JP2018160762A - 投影装置、投影方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】被投影対象となる面を選ぶことなく、横方向の台形補正処理を実現する。
【解決手段】画像を投影する投影部17と、投影部17が投影する画像の投影方位を検出する3軸地磁気センサ27と、3軸地磁気センサ27で基準方位を取得後に、基準方位と異なる投影方位が検出された場合、基準方位と投影方位とに基づいて、投影部17で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させるCPU20とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】画像を投影する投影部17と、投影部17が投影する画像の投影方位を検出する3軸地磁気センサ27と、3軸地磁気センサ27で基準方位を取得後に、基準方位と異なる投影方位が検出された場合、基準方位と投影方位とに基づいて、投影部17で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させるCPU20とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、投影装置、投影方法及びプログラムに関する。
投影する画像の水平、垂直方向の台形歪みを補正する投影装置の技術が提案されている。(例えば、特許文献1)
上記特許文献に記載された技術では、投影装置本体内に設けた角度センサ回路によって、投影装置を垂直傾斜設置した場合の角度を検出し、縦方向の台形補正処理を実行している。
一方で、投影装置をスクリーンに正対させずに水平面に沿って横方向からの画像投影を行なった場合に発生する台形歪みについては、スクリーン側に設置された角度センサからの検出出力を得ることで、スクリーンと投影装置との相対角度を算出して、横方向の台形補正処理を実行するものとしている。
そのため、角度センサを設けた専用のスクリーンを使用しないと、上記横方向の台形補正処理を実行することができず、例えば一般家屋室内の壁面をスクリーンとして代用して、台形歪みを生じない画像の投影を行なうことなどはできない。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、被投影対象となる面を選ぶことなく、横方向の台形補正処理を実現することが可能な投影装置、投影方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様は、画像を投影する投影部と、上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出部と、制御部と、を備え、上記制御部は、上記方位検出部で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる。
本発明によれば、被投影対象となる面を選ぶことなく、横方向の台形補正処理を実現することが可能となる。
以下、本発明を投影装置に適用した場合の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[構成]
図1は、本実施形態に係る投影装置10の主として電子回路の機能構成を説明する。同図中、画像入力部11は、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、D−sub15タイプのRGB入力端子、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)端子、USB端子などにより構成される。
[構成]
図1は、本実施形態に係る投影装置10の主として電子回路の機能構成を説明する。同図中、画像入力部11は、例えばピンジャック(RCA)タイプのビデオ入力端子、D−sub15タイプのRGB入力端子、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)端子、USB端子などにより構成される。
画像入力部11に入力され、あるいはUSBメモリに記憶されて選択的に読出される、各種規格のアナログまたはデジタルの画像信号は、画像入力部11で必要に応じてデジタル化された後に、バスBを介して投影処理部12に送られる。
投影処理部12は、送られてきた画像データに応じて、所定のフォーマットに従ったフレームレート、例えば入力される画像データのフレームレートが60[フレーム/秒]であれば2倍の120[フレーム/秒]と色成分の分割数、及び表示階調数を乗算したより高速な時分割駆動により、表示素子であるマイクロミラー素子13を表示駆動する。
マイクロミラー素子13は、アレイ状に配列された複数、例えば横1280画素×縦800画素分の微小ミラーの各傾斜角度を個々に高速でオン/オフ動作して表示動作することで、その反射光により光像を形成する。
一方で、光源部14から時分割でR,G,Bの原色光が循環的に出射される。光源部14は、半導体発光素子であるLEDを有し、R,G,Bの原色光を時分割で繰返し出射する。光源部14が有するLEDは、広義でのLEDとして、LD(半導体レーザ)や有機EL素子を含むものとしても良い。この光源部14からの原色光が、ミラー15で全反射して上記マイクロミラー素子13に照射される。
そして、マイクロミラー素子13での反射光で光像が形成され、形成された光像が投影レンズ部16を介し、外部の被投影対象に投射されて表示が行なわれる。
上記投影処理部12、マイクロミラー素子13、光源部14、ミラー15、及び投影レンズ部16を含んで投影部17を構成する。
また、上記画像入力部11から入力される画像信号に音声信号が含まれていた場合、その音声信号は画像入力部11で画像信号から分離され、バスBを介して音声処理部18に送られる。音声処理部18は、PCM音源等の音源回路を備え、投影動作時に与えられる音声信号をアナログ化し、スピーカ部19を駆動して放音させ、あるいは必要によりビープ音等を発生させる。
上記各回路の動作すべてをCPU20が制御する。このCPU20は、メインメモリ21及びSSD(Solid State Drive)22と接続される。メインメモリ21は、例えばSRAMで構成され、CPU20のワークメモリとして機能する。SSD22は、電気的書換可能な不揮発性メモリ、例えばフラッシュROMで構成され、CPU20が実行する各種動作プログラムや、後述する基準方位データを含む各種定型データ等を記憶する。
CPU20は、上記SSD22に記憶されている動作プログラムや定型データ等を読出し、メインメモリ21に展開して記憶させた上で当該プログラムを実行することにより、この投影装置10を統括して制御する。
上記CPU20は、バスBを介して操作部23からの操作信号に応じて各種投影動作を実行する。この操作部23は、投影装置10の本体筐体に備える操作キー、あるいは図示しないこの投影装置10専用のリモートコントローラからの赤外線変調信号を受信する受光部を含み、キー操作信号を受付けて、受付けたキー操作信号に応じた信号をバスBを介して上記CPU20へ送出する。
上記操作部23で投影装置10の本体筐体に備える操作キーとしては、例えば上記投影レンズ部16の投影画角やフォーカス位置を操作するためのキーに加えて、後述するメニューキーや、上下左右各方向へのカーソル移動キー、エンター(Ent.)キー、キャンセルキー、等を含むものとする。
上記CPU20はさらに、上記バスBを介して無線LANインタフェイス(I/F)24、近距離無線インタフェイス(I/F)25、3軸加速度センサ26、及び3軸地磁気センサ27と接続される。
無線LANインタフェイス24は、無線LANアンテナ28を介して、例えばIEEE802.11a/11b/11g/11n規格に則った無線通信接続により外部の機器とデータの送受を行なう。
無線LANインタフェイス24は、無線LANアンテナ28を介して、例えばIEEE802.11a/11b/11g/11n規格に則った無線通信接続により外部の機器とデータの送受を行なう。
近距離無線インタフェイス25は、近距離無線アンテナ29を介して、無線PAN技術であるBluetooth(登録商標) Low Energyに則った、予めペアリング設定を施した外部機器とデータの送受を行なう。
3軸加速度センサ26は、互いに直交する3軸方向の加速度を検出するものであり、この3軸加速度センサ26の検出出力から重力加速度の方向を算出してこの投影装置10がどのような姿勢で投影動作が行なわれているのかを判断し、あるいは3軸それぞれの検出出力のトータルによりこの投影装置10がユーザによって移動された場合などを判断できる。
3軸地磁気センサ27は、互いに直交する3軸回りでの地磁気を検出するものであり、この3軸地磁気センサ27の検出出力から投影装置10が設置されている場所での水平面に沿った磁北方向を得ることで、上記投影部17での投影光軸方向の方位を検出できる。
[第1の動作例]
次に上記実施形態の第1の動作例について説明する。
ここでは、この投影装置10による画像投影を開始する前の初期設定として、この投影装置10の使用場所において、被投影対象のスクリーンとして使用する壁面WLが正対している方位を設定する場合の動作について図面を参照して説明する。
次に上記実施形態の第1の動作例について説明する。
ここでは、この投影装置10による画像投影を開始する前の初期設定として、この投影装置10の使用場所において、被投影対象のスクリーンとして使用する壁面WLが正対している方位を設定する場合の動作について図面を参照して説明する。
図2は、操作部23で例えばメニューキーの操作に続いて、初期設定の項目事項の1つとして、当該設置場所での基準方位の設定を選択した場合に実行する処理内容である。この基準方位の設定に関しては、基準となる壁面WLに投影装置10を正対させる方法と、同壁面WLに対して投影装置10の投影光軸を斜めに投射し、手動で横方向の台形補正を行なう方法の2通りの設定方法を選択することが可能であるものとする。
その処理当初にCPU20は、基準となる壁面WLに投影装置10を正対させる方法が操作部23での操作により選択されたか否かを判断する(ステップS101)。
ここで投影装置10を正対させる方法が選択されたと判断した場合(ステップS101のYes)、CPU20は操作部23のエンター(Ent.)キーが操作されたか否かを繰返し判断することで(ステップS102)、同キーが操作されるのを待機する。
投影装置10のユーザは、電源投入後に投影レンズ部16から出射される投影画像の外縁が正確な矩形であると判断した時点で上記エンターキーを操作すれば良い。
CPU20では、エンターキーが操作されたと判断した時点で(ステップS102のYes)、上記3軸地磁気センサ27の検出出力を受付けて、投影装置10が正対している壁面WL方向の方位情報を、基準方位としてSSD22に固定的に記憶させた上で(ステップS103)、以上でこの図2による基準方位のセットに関する初期設定を終了する。
また上記ステップS101において、投影装置10を正対させる方法が選択されなかったと判断した場合(ステップS101のNo)、もう一方の、壁面に対して投影装置10の投影光軸を斜めに投射し、手動で横方向の台形補正を行なう方法が選択されたこととなるため、CPU20はカーソルキーの特に左右方向へのキー操作が横方向の台形補正のための手動操作として行なわれたかどうかを判断する(ステップS104)。
ここで、左右方向へのカーソルキー操作が行なわれていないと判断した場合(ステップS104のNo)、CPU20は次にエンターキーが操作されたか否かを判断する(ステップS105)。
エンターキーも操作されていないと判断した場合(ステップS105のNo)、CPU20は上記ステップS103からの処理に戻る。
こうしてステップS104、S105の処理を繰返し実行しながら、CPU20はそれらのいずれかのキー操作が行なわれるのを待機する。
上記ステップS104において、カーソルキーの特に左右方向へのキー操作が横方向の台形補正のための手動操作として行なわれたと判断した場合(ステップS104のYes)、CPU20はその操作内容を受付けて、対応する横方向の台形補正処理、具体的にはマイクロミラー素子13で表示する画像の範囲の変更と変形の各設定を実行した上で(ステップS106)、再び上記ステップS104からの処理に戻る。
投影装置10のユーザは、投影レンズ部16から出射される投影画像の外縁が、対象となる壁面WLにおいて正確な矩形となるまで、手動による横方向の台形補正のための操作を続行し、正確な矩形となったと判断した時点で上記エンターキーを操作すれば良い。
上記ステップS105において、エンターキーが操作されたと判断した場合(ステップS105のYes)、CPU20はその時点でマイクロミラー素子13で表示している画像の左辺と右辺との長さ(画素数)の比により、横台形補正を行なっている状態での投影レンズ部16による投影光軸と、被投影対象の隔離として使用している壁面WLへの正対方向の相対角度、即ち当該壁面WLを正対している状態から、その時点で投影装置10での投影角度が左右いずれの方向に何度ずれているのかを算出する(ステップS107)。
次にCPU20は、この算出した相対角度と、その時点で上記3軸地磁気センサ27から検出される、投影装置10が正対している方位の情報とにより、壁面WL方向に正対した場合の方位情報を算出した上で、算出結果を基準方位としてSSD22に固定的に記憶させ(ステップS108)、以上でこの図2による基準方位のセットに関する初期設定を終了する。
次に、上記図2で示した初期設定を終えて、実際に画像入力部11に入力される画像信号に応じた投影動作を実行する場合に、当該投影動作と平行してCPU20が実行する、横方向の自動台形補正の処理を抽出して説明する。
図3は、CPU20が実行する、横方向の自動台形補正の処理内容を示すフローチャートである。その当初にCPU20は、上記3軸加速度センサ26からの検出出力の絶対値が、予め設定されている閾値を一旦超えた後に、同閾値以下に落ち着いたか否かにより、投影装置10に動きがあったか否かを判断する(ステップS201)。
ここで投影装置10に動きがないと判断した場合(ステップS201のNo)、CPU20はこのステップS201での判断を引き続き実施することで、投影装置10が動きのある状態となるのを待機する。
なお、3軸加速度センサ26の検出出力に関しては、重力加速度の方向を検出することにより、その重力加速度の方向と直交する水平面での動きに、より大きくなる重み付けを行なうことで、投影装置10が設置されている方向を変えるような動きを、より高い分解能で検出するように処理しても良い。
上記ステップS201において、投影装置10に動きがあったと判断した場合(ステップS201のYes)、CPU20はSSD22から、予め初期設定により記憶されている、基準となる方位の情報を読み出す(ステップS202)。
なお、このステップS202以降の処理は、投影装置10の電源投入を行なった当初において、上記ステップS201での処理の有無に拘わらずに実行するものとする。
続いてCPU20は、その時点で上記3軸地磁気センサ27の検出出力を取得して、投影装置10が正対している方位情報を得る(ステップS203)。
こうして読み出した基準の方位情報と取得した現時点での対向方向の方位情報との相対角度に基づいて、横方向の台形補正を行なうための角度を算出する(ステップS204)。算出した角度をこれからの投影条件の1つとして設定し(ステップS205)、以上で横方向の自動台形補正の処理を一旦終了するものとして、次に備えるべく上記ステップS201からの処理に戻る。
図4(A)は、投影装置10を設置した当初での、被投影対象となる壁面WLと投影装置10の位置関係を例示する図である。このとき、電源投入後に上記図3のステップS202以降の処理を行なうことにより、横方向の自動台形補正の処理を実行する。
図4(B)は、上記図4(A)で示した投影動作の途中で、例えば投影装置10のそれまでの設置場所に他の物を置かなくてはいけない等、ユーザ側の何らかの事情により投影装置10の設置場所及び投影方向を移動させた場合を例示する。
この場合、投影装置10を移動させ、3軸加速度センサ26からの検出出力が予め設定した閾値を一旦超えてから再度落ち着いた直後に、上記図3で示した処理により、横方向の自動台形補正の処理を再度実行する。
以上詳述した如く本動作例によれば、被投影対象となる面を選ぶことなく、横方向の台形補正処理を実現することが可能となる。また、3軸地磁気センサ27により、投影部17が投影する画像の投影方位を検出することができるので、投影画面を認識するための撮像部を備える必要がない。
なお、図1で示した回路構成の3軸地磁気センサ27に代えて、上記投影部17での投影画像を撮影する撮像系の回路を併設し、且つ当該撮像系の回路が自動合焦機能を有するものとした場合に、投影画像の左辺端と右辺端それぞれの合焦位置により投影距離の情報を得て、それらの距離情報から横方向の自動台形補正処理を実行させることも考えられる。
しかしながら、そのために、自動合焦機能を有する撮影レンズ系、固体撮像素子、及び画像処理回路等を含んだ撮像系の回路を併設することは、回路規模の複雑化と装置の製造コストの上昇を確実に招くものとなる。
従って、1センサである3軸地磁気センサ27の検出出力を用いて同様の効果が得られる点で、本実施形態は回路構成の簡略化と製造コストの低減等に大きく寄与できる。
また上記動作例では、初期設定として投影部17の投影レンズ部16から出射する投影光軸を、被投影対象とする壁面WLに向けて正対させ、横方向の台形補正処理を実行していない状態でも投影範囲が矩形となる状態で、基準となる方位を取得して記憶するものとしたので、ユーザにとって被投影対象となる壁面WLを基準の方位として登録する際の操作内容を直感的に把握し易く、且つ短時間で処理できる。
またこれに対して、初期設定として手動のキー操作によって横方向の自動台形補正を実行させ、投影範囲が矩形となった時点で、基準となる方位を取得して記憶するものとした場合、特に手動の横方向の自動台形補正の操作に習熟しているユーザや、投影装置10の設置位置と投影画像の位置を厳密に設定したいユーザに対応して、高い再現性で実際の投影動作の際の横方向の自動台形補正の処理を実行させることができる。
また上記図3に示した横方向の自動台形補正処理は、投影装置10が一定以上の動きを検出した場合のみならず、投影装置10の電源を投入した当初にも強制的に実行するものとしたので、投影装置10を設置時のユーザの操作をより簡略化して、投影動作を開始できる。
[第2の動作例]
次に上記実施形態の第2の動作例について説明する。
次に上記実施形態の第2の動作例について説明する。
なお、投影装置10による画像投影を開始する前の初期設定として、この投影装置10の使用場所において、被投影対象となる壁面WLへの正対方向を基準方位として設定する場合の動作については、上記図2を用いた説明と同様であるものとしてもその図示と説明とを省略する。
また本動作例では、基準となる方位の方向にある壁面WLのみならず、同室内の他の壁面WLも、互いに隣接する壁面WL間の相対角度が90°であるものと想定して、被投影対象として利用することが可能であるものとする。
図5は、CPU20が実行する、横方向の自動台形補正の処理内容を示すフローチャートである。その当初にCPU20は、上記3軸加速度センサ26からの検出出力の絶対値が、予め設定されている閾値を一旦超えた後に、同閾値以下に落ち着いたか否かにより、投影装置10に動きがあったか否かを判断する(ステップS301)。
ここで投影装置10に動きがないと判断した場合(ステップS301のNo)、CPU20はこのステップS301での判断を引き続き実施することで、投影装置10が動きのある状態となるのを待機する。
なお、3軸加速度センサ26の検出出力に関しては、重力加速度の方向を検出することにより、その重力加速度の方向と直交する水平面での動きに、より大きくなる重み付けを行なうことで、投影装置10が設置されている方向を変えるような動きを、より高い分解能で検出するよう処理しても良い。
上記ステップS301において、投影装置10に動きがあったと判断した場合(ステップS301のYes)、CPU20はSSD22から、予め初期設定により記憶されている、基準となる方位の情報を読み出す(ステップS302)。
なお、このステップS302以降の処理は、投影装置10の電源投入を行なった当初において、上記ステップS301での処理の有無に拘わらずに実行するものとする。よって、前回記憶部に記憶された基準方位を読み出して、現在の方位との差分があるか否かを検出することができる。
続いてCPU20は、その時点で上記3軸地磁気センサ27の検出出力を取得して、投影装置10が正対している方位情報を得る(ステップS303)。
こうして読み出した基準の方位情報と取得した現時点での対向方向の方位情報との相対角度を算出し、算出した相対角度が、水平面上での基準方位に対して、例えば時計の回転方向をプラス、反対方向をマイナスで表して、プラス/マイナス共に45°以内の範囲に収まっているか否かにより、基準の方位として設定した壁面WLへの投影を実行するか否かを判断する(ステップS304)。
ここで、基準の方位情報と現時点での対向方向の方位情報との相対角度がプラス/マイナス共に45°以内の範囲に収まっており、基準の方位として設定した壁面WLへの投影を実行すると判断した場合(ステップS304のYes)、CPU20はそのまま算出した相対角度に基づいて、横方向の台形補正を行なうための角度を算出する(ステップS305)。
そして、算出した角度をこれからの投影条件の1つとして設定し(ステップS306)、以上で横方向の自動台形補正の処理を一旦終了するものとして、次に備えるべく上記ステップS301からの処理に戻る。
また上記ステップS304において、基準の方位情報と現時点での対向方向の方位情報との相対角度がプラス/マイナス共に45°以内の範囲を超えており、基準の方位として設定した壁面WL以外の壁面WLへの投影を実行すると判断した場合(ステップS304のNo)、CPU20は算出した相対角度から、対応する壁面WLを特定する(ステップS307)。
図6は、このときCPU20が被投影対象となる壁面WLを特定する際の概念を示す。同図に示すように、投影装置10の投影部17による投影光軸が、基準となる方位Dbを中心として±45°の範囲内にある場合、D1には、予め設定した壁面WLにそのまま上述したように算出した相対角度に応じた横方向の自動台形補正の設定を行なう。
一方で、投影装置10の投影部17による投影光軸が、基準となる方位Dbを中心として±45°の範囲を外れている場合、D2〜D4には、同室内の他の壁面WLが、互いに隣接する壁面WL間の相対角度が90°であるものと想定して、それぞれ90°の範囲内で投影を行なう壁面WLを特定した上で(ステップS307)、改めてその特定した壁面WLと投影装置10の投影部17の投影光軸との相対角度に基づいて、横方向の台形補正を行なうための角度を算出する(ステップS308)。
こうして算出した角度をこれからの投影条件の1つとして設定し(ステップS306)、以上で横方向の自動台形補正の処理をいったん終了するものとして、次に備えるべく上記ステップS301からの処理に戻る。
一般的な家屋においては、室内の壁面WLはそれぞれ隣接する壁面間の相対角度が90°の関係となっている場合が通常であり、且つ1つの家屋内における複数の室内の各4面の壁面WLの方位角度もまた同じ関係を有している場合が殆どであるものと推定できる。
従って、同一の家屋内であれば、1つの部屋で任意の1つの壁面WLに対する基準方位を設定することにより、その室内の他の壁面WLに向けて投影装置10を設置した場合、及び他の室内で任意の壁面WLに向けて投影装置10を設置した場合であっても、初期設定として基準として設定した方位に基づいて、その時点で投影装置10を対向させている方位により壁面WLを特定し、当該壁面WLとの相対角度により、横方向の自動台形補正の処理を行なわせることが可能となる。
なお、隣接する壁面WL間の相対角度が互いに90°となっていない、特殊な形状をした室内、例えば一部の壁面WLが曲面状のラウンド形状となっている場合や、床面が矩形以外の3角形、あるいは5角形以上などの多角形の形状をしているような室内の場合であっても、その室内の壁面WLが構成する幾何学的な形状と、その形状に基づいた閾値とを予め投影装置10に登録しておくことにより、その時点で投影装置10を対向させている壁面WLを、初期設定により記憶させた基準となる壁面WLから特定することは可能であり、横方向の自動台形補正の処理を実行させることは可能となる。
なお、投影装置10を設置する家屋の間取り図の情報を、方位の情報を含めて予め登録しておくことで、実際に投影装置10を設置した場合には、その家屋における室内を特定する情報を追加して入力することで、当該室内において、どの壁面WLに画像の投影を行なうのかを、例えば投影部17から投影する間取り図の画像中に識別して表示するようにさせることも考えられる。
なお上記実施形態では、投影装置10の投影部17による投影光軸が対向している方位を3軸地磁気センサ27により検出する場合について説明したが、本発明は3軸の地磁気センサに限らず、投影装置10を一般的に「横置き」と称する状態で使用する場合に水平面内での磁北方向を検出可能な1軸のもの、あるいは投影装置10を一般的に「縦置き」と称する状態でも使用する場合にも水平面内での磁北方向を検出可能な2軸のものでも、同様に適用することが可能となる。
しかしながら、3軸の地磁気センサを用いることで、特に投影装置10の設置時に仰俯角を設けることで、投影光軸が水平面と平行とならない場合でも、高い精度で方位を検出できる。
その他、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
画像を投影する投影部と、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出部と、
制御部と、
を備え、
上記制御部は、上記方位検出部で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、
投影装置。
[請求項2]
上記基準方位を保持する保持部をさらに備え、
上記保持部は、上記投影部を被投影対象に向けて正対させた状態で上記方位検出部が検出する方位を基準方位として保持する、
請求項1記載の投影装置。
[請求項3]
上記制御部は、上記基準方位取得時に、横方向の台形補正角度を取得する、請求項1又は2記載の投影装置。
[請求項4]
上記制御部は、上記方位検出部が検出した方位と上記基準方位との差を予め設定した閾値と比較し、その比較結果に基づいて、設置角度の異なる複数の被投影対象から1つを選択し、選択した被投影対象の設置角度に基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、請求項1乃至3いずれか記載の投影装置。
[請求項5]
上記複数の被投影対象は、隣接する被投影対象との相対角度が互いに略90°となる4つの面である、請求項4記載の投影装置。
[請求項6]
装置本体の動きを検出する動き検出部をさらに備え、
上記制御部は、装置の電源を投入した場合及び/又は上記動き検出部で検出した動き量が予め設定した閾値を超えた場合、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、
請求項1乃至5いずれか記載の投影装置。
[請求項7]
画像を投影する投影部を備えた装置での投影方法であって、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出工程と、
上記方位検出工程で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる制御工程と、
を有する投影方法。
[請求項8]
画像を投影する投影部を備えた装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出部、及び
上記方位検出部で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる制御部、
として機能させるプログラム。
[請求項1]
画像を投影する投影部と、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出部と、
制御部と、
を備え、
上記制御部は、上記方位検出部で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、
投影装置。
[請求項2]
上記基準方位を保持する保持部をさらに備え、
上記保持部は、上記投影部を被投影対象に向けて正対させた状態で上記方位検出部が検出する方位を基準方位として保持する、
請求項1記載の投影装置。
[請求項3]
上記制御部は、上記基準方位取得時に、横方向の台形補正角度を取得する、請求項1又は2記載の投影装置。
[請求項4]
上記制御部は、上記方位検出部が検出した方位と上記基準方位との差を予め設定した閾値と比較し、その比較結果に基づいて、設置角度の異なる複数の被投影対象から1つを選択し、選択した被投影対象の設置角度に基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、請求項1乃至3いずれか記載の投影装置。
[請求項5]
上記複数の被投影対象は、隣接する被投影対象との相対角度が互いに略90°となる4つの面である、請求項4記載の投影装置。
[請求項6]
装置本体の動きを検出する動き検出部をさらに備え、
上記制御部は、装置の電源を投入した場合及び/又は上記動き検出部で検出した動き量が予め設定した閾値を超えた場合、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、
請求項1乃至5いずれか記載の投影装置。
[請求項7]
画像を投影する投影部を備えた装置での投影方法であって、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出工程と、
上記方位検出工程で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる制御工程と、
を有する投影方法。
[請求項8]
画像を投影する投影部を備えた装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出部、及び
上記方位検出部で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる制御部、
として機能させるプログラム。
10…投影装置
11…画像入力部
12…投影画像処理部
13…マイクロミラー素子
14…光源部
15…ミラー
16…投影レンズ部
17…投影部
18…音声処理部
19…スピーカ部
20…CPU(制御部)
21…メインメモリ
22…SSD(保持部)
23…操作部
24…無線LANインタフェイス(I/F)
25…近距離無線インタフェイス(I/F)
26…3軸加速度センサ(動き検出部)
27…3軸地磁気センサ(方位検出部)
28…無線LANアンテナ
29…近距離無線アンテナ
B…バス
11…画像入力部
12…投影画像処理部
13…マイクロミラー素子
14…光源部
15…ミラー
16…投影レンズ部
17…投影部
18…音声処理部
19…スピーカ部
20…CPU(制御部)
21…メインメモリ
22…SSD(保持部)
23…操作部
24…無線LANインタフェイス(I/F)
25…近距離無線インタフェイス(I/F)
26…3軸加速度センサ(動き検出部)
27…3軸地磁気センサ(方位検出部)
28…無線LANアンテナ
29…近距離無線アンテナ
B…バス
Claims (8)
- 画像を投影する投影部と、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出部と、
制御部と、
を備え、
上記制御部は、上記方位検出部で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、
投影装置。 - 上記基準方位を保持する保持部をさらに備え、
上記保持部は、上記投影部を被投影対象に向けて正対させた状態で上記方位検出部が検出する方位を基準方位として保持する、
請求項1記載の投影装置。 - 上記制御部は、上記基準方位取得時に、横方向の台形補正角度を取得する、請求項1又は2記載の投影装置。
- 上記制御部は、上記方位検出部が検出した方位と上記基準方位との差を予め設定した閾値と比較し、その比較結果に基づいて、設置角度の異なる複数の被投影対象から1つを選択し、選択した被投影対象の設置角度に基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、請求項1乃至3いずれか記載の投影装置。
- 上記複数の被投影対象は、隣接する被投影対象との相対角度が互いに略90°となる4つの面である、請求項4記載の投影装置。
- 装置本体の動きを検出する動き検出部をさらに備え、
上記制御部は、装置の電源を投入した場合及び/又は上記動き検出部で検出した動き量が予め設定した閾値を超えた場合、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる、
請求項1乃至5いずれか記載の投影装置。 - 画像を投影する投影部を備えた装置での投影方法であって、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出工程と、
上記方位検出工程で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる制御工程と、
を有する投影方法。 - 画像を投影する投影部を備えた装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、
上記投影部が投影する画像の投影方位を検出する方位検出部、及び
上記方位検出部で基準方位を取得後に、上記基準方位と異なる投影方位が検出された場合、上記基準方位と上記投影方位とに基づいて、上記投影部で投影する画像の横方向の台形補正機能を実行させる制御部、
として機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017056306A JP2018160762A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 投影装置、投影方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017056306A JP2018160762A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 投影装置、投影方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018160762A true JP2018160762A (ja) | 2018-10-11 |
Family
ID=63796866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017056306A Pending JP2018160762A (ja) | 2017-03-22 | 2017-03-22 | 投影装置、投影方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018160762A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023080421A1 (ko) * | 2021-11-05 | 2023-05-11 | 삼성전자주식회사 | 전자 장치 및 그 제어 방법 |
-
2017
- 2017-03-22 JP JP2017056306A patent/JP2018160762A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023080421A1 (ko) * | 2021-11-05 | 2023-05-11 | 삼성전자주식회사 | 전자 장치 및 그 제어 방법 |
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