JP2018159463A - パイプ連結機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温から高温に亘る幅広い温度域での耐熱性を有すると共に、シール性及び剛性に優れた軽量のパイプ連結機構を提供する。【解決手段】第1パイプ2に固定される第1継手4と、第2パイプ3に固定される第2継手5との間に、ガスケット6が配置される。ガスケットは、第1中継部4c(第1継手)及び第2中継部5c(第2継手)の双方に向かって膨らんだ膨出部6eと、挿入部の径方向外側に向かって延びる平面状の第3接触部6pと、を備える。パイプを相互に連結させた状態で、第3接触部は、第1接触部と第2接触部とに挟持され、膨出部は、第1中継部及び第2中継部の双方に隙間無く接触する。【選択図】図5

Description

本発明は、パイプを相互に連結するパイプ連結機構に関する。
例えば、自動車の技術分野では、吸気系、排気系、噴射・燃焼系、潤滑系、冷却系など各種の配管構造が適用されている。ここで、排気系に係る配管構造を例にとると、複数のパイプをパイプ連結機構によって相互に連結させることで、一連の排気パイプが構成されている。かくして、自動車のエンジンで燃やされた排気ガスは、排気パイプを通って車外に排出される。近年、パイプ連結機構の軽量化やコストダウンのために、継手の板厚を薄くしている。
特開2007−239537号公報
板厚の薄い継手を使用する場合、継手をプレス加工によって形成すると、パイプと継手の境目にR(曲面部)が発生する。かかる板厚の薄い継手に、従来の板状のガスケットをシール材として使用すると、耐ガスリーク性が低下する。この場合、Oリングをシール材として使用することが考えられる。しかし、Oリングは、材料(材質)に応じた耐熱温度の制約を受ける。このため、使用できない環境(例えば、高温環境)が想定される。
本発明の目的は、低温から高温に亘る幅広い温度域での耐熱性を有すると共に、シール性及び剛性に優れた軽量のパイプ連結機構を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明のパイプ連結機構において、第1パイプに固定される第1継手と、第2パイプに固定される第2継手との間に、ガスケットが配置される。ガスケットは、第1中継部(第1継手)及び第2中継部(第2継手)の双方に向かって膨らんだ膨出部と、挿入部の径方向外側に向かって延びる平面状の第3接触部と、を備える。パイプを相互に連結させた状態で、第3接触部は、第1接触部と第2接触部とに挟持され、膨出部は、第1中継部及び第2中継部の双方に隙間無く接触する。
本発明によれば、低温から高温に亘る幅広い温度域での耐熱性を有すると共に、シール性及び剛性に優れた軽量のパイプ連結機構を実現することができる。
本発明の一実施形態に係るパイプ連結機構が自動車の排気パイプに適用された仕様の一例を示す斜視図。 図1のパイプ連結機構の分解斜視図。 パイプ連結機構に設けられたガスケットの斜視図。 図3のガスケットの分解斜視図。 パイプ連結機構の主要な構成を一部拡大した断面図。 管継手とガスケットとの接触状態を一部拡大した断面図。
「一実施形態の構成」
図1〜図2に示すように、本実施形態に係るパイプ連結機構1は、2つのパイプ2,3を相互に連結可能に構成されている。パイプ連結機構1は、例えば、自動車の技術分野において、吸気系、排気系、噴射・燃焼系、潤滑系、冷却系など各種の配管構造に適用することができる。図面には一例として、排気系に係る配管構造が示されている。かかる配管構造において、2つのパイプ2,3をパイプ連結機構1によって相互に連結させる。これにより、一連の排気パイプが構成される。この結果、エンジンで燃やされた排気ガスは、排気パイプを通って車外に排出可能となる。
図1〜図4に示すように、パイプ連結機構1は、継手構造(第1継手4、第2継手5)と、ガスケット6と、を有している。第1継手4、第2継手5、ガスケット6は、共に、例えば、ステンレス鋼などの熱耐性の高い金属板で一体成形されている。第1継手4及び第2継手5は、共に、例えば、プレス加工によって、全体の厚みが略一定の薄板状(金属薄板)に構成されている。
更に、第1継手4と第2継手5とは、相互に連結可能に構成されている。2つのパイプ2,3を相互に連結する際に、ガスケット6は、第1継手4と第2継手5との間に挟まれた状態に位置付けられる。このとき、ガスケット6は、後述する第1接触部4bと第2接触部5bとに相互に接触した状態となる。
「第1継手4」
第1継手4は、一方のパイプ2(以下、第1パイプ2と言う)に固定可能に構成されている。第1継手4は、第1パイプ2の連結部位(端面)2pに近接させて位置決めされている。第1継手4は、第1パイプ2の外周面2sから放射状かつ薄板状に広がったフランジ形状を有している。第1継手4は、第1固定部4aと、第1接触部4bと、第1中継部4cと、第1リブ4dと、を備えている。
第1固定部4aは、第1パイプ2に接合可能に構成されている。第1固定部4aは、第1パイプ2を挿入可能な中空孔形状を有している。第1固定部4aは、第1パイプ2の外径輪郭に沿った孔形状を有している。第1固定部4aの内径は、第1パイプ2の外径と同一、或いは、若干大きく設定されている。かかる構成において、例えば、第1パイプ2を第1固定部4aに挿入する。続いて、第1固定部4aを第1パイプ2の外周面2sに溶接する。かくして、第1固定部4a(第1継手4)を、第1パイプ2(外周面2s)に接合させることができる。
第1接触部4bは、相手方に対して連結(接触)可能に構成されている。相手方としては、後述する第2継手5の第2接触部5bが該当する。第1接触部4bは、第1固定部4aよりも第1パイプ2の端部側に位置している。第1接触部4bは、第1パイプ2の径方向外側に向かって平面状に延びている。第1接触部4bは、第1固定部4aの外側を囲むように連続して構成されている。
第1中継部4cは、第1固定部4aから第1接触部4bに亘って構成されている。第1中継部4cは、第1パイプ2を囲むように連続して構成されている。第1中継部4cは、丸みを帯びた形状を有している。換言すると、第1中継部4cは、第1固定部4aから第1接触部4bに向かうに従って、第1パイプ2の外周部(即ち、外周面2s)との径方向の距離が次第に大きくなるように変位している。第1中継部4cには、円錐形状の第1テーパ部(面)4tが設けられている。第1テーパ部(面)4tは、第1パイプ2を囲むように連続して構成されている。第1テーパ部(面)4tは、後述するガスケット6の膨出部6eに対向させて構成されている。
第1リブ4dは、第1継手4全体の剛性を高めるための要素である。第1リブ4dは、第1パイプ2を囲むように連続して構成されている。第1リブ4dは、第1固定部4aの外側に設けられている。第1リブ4dは、第1接触部4bの外縁に沿って連続して構成されている。第1リブ4dと、第1固定部4aとは、互いに平行に対向させて配置されている。
「第2継手5」
第2継手5は、他方のパイプ3(以下、第2パイプ3と言う)に固定可能に構成されている。第2継手5は、第2パイプ3の連結部位(端面)3pに近接させて位置決めされている。第2継手5は、第2パイプ3の外周面3sから放射状かつ薄板状に広がったフランジ形状を有している。第2継手5は、第2固定部5aと、第2接触部5bと、第2中継部5cと、第2リブ5dと、を備えている。
第2固定部5aは、第2パイプ3に接合可能に構成されている。第2固定部5aは、第2パイプ3を挿入可能な中空孔形状を有している。第2固定部5aは、第2パイプ3の外径輪郭に沿った孔形状を有している。第2固定部5aの内径は、第2パイプ3の外径と同一、或いは、若干大きく設定されている。かかる構成において、例えば、第2パイプ3を第2固定部5aに挿入する。続いて、第2固定部5aを第2パイプ3の外周面3sに溶接する。かくして、第1固定部5a(第2継手5)を、第1パイプ3(外周面3s)に接合させることができる。
第2接触部5bは、相手方に対して連結(接触)可能に構成されている。相手方としては、上記した第1継手4の第1接触部4bが該当する。第2接触部5bは、第2固定部5aよりも第2パイプ3の端部側に位置している。第2接触部5bは、第2パイプ3の径方向外側に向かって平面状に延びている。第2接触部5bは、第2固定部5aの外側を囲むように連続して構成されている。
第2中継部5cは、第2固定部5aから第2接触部5bに亘って構成されている。第2中継部5cは、第2パイプ3を囲むように連続して構成されている。第2中継部5cは、丸みを帯びた形状を有している。換言すると、第2中継部5cは、第2固定部5aから第2接触部5bに向かうに従って、第2パイプ3の外周部(即ち、外周面3s)との径方向の距離が次第に大きくなるように変位している。第2中継部5cには、円錐形状の第2テーパ部(面)5tが設けられている。第2テーパ部(面)5tは、第2パイプ3を囲むように連続して構成されている。第2テーパ部(面)5tは、後述するガスケット6の膨出部6eに対向させて構成されている。
第2リブ5dは、第2継手5全体の剛性を高めるための要素である。第2リブ5dは、第2パイプ3を囲むように連続して構成されている。第2リブ5dは、第2固定部5aの外側に設けられている。第2リブ5dは、第2接触部5bの外縁に沿って連続して構成されている。第2リブ5dと、第2固定部5aとは、互いに平行に対向させて配置されている。
「ガスケット6」
ガスケット6は、第1継手4と第2継手5との間に配置されている。ガスケット6は、金属板状を有する2枚のガスケット構造体6a,6bを備えている。2枚のガスケット構造体6a,6bは、薄板状を有し、且つ、互いに同一の形状(輪郭)に加工されている。ガスケット6は、2枚のガスケット構造体6a,6bを互いにスポット溶接させて一体化されている。ガスケット6は、挿入部6gと、膨出部6eと、第3接触部6pと、確認部6mと、を備えている(図3参照)。
挿入部6gは、いずれかのパイプ(第1パイプ2、第2パイプ3)が挿入可能な中空孔形状を有して構成されている。挿入部6gは、当該パイプ2,3の外径輪郭に沿った孔形状を有している。挿入部6gの内径は、当該パイプ2,3の外径と同一、或いは、若干大きく設定されている。換言すると、挿入部6gの内径は、当該挿入部6gにパイプ2,3が挿入可能な大きさに設定されている。別の捉え方をすると、挿入部6gの内径の大きさは、膨出部6eが第1中継部4c及び第2中継部5cに挟まれて潰れることで、挿入部6gがパイプ2,3に向けて押圧された際に、挿入部6gがパイプ2,3に接触して、その反力が発生するような大きさであればよい。この場合、挿入部6gの内径を、パイプ2,3の外径と同程度の大きさとしてもよい。これにより、後述するガスケット6の位置決めを挿入部6g自身で行うことができる。なお、図面では一例として、挿入部6gには、第2パイプ3が挿入されている(図1参照)。
膨出部6eは、挿入部6gを囲むように連続して構成されている。2枚のガスケット構造体6a,6bにおいて、膨出部6eと成り得る部位6e−1,6e−2は、互いに反対方向に膨らませて構成されている(図4参照)。これら2枚のガスケット構造体6a,6bを互いにスポット溶接することで、両側に膨らんだ1つの膨出部6eが実現される。かくして、膨出部6eは、第1中継部4c及び第2中継部5cの双方に向かって膨らませて構成されている。かかる構成において、膨出部6eのうち、最も突出している箇所からガスケット6の外周側の大きさ(幅、膨出量)は、膨出部6eと対応する位置における第1中継部4cと第2中継部5cとの間の距離よりも大きく設定されている。つまり、当該外周側の大きさ(幅、膨出量)は、ガスケット6を第1継手4と第2継手5との間に配置し、第1継手4と第2継手5とを連結したときに、第1中継部4cと第2中継部5cによって膨出部6eが潰される大きさに設定される。このとき、膨出部6eのうち、最も突出している箇所は、第1中継部4cと第2中継部5cに接触していなくともよい。
第1中継部4cと第2中継部5cによって膨出部6eが潰されることで、当該膨出部6eが第1継手4と第2継手5とに隙間無く接触する。かくして、当該膨出部6eは、従来のOリングタイプのシール材と同様の働きをする。このとき、膨出部6eのうち、最も突出している箇所は、膨出部6eが潰されたときのガスケット6の変形の基点となる。
第3接触部6pは、膨出部6eを囲むように連続して構成されている。第3接触部6pは、膨出部6eの外縁から放射状に広がって構成されている。第3接触部6pは、挿入部6gの径方向外側に向かって延びる平面状を有している。更に、2つのパイプ(第1パイプ2、第2パイプ3)を相互に連結する際に、第3接触部6p(ガスケット6)は、第1接触部4b及び第2接触部5bの双方に接触可能に構成されている。このとき、第3接触部6pが、第1接触部4bと第2接触部5bとに挟持されることで、従来の板ガスケットと同様の働きをする(図5参照)。
第3接触部6pには、第1継手4と第2継手5とを連結させるボルト8が挿通される連結孔10が形成されている。連結孔10の内径は、ガスケット6を第1継手4と第2継手5との間に配置してボルト8を締めた際に、ボルト8に接触しない大きさに設定されている。
確認部6mは、第3接触部6pを囲むように構成されている。確認部6mは、第3接触部6pの外縁に沿って連続して構成されている。確認部6mは、第3接触部6pの外縁から放射状に広がって構成されている。かかる構成によれば、パイプ連結機構1によって、2つのパイプ(第1パイプ2、第2パイプ3)を相互に連結させた状態において、確認部6mは、第1接触部4b(第1継手4)と第2接触部5b(第2継手5)との間から視認可能に位置付けられる。換言すると、2つのパイプ2,3を相互に連結させた状態で、確認部6mは、第1接触部4b及び第2接触部5bよりもガスケット6の径方向外側に位置する。パイプ連結機構1から外方に出っ張った状態に維持される。かくして、パイプ連結後に、確認部6mは、外部から視認可能となる。確認部6mは、外部から簡単に視認可能であれば良く、図5のように第1リブ4d、第2リブ5dよりも径方向内側に位置してもよい。
更に、ガスケット6は、2つのパイプ2,3の連結状態を一定に維持するための補強材としての機能を有している。具体的に説明すると、パイプ連結機構1によって、2つのパイプ2,3を相互に連結させた状態において、膨出部6eは、第1中継部4cと第2中継部5cとによって潰される。このとき、挿入部6gが、当該挿入部6gに挿入させたパイプ(図面では、第2パイプ3)に向かって押圧されて接触する。
かかる状態において、ガスケット6の内側(挿入部6g)は、第2パイプ3の外周面3sに接触すると共に、ガスケット6の外側(第3接触部6p)は、第1接触部4b(第1継手4)と第2接触部5b(第2継手5)との間に挟み込まれる。かくして、ガスケット6は、継手構造(第1継手4、第2継手5)と、第2パイプ3との間で、これら双方を同時に支持する突っ張り要素として機能する。換言すると、ガスケット6は、2つのパイプ2,3の連結状態を一定に維持するための補強材としての機能を発揮する。
同時に、ガスケット6の中側(膨出部6e)は、挿入部6gに挿入させた第2パイプ3に向けて当該挿入部6gが押圧された際に発生した反力によって、上記した第1中継部4c(第1テーパ部(面)4t)及び第2中継部5c(第2テーパ部(面)5t)の双方に対して押圧される。このとき、膨出部6eのうち、最も突出している箇所が変形の基点となって、当該膨出部6eが、第1中継部4c及び第2中継部5cに向かって広がる。このため、当該膨出部6eと、第1中継部4c及び第2中継部5cとの当たり面が増加すると共に、当該膨出部6eと、第1中継部4c及び第2中継部5cとの接触面圧が向上する。かくして、ガスケット6は、パイプ2,3相互の連結部位2p,3pにおける耐ガスリーク性を向上させる。このように、第1中継部4c及び第2中継部5cに第1テーパ部(面)4t及び第2テーパ部(面)5tを設けることで、膨出部6eと第1テーパ部(面)4t及び第2テーパ部(面)5tとが均一の面圧で面接触し、これにより、耐ガスリーク性をさらに向上させることができる。
「一実施形態の組立プロセス」
図2、図5に示すように、第1継手4を、第1パイプ2の連結部位(端面)2pに接近させて位置決めする。第1固定部4aを第1パイプ2の外周面2sに溶接する。第2継手5を、第2パイプ3の連結部位(端面)3pに接近させて位置決めする。第2固定部5aを第2パイプ3の外周面3sに溶接する。ガスケット6の挿入部6gに、例えば、第2パイプ3を挿入することで、ガスケット6を位置決めする。当該ガスケット6を第1継手4と第2継手5との間に配置する。
次に、第1接触部4bと第3接触部6pと第2接触部5bとを、この順番で相互に接触させる。第1パイプ2の連結部位(端面)2pと,第2パイプ3の連結部位(端面)3pとを相互に接触させる。第1継手4と第2継手5との間にガスケット6を配置させた状態で、第1継手4、第2継手5、ガスケット6を相互に連結させる。
図面には一例として、ボルト8とナット9を用いた連結方法が示されている。即ち、第1接触部4bの外側からガスケット6及び第2接触部5bの各両側に貫通させた連結孔10に、ボルト8を挿通する。当該ボルト8の先端を、第2接触部5bの外側に配置させたナット9に螺合させる。続いて、ボルト8を締め上げて、2つのパイプ2,3を相互に連結させる(図1参照)。
図5〜図6に示すように、ボルト8の締め上げによって、第1中継部4c及び第2中継部5cの双方が、ガスケット6の膨出部6eに隙間無く接触する。このとき、膨出部6eが潰されることによって、挿入部6gが、当該挿入部6gに挿入させた第2パイプ3に向かって押圧されて接触する。
かくして、ガスケット6は、継手構造(第1継手4、第2継手5)と、第2パイプ3との間で、これら双方を同時に支持する突っ張り要素として機能する。
即ち、挿入部6gが第2パイプ3に押圧されると、挿入部6gは第2パイプ3からの反力を受ける。この反力によって、膨出部6eは、第1中継部4cと第2中継部5cに押圧される。これにより、ガスケット6の中側(膨出部6e)が、第1中継部4c(第1テーパ部(面)4t)及び第2中継部5c(第2テーパ部(面)5t)の双方に対して、均一の面圧で、面状にかつ隙間無く接触する。かくして、膨出部6eが、第1継手4と第2継手5との間をシールする。
「一実施形態の効果」
本実施形態によれば、ガスケット6は、第3接触部6pが従来の板ガスケットの役割を果たし、膨出部6eが従来のOリングシール材の役割を果たすように構成されている。これにより、ガスケット6は、接触部6pと膨出部6eの2箇所にて第1継手4と第2継手5との間をシールすることになる。この結果、高い耐ガスリーク性を得ることができる。
本実施形態によれば、第2パイプ3に挿入部6gを挿入することで、ガスケット6を位置決めする。これにより、上記した連結方法(ボルト8、ナット9)において、連結孔10の内径をボルト8の径より大きくし、ボルト8とガスケット6との間に隙間を確保することができる。この結果、ボルト8の熱劣化対策にも有効である。
本実施形態によれば、膨出部6eの大きさを、第1中継部4cと第2中継部5cとの間の距離より大きくしている。そうすると、2つのパイプ2,3を連結させた際に、膨出部6eが、第1中継部4cと第2中継部5cによって潰され、挿入部6gがパイプに押圧される。このとき、その反力によって、膨出部6eは、第1中継部4c(第1テーパ部(面)4t)及び第2中継部5c(第2テーパ部(面)5t)の双方に対して、大きな面圧で、面状にかつ隙間無く接触する。これにより、第1継手4と第2継手5の間のシール性を向上させることができる。
本実施形態によれば、互いに同一の形状の2枚のガスケット構造体6a,6bを組み合わせることで、ガスケット6を形成している。これにより、使用する金型が1つで済むので、製造コストを低下させることができる。更に、ガスケット6は、熱耐性の高い金属板のみによって形成されており、従来のOリングシール材のように内部に充填剤を入れる必要はない。かくして、熱耐性の高いガスケット6が実現される。
本実施形態によれば、2つのパイプ2,3を相互に連結させた際に、ガスケット6の確認部6mは、パイプ連結機構1から外方に出っ張った状態に維持される。これにより、パイプ連結後に、確認部6mを外部から視認することができる。この結果、ガスケット6の組み立て漏れ(組み立て忘れ)を、組立後に、容易に確認することができる。かくして、組立完成品の品質管理を簡単かつ確実に行うことができる。
本実施形態によれば、第1継手4及び第2継手5において、丸みを帯びた形状の第1中継部4cに円錐形状の第1テーパ部(面)4tを付加し、かつ、丸みを帯びた形状の第2中継部5cに円錐形状の第2テーパ部(面)5tを付加する。かかるテーパ部(面)4t,5tを設けることで、第1中継部4c及び第2中継部5cの断面係数を大きくすることができる。
具体的に説明すると、丸みを帯びた形状における第1中継部4c(第2中継部5c)の直径(差渡し径)に比して、テーパ部(面)4t,5tの形状における第1中継部4c(第2中継部5c)の直径(差渡し径)は、大きく設定される。即ち、テーパ部(面)4t,5tの形状輪郭は、丸みを帯びた形状輪郭よりも広がって位置付けられる。このため、テーパ部(面)4t,5tの形状輪郭の方が、丸みを帯びた形状輪郭に比べて、直径(差渡し径)が大きくなる。
ここで、断面係数は、直径(差渡し径)が大きくなるに従って大きくなる。そして、断面係数が大きくなるに従って剛性が向上する。そうすると、上記したテーパ部(面)4t,5tを設けることで、第1中継部4c及び第2中継部5cの断面係数を大きくすることができる。この結果、第1継手4及び第2継手5の剛性を向上させることができる。
「変形例」
上記した実施形態において、第1テーパ部(面)4t及び第2テーパ部(面)5tは、必ずしも必須の要件ではない。即ち、丸みを帯びた形状のみで第1中継部4c及び第2中継部5cを構成してもよい。
上記した実施形態において、ガスケット6の膨出部6eの形状(輪郭)について特に言及しなかったが、例えば、第1テーパ部(面)4t及び第2テーパ部(面)5tに対向する位置(部分)に、これらと同一形状のテーパ部(面)を備えて膨出部6eを構成してもよい。かかる構成によれば、面同士の接触状態を実現することができる。この結果、接触面積を増加させることができる。かくして、シール性を更に向上させることができる。
1…パイプ連結機構、2,3…パイプ、4…第1継手、4a…第1固定部、
4b…第1接触部、4c…第1中継部、4d…第1リブ、4t…第1テーパ部(面)、
5…第2継手、5a…第2固定部、5b…第2接触部、5c…第2中継部、
5d…第2リブ、5t…第2テーパ部(面)、6…ガスケット、6g…挿入部、
6e…膨出部、6p…第3接触部、6m…確認部。

Claims (7)

  1. 2つのパイプを相互に連結するパイプ連結機構であって、
    金属薄板で形成され、第1パイプに固定される第1継手と、
    金属薄板で形成され、第2パイプに固定される第2継手と、
    前記第1継手と前記第2継手との間に配置されるガスケットと、を有し、
    前記第1継手は、
    前記第1パイプに接合される第1固定部と、
    前記第1固定部よりも前記第1パイプの端部側に位置し、前記第1パイプの径方向外側に向かって延びる平面状の第1接触部と、
    前記第1固定部から前記第1接触部に亘って構成され、前記第1固定部から前記第1接触部に向かうに従って、前記第1パイプの外周部との径方向の距離が次第に大きくなるように変位する第1中継部と、を備え、
    前記第2継手は、
    前記第2パイプに接合される第2固定部と、
    前記第2固定部よりも前記第2パイプの端部側に位置し、前記第2パイプの径方向外側に向かって延びる平面状の第2接触部と、
    前記第2固定部から前記第2接触部に亘って構成され、前記第2固定部から前記第2接触部に向かうに従って、前記第2パイプの外周部との径方向の距離が次第に大きくなるように変位する第2中継部と、を備え、
    前記第1接触部と前記第2接触部とは、相互に連結可能に構成され、
    前記ガスケットは、
    前記第1パイプ若しくは前記第2パイプが挿入可能な中空孔状の挿入部と、
    前記挿入部を囲むように連続して構成され、かつ、前記第1中継部及び前記第2中継部の双方に向かって膨らんだ膨出部と、
    前記膨出部を囲むように連続して構成され、前記挿入部の径方向外側に向かって延びる平面状の第3接触部と、を備え、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを相互に連結させた状態において、前記第3接触部は、前記第1接触部と前記第2接触部とに挟持され、前記膨出部は、前記第1中継部及び前記第2中継部の双方に隙間無く接触するパイプ連結機構。
  2. 前記膨出部の最も突出している箇所から前記第3接触部側の少なくとも一部の大きさは、前記膨出部と対応する位置における前記第1中継部と前記第2中継部との間の距離よりも大きく設定されている請求項1に記載のパイプ連結機構。
  3. 前記第1中継部の前記膨出部に対向する面には、前記第1パイプの端部に向かうと共に径方向外側に向かって延びる平面状の第1テーパ部が設けられ、
    前記第2中継部の前記膨出部に対向する面には、前記第2パイプの端部に向かうと共に径方向外側に向かって延びる平面状の第2テーパ部が設けられ、
    前記第1パイプと前記第2パイプを相互に連結させた状態において、前記膨出部は、前記第1テーパ部及び前記第2テーパ部の双方に対して面状にかつ隙間無く接触する請求項1又は2に記載のパイプ連結機構。
  4. 前記ガスケットは、前記第3接触部を囲むように構成された確認部を更に備え、
    前記第1パイプと前記第2パイプを相互に連結させた状態において、前記確認部は、前記第1接触部及び前記第2接触部よりも前記ガスケットの径方向外側に位置する請求項1〜3のいずれか1項に記載のパイプ連結機構。
  5. 前記ガスケットは、前記第1継手と前記第2継手とを連結するボルトが挿通される連結孔を有し、
    前記連結孔の内径は、前記ガスケットを前記第1継手と前記第2継手との間に設置した状態において、前記ボルトが前記ガスケットに接触しない大きさに設定されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のパイプ連結機構。
  6. 前記挿入部の内径は、前記挿入部に挿入された前記第1パイプ若しくは前記第2パイプの外径と同程度である請求項1〜5のいずれか1項に記載のパイプ連結機構。
  7. 前記ガスケットは、同形状に加工された2枚の金属板を対称に組み合わせることにより成形されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のパイプ連結機構。
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