JP2018163013A - 打撃検査装置、打撃検査方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

打撃検査装置、打撃検査方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、検査対象物における変状箇所の位置を推定することができる打撃検査装置を提供することを目的とする。【解決手段】打撃検査装置は、検査対象物に打撃を与える打撃部材を有する打撃部と、前記打撃部の打撃に起因して前記検査対象物が発生する音及び振動に関する物理量を検出する検出部と、前記検査対象物とともに閉空間を形成する壁と、前記打撃部の駆動信号を生成する制御部と、前記物理量を前記駆動信号の発生時からの経過時間に対する前記物理量の強度に関する関数情報に変換する変換部と、前記駆動信号からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成する生成部と、前記関数情報に対する各ゲート信号に対する周波数解析を行い他と異なる周波数分布の有無を判定する判定部と、有無の判定で有りと判断された前記ゲート信号の前記遅延時間に基づいて変状箇所の位置を推定する推定部と、を備えている。【選択図】図8

Description

本発明は、打撃検査装置、打撃検査方法及びコンピュータプログラムに関する。
例えば、構造物の内部に形成される変状の有無を検査するために、構造物をハンマー等を用いて打撃し、その際に発生する音や振動に基づいて、構造物の内部が正常か否か(変状が形成されているか否か)を推定する技術が知られている(特許文献1、2及び3参照)。
特開2016−080381号公報 特開2016−080380号公報 特開2015−169435号公報
しかしながら、上述した技術によれば、構造物の内部が正常か否かを推定することは可能であるものの、変状した箇所(以下、変更箇所という。)の位置を推定することができない。
本発明の目的は、上記課題を解決する打撃検査装置、打撃検査方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の打撃検査装置は、
検査対象物に打撃を与える打撃部材を有する打撃部と、
前記打撃部材が与える打撃に起因して前記検査対象物が発生する音及び振動に関する物理量を検出する検出部と、
内部に前記打撃部材及び前記検出部を収容し、前記検査対象物とともに閉空間を形成する壁と、
前記打撃部が打撃動作を行うために前記打撃部を駆動させる駆動信号を生成して前記打撃部を制御する制御部と、
前記検出部に接続され、前記検出部が検出した前記物理量を前記駆動信号の発生時からの経過時間に対する前記物理量の強度に関する関数情報に変換する変換部と、
前記制御部に接続され、前記駆動信号をトリガーとして前記駆動信号の発生時からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成する生成部と、
前記変換部及び前記生成部に接続され、前記関数情報及び複数の前記ゲート信号を用いて前記ゲート信号に対応する周波数解析を行い他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号の有無を判定する判定部と、
前記判定部に接続され、前記判定部が他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号が有りと判断した場合に、有りと判断された前記ゲート信号の前記遅延時間に基づいて前記検査対象物における変状箇所の位置を推定する推定部と、
を備えている。
また、本発明の打撃検査方法は、
検査対象物に打撃を与える打撃部材を有する打撃部が打撃動作を行うために前記打撃部を駆動させる駆動信号を生成して前記打撃部を制御する工程と、
前記打撃部の打撃に起因して検査対象物が発生する音及び振動に関する物理量を検出する工程と、
検出した前記物理量を前記駆動信号の発生時からの経過時間に対する前記物理量の強度に関する関数情報に変換する工程と、
前記駆動信号をトリガーとして前記駆動信号の発生時からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成する工程と、
前記関数情報及び複数の前記ゲート信号を用いて前記ゲート信号に対応する周波数解析を行い他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号の有無を判定する工程と、
他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号が有りと判断された場合に、有りと判断された前記ゲート信号の前記遅延時間に基づいて前記検査対象物における変状箇所の位置を推定する工程と、
を含む。
また、本発明のコンピュータプログラムは、
コンピュータに、
検査対象物に打撃を与える打撃部材を有する打撃部が打撃動作を行うために前記打撃部を駆動させる駆動信号を生成して前記打撃部を制御させる工程と、
前記打撃部の打撃に起因して検査対象物が発生する音及び振動に関する物理量を検出させる工程と、
検出された前記物理量を前記駆動信号の発生時からの経過時間に対する前記物理量の強度に関する関数情報に変換させる工程と、
前記駆動信号をトリガーとして前記駆動信号の発生時からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成させる工程と、
前記関数情報及び複数の前記ゲート信号を用いて前記ゲート信号に対応する周波数解析を行い他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号の有無を判定させる工程と、
他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号が有りと判断された場合に、有りと判断された前記ゲート信号の前記遅延時間に基づいて前記検査対象物における変状箇所の位置を推定させる工程と、
を実行させる。
本発明によれば、検査対象物における変状箇所の位置を推定することができる。
本発明の実施の形態(以下、本実施形態という。)の打撃検査装置を用いて検査対象物の検査を行っている状態の概略図である。 本実施形態の打撃検査方法における、打撃部に送る駆動信号の時間変化、駆動信号に基づく打撃パルスの時間変化、検出部が検出した物理量を変換部で変換した関数情報の時間変化、及び、複数のゲート信号の時間変化の関係性を説明するためのグラフである。 本実施形態の打撃検査方法において、複数のゲート信号に基づいてゲート信号に対応する周波数解析を行って他の周波数分布(一例としてゲート0及びゲート1)と異なる周波数分布のゲート信号(一例としてゲートa)が有りと判断する場合を説明するための模式図である。 本実施形態の打撃検査装置を用いた打撃検査方法における制御フローを示すフロー図である。 変形例(第1変形例)の打撃検査装置の概略図である。 変形例(第2変形例)の打撃検査装置を用いた打撃検査方法における制御フローを示すフロー図である。 変形例(第3変形例)の打撃検査装置を用いた打撃検査方法における制御フローを示すフロー図である。 変形例(第4変形例)の打撃検査装置の概略図である。 変形例(第5変形例)の打撃検査装置を用いた打撃検査方法における制御フローを示すフロー図である。
<概要>
以下、本実施形態について、図面を参照しつつ説明する。まず、本実施形態の打撃検査装置10(図1参照)の構成について説明する。次いで、本実施形態の打撃検査装置10を用いた打撃検査方法(以下、本実施形態の打撃検査方法という。)について説明する。次いで、本実施形態の効果について説明する。次いで、変形例について説明する。
<打撃検査装置の構成>
本実施形態の打撃検査装置10は、検査対象物TO(図1参照)における変状の有無の検査と、検査対象物TOにおける変状箇所TO2(図1参照)の位置の推定とを行う機能を有する。本実施形態の打撃検査装置10は、図1に示されるように、本体10Aと、信号処理部10B(コンピュータの一例)とを備えている。
〔検査対象物〕
ここで、検査対象物TOとは、本実施形態の打撃検査装置10が検査する対象物を意味する。検査対象物TOは、コンクリート構造物その他の構造物とされている。一般的に、コンクリート構造物の内部には、その使用環境や経時変化等に伴い、浮き、剥離等の変状が発生することが知られている。なお、図1の検査対象物TOは、一例として、外部に平面とされる壁面TO1と、内部に浮きとされる変状箇所TO2が形成されたものとされている。この場合、変状箇所TO2の壁面TO1からの距離(深さ)は、一例として、距離Dとされている。
〔本体〕
本体10Aは、図1に示されるように、有底筒20と、打撃部30と、検出部40とを含んで構成されている。
(有底筒)
有底筒20(壁の一例)は、内部に打撃部30の一部及び検出部40を収容し、検査対象物TOとともに閉空間を形成し、外部から内部への音の伝搬を抑制する機能を有する。有底筒20は、図1に示されるように、円筒状の周壁22と、底壁24とを有している。すなわち、有底筒20は、筒状とされている。
底壁24は、周壁22の一端の全周に繋がっている(図1参照)。底壁24には貫通孔が形成されており、底壁24は当該貫通孔に嵌め込まれた打撃部30を固定している。また、底壁24の内面には後述する音センサー42(一例としてマイク)が固定されている。
周壁22の他端の全周には、リング状のゴム部材26(変形部の一例)が設けられている(図1参照)。具体的には、ゴム部材26は、周壁22の他端を全周に亘って覆うように当該全周に固定されている。また、ゴム部材26は、有底筒20における検査対象物TOに接触する部分とされている。そして、ゴム部材26は、検査時において、周壁22を用いて壁面TO1に押し付けられると、検査対象物TO(の壁面TO1)の形状に沿って変形するようになっている。
(打撃部)
打撃部30は、検査対象物TOに打撃を与える機能を有する。打撃部30は、図1に示されるように、ハンマー32(打撃部材の一例)と、駆動部34とを有している。駆動部34は、ハンマー32を定められた直線方向に往復移動させるようになっている。これに伴い、ハンマー32は、検査対象物TOの壁面TO1から離間した位置から上述の直線方向に移動して壁面TO1に接触し、検査対象物TOに打撃を与えるようになっている。なお、上述の直線方向とは、一例として、有底筒20の周壁22の軸方向とされている。
駆動部34は、図1に示されるように、一部を有底筒20の内部(又は外部)に突出させた状態で、底壁24の貫通孔に嵌め込まれて固定されている。ハンマー32は、有底筒20の内部に収容されつつ、駆動部34から上述の直線方向に延びている棒に固定されている。すなわち、打撃部30の少なくとも一部は、有底筒20の内部に収容されている。なお、図1では、ハンマー32が初期位置(打撃動作を行う前又は行った後の位置)に位置している状態を示している。
(検出部)
検出部40は、打撃部30が検査対象物TOに与える打撃に起因して検査対象物TOが発生する音及び振動に関する物理量を検出する機能を有する。検出部40は、一例として、上述の物理量のうち音(に関する物理量)を検出する音センサー42と、振動(に関する物理量)を検出する振動センサー44(振動検出部の一例)とを有している。
音センサー42は、上述のとおり(又は図1に示されるように)、底壁24の内面に固定されている。また、振動センサー44は、図1に示されるように、周壁22の内面に固定されている。振動センサー44は、検査時において、検査対象物TO(の壁面TO1)に接触して振動に関する物理量を検出するようになっている。
〔信号処理部〕
信号処理部10Bは、打撃部30に打撃動作を行わせる機能と、検出部40が検出する音及び振動に関する物理量を用いて検査対象物TOにおける変状の有無の検査及び変状箇所TO2の位置の推定とを行う機能を有する。信号処理部10Bは、図1に示されるように、制御部50と、変換部60と、記憶部70と、ゲート信号生成部80(生成部の一例)と、判定部90と、推定部100と、報知部110とを含んで構成されている。
(制御部)
制御部50は、打撃部30を駆動させる駆動信号(図2参照)を生成して打撃部30の打撃動作を制御する機能を有する。制御部50は、図1に示されるように、駆動部34及び生成部80に接続されている。そして、制御部50が検査時に駆動信号を駆動部34に送ると、駆動部34がハンマー32に打撃動作を行わせるようになっている。また、制御部50は、駆動部34に駆動信号を送ると同時に打撃タイミング信号(駆動信号を送ったタイミングを知らせる信号)を生成して、打撃タイミング信号を生成部80に送るようになっている。
(変換部及び記憶部)
変換部60は、検出部40が検出した音及び振動に関する物理量を検出時間(駆動信号の発生時からの経過時間)に対する当該物理量の強度に関する関数情報に変換する機能を有する。変換部60は、図1に示されるように、検出部40(音センサー42及び振動センサー44)、判定部90及び記憶部70に接続されている。ここで、上述の関数情報とは、判定部90で行われる周波数解析に用いられる解析用のデータを意味する。具体的には、上述の関数情報とは、図2に示されるような、検出時間に対する上述の音及び振動に関する物理量を合算した強度(エネルギー)の関数とされている。また、変換部60は、検出部40が検出した音及び振動に関する物理量を上述の関数情報に変換した後に、当該関数情報を判定部90に送るようになっている。
なお、記憶部70は、読み出し専用メモリ70A(以下、ROM70Aという。)を含んで構成されている。ROM70Aには、変換プログラム、生成プログラム、解析プログラム及び推定プログラム並びに制御プログラム(以下、これらすべてを含むプログラムを、本実施形態のプログラムという。)が格納されている。
ここで、変換プログラムとは、検出部40が検出した音及び振動に関する物理量を上述の関数情報に変換するためのものである。生成プログラムとは、複数のゲート信号を生成するためのものである。解析プログラムとは、変換部60が変換した関数情報及び生成部80が生成したゲート信号を用いて当該ゲート信号に対する関数情報の周波数解析を行うためのものである。推定プログラムとは、検査対象物TOにおける変状箇所TO2の位置を算出して変状箇所TO2の位置を推定するためのものである。制御プログラムとは、後述する図5の制御フローを行うためのものである。なお、変換部60は、ROM70Aに格納されている上述の変換プログラムを用いて、検出部40が検出した音及び振動に関する物理量を上述の関数情報に変換するようになっている。
(生成部)
生成部80は、制御部50から送られる打撃タイミング信号を受けて、打撃タイミング振動を受けた時から遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成する機能を有する。別言すれば、生成部80は、駆動信号をトリガーとして(すなわち、駆動信号の発生時を開始時として)駆動信号の発生時からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成する機能を有する。具体的には、複数のゲート信号とは、図2に示されるように、ゲート0、ゲート1、ゲート2、・・・及びゲートnー1で構成されるn個の信号とされている。複数のゲート信号のうちのゲート0は、図2に示されるように、駆動信号の発生時からの遅延時間が0(遅延なし)とされている。ゲート1は駆動信号の発生時からの遅延時間がt1とされ、ゲート2は駆動信号の発生時からの遅延時間がt2(=2×t1)とされ、ゲート2は駆動信号の発生時からの遅延時間がt3(=3×t1)とされている。一般化すると、ゲートn−1は、駆動信号の発生時からの遅延時間が(n−1)×t1とされている。なお、本実施形態における各ゲート信号のパルス幅Tw(図2及び図3参照)は、一例として同一とされている。また、生成部80は、ROM70Aに格納されている上述の生成プログラムを用いて、複数のゲート信号を生成するようになっている。
(判定部)
判定部90は、変換部60が変換した上述の関数情報及び生成部80が生成した複数のゲート信号を用いてゲート信号に対応する周波数解析(一例としてFFT解析)を行い、他の周波数分布と異なる周波数分布を有するゲート信号の有無を判定する機能を有する。判定部90は、図1に示されるように、変換部60、生成部80及び推定部100に接続されている。なお、判定部90は、ROM70Aに格納されている上述の解析プログラムを用いて、ゲート信号ごとの周波数解析を行うようになっている。
そして、判定部90は、図3に示されるように、各ゲート信号に対応する関数情報(各ゲート信号が発生している期間における各関数情報)を、それぞれ、ゲート0、ゲート1、・・・ゲートa、・・・ゲート(n−1)に対応する周波数分布に変換するようになっている。また、判定部90は、変換した複数の周波数分布を比較して、他の周波数分布と異なる周波数分布の有無を判定するようになっている。そして、判定部90は、他の周波数分布と異なる周波数分布(を有するゲート信号)が有りと判定した場合(以下、肯定判断の場合)、検査対象物TOに変状が形成されていると判定するようになっている。これに対して、判定部90は、他の周波数分布と異なる周波数分布(を有するゲート信号)が無しと判定した場合(以下、否定判断の場合)、検査対象物TOに変状が形成されていないと判定するようになっている。なお、図2及び図3では、一例として、複数のゲート信号のうちゲート0に対応する関数情報のグラフを図示している。また、図3では、一例として、ゲートaに対応する周波数分布が他の周波数分布(ゲート0、ゲート1その他のゲートa以外のゲート信号の波形)と異なる周波数分布を有している場合を図示している。この場合、ゲートaの周波数分布は、実線で囲んだ部分の形状(特徴点)が他の周波数分布における該当箇所の形状と異なっている。
(推定部)
推定部100は、判定部90が肯定判断をした場合に、有りと判断されたゲート信号の駆動信号の発生時からの遅延時間に基づいて検査対象物TOにおける変状箇所の位置を推定する機能を有する。ここで、図3の場合、上述の有りと判断されたゲート信号はゲートaに相当し、有りと判断されたゲート信号(ゲートa)の駆動信号の発生時からの遅延時間(図3中のTa)はat(=a×t)に相当する。
具体的には、推定部100は、判定部90が肯定判断をした場合に、下記の(式1)に基づいて検査対象物TOにおける変状箇所TO2の位置を算出して変状箇所TO2の位置(一例として壁面TO1からの深さD)を推定するようになっている。

(式1) D=V×(Ta+Tw)/2

ここで、(式1)におけるD、V、Ta及びTwの定義は、以下のとおりである。
Dは、検査対象物TOにおける打撃部30の接触位置から変状箇所TO2までの距離である。図1の場合の接触位置とは、有底筒20の周壁22の軸方向(上述の直線方向)における、壁面TO1の位置に相当する。
Vは、検査対象物TO内の音速(音の伝達速度)を意味する。
Taは、上述のとおり、判定部90が肯定判断をした場合に肯定判断されたゲート信号における駆動信号の発生時からの遅延時間を意味する。
Twは、各ゲート信号のパルス幅を意味する。
なお、壁面TO1から変状箇所TO2までの往復距離が2Dであり、検査対象物TO内での音の伝達速度がVであり、打撃開始(打撃動作の開始時)からゲートが閉じるまでの時間がTa+Twであることから、D、V及びTa+Twは下記の(式2)の関係となる。

(式2) V(Ta+Tw)=2D

以上より、(式1)は、(式2)から導かれる。
なお、推定部100は、ROM70Aに格納されている上述の推定プログラムを用いて、検査対象物TOにおける変状箇所TO2の位置を算出して変状箇所TO2の位置を推定するようになっている。
(報知部)
報知部110は、推定部100が推定した結果を報知する機能を有する。報知部110は、図1に示されるように、推定部100に接続されている。なお、本実施形態の報知部110は、一例として、モニターとされている。そして、報知部110は、推定部100が推定した結果を表示することで、使用者(検査対象物TOの検査を行う者)に対して検査対象物TOの検査結果を報知するようになっている。
以上が、本実施形態の打撃検査装置10の構成についての説明である。
<打撃検査方法>
次に、本実施形態の打撃検査方法について図面を参照しつつ説明する。以下、主に図4の制御フローを参照しながら説明する。
まず、使用者は、図1に示されるように、検査対象物TOに打撃検査装置10をセットして、信号処理部10Bの電源(図示省略)を入れる。
次いで、使用者が信号処理部10Bに設けられている検査開始用のスイッチ(図示省略)を押すと、打撃検査装置10は検査対象物TOの検査を開始する。具体的には、使用者が信号処理部10Bに設けられている検査開始用のスイッチ(図示省略)を押すと、制御部50は駆動信号を生成して駆動信号を駆動部34に送る(ステップS10参照)。また、制御部50は、駆動部34に駆動信号を送ると同時に、打撃タイミング信号を生成して打撃タイミング信号を生成部80に送る(ステップS20参照)。そして、制御部50から送られた駆動信号を駆動部34が受けると、駆動部34はハンマー32に打撃動作を行わせる(ステップS30)。ハンマー32からの打撃が与えられた検査対象物TOは、音を発生するとともに振動する。また、音センサー42は、ハンマー32の打撃に起因して発生した音を音に関する物理量(例えば、音圧等)として検出する。また、振動センサー44は、ハンマー32の打撃に起因して発生した振動(例えば、振幅、振動速度等)を振動に関する物理量として検出する。
次いで、変換部60は、検出部40から検出部40が検出した上述の物理量に関するデータを受け取る。そして、変換部60は、受け取ったデータを検出時間に対する当該物理量の強度に関する関数情報に変換する。なお、当該工程では、変換部60は、ROM70A(図1参照)に格納されている変換プログラムを用いて、検出部40が検出した音及び振動に関する物理量を上述の関数情報に変換する。
次いで、生成部80は、制御部50から送られる打撃タイミング信号を受けて、打撃タイミング信号(駆動信号)をトリガーとして(別言すれば、駆動信号の発生時を開始時として)、ゲート0なるゲート信号(図2及び図3参照)を生成する(ステップS50参照)。この場合、生成部80は、ROM70Aに格納されている生成プログラムを用いて、ゲート0なるゲート信号を生成する。なお、ゲート0は、図2及び図3に示されるように、パルス幅Twの信号とされる。
次いで、判定部90は、変換部60がステップS40で変換した上述の関数情報及び生成部80がステップS50で生成したゲート0なるゲート信号を用いて、ゲート0に対応する関数情報の周波数解析用の関数(周波数分布)に変換する(図3におけるゲート0なるゲート信号の周波数分布を参照)。次いで、生成部80は、ゲート0なるゲート信号を判断ステップS70で否定判断し、ステップS80で0から1に変更する。すなわち、生成部80は、判断ステップS70及びステップS80で、ゲート0なるゲート信号をゲート1なるゲート信号に変更する。次いで、判定部90は、変換部60がステップS40で変換した上述の関数情報及び生成部80が判断ステップS70及びステップS80で生成したゲート1なるゲート信号を用いて、ゲート1に対応する関数情報の周波数分布に変換する(図3におけるゲート1なるゲート信号の周波数分布のグラフを参照)。以上のようにして、すべての(n個の)ゲート信号に対する各関数情報の周波数分布が変換されるまで(生成部80が判断ステップS70で肯定判断するまで)、生成部80及び判定部90は、それぞれ、ステップS60、判断ステップS70及びステップS80を繰り返す。その結果、生成部80がステップS50でゲート0なるゲート信号を生成してから判断ステップS70で肯定判断をするまでの期間、生成部80は、駆動信号をトリガーとして駆動信号の発生時から遅延時間が異なる複数のゲート信号(ゲート0、ゲート1、・・・ゲートa、・・・ゲート(n−1))を生成する。また、判定部90は、変換部60が変換した上述の関数情報及び生成部80が生成した複数のゲート信号を用いてゲート信号ごとの周波数解析を行い(ステップS60参照)、(各周波数分布を比較して、)他の周波数分布と異なる周波数分布を有するゲート信号の有無を判定する(ステップS100参照)。なお、生成部80は、ROM70A(図1参照)に格納されている生成プログラムを用いて、複数のゲート信号を生成する。また、判定部90は、ROM70Aに格納されている解析プログラムを用いて、ゲート信号ごとの周波数分布への変換を行う。
次いで、判定部90は、ステップS100において他の周波数分布と異なる周波数分布を有するゲート信号が有りと判定した場合(以下、肯定判断をした場合)、ステップS110を行う。具体的には、判定部90は、ステップS110において、ステップS60で変換したゲート信号ごとの周波数分布を比較して、特徴点(図3の場合はゲートaの波形の実線で囲んだ部分)を有する周波数分布(に対応するゲート信号)を抽出する。また、判定部90は、ステップS120において、特徴点を有する周波数分布に対応するゲート信号の番号を取得する(図3の場合の番号はa)。これに対して、判定部90は、ステップS90において否定判断をした場合、検査対象物TOには変状が形成されていないと犠牲する。そして、信号処理部10Bは、本制御フローによる制御を終了する(ステップS100のN参照)。
推定部100は、判断ステップS100において他の周波数分布と異なる周波数分布を有すると判断されたゲート信号の駆動信号の発生時からの遅延時間に基づいて検査対象物TOにおける変状箇所の位置を推定する。具体的には、推定部100は、ROM70Aに格納されている推定プログラムを用い、上述の(式1)に基づいて検査対象物TOにおける変状箇所TO2の位置(別言すれば、壁面TO1から変状箇所TO2までの深さ)を算出して変状箇所TO2の位置を推定する。そして、信号処理部10Bは、本制御フローによる制御を終了する。
なお、信号処理部10Bは、本制御フローによる制御を終了させることに伴い、報知部110に、本制御フローで得た結果を表示する。
以上が、本実施形態の打撃検査方法についての説明である。
<効果>
次に、本実施形態の効果について図面を参照しながら説明する。
〔第1の効果〕
本実施形態の打撃検査装置10は、図1に示されるように、変換部60と、生成部80と、判定部90とを備えている。ここで、判定部90は、変換部60が変換した関数情報及び生成部80が生成した複数のゲート信号を用いてゲート信号ごとの周波数解析を行い(図4のステップS60参照)、各周波数分布を比較して他と異なる周波数分布を有するゲート信号の有無を判定する(図4のステップS100参照)。そのうえで、推定部100は、判断ステップS100において他の周波数分布と異なる周波数分布を有すると判断されたゲート信号の駆動信号の発生時からの遅延時間に基づいて検査対象物TOにおける変状箇所の位置を推定する。これに対して、本実施形態の打撃検査装置10は、図4のステップS100において他の周波数分布と異なる周波数分布を有するゲート信号が無しと判断した場合には、検査対象物TOに変状箇所が形成されていないと判断する。
したがって、本実施形態の打撃検査装置10(及び本実施形態の打撃検査方法)によれば、検査対象物TOに変状箇所TO2が形成されている場合に変状箇所TO2の位置を推定することができる。別の見方をすれば、本実施形態のプログラムを用いて打撃検査装置10を作動させれば、検査対象物TOに変状箇所TO2が形成されている場合に変状箇所TO2の位置を推定することができる。
〔第2の効果〕
また、本実施形態の場合、判定部90が他の周波数分布と異なる周波数分布を有するゲート信号が有りと判断した場合に、推定部100は上述の(式1)に基づいて検査対象物TOにおける変状箇所TO2の壁面TO1からの深さDを推定する。例えば、図3の場合、判定部90が他の周波数分布を有するゲート信号(例えばゲート0及びゲート1)と異なる周波数分布を有するゲート信号(例えばゲートa)が有りと判断すると、推定部100は、検査対象物TO内の音速、ゲートaにおける振動信号の発生時からの遅延時間Ta及び各ゲート信号のパルス幅Twを用いて(式1)から深さDを推定する。
したがって、本実施形態の打撃検査装置10(及び本実施形態の打撃検査方法)によれば、本実施形態の推定部100を備えていない場合(例えば、特許文献1、2及び3の場合)と異なり、検査対象物TOにおける変状箇所TO2の壁面TO1からの深さDを推定することができる。
〔第3の効果〕
また、本実施形態の打撃検査装置10では、図1に示されるように、有底筒20の他端の全周にゴム部材26が設けられている。そのため、使用者が検査対象物TOに打撃検査装置10をセットすると、ゴム部材26は壁面TO1の形状に沿って変形する。その結果、有底筒20と壁面TO1とで形成される閉空間(内部)における外部からの音の遮断性が高くなる。
したがって、本実施形態の打撃検査装置10によれば、有底筒20にゴム部材26が設けられていない場合に比べて、検出部40による音に関する物理量を高精度で検出することができる。
〔第4の効果〕
また、本実施形態の打撃検査装置10では、図1に示されるように、振動センサー44が検査対象物TOに接触した状態で振動センサー44を用いて振動に関する物理量を検出する。そのため、本実施形態の振動センサー44は、振動センサー44が検査対象物TOに非接触で振動に関する物理量を検出する場合に比べて、検査対象物TOの振動を直接的に検出することができる。
したがって、本実施形態の打撃検査装置10によれば、振動センサー44が検査対象物TOに非接触で振動に関する物理量を検出する場合に比べて、振動センサー44による振動に関する物理量を高精度で検出することができる。
以上のとおり、本発明について特定の実施形態を例として説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲には、例えば、下記のような形態も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、有底筒20の他端の全周にゴム部材26が設けられているとして説明した(図1参照)。しかしながら、図5に示される、第1変形例の打撃検査装置10Cのように、有底筒20の他端にゴム部材26がなくてもよい。第1変形例の場合であっても、上述の第1、第2及び第4の効果を奏するといえる。
また、上述の実施形態では、図5の制御フローにおいて、ステップS10の後にステップS20を行うとして説明した。しかしながら、ステップS20の後にステップS10を行うようにしてもよい(図示省略)。
また、上述の実施形態では、報知部110は、図5の制御フローの終了後に図5の制御フローから得られた結果を表示するとして説明した。しかしながら、図6に示される第2変形例の制御フローのように、報知部110による結果の表示の後に本制御フローが終了するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、報知部110は、図5の制御フローの結果を表示することで使用者に対して検査対象物TOの検査結果を報知するとして説明した。しかしながら、使用者に対して検査対象物TOの検査結果を報知することができれば、報知部110は上記検査結果を表示しなくてもよい。例えば、報知部110は、音等を用いて上記検査結果を報知してもよい。
また、上述の実施形態では、図5の制御フローにおいてステップS90とステップS110との間に判断ステップS100を行うとして説明した。しかしながら、図7に示される、第3変形例の制御フローのように、判断ステップS100を削除してステップS90の後にステップS110を行ったうえで、ステップS110とステップS120との間で判断ステップS110を抽出した特徴点の有無を判断する判断ステップS115を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、打撃検査装置10が報知部110を備えているとして説明した。打撃検査装置10を構成する検査部40は、音センサー42と、振動センサー44とを有しているとして説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲に含まれる打撃検査装置は、図8Aに示される第4変形例の打撃検査装置10Dのように、報知部110を構成要素としなくてもよい。また、本発明の技術的範囲に含まれる打撃検査装置は、第4変形例の打撃検査装置10Dのように、音及び振動を1つの検出部40Aを用いて検出するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、図5の制御フローに従い本実施形態の打撃検査方法を行うとして説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲に含まれる打撃検査方法は、図8Bに示される第5変形例の制御フローに従い打撃検査方法を行うようにしてもよい。また、本発明の技術的範囲に含まれるコンピュータプログラムは、打撃検査装置(上述の打撃検査装置10及びその変形例を含む)を構成する信号処理部10Bに、図8Bに示される第5変形例の制御フローに基づく打撃検査方法を実行させてもよい。
ここで、図8Bにおける、ステップS200の「打撃振動を制御する工程」とは、打撃部30が打撃動作を行うために打撃部30を駆動させる駆動信号を生成して打撃部30を制御する工程を意味する。ステップS210の「物理量を検出する工程」とは、打撃部30の打撃に起因して検査対象物TOが発生する音及び振動に関する物理量を検出する工程を意味する。ステップS220の「関数情報に変換する工程」とは、ステップS210において検出した物理量を駆動信号の発生時からの経過時間に対する物理量の強度に関する関数情報に変換する工程を意味する。ステップS230の「複数のゲート信号を生成する工程」とは、駆動信号をトリガーとして駆動信号の発生時からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成する工程を意味する。判断ステップS240の「判定工程」とは、ステップS210で変換した関数情報及びステップS230で生成した複数のゲート信号を用いて各ゲート信号に対応する周波数解析を行い他と異なる周波数分布を有するゲート信号の有無を判定する工程を意味する。ステップS250の「変状箇所の位置を推定する工程」とは、判断ステップS240で肯定判断された場合に、有りと判断されたゲート信号の遅延時間に基づいて検査対象物TOにおける変状箇所の位置を推定する工程を意味する。
10 打撃検査装置
10B 信号処理部(コンピューターの一例)
20 有底筒(壁の一例)
26 変形部
30 打撃部
32 ハンマー(打撃部材の一例)
40 検査部
44 振動センサー(振動検出部の一例)
50 制御部
60 変換部
80 ゲート信号生成部(生成部の一例)
90 判定部
100 推定部
TO 検査対象物
TO2 変状箇所

Claims (6)

  1. 検査対象物に打撃を与える打撃部材を有する打撃部と、
    前記打撃部材が与える打撃に起因して前記検査対象物が発生する音及び振動に関する物理量を検出する検出部と、
    内部に前記打撃部材及び前記検出部を収容し、前記検査対象物とともに閉空間を形成する壁と、
    前記打撃部が打撃動作を行うために前記打撃部を駆動させる駆動信号を生成して前記打撃部を制御する制御部と、
    前記検出部に接続され、前記検出部が検出した前記物理量を前記駆動信号の発生時からの経過時間に対する前記物理量の強度に関する関数情報に変換する変換部と、
    前記制御部に接続され、前記駆動信号をトリガーとして前記駆動信号の発生時からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成する生成部と、
    前記変換部及び前記生成部に接続され、前記関数情報及び複数の前記ゲート信号を用いて前記ゲート信号に対応する周波数解析を行い他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号の有無を判定する判定部と、
    前記判定部に接続され、前記判定部が他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号が有りと判断した場合に、有りと判断された前記ゲート信号の前記遅延時間に基づいて前記検査対象物における変状箇所の位置を推定する推定部と、
    を備えた打撃検査装置。
  2. 前記推定部は、前記判定部が他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号が有りと判断した場合に、下記の(式)に基づいて前記変状箇所の位置を推定する、
    請求項1に記載の打撃検査装置。
    (式)D=V×(Ta+Tw)/2
    ここで、D、V、Ta及びTwの定義は、以下のとおりである。
    D :検査対象物における打撃部材の接触位置から変状箇所までの距離
    V :検査対象物内の音速
    Ta:判定部が他と異なる周波数分布のゲート信号が有りと判断した場合に有りと判断された前記ゲート信号における駆動信号の発生時からの遅延時間
    Tw:各ゲート信号のパルス幅
  3. 前記壁における前記検査対象物に接触する部分には、前記検査対象物の形状に沿って変形する変形部が設けられている、
    請求項1又は2に記載の打撃検査装置。
  4. 前記検出部は、前記検査対象物が発生する振動に関する物理量を検出する振動検出部を有し、
    前記振動検出部は、前記検査対象物に接触して前記振動に関する物理量を検出する、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の打撃検査装置。
  5. 検査対象物に打撃を与える打撃部材を有する打撃部が打撃動作を行うために前記打撃部を駆動させる駆動信号を生成して前記打撃部を制御する工程と、
    前記打撃部の打撃に起因して検査対象物が発生する音及び振動に関する物理量を検出する工程と、
    検出した前記物理量を前記駆動信号の発生時からの経過時間に対する前記物理量の強度に関する関数情報に変換する工程と、
    前記駆動信号をトリガーとして前記駆動信号の発生時からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成する工程と、
    前記関数情報及び複数の前記ゲート信号を用いて前記ゲート信号に対応する周波数解析を行い他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号の有無を判定する工程と、
    他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号が有りと判断された場合に、有りと判断された前記ゲート信号の前記遅延時間に基づいて前記検査対象物における変状箇所の位置を推定する工程と、
    を含む打撃検査方法。
  6. コンピュータに、
    検査対象物に打撃を与える打撃部材を有する打撃部が打撃動作を行うために前記打撃部を駆動させる駆動信号を生成して前記打撃部を制御させる工程と、
    前記打撃部の打撃に起因して検査対象物が発生する音及び振動に関する物理量を検出させる工程と、
    検出された前記物理量を前記駆動信号の発生時からの経過時間に対する前記物理量の強度に関する関数情報に変換させる工程と、
    前記駆動信号をトリガーとして前記駆動信号の発生時からの遅延時間が異なる複数のゲート信号を生成させる工程と、
    前記関数情報及び複数の前記ゲート信号を用いて前記ゲート信号に対応する周波数解析を行い他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号の有無を判定させる工程と、
    他と異なる周波数分布を有する前記ゲート信号が有りと判断された場合に、有りと判断された前記ゲート信号の前記遅延時間に基づいて前記検査対象物における変状箇所の位置を推定させる工程と、
    を実行させるコンピュータプログラム。
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