〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図1から図7に基づいて詳細に説明する。以下の説明では、本発明に係る電子機器の適用例として、図1に示す携帯端末1について説明する。図1は、携帯端末1の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、携帯端末の具体例としては、スマートフォン、タブレット端末、フィーチャーフォン、ノートパソコンなどが挙げられるが、この例に限定されるものではない。また、本発明に係る電子機器は、デスクトップ型パソコンなどの、携帯を想定していない端末に適用されてもよい。
本実施形態に係る携帯端末1は、ユーザによる情報(入力情報、例えば文字列)の入力を受け付けると、保持している複数のコンテンツデータから、該情報に対応するデータを検索し、表示させる処理を行う。なお、コンテンツデータとは、例えば、辞書データ、テキストデータ、文書データなどが挙げられるが、この例に限定されるものではない。本実施形態では、上記の処理の一実現例として、携帯端末1が電子辞書として機能する(換言すれば、携帯端末1において電子辞書のアプリケーションを起動する)場合を説明する。ただし、携帯端末1における上記の処理の実現例は、電子辞書に限定されない。例えば、上記の処理の一実現例は、携帯端末1において、文書データやテキストデータ(例えば電子書籍)を閲覧するためのアプリケーションを起動して、閲覧しているデータにおける文字列の検索を行うことであってもよい。換言すれば、携帯端末1は、汎用コンテンツの検索端末として機能してもよい。
また、ユーザによる情報の入力の典型例は、携帯端末1に備えられた、ディスプレイと一体化したタッチパネルに表示されるソフトウェアキーボードに対するタッチ操作や、携帯端末1に備えられたボタンの押下であるが、この例に限定されない。例えば、上記の入力は、手書き文字認識の機能を利用したものであってもよいし、音声認識の機能を利用したものであってもよい。また、携帯端末1がカメラを備えている場合、上記の入力は、カメラで撮影した画像の画像認識の機能を利用したものであってもよい。また、携帯端末1が、上記の各機能を備えていない場合、携帯端末1は、各機能を備えた装置への入力を、ネットワーク通信を介して取得する構成であってもよい。また、本発明に係る電子機器をノートパソコンやデスクトップ型パソコンに適用する場合、上記の入力は、キーボード、マウス、ディスプレイとは別体のタッチパネルを用いたものであってもよい。
図2は、携帯端末1が表示する検索結果画面31の一例を示す図である。検索結果画面31とは、携帯端末1が入力された文字列に対応するデータを検索した結果をユーザに示すための画面である。図示のように、検索結果画面31の左半分の領域32(所定の領域、以下、「リスト表示領域32」と称する)には、ユーザが入力した文字列(図示の例では「book」)の検索結果を、図面の上下方向に一列に並べた画像が配置されている。図示の例では見出語検索が実行されているので、携帯端末1は、各コンテンツデータから読み出したデータの見出語(例えば、単語、文字、成句など)に「book」が含まれているものをリスト化した検索結果リストを生成して表示させる。検索結果リストは、読み出した見出語を含む検索結果リストの各項目(見出し情報、以下、「検索結果リスト項目」と称する)を、該検索結果リスト項目の抽出元(出力元)であるコンテンツデータ毎に一列に並べたものである。具体的には、検索結果リストは、図示のように「AA英和辞典」から読み出した複数の検索結果リスト項目35を連続させて並べ、その下流に別のコンテンツデータから読み出した複数の検索結果リスト項目35を連続して並べたものである。
なお、検索結果リストは、検索結果リスト項目35を上下方向に一列に並べたものに限定されない。換言すれば、検索結果リストにおいて検索結果リスト項目35を並べる方向、および、列数は、上記の例に限定されない。例えば、検索結果リスト項目35を左右方向に並べたものであってもよいし、検索結果リスト項目35を複数列に並べたものであってもよい。
また、検索結果リストは、同じコンテンツデータを抽出元とする複数の検索結果リスト項目35の上流(具体的には、これらの検索結果リスト項目35の1つ上の行)に、抽出元のコンテンツデータを示すコンテンツタイトル(コンテンツ特定情報)を含む。該コンテンツタイトルは、各検索結果リスト項目35の抽出元のコンテンツデータをユーザに特定させるための情報である。図示の例では、検索結果リストは、「AA英和辞典」から読み出した複数の検索結果リスト項目35の1つ上の行に、「AA英和辞典」というテキストを含むコンテンツタイトル34aを含んでいる。なお、以降の説明においてコンテンツタイトル34aと異なるコンテンツタイトルには異なる部材番号を付すが、これらの見出しを区別しない場合、「コンテンツタイトル34」と総称する。
図示のように、コンテンツタイトル34は、その行の色が検索結果リスト項目35と異なっている。また、各検索結果リスト項目35に含まれるテキストの開始位置は、コンテンツタイトル34に含まれるテキストの開始位置より1文字分右側にある。このように、コンテンツタイトル34と検索結果リスト項目35とはその表示形態が異なる。これにより、ユーザは、検索結果リストにおいて、コンテンツタイトル34と検索結果リスト項目35とを容易に区別することができる。
また、検索結果画面31は、リスト表示領域32の近傍(図示の例では右隣)に、検索結果リストのうち、リスト表示領域32に現在表示されている部分(以下、「表示部分」と称する)を示すスクロールバー36を含む。スクロールバー36はつまみ37を含んでおり、携帯端末1は、ユーザの操作に応じてつまみ37の位置を移動させる(図示の例では、図面の上下方向に移動させる)とともに、検索結果リストの表示部分を変更する。例えば、つまみ37を下方向に移動させる操作を受け付けると、携帯端末1は、表示部分を上方向へ移動させるとともに、検索結果リストのうちの表示部分より下流側の部分を表示させる。
なお、つまみ37の位置を移動させる操作の典型例は、ディスプレイと一体化したタッチパネルに対する、つまみ37またはリスト表示領域32の上でのドラッグ操作またはフリック操作であるが、この例に限定されない。例えば、上記操作は、マウスを用いたつまみ37またはリスト表示領域32の選択操作と、該選択操作に続くマウスを用いたドラッグ操作とであってもよいし、マウスを用いたホイール操作であってもよいし、キーボードやボタンの方向キーの押下操作であってもよい。
また、本実施形態では、ユーザの操作を受け付けるスクロールバー36を表示する例を説明するが、携帯端末1は、スクロールバー36に代えて、表示部分を示す画像であって、ユーザの操作を受け付けない位置明示画像を表示させてもよい。
また、検索結果画面31は、スクロールバー36の近傍(図示の例では右隣)に、スクロール見出し38(コンテンツ特定情報)を含む。スクロール見出し38は、検索結果リスト項目35の抽出元であるコンテンツデータを示す複数のアイコン(図示のアイコン39a、39bなど)を含む。例えば、アイコン39aは、「A英和」というテキストを含み、「AA英和辞典」を示すアイコンである。なお、アイコン39aに含まれる「A英和」というテキストは、「AA英和辞典」の略称である。なお、コンテンツタイトルや略称は、例えば、コンテンツデータまたは携帯端末1の保持するデータベースに予め登録しておけばよい。また、以降の説明においてアイコン39a、39bなどを互いに区別せず総称する目的で、「アイコン39」と記載する場合がある。
また、アイコン39は、抽出元のコンテンツデータを識別できるデザインであればよく、図2のデザインに限定されない。例えば吹き出し形のデザイン、括弧記号や矢印による範囲指定を伴ったデザインなどであってもよい。
図示の例において、各アイコン39が表示される位置は、つまみ37を移動させたとき、表示部分の最も上流(表示部分の上端部)に、各アイコン39に対応するコンテンツデータを示すコンテンツタイトル34が表示される位置である。例えば、アイコン39bの位置につまみ37を移動させれば、「B英和」(後述するBB英和辞典の略称)に対応するコンテンツタイトル34が上端部に位置する表示部分が、リスト表示領域32に表示される。換言すれば、アイコン39は、アイコン39が示すコンテンツデータを抽出元とする検索結果リスト項目35の始点を示していると表現することができる。つまり、携帯端末1は、スクロールバー36とともにスクロール見出し38を表示することで、ユーザが望むコンテンツデータの検索結果を表示させるためにはつまみ37をどの位置に移動させればよいかを、ユーザに容易に理解させることができる。換言すれば、ユーザは、つまみ37の位置とスクロール見出し38とを確認することで、表示部分に含まれる検索結果リスト項目35の抽出元のコンテンツデータを特定することができる。
また、スクロール見出し38は、検索結果リストとは別の領域に表示されるので、ユーザの視認性を下げることなく、ユーザに検索結果リスト項目35の抽出元のコンテンツデータを認識させることができる。
なお、図示の例では、スクロールバーと平行な矩形にアイコン39が配置されている。該矩形は、スクロールバー36を示す矩形であり、アイコン39は、矩形上の各位置を指し示すことにより、該各位置を平行移動させたスクロールバー36上の各位置を指し示すものである。なお、該矩形の表示は必須ではなく、アイコン39は、スクロールバー36の各位置を直接指し示してもよい。また、スクロールバー36を示す、アイコン39が配置される画像は上記の矩形に限定されない。
また、検索結果画面31の右半分の領域33には、選択されている検索結果リスト項目35(以下、「選択項目」と称する)の詳細な情報を含むプレビュー内容が配置されている。選択項目の詳細な情報とは、例えば、選択項目の意味、読み方、語源、用例などであるが、これらの例に限定されるものではない。図示の例では、AA英和辞典を抽出元とする「book」という検索結果リスト項目名を含む検索結果リスト項目35aが選択されているため、「book」の意味(日本語訳)などが領域33に表示されている。なお、ユーザが別の検索結果リスト項目35を選択する操作を携帯端末1に対して行えば、領域33に配置される内容は、該別の検索結果リスト項目35の詳細な情報を含むものとなる。なお、図示の例では、領域33にテキストを表示する例を説明したが、領域33に表示されるプレビュー内容は、テキストに限定されない。例えば、領域33に写真、図形などの画像が表示されてもよい。なお、コンテンツタイトル34が選択可能であってもよい。コンテンツタイトル34が選択された場合は、該コンテンツタイトル34が示すコンテンツデータ自体の情報、例えば書誌情報がプレビュー内容として表示されてもよいし、表示されているプレビュー内容(直前まで選択されていた検索結果リスト項目35のプレビュー内容)が維持されてもよい。
(携帯端末1の要部構成)
再び図1を参照して、携帯端末1の要部構成について説明する。なお、図1は、携帯端末1の各部材のうち、本発明に関連する部材のみを記載した図である。換言すれば、本発明と関連性の薄い部材(例えば、携帯端末1を用いた通話機能を実現するための部材)は、図1において省略されている。また、本発明と関連性の薄い部材については、ここでの説明を省略する。
図示のように、携帯端末1は、制御部10、記憶部11、操作部12、および表示部13を備えている。
制御部10は、携帯端末1の各部を統括して制御する。制御部10は、操作特定部101、検索部102、リスト生成部103、見出し生成部104、および表示制御部105を含む。
記憶部11は、携帯端末1が使用する各種データを記憶する。本実施形態に係る記憶部11は少なくとも、コンテンツデータ111および画像データ112を記憶している。コンテンツデータ111は、入力された文字列に対応するデータを検索するためのものである。なお、コンテンツデータ111は、記憶部11に記憶されている複数のコンテンツデータの総称である。また、画像データ112は、携帯端末1が表示する各種画面を生成するためのものである。なお、画像データ112は、記憶部11に記憶されている複数の画像データの総称である。
また、図示の例では記憶部11は携帯端末1に備えられているが、記憶部11は携帯端末1とは別体の記憶装置であってもよい。この場合、携帯端末1は、記憶装置と有線または無線で通信可能に接続し、通信部(不図示)を介して各種データを取得する。また、携帯端末1が使用する各種データのうちの一部を携帯端末1が備える記憶部11に記憶し、残りのデータを記憶装置に記憶する構成であってもよい。
操作部12は、ユーザによる操作を受け付ける。表示部13は、操作部12が受け付けた操作に対する応答として、各種画面を表示する。なお、本実施形態では操作部12および表示部13がタッチパネルとして一体化しているものとして説明するが、操作部12および表示部13は別体であってもよい。
操作特定部101は、操作部12が受け付けた操作に応じた、携帯端末1が実行する処理を特定し、該処理の実行を各部に指示する。具体的には、操作特定部101は、文字列を入力する操作(または、該操作の後の検索を実行させるための操作)の操作信号を操作部12から取得した場合、入力された文字列の検索を、検索部102に指示する。また、操作特定部101は、検索結果画面31(図2参照)が表示部13に表示されている状態で、つまみ37を移動させる操作の操作信号を取得した場合、検索結果リストにおける表示部分の変更を表示制御部105に指示する。
検索部102は、コンテンツデータ111(複数のコンテンツデータ)から入力された文字列に対応するデータを検索する。具体的には、検索部102は、複数のコンテンツデータから、入力された文字列に対応する複数のデータを読み出し、該データの少なくとも一部に、抽出元のコンテンツデータを示す情報(例えば、コンテンツタイトル)を対応付けてリスト生成部103へ出力する。なお、本実施形態では、検索部102が見出語検索を行う例を説明する。換言すれば、本実施形態では、リスト生成部103へ出力される情報が見出語である例を説明する。また、検索部102は、リスト生成部103へ出力する情報の数に上限値を設定してもよい。この場合、検索部102は、リスト生成部103へ出力する情報を所定の条件に基づいて決定する。例えば、検索部102は、同じコンテンツデータから読み出された見出語をグループ化し、数が多いグループ順に、出力済の見出語の数が上限値に達するまで、見出語をリスト生成部103へ出力してもよい。
リスト生成部103は検索結果リストを生成する。リスト生成部103は、検索部102から見出語を取得すると、同じコンテンツタイトルが対応付けられた見出語の各グループを、所定の条件に基づいて一列に並べたリストを生成する。例えば、リスト生成部103は各グループを見出語の数が多い順に一列に並べる。さらに、リスト生成部103は、生成したリストにおいて、グループが変わる部分(最も上流のグループについては、リストの一番上流の部分)に、各グループに含まれる見出語の抽出元のコンテンツタイトルを挿入し、図2で示したコンテンツタイトル34および検索結果リスト項目35を含む検索結果リストを生成する。リスト生成部103は、生成した検索結果リストを見出し生成部104および表示制御部105へ出力する。なお、対応付けられたコンテンツタイトルが同じ見出語の検索結果リスト中での順序は、抽出元のコンテンツデータ中での順序と同じであってもよいし、異なっていてもよい。後者の場合、リスト生成部103は、特定の基準に従って見出語をソートする。例えば、各見出語に対応付けられている値に従ってソートしてもよい。具体的には、リスト生成部103は、例えば既存の一致率の算出方法に基づいて、入力された文字列と各見出語との一致率を算出し、一致率が高い順に見出語を並べてもよい。
見出し生成部104は、スクロール見出し38(図2参照)を生成する。具体的には、見出し生成部104は、取得した検索結果リストを参照して、各検索結果リスト項目35の抽出元であるコンテンツデータを示すアイコン39を、記憶部11から読み出した画像データ112、および、コンテンツデータの正式名称と略称との対応付け(不図示)を用いて生成する。なお、画像データ112を使用せず、制御部10内の処理で画像データを生成してもよい。続いて、見出し生成部104は、記憶部11から読み出したスクロールバー36の画像データを、検索結果リストに含まれる検索結果リスト項目35の総数に対する、コンテンツデータ毎の検索結果リスト項目35の数の割合に比例するように、スクロールバー36を区切る。そして、見出し生成部104は、記憶部11から読み出した、スクロールバー36に対応する矩形に各区切りを反映させるとともに、反映させた各区切りの位置に、生成したアイコン39を配置することで、スクロール見出し38を生成する。このとき、各区切りの位置は、検索結果リストにおける、各コンテンツタイトル34の位置に対応するので、見出し生成部104は、各区切りの位置に、対応する各コンテンツタイトル34と同じコンテンツデータを示すアイコン39を配置する。見出し生成部104は、生成したスクロール見出し38を表示制御部105へ出力する。
表示制御部105は、表示部13に表示させる表示画面を生成する。例えば、表示制御部105は、図2に示す検索結果画面31を生成する。具体的には、表示制御部105は、取得した検索結果リストの最も上流のコンテンツタイトル34(図2の例ではコンテンツタイトル34a)から、検索結果リストのうちのリスト表示領域32の下端部に対応する部分までを表示部分(リスト表示領域32に表示する部分)として決定する。また、表示制御部105は、領域33に表示させるプレビュー内容を生成するために、検索結果リストの最も上流のコンテンツタイトル34の1つ下の行である検索結果リスト項目35(図2の例では検索結果リスト項目35a)の詳細な情報を、該コンテンツタイトル34が示すコンテンツデータから読み出す。そして、表示制御部105は、決定した表示部分、生成したプレビュー内容、見出し生成部104から取得したスクロール見出し38、および、記憶部11から読み出したスクロールバー36などの各種画像データを用いて検索結果画面31を生成する。そして、表示制御部105は、生成した検索結果画面31を表示部13に表示させる。
また、表示制御部105は、操作特定部101からの指示に基づいて、検索結果画面31を変化させる。例えば、表示制御部105は、検索結果リストのスクロールを指示されると、指示された方向および移動量に従って、スクロール後の表示部分を決定し、リスト表示領域32に表示されている画像を移動させ、決定した表示部分を表示させる。この処理の詳細については後述する。また、表示制御部105は、選択項目の変更を指示されると、選択項目(すなわち、背景色が異なる検索結果リスト項目35)を変更するとともに、変更後の選択項目の詳細な情報を読み出して新たなプレビュー内容を生成し、領域33に表示させる。
(検索処理の流れ)
次に、図3を参照して、携帯端末1が実行する検索処理の流れについて説明する。図3は、検索処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、検索処理とは、文字列が入力されてから、該文字列の検索結果を示す検索結果画面31が表示されるまでの処理である。
まず、操作部12が文字列の入力を受け付ける(ステップS1、以下、「ステップ」を省略する場合がある)と、操作特定部101に文字列の入力の操作信号が出力される。操作特定部101は、該操作信号に基づいて、検索部102にコンテンツデータ111の検索を指示する。
続いて、検索部102は、該指示に従って、各コンテンツデータにおいて入力された文字列を検索する(S2、検索ステップ)。検索部102は、検索結果としてコンテンツデータから読み出した情報(本実施形態では見出語)を、リスト生成部103へ出力する。
続いて、リスト生成部103は、見出語をコンテンツデータ毎に一列に並べた検索結果リストを生成し(S3)、見出し生成部104および表示制御部105へ出力する。
続いて、見出し生成部104は、スクロール見出し38を生成し(S4)、表示制御部105へ出力する。具体的には、見出し生成部104は、検索結果リストに含まれる検索結果リスト項目の総数に対する、コンテンツデータ毎の検索結果リスト項目の数の割合に比例するようにスクロールバー36を区切る。そして、見出し生成部104は、検索結果リストに含まれる各コンテンツタイトル34の位置と対応する区切りの位置に、コンテンツタイトル34と同じコンテンツデータを示すアイコン39を配置する。
最後に、表示制御部105は、検索結果リストの表示部分、スクロールバー36、およびスクロール見出し38を含む検索結果画面31を表示部13に表示させる(S5、第1の表示制御ステップ、第3の表示制御ステップ)。以上で、検索処理は終了する。
(表示部分の変更)
次に、表示制御部105が実行する、リスト表示領域32における表示部分の変更について、図2、および図4から図7を参照して説明する。
図4は、検索結果画面31における、検索結果リストのスクロールの一例を示す図である。図4に示すように、ユーザがつまみ37にタッチし、指の接触を維持したまま指をスライドさせる操作(以下、「スクロール操作」と称する)を行うと、つまみ37が移動する。この移動に伴い、検索結果リストがスクロールされ、リスト表示領域32における表示部分が変更される。なお、上述したように、スクロール操作は上記の例に限定されない。
例えば、図示のように下方向のスクロール操作が行われると、表示制御部105は、検索結果リストにおける、スクロール操作前の表示部分より下流側の部分を表示させる。ここでは、スクロール操作によって、表示部分が、AA英和辞典から読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35、BB英和辞典を示すコンテンツタイトル34b、および、BB英和辞典から読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35を含む部分となったものとする。すなわち、スクロール操作後の表示部分において、AA英和辞典のコンテンツタイトル34aは含まれていない。
スクロール操作後の表示部分をそのまま表示させた場合、ユーザは、コンテンツタイトル34bより上流側にある検索結果リスト項目35について、どのコンテンツデータから読み出された見出語であるのかを容易に特定することができない。この問題を解決するために、表示制御部105は、表示部分にコンテンツタイトル34が含まれていなくても、表示部分に該コンテンツタイトル34が示すコンテンツデータから読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35が表示されている限り、該コンテンツタイトル34を表示させる。具体的には、表示制御部105は、図示のように、AA英和辞典をから読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35が表示部分に含まれている場合は、リスト表示領域32の上端部(上流側の端部)に、コンテンツタイトル34aを表示させ続ける。これにより、ユーザは、検索結果リストのどの部分を表示させたとしても、表示部分に含まれる検索結果リスト項目35の抽出元のコンテンツデータを、リスト表示領域32を見るだけで特定することができる。
(別のコンテンツデータを抽出元とする検索結果リスト項目の表示)
次に、図5および図6を参照して、別のコンテンツデータを抽出元とする検索結果リスト項目35の表示について説明する。図5および図6は、スクロールに基づく別のコンテンツデータを抽出元とする検索結果リスト項目35の表示を示す画面遷移図である。図5および図6は、検索結果画面31のうちのリスト表示領域32のみを示した図である。ここでは、上方向のスクロールによって、現在表示されている、BB英和辞典から読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35の上流にある、AA英和辞典から読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35を新たに表示させようとする例を説明する。
図5の(a)に示すリスト表示領域32におけるコンテンツタイトル34bの1つ下の行である検索結果リスト項目35(「book」が記載された行)は、BB英和辞典から読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35のうち、もっとも上流にある項目であるとする。すなわち、リスト生成部103が生成した検索結果リストにおいて、コンテンツタイトル34bの1つ上の行は、AA英和辞典をから読み出された見出語を含む複数の検索結果リスト項目35のうち、最も下流にある項目(図6の(a)に示す検索結果リスト項目35b)である。
図5の(a)に示す状態から、検索結果リストに対する上方向のスクロールが実行されると、図5の(b)に示すように、検索結果リスト項目35bではなく、AA英和辞典を示すコンテンツタイトル34aが表示される。また、図5の(b)の状態からさらに上方向のスクロールが継続されると、図6の(a)に示すように、検索結果リスト項目35bが表示される。その後、さらに上方向のスクロールが継続されると、図6の(b)に示すように、AA英和辞典から読み出された見出語を含む、検索結果リスト項目35bの上流にある検索結果リスト項目35が表示される。
すなわち、表示制御部105は、検索結果リストに対するスクロールの結果、現在表示されている検索結果リスト項目35と抽出元のコンテンツデータが異なる新たな検索結果リスト項目35が表示される場合、該検索結果リスト項目35を表示させる前に、該検索結果リスト項目35の抽出元であるコンテンツデータを示すコンテンツタイトル34を表示させる。そして、表示制御部105は、該コンテンツタイトル34を表示させた後で、現在表示されている検索結果リスト項目35と抽出元のコンテンツデータが異なる新たな検索結果リスト項目35を表示させる。
これにより、現在表示されている検索結果リスト項目35と抽出元のコンテンツデータが異なる新たな検索結果リスト項目35について、ユーザは、該検索結果リスト項目35の抽出元のコンテンツデータを容易に特定することができる。
なお、上述したように、コンテンツタイトル34は、該コンテンツタイトル34が示すコンテンツデータから読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35が表示されていれば表示されるものである。つまり、コンテンツタイトル34は、該コンテンツタイトル34が示すコンテンツデータから読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35が全て非表示となった後で非表示となる。例えば、図6の(b)に示す状態から下方向のスクロールが継続して実行されると、表示制御部105は、図6の(a)に示すように、コンテンツタイトル34aを表示させたまま、AA英和辞典が示すコンテンツデータから読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35(検索結果リスト項目35b)を非表示とする。そして、表示制御部105は、図5の(b)から図5の(a)への遷移で示すように、AA英和辞典から読み出された見出語を含む検索結果リスト項目35がすべて非表示となった後で、コンテンツタイトル34aを非表示とする。
(スクロール処理の流れ)
次に、図7を参照して、携帯端末1が実行するスクロール処理の流れについて説明する。図7は、本実施形態に係るスクロール処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、スクロール処理とは、スクロール操作を受け付けてから、表示部分が変更されるまでの処理である。
まず、検索結果画面31が表示されると、図7の(a)に示すように、操作部12はスクロール操作、すなわち、つまみ37にタッチし、指の接触を維持したまま指をスライドさせる操作を待機する状態となる(S11)。操作部12がスクロール操作を受け付ける(S11でYES)と、操作特定部101にスクロール操作の操作信号が出力される。操作特定部101は、該操作信号に基づいて、スクロール操作の方向および移動量を特定し、表示制御部105に表示部分の変更を指示する。
表示制御部105は、操作特定部101からの指示を受けると、スクロール操作の方向および移動量に従って表示部分の変更を行う。まず、表示制御部105は、スクロール操作の方向が上方向であるか、または下方向であるかを判定する(S12)。上方向であると判定した場合(S12でYES)、表示制御部105は、検索結果リストにおいて、表示部分の1つ上の検索結果リスト項目は、表示されている検索結果リスト項目と同じコンテンツデータから読み出されたものであるか否かを判定する(S13)。同じコンテンツデータから読み出されたものであると判定した場合(S13でYES)、表示制御部105は表示部分の1つ上の検索結果リスト項目35をリスト表示領域32に表示させる(S15、第2の表示制御ステップ)。具体的には、表示制御部105は、リスト表示領域32の上端部にあるコンテンツタイトル34の1つ下の行として、検索結果リスト項目35を表示させる。
この表示処理について図6の(b)を参照して説明する。図6の(b)に示す、「book・work」という見出語を含む検索結果リスト項目35と、検索結果リストにおいて、該検索結果リスト項目35の1つ上にある、「book・store」という見出語を含む検索結果リスト項目35とは、同じAA英和辞典が抽出元である。この「book・store」という見出語を含む検索結果リスト項目35を表示させる場合、表示制御部105は、図6の(b)に示すように、AA英和辞典を示すコンテンツタイトル34aを移動させずに、コンテンツタイトル34aの1つ下の行として、「book・store」という見出語を含む検索結果リスト項目35を表示させる。
一方、検索結果リストにおいて、表示部分の1つ上の検索結果リスト項目35が、表示されている検索結果リスト項目35と同じコンテンツデータから読み出されたものでない場合(S13でNO)、表示制御部105は、表示部分の1つ上の検索結果リスト項目35の抽出元のコンテンツデータを示すコンテンツタイトル34をリスト表示領域32に表示させる(S14、第2の表示制御ステップ)。具体的には、表示制御部105は、リスト表示領域32の上端部に、表示部分の1つ上の検索結果リスト項目35の抽出元のコンテンツデータを示すコンテンツタイトル34を表示させる。その後、表示制御部105は、ステップS15の処理を実行する。ステップS15の処理が実行されると、スクロール処理はステップS11に戻る。
この表示処理の具体例は、図5の(a)、(b)および図6の(a)を参照して説明したように、表示制御部105が、新たに図6の(a)に示す検索結果リスト項目35bを表示させる前に、BB英和辞典を示すコンテンツタイトル34bを1行下に移動させて、検索結果リスト項目35bの抽出元であるAA英和辞典を示すコンテンツタイトル34aを、表示部分の上端部に表示させることである。
一方、表示制御部105が、スクロール操作の方向を上方向でない、すなわち下方向であると判定した場合(S12でNO)、表示制御部105は、図7の(b)に示すように、リスト表示領域32の上端部にあるコンテンツタイトル34の1つ下にある行が検索結果リスト項目35であるか、またはコンテンツタイトル34であるかを判定する(S21)。検索結果リスト項目35であると判定した場合(S21でYES)、表示制御部105は、該検索結果リスト項目35を非表示とする(S22、第2の表示制御ステップ)。また、検索結果リスト項目35が非表示となったことに伴い、リスト表示領域32の下端部には、新たな行が表示される。ステップS22の処理が実行されると、スクロール処理はステップS11に戻る。
この表示処理について、図6の(a)および(b)を参照して説明する。図6の(a)および(b)に示すように、コンテンツタイトル34aの1つ下にある行は、検索結果リスト項目35である。この場合、表示制御部105は、下方向のスクロール操作に伴い、図6の(a)に示すように、これらの検索結果リスト項目35を非表示とする。また、図6の(a)に示すように、AA英和辞典を抽出元とする検索結果リスト項目35bが完全に非表示となっていないので、AA英和辞典を示すコンテンツタイトル34aは表示されたままである。
一方、表示制御部105が、リスト表示領域32の上端部にあるコンテンツタイトル34の1つ下にある行が検索結果リスト項目35でない、すなわちコンテンツタイトル34であると判定した場合、表示制御部105は、上端部にあるコンテンツタイトル34を非表示とする(S23、第2の表示制御ステップ)。また、コンテンツタイトル34が非表示となったことに伴い、リスト表示領域32の下端部には、新たな行が表示される。ステップS23の処理が実行されると、スクロール処理はステップS11に戻る。
この表示処理について、図5の(a)および(b)を参照して説明する。図5の(b)に示すように、コンテンツタイトル34aの1つ下にある行は、コンテンツタイトル34bである。この場合、表示制御部105は、下方向のスクロール操作に伴い、図5の(a)および(b)に示すように、コンテンツタイトル34aを非表示とする。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図8および図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施形態2および後述する実施形態3では、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材について、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、検索結果リストをスクロールするスクロール操作の別の例について説明する。図8は、本実施形態に係るスクロール操作による、検索結果リストのスクロールを示す画面遷移図である。なお、図8は、検索結果画面31のうちのリスト表示領域32のみを示した図である。
図8の(a)に示すように、本実施形態に係るスクロール操作は、アイコン39へのタップ操作(コンテンツ特定情報を指定する操作)である。例えば、図8の(a)に示すように、AA英和辞典を抽出元とする見出語を含む検索結果リスト項目35が表示されている状態で、操作部12が、BB英和辞典を示すアイコン39bへのタップ操作を受け付けたとする。この場合、操作特定部101は、該タップ操作を示す操作信号に基づいて、BB英和辞典を抽出元とする見出語を含む検索結果リスト項目35の表示指示を表示制御部105へ出力する。
表示制御部105は、操作特定部101からの指示を受けて、BB英和辞典を示すコンテンツタイトル34bを上端とする表示部分を特定し、検索結果リストをスクロールしてリスト表示領域32へ該表示部分を表示させる。これにより、リスト表示領域32には、図8の(b)に示すように、コンテンツタイトル34bと、BB英和辞典を抽出元とする見出語を含む検索結果リスト項目35とが表示される。
(スクロール処理の流れ)
次に、図9を参照して、携帯端末1が実行するスクロール処理の流れについて説明する。図9は、本実施形態に係るスクロール処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、検索結果画面31が表示されると、操作部12はスクロール操作、すなわち、アイコンへのタップ操作を待機する状態となる(S31)。操作部12がスクロール操作を受け付ける(S31でYES)と、操作特定部101にスクロール操作の操作信号が出力される。操作特定部101は、該操作信号に基づいて、タップされたアイコンが示すコンテンツデータを特定し(S32)、表示制御部105に表示部分の変更を指示する。
表示制御部105は、操作特定部101からの指示に基づいて、検索結果リストに含まれるコンテンツデータのコンテンツタイトル34を特定する。そして、該コンテンツタイトル34を上端とする表示部分を特定し、検索結果リストをスクロールしてリスト表示領域32へ該表示部分を表示させる(S33、第2の表示制御ステップ)。以上で、スクロール処理は終了する。
このように、本実施形態に係る携帯端末1によれば、ユーザは検索結果を閲覧したいコンテンツデータを示すアイコン39に対してタップ操作を行うだけで、リスト表示領域32に、該コンテンツデータにおける検索結果を表示させることができる。よって、ユーザは特定のコンテンツを用いた検索結果を迅速に確認することができる。
なお、本実施形態で説明した構成は、実施形態1に係る携帯端末1に適用することもできる。すなわち、携帯端末1は、つまみ37を移動させる操作、または、アイコン39へのタップ操作のいずれかによって、検索結果リストをスクロールさせて表示部分を変更させる構成であってもよい。
(実施形態1および2の共通の変形例)
実施形態1および2の共通の変形例について、図10および図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図10の(a)は、一変形例に係るリスト表示領域32を示す図である。図10の(b)は、他の変形例に係る検索結果画面31を示す図である。
実施形態1では、表示制御部105は、スクロール見出し38を領域33に表示させていた。しかしながら、スクロール見出し38の表示位置は、この例に限定されない。例えば、表示制御部105は、図10の(a)および(b)に示すスクロール見出し38aおよびスクロール見出し38bのように、リスト表示領域(リスト表示領域32aおよびリスト表示領域32b)に表示させてもよい。また、図10の(b)に示すスクロール見出し38bのように、表示制御部105は、スクロール見出し38をスクロールバー36に重ねて表示させてもよい。
また、実施形態1および2では、アイコン39は、アイコン39が示すコンテンツデータを抽出元とする検索結果リスト項目35の始点に対応する位置に配置されていた。これに対して、図10の(a)に示すように、本変形例に係るスクロール見出し38aは、アイコン39が示すコンテンツデータを抽出元とする検索結果リスト項目35の終点に対応する位置に、アイコン39が配置されている。このように、スクロール見出し38は、スクロールバー36において隣接する2つの区切りの間の距離が、どのコンテンツデータを抽出元とする検索結果リスト項目35の数に対応しているかを示すことができるものであれば、その構成は特に限定されない。例えば、スクロール見出し38は、上記区切りの間の距離を示す括弧や矢印と、該括弧や矢印の近傍に位置するアイコン39とを含むものであってもよい。各括弧または矢印は、それぞれ色を異ならせてもよい。この場合、リスト表示領域32に表示される検索結果リスト項目35または検索結果リスト項目35に含まれる見出語などのテキストの色を、対応する括弧または矢印の色に合わせてもよい。換言すれば、あるコンテンツデータに対応する括弧または矢印の色と、該コンテンツデータを抽出元とする検索結果リスト項目35または該検索結果リスト項目35に含まれる見出語などのテキストの色とを、同じ色にしてもよい。
また、実施形態1および2では、スクロール見出し38は、スクロールバー36の右隣に表示されていたが、スクロール見出し38の位置はこの例に限定されない。
図10の(b)には、全文検索の検索結果画面31bが示されている。全文検索とは、コンテンツデータが辞書データである場合、該辞書データに含まれる見出語および詳細な情報について、入力された文字列を検索する検索方法である。また、コンテンツデータがテキストデータや文書データである場合、これらのデータ中のテキストすべてを検索する検索方法である。全文検索は、図示のように見出語検索などに比べて検索結果リスト項目35に含まれるテキストが長くなる傾向にあるため、図10の(b)の例では、表示部13の横幅と同じ幅を有する領域をリスト表示領域32bとしている。このため、表示制御部105は、スクロールバー36を表示部13の右端部に表示させている。このような配置の場合、スクロール見出し38をスクロールバー36の右隣に表示させることはできないため、図10の(b)の例では、表示制御部105は、スクロール見出し38bをスクロールバー36の左隣に表示させている。
また、実施形態1および2では、表示制御部105は、コンテンツタイトル34が表示部分に含まれていない検索結果リスト項目35について、コンテンツタイトル34をリスト表示領域32の上端部に表示させていたが、表示部分に含まれるすべての検索結果リスト項目35が、同じコンテンツデータを抽出元とする場合、該コンテンツデータを示すコンテンツタイトル34をリスト表示領域32の下端部(下流側の端部)に表示させてもよい。
以上のように、コンテンツタイトル34およびスクロール見出し38の形状、色、表示位置などは、検索結果画面31の構成などに応じて、適宜選択され得るものである。例えば、コンテンツタイトル34のテキストの色やフォントが、検索結果リスト項目35のテキストの色やフォントと異なっていてもよい。また、スクロール見出し38はアイコン39を含む構成に限定されない。例えば、コンテンツデータを示すテキストを含むものであってもよい。また、コンテンツタイトル34およびスクロール見出し38は、検索結果リスト項目35の表示位置と異なる表示位置であれば、その表示位置は特に限定されない。
また、スクロール見出し38は、常に表示されている構成に限定されない。図11は、図2に示す検索結果画面31が表示されてから、操作部12が操作を受け付けることなく所定時間が経過した後の検索結果画面31を示す図である。図11に示すように、検索結果画面31が表示されてから、操作部12が操作を受け付けることなく所定時間が経過した場合、表示制御部105はスクロール見出し38を非表示としてもよい。換言すれば、スクロール見出し38が非表示となってから、操作部12がスクロール操作などの特定の操作を受け付けたとき、表示制御部105はスクロール見出し38を再表示してもよい。また、表示制御部105は、携帯端末1の回転や、ウィンドウサイズの変更などによる、検索結果画面31の再描画をトリガとして、スクロール見出し38を再表示させてもよい。なお、この変形例のように、スクロール見出し38が非表示となる場合、スクロール見出し38の配置位置は、プレビュー内容のテキスト、画像などと重なっていてもよい。
また、実施形態1および2では、リスト生成部103が、コンテンツタイトル34を含む検索結果リストを生成する例を説明したが、リスト生成部103は、検索結果リスト項目35のみを含む検索結果リストを生成してもよい。この例の場合、表示制御部105が検索結果リストを表示部13に表示させるときに、適切な位置(例えば、リスト表示領域32の上端部)にコンテンツタイトル34を表示させればよい。
〔実施形態3〕
本発明のさらなる別の実施形態について、図12および図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態では、携帯端末1が、電子辞書の一機能である単語帳機能を実行する例を説明する。単語帳機能とは、ユーザの操作に応じて、電子辞書のコンテンツデータに含まれる情報を単語帳データに登録したり、単語帳データに含まれる情報を表示させたりする機能である。この単語帳機能を用いることにより、ユーザは例えば、単語帳データに和英辞典に含まれる単語を登録して、単語の英語訳の暗記に利用することができる。なお、本実施形態に係る単語帳データは、登録された情報の見出語を一列に並べたリスト形式のデータであるものとして説明するが、単語帳データの構造はこの例に限定されない。
図12は、携帯端末1が表示させる単語帳画面41の一例を示す図である。単語帳画面41とは、単語帳データに含まれる情報をユーザに示すための画面である。図示のように、単語帳画面41の左半分の領域42(以下、「リスト表示領域42」と称する)には、単語帳データに含まれる情報の見出語を、図面の上下方向に一列に並べた画像が配置されている。また、単語帳画面41の右半分の領域43には、選択されている見出語の詳細な情報を含むプレビュー内容が配置されている。プレビュー内容には、選択された見出語が登録されているコンテンツデータを示すテキストが含まれている。図示の例では、「AA和英辞典」というテキストが含まれている。これにより、ユーザは、選択された見出語が登録されたコンテンツデータを容易に特定することができる。なお、図示の例では、リスト表示領域42において「しょうがい(障害)」が選択されているので、領域43には、「障害」の詳細な情報、具体的には、障害の英語訳、および、該英語訳を用いた例文などが表示されている。
表示制御部105は、ユーザによる単語帳画面41を表示させるための所定の操作に応じて、記憶部11から単語帳データ(不図示)、および画像データ112を読み出し、図示の単語帳画面41を生成する。また、表示制御部105は、リスト表示領域42のいずれかの見出語が選択されると、該見出語が登録されているコンテンツデータを示す情報を特定するとともに、該コンテンツデータから、該見出語の詳細な情報を読み出し、図示の領域43に含まれるプレビュー内容を生成し、表示させる。なお、各見出語が登録されているコンテンツデータを示す情報は、例えば単語帳データにおいて、各見出語に対応付けられている。
上述したように、単語帳機能は、登録した情報の暗記に使用することができる。このため、表示制御部105は、ユーザの操作に応じて、リスト表示領域42に表示された各見出語を含む各行に、該見出語または詳細な情報を暗記済みであるか否か、および、該見出語または詳細な情報が重要であるか否かを示すためのマークを表示させる。これにより、ユーザは、リスト表示領域42に表示された各行を見るだけで、暗記の状況や重要度を認識することができる。
具体的には、ユーザは、ある見出語(または詳細な情報)について、まだ暗記していない場合、操作部12に所定の第1の操作を入力する。表示制御部105は、該操作に基づく指示を操作特定部101から受け付けると、該見出語を含む行に、暗記中であることを示すマーク44aを表示させる。上記第1の操作は特に限定されないが、例えば、マーク44aを表示させたい行を1回タップする操作であってもよい。
また、ユーザは、ある見出語(または詳細な情報)について、すでに暗記している場合、操作部12に所定の第2の操作を入力する。表示制御部105は、該操作に基づく指示を操作特定部101から受け付けると、該見出語を含む行に、暗記済であることを示すマーク44bを表示させる。上記第2の操作は特に限定されないが、例えば、マーク44bを表示させたい行を2回タップする操作であってもよい。
また、ユーザは、ある見出語(または詳細な情報)について、重要な見出語(または詳細な情報)である場合、操作部12に所定の第3の操作を入力する。表示制御部105は、該操作に基づく指示を操作特定部101から受け付けると、該見出語を含む行に、重要であることを示すマーク44cを表示させる。上記第3の操作は特に限定されないが、例えば、マーク44cを表示させたい行を長押しする操作であってもよい。
なお、以降の説明において、マーク44a〜44cを互いに区別せず総称する目的で、「マーク44」と記載する場合がある。
ここで、見出語または詳細な情報が、暗記中または暗記済みであり、かつ、重要であるという場合があり得る。この場合に対応するため、表示制御部105は、マーク44aまたは44bと、マーク44cとを、同じ行に同時に表示させることができる。例えば、ユーザが図示の行46aに対して、1回のタップ操作(第1の操作)を行った後、長押し操作(第3の操作)を行った場合、行46aには、マーク45aが表示される。マーク45aは、マーク44aとマーク44cとが重畳しているマークであるため、ユーザは、マーク45aが表示されている行46aの見出語または詳細な情報が、暗記中かつ重要なものであることを認識することができる。
また、例えば、ユーザが「じょうか(浄化)」と記載された行に対して、2回のタップ操作(第2の操作)を行った後、長押し操作(第3の操作)を行った場合、該行には、マーク45bが表示される。マーク45bは、マーク44bとマーク44cとが重畳しているマークであるため、ユーザは、マーク45bが表示されている行の見出語または詳細な情報が、暗記済かつ重要なものであることを認識することができる。
また、マーク45aおよびマーク45bはそれぞれ、異なる2つのマーク44が重畳したマークである。このため、異なる2つのマーク44を重畳させず並べて表示する構成に比べて、マークの表示領域を小さくすることができる。これにより、見出語を表示する領域を大きくすることができ、見出語の視認性を向上させることができる。
なお、リスト表示領域42に表示される各マークの形状、大きさ、色、配置位置などは、単語帳画面41の構成などに応じて、適宜選択され得るものであり、図示の例に限定されない。
単語帳データにおける各見出語の順序は特に限定されない。例えば、以下の順序で単語帳データの上流から下流に各見出語が配置されてもよい。(1)重要かつ暗記中(マーク45aが付されたもの)、(2)暗記中(マーク44aが付されたもの)、(3)重要(マーク44cが付されたもの)、(4)重要でない(いずれものマークも付されてないもの)、(5)重要かつ暗記済(マーク45bが付されたもの)、(6)暗記済(マーク44bが付されたもの)。
上記の順序とすることにより、暗記中の見出語がより単語帳データの上流に配置されるとともに、重要な見出語がより単語帳データの上流に配置される。これにより、暗記中の見出語をユーザが見る頻度を上げることができる。なお、マークの種類が同じ見出語の順序については、例えば、登録された順とすればよい。
また、表示制御部105は、マークの変更に応じて、単語帳データにおける見出語の順序を変更してもよい。この変更について、図12および図13を参照して説明する。図13は、携帯端末1が表示させる単語帳画面41の別の例を示す図である。
図12に示す単語帳画面41が表示された状態で、ユーザが、行46aのマークをマーク45aからマーク45bに変更する操作を行ったとする。また、ユーザが、行46bにマーク44aを追加する操作を行ったとする。操作特定部101は、マークの変更および追加の実行指示を、表示制御部105へ出力する。表示制御部105は、指示に従ってマークを変更および追加するとともに、マークの変更および追加に応じて、単語帳データにおける見出語の順序を、上記の順序のルールに従って変更し、変更後の順序で表示部13に表示させる。具体的には、図13に示すように、行46aを「じょうか(浄化)」が表示された行の直上に移動させる。また、行46bを「しょうかい(商会)」が表示された行の直上に移動させる。
(実施形態1〜3の共通の変形例)
上述した実施形態1〜3では、本発明に係る電子機器の適用例として、携帯端末1を説明したが、本発明に係る電子機器の適用例は、携帯端末1に限定されない。例えば、本発明に係る電子機器を、電子辞書に適用してもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
携帯端末1の制御ブロック(特に制御部10)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、携帯端末1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電子機器(携帯端末1)は、複数のコンテンツに含まれるデータから、入力された入力情報に対応するデータを検索する検索部(検索部102)と、検索によって得られたデータの少なくとも一部である見出し情報(検索結果リスト項目35)を連続して上記コンテンツごとに並べたリストの少なくとも一部を表示部(表示部13)の所定の領域(リスト表示領域32)に表示させ、入力された操作に応じて上記リストの表示される部分を変更する表示制御部(表示制御部105)と、を備え、上記表示制御部は、さらに、上記リストに含まれる各見出し情報の出力元であるコンテンツを特定可能なコンテンツ特定情報(コンテンツタイトル34、スクロール見出し38)を、上記見出し情報の表示位置および表示形態とは異なる表示位置および表示形態で表示させる。
上記の構成によれば、見出し情報とコンテンツ特定情報とを異なる表示位置および表示形態で表示させるので、ユーザは、検索結果の出力元のコンテンツを容易に特定することができる。
例えば、所定の領域とは別の領域に、見出し情報と異なる表示形態でコンテンツ特定情報を表示させれば、見出し情報とコンテンツ特定情報とを容易に区別することができるとともに、見出し情報はリスト形式で表示されるので、検索結果の一覧性を維持することができる。
また例えば、所定の領域において、見出し情報とは別の位置に、見出し情報とは異なる表示形態でコンテンツ特定情報を表示させてもよい。具体的には、リストにおいて、見出し情報とは別の行に、異なる表示形態でコンテンツ特定情報を表示させてもよい。見出し情報と異なる表示形態でコンテンツ特定情報を表示させるとは、例えば、コンテンツ特定情報を含む行の背景色を、見出し情報を含む行の背景色と異ならせる、コンテンツを示すテキストのフォントを、見出し情報を示すテキストのフォントと異ならせる、見出し情報を示すテキストの開始位置を、コンテンツを示すテキストの開始位置と異ならせるなどである。これにより、見出し情報とコンテンツ特定情報とを容易に区別することができる。さらに、所定の領域では、リストにコンテンツ特定情報を含む行が挿入された状態で見出し情報とコンテンツ特定情報とが表示されているので、リストの形式は維持されている。よって、検索結果の一覧性を維持することができる。
本発明の態様2に係る電子機器は、上記態様1において、上記表示制御部は、上記リストの上記所定の領域に表示された部分において、コンテンツごとに並べられた少なくとも1つの見出し情報の上流側の端部および下流側の端部の少なくとも一方に、上記コンテンツ特定情報を表示させてもよい。
上記の構成によれば、コンテンツごとに並べられた少なくとも1つの見出し情報の上流側の端部および下流側の端部の少なくとも一方に、コンテンツ特定情報を表示させる。これにより、ユーザは所定の領域を見るだけで、表示されている各見出し情報の出力元であるコンテンツを容易に特定することができる。
本発明の態様3に係る電子機器は、上記態様2において、上記表示制御部は、現在表示されている見出し情報と出力元のコンテンツが異なる見出し情報を新たに表示させる前に、新たに表示させる見出し情報の出力元のコンテンツを示す上記コンテンツ特定情報を表示させてもよい。
上記の構成によれば、表示されている見出し情報と出力元が異なる見出し情報を新たに表示させる前に、新たに表示させる見出し情報の出力元のコンテンツを示すコンテンツ特定情報を表示させる。これにより、ユーザは出力元が異なる見出し情報が新たに表示される場合でも、該見出し情報の出力元のコンテンツを特定することができる。
本発明の態様4に係る電子機器は、上記態様1から3のいずれかにおいて、上記表示制御部はさらに、上記所定の領域に表示された部分の、上記リストにおける位置を示す位置明示画像(スクロールバー36)を表示させ、上記コンテンツ特定情報は、上記リストにおける見出し情報の総数に対するコンテンツごとの見出し情報の数の割合に比例するように上記位置明示画像を区切ったとき、各区分けに対応するコンテンツを示す情報を含んでもよい。
上記の構成によれば、位置明示画像の全長が見出し情報の総数に対応し、位置明示画像を区切ったときの各区分けがそれぞれのコンテンツを出力元とする見出し情報の数に対応する。そして、各区分けに対応するコンテンツを示すコンテンツ特定情報が、位置明示画像とともに表示される。これにより、位置明示画像と、各コンテンツ特定情報とを見比べれば、ユーザは、現在表示されている見出し情報の出力元のコンテンツを特定することができる。なお、位置明示画像としては、例えばスクロールバーが挙げられる。
本発明の態様5に係る電子機器は、上記態様4において、上記表示制御部は、上記コンテンツ特定情報を指定する操作が入力されたとき、上記リストの、該コンテンツ特定情報が示すコンテンツを出力元とする見出し情報を含む部分を表示させてもよい。
上記の構成によれば、コンテンツ特定情報を指定する操作を受け付けたとき、該コンテンツ特定情報が示すコンテンツを出力元とする見出し情報を含む部分を表示させるので、ユーザは特定の辞書の検索結果を迅速に確認することができる。
本発明の態様6に係る電子機器の制御方法は、複数のコンテンツに含まれるデータから、入力された入力情報に対応するデータを検索する検索ステップ(ステップS2)と、検索によって得られたデータの少なくとも一部である見出し情報を連続して上記コンテンツごとに並べたリストの少なくとも一部を表示部の所定の領域に表示させる第1の表示制御ステップ(ステップS5)と、入力された操作に応じて上記リストの表示される部分を変更する第2の表示制御ステップ(ステップS14、S15、S22、S23、S33)と、入力された操作に応じて上記リストの表示される部分を変更する第2の表示制御ステップと、上記リストに含まれる各見出し情報の出力元であるコンテンツを特定可能なコンテンツ特定情報を、上記見出し情報の表示位置および表示形態とは異なる表示位置および表示形態で表示させる第3の表示制御ステップ(ステップS5)と、を含む。
上記の構成によれば、本態様に係る電子機器の制御方法は、態様1に係る電子機器と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る電子機器は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記電子機器が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記電子機器をコンピュータにて実現させる電子機器の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。