JP2018162743A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents

可変容量型斜板式圧縮機 Download PDF

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和也 本田
Kazuya Honda
和也 本田
山本 真也
Shinya Yamamoto
真也 山本
隆容 鈴木
Takayasu Suzuki
隆容 鈴木
圭 西井
Kei Nishii
圭 西井
佑介 山▲崎▼
Yusuke Yamazaki
佑介 山▲崎▼
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Abstract

【課題】斜板の傾角の変更をスムーズに行うこと。
【解決手段】回転軸21における案内面45の幅方向X1の両外側には、両エッジ46にそれぞれ連続する切欠部50が形成されている。これによれば、回転軸21の外径が一定である回転軸21の外周面21cの部位に案内面45を凹設しても、案内面45が回転軸21の回転軸線Lに近づくにつれて、案内面45の幅H1が極端に広くなっていくことが無い。よって、案内面45の幅H1が広くなり過ぎてしまうことが抑制され、第4ピン44の外周面44aと案内面45のエッジ46との間の摺動抵抗及びエッジ46の摩耗が抑えられる。
【選択図】図6

Description

本発明は、可変容量型斜板式圧縮機に関する。
一般的に、可変容量型斜板式圧縮機のハウジングは、シリンダブロックと、シリンダブロックの一端に連結されたフロントハウジングと、シリンダブロックの他端に連結されたリヤハウジングとを備えている。リヤハウジングには、吸入室及び吐出室が形成されている。ハウジング内には回転軸が回転可能に支持されている。また、ハウジング内におけるフロントハウジングとシリンダブロックとの間には斜板室が形成されている。斜板室には、回転軸から駆動力を得て回転するとともに回転軸の回転軸線方向に対して傾動可能な斜板が収容されている。斜板には、回転軸が挿通される挿通孔が形成されている。また、斜板室には、回転軸線に直交する方向に対する斜板の傾角の変更を許容するリンク機構が設けられている。シリンダブロックには、シリンダブロックの軸方向に沿って貫通するとともに吸入室及び吐出室に連通するシリンダボアが回転軸の周囲に複数形成されている。各シリンダボア内にはピストンが往復動可能に収納されている。各ピストンは、一対のシューを介して斜板の外周部に係留されている。そして、回転軸の回転に伴う斜板の回転運動が、シューを介してピストンの往復直線運動に変換される。
ここで、斜板の傾角を変更するために、斜板室にアクチュエータを備えたものが、例えば特許文献1に開示されている。このようなアクチュエータは、回転軸に設けられる区画体と、斜板室内で回転軸の回転軸線方向に移動する移動体と、区画体と移動体とによって区画される制御圧室とを有する。斜板室は、外部冷媒回路から冷媒ガスが吸入される吸入圧領域となっている。シリンダブロックには、斜板室と吸入室とを連通する吸入通路が形成されている。
また、ハウジング内には圧力調整室が設けられている。圧力調整室と吐出室とは給気通路を介して連通している。給気通路上にはオリフィスが設けられている。また、圧力調整室と吸入室とは抽気通路を介して連通している。抽気通路上には、制御機構としての電磁式の制御弁が設けられている。制御弁は、吸入室の圧力に基づき抽気通路の開度を調整する。これにより、抽気通路を流れる冷媒ガスの流量が調整され、圧力調整室の圧力が制御される。回転軸には、回転軸の軸内に形成され、圧力調整室と制御圧室とを連通する制御通路が形成されている。
そして、吐出室から給気通路、圧力調整室及び制御通路を介した制御圧室への冷媒ガスの供給と、制御圧室から制御通路、圧力調整室及び抽気通路を介した吸入室への排出とが行われ、制御圧室の圧力が変更される。移動体は、制御圧室と斜板室との差圧に伴って区画体に対して回転軸の回転軸線方向に移動する。この移動体の回転軸の回転軸線方向への移動に伴い、斜板の傾角が変更されるようになっている。
図8に示すように、特許文献1では、回転軸100に設けられる区画体101に対して移動体102が移動することにより、斜板103の傾角の変更を許容するリンク機構104が、ラグアーム105、第1ピン106、及び第2ピン107によって構成されている。ラグアーム105の一端側は、第1ピン106によって斜板103に連結されており、第1ピン106の軸心を揺動中心として、斜板103に対して揺動可能に支持されている。ラグアーム105の他端側は、第2ピン107によって回転軸100に連結されており、第2ピン107の軸心を揺動中心として、回転軸100に対して揺動可能に支持されている。
移動体102には、斜板103側に向けて突出する連結部102aが設けられている。連結部102aには第3ピン108が挿通可能な移動体側挿通孔102bが形成されている。また、斜板103における回転軸100を挟んで第1ピン106とは反対側には、第3ピン108が挿通可能な斜板側挿通孔103aが形成されている。連結部102aは、第3ピン108によって斜板103における回転軸100を挟んで第1ピン106とは反対側に連結されている。第3ピン108は、移動体側挿通孔102bに圧入されることにより連結部102aに対して拘束されるとともに、斜板側挿通孔103aにスライド移動可能に保持されている。
さらに、斜板103には、第4ピン109が設けられている。第4ピン109は、回転軸100を挟んで第3ピン108とは反対側に配置されている。回転軸100の外周面には、斜板103の傾角の変更に追従して第4ピン109の外周面が摺動しながら案内される案内面100aが凹設されている。斜板103は、リンク機構104、移動体102、及び第4ピン109を介して回転軸100に支持されて、斜板103の回転軸100に対する傾角が規定されている。このような構成は、斜板103の傾角の変更が行われる際に、第3ピン108が、斜板103と干渉して、斜板103における回転軸100に対しての回転軸線方向への傾動が行われなくなってしまうことが抑制され、斜板103の傾角の変更がスムーズに行われる。
特許第5983863号公報
ところで、特許文献1のように、斜板103の傾角の変更に追従して第4ピン109の外周面が案内面100aを摺動する構成において、第4ピン109の外周面と案内面100aの幅方向に位置するエッジとの間の摺動抵抗及びエッジの摩耗を極力抑えるためには、案内面100aが、ある程度の幅を有していることが好ましい。しかしながら、例えば、回転軸100の外径が一定である回転軸100の外周面の部位に案内面100aを凹設する場合、案内面100aが回転軸100の回転軸線L100に近づくにつれて、案内面100aの幅が極端に広くなっていく。案内面100aの幅が極端に広くなる場合に、第4ピン109の外周面が案内面100aのエッジに角当たりすると、第4ピン109の外周面と案内面100aのエッジとの間の摺動抵抗が増大するとともに、エッジが摩耗する。すると、斜板103の傾角の変更がスムーズに行われなくなる場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、斜板の傾角の変更をスムーズに行うことができる可変容量型斜板式圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決する可変容量型斜板式圧縮機は、複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックを有するハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持される円柱状の回転軸と、前記回転軸からの駆動力を得て回転して前記回転軸の回転軸線方向に対して傾動可能な斜板と、前記斜板が収容される斜板室と、前記シリンダボアに往復動可能に収納され、前記斜板に係留されるピストンと、前記回転軸線に直交する方向に対する前記斜板の傾角の変更を許容するリンク機構と、前記斜板の傾角を変更可能なアクチュエータと、を備え、前記アクチュエータは、前記回転軸に設けられる区画体と、前記回転軸線方向に移動可能な移動体と、前記区画体と前記移動体とによって区画され、内部と外部との差圧によって前記移動体を移動させる区画室と、を備え、前記リンク機構は、ラグアームと、前記ラグアームの一端側を前記斜板に対して揺動可能に支持する第1ピンと、前記ラグアームの他端側を前記回転軸に対して揺動可能に支持する第2ピンと、を備え、前記回転軸を挟んで前記第1ピンとは反対側で前記移動体と前記斜板とを連結する第3ピンと、前記移動体に設けられ、前記第3ピンが挿通される移動体側挿通孔と、前記斜板に設けられ、前記第3ピンが挿通される斜板側挿通孔と、を備え、前記第3ピンは、前記移動体側挿通孔、又は前記斜板側挿通孔のいずれか一方にスライド移動可能に保持されており、前記斜板に設けられるとともに前記回転軸を挟んで前記第3ピンとは反対側に配置され、前記回転軸に摺動する第4ピンと、前記回転軸の外径が一定である前記回転軸の外周面の部位に凹設され、前記第4ピンの外周面が摺動しながら案内される案内面と、を備え、前記斜板は、前記リンク機構、前記移動体、及び前記第4ピンを介して前記回転軸に支持されて、前記斜板の前記回転軸に対する傾角が規定され、前記区画室の内部と外部との差圧を制御する制御機構を備え、前記制御機構によって前記区画室の内部と外部との差圧が制御されることにより、前記移動体の前記回転軸線方向への移動に伴い、前記斜板の傾角が変更されて、前記ピストンが前記斜板の傾角に応じたストロークで往復動する可変容量型斜板式圧縮機であって、前記回転軸における前記案内面の幅方向の両外側には、前記案内面の幅方向に位置する両エッジにそれぞれ連続する切欠部が形成されている。
これによれば、回転軸の外径が一定である回転軸の外周面の部位に案内面を凹設しても、案内面が回転軸の回転軸線に近づくにつれて、案内面の幅が極端に広くなっていくことが無い。よって、案内面の幅が広くなり過ぎてしまうことが抑制され、第4ピンの外周面と案内面のエッジとの間の摺動抵抗及びエッジの摩耗を抑えることができ、斜板の傾角の変更をスムーズに行うことができる。
上記可変容量型斜板式圧縮機において、前記回転軸に前記切欠部が形成されることにより、前記案内面の幅が一定になっているとよい。
これによれば、案内面の幅が一定であるため、案内面の幅が一定でない場合に比べると、第4ピンの外周面が案内面のエッジに角当たりし難くなる。よって、斜板の傾角の変更をさらにスムーズに行うことができる。
上記可変容量型斜板式圧縮機において、前記斜板が、前記ピストンから前記斜板に作用する圧縮反力によって、前記回転軸に対して、前記斜板における前記ピストンの上死点と下死点とを結ぶ線を回動中心として、前記斜板の傾角の変更とは異なる方向に回動することにより、前記第4ピンが、前記斜板と同期して回動しており、前記案内面を平面視したときに、前記両エッジのうち、前記回転軸の回転方向とは反対側に位置するエッジの延設方向が、前記斜板と同期して回動した前記第4ピンの軸線に対して直交する方向となるように、前記回転軸に前記切欠部が形成されているとよい。
斜板は、ピストンから斜板に作用する圧縮反力によって、回転軸に対して、斜板におけるピストンの上死点と下死点とを結ぶ線を回動中心として、斜板の傾角の変更とは異なる方向に回動する場合がある。すると、第4ピンも、斜板と同期して回動する。このとき、案内面を平面視したときに、両エッジのうち、回転軸の回転方向とは反対側に位置するエッジの延設方向が、斜板と同期して回動した第4ピンの軸線に対して直交する方向になっている。よって、エッジの延設方向が、第4ピンの軸線に対して斜交する方向になっている場合に比べると、第4ピンの外周面が案内面のエッジに角当たりしたときの第4ピンの外周面と案内面のエッジとの間の摺動抵抗及びエッジの摩耗を抑えることができる。
この発明によれば、斜板の傾角の変更をスムーズに行うことができる。
実施形態における可変容量型斜板式圧縮機を示す側断面図。 可変容量型斜板式圧縮機の部分拡大断面図。 斜板の傾角が最小傾角のときの可変容量型斜板式圧縮機の部分拡大断面図。 案内面周辺を拡大した回転軸の断面図。 図4における5−5線断面図。 回転軸の平面図。 別の実施形態における回転軸の平面図。 従来例における可変容量型斜板式圧縮機の部分拡大断面図。
以下、可変容量型斜板式圧縮機を具体化した一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。なお、可変容量型斜板式圧縮機は車両空調装置に用いられる。
図1に示すように、可変容量型斜板式圧縮機10のハウジング11は、互いに連結された筒状のシリンダブロックとしての第1シリンダブロック12及び第2シリンダブロック13と、第1シリンダブロック12に連結されたフロントハウジング14と、第2シリンダブロック13に連結されたリヤハウジング15とを備えている。
フロントハウジング14と第1シリンダブロック12との間には、第1弁・ポート形成体16が介在されている。また、リヤハウジング15と第2シリンダブロック13との間には、第2弁・ポート形成体17が介在されている。
フロントハウジング14と第1弁・ポート形成体16との間には、吸入室14a及び吐出室14bが区画されている。吐出室14bは吸入室14aの外周側に配置されている。また、リヤハウジング15と第2弁・ポート形成体17との間には、吸入室15a及び吐出室15bが区画されている。さらに、リヤハウジング15には、圧力調整室15cが形成されている。圧力調整室15cは、リヤハウジング15の中央部に位置しており、吸入室15aは、圧力調整室15cの外周側に配置されている。さらに、吐出室15bは吸入室15aの外周側に配置されている。各吐出室14b,15b同士は、図示しない吐出通路を介して接続されている。そして、吐出通路は図示しない外部冷媒回路に接続されている。各吐出室14b,15bは吐出圧領域である。
第1弁・ポート形成体16には、吸入室14aに連通する吸入ポート16a、及び吐出室14bに連通する吐出ポート16bが形成されている。第2弁・ポート形成体17には、吸入室15aに連通する吸入ポート17a、及び吐出室15bに連通する吐出ポート17bが形成されている。各吸入ポート16a,17aには、図示しない吸入弁機構が設けられるとともに、各吐出ポート16b,17bには、図示しない吐出弁機構が設けられている。
ハウジング11内には、円柱状の回転軸21が回転可能に支持されている。回転軸21において、回転軸線Lが延びる方向である回転軸線方向(回転軸21の軸方向)の一端側であり、ハウジング11の前方側(一方側)に位置する前端部側は、第1シリンダブロック12に貫設された軸孔12hに挿通されている。そして、回転軸21の前端は、フロントハウジング14内に位置している。また、回転軸21において、回転軸線方向の他端側であり、ハウジング11の後方側(他方側)に位置する後端部側は、第2シリンダブロック13に貫設された軸孔13hに挿通されている。そして、回転軸21の後端は、圧力調整室15c内に位置している。
回転軸21は、その前端部側が軸孔12hを介して第1シリンダブロック12に回転可能に支持されるとともに、後端部側が軸孔13hを介して第2シリンダブロック13に回転可能に支持されている。フロントハウジング14と回転軸21との間にはリップシール型の軸封装置22が介在されている。なお、回転軸21の前端には、動力伝達機構を介して外部駆動源としての車両のエンジンが作動連結されている。本実施形態では、動力伝達機構は、常時伝達型のクラッチレス機構(例えばベルト及びプーリの組合せ)である。
ハウジング11内には、第1シリンダブロック12及び第2シリンダブロック13により区画された斜板室24が形成されている。斜板室24には、回転軸21からの駆動力を得て回転して回転軸21の回転軸線方向に対して傾動可能な斜板23が収容されている。斜板23は、回転軸21が挿通可能な挿通孔23aを有している。そして、回転軸21が挿通孔23aに挿通されることにより、斜板23が回転軸21に取り付けられている。
第1シリンダブロック12には、第1シリンダブロック12の軸方向に貫通形成されるシリンダボアとしての第1シリンダボア12aが回転軸21の周囲に複数(図1では1つの第1シリンダボア12aのみ図示)配列されている。各第1シリンダボア12aは、吸入ポート16aを介して吸入室14aに連通するとともに、吐出ポート16bを介して吐出室14bに連通している。
第2シリンダブロック13には、第2シリンダブロック13の軸方向に貫通形成されるシリンダボアとしての第2シリンダボア13aが回転軸21の周囲に複数(図1では1つの第2シリンダボア13aのみ図示)配列されている。各第2シリンダボア13aは、吸入ポート17aを介して吸入室15aに連通するとともに、吐出ポート17bを介して吐出室15bに連通している。
第1シリンダボア12a及び第2シリンダボア13aは、前後で対となるように配置されている。対となる第1シリンダボア12a及び第2シリンダボア13a内には、ピストンとしての両頭ピストン25が前後方向へ往復動可能にそれぞれ収納されている。すなわち、本実施形態の可変容量型斜板式圧縮機10は、両頭ピストン型斜板式圧縮機である。
各両頭ピストン25は、一対のシュー26を介して斜板23の外周部に係留されている。そして、回転軸21の回転に伴う斜板23の回転運動が、シュー26を介して両頭ピストン25の往復直線運動に変換される。
各第1シリンダボア12a内には、両頭ピストン25と第1弁・ポート形成体16とによって第1圧縮室20aが区画されている。各第2シリンダボア13a内には、両頭ピストン25と第2弁・ポート形成体17とによって第2圧縮室20bが区画されている。
第1シリンダブロック12には、軸孔12hに連続するとともに軸孔12hよりも大径である第1凹部12bが形成されている。第1凹部12bは、斜板室24に開口している。
第2シリンダブロック13には、軸孔13hに連続するとともに軸孔13hよりも大径である第2凹部13bが形成されている。第2凹部13bは、斜板室24に開口している。第1凹部12b及び第2凹部13bは、それぞれの開口が回転軸21の回転軸線方向で互いに向き合っている。
斜板室24と吸入室14aとは、第1シリンダブロック12及び第1弁・ポート形成体16を貫通する吸入通路12cにより連通している。斜板室24と吸入室15aとは、第2シリンダブロック13及び第2弁・ポート形成体17を貫通する吸入通路13cにより連通している。
第2シリンダブロック13の周壁には吸入口13sが形成されている。吸入口13sは外部冷媒回路に接続されている。斜板室24は、吸入口13sを介して外部冷媒回路から冷媒ガスを取り込む。そして、外部冷媒回路から吸入口13sを介して斜板室24に吸入された冷媒ガスは、吸入通路12c,13cを介して吸入室14a,15aに吸入される。よって、吸入口13s、斜板室24、複数の吸入通路12c,13c、及び吸入室14a,15aは、吸入圧領域であり、吸入室14a,15a及び斜板室24は、圧力がほぼ等しくなっている。
回転軸21は、第1凹部12b内に配置される環状のフランジ部21fを有する。なお、フランジ部21fは、回転軸21とは別部材であり、回転軸21に圧入されることにより、回転軸21の一部を構成している。回転軸21の回転軸線方向において、フランジ部21fと第1シリンダブロック12との間には第1スラスト軸受27aが配設されている。また、回転軸21における後端側には、第2凹部13b内に配置される環状のフランジ部21gが突設されている。回転軸21の回転軸線方向において、フランジ部21gと第2シリンダブロック13との間には第2スラスト軸受27bが配設されている。
斜板室24内には、斜板23における回転軸21の回転軸線方向に対する斜板23の傾角を変更可能なアクチュエータ30が配置されている。アクチュエータ30は、フランジ部21fよりも後方側であって、且つ斜板23よりも前方側に配置されている。
アクチュエータ30は、回転軸21に一体回転可能に設けられる環状の区画体31を有する。区画体31には、回転軸21が挿入される挿入孔31hが形成されている。そして、回転軸21が挿入孔31h内に圧入されることにより、区画体31が回転軸21に一体化されている。
アクチュエータ30は、フランジ部21fと区画体31との間に配置されるとともに斜板室24内で回転軸21の回転軸線方向に移動可能な有底円筒状の移動体32を有する。移動体32は、第1凹部12bに対して出没可能に第1凹部12bの内部に配置されている。移動体32は、回転軸21が貫挿される貫挿孔32eを有する円環状の底部32aと、底部32aの外周縁から回転軸21の回転軸線方向に延びる円筒状の筒部32bとを有する。移動体32は、回転軸21と一体回転可能になっている。筒部32bの内周面と区画体31の外周面との間はシール部材33によりシールされるとともに、貫挿孔32eと回転軸21との間はシール部材34によりシールされている。そして、アクチュエータ30は、区画体31と移動体32とにより区画される区画室である制御圧室35を有する。
回転軸21には、制御圧室35と圧力調整室15cとを連通する制御通路29が形成されている。制御通路29は、回転軸21の軸内に形成されている。制御通路29は、回転軸21の回転軸線方向に延びる第1軸内通路29aと、第1軸内通路29aに連通するとともに回転軸21の径方向に延びる第2軸内通路29bとから形成されている。第2軸内通路29bの一端は第1軸内通路29aに連通するとともに、他端は制御圧室35に開口している。第1軸内通路29aの後端は、圧力調整室15cに開口している。よって、制御圧室35と圧力調整室15cとは、第1軸内通路29a及び第2軸内通路29bを介して連通している。
圧力調整室15cと吸入室15aとは抽気通路36を介して連通している。抽気通路36には電磁式の制御弁36sが設けられている。制御弁36sは、吸入室15aの圧力に基づき抽気通路36の開度を調整することが可能になっている。そして、制御弁36sにより、抽気通路36を流れる冷媒ガスの流量が調整され、圧力調整室15cの圧力が制御される。また、圧力調整室15cと吐出室15bとは給気通路37を介して連通している。給気通路37にはオリフィス37aが設けられており、給気通路37を流れる冷媒ガスの流量がオリフィス37aにより絞られている。
そして、吐出室15bから給気通路37、圧力調整室15c、第1軸内通路29a及び第2軸内通路29bを介した制御圧室35への冷媒ガスの供給と、制御圧室35から第2軸内通路29b、第1軸内通路29a、圧力調整室15c及び抽気通路36を介した吸入室15aへの冷媒ガスの排出とが行われる。これにより、制御圧室35の圧力が制御される。
斜板室24内において、斜板23とフランジ部21gとの間にはラグアーム40が配設されている。ラグアーム40は一端から他端に向かって略L字形状に形成されている。斜板23における挿通孔23aよりも外周側には、溝部23bが形成されている。ラグアーム40の一端側は、溝部23bの内側に配置されている。
図2に示すように、ラグアーム40の一端側は、溝部23b内を横切る第1ピン41によって斜板23の上端側(図2における上側)に連結されている。これにより、ラグアーム40の一端側は、第1ピン41の軸心を第1揺動中心M1として、斜板23に対して第1揺動中心M1周りで揺動可能に支持されている。ラグアーム40の他端側は、回転軸21に一体的に設けられる図示しない支持部材に対して第2ピン42によって連結されている。これにより、ラグアーム40の他端側は、第2ピン42の軸心を第2揺動中心M2として、支持部材に対して第2揺動中心M2周りで揺動可能に支持されている。
移動体32の筒部32bの先端には、斜板23側に向けて突出する連結部32cが設けられている。連結部32cには第3ピン43が挿通可能な移動体側挿通孔32hが形成されている。また、斜板23の下端側(図2における下側)には、第3ピン43が挿通可能な斜板側挿通孔23hが形成されている。斜板側挿通孔23hは、斜板23の延設方向に延びる長孔形状である。そして、第3ピン43によって連結部32cが斜板23の下端側に連結されている。よって、第3ピン43は、回転軸21を挟んで第1ピン41とは反対側で移動体32と斜板23とを連結する。つまり、第1ピン41によってラグアーム40と斜板23とが連結される第1連結位置は、第3ピン43によって移動体32と斜板23とが連結される第2連結位置に対して回転軸21を挟んだ位置にある。第3ピン43は、移動体側挿通孔32hに圧入されることにより連結部32cに対して拘束されるとともに、斜板側挿通孔23hにスライド移動可能に保持されている。
本実施形態において、ラグアーム40、第1ピン41、及び第2ピン42は、区画体31に対する移動体32の移動に伴い、斜板23の傾角の変更を許容するリンク機構を構成している。
斜板23には、回転軸21に摺動する第4ピン44が設けられている。第4ピン44は、挿通孔23a内を横切るように斜板23に設けられており、回転軸21を挟んで第3ピン43とは反対側に配置されている。第4ピン44は、斜板23に回転可能に支持されている。
回転軸21の外周面21cの一部分であって、第4ピン44に対向する部位には案内面45が凹設されている。案内面45は、回転軸21の外径が一定である回転軸21の外周面21cの部位に凹設されている。案内面45には、斜板23の傾角の変更に追従して、第4ピン44の外周面44aが摺動しながら案内される。第4ピン44は、案内面45に当接していることにより、斜板23を回転軸21に対して支持している。斜板23は、上記構成のリンク機構、移動体32、及び第4ピン44を介して回転軸21に支持されて、斜板23の回転軸21に対する傾角が規定される。
制御弁36sの弁開度を増大させると、制御圧室35から第2軸内通路29b、第1軸内通路29a、圧力調整室15c及び抽気通路36を介して吸入室15aへ排出される冷媒ガスの流量が多くなる。これにより、圧力調整室15cの圧力が吸入室15aの圧力とほぼ等しくなり、制御圧室35の圧力も吸入室15aの圧力とほぼ等しくなる。よって、制御圧室35と斜板室24との差圧が小さくなることで、斜板23に作用する両頭ピストン25からの圧縮反力によって、斜板23が第3ピン43を介して移動体32を牽引し、移動体32の底部32aが区画体31に近づくように移動体32が移動する。
図3に示すように、移動体32の底部32aが区画体31に近づくように移動体32が移動すると、斜板23が第1揺動中心M1周りで揺動する。この斜板23における第1揺動中心M1周りの揺動に伴って、ラグアーム40が第2揺動中心M2周りで揺動し、ラグアーム40がフランジ部21gに接近する。これにより、斜板23の傾角が小さくなる。斜板23の傾角が小さくなると、両頭ピストン25のストロークが小さくなって吐出容量が減る。なお、ラグアーム40は、フランジ部21gに当接することにより、ラグアーム40が第2揺動中心M2周りでそれ以上揺動することが規制され、斜板23の傾角が最小傾角に維持される。
一方、制御弁36sの弁開度を減少させると、制御圧室35から第2軸内通路29b、第1軸内通路29a、圧力調整室15c及び抽気通路36を介して吸入室15aへ排出される冷媒ガスの流量が少なくなる。そして、吐出室15bから給気通路37、圧力調整室15c、第1軸内通路29a及び第2軸内通路29bを介した制御圧室35への冷媒ガスの供給が行われることで、制御圧室35の圧力が吐出室15bの圧力とほぼ等しくなる。よって、制御圧室35と斜板室24との差圧が大きくなることで、移動体32が第3ピン43を介して斜板23を牽引しながら、移動体32の底部32aが区画体31から離間するように移動する。
図2に示すように、移動体32の底部32aが区画体31から離間するように移動体32が移動すると、斜板23が第1揺動中心M1周りで、斜板23の傾角減少時の揺動方向とは逆方向に揺動する。この斜板23の第1揺動中心M1周りでの斜板23の傾角減少時の揺動方向とは逆方向の揺動に伴って、ラグアーム40が第2揺動中心M2周りで、斜板23の傾角減少時の揺動方向とは逆方向に揺動し、ラグアーム40がフランジ部21gから離間する。これにより、斜板23の傾角が大きくなり、両頭ピストン25のストロークが大きくなって吐出容量が増える。なお、移動体32は、フランジ部21fに当接することにより、移動体32がそれ以上移動することが規制され、斜板23の傾角が最大傾角に維持される。
このように、可変容量型斜板式圧縮機10は、制御弁36sによって圧力調整室15cの圧力が制御されることにより、制御圧室35の圧力が制御される。そして、制御圧室35と斜板室24との差圧に伴って、移動体32が区画体31に対して回転軸21の回転軸線方向に移動する。よって、制御圧室35は、内部と外部との差圧によって移動体32を移動させる。そして、制御弁36sは、制御圧室35の内部と外部との差圧を制御する制御機構である。制御圧室35に供給される冷媒ガスは、移動体32の移動制御を行うために用いられる制御ガスである。そして、制御弁36sによって制御圧室35の内部と外部との差圧が制御されることにより、移動体32の回転軸21の回転軸線方向への移動に伴い、斜板23の傾角が変更されて、両頭ピストン25が斜板23の傾角に応じたストロークで往復動する。
図4に示すように、案内面45は、第1傾斜面45a、平坦面45b、及び第2傾斜面45cを有するカム面である。第1傾斜面45aは、回転軸21の外周面21cに連続するとともに外周面21cから離れるにつれて回転軸21の回転軸線Lに近づくように延びている。第1傾斜面45aは、回転軸21の内側に凹となる湾曲面である。平坦面45bは、第1傾斜面45aにおける外周面21cとは反対側の端縁に連続するとともに回転軸21の回転軸線Lに対して斜交する方向に延びている。平坦面45bは、第1傾斜面45aから離れるにつれて回転軸21の回転軸線Lから離れていく。平坦面45bは、その大部分が、案内面45において、第1傾斜面45aよりも回転軸21の回転軸線Lに近づいている部分である。第2傾斜面45cは、平坦面45bにおける第1傾斜面45aとは反対側の端縁に連続するとともに平坦面45bから離れるにつれて回転軸21の回転軸線Lに近づくように延びている。第2傾斜面45cは、案内面45において、第1傾斜面45a及び平坦面45bよりも回転軸21の回転軸線Lに近づいている部分である。第2傾斜面45cは、回転軸21の外側に凸となる湾曲面である。
図5及び図6に示すように、回転軸21における案内面45の幅方向X1の両外側には、切欠部50がそれぞれ形成されている。各切欠部50は、案内面45の幅方向X1に位置する両エッジ46にそれぞれ連続している。図5に示すように、案内面45は、回転軸21の径方向で回転軸21を断面視したときに、両エッジ46を直線で結んでいる。案内面45は、回転軸21の径方向で回転軸21を断面視したときに、両エッジ46における回転軸21の外周面からの深さが同じになっている。
各切欠部50は、各エッジ46に連続するとともに案内面45の幅方向X1に対して直交する方向に延びる側面50aを有している。また、各切欠部50は、側面50aにおけるエッジ46とは反対側の端縁に連続するとともに案内面45の幅方向X1において回転軸21の外周面21cに向けて延びて外周面21cに接続される底面50bを有している。
図6に示すように、案内面45及び両切欠部50を平面視したときに、両切欠部50の側面50aは、回転軸21の回転軸線方向に延びている。よって、案内面45は、第1傾斜面45a、平坦面45b、及び第2傾斜面45cにかけて、案内面45の幅H1が一定になっている。
図5に示すように、回転軸21の回転軸線Lと案内面45とを最短距離で結び、且つ回転軸21の径方向で回転軸21を断面視したときに、両エッジ46を結ぶ直線に対して直交する方向に延びる仮想直線L1の長さを「a」とする。また、案内面45の幅H1を二等分した長さを「b」、両エッジ46を通過する仮想円C1の半径を「R」とすると、以下の式(1)が成立する。
本実施形態では、案内面45の幅H1を一定とするため、上記式(1)において「b」の値は一定となる。そして、斜板23の傾角の変更に伴って第4ピン44が移動する軌跡に基づいて、上記式(1)の「a」の値が決定されることにより、上記式(1)から「R」の値が算出される。この算出された「R」の値に基づいて、両エッジ46を通過する仮想円C1が導き出される。そして、「a」の値によって変動する各々の仮想円C1が通過する両エッジ46を結ぶように、回転軸21に両切欠部50が形成されることにより、案内面45の幅H1が一定になっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
回転軸21における案内面45の幅方向X1の両外側に、両エッジ46にそれぞれ連続する切欠部50が形成されているため、回転軸21の外径が一定である回転軸21の外周面21cの部位に案内面45を凹設しても、案内面45が回転軸21の回転軸線Lに近づくにつれて、案内面45の幅H1が極端に広くなっていくことが無い。よって、案内面45の幅H1が広くなり過ぎてしまうことが抑制され、第4ピン44の外周面44aと案内面45のエッジ46との間の摺動抵抗及びエッジ46の摩耗が抑制される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)回転軸21における案内面45の幅方向X1の両外側には、両エッジ46にそれぞれ連続する切欠部50が形成されている。これによれば、回転軸21の外径が一定である回転軸21の外周面21cの部位に案内面45を凹設しても、案内面45が回転軸21の回転軸線Lに近づくにつれて、案内面45の幅H1が極端に広くなっていくことが無い。よって、案内面45の幅H1が広くなり過ぎてしまうことが抑制され、第4ピン44の外周面44aと案内面45のエッジ46との間の摺動抵抗及びエッジ46の摩耗を抑えることができ、斜板23の傾角の変更をスムーズに行うことができる。
(2)回転軸21に切欠部50が形成されることにより、案内面45の幅H1が一定になっている。これによれば、案内面45の幅H1が一定であるため、案内面45の幅H1が一定でない場合に比べると、第4ピン44の外周面44aが案内面45のエッジ46に角当たりし難くなる。よって、斜板23の傾角の変更をさらにスムーズに行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図7に示すように、案内面45を平面視したときに、両エッジ46のうち、回転軸21の回転方向R1とは反対側に位置するエッジ46の延設方向が、斜板23と同期して回動した第4ピン44の軸線L10に対して直交する方向となるように、回転軸21に両切欠部50が形成されていてもよい。案内面45は、案内面45が回転軸21の回転軸線Lに近づくにつれて幅が小さくなっている。この場合、上記式(1)において、「a」の値が小さくなるにつれて、「b」の値も小さくなる。そして、上記式(1)から「R」の値が算出され、この算出された「R」の値に基づいて、両エッジ46を通過する仮想円C1が導き出される。
斜板23は、両頭ピストン25から斜板23に作用する圧縮反力によって、回転軸21に対して、斜板23における両頭ピストン25の上死点と下死点とを結ぶ線L11を回動中心として、斜板23の傾角の変更とは異なる方向に回動する場合がある。すると、第4ピン44も、斜板23と同期して回動する。このとき、案内面45を平面視したときに、両エッジ46のうち、回転軸21の回転方向R1とは反対側に位置するエッジ46の延設方向が、斜板23と同期して回動した第4ピン44の軸線L10に対して直交する方向になっている。よって、エッジ46の延設方向が、第4ピン44の軸線L10に対して斜交する方向になっている場合に比べると、第4ピン44の外周面44aがエッジ46に角当たりしたときの第4ピン44の外周面44aとエッジ46との間の摺動抵抗及びエッジ46の摩耗を抑えることができる。
○ 実施形態において、移動体側挿通孔32hが、斜板23の延設方向に延びる長孔形状になっていてもよい。そして、第3ピン43は、斜板側挿通孔23hに圧入されることにより斜板23に対して拘束されるとともに、移動体側挿通孔32hの内側で斜板23の延設方向にスライド移動可能になっていてもよい。要は、第3ピン43は、移動体側挿通孔32h、又は斜板側挿通孔23hのいずれか一方にスライド可能に保持されていればよい。
○ 実施形態において、給気通路37上に電磁式の制御弁が設けられており、抽気通路36にオリフィスが設けられている構成であってもよい。
○ 実施形態において、区画体31と移動体32とにより区画される区画室に吐出圧領域の圧力を導入し、制御機構によって斜板室24の圧力が制御されることにより、斜板23の傾角が変更される構成であってもよい。つまり、この場合であっても、制御機構によって区画室の内部と外部との差圧が制御され、移動体32の移動に伴い、斜板23の傾角が変更されて、両頭ピストン25が斜板23の傾角に応じたストロークで往復動する。
○ 実施形態において、可変容量型斜板式圧縮機10は、両頭ピストン25を採用した両頭ピストン型斜板式圧縮機であったが、片頭ピストンを採用した片頭ピストン型斜板式圧縮機であってもよい。
○ 実施形態において、クラッチを介して外部駆動源から駆動力を得るようにしてもよい。
10…可変容量型斜板式圧縮機、11…ハウジング、12…シリンダブロックとしての第1シリンダブロック、12a…シリンダボアとしての第1シリンダボア、13…シリンダブロックとしての第2シリンダブロック、13a…シリンダボアとしての第2シリンダボア、21…回転軸、21c…外周面、23…斜板、23h…斜板側挿通孔、24…斜板室、25…ピストンとしての両頭ピストン、30…アクチュエータ、31…区画体、32…移動体、32h…移動体側挿通孔、35…区画室である制御圧室、36s…制御機構としての制御弁、40…リンク機構を構成するラグアーム、41…リンク機構を構成する第1ピン、42…リンク機構を構成する第2ピン、43…第3ピン、44…第4ピン、44a…外周面、45…案内面、46…エッジ、50…切欠部。

Claims (3)

  1. 複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックを有するハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持される円柱状の回転軸と、
    前記回転軸からの駆動力を得て回転して前記回転軸の回転軸線方向に対して傾動可能な斜板と、
    前記斜板が収容される斜板室と、
    前記シリンダボアに往復動可能に収納され、前記斜板に係留されるピストンと、
    前記回転軸線に直交する方向に対する前記斜板の傾角の変更を許容するリンク機構と、
    前記斜板の傾角を変更可能なアクチュエータと、を備え、
    前記アクチュエータは、前記回転軸に設けられる区画体と、前記回転軸線方向に移動可能な移動体と、前記区画体と前記移動体とによって区画され、内部と外部との差圧によって前記移動体を移動させる区画室と、を備え、
    前記リンク機構は、ラグアームと、前記ラグアームの一端側を前記斜板に対して揺動可能に支持する第1ピンと、前記ラグアームの他端側を前記回転軸に対して揺動可能に支持する第2ピンと、を備え、
    前記回転軸を挟んで前記第1ピンとは反対側で前記移動体と前記斜板とを連結する第3ピンと、
    前記移動体に設けられ、前記第3ピンが挿通される移動体側挿通孔と、
    前記斜板に設けられ、前記第3ピンが挿通される斜板側挿通孔と、を備え、
    前記第3ピンは、前記移動体側挿通孔、又は前記斜板側挿通孔のいずれか一方にスライド移動可能に保持されており、
    前記斜板に設けられるとともに前記回転軸を挟んで前記第3ピンとは反対側に配置され、前記回転軸に摺動する第4ピンと、
    前記回転軸の外径が一定である前記回転軸の外周面の部位に凹設され、前記第4ピンの外周面が摺動しながら案内される案内面と、を備え、
    前記斜板は、前記リンク機構、前記移動体、及び前記第4ピンを介して前記回転軸に支持されて、前記斜板の前記回転軸に対する傾角が規定され、
    前記区画室の内部と外部との差圧を制御する制御機構を備え、
    前記制御機構によって前記区画室の内部と外部との差圧が制御されることにより、前記移動体の前記回転軸線方向への移動に伴い、前記斜板の傾角が変更されて、前記ピストンが前記斜板の傾角に応じたストロークで往復動する可変容量型斜板式圧縮機であって、
    前記回転軸における前記案内面の幅方向の両外側には、前記案内面の幅方向に位置する両エッジにそれぞれ連続する切欠部が形成されていることを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。
  2. 前記回転軸に前記切欠部が形成されることにより、前記案内面の幅が一定になっていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
  3. 前記斜板が、前記ピストンから前記斜板に作用する圧縮反力によって、前記回転軸に対して、前記斜板における前記ピストンの上死点と下死点とを結ぶ線を回動中心として、前記斜板の傾角の変更とは異なる方向に回動することにより、前記第4ピンが、前記斜板と同期して回動しており、
    前記案内面を平面視したときに、前記両エッジのうち、前記回転軸の回転方向とは反対側に位置するエッジの延設方向が、前記斜板と同期して回動した前記第4ピンの軸線に対して直交する方向となるように、前記回転軸に前記切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
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