JP2018157985A - 運動解析装置、運動解析システム、および運動解析方法 - Google Patents

運動解析装置、運動解析システム、および運動解析方法 Download PDF

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和宏 澁谷
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拓也 平出
政樹 鵜川
Masaki Ugawa
政樹 鵜川
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Abstract

【課題】複数の運動器具に取り付けたり、運動器具の交換の都度付け替えたりする不便を低減し、使い勝手を向上させた運動解析装置を提供する。【解決手段】運動解析装置(スイング解析装置20)は、ユーザー2の身体に取り付けられた第1の慣性センサー(加速度センサー32および角速度センサー33)の出力と、運動器具(ゴルフクラブ3)に取り付けられた第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力と、を取得する取得部(データ取得部210)と、第1の慣性センサーの出力と第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析して参照情報241を生成する解析部(スイング解析部211)と、第2の慣性センサーが使用されない場合において、第1の慣性センサーの出力および参照情報から、第2の慣性センサーの出力を推定する出力処理部217と、を備えている。【選択図】図6

Description

本発明は、運動解析装置、運動解析システム、および運動解析方法に関する。
従来、運動解析装置として、例えばゴルフクラブなどに装着した加速度センサーなどの慣性センサーによって計測された計測データに基づいて、プレーヤーのスイング状態を示す指標を検出(算出)し、ゴルフスイングを解析する装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−100341号公報
しかしながら、ゴルフ場などにおいてラウンドする場合、複数のゴルフクラブを用いることから、運動解析装置をそれぞれのゴルフクラブに取り付けたり、ゴルフクラブを交換するたびに運動解析装置を取り換えたりする必要が有り、ユーザーにとっての利便性、換言すれば使い勝手が悪いという課題を有していた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る運動解析装置は、ユーザーに取り付けられた第1の慣性センサーの出力と、運動器具に取り付けられた第2の慣性センサーの出力と、を取得する取得部と、前記第1の慣性センサーの出力と前記第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析して参照情報を生成する解析部と、前記第2の慣性センサーが使用されない場合において、前記第1の慣性センサーの出力および前記参照情報から、前記第2の慣性センサーの出力を推定する出力処理部と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の運動解析装置によれば、例えば練習時などにおいて取得部によって取得された、ユーザーに取り付けられた第1の慣性センサーの出力と、運動器具に取り付けられた第2の慣性センサーの出力と、の相関もしくは類似度を解析した参照情報が解析部によって生成される。そして、第2の慣性センサーを使用しない場合は、そのときに用いている第1の慣性センサーの出力に基づいて、対応する第2の慣性センサーの出力を練習時の参照情報から推定し、推定した第2の慣性センサーの出力によって運動の解析を行う。これにより、第2の慣性センサーを用いない場合、例えばゴルフラウンド時に、第2の慣性センサーを運動器具(例えば、ゴルフクラブ)などに装着しなくても、推定された第2の慣性センサーの出力により、比較的高い精度で運動解析(例えば、スイング解析)を行うことができ、ユーザーの利便性、即ち使い勝手を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に記載の運動解析装置において、前記解析部は、前記第1の慣性センサーの出力および第2の慣性センサーの出力のそれぞれから前記運動器具のグリップにおける解析値を算出し、前記解析値から参照情報を生成することが好ましい。
本適用例によれば、第1の慣性センサーの取り付けられる身体と、第2の慣性センサーの取り付けられる運動器具(例えば、ゴルフクラブ)の双方のジョイント部となるグリップにおける参照情報を生成することができるため、より精度の高いスイング解析を行うことができる。
[適用例3]上記適用例に記載の運動解析装置において、前記出力処理部は、複数の前記参照情報の平均値を前記第2の慣性センサーの出力として推定することが好ましい。
本適用例によれば、複数の参照情報の平均値を第2の慣性センサーの出力とするため、スイング解析の精度を高めることができる。
[適用例4]上記適用例に記載の運動解析装置において、前記出力処理部によって推定された前記第2の慣性センサーの出力に基づいて運動を解析した運動解析結果を出力する出力部を備えていることが好ましい。
本適用例によれば、出力部から、第2の慣性センサーの出力に基づいて運動を解析した運動解析結果が出力されるため、ユーザーは容易に運動解析結果を把握することができる。
[適用例5]本適用例に係る運動解析システムは、ユーザーに取り付けられ、第1の慣性センサーを含むリスト機器と、運動器具に取り付けられ、第2の慣性センサーを含むセンサーユニットと、前記第1の慣性センサーの出力と、前記第2の慣性センサーの出力と、を取得する取得部と、前記第1の慣性センサーの出力と前記第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析して参照情報を生成する解析部と、前記センサーユニットが使用されない場合において、前記第1の慣性センサーの出力および前記参照情報から、前記第2の慣性センサーの出力を推定する出力処理部とを含む運動解析装置と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の運動解析システムによれば、練習時において取得部によって取得された、ユーザーに取り付けられたリスト機器に含まれる第1の慣性センサーの出力と、運動器具に取り付けられたセンサーユニットに含まれる第2の慣性センサーの出力と、の相関、もしくは類似度を解析した参照情報が運動解析装置に含まれる解析部によって生成される。そして、第2の慣性センサー(センサーユニット)を使用しない場合において、運動解析装置は、そのときに用いている第1の慣性センサーの出力に基づいて、対応する第2の慣性センサーの出力を練習時の参照情報から推定し、推定した第2の慣性センサーの出力によって運動の解析を行う。これにより、第2の慣性センサーを用いない場合、例えばゴルフラウンド時に、第2の慣性センサーを運動器具(例えば、ゴルフクラブ)などに装着しなくても、推定された第2の慣性センサーの出力により、比較的高い精度で運動解析(例えば、スイング解析)を行うことができ、ユーザーの利便性、即ち使い勝手を向上させることができる。
[適用例6]本適用例に係る運動解析システムは、運動器具に取り付けられ、第2の慣性センサーを含むセンサーユニットと、ユーザーに取り付けられ、第1の慣性センサーと、前記第1の慣性センサーの出力と前記第2の慣性センサーの出力とを取得する取得部と、前記第1の慣性センサーの出力と前記第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析して参照情報を生成する解析部と、前記センサーユニットが使用されない場合において、前記第1の慣性センサーの出力および前記参照情報から前記第2の慣性センサーの出力を推定する出力処理部とを含むリスト機器と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の運動解析システムによれば、例えば練習時において取得部によって取得された、運動器具に取り付けられたセンサーユニットに含まれる第2の慣性センサーの出力と、ユーザーに取り付けられたリスト機器に含まれる第1の慣性センサーの出力と、の相関、もしくは類似度を解析した参照情報が、リスト機器に含まれる解析部によって生成される。そして、第2の慣性センサーを用いない場合において、運動解析装置は、そのときに用いている第1の慣性センサーの出力に基づいて、対応する第2の慣性センサーの出力を練習時の参照情報から推定し、推定した第2の慣性センサーの出力によって運動の解析を行う。これにより、第2の慣性センサー(センサーユニット)を使用しない場合、例えばゴルフラウンド時に、第2の慣性センサーを運動器具(例えば、ゴルフクラブ)などに装着しなくても、推定された第2の慣性センサーの出力により、比較的高い精度で運動解析(例えば、スイング解析)を行うことができる。また、リスト機器において運動解析(スイング解析)を行うことができることから、ユーザーはリスト機器だけで解析結果を知ることができ、さらに利便性、即ち使い勝手を向上させることができる。
[適用例7]上記適用例に記載の運動解析システムにおいて、前記リスト機器は、前記運動解析結果を取得する取得処理部と、前記取得処理部が取得した前記運動解析結果を表示する表示部と、を備えていることが好ましい。
本適用例によれば、リスト機器に備えられている表示部に、取得処理部が取得した運動解析結果を表示することから、ユーザーは容易に運動解析結果を把握することができる。
[適用例8]本適用例に係る運動解析方法は、ユーザーに取り付けられた第1の慣性センサーの出力を取得する工程と、前記第1の慣性センサーの出力と、運動器具に取り付けられた第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析した参照情報を取得する工程と、前記第2の慣性センサーが使用されない場合において、前記第1の慣性センサーの出力および前記参照情報から、前記第2の慣性センサーの出力を推定する工程と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の運動解析方法によれば、例えば練習時において取得部によって取得された、運動器具に取り付けられた第2の慣性センサーの出力と、ユーザーに取り付けられた第1の慣性センサーの出力と、の相関、もしくは類似度を解析した参照情報を取得する。そして、第2の慣性センサーを用いない場合において、用いている第1の慣性センサーの出力に基づいて、対応する第2の慣性センサーの出力を練習時の参照情報から推定し、推定した第2の慣性センサーの出力によって運動の解析を行う。これにより、第2の慣性センサーを使用しない場合、例えばゴルフラウンド時に、第2の慣性センサーを運動器具(例えば、ゴルフクラブ)などに装着しなくても、第1の慣性センサーの出力から推定された第2の慣性センサーの出力により、比較的高い精度で運動解析(例えば、スイング解析)を行うことができる。また、ユーザーは、自身に取り付けられている第1の慣性センサーだけで解析結果を知ることができ、さらに利便性、即ち使い勝手を向上させることができる。
第1実施形態に係る運動解析システムの構成例を示す図。 第1実施形態に係る運動計測装置としてのセンサーユニット、運動解析装置としてのスイング解析装置、およびリスト機器の配置例を示す図。 センサーユニットの装着位置および向きの一例を示す図。 ユーザーが打球するまでに行う動作の手順を示す図。 スイング動作についての説明図。 第1実施形態に係るセンサーユニット、スイング解析装置、およびリスト機器の構成例を示す図。 参照情報を取得する手順を示すフローチャート。 参照情報を用いた運動解析方法の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る運動解析システムの構成例を示す図。 第2実施形態に係る運動計測装置としてのセンサーユニット、および運動解析装置としてのリスト機器の配置例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(第1実施形態)
1−1.運動解析システムの構成
以下、図1、図2、および図3を参照し、運動計測および運動解析の一例として、ゴルフのスイング(以下、ゴルフスイングという)の計測および解析を例に挙げて、第1実施形態に係る運動解析システム(運動計測装置および運動解析装置)について説明する。図1は、第1実施形態に係る運動解析システムの構成例を示す図である。図2は、第1実施形態に係る運動計測装置としてのセンサーユニット、運動解析装置としてのスイング解析装置、および運動計測装置としてのリスト機器の配置例を示す図である。図3は、センサーユニットの装着位置および向きの一例を示す図である。
図1に示すように、第1実施形態の運動解析システム1は、運動器具(ゴルフクラブ)に装着される運動計測装置としてのセンサーユニット(第2の慣性センサーを含む)10、スイング診断装置(不図示)を含む運動解析装置としてのスイング解析装置20、およびユーザーの例えば手首などの身体に装着される運動計測装置としてのリスト機器30(第1の慣性センサーを含むモーションセンサーの一例)を含む。なお、図1に示すように、運動解析システム1には、GPS衛星(位置情報出力部)8と、スイング解析装置20に含まれる位置情報取得部43(図6参照)とを含み、GPS衛星8からの電波(衛星信号)に含まれる位置に係る情報を受信して測位計算(位置情報の取得)する機能を含むことができる。センサーユニット10とスイング解析装置20との間の通信は、無線通信でもよいし、有線通信でもよい。図2に示すように、スイング解析装置20は、パーソナルコンピューター20aの他、スマートフォンやタブレット等の携帯機器20b、あるいはヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)やリスト機器等のウェアラブル端末等の各種情報端末(クライアント端末)で実現される。
ただし、運動解析システム1は、スイング解析装置20とは別に、図示しないスイング診断装置を含んで構成されてもよい。その場合のスイング診断装置は、スイング解析装置20からの要求を処理するサーバーで実現されてもよい。スイング解析装置20とスイング診断装置とは、ネットワーク40を介して接続されてもよい。ネットワーク40は、インターネット等のワイドエリアネットワーク(WAN:Wide Area Network)でもよいし、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)でもよい。あるいは、スイング解析装置20とスイング診断装置とは、例えば、近距離無線通信や有線通信により、ネットワーク40を介さずに通信してもよい。また、スイング解析装置20が行う処理はサーバーで実現されても良い。その場合、センサーユニット10およびリスト機器30はネットワーク40に接続される。そして、サーバーで解析された結果をリスト機器30等で受信し表示しても良い。
センサーユニット10は、例えば互いに直交関係の3軸の各軸方向の加速度と、例えば互いに直交関係の3軸の各軸回りの角速度と、例えばセンサーユニット10の向く方位(方向)と、を計測可能であり、図2に示すように、運動器具としての、例えばゴルフクラブ3に装着される。そして、センサーユニット10の出力に基づき、スイング解析装置20においてユーザー2の状態、例えばラウンドの際に次のショット位置に向かうために移動している「移動中」、もしくはスイング(ショット)を行うために停止している「停止中」または「移動停止」などの移動情報(位置情報)として求めることができる。
センサーユニット10は、例えば図3に示すように、互いに交差する(理想的には直交する)3つの検出軸(x軸、y軸、z軸)の向きが合わせられてゴルフクラブ(運動器具の一例)3に装着される。図3では、例えばy軸をゴルフクラブ3のシャフトの長手方向(ゴルフクラブ3の長手方向)に、例えばx軸を打球のターゲット方向(打撃目標方向)に合わせるようにして、シャフトの一部に取り付けられる。好ましくは、センサーユニット10は、打球時の衝撃が伝わりにくく、スイング時に遠心力がかかりにくいグリップ5に近い位置に取り付けられる。シャフトは、ゴルフクラブ3のヘッド(打撃部)3aを除いた柄の部分であり、ユーザー2に握られるグリップ5も含まれる。
ユーザー2は、あらかじめ決められた手順に従って、ゴルフボール4をゴルフクラブ3によって打球(ショット)するスイング動作または素振りによるスイング動作を行う。なお、このスイング動作は、例えば練習場で行うスイング動作であったり、ゴルフ場においてのラウンド中におけるスイング動作であったりする。ゴルフ場などにおいてラウンドする場合、複数のクラブ(例えばゴルフクラブ3)を用いることから、センサーユニット10をそれぞれのクラブに取り付けたり、クラブを交換するたびに運動解析装置を取り換えたりする必要が有り、ユーザー2にとっての使い勝手が悪い。したがって、本実施形態では、練習場においては、ゴルフクラブ3にセンサーユニット10を装着し、且つユーザー2の身体(例えば手首)に後述するリスト機器30を装着し、ラウンド中においては、クラブ(ゴルフクラブ3)にセンサーユニット10を装着せず、ユーザーの身体(例えば手首)にリスト機器30を装着してスイングする。
詳細は後述するが、概略的に説明すれば、練習場においては、ゴルフクラブ3にセンサーユニット10を装着し、且つユーザー2の身体(例えば手首)に後述するリスト機器30を装着する。その後、ゴルフクラブ3のスイングを行うことによって、センサーユニット10に備えられている第2の慣性センサーとしての加速度センサー12や角速度センサー14の出力と、リスト機器30に備えられている第1の慣性センサーとしての加速度センサー32や角速度センサー33の出力とが取得される。そして、取得された第2の慣性センサー(加速度センサー12や角速度センサー14)の出力と、第1の慣性センサー(加速度センサー32や角速度センサー33)の出力との相関もしくは類似度を解析した情報として参照情報241(図6参照)が生成され、保存(記憶)される。また、ゴルフ場におけるラウンド中においては、ゴルフクラブ3にセンサーユニット10を装着せず、ユーザー2の身体(例えば手首)に後述するリスト機器30を装着し、ゴルフクラブ3のスイングによって、リスト機器30に備えられている第1の慣性センサーとしての加速度センサー32や角速度センサー33の出力を取得する。そして、本来ゴルフクラブ3に装着されて計測を行うセンサーユニット10の計測されていない加速度センサー12や角速度センサー14の出力を、取得した加速度センサー32や角速度センサー33の出力に基づいて、練習時の参照情報241から推定してスイングの解析を行う。なお、ゴルフクラブ3にセンサーユニット10を装着しない場合が、第2の慣性センサー(加速度センサー12や角速度センサー14)が使用されない場合に相当する。
図4は、本実施形態においてユーザー2が打球するまでに行う動作の手順を示す図である。なお、図4に示す動作の手順は、練習場で行うスイング動作であったり、ゴルフ場においてのラウンド中におけるスイング動作であったりする。以下、練習場でスイングを行う場合を例示して説明するが、ラウンド中においての手順ではセンサーユニット10を用いていないため、リスト機器30のみの使用となる。
先ず、スイングに先立ちユーザー2は、例えば自身の手首にリスト機器30を装着し、且つゴルフクラブ3の所定の位置にセンサーユニット10を装着する。そして、図4に示すように、ユーザー2は、スイング解析装置20を介してユーザー2の身体に係る情報とユーザー2が使用するゴルフクラブ3に関する情報(ゴルフクラブ情報)などの入力操作を行う(S1)。
ユーザー2は、図4のステップS1において、入力画面(不図示)上で身長、性別、年齢、国などの身体に係る情報を入力し、クラブ長(シャフトの長さ)、番手などのゴルフクラブ3の情報を入力する。なお、身体に係る情報は、これに限られず、例えば、身長に代えてまたは身長とともに腕の長さおよび脚の長さの少なくとも一方の情報を含んでもよい。同様に、ゴルフクラブ3の情報に含まれる情報は、これに限られず、例えば、ゴルフクラブ情報は、クラブ長と番手のいずれか一方の情報を含まなくてもよいし、他の情報を含んでもよい。
次に、ユーザー2は、スイング解析装置20を介して計測開始操作(センサーユニット10に計測を開始させるための操作)を行う(S2)。ユーザー2は、スイング解析装置20からアドレス姿勢(スイング開始前の基本姿勢)をとるように指示する通知(例えば音声による通知)を受けた後(S3がY)、ゴルフクラブ3のシャフトの長手方向がターゲットライン(打球の目標方向)に対して垂直となるようにアドレスの姿勢をとり、所定時間以上静止する(S4)。次に、ユーザー2は、スイング解析装置20からスイングを許可する通知(例えば音声による通知)を受けた後(S5がY)、スイング動作を行い、ゴルフボール4を打球する(S6)。なお、本実施形態は必ずしも打球するものに限らず、素振りにも適用でき、また、打球に相当するタイミングを検出する機能を有していてもよい。
ユーザー2が図4のステップS2の計測開始操作を行うと、スイング解析装置20は、センサーユニット10およびリスト機器30に計測開始コマンドを送信し、センサーユニット10およびリスト機器30は計測開始コマンドを受信してそれぞれの慣性センサー(加速度センサー12,32、および角速度センサー14,33)における3軸加速度と3軸角速度の計測を開始する。センサーユニット10およびリスト機器30は、所定の計測サンプリングレート(例えば1kHz、換言すれば所定周期1ms)で3軸加速度と3軸角速度を計測し、計測したデータを順次、スイング解析装置20に送信する。
スイング解析装置20は、図4のステップS5に示したスイング開始の許可をユーザー2に通知し、その後、センサーユニット10およびリスト機器30の計測データに基づいて、ユーザー2がゴルフクラブ3を用いて打球したスイング動作(図4のステップS6)を解析する。
図5に示すように、ユーザー2が図4のステップS6で行うスイング動作は、ゴルフクラブ3のグリップ5を握った状態でのアドレス姿勢(静止状態)からスイング(バックスイング)を開始した後、バックスイング中にゴルフクラブ3のシャフトが水平になるハーフウェイバック、バックスイングからダウンスイングに切り替わるトップ、ダウンスイング中にゴルフクラブ3のシャフトが水平になるハーフウェイダウンの各状態を経て、ゴルフボール4を打球するインパクト(打球)に至る動作を含んでいる。そして、スイング解析装置20は、スイングが行われた時刻(日時)、ユーザー2の識別情報や性別、ゴルフクラブ3の種類、スイング動作の解析結果の情報を含むスイング解析データを生成し、保存する。
またこのとき、スイング解析装置20は、センサーユニット10に備えられている第2の慣性センサーとしての加速度センサー12や角速度センサー14の出力と、リスト機器30に備えられている第1の慣性センサーとしての加速度センサー32や角速度センサー33の出力との相関もしくは類似度を解析した情報としての参照情報241(図6参照)を生成し、記憶する。スイング解析装置20は、スイング解析データや参照情報241を、ユーザー2が図4の手順に従ってスイング動作を行う度に保存(記憶)し、スイング解析データリストや参照情報リストが構築される。
本実施形態では、ユーザー2は、スイング解析装置20の操作部23(図6参照)を介してスイング診断アプリケーションを起動させると、スイング解析装置20の表示部25(図6参照)にスイング解析データの選択画面(不図示)が表示される。この選択画面には、保存されているスイング解析データリストに含まれるユーザー2の各スイング解析データについて、時刻(日時)、使用されたゴルフクラブ3の種類およびスイングの解析結果としての一部の指標の値が含まれている。
また、この選択画面には、各スイング解析データに対応づけられたチェックボックスがあり、ユーザー2は、スイング解析装置20の操作を介して、いずれか一つのチェックボックスをチェックなどにより、スイング解析装置20の表示部25に、例えばスイング診断の対象となる入力データ編集画面(不図示)が表示される。なお、入力データ編集画面には、性別、ゴルフクラブ3の種類(ドライバーとアイアンのいずれであるか)およびスイングの各指標に関して、選択されたスイング解析データに基づいて得られる値が初期値として含まれている。
入力データ編集画面における、性別、ゴルフクラブ3の種類および各指標値からなる入力データは、編集可能であり、ユーザー2は、スイング解析装置20の操作部23(図6参照)を介して、入力データを編集することができる。また、ユーザー2は、入力データ編集画面からの入力データとして、例えばホールごとのゴルフのスコアを入力することができる。
スイング解析装置20は、この入力データ(入力結果)を受信し、当該入力データを用いて、複数の項目のレベルを算出する。例えば、スイング解析装置20は、「Vゾーン」、「回転」、「スピード」、「インパクト」、「スイングのテンポ」、および「スイング効率」の各項目について、それぞれレベルを算出してもよい。なお、「レベル」は、例えば、「1,2,3,4,5」などの点数で表現されてもよい。
スイング解析装置20は、複数の項目のレベルおよび総合点の情報から表示部25に、スイング診断画面を表示させる。ユーザー2は、スイング診断の一例として、このスイング診断画面により、入力データに対する診断結果として、複数の項目のレベルと総合点を把握することができる。特に、ユーザー2は、スイング診断画面より、自分のスイングについて長所や弱点を把握することができる。また、ユーザー2は、例えば、弱点を克服するためにはどの指標をどの程度改善すれば良いかを把握することもできる。
1−2.センサーユニット(運動計測装置)、スイング解析装置(運動解析装置)、およびリスト機器(運動計測装置)の構成
以下、図6を参照し、第1実施形態に係るスイング解析システムを構成するセンサーユニット、運動解析装置としてのスイング解析装置、およびリスト機器について説明する。図6は、第1実施形態に係るセンサーユニット、スイング解析装置、およびリスト機器の構成例を示す図である。
1−2−1.センサーユニット(運動解析装置)
第1実施形態に係るセンサーユニット10は、図6に示すように、慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)と、信号処理部16、および通信部18を含んで構成されている。ただし、センサーユニット10は、適宜、これらの構成要素の一部が削除または変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
慣性センサーとしての加速度センサー12は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々に生じる加速度を計測し、計測した3軸方向の各々の加速度の大きさおよび向きに応じたデジタル信号(加速度データ)を出力する。
慣性センサーとしての角速度センサー14は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸の各々の軸回りに生じる角速度を計測し、計測した3軸方向の各々の角速度の大きさおよび向きに応じたデジタル信号(角速度データ)を出力する。
信号処理部16は、加速度センサー12および角速度センサー14から、それぞれ加速度データおよび角速度データを受け取って時刻情報を付して不図示の記憶部に記憶し、記憶した計測データ(加速度データおよび角速度データ)に時刻情報を付して通信用のフォーマットに合わせたパケットデータを生成し、通信部18に出力する。
加速度センサー12および角速度センサー14は、それぞれ3軸が、センサーユニット10に対して定義される直交座標系(センサー座標系)の3軸(x軸、y軸、z軸)と一致するようにセンサーユニット10に取り付けられるのが理想的だが、実際には取り付け角の誤差が生じる。そこで、信号処理部16は、取り付け角誤差に応じてあらかじめ算出された補正パラメーターを用いて、加速度データおよび角速度データをxyz座標系のデータに変換する処理を行う。
なお、加速度センサー12および角速度センサー14は、アナログ信号を出力するものであってもよく、この場合は、信号処理部16が、加速度センサー12の出力信号と角速度センサー14の出力信号をそれぞれA/D変換して計測データ(加速度データと角速度データ)を生成し、これらを用いて通信用のパケットデータを生成すればよい。
通信部18は、信号処理部16から受け取ったパケットデータをスイング解析装置20に送信する処理や、スイング解析装置20から計測開始コマンド等の各種の制御コマンドを受信して信号処理部16に送る処理等を行う。信号処理部16は、制御コマンドに応じた各種処理を行う。
1−2−2.スイング解析装置(運動解析装置)
第1実施形態に係るスイング解析装置20は、図6に示すように、処理部21と、通信部22と、操作部23と、記憶部24と、表示部25と、音出力部26と、通信部27と、位置情報取得部43と、を備えて構成されている。ただし、スイング解析装置20は、適宜、これらの構成要素の一部が削除または変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
通信部22は、センサーユニット10から送信されたパケットデータを受信し、処理部21に送る処理や、処理部21からの制御コマンドをセンサーユニット10に送信する処理等を行う。また、通信部22は、ネットワーク40を介してゴルフ場のコース配置などを含むコース情報を受信する処理を行う。
操作部23は、ユーザー2の操作に応じたデータを取得し、処理部21に送る処理を行う。操作部23は、例えば、タッチパネル型ディスプレイ、ボタン、キー、マイクなどであってもよい。
記憶部24は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の各種ICメモリーやハードディスクやメモリーカードなどの記録媒体等により構成される。記憶部24は、処理部21が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムや、アプリケーション機能を実現するための各種プログラムやデータ等を記憶している。
本実施形態では、記憶部24には、処理部21によって読み出され、スイング解析処理を実行するためのスイング解析プログラム240が記憶されている。スイング解析プログラム240は、あらかじめ不揮発性の記録媒体(コンピューターが読み取り可能な記録媒体)に記憶されていてもよいし、処理部21がネットワーク40を介して不図示のサーバーからスイング解析プログラム240を受信して記憶部24に記憶させてもよい。
また、本実施形態では、記憶部24には、参照情報241、ゴルフクラブ情報242、身体情報244、センサー装着位置情報246、ゴルフコース情報247、およびスイング解析データ248が記憶される。例えば、ユーザー2が、操作部23を操作して、入力画面から、使用するゴルフクラブ3の仕様情報(例えば、シャフトの長さ、重心の位置、ライ角、フェース角、ロフト角等の情報などの少なくとも一部の情報)を入力し、入力された仕様情報をゴルフクラブ情報242としてもよい。あるいは、ユーザー2が、図4のステップS1において、ゴルフクラブ3の型番を入力(あるいは、型番リストから選択)し、記憶部24にあらかじめ記憶されている型番毎の仕様情報のうち、入力された型番の仕様情報をゴルフクラブ情報242としてもよい。
また、例えば、ユーザー2が、操作部23を操作して、入力画面から、身体に係る情報を入力し、入力された身体に係る情報を身体情報244としてもよい。また、例えば、図4のステップS1において、ユーザー2が操作部23を操作してセンサーユニット10の装着位置とゴルフクラブ3のグリップエンドとの間の距離を入力し、入力された距離の情報をセンサー装着位置情報246としてもよい。あるいは、センサーユニット10を決められた所定位置(例えば、グリップエンドから20cmの距離など)に装着するものとして、当該所定位置の情報がセンサー装着位置情報246としてあらかじめ記憶されていてもよい。また、ユーザー2は、操作部23を操作し、ネットワーク40を介してプレーするゴルフ場の情報をゴルフコース情報247としてあらかじめ記憶させてもよい。
スイング解析データ248は、スイングが行われた時刻(日時)、ユーザー2の識別情報や性別、ゴルフクラブ3の種類とともに、処理部21(スイング解析部211)によるスイング動作の解析結果の情報を含むデータである。
また、記憶部24は、処理部21の作業領域として用いられ、操作部23が取得したデータ、処理部21が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。さらに、記憶部24は、処理部21の処理により生成されたデータのうち、長期的な保存が必要なデータ、例えばセンサーユニット10に備えられている加速度センサー12や角速度センサー14の出力と、リスト機器30に備えられている加速度センサー32や角速度センサー33の出力との相関もしくは類似度を解析した情報として、解析部としてのスイング解析部211によって生成された参照情報241を記憶してもよい。
表示部25は、処理部21の処理結果を文字、グラフ、表、アニメーション、その他の画像として表示するものである。表示部25は、例えば、CRT、LCD、タッチパネル型ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)などであってもよい。なお、一つのタッチパネル型ディスプレイで操作部23と表示部25の機能を実現するようにしてもよい。
表示部25に表示される第1の解析情報は、相対フェース角およびクラブパス(入射角)に基づくインパクトと、ゴルフクラブ3のグリップ5における減速量およびタイミングに基づく効率と、トップ時のシャフト軸の回転角およびフェース角に基づく回転と、打球時におけるゴルフクラブ3の速度に基づくヘッドスピードと、アドレス開始、スイング開始、トップおよびインパクトのタイミングに基づくスイングのテンポと、の少なくとも一つに係る情報を含んでいることが好ましい。なお、複数のスイングに関しての実力(レベル)を示す重要な指標の解析データとしては、上述に限らず、例えば打球時およびアドレス時のライ角に基づくハンドアップやフェース角およびアタック角に基づくダウンブローなどの指標を含んでいてもよい。これにより、ユーザー2は、複数のスイングに関しての実力(レベル)を示す重要な指標の解析データとして、インパクト、Vゾーン、効率、回転、ヘッドスピード、スイングのテンポの少なくとも一つに係る情報を、詳細データとして得ることができる。
音出力部26は、処理部21の処理結果(解析情報)を音声やブザー音等の音情報として提示するために出力するものである。音出力部26は、例えば、スピーカーやブザーなどであってもよい。
通信部27は、ネットワーク40を介して他のデータ処理装置(例えばスイング診断装置)との間でデータ通信を行うものである。例えば、通信部27は、スイング解析処理の終了後、処理部21からスイング解析データ248を受け取って、スイング診断装置に送信する処理などを行う。
位置情報取得部43は、例えば、位置情報出力部としてのGPS衛星8からの電波(衛星信号)に含まれる位置に係る情報を受信して測位計算(位置情報の取得)を行い、スイング解析装置20の現在位置データなどの位置情報として取得(算出)する。
処理部21は、各種プログラムに従い、通信部22を介してセンサーユニット10に制御コマンドを送信する処理や、通信部22を介してセンサーユニット10から受信したデータに対する各種の計算処理を行う。また、処理部21は、各種プログラムに従い、記憶部24からスイング解析データ248を読み出して、通信部27を介して他のデータ処理装置に送信する処理を行う。処理部21は、求められたユーザー2のプレー状態を表す画像に対応する画像データとして出力することができる。
また、処理部21は、通信部22を介して入力されたゴルフ場のコース配置や標高などをゴルフコース情報247として記憶部24に記憶させることができる。また、処理部21は、後述する位置情報取得部43から送られた現在位置データに基づいて、ユーザー2の位置情報を算出する。なお、位置情報には、ユーザー2の動きの状態やコース内における移動軌跡などの情報を含んでいる。また、処理部21は、その他の各種の制御処理を行う。
処理部21は、スイング解析プログラム240を実行することにより、データ取得部210、解析部としてのスイング解析部211、画像データ生成部212、記憶処理部213、表示処理部214、音出力処理部215、および出力処理部217として機能する。なお、処理部21は、コンピューターとしての機能を有している。
また、処理部21は、スイング解析プログラム240を実行することにより、取得部としてのデータ取得部210、スイング解析部211、画像データ生成部212、記憶処理部213、出力部としての表示処理部214、出力部としての音出力処理部215、および出力処理部217として機能し、ユーザー2のスイング動作を解析する処理(スイング解析処理)やユーザー2のゴルフスイングや移動などを含む動作の実態、および強み、弱みを示すプレー状態を求めて出力する処理を行う。
取得部としてのデータ取得部210は、通信部22がセンサーユニット10やリスト機器30から受信したパケットデータを受け取り、受け取ったパケットデータから時刻情報および計測データを取得し、記憶処理部213に送る処理を行う。また、データ取得部210は、通信部27が他のデータ処理装置から受信した各種の画面の表示に必要な情報を受け取って、画像データ生成部212に送る処理を行う。
記憶処理部213は、記憶部24に対する各種プログラムや各種データのリード/ライト処理を行う。例えば、記憶処理部213は、データ取得部210から受け取った時刻情報と計測データとを対応づけて記憶部24に記憶させる処理や、スイング解析部211が算出した各種の情報やスイング解析データ248等を記憶部24に記憶させる処理を行う。
解析部としてのスイング解析部211は、センサーユニット10が出力する計測データ(記憶部24に記憶されている計測データ)や操作部23からのデータなどを用いて、ユーザー2のスイング動作(複数のスイング)を解析し、スイングが行われた時刻(日時)、ユーザー2の識別情報や性別、ゴルフクラブ3の種類、スイング動作の解析結果の情報を含む第1の解析情報としてスイング解析データ248を生成する処理を行う。特に、本実施形態では、スイング解析部211は、スイング動作の解析結果の情報の少なくとも一部として、ゴルフのスイングの各指標の値を算出する。なお、第1の解析情報としてのスイング解析データ248には、インパクト、Vゾーン、効率(スイング効率)、回転、ヘッドスピード、スイングのテンポの少なくとも一つに係る情報が含まれている。
スイング解析部211は、スイングの指標として、以下に示すような指標を算出することができる。ただし、スイング解析部211は、適宜、以下に示す指標の一部の値を算出しなくてもよいし、その他の指標の値を算出してもよい。
(1)少なくとも一つの仮想面を示す指標である「シャフトプレーンSP」および「ホーガンプレーンHP」。
(2)バックスイング中の第1のタイミングやダウンスイング中の第2のタイミングでのヘッド3aの位置を示す指標である「ハーフウェイバック時のヘッド3aの位置」。
(3)インパクト(打球時)におけるヘッド3aの入射角や傾きに基づく指標、もしくはヘッド3aの速度に基づく指標である「ヘッドスピード」。
(4)シャフトの長手方向を回転軸として、バックスイングの開始時からインパクト(打球時)までの間の所定のタイミングにおけるゴルフクラブ3のシャフトの回転軸回り(以下、長軸回りと称す)の回転角に基づく指標である「トップ時のシャフト軸回転角」。
(5)ダウンスイングにおけるゴルフクラブ3のグリップ5の減速量に基づく指標である「ナチュラルアンコック」もしくは「ナチュラルアンコック率」とも言われる「グリップ減速率」。
(6)ダウンスイングにおけるゴルフクラブ3における、グリップ5の減速期間に基づく指標「グリップ減速時間率」およびグリップの減速タイミングに基づく指標である、ナチュラルアンコックのタイミング(「ナチュラルリリースタイミング」)。なお、ナチュラルアンコックのタイミングとは、トップスイングで蓄積したエネルギーが解放へと切り替わり、ゴルフクラブ3へ伝わっていく状態における切り替わりのタイミングを示す指標である。
(7)「Vゾーン」と呼ばれるシャフトプレーンSP(第1仮想面)とホーガンプレーンHP(第2仮想面)とにより挟まれる領域において、ハーフウェイバック(HWB)時のヘッド3aの位置に係る指標およびハーフウェイダウン(HWD)時のヘッド3aの位置に係る指標。
(8)また、ゴルフクラブ3のヘッド3aにおける打球時の「ライ角」およびアドレス時の「ライ角」、もしくは「フェース角」および「アタック角」に基づく指標。
なお、解析部としてのスイング解析部211は、センサーユニット10に備えられている第2の慣性センサーとしての加速度センサー12や角速度センサー14の出力と、リスト機器30に備えられている第1の慣性センサーとしての加速度センサー32や角速度センサー33の出力との相関もしくは類似度を解析した対応情報を参照情報241として生成して記憶処理部213に送り、記憶部24に保存(記憶)する処理を行う。なお、参照情報241の生成には、ユーザー2のスイング動作に係る各動作(例えば、スイング開始、ハーフウェイバック、トップ、インパクトなど)のタイミングにおいての慣性センサーの出力が用いられる。また、各動作のタイミングにおける参照情報241とすることもできる。
ここで、スイング解析部211は、参照情報241の生成に際し、加速度センサー32や角速度センサー33の出力、および加速度センサー12や角速度センサー14の出力のそれぞれからゴルフクラブ3のグリップ5における解析値を算出し、この解析値に基づいた参照情報241を生成することとしてもよい。
このように、リスト機器30の取り付けられる身体と、センサーユニット10の取り付けられるゴルフクラブ3との、双方のジョイント部となるグリップ5における参照情報241を生成し、解析に用いることから、より精度の高いスイング解析を行うことができる。
画像データ生成部212は、表示部25に表示される画像に対応する画像データを生成する処理を行う。例えば、画像データ生成部212は、データ取得部210が受け取った各種の情報に基づき、選択画面、入力データ編集画面、スイング診断画面に対応する画像データを生成する。
出力部としての表示処理部214は、表示部25に対して各種の画像(画像データ生成部212が生成した画像データに対応する画像の他、文字や記号等も含む)を表示させる処理を行う。例えば、表示処理部214は、画像データ生成部212が生成した画像データに基づき、表示部25に、選択画面、入力データ編集画面、スイング診断画面等を表示させる。また、例えば、画像データ生成部212は、図4のステップS5において、ユーザー2にスイングの開始の許可を通知するための画像や文字等を表示部25に表示させてもよい。また、例えば、後述する出力処理部217によって推定されたセンサーユニット10の第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力によって解析されたスイング解析結果を表示データとして出力し、表示部25に表示させてもよい。また、例えば、表示処理部214は、ユーザー2のスイング動作が終了した後、自動的に、あるいは、ユーザー2の入力操作に応じて、スイング解析部211による解析結果を示す文字や記号等のテキスト情報を表示部25に表示させてもよい。あるいは、リスト機器30に表示部38を設けておいて、表示処理部214は、通信部22を介してリスト機器30に画像データを送信し、表示部38に各種の画像や文字等を表示させてもよい。
出力部としての音出力処理部215は、音出力部26に対して各種の音(音声やブザー音等も含む)を出力させる処理を行う。例えば、音出力処理部215は、図4のステップS5において、ユーザー2にスイングの開始の許可を通知するための音を音出力部26から出力させてもよい。また、例えば、後述する出力処理部217によって推定されたセンサーユニット10の第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力によって解析されたスイング解析結果を音声情報として出力してもよい。また、例えば、音出力処理部215は、ユーザー2のスイング動作が終了した後、自動的に、あるいは、ユーザー2の入力操作に応じて、スイング解析部211による解析結果を示す音や音声を音出力部26から出力させてもよい。あるいは、センサーユニット10やリスト機器30に音出力部を設けておいて、音出力処理部215は、通信部22を介してセンサーユニット10やリスト機器30に各種の音データや音声データを送信し、各種の音や音声を出力させてもよい。
このように、出力部としての表示処理部214もしくは音出力処理部215から、後述する出力処理部217によって推定されたセンサーユニット10の第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力によって解析されたスイング解析結果が出力されるため、ユーザー2は容易に運動解析結果を把握することができる。
なお、スイング解析装置20、センサーユニット10、もしくはリスト機器30に振動機構を設けておいて、当該振動機構により各種の情報を振動情報に変換してユーザー2に通知してもよい。
出力処理部217は、ラウンド中などにおいてセンサーユニット10が用いられない場合に、リスト機器30の第1の慣性センサー(加速度センサー32および角速度センサー33)の出力および記憶部24に記憶(保存)されている参照情報241から、センサーユニット10の第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力を推定する処理を行う。
ここで、出力処理部217は、複数のスイング毎に生成された複数の参照情報241の平均値を求め、この参照情報241の平均値からセンサーユニット10の第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力として推定することとしてもよい。このようにすれば、複数の参照情報241の平均値からセンサーユニット10の第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力を推定するため、スイング解析の精度を高めることができる。
1−2−3.リスト機器(運動計測装置)
第1実施形態に係るリスト機器30は、図6に示すように、慣性センサー(加速度センサー32および角速度センサー33)と方位センサー34とを含むモーションセンサー31、信号処理部35、通信部36、取得処理部37、および表示部38を含んで構成されている。ただし、リスト機器30は、適宜、これらの構成要素の一部が削除または変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
慣性センサーとしての加速度センサー32は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々に生じる加速度を計測し、計測した3軸方向の各々の加速度の大きさおよび向きに応じたデジタル信号(加速度データ)を出力する。
慣性センサーとしての角速度センサー33は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸の各々の軸回りに生じる角速度を計測し、計測した3軸方向の各々の角速度の大きさおよび向きに応じたデジタル信号(角速度データ)を出力する。
方位センサー34は、方位センサー34の向いている方向を示すことができる。即ち、ユーザー2の向いている方向や移動する方向などを検知し、出力することができる。方位センサー34は、例えば、地磁気における磁界の向きを計測し、計測された磁界の向きを演算処理することによってユーザー2に係る方位情報(位置情報の一つ)として取得することができる。なお、方位センサー34は、地磁気センサーと呼ばれることがある。
信号処理部35は、加速度センサー32、角速度センサー33、および方位センサー34から、それぞれ加速度データ、角速度データ、および方位データを受け取って時刻情報を付して不図示の記憶部に記憶し、記憶した計測データ(加速度データ、角速度データ、および方位データ)に時刻情報を付して通信用のフォーマットに合わせたパケットデータを生成し、通信部36に出力する。
なお、加速度センサー32および角速度センサー33は、アナログ信号を出力するものであってもよく、この場合は、信号処理部35が、加速度センサー32の出力信号と角速度センサー33の出力信号をそれぞれA/D変換して計測データ(加速度データと角速度データ)を生成し、これらを用いて通信用のパケットデータを生成すればよい。
通信部36は、信号処理部35から受け取ったパケットデータをスイング解析装置20に送信する処理や、スイング解析装置20から計測開始コマンド等の各種の制御コマンドを受信して信号処理部35に送る処理等を行う。また、通信部36は、スイング解析装置20から、スイングの解析結果を受信して取得処理部37に送る処理等を行う。信号処理部35は、制御コマンドに応じた各種処理を行う。
取得処理部37は、スイング解析装置20によって解析されたスイング解析結果を通信部36を介して取得し、表示部38に対して各種の解析結果を表す画像(画像の他、文字や記号等も含む)を表示させる処理を行う。
表示部38は、スイング解析結果に対する取得処理部37の処理結果を文字、グラフ、表、アニメーション、その他の画像として表示する。表示部25は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)などで構成することができる。
1−3.運動解析方法(スイング解析方法)
次に、運動計測方法としてのスイング解析方法に係る手順について、図7、および図8を参照して説明する。図7は、参照情報を取得する手順を示すフローチャートである。図8は、参照情報を用いた運動解析方法の手順を示すフローチャートである。ここで、上述の処理部21は、記憶部24に記憶されているスイング解析プログラム240を実行することにより、スイング解析処理を実行する。以下、図7および図8のフローチャートに沿って説明する。なお、上述した運動解析システム1を構成する要素については、同符号を用いて説明する。
まず、図7を参照して、例えば練習時において、センサーユニット10およびリスト機器30をそれぞれの装着部位に装着してスイングを行い、参照情報241を取得する手順について説明する。
練習場においてユーザー2は、ゴルフクラブ3にセンサーユニット10を装着し、且つユーザー2の身体(例えば手首)にリスト機器30を装着する。そして、センサーユニット10の装着されたゴルフクラブ3を握って、練習のスイングを開始する(ステップS110)。
このスイングにより、リスト機器30に備えられている第1の慣性センサーとしての加速度センサー32や角速度センサー33の検出した出力が取得され(ステップS120)、且つセンサーユニット10に備えられている第2の慣性センサーとしての加速度センサー12や角速度センサー14の検出した出力が取得される(ステップS130)。そして、取得された双方の慣性センサーの出力は、スイング解析装置20に送られる。
そして、スイング解析装置20の処理部21(スイング解析部211)は、取得された第1の慣性センサーとしての加速度センサー32や角速度センサー33の出力と、第2の慣性センサーとしての加速度センサー12や角速度センサー14の出力と、の相関もしくは類似度を解析し、第1の慣性センサーと第2の慣性センサーとにおける出力の相関情報としての参照情報241を生成する(ステップS140)。
処理部21(スイング解析部211)は、生成した参照情報241を、記憶処理部213に送る。記憶処理部213は、受け取った参照情報241を記憶部24に保存(記憶)する処理を行う(ステップS150)。以上の手順により、練習時において参照情報241を取得する一連の手順を終了する。
次に、図8を参照して、例えば、センサーユニット10をゴルフクラブ3に装着せず、手首にリスト機器30を装着した状態で、例えばゴルフ場においてラウンドする場合に、参照情報241を用いて運動解析を行う手順について説明する。なお、ゴルフクラブ3にセンサーユニット10を装着しない場合が、第2の慣性センサー(加速度センサー12や角速度センサー14)を使用しない場合に相当する。
先ず、ユーザー2は、ユーザー2の身体、例えば手首にリスト機器30を装着する。そして、ユーザー2は、ゴルフクラブ3によって、ラウンドにおけるスイングを開始する(ステップS210)。
このスイングにより、リスト機器30に備えられている第1の慣性センサーとしての加速度センサー32や角速度センサー33の検出した出力が取得される(ステップS220)。そして、取得された第1の慣性センサーの出力は、スイング解析装置20に送られる。
スイング解析装置20の処理部21(出力処理部217)は、ゴルフクラブ3に装着されるべきセンサーユニット10(不装着)の計測されていない第2の慣性センサー(加速度センサー12や角速度センサー14)の出力を、取得された第1の慣性センサー(加速度センサー32や角速度センサー33)の出力に基づいて、記憶部24に記憶されている参照情報241から推定する(ステップS230)。
そして、処理部21(スイング解析部211)は、参照情報241から推定された第2の慣性センサー(加速度センサー12や角速度センサー14)の出力に基づいて、当該スイングにおけるスイング解析を行い(ステップS240)、解析結果を画像データ生成部212に送る。
画像データ生成部212は、解析結果に係る画像データを生成する処理を行い、出力部としての表示処理部214に送る。表示処理部214は、表示部25に対して各種の画像(画像データ生成部212が生成した画像データに対応する画像の他、文字や記号等も含む)を表示させる処理を行い、表示部25にスイングの解析結果を表示する(ステップS250)。以上の手順により、ラウンド時におけるスイング解析方法の一連の手順を終了する。
以上説明した第1実施形態に係るセンサーユニット10、運動解析装置としてのスイング解析装置20、およびリスト機器30を含む運動解析システム1によれば、例えば練習時などにおいて、スイング解析装置20に含まれる取得部としてのデータ取得部210によって取得された、ユーザー2の身体(例えば手首)に取り付けられたリスト機器30に備えられた第1の慣性センサー(加速度センサー32および角速度センサー33)の出力と、運動器具(ゴルフクラブ3)に取り付けられたセンサーユニット10に備えられた第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力と、の相関もしくは類似度を解析した参照情報241が、スイング解析部211によって生成される。そして、センサーユニット10(第2の慣性センサー)を用いない場合は、そのときに用いているリスト機器30に備えられた第1の慣性センサー(加速度センサー32および角速度センサー33)の出力に基づいて、対応する第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力を練習時の参照情報241から推定し、推定した第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力によってスイングの解析を行う。これにより、センサーユニット10(第2の慣性センサー)を用いない場合、例えばゴルフのラウンド時に、センサーユニット10をゴルフクラブ3などに装着しなくても、推定された第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力により、比較的高い精度でスイング解析を行うことができ、ユーザー2の利便性、即ち使い勝手を向上させることができる。
(第2実施形態)
2−1.運動解析システムの構成
以下、図9、および図10を参照し、運動計測および運動解析の一例として、ゴルフのスイング(以下、ゴルフスイングという)の計測および解析を例に挙げて、第2実施形態に係る運動解析システム(運動解析装置としてのリスト機器)について説明する。図9は、第2実施形態に係る運動解析システムの構成例を示す図である。図10は、第2実施形態に係る運動計測装置としてのセンサーユニット、および運動解析装置としてのリスト機器の配置例を示す図である。
図9に示すように、第2実施形態の運動解析システム100は、運動計測装置としてのセンサーユニット10と、運動解析装置としてのリスト機器50を有している。なお、前述の第1実施形態に係る運動解析システム1では、スイング解析装置20とリスト機器30とが別体で構成されていたが、本実施形態では、スイング解析装置としてのリスト機器50に双方が含まれている構成である。また、図9に示すように、運動解析システム100には、GPS衛星(位置情報出力部)8と、リスト機器(スイング解析装置)50に含まれる位置情報取得部543(図10参照)とを含み、GPS衛星8からの電波(衛星信号)に含まれる位置に係る情報を受信して測位計算(位置情報の取得)する機能を含むことができる。また、以下の説明では、センサーユニット10など第1実施形態と同様の構成については、同符号を付してその説明を省略する。
ただし、運動解析システム100は、リスト機器50とは別に、図示しないスイング診断装置を含んで構成されてもよい。その場合のスイング診断装置は、リスト機器50からの要求を処理するサーバーで実現されてもよい。リスト機器50とスイング診断装置とは、ネットワーク40を介して接続されてもよい。ネットワーク40は、インターネット等のワイドエリアネットワーク(WAN:Wide Area Network)でもよいし、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)でもよい。あるいは、リスト機器50とスイング診断装置とは、例えば、近距離無線通信や有線通信により、ネットワーク40を介さずに通信してもよい。
2−2.スイング解析装置(リスト機器)の構成
以下、図10を参照し、第2実施形態に係る運動解析装置としてのリスト機器(スイング解析装置)について説明する。第2実施形態に係るリスト機器50は、図10に示すように、慣性センサー(加速度センサー532および角速度センサー533)と方位センサー534とを含むモーションセンサー531と、信号処理部535と、処理部521と、通信部522と、操作部523と、記憶部524と、表示部525と、音出力部526と、通信部527と、位置情報取得部543と、を備えて構成されている。ただし、リスト機器50は、適宜、これらの構成要素の一部が削除または変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
慣性センサーとしての加速度センサー532は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々に生じる加速度を計測し、計測した3軸方向の各々の加速度の大きさおよび向きに応じたデジタル信号(加速度データ)を出力する。
慣性センサーとしての角速度センサー533は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸の各々の軸回りに生じる角速度を計測し、計測した3軸方向の各々の角速度の大きさおよび向きに応じたデジタル信号(角速度データ)を出力する。
方位センサー534は、方位センサー534の向いている方向を示すことができる。即ち、ユーザー2の向いている方向や移動する方向などを検知し、出力することができる。方位センサー534は、例えば、地磁気における磁界の向きを計測し、計測された磁界の向きを演算処理することによってユーザー2に係る方位情報(位置情報の一つ)として取得することができる。なお、方位センサー534は、地磁気センサーと呼ばれることがある。
信号処理部535は、加速度センサー532、角速度センサー533、および方位センサー534から、それぞれ加速度データ、角速度データ、および方位データを受け取って時刻情報を付した計測データ(加速度データ、角速度データ、および方位データ)を生成し、処理部521に出力する。
なお、処理部521と、通信部522と、操作部523と、記憶部524と、表示部525と、音出力部526と、通信部527と、位置情報取得部543とは、第1実施形態の処理部21と、通信部22と、操作部23と、記憶部24と、表示部25と、音出力部26と、通信部27と、位置情報取得部43と、それぞれが同様であるので、以下での説明を省略する。また、本形態では、表示処理部514が、取得処理部として機能する。
以上説明した第2実施形態に係る運動解析装置としてのリスト機器(スイング解析装置)50を含む運動解析システム100によれば、リスト機器50において、第1実施形態と同様に、例えば練習時などにおいて取得された、ユーザー2の身体(例えば手首)に取り付けられた第1の慣性センサー(加速度センサー32および角速度センサー33)の出力と、運動器具(ゴルフクラブ3)に取り付けられたセンサーユニット10に備えられた第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力と、の相関もしくは類似度を解析した参照情報241が、データ解析部(スイング解析部211)によって生成される。そして、センサーユニット10(第2の慣性センサー)を用いない場合は、そのときに用いているリスト機器50に備えられた第1の慣性センサー(加速度センサー32および角速度センサー33)の出力に基づいて、リスト機器50において対応する第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力を練習時の参照情報241から推定し、推定した第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力によってスイングの解析を行う。これにより、センサーユニット10(第2の慣性センサー)を用いない場合、例えばゴルフのラウンド時に、センサーユニット10をゴルフクラブ3などに装着しなくても、リスト機器50によって推定された第2の慣性センサー(加速度センサー12および角速度センサー14)の出力により、比較的高い精度でスイング解析を行うことができ、ユーザー2の利便性、即ち使い勝手を向上させることができる。
なお、上述した第2実施形態に係る運動解析システム100、およびリスト機器50(スイング解析装置)においても、上述した運動計測方法(スイング解析方法)に係る手順を適用することができる。
また、上述では、全地球的航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)が備える位置情報衛星としてGPS衛星8を用いたGPSを例示して説明したが、これはあくまで一例である。全地球的航法衛星システムは、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国)などの他のシステムや、SBASなどの静止衛星や準天頂衛星などの衛星信号を発信する位置情報衛星を備えるものであればよい。なお、全地球的航法衛星システムは、地域航法衛星システム(RNSS:Regional Navigation Satellite System)とすることができる。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成、または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1,100…運動解析システム、2…ユーザー、3…ゴルフクラブ、3a…ヘッド、4…ゴルフボール、5…グリップ、8…GPS衛星(位置情報出力部)、10…運動計測装置としてのセンサーユニット、12…第2の慣性センサーとしての加速度センサー、14…第2の慣性センサーとしての角速度センサー、16…信号処理部、18…通信部、20…スイング解析装置、20a…パーソナルコンピューター、20b…携帯機器、21…処理部、22…通信部、23…操作部、24…記憶部、25…表示部、26…音出力部、27…通信部、30…運動計測装置としてのリスト機器、31…モーションセンサー、32…第1の慣性センサーとしての加速度センサー、33…第1の慣性センサーとしての角速度センサー、34…方位センサー、35…信号処理部、36…通信部、37…取得処理部、38…表示部、40…ネットワーク、43…位置情報取得部、50…運動解析装置としてのリスト機器、210…取得部としてのデータ取得部、211…解析部としてのスイング解析部、212…画像データ生成部、213…記憶処理部、214…表示処理部、215…音出力処理部、217…出力処理部、240…スイング解析プログラム、241…参照情報、242…ゴルフクラブ情報、244…身体情報、246…センサー装着位置情報、247…ゴルフコース情報。

Claims (8)

  1. ユーザーに取り付けられた第1の慣性センサーの出力と、運動器具に取り付けられた第2の慣性センサーの出力と、を取得する取得部と、
    前記第1の慣性センサーの出力と前記第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析して参照情報を生成する解析部と、
    前記第2の慣性センサーが使用されない場合において、前記第1の慣性センサーの出力および前記参照情報から、前記第2の慣性センサーの出力を推定する出力処理部と、
    を備えていることを特徴とする運動解析装置。
  2. 前記解析部は、前記第1の慣性センサーの出力および第2の慣性センサーの出力のそれぞれから前記運動器具のグリップにおける解析値を算出し、前記解析値から参照情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の運動解析装置。
  3. 前記出力処理部は、複数の前記参照情報の平均値を前記第2の慣性センサーの出力として推定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の運動解析装置。
  4. 前記出力処理部によって推定された前記第2の慣性センサーの出力に基づいて運動を解析した運動解析結果を出力する出力部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の運動解析装置。
  5. ユーザーに取り付けられ、第1の慣性センサーを含むリスト機器と、
    運動器具に取り付けられ、第2の慣性センサーを含むセンサーユニットと、
    前記第1の慣性センサーの出力と、前記第2の慣性センサーの出力と、を取得する取得部と、前記第1の慣性センサーの出力と前記第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析して参照情報を生成する解析部と、前記センサーユニットが使用されない場合において、前記第1の慣性センサーの出力および前記参照情報から、前記第2の慣性センサーの出力を推定する出力処理部とを含む運動解析装置と、
    を備えていることを特徴とする運動解析システム。
  6. 運動器具に取り付けられ、第2の慣性センサーを含むセンサーユニットと、
    ユーザーに取り付けられ、第1の慣性センサーと、前記第1の慣性センサーの出力と前記第2の慣性センサーの出力とを取得する取得部と、前記第1の慣性センサーの出力と前記第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析して参照情報を生成する解析部と、前記センサーユニットが使用されない場合において、前記第1の慣性センサーの出力および前記参照情報から、前記第2の慣性センサーの出力を推定する出力処理部とを含むリスト機器と、
    を備えていることを特徴とする運動解析システム。
  7. 前記リスト機器は、前記運動解析結果を取得する取得処理部と、前記取得処理部が取得した前記運動解析結果を表示する表示部と、を備えていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の運動解析システム。
  8. ユーザーに取り付けられた第1の慣性センサーの出力を取得する工程と、
    前記第1の慣性センサーの出力と、運動器具に取り付けられた第2の慣性センサーの出力との相関、もしくは類似度を解析した参照情報を取得する工程と、
    前記第2の慣性センサーが使用されない場合において、前記第1の慣性センサーの出力および前記参照情報から、前記第2の慣性センサーの出力を推定する工程と、
    を備えていることを特徴とする運動解析方法。
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