JP2018157520A - 同期方法、移動通信システム及びノード装置 - Google Patents

同期方法、移動通信システム及びノード装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信する端末が移動しても高スループットのサービス提供を継続しながら、サービスの継続に必要なデータの同期を低負荷で行う。【解決手段】端末5が基地局2−1に無線接続すると、端末近接ノード3−1に実装されるアプリケーションはサービスを提供する。端末近接ノード3−1は、端末5の移動の速度や方向から、端末近接ノード3−2、3−3を同期範囲となる端末近接ノードグループとして選出し、データの同期処理を行う。端末5が移動して接続先が基地局2−3になった場合、端末近接ノード3−3はアプリケーション処理を引き継ぐとともに、新たな端末近接ノードグループを選出する。移動前の端末近接ノードグループに属し、接続先となる確率の低い基地局2−2に接続される端末近接ノード3−2は、移動先で選出された端末近接ノードグループに属し、接続先となる確率が高い基地局2−5に接続される端末近接ノード3−5と同期処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、同期方法、移動通信システム及びノード装置に関する。
移動通信では、ハンドオーバの仕組みにより、端末が移動すると移動先の基地局からMME(Mobility Management Entity)の移動管理機能に対して接続要求が行われる。この移動管理機能により、通信に影響なく、IP(Internet Protocol)アドレスも変更せずに基地局間を移動して通信を継続できる。また、近年MEC(Mobile Edge Computing)の技術により基地局に近い端末近接ノードにアプリケーションを配置することで、端末に対するアプリケーションの応答時間を短くすることが期待できる。アプリケーションにはvEPC(evolved packet core)等のネットワークアプリケーションの機能やWeb(ウェブ)アプリケーション等も含む。
図14は、アプリケーションをインターネットに配置した場合の従来の移動通信システム向けのネットワーク構成を示す図であり、図15は、アプリケーションを端末近接ノードに配置した場合の従来の移動通信システム向けのネットワーク構成を示す図である。図14及び図15において、無線範囲A、Bはそれぞれ、基地局A、Bが提供する無線範囲を示している。図15に示すネットワーク構成では、基地局A、Bのそれぞれに接続される端末近接ノードA、Bにアプリケーションを配置することによって、図14のネットワーク構成と比較して、端末とアプリケーションの応答時間を短縮し、スループットを改善できる。
"Mobile-Edge Computing - Introductory Technical White Paper"、[online]、2014年、[平成29年2月15日検索]、インターネット<URL:https://portal.etsi.org/Portals/0/TBpages/MEC/Docs/Mobile-edge_Computing_-_Introductory_Technical_White_Paper_V1%2018-09-14.pdf>
図15のネットワーク構成のように端末近接ノードにアプリケーションを配置する場合を考える。例えば、アプリケーションが、端末を利用するユーザの個人情報や、ユーザの操作履歴情報、環境情報等を扱う処理、自動運転等の端末間の移動を制御する計算処理などを行い、端末は、ユーザの移動に追従してネットワーク上にあるアプリケーション情報(例えば利用者の個人認証情報、設定情報、環境情報、ノードの処理情報)にアクセスし、アプリケーションで扱う情報が高頻度で更新されるケースを想定する。
上記のように情報を高頻度で更新するアプリケーションには、低レイテンシな通信が必要であり、先行技術であるMECのアーキテクチャにより、端末とノード間で低レイテンシな通信を実現することができる。このアーキテクチャでは、端末が接続している基地局の近傍に端末近接ノードが設置される。例えば、端末が、先に接続していた基地局Aから離れて、異なる基地局Bに移動した場合は、移動元の基地局A近傍の端末近接ノードAから、移動先の基地局B近傍の端末近接ノードBへとアクセス先を変更しないと、情報を高頻度で更新するような低レイテンシなサービスを継続できない。加えて、想定するアプリケーションには、端末の移動に合わせて情報を同期するという機能が必要である。さらには、端末からのアクセス先を、移動先の基地局B近傍の端末近接ノードBへと変更する場合には、移動元の基地局A近傍の端末近接ノードAと、移動先の基地局B近傍の端末近接ノードBとの間で、ユーザ毎の管理情報やステータスを同期する必要もある。そこで、以下のような二つの同期方法が想定される。
一つ目は、端末が別の基地局へ移動する前に時間的余裕をもって同期処理を開始する方法である。この同期方法では、同期処理が端末の移動完了に間に合うように終了する。しかし、移動先の基地局が確定していないため、移動先となる可能性がある多くの基地局それぞれの近傍の端末近接ノードと同期処理を行う。従って、同期のためのリソース、例えば、CPU(central processing unit)処理やトラヒックなどが無駄に消費され、その結果、他のユーザが接続する時にアプリケーションが使えない、消費電力が増加する、管理する量が増加(管理稼働が増加)する等の問題が生じる。
二つ目は、端末が別の基地局へ移動する直前、すなわち、移動先の基地局が確定した段階で、上記の同期処理を実行する方法である。この同期方法では、端末近接ノードで同期処理とアプリケーションの処理とが同時に実行される。この場合、端末近接ノードにおける同期処理の負荷がアプリケーションの動作に影響し、同期処理の完了が端末の移動完了に間に合わず、サービスが継続できない可能性がある。
上記事情に鑑み、本発明は、無線通信する端末が移動しても高スループットのサービス提供を継続しながら、サービスの継続に必要なデータの同期を低負荷で行うことができる同期方法、移動通信システム及びノード装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、端末と無線通信する複数の基地局と、前記基地局に接続される複数のノード装置とを有する移動通信システムにおける同期方法であって、何れかの前記ノード装置が、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される前記ノード装置である接続先候補ノード装置を1以上選択する移動予測ステップと、前記端末と無線通信している前記基地局に接続される前記ノード装置が、アプリケーションを実行して前記端末へサービスを提供するアプリケーション実行ステップと、前記接続先候補ノード装置と、前記アプリケーションの実行に用いるデータの同期を行う同期ステップと、前記接続先候補ノード装置が、自装置と接続される前記基地局において前記端末との無線通信を開始した場合に、前記同期ステップにおいて同期した前記データを用いて前記アプリケーションを実行し、前記端末へ前記サービスを提供するサービス継続ステップと、を有する。
本発明の一態様は、上述の同期方法であって、何れかの前記ノード装置が、前記端末と無線通信する前記基地局が変更になった場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される前記ノード装置である次接続先候補ノード装置を選択する第二移動予測ステップと、前記端末へ前記サービスを提供していない前記接続先候補ノード装置が、前記次接続先候補ノード装置とデータの同期を行う第二同期ステップと、をさらに有する。
本発明の一態様は、上述の同期方法であって、何れかの前記ノード装置が、前記端末と無線通信する前記基地局が変更になった場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される前記ノード装置である次接続先候補ノード装置を選択する第二移動予測ステップと、前記端末へ前記サービスを提供していない前記接続先候補ノード装置のうち接続先となる確率が低い前記接続先候補ノード装置が、前記次接続先候補ノード装置のうち、接続先となる確率が高い前記次接続先候補ノード装置とデータの同期を行う第二同期ステップと、をさらに有する。
本発明の一態様は、上述の同期方法であって、何れかの前記ノード装置が、前記端末と無線通信する前記基地局が変更になった場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される前記ノード装置である次接続先候補ノード装置を選択する第二移動予測ステップと、前記端末へ前記サービスを提供していない前記接続先候補ノード装置のうち接続先となる確率が低い前記接続先候補ノード装置が、前記端末に前記サービスを提供している前記ノード装置とのデータの同期を停止して、前記次接続先候補ノード装置のうち、接続先となる確率が高い前記次接続先候補ノード装置とデータの同期を行う第二同期ステップと、前記第二同期ステップによる同期の終了後に、前記端末へ前記サービスを提供している前記ノード装置と差分データの同期を行う差分同期ステップと、をさらに有する。
本発明の一態様は、上述の同期方法であって、一部の前記ノード装置が備える記憶装置が、前記アプリケーションの実行に用いられるデータの一部を記憶し、前記同期は、前記アプリケーションの実行に用いられるデータのうち前記記憶装置に記憶されないデータを対象とする。
本発明の一態様は、上述の同期方法であって、前記基地局と前記ノード装置とは同一の装置である。
本発明の一態様は、端末と無線通信する複数の基地局と、前記基地局と接続される複数のノード装置とを有する移動通信システムであって、前記ノード装置は、アプリケーションを実行して、自装置と接続される前記基地局と無線通信する前記端末へサービスを提供するアプリケーション実行部と、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される他の前記ノード装置である接続先候補ノード装置を1以上選択する移動予測部と、前記接続先候補ノード装置と、前記アプリケーションの実行に用いるデータの同期を行うノード同期管理部とを備え、前記アプリケーション実行部により前記端末へ前記サービスを提供している前記ノード装置の前記ノード同期管理部は、前記接続先候補ノード装置の前記ノード同期管理部とデータの同期を行い、前記接続先候補ノード装置の前記アプリケーション実行部は、自装置と接続される前記基地局において前記端末との無線通信を開始した場合に、同期した前記データを用いて前記アプリケーションを実行する。
本発明の一態様は、端末と無線通信する複数の基地局と、前記基地局と接続される複数のノード装置とを有する移動通信システムにおける前記ノード装置であって、アプリケーションを実行して、自装置と接続される前記基地局と無線通信する前記端末へサービスを提供するアプリケーション実行部と、前記アプリケーション実行部が前記端末へサービスを提供している場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先の候補と予測される1以上の他の前記ノード装置とデータの同期を行い、他の前記ノード装置が前記端末へサービスを提供している場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき自装置が前記端末の移動後の接続先の候補と予測されたときには、前記端末へサービスを提供している他の前記ノード装置とデータの同期を行うノード同期管理部とを備え、前記アプリケーション実行部は、他の前記ノード装置によりサービスを提供していた前記端末が自装置と接続される前記基地局との無線通信を開始した場合に、前記ノード同期管理部により同期した前記データを用いて前記アプリケーションを実行する。
本発明により、無線通信する端末が移動しても高スループットのサービス提供を継続しながら、サービスの継続に必要なデータの同期を低負荷で行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態による移動通信システムの概要を示す図である。 同実施形態による端末近接ノードの構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態による同期制御部の詳細な構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態による端末近接ノードの接続関係の例を示す図である。 同実施形態によるグループ管理情報の例を示す図である。 同実施形態による移動通信システムの処理フローを示す図である。 同実施形態による端末近接ノードの処理フローを示す図である。 同実施形態による同期制御部の処理フローである。 同実施形態による移動通信システムの同期の例を示す図である。 第2の実施形態による端末近接ノードの機能ブロック図である。 同実施形態による移動通信システムの処理フローを示す図である。 同実施形態による制御ノードの処理フローを示す図である。 第3の実施形態による基地局の構成を示す機能ブロック図である。 従来の移動通信システム向けのネットワーク構成を示す図である。 従来の移動通信システム向けのネットワーク構成を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、端末へサービスの提供するためのアプリケーションを実装する端末近接ノードが、端末の移動を予測し、移動予測の結果に基づいて端末近接ノード間で、サービスの継続に必要なデータの同期を行う。
図1は、本実施形態の移動通信システム1の概要を示す図である。本実施形態の移動通信システム1は、図15に示す従来のネットワーク構成における端末近接ノードを、後述する図2に示す端末近接ノード3に代えた構成である。移動通信システム1は、複数の基地局2と、複数の端末近接ノード3と、MME(Mobility Management Entity)4と、端末5とを有する。基地局2、端末近接ノード3及びMME4は、コア網6に接続され、コア網6を介した通信を行う。コア網6は、インターネット7などの他の通信網と接続される。本実施形態では、各端末近接ノード3は、それぞれ1台の基地局2と接続される場合を例に説明するが、端末近接ノード3が複数台の基地局2と接続されてもよい。図1では、6台の基地局2をそれぞれ、基地局2−1〜2−6と記載し、基地局2−1〜2−6と接続される6台の端末近接ノード3をそれぞれ、端末近接ノード3−1〜3−6と記載している。また、同図では、端末5を1台のみ示しているが、端末5の台数は任意である。
基地局2は、端末5と無線通信を行う。基地局2は、自局に接続される端末5から無線により受信した信号を、端末近接ノード3やインターネット7、他の端末5へ中継する。また、基地局2は、端末近接ノード3やインターネット7、他の端末5から自局に接続される端末5宛ての信号を受信し、無線により送信する。端末近接ノード3は、自ノードと接続される基地局2と無線通信する端末5へサービスを提供するためのアプリケーションを実行する。MME4は、端末5の移動管理や、端末5の認証等の機能を有する。MME4は、端末5が接続している基地局2の情報や、端末5の時系列の位置の情報などを含む端末情報を管理している。
端末5は、基地局2−1にアクセスし、端末近接ノード3−1に実装されるアプリケーションが提供するサービスの提供を受ける。端末5は、基地局2間を移動するため、移動通信システム1は、端末5の移動速度や移動方向に基づいて、端末5の周辺の複数の基地局2が接続先となる確率を計算し、移動確率が閾値以上である基地局2を移動先候補として選択する移動予測を行う。端末近接ノード3−1は、移動先候補となる基地局2−2、2−3に接続される端末近接ノード3−2、3−3を、端末近接ノードグループとして選出する。端末近接ノード3−1は、端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3−2、3−3との間で、アプリケーションを継続して提供するためのデータの同期処理を行う。
端末5が移動し、アクセス先が基地局2−3となった場合、端末近接ノード3−3が同期したデータを用いたアプリケーション処理を引き継ぐ。移動通信システム1は、再び移動予測を行い、新たに端末近接ノードグループ(以降、「移動先端末近接ノードグループ」とも記載する。)を選出し、移動先端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3を、同期を行う対象とする。そして、移動前の端末近接ノードグループ(以降、「移動元端末近接ノードグループ」とも記載する。)の端末近接ノード3のうち、接続先となる確率の低い基地局2−2に接続される端末近接ノード3−2と、移動先端末近接ノードグループにおいて接続先となる確率が高い基地局2−5に接続される端末近接ノード3−5との間で同期処理を行う。端末5が移動し、アクセス先が基地局2−5となった場合、端末近接ノード3−5は、同期したデータを用いたアプリケーション処理を引き継ぐ。
このように、同期範囲を限定することにより、同期処理対象となる端末近接ノード数を削減し、無駄なリソース消費を削減するとともに、端末近接ノード間のデータ同期時間を短縮する。また、端末近接ノード3−3は、移動先端末近接ノードグループとの同期は行わずにアプリケーション処理を行い、端末近接ノード3−2は、端末近接ノード3−5との同期中は、端末近接ノード3−3との同期を中止する。端末近接ノード3−2は、端末近接ノード3−5の間の同期処理終了後に、端末近接ノード3−3と差分同期を行い、その結果を端末近接ノード3−5に反映する。従って、端末近接ノード3−3から提供中のアプリケーションの処理に影響しないように、同期処理を行うことができる。
図2は、端末近接ノード3の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。端末近接ノード3は、アプリケーション実行部31、リソース制御部32及び同期制御部33を備える。アプリケーション実行部31は、アプリケーションプログラムをメモリから読み出して実行することにより、端末5へサービスを提供するためのアプリケーションを動作させる。リソース制御部32は、自ノードが保有するCPUやメモリなどのリソースを制御する。アプリケーション実行部31及びリソース制御部32には、既存の端末近接ノードと同様の機能を用いることができる。同期制御部33は、他の端末近接ノード3との間の同期処理を制御する。同期処理では、アプリケーション実行部31が動作する際に用いるデータを端末近接ノード3間で同期させる。
図3は、同期制御部33の詳細な構成を示す機能ブロック図である。同期制御部33は、移動検出部331、移動予測部332、ノード構成管理部333及びノード同期管理部334を備える。移動検出部331は、端末5の移動速度及び移動方向を検出する。移動予測部332は、移動検出部331が検出した端末5の移動速度及び移動方向に基づいて、端末5の移動先を予測する。ノード構成管理部333は、各端末近接ノード3の位置情報や、アプリケーションのデータの同期をとる端末近接ノード3のグループである端末近接ノードグループの情報を管理する。ノード同期管理部334は、端末5が移動しても同期が可能な仕組みを提供する。
図4は、端末近接ノード3の接続関係の例を示す図である。ここでは、3台の端末近接ノード3を端末近接ノードA、B、Cと記載し、端末近接ノードA、B、Cそれぞれのノード識別子をA、B、Cとする。同図では、端末近接ノードA、B、Cの接続関係に加え、それら端末近接ノードA、B、Cそれぞれと接続される基地局2が端末5と無線により通信可能な範囲である無線範囲A、B、Cの位置関係を示している。以下では、端末近接ノード3と接続される基地局2の無線範囲を、端末近接ノード3の無線範囲とも記載する。
図5は、端末近接ノード3のノード構成管理部333に記憶されるグループ管理情報の例を示す図である。同図に示すグループ管理情報は、端末近接ノード3を構築する時に生成される。グループ管理情報は、各端末近接ノード3のノード接続関係及びアドレスの情報を含む。ノード接続関係は、端末近接ノード3に隣接する他の端末近接ノード3の位置の情報を示している。位置の情報は、相対的な座標を用いて表してもよいし、絶対座標を用いて表してもよい。同図では、端末近接ノード3の位置を原点として、他の端末近接ノード3の位置を相対的な座標を用いて表している。ノード接続関係は、移動通信システム1の構築時に手動で設定してもよく、各端末近接ノード3がGPSを備え、ノード構成管理部333が、GPSにより検出された位置情報を他の端末近接ノード3と相互に交換することにより取得し、設定してもよい。アドレスの情報には、該当する端末近接ノード3へアクセスするための管理用のアドレスが設定される。
グループ管理情報には、端末近接ノード3が属する端末近接ノードグループを一意に識別する情報であるグループIDがさらに設定される。端末近接ノードグループは、移動予測部332によって選出された同期範囲の端末近接ノード3からなる。グループIDとして、例えば、端末5を一意に特定する情報である端末IDのハッシュ値等が使用される。
同図では、端末近接ノード3と基地局2が1対1で対応する場合を示しているが、端末近接ノード3が複数の基地局2と対応する場合、グループ管理情報には、基地局2の位置関係の情報が保持される。なお、図5の中の値は一例であり、本構成はこれらの値に限定されない。
図6は、端末移動時の移動通信システム1におけるデータ同期の処理フローを示す図である。この処理フローでは、端末5から最初に通信が発生した時からの端末近接ノード3の処理を示す。
基地局2が端末5からの接続を検出すると、従来と同様の処理により、端末5は基地局2を介して、その基地局2の近傍の端末近接ノード3に接続する(ステップS105)。基地局2は、端末5が自局に接続したことをMME4に通知する。以下では、端末5が接続した端末近接ノード3を、「接続先端末近接ノード3」と記載する。接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、ステップS105において接続された端末5について端末近接ノードグループが生成されているか否かを判断する(ステップS110)。具体的には、ノード同期管理部334は、端末5の端末IDのハッシュ値をグループIDとして算出する。ノード同期管理部334は、算出したグループIDがノード構成管理部333のグループ管理情報に設定されているか否かを判断する。
ノード同期管理部334は、算出したグループIDがグループ管理情報に設定されていない場合、端末近接ノードグループが生成されていないと判断する(ステップS110:NO)。接続先端末近接ノード3の移動検出部331は、端末5の移動速度と移動方向を検出し、移動予測部332は、移動検出部331の検出結果に基づいて移動予測を行う(ステップS113)。接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、移動予測部332の移動予測結果に基づいて、端末5へのサービス提供に必要なデータの同期を行う端末近接ノード3からなる端末近接ノードグループを選出する(ステップS115)。端末近接ノードグループは、端末5の移動を想定して、事前に同期をとる端末近接ノード3の範囲を示している。端末近接ノードグループの選出処理の詳細は、後述する図7を用いて説明する。以下では、接続先端末近接ノード3と同じ端末近接ノードグループの他の端末近接ノード3を接続先候補端末近接ノード3と記載する。
接続先候補端末近接ノード3のノード構成管理部333、及び、選出された端末近接ノードグループに属する接続先端末近接ノード3のノード構成管理部333は、端末5が接続した接続先端末近接ノード3を特定する情報を交換し、選出された端末近接ノードグループの情報をグループ管理情報に設定する。
例えば、接続先端末近接ノード3のノード構成管理部333は、選出された端末近接ノードグループに属する各接続先候補端末近接ノード3及び自ノードそれぞれのグループ管理情報に、当該端末近接ノードグループのグループIDを設定してグループ管理情報を更新する。さらに、接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、選出された端末近接ノードグループに属する接続先候補端末近接ノード3に、接続先端末近接ノード3のノード識別子、端末近接ノードグループのグループID、及び、端末近接ノードグループに属する各接続先候補端末近接ノード3のノード識別子を通知する。なお、一部の接続先候補端末近接ノード3が、他の接続先候補端末近接ノード3に接続先端末近接ノード3から受信したこれらの情報を通知してもよい。接続先候補端末近接ノード3のノード構成管理部333は、接続先端末近接ノード3及び各接続先候補端末近接ノード3それぞれのグループ管理情報にグループIDを設定してグループ管理情報を更新する。
各接続先候補端末近接ノード3のノード同期管理部334は、接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334と同期処理を開始する(ステップS120)。端末5は、接続先端末近接ノード3と通信を開始する(ステップS125)。接続先端末近接ノード3のアプリケーション実行部31は、アプリケーションを実行し、端末5とデータを送受信してサービスを提供する。
ステップS125の後に、端末5が基地局2間を移動すると、新たな端末5の接続先となった基地局2は、端末5が接続したことをMME4に通知する(ステップS105)。端末5は、新たな接続先となった基地局2を介して、新たな接続先端末近接ノード3と接続する。この新たな接続先端末近接ノード3は、端末5の移動前には接続先候補端末近接ノード3であったノードである。
新たな接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、接続された端末5について端末近接ノードグループが生成されているか否かを判断する(ステップS110)。ノード同期管理部334は、端末5の端末IDに基づき算出したグループIDがノード構成管理部333に記憶されるグループ管理情報に設定されている場合、端末近接ノードグループが生成されていると判断する(ステップS110:YES)。既に生成されている端末近接ノードグループを、移動元端末近接ノードグループと記載する。
移動元端末近接ノードグループにおいては、端末5が移動する直前の接続先端末近接ノード3と接続先候補端末近接ノード3との間で同期を行う(ステップS130)。同期終了後、端末5は、新たな接続先端末近接ノード3と通信を開始する(ステップS135)。新たな接続先端末近接ノード3のアプリケーション実行部31は、同期したデータを用いてアプリケーションを実行し、端末5とデータの送受信を行ってサービスを提供する。
移動通信システム1は、ステップS130〜ステップS135の処理と並行して、ステップS140〜ステップS155の処理を行う。すなわち、MME4は、端末5の移動により、接続先の基地局2が変わったことを検出し、新たな接続先となった基地局2の情報を端末近接ノード3に通知する(ステップS140)。新たな接続先となった基地局2と接続される端末近接ノード3が、新たな接続先端末近接ノード3となる。
新たな接続先端末近接ノード3の移動検出部331は、端末5の移動速度と移動方向を検出し、移動予測部332は、移動検出部331の検出結果を用いて移動予測を行う(ステップS145)。新たな接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、移動予測部332による移動予測結果に基づいて、端末5の次の接続先候補として新たに選択された端末近接ノード3からなる端末近接ノードグループを選出する(ステップS150)。以下では、新たな接続先端末近接ノード3において端末5の接続先候補として新たに選択された端末近接ノード3を次接続先候補端末近接ノード3と記載し、次接続先候補端末近接ノード3からなる端末近接ノードグループを移動先端末近接ノードグループと記載する。
移動元端末近接ノードグループに属し、かつ、移動予測に基づいて接続先となる可能性が低く、端末5との通信処理を担っていない接続先候補端末近接ノード3と、移動先端末近接ノードグループに属し、かつ、今後通信処理を担う可能性の高い次接続先候補端末近接ノード3との間で同期処理を行う(ステップS155)。ステップS135及びステップS155の後に、端末5が基地局2間を移動すると、移動通信システム1は、再びステップS105からの処理を行う。
なお、上記においては、ステップS145〜ステップS150の処理を、新たな接続先端末近接ノード3において行っているが、端末5が基地局2を移動する前の接続先端末近接ノード3又は接続先候補端末近接ノード3など、任意のいずれかの端末近接ノード3が行ってもよい。この場合、これらの処理に必要な情報を、各基地局2、他の端末近接ノード3又はMME4から取得する。MME4から情報を取得する場合、各基地局2は、自局と端末5との間の電波強度の情報や、端末5から受信した該端末の位置や加速度の情報をMME4に通知し、MME4はこれらの情報の履歴を保持する。
図7は、端末近接ノード3における端末近接ノードグループ選択の処理フローを示す図である。まず、端末近接ノード3の移動検出部331は、端末5の移動速度と移動方向を取得する。端末5の移動速度と移動方向の検出に必要な情報は、例えば、端末5に搭載されるGPS(Global Positioning System)から取得した位置情報から得られる時系列の位置の変化から得ることができる。また、端末5の位置の情報に加え、端末5に搭載される加速度センサから取得した情報をさらに用いてもよい。またあるいは、複数の基地局2と端末5との間の無線電波の強度の比較とそれら基地局2の位置の情報、無線電波の強度の時系列の変化などの情報からも、端末5の位置や加速度、移動方向などを算出可能である。端末5との間の無線電波の強度の情報は、例えば、基地局2において測定してMME4に通知してもよく、端末5において測定し、基地局2が端末5から受信してMME4が通知してもよい。
移動検出部331は、端末情報から取得した端末5の時系列の位置の情報や、端末5と複数の基地局2との間の無線電波の強度の比較等から、端末5が移動する移動速度v→(「→」はベクトルを表す。)と、端末5の移動方向に関する情報を取得する(ステップS205)。例えば、ある基地局2と端末5との無線電波の強度から、基地局2の位置から端末5までの距離が算出可能である。複数の基地局2それぞれについて、基地局2の位置から端末5までの距離を算出することにより、端末5の位置が特定できる。この端末5の位置の変化と、その位置の変化にかかった時間とによって、端末5の移動速度及び移動方向が得られる。
次に、移動予測部332は、端末5の移動範囲を予測し、移動範囲に含まれる端末近接ノード3をデータの同期範囲である端末近接ノードグループとして選択する。
運動量には、以下の式(1)の関係がある。
Figure 2018157520
車のように質量mが重い場合、速度が一定の場合は同じ方向に進む可能性が高い。また、速度が低下した場合は方向転換をする確率が高くなる。そこで、移動予測部332は、端末5の操作履歴や、アプリケーション等で使用した情報、又は、地図情報から、端末5がどのような挙動を取るかを推測する。移動予測部332は、端末5の移動速度や、移動速度の変化に基づいて、同期する端末近接ノード3の範囲を変更することにより、同期する端末近接ノード3の台数を削減する。
移動予測部332は、式(1)を用いて端末5の運動量を計算する(ステップS210)。移動予測部332は、端末5の質量mの情報を、端末5の移動履歴や、予め基地局2、端末近接ノード3又はMME4に登録された端末情報から取得する。
さらに、移動予測部332は、地図等の情報や過去の端末5の移動履歴等により、端末5の周辺のエリアについて、端末5の現在位置からの移動先となる確率である移動確率を算出する(ステップS215)。移動確率をPmapとし、事前に決められた移動確率の閾値をPthとする。また、端末近接ノード3の同期範囲をNとし、p→≧pth→の場合のノード同期範囲をkN(k≧1)とする。pth→は、運動量の閾値である。この場合、移動予測部332は、以下のように同期範囲を決定する(ステップS220)。
(1)運動量p→≦pth→、かつ、移動確率Pmap≦Pthの場合、端末5の現在位置から全方位の端末近接ノード3の範囲Nをデータ同期範囲とする。
(2)運動量p→≦pth→、かつ、移動確率Pmap≧Pthの場合、所定よりも移動可能な確率が高い部分にある端末近接ノード3の範囲Nをデータ同期範囲とする。
(3)運動量p→≧pth→、かつ、移動確率Pmap≦Pthの場合、端末5の現在位置から全方位の端末近接ノード3の範囲kNをデータ同期範囲とする。
(4)運動量p→≧pth→、かつ、移動確率Pmap≧Pthの場合、運動量が大きく(端末5が重くかつ、速度が速い)ため、移動確率が所定よりも高い部分にある端末近接ノード3の範囲kNをデータ同期範囲とする。
(1)〜(4)により決定した同期範囲に含まれる端末近接ノード3が端末近接ノードグループとなる。
移動通信システム1は、図6のステップS113〜ステップS115において、図7の処理を行い、ステップS120において、移動予測部332が決定した同期範囲に含まれる端末近接ノード3からなる端末近接ノードグループの中で同期処理を行う。一方、移動通信システム1は、ステップS145〜ステップS150において、図7の処理を行い、ステップS155において、以下の図8の処理を行う。
図8は、新たな端末近接ノード3の同期制御部33における同期制御の処理フローである。このフローにおいて、移動元端末近接ノードグループに属する接続先候補端末近接ノード3のノード同期管理部334は、新たな接続先端末近接ノード3の移動予測部332が指定した同期範囲の次接続先候補端末近接ノード3に対して同期を行う。
まず、新たな接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、端末5が移動する可能性が高い端末近接ノード3には同期フラグ5を、移動する可能性が低い端末近接ノード3には同期フラグ1を付与する。例えば、移動元端末近接ノードグループ又は移動先端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3のうち、図7の同期範囲を決定する際に算出した移動確率Pmapが所定条件よりも高い範囲に位置する端末近接ノード3に同期フラグ5を付与し、他の端末近接ノード3には同期フラグ1を付与する。所定条件は、同期範囲の決定に、上記の(1)〜(4)のいずれを用いたかによって変えてもよく、同じでもよい。例えば、所定条件には閾値を用いることができる。なお、移動方向が定まらない場合は、全ての端末近接ノード3が次の接続先となる可能性があるために、移動先端末近接ノードグループに含まれる全ての端末近接ノード3の同期フラグは5となる。
接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、移動元端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3及び移動先端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3に対して、同期指示を送信する(ステップS305)。同期指示には、移動元端末近接ノードグループに属する接続先候補端末近接ノード3、移動先端末近接ノードグループに属する次接続先候補端末近接ノード3、及び、それら端末近接ノード3の同期フラグの情報が設定される。
移動元端末近接ノードグループに属する接続先候補端末近接ノード3のうち、同期フラグ1が割り当てられた接続先候補端末近接ノード3(以下、「移動元同期ノード」と記載)は、移動先端末近接ノードグループに属する次接続先候補端末近接ノード3のうち、同期フラグ5が割り当てられた次接続先候補端末近接ノード3(以下、「移動先同期ノード」と記載)のいずれかに対してデータ同期要求を送信し、同期ペアを生成する(ステップS310)。
例えば、移動元同期ノードは、移動先同期ノードに順に同期要求を送信し、同期要求に対して同期ペア完了の応答を返送した移動先同期ノードと同期ペアを生成し、データ同期を行う。この場合、移動先同期ノードは、最初に受信した同期要求に対して同期ペア完了の応答を返送し、応答返送後は他の同期要求を受信しないようにする。なお、いずれの移動元同期ノードと移動先同期ノードとが同期ペアとなるかを接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334が決定し、同期指示に設定して送信してもよい。
移動通信システム1は、全ての移動先同期ノードに対して同期要求を送信し、同期ペアを生成する(ステップS315)。移動元同期ノードは、同期ペアとなった移動先同期ノードとの間でデータ同期を行う(ステップS320)。同期中、移動元同期ノードは、移動先同期ノードとの同期中、一時的に接続先端末近接ノード3との同期グループからはずれ、接続先端末近接ノード3との同期は行わない。一方、移動元端末近接ノードグループに属し、同期フラグ5が割り当てられた接続先候補端末近接ノード3は、自ノードの通信処理を行い、アプリケーションを実行している接続先端末近接ノード3との間の同期処理を継続する(ステップS325)。
同期ペアにおける同期終了後に、移動元同期ノード及び移動先同期ノードはそれぞれ、自ノードが属する端末近接ノードグループの他の端末近接ノード3に一次段階の同期終了を通知する。移動元同期ノード及び移動先同期ノードは、接続先端末近接ノード3又は移動元端末近接ノードグループにおける同期フラグ5の接続先候補端末近接ノード3から、同期ペアでの同期中に更新された差分データを受信し、同期グループに加えられる。つまり、移動元端末近接ノードグループに属する接続先候補端末近接ノード3と、移動先端末近接ノードグループに属する同期フラグ5の次接続先候補端末近接ノード3とを合わせて、一つの端末近接ノードグループとする。この端末近接ノードグループが、新たな移動元端末近接ノードグループとなる。各端末近接ノード3のノード構成管理部333は、グループ管理情報に、新たに端末近接ノードグループに加えられた端末近接ノード3に対応付けて端末近接ノードグループのグループIDを設定する。
一次段階の同期終了の通知を受信した接続先端末近接ノード3の同期制御部33は、再び図7の処理により、新たな同期範囲となる移動先端末近接ノードグループを選出する。同期制御部33は、ステップS305と同様に、移動元端末近接ノードグループ及び移動先端末近接ノードグループの少なくとも一方に属する端末近接ノード3に同期フラグを付与する。同期制御部33は、移動元端末近接ノードグループに属し、同期フラグ1の端末近接ノード3を、端末近接ノードグループから除外する(ステップS330)。接続先端末近接ノード3の同期制御部33は、除外した端末近接ノード3の情報を、移動元端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3及び移動先端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3に通知する。接続先端末近接ノード3のノード構成管理部333及び通知を受けた端末近接ノード3のノード構成管理部333は、端末近接ノードグループから除外された端末近接ノード3に対応付けてグループ管理情報に設定されていた端末近接ノードグループのグループIDを削除する。なお、移動先端末近接ノードグループにおいて同期フラグ1の端末近接ノード3については、上記の仕組みで同期フラグが5になったときに同期を行う。
接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、移動先端末近接ノードグループにおいて同期フラグ5の端末近接ノード3があるか否かを判断する(ステップS335)。ノード同期管理部334が、同期フラグ5の端末近接ノード3があると判断した場合、移動通信システム1は、ステップS305からの処理を繰り返す。接続先端末近接ノード3のノード同期管理部334は、例えば、端末5の移動速度が遅く、接続先端末近接ノード3の無線範囲を出る確率が低いために、同期フラグ5の端末近接ノード3がないと判断した場合には、図8の処理を終了する。
なお、上記では、同期フラグを1と5の二値としたが、同期フラグに3種類以上の値を用いてもよい。例えば、同期フラグ5の同期が終わったら、同期フラグ4の同期を行うなど、順番に同期を行ってもよい。なお、同期フラグの値は一例であり、本構成はこれらの値に限定されない。
図9は、移動通信システム1における同期の例を示す図である。同図では、端末近接ノード3の無線範囲を示しており、移動元端末近接ノードグループに属する接続先候補端末近接ノード3の無線範囲を白抜きで、移動先端末近接ノードグループに属する次接続先候補端末近接ノード3の無線範囲を網掛けで示している。また、無線範囲に記載された数字は同期フラグの値を示す。
図9(a)は、図8のステップS305において、移動元端末近接ノードグループに属する接続先候補端末近接ノード3と、移動先端末近接ノードグループに属する次接続先候補端末近接ノード3のそれぞれに割当てられた同期フラグの値を示す。図9(b)は、図8のステップS310において、同期フラグ1の接続先候補端末近接ノード3である移動元同期ノードから、同期フラグ5の次接続先候補端末近接ノード3である移動先同期ノードへデータ要求を行っている状態を示す図である。図9(c)は、図8のステップS310〜ステップS315の処理によって、同期フラグ5の移動先同期ノードがなくなるまで、移動元同期ノードからの同期要求を繰り返し行っている状態を示す図である。図9(d)は、図8のステップS330の処理により、同期フラグ5の移動先同期ノードが同期グループに加えられた後、同期フラグを再割り当てした状態を示す図である。図9(e)は、再び、図8のステップS305からの処理を行うことにより、同期グループの更新後の移動元端末近接ノードグループに属する同期フラグ1の移動元同期ノードから、移動先端末近接ノードグループに属する同期フラグ5の移動先同期ノードへデータ要求を行っている状態を示す図である。
本実施形態によれば、移動通信システム1は、端末5にサービスを提供している端末近接ノード3におけるアプリケーション処理への影響を低減しながら、端末5の移動により接続先となることが予想される端末近接ノード3においてサービスを引き継いで提供するために必要なデータを予め同期させておくことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、端末5の移動速度や移動方向に応じて同期する範囲を選び、端末近接ノード3間で同期を行っている。更に同期する時間を削減するためには、データ量の多いデータとデータ量の少ないデータを分けて、移動に同期する部分はデータ量の少ないデータだけにした方がよい。そこで第2の実施形態ではデータ量の大きいデータはストレージなどの記憶装置に蓄えておき、データ量の少ないデータのみを端末近接ノードグループで同期する。本実施形態の移動通信システムは、第1の実施形態の移動通信システム1の端末近接ノード3を図10に示す端末近接ノード3aに代えた構成である。
図10は、本実施形態の端末近接ノード3aの構成を示す機能ブロック図である。同図において、図2に示す第1の実施形態による端末近接ノード3と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。1以上の端末近接ノード3aは、制御ノード8に接続される。制御ノード8は、行動予測部81を備える。行動予測部81は、端末5が長時間停留する可能性が高い場所を予測する。
端末近接ノード3aは、アプリケーション実行部31a、リソース制御部32及び同期制御部33aを備える。さらに、一部の端末近接ノード3aは、ストレージ35を備える。アプリケーション実行部31aは、内部に保持するデータと、自ノード又は他の端末近接ノード3が備えるストレージ35に記憶されるデータとを用いて、アプリケーションを実行する。同期制御部33aは、他の端末近接ノード3aとの間で、アプリケーション実行部31aが保持するデータの同期処理を行う。
ストレージ35を備える端末近接ノード3aの無線範囲がマクロセルであり、それ以外の端末近接ノード3aの無線範囲がスモールセルであるように、ストレージ35を備える端末近接ノード3aを選択してもよい。
図11は、端末5から最初に通信が発生した時の移動通信システムの処理フローを示す図である。制御ノード8は、予め行動予測に基づいて、ストレージを有効にする端末近接ノード3aを選択しておく(ステップS405)。制御ノード8は、ストレージを有効にする端末近接ノード3aであるストレージノードの情報を、各端末近接ノード3aに通知する。基地局2で端末5を検出すると、その基地局2に接続される端末近接ノード3aと、端末5とを接続する(ステップS410)。端末5と接続された端末近接ノード3aである接続先端末近接ノード3aは、端末近接ノードグループに属する他の端末近接ノード3aである接続先候補端末近接ノード3aと同期処理を開始する(ステップS415)。端末近接ノード3aは、端末近接ノードグループに含まれる接続先候補端末近接ノード3aのうち、制御ノード8が選択したストレージノードと接続し(ステップS420)、通信を開始する(ステップS425)。接続先端末近接ノード3aのアプリケーション実行部31aは、移動に同期するデータについては内部に保持し、移動に同期しないデータについては接続したストレージノードが備えるストレージ35に保持する。
図12は、制御ノード8が行動予測からストレージ選出を行う処理フローを示す図である。同図は、図11のステップS405の処理の詳細を示す。
制御ノード8の行動予測部81には、予め端末5の端末ID、又は、アプリケーションを利用する端末5の端末情報を記憶しておく(ステップS505)。制御ノード8の行動予測部81は、端末情報に登録されている同種の端末の過去の行動履歴や行動範囲、または、外部情報(端末情報、イベント情報、地図情報等)を元に、端末が長時間停留する可能性が高い場所を予測する(ステップS510)。行動予測部81は、事前に端末5が停留する可能性が高い場所の情報を登録しておき、その情報を読み出してもよいし、端末5の加速度情報や停留時間の情報等を記録し、その情報を元に停留する可能性が高い場所を推測してもよい。例えば、イベント会場等では注目の展示ブースや受付等が停止する可能性が高いアクセス拠点である。行動予測部81は、イベント情報で示されるそれらのアクセス拠点の位置を、長時間停留する可能性が高い場所として取得してもよい。
次に行動予測部81は、長時間停留する可能性の高い場所の間を線で結び、線の長さの平均が一定になるような拠点も選出する(ステップS515)。線の抽出には例えばシュタイナー木アルゴリズム等を解くことにより求める。行動予測部81は、これらの拠点にある端末近接ノード3aをストレージノードとして選択し、選択したストレージノードが備えるストレージ35を有効にするよう、各端末近接ノード3aへ設定を行う(ステップS520)。
端末近接ノード3aの同期制御部33aは、端末近接ノードグループを選定すると、その端末近接ノードグループにストレージ35を割り当てる。割当てるストレージ35は、端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3aのうち、制御ノード8が選択したストレージノードが備えるストレージ35である。端末近接ノードグループに属する端末近接ノード3aは、割当てられたストレージ35を参照する。なお、端末近接ノード3により選定されたストレージノードが備えるストレージ35間では、常に同期をとることで、端末近接ノードグループの同期時間を削減する。
なお、端末近接ノードグループの選出の(4)は、以下のように変更する。ストレージ35を参照する範囲tN(≧kN)は、事前に設定しておく。
(4’)運動量p→≧pth→、かつ、移動確率Pmap≧Pthの場合で、更に端末5の現在位置からtNの範囲にストレージノードがない場合は、範囲kNの端末近接ノード3aをデータ同期範囲とする。
(4”)運動量p→≧pth→、かつ、移動確率Pmap≧Pthの場合で、更に端末5の現在位置からtNの範囲にストレージノードがある場合は、そのストレージノードまでの間の端末近接ノード3aを同期範囲とする。
本実施形態によれば、移動通信システム1は、端末近接ノード3a間で行う同期処理にかかる負荷及び時間を低減することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、基地局と、第1の実施形態又は第2の実施形態の端末近接ノードとを一体化する。本実施形態の移動通信システムは、第1の実施形態の基地局2及び端末近接ノード3、又は、第2の実施形態の基地局2及び端末近接ノード3aに代えて、図13に示す基地局2aを備える。
図13は、基地局2aの構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。基地局2aは、無線部21、無線制御部22、アプリケーション実行部23、リソース制御部24及び同期制御部25を備える。無線部21は、無線信号を送受信する。無線制御部22は、無線部21による無線信号の送受信処理を制御する。アプリケーション実行部23、リソース制御部24及び同期制御部25はそれぞれ、第1の実施形態の端末近接ノード3が備えるアプリケーション実行部31、リソース制御部32及び同期制御部33と同様の機能、又は、第2の実施形態の端末近接ノード3aが備えるアプリケーション実行部31a、リソース制御部32及び同期制御部33aと同様の機能を有する。ただし、同期制御部25は、端末近接ノード3又は端末近接ノード3aに代えて、基地局2aとの間で同期制御を行う。
以上説明した実施形態によれば、移動通信システムは、端末が移動することにより、その端末に対するアプリケーション処理を行っている端末近接ノードとは異なる端末近接ノードを利用する確率を求め、ユーザが移動する可能性の高い端末近接ノードの間で同じデータを保持する端末近接ノードグループを生成する。移動通信システムは、端末が移動し、端末近接ノードグループが変更になった場合は、前後の端末近接ノードグループ間で同期を行うために、端末近接ノードグループの中からアプリケーション処理に専念する端末近接ノードと同期処理に専念する端末近接ノードとに役割を分ける。そして、同期処理に専念する端末近接ノードが、移動先における接続先候補となる端末近接ノードと同期をとることで、アプリケーションの処理に影響しないような同期を行う。したがって、同期処理の負荷がアプリケーションの動作に与える影響を低減することができる。
また、移動通信システムは、端末の移動速度、移動方向を用いて移動予測を行うことによって、利用する確率の少ないノードについてはノードグループに加えないことで同期のためのリソース消費量を削減することができる。
上述した実施形態によれば、移動通信システム(例えば、移動通信システム1)は、端末(例えば、端末5)と無線通信する複数の基地局(例えば、基地局2)と、基地局と接続される複数のノード装置(例えば、端末近接ノード3、3a)とを有する。なお、移動通信システムは、端末近接ノードと一体となった基地局(基地局2a)を備えてもよい。ノード装置は、アプリケーションを実行して、自装置と接続される基地局と無線通信する端末へサービスを提供するアプリケーション実行部(例えば、アプリケーション実行部31)と、端末の移動の速度及び方向に基づき端末の移動後の接続先と予測されるノード装置である接続先候補ノード装置を予測する移動予測部(例えば、移動予測部332)と、接続先候補ノード装置との間で、アプリケーションの実行に用いるデータの同期を行うノード同期管理部(例えば、ノード同期管理部334)とを備える。
いずれかのノード装置の移動予測部は、端末の移動の速度及び方向に基づき、端末の移動先と予測されるノード装置である接続先候補ノード装置を1以上選択する。端末と無線通信している基地局と接続されるノード装置において、アプリケーション実行部は、アプリケーションを実行して端末へサービスを提供し、ノード同期管理部は、接続先候補ノード装置と、アプリケーションの実行に用いるデータの同期を行う。接続先候補ノード装置のアプリケーション実行部は、自装置と接続される基地局において端末との無線通信を開始した場合に、移動前に端末にサービスを提供していたノード装置と同期したデータを用いてアプリケーションを実行し、端末へ継続したサービスを提供する。
なお、端末と無線通信する基地局が変更になった場合、何れかのノード装置の移動予測部は、端末の移動の速度及び方向に基づき、端末の移動後の接続先と予測されノード装置である次接続先候補ノード装置を選択する。接続先となる確率が低い接続先候補ノード装置のノード同期管理部は、端末へサービスを提供しているノード装置のノード同期管理部とのデータの同期を停止して、接続先となる確率が高い次接続先候補ノード装置のノード同期管理部とデータの同期を行い、この同期の終了後に、端末へサービスを提供しているノード装置の同期管理部と差分データの同期を行う。
従って、端末が移動しても高スループットのサービス提供を継続しながら、サービスの継続に必要なデータの同期を低負荷で行うことが可能となる。
上述した実施形態における基地局2、基地局2a、端末近接ノード3、端末近接ノード3a、MME4及び端末5の少なくとも一部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
移動端末と無線通信する基地局を複数有する通信システムに適用可能である。
1…移動通信システム, 2…基地局, 2a…基地局, 3…端末近接ノード, 3a…端末近接ノード, 4…MME, 5…端末, 6…コア網, 7…インターネット, 8…制御ノード, 21…無線部, 22…無線制御部, 23…アプリケーション実行部, 24…リソース制御部, 25…同期制御部, 31…アプリケーション実行部, 32…リソース制御部, 33…同期制御部, 33a…同期制御部, 35…ストレージ, 331…移動検出部, 332…移動予測部, 333…ノード構成管理部, 334…ノード同期管理部, 81…行動予測部

Claims (8)

  1. 端末と無線通信する複数の基地局と、前記基地局に接続される複数のノード装置とを有する移動通信システムにおける同期方法であって、
    何れかの前記ノード装置が、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される前記ノード装置である接続先候補ノード装置を1以上選択する移動予測ステップと、
    前記端末と無線通信している前記基地局に接続される前記ノード装置が、
    アプリケーションを実行して前記端末へサービスを提供するアプリケーション実行ステップと、
    前記接続先候補ノード装置と、前記アプリケーションの実行に用いるデータの同期を行う同期ステップと、
    前記接続先候補ノード装置が、
    自装置と接続される前記基地局において前記端末との無線通信を開始した場合に、前記同期ステップにおいて同期した前記データを用いて前記アプリケーションを実行し、前記端末へ前記サービスを提供するサービス継続ステップと、
    を有することを特徴とする同期方法。
  2. 何れかの前記ノード装置が、前記端末と無線通信する前記基地局が変更になった場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される前記ノード装置である次接続先候補ノード装置を選択する第二移動予測ステップと、
    前記端末へ前記サービスを提供していない前記接続先候補ノード装置が、前記次接続先候補ノード装置とデータの同期を行う第二同期ステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の同期方法。
  3. 何れかの前記ノード装置が、前記端末と無線通信する前記基地局が変更になった場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される前記ノード装置である次接続先候補ノード装置を選択する第二移動予測ステップと、
    前記端末へ前記サービスを提供していない前記接続先候補ノード装置のうち接続先となる確率が低い前記接続先候補ノード装置が、前記次接続先候補ノード装置のうち、接続先となる確率が高い前記次接続先候補ノード装置とデータの同期を行う第二同期ステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の同期方法。
  4. 何れかの前記ノード装置が、前記端末と無線通信する前記基地局が変更になった場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される前記ノード装置である次接続先候補ノード装置を選択する第二移動予測ステップと、
    前記端末へ前記サービスを提供していない前記接続先候補ノード装置のうち接続先となる確率が低い前記接続先候補ノード装置が、
    前記端末に前記サービスを提供している前記ノード装置とのデータの同期を停止して、前記次接続先候補ノード装置のうち、接続先となる確率が高い前記次接続先候補ノード装置とデータの同期を行う第二同期ステップと、
    前記第二同期ステップによる同期の終了後に、前記端末へ前記サービスを提供している前記ノード装置と差分データの同期を行う差分同期ステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の同期方法。
  5. 一部の前記ノード装置が備える記憶装置が、前記アプリケーションの実行に用いられるデータの一部を記憶し、
    前記同期は、前記アプリケーションの実行に用いられるデータのうち前記記憶装置に記憶されないデータを対象とする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の前記同期方法。
  6. 前記基地局と前記ノード装置とは同一の装置である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の前記同期方法。
  7. 端末と無線通信する複数の基地局と、前記基地局と接続される複数のノード装置とを有する移動通信システムであって、
    前記ノード装置は、
    アプリケーションを実行して、自装置と接続される前記基地局と無線通信する前記端末へサービスを提供するアプリケーション実行部と、
    前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先と予測される他の前記ノード装置である接続先候補ノード装置を1以上選択する移動予測部と、
    前記接続先候補ノード装置と、前記アプリケーションの実行に用いるデータの同期を行うノード同期管理部とを備え、
    前記アプリケーション実行部により前記端末へ前記サービスを提供している前記ノード装置の前記ノード同期管理部は、前記接続先候補ノード装置の前記ノード同期管理部とデータの同期を行い、
    前記接続先候補ノード装置の前記アプリケーション実行部は、自装置と接続される前記基地局において前記端末との無線通信を開始した場合に、同期した前記データを用いて前記アプリケーションを実行する、
    ことを特徴とする移動通信システム。
  8. 端末と無線通信する複数の基地局と、前記基地局と接続される複数のノード装置とを有する移動通信システムにおける前記ノード装置であって、
    アプリケーションを実行して、自装置と接続される前記基地局と無線通信する前記端末へサービスを提供するアプリケーション実行部と、
    前記アプリケーション実行部が前記端末へサービスを提供している場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき前記端末の移動後の接続先の候補と予測される1以上の他の前記ノード装置とデータの同期を行い、他の前記ノード装置が前記端末へサービスを提供している場合に、前記端末の移動の速度及び方向に基づき自装置が前記端末の移動後の接続先の候補と予測されたときには、前記端末へサービスを提供している他の前記ノード装置とデータの同期を行うノード同期管理部とを備え、
    前記アプリケーション実行部は、他の前記ノード装置によりサービスを提供していた前記端末が自装置と接続される前記基地局との無線通信を開始した場合に、前記ノード同期管理部により同期した前記データを用いて前記アプリケーションを実行する、
    ことを特徴とするノード装置。
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