JP2024039861A - 安静時心拍数算出装置、安静時心拍数算出方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

安静時心拍数算出装置、安静時心拍数算出方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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東一郎 後藤
真澄 山口
健太郎 田中
信吾 塚田
雅彦 向野
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Abstract

【課題】被験者の活動時間に関わらず、より正確な安静時心拍数を提供する。【解決手段】心電計で計測された心電データから心拍数を算出する心拍数算出部と、24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出する安静時心拍数算出部と、を備える安静時心拍数算出装置。【選択図】図2

Description

本発明は、安静時心拍数算出装置、安静時心拍数算出方法、プログラム及び記録媒体に関する。
有酸素運動において、運動が本人の身体能力に対してどの程度の負荷を与えているかを示す指標のひとつに運動強度がある。運動強度は、酸素摂取量又は心拍数の計測値から算出することが一般的であり、心拍数の計測値から算出する方が簡便であるため広く用いられている。
心拍数から運動強度を算出する方法にはカルボーネン法と呼ばれる方法があり、医療や運動生理学の分野で広く用いられる。カルボーネン法においては、運動強度は以下の式で算出される(非特許文献1参照)。
運動強度=(心拍数-安静時心拍数)÷(最大心拍数-安静時心拍数)×100
運動強度の単位は%であり、最小値は0、最大値は100とされている。
安静時心拍数は、体を動かさないで静かにした状況で測定した心拍数である。しかしながら、いかなる姿勢や状況をもって安静とするかについては、確定的な定義は無い。臨床現場においては、10分程度イスなどに座り、体を休めたのちに測定した心拍数を安静時心拍数として用いることが多いが、この手法により測定された心拍数よりも夜間(午前0時から午前5時までの期間)において臥位であった状態で測った心拍数値の中央値を安静時心拍数として用いたほうが実際の代謝量とより高く相関することを示した報告がある(非特許文献2参照)。
夜間の臥位時の心拍数から安静時心拍数を簡便に算出する技術として、ユーザにセンサを装着し、センサからユーザの心電図の情報を検出する技術が提案されている(非特許文献3参照)。
国際公開第2020/004102号 特開2020-036781号公報
"運動強度"、[online]、[令和4年4月18日検索]、インターネット<URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/運動強度> Validity of simplified, calibration-less exercise intensity measurement using resting heart rate during sleep: A method-comparison study with respiratory gas analysis. Hirotaka Matsuura, Masahiko Mukaino, Yohei Otaka, Hitoshi Kagaya, Yasushi Aoshima, Takuya Suzuki, Ayaka Inukai, Emi Hattori, Takayuki Ogasawara, Eiichi Saitoh. BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation 11(1) 2019年11月4日 小笠原隆行、向野雅彦「第8節 ウェアラブル電極素材hitoeとリハビリテーションへの応用~ 回復期リハビリテーション病棟における実証実験の事例から ~」 技術情報協会 2020年7月 NTT技術ジャーナル、IoTの進展に向けた研究開発の取り組み ウェアラブル素材hitoeを応用したリハビリ支援の取り組み、2018年7月
非特許文献2に記載の方法では夜間の臥位時の心拍数から安静時心拍数を算出する。この方法は夜間における心拍数が日中における心拍数よりも低いことを前提としており、夜間に活動する被験者に対しては、カルボーネン法で算出される運動強度が負の値となり、正しく算出することができなかった。
本発明の目的は、被験者の活動時間に関わらず、より正確な安静時心拍数を提供することにある。
本発明の一態様は、心電計で計測された心電データから心拍数を算出する心拍数算出部と、24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出する安静時心拍数算出部と、を備える安静時心拍数算出装置である。
本発明の一態様は、心電計で計測された心電データから心拍数を算出する心拍数算出ステップと、24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出する安静時心拍数算出ステップと、を有する安静時心拍数算出方法である。
本発明の一態様は、コンピュータに、心電計で計測された心電データから心拍数を算出させ、24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出させる、プログラムである。
本発明の一態様は、コンピュータに、心電計で計測された心電データから心拍数を算出させ、24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出させる、プログラムが記録された記録媒体である。
本発明によれば、被験者の活動時間に関わらず、より正確な安静時心拍数を提供することができる。
第1の実施形態に係る安静時心拍数算出システム1を示す図である。 第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。 複数の被験者から算出された心拍数に基づくヒストグラムである。 非特許文献2に記載の方法(以下、従来方法)により算出した夜間心拍数と、被験者から24時間計測した心拍数の分位点との差を示す図である。 従来方法により算出した安静時心拍数と、第1の実施形態の方法により算出した安静時心拍数の関係を示す図である。 第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。 従来方法により算出した運動強度と、第2の実施形態の方法により算出した運動強度の関係を示す図である。 第2の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。 第6の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。 姿勢が臥位であるときの運動強度の被験者ごとの平均値を示す図である。 姿勢が立位座位であるときの運動強度の被験者ごとの平均値を示す図である。 姿勢が歩行であるときの運動強度の被験者ごとの平均値を示す図である。 運動FIMの平均値ごとに作成したヒストグラムである。 運動FIMの平均値ごとに作成したヒストグラムである。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。以下の実施形態に説明においては、第2の実施形態以降の実施形態は基本的に第1の実施形態に構成要素を加えた実施形態として説明するが、第2の実施形態以降の実施形態に加えられた構成要素は任意の実施形態に加えられてもよい。例えば、第2の実施形態に加えられる構成要素は、第3の実施形態以降の実施形態に加えられてもよい。
図1は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出システム1を示す図である。安静時心拍数算出システム1は、安静時心拍数算出装置2、センサ端末202、中継端末203を含む。安静時心拍数算出システム1において、例えば被験者201の体幹にセンサ端末202が装着される。センサ端末202が計測した結果は中継端末203により中継され安静時心拍数算出装置2に送信される。センサ端末202は、被験者201の心筋から発生する電気信号を測定する。つまり、センサ端末202は心電計である。センサ端末202は、スマートフォンやタブレットなどのコンピュータ機器としてもよい。
中継端末203は、センサ端末202から受信したデータを安静時心拍数算出装置2に送信する。中継端末203は、例えばセンサ端末202とBluetooth(登録商標)により接続され、安静時心拍数算出装置2と無線LANにより接続されるがこれに限られない。中継端末203は、スマートフォンやタブレットなどのコンピュータ機器であって、センサ端末202から受信したデータを処理し安静時心拍数算出装置2に送信してもよい。例えば、中継端末203は、受信した電気信号のデータに基づいて所定の期間の心電図を生成し、安静時心拍数算出装置2に送信してもよい。
図2は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、データ受信部200、心拍数算出部210、安静時心拍数算出部220、出力部230、記憶部300を備える。
データ受信部200は、中継端末203からデータを受信する。心拍数算出部210は、データ受信部200が受信したデータに基づき心拍数を算出する。心拍数算出部210は、受信した心電図においてR波とR波の間の間隔(心拍間隔:RRI)を算出することで心拍数を算出する。心拍数算出部210は、データ受信部200が受信した電気信号のデータに基づいて心電図を生成し、心拍数を算出してもよい。心拍数算出部210は、所定の時間ごとに心拍数を算出する。心拍数算出部210は、例えば1分ごとに心拍数を算出する。心拍数算出部210は、記憶部300に算出した心拍数を記録する。記憶部300には所定の時間ごとの心拍数が記録される。記憶部300に記録される心拍数は、少なくとも24時間にわたり心拍数算出部210により記録される。
安静時心拍数算出部220は、記憶部300に記憶された所定時間ごとの心拍数から安静時の心拍数を算出する。安静時心拍数算出部220は、記憶部300に記憶された心拍数のうち任意の分位点に相当する心拍数を安静時心拍数として算出する。例えば、分位点は20から30パーセンタイル値に相当する点である。出力部230は、算出された安静時心拍数を出力する。出力された安静時心拍数は、例えば表示装置に入力され、値が表示される。
図3は、複数の被験者から算出された心拍数に基づくヒストグラムである。当該ヒストグラムの作成方法は以下の通りである。初めに被験者から心拍数データを収集した。本実験例においては、2041人の被験者において1分ごとに24時間算出した心拍数のデータを取得した。つまり、被験者ごとに算出された心拍数のデータの数は1440個であり、全ての被験者から算出される心拍数のデータの数は2939040個である。算出される心拍数は整数値である。
その後、全ての被験者から算出される心拍数のデータにおいて、0パーセンタイルから100パーセンタイルに相当するデータを1パーセンタイル刻みで算出した。その後、0パーセンタイルに相当するデータと1パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数を算出し、1パーセンタイルに相当するデータと2パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数を算出し、これを1パーセンタイル刻みで99パーセンタイルに相当するデータと100パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数まで算出した。このとき、重複して数が算出されるデータが考えられる。例えば、1パーセンタイルに相当するデータの値と2パーセンタイルに相当するデータの値が等しい場合は、1パーセンタイルに相当するデータは、0パーセンタイルに相当するデータと1パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数に算入され、1パーセンタイルに相当するデータと2パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数にも算入される。
この手法により1パーセンタイル刻みでデータの数を算出した後、5パーセンタイルごとにデータの数を足した。図3において0-5%は、0パーセンタイルに相当するデータと1パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数、1パーセンタイルに相当するデータと2パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数、2パーセンタイルに相当するデータと3パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数、3パーセンタイルに相当するデータと4パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数及び4パーセンタイルに相当するデータと5パーセンタイルに相当するデータの間の値をとるデータの数という5つの数の和を示す。以下、グラフにおいて5-10%から95%-100%に示された数も同様の手法で算出した。重複して数が算出されるデータがあることから、グラフに示す値はそれぞれ異なる数となる。
図3が示すヒストグラムには、20-25%と65-70%においてピークが見られる。20-25%におけるピークは被験者が臥位姿勢時や就寝時の心拍数に起因するピークであり、65-70%におけるピークは被験者が座位時、立位時、歩行時といった活動時の心拍数に起因するピークであると考えられる。20-25%におけるピークは被験者が臥位姿勢時や就寝時の心拍数に起因するピークであることから、20-25パーセンタイルの値を安静時心拍数として算出することが望ましい。もしくは、25-30%における数値も20-25%におけるピークに並んで高いため、被験者の個人差をなど考慮して、25-30パーセンタイルの値を安静時心拍数として任意に算出してもよい。このように、心拍数を統計的に処理することで、心拍数を測定するときの姿勢の情報や時刻の情報などを必要なく、安静時心拍数を算出することができる。
図4は、非特許文献2に記載の方法(以下、従来方法)により算出した夜間心拍数と、被験者から24時間計測した心拍数の分位点との差を示す図である。被験者の数は上述したものと同じく2041人である。棒グラフは差の平均を示し、エラーバーは差の標準偏差を示す。図4において、25パーセンタイルにおいて最も差が小さい。そのため、25パーセンタイルの心拍数は夜間心拍数と同等の信頼性を有するといえる。
図5は、従来方法により算出した安静時心拍数と、第1の実施形態の方法により算出した安静時心拍数の関係を示す図である。丸枠内に含まれる点は、従来方法において算出される安静時心拍数が120bpm以上であり、安静時心拍数としては高すぎる値である。しかしながら、第1の実施形態の方法により算出した安静時心拍数は丸枠内に含まれる点を除き、従来方法により算出した安静時心拍数と近い値をとる。よって、第1の実施形態の方法は高い品質の安静時心拍数を算出することができる。
図6は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の動作を示すフローチャートである。データ受信部200が中継端末203からデータを受信する(ステップS11)。心拍数算出部210がデータに基づき心拍数を算出し(ステップS12)、心拍数を記録する(ステップS13)。安静時心拍数算出部220が記録された心拍数に基づいて、安静時心拍数を算出する(ステップS14)。出力部230が算出された安静時心拍数を出力する(ステップS15)。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。第2の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2に加え、運動強度算出部240を備える。
運動強度算出部240は、安静時心拍数に基づいて運動強度を算出する。運動強度算出部240は、例えば以下の式により運動強度を算出する。
運動強度=(心拍数-安静時心拍数)÷(最大心拍数-安静時心拍数)×100
ここで、心拍数は記憶部300に記憶された任意の心拍数である。最大心拍数は例えば非特許文献2に記載された被験者の年齢から算出される。
図8は、従来方法により算出した運動強度と、第2の実施形態の方法により算出した運動強度の関係を示す図である。各点は各被験者に対応する。各点により示される運動強度は、24時間記録された心拍数から算出された運動強度である。運動強度は通常0から100の範囲であるが、従来方法により算出された運動強度は負の値をとる場合がある。第2の実施形態の方法により算出した運動強度は負の値をとらない。そのため、より質の高い運動強度を算出することができる。
第2の実施形態に係る出力部230は、算出された運動強度を出力してもよい。
図9は、第2の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の動作を示すフローチャートである。データ受信部200が中継端末203からデータを受信する(ステップS21)。心拍数算出部210がデータに基づき心拍数を算出し(ステップS22)、心拍数を記録する(ステップS23)。安静時心拍数算出部220が記録された心拍数に基づいて、安静時心拍数を算出する(ステップS24)。運動強度算出部240が、安静時心拍数に基づいて運動強度を算出する(ステップS25)。出力部230が算出された運動強度を出力する(ステップS26)。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。第3の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2に加え、計測期間判定部250を備える。
計測期間判定部250は、記憶部300に記録された心拍数のデータ数が一定数を超えたか否かを判定する。例えば、計測期間判定部250は、心拍数のデータ数が24時間の9割記録されたデータ数(つまり、1分ごとに心拍数が記録された場合、24×60×0.9=1296個のデータ数)を超えたか否かを判定する。
第3の実施形態に係る安静時心拍数算出部220は、計測期間判定部250により心拍数のデータが一定数を超えたと判定した場合に、安静時心拍数を算出する。第3の実施形態に係る安静時心拍数算出部220は、計測期間判定部250により心拍数のデータが一定数以下と判定した場合に、安静時心拍数を算出しない。これにより、心拍数のデータ数が少なく、安静時心拍数を正確に算出できない場合に、安静時心拍数を算出することを防ぐことができる。
図11は、第3の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の動作を示すフローチャートである。データ受信部200が中継端末203からデータを受信する(ステップS31)。心拍数算出部210がデータに基づき心拍数を算出し(ステップS32)、心拍数を記録する(ステップS33)。計測期間判定部250は、心拍数のデータ数が一定数を超えたか否かを判定する(ステップS34)。心拍数のデータ数が一定数を超えた場合(ステップS35:YES)、安静時心拍数算出部220が記録された心拍数に基づいて、安静時心拍数を算出し(ステップS36)、出力部230が算出された安静時心拍数を出力する(ステップS37)。心拍数のデータ数が一定数以下である場合(ステップS35:NO)、動作を終了する。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。第4の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2に加え、アンサンブル平均処理部260を備える。
アンサンブル平均処理部260は、記憶部300が24時間以上にわたる心拍数が記録されている場合、同じ時刻に対応する心拍数のアンサンブル平均を算出する。第4の実施形態に係る安静時心拍数算出部220は、心拍数として心拍数のアンサンブル平均を用いて安静時心拍数を算出する。
(第5の実施形態)
図13は、第5の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。第5の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2に加え、生活規則性評価部270を備える。
生活規則性評価部270は、記憶部300に記録された心拍数及び安静時心拍数に基づいて被験者201の生活規則性を評価する。例えば生活規則性評価部270は、特定の期間において記録された心拍数のうち、安静時心拍数より小さい値である心拍数の数を算出することで生活規則度を評価する。
特定の期間は例えば夜間である。生活規則性評価部270は、例えば夜間の心拍数のうち、安静時心拍数より大きい心拍数の割合を算出し、生活不規則度とする。例えば、夜間の午前0時から午前5時まで1分ごとの心拍数300個のうち、60個が安静時心拍数よりも大きい場合、生活不規則度は60÷300=20%となる。生活不規則度は、夜間に活動している被験者の識別や、夜間にどの程度活動しているかといった体内時計のずれの評価に使用することができる。また、安静時心拍数は通常は夜間時の心拍数に近い値であるため、安静時心拍数以下の心拍数となっている時間は活動している時間と推定することができ、これにより夜間に就寝しているか否かという快眠度の評価に使用することができる。
生活規則性評価部270は、日ごとの心拍数データに基づいて生活不規則度を算出してもよい。生活規則性評価部270は、生活不規則度が所定の値を超えた日を数え上げてもよい。生活規則性評価部270は、第2の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2に備えられ、運動強度に基づいて生活不規則度を算出してもよい。例えば、生活規則性評価部270は特定の期間の運動強度のうち、値が負となるものの割合を算出することで、生活不規則度としてもよい。生活規則性評価部270は、運動強度が所定の値以上となった期間を活動期間として算出してもよい。活動期間は被験者の活動の活発性の評価に使用できる。
(第6の実施形態)
図14は、第6の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2の構成の一例を示す図である。第6の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、第2の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2に加え、状態推定部280及び運動強度分類部290を備える。第6の実施形態に係るデータ受信部200は、被験者201の加速度データ又は角速度データを取得する。データ受信部200は、例えば被験者201に取り付けられた加速度計又はジャイロセンサから被験者201の加速度データ又は角速度データを取得する。加速度データはセンサ端末202から受信するデータ同様、中継端末203を介して受信されてもよい。
状態推定部280は、被験者201の心拍数及び加速度又は角速度に基づいて、被験者201の姿勢を推定する。推定される姿勢は例えば、臥位、立位座位、歩行である。状態推定部280は、例えば非特許文献3に記載の方法のように被験者201の上半身の傾きなどにより被験者201の姿勢を推定する。
運動強度分類部290は、運動強度算出部240により算出された運動強度を推定された姿勢ごとに分類する。
図15から図17は、姿勢ごとに分類された運動強度の被験者ごとの平均値を示す図である。図15は、姿勢が臥位であるときの運動強度の被験者ごとの平均値を示す図である。図16は、姿勢が立位座位であるときの運動強度の被験者ごとの平均値を示す図である。図17は、姿勢が歩行であるときの運動強度の被験者ごとの平均値を示す図である。比較として従来方法により算出された運動強度と、第6の実施形態により算出された運動強度とを姿勢ごとに分類した結果を示す。
全ての姿勢において、従来方法においては運動強度が-100%より小さい値である異常値が検出された。しかしながら、第6の実施形態の方法では姿勢が立位座位及び歩行であるときは、運動強度として負の値を検出せず、また、姿勢が臥位であるときは、運動強度の最小値は約-15%であり、精度が高くなった。
(第7の実施形態)
第7の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2に加え、第3の実施形態の計測期間判定部250と第6の実施形態の状態推定部280とを備え、データ受信部200が被験者201の加速度データ又は角速度データを取得する。第7の実施形態において、計測期間判定部250は、記憶部300に記録された心拍数のデータ数が一定数を超えていない場合であっても、所定の期間(例えば夜間)に一定期間以上姿勢が臥位であり、当該一定期間の心拍数データが記憶部300に記録されていれば、心拍数のデータが一定数を超えたと判定してもよい。このとき、安静時心拍数算出部220は、姿勢が臥位である一定期間における心拍数の平均値を安静時心拍数として算出する。これにより、心拍数の計測時間が短い場合であっても安静時心拍数を算出することができる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、第7の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2に加え、指標算出部292を備える。指標算出部292は、特許文献1に開示された方法により指標を算出する。算出される指標は、例えば、運動強度算出部240により算出される運動強度を活動量で割った値である。活動量は、例えば被測定者の加速度のノルムとして算出される値である。
(第9の実施形態)
第9の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、第1の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2において、記憶部300が被験者のランク情報を記憶する。ランク情報は、例えば被験者の自立度(Functional Independence Measure)、SIAS(Stroke Impairment Assessment Set)、年齢、性別を含む。第9の実施形態に係る安静時心拍数算出部220は、記憶部300に記憶された被験者の所定時間ごとの心拍数及びランク情報に基づいて、ランク情報により決定される分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出する。
以下、ランク情報による分位点の決定方法を説明する。図18及び図19は、運動FIMの平均値ごとに作成したヒストグラムである。運動FIMの平均値が1である被験者22人、運動FIMの平均値が2である被験者71人、運動FIMの平均値が3である被験者84人、運動FIMの平均値が4である被験者75人、運動FIMの平均値が5である被験者94人、運動FIMの平均値が6である被験者154人、運動FIMの平均値が7である被験者166人から心拍数データを収集した。収集した心拍数データは、第1の実施形態において説明したものと同様であって、1分ごとに24時間算出した心拍数のデータを取得した。
その後、ヒストグラムを運動FIMの平均値が同じ被験者ごとに作成した。ヒストグラムの作成方法は第1の実施形態において説明したものと同様である。作成したヒストグラムにおいて、運動FIMが3以下の場合には26-30%においてピークが見られる。また、運動FIMが4以上の場合には21-25%においてピークが見られる。つまり、ヒストグラムにおけるピークは運動FIMの値により異なる。
これらの結果に基づいて、安静時心拍数算出部220は運動FIMが3以下の場合には26-30パーセンタイルの値を安静時心拍数として算出し、運動FIMが4以上の場合には21-25パーセンタイルの値を安静時心拍数として算出する。
これにより、第9の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、より被験者個人の状態に適した安静時心拍数を算出することができる。なお、運動FIMにより異なるヒストグラムを作成する方法について説明したが、これに限られない。例えば、第9の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、上述したSIAS、年齢、性別ごとに異なるヒストグラムを作成し、ヒストグラムにおけるピークに基づいて安静時心拍数を算出してもよい。また、第9の実施形態に係る安静時心拍数算出装置2は、FIM、SIAS、年齢、性別のいくつかの組み合わせを条件として条件ごとに異なるヒストグラムを作成し、ヒストグラムにおけるピークに基づいて安静時心拍数を算出してもよい。
〈他の実施形態〉
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態では安静時心拍数算出装置2がセンサ端末202及び中継端末203の外部装置であるが、これに限られない。例えば、センサ端末202又は中継端末203が安静時心拍数算出装置2を含む構成であってもよい。
2 安静時心拍数算出装置、201 被験者、202 センサ端末、203 中継端末、200 データ受信部、210 心拍数算出部、220 安静時心拍数算出部、230 出力部、240 運動強度算出部、250 計測期間判定部、260 アンサンブル平均処理部、270 生活規則性評価部、280 状態推定部、290 運動強度分類部、300 記憶部

Claims (11)

  1. 心電計で計測された心電データから心拍数を算出する心拍数算出部と、
    24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出する安静時心拍数算出部と、
    を備える安静時心拍数算出装置。
  2. 前記分位点は、20パーセンタイル以上30パーセンタイル以下である、
    請求項1に記載の安静時心拍数算出装置。
  3. 前記安静時心拍数に基づいて、心拍数に対応する運動強度を算出する運動強度算出部と、
    をさらに備える請求項1又は請求項2に記載の安静時心拍数算出装置。
  4. 記録された心拍数のデータ数が一定数を超えたか否かを判定する計測期間判定部と、
    をさらに備え、
    前記安静時心拍数算出部は、記録された心拍数のデータ数が一定数を超えた場合に安静時心拍数を算出する、
    請求項1又は請求項2に記載の安静時心拍数算出装置。
  5. 同じ時刻に対応する心拍数のアンサンブル平均を算出するアンサンブル平均処理部と、
    をさらに備える請求項1又は請求項2に記載の安静時心拍数算出装置。
  6. 特定の期間において記録された心拍数のうち、前記安静時心拍数より小さい値である心拍数の数を算出することで生活規則度を評価する生活規則度評価部と、
    をさらに備える請求項1又は請求項2に記載の安静時心拍数算出装置。
  7. 被験者の加速度データに基づいて、前記被験者の姿勢状態を推定する姿勢推定部と、
    前記姿勢状態ごとに運動強度を算出する姿勢別運動強度算出部と、
    をさらに備える請求項3に記載の安静時心拍数算出装置。
  8. 前記安静時心拍数算出部は、被験者のランク情報により決定される分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出する、
    請求項1に記載の安静時心拍数算出装置。
  9. 心電計で計測された心電データから心拍数を算出する心拍数算出ステップと、
    24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出する安静時心拍数算出ステップと、
    を有する安静時心拍数算出方法。
  10. コンピュータに、
    心電計で計測された心電データから心拍数を算出させ、
    24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出させる、
    プログラム。
  11. コンピュータに、
    心電計で計測された心電データから心拍数を算出させ、
    24時間以上記録された前記心拍数のうち、所定の分位点にあたる心拍数を安静時心拍数として算出させる、
    プログラムが記録された記録媒体。
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