JP2018158416A - パーツ移送装置 - Google Patents

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和樹 岩部
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Abstract

【課題】パーツ移送路内で連結したパーツ同士を分離して移送できるようにすることを目的とする。【解決手段】パーツ移送装置は、姿勢を揃えて一列に並べられた複数のパーツPを1つずつに分離して移送する。パーツ移送装置は、第1移送路42が形成された第1移送部材40と、第2移送路52が形成された第2移送部材50と、第2移送路52内で先頭のパーツPが移送方向下流側へ移動するのを規制するストッパ機構(例えば、ストッパ62を含む)と、第1移送路42内で次順のパーツPの移動を規制する第1移動規制機構(例えば、第1ピン72を含む)と、第2移送路52内で先頭のパーツPの移動を規制する第2移動規制機構(例えば、第2ピン82の含む)と、第1移送部材40と第2移送部材50の少なくとも一方を移動させる接近離間駆動機構とを備える。【選択図】図12

Description

この発明は、ゴム栓等のパーツを供給する技術に関する。
特許文献1は、複数のゴム栓を、姿勢を揃えて並べて充填可能なチューブ部材を巻回して構成されるカートリッジ式パーツフィーダを開示している。このカートリッジ式パーツフィーダは、電線をゴム栓に挿入する電線挿入装置に対して、エア圧送でゴム栓を供給する。
特開2013−103317号公報
ところで、電線挿入装置に対しては、ゴム栓を1つずつ供給する必要がある。しかしながら、特許文献1のカートリッジ式パーツフィーダでは、複数のゴム栓が姿勢を揃えて充填されているため、ゴム栓の形状によっては、パーツ充填路内でゴム栓同士が連結する場合があった。このため、電線挿入装置等にゴム栓を1つずつ供給することが困難となる場合があった。特に、一方のゴム栓が他方のゴム栓に突刺さる態様で連結しているような場合において、連結したゴム栓を分離させるのに大きい力を必要とする場合、連結したゴム栓を分離させて1つずつ供給することは困難であった。
そこで、本発明は、パーツ移送路内で連結したパーツ同士を分離して移送できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため,第1の態様は、姿勢を揃えて一列に並べられた複数のパーツを1つずつに分離して移送するパーツ移送装置であって、移送方向下流側の導出口に向けてパーツが移動可能な第1移送路が形成された第1移送部材と、前記導出口に対して対向する位置に設けられた導入口から導入されたパーツが前記移送方向下流側に向けて移動可能な第2移送路が形成された第2移送部材と、前記第2移送路内で前記第1移送路から前記第2移送路に向けて移送される複数のパーツのうちの先頭のパーツが前記移送方向下流側へ移動するのを規制するストッパ機構と、前記第1移送路内で前記先頭のパーツの次順のパーツの移動を規制する第1移動規制機構と、前記第2移送路内で前記ストッパ機構により移動規制された前記先頭のパーツの移動を規制する第2移動規制機構と、前記導出口と前記導入口とが接近した第1位置関係と前記第1位置関係よりも離れた第2位置関係との間で、前記第1移送部材と前記第2移送部材の少なくとも一方を移動させる接近離間駆動機構とを備える。
第2の態様は、第2の態様に係るパーツ移送装置であって、前記ストッパ機構は、前記第2移送路に対して突出及び退避移動可能に設けられ、前記第2移送路の内側に突出した状態で、前記先頭のパーツが前記移送方向下流側へ移動するのを規制するストッパと、前記ストッパを突出及び退避移動させるストッパ駆動部とを含む。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るパーツ移送装置であって、前記第1移動規制機構は、前記第1移送路に対して突出及び退避移動可能に設けられ、前記第1移送路の内側に突出した状態で、前記次順のパーツをその外周側から押えて前記次順のパーツの移動を規制する第1ピンと、前記第1ピンを突出及び退避移動させる第1ピン駆動部とを含む。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るパーツ移送装置であって、前記第2移動規制機構は、前記ストッパ機構が前記先頭のパーツの移動を規制する位置と前記導入口との間で前記第2移送路に対して突出及び退避移動可能に設けられ、前記第2移送路の内側に突出した状態で、前記先頭のパーツをその外周側から押えて前記次順のパーツの移動を規制する第2ピンと、前記第2ピンを突出及び退避移動させる第2ピン駆動部とを含む。
第5の態様は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るパーツ移送装置であって、前記導出口と前記導入口とが接近した前記第1位置関係において、前記第1移送路から前記第2移送路に送られた前記先頭のパーツが前記第2移送路内で前記ストッパ機構によって移動を規制された状態で、前記第1移送路内で前記第1移動規制機構によって前記次順のパーツの移動を規制すると共に、前記第2移送路内で前記第2移動規制機構によって前記先頭のパーツの移動を規制する処理と、前記第1移動規制機構によって前記次順のパーツの移動を規制すると共に、前記第2移送路内で前記第2移動規制機構によって前記先頭のパーツの移動を規制した状態で、前記導出口と前記導入口とが第2位置関係となるように、前記接近離間駆動機構により、前記第1移送部材と前記第2移送部材の少なくとも一方を移動させる処理と、前記第1移動規制機構によって前記次順のパーツの移動を規制した状態で、前記ストッパ機構及び前記第2移動規制機構による前記先頭のパーツの移動規制を解除する処理と、を実行する制御ユニットをさらに備える。
第6の態様は、第1から第5のいずれか1つの態様に係るパーツ移送装置であって、前記第2移送路の下流側開口から側方にずれた位置に、エア導入口を有する第3移送路が設けられ、パーツを収容可能な収容孔が形成されたスライド部材と、前記収容孔が前記第2移送路の下流側開口と繋がる位置と前記収容孔が前記第3移送路の途中で連続する位置との間で、前記スライド部材を移動させるスライド駆動部とを含むスライド移動機構をさらに備える。
第7の態様は、第6の態様に係るパーツ移送装置であって、前記収容孔が前記第2移送路の下流側開口に繋がる位置で、前記収容孔を通じて前記第2移送路のエアを前記移送方向下流側に吸引する吸引機構が設けられているものである。
第8の態様は、第1から第7のいずれか1つの態様に係るパーツ移送装置であって、前記第1移動規制機構は、前記ストッパ機構が前記先頭のパーツの移動を規制した状態で、前記第1移送路内において前記次順のパーツが存在しかつ前記先頭のパーツが存在しない位置で、前記次順のパーツの移動を規制するものである。
第9の態様は、第1から第7のいずれか1つの態様に係るパーツ移送装置であって、前記第1移送部材及び前記第2移送部材の少なくとも一部が、透明又は半透明とされている。
第10の態様は、第1から第9のいずれか1つの態様に係るパーツ移送装置であって、前記接近離間駆動機構は、停止状態の前記第2移送部材に対して遠ざかるように、前記第1移送部材を移動させるものである。
第1の態様によると、導出口と導入口とが接近した第1位置関係にある状態で、複数のパーツが第1移送路から第2移送路に送られると、第2移送路内でストッパ機構によって先頭のパーツが移送方向下流側へ移動するのを規制することができる。この状態で、第1移送路内で第1移動規制機構によって次順のパーツの移動を規制すると共に、第2移送路内で第2移動規制機構によって先頭のパーツの移動を規制することができる。そして、この状態で、導出口と導入口とが第2位置関係となるように、第1移送部材と第2移送部材の少なくとも一方を移動させると、先頭のパーツと次順のパーツとを分離させることができる。この後、ストッパ機構及び第2移動規制機構による先頭のパーツの移動規制を解除すると、分離された先頭のパーツを移送することができる。このため、パーツの移送路内で連結したパーツ同士を分離して移送できる。
第2の態様によると、ストッパが退避した状態では、パーツが第2移送路を円滑に移動でき、ストッパが突出した状態では、先頭のパーツが移送方向下流側へ移動するのを確実に規制することができる。
第3の態様によると、第1ピンが退避した状態では、パーツが第1移送路を円滑に移動でき、第1ピンが突出した状態では、第1ピンが次順のパーツをその外周側から押えて前記次順のパーツが移動するのを確実に規制することができる。
第4の態様によると、第2ピンが退避した状態では、パーツが第2移送路を円滑に移動でき、第2ピンが突出した状態では、第2ピンが先頭のパーツをその外周側から押えて前記先頭のパーツが移動するのを確実に規制することができる。
第5の態様によると、制御ユニットによってパーツを分離しつつ移送する処理を実行できる。
第6の態様によると、パーツを、第2移送路の下流側で、エア導入口を有する第3移送路に移し替えることができる。これにより、パーツを勢いよく移送することができる。
第7の態様によると、第2移送路の空気を下流側に吸引することができるので、第1移送路及び第2移送路内で、パーツをより確実に移送することができる。
第8の態様によると、第1移送路内においてパーツが連結されている場合においても、第1移送路内で第1移動規制機構が先頭のパーツの移動を規制し難いので、パーツをより確実に分離できる。
第9の態様によると、第1移送路又は第2移送路でパーツが詰った場合等に、確認し易い。
第2移送部材には、ストッパ機構、第2移動規制機構等が組込まれており、大型化し易い。そこで、第10の態様のように、第1移送部材を移動させるようにすることで、コンパクト化が可能となる。
パーツ移送装置の適用例を示すブロック図である。 カートリッジ式パーツフィーダを示す概略側面図である。 チューブ部材内においてゴム栓が並ぶ状態を示す説明図である。 パーツ移送装置を示す概略斜視図である。 パーツ移送装置を示す概略平面図である。 パーツ移送装置を示す概略側面図である。 パーツ移送装置の電気的構成を示すブロック図である。 制御ユニットによる処理を示すフローチャートである。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。 パーツ移送装置の動作を示す説明図である。
以下、実施形態に係るパーツ移送装置について説明する。
<適用例>
図1はパーツ移送装置30の適用例を示すブロック図であり、図2はカートリッジ式パーツフィーダ(以下、単に、パーツフィーダという)10を示す概略側面図である。
パーツフィーダ10は、可搬性を有しており、内部に同じ形状で同じ大きさを有する複数のパーツPが、姿勢を揃えて一列に並べた状態で充填されたチューブ部材12を備えている。本実施形態では、電線が挿入されるゴム栓Pがパーツとしてチューブ部材12に充填されているものとする。
パーツフィーダ10は、パーツ移送装置30と接続されて、ゴム栓Pをそれらの姿勢を一定に維持したままパーツ移送装置30に供給する。パーツ移送装置30は、パーツフィーダ10から供給された複数のゴム栓Pを1つずつに分離して、切圧機20へ移送する。切圧機20は、電線挿入装置を備えている。電線挿入装置は、切圧機20が切断及び端子圧着等の加工を施した電線を、パーツ移送装置30から移送されたゴム栓Pに挿入する。
パーツフィーダ10は、透明なチューブ部材12(管状体)と、チューブ部材12の各端部に接続されたカプラ部材13、14と、チューブ部材12を巻回して保持するカートリッジ16とを備えている。チューブ部材12に形成された内部通路は、複数のゴム栓Pを、姿勢を揃えて一列に並べた状態で充填可能なパーツ充填路の一例である。
カートリッジ16は、矩形状に形成された一対の板部材17と、チューブ部材12を巻回するための巻軸部18とを有する。一対の板部材17は、巻軸部18の両端に互い平行な姿勢で固定されている。
チューブ部材12は、可撓性を有する管状に形成されており、巻軸部18に巻かれている。チューブ部材12は、ゴム栓Pの外径に応じた内径となるように形成されている。つまり、チューブ部材12は、複数のゴム栓Pを一定姿勢で一列に並べた状態で送ることができるように、ゴム栓Pの最大外径よりも大きな内径であって、ゴム栓Pの側方からの投影形状の最大寸法よりも小さな内径となるように形成されている。もっとも、チューブ部材12の一端側部分の内径は、ゴム栓Pの外径より大きくてもよい。チューブ部材12の他端側からゴム栓Pが出入りできればよいからである。
上記のようなパーツフィーダ10のチューブ部材12に対するゴム栓Pの充填は、例えば、振動によってゴム栓の姿勢を揃えるための振動機構を有する周知の振動式パーツフィーダから送られるゴム栓Pを、当該チューブ部材12内を流れるエア圧によって圧送することによって行うことができる。1つの振動式パーツフィーダによって、複数のパーツフィーダ10にゴム栓Pを充填しておけば、当該複数のパーツフィーダ10を用いて複数の電線挿入装置にゴム栓Pを供給することが可能となり、振動式パーツフィーダの必要台数を全体として削減することが可能となる。その他、手作業によってチューブ部材12に対するゴム栓Pの充填を行ってもよい。
パーツを供給する構成としては、上記のようにチューブ部材12を巻いた構成以外に、チューブを直線状に配設したものを用いることができる。また、振動機構を有する周知の振動式パーツフィーダから送られるゴム栓Pが、直接パーツ移送装置30に供給されてもよい。
図1に示すように、切圧機20へゴム栓Pを供給するに際して、チューブ部材12の一端のカプラ部材13がエア供給源24側のカプラ部材25に接続されると共に、チューブ部材12の他端のカプラ部材14がパーツ移送装置30側のカプラ部材26に接続される。エア供給源24から供給された圧送用エアがチューブ部材12の一端部へ流入すると、圧送用エアにより圧送された複数のゴム栓Pが、姿勢を揃えた状態で、チューブ部材12を通ってチューブ部材12の他端からパーツ移送装置30へ送られる。
図3はチューブ部材12内においてゴム栓Pが並ぶ状態を示す説明図である。同図に示すように、ゴム栓Pの種類によっては、チューブ部材12内において隣合うゴム栓P間において、一方のゴム栓Pが他方のゴム栓に突刺さってしまう場合がある。図3に示す例では、ゴム栓Pの一端側先端部の外径が他端側開口の内径よりも大きいため、一方のゴム栓Pの先端部がゴム栓Pの他端側開口内に容易に突刺さってしまう。しかも、ゴム栓Pは、弾性変形可能なゴムによって形成されているため、この点からも、一方のゴム栓Pの先端部はゴム栓Pの他端側開口内に突刺さり易い。また、複数のゴム栓Pは、チューブ部材12内においてエアによって圧送されるため、ゴム栓P同士が突刺さる方向に力が加わり易く、この点からも、上記突刺さりが生じ易い。
パーツ移送装置30は、突刺さったゴム栓Pを分離して次の加工装置である電線挿入装置等に移送する装置である。
<パーツ移送装置>
パーツ移送装置30について説明する。図4はパーツ移送装置30を示す概略斜視図であり、図5はパーツ移送装置30を示す概略平面図であり、図6はパーツ移送装置30を示す概略側面図である。
パーツ移送装置30は、上記のように姿勢を揃えて一列に並べられた複数のパーツであるゴム栓Pを1つずつに分離して移送する装置であり、第1移送部材40と、第2移送部材50と、ストッパ機構60と,第1移動規制機構70と、第2移動規制機構80と、接近離隔駆動機構90と、制御ユニット98とを備える。
第1移送部材40は、樹脂又は金属等により形成された部材であり、内部に第1移送路42が形成されている。ここでは、第1移送部材40は、直方体状に形成されている。第1移送部材40の一端部から他端部に向けて直線貫通孔状の第1移送路42が形成されている。第1移送路42は、複数のゴム栓Pを一定姿勢で一列に並べた状態で送ることができるように、ゴム栓Pの最大外径よりも大きな内径であって、ゴム栓Pの側方からの投影形状の最大寸法よりも小さな内径となるように形成されている。
第1移送路42の一端部には、上記チューブ部材12の他端部が接続され、複数のゴム栓Pが、当該チューブ部材12から第1移送部材40に向けて、一定姿勢で一列に並べた状態で送られる。第1移送部材40の他端部には、第1移送路42の他端側開口である導出口が形成されている。第1移送路42内に送られた複数のゴム栓Pは、一定姿勢で一列に並べた状態で第1移送路42の他端側の導出口に向けて送られる。
第1移送部材40のうち第1移送路42の他端側開口の手前に、当該第1移送路42から第1移送部材40の外面に貫通する貫通孔41hが形成されている。ここでは、貫通孔41hは、第1移送路42の中心軸を挟む位置に一対形成(ここでは上下一対)されている。各貫通孔41h内に後述する第1ピン72が貫通配置される。第1移送路42における第1ピン72の位置については、後述する。
第2移送部材50は、樹脂又は金属等により形成された部材であり、内部に第2移送路52が形成されている。ここでは、第2移送部材50は、直方体状に形成されている。第2移送部材50の一端部から他端部に向けて直線貫通孔状の第2移送路52が形成されている。第2移送路52は、複数のゴム栓Pを一定姿勢で一列に並べた状態で送ることができるように、ゴム栓Pの最大外径よりも大きな内径であって、ゴム栓Pの側方からの投影形状の最大寸法よりも小さな内径となるように形成されている。
第2移送路52の一端は、導入口として第2移送部材50の一端部に開口している。この導入口は、第1移送路42の導出口に対向して配設される。また、第2移送路52の一端は、第2移送部材50の他端部に開口している。そして、導入口から導入されたゴム栓Pが一定姿勢で一列に並んだ状態で移送方向下流側に向けて送られる。
第2移送部材50のうち第2移送路52の導入口の奥側に、当該第2移送路52から第2移送部材50の外面に貫通する貫通孔51h1が形成されている。ここでは、貫通孔51h1は、第2移送路52の中心軸を挟む位置に一対形成(ここでは左右一対)されている。各貫通孔51h1内に後述する第2ピン82が貫通配置される。
また、第2移送部材50のうち第2移送路52の導入口の奥側であって、上記貫通孔51h1のさらに奥側に、当該第2移送路52から第2移送部材50の外面に貫通する貫通孔51h2が形成されている。ここでは、貫通孔51h2は、1つのみ形成されている。貫通孔51h2内に後述するストッパ62が貫通配置される。
上記第2移送路52における第2ピン82、ストッパ62の位置については、後述する。
上記第1移送部材40は、接近離隔駆動機構90を介してベース32上に支持され、第2移送部材50は、介在部材34を介してベース32上に支持されている。第1移送部材40と第2移送部材50がベース32上に支持された状態で、第1移送路42の導出口に対して、第2移送路52の導入口が対向する位置に配設される。
上記第1移送部材40及び第2移送部材50の少なくとも一部は、透明又は半透明であることが好ましい。ここでは、第1移送部材40及び第2移送部材50の全体がアクリル樹脂等の透明又は半透明樹脂によって形成されているとする。透明な度合は、第1移送路42及び第2移送路52内のゴム栓Pを観察可能な程度であればよい。もっとも、第1移送部材40及び第2移送部材50が、金属又は不透明な樹脂の部材と透明又は半透明部材(例えば、透明又は半透明な樹脂板、ガラス板等)等との組合わせによって構成されていてもよい。また、第1移送部材40及び第2移送部材50の少なくとも一部が、透明又は半透明であることは必須ではない。
接近離隔駆動機構90は、エアシリンダ、油圧シリンダ、リニアモータ等のリニアアクチュエータによって構成されており、第1移送路42の導出口に対して第2移送路52の導入口を対向させた状態で、第1移送部材40を、上記第1移送路42の延在方向に沿って往復移動させる。接近離隔駆動機構90により、第1移送部材40を第2移送部材50側に接近させると、第1移送路42の導出口が、第2移送路52の導入口に接近して配設される。この状態では、第1移送路42の導出口が第2移送路52の導入口に対して連続的に繋がって配設されることが好ましい。もっとも、これは必須ではなく、第1移送路42から第2移送路52に向けてゴム栓Pを送ることができる範囲で、導出口と導入口とが離れていてもよい。このように、第1移送路42から第2移送路52に向けてゴム栓Pを送ることができる範囲で、導出口と導入口とが近接している状態を第1位置関係とする。接近離隔駆動機構90により、第1移送部材40を第2移送部材50から遠ざかる方向に移動させると、導出口と導入口とが、上記第1位置関係の場合よりも離れて配設される(図5及び図6において2点鎖線で示す第1移送部材参照)。この状態を第2位置関係とすると、第2位置関係における導出口と導入口との距離は、第1位置関係における導出口と導入口との距離よりも、ゴム栓Pが突刺さっている分の長さL1(図3参照)と同じかこれよりも大きいことが好ましいが、これは必須ではない。
ここでは、接近離隔駆動機構90は、第2移送部材50を停止させた状態のまま、第1移送部材40を移動させているが、これに代えて、第2移送部材50を移動させてもよい。また、第1移送部材40及び第2移送部材50の両方を移動させるようにしてもよい。
ストッパ機構60は、第2移送路52内で、第1移送路42から第2移送路52に向けて移送される複数のゴム栓Pのうち先頭のゴム栓Pが移送方向下流側へ移動することを規制する。
より具体的には、ストッパ機構60は、ストッパ62と、ストッパ駆動部64とを備える。
ストッパ62は、ピン状に形成されており、上記貫通孔51h2内に貫通配置されて、第2移送路52に対して突出及び退避移動可能に設けられている。より具体的には、ストッパ62は、貫通孔51h2の長さよりも長いピン状に形成されている。
ストッパ62の先端部が第2移送路52内に突出した状態では、貫通孔51h2の開口に対応する位置で、第2移送路52を部分的に塞ぐ。ストッパ62が第2移送路52を部分的に塞いだ状態では、第2移送路52の内周面とストッパ62との間に、ゴム栓Pが通過可能な空間が形成されない状態となり、ゴム栓Pがストッパ62に当って移送方向下流側に移動することが規制される。この状態でも、圧送用のエアは、第2移送路52の内周面とストッパ62との間の隙間を通って流れるため、ゴム栓Pは、圧送用のエアによってストッパ62に押し当てられた状態となる。先頭のゴム栓Pがストッパ62に押し当てられた状態では、当該先頭のゴム栓Pの少なくとも一部、好ましくは、その軸方向において半分以上の部分が第2移送路52内に配設される。
ストッパ62が退避した状態では、貫通孔51h2の開口に対応する位置で、第2移送路52においてゴム栓Pが通過可能な空間が形成される。好ましくは、ストッパ62の先端部が貫通孔51h2内に収まるように、当該ストッパ62が退避移動する。これにより、第2移送路52内において、ゴム栓Pは、ストッパ62が設けられた箇所を越えて移送方向下流側に移動することができる。
ストッパ62は、第1移送路42に対して側方から又はした方から当該第1移送路42に対して突出及び退避移動する構成であってもよい。
ストッパ駆動部64は、エアシリンダ、油圧シリンダ、ソレノイドアクチュエータ等により構成されており、上記ストッパ62を突出及び退避駆動させる。
第1移動規制機構70は、第1移送路42内で先頭のゴム栓Pの次順のゴム栓Pの移動を規制する。
より具体的には、第1移動規制機構70は、第1ピン72と、第1ピン駆動部74とを備える。
ここでは、第1ピン72は、一対設けられており、それぞれ上記一対の貫通孔41h内に貫通配置されて、第1移送路42に対して突出及び退避移動可能に設けられている。より具体的には、第1ピン72は、貫通孔41hの長さよりも長いピン状に形成されている。
一対の第1ピン72の先端部が第1移送路42内に突出した状態では、一対の第1ピン72の間にゴム栓Pが挟持される。好ましくは、一対の第1ピン72の先端部の間の寸法がゴム栓Pの外径(好ましくは、最小外径)よりも小さくなり、これにより、ゴム栓Pが一対の第1ピン72によって挟持される。これにより、第1移送路42の一定位置で、移送方向下流側及び上流側へのゴム栓Pの移動が規制される。
なお、上記第1位置関係において、ストッパ62が先頭のゴム栓Pの移動を規制した状態で、貫通孔41h及び第1ピン72は、次順のゴム栓Pに接触可能な位置に設けられる。
好ましくは、上記第1位置関係において、ストッパ62が先頭のゴム栓Pの移動を規制した状態で、第1移送路42内において次順のゴム栓Pが存在しかつ先頭のゴム栓Pが存在しない位置、つまり、次順のゴム栓Pのうち先頭のゴム栓Pが突刺さっていない位置で、次順のゴム栓Pに当ってその移動を規制することが好ましい(図11参照)。これにより、第1ピン72が先頭のゴム栓Pを、次順のゴム栓Pと一緒に挟持し難くなる。上記位置は、対象となるゴム栓Pが複数種類存在する場合であっても、各種類のゴム栓Pが2つ突刺さった状態での次順のゴム栓Pのみの存在領域を実験的に求め、各種類のゴム栓Pの存在領域が重複する領域に設定するとよい。
なお、第1ピン72が突出した状態でも、第1移送路42の内周面と第1ピン72との間に、圧送用のエアが通過可能な隙間が形成されている。このため、圧送用のエアは、第1移送路42を通って移送方向下流側に流れていることができる。
なお、一対の貫通孔41h及び一対の第1ピン72は、第1移送路42の上下位置に設けられているが、左右に設けられていてもよい。また、貫通孔及び第1ピンが第1移送路の周方向において1つのみ設けられ、当該第1ピンと第1移送路の内周面との間でゴム栓Pを挟持してその移動を規制する構成であってもよい。
また、第1ピン72が退避した状態では、貫通孔41hの開口に対応する位置で、第1移送路42においてゴム栓Pが通過可能な空間が形成される。好ましくは、第1ピン72の先端部が貫通孔41h内に収まるように、当該第1ピン72が退避移動する。これにより、第1移送路42内において、ゴム栓Pは、第1ピン72が設けられた箇所を越えて移送方向下流側に移動することができる。
第1ピン駆動部74は、エアシリンダ、油圧シリンダ、ソレノイドアクチュエータ等により構成されており、上記第1ピン72を突出及び退避駆動させる。
第2移動規制機構80は、第2移送路52内でストッパ機構60により移動規制された前記先頭のゴム栓Pの移動を規制する。
より具体的には、第2移動規制機構80は、第2ピン82と、第2ピン駆動部84とを備える。
ここでは、第2ピン82は、一対設けられており、それぞれ上記一対の貫通孔51h2内に貫通配置されて、第2移送路52に対して突出及び退避移動可能に設けられている。より具体的には、第2ピン82は、貫通孔51h1の長さよりも長いピン状に形成されている。
一対の第2ピン82の先端部が第2移送路52内に突出した状態では、一対の第2ピン82の間にゴム栓Pが挟持される。好ましくは、一対の第2ピン82の先端部の間の寸法がゴム栓Pの外径(好ましくは、最小外径)よりも小さくなり、これにより、ゴム栓Pが一対の第2ピン82を外周側から押えられるように挟持される。これにより、第2移送路52内の一定位置で、移送方向下流側及び上流側へのゴム栓Pの移動が規制される。
貫通孔51h1及び第2ピン82は、ストッパ62と第2移送路52の導入口との間に設けられており、ストッパ62が先頭のゴム栓Pの移動を規制した状態で、先頭のゴム栓Pに接触可能な位置に設けられる(図11参照)。
なお、第2ピン82が突出した状態でも、第2移送路52の内周面と第2ピン82との間に、圧送用のエアが通過可能な隙間が形成されている。このため、圧送用のエアは、第2移送路52を通って移送方向下流側に流れていることができる。
なお、一対の貫通孔51h1及び一対の第2ピン82は、第2移送路52の左右位置に設けられているが、上下に設けられていてもよい。また、貫通孔及び第1ピンが第2移送路の周方向において1つのみ設けられ、当該第3ピンと第3移送路の内周面との間でゴム栓Pを挟持してその移動を規制する構成であってもよい。
また、第2ピン82が退避した状態では、貫通孔51h1の開口に対応する位置で、第2移送路52においてゴム栓Pが通過可能な空間が形成される。好ましくは、第2ピン82の先端部が貫通孔51h1内に収まるように、当該第2ピン82が退避移動する。これにより、第2移送路52内において、ゴム栓Pは、第2ピン82が設けられた箇所を越えて移送方向下流側に移動することができる。
第2ピン駆動部84は、エアシリンダ、油圧シリンダ、ソレノイドアクチュエータ等により構成されており、上記第2ピン82を突出及び退避駆動させる。
また、本パーツ移送装置30では、第2移送路52の下流側開口から側方にずれた位置に、エア導入口102a1を有する第3移送路102が設けられている。また、パーツ移送装置30は、スライド部材112と、スライド駆動部114とを含むスライド移動機構110とを備える。そして、第2移送路52の下流側開口に送られたゴム栓Pを、スライド部材112によって第3移送路102に移動させるようにしている。これにより、第3移送路102において、エア導入口102a1から導入された圧送用のエアによって、ゴム栓Pを勢いよく移送できるようになっている。
より具体的には、第2移送部材50に対して移送方向下流側に第3移送部材100が設けられている。第3移送部材100は、樹脂又は金属等によって形成された部材であり、ここでは、直方体状に形成されている。第3移送部材100内には、第2移送路52の延在方向に対して直交する方向に延びるスライド空間100Sが形成されている。ここでは、スライド空間100Sは、第2移送路52の延在方向に対して直交する方向において一方側にのみ開口する直方体状空間である。第3移送部材100のうち第2移送路52の下流側開口に対向する位置からスライド空間100S内に向けて、第2移送路52の延在方向に沿う中継移送路101が形成されている。中継移送路101は、第1移送路42及び第2移送路52と同じ大きさの貫通孔形状に形成されており、ゴム栓Pを一定姿勢に保ったまま移送できるようになっている。第3移送部材100のうち中継移送路101に対してスライド空間100Sを介して対向する部分に排気路101aが形成されている。排気路101aは、直線貫通孔状に形成されており、上記中継移送路101に対して同一直線上に延在している。排気路101aのうちスライド空間100Sに対向する部分は、ゴム栓Pの外径よりも小さい開口形状に形成されており、エアは通過できるが、ゴム栓Pは通過できないようになっている。排気路101aの外側開口は、排気管108を介してエア吸引源109に接続されている。排気路101a、排気管108及びエア吸引源109は、後述するスライド部材112の収容孔112hが第2移送路52の下流側開口に繋がった状態で、収容孔112hを通じて第2移送路52のエアを移送方向下流側に吸引する吸引機構を構成する。
第3移送部材100のうち上記中継移送路101の側方位置にエア導入路102aが形成され、排気路101aの側方位置に下流側第3移送路102bが形成されている。エア導入路102aは、エアが通過可能な程度の大きさの貫通孔に形成されている。エア導入路102aの外側開口は、導入管106を介してエア供給源107に接続されたエア導入口102a1である。下流側第3移送路102bは、第1移送路42及び第2移送路52と同じ大きさの貫通孔形状に形成されており、ゴム栓Pを一定姿勢に保ったまま移送できるようになっている。下流側第3移送路102bの外側開口には、次の加工装置に向けてゴム栓Pを送るパーツ移送管120が接続されている。パーツ移送管120は、第1移送路42及び第2移送路52と同じ大きさの移送路が形成された管状に形成されており、ゴム栓Pを一定姿勢に保ったまま移送できるようになっている。
また、上記エア導入路102aのうちスライド空間100S側の開口と、下流側第3移送路102bのスライド空間100S側の開口とは互いに対向しており、後述する収容孔112hを介して繋がるようになっている。エア導入路102aと下流側第3移送路102bとは、第3移送路102を構成する。
スライド部材112は、上記スライド空間100S内において、第2移送路52と第3移送路102とを結ぶ方向に沿ってスライド移動可能に構成されている。ここでは、スライド部材112は、スライド空間100S内に嵌る直方体状の部材に形成されている。
スライド部材112には、ゴム栓Pを収容可能な収容孔112hが形成されている。収容孔112hは、第1移送路42及び第2移送路52と同じ大きさの貫通孔形状に形成されており、ゴム栓Pを一定姿勢に保ったまま移送できるようになっている。
スライド部材112は、スライド空間100S内で、収容孔112hを第2移送路52の下流側開口に繋げる受位置と収容孔112hが第3移送路102の途中で繋げる送り位置との間でスライド移動可能に配設されている。
スライド部材112を受位置に移動させた状態(図5ではスライド空間100Sの開口側から突出させた状態)では、収容孔112hの一方の開口は、中継移送路101の内側の開口と連続し、中継移送路101を介して第2移送路52と繋がった状態となる。これにより、第2移送路52から移送されたゴム栓Pが中継移送路101を通って収容孔112hに移送される。なお、第3移送部材100のうち中継移送路101が形成された部分が省略され、収容孔112hが第2移送路52と直接繋がってもよい。また、この状態で、収容孔112hの他方の開口は、排気路101aと繋がる。このため、排気路101aを通じてエアが吸引されると、第2移送路52内のエアは、中継移送路101及び収容孔112hを通じて、移送方向下流側に向けて吸引される。なお、排気路101aのうち収容孔112h側の開口はゴム栓Pが通過不能な程度に小さいため、収容孔112hに移送されたゴム栓Pは、収容孔112h内に止まる。収容孔112hは、ゴム栓Pの長さと同じであるか、ゴム栓Pの長さよりも長い。ゴム栓Pは、1つずつ移送されてくるため、収容孔112hがゴム栓Pの長さよりも長くても、問題はない。
スライド部材112を送り位置に移動させた状態(図5ではスライド空間100Sの奥側に移動させた状態)では、収容孔112hの一方の開口は、第3移送路102のエア導入路102aの内側の開口と連続し、エア導入路102aと繋がった状態となる。これにより、エア供給源107より供給されるエアがエア導入路102aを介して収容孔112hに向けて送られる。また、この状態で、収容孔112hの他方の開口は、下流側第3移送路102bのスライド空間100S側開口と連続し、当該下流側第3移送路102bと繋がる。つまり、収容孔112hは、第3移送路102の途中に繋がった状態となる。このため、エア供給源107より供給されるエアがエア導入路102aを介して収容孔112hに向けて送られると、当該エアは、さらに下流側第3移送路102bからパーツ移送管120に送られる。このエアによって、収容孔112h内のゴム栓Pが下流側第3移送路102bを経てパーツ移送管120に送られる。
なお、上記第3移送部材100及びスライド部材112の少なくとも一部は、透明又は半透明であることが好ましい。
スライド駆動部114は、エアシリンダ、油圧シリンダ、リニアモータ等のリニアアクチュエータによって構成されており、上記スライド部材112を、受位置と送り位置との間で往復移動させる。
図7はパーツ移送装置30の電気的構成を示すブロック図である。上記パーツ移送装置30の各駆動部は、制御ユニット98によって制御される。
制御ユニット98は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を備えるコンピュータによって構成されており、接近離隔駆動機構90、ストッパ駆動部64、第1ピン駆動部74、第2ピン駆動部84、スライド駆動部114等にそれらの駆動制御を可能に接続されている。そして、CPUが、ROMに格納された制御プログラムに従って演算処理を行うことで、複数のゴム栓Pを分離させて1つずつ移送する処理を実行する。
図8は制御ユニット98による処理を示すフローチャートである。本フローチャートの処理に従って、図9から図15を参照して各部の動作を説明する。なお、図9から図15では、説明の便宜上、同一断面において、ストッパ62、第1ピン72、第2ピン82の突出及び退避状態を示している。
まず、初期状態では、図9に示すように、第1移送部材40と第2移送部材50とが接近しており、第1移送路42の導出口と第2移送路52の導入口とが第1位置関係にあるとする。また、ストッパ62が突出しており、第1ピン72及び第2ピン82は退避した状態であるとする。さらに、図16に示すように、スライド部材112は、受位置にあるとする。
この状態で、エア供給源24からのエアが供給されて、パーツフィーダ10から複数のゴム栓Pがパーツ移送装置30に連続的に並んだ状態で送られると共に、パーツ移送装置30の動作が開始される。
上記初期状態で、パーツフィーダ10からのゴム栓Pが第1移送路42及び第2移送路52に送られる。すると、図10に示すように、先頭のゴム栓Pが第2移送路52内に送られ、ストッパ62に当接して移送方向下流側への移動が規制された状態となる。この状態では、次順以降のゴム栓Pは、第1移送路42内に位置している。
そして、ステップS1において、図11に示すように、上記のように、第1位置関係において、先頭のゴム栓Pが第2移送路52内でストッパ62によって移動規制された状態で、第1ピン駆動部74により第1ピン72を突出移動させると共に、第2ピン駆動部84により第2ピン82を突出移動させる。これにより、第1移送路42内で次順のゴム栓Pが第1ピン72により挟持されて移動規制されると共に、第2移送路52内で先頭のゴム栓Pが第2ピン82により挟持されて移動規制された状態となる。
次ステップS2において、図12に示すように、第1移送路42内で次順のゴム栓Pが第1ピン72により移動規制されると共に、第2移送路52内で先頭のゴム栓Pが移動規制された状態で、接近離隔駆動機構90により、第1移送部材40を第2移送部材50から離れる方向に移動させて、第1移送部材40の導出口と第2移送部材50の導入口とが離れた第2位置関係となるようにする。
この際、第1ピン72は、次順のゴム栓Pを挟持しており、第2ピン82は、先頭のゴム栓Pを挟持している。このため、先頭のゴム栓Pと次順のゴム栓Pとの突刺さりを引抜くのに要する力を十分に作用させることができ、先頭のゴム栓Pと次順のゴム栓Pとをより確実に分離させることができる。
次ステップS3において、図13に示すように、第1ピン72によって次順のゴム栓Pの移動を規制した状態で、ストッパ駆動部64の駆動よりストッパ62を退避移動させると共に、第2ピン駆動部84の駆動により第2ピン82を退避移動させる。これにより、ストッパ62及び第2ピン82による先頭のゴム栓Pの移動規制が解除される。すると、エア供給源24からパーツフィーダ10及び第1移送路42を経由して送られるエアによって、先頭のゴム栓Pが、第2移送路52内を移送方向下流側に圧送される。これにより、複数のゴム栓Pを1つずつ移送することができる。
この後、ステップS4〜S6の処理と、ステップS7、S8の処理とが並行して行われる。もっとも、ステップS7、S8の処理は、ステップS4〜S6の前後又は間のいずれの段階で行われてもよい。
ステップS4では、図14に示すように、接近離隔駆動機構90の駆動により、第1移送部材40を第2移送部材50に接近移動させ、第1移送路42の導出口と第2移送路52の導入口とを第1位置関係とする。
次ステップS5では、図15に示すように、ストッパ駆動部64の駆動により、ストッパ62を突出移動させる。
次ステップS6で、ストッパ62を突出させた状態のままで、第1ピン駆動部74の駆動により第1ピン72を退避移動させると、第1ピン72によって挟持されていたゴム栓Pが先頭のゴム栓Pとして、第2移送路52内に移送されて、ストッパ62に当接する(図10参照)。
一方、ステップS7、S8は、スライド部材112を移動させる処理である。
上記ステップS3の処理終了後には、図16に示すように、先頭のゴム栓Pが1つだけ第2移送路52の移送方向下流側に送られ、中継移送路101を経由して、収容孔112hに移送されている。この際、第2移送路52内のエアが、中継移送路101、収容孔112hを経由してエア吸引源109により吸引されているため、ゴム栓Pの移動が円滑かつ確実になされる。
ステップS7では、図17に示すように、スライド駆動部114の駆動によってスライド部材112を送り位置に向けて移動させる。これにより、収容孔112hが、エア導入路102aと下流側第3移送路102bとに繋がり、第3移送路102の途中に繋がった状態となる。
第3移送路102では、エア供給源107からのエアがエア導入路102aを介して収容孔112hに供給されて、下流側第3移送路102bに流れ込むようになっている。このため、収容孔112h内のゴム栓Pは、エア供給源107からのエアによって、下流側第3移送路102bに向けて圧送され、パーツ移送管120に向けて円滑かつ確実に移送される。
この後、ステップS8において、スライド駆動部114の駆動によってスライド部材112を受位置に向けて復帰移動させる。これにより、第2移送路52を経由して送られるゴム栓Pが移送されると、当該ゴム栓Pが収容孔112h内に入り込めるようになる。
上記ステップS4〜S6の処理、ステップS7及びS8の処理が終了すると、ステップS9に進み、終了信号の有無が判定される。終了信号は、作業者が停止スイッチを押した場合等に入力される。停止信号無しと判定されると、ステップS1に戻って上記処理を繰返す。これにより、複数のゴム栓Pを1つずつ移送することができる。一方、停止信号有りと判定されると、処理を終了する。
以上のように構成されたパーツ移送装置によると、第1移送路42の導出口と第2移送路52の導入口とが接近した第1位置関係にある状態で、複数のゴム栓Pが第1移送路42から第2移送路52に送られると、第2移送路52内でストッパ機構60によって先頭のゴム栓Pが移送方向下流側へ移動するのを規制することができる。この状態で、第1移送路42内で第1移動規制機構70によって次順のゴム栓Pの移動を規制すると共に、第2移送路52内で第2移動規制機構80によって先頭のゴム栓Pの移動を規制することができる。そして、この状態で、第1移送路42の導出口と第2移送路52の導入口とが第2位置関係となるように、第1移送部材40と第2移送部材50の少なくとも一方を移動させると、先頭のゴム栓Pと次順のゴム栓Pとを分離させることができる。この後、ストッパ機構60及び第2移動規制機構80による先頭のゴム栓Pの移動規制を解除すると、分離された先頭のゴム栓Pを移送することができる。このため、パーツの移送路内で連結したゴム栓P同士を分離して移送できる。
また、ストッパ機構60は、ストッパ62を第2移送路52内に突出させて先頭のゴム栓Pが移送方向下流側へ移動するのを規制するため、ゴム栓Pの移動をより確実に規制できる。
また、第1移動規制機構70は、第1ピン72によってゴム栓Pを挟持してそのゴム栓Pの移動を規制するため、ゴム栓Pの移動をより確実に規制することができる。
また、第2移動規制機構80は、第2ピン82によってゴム栓Pを挟持してそのゴム栓Pの移動を規制するため、ゴム栓Pの移動をより確実に規制することができる。
これらのように、第1移動規制機構70及び第2移動規制機構80のそれぞれにおいて、ゴム栓Pを挟持して、先頭のゴム栓Pと次順のゴム栓Pとを分離させるため、比較的大きい力で両ゴム栓Pを分離させることができる。これにより、両ゴム栓Pが深く突刺さるような関係であったとしても、両ゴム栓Pをより確実に分離させることができる。
また、第1移動規制機構70が次順のゴム栓Pを挟持でき、第2移動規制機構80が先頭のゴム栓Pを挟持できれば、両ゴム栓Pを分離できるため、先頭のゴム栓Pと次順のゴム栓Pとの境界位置、突刺さりの量が多少変動しても問題無い。このため、本パーツ移送装置30によって、種々サイズ、形状のゴム栓Pを分離させることができる。
また、スライド部材112によって、第2移送路52の下流側で、ゴム栓Pを第3移送路102に移し替えることができる。第3移送路102には、エア導入口102a1を介してエア供給源107からのエアが供給されているため、1つずつ移送されてくるゴム栓Pを勢いよく次の処理装置に移送することができる。
また、収容孔112hが第2移送路52の下流側開口に繋がる位置で、収容孔112hを通じて第2移送路52のエアが移送方向下流側に吸引されているため、第2移送路52内のゴム栓Pをより確実に下流側の収容孔112hに移送することができる。
また、第1移動規制機構70は、第1移送路42内において次順のゴム栓Pが存在しかつ先頭のゴム栓Pが存在しない位置で、次順のゴム栓Pの移動を規制するため、第1移送路42内においてゴム栓P同士の連結部分が存在する場合においても、第1移送路42内で第1移動規制機構70が先頭のゴム栓Pの移動を規制し難い。これにより、ゴム栓Pをより確実に分離できる。
また、第1移送部材40及び第2移送部材50の少なくとも一部が透明又は半透明であるため、第1移送路42又は第2移送路52でゴム栓が詰った場合等に、詰った位置、状態等を確認し易い。
第1移送部材40及び第2移送部材50の一部が透明又は半透明である場合、透明又は半透明である箇所は、第1移送路42及び第2移送路52の少なくとも一部を外部から観察可能な箇所であることが好ましい。特に、第1ピン72、第2ピン82、ストッパ62等の可動部分がある箇所に隣接する部分が透明又は半透明であることが好ましい。
また、接近離隔駆動機構90は、第1移送部材40及び第2移送部材50のうち第1移送部材40を移動させる。第1移送部材40は、主として第1移動規制機構70が設けられているのに対し、第2移送部材50には、第2移動規制機構80及びストッパ機構60が設けられている。このため、第2移送部材50の方が大型化し易い。そこで、比較的小型な第1移送部材40を移動させるようにすることで、接近離隔駆動機構90として小型のものを用いることができ、全体として小型化できる。
また、第2移送部材50には、多数の信号線又はエア供給管が接続されているため、これらの移動による干渉を抑制するためにも、第1移送部材40を移動させた方が好ましい。
{変形例}
なお、本パーツ移送装置30は、ゴム栓P同士が突刺さるような関係に無いものであっても、連続的に供給される複数のゴム栓Pを1つずつ移送する装置として適用することができる。
なお、実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
30 パーツ移送装置
40 第1移送部材
42 第1移送路
50 第2移送部材
52 第2移送路
60 ストッパ機構
62 ストッパ
64 ストッパ駆動部
70 第1移動規制機構
72 第1ピン
74 第1ピン駆動部
80 第2移動規制機構
82 第2ピン
84 第2ピン駆動部
90 接近離隔駆動機構
98 制御ユニット
100 第3移送部材
100S スライド空間
101 中継移送路
101a 排気路
102 第3移送路
102a エア導入路
102a1 エア導入口
102b 下流側第3移送路
107 エア供給源
108 排気管
109 エア吸引源
110 スライド移動機構
112 スライド部材
112h 収容孔
114 スライド駆動部
120 パーツ移送管
P ゴム栓

Claims (10)

  1. 姿勢を揃えて一列に並べられた複数のパーツを1つずつに分離して移送するパーツ移送装置であって、
    移送方向下流側の導出口に向けてパーツが移動可能な第1移送路が形成された第1移送部材と、
    前記導出口に対して対向する位置に設けられた導入口から導入されたパーツが前記移送方向下流側に向けて移動可能な第2移送路が形成された第2移送部材と、
    前記第2移送路内で前記第1移送路から前記第2移送路に向けて移送される複数のパーツのうちの先頭のパーツが前記移送方向下流側へ移動するのを規制するストッパ機構と、
    前記第1移送路内で前記先頭のパーツの次順のパーツの移動を規制する第1移動規制機構と、
    前記第2移送路内で前記ストッパ機構により移動規制された前記先頭のパーツの移動を規制する第2移動規制機構と、
    前記導出口と前記導入口とが接近した第1位置関係と前記第1位置関係よりも離れた第2位置関係との間で、前記第1移送部材と前記第2移送部材の少なくとも一方を移動させる接近離間駆動機構と、
    を備えるパーツ移送装置。
  2. 請求項1に記載のパーツ移送装置であって、
    前記ストッパ機構は、前記第2移送路に対して突出及び退避移動可能に設けられ、前記第2移送路の内側に突出した状態で、前記先頭のパーツが前記移送方向下流側へ移動するのを規制するストッパと、前記ストッパを突出及び退避移動させるストッパ駆動部とを含む、パーツ移送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のパーツ移送装置であって、
    前記第1移動規制機構は、前記第1移送路に対して突出及び退避移動可能に設けられ、前記第1移送路の内側に突出した状態で、前記次順のパーツをその外周側から押えて前記次順のパーツの移動を規制する第1ピンと、前記第1ピンを突出及び退避移動させる第1ピン駆動部とを含む、パーツ移送装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパーツ移送装置であって、
    前記第2移動規制機構は、前記ストッパ機構が前記先頭のパーツの移動を規制する位置と前記導入口との間で前記第2移送路に対して突出及び退避移動可能に設けられ、前記第2移送路の内側に突出した状態で、前記先頭のパーツをその外周側から押えて前記次順のパーツの移動を規制する第2ピンと、前記第2ピンを突出及び退避移動させる第2ピン駆動部とを含む、パーツ移送装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパーツ移送装置であって、
    前記導出口と前記導入口とが接近した前記第1位置関係において、前記第1移送路から前記第2移送路に送られた前記先頭のパーツが前記第2移送路内で前記ストッパ機構によって移動を規制された状態で、前記第1移送路内で前記第1移動規制機構によって前記次順のパーツの移動を規制すると共に、前記第2移送路内で前記第2移動規制機構によって前記先頭のパーツの移動を規制する処理と、前記第1移動規制機構によって前記次順のパーツの移動を規制すると共に、前記第2移送路内で前記第2移動規制機構によって前記先頭のパーツの移動を規制した状態で、前記導出口と前記導入口とが第2位置関係となるように、前記接近離間駆動機構により、前記第1移送部材と前記第2移送部材の少なくとも一方を移動させる処理と、前記第1移動規制機構によって前記次順のパーツの移動を規制した状態で、前記ストッパ機構及び前記第2移動規制機構による前記先頭のパーツの移動規制を解除する処理と、を実行する制御ユニットをさらに備えるパーツ移送装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のパーツ移送装置であって、
    前記第2移送路の下流側開口から側方にずれた位置に、エア導入口を有する第3移送路が設けられ、
    パーツを収容可能な収容孔が形成されたスライド部材と、前記収容孔が前記第2移送路の下流側開口と繋がる位置と前記収容孔が前記第3移送路の途中で連続する位置との間で、前記スライド部材を移動させるスライド駆動部とを含むスライド移動機構をさらに備えるパーツ移送装置。
  7. 請求項6に記載のパーツ移送装置であって、
    前記収容孔が前記第2移送路の下流側開口に繋がる位置で、前記収容孔を通じて前記第2移送路のエアを前記移送方向下流側に吸引する吸引機構が設けられている、パーツ移送装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のパーツ移送装置であって、
    前記第1移動規制機構は、前記ストッパ機構が前記先頭のパーツの移動を規制した状態で、前記第1移送路内において前記次順のパーツが存在しかつ前記先頭のパーツが存在しない位置で、前記次順のパーツの移動を規制する、パーツ移送装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のパーツ移送装置であって、
    前記第1移送部材及び前記第2移送部材の少なくとも一部が、透明又は半透明である、パーツ移送装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のパーツ移送装置であって、
    前記接近離間駆動機構は、停止状態の前記第2移送部材に対して遠ざかるように、前記第1移送部材を移動させる、パーツ移送装置。
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