表示光Lを生成し、射出する。
第1平面鏡21は、例えばコールドミラーからなり、表示器10からの表示光Lの光路上に傾いて配置される。表示器10からの表示光Lは、第1平面鏡21で反射し、第1及び第2スクリーン31,32へと向かう。
第1スクリーン31は、例えば、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、拡散板等の透過型スクリーンから構成される。第1スクリーン31は、図5(a)に示すように、長方形板状をなし、その下端部に設けられた回転軸AX1を中心に回転可能に構成されている。回転軸AX1は、X軸と平行に設定されている。
第2スクリーン32は、例えば、第1スクリーン31と同様の透過型スクリーンから構成される。第2スクリーン32は、図5(a)に示すように、長方形板状をなし、その下端部に設けられた回転軸AX2を中心に回転可能に構成されている。回転軸AX2は、X軸と平行に設定されている。
表示光Lのうち第1スクリーン31に投射される第1表示光L1は、第1スクリーン31の表示面31aにおいて第1画像I1として表示される(結像する)。第1画像I1は、第1虚像V1に対応する。また、表示面31aは、第1表示領域A1に対応する。表示光Lのうち第2スクリーン32に投射される第2表示光L2は、第2スクリーン32の表示面32aにおいて第2画像I2として表示される(結像する)。第2画像I2は、第2虚像V2に対応する。また、表示面32aは、第2表示領域A2に対応する。
第1スクリーン31と第2スクリーン32とは、所定の間隔を空けて、車両1の車幅方向(X方向)に並ぶように設けられている。当該間隔は、第1スクリーン31と第2スクリーン32の各々の回転動作が干渉しないように設定されている。
第2平面鏡22は、第1スクリーン31からの第1表示光L1と第2スクリーン32からの第2表示光L2とを(つまり、第1表示光L1及び第2表示光L2を含む表示光Lを)、第3平面鏡23に向けて反射させる。第3平面鏡23は、第2平面鏡22からの表示光Lを凹面鏡40に向けて反射させる。第2平面鏡22及び第3平面鏡23は、各々、例えばコールドミラーから構成されている。なお、この実施形態では、表示光Lの光路を折り返す平面鏡として、第1〜第3平面鏡21〜23の3枚を用いているが、平面鏡は1枚以上であればよい。平面鏡を何枚用いるかや、どのように表示光Lの光路を折り返すかは、設計に応じて適宜変更可能である。
凹面鏡40は、第3平面鏡23からの表示光Lを拡大しつつ、フロントガラス2に向けて反射させる。これにより、ユーザ4に視認される虚像(第1虚像V1、第2虚像V2)は、第1及び第2スクリーン31,32に表示されている画像(第1画像I1、第2画像I2)が拡大されたものとなる。
筐体60は、合成樹脂や金属により遮光性を有して箱状に形成されている。筐体60には、表示光Lの光路を確保する開口部が設けられ、この開口部を塞ぐように透光性カバー61が取り付けられている。透光性カバー61は、アクリル等の透光性樹脂から形成されている。
凹面鏡40で反射した表示光Lは、透光性カバー61を透過して、フロントガラス2へと向かう。このようにして、HUD装置100からフロントガラス2に向けて表示光Lが射出される。この表示光Lがフロントガラス2で反射することで、ユーザ4から見てフロントガラス2の前方に虚像(第1虚像V1、第2虚像V2)が表示される。
なお、凹面鏡40は、図示しないアクチュエータにより、回転移動または平行移動可能に設けられていてもよい。例えば、凹面鏡40が、図3における時計回り・反時計回りに回転可能に設けられ、凹面鏡40が回転して表示光Lの反射角が変更されることで、虚像(第1虚像V1、第2虚像V2)の表示位置(高さ)が調整可能となっていてもよい。当該調整は、図示しない操作部からのユーザ操作や、図示しない視点検出手段が検出した視認者の視点位置に応じて、制御部70の制御の下で実行されればよい。
続いて、主に図4を参照して、HUD装置100の制御構成を説明する。
第1駆動部51は、例えば、ステッピングモータ、DC(Direct Current)モータ等からなるモータと、当該モータ用のドライバと、当該モータの回転力を第1スクリーン31に伝達する伝達機構とを備える。第1駆動部51は、制御部70による制御のもとで、回転軸AX1を中心に第1スクリーン31を回転させる。第1駆動部51により、第1スクリーン31の傾斜角α(図5(b))が調整可能となっている。傾斜角αは、例えば、垂直方向を0°として、図5(b)における時計周りに増加するように設定されている。この実施形態では、傾斜角αは「0°≦α<90°」の範囲で調整可能となっている。傾斜角αに応じて、第1表示領域A1に表示される第1虚像V1も傾斜する。
第2駆動部52は、例えば、ステッピングモータ、DCモータ等からなるモータと、当該モータ用のドライバと、当該モータの回転力を第2スクリーン32に伝達する伝達機構とを備える。第2駆動部52は、制御部70による制御のもとで、回転軸AX2を中心に第2スクリーン32を回転させる。第2駆動部52により、第2スクリーン32の傾斜角β(図5(b))が調整可能となっている。傾斜角βは、例えば、垂直方向を0°として、図5(b)における時計周りに増加するように設定されている。この実施形態では、傾斜角βは「0°≦β<90°」の範囲で調整可能となっている。傾斜角βに応じて、第2表示領域A2に表示される第2虚像V2も傾斜する。
制御部70は、HUD装置100の全体動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)71と、記憶部72と、ビデオメモリ73と、図示しない表示制御部(グラフィックコントローラ)と、I/F(InterFace)74と、を備える。
制御部70(CPU71)は、I/F74を介して、車両1内に配設された後述の状況解析部90と、例えばCAN(Controller Area Network)などにより通信が可能となっている。また、HUD装置100には、電源が接続されており、例えば、車両1のイグニッションのオンに伴って制御部70への動作電力が供給される。なお、制御部70の一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用回路によって構成されていてもよい。
記憶部72は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されている。ROMは、動作プログラム(後述の表示角度調整処理を実行するためのプログラムなど)や固定データを予め記憶する。RAMは、各種の演算結果などを一時的に記憶する。例えば、RAMには、後述の表示角度調整処理における判別結果や決定結果を示すデータなどが記憶される。
ビデオメモリ73は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等から構成され、表示器10に表示させる画像のデータ(画像データ)を記憶する。
CPU71は、記憶部72のROMから読み出した動作プログラムや固定データを用いて、HUD装置100の全体動作を制御するための処理を実行する。このときには、CPU71がROMから固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU71が記憶部72のRAMに各種データを書き込んで一時記憶させるデータ書込動作、CPU71がRAMに一時記憶されている各種データを読み出すデータ読出動作、CPU71がI/F74を介して制御部70の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU71がI/F74を介して制御部70の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
また、CPU71は、表示制御部を介して、ビデオメモリ73に記憶された画像データに基づき、表示器10の表示制御(表示光Lの生成制御)を行う。表示制御部は、CPU71からの表示制御指令などに基づき、表示器10における表示動作の制御内容を決定する。例えば、表示制御部は、表示器10からの表示光Lにより第1スクリーン31に表示される第1画像I1や、第2スクリーン32に表示される第2画像I2の切換タイミングを決定することなどにより、各種の表示を実行させるための制御を行う。つまり、CPU71は、表示制御部を介して、第1画像I1が表示されることにより視認可能となる第1虚像V1と、第2画像I2が表示されることにより視認可能となる第2虚像V2との表示制御を行う。
この実施形態では、CPU71(及び表示制御部)によって動作制御される表示器10は、図5(a)に示すように、第1スクリーン31と第2スクリーン32との隙間に対応する領域Cに、表示光Lが照射されないように表示光Lを生成する。この際、第1スクリーン31においては、第1画像I1が表示される部分よりも、第1スクリーン31の外縁部に当たる光(第1スクリーン31に到達する表示光Lのうち、第1画像I1として表示される第1表示光L1以外の光)を減光することが好ましい。また、第2スクリーン32においては、第2画像I2が表示される部分よりも、第2スクリーン32の外縁部に当たる光(第2スクリーン32に到達する表示光Lのうち、第2画像I2として表示される第2表示光L2以外の光)を減光することが好ましい。このようにすることで、第1スクリーン31と第2スクリーン32の境界部分に発生する影(結果的に虚像として視認される影)を低減することができ、影が表示されることによるユーザ4の違和感を低減することができる。また、第1画像I1及び第2画像I2の表示コントラストを高めることができ、結果的に視認される、第1虚像V1及び第2虚像V2の表示コントラストを高めることができる。
また、CPU71は、後述の状況解析部90から取得した傾斜情報G(後述する相対角γ1及びγ2を示す情報。図2(b)参照)に基づき、第1スクリーン31の傾斜角αと、第2スクリーン32の傾斜角βを調整する。具体的には、CPU71は、取得した相対角γ1に応じて目標となる傾斜角αを算出し、算出した傾斜角αだけ第1スクリーン31が傾くように、第1駆動部51を介して第1スクリーン31を回転駆動する。また、CPU71は、取得した相対角γ2に応じて目標となる傾斜角βを算出し、算出した傾斜角βだけ第2スクリーン32が傾くように、第2駆動部52を介して第2スクリーン32を回転駆動する。詳しくは後述する。
HUD装置100の構成は以上である。続いて、HUD装置100の制御部70と通信を行う状況解析部90について説明する。車両1内においては、HUD装置100と状況解析部90とを備えて車両用表示システムが構成される。
状況解析部90は、車両1内に配設され、傾斜情報算出部91と、無線通信部92と、地図情報取得部93と、傾き検出部94と、前方撮像部95と、を有する。
傾斜情報算出部91は、CPU、ROM、RAM等から構成され、取得可能な第1通信情報D1、第2通信情報D2、ナビゲーション情報D3、自車姿勢情報D4、及び前方撮像情報D5の少なくともいずれかに基づいて、傾斜情報Gを算出(推定)する。各種情報については、以下で適宜説明する。
無線通信部92は、アンテナ、高周波回路等を備え、路車間通信と車車間通信との少なくともいずれかを行う。
路車間通信を行う無線通信部92は、インフラストラクチャーとして設置された路側無線装置を介して、第1通信情報D1を受信する。例えば、無線通信部92は、交通管制用の基地局(例えば、安全運転支援システム(DSSS:Driving Safety Support Systems)の基地局)から、路側無線装置を介して、第1通信情報D1を取得する。第1通信情報D1には、道路形状情報(各種道路の勾配角を示す「勾配情報」を含む。その他、車線、道路の幅員、交差点、カーブ、分岐路に関する情報等)が含まれている。勾配情報により、図2(b)に示すように、第1路面R1の勾配角θ1と、第2路面R2の勾配角θ2の各々が把握可能となっている。図2(b)に示すように、勾配角θ1は、水平面と第1路面R1とのなす角を示し、勾配角θ2は、水平面と第2路面R2とのなす角を示す。なお、図2(b)は、第1路面R1に比べて第2路面R2の勾配が急である(傾きが大きい)例を模式的に示したものである。路車間通信を行う無線通信部92は、第1通信情報D1を傾斜情報算出部91に供給する。
車車間通信を行う無線通信部92は、例えば、車両1(以下、自車1とも呼ぶ)の前方車両と無線通信を行い、第2通信情報D2を受信する。この場合、自車1と、その前方車両とは、同一の規格に準拠する無線通信が可能であり、互いに既知の手法によりペアリングされている。無線通信部92は、例えば、第2通信情報D2として前方車両の姿勢(傾き)情報を受信し、受信した第2通信情報D2を傾斜情報算出部91に供給する。傾斜情報算出部91は、第2通信情報D2に基づき、前方車両が第1路面R1に存在すれば第1路面R1の勾配角θ1を推定でき、前方車両が第2路面R2に存在すれば、第2路面R2の勾配角θ2を推定できる。
地図情報取得部93は、例えば公知のナビゲーションシステムから構成され、人工衛星などから受信したGPS(Global Positioning System)信号に基づいて車両1の位置を算出するGPSコントローラと、地図データを記憶する記憶部とを有する。地図情報取得部93は、GPSコントローラからの位置情報に基づいて、現在位置近傍の地図データを記憶部から読み出し、ユーザ4(主に運転者)により設定された目的地までの案内経路を決定する。地図データでは、道路形状情報(各種道路の勾配角を示す「勾配情報」を含む。その他、車線、道路の幅員、交差点、カーブ、分岐路に関する情報等)が位置情報と対応付けられている。地図情報取得部93は、GPSコントローラからの位置情報に応じた道路形状情報(ここでは、特に自車1近傍の勾配情報)や、現在の自車1の位置及び決定した案内経路に関する情報をナビゲーション情報D3として傾斜情報算出部91に供給する。
傾き検出部94は、例えばジャイロセンサから構成され、自車1の傾き角γを検出し、傾き角γを示す自車姿勢情報D4を傾斜情報算出部91に供給する。傾き角γは、図2(b)に示すように、水平面と自車1とのなす角を示す。
傾斜情報算出部91は、無線通信部92から取得可能な第1通信情報D1、第2通信情報D2、及び、ナビゲーション情報D3の少なくともいずれかに基づいて、第1路面R1の勾配角θ1と、第2路面R2の勾配角θ2とを含む勾配情報を取得する。また、傾斜情報算出部91は、傾き検出部94から傾き角γを示す自車姿勢情報D4を取得する。そして、傾斜情報算出部91は、自車1に対する第1路面R1の相対角γ1(図2(b)参照)を、勾配角θ1から傾き角γを減算することにより算出(推定)する。また、傾斜情報算出部91は、自車1に対する第2路面R2の相対角γ2(図2(b)参照)を、勾配角θ2から傾き角γを減算することにより算出(推定)する。傾斜情報算出部91は、このように算出した相対角γ1及びγ2を示す傾斜情報Gを、HUD装置100の制御部70に供給する。
なお、傾斜情報算出部91は、次に述べる前方撮像部95からの前方撮像情報D5に基づいて、相対角γ1及びγ2を示す傾斜情報Gを推定してもよい。
前方撮像部95は、例えば、自車1の前方風景を撮像する撮像手段(ステレオカメラなど)や、撮像手段による撮像により得た撮像画像を解析する画像解析部や、被写体との距離を測定する距離センサ等から構成されている。前方撮像部95は、撮像画像をパターンマッチング法などの公知の手法により解析することで、自車1の前方における各種対象を検出する。そして、前方撮像部95は、検出した各種対象に関する情報である前方撮像情報D5を、傾斜情報算出部91に供給する。前方撮像情報D5は、道路上の物体に関する情報(先行車や障害物)や、道路形状情報(前方道路の傾斜を含む。その他、車線、道路の幅員、交差点、カーブ、分岐路に関する情報等)などである。ここで、前方撮像情報D5により得られる前方道路の傾斜は、自車1に搭載された撮像手段により得られる撮像画像に基づくものであるため、前記のように、傾き検出部94から取得可能な傾き角γ(自車姿勢情報D4)を用いなくともよくなる。したがって、傾斜情報算出部91は、傾き角γを考慮した演算を行わずに、前方撮像部95から取得した前方撮像情報D5に基づき、相対角γ1及びγ2を示す傾斜情報Gを推定することもできる。
以上のようにして、傾斜情報算出部91は、無線通信部92からの第1通信情報D1又は第2通信情報D2と、地図情報取得部93からのナビゲーション情報D3と、傾き検出部94からの自車姿勢情報D4とに基づき、傾斜情報Gを算出(推定)する。あるいは、傾斜情報算出部91は、前方撮像部95からの前方撮像情報D5かに基づいて傾斜情報Gを算出(推定)する。そして、傾斜情報算出部91は、傾斜情報Gを制御部70に供給する。
なお、傾斜情報算出部91は、第1通信情報D1、第2通信情報D2、又はナビゲーション情報D3に含まれる勾配情報(勾配角θ1、勾配角θ2)と、自車姿勢情報D4が示す傾き角γと、前方撮像情報D5に含まれる前方道路の傾斜情報とのうち、任意の複数の情報(値)を用いて、傾斜情報Gを推定してもよい。例えば、各種情報から得られる値に重み付けを考慮して所定の演算(各種情報による傾斜情報Gの推定精度に応じた重み付け平均など)を行うことで、傾斜情報Gを推定してもよい。また、状況解析部90は、ソナー、超音波センサ、ミリ波レーダなどの前方対象物検出手段を有し、傾斜情報算出部91は、傾斜情報Gを推定する際に、当該検出手段が検出した情報を用いてもよい。
また、傾斜情報算出部91は、HUD装置100の制御部70の機能として実現されてもよい。つまり、制御部70が、無線通信部92からの第1通信情報D1又は第2通信情報D2と、地図情報取得部93からのナビゲーション情報D3と、傾き検出部94からの自車姿勢情報D4とに基づき、傾斜情報Gを算出(推定)する。あるいは、傾斜情報算出部91は、前方撮像部95からの前方撮像情報D5に基づいて傾斜情報Gを算出(推定)するようにしてもよい。また、傾斜情報算出部91の一部の機能が、HUD装置100の制御部70の機能として実現されてもよい。
HUD装置100に傾斜情報Gを送信する状況解析部90の説明は以上である。続いて、HUD装置100の制御部70(CPU71)により実行される表示角度調整処理の一例を、図6を参照して説明する。表示角度調整処理は、例えば、車両1のイグニッションのオン期間内に継続して、所定の周期で実行される。
(表示角度調整処理)
まず、制御部70は、傾斜情報算出部91から傾斜情報Gを取得する。つまり、傾斜情報Gが示す自車1に対する第1路面R1の相対角γ1と、自車1に対する第2路面R2の相対角γ2とを取得する(ステップS1)。
続いて、制御部70は、ステップS1で取得した相対角γ1(今回値)と、RAMに一時的に記憶した前回の相対値γ1(前回値)との差の絶対値が、予めROM内に記憶した所定値よりも大きいか否かを判別する(ステップS2)。このステップS2の処理は、微細な車両1の振動などに応じて第1虚像V1の表示角度が変化し、表示が不安定になることを抑制するために設けられている。当該所定値は、実験などにより求めた適切な値を採用すればよい。
相対角γ1の前回値と今回値との差(絶対値)が、所定値よりも大きい場合(ステップS2;Yes)、制御部70は、ステップS1で取得した相対角γ1に応じて、第1スクリーン31の傾斜角αを調整する(ステップS3)。具体的には、制御部70は、取得した相対角γ1に応じて目標となる傾斜角αを算出し、算出した傾斜角αだけ第1スクリーン31が傾くように、第1駆動部51を介して第1スクリーン31を回転駆動する。例えば、制御部70は、α=90°−γ1という式や、α=90°−(γ1+k1)という式(k1:定数)に基づいて、傾斜角αを算出する。ここで、定数k1を用いる理由は、取得した相対角γ1が0°である場合、定数k1を設けないと、傾斜角αが90°となり、第1表示光L1を良好に第1スクリーン31に結像させることが困難となる可能性があるためである。
ステップS3の実行後や、ステップS2でNoと判別した場合、制御部70は、ステップS1で取得した相対角γ2(今回値)と、RAMに一時的に記憶した前回の相対角γ2(前回値)との差の絶対値が、予めROM内に記憶した所定値よりも大きいか否かを判別する(ステップS4)。このステップS4の処理は、微細な車両1の振動などに応じて第2虚像V2の表示角度が変化し、表示が不安定になることを抑制するために設けられている。当該所定値は、実験などにより求めた適切な値を採用すればよい。
相対角γ2の前回値と今回値との差(絶対値)が、所定値よりも大きい場合(ステップS4;Yes)、制御部70は、ステップS1で取得した相対角γ2に応じて、第2スクリーン32の傾斜角βを調整する(ステップS5)。具体的には、制御部70は、取得した相対角γ2に応じて目標となる傾斜角βを算出し、算出した傾斜角βだけ第2スクリーン32が傾くように、第2駆動部52を介して第2スクリーン32を回転駆動する。例えば、制御部70は、β=90°−γ2という式や、β=90°−(γ2+k2)という式(k2:定数)に基づいて、傾斜角βを算出する。ここで、定数k2を用いる理由は、取得した相対角γ2が0°である場合、定数k2を設けないと、傾斜角βが90°となり、第2表示光L2を良好に第2スクリーン32に結像させることが困難となる可能性があるためである。表示角度調整処理の説明は以上である。
(1)以上に説明したHUD装置100は、車両1に搭載され、フロントガラス2(透光部材の一例)に画像を表す表示光Lを投射することで、フロントガラス2を透かして見える前方風景(風景の一例)に重畳表示される前記画像の虚像として、車両1の車幅方向に並ぶ第1虚像V1及び第2虚像V2を表示することが可能である。HUD装置100は、表示光Lを射出する表示器10と、表示器10から射出された表示光Lのうち、第1虚像V1に対応する第1表示光L1を受ける第1スクリーン31(第1受光部の一例)と、表示器10から射出された表示光Lのうち、第2虚像V2に対応する第2表示光L2を受ける第2スクリーン32(第2受光部の一例)と、第1スクリーン31及び第2スクリーン32の各々を独立して回転させる駆動制御部(例えば、第1駆動部51、第2駆動部52、及び制御部70)と、を備える。駆動制御部は、第1スクリーン31を回転させることで第1虚像V1の表示角度を調整し、第2スクリーン32を回転させることで第2虚像V2の表示角度を調整する。
このHUD装置100によれば、複数の虚像(第1虚像V1、第2虚像V2)の各々を異なる対象(例えば、第1路面R1、第2路面R2)に合わせて重畳表示することができる。
(2)具体的には、駆動制御部は、前方風景のうち、第1虚像V1が重畳表示される第1路面R1(第1対象の一例)と第2虚像V2が重畳表示される第2路面R2(第2対象の一例)の傾斜を示す傾斜情報Gを取得又は算出し、傾斜情報Gに基づき、第1スクリーン31を回転させることで第1虚像V1の表示角度を第1路面R1の傾斜に合わせて調整し、第2スクリーン32を回転させることで第2虚像V2の表示角度を第2路面R2の傾斜に合わせて調整する。
(3)また、第1スクリーン31及び第2スクリーン32の各々は、透過型スクリーンであり、車両1の車幅方向に並ぶように配置されていている。
(4)また、表示器10は、第1スクリーン31と第2スクリーン32の隙間に対応する領域Cに、表示光Lが照射されないように表示光Lを射出してもよい。こうすれば、第1スクリーン31と第2スクリーン32の境界部分に発生する影(結果的に虚像として視認される影)を低減することができ、影が表示されることによるユーザ4の違和感を低減することができる。
(5)また、駆動制御部は、第1通信情報D1(路車間通信により得た情報)と、第2通信情報D2(車車間通信により得た情報)と、ナビゲーション情報D3と、自車姿勢情報D4(車両1の姿勢を示す情報)と、前方撮像情報D5(前方風景の撮像情報)との少なくともいずれかに基づいて傾斜情報Gを取得又は算出する。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
以上では、第1スクリーン31及び第2スクリーン32の各々を独立して回転させる例を説明したが、これに限られない。駆動制御部(例えば、第1駆動部51、第2駆動部52、及び制御部70)は、第1スクリーン31(第1受光部の一例)及び第2スクリーン32(第2受光部の一例)の少なくとも一方を回転させることで、第1虚像V1及び第2虚像V2の少なくとも一方の表示角度を調整可能であってもよい。こうした場合、制御部70は、相対角γ1及びγ2の少なくとも一方を示す傾斜情報Gを取得できればよい。例えば、第1スクリーン31が回転不能な構成を採用し(つまり、第1虚像V1の表示角度が調整できない構成とし)、第2スクリーン32を回転させることで第2虚像V2の表示角度を第2路面R2の傾斜に合わせて調整する構成を採用してもよい。また、第2スクリーン32が回転不能な構成を採用し(つまり、第2虚像V2の表示角度が調整できない構成とし)、第1スクリーン31を回転させることで第1虚像V1の表示角度を第1路面R1の傾斜に合わせて調整するようにしてもよい。
このように、第1虚像V1及び第2虚像V2の少なくとも一方の虚像の表示角度さえ調整できれば、複数の虚像の重畳対象のうち傾斜の変化が大きくなると想定される対象(例えば、走行車線に対応する第1路面R1に比べて、傾斜の変化が大きいと想定される分岐路に対応する第2路面R2)に合わせて、虚像を重畳表示することができるため、結果的に、複数の虚像の各々を異なる対象に合わせて重畳表示し易くなる。
以上では、第1表示光L1を受ける第1受光部を第1スクリーン31とし、第2表示光L2を受ける第2受光部を第2スクリーン32とした例を示したが、これに限られない。第1受光部及び第2受光部の各々は、角度調整可能な平面鏡であってもよい。また、表示器10は、第1受光部及び第2受光部の各々に対応するように、2つ設けられていてもよい。また、以上では、表示器10がプロジェクタからなる例を示したが、表示器10は、液晶ディスプレイ、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイなどから構成してもよい。
以上では、第1虚像V1の重畳対象を第1路面R1とし、第2虚像V2の重畳対象を第2路面R2とした例を示したが、重畳対象は任意である。重畳対象は、路面(道路)に限られず、標識、建物、前方車両などであってもよい。また、第1虚像V1、第2虚像V2は、経路を表す記号に限らず、形状、態様、表示目的は任意である。第1虚像V1、第2虚像V2は、文字、図形、記号などを表してもよいし、各種の警告表示を目的としたものであってもよい。
以上に示した角度(α、β、γ、γ1、γ2、θ1、θ2)の基準の取り方は、あくまで一例であり、複数の虚像(第1虚像V1、第2虚像V2)の各々を異なる対象に合わせて重畳表示するという目的が達成することができる限りにおいては、任意である。また、当該目的を達成することができれば、表示角度調整処理を構成する各処理は任意であり、処理の順序を変更したり、処理を省略(例えば、ステップS2、S4の判別処理を省略)したりしてもよい。
また、表示光Lの投射対象(透光部材)は、車両1のフロントガラス2に限定されず、板状のハーフミラー、ホログラム素子等により構成されるコンバイナであってもよい。
また、HUD装置100が搭載される車両1の種類は限定されず、自動四輪車や、自動二輪車など、様々車両に適用可能である。
また、前記の動作プログラムは、予め記憶部72のROMに記憶されているものとしたが、着脱自在の記録媒体により配布・提供されてもよい。また、動作プログラムは、HUD装置100と接続された他の機器からダウンロードされるものであってもよい。また、HUD装置100は、他の機器と電気通信ネットワークなどを介して各種データの交換を行うことにより前記の動作プログラムに従う各処理を実行してもよい。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100…ヘッドアップディスプレイ装置
10…表示器
21〜23…第1〜第3平面鏡
31…第1スクリーン(第1受光部の一例)
32…第2スクリーン(第2受光部の一例)
40…凹面鏡
51…第1駆動部、52…第2駆動部、70…制御部(駆動制御部の一例)
90…状況解析部
91…傾斜情報算出部、G…傾斜情報
92…無線通信部、D1…第1通信情報、D2…第2通信情報
93…地図情報取得部、D3…ナビゲーション情報
94…傾き検出部、D4…自車姿勢情報
95…前方撮像部、D5…前方撮像情報
L …表示光
L1…第1表示光、I1…第1画像、V1…第1虚像、A1…第1表示領域
L2…第2表示光、I2…第2画像、V2…第2虚像、A2…第2表示領域
R1…第1路面(第1対象の一例)、R2…第2路面(第2対象の一例)
1…車両、2…フロントガラス、3…ダッシュボード、4…ユーザ

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、透光部材に画像を表す表示光を投射することで、前記透光部材を透かして見える風景に重畳表示される前記画像の虚像として、前記車両の車幅方向に並ぶ第1虚像及び第2虚像を表示することが可能なヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記表示光を射出する表示器と、
    前記表示器から射出された前記表示光のうち、前記第1虚像に対応する第1表示光を受ける第1受光部と、
    前記表示器から射出された前記表示光のうち、前記第2虚像に対応する第2表示光を受ける第2受光部と、
    前記第1受光部及び前記第2受光部の少なくとも一方を回転させることで、前記第1虚像及び前記第2虚像の少なくとも一方の表示角度を調整する駆動制御部と、を備える、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記駆動制御部は、前記第1受光部及び前記第2受光部の各々を独立して回転させ、前記第1受光部を回転させることで前記第1虚像の表示角度を調整し、前記第2受光部を回転させることで前記第2虚像の表示角度を調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記駆動制御部は、
    前記風景のうち、前記第1虚像が重畳表示される第1対象と前記第2虚像が重畳表示される第2対象の傾斜を示す傾斜情報を取得又は算出し、
    前記傾斜情報に基づき、前記第1受光部を回転させることで前記第1虚像の表示角度を前記第1対象の傾斜に合わせて調整し、前記第2受光部を回転させることで前記第2虚像の表示角度を前記第2対象の傾斜に合わせて調整する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記第1受光部及び前記第2受光部の各々は、透過型スクリーンであり、前記車両の車幅方向に並ぶように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記表示器は、前記第1受光部と前記第2受光部の隙間に対応する領域に、前記表示光が照射されないように前記表示光を射出する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記駆動制御部は、路車間通信により得た情報と、車車間通信により得た情報と、ナビゲーション情報と、前記車両の姿勢を示す情報と、前記風景の撮像情報との少なくともいずれかに基づいて前記傾斜情報を取得又は算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
JP2017065721A 2017-03-29 2017-03-29 ヘッドアップディスプレイ装置 Pending JP2018167669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017065721A JP2018167669A (ja) 2017-03-29 2017-03-29 ヘッドアップディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017065721A JP2018167669A (ja) 2017-03-29 2017-03-29 ヘッドアップディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018167669A true JP2018167669A (ja) 2018-11-01

Family

ID=64019826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017065721A Pending JP2018167669A (ja) 2017-03-29 2017-03-29 ヘッドアップディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018167669A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020235160A1 (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020235160A1 (ja) * 2019-05-22 2020-11-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム
US11875760B2 (en) 2019-05-22 2024-01-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display system
JP7417907B2 (ja) 2019-05-22 2024-01-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2746380C2 (ru) Индикатор на лобовом стекле с переменной фокальной плоскостью
JP6201690B2 (ja) 車両情報投影システム
EP3312658B1 (en) Virtual image presentation system and virtual image presentation method
JP6342704B2 (ja) 表示装置
WO2015060193A1 (ja) 車両情報投影システム及び投影装置
JP2023029340A (ja) 映像表示システム、映像表示方法、及び、プログラム
JP2015080988A (ja) 車両情報投影システム及び投影装置
JP6753428B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6866875B2 (ja) 表示制御装置、及び表示制御プログラム
JP2019099030A (ja) 車両用表示装置
US11215819B2 (en) Head-up display
WO2019224922A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ制御装置、ヘッドアップディスプレイシステム、及びヘッドアップディスプレイ制御方法
JP6945933B2 (ja) 表示システム
JP2016159656A (ja) 車両用表示装置
JP7459883B2 (ja) 表示制御装置、ヘッドアップディスプレイ装置、及び方法
JP7310560B2 (ja) 表示制御装置及び表示制御プログラム
JP7276152B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2018167669A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
WO2018030320A1 (ja) 車両用表示装置
JP6658249B2 (ja) 虚像表示装置および虚像表示方法
US20200047686A1 (en) Display device, display control method, and storage medium
WO2020040276A1 (ja) 表示装置
JP2020204773A (ja) 虚像表示装置
JP6610376B2 (ja) 表示装置
US11999231B2 (en) Head-up display device