JP2018159532A - 圧縮機システム及び冷凍機 - Google Patents

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耕治 前田
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耕治 前田
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Abstract

【課題】音響共鳴を低減させることが可能な圧縮機システムを提供する。【解決手段】圧縮機システムは、流体を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された流体が流れる圧縮機配管と、圧縮機配管の内部と連通する内部空間を有する音響デバイスであって、圧縮機配管の外部に設けられるとともに、内部空間において、圧縮機配管の内部に向かって開放された複数の分割空間を形成する空間形成部材、及び空間形成部材に支持されるとともに、分割空間を閉塞する膜部材、を含む音響デバイスと、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、圧縮機を備える圧縮機システムに関し、詳しくは、圧縮機で発生したNZ音を低減するための技術に関する。
圧縮機が作動すると、ブレードの動きやディフューザの羽枚数などにより周期的な流動変動を生じさせ、NZ音と呼ばれる騒音を発生させる場合がある。
特許文献1には、ガスタービンからの排気を、ハニカム状に形成された吸音材に通過させることで、ガスタービンからの排気による騒音を低減させることについて開示されている。
特開2002−97969号公報
圧縮機から発生したNZ音は、特徴的、且つ単一の周波数特性となる性質を有している。このため、圧縮機から発生したNZ音は、例えば、圧縮機と凝縮器とを接続している配管の音響固有値と音響共鳴し、音がさらに増幅されてしまう場合がある。
しかしながら、特許文献1には、このような音響共鳴を低減させることについては何ら開示されていない。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、上述の問題に鑑みなされたものであり、音響共鳴を低減させることが可能な圧縮機システム及び冷凍機を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮機システムは、流体を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された前記流体が流れる圧縮機配管と、前記圧縮機配管の内部と連通する内部空間を有する音響デバイスであって、前記圧縮機配管の外部に設けられるとともに、前記内部空間において前記圧縮機配管の内部に向かって開放された複数の分割空間を形成する空間形成部材、及び前記空間形成部材に支持されるとともに、前記分割空間を閉塞する膜部材、を含む音響デバイスと、を備える。
上記(1)の構成によれば、音響デバイスは、圧縮機配管の内部と連通する内部空間を有している。そして、この内部空間には、圧縮機配管の内部に向かって開放された複数の分割空間を形成する空間形成部材、及び、この空間形成部材に支持されるとともに、分割空間を閉塞する膜部材が含まれている。このため、圧縮機で発生した騒音(NZ音)が、膜部材や空間形成部材に衝突することで、NZ音の騒音エネルギを、膜部材や空間形成部材の振動エネルギ(構造振動エネルギ)に変換することができる。よって、圧縮機から発生するNZ音と圧縮機配管の音響固有値との音響共鳴を低減することができる。
また、上記(1)の構成によれば、空間形成部材は圧縮機配管の外部に設けられており、音響デバイスは圧縮機配管の内部には突出していない。このため、圧縮機配管に音響デバイスを取り付けても、圧縮機配管内における流体の流れの妨げとならず、渦の発生による圧損や騒音の発生を防止することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の一構成において、前記空間形成部材は、前記分割空間の断面が多角形状を有するように、前記分割空間を形成する。
本発明者らの知見によれば、音響デバイスを圧縮機配管の音響固有値にチューニングすることで、NZ音と圧縮機配管の音響固有値(固有振動数)との音響共鳴を効果的に低減できることが判明している。上記(2)の構成によれば、分割空間を例えば正四角形や正六角形などの規則性を有する多角形の断面形状を有するように形成することで、音響デバイスの音響固有値(固有振動数)を圧縮機配管の音響固有値(固有振動数)にチューニングすることが容易となる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の一構成において、前記空間形成部材は、底板と、前記底板から立設するとともに前記複数の分割空間の各々を囲うセル壁と、を含み、前記膜部材は、前記セル壁に支持されるとともに、前記膜部材を挟んだ前記分割空間の反対側には、前記膜部材、前記底板、及び前記セル壁により密閉された背面空間が形成される。
上記(3)の構成によれば、底板とセル壁とからなる空間形成部材と、セル壁によって支持される膜部材との簡単な構成によって、音響デバイスを構成することができる。
また、上記(3)の構成によれば、膜部材が損傷してしまっても、膜部材から流出した流体は背面空間に留まるため、流体が音響デバイスの外部に漏れ出ることを防止できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)の何れかに記載の一構成において、前記圧縮機配管には、前記圧縮機配管の周方向に沿って延在するとともに、前記圧縮機配管の内部と前記内部空間とを連通する開口が形成され、前記開口には、前記圧縮機配管の内周面に沿った形状を有する多孔板が設けられる。
上記(4)の構成によれば、圧縮機配管の開口に多孔板を設けることで、圧縮機配管の内周面を、圧縮機配管の開口に多孔板を設けない場合と比較して、面一にすることができる。このため、渦の発生による圧損や騒音の発生をさらに防止することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)の何れかに記載の一構成において、圧縮機配管には、前記圧縮機配管の内部と前記内部空間とを連通する複数の貫通孔が形成される。
上記(5)の構成によれば、圧縮機配管自体に複数の貫通孔が形成さるため、上記(4)に記載したような多孔板を設けずに、渦の発生による圧損や騒音の発生を防止することができる。
(6)本発明の少なくとも一実施形態に係る冷凍機は、上記(1)から(5)の何れかに1つに記載の圧縮機システムと、前記圧縮機配管に接続され、前記圧縮機で圧縮された前記流体を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器から流出する前記流体を減圧する膨張器と、前記膨張器で減圧された前記流体を蒸発させる蒸発器と、を備える。
上記(6)の構成によれば、冷凍機は、圧縮機、凝縮器、膨張器、及び蒸発器からなるいわゆる冷凍サイクルを備える冷凍機であって、上記(1)〜(5)の何れか1つに記載の圧縮機システムを備える。したがって、このような構成によれば、冷凍機から発生する騒音を低減することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)に記載の一構成において、前記音響デバイスは、前記圧縮機配管における前記圧縮機と前記凝縮器との中間位置に配置される。
上記(7)の構成によれば、圧縮機配管における圧縮機と凝縮器との中間位置は、圧縮機から発生したNZ音の腹の位置に相当する。このため、このような中間位置に音響デバイスを配置することで、効果的に音響共鳴を低減させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、音響共鳴を低減させることが可能な圧縮機システム及び冷凍機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る冷凍機の全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る音響デバイスを説明するための概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る音響デバイスを説明するための概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る音響デバイスを説明するための概略断面図である。 周波数と音圧レベルとの関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る空間形成部材を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態に係る音響デバイスの配置図である。 本発明の一実施形態に係る音響デバイスの配置図である。 本発明の一実施形態に係る圧縮機システムの概略構成図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍機の全体構成図である。
本発明の一実施形態に係る冷凍機100は、図1に示すように、圧縮機2、圧縮機配管4a(4)、及び音響デバイス6を有する圧縮機システム1と、凝縮器102と、膨張器である第1膨張弁104と、蒸発器106と、を備える。このような冷凍機100は、圧縮機2、凝縮器102、第1膨張弁104、及び蒸発器106からなるいわゆる冷凍サイクルを備える冷却装置である。
図1に示した実施形態では、冷凍機100は、第1膨張弁104からの冷媒Wを気液二相に分離するエコノマイザ110と、エコノマイザ110からの気相W1を圧縮機2内へ流入可能とする流入路112と、エコノマイザ110からの液相を再度減圧する第2膨張弁108と、を備えている。また、凝縮器102の気相部と蒸発器106の気相部との間には、ホットガスバイパス管114が設けられている。ホットガスバイパス管114には、ホットガスバイパス管114内を流れる高温冷媒ガスの流量を制御するためのホットガスバイパス弁116が設けられている。
また、冷凍機100は、図1に示すように、圧縮機2、凝縮器102、膨張器である第1膨張弁104、及び蒸発器106を順次接続する配管4を備える。つまり、冷凍機100には、圧縮機2、凝縮器102、第1膨張弁104、蒸発器106及び配管4からなる冷凍サイクルが形成されている。具体的には、冷凍機100は、上述した圧縮機2と凝縮器102とを接続する圧縮機配管4a(4)と、凝縮器102とエコノマイザ110とを接続する配管4b(4)と、エコノマイザ110と蒸発器106とを接続する配管4c(4)と、蒸発器106と圧縮機2とを接続する配管4d(4)とを有している。
冷媒Wには、例えば、代替フロンのR134a(ハイドロフルオロカーボン)等が用いられる。
圧縮機2は、流体を圧縮する装置である。このような圧縮機2は、例えば、遠心式の2段圧縮機であり、電源からの入力周波数を変更するインバータにより回転数制御された不図示の電動モータによって駆動されている。図1に示した実施形態では、圧縮機2は蒸発器106で熱交換された冷媒Wを圧縮するように構成されている。
圧縮機配管4aは、圧縮機2で圧縮された流体が流れる配管である。図1に示した実施形態では、圧縮機配管4aは圧縮機2と凝縮器102とを接続している。そして、圧縮機配管4aの内部には、圧縮機2で圧縮された冷媒Wが凝縮器102に向かって流れている。また、この圧縮機配管4aには、圧縮機2で発生するNZ音と呼ばれる騒音を低減する音響デバイス6が設けられている。
凝縮器102は、圧縮機配管4aに接続され、圧縮機2で圧縮された流体を凝縮する装置である。このような凝縮器102は、圧縮機2で圧縮された冷媒Wを冷却水などによって熱交換することで冷却し、冷媒Wを液体の状態とする。凝縮器102は、例えば、シェルアンドチューブ式の熱交換器である。
膨張器である第1膨張弁104は、凝縮器102から流出する流体を減圧する。このような第1膨張弁104は、凝縮器102からの液体の冷媒Wを断熱膨張して減圧し、液体の一部を蒸発させることによって、冷媒Wを気液二相の状態とする。
エコノマイザ110は、第1膨張弁104において気液二相の状態とされた冷媒Wを気相W1と液相とに分離する装置である。
流入路112は、エコノマイザ110によって気液二相の冷媒Wから分離された気相W1を、圧縮機2に流入させる装置である。
第2膨張弁108は、第1膨張弁104と同様に、エコノマイザ110で気相W1が分離されて、液相のみとなった冷媒Wを断熱膨張して減圧するものである。なお、本実施形態の冷凍機100では、膨張弁を用いて冷媒Wを減圧する構成としているがこれに限ることはなく、他の手段を用いて冷媒Wを減圧してもよい。
蒸発器106は、膨張器である第1膨張弁104で減圧された流体を蒸発させる。このような第1膨張弁104は、第2膨張弁108からの冷媒Wを水などとの間で熱交換して蒸発させ、飽和蒸気の状態とするものである。
図2A〜図2Cは、本発明の一実施形態に係る音響デバイスを説明するための概略構成図である。図3は、周波数と音圧レベルとの関係を示す図である。図4は、本発明の一実施形態に係る空間形成部材を説明するための斜視図である。図5Aは、本発明の一実施形態に係る音響デバイスの配置図である。図5Bは、本発明の一実施形態に係る音響デバイスの配置図である。図6は、本発明の一実施形態に係る圧縮機システムの概略構成図である。
音響デバイス6は、図2A〜図2Cに示すように、圧縮機配管4aの内部と連通する内部空間7を有する。この内部空間7は、音響デバイス6の内部に形成されている空間である。図2A及び図2Bに示した実施形態では、内部空間7は、後述する開口5を介して、圧縮機配管4aの内部と連通している。図2Cに示した実施形態では、内部空間7は、後述する複数の貫通孔14を介して、圧縮機配管4aの内部と連通している。
また、音響デバイス6は、図2A〜図2Cに示すように、空間形成部材10と膜部材12とを備える。
空間形成部材10は、圧縮機配管4aの外周面9aに圧縮機配管4aの周方向に沿って設けられる部材である。この空間形成部材10には、図2A〜図2Cに示すように、内部空間7において、圧縮機配管4aの内部に向かって開放された複数の分割空間8が形成されている。この分割空間8は、後述する膜部材12と後述するセル壁13とによって内部空間7が区画されることで形成される空間である。
尚、空間形成部材10は、圧縮機配管4aと同じ材料から形成されてもよいし、圧縮機配管4aとは異なる材料から形成されてもよい。例えば空間形成部材10がSUSから形成されることで、高温の冷媒Wが流れる圧縮機配管4aの外周面9aに対してこの空間形成部材10を設けることができる。
膜部材12は、図2A〜図2Cに示すように、空間形成部材10に支持されるとともに、分割空間8を閉塞する部材である。膜部材12は、その主面12aが圧縮機配管4aの内部に向かって配向されている。図示した実施形態では、膜部材12は、その主面12aが圧縮機配管4aの内部を流れる冷媒Wの流れ方向に対して平行になるように配置されている。
本発明者らの知見によれば、本開示における音響デバイス6が圧縮機配管4aに設けられずに圧縮機2からNZ音が発生した場合、図3の点線(音響デバイス6なし)で示されるように、圧縮機2から発生したNZ音と圧縮機配管4aの音響固有値とが共鳴周波数で共鳴して、音圧レベルが非常に大きくなってしまうことが判明している。
このような本発明の一実施形態に係る圧縮機システム1によれば、上述したように、音響デバイス6は、圧縮機配管4aの内部と連通する内部空間7を有している。そして、この内部空間7には、圧縮機配管4aの内部に向かって開放された複数の分割空間8を形成する空間形成部材10、及び、この空間形成部材10に支持されるとともに、分割空間8を閉塞する膜部材12が含まれている。このため、圧縮機2で発生した騒音(NZ音)が、膜部材12や空間形成部材10に衝突することで、NZ音の騒音エネルギを、膜部材12や空間形成部材10の振動エネルギ(構造振動エネルギ)に変換することができる。よって、圧縮機2から発生するNZ音と圧縮機配管4aの音響固有値との音響共鳴を低減することができる。よって、図3の実線(音響デバイス6あり)で示されるように、音響デバイス6を設けることで、音響デバイス6が設けられていない場合と比較して、音圧レベルを下げることができる。
幾つかの実施形態では、図4Aに示すように、空間形成部材10は、分割空間8の断面が多角形状を有するように、分割空間8を形成する。図4に示した実施形態では、空間形成部材10は、後述するセル壁13を含んでおり、このセル壁13によって複数の分割空間8の各々を囲うことで、複数の分割空間8の各々の断面が正六角形状(ハニカム形状)を有している。
尚、複数の分割空間8の各々の断面は、正六角形状以外の多角形状を有していてもよく、例えば、正四角形状を有していてもよい。
本発明者らの知見によれば、音響デバイス6の音響固有値(固有振動数)を圧縮機配管4aの音響固有値(固有振動数)にチューニングすることで、NZ音と圧縮機配管4aの音響固有値(固有振動数)との音響共鳴を効果的に低減できることが判明している。
幾つかの実施形態では、複数の分割空間8の各々を囲うセル壁13の数を調整することで、音響デバイス6の音響固有値をチューニングする。幾つかの実施形態では、セル壁13によって形成される分割空間8の断面形状(例えば、正六角形の一辺の長さw)を調整することで、音響デバイス6の音響固有値をチューニングする。幾つかの実施形態では、セル壁13の全長dを調整することで、音響デバイス6の音響固有値をチューニングする。また、幾つかの実施形態では、セル壁13の板厚tを調整することで、音響デバイス6をチューニングする。
このような構成によれば、分割空間8を例えば正四角形や正六角形などの規則性を有する多角形の断面形状を有するように形成することで、音響デバイス6を圧縮機配管4aの音響固有値にチューニングすることが容易となる。
幾つかの実施形態では、図2A及び図2Cに示すように、空間形成部材10は、底板15とセル壁13とを含む。
セル壁13は、図2A及び図2Cに示すように、底板15から立設するとともに複数の分割空間8の各々を囲っている。このようなセル壁13Aは、図4に示すように、複数の板状部材22が多角形状に接続されることで形成されている。図4に示した実施形態では、6枚の板状部材22によって、分割空間8の断面が正六角形状を有するようにセル壁13が複数形成されている。
膜部材12は、図2A及び図2Cに示すように、セル壁13に支持される。そして、この膜部材12は、図2A及び図2Cに示すように、膜部材12を挟んだ分割空間8の反対側には、膜部材12、底板15、及びセル壁13により密閉された背面空間21が形成される。
このような構成によれば、底板15とセル壁13とからなる空間形成部材10と、セル壁13によって支持される膜部材12との簡単な構成によって、音響デバイス6を構成することができる。
また、このような構成によれば、膜部材12が損傷してしまっても、膜部材12から流出した冷媒Wは背面空間21に留まるため、冷媒Wが音響デバイス6の外部に漏れ出ることを防止できる。
また、幾つかの実施形態では、図2Bに示すように、空間形成部材10は、複数の板状部材22が多角形状に接続されてなるセル壁13Aからなる。セル壁13Aの圧縮機配管4aに対して反対側に位置する端面には、膜部材12が支持されている。そして、膜部材12によって、セル壁13Aによって囲われている分割空間8が閉塞されている。
このような構成によれば、1枚の膜部材12をセル壁13Aの端面に取り付けるだけの簡単な構造によって、音響デバイス6を構成することができる。
幾つかの実施形態では、図2A及び図2Bに示すように、圧縮機配管4aには、圧縮機配管4aの内部と内部空間7とを連通する開口5が形成される。この開口5は、圧縮機配管4aの周方向に沿って延在する。また、この開口5には、図2A及び図2Bに示すように、圧縮機配管4aの内周面9bに沿った形状を有する多孔板24が設けられる。
圧縮機配管4aの開口5は、圧縮機配管4aの周方向の全周にわたって形成されてもよいし、圧縮機配管4aの周方向の一部に形成されてもよい。このような圧縮機配管4aの開口5は、冷媒Wが圧縮機配管4aの外部に漏れないように音響デバイス6によって閉塞される。このため、図5Aに示すように、音響デバイス6は、圧縮機配管4aの周方向の全周にわたって設けられてもよい。または、図5Bに示すように、音響デバイス6は、圧縮機配管4aの周方向に沿って、互いに間隔をあけて設けられてもよい。
多孔板24は、開口5付近における冷媒Wの流れの乱れを抑制するとともに、冷媒Wの流れによって発生する騒音(流力騒音)を防止するためのものである。このような多孔板24は、多孔板24の面のうち圧縮機配管4aの内部側の面24aが、圧縮機配管4aの周方向に亘って、圧縮機配管4aの内周面9bに沿うように構成されている。また、このような多孔板24は、圧縮機配管4aの開口5全体を閉塞するように構成されている。また、このような多孔板24には、複数の孔25が形成されている。この孔25の断面形状は、特定の形状に限定されず、例えば、円形状、矩形状、又はスリット状であってもよい。
このような構成によれば、圧縮機配管4aの開口5に多孔板24を設けることで、圧縮機配管4aの内周面9bを、圧縮機配管4aの開口5に多孔板24を設けない場合と比較して、面一にすることができる。このため、渦の発生による圧損や騒音の発生をさらに防止することができる。
幾つかの実施形態では、図2Cに示すように、圧縮機配管4aには、圧縮機配管4aの内部と内部空間7とを連通する複数の貫通孔14が形成される。図2Cに示した実施形態では、複数の貫通孔14の各々は、冷媒Wが流れる方向に沿って、互いに間隔をあけて圧縮機配管4aに形成されている。尚、貫通孔14の断面形状は、特定の形状に限定されず、例えば、円形状、矩形状、又はスリット状であってもよい。尚、複数の貫通孔14は、冷媒Wが流れる方向だけなく、圧縮機配管4aの周方向に沿って、形成されてもよい。
このような構成によれば、圧縮機配管4a自体に複数の貫通孔14が形成さるため、上述したような多孔板24を設けずに、渦の発生による圧損や騒音の発生を防止することができる。
幾つかの実施形態では、図6に示すように、音響デバイス6は、圧縮機配管4aにおける圧縮機2と凝縮器102との中間位置Pに配置される。図6に示した実施形態では、音響デバイス6は、圧縮機2と凝縮器102とを接続する圧縮機配管4aの軸線Oの全長をLとしたときに、圧縮機2からの軸線Oの長さがL/2となる中間位置Pを含むように配置されている。
このような構成によれば、圧縮機配管4aにおける圧縮機2と凝縮器102との中間位置は、圧縮機2から発生したNZ音の腹の位置に相当する。このため、このような中間位置に音響デバイス6を配置することで、効果的に音響共鳴を低減させることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、本発明の一実施形態にかかる圧縮機システムを冷凍機に適用した場合を例に説明したが、本発明の圧縮機システムはこれに限定されない。本発明の一実施形態にかかる圧縮機システムは、上述した冷凍機以外にも、車両や船舶に搭載されるターボチャージャや電動コンプレッサを備えるエンジンに搭載される圧縮機システムにも適用可能である。
1 圧縮機システム
2 圧縮機
4 配管
4a 圧縮機配管
5 開口
6 音響デバイス
7 内部空間
8 分割空間
9a 外周面
9b 内周面
10 空間形成部材
12 膜部材
13 セル壁
14 貫通孔
15 底板
21 背面空間
22 板状部材
24 多孔板
25 孔
100 冷凍機システム
102 凝縮器
104 第1膨張弁
106 蒸発器
108 第2膨張弁
110 エコノマイザ
112 流入路
114 ホットガスバイパス管
116 ホットガスバイパス弁
W 冷媒

Claims (7)

  1. 流体を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された前記流体が流れる圧縮機配管と、
    前記圧縮機配管の内部と連通する内部空間を有する音響デバイスであって、
    前記圧縮機配管の外部に設けられるとともに、前記内部空間において前記圧縮機配管の内部に向かって開放された複数の分割空間を形成する空間形成部材、及び
    前記空間形成部材に支持されるとともに、前記分割空間を閉塞する膜部材、を含む音響デバイスと、
    を備える圧縮機システム。
  2. 前記空間形成部材は、前記分割空間の断面が多角形状を有するように、前記分割空間を形成する請求項1に記載の圧縮機システム。
  3. 前記空間形成部材は、底板と、前記底板から立設するとともに前記複数の分割空間の各々を囲うセル壁と、を含み、
    前記膜部材は、前記セル壁に支持されるとともに、
    前記膜部材を挟んだ前記分割空間の反対側には、前記膜部材、前記底板、及び前記セル壁により密閉された背面空間が形成される請求項1又は2に記載の圧縮機システム。
  4. 前記圧縮機配管には、前記圧縮機配管の周方向に沿って延在するとともに、前記圧縮機配管の内部と前記内部空間とを連通する開口が形成され、
    前記開口には、前記圧縮機配管の内周面に沿った形状を有する多孔板が設けられる請求項1乃至3の何れか1項に記載の圧縮機システム。
  5. 前記圧縮機配管には、前記圧縮機配管の内部と前記内部空間とを連通する複数の貫通孔が形成される請求項1乃至3の何れか1項に記載の圧縮機システム。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の圧縮機システムと、
    前記圧縮機配管に接続され、前記圧縮機で圧縮された前記流体を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器から流出する前記流体を減圧する膨張器と、
    前記膨張器で減圧された前記流体を蒸発させる蒸発器と、を備える冷凍機。
  7. 前記音響デバイスは、前記圧縮機配管における前記圧縮機と前記凝縮器との中間位置に配置される請求項6に記載の冷凍機。
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