JP2018167172A - 凝集沈殿処理装置、及び検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】凝集沈殿槽の底部の固形分の界面を低く抑えた状態でコントロールできる凝集沈殿処理装置、及び検出装置を提供する。【解決手段】凝集沈殿処理装置100では、原水が流入し、原水に含まれる固形物を凝集沈殿させる凝集沈殿槽30と、凝集沈殿槽30に設けられ、凝集沈殿槽30の底部35の固形物を掻き寄せるレーキ32と、を備えている。従って、凝集沈殿槽30の中で固形物が凝集沈殿したら、レーキ32が凝集沈殿槽30の底部35の固形物を掻き寄せる。これにより、底部35では、掻き寄せられて固形物が堆積することにより、固形分の界面Fが形成される。ここで、固形分の界面Fを検出する検出部60は、底部35に設けられる。このように、検出部60が底部35にて固形分の界面Fを検出することで、検出部60は、固形物の堆積量が少なくても固形分の界面Fを正確に検出することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、凝集沈殿処理装置、及び検出装置に関する。
原水に対して薬品を添加することで固形物を凝集沈殿させて分離する凝集沈殿処理装置として、例えば、特許文献1が知られている。この凝集沈殿処理装置では、薬剤と固形物との化学反応によって結晶を析出させ、当該結晶を核として固形物を成長させている。
特開平8−299705号公報
ここで、上述のような凝集沈殿処理装置においては、凝集沈殿槽の底部にて固形物が堆積することで形成される堆積層から固形物を取り出し、薬剤と反応させることで結晶の核としている。ここで、凝集沈殿処理装置内の固形物の量が少ない状態で運転すれば、少ない粒子の結晶を成長させることができるため、短時間で固形物を大きくすることができる。しかしながら、従来の凝集沈殿処理装置では、凝集沈殿槽の底部の固形分の界面を低く抑えた状態にて、当該界面のコントロールを行うことが困難であるという問題があった。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、凝集沈殿槽の底部の固形分の界面を低く抑えた状態でコントロールできる凝集沈殿処理装置、及び検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る凝集沈殿処理装置は、原水が流入し、原水に含まれる固形物を凝集沈殿させる凝集沈殿槽と、凝集沈殿槽に設けられ、凝集沈殿槽の底部の固形物を掻き寄せるレーキと、固形物が堆積することで底部に形成される固形分の界面を検出する検出部と、を備え、検出部は底部に設けられる。
この凝集沈殿処理装置では、原水が流入し、原水に含まれる固形物を凝集沈殿させる凝集沈殿槽と、凝集沈殿槽に設けられ、凝集沈殿槽の底部の固形物を掻き寄せるレーキと、を備えている。従って、凝集沈殿槽の中で固形物が凝集沈殿したら、レーキが凝集沈殿槽の底部の固形物を掻き寄せる。これにより、底部では、固形物が掻き寄せられて堆積することにより、固形分の界面が形成される。ここで、固形分の界面を検出する検出部は、底部に設けられる。このように、検出部が底部にて固形分の界面を検出することで、検出部は、固形物の堆積量が少なくても固形分の界面を正確に検出することができる。従って、凝集沈殿槽の底部の固形分の界面を低く抑えた状態でコントロールできる。
また、凝集沈殿槽は、レーキによって固形物を掻き寄せる掻き寄せゾーンと、掻き寄せゾーンの下方において、固形物を濃縮する濃縮ゾーンと、を備え、検出部は濃縮ゾーンに設けられてよい。レーキが固形物を掻き寄せる箇所は、一定以上の容積が必要であるため、当該箇所に固形分の界面が存在する場合、固形物の堆積量が多くなる。従って、掻き寄せゾーンと濃縮ゾーンとを分けることで、濃縮ゾーンの容積を小さくし、当該濃縮ゾーン内の固形物の堆積量を少なく抑えることが可能となる。このように、濃縮ゾーンの容積を小さくすると、固形物の堆積量の増減に対する固形分の界面の上下幅が大きくなる。従って、濃縮ゾーンに設けられた検出部は、固形分の界面の変化を速やかに検出することができるため、固形分の界面の高さを容易にコントロールすることができる。
一形態において、底部は、レーキに沿って広がる第1の底部と、第1の底部から下方へ向かって突出する第2の底部と、を備え、検出部は第2の底部に設けられてよい。このような構成により、第1の底部では、レーキが固形物の掻き寄せを行い、第2の底部では、レーキに掻き寄せられた固形物を堆積させて固形分の界面を形成することができる。また、第2の底部は第1の底部から下方へ向かって突出するような形状であるため、容積の小さい領域を形成することができる。容積の小さい第2の底部では、固形物の堆積量の増減に対する固形分の界面の上下幅が大きくなる。従って、第2の底部に設けられた検出部は、固形分の界面の変化を速やかに検出することができるため、固形分の界面の高さを容易にコントロールすることができる。
一形態において、第2の底部によって形成される空間は、水平方向に所定の幅を有し、上下方向に所定の深さを有し、所定の深さは、所定の幅よりも大きくてよい。このような構成によれば、固形物の堆積量の増減に対する界面の上下幅を大きくすることができる。従って、第2の底部に設けられた検出部は、固形分の界面の変化を速やかに検出することができるため、界面の高さを容易にコントロールすることができる。
本発明の一形態に係る検出装置は、原水が流入し、原水に含まれる固形物を凝集沈殿させる凝集沈殿槽を備える凝集沈殿処理装置に設けられる検出装置であって、凝集沈殿槽の底部に設けられ、固形物が堆積することで底部に形成される固形分の界面を検出する。
本発明によれば、凝集沈殿槽の底部の固形分の界面を低く抑えた状態でコントロールできる凝集沈殿処理装置、及び検出装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る凝集沈殿処理装置の概略構成図である。 変形例に係る凝集沈殿槽の底部の概略構成図である。 比較例に係る凝集沈殿処理装置の概略構成図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る凝集沈殿処理装置の概略構成図である。凝集沈殿処理装置100は、原水に含まれる固形物を凝集沈殿させ、処理水と固形物とに分離する装置である。原水としては、例えば鉄鋼排水、化学系排水などが適用される。凝集沈殿処理装置100は、鉄鋼排水を処理する場合、原水に含まれる鉄鋼分を析出させて、当該鉄鋼分と処理水とを分離する。また、凝集沈殿処理装置100は、化学系排水を処理する場合、反応晶析によって原水に含まれる成分を析出させて、当該成分と処理水とを分離する。なお、反応晶析とは、原水に薬品を添加することで化学反応させ、結晶を析出させる(更に、発生した結晶を核として結晶を成長させる)ことである。反応晶析を用いて処理される化学系排水は、例えば、塩水、水酸化マグネシウム、銅含有排水等である。
図1に示すように、凝集沈殿処理装置100は、反応槽10と、凝集槽20と、凝集沈殿槽30と、薬品供給部40と、高分子凝集剤供給部50と、検出部60と、制御部70と、を備える。また、凝集沈殿処理装置100は、反応槽10に対して原水を供給するラインL1と、反応槽10で薬品と反応した原水を凝集槽20に対して供給するラインL2と、凝集槽20で凝集させた固形物を含む原水を凝集沈殿槽30へ供給するラインL3と、凝集沈殿槽30で処理された処理水を取り出すラインL4と、凝集沈殿槽30内のスラッジを反応槽10へ返送するラインL6と、凝集沈殿槽30内のスラッジを引き抜くラインL7と、薬品供給部40から反応槽10へ無機凝集剤を供給するラインL8と、高分子凝集剤供給部50から凝集槽20へ高分子凝集剤を供給するラインL9と、を備える。
反応槽10は、ラインL1を介して供給される原水と薬品供給部40から供給される薬品とを反応させる槽である。反応槽10は、攪拌装置11を備えていてよい。これにより、反応槽10内の原水と薬品が攪拌装置11で攪拌され、原水に含まれる固形物と薬品との化学反応が十分に起こされる。原水中の固形物が薬品と化学反応することで結晶が成長する。反応槽10の反応液は、所定の流量にてラインL2を介して凝集槽20に供給される。
薬品供給部40は、薬品を原水に供給する。薬品供給部40は、ラインL8を介して反応槽10に薬品を供給する。薬品としては、PAC、硫酸バンドなどのアルミ系凝集剤、ポリ硫酸鉄や、塩化鉄などの鉄系凝集剤の他、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸ナトリウムなどの薬品が用いられてよい。
凝集槽20は、ラインL2を介して供給される反応槽10からの反応液と高分子凝集剤供給部50から供給される高分子凝集剤とを反応させる槽である。凝集槽20は、攪拌装置21を備えていてよい。これにより、凝集槽20内の反応液と高分子凝集剤が攪拌装置21で攪拌され、反応液に含まれる固形物が凝集する。反応液中の固形物が高分子凝集剤と反応することで固形物が成長して大きな粒子が形成される。凝集槽20の反応液は、所定の流量にてラインL3を介して凝集沈殿槽30に供給される。
高分子凝集剤供給部50は、高分子凝集剤を原水(ここでは、凝集槽20の反応水)に供給する。高分子凝集剤供給部50は、ラインL9を介して凝集槽20に高分子凝集剤を供給する。高分子凝集剤としては、例えばアニオン系ポリマー等の高分子凝集剤や、有機凝結剤等を用いてよい。
凝集沈殿槽30は、原水(ここでは、凝集槽20からの反応水)が流入し、当該原水の固形物を凝集することで、固形物を除去した処理水を得るための槽である。凝集沈殿槽30は、原水を底部35側へ分散供給するディストリビュータ31と、凝集沈殿槽30の底部35の固形物を掻き寄せるレーキ32と、を備える。
ディストリビュータ31は、ラインL3から供給された原水を底部35側へ供給する。ディストリビュータ31は、レーキ32と接続されており、レーキ32を介して原水を分散供給してもよい。レーキ32は、底部35に滞留した固形物を掻き寄せて、固形物の堆積層Sが形成されている箇所(後述の濃縮ゾーン)に集める。これにより、凝集沈殿槽30へ供給された原水は、処理水と固形分とに分離される。従って、固形物が除去された後の上澄みの処理水が、ラインL4を介して外部へ排出される。また、堆積層Sの固形物の一部は返送スラッジとしてラインL6を介して反応槽10へ返送される。また、堆積層Sの固形物の一部は引抜スラッジとしてラインL7を介して外部へ引き抜かれる。
次に、凝集沈殿槽30の底部35付近の構成、検出部60、制御部70について詳細に説明する。凝集沈殿槽30の底部35は、第1の底部36と、第2の底部37と、を備えている。
第1の底部36は、凝集沈殿槽30の側壁部34の下端部を塞ぐように設けられている。第1の底部36は、レーキ32に沿って広がるように設けられている。本実施形態では、レーキ32は、凝集沈殿槽30の中心軸線上に配置される回転軸32aの下端から、複数の方向へ水平方向に延びている。従って、第1の底部36は、レーキ32から下方へ離間した位置にて水平方向に延びている。なお、レーキ32は、掻き寄せ羽根によって、第1の底部36に滞留した固形物を掻き寄せることができる範囲内で、第1の底部36から離間した位置に配置されている。
第2の底部37は、第1の底部36から下方へ向かって突出する。第2の底部37は、第1の底部36の中央位置、すなわちレーキ32の回転中心の位置に設けられている。例えば、第2の底部37は、下端側が封止された円筒状の形状を有している。第2の底部37は、円筒状の側壁部37aと、側壁部37aの下端を塞ぐように設けられた底壁部37bと、を備える。側壁部37aの直径は、側壁部34の直径よりも小さい。すなわち、底壁部37bの直径は、第1の底部36の直径よりも小さい。このような構成から、上方から見たときには、第2の底部37の面積は、第1の底部36の面積より小さくなる。第2の底部37の上端は、第1の底部36の中央位置にて開口している。第2の底部37の側壁部37a及び底壁部37bで囲まれた部分には内部空間が形成されている。従って、第1の底部36でレーキ32に掻き寄せられた固形物は、第2の底部37の内部空間に集められる。これにより、第2の底部37の内部空間に固形物の堆積層Sが形成される。第2の底部37からはラインL6及びラインL7が延びている。ラインL6には弁41が設けられ、ラインL7には弁42が設けられる。
図2に示すように、第2の底部37は下方へ向かって長尺な形状を有していることが好ましい。すなわち、第2の底部37によって形成される空間は、水平方向に所定の幅Wを有し、上下方向に所定の深さTを有しており、所定の深さTは、所定の幅Wよりも大きい。なお、界面Fのコントロールを容易に行えるようにするためには、所定の深さTは、1000mm以上に設定することが好ましい。
上述のような構成において、固形物は第2の底部37内に堆積しており、第1の底部36には及んでいない。すなわち、固形分の界面Fは、第2の底部37内に位置しており、第1の底部36よりも低い位置で維持される。これにより、第2の底部37内では堆積層Sを構成する固形物が濃縮される。一方、第1の底部36には、一次的に固形物が滞留するが、レーキ32で掻き寄せられるため、当該固形物の濃縮は行われない。以上により、凝集沈殿槽30は、レーキ32によって固形物を掻き寄せる掻き寄せゾーンZ1と、掻き寄せゾーンZ1の下方において、固形物を濃縮する濃縮ゾーンZ2と、を備える。すなわち、レーキ32が掻き寄せ可能な第1の底部36付近の領域が掻き寄せゾーンZ1に該当し、第2の底部37が濃縮ゾーンZ2に該当する。
検出部60は、底部35に形成される固形分の界面Fを検出する。検出部60は、凝集沈殿槽30の底部35に設けられる。本実施形態では、検出部60は、第2の底部37に設けられる。すなわち、検出部60は、濃縮ゾーンZ2に設けられる。検出部60のセンサ部分は、固形物の堆積層S内にて検出を行ってよい。検出部60として用いられる計器の種類は特に限定されないが、比重計、差圧式、静電容量式、バドル式、振動式レベルセンサなどを適用してよい。なお、界面Fを検出するのに二個以上のセンサ部分が必要な計器を用いる場合、少なくとも1つのセンサ部分が界面Fより下に設けられ、他の少なくとも一つのセンサ部分が界面Fより高い位置に設けられる。
制御部70は、検出部60の検出結果に基づいて、固形分の界面Fをコントロールする。具体的には、制御部70は、検出部60、及び弁41,42に接続されている。検出部60によって、固形分の界面Fが低すぎると検出された場合、制御部70は弁42を閉じて、引き抜きスラッジ量を低下させる。これによって、固形分の界面を上げる。また、検出部60によって、固形分の界面Fが高すぎると検出された場合、制御部70は弁42を開いて引抜スラッジを増加させる。これによって、固形分の界面Fを下げる。制御部70は、例えば一つ以上閾値を設定し、当該閾値と現在の界面Fの高さとを比較することで、界面Fを調整してよい。
次に、本実施形態に係る凝集沈殿処理装置100の作用・効果について説明する。
まず、比較例に係る凝集沈殿処理装置について図3を参照して説明する。比較例に係る凝集沈殿処理装置200では、超音波式界面計などの検出部160を用い、凝集沈殿槽130の水面から底部の固形分の界面Fを測定していた。しかしながら、当該方法では、界面Fを検出して当該界面のコントールを行うためには、底部から界面Fを少なくとも数百mmの高さに維持する必要があった(図3(a)参照)。このように、界面Fを所定の高さに維持する場合は、底部に大量の堆積物を貯留しておかなくてはならない。また、図3(b)に示すように、検出部160を中心付近に配置し、界面Fを極力低くする方法もあるが、中心付近にはレーキ32の回転機構など、内部装置が配置されているために、これらの内部装置が邪魔になり正確に界面を検出することができないという問題が生じる。また、底部の容積が大きいため、堆積物の量に一定量の変動があったとしても、界面Fの上下の変動幅が小さすぎるため、当該界面のコントロールを行うことが困難であるという問題があった。
これに対し、本実施形態に係る凝集沈殿処理装置100では、原水が流入し、原水に含まれる固形物を凝集沈殿させる凝集沈殿槽30と、凝集沈殿槽30に設けられ、凝集沈殿槽30の底部35の固形物を掻き寄せるレーキ32と、を備えている。従って、凝集沈殿槽30の中で固形物が凝集沈殿したら、レーキ32が凝集沈殿槽30の底部35の固形物を掻き寄せる。これにより、底部35では、固形物が掻き寄せられて堆積することにより、固形分の界面Fが形成される。ここで、固形分の界面Fを検出する検出部60は、底部35に設けられる。このように、検出部60が底部35にて固形分の界面Fを検出することで、検出部60は、固形物の堆積量が少なくても固形分の界面Fを正確に検出することができる。従って、凝集沈殿槽30の底部35の固形分の界面Fを低く抑えた状態でコントロールできる。
このように、凝集沈殿槽30の底部35の固形分の界面Fを低く抑えた状態でコントロールできるため、凝集沈殿処理装置100内の固形物の量が少ない状態で運転することが可能となる。このように、薬剤に対して少ない量の粒子の結晶を成長させることができるため、短時間で固形物を大きくし、水処理の処理性能を向上することができる。これにより、例えば、少ない種スラッジで運転を開始することが可能となり、短時間で清澄な処理水を得ることができる。また、処理水の水質が悪化した場合などに、短時間で処理水の水質を改善することができる。
凝集沈殿槽30は、レーキ32によって固形物を掻き寄せる掻き寄せゾーンZ1と、掻き寄せゾーンZ1の下方において、固形物を濃縮する濃縮ゾーンZ2と、を備え、検出部60は濃縮ゾーンZ2に設けられてよい。レーキ32が固形物を掻き寄せる箇所は、一定以上の容積が必要であるため、当該箇所に固形分の界面Fが存在する場合、固形物の堆積量が多くなる。従って、掻き寄せゾーンZ1と濃縮ゾーンZ2とを分けることで、濃縮ゾーンZ2の容積を小さくし、当該濃縮ゾーンZ2内の固形物の堆積量を少なく抑えることが可能となる。このように、濃縮ゾーンZ2の容積を小さくすると、固形物の堆積量の増減に対する固形分の界面Fの上下幅が大きくなる。従って、濃縮ゾーンZ2に設けられた検出部60は、固形分の界面Fの変化を速やかに検出することができるため、固形分の界面Fの高さを容易にコントロールすることができる。
底部35は、レーキ32に沿って広がる第1の底部36と、第1の底部36から下方へ向かって突出する第2の底部37と、を備え、検出部60は第2の底部37に設けられてよい。このような構成により、第1の底部36では、レーキ32が固形物の掻き寄せを行い、第2の底部37では、レーキ32に掻き寄せられた固形物を堆積させて固形分の界面Fを形成することができる。また、第2の底部37は第1の底部36から下方へ向かって突出するような形状であるため、容積の小さい領域を形成することができる。容積の小さい第2の底部37では、固形物の堆積量の増減に対する固形分の界面Fの上下幅が大きくなる。従って、第2の底部37に設けられた検出部60は、固形分の界面Fの変化を速やかに検出することができるため、固形分の界面Fの高さを容易にコントロールすることができる。
第2の底部37によって形成される空間は、水平方向に所定の幅Wを有し、上下方向に所定の深さTを有し、所定の深さTは、所定の幅Wよりも大きくてよい。このような構成によれば、固形物の堆積量の増減に対する界面Fの上下幅を大きくすることができる。従って、第2の底部37に設けられた検出部60は、固形分の界面Fの変化を速やかに検出することができるため、界面Fの高さを容易にコントロールすることができる。
検出装置150は、原水が流入し、原水に含まれる固形物を凝集沈殿させる凝集沈殿槽30を備える凝集沈殿処理装置100に設けられる検出装置150であって、凝集沈殿槽30の底部35に設けられ、固形物が堆積することで底部35に形成される固形分の界面Fを検出する。
この検出装置150によれば、上述の凝集沈殿処理装置100と同様な作用・効果を得ることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図1に示す凝集沈殿処理装置100の構成は一例に過ぎず、本発明の主旨の範囲内で適宜、構成要素を省略又は追加してよい。
図1に示す例では、第1の底部は水平方向に延びる底壁部によって構成されていたが、第1の底部は、レーキに合わせた形状であればよいので、レーキの形状が変更された場合は、当該レーキの形状に合わせられる。例えば、レーキが図3に示すように中心に向かって斜めに傾斜する形状である場合、第1の底部もそれに合わせて斜めに傾斜する形状となる。この場合、図3に示すような傾斜した第1の底部の中央位置に、図1に示すような、下方へ突出する第2の底部が追加される。
なお、第2の底部の形状は、下方に向かって突出し、内部空間を有するものであれば上述の実施形態の形状に限定されない。例えば、第2の底部の底壁部が円錐や半円球であってもよい。また、第2の底部が全体的に円錐台や半円球でもよい。また、断面形状が円形でなくてよく、多角形状であってもよい。
30…凝集沈殿槽、32…レーキ、35…底部、36…第1の底部、37…第2の底部、60…検出部、100…凝集沈殿処理装置、150…検出装置。

Claims (5)

  1. 原水が流入し、前記原水に含まれる固形物を凝集沈殿させる凝集沈殿槽と、
    前記凝集沈殿槽に設けられ、前記凝集沈殿槽の底部の前記固形物を掻き寄せるレーキと、
    前記固形物が堆積することで前記底部に形成される固形分の界面を検出する検出部と、を備え、
    前記検出部は前記底部に設けられる、凝集沈殿処理装置。
  2. 前記凝集沈殿槽は、
    前記レーキによって前記固形物を掻き寄せる掻き寄せゾーンと、
    前記掻き寄せゾーンの下方において、前記固形物を濃縮する濃縮ゾーンと、を備え、
    前記検出部は前記濃縮ゾーンに設けられる、請求項1に記載の凝集沈殿処理装置。
  3. 前記底部は、
    前記レーキに沿って広がる第1の底部と、
    前記第1の底部から下方へ向かって突出する第2の底部と、を備え、
    前記検出部は前記第2の底部に設けられる、請求項1又は2に記載の凝集沈殿処理装置。
  4. 前記第2の底部によって形成される空間は、水平方向に所定の幅を有し、上下方向に所定の深さを有し、
    前記所定の深さは、前記所定の幅よりも大きい、請求項3に記載の凝集沈殿処理装置。
  5. 原水が流入し、前記原水に含まれる固形物を凝集沈殿させる凝集沈殿槽を備える凝集沈殿処理装置に設けられる検出装置であって、
    前記凝集沈殿槽の底部に設けられ、
    前記固形物が堆積することで前記底部に形成される固形分の界面を検出する、検出装置。
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