JP2018161995A - サスペンション装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレーム1は、センターピボット2を中心として、ロアアーム3に対して相対的に回転可能とされている。ロアアーム3は、板バネ部31を含み、かつ左右一体の構成となっている。ロアアーム3の中間部は、センターピボット2に固定されている。ロアアーム3の両端は、左右のナックルアーム5に、回転可能なように取り付けられている。左右のアッパーアーム4の一端は、フレーム1に、回転可能なようにそれぞれ取り付けられている。左右のアッパーアーム4の他端は、ナックルアーム5に、回転可能なようにそれぞれ取り付けられている。左右のナックルアーム5は、左右の車輪6を支持している。
【選択図】図1
Description
左右の車輪を少なくとも有する車両に用いられるサスペンション装置であって、
フレームと、センターピボットと、ロアアームと、左右一対のアッパーアームと、左右一対のナックルアームとを備えており、
前記フレームは、前記センターピボットを中心として前記ロアアームに対して相対的に回転可能とされており、
前記ロアアームは、板バネ部を含み、かつ左右一体の構成となっており、
前記ロアアームの中間部は、前記センターピボットに固定されており、
前記ロアアームの両端は、前記左右のナックルアームに、回転可能なように取り付けられており、
前記左右のアッパーアームの一端は、前記フレームに、回転可能なようにそれぞれ取り付けられており、
前記左右のアッパーアームの他端は、前記ナックルアームに、回転可能なようにそれぞれ取り付けられており、
前記左右のナックルアームは、前記左右の車輪を支持している
サスペンション装置。
さらに、回転角制御部を備えており、
前記回転角制御部は、前記フレームに対する前記センターピボットの相対的な回転角度を制御する構成となっている
項目1に記載のサスペンション装置。
前記回転角制御部は、前記相対的な回転角度を手動で制御するためのハンドル、ペダル、又はレバーである
項目2に記載のサスペンション装置。
前記回転角制御部は、前記相対的な回転角度を電子的に制御するための制御アクチュエータである
項目2に記載のサスペンション装置。
前記ロアアームに取り付けられて、前記ロアアームの弾性変形に対する緩衝作用を行うダンパをさらに備えている
項目1〜4のいずれか1項に記載のサスペンション装置。
前記左右のナックルアームに取り付けられる前記左右の車輪の向きを、前記フレームに対して操作するための操舵機構をさらに備える
項目1〜5のいずれか1項に記載のサスペンション装置。
前記フレームに対する前記センターピボットの相対的な回転角度を固定するためのロック機構をさらに備える
項目1〜6のいずれか1項に記載のサスペンション装置。
項目1〜7のいずれか1項に記載のサスペンション装置を備えた車両。
以下、本発明の第1実施形態に係るサスペンション装置を、図1及び図2を参照しながら説明する。このサスペンション装置は、フレーム1と、センターピボット2と、ロアアーム3と、左右一対のアッパーアーム4と、左右一対のナックルアーム5とを備えている。また、このサスペンション装置は、左右の車輪6を少なくとも有する車両、たとえば前二輪型車両に用いられるものである。以降の説明では、説明の便宜上、このサスペンション装置を前二輪型車両に用いるものとするが、これに制約されるものではない。
フレーム1は、センターピボット2を中心として、ロアアーム3に対して相対的に回転可能とされている。フレーム1は、乗員のための座席や後輪(図示せず)を支持するようになっているが、図ではフレーム1の一部のみ示している。
ロアアーム3は、板バネ部31を含み、かつ左右一体の構成となっている。板バネ部31は、この実施形態では、右板バネ部31Rと左板バネ部31Lとから構成されている。なお、この明細書の説明においては、左右一対の部材に対する符号については、進行方向(図1では左方向)を見たときに右側となる部材に添え字R、左側となる部材に添え字Lを付して区別し、特に区別の必要のないときは添え字なしの符号を用いる。
左右のアッパーアーム4の一端は、フレーム1に、フレーム側回転軸41を介して回転可能なようにそれぞれ取り付けられている。また、左右のアッパーアーム4の他端は、ナックルアーム5に、ナックル側回転軸42を介して、回転可能なようにそれぞれ取り付けられている。
左右のナックルアーム5は、左右の車輪6を支持している。より具体的には、左右のナックルアーム5の先端には、操舵機構7を構成するキングピン71が取り付けられており(図2参照)、このキングピン71を介して、車輪6の車軸が支持されている。キングピン71は、ハンドル等の適宜の操作機構(図示せず)を接続するための接続部72を有しており、これにより、操作機構を用いて回転操作されるようになっている。この構成により、本実施形態の操舵機構7は、左右の車輪6の向きを、フレーム1に対して操作できるようになっている。
つぎに、図3〜図6をさらに参照して、前記したサスペンション装置の基本的な動作を説明する。なお、これらの図面においては、説明の便宜のため、部材を模式化して簡略に記載している。例えば、各部の接続部分の丸形状は、回転自在なリンク接続を示している。乗員の荷重と車両の自重のみがフレーム1に作用し、車輪6が直立な状態を、基本姿勢として図3に示す。また、これらの図3〜図6では、動作の理解を容易とするため、ナックルアームの記載は省略し、車輪6がロアアーム3とアッパーアーム4とに連結された状態を模式的に示している。
まず、リーン動作について説明する。そのためには、フレーム1とロアアーム3との間の、センターピボット2を中心とする相対的な回転角度を操作する。回転角度を操作する手法としては、人力やアクチュエータによるものが考えられるが、特に制約されず、たとえば、コーナリングによる遠心力や操作者自身の重心移動による方法でもよい。
つぎに、ショック吸収動作について説明する。フレーム1に重量が作用した場合、あるいは、車輪6に突き上げ力が作用した場合は、図5に示すように、ロアアーム3の板バネ部31の弾性によって、フレーム1が車輪6に対して相対的に沈み込むことができる。このような力が解除されたときには、ロアアーム3の板バネ部31の弾性力によって、図3に示す初期位置に復帰することができる。ここで、本実施形態では、ダンパ33の作用により、板バネ部31の弾性力に対する緩衝作用を行うことができる。
つぎに、本発明の第2実施形態に係るサスペンション装置を、図7を参照して説明する。この第2実施形態の説明においては、前記した第1実施形態の構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、説明の煩雑を避ける。
つぎに、本発明の第3実施形態に係るサスペンション装置を、図8を参照して説明する。この第3実施形態の説明においては、前記した第1及び第2実施形態の構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、説明の煩雑を避ける。
つぎに、本発明の第4実施形態に係るサスペンション装置を、図9を参照して説明する。この第4実施形態の説明においては、前記した第1及び第2実施形態の構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、説明の煩雑を避ける。
つぎに、本発明の第5実施形態に係るサスペンション装置を、図10を参照して説明する。この第5実施形態の説明においては、前記した第1実施形態の構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、説明の煩雑を避ける。
2 センターピボット
3 ロアアーム
31 板バネ部
32 回転軸
33 ダンパ
4 アッパーアーム
41 フレーム側回転軸
42 ナックル側回転軸
5 ナックルアーム
6 車輪
7 操舵機構
71 キングピン
8 回転角制御部
81 制御モータ
82 ウオームギヤ
83 ウオームホイール
84 ペダル
85 リンクアーム
86 回動体
87 ペダル軸
9 ロック機構
91 ディスクロータ
92 キャリパ
左右の車輪を少なくとも有する車両に用いられるサスペンション装置であって、
フレームと、センターピボットと、ロアアームと、左右一対のアッパーアームと、左右一対のナックルアームとを備えており、
前記フレームは、前記センターピボットを中心として前記ロアアームに対して相対的に回転可能とされており、
前記ロアアームは、板バネ部を含み、かつ左右一体の構成となっており、
前記ロアアームの中間部は、前記センターピボットに固定されており、
前記ロアアームの両端は、前記左右のナックルアームに、回転可能なように取り付けられており、
前記左右のアッパーアームの一端は、前記フレームに、回転可能なようにそれぞれ取り付けられており、
前記左右のアッパーアームの他端は、前記ナックルアームに、回転可能なようにそれぞれ取り付けられており、
前記左右のナックルアームは、前記左右の車輪を支持している
サスペンション装置。
さらに、回転角制御部を備えており、
前記回転角制御部は、前記フレームに対する前記センターピボットの相対的な回転角度を制御する構成となっている
項目1に記載のサスペンション装置。
前記回転角制御部は、前記相対的な回転角度を手動で制御するためのハンドル、ペダル、又はレバーである
項目2に記載のサスペンション装置。
前記回転角制御部は、前記相対的な回転角度を電子的に制御するための制御アクチュエータである
項目2に記載のサスペンション装置。
前記ロアアームに取り付けられて、前記ロアアームの弾性変形に対する緩衝作用を行うダンパをさらに備えている
項目1〜4のいずれか1項に記載のサスペンション装置。
前記左右のナックルアームに取り付けられる前記左右の車輪の向きを、前記フレームに対して操作するための操舵機構をさらに備える
項目1〜5のいずれか1項に記載のサスペンション装置。
前記フレームに対する前記センターピボットの相対的な回転角度を固定するためのロック機構をさらに備える
項目1〜6のいずれか1項に記載のサスペンション装置。
項目1〜7のいずれか1項に記載のサスペンション装置を備えた車両。
以下、本発明の第1実施形態に係るサスペンション装置を、図1及び図2を参照しながら説明する。このサスペンション装置は、フレーム1と、センターピボット2と、ロアアーム3と、左右一対のアッパーアーム4と、左右一対のナックルアーム5とを備えている。また、このサスペンション装置は、左右の車輪6を少なくとも有する車両、たとえば前二輪型車両に用いられるものである。以降の説明では、説明の便宜上、このサスペンション装置を前二輪型車両に用いるものとするが、これに制約されるものではない。
フレーム1は、センターピボット2を中心として、ロアアーム3に対して相対的に回転可能とされている。フレーム1は、乗員のための座席や後輪(図示せず)を支持するようになっているが、図ではフレーム1の一部のみ示している。
ロアアーム3は、板バネ部31を含み、かつ左右一体の構成となっている。板バネ部31は、この実施形態では、右板バネ部31Rと左板バネ部31Lとから構成されている。なお、この明細書の説明においては、左右一対の部材に対する符号については、進行方向(図1では左方向)を見たときに右側となる部材に添え字R、左側となる部材に添え字Lを付して区別し、特に区別の必要のないときは添え字なしの符号を用いる。
左右のアッパーアーム4の一端は、フレーム1に、フレーム側回転軸41を介して回転可能なようにそれぞれ取り付けられている。また、左右のアッパーアーム4の他端は、ナックルアーム5に、ナックル側回転軸42を介して、回転可能なようにそれぞれ取り付けられている。
左右のナックルアーム5は、左右の車輪6を支持している。より具体的には、左右のナックルアーム5の先端には、操舵機構7を構成するキングピン71が取り付けられており(図2参照)、このキングピン71を介して、車輪6の車軸が支持されている。キングピン71は、ハンドル等の適宜の操作機構(図示せず)を接続するための接続部72を有しており、これにより、操作機構を用いて回転操作されるようになっている。この構成により、本実施形態の操舵機構7は、左右の車輪6の向きを、フレーム1に対して操作できるようになっている。
つぎに、図3〜図6をさらに参照して、前記したサスペンション装置の基本的な動作を説明する。なお、これらの図面においては、説明の便宜のため、部材を模式化して簡略に記載している。例えば、各部の接続部分の丸形状は、回転自在なリンク接続を示している。乗員の荷重と車両の自重のみがフレーム1に作用し、車輪6が直立な状態を、基本姿勢として図3に示す。また、これらの図3〜図6では、動作の理解を容易とするため、ナックルアームの記載は省略し、車輪6がロアアーム3とアッパーアーム4とに連結された状態を模式的に示している。
まず、リーン動作について説明する。そのためには、フレーム1とロアアーム3との間の、センターピボット2を中心とする相対的な回転角度を操作する。回転角度を操作する手法としては、人力やアクチュエータによるものが考えられるが、特に制約されず、たとえば、コーナリングによる遠心力や操作者自身の重心移動による方法でもよい。
つぎに、ショック吸収動作について説明する。フレーム1に重量が作用した場合、あるいは、車輪6に突き上げ力が作用した場合は、図5に示すように、ロアアーム3の板バネ部31の弾性によって、フレーム1が車輪6に対して相対的に沈み込むことができる。このような力が解除されたときには、ロアアーム3の板バネ部31の弾性力によって、図3に示す初期位置に復帰することができる。ここで、本実施形態では、ダンパ33の作用により、板バネ部31の弾性力に対する緩衝作用を行うことができる。
つぎに、本発明の第2実施形態に係るサスペンション装置を、図7を参照して説明する。この第2実施形態の説明においては、前記した第1実施形態の構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、説明の煩雑を避ける。
つぎに、本発明の第3実施形態に係るサスペンション装置を、図8を参照して説明する。この第3実施形態の説明においては、前記した第1及び第2実施形態の構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、説明の煩雑を避ける。
つぎに、本発明の第4実施形態に係るサスペンション装置を、図9を参照して説明する。この第4実施形態の説明においては、前記した第1及び第2実施形態の構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、説明の煩雑を避ける。
つぎに、本発明の第5実施形態に係るサスペンション装置を、図10を参照して説明する。この第5実施形態の説明においては、前記した第1実施形態の構成要素と基本的に共通する要素については、同一符号を用いることにより、説明の煩雑を避ける。
2 センターピボット
3 ロアアーム
31 板バネ部
32 回転軸
33 ダンパ
4 アッパーアーム
41 フレーム側回転軸
42 ナックル側回転軸
5 ナックルアーム
6 車輪
7 操舵機構
71 キングピン
8 回転角制御部
81 制御モータ
82 ウオームギヤ
83 ウオームホイール
84 ペダル
85 リンクアーム
86 回動体
87 ペダル軸
9 ロック機構
91 ディスクロータ
92 キャリパ
Claims (8)
- 左右の車輪を少なくとも有する車両に用いられるサスペンション装置であって、
フレームと、センターピボットと、ロアアームと、左右一対のアッパーアームと、左右一対のナックルアームとを備えており、
前記フレームは、前記センターピボットを中心として前記ロアアームに対して相対的に回転可能とされており、
前記ロアアームは、板バネ部を含み、かつ左右一体の構成となっており、
前記ロアアームの中間部は、前記センターピボットに固定されており、
前記ロアアームの両端は、前記左右のナックルアームに、回転可能なように取り付けられており、
前記左右のアッパーアームの一端は、前記フレームに、回転可能なようにそれぞれ取り付けられており、
前記左右のアッパーアームの他端は、前記ナックルアームに、回転可能なようにそれぞれ取り付けられており、
前記左右のナックルアームは、前記左右の車輪を支持している
サスペンション装置。 - さらに、回転角制御部を備えており、
前記回転角制御部は、前記フレームに対する前記センターピボットの相対的な回転角度を制御する構成となっている
請求項1に記載のサスペンション装置。 - 前記回転角制御部は、前記相対的な回転角度を手動で制御するためのハンドル、ペダル、又はレバーである
請求項2に記載のサスペンション装置。 - 前記回転角制御部は、前記相対的な回転角度を電子的に制御するための制御アクチュエータである
請求項2に記載のサスペンション装置。 - 前記ロアアームに取り付けられて、前記ロアアームの弾性変形に対する緩衝作用を行うダンパをさらに備えている
請求項1〜4のいずれか1項に記載のサスペンション装置。 - 前記左右のナックルアームに取り付けられる前記左右の車輪の向きを、前記フレームに対して操作するための操舵機構をさらに備える
請求項1〜5のいずれか1項に記載のサスペンション装置。 - 前記フレームに対する前記センターピボットの相対的な回転角度を固定するためのロック機構をさらに備える
請求項1〜6のいずれか1項に記載のサスペンション装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のサスペンション装置を備えた車両。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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2018
- 2018-03-12 WO PCT/JP2018/009382 patent/WO2018180396A1/ja active Application Filing
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