JP2018164994A - 印刷装置、印刷方法 - Google Patents

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慎一 岩波
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Abstract

【課題】印刷処理の生産性を高めた印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置は、複数のノズルの吐出状態を取得する吐出状態取得部と、予め登録した基準パッチの濃度データと、前記基準パッチを印刷するためのデータとを含む印刷データを受信し、前記ノズルの吐出状態の検査結果に応じて記録媒体に前記基準パッチのすくなくとも一部を検査用パッチとして印刷するよう制御する制御部と、前記検査用パッチの濃度を測定する、パッチ濃度測定部と、濃度の測定結果から前記検査用パッチの濃度を取得する、パッチ濃度取得部と、前記基準パッチの濃度と前記検査用パッチの濃度とを比較する比較部と、を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
従来、インク滴を吐出できない不良ノズルを検出する不良ノズル検出手段を備えたインクジェットプリンターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記不良ノズル検出手段としては、例えば、ノズルに対応する振動板の残留振動を検出した構成や、テストパターンを印刷して印刷されたテストパターンの印刷状態から不良ノズルを検出する構成が開示されている。
特開2005−280192号公報
しかしながら、上記インクジェットプリンターの不良ノズル検出手段では、不良ノズルの検出は可能であるが、不良ノズルの発生による印刷画像の品質の影響の有無を判断することができない。すなわち、不良ノズルが発生した場合であっても、画質に影響がない場合があり、不良ノズルの発生数に基づいてクリーニングを実施してしまうと印刷処理の生産性が低下してしまう、という課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる印刷装置は、複数のノズルの吐出状態を取得する吐出状態取得部と、予め登録した基準パッチの濃度データと、前記基準パッチを印刷するためのデータとを含む印刷データを受信し、前記ノズルの吐出状態の検査結果に応じて記録媒体に前記基準パッチのすくなくとも一部を検査用パッチとして印刷するよう制御する制御部と、前記検査用パッチの濃度を測定する、パッチ濃度測定部と、濃度の測定結果から前記検査用パッチの濃度を取得するパッチ濃度取得部と、前記基準パッチの濃度と前記検査用パッチの濃度とを比較する比較部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、例えば、ノズルの吐出状態の検査によりノズル抜け等の不良ノズルが発生した場合、ノズルの吐出状態の検査後に印刷された検査用パッチの濃度と基準パッチの濃度とを比較することにより、印刷画像の品質の影響の有無を判断することができる。従って、例えば、不良ノズルが発生した場合であっても、検査用パッチの濃度と基準パッチの濃度とが同様であれば印刷画像の品質への影響が無いと判断でき、クリーニング等を行うことなく印刷処理を進めることができるため、印刷処理の生産性を高めることができる。
[適用例2]上記適用例にかかる印刷装置では、印刷画像の印刷開始前に、前記記録媒体に前記基準パッチを印刷し、前記パッチ濃度測定部で前記基準パッチの濃度を測定することを特徴とする。
この構成によれば、基準パッチと検査用パッチとが同一の記録媒体に印刷され、また、同一の検出手段としての濃度測定部で濃度が測定される。従って、同じ条件下で基準パッチの濃度と検査用パッチの濃度とが比較可能となり、より正確に印刷画像の品質への影響を判断することができる。
[適用例3]上記適用例にかかる印刷装置では、前記基準パッチが印刷ジョブに登録されていることを特徴とする。
この構成によれば、ユーザーは予め印刷画像の中で、例えば、スジムラ等が発生しやすいと想定される部分の一部を基準パッチとして登録しておくことでき、ユーザーの利便性を高めることができる。
[適用例4]上記適用例にかかる印刷装置では、前記基準パッチの濃度と前記検査用パッチの濃度との比較結果を報知する報知部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、測定された基準パッチの濃度と検査用パッチの濃度との比較結果が報知されるため、ユーザーは容易に印刷画像の品質への影響を判断することができる。この場合、報知部は、例えば、比較結果を表示する構成でもよいし、比較結果に応じて警告音を発する構成であってもよい。また、ユーザーが携帯するパーソナルコンピューター、タブレットや携帯電話等のモバイル機器に対して報知する構成であってもよい。なお、ユーザーが携帯するモバイル機器に報知する構成であれば、ユーザーは印刷装置に待機する必要がなくなるため、よりユーザーの利便性を高めることができる。
[適用例5]上記適用例にかかる印刷装置では、前記検査用パッチの画像密度が可変可能であることを特徴とする。
この構成によれば、例えば、ノズルの吐出状態に応じて検査用パッチの画像密度を高めることにより、スジムラ等の発生の有無を容易に確認することができる。
[適用例6]本適用例にかかる印刷方法は、記録媒体に印刷された基準パッチの濃度を取得し、複数のノズルを有する吐出ヘッドにおける各前記ノズルの吐出状態を検査し、前記ノズルの吐出状態の検査結果に応じて、前記基準パッチと検査用パッチを含む印刷データを前記記録媒体に印刷し、印刷された前記検査用パッチの濃度を取得し、前記基準パッチの濃度と前記検査用パッチの濃度とを比較することを特徴とする。
この構成によれば、例えば、ノズルの吐出状態の検査によりノズル抜け等の不良ノズルが発生した場合、ノズルの吐出状態の検査後に印刷された検査用パッチの濃度と基準パッチの濃度とを比較することにより、印刷画像の品質の影響の有無を判断することができる。従って、例えば、不良ノズルが発生した場合であっても、検査用パッチの濃度と基準パッチの濃度とが同様であれば印刷画像の品質への影響が無いと判断でき、クリーニング等を行うことなく印刷処理を進めることができるため、印刷処理の生産性を高めることができる。
印刷装置の構成を示す概略図。 印刷方法を示すフローチャート。 印刷方法の一部を説明する説明図。 基準パッチの形成を説明する説明図。 検査用パッチの形成を説明する説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
まず、印刷装置の構成について説明する。図1は、印刷装置の構成を示す構成図である。図1に示すように、印刷装置20は、インクジェットプリンターであり、流体としてのインクを記録媒体としての記録紙Sに吐出する吐出ヘッド24を備えた印刷機構21と、記録紙Sを搬送する紙送り機構30と、吐出ヘッド24の封止及びクリーニングを実行するキャッピング装置40と、情報の画面表示やユーザーからの入力の受付を行う操作パネル78と、パッチ濃度測定部17と、パッチ濃度測定部17が測定したデータに基づいて算出しパッチの濃度を取得するパッチ濃度取得部113と、印刷装置20全体を制御する制御部としてのコントローラー70等を備えている。
印刷機構21は、キャリッジベルト32によりキャリッジ軸28に沿って左右(主走査方向)に往復動するキャリッジ22と、各色のインクに対応するノズル23から流体としてのインク滴を吐出する吐出ヘッド24と、各色のインクを収容し、収容したインクを吐出ヘッド24へ供給するインクカートリッジ26と、を備えている。キャリッジ22は、筐体39の一方側に取り付けられたキャリッジモーター34aと筐体39の他方側に取り付けられた従動ローラー34bとの間に架設されたキャリッジベルト32がキャリッジモーター34aによって駆動されるのに伴って移動する。キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の位置を検出するリニア式エンコーダー25が配設されており、このリニア式エンコーダー25を用いてキャリッジ22のポジションが管理可能となっている。吐出ヘッド24は、複数のノズル23を有している。吐出ヘッド24はキャリッジ22の下部に設けられている。そして、各ノズル23に対応する圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧することにより各ノズル23から各色のインクを吐出することができる。インクカートリッジ26は、キャリッジ22に装着され、溶媒としての水に着色剤としての顔料や染料を含有したシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)等の印刷用に用いる各色のインクを個別に収容している。
紙送り機構30は、駆動モーター33により駆動されプラテン29上を図中奥から手前へと記録紙Sを搬送する紙送りローラー35や、図示しないトレイに載置された記録紙Sをプラテン29へ給紙する給紙ローラー、プラテン29でインクを吐出された記録紙Sを図示しない排紙トレイへ搬送する排紙ローラー等を備えている。
キャッピング装置40は、略直方体で上部が開口した絶縁性の部材で形成されたキャッピング部材42を筐体としており、キャリッジ22の初期位置(ホームポジション)に配設されている。キャッピング部材42には、凹部状のフラッシングエリア52が形成されている。フラッシングエリア52は吐出ヘッド24のノズル23からインクを吐出するフラッシング動作時に用いられる。また、キャッピング装置40は、昇降機構(図示せず)により上下動可能に支持されており、ノズル23に詰まったインクを吸い出すクリーニング処理に利用されるほか、印刷休止中等にノズル23が乾燥するのを防止するためにノズル23を封止するときにも利用される。このキャッピング装置40には、吸引チューブを介して吸引ポンプが接続されると共に、吸気チューブを介して開閉バルブが接続され、開閉バルブが閉状態のときに吸引ポンプを作動することによりキャッピング装置40の内部空間に負圧を発生させる負圧発生部45が接続され、キャッピング装置40がノズル23を封止しているときにこの負圧を発生させることにより、ノズル23内のインクを強制的に吸い出すクリーニングを実行可能である。
操作パネル78は、ユーザーが印刷装置20に対して各種の指示を入力するためのデバイスであり、各種の指示に応じた文字や画像が表示されるカラー液晶パネルにより構成された表示部78aや、各種操作を行う上下左右キーや決定キー、キャンセルキー等を配置した操作部78bが設けられている。
なお、表示部78aは、表示機能に加え、各種情報を報知する報知機能を有している。すなわち、表示部78aは報知部としても機能し、警告音等を発生させる音発生部を有する。
コントローラー70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムを記憶しデータを書き換え可能なフラッシュROM73と、一時的にデータを記憶したりデータを保存したりするRAM74と、複数のユーザーパソコン(ユーザーPC)12等の外部機器とデータのやりとりを行うインターフェイス(I/F)79とを備えている。フラッシュROM73には、後述するノズル23の吐出状態を検査する検査ルーチンやクリーニング処理ルーチン、印刷処理ルーチン等の各処理プログラムが記憶されている。RAM74には、印刷バッファー領域が設けられており、この領域にユーザーパソコン(ユーザーPC)12等の外部機器からI/F79を介して送られてきた印刷ジョブ等が格納される。
また、コントローラー70は、予め登録した基準パッチPsの濃度データと、基準パッチPsを印刷するためのデータとを含む印刷データを受信し、ノズル23の吐出状態の検査結果に応じて記録紙Sに基準パッチPsのすくなくとも一部を検査用パッチPtとして印刷するよう制御する。
また、コントローラー70は、吐出状態検査部111を制御することによって、複数のノズル23を有する吐出ヘッド24における各ノズル23の吐出状態を判断するものである。吐出状態検査部111は、残留振動検出回路(不図示)からの信号を受信し、ノズル状態検出指令によって、吐出ヘッド24の各ノズル23からインク滴を適切に吐出できる状態であるか否か、つまり任意のドットサイズのインク滴を任意のタイミングで任意の回数吐出できる状態であるか否かをノズル23毎に検出する。
吐出状態検査部111の検査方法は、各ノズル23に対応する圧電素子を駆動させ、各ノズルに対応する振動板を変位させる。そして、振動板の変位によってキャビティーの圧力を増減させることで、インク滴を吐出させる動作を行ったときに、圧電素子の駆動によって変位させられた振動板の残留振動を検出し、その検出された残留振動の振動パターンに基づいて、インク滴が適切に吐出されたか、あるいは吐出されなかったかを検出する。このとき、インク滴を吐出しない程度に振動板を変位させ、その検出された残留振動の振動パターンに基づいて、インク滴が適切に吐出されたか、あるいは吐出されなかったかを検出してもよい。
また、CPU72は、比較部112を制御することによって、基準パッチPsの濃度と検査用パッチPtの濃度とを比較する。そして、CPU72では、検出結果に基づいて、インク滴を適切に吐出できるノズル23は正常ノズルであると判断する。一方、インク滴を適切に吐出できないノズル23は不良ノズルであると判断する。吐出状態検査部111、比較部112、パッチ濃度取得部113は、フラッシュROM73などに記憶されたプログラムであり、印刷装置20の起動時にフラッシュROM73から読み込まれ、CPU72から制御されることにより、機能を発揮する。
パッチ濃度測定部17は、画像の濃度を測定するものであり、本実施形態では、記録紙Sに印刷された基準パッチPs及び検査用パッチPtの各画像の濃度を測定する。なお、基準パッチPsや検査用パッチPtは印刷パターンの一例である。
パッチ濃度測定部17は、イメージセンサー、レンズユニット及び光源体(いずれも図示せず)等を備えている。イメージセンサーは、複数画素を有するRGBイメージセンサーであり、記録紙S上に形成された画像に対応する撮像領域から反射され、レンズユニットを通過した光を受光し、各画素から受光量に応じた電気信号を濃度データとして出力する。
パッチ濃度測定部17は、キャリッジ22に配置されている。詳細には、キャリッジ22(吐出ヘッド24)の記録紙Sを搬送する方向である媒体搬送方向の搬送方向下流側に配置されている。
次に、印刷方法について説明する。図2は、印刷方法を示すフローチャートである。また、図3は印刷方法の一部を説明する説明図である。図4は基準パッチの形成を説明する説明図であり、図5は検査用パッチの形成を説明する説明図である。
図2に示すように、まず、ステップS11では、印刷ジョブを取得する。具体的には、ユーザーPC12から送信された印刷データをI/F79を介して取得する。そして、印刷ジョブを開始する。
ステップS12では、基準パッチPsを形成する。具体的には、予め印刷ジョブに登録されている基準パッチPsを記録紙S上に印刷する。基準パッチPsは、ユーザーPC12等で印刷ジョブを送信する前に登録しておく。
ここで、基準パッチPsの登録方法について説明する。基準パッチPsの登録は、図3に示すように、表示部78aにおける基準パッチ登録メニューの画面で行うことができる。基準パッチ登録メニューは、印刷画像の欄と、基準パッチリストの欄と、設定条件の欄等から構成される。
印刷画像の欄には、印刷ジョブに含まれる印刷画像が表示される。基準パッチリストの欄には、印刷画像に対して登録する基準パッチPsが列挙される。図3の例では、6つの基準パッチPs(Ps1〜Ps6)を登録可能に表示されている。設定条件の欄には、基準パッチPsとして指定された領域(サイズ)の色濃度が表示される。また、指定領域(サイズ)は、表示されている印刷画像上をカーソル等で指定することにより所望の領域を設定することができる。図3の例では、基準パッチPs1について、カーソルで印刷画像の指定領域を特定した状態である。そして、このとき、各色の色濃度(色階調は)は、R:100、B:200、G:200である。
なお、指定領域のサイズは任意に設定可能である。また、指定領域のサイズの形状も、正方形や長方形等、任意に設定可能である。
そして、この設定条件を確定する場合は「登録」ボタンを押すことにより、基準パッチPs1が登録される。以降、「次へ」ボタンを押して、上記同様に基準パッチPs2の登録を行う。なお、各基準パッチPs(Ps1〜Ps6)を削除する場合には、対象の基準パッチPs(Ps1〜Ps6)を指定して「削除」ボタンを押すことにより、登録内容が削除される。登録をやり直す場合には、上記した登録作業を再度行えばよい。
ここで、基準パッチPsにおける指定領域の選定方法としては、印刷画像においてスジムラ等が発生しやすい領域を選定する。すなわち、人の目で見た場合に不具合が目立ちやすい領域(例えば、肌色、グレー、赤原色、その他ベタパターン等)を選定する。これにより、画像の品質に関して影響が高い部分が優先的に基準パッチPsとして登録される。このとき、基準パッチPsは、画像の一部そのものであってもよいし、画像から抽出されたR、G,B値やインクの吐出量の平均値のベタパターンであってもよいし、平均値を中心値としたグラデーションパターンであってもよい。
そして、ステップS12では、図4に示すように、印刷機構21及び紙送り機構30を駆動させ、記録紙S上に登録された基準パッチPs(Ps1〜Ps6)を印刷する。詳細には、基準パッチPsの画像データが色変換された印刷データに基づいて印刷がなされる。すなわち、印刷画像Fの印刷開始前に、基準パッチPs(Ps1〜Ps6)が印刷される。本実施形態では、記録紙Sの先端部であり、キャリッジ移動方向に倣って基準パッチPs(Ps1〜Ps6)を印刷する。これにより、記録紙Sの空きスペースを有効的に使用することができる。このとき、登録された基準パッチPsのデータは、印刷ジョブ中に含まれて印刷装置20へ転送されることにより印刷されるが、登録された基準パッチPsのデータは印刷ジョブとは別に印刷装置20へ転送し、印刷装置20側で印刷データと同時に印刷するようにしてもよい。
次いで、ステップS13では、基準パッチPs(Ps1〜Ps6)の濃度を測定する。具体的には、パッチ濃度測定部17を駆動させ、記録紙Sに印刷された基準パッチPs(Ps1〜Ps6)の濃度を測定する。パッチ濃度測定部17は、キャリッジ22の媒体搬送方向下流側に配置されているため、吐出ヘッド24により印刷した基準パッチPs(Ps1〜Ps6)が下流側に搬送された際に、即座に画像の濃度を測定することができる。測定された濃度データはコントローラー70に送信される。
次いで、ステップS14では、印刷画像Fを形成する。印刷機構21及び紙送り機構30を駆動させ、記録紙S上に印刷画像Fを印刷する。すなわち、基準パッチPs(Ps1〜Ps6)が形成された後、印刷画像Fの印刷処理が行われる。
次いで、ステップS15では、CPU72によりノズル23の吐出状態を検査するか否かを判断する。具体的には、予め設定された検査タイミングであるか否かを判断する。予め設定された検査タイミングとは、例えば、吐出ヘッド24のキャリッジ移動方向への移動パス回数で規定してもよいし、印刷画像Fにかかる最後のパス後を、検査タイミングと規定してもよいし、1回のパス毎に検査するよう検査タイミングを規定してもよい。
そして、ノズル23の吐出状態を検査する場合(YES)は、ステップS16に移行する。一方、ノズル23の吐出状態を検査しない場合(NO)は、ステップS22に移行する。
次いで、ステップS16では、ノズル23の吐出状態を検査する。具体的には、吐出状態検査部111により、各色に対応する吐出ヘッド24の各ノズル23に対してインク滴を適切に吐出できるか否かを検査する。本実施形態では、印刷画像Fにかかる最後のパス後に検査を実行する。
ノズル23の吐出状態の検査では、例えば、シアン(C)を吐出する吐出ヘッド24における不良ノズル23が1個、マゼンタ(M)を吐出する吐出ヘッド24における不良ノズル23が2個、イエロー(Y)を吐出する吐出ヘッド24における不良ノズル23が0個、ブラック(K)を吐出する吐出ヘッド24における不良ノズル23が3個等として検査される。検査結果は一時的にRAM74等に保存される。
次いで、ステップS17では、CPU72により不良ノズルが有ったか否かを判断する。不良ノズルが有った場合(YES)は、そして、ステップS18に移行する。一方、不良ノズルが無かった場合(NO)には、ステップS22に移行する。なお、不良ノズルが有ったか否かは、印刷画像Fの印刷に使用されたノズル23の検査結果のみで判断してもよい。印刷画像Fの形成に関わるノズル23以外のノズル23で吐出不良が発生していても印刷画像Fの品質には影響がないため、メンテナンス処理を行うことなく印刷処理を進めることができ、印刷処理の生産性を高めることができる。
次いでステップS18では、検査用パッチPtを形成する。
具体的には、図5に示すように、印刷機構21及び紙送り機構30を駆動させ、記録紙S上に検査用パッチPtを印刷する。詳細には、基準パッチPsの印刷データと同じ印刷データに基づいて印刷がなされる。本実施形態では、印刷画像Fの印刷処理終了後に検査用パッチPtを形成する。
図5の例では、検査用パッチPtとして2つの検査用パッチPt1と検査用パッチPt2とが印刷されている。検査用パッチPt1は基準パッチPs1に対応し、検査用パッチPt2は基準パッチPs2に対応するものである。検査用パッチPtの形成は、吐出状態検査部111による検査結果に基づいて行われる。すなわち、不良ノズルが発生した場合、不良ノズルによって画質に影響を受ける検査用パッチPtのみを選択して形成すればよい。従って、不良ノズルを含まない基準パッチPsに対応する検査用パッチPtは印刷しなくてもよい。なお、基準パッチPs(Ps1〜Ps6)の全てに対応する全検査用パッチPt(Pt1〜Pt6)を印刷してもよい。ここで、不良ノズルによって画質に影響を受ける検査用パッチPtとは、不良ノズルが発生したノズルに対応するインクと同じ色のインクを印刷時に使用するパッチと定義してもよい。また、印刷する検査用パッチPtの媒体搬送方向のサイズは、吐出ヘッド24の媒体搬送方向のサイズと同じになるように検査用パッチPtを媒体搬送方向に複数配置し検査用パッチ領域を設定してもよい。こうすることにより、検査用パッチ領域の中にかならず不良ノズルで印刷する場所が存在することになる。また、検査用パッチ領域のうち不良ノズルが使われる検査用パッチPtのみを印刷するようにして、検査用パッチを印刷する領域が、検査用パッチ領域よりも小さくなるようにしてもよい。こうすることにより、検査用パッチ領域全てを印刷するよりも、使用するインクの量を節約することができる。
次いで、ステップS19では、検査用パッチPtの濃度を測定する。具体的には、パッチ濃度測定部17を駆動させ、記録紙Sに印刷された検査用パッチPt(図5の例では2つの検査用パッチPt1,Pt2)の濃度を測定する。パッチ濃度測定部17は、キャリッジ22の媒体搬送方向下流側に配置されているため、吐出ヘッド24により印刷した検査用パッチPt1,Pt2が下流側に搬送された際に、即座に画像の濃度を測定することができる。測定された濃度はコントローラー70に送信される。
次いで、ステップS20では、比較部112によりパッチ濃度測定部17によって測定された基準パッチPsの濃度と検査用パッチPtの濃度とを比較する。なお、本実施形態では、基準パッチPs1の濃度と検査用パッチPt1の濃度とを比較する。さらに、基準パッチPs2の濃度と検査用パッチPt2の濃度とを比較する。すなわち、ステップS18において記録紙Sに印刷された各検査用パッチPtの濃度と、当該検査用パッチPtに対応する各基準パッチPsの濃度とを比較する。
次いで、ステップS21では、CPU72により算出された基準パッチPsの濃度と検査用パッチPtの濃度とを比較した結果、濃度差が予め定められた値内に入っているか否かを判断する。この場合、例えば、検査用パッチPtの濃度が基準パッチPsの濃度に対して±10%以内であれば許容範囲内であると判断する。そして、許容範囲内であると判断した場合(YES)には、ステップS22に移行する。一方、許容範囲内でないと判断した場合(NO)には、ステップS23に移行する。
なお、このとき、表示部78aに、算出された基準パッチPsの濃度と検査用パッチPtの濃度とを比較した比較結果を表示する。これにより、ユーザーは容易に比較結果を確認することができる。
さらに、濃度の比較結果により濃度差が許容範囲内でないと判断した場合には、表示部78a(報知部)から警告音を発生させる。これにより、ユーザーは印刷装置20から離れた場所にいても比較結果を認識することができる。
ステップS22に移行した場合には、同一の印刷画像Fの印刷処理を継続するか否かを判断する。印刷を継続する場合(YES)には、ステップS14に移行する。一方、印刷を継続しない場合、すなわち、印刷ジョブを終了する場合(NO)は終了する。
ここで、印刷を継続する場合(YES)にステップS14に移行した際、基準パッチPs(Ps1〜Ps6)の形成及び基準パッチPs(Ps1〜Ps6)の濃度測定は省略される。すなわち、基準パッチPs(Ps1〜Ps6)の形成及び基準パッチPs(Ps1〜Ps6)の濃度測定は印刷ジョブの開始時に既に行っているため、既に取得した濃度データをRAM74から読み出して利用すればよい。これにより、印刷処理の生産性を高めることができる。
なお、印刷を継続する場合であっても、記録紙Sが変更された場合はステップS12に移行し、基準パッチPsの形成から行ってもよい。記録紙Sの変更による基準パッチPsの濃度の影響を抑えるためである。
また、ステップS23に移行した場合には、吐出ヘッド24のメンテナンス処理が行われる。例えば、フラッシングやクリーニング等を行う。なお、何れのメンテナンス処理を行うかは、ノズル23の吐出状態の検査結果によるノズル不良の発生数に応じて実施すればよい。例えば、ノズル不良の発生数が規定数以内であればフラッシングを行い、ノズル不良の発生数が規定数以上であればクリーニングを行う。また、ユーザーが任意に選択してもよい。
ここで、フラッシングを選択した場合には、印刷機構21を駆動させ、吐出ヘッド24をキャッピング装置40のフラッシングエリア52に対向させ、ノズル23からフラッシングエリア52に向けてインクを吐出させる。これにより、ノズル23内に付着した異物等が排除されノズル23の吐出状態を回復させることができる。
また、クリーニングを選択した場合には、キャッピング装置40を駆動させる。このとき、キャッピング装置40によりノズル23を封止した状態で負圧を発生させ、ノズル23内のインクを強制的に吸い出す。これにより、ノズル23の吐出状態を回復させることができる。そして、メンテナンス処理が終了するとステップS22に移行する。このとき、再度ノズル23の吐出状態の検査を行い、不良ノズル数を報知してもよいし、不良ノズルがなくなるまでメンテナンス処理を行うようにしてもよい。また、検査パッチを印刷して検査パッチの濃度を取得し、許容範囲内になるまでメンテナンス処理を行うようにしてもよい。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
ノズル23の吐出状態の検査によりノズル抜け等の不良ノズルが発生した場合、ノズル23の吐出状態の検査後に記録紙Sに検査用パッチPtが印刷される。そして、検査用パッチPtの濃度と、予め登録され、記録紙Sに印刷された基準パッチPsの濃度と、が比較される。ここで、基準パッチPsは、印刷する印刷画像Fにおいてスジムラ等が発生しやすい領域(例えば、肌色、グレー、赤原色等)が選定されている。従って、検査用パッチPtの濃度と基準パッチPsの濃度とを比較して、同等の濃度であれば、人の目で見た場合に印刷画像の品質の影響が少ないと判断できる。これにより、単に不良ノズルの発生数に応じてクリーニング等の吐出ヘッド24のメンテナンス処理を行うことなく印刷処理を進めることができ、印刷処理の生産性を高めることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記実施形態では、表示部78a(報知部)から警告音を発生させ、その旨をユーザーに報知したが、この構成に限定されない。例えば、ユーザーPC12やユーザーが携帯するタブレットや携帯電話等のモバイル機器に対して報知(表示や警報)する構成であってもよい。このようにすれば、ユーザーは印刷装置20に待機する必要がなくなるため、よりユーザーの利便性を高めることができる。
(変形例2)上記実施形態の印刷装置20において、検査用パッチPtの画像密度を可変可能に構成してもよい。
この場合、1パスにおける記録紙Sの送り量を可変して吐出ヘッド24からインクを吐出することで、画像密度を可変することができる。例えば、1パスにおける記録紙Sの送り量をより少量にしてインクを吐出することで、高解像度の検査用パッチPtを印刷することができる。これにより、スジムラ等の発生の有無を容易に確認することができる。
(変形例3)上記実施形態では、印刷画像Fを形成した後に、ノズル23の吐出状態の検査を行い、検査用パッチPtを形成し、検査用パッチPtの濃度を測定したが、これに限定されない。例えば、印刷画像Fを形成している最中にノズル23の吐出状態の検査を行い、検査結果に応じて検査用パッチPtを形成し、検査用パッチPtの濃度を測定してもよい。このようにすれば、インクの無駄の低減、記録紙Sの無駄の低減につなげることができる。
(変形例4)上記実施形態では、検査用パッチPt1,Pt2を、印刷画像Fの印刷処理終了後に形成したが、これに限定されない。例えば、印刷画像Fの印刷処理と並行して検査用パッチPtを形成してもよい。この場合、吐出ヘッド24の1パスにおいて印刷画像Fを形成するインクの吐出領域以外でノズル23の吐出状態を検査し、当該検査結果に対応して検査用パッチPtを形成する。これにより、印刷処理の生産性をさらに高めることができる。また、印刷画像Fと検査用パッチPtとがキャリッジ移動方向に並列して形成されるため、記録紙Sを有効に使用することができる。
(変形例5)上記実施形態では、インクカートリッジ26は、往復動するキャリッジ22に搭載したいわゆるオンキャリッジの構成としたが、筐体39に装着されチューブにより吐出ヘッド24へインク等を供給するいわゆるオフキャリッジの構成としてもよい。また、キャリッジ移動方向に移動するキャリッジ22を備えた印刷機構21としたが、記録紙Sの幅方向に各色のノズル列を設けたいわゆるラインインクジェットヘッドを備えたものとしてもよい。
17…パッチ濃度測定部、20…印刷装置、21…印刷機構、22…キャリッジ、23…ノズル、24…吐出ヘッド、30…紙送り機構、70…コントローラー(制御部)、72…CPU、74…RAM、78…操作パネル、78a…表示部(報知部を含む)、78b…操作部、79…I/F、111…吐出状態検査部、112…比較部、113…パッチ濃度取得部。

Claims (6)

  1. 複数のノズルの吐出状態を取得する吐出状態取得部と、
    予め登録した基準パッチの濃度データと、前記基準パッチを印刷するためのデータとを含む印刷データを受信し、前記ノズルの吐出状態の検査結果に応じて記録媒体に前記基準パッチのすくなくとも一部を検査用パッチとして印刷するよう制御する制御部と、
    前記検査用パッチの濃度を測定する、パッチ濃度測定部と、
    濃度の測定結果から前記検査用パッチの濃度を取得する、パッチ濃度取得部と、
    前記基準パッチの濃度と前記検査用パッチの濃度とを比較する比較部と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    印刷画像の印刷開始前に、前記記録媒体に前記基準パッチを印刷し、前記パッチ濃度測定部で前記基準パッチの濃度を測定することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
    前記基準パッチが印刷ジョブに登録されていることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置において、
    前記基準パッチの濃度と前記検査用パッチの濃度との比較結果を報知する報知部を備えたことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置において、
    前記検査用パッチの画像密度が可変可能であることを特徴とする印刷装置。
  6. 記録媒体に印刷された基準パッチの濃度を取得し、
    複数のノズルの吐出状態を取得し、
    前記ノズルの吐出状態の検査結果に応じて、前記基準パッチの一部である検査用パッチを前記記録媒体に印刷し、
    印刷された前記検査用パッチの濃度を取得し、
    前記基準パッチの濃度と前記検査用パッチの濃度とを比較することを特徴とする印刷方法。
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