JP2018165498A - プランジャーポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】性能の低下を抑制しつつ分解・洗浄を容易にしたプランジャーポンプを提供する。【解決手段】スリーブユニット20とシリンダーユニット30と保持機構40とを有し、スリーブユニット20には、プランジャー10が挿入されるスリーブ21が形成され、シリンダーユニット30には、スリーブ21に接続されて、流体が通流する流体流路32が形成され、保持機構40は、シリンダーユニット30を、プランジャー10の往復移動方向に平行な方向に沿った、スリーブユニット20に対する移動が可能な状態で保持する。【選択図】図2

Description

本発明は、プランジャーの往復移動により流体を圧送するプランジャーポンプに関する。
従来、被処理流体を乳化分散する乳化分散装置(食品加工装置の一例)として、例えば、被処理流体を一定圧力に昇圧する3連又は5連式プランジャーポンプと、均質ディスク機構とを備えて構成されるものがある。この乳化分散装置は、例えば、プランジャーポンプで加圧された被処理流体を均質ディスク機構に導入し、当該均質ディスク機構において、粒体分子間にせん断・激突等の相乗作用を瞬間的に発生させ、均質的な乳化状態を作り、液分離(浮遊・沈殿)を防ぐ装置である。均質ディスク機構では、ディスクバルブと、当該ディスクバルブに対向して設けられるシートとを備えて構成され、ディスクバルブとシートとの間で径方向に形成される乳化処理路に、被処理流体を通過させて被処理流体を乳化分散させる。
プランジャーポンプは、例えば、特許文献1に示すように、モータ等に連結されるクランクシャフトを有し、このクランクシャフトに連結された連結棒と、ピストンに設けられたピストンピンとが軸受け部材を介して摺動可能に連結され、クランクシャフトの回転により連結棒及びピストンが往復運動することで、当該ピストンの一端側に設けられたプランジャーがシリンダ(スリーブ)内を往復運動して、当該シリンダ(スリーブ)の前方に設けられた吸入圧縮室で被処理流体を吸入又は圧縮し送出する構成とされている。
つまり、プランジャーがシリンダ内をクランクシャフト側に移動することにより、吸入弁を介して吸入口から吸入圧縮室に被処理流体が流入し、続いて、プランジャーがシリンダ内をクランクシャフト側から離間する側に移動する。これにより、吸入圧縮室から吐出弁を介して昇圧された被処理流体が均質ディスク機構に流入する動作が繰り返され、均質ディスク機構における被処理流体の乳化分散を良好に行うことができる。
特開2005−220832号公報
上記のようなプランジャーポンプにおいては、機構の内部を被処理流体が通流し、被処理流体がプランジャーやスリーブ等に接触するから、定期的にこれらの機構を分解して洗浄する必要がある。特にプランジャーポンプを食品加工に用いる場合には、高い頻度で分解・洗浄を行う必要がある。そうするとプランジャーポンプにおいては、分解・洗浄が容易な構造を採用すると好ましい。一方でその構造は、性能を低下させないものであることが求められる。
本発明はかかる点に注目してなされたものであり、その目的は、性能の低下を抑制しつつ分解・洗浄を容易にしたプランジャーポンプを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るプランジャーポンプの特徴構成は、
プランジャーの往復移動により流体を圧送するプランジャーポンプであって、
スリーブユニットとシリンダーユニットと保持機構とを有し、
前記スリーブユニットには、前記プランジャーが挿入されるスリーブが形成され、
前記シリンダーユニットには、前記スリーブに接続されて、前記流体が通流する流体流路が形成され、
前記保持機構は、前記シリンダーユニットを、前記プランジャーの往復移動方向に平行な方向に沿った、前記スリーブユニットに対する移動が可能な状態で保持する点にある。
上記の特徴構成によれば、保持機構により、プランジャーの往復移動方向に平行な方向に沿って、スリーブユニットに対してシリンダーユニットを移動させることができる。つまりスリーブユニットとシリンダーユニットを離間させることが可能なため、分解・洗浄が容易になる。
加えて、シリンダーユニットの移動は、プランジャーの往復移動方向に平行な方向に沿った移動であるから、プランジャーポンプの性能の低下を抑制するとができる。というのは、シリンダーユニットの移動が上述の方向に沿ったものであれば、プランジャーの先端がシリンダーユニットの内部に進入した場合であっても、シリンダーユニットをプランジャーの往復移動方向に平行な方向に移動させて、プランジャーユニットから離間させることができる。シリンダーユニットの移動が上述の方向以外のものである場合、プランジャーの先端がシリンダーユニットの内部に進入した状態では、シリンダーユニットを移動させることができない。したがって、プランジャーの往復運動をスリーブユニットの内部のみで行うよう構成する必要があるから、プランジャーの往復移動の距離が小さくなり、プランジャーポンプの性能が低下してしまう。すなわち上記の特徴構成によれば、性能の低下を抑制しつつ、分解・洗浄を容易にすることができる。
本発明に係るプランジャーポンプの別の特徴構成は、前記溝において、前記突起に隣接して傾斜部位が形成されている点にある。
上記の特徴構成によれば、傾斜部位の存在により、ピンが傾斜部位に沿ってスムースに移動できるから、第1状態と第2状態との間の変化が更に容易となり好ましい。
本発明に係るプランジャーポンプの別の特徴構成は、前記保持機構は、前記シリンダーユニットを鉛直軸の回りに回転移動が可能な状態で保持する点にある。
上記の特徴構成によれば、プランジャーの往復移動方向に平行な方向に沿ってシリンダーユニットを移動させた上で、鉛直軸の回りに回転移動させることができるから、プランジャーポンプの分解・洗浄が更に容易となり好適である。
本発明に係るプランジャーポンプの別の特徴構成は、前記保持機構は、軸部材と、長孔を有する保持部材とを有し、前記保持部材が、前記シリンダーユニットと前記スリーブユニットの一方に設けられ、前記軸部材が、前記長孔に挿入された状態で前記シリンダーユニットと前記スリーブユニットの他方に設けられる点にある。
上記の特徴構成によれば、長穴に沿ってシリンダーユニットを平行移動させ、軸部材を回転軸としてシリンダーユニットを回転移動させることができ、上述のシリンダーユニットの移動を簡易な構造で実現でき好ましい。
上述の特徴構成は、前記プランジャーポンプの運転中、前記プランジャーの先端が往復運動の際に前記シリンダーユニットの内部に進入・退出する構成のプランジャーポンプにおいて好適に適用できる。
また上述の特徴構成は、複数の前記プランジャーを有し、前記プランジャーポンプの運転停止中、少なくとも1つの前記プランジャーの先端が前記スリーブユニットから突出した状態となる構成のプランジャーポンプにおいて好適に適用できる。
本発明に係るプランジャーポンプの別の特徴構成は、前記シリンダーユニットの側から前記スリーブに挿入されて前記プランジャーの周囲に配置されるパッキンと、前記シリンダーユニットの側から前記スリーブに挿入されて前記パッキンを前記シリンダーユニットから離間する方向に押圧するスプリングとを有する点にある。
上記の特徴構成によれば、パッキンとスプリングとをシリンダーユニットの側からスリーブに挿入することができるから、シリンダーユニットの構造を簡素化しつつ、分解・洗浄が更に容易となり好適である。
本発明に係るプランジャーポンプの別の特徴構成は、前記プランジャーポンプの運転中、前記シリンダーユニットが前記スプリングに接触して前記スプリングを圧縮した状態となる点にある。
上記の特徴構成によれば、シリンダーユニットがスプリングを圧縮し、これによりパッキンが押圧されるので、簡易な構造でスプリングによるパッキンの押圧が実現でき好ましい。また、シリンダーユニットをスリーブユニットから離間させると、スプリングによるパッキンの押圧が解除されることになるから、分解・洗浄が更に容易となり好適である。
本発明に係るプランジャーポンプの別の特徴構成は、前記プランジャーを冷却する冷却機構を有し、前記冷却機構は、前記スリーブユニットから前記シリンダーユニットと反対の側に突出した前記プランジャーに冷却液をかけて冷却する点にある。
上記の特徴構成によれば、スリーブユニットの外部にてプランジャーに冷却液を掛けることでプランジャーを冷却するから、スリーブユニットの内部に冷却のための構造を設けることが不要となり、スリーブユニットの構造を簡素化することができ好ましい。
本発明に係るプランジャーポンプの別の特徴構成は、前記冷却機構は、内部を冷却液が通流する通流管を有して構成され、前記通流管は、内部と貫通した貫通穴を有しており、前記プランジャーの上方に配置され、前記プランジャーに向けて前記貫通穴から前記冷却液を放出する点にある。
上記の特徴構成によれば、貫通穴を有する通流管により冷却機構が構成され、簡易な構造によりプランジャーの冷却が実現でき好ましい。
プランジャーポンプおよび乳化分散機構の概略構成を示す図 スリーブユニット、シリンダーユニットおよび保持機構の概略構成を示す図 シリンダーユニットをスリーブユニットから離間させた状態を示す図 シリンダーユニットを鉛直軸の回りに回転移動させた状態を示す図 スリーブユニットおよびシリンダーユニットの断面図 スリーブユニットの分解図
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る乳化分散装置100、プランジャーポンプ200および均質化機構300について説明する。以下、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
図1に示す乳化分散装置100は、入口100aから流体を受入れて、乳化分散処理を実施し、出口100bから送出する装置である。乳化分散装置100は、プランジャーポンプ200と均質化機構300とを有して構成される。
プランジャーポンプ200は、流体を吸入圧縮して、高圧状態として均質化機構300に送り出す装置である。プランジャーポンプ200は、電気モータ1、クランクシャフト2、連結棒3、ピストン4、プランジャー10、スリーブ21、流体流路32を有する。電気モータ1は、クランクシャフト2を回転駆動する。クランクシャフト2には、連結棒3を介してプランジャー10が接続されている。クランクシャフト2が回転すると、プランジャー10が前後方向に往復移動する。
プランジャー10は、スリーブ21の内部で前後に移動する。プランジャー10が後方向へ移動すると、流体が入口100aから流体流路32へ吸入される。プランジャー10が前方向へ移動すると、流体が流体流路32から均質化機構300へ向けて送り出される。本実施形態では、プランジャーポンプ200は3つのプランジャー10を有して構成される。3つのプランジャー10は、互いに異なる位相にてスリーブ21の内部を前後移動する。これにより、プランジャーポンプ200から流体が間断なく送出される。
均質化機構300は、乳化処理路を有して構成される。乳化処理路は、非常に狭い流体の流路であって、例えば複数のディスクを向かい合わせて配置し、ディスク間の隙間を非常に狭い間隔(例えば、数十μm〜数百μm程度)に調整して、形成される。プランジャーポンプ200から高圧状態として送出された流体が、上述の乳化処理路を通過することで、流体に対して剪断や激突、キャビテーション等を生じさせ、均質な乳化状態が作られる。
次に図1および図2を参照して、プランジャーポンプ200の構造の詳細について説明する。プランジャーポンプ200は、スリーブユニット20、シリンダーユニット30、および保持機構40を有して構成される。
スリーブユニット20は、プランジャーポンプ200の直方体状の本体から前方へ突出して配置されたユニットであって、プランジャー10が挿入されるスリーブ21が形成されている。ここでプランジャー10は、円柱状の部材であり、本実施形態では3つのプランジャー10がプランジャーポンプ200に備えられている。スリーブ21は、プランジャー10に対応する大きさの円筒状の穴であって、本実施形態では3つのスリーブ21がスリーブユニット20に形成されている。
シリンダーユニット30は、スリーブユニット20の前方に配置されたユニットであって、内部に流体流路32が形成されている。本実施形態では、3つのプランジャー10およびスリーブ21に対応して、3つの流体流路32がシリンダーユニット30に設けられている。そして3つの流体流路32は、スリーブユニット20の3つのスリーブ21に接続されている。
保持機構40は、シリンダーユニット30を、プランジャー10の往復移動方向に平行な方向に沿ったスリーブユニット20に対する移動が可能な状態で保持する機構である。本実施形態では保持機構40は、軸部材41と、保持部材42とを有して構成される。
保持部材42は、上面視でL字状の部材であって、長穴42aが形成されている。保持部材42は、長穴42aがシリンダーユニット30の上に位置する姿勢にて、スリーブユニット20の右側の端付近に取り付けられる。軸部材41は、円柱状の部材であって、円柱の中心軸が鉛直方向(上下方向)に平行な姿勢にて、保持部材42の長穴42aに挿入された状態で、シリンダーユニット30に取り付けられる。保持部材42と軸部材41とは、スリーブユニット20およびシリンダーユニット30の上側と下側とに、それぞれ配置される。
軸部材41は、長穴42aの内部で回転可能であり、長穴42aの内部で前後方向に移動可能である。したがってシリンダーユニット30は、プランジャー10の往復移動方向である前後方向に移動可能であり、軸部材41の中心軸(鉛直軸)の回りに回転移動が可能である。つまり保持機構40は、プランジャー10の往復移動方向に平行な方向に沿った移動と、鉛直軸(軸部材41)の回りの回転移動とが可能な状態で、シリンダーユニット30を保持する。
図2、図3および図4を用いて、プランジャーポンプ200の分解・洗浄の際に行われる、シリンダーユニット30の移動について説明する。図2は、シリンダーユニット30がスリーブユニット20に対して固定されている状態を示している。本実施形態ではシリンダーユニット30は、4本のボルト46により、スリーブユニット20に対して固定されている。具体的には、シリンダーユニット30に貫通穴が形成され、スリーブユニット20に雌ネジが形成され、ボルト46がスリーブユニット20の雌ネジに対して締め込まれることで、シリンダーユニット30が固定されている。
上述の通り本実施形態では、プランジャーポンプ200は3つのプランジャー10a、10bおよび10cを有して構成される。これら3つのプランジャー10は、互いに異なる位相にてスリーブ21の内部で移動する。そうすると図2に示すとおり、プランジャー10の前後方向の位置は、プランジャー10毎に異なることになる。図2に示す状態では、プランジャー10aは、その先端が、スリーブユニット20とシリンダーユニット30との境目に位置している。プランジャー10bは、その先端がシリンダーユニット30の流体流路32に進入した状態となっている。プランジャー10cは、その先端がスリーブ21の内部に位置している。
本実施形態では、プランジャーポンプ200の運転中、プランジャー10の先端が、シリンダーユニット30の内部に進入・退出するよう構成される。そうすると、プランジャーポンプ200が停止した際、プランジャー10の先端がスリーブユニット20から突出して、シリンダーユニット30の内部に進入した状態となる場合がある。図2の状態では、3つのプランジャー10のうち中央のプランジャー10bの先端が、スリーブユニット20から突出して、シリンダーユニット30の流体流路32に進入した状態となっている。
プランジャーポンプ200の分解・洗浄を行う際は、まずボルト46を緩めて、シリンダーユニット30の固定を解除する。そしてシリンダーユニット30を前方(F方向)へ平行移動させる(図3)。このとき軸部材41は、保持部材42の長穴42aにおいて、後端(B方向の端)から前端(F方向の端)へ移動する。
このシリンダーユニット30の前方への移動により、プランジャー10bの先端がシリンダーユニット30から退出して、外部に露出する。本実施形態では、プランジャーポンプ200の運転中にプランジャー10の先端がシリンダーユニット30に進入する距離と、保持機構40によるシリンダーユニット30の前方への移動距離(すなわち、保持部材42の長穴42aの長さ)は、ほぼ同程度か、シリンダーユニット30の移動距離の方が長くなるよう、各部材が構成されている。
そして図3の状態から、軸部材41を中心にして、シリンダーユニット30を前方・右方向へ回転移動させる。そうすると図4に示す状態となり、スリーブユニット20とシリンダーユニット30との間が大きく開いて、スリーブユニット20の前壁面25およびシリンダーユニット30の後壁面36が露出し、洗浄や部品交換等が容易な状態となる。
シリンダーユニット30をスリーブユニット20に対して固定する際は、逆の手順で行う。まずシリンダーユニット30を鉛直軸(軸部材41)の回りに回転させ、スリーブユニット20の前壁面25とシリンダーユニット30の後壁面36とが向かい合い平行となる状態にする(図3)。そして中央のプランジャー10を中央の流体流路32に挿入しながら、シリンダーユニット30を後方向(B方向)に平行移動させる。そしてスリーブユニット20の前壁面25とシリンダーユニット30の後壁面36とが接触したら(図2)、ボルト46を締め込んで、シリンダーユニット30をスリーブユニット20に対して固定する。
次に図5を参照して、スリーブユニット20、シリンダーユニット30、および冷却機構50の構成について詳しく説明する。
スリーブユニット20のスリーブ21には、スプリング22、押え部材23およびパッキン24が配置されている。パッキン24は、プランジャー10の周囲に配置され、流体がスリーブ21から後方側へ漏れ出すのを抑制している。本実施形態では、3つのパッキン24が、スリーブ21に配置される。押え部材23は、スプリング22とパッキン24との間に配置される部材である。スプリング22は、コイルバネであって、押え部材23およびパッキン24をシリンダーユニット30から離間する方向、すなわち後方側(B方向)へ押圧する。
シリンダーユニット30をスリーブユニット20に固定した状態(図5の状態、プランジャーポンプ200の運転中の状態)において、スプリング22、押え部材23および3つのパッキン24は、スリーブ21の後方側の壁面21aと、シリンダーユニット30の後壁面36との間に挟まれた状態となる。このときスプリング22は、シリンダーユニット30の後壁面36に接触して、圧縮された状態となり、押え部材23およびパッキン24をシリンダーユニット30から離間する方向、すなわち後方側(B方向)へ押圧する。
図5および図6に示すように、3つのパッキン24、押え部材23およびスプリング22は、この順で、前側(シリンダーユニット30が配置される側)からスリーブ21に挿入されて、プランジャー10の周囲に配置される。したがって、図4に示すシリンダーユニット30が開いた状態で、スリーブユニット20に対して前側から前壁面25にアクセスすることができ、3つのパッキン24、押え部材23およびスプリング22のスリーブユニット20に対する着脱、清掃、交換作業等が可能である。
図4に示すように、シリンダーユニット30の流体流路32には、吸入弁34と送出弁35とが配置されている。吸入弁34はスプリング34aにより下方向に付勢されている。送出弁35がスプリング35aにより下方向に付勢されている。
吸入弁34および送出弁35は、次の様に動作する。プランジャー10が後方向に移動すると、流体流路32の内部の流体の圧力が低下する。そうすると、吸入弁34がスプリング34aの付勢力に抗して上方向に移動し、入口流路31から流体流路32へ流体が流入する。プランジャー10が前方向に移動すると、流体流路32の内部の流体の圧力が上昇する。そうすると、送出弁35がスプリング35aの付勢力に抗して上方向に移動し、流体流路32から出口流路33へ流体が流出する。
冷却機構50は、スリーブユニット20からシリンダーユニット30と反対の側に突出したプランジャー10に冷却液をかけて、プランジャー10を冷却する機構である。冷却機構50は、通流管51を有して構成される。通流管51は、内部を冷却液(例えば、水)が通流する管であって、内部と貫通した貫通穴51aを有している。通流管51は、図5に示されるように、スリーブユニット20の後方側の、プランジャー10の上側に配置される。本実施形態では通流管51は、3つのプランジャー10の上に渡って配置されている。通流管51の内部を冷却液が通流すると、貫通穴51aから冷却液が放出され、冷却液がプランジャー10に接触して、プランジャー10が冷却される。
(他の実施形態)
(1)上述の実施形態では、保持部材42の長穴42aと軸部材41によって、シリンダーユニット30の前後方向の移動が実現された。これを改変し、保持機構40としてガイドレールやスライドシャフト等の機構を用いて、シリンダーユニット30を前後方向に移動可能に保持することも可能である。
(2)上述の実施形態では、プランジャーポンプ200を乳化分散装置100に用いる場合を説明した。プランジャーポンプ200は、食品加工の他の用途や、食品加工以外の用途にも好適に用いられる。
例えば、出汁やお茶などを噴霧乾燥して粉末製品を製造するスプレードライヤーでは、噴霧ノズルへの送液を降圧で行う必要がある。このようなスプレードライヤーへの送液に、上述のプランジャーポンプ200を好適に用いることができる。
例えば、マーガリン等は油脂系の原料液に水系液を分散させた液を冷却練り込み機へ送液して製造するが、このような液は冷却すると粘性が高くなり配管等での圧損が極端に高くなるので、高圧での送液が必要である。このような場合に、プランジャーポンプ200が好適に用いられる。
また上述のプランジャーポンプ200は、染料、香料、化粧品、ワックス、グリス等、食品以外の送液にも好適に適用できる。
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :電気モータ
2 :クランクシャフト
3 :連結棒
4 :ピストン
10 :プランジャー
20 :スリーブユニット
21 :スリーブ
21a :壁面
22 :スプリング
23 :押え部材
24 :パッキン
25 :前壁面
30 :シリンダーユニット
31 :入口流路
32 :流体流路
33 :出口流路
34 :吸入弁
34a :スプリング
35 :送出弁
35a :スプリング
36 :後壁面
40 :保持機構
41 :軸部材
42 :保持部材
42a :長穴
46 :ボルト
50 :冷却機構
51 :通流管
51a :貫通穴
100 :乳化分散装置
100a :入口
100b :出口
200 :プランジャーポンプ
300 :均質化機構

Claims (9)

  1. プランジャーの往復移動により流体を圧送するプランジャーポンプであって、
    スリーブユニットとシリンダーユニットと保持機構とを有し、
    前記スリーブユニットには、前記プランジャーが挿入されるスリーブが形成され、
    前記シリンダーユニットには、前記スリーブに接続されて、前記流体が通流する流体流路が形成され、
    前記保持機構は、前記シリンダーユニットを、前記プランジャーの往復移動方向に平行な方向に沿った、前記スリーブユニットに対する移動が可能な状態で保持する、プランジャーポンプ。
  2. 前記保持機構は、前記シリンダーユニットを鉛直軸の回りに回転移動が可能な状態で保持する請求項1に記載のプランジャーポンプ。
  3. 前記保持機構は、軸部材と、長孔を有する保持部材とを有し、
    前記保持部材が、前記シリンダーユニットと前記スリーブユニットの一方に設けられ、
    前記軸部材が、前記長孔に挿入された状態で前記シリンダーユニットと前記スリーブユニットの他方に設けられる請求項2に記載のプランジャーポンプ。
  4. 前記プランジャーポンプの運転中、前記プランジャーの先端が往復運動の際に前記シリンダーユニットの内部に進入・退出する請求項1から3のいずれか1項に記載のプランジャーポンプ。
  5. 複数の前記プランジャーを有し、
    前記プランジャーポンプの運転停止中、少なくとも1つの前記プランジャーの先端が前記スリーブユニットから突出した状態となる請求項1から4のいずれか1項に記載のプランジャーポンプ。
  6. 前記シリンダーユニットの側から前記スリーブに挿入されて前記プランジャーの周囲に配置されるパッキンと、
    前記シリンダーユニットの側から前記スリーブに挿入されて前記パッキンを前記シリンダーユニットから離間する方向に押圧するスプリングとを有する請求項1から5のいずれか1項に記載のプランジャーポンプ。
  7. 前記プランジャーポンプの運転中、前記シリンダーユニットが前記スプリングに接触して前記スプリングを圧縮した状態となる請求項6に記載のプランジャーポンプ。
  8. 前記プランジャーを冷却する冷却機構を有し、
    前記冷却機構は、前記スリーブユニットから前記シリンダーユニットと反対の側に突出した前記プランジャーに冷却液をかけて冷却する請求項1から7のいずれか1項に記載のプランジャーポンプ。
  9. 前記冷却機構は、内部を冷却液が通流する通流管を有して構成され、
    前記通流管は、内部と貫通した貫通穴を有しており、前記プランジャーの上方に配置され、前記プランジャーに向けて前記貫通穴から前記冷却液を放出する請求項8に記載のプランジャーポンプ。
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