JP2018166632A - 健康管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】健康管理のための新たな指標を用いて対象者の運動を評価する技術を提供する。【解決手段】継続時間導出部32は、運動強度取得部16が取得した運動強度および時間情報から、同じ運動強度の区分に属する運動が継続した継続時間の区分を導出する。運動日数導出部34は、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される運動が、連続する所定日数のなかで実施された運動日数を導出する。運動評価値算出部38は、評価値保持部22に保持された評価値情報を用いて、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値を、運動日数導出部34により導出された運動日数にもとづいて算出する。【選択図】図3

Description

本開示は、対象者が使用する活動量計で導出された運動強度にもとづいて、対象者の運動に関する評価を行う技術に関する。
活動量計は、加速度センサ等を利用して、使用者の運動に基づく活動量を測定する。使用者の活動量を日常的に測定して解析することで、使用者の健康維持や生活習慣病予防に関する有用な情報を得ることができる。特許文献1は、身体活動によって消費する活動消費カロリーを算出する活動量計を開示する。
身体活動を表す指標の一つに、エクササイズ(Ex)と呼ばれる単位がある。エクササイズ量は、どれぐらいの強さの運動を、どれぐらいの時間で行ったかを示し、身体活動の強さ(以下、「運動強度」と呼ぶ)と活動時間とを乗算して算出される。運動強度の単位は「メッツ」であり、「メッツ」は安静時の何倍の運動に相当するかを表現する。
図1は、日本の厚生労働省が公表している「3メッツ」以上の身体活動の例を示す。図1に示す表は「健康づくりのための運動指針2006」から抜粋したものであり、たとえば3メッツの身体活動を20分間行うと、エクササイズ量は「3メッツ×1/3時間=1エクササイズ」と計算される。このエクササイズ量が多いほど、運動で消費したカロリーが多いことを示す。
活動量計は、加速度センサによる検出値から運動強度を推定する。特許文献1は、加速度検出部から出力される加速度信号から加速度の強度を検出し、検出した加速度の強度を所定の閾値と比較することで、運動強度が小、中、大のいずれの運動であるかを推定する技術を開示する。
特開2005−133072号公報
生活習慣病は、メタボリックシンドローム、高血圧、脂質異常症、糖尿病など、生活習慣が原因で発症する疾患である。たとえば血糖値が高くなる病気である糖尿病は、合併症を引き起こしやすいことが知られている。糖尿病の予防や治療には重要な2つの要素があり、1つは血糖値が高くならないように食生活を改善すること、もう1つは運動により血糖値が高くなりにくい体質に改善することであると言われている。
血液中のブドウ糖(血糖)は、体内のエネルギとして利用される有用な存在であり、インスリンによってエネルギに変換される。しかしながら肥満体型の人はインスリンの働きが悪く、高い血糖値がでやすい傾向にある。インスリンの働きを良くするためには、肥満体型を解消して適切な体重まで減量し、歩行などの適度な運動を行うことが推奨される。
歩数やエクササイズ量は身体活動の指標として一般的に利用されているが、本開示者は糖尿病患者や糖尿病予備軍に対して、糖尿病と身体活動との関係をより適切に示す指標の作成について模索した。本開示者は、複数の糖尿病予備軍を対象に様々な検証を行った結果、糖尿病を含む生活習慣病の予防のための新たな評価指標にたどり着いた。
本開示はこうした状況に鑑みてなされており、その目的とするところの1つは、健康管理のための新たな指標を用いて対象者の運動を評価する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の健康管理装置は、対象者が使用する活動量計で導出された運動強度を、その時間情報とともに取得する運動強度取得部と、運動強度取得部で取得した運動強度および時間情報から、同じ運動強度の区分に属する運動が継続した継続時間の区分を導出する継続時間導出部と、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される運動が、連続する所定日数のなかで実施された運動日数を導出する運動日数導出部と、運動強度の各区分に対応づけられた強度評価値、継続時間の各区分に対応づけられた時間評価値、運動日数の各区分に対応づけられた日数評価値を含む評価値情報を保持する評価値保持部と、評価値保持部に保持された評価値情報を用いて、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値を、運動日数導出部により導出された運動日数にもとづいて算出する運動評価値算出部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、健康管理のための新たな指標を用いて対象者の運動を評価することができる。
3メッツ以上の身体活動の例を示す図である。 実施例の健康管理システムの概要を示す図である。 健康管理装置の構成を示す図である。 測定データ記憶部に記憶された1日分の運動強度データを示す図である。 1日の運動強度の推移例を示す図である。 各時間における運動強度の属する区分を示す図である。 運動強度の区分と継続時間の区分との組合せにより特定される複数の運動タイプを示す図である。 導出された運動日数、日数区分、運動回数を、運動のタイプごとに示す図である。 評価値保持部に保持された評価値情報を示す図である。 運動のタイプごとに算出した運動評価値を示す図である。 対象者の体重の増減とHbA1cの増減の関係を示す図である。 運動スコア値と、対象者の体重の増減との関係を示す図である。
図2は、実施例の健康管理システム1の概要を示す。健康管理システム1は、当該システムに参加する健康管理対象者の健康増進を支援する。対象者は携帯型の活動量計7を装着して、活動量計7で計測および導出されたデータ(以下、「活動データ」と呼ぶ)を、スマートフォンなどの通信装置8から健康管理装置2に送信する。活動量計7は3軸の加速度センサを有し、所定のサンプリング周期で歩数のカウント値、消費カロリーおよび運動強度などの活動データを計測および導出する。活動量計7は既知の手法により、歩数をカウントし、また消費カロリーおよび運動強度を導出してよい。活動量計7はベルトなどに取り付けるタイプのものであってもよいが、対象者が無理なく常時装着するためには、腕に装着するリストバンドタイプのものが好ましい。なお活動量計7は通信機能を搭載して、定期的に活動データを健康管理装置2に送信してもよい。
実施例の活動量計7は、5分ごとのサンプリング周期で運動強度などの活動データを導出し、導出した時間情報とともに、メモリに一時記憶させる機能をもつ。活動量計7は通信装置8を介して、一時記憶した活動データを時間情報とともに健康管理装置2に送信すると、送信済みの活動データをメモリから消去し、また5分ごとに導出した活動データをメモリに一時記憶する。
対象者は、1日のなかで定められた時間に体重計5で体重を測定し、血圧計6で血圧を測定する。対象者は測定した体重データや血圧データを、通信装置8から健康管理装置2に送信する。健康管理装置2は、体重計5、血圧計6、活動量計7で計測および導出されたデータを受信し、各種の解析を行うことで対象者の健康状態および運動状況をデータ化して、対象者の健康を管理する。健康管理装置2は、対象者ごとに健康状態および運動状況に関するデータを集計したマイページを作成し、1日の歩数の詳細情報や、体重および血圧の推移情報などを、対象者に閲覧させてよい。
コールセンタ3では、保健師が端末装置から健康管理装置2にログインすることで、対象者の情報を閲覧できる。保健師が閲覧できる対象者の情報は、対象者がマイページで閲覧できる情報と同じであってもよいし、異なっていてもよい。保健師は、閲覧した対象者の情報に気になる点があれば、当該対象者の通信装置8に電話をかけたり、またはメッセージをメール送信して、対象者の健康管理のためのアドバイスを行う。
医療施設4では、医師が端末装置から健康管理装置2にログインすることで、対象者の情報を閲覧できる。医師が閲覧する対象者の情報は、保健師が閲覧する対象者の情報と同じであってよい。実施例において、対象者は定期的に血液検査を行い、HbA1c(ヘモグロビンエーワーンシー)を測定される。合併症を防ぐためには、HbA1cを7%未満に維持することが推奨されており、医師は、対象者のHbA1cの推移を観察して対象者と随時面談を行い、食生活や運動習慣の指導を行う。
実施例の健康管理システム1は、参加者の中でも、特に糖尿病患者や、その予備軍を対象として、糖尿病の改善および予防を目的とした健康管理を支援する。糖尿病の改善および予防には運動を行うことがよいが、運動を行った場合であっても、その運動効果は最長でも72時間しか続かないことが知られている。本開示者は、この運動効果の持続性に着目し、身体活動の評価を数値化する際に、運動習慣を反映するパラメータを組み入れることで、糖尿病と身体活動との関係をより適切に示す指標を作成した。以下、その内容について説明する。
図3は、健康管理装置2の構成を示す。健康管理装置2は、データ取得部10、測定データ記憶部20、評価値保持部22、処理部30および情報提供部50を備える。データ取得部10は、体重取得部12、血圧取得部14および運動強度取得部16を有する。処理部30は、継続時間導出部32、運動日数導出部34、運動回数導出部36、運動評価値算出部38およびスコア値決定部40を有する。
図3において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
データ取得部10は、対象者の通信装置8から送信された計測データを取得する。体重取得部12は体重データを取得し、血圧取得部14は血圧データを取得する。体重取得部12が取得した体重データおよび血圧取得部14が取得した血圧データは、測定データ記憶部20に記憶される。
運動強度取得部16は、通信装置8から送信された運動強度および時間情報を取得し、測定データ記憶部20に記憶する。なお活動量計7は、通信装置8から運動強度以外の活動データも健康管理装置2に送信するため、運動強度取得部16は、運動強度を含む活動データを取得する。
図4は、測定データ記憶部20に記憶された1日分の運動強度データを示す。運動強度データは、時間情報とともに記憶される。活動量計7は、運動強度を5分ごとに導出しており、図4に示す運動強度は、対応付けられた時刻から5分間の間に導出された運動強度を示す。つまり12:00の時間情報に対応付けられた運動強度は、12:00〜12:05の間の運動強度を意味する。
図5は、活動量計7により導出された1日の運動強度の推移例を示す。測定データ記憶部20に記憶された1日分の運動強度データを、その時間情報に応じてプロットすることで、図5に示す運動強度の推移グラフが作成される。この推移グラフでは、縦軸が運動強度(メッツ)、横軸が時間を表現している。情報提供部50は、測定データ記憶部20に記憶された1日分の運動強度データから推移グラフを生成し、1日の運動強度を平均した「平均METs」を演算により導出して、対象者のマイページとして提供してよい。
実施例では、処理部30が、測定データ記憶部20に記憶された運動強度をもとに、糖尿病の予防や治療に利用できる新たな指標にもとづいた評価値を算出する。この指標は、連続する所定日数(たとえば1週間)のなかで、何日運動したかを示すパラメータを含んで生成される。このパラメータは1週間における運動習慣つまり運動頻度を表現し、新たな指標は、1週間における運動頻度を反映したものとなる。
処理部30は、運動のタイプを、運動強度の区分と運動の継続時間の区分との組合せにより特定する。実施例では運動強度を複数のグループに分類し、運動強度の区分は、1つのグループに対応する。また実施例では運動の継続時間を複数のグループに分類し、継続時間の区分は、1つのグループに対応する。したがって運動のタイプは、1つの運動強度グループと1つの継続時間グループとの組合せにより特定される。処理部30は、対象者の1週間分の運動強度データを用いて、運動のタイプごとに、運動習慣を反映した運動評価値を算出する。
継続時間導出部32は、測定データ記憶部20に記憶された運動強度および時間情報から、同じ運動強度の区分に属する運動が継続した継続時間の区分を導出する。
ここで運動強度は以下のように区分される。
(第1強度区分) 3メッツ未満
(第2強度区分) 3メッツ以上、4メッツ未満
(第3強度区分) 4メッツ以上、5.5メッツ未満
(第4強度区分) 5.5メッツ以上、7メッツ未満
(第5強度区分) 7メッツ以上
まず継続時間導出部32は、測定データ記憶部20に記憶された運動強度が、どの強度区分に属するかを特定する。図4に示した12:00〜13:05までの運動強度データを例に説明する。
12:00〜12:05の間の運動強度は1.5であり、第1強度区分に属する。
12:05〜12:10の間の運動強度は2.0であり、第1強度区分に属する。
12:10〜12:15の間の運動強度は3.0であり、第2強度区分に属する。
12:15〜12:20の間の運動強度は4.0であり、第3強度区分に属する。
以下、この特定処理を繰り返すと、図6に示すように、各時間における運動強度の属する区分が特定される。
継続時間導出部32は、各時間における運動強度の属する区分を特定すると、同じ運動強度の区分に属する運動が継続した継続時間を、以下のように求める。
第1強度区分に属する運動が12:00〜12:10の間の10分間、継続している。
第2強度区分に属する運動が12:10〜12:15の間の5分間、継続している。
第3強度区分に属する運動が12:15〜12:25の間の10分間、継続している。
第1強度区分に属する運動が12:25〜13:10の間の45分間、継続している。
継続時間導出部32は、同じ運動強度の区分に属する運動の継続時間を求めると、求めた継続時間が属する継続時間の区分を導出する。
ここで継続時間は、以下のように区分される。
(第1時間区分) 10分未満
(第2時間区分) 10分以上、30分未満
(第3時間区分) 30分以上、65分未満
(第4時間区分) 65分以上
継続時間導出部32は、求めた継続時間が、どの時間区分に属するか特定する。
12:00〜12:10の間の第1強度区分に属する運動の継続時間(10分)は、第2時間区分に属する。
12:10〜12:15の間の第2強度区分に属する運動の継続時間(5分)は、第1時間区分に属する。
12:15〜12:25の間の第3強度区分に属する運動の継続時間(10分)は、第2時間区分に属する。
12:25〜13:10の間の第1強度区分に属する運動の継続時間(45分)は、第3時間区分に属する。
継続時間導出部32は、連続する所定日数、ここでは1週間(7日)分の運動強度データに対して、この解析処理を実施する。
上記したように処理部30は、運動のタイプを、運動強度の区分と継続時間の区分との組合せにより特定する。
図7は、運動強度の区分と継続時間の区分との組合せにより特定される複数の運動タイプを示す。運動強度が5区分に分類され、継続時間が4区分に分類されているため、実施例における運動タイプの種類は20個となる。たとえば第3強度区分と第2時間区分との組合せで特定されるタイプ8の運動は、4メッツ以上、5.5メッツ未満の運動を、10分以上、30分未満実施する運動である。
運動日数導出部34は、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される運動が、連続する所定日数のなかで実施された運動日数を導出する。また運動回数導出部36は、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される運動が、連続する所定日数のなかで実施された運動回数を導出する。上記したように連続する所定日数は7日である。
運動日数導出部34は、継続時間導出部32による解析結果を参照して、各タイプごとに、1週間の間で運動が行われた日数をカウントする。運動日数導出部34は、各タイプごとの1週間における運動日数をカウントすると、カウントした運動日数が属する日数区分を導出する。
ここで運動日数は、以下のように区分される。
(第1日数区分) 0日
(第2日数区分) 1〜2日
(第3日数区分) 3〜4日
(第4日数区分) 5〜7日
図8は、運動日数導出部34が導出した運動日数および日数区分と、運動回数導出部36が導出した運動回数を、運動のタイプごとに示す。運動評価値算出部38は、複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値を、運動日数導出部34により導出された運動日数にもとづいて算出する。なお実施例では運動評価値算出部38が、導出された日数区分を用いて運動評価値を算出するが、後述するように、運動日数そのものを用いて運動評価値を算出してもよい。
評価値保持部22は、運動強度の各区分に対応づけられた強度評価値、継続時間の各区分に対応づけられた時間評価値、運動日数の各区分に対応づけられた日数評価値を含む評価値情報を保持する。
図9(a)は、運動強度の各区分に対応付けられた強度評価値の一例を示す。ここでは第1強度区分の強度評価値が0、第2強度区分の強度評価値が1、第3強度区分の強度評価値が10、第4強度区分の強度評価値が100、第5強度区分の強度評価値が1000に設定されている。強度評価値として示した数値は一例であるが、少なくとも、第1強度区分の強度評価値<第2強度区分の強度評価値<第3強度区分の強度評価値<第4強度区分の強度評価値<第5強度区分の強度評価値の大小関係が成立する必要がある。つまり運動強度が高いほど、強度評価値は高く設定される。
図9(b)は、継続時間の各区分に対応付けられた時間評価値の一例を示す。ここでは第1時間区分の時間評価値が0、第2時間区分の時間評価値が1、第3時間区分の時間評価値が10、第4時間区分の時間評価値が100に設定されている。時間評価値として示した数値は一例であるが、少なくとも、第1時間区分の時間評価値<第2時間区分の時間評価値<第3時間区分の時間評価値<第4時間区分の時間評価値の大小関係が成立する必要がある。つまり運動の継続時間が長いほど、時間評価値は高く設定される。
図9(c)は、運動日数の各区分に対応付けられた日数評価値の一例を示す。ここでは第1日数区分の日数評価値が0、第2日数区分の日数評価値が1、第3日数区分の日数評価値が10、第4日数区分の日数評価値が20に設定されている。日数評価値として示した数値は一例であるが、少なくとも、第1日数区分の日数評価値<第2日数区分の日数評価値<第3日数区分の日数評価値<第4日数区分の日数評価値の大小関係が成立する必要がある。つまり運動日数が多いほど、日数評価値は高く設定される。
図9(a)〜(c)に示した強度評価値、時間評価値、日数評価値は、評価値情報として評価値保持部22に保持される。
運動評価値算出部38は、評価値保持部22に保持された評価値情報を用いて、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値を、運動日数導出部34により導出された運動日数にもとづいて算出する。具体的に運動評価値算出部38は、強度評価値、時間評価値、および導出された運動日数に対応づけられた日数評価値を乗算した乗算結果にもとづいて運動評価値を算出する。
なお実施例で運動評価値算出部38は、強度評価値、時間評価値、日数評価値の乗算結果に、さらに導出された運動回数に対応付けられた回数評価値を乗算して、運動評価値を算出する。ここで運動回数に対応付けられた回数評価値は、運動回数そのものの値であってもよく、また運動回数の区分を設定して、その設定区分に対応付けられた値であってもよい。以下では、運動回数に対応付けられた回数評価値が、運動回数そのものの値であるものとして説明する。
運動評価値算出部38は、運動評価値を、以下の計算式で算出する。
(運動評価値)=(強度評価値)×(時間評価値)×(日数評価値)×(回数評価値)
図8および図9(a)〜(c)を参照して、タイプ1の運動評価値を計算すると、
第1強度区分の強度評価値が「0」、
第1時間区分の時間評価値が「0」、
第4日数区分の日数評価値が「20」、
回数評価値が「32」であるため、
タイプ1の運動評価値は、0×0×20×32=0、と導出される。
タイプ6の運動評価値を計算すると、
第2強度区分の強度評価値が「1」、
第2時間区分の時間評価値が「1」、
第3日数区分の日数評価値が「10」、
回数評価値が「15」であるため、
タイプ6の運動評価値は、1×1×10×15=150、と導出される。
タイプ12の運動評価値を計算すると、
第3強度区分の強度評価値が「10」、
第4時間区分の時間評価値が「100」、
第4日数区分の日数評価値が「20」、
回数評価値が「5」であるため、
タイプ12の運動評価値は、10×100×20×5=100000、と導出される。
以上のように、運動評価値算出部38は、上記計算式を用いて、各運動タイプの運動評価値を算出する。
図10は、運動のタイプごとに算出された運動評価値を示す。運動評価値には、1週間における運動日数が反映されている。つまり運動日数が多いほど、高い運動評価値が算出されるようになっている。1週間における運動日数は、対象者の運動習慣性を表現し、したがって運動評価値は、対象者の運動頻度をパラメータとして組み入れた指標値となっている。
スコア値決定部40は、運動評価値算出部38が算出した複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値のうち、最も大きな運動評価値を用いて、運動習慣の状況を示す指標となるスコア値を決定する。最も大きな運動評価値は、対象者の1週間における運動傾向を最も反映したものとなる。ここではタイプ12について算出された運動評価値(=100000)が最も大きく、スコア値決定部40は、対象者の1週間における運動評価値を100000に決定する。スコア値決定部40は、この運動評価値の対数をとり、運動スコア値を以下の式で決定する。
(運動スコア値)=log10(運動評価値)
上記したように、運動効果は最長でも72時間しか続かない。そのため1週間のうち、たとえば土日の休日だけ激しい運動(つまり運動強度の高い運動)を行ったとしても、平日に一切運動しなければ、糖尿病に対する運動効果は低い。実施例でスコア値決定部40が求めるスコア値には、運動日数の要素が含まれており、このことはスコア値が、対象者の運動習慣性を加味した指標値であることを意味している。
本開示者は、複数の対象者の半年以上にわたる活動データをもとに、運動習慣性を反映したスコア値の検証を行った。
図11は、対象者の体重の増減とHbA1cの増減の関係を示す。縦軸は、HbA1cの増減量を示し、横軸は、100日あたりの体重増減量を示す。図11に示す関係から、体重が減少した人ほど、有意にHbA1cが減少することが確認される。
図12は、運動スコア値と、対象者の体重の増減との関係を示す。縦軸は、100日あたりの体重増減量を示し、横軸は、運動スコア値を示す。なお、この運動スコア値は、週ごとに求めた運動スコア値を検証期間で平均した値である。図12は、運動スコア値が高い人ほど、有意に体重が減少することを示している。このように本開示者が作成した指標は、検証によって、糖尿病の予防や治療に寄与する体重の減少を有意に評価可能な指標であることが確認された。
情報提供部50は、スコア値決定部40が決定したスコア値にもとづいた情報を、対象者に提供する。提唱者に提供する情報は、推奨される運動の様子を収録した動画であってもよく、また1日の運動メニューや、運動に関するアドバイスであってもよい。情報提供部50は、スコア値に応じた情報を対象者に提供することで、対象者は、運動継続のモチベーションを高めたり、また運動内容の見直しを行う契機を与えられる。
上記した例では、運動日数を第1日数区分から第4日数区分にグループ分けしたが、1週間における運動日数そのものを、日数区分としてグループ分けしてよい。この場合、1日が第1日数区分、2日が第2日数区分、・・・7日が第7日数区分として、グループ分けされることになり、図9(c)に示す日数評価値は、それぞれの日数区分に対して重み付けされて設定されることになる。
また上記した例では、運動回数に対応付けられた回数評価値を、運動回数そのものの値としたが、運動回数を複数のグループに分けて、回数評価値が、それぞれのグループ(運動回数区分)に対して重み付けされて設定されてもよい。
また上記した例では、運動評価値算出部38が、強度評価値、時間評価値、日数評価値の乗算結果に、運動回数に対応付けられた回数評価値を乗算して運動評価値を算出したが、回数評価値については乗算しなくてもよい。回数評価値を乗算しなくても、日数評価値を乗算要素とすることで、運動習慣を加味した運動評価値を算出できるためである。なお運動評価値算出部38は、さらに回数評価値を乗算することで、運動習慣に加えて、運動量を加味した運動評価値を算出できるようになる。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本開示の態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の健康管理装置は、対象者が使用する活動量計で導出された運動強度を、その時間情報とともに取得する運動強度取得部と、運動強度取得部で取得した運動強度および時間情報から、同じ運動強度の区分に属する運動が継続した継続時間の区分を導出する継続時間導出部と、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される運動が、連続する所定日数のなかで実施された運動日数を導出する運動日数導出部と、運動強度の各区分に対応づけられた強度評価値、継続時間の各区分に対応づけられた時間評価値、運動日数の各区分に対応づけられた日数評価値を含む評価値情報を保持する評価値保持部と、評価値保持部に保持された評価値情報を用いて、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値を、運動日数導出部により導出された運動日数にもとづいて算出する運動評価値算出部と、を備える。
この態様によると、対象者の運動を、連続する所定日数のなかで実施された運動日数にもとづいて評価することで、対象者の運動習慣性を加味した指標にもとづいた評価値を作成できる。連続する所定日数は7日、つまり1週間であってよい。
運動評価値算出部は、強度評価値、時間評価値、および導出された運動日数に対応づけられた日数評価値を乗算した乗算結果にもとづいて運動評価値を算出してよい。この態様の健康管理装置は、運動評価値算出部が算出した複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値のうち、最も大きな運動評価値を用いて、運動習慣の状況を示す指標となるスコア値を決定するスコア値決定部をさらに備えてよい。スコア値決定部が最も大きな運動評価値を用いることで、連続する所定日数における対象者の運動習慣を適切に反映するスコア値を決定することが可能となる。
当該健康管理装置は、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される運動が、連続する所定日数のなかで実施された運動回数を導出する運動回数導出部をさらに備えてよい。この場合、運動評価値算出部は、乗算結果に、導出された運動回数に対応付けられた回数評価値を乗算して、運動評価値を算出してよい。運動評価値に、連続する所定日数における運動回数の要素を加えることで、対象者の運動習慣および運動量を反映した運動評価値を算出できる。
当該健康管理装置は、スコア値決定部が決定したスコア値にもとづいた情報を、対象者に提供する情報提供部をさらに備えてよい。スコア値にもとづいた情報を提供することで、対象者は、自身の運動習慣の改善点などを知ることができる。
1・・・健康管理システム、2・・・健康管理装置、7・・・活動量計、8・・・通信装置、10・・・データ取得部、16・・・運動強度取得部、20・・・測定データ記憶部、22・・・評価値保持部、30・・・処理部、32・・・継続時間導出部、34・・・運動日数導出部、36・・・運動回数導出部、38・・・運動評価値算出部、40・・・スコア値決定部、50・・・情報提供部。

Claims (5)

  1. 対象者が使用する活動量計で導出された運動強度を、その時間情報とともに取得する運動強度取得部と、
    前記運動強度取得部で取得した運動強度および時間情報から、同じ運動強度の区分に属する運動が継続した継続時間の区分を導出する継続時間導出部と、
    運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される運動が、連続する所定日数のなかで実施された運動日数を導出する運動日数導出部と、
    運動強度の各区分に対応づけられた強度評価値、継続時間の各区分に対応づけられた時間評価値、運動日数の各区分に対応づけられた日数評価値を含む評価値情報を保持する評価値保持部と、
    前記評価値保持部に保持された評価値情報を用いて、運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値を、前記運動日数導出部により導出された運動日数にもとづいて算出する運動評価値算出部と、
    を備えることを特徴とする健康管理装置。
  2. 前記運動評価値算出部は、強度評価値、時間評価値、および導出された運動日数に対応づけられた日数評価値を乗算した乗算結果にもとづいて運動評価値を算出し、
    前記運動評価値算出部が算出した複数タイプの運動のそれぞれに対する運動評価値のうち、最も大きな運動評価値を用いて、運動習慣の状況を示す指標となるスコア値を決定するスコア値決定部を、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の健康管理装置。
  3. 運動強度の区分および継続時間の区分との組合せで示される運動が、連続する所定日数のなかで実施された運動回数を導出する運動回数導出部を、さらに備え、
    前記運動評価値算出部は、前記乗算結果に、導出された運動回数に対応付けられた回数評価値を乗算して、運動評価値を算出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の健康管理装置。
  4. 前記スコア値決定部が決定したスコア値にもとづいた情報を、対象者に提供する情報提供部を、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の健康管理装置。
  5. 連続する所定日数は、7日である、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の健康管理装置。
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