JP2018157639A - スイッチング電源 - Google Patents
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Abstract
【課題】電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制する。
【解決手段】スイッチング電源1は、インダクタL1及び第1の素子E1を有する変換回路2と、インダクタL1に流れる電流を検出する電流検出回路4と、電流検出回路4により検出された電流に基づいて変換回路2の動作を制御する制御回路3と、を備える。電流検出回路4は、第1の素子E1の他端と固定電位との間に配設された電流検出部4aと、電流検出部4aと並列に接続されたスイッチング素子である第3の素子E3と、第3の素子E3のオンオフを制御するための第3の制御信号CS3を出力するスイッチ制御回路4bと、を有する。スイッチ制御回路4bは、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるように、第3の制御信号CS3を生成する。
【選択図】図1
【解決手段】スイッチング電源1は、インダクタL1及び第1の素子E1を有する変換回路2と、インダクタL1に流れる電流を検出する電流検出回路4と、電流検出回路4により検出された電流に基づいて変換回路2の動作を制御する制御回路3と、を備える。電流検出回路4は、第1の素子E1の他端と固定電位との間に配設された電流検出部4aと、電流検出部4aと並列に接続されたスイッチング素子である第3の素子E3と、第3の素子E3のオンオフを制御するための第3の制御信号CS3を出力するスイッチ制御回路4bと、を有する。スイッチ制御回路4bは、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるように、第3の制御信号CS3を生成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スイッチング電源に関する。
スイッチング電源のひとつとして、電流モード制御のDC/DCコンバータが知られている。この種のDC/DCコンバータでは、通常、DC/DCコンバータ内のインダクタを流れる電流を検出抵抗によって検出し、検出した電流の値に基づいてスイッチング動作を制御している。
しかし、DC/DCコンバータを上記のように構成した場合、スイッチング電源のターンオンに起因する急峻な電流が検出抵抗に流れるため、検出抵抗で検出する電圧にサージ成分が重畳し、スイッチング動作の誤動作が生じるおそれがあった。
これに対し、特許文献1には、スイッチング電源がターンオンするときのサージ成分を軽減する技術が開示されている。この技術は、検出抵抗の出力側と接地端の間にスイッチを設け、このスイッチをスイッチング電源がターンオンする際にオンする、というもので、この技術によれば、スイッチング電源がターンオンする際に急峻な電流が検出抵抗に流れたとしても、その電流はスイッチを通って接地端に流れ出すことになるので、スイッチング電源がターンオンするときのサージ成分が軽減される。
しかしながら、検出抵抗におけるサージ電圧は、検出抵抗又は配線パターンに存在する寄生インダクタンスと、スイッチングに伴う急激な電流変化の影響により、スイッチング電源がターンオフする際にも発生する場合がある。特許文献1の技術を用いてもスイッチング電源がターンオフする際のサージ成分は処理できないので、このサージ成分が検出抵抗で検出される電圧に重畳し、結果としてスイッチング電源の制御素子の破損を招く場合があった。
したがって、本発明の目的の一つは、電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制できるスイッチング電源を提供することにある。
本発明によるスイッチング電源は、一端が第1の外部端子に接続されるインダクタと、一端が前記インダクタの他端に接続されたスイッチング素子である第1の素子と、一端が前記インダクタの他端に接続され、他端が第2の外部端子に接続されたスイッチング素子又は整流素子である第2の素子と、を有する変換回路と、前記インダクタを流れる電流を検出する電流検出回路と、前記電流検出回路により検出された電流に基づいて前記変換回路の動作を制御する制御回路と、を備え、前記電流検出回路は、前記第1の素子の他端と固定電位との間に配設された電流検出部と、前記電流検出部と並列に接続されたスイッチング素子である第3の素子と、前記第3の素子のオンオフを制御するための第3の制御信号を出力するスイッチ制御回路と、を有し、前記スイッチ制御回路は、前記第1の素子のターンオフに応じて前記第3の素子がオン状態となるように、前記第3の制御信号を生成する、スイッチング電源である。
本発明によれば、第1の素子のターンオフ、すなわち電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに応じて第3の素子がオン状態となるので、電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
上記スイッチング電源において、前記第2の素子は整流素子であり、前記制御回路は、前記電流検出回路により検出された電流に基づいて前記第1の素子のオンオフを制御するための第1の制御信号を生成し、前記スイッチ制御回路は、前記第1の制御信号を反転する反転回路を有し、該反転回路により前記第3の制御信号を生成する、こととしてもよい。これによれば、第2の素子が整流素子である場合の回路の簡素化が可能になる。
上記スイッチング電源において、前記第2の素子はスイッチング素子であり、前記制御回路は、前記電流検出回路により検出された電流に基づいて前記第2の素子のオンオフを制御するための第2の制御信号を生成し、前記スイッチ制御回路は、前記第2の制御信号に基づいて前記第3の制御信号を生成する、こととしてもよい。これによれば、第2の素子がスイッチング素子である場合の回路の簡素化が可能になる。
上記スイッチング電源において、前記スイッチ制御回路は、前記第1の素子のターンオンにも応じて前記第3の素子がオン状態となるように前記第3の制御信号を生成する、こととしてもよい。これによれば、電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに起因するサージ電圧に加え、電流検出を行うスイッチング電源のターンオンに起因するサージ電圧の発生も抑制することが可能になる。
上記各スイッチング電源において、前記スイッチ制御回路は、前記第3の制御信号の立ち下がりを遅らせる遅延回路を有する、こととしてもよい。これによっても、電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに起因するサージ電圧に加え、電流検出を行うスイッチング電源のターンオンに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。また、回路の簡素化を実現することも可能になる。
上記各スイッチング電源において、前記第3の素子の立ち上がり時間は、前記第1の素子の立ち下がり時間よりも短い、こととしてもよい。これによれば、電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに起因するサージ電圧の発生をより効果的に抑制することが可能になる。
本発明によれば、第1の素子のターンオフ、すなわち電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに応じて第3の素子がオン状態となるので、電流検出を行うスイッチング電源のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は昇圧・同期整流型のスイッチング電源であり、同図に示すように、変換回路2と、制御回路3と、電流検出回路4と、キャパシタC1,C2とを有して構成される。また、スイッチング電源1は、外部端子として、入力電圧Vinが供給される入力端子T1、出力電圧Voutが出力される出力端子T2、及び固定電位が供給される端子T3を有して構成される。なお、端子T3に供給される固定電位は、典型的には接地電位である。
キャパシタC1は、入力端子T1と端子T3との間に接続される入力キャパシタである。また、キャパシタC2は、出力端子T2と端子T3との間に接続される出力キャパシタである。
変換回路2は、一端が入力端子T1(第1の外部端子)に接続されるインダクタL1と、一端がインダクタL1の他端に接続された第1の素子E1と、一端がインダクタL1の他端に接続され、他端が出力端子T2(第2の外部端子)に接続された第2の素子E2とを有して構成される。このうち第1の素子E1は、図1にも示すようにスイッチング素子によって構成される。一方、第2の素子E2はスイッチング素子又は整流素子によって構成され得るが、本実施の形態に示す同期整流型のスイッチング電源1では、図1にも示すようにスイッチング素子によって構成される。
制御回路3は、電流検出回路4により検出された電流に基づいて変換回路2の動作を制御する回路であり、具体的には、電流検出回路4により検出された電流に基づいて第1及び第2の制御信号CS1,CS2を生成し、それぞれを第1及び第2の素子E1,E2に供給するよう構成される。第1及び第2の素子E1,E2のオンオフは、それぞれこの第1及び第2の制御信号CS1,CS2によって制御される。
電流検出回路4はインダクタL1を流れる電流を検出する回路であり、第1の素子E1の他端と端子T3との間に配設された電流検出部4aと、電流検出部4aと並列に接続された第3の素子E3と、第3の素子E3のオンオフを制御するための第3の制御信号CS3を出力するスイッチ制御回路4bとを有して構成される。このうち電流検出部4aは、第1の素子E1の他端と端子T3との間に配設された抵抗素子によって構成される。また、第3の素子E3は、図1にも示すようにスイッチング素子によって構成される。
電流検出部4aの第1の素子E1側の端部に現れる電圧Vsenseは、制御回路3に供給される。電圧Vsenseの具体的な値は、少なくとも第3の素子E3がオフである場合には、変換回路2から流れ込む電流I1に、電流検出部4aを構成する抵抗素子の抵抗値を乗算した値となる。制御回路3は、この電圧Vsenseに基づいて第1及び第2の制御信号CS1,CS2を生成することにより、電流検出回路4により検出された電流に基づく第1及び第2の制御信号CS1,CS2の生成を行う。
図2は、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図である。同図には、第1〜第3の素子E1〜E3のオンオフ状態も図示している。また、同図には、制御回路3で内部的に使用される第1及び第2の駆動信号D1,D2についても図示している。制御回路3は、第1の駆動信号D1に基づいて第1の制御信号CS1を生成し、第2の駆動信号D2に基づいて第2の制御信号CS2を生成するよう構成される。
図2に示すように、第1及び第2の駆動信号D1,D2は、所与の周期でハイレベルとローレベルの間を遷移する相補の矩形波信号である。制御回路3は、電流検出部4aから供給される電圧Vsenseに基づいて第1及び第2の駆動信号D1,D2のデューティー比を調整するよう構成され、これによって、電流検出回路4により検出された電流に基づく第1及び第2の制御信号CS1,CS2の生成が実現される。
第1の制御信号CS1は、第1の駆動信号D1の立ち上がりと立ち下がりを所定時間遅延させてなる信号である。また、第2の制御信号CS2は、第2の駆動信号D2の立ち上がりと立ち下がりを所定時間遅延させてなる信号である。これらの遅延は、意図的に生成することとしてもよいし、回路構成によって不可避的に生ずるものであってもよい。第1の素子E1は、第1の制御信号CS1が所定の閾値より大きいときにオンとなり、第1の制御信号CS1が所定の閾値より小さいときにオフとなるよう構成される。同様に、スイッチング素子である第2の素子E2は、第2の制御信号CS2が所定の閾値より大きいときにオンとなり、第2の制御信号CS2が所定の閾値より小さいときにオフとなるよう構成される。なお、所定の閾値は、ハイレベルとローレベルの中間値とすることが好適である。
第3の制御信号CS3は、ハイレベルに活性化されてから所定時間にわたってハイレベルを維持した後、ローレベルに戻るパルス信号である。この所定時間は、サージ成分が電圧Vsenseに現れることを防止するのに必要十分な長さに設定される。スイッチ制御回路4bは、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるように、第3の制御信号CS3を生成する。具体的には、第1の制御信号CS1のレベルを監視し、第1の制御信号CS1が上記閾値を下回ったときに、第3の制御信号CS3をハイレベルに活性化する。
第3の素子E3は、第3の制御信号CS3が所定の閾値より大きいときにオンとなり、第3の制御信号CS3が所定の閾値より小さいときにオフとなるよう構成される。この所定の閾値も、ハイレベルとローレベルの中間値とすることが好適である。第3の素子E3がオンとなっている間、電流検出部4aが短絡されることになるので、変換回路2から流れ込む電流I1のうち電流検出部4a内を流れる成分はゼロとなり、したがって制御回路3に供給される電圧Vsenseもゼロとなる。こうして電圧Vsenseが強制的にゼロとなる区間を、図2では斜線のハッチングによって示している。
図1に戻り、第1の素子E1がターンオフした瞬間、電圧Vsenseにサージ成分が重畳され、従来であれば、その結果として制御回路3が誤動作を起こし、制御回路3や第1及び第2の素子E1,E2の破損を招来する場合があった。しかしながら、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、図2に示したように、第1の素子E1がターンオフした瞬間に第3の素子E3がオンとなるので、制御回路3に供給される電圧Vsenseが強制的にゼロとなる。したがって、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、スイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第1の素子E1のターンオフ、すなわち電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となる。したがって、電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
図3は、本発明の第2の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、同期整流型ではなくダイオード整流型である点で、第1の実施の形態によるスイッチング電源1(図1参照)と相違する。以下、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態によるスイッチング電源1では、図3に示すように、第2の素子E2がダイオードによって構成される。このダイオードは、アノードがインダクタL1の他端に接続され、カソードが出力端子T2に接続されるように、回路に組み入れられる。第2の素子E2がダイオードであることから、本実施の形態では第2の制御信号CS2は使用されない。
図4は、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図である。同図に記載のタイミング図は、第2の駆動信号D2及び第2の制御信号CS2が存在しない点のみで、図2に記載のタイミング図と異なっている。同図に示すように、本実施の形態による制御回路3は、第2の制御信号CS2の生成と、第2の制御信号CS2による第2の素子E2のオンオフ制御とを行わない。
制御回路3のその他の動作及びスイッチ制御回路4bの動作は、第1の実施の形態と同様である。したがって、本実施の形態においても、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第1の実施の形態によるスイッチング電源1と同様、電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
図5は、本発明の第3の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、昇圧ではなく降圧を行う点、及び、外部端子として出力端子T4を有する点で、第1の実施の形態によるスイッチング電源1(図1参照)と相違する。以下、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態によるスイッチング電源1は、出力端子T2,T4の間の電位を出力電圧Voutとして出力するよう構成される。出力端子T2は高位側、出力端子T4は低位側となる。キャパシタC2は、出力端子T2と出力端子T4の間に接続される。
変換回路2は、図1に示したインダクタL1に代え、一端が出力端子T4(第1の外部端子)に接続されるインダクタL2を有して構成される。第1の素子E1の一端と第2の素子E2の一端とは、インダクタL2の他端に共通に接続される。本実施の形態では、入力端子T1及び出力端子T2は直接接続されて実質的に1つの端子(第2の外部端子)を構成しており、第2の素子E2の他端は、入力端子T1及び出力端子T2の両方に接続される。
制御回路3の動作及びスイッチ制御回路4bの動作は第1の実施の形態と同様であり、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図も、図2に示した第1の実施の形態のものと同様になる。したがって、本実施の形態においても、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第1及び第2の実施の形態によるスイッチング電源1と同様、電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
図6は、本発明の第4の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、同期整流型ではなくダイオード整流型である点で、第3の実施の形態によるスイッチング電源1(図5参照)と相違する。以下、第3の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、第3の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態によるスイッチング電源1では、図6に示すように、第2の素子E2がダイオードによって構成される。このダイオードは、アノードがインダクタL2の他端に接続され、カソードが出力端子T2(及び入力端子T1)に接続されるように、回路に組み入れられる。第2の素子E2がダイオードであることから、本実施の形態では第2の制御信号CS2は使用されない。
制御回路3の動作及びスイッチ制御回路4bの動作は第2の実施の形態と同様であり、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図は、図4に示した第2の実施の形態のものと同様になる。したがって、本実施の形態においても、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第1乃至第3の実施の形態によるスイッチング電源1と同様、電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
図7は、本発明の第5の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、電流検出部4aの内部構成の点で、第1の実施の形態によるスイッチング電源1(図1参照)と相違する。以下、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態による電流検出部4aは、図7に示すように、トランスTRと、2つのダイオードDI1,DI2と、抵抗素子Rとを含んで構成される。トランスTRの一次側コイルは、第1の素子E1の他端と端子T3との間に配設される。ダイオードDI1のアノードはトランスTRの二次側コイルの一端に接続され、カソードは制御回路3に接続される。すなわち、本実施の形態では、ダイオードDI1のカソードに現れる電圧が電圧Vsenseとなる。
ダイオードDI2のアノードはトランスTRの二次側コイルの他端に接続され、カソードはダイオードDI1のカソードに接続される。ダイオードDI2のアノードは接地される。抵抗素子Rは、ダイオードDI2と並列に接続される。本実施の形態における第3の素子E3は、ダイオードDI2及び抵抗素子Rと並列に接続される。
制御回路3の動作及びスイッチ制御回路4bの動作は第1の実施の形態と同様であり、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図も、図2に示した第1の実施の形態のものと同様になる。したがって、本実施の形態においても、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第1乃至第4の実施の形態によるスイッチング電源1と同様、電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。
図8は、本発明の第6の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、スイッチ制御回路4bの内部構成の点で、第2の実施の形態によるスイッチング電源1(図3参照)と相違する。以下、第2の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、第2の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態によるスイッチ制御回路4bは、第1の制御信号CS1を反転する反転回路を有しており、この反転回路により第3の制御信号CS3を生成する。
図9は、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図である。同図に記載のタイミング図は、第3の制御信号CS3の波形と、第3の素子E3のオンオフのタイミングの点のみで、図4に記載のタイミング図と異なっている。
図9に示すように、本実施の形態による第3の制御信号CS3は、第1の制御信号CS1の反転信号となる。したがって、第3の素子E3は、第1の素子E1がオンである場合にオフとなり、第1の素子E1がオフである場合にオンとなる。その結果、本実施の形態においても、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第1乃至第5の実施の形態によるスイッチング電源1と同様、電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。また、第1の制御信号CS1を反転することによって第3の制御信号CS3を生成することができるので、第2の素子E2が整流素子である場合の回路の簡素化が可能になる。
なお、図9と図4を比較すると理解されるように、本実施の形態においては、電圧Vsenseが強制的にゼロとなる区間が第2の実施の形態に比べて長くなる。しかし、図4を参照すると理解されるように、この区間は強制的にゼロとしていなくても元々ゼロとなっている区間であることから、実質的なスイッチング電源1の動作は、第2の実施の形態と同じものとなる。
図10は、本発明の第7の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、スイッチ制御回路4bの内部構成の点で、第1の実施の形態によるスイッチング電源1(図1参照)と相違する。以下、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態によるスイッチ制御回路4bは、第1の制御信号CS1ではなく第2の制御信号CS2に基づいて第3の制御信号CS3を生成するよう構成される。具体的には、第2の制御信号CS2を第3の制御信号CS3として出力する。
図11は、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図である。同図に記載のタイミング図は、第3の制御信号CS3の波形と、第3の素子E3のオンオフのタイミングの点のみで、図2に記載のタイミング図と異なっている。
図11に示すように、本実施の形態による第3の制御信号CS3は、第2の制御信号CS2と同じ波形の信号となる。したがって、第3の素子E3は、第2の素子E2がオンである場合にオンとなり、第2の素子E2がオフである場合にオフとなる。その結果、本実施の形態においても、第1の素子E1のターンオフに応じて第3の素子E3がオン状態となるので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第1乃至第6の実施の形態によるスイッチング電源1と同様、電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を抑制することが可能になる。また、第2の制御信号CS2を第3の制御信号CS3として出力することができるので、第2の素子E2がスイッチング素子である場合の回路の簡素化が可能になる。
なお、図11と図2を比較すると理解されるように、本実施の形態においても、電圧Vsenseが強制的にゼロとなる区間が第1の実施の形態に比べて長くなる。しかし、図2を参照すると理解されるように、この区間は強制的にゼロとしていなくても元々ゼロとなっている区間であることから、実質的なスイッチング電源1の動作は、第1の実施の形態と同じものとなる。
図12は、本発明の第8の実施の形態に関わる各種信号のタイミング図である。本実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成は、図1に示した第1の実施の形態のものと同様である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、スイッチ制御回路4bの動作の点で、第1の実施の形態によるスイッチング電源1と相違する。以下、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態によるスイッチ制御回路4bは、第1の素子E1のターンオンにも応じて第3の素子E3がオン状態となるように、第3の制御信号CS3を生成する。具体的には、第1の制御信号CS1のレベルを監視し、第1の制御信号CS1が上記閾値を上回ったときに、第3の制御信号CS3をハイレベルに活性化する。
本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、図12に示すように、第1の素子E1がターンオフした瞬間だけでなく、第1の素子E1がターンオンした瞬間にも第3の素子E3がオンとなる。したがって、スイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧に加え、スイッチング電源1のターンオンに起因するサージ電圧の発生をも抑制することが可能になる。
図13は、本発明の第9の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、スイッチ制御回路4bの内部構成の点で、第6の実施の形態によるスイッチング電源1(図8参照)と相違する。以下、第6の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、第6の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態によるスイッチ制御回路4bは、反転回路の後段に遅延回路を有して構成される。この遅延回路は、第3の制御信号CS3の立ち下がりを遅らせる役割を果たす。
図14は、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図である。同図に示すように、本実施の形態では第3の制御信号CS3の立ち下がりが第6の実施の形態(図9参照)に比べて遅れており、その結果、第3の素子E3がオフになるタイミングが遅れ、電圧Vsenseが強制的にゼロとなる区間(ハッチングした部分)が後ろに延びている。これにより、第1の素子E1がターンオンした瞬間にも第3の素子E3がオンとなっているので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第8の実施の形態と同様、スイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧に加え、スイッチング電源1のターンオンに起因するサージ電圧の発生をも抑制することが可能になる。また、反転回路と遅延回路によってスイッチ制御回路4bを構成できるので、第2の素子E2が整流素子である場合の回路の簡素化が可能になる。
図15は、本発明の第10の実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成を示す図である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、スイッチ制御回路4bの内部構成の点で、第7の実施の形態によるスイッチング電源1(図10参照)と相違する。以下、第7の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、第7の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態によるスイッチ制御回路4bは、遅延回路を有して構成される。この遅延回路は、図13に示した第9の実施の形態によるスイッチ制御回路4b内の遅延回路と同様に、第3の制御信号CS3の立ち下がりを遅らせる役割を果たす。
図16は、本実施の形態に関わる各種信号のタイミング図である。同図に示すように、本実施の形態では第3の制御信号CS3の立ち下がりが第7の実施の形態(図11参照)に比べて遅れており、その結果、第3の端子E3がオフになるタイミングが遅れ、電圧Vsenseが強制的にゼロとなる区間(ハッチングした部分)が後ろに延びている。これにより、第1の素子E1がターンオンした瞬間にも第3の素子E3がオンとなっているので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第8及び第9の実施の形態と同様、スイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧に加え、スイッチング電源1のターンオンに起因するサージ電圧の発生をも抑制することが可能になる。また、遅延回路によってスイッチ制御回路4bを構成できるので、第2の素子E2がスイッチング素子である場合の回路の簡素化が可能になる。
図17は、本発明の第11の実施の形態に関わる各種信号のタイミング図である。本実施の形態によるスイッチング電源1の回路構成は、図15に示した第10の実施の形態のものと同様である。本実施の形態によるスイッチング電源1は、第3の素子E3の立ち上がり時間(ターンオン動作を開始してからターンオン動作が終了するまでの所要時間)の点で、第10の実施の形態によるスイッチング電源1と相違する。以下、第10の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態においては、第3の素子E3の立ち上がり時間が第1の素子E1の立ち下がり時間(ターンオフ動作を開始してからターンオフ動作が終了するまでの所要時間)よりも短くなるように、スイッチング電源1内の各素子を構成している。図17には、第3の制御信号CS3の立ち上がりに要する時間を短縮することによって第3の素子E3の立ち上がり時間の短縮を実現しているが、他の方法によって実現してもよい。例えば、第3の制御信号CS3の上昇時に用いる判定用の閾値を小さくしてもよいし、第3の素子E3として、第3の制御信号CS3に対する応答速度の速いスイッチング素子を用いることとしてもよい。また、図17に示す第3の制御信号CS3の立ち上がりに要する時間の短縮は、例えばスイッチ制御回路4bの内部をより高速な素子で構成することによって実現してもよい。
本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、第3の端子E3がオンになるタイミングが早まることから、図17に示すように、電圧Vsenseが強制的にゼロとなる区間(ハッチングした部分)が第10の実施の形態(図16参照)に比べて前に延びる。これにより、第1の素子E1がターンオフする直前から第3の素子E3をオンとしておくことができるので、本実施の形態によるスイッチング電源1によれば、電流検出を行うスイッチング電源1のターンオフに起因するサージ電圧の発生を、より効果的に抑制することが可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
1 スイッチング電源
2 変換回路
3 制御回路
4 電流検出回路
4a 電流検出部
4b スイッチ制御回路
C1,C2 キャパシタ
CS1 第1の制御信号
CS2 第2の制御信号
CS3 第3の制御信号
D1 第1の駆動信号
D2 第2の駆動信号
DI1,DI2 ダイオード
E1 第1の素子
E2 第2の素子
E3 第3の素子
L1,L2 インダクタ
R 抵抗素子
T1 入力端子
T2,T4 出力端子
T3 端子
TR トランス
2 変換回路
3 制御回路
4 電流検出回路
4a 電流検出部
4b スイッチ制御回路
C1,C2 キャパシタ
CS1 第1の制御信号
CS2 第2の制御信号
CS3 第3の制御信号
D1 第1の駆動信号
D2 第2の駆動信号
DI1,DI2 ダイオード
E1 第1の素子
E2 第2の素子
E3 第3の素子
L1,L2 インダクタ
R 抵抗素子
T1 入力端子
T2,T4 出力端子
T3 端子
TR トランス
Claims (6)
- 一端が第1の外部端子に接続されるインダクタと、
一端が前記インダクタの他端に接続されたスイッチング素子である第1の素子と、
一端が前記インダクタの他端に接続され、他端が第2の外部端子に接続されたスイッチング素子又は整流素子である第2の素子と、を有する変換回路と、
前記インダクタを流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記電流検出回路により検出された電流に基づいて前記変換回路の動作を制御する制御回路と、を備え、
前記電流検出回路は、
前記第1の素子の他端と固定電位との間に配設された電流検出部と、
前記電流検出部と並列に接続されたスイッチング素子である第3の素子と、
前記第3の素子のオンオフを制御するための第3の制御信号を出力するスイッチ制御回路と、を有し、
前記スイッチ制御回路は、前記第1の素子のターンオフに応じて前記第3の素子がオン状態となるように、前記第3の制御信号を生成する、
スイッチング電源。 - 前記第2の素子は整流素子であり、
前記制御回路は、前記電流検出回路により検出された電流に基づいて前記第1の素子のオンオフを制御するための第1の制御信号を生成し、
前記スイッチ制御回路は、前記第1の制御信号を反転する反転回路を有し、該反転回路により前記第3の制御信号を生成する、
請求項1に記載のスイッチング電源。 - 前記第2の素子はスイッチング素子であり、
前記制御回路は、前記電流検出回路により検出された電流に基づいて前記第2の素子のオンオフを制御するための第2の制御信号を生成し、
前記スイッチ制御回路は、前記第2の制御信号に基づいて前記第3の制御信号を生成する、
請求項1に記載のスイッチング電源。 - 前記スイッチ制御回路は、前記第1の素子のターンオンにも応じて前記第3の素子がオン状態となるように前記第3の制御信号を生成する、
請求項1に記載のスイッチング電源。 - 前記スイッチ制御回路は、前記第3の制御信号の立ち下がりを遅らせる遅延回路を有する、
請求項2又は3に記載のスイッチング電源。 - 前記第3の素子の立ち上がり時間は、前記第1の素子の立ち下がり時間よりも短い、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスイッチング電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017050719A JP2018157639A (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | スイッチング電源 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018157639A true JP2018157639A (ja) | 2018-10-04 |
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ID=63716946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017050719A Pending JP2018157639A (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | スイッチング電源 |
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JP (1) | JP2018157639A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020120571A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | アナログ デバイシス インターナショナル アンリミテッド カンパニー | 多相スイッチドコンデンサインダクタブーストコンバータ技術 |
-
2017
- 2017-03-16 JP JP2017050719A patent/JP2018157639A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020120571A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | アナログ デバイシス インターナショナル アンリミテッド カンパニー | 多相スイッチドコンデンサインダクタブーストコンバータ技術 |
JP7022771B2 (ja) | 2019-01-23 | 2022-02-18 | アナログ・ディヴァイシス・インターナショナル・アンリミテッド・カンパニー | 多相スイッチドコンデンサインダクタブーストコンバータ技術 |
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