JP2018160630A - ホール素子及びホール素子の製造方法 - Google Patents

ホール素子及びホール素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電極部と絶縁膜と感磁部との積層構造に起因するホール素子のホール出力電圧のばらつきを抑制する。
【解決手段】基板10と、基板10上に形成された感磁部20と、感磁部20上に形成された絶縁膜40と、絶縁膜40上に形成された電極部31〜34と、絶縁膜40を貫通して電極部31〜34と感磁部20とを電気的に接続するコンタクト部51〜54と、を備えたホール素子100において、コンタクト部51〜54で囲まれた領域全てが感磁部20の領域内に含まれ、コンタクト部51〜54で囲まれた領域により形成される四角形において、電極部31〜34のそれぞれ対応するコンタクト部51〜54を基点として延長した領域の占める割合が所定値以下となるようにする。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、ホール素子及びホール素子の製造方法に関する。
従来、感磁部と電極パッドとを接続するためのコンタクトを有するホール素子が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開昭60−175471号公報 実開昭62−12974号公報
従来のホール素子にあっては、感磁部上に絶縁膜が形成されこの絶縁膜に形成された開口部を通じて、コンタクトを介して感磁部と電極パッドとが電気的に接続されている。そのため、基板上に、電極パッドと絶縁膜と感磁部との積層構造が形成され、寄生容量が生じる可能性がある。また、上面視で積層構造の面積が大きいほど絶縁膜に加わる電位差が大きくなり、その結果、リーク電流が発生すること等によりホール素子のホール出力電圧に変動が生じる可能性がある。
そこで、本発明は、従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、電極パッドと絶縁膜と感磁部との積層構造を有することに起因するホール素子のホール出力電圧の変動を抑制することの可能なホール素子及びホール素子の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るホール素子は、基板と、当該基板上に形成された感磁部と、当該感磁部上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に、前記絶縁膜を貫通して前記感磁部と電気的に接続された四つの導電部と、を備え、前記導電部はそれぞれ、前記絶縁膜上に前記導電部同士が互いに近づく方向に延長して形成された電極部と、前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続するコンタクト部と、を有し、前記四つのコンタクト部に囲まれた領域全てが前記感磁部に含まれ、前記四つのコンタクト部に囲まれた領域により形成される四角形の対角線上に位置する導電部対に含まれる前記コンタクト部間で距離が最も近い二点間の距離をa1とすると共に、前記対角線上に位置する導電部対に含まれる前記電極部間で距離が最も近い二点間の距離をb1とし、さらに、前記四角形の同一辺上で隣り合う導電部対に含まれる前記コンタクト部間で距離が最も近い二点間の距離をa2とすると共に、前記隣り合う導電部対に含まれる前記電極部間で距離が最も近い二点間の距離をb2としたとき、下記式で定義される第一比率r1が75%以下であり且つ第二比率r2が75%以下であることを特徴としている。
r1=(a1−b1)/a1
r2=(a2−b2)/a2
また、本発明の他の態様に係るホール素子の製造方法は、基板と、当該基板上に形成された感磁部と、当該感磁部上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に、四角形の角部となる位置に配置され且つ前記絶縁膜を貫通して前記感磁部と電気的に接続された四つの導電部と、を備え、前記導電部はそれぞれ、前記絶縁膜上に前記導電部同士が互いに近づく方向に延長して形成された電極部と、前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続するコンタクト部と、を有し、前記四つの導電部を角部とする前記四角形状の領域が、上面視で前記感磁部の領域内に含まれているホール素子の製造方法であって、前記四つの導電部のうちの二つを含む導電部対において、当該導電部対に含まれる前記コンタクト部間の距離が最小となる点間の距離と前記導電部対に含まれる前記電極部間の距離が最小となる点間の距離との割合を導電部間比率として、前記ホール素子の特性変動が目標値以下となる前記導電部間比率の目標値を決定するステップと、前記感磁部の形状を決定するステップと、前記コンタクト部の配置位置及び形状を決定するステップと、前記導電部間比率の目標値を満足するように、前記コンタクト部の配置位置及び形状に基づき前記電極部の配置位置及び形状を決定するステップと、を備えることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、ホール素子のホール出力電圧の変動を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るホール素子の一例を示す上面図である。 図1AのA−A′断面図である。 図1AのB−B′断面図である。 各部の位置関係を説明するための図1AのA−A′断面の概略図である。 各部の位置関係を説明するための図1AのC−C′断面の概略図である。

ホールセンサの一例を示す上面図である。 ホールセンサの断面の一例を示す概略図である。 ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。 ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。 ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。 ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。 ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。 ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかである。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一部分には同一符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
[実施形態]
図1Aは、本発明の一実施形態に係るホール素子100の一例を示す上面図である。図1Bは、図1AのA−A′断面の断面図を示す。図1Cは、図1AのB−B′断面の断面図を示す。
本発明の一実施形態に係るホール素子100は、基板10、感磁部20、電極部31〜電極部34、絶縁膜40、及びコンタクト部51〜コンタクト部54を備える。感磁部20は、導電層21及び表面層22を備える。電極部31〜電極部34及びコンタクト部51〜コンタクト部54は、導電部を構成する。
基板10は、Siや化合物半導体等の半導体基板である。本発明の一実施形態に係る基板10は、例えばGaAs基板である。基板(GaAs基板)10の抵抗率は1.0×10Ω・cm以上である。基板10の抵抗率の上限は1.0×10Ω・cm以下であってよい。基板10は、例えば略正方形の平面形状を有する。なお、基板10の平面形状は略正方形に限るものではなく任意に設定可能であり、例えば、感磁部20の平面形状と相似した、感磁部20よりも大きい平面形状を有していてもよい。
感磁部20は、基板10上に形成される。感磁部20は、基板10上であり一部が基板10に埋まって形成されていてもよい。感磁部20は、略正方形の平面形状を有する。感磁部20は、基板10よりも低抵抗の層である。感磁部20は、例えばGaAs、InSb及びInAs等の化合物半導体で形成される。本発明の一実施形態に係る感磁部20は、GaAsで形成される。また、感磁部20は、基板10にSi、Sn、S、Se、Te、Ge及びC等の不純物を注入し、加熱することにより活性化されてもよい。また、感磁部20は、少なくとも1つの角が丸みを帯びた平面形状を有していてもよい。感磁部20の端部では、ホール素子100に流れる電流が集中する場合がある。感磁部20の平面形状が丸みを有することにより、感磁部20の端部における電流集中が緩和される。なお、感磁部20を基板10上に段差状(メサ状)に形成する際にこの効果は顕著となる。特に感磁部20の角部が感磁部20の厚みに対して10%以上の曲率半径を有することにより、感磁部20の端部での電流集中を緩和することができる点で好ましい。また、感磁部20の厚みに対して10000%以下の曲率半径を有することにより、ホール素子100の出力電圧の揺らぎを抑制できる点で好ましい。これは、感磁部20の側面ではダングリングボンドの一番小さな面(例えば、(100)面)以外の面の露出を減らすことができ、キャリアの表面再結合が生じにくくなることによると推測される。
なお、感磁部20は、略正方形に限るものではない。四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれていればよい。
感磁部20を略正方形、あるいは四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれる形状とすることにより、電流集中を生じにくい形状とすることができる。また、基板10に対する感磁部20の面積を最大限大きくすることができる。これにより1/fノイズを抑制することができ、また、ホール素子100の出力特性の変動を抑制することができる点で好ましい。
四つのコンタクト部に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれていれば、感磁部20はこの四つのコンタクト部に囲まれた領域の外側に広がっていてもよい。例えば、感磁部20の縁部は直線でなくともよく、また、感磁部20の縁部に切欠き等が形成されていてもよい。これに対して、感磁部20の縁部に形成された切欠きが比較的大きく、四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれない形状(いわゆる十字型の形状)となる場合、切欠きの近傍(即ち、十字の交点部分)で電流集中が生じやすくなる。そのため、1/fノイズが大きくなる場合がある。
四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域は、次のように決めることができる。まず、感磁部20の上面視における重心を、感磁部20の中心とする。次に、感磁部20の中心と各コンタクト部51〜コンタクト部54との間の距離が最小となる点を各コンタクト部51〜コンタクト部54に描く。そして、これらの点間を結んで形成される領域を四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域とする。なお、感磁部20の中心との間の距離が最小となる点が各コンタクト部に複数ある場合には、これら全ての点を結んだ領域を四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域とする。また、入出力いずれにも用いられないコンタクト部が存在する場合、当該コンタクト部は考慮せずには上述の領域を決めるものとしてよい。
さらに、「四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域により形成される四角形」は下記のように決めることができる。上述のように四つのコンタクト部51〜コンタクト部54によって囲まれた領域を定めた場合、感磁部20の中心からの距離が最も短い点が各コンタクト部につき1点のみ存在する場合は、「四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域により形成される四角形」は、四つのコンタクト部51〜コンタクト部54によって囲まれた領域と一致する。また、感磁部20の中心からの距離が最も短い点がコンタクト部に複数存在する場合は、一つのコンタクト部につき、複数の点のうちいずれか一点を選択し、各コンタクト部につき1点、計4点を結ぶ線分で囲まれた領域を「四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域により形成される四角形」と定めるものとする。
導電層21は、基板10上に形成される。本発明の一実施形態に係る導電層21は、n型GaAsである。導電層21の膜厚は特に限定されない。本発明の一実施形態に係る導電層21の膜厚は、50nm以上2000nm以下である。導電層21の膜厚は、100nm以上1000nm以下であってもよい。
表面層22は、導電層21上に導電性の材料で形成される。表面層22は、導電層21よりも導電性の低いGaAs層、AlGaAs又はAlAs等の高抵抗な結晶からなる。本発明の一実施形態に係る表面層22の膜厚は、150nm以上である。表面層22の膜厚は、200nm以上であってもよい。表面層22の膜厚の上限は、800nm以下であっても、600nm以下であってもよい。なお、感磁部20には、表面層22が形成されなくてもよい。
絶縁膜40は、感磁部20の上面及び感磁部20の側面を覆うように形成される。本発明の一実施形態に係る絶縁膜40は、表面層22全体と、導電層21及び表面層22の積層体の側面全体とを覆い、基板10の上面と接するように形成される。
絶縁膜40には、コンタクト用の開口部40aが設けられている。絶縁膜40の厚みは、例えば100nm以上であるがこれに限るものではない。絶縁膜40は、例えば、シリコン窒化膜(Si膜)、シリコン酸化膜(SiO膜)、アルミナ膜(Al)、ポリイミド膜及びこれらの膜の少なくとも1つを積層した多層膜である。なお、図1Aに示す上面図では、簡略化のため絶縁膜40を省略している。
電極部31〜電極部34は、絶縁膜40上に形成される。例えば、電極部31及び電極部32は、感磁部20に電流を流すための入力用の電極部であり、電極部33及び電極部34は、感磁部20のホール電圧を検出するための出力用の電極部である。ここでは、電極部31及び電極部32を入力用の電極部として説明し、電極部33及び電極部34を出力用の電極部として説明するが、入力用の電極部と出力用の電極部とを入れ替えてもよい。また、入力用の電極部と出力用の電極部とを逐次入れ替えることにより、ホール素子100をスピニングカレント動作させるようにしてもよい。なお、ホール素子100は電極部31〜電極部34の他に電極部を備えていてもよい。
電極部31〜電極部34は、絶縁膜40に設けられた開口部40aを通じてコンタクト部51〜コンタクト部54を介して感磁部20と電気的に接続される。電極部31〜電極部34は、金属、ポリシリコン等の導電性材料により形成される。本発明の一実施形態に係る電極部31〜電極部34は、金を主成分として含有する。
電極部31〜電極部34は、それぞれ対応するコンタクト部51〜コンタクト部54上に形成される。後述のようにコンタクト部51〜コンタクト部54は略正方形の頂点となる位置に配置されるため、コンタクト部51〜コンタクト部54上に配置される電極部31〜電極部34も、略正方形の頂点となる位置に配置されることになる。
また、電極部31〜電極部34は、それぞれ対応するコンタクト部51〜コンタクト部54を基点として見た場合に対角線上の対向する電極部に近づく方向及び両隣の電極部のそれぞれに近づく方向に延出して形成される。本発明の一実施形態に係る電極部31〜電極部34は、例えば略正方形の平面形状を有し、電極部31〜電極部34の角部と感磁部20の角部とがそれぞれ相似な形状を有している。さらに、電極部31〜電極部34の各辺と感磁部20の各辺とが平行となるように配置される。また、電極部31〜電極部34それぞれの外周は、上面視で、感磁部20の外周で囲まれる領域の内側に位置する。電極部31〜電極部34の大きさについては後述する。
ここで、感磁部20の上部に電極部31〜電極部34が形成される場合、感磁部20は、少なくとも1つの角が丸みを帯びていることで、チッピングの影響を抑制することができる。
すなわち、基板10を個片化する際にダイシングを行うが、基板10の外周部と感磁部20の外周部の間に電極部31〜電極部34が配置されていない場合、チッピングにより感磁部20が欠け、当該欠けを原因とした電流集中を生じる場合がある。特に、感磁部20の角が丸みを帯びていない場合、絶縁膜40からの応力やダイシング時の応力が感磁部の角へ集中し、亀裂の起点となる場合がある。感磁部20の少なくとも1つの角が丸みを帯びている場合、上記応力等を緩和し、チッピングによる感磁部20の端の欠けを抑制することで、電流集中を緩和することができる。
なお、本発明の一実施形態に係る電極部31〜電極部34は、同一の平面形状を有しているが、異なる平面形状を有してもよい。例えば、入力用の電極部と出力用の電極部とをそれぞれ異なる平面形状としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る電極部31〜電極部34は上面視で感磁部20の領域内に形成されているが、これらの電極部の少なくとも一部が上面視で感磁部20の領域の外側まで延出していてもよい。なお、上面視で感磁部20の領域内に電極部31〜電極部34が形成されていると、ホール素子100の出力電圧の揺らぎを小さくできる点で好ましい。これは、感磁部20と電極部31〜電極部34との熱膨張係数の差による応力が感磁部20にかかりにくくなるためである。
コンタクト部51〜コンタクト部54は、感磁部20上に形成される。本発明の一実施形態に係るコンタクト部51〜コンタクト部54は、絶縁膜40を貫通して、電極部31〜電極部34と感磁部20とを電気的に接続する。本発明の一実施形態では、コンタクト部51〜コンタクト部54は略正方形の頂点となる位置に形成される。なお、コンタクト部51〜コンタクト部54の配置位置は略正方形の頂点となる位置に限るものではなく、四角形の頂点となる位置であればよい。
コンタクト部51〜コンタクト部54の上には電極部31〜電極部34が形成される。
本発明の一実施形態に係るコンタクト部51〜コンタクト部54は、例えば、電極部31〜電極部34と同一の材料で形成される。電極部31〜電極部34及びコンタクト部51〜コンタクト部54は、導電部として、同一のプロセスにより同時に一体に形成されていてもよい。なお、コンタクト部51〜コンタクト部54は、電極部31〜電極部34とは異なる材料で形成されてもよい。
コンタクト部51〜コンタクト部54は、感磁部20の平面形状に応じた平面形状を有し、感磁部20と電極部31〜電極部34のそれぞれとを電気的に接続可能な大きさに形成される。コンタクト部51〜コンタクト部54の平面形状は、例えば、感磁部20の角部部分と相似な略三角形状を有し、コンタクト部51〜コンタクト部54は、三つの頂点が感磁部20の頂点の外側の領域と上下方向で対向し、三辺のうちの二辺が感磁部20の二辺と平行となるように形成される。
また、コンタクト部51〜コンタクト部54の平面形状は、感磁部20の外周側に対応する外側領域の少なくとも一部に丸みを有していてもよい。また、コンタクト部51〜コンタクト部54の平面形状は、感磁部20の中心側の内側領域に丸みを有していてもよく、例えば全体として扇形を有していてもよい。これにより、コンタクト部51〜コンタクト部54の端部における電流集中が緩和される。コンタクト部51〜コンタクト部54の平面形状は、コンタクト部51〜コンタクト部54の端部における電流集中を緩和できるものであれば、扇形に限らず他の形状であってもよい。なお、ここでいう外側領域とは、コンタクト部51〜コンタクト部54の外周であって、感磁部20の外周と対向する領域を指す。一方、内側領域とは、外側領域以外の感磁部20の中心側の領域を指す。また、四つのコンタクト部51〜コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれている場合、特にコンタクト部51〜コンタクト部54の端部に流れる電流量が多くなるので、顕著に電流集中緩和効果が得られる。
ここで、電極部31〜電極部34の大きさは次のようにして決定される。
図2Aは、図1Aに示すホール素子100のA−A′断面を簡略化した断面図である。図2Bは、図1Aに示すホール素子100のC−C′断面を簡略化した断面図である。
図2Aに示すように、コンタクト部51〜コンタクト部54を頂点とする略正方形の対角線上に位置する二つのコンタクト部、例えばコンタクト部51及びコンタクト部52それぞれの上の、これらコンタクト部51とコンタクト部52との間の距離が最小となる点間の距離をa1とする。また、コンタクト部51及びコンタクト部52それぞれと電気的に接続された電極部31及び電極部32上の、これら電極部31及び電極部32間の距離が最小となる点間の距離をb1とする。
同様に、図2Bに示すように、コンタクト部51〜コンタクト部54を頂点とする略正方形の隣り合う二つのコンタクト部、例えばコンタクト部51及びコンタクト部54それぞれの上の、これらコンタクト部51及びコンタクト部54間の距離が最小となる点間の距離をa2とする。また、コンタクト部51及びコンタクト部54それぞれと電気的に接続された電極部31及び電極部34上の、これら電極部31及び電極部34間の距離が最小となる点間の距離をb2とする。
電極部31〜電極部34は、図2A及び図2Bに示す距離a1、a2、b1、及びb2が次式(1)及び次式(2)で表される導電部間比率(第一比率)r1及び導電部間比率(第二比率)r2を満足するように決定される。
r1=(a1−b1)/(a1)
r1≦75% ……(1)
r2=(a2−b2)/(a2)
r2≦75% ……(2)
(1)式中の75%及び(2)式中の75%の値は、好ましくはr1は60%以下であり、好ましくはr2は60%以下である。上記r1及びr2の上限は、例えば、寄生容量の影響が小さくなる範囲、または、隣接する電極部間の十分な絶縁耐圧が得られる範囲に基づいて設定されたものである。
また、第一比率r1は13%以上であり、第二比率r2は5%以上を満足するように決定される。上記r1及びr2の下限は、ワイヤーボンディングが可能となる範囲に基づいて設定されたものである。
つまり、導電部間比率r1、r2は、感磁部20のコンタクト部51〜コンタクト部54で囲まれる領域内における、電極部31〜電極部34のうちの、それぞれ対応するコンタクト部51〜コンタクト部54を基点として延出した領域が占める割合を表す。すなわち、r1は感磁部20にコンタクト部51〜コンタクト部54で囲まれる領域により形成される四角形の対角線方向の感磁部20について、当該感磁部20上に延出した電極部の割合を示す。また、r2は上記四角形の辺方向の感磁部20について、当該感磁部20上に延出した電極部の割合を示す。
ここで、感磁部20と絶縁膜40と電極部31〜34との積層構造は寄生容量が生じる可能性がある。また、電極部31〜電極部34の、それぞれ対応するコンタクト部51〜コンタクト部54を基点として延出した領域の長さが長いほど、絶縁膜40に加わる電位差が大きくなるため、絶縁破壊を生じやすくリーク電流が発生しやすい。つまり、例えば図2Aにおいて、電極部32は位置に関わらず同一電位である。一方、電極部32とコンタクト部52と感磁部20との積層部分ではこれらは同電位であるが、化合物半導体からなる感磁部20では、電圧降下のため、コンタクト部52から離れるほど感磁部20にかかる電圧が低下する。
そのため、電極部32と絶縁膜40と感磁部20との積層部分では、感磁部20の、コンタクト部52に近い領域では電極部32と感磁部20との電位差は小さいが、コンタクト部52から離れるほど電極部32と感磁部20との電位差が大きくなり、絶縁破壊を生じ易く、リーク電流が発生し易い。このため、コンタクト部52を基点とする電極部32の延出した領域の長さは短い方が好ましい。しかしながら、コンタクト部52を基点とする電極部32の延出した領域の長さが短すぎると電極部32への外部接続用のボンディングワイヤ等を電気的に接続することが困難となる。
本発明の一実施形態に係るホール素子100では、導電部間比率r1、r2が75%以下となるようにし、感磁部20のコンタクト部51〜コンタクト部54で囲まれる領域内において寄生容量が生じる積層構造が占める割合を制限している。つまり、電極部31〜電極部34の、それぞれ対応するコンタクト部51〜54を基点として延出した領域の長さを、電極部32と感磁部20との間に生じる電位差が絶縁破壊を生じない程度の電位差に収まるように制限している。
そのため、ホール素子100に生じる寄生容量を低減することができると共に、絶縁破壊を防止しリーク電流を抑制することができる。その結果、ホール素子100のホール出力電圧のばらつき等を抑制することができる。
なお、コンタクト部51〜コンタクト部54の平面形状は、少なくとも、感磁部20と電極部31〜電極部34との間を電気的に接続することの可能な大きさに設定される。また、電極部31〜電極部34の平面形状は、少なくともコンタクト部51〜コンタクト部54に電気的に接続可能な大きさであり、且つ、ボンディングワイヤ等の外部接続用の接続部材を電気的に接続可能な大きさに設定される。
なお、導電部間比率r1及びr2は、例えばa1、a2、b1、及びb2を、ホール素子100を上面視で目視、光学顕微鏡、または走査型電子顕微鏡(SEM)等によって観察して測定するか、またはホール素子100の、基板10、感磁部20、電極部、絶縁膜40、コンタクト部を含む断面、例えば図1AのA−A′の断面を、SEMによって観察して測定し、式(1)または式(2)から算出することができる。
さらに、1つのホール素子100に対してr1又はr2が複数算出される場合は、それぞれ一番大きい値を当該ホール素子におけるr1又はr2とするものとする。
また、b1/b2は好ましくは1≦b1/b2≦3、さらに好ましくは1.4≦b1/b2≦2.5である。b1/b2の値が上記範囲にあることで、電極部間の絶縁耐性が向上する点で好ましい。
b1/b2はコンタクト部51〜コンタクト部54で囲まれる領域によって形成される四角形の対角線方向に存在する電極部端部と基板との電位差と、上記領域の隣接する同一辺方向に存在する電極部端部と基板との電位差とのバランスを示す値である。b1/b2が上記範囲にあると、感磁部20面内方向の電極部間に電界の局所集中が生じにくくなることで電極部間の絶縁耐性が向上する点で好ましい。
図3Aは、本発明の一実施形態に係るホール素子100を用いたホールセンサ200の一例を示す上面図である。図3Bは、ホールセンサ200の断面の一例を示す概略図である。
ホールセンサ200は、ホール素子100、リード端子211〜リード端子214、保護層220、モールド部材230、外装めっき層240及びボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254を備える。なお、ホールセンサ200の構成は一例であり、これに限るものではない。
ホール素子100は、ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254によりリード端子211〜リード端子214に接続される。電極部31は、ボンディングワイヤ251により、リード端子211と電気的に接続される。電極部32は、ボンディングワイヤ252により、リード端子212と電気的に接続される。電極部33は、ボンディングワイヤ253により、リード端子213と電気的に接続される。電極部34は、ボンディングワイヤ254により、リード端子214と電気的に接続される。
ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254は、導電性の材料で形成される。ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254は、例えば金ワイヤを適用することができるが、これに限るものではない。ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254は、モールド部材230により覆われている。これにより、ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254が固定される。
なお、電極部31〜電極部34と、ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254とのそれぞれの間にボール部が設けられていてもよい。ボール部は、導電性の材料で形成される。ボール部は、ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254と同一の材料で形成されてよい。ボール部は、例えば金ボール、またははんだボールである。一例において、ボール部は、上面視で10μm以上、100μm以下の直径を有し、例えば、60μmの直径を有する。なお、ボール部が上面視で真円でない場合には、上面視したボール部と同じ面積を有する楕円に近似し、当該楕円の長径を直径としてもよい。また、ボール部の厚みは応力緩和の観点から5μm以上であることが好ましい。また、製造容易性の観点からボール部の厚みは100μm以下であることが好ましい。なお、ボール部の厚みとは、ボール部の一番高い部分とボール部が配置された電極部31〜電極部34との距離である。
ここで、ホールセンサ200のX線撮影にて得られた断面透過図を観察した際に、ボンディングワイヤ252をリード端子212側からホール素子100側にたどった場合にボンディングワイヤの太さよりも幅が大きくなった部分をボール部と定義してもよい。
リード端子211〜リード端子214は、外装めっき層240を介して外部と電気的に接続される。リード端子211〜リード端子214は、ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254と接続された面と反対側の面とに外装めっき層240が形成される。これにより、ホール素子100は、ホールセンサ200の外部と電気的に接続される。なお、外装めっき層240は、例えばスズ(Sn)で形成されているが、これに限るものではない。
保護層220は、ホール素子100のボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254と接続された面とは反対側の面を覆う。保護層220は、例えば基板10を保護可能な材料であれば限定されない。保護層220は、導体、絶縁体、又は半導体の何れか1つからなる膜であってもよく、これらのうち2つ以上を含む膜であってもよい。導体の場合、保護層220は、銀ペースト等の導電性樹脂であってよい。絶縁体の場合、保護層220は、エポキシ系の熱硬化型樹脂とシリカ(SiO)とを含む絶縁ペースト、窒化ケイ素及び二酸化ケイ素等であってよい。半導体の場合、保護層220は、Si基板やGe基板等の貼り合わせであってよい。
モールド部材230は、ホール素子100と、ボンディングワイヤ251〜ボンディングワイヤ254と、リード端子211〜リード端子214とをモールドする。モールド部材230は、リフロー時の高熱に耐えられる材料で形成される。例えば、モールド部材230は、エポキシ系の熱硬化型樹脂で形成される。
ここで、前述のように、ホール素子100に、電極部31〜電極部34と、絶縁膜40と感磁部20との積層構造が含まれる場合、寄生容量等が生じる可能性がある。図2A、図2Bに示すように、本発明の一実施形態に係るホール素子100は、電極部31〜電極部34を、前記(1)式及び(2)式を満足するように設定し、感磁部20のコンタクト部51〜コンタクト部54で囲まれる領域において、電極部31〜34のそれぞれ対応するコンタクト部51〜54を基点として延出した領域の占める割合を制限している。そのため、寄生容量やリーク電流等の発生を抑制することができ、ホール素子100の出力特性の変動を抑制することができる。また、絶縁膜に加わる電位差を低減することができるため、絶縁破壊耐圧を向上させることができる。
また、上述のように、ホール素子100は、感磁部20の電流集中を緩和することができる。これにより、感磁部20の電流集中に起因する微小な抵抗変動が生じにくくなる。したがって、ホール素子100は、電流集中により生じる1/fノイズを抑制できる。
[製造方法]
図4A〜図4Gは、ホール素子100の製造工程の一例を示す断面図である。なお、ホール素子100の製造方法は、これに限るものではない。なお、ここでは、コンタクト部51〜コンタクト部54をコンタクト部50として説明する。
まず、前記(1)式及び(2)式で表される導電部間比率r1及びr2の目標値を決定する。導電部間比率r1及びr2が大きいほど、寄生容量やリーク電流が生じやすいため、ホール素子100のサイズや、コンタクト部51〜コンタクト部54の配置位置等に応じて、導電部間比率r1及びr2を決定する。そして、決定した導電部間比率r1、r2や、ホール素子100のサイズ等に基づきコンタクト部51〜コンタクト部54の配置位置を決定する。
続いて、決定した導電部間比率r1、r2と、コンタクト部51〜コンタクト部54の配置位置から得られるコンタクト部間の距離a1、a2と、から、電極部間の距離b1、b2を決定する。
そして、距離a1、a2、b1、b2を満足するように、コンタクト部51〜コンタクト部54、及び電極部31〜電極部34を形成する。
まず、後に複数個に個片化されて基板10となる大きな基板を用意する。個片化された基板10の平面形状は、例えば略正方形である。
次に、基板10上に感磁部20を形成する(図4B)。具体的には、基板10上に導電層21を形成し、導電層21上に表面層22を形成する。感磁部20の成膜段階では、導電層21及び表面層22の平面形状は、基板10の平面形状と同一であってよい。例えば、感磁部20は、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、有機金属気相成長)法やMBE(分子線エピタキシー)法を用いて、基板10上に化合物半導体をエピタキシャル成長することにより形成される。
次に、図4Cにおいて、感磁部20を予め定められた平面形状のパターンにエッチングする。これにより、感磁部20の平面形状が例えば略正方形に形成される。また、感磁部20の平面形状の角部は、当該エッチング工程により丸められてよい。次に、図4Dにおいて、感磁部20上にコンタクト部50を形成する。コンタクト部50は、蒸着やスパッタ等の任意の半導体製造工程を用いて形成される。コンタクト部50は、感磁部20の角部近傍に形成される。
次に、図4Eにおいて、基板10、感磁部20及びコンタクト部50上に絶縁膜40を形成する。例えば絶縁膜40として、厚みが300nmのSiN膜が形成される。また、絶縁膜40には、コンタクト部50と電極部31〜電極部34とが電気的に接続されるための開口部40aが形成される。開口部40aはエッチングプロセスにより形成されていてもよい。
次に、図4Fにおいて、絶縁膜40上に電極部31〜電極部34が形成される。また、電極部31〜電極部34は、絶縁膜40に形成された開口部40aを通じて、コンタクト部50と電気的に接続される。一例において、電極部31〜電極部34の厚みは、0.5μmであるがこれに限るものではない。以上により、ホール素子100が形成される。
なお、ここでは、コンタクト部51〜コンタクト部54を形成する段階は、絶縁膜40を形成する段階の前に実行されているが、コンタクト部51〜コンタクト部54を形成する段階は、絶縁膜40を形成する段階の後に実行されてもよい。
また、上記実施形態においては、対角線上に位置する二組のコンタクト部間の組毎の距離、また、隣り合う二組のコンタクト部間の組毎の距離それぞれが、導電部間比率の目標値を満足するようにした場合について説明したが、いずれか一つの組のみ、またはいずれか複数の組のみ、導電部間比率の目標値を満足するようにすることも可能である。
また、上記実施形態においては、感磁部20の角部にコンタクト部51〜コンタクト部54を配置した場合について説明したが、これに限るものではなく、四つのコンタクト部51〜コンタクト部54で囲まれる感磁領域が、上面視で感磁部20内に含まれるように配置されていれば、感磁部20に対して、コンタクト部51〜コンタクト部54は、どのような位置関係に配置されていてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
10 基板
20 感磁部
21 導電層
22 表面層
31〜34 電極部
40 絶縁膜
51〜54 コンタクト部
100 ホール素子
200 ホールセンサ
211〜214 リード端子
251〜254 ボンディングワイヤ
230 モールド部材

Claims (5)

  1. 基板と、
    当該基板上に形成された感磁部と、
    当該感磁部上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に、前記絶縁膜を貫通して前記感磁部と電気的に接続された四つの導電部と、
    を備え、
    前記導電部はそれぞれ、
    前記絶縁膜上に前記導電部同士が互いに近づく方向に延長して形成された電極部と、
    前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続するコンタクト部と、
    を有し、
    前記四つのコンタクト部に囲まれた領域全てが前記感磁部に含まれ、
    前記四つのコンタクト部に囲まれた領域により形成される四角形の対角線上に位置する導電部対に含まれる前記コンタクト部間で距離が最も近い二点間の距離をa1とすると共に、前記対角線上に位置する導電部対に含まれる前記電極部間で距離が最も近い二点間の距離をb1とし、
    さらに、前記四角形の同一辺上で隣り合う導電部対に含まれる前記コンタクト部間で距離が最も近い二点間の距離をa2とすると共に、前記隣り合う導電部対に含まれる前記電極部間で距離が最も近い二点間の距離をb2としたとき、下記式で定義される第一比率r1が75%以下であり且つ第二比率r2が75%以下であるホール素子。
    r1=(a1−b1)/a1
    r2=(a2−b2)/a2
  2. 前記第一比率r1は13%以上であり且つ前記第二比率r2は5%以上である請求項1に記載のホール素子。
  3. 前記第一比率r1は60%以下であり且つ前記第二比率r2は60%以下である請求項1または2に記載のホール素子。
  4. 基板と、
    当該基板上に形成された感磁部と、
    当該感磁部上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に、四角形の角部となる位置に配置され且つ前記絶縁膜を貫通して前記感磁部と電気的に接続された四つの導電部と、
    を備え、
    前記導電部はそれぞれ、
    前記絶縁膜上に前記導電部同士が互いに近づく方向に延長して形成された電極部と、
    前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続するコンタクト部と、
    を有し、前記四つの導電部を角部とする前記四角形状の領域が、上面視で前記感磁部の領域内に含まれているホール素子の製造方法であって、
    前記四つの導電部のうちの二つを含む導電部対において、当該導電部対に含まれる前記コンタクト部間の距離が最小となる点間の距離と前記導電部対に含まれる前記電極部間の距離が最小となる点間の距離との割合を導電部間比率として、前記ホール素子の特性変動が目標値以下となる前記導電部間比率の目標値を決定するステップと、
    前記感磁部の形状を決定するステップと、
    前記コンタクト部の配置位置及び形状を決定するステップと、
    前記導電部間比率の目標値を満足するように、前記コンタクト部の配置位置及び形状に基づき前記電極部の配置位置及び形状を決定するステップと、
    を備えるホール素子の製造方法。
  5. 前記導電部間比率は下記式で定義される第一比率r1と第二比率r2とを含み、
    前記第一比率r1が75%以下であり且つ前記第二比率r2が75%以下である請求項4に記載のホール素子の製造方法。
    r1=(a1−b1)/a1
    r2=(a2−b2)/a2
    a1は、前記四つの導電部のうちの対角線上に位置する導電部対に含まれる前記コンタクト部間の距離が最小となる点間の距離である。
    b1は、前記対角線上に位置する導電部対に含まれる前記電極部間の距離が最小となる点間の距離である。
    a2は、前記四つの導電部のうちの隣り合う導電部対に含まれる前記コンタクト部間の距離が最小となる点間の距離である。
    b2は、前記隣り合う導電部対に含まれる前記電極部間の距離が最小となる点間の距離である。
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