以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施例が適用されたテレビジョン受信機100の概略構成である。テレビジョン受信機100は、地上デジタルテレビジョン放送を受信するための地デジチューナ101、BSデジタル放送あるいは高度BSデジタル放送を受信するためのBSチューナ102、広帯域CSデジタル放送あるいは高度広帯域CSデジタル放送を受信するためのCSチューナ103を備える
地上デジタルテレビジョン放送が受信される場合、放送信号は地デジチューナ101で受信され、受信した放送信号の中から選局されたチャンネルのストリームは、2Kデコーダ121に入力される。
BSデジタル放送が受信される場合、放送信号はBSチューナ102で受信され、受信した放送信号の中から選局されたチャンネルのストリームは、2Kデコーダ131、又は4Kデコーダ132、又は8Kデコーダ133に入力される。なお8Kデコーダ133に関しては、これが搭載されていないテレビジョン受信機が存在する場合もある。
広帯域CSデジタル放送が受信される場合、該放送信号はCSチューナ103で受信され、受信信号の中から選局されたチャンネルのストリームは、2Kデコーダ141又は4Kデコーダ142に入力される。
セレクタ150は、2Kデコーダ121、2Kデコーダ131、4Kデコーダ132、8Kデコーダ133、2Kデコーダ141又は4Kデコーダ142の何れかの映像あるいはオーディオのデコード出力を、表示器172aあるいは172bに表示したりスピーカ174から出力したりするためのパスの切替えを行う。セレクタ150にて選択されたデコード出力は、コンテンツ処理部(映像・オーディオ・字幕データ処理部を含む)160に入力される。
コンテンツ処理部160は、映像信号、オーディオ信号、字幕データなどのコンテンツを処理する場合、色調整、輝度調整、音量調整、字幕表示オンオフ制御、などを行う。
コンテンツ処理部160から出力された映像信号は、表示信号出力部171において、例えば8K表示能力を有する表示器172aの機能及びサイズに適したガンマ補正などが行われ、表示器172aに出力される。またコンテンツ処理部160から出力されたオーディオ信号は、オーディオ信号出力部173においてオーディオシステムに応じたオーディオチャンネルに変換されて、スピーカ174に出力される。
なお受信装置(例えば8Kデコーダ133を備えていない装置)によっては、4Kの画素数までを表示できる能力を有し、この能力に適応した能力の表示器172bが搭載されている場合もある。
統合制御部180は、ネットワークインターフェース181、携帯端末連携インターフェース182、リモートコントローラインターフェース183などを備える。なお図では、インターフェースをI/Fと示している。
ネットワークインターフェース181は、インターネットを介してネットワークサービス情報、ネット配信動画などを受信する場合などに利用される。携帯端末連携インターフェース182は、携帯端末との通信を行う場合などに利用される。リモートコントローラインターフェース183は、リモートコントローラ200からの各種コマンドを受信するために利用される。
リモートコントローラ200の操作に応じて、統合制御部180は、上記した各チューナ、各デコーダやセレクタ150等を制御し、視聴するチャンネルの選局決定を実行する。
放送局からは、図2Bで示すように、放送波伝送路400を介して、映像ストリーム、音声ストリーム、データ放送ストリームなどのコンテンツの他に、アプリケーション制御情報/サービスデータ/制御データが多重化されて伝送されてくる。
図2Aは、放送局300の主な構成を概略的に示している。放送局300は、映像エンコーダ301、音声エンコーダ302、字幕エンコーダ303、その他伝送制御情報等の制御データやサービスデータ、受信機側で動作するアプリケーション215を制御するアプリケーション制御情報などを生成する付属データ生成部304を備える。また放送局300は、放送局サーバ311、第1のセキュリティー機能312および送受信部313と連携している。
付属データ生成部304が生成する伝送制御信号には、番組特定情報(PSI:Program Specific Information)や番組配列情報(SI:Service Information)と呼ばれる、番組選択のために規定されている各種情報や番組選択の利便性のために規定された各種情報を含む。
映像エンコーダ301、オーディオエンコーダ302、字幕エンコーダ303、付属データ生成部304の各出力はストリーム化されており、これらのストリームは、多重化部305において多重化される。多重化されたストリーム(映像ストリーム、音声ストリーム、データ放送ストリーム、アプリケーション制御情報/サービスデータ/制御データ等)は、トランスポートストリームとして送信機306に送出され、放送電波によりアンテナから送信される。
なお、映像エンコーダ301のコーデック種別は、MPEG−2、H.264(AVC:Advance Video Coding)、H.265(HEVC:High Efficiency Video Coding)のいずれでもよいものとする。
図2Bは、放送局300から放送される放送波伝送路400を示したものである。図2Bで示すように放送波伝送路400は、映像ストリーム、音声ストリーム、データ放送ストリームなどのコンテンツの他に、アプリケーション制御情報/サービスデータ/制御データが多重化されている。
図2Cは、受信装置の統合制御部180内の構成例を示す図である。
各種制御部は、図に示されている分類に限定されることはなく、搭載されるアプリケーションにより各種の制御部が増設或いは排除されることができる。図示の例を説明する。制御部180aは、テレビジョン受信機の例えば処理能力情報部として機能する。この制御部180aは、テレビジョン受信機に搭載されているチューナ及びデコーダの処理能力情報を保持している。また制御部180aは、接続された表示器172a及び又は172bなどの表示能力情報も保持している。表示器の表示能力情報とは、例えば表示器が表示可能な少なくとも画素数2を含む情報があるが、その他の設定情報であってもよい。表示器172a及び又は172bの表示能力情報は、これらの表示器がテレビジョン受信機に接続されたときに、相互認証の通信を行ったときに収集されてもよい。
非特許文献4、非特許文献5に記載されているように、テレビジョン受信機100は、初期設定として受信地点における全受信可能なチャンネル(サービス)をサーチし、サービス識別(service_id)にもとづくサービスリスト(受信可能周波数リスト)を作成する必要がある。
制御部180bは、サービス識別・サービス形式種別判定部として機能する。制御部180bは、例えば初期設定時に、受信可能な範囲の放送波をスキャンし、伝送制御情報としてNIT(Network Information Table)に含まれて送られてくるサービス識別とサービス形式種別(service_type)を抽出し、サービス識別の値を保存したりサービス形式種別の値を判定したりする機能を備え、また受信可能なサービス識別の判定結果を保存することもできる。また制御部180bは、伝送制御情報としてSDT(Service Description Table)に含まれて送られてくるサービス記述子(Service descriptor)に配置されている編成チャンネル名や事業者名を抽出し、編成チャンネル名や事業者名を保存したりする機能を備えている。
ここでサービスとは編成チャンネルのことであり、非特許文献1では「放送事業者が編成する、スケジュールの一環として放送可能な番組の連続」と定義されている。サービスは、伝送制御情報の1つであるNIT(Network Information Table)の中のサービスリスト記述子に配置されるサービス識別が記述された段階で定義されたものとする。
またサービス識別は、各放送波種別において、チャンネルごとにユニークとなるように割り当てられているIDである。
制御部180cは、サービスリスト作成部としての機能を備える。この制御部180cは、制御部180bにおいて判定されたサービス識別とサービス形式種別をもとにサービスリストを作成して保持することができる。また制御部180cは、サービス記述子(Service descriptor)に配置されている編成チャンネル名や事業者名をサービスリストに加えることもできる。
制御部180dは、リモートコントローラ200から与えられる操作入力の判定をするリモートコントローラ入力判定部として機能する。リモートコントローラ200からの操作入力は、電源のオンオフ入力、放送波種別選択入力、チャンネル選択入力(12ポジションキーからの入力、アップダウン選局キーからの入力)、画質調整入力、音量調整入力、などがある。制御部180dは、操作入力に応じて、操作対象箇所に対して指令を出力する。制御部180dは、放送種別選択入力を検出した場合、チューナ制御部180s、デコーダ制御部180t、コンテンツ処理制御部180u、各出力制御部180vなどを制御する。なお操作入力を与えるデバイスとしては、リモートコントローラ200の他に、携帯端末、或は受信装置の筐体に設けられている操作ボタンであってもよい。
制御部180eは、サービスリスト選択部として機能する。制御部180eは、制御部180c、制御部180dなどと連携して動作することができる。例えば、放送種別選択入力を検出した場合、制御部180cの複数のサービスリストの中から、検出された放送種別に対応するチャンネルを使用チャンネルとして設定する。そして、チャンネル選択(サービス選択)入力が検出されたとき、サービスリストの中から、選択されたチャンネル(サービス)に対応するチャンネルの情報(選局データ)を出力し、チューナ制御を行う。
また統合制御部180は、さらに映像オーディオコンテンツとは、異なるサービスデータ、制御データなどを受信して解析するサービスデータ解析部180wを有する。
さらに追加説明する。チューナ制御部180sは、チューナの選択や切換え、チャンネルの選択や切換えのために動作する。デコーダ制御部180tは、各種デコーダの選択や切換えのために動作する。コンテンツ処理制御部180uは、コンテンツ処理部160の動作形態(色調整、輝度調整、音量調整、字幕表示オンオフ制御など)を制御する。各出力制御部180vは、オーディオ信号の出力形態の選択(ステレオ出力、モノラル出力、5チャンネル出力など)、映像信号の出力形態の選択(8K、4K、フレーム周波数などの選択)を行う。したがって、各出力制御部180vは、オーディオシステムのタイプ情報((ステレオ、モノラル、チャンネル数など)、接続されている表示器の表示能力情報((8K、4K等の画素数の情報、適応フレーム周波数情報など)を備えている。
図3Aは、非特許文献1に記載のサービスリスト記述子の全体構成を示している。このサービスリスト記述子には、サービス識別(service_id)301と、サービスタイプ(service_type)302が配置されている。サービス識別は、いわゆるチャンネルを識別しており、サービスタイプは、当該チャンネルが属するサービス形式種別(放送種別)を表している。このサービスリスト記述子を監視することで、現在、どのような放送種別のどのチャンネルを受信しているかを判断可能である。
図3Bは、サービスリスト記述子に配置されているサービス形式種別のビットアサインを示している。
ここで、サービス形式種別=0x01のデジタルTVサービスは、映像ストリームの視聴を主とするサービス(チャンネル)であり、一般ユーザが視聴するチャンネルはこのサービスに該当する。
図4は、非特許文献1に記載のサービス記述子の全体構成を示している。図中の401に示すN文字のcharが事業者名を表している。また図中の402に示すN文字のcharが、サービス名(チャンネル名)を表している
図5は、従来のテレビジョン受信機Aが、上記に示した過程により作成したサービスリストを、表示器172aあるいは表示器172bに表示する場合の表示内容の一例である。
図6は、従来のテレビジョン受信機Aが、サービス識別にもとづくサービスリスト(受信可能周波数リスト)を作成する場合の処理フローの一例である。
なお図6の処理フローの説明は、放送波種別がBSデジタルとして説明するが、衛星を使った放送における既存の放送波種別の他の例、例えば広帯域CSデジタルの場合でも、同様の処理フローとなる。また、図6の処理フローの説明における従来のテレビジョン受信機Aは、地上デジタルテレビジョン、BSデジタル、広帯域CSデジタルの放送波種別を受信可能とする。また従来のテレビジョン受信機Aは、図3Bに示すサービス識別子のビットアサインしか認識できないものとする。テレビジョン受信機Aは、受信できる放送波種別すべてに対して順次サービスリストを作成していく。
テレビジョン受信機Aは、チャンネルサーチの処理(サービスリスト作成の処理)を開始(S600)すると、設定する周波数を規定の周波数群の下限に設定(S601)する。テレビジョン受信機Aは、設定した周波数においてNIT(Network Information Table)の検出を行う(S602)。
テレビジョン受信機Aは、設定した周波数においてNITを認識したら(S602 Yes)、そのNITの中からサービスリスト記述子を抽出する(S603)。テレビジョン受信機Aは、抽出したサービス記述子の中からサービス識別を抽出し(S604)、さらにサービス形式種別を抽出する(S605)。
テレビジョン受信機Aは、サービス形式種別の抽出を行う(S605)と、その値の判定を行う(S606)。
判定の結果、サービス形式種別の値が「デジタルTVサービス=0x01」の場合(S606 Yes)、テレビジョン受信機Aは、S605で抽出したサービス識別をサービスリストに追加する(S607)。 テレビジョン受信機Aは、設定されている周波数が規定の周波数群の上限に達しているかを確認する(S608)。
判定の結果、上限に達していないと判断した場合(S608 No)、テレビジョン受信機Aは、チューナに設定する周波数を更新する(S609)。以降、テレビジョン受信機Aは、チューナに設定する周波数が規定の周波数群の上限に達するまで、S602からS609の処理を繰り返す。
判定の結果、上限に達したと判断した場合(S608 Yese)、チャンネルサーチの処理(サービスリスト作成の処理)を終了する(S610)。
S603からS609の処理を繰り返す過程で、S605で抽出したサービス識別をチャンネルリストに追加していく(S607)。
さらにテレビジョン受信機Aは、サービスリストを作成することで認識したサービス(チャンネル)ごとに送られてくる放送波の中からSDT(Service Description Table)を抽出し、その中に含まれるサービス記述子(Service descriptor)(図4参照)に配置されている編成チャンネル名や事業者名を抽出することで、これらの情報をサービスリストに追加していくことができる。
図7は、テレビジョン受信機Aが、図6に示した処理により作成したサービスリストに保存されている情報の一例である。図7が、BSデジタル放送に対してテレビジョン受信機Aが作成したサービスリストである。
先に述べたように、今後新しい放送波種別(高度BSデジタル、高度広帯域CSデジタル)が追加された場合、放送波を受信する受信機の能力と、受信した放送波を表示する表示器の能力の組み合わせは色々な場合があり得る。
受信機の放送波種別の受信能力と、表示器の表示能力の組み合わせは、例えば受信機が8K画質の放送を受信する能力があり、表示器が4K画質の放送までを表示する能力がある組み合わせが考えられる。また、例えば受信機が高度BSデジタル放送、高度広帯域CSデジタル放送を受信する能力があり、表示器が2K画質の放送まで表示する能力がある組み合わせも考えられる。また1つの受信機に、表示する能力が異なる複数の表示器が接続される場合も考えられる。
図8は、受信機の受信可能な放送波種別と表示器の表示能力(画素数)の組み合わせの例を示したものである。
このように受信可能な放送波種別と表示器の表示能力との種々の組み合わせにおいて、
表示器の表示能力に合わせてサービス(チャンネル)を選択して表示できることが望ましい。
そこで一実施形態としてテレビジョン受信機100は、受信可能な放送波種別に対して作成したサービスリストをもとに、表示器172の表示能力に合わせてサービス(チャンネル)を選択することを可能とするために、図3Bに示したサービス形式種別を拡張して利用する。
図9は、上記図3Bに示したサービス形式種別のビットアサインに対して拡張した例を示している。
902は、拡張したビットアサイン0xAEと、その値の意味である超高精細度4KTVサービスを示している。超高精細度4KTVサービスは、放送波種別が高度BSデジタルまたは高度広帯域CSデジタルであり、画素数が4K画質であるサービス種別を意味している。4K専用サービスは、ビットアサイン0xADを使用してもよい。
同様に903は、拡張したビットアサイン0xAFと、その意味である超高精細度8KTVサービスを示している。超高精細度8KTVサービスは、放送波種別が高度BSデジタルまたは高度広帯域CSデジタルであり、画素数が8K画質のサービス種別を意味している。
なお、902、903の追加に伴い、従来からある901のビットアサイン0x01は、地上デジタルテレビジョン、BSデジタル、広帯域CSデジタルの放送波種別である場合のサービス種別を意味することに変更する。
図10Aは、図9に示した拡張したサービス形式種別を持つサービスリスト記述子が配置されたNITが送られてくる場合に、一実施形態におけるテレビジョン受信機100が、サービス識別にもとづくサービスリスト(受信可能周波数リスト)を作成する処理フローの一例を示した図である。なお図10Aの処理フローの説明におけるテレビジョン受信機100は、地上デジタルテレビジョン、BSデジタル、広帯域CSデジタル、高度BSデジタル、高度広帯域CSデジタルの全ての放送波種別を受信可能とする。また図10Aの処理フローは、放送波種別が高度BSデジタルとして説明するが、他の放送波種別、例えば高度広帯域CSデジタルの場合でも、同様の処理フローとなる。
サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、チャンネルサーチの処理を開始(S1000)すると、BSデジタルチューナの円偏波設定を右旋円偏波に設定し(S1001)、設定する周波数を規定の周波数群の下限に設定(S1002)する。サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、設定した周波数においてNIT(Network Information Table)の検出を行う(S1003)。
サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、設定した周波数においてNITを認識したら(S1003 Yes)、そのNITの中からサービスリスト記述子を抽出する(S1004)。サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、抽出したサービス記述子の中からサービス識別を抽出し(S1005)、さらにサービス形式種別を抽出する(S1006)。
サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、サービス形式種別の抽出を行う(S1006)と、その値の判定を行う(S1007)。
判定の結果、サービス形式種別の値が「デジタルTVサービス=0x01」の場合(S1007 Yes)、サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、S1005で抽出したサービス識別をサービスリストに追加するようにサービスリスト作成部180cに指示することで、サービスリスト作成部180cは、S1005で抽出したサービス識別をサービスリストに追加する(S1008)。サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、設定されている周波数が規定の周波数群の上限に達しているかを確認する(S1009)。
判定の結果、上限に達していないと判断した場合(S1009 No)、サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、チューナに設定する周波数を更新する(S1012)。以降、サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、チューナに設定する周波数が規定の周波数群の上限に達するまで、S1003からS1009の処理を繰り返す。
判定の結果、上限に達したと判断した場合(S1009 Yese)、サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、チューナの円偏波設定を左旋円偏波に設定し(S1013)、チューナに設定する周波数が規定の周波数群の上限に達するまで、S1003からS1009の処理を繰り返す。
S1003からS1009の処理を繰り返す過程で、サービス識別・サービス形式種別判定部180bは、S1005で抽出したサービス識別をサービスリストに追加するようにサービスリスト作成部180cに指示することで、サービスリスト作成部180cは、抽出したサービス識別をチャンネルリストに追加(S1008)していく。
さらにサービス識別・サービス形式種別判定部180bは、サービスリストを作成することで認識したサービス(チャンネル)ごとに送られてくる放送波の中からSDT(Service Description Table)を抽出し、その中に含まれるサービス記述子(Service descriptor)(図4参照)に配置されている編成チャンネル名や事業者名を抽出することで、これらの情報をサービスリストに追加していくことができる。 図11Aは、テレビジョン受信機100が、放送波種別がBSデジタルおよび高度BSデジタルに対して、図10Aに示した処理によりサービスリストを作成した場合の、サービスリストの一例である。図11A(A)が、BSデジタル放送に対してテレビジョン受信機100が作成したサービスリストである。また図11A(B)が、高度BSデジタル放送に対してテレビジョン受信機100が作成したサービスリストである。サービスリストには、サービス識別、サービス形式種別、編成チャンネル名、事業者名が含まれている。ここでサービス形式種別の内容は、図9で示したサービス形式種別のビットアサインの拡張に従った内容が含まれている。図11A(B)の例では、サービス識別が824、826、827においてはサービス形式種別が超高精細度4KTVサービスであり、サービス種別が25においてはサービス形式種別が超高精細度8KTVサービスである。
図10Bは、図9に示した拡張したサービス形式種別を持つサービスリスト記述子が配置されたNITが送られてくる場合に、一実施形態におけるテレビジョン受信機100が、サービス識別にもとづくサービスリスト(受信可能周波数リスト)を作成する処理フローの他の例を示す図である。ただし図10Bの処理フローの説明におけるテレビジョン受信機100は、地上デジタルテレビジョン、BSデジタル、広帯域CSデジタル、高度BSデジタル(ただし、4K画質の放送のみ)、高度広帯域CSデジタルの放送波種別を受信可能とする。また図10Bの処理フローは、放送波種別が高度BSデジタルとして説明するが、他の放送波種別、例えば高度広帯域CSデジタルの場合でも、同様の処理フローとなる。
図10Bの処理フローは、図10Aの処理フローのうちS1007に対応する処理であるS1027以外は、図10Aの処理フローと同一である。テレビジョン受信機100は、サービス形式種別の抽出を行う(S1026)と、その値の判定を行う(S1027)。
判定の結果、サービス形式種別の値が「デジタルTVサービス(0x01)」あるいは「超高精細度4KTVサービス(0xAE)」の場合(S1027 Yes)、テレビジョン受信機100は、S1025で抽出したサービス識別をサービスリストに追加する(S1028)。
図11Bは、テレビジョン受信機100が、放送波種別がBSデジタルおよび高度BSデジタルに対して、図10Bに示した処理によりサービスリストを作成した場合の、サービスリストの一例である。図11B(A)が、BSデジタル放送に対してテレビジョン受信機100が作成したサービスリストである。また図11B(B)が、高度BSデジタル放送に対してテレビジョン受信機100が作成したサービスリストである。サービスリストには、サービス識別、サービス形式種別、編成チャンネル名、事業者名が含まれている。
ここで図11B(B)に示すサービスリストは、図11Aと異なり、サービス形式種別が超高精細度8KTVサービスとなるサービスは含まれていない。つまり、図10Aおよび図10Bに示した処理によりサービスリストを作成したテレビジョン受信機100は、自らの受信能力に応じて、高度BSデジタルで放送されるサービス(チャンネル)の中から、図11A(B)および図11B(B)に示したように4K画質放送のサービス(チャンネル)と8K画質放送のサービス(チャンネル)とを区別してサービスリストを作成することが可能である。
図12Aは、放送波種別として地上デジタルテレビジョン、BSデジタル、広帯域CSデジタル、高度BSデジタル、高度広帯域CSデジタルのすべての放送波種別が受信可能な一実施形態におけるレコーダ1201と、表示器可能な画素数が異なる表示器との接続の形態を示した図である。このレコーダ1201には、表示画素数が8Kの表示器1202、4Kの表示器1203、2Kの表示器1204を任意に接続可能である。またレコーダ1201は、図12B(A)に示す地上デジタルテレビジョン放送に対して作成したサービスリスト−01、図12B(B)に示すBSデジタル放送に対して作成したサービスリスト−02および図12B(C)に示す高度BSデジタル放送に対して作成したサービスリスト−03を持つものとする。サービスリスト−01、サービスリスト−02、サービスリスト−03をまとめてサービスリスト0とする。
このように1つのレコーダに表示能力の異なる複数の表示器が接続している場合、レコーダ1201の処理能力情報部180aは、接続されている8Kの表示器1202、4Kの表示器1203、2Kの表示器1204の表示能力を識別し、各々の表示器にサービス(チャンネル)を出力可能とするように、作成したサービスリスト−01、サービスリスト−02、サービスリスト−03から、8Kの表示器1202に映像信号を表示するために、地上デジタルテレビジョン放送に対してはサービスリスト−01からサービスリスト−11を作成し、BSデジタル放送に対してはサービスリスト−02からサービスリスト12を作成し、高度BSデジタル放送に対しては、サービスリスト−03からサービスリスト13を作成するように、サービスリスト作成部180cに指示してもよい。ここでサービスリスト−11、サービスリスト−12、サービスリスト−13をまとめてサービスリスト1とする。
同様にレコーダ1201の処理能力情報部180aは、作成したサービスリスト−01、サービスリスト−02、サービスリスト−03から、4Kの表示器1203に映像信号を表示するために、地上デジタルテレビジョン放送に対してはサービスリスト−01からサービスリスト−21を作成し、BSデジタル放送に対してはサービスリスト−02からサービスリスト22を作成し、高度BSデジタル放送に対しては、サービスリスト−03からサービスリスト23を作成するように、サービスリスト作成部180cに指示してもよい。ここでサービスリスト−21、サービスリスト−22、サービスリスト−23をまとめてサービスリスト2とする。
同様にレコーダ1201の処理能力情報部180aは、作成したサービスリスト−01、サービスリスト−02、サービスリスト−03から、2Kの表示器1204に映像信号を表示するために、地上デジタルテレビジョン放送に対してはサービスリスト−01からサービスリスト−31を作成し、BSデジタル放送に対してはサービスリスト−02からサービスリスト32を作成し、高度BSデジタル放送に対しては、サービスリスト−03からサービスリスト33を作成するように、サービスリスト作成部180cに指示してもよい。ここでサービスリスト−31、サービスリスト−32、サービスリスト−33をまとめてサービスリスト3とする。
図12Aのメモリ1210には、8K対応向けに表示するサービスリスト−1の内容を保存するエリア1210−1、4K対応向けに表示するサービスリスト−2の内容を保存するエリア1210−2、2K対応向けに表示するサービスリスト−3の内容を保存するエリア1210−3がある。レコーダ1201は、サービスリスト−0から作成した8K対応向けに表示するサービスリスト−1をエリア1210−1に、4K対応向けに表示するサービスリスト−2をエリア1210−2に、2K対応向けに表示するサービスリスト−3をエリア1210−3に保存する。
図12Cから図12Eは、テレビジョン受信機100が表示器1202向け、表示器1203向けおよび表示器1204向けに作成したサービスリストの例を示している。図12Cが表示器1202向けに表示するサービスリスト−1の例、図12Dが表示器1203向けに表示するサービスリスト−2の例、図12Eが表示器1204向けに表示するサービスリスト−3の例である。放送波種別が地上デジタルテレビジョン放送のサービスリストおよびBSデジタル放送のサービスリストは、表示器1202から1204すべてに共通であるが、高度BSデジタル放送のサービスリストは、表示器の表示能力によってその内容が異なっていることを示している。
このようにテレビジョン受信機100は、図9に示すような拡張したサービス形式種別を利用することで、表示器の表示能力に応じたサービスリストを提供することも可能である。
上記のレコーダ1201の例は、受信可能な放送波種別に対して作成したサービスリストをもとに、接続されている複数の表示器の表示能力に合わせて、その表示器ごとにサービスリストを作成したが、受信可能な放送波種別に対してサービスリストを作るのではなく、接続されている表示器の表示能力をもとに、レコーダ1201が受信可能な放送波種別に対してサービスリストを作成してもよい。
例えば図12Aに示すレコーダ1201が、4K対応の表示器1203と2K対応の表示器1204の表示器とだけ接続しているとする。レコーダ1201は、地上デジタルテレビジョン、BSデジタル、広帯域CSデジタル、高度BSデジタル、高度広帯域CSデジタルのすべての放送波種別が受信可能であるが、制御部aに含まれる接続されている表示器の表示能力と受信したサービス形式種別を用いて、4K対応の表示器1203向けに表示するサービスリストおよび2K対応の表示器1204向けに表示するサービスリストだけを作成してもよい。この場合、4K対応の表示器1203向けに作成されたサービスリストは、図12Dに示す内容となり、2K対応の表示器1204向けに作成されたサービスリストは、図12Eに示す内容となる。
またレコーダ1201は、接続されている表示器の表示能力に合わせて、(ここはダウンコンバートのことを言っているのでしょうか?であれば、“表示能力に関わらず”ではなく、表示能力に合わせてすべての放送波種別をダウンコンバードして表示することになります)、受信可能な放送波種別の番組を表示器に表示できるようにダウンコンバートできる制御する機能を持っていてもよい。 図3Bに示したサービス形式種別のビットアサインに対する拡張の例は、図9の例に限定されるものではない。
図13Aおよび図13Bは、図3Bに示したサービス形式種別のビットアサインに対する拡張の他の例を示している。
図13Aの1302は、ビットアサイン0xADとその値の意味である超高精細度4K専用TVサービスを示している。ただし図13Aの超高精細度4K専用TVサービスは、図3Bの超高精細度4K専用TVサービスと異なり、放送波種別が高度BSデジタル、高度広帯域CSデジタルをも含めたサービス種別を意味している場合である。
図13Bは、図13Aの場合に対して放送波種別が高度BSデジタルの8K画質放送のサービス(チャンネル)を、1305のビットアサイン0xAFとして割り当てた例である。図13Bの超高精細度4K専用TVサービスは、放送波種別が高度BSデジタル、高度広帯域CSデジタルの中で4K画質放送のみを行うサービス種別を意味し、超高精細度8KTVサービスは、放送波種別が高度BSデジタル(8K画質放送のサービス(チャンネル))のサービス種別を意味している。
図14は、一実施形態におけるリモートコントローラ200に設けられている各種ボタン(キー或いは操作子と言う場合もある)を示している。
リモートコントローラ200には、電源ボタン201、地上デジタルテレビジョン放送を受信するときに選択される地上波と表記のボタン202、BS放送を受信するときに選択されるBSボタン(BSと表記のボタンと称してもよい)203、CS放送を受信するときに選択されるCSボタン(CSと表記のボタンと称してもよい)204、また、BS4K放送,BS8K放送,CS4K放送などを受信するときに利用可能な高度ボタン(高度と表記のボタンと称してもよい)205が設けられている。なおこれらのボタンは放送波種別選択ボタンと称してもよい。
上記高度ボタン205は、高度BSと高度広帯域CSに対して利用すべきであるとして、特定されているわけではない。
さらにチャンネル選択を行う場合に利用するチャンネル選択ボタン群210(1〜12の表記ボタン、或は12ポジションキーと称される場合もある)が設けられている。またカーソル操作ボタン211、決定ボタン212、電子番組表(EPG)を表示させるためのEPGボタン213、メニューを表示させるためのメニューボタン214なども設けられている。また、チャンネルをアップ方向、ダウン方向へ任意にシーク(アップダウン選局)させる場合のチャンネル選択ボタン220も設けられている。
また選局を行うには、表示器の画面に表示されるガイド画面を利用して、3桁のチャンネル番号を入力する方法もある。
図15、図16には、リモートコントローラの放送波種別の選択ボタンと、サービスを選択するための選局ボタンとの各種組み合わせ例を示している。またここでは選局ボタンの操作形態を説明している。以下、各例を説明する。
(A)
まず、図15のブロック6a1内に示すように、受信する放送種別を地上波、2KBS、2KCS、4KBS、4KCS、と独立して選局する場合の各種ボタンの組み合わせ例(編成例)を説明する。 (第1例)図15のブロック6b1に示すように、放送波種別を選択するボタンとしては、地上波、BS、CS、4KBS、4KCSと表記の5つのボタンを用意する実施例が可能である。これらのいずれかが選択された場合は、当該選択されたサービス形式種別において、最後に受信していたサービス(チャンネル)が選局されてもよい。又は、選択されたサービス形式種別が画面上で表示され、受信機は、ユーザのチャンネル選局を待つ待機状態となってもよい。
チャンネル選局方法としては、ユーザが、チャンネル選択ボタン群210(1〜12を表記しているボタン)の何れかのボタンを操作するか、又はチャンネル選択ボタン220を操作してチャンネル選局をシーク(アップダウン選局)する方法が可能である。なお電子番組案内(EPG)表示では、各放送波種別に応じたチャンネルが表示される。
図17(a)は、先の図15のブロック6b1を参照して説明した第1例によるリモートコントローラ200上の主なボタン配置の外観を示す図である。
ボタンとしては、地上波と表記のボタン202、BSと表記のボタン203、CSと表記のボタン204、4KBSと表記のボタン、4KCSと表記のボタンが設けられている。
(第2例)図15のブロック6b2に示すように、放送波種別を選択するボタンとしては、地上波、BS、CS、高度(高度に代えて4KBS/CS、或は4KBS/4KCSと表記してもよい)と表記した4つのボタンを用意する実施例が可能である。BSと表記されたボタン、CSと表記されたボタンのいずれかが選択された場合は、当該選択された放送波種別において、最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。
高度と表記されたボタンが選択された場合は、このボタンを繰り返す押すことにより、高度BSと高度広帯域CSの放送波種別がサイクリックに選択され、当該選択された放送波種別において、最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。そして、この選択状況は、例えば表示器の画面上に、例えば高度BS→高度CS→高度BS→高度CS→・・・のようにサイクリックに表示されてもよい。ユーザは、所望の放送波種別が表示されているときに、チャンネルの選択を行えばよい。チャンネル選局方法としては、ユーザが、チャンネル選択ボタン群210(1〜12を表記しているボタン)の何れかのボタンを操作するか、又はチャンネル選択ボタン220を操作してチャンネル選局をシーク(アップダウン選局)する方法が可能である。この例では、ボタン数が先の第1例より削減できる。
図17(b)は、先の図15を参照して説明した第2例によるリモートコントローラ200上の主なボタン配置の外観を示す図である。ボタンとしては、地上波と表記のボタン202、BSと表記のボタン203、CSと表示のボタン204、高度と表記のボタン205が設けられている。
(第3例)図15のブロック6b3に示すように、放送波種別を選択するボタンとしては、地上波、2K/4KBS、2K/4KCSと表記の3つのボタンを用意する実施例が可能である。2K/4KBSボタンが選択された場合は、このボタンを繰り返し押すことにより、2KBSと高度BSの放送波種別がサイクリックに選択される。この選択状況は、例えば表示器の画面上に、例えば2KBS→高度BS→2KBS→高度BS→・・・のようにサイクリックに表示されてもよい。2K/4KCSボタンが選択された場合は、このボタンを繰り返し押すことにより、2KCSと高度CSの放送波種別がサイクリックに選択され、当該選択された放送波種別において、最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。この選択状況は、例えば表示器の画面上に、例えば2KCS→高度CS→2KCS→高度CS→・・・のようにサイクリックに表示される。ユーザは、所望の放送波種別が表示されているときに、チャンネルの選択を行えばよい。チャンネル選局方法としては、ユーザが、チャンネル選択ボタン群210(1〜12を表記しているボタン)の何れかのボタンを操作するか、又はチャンネル選択ボタン220を操作してチャンネル選局をシーク(アップダウン選局)する方法が可能である。この例では、ボタン数が先の第2例よりもさらに削減できる。
図17(c)は、先の図15を参照して説明した第3例によるリモートコントローラ200上の主なボタン配置の外観を示す図である。
(第4例)ブロック6b4に示すように、放送波種別を選択するボタンとしては、放送と表記の1つのボタンを用意する実施例が可能である。このボタンを繰り返す押すことにより、例えば、地上波、2KBS、2KCS、4KBS,4KCSがサイクリックに切り替わり、当該選択された放送波種別において、最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。
この選択状況は、例えば表示器172aの画面上に、例えば地上波→2KBS→2KCS→4KBS→4KCS→2KBS→2KCS→4KBS→4KCS→・・・のようにサイクリックに表示される。なお地上波と表示のボタンが別途設けられて、地上波は、現状と同様な手法で選局されてもよい。
ユーザは、所望の放送波種別が表示されているときに、チャンネルの選択を行えばよい。またチャンネル選局方法としては、第1例と同様に、チャンネル選択ボタン群210、又はチャンネル選択ボタン220を用いることができる。この例は、ボタン数が先の第2例よりもさらに削減できる。
図17(d)は、図15を参照して説明した第4例によるリモートコントローラ200上の主なボタン配置の外観を示す図である。図17(d)では、地上波と表記のボタン202が独立している様子を示した。
(B)
図15のブロック6a2内に示すように、受信する放送波種別を地上波、2KBS、2KCS、4K/8KBS、4KCSとした場合の各種ボタンの組み合わせ例(編成例)を説明する。
(第5例)図15のブロック6b5に示すように、放送波種別を選択するボタンとしては、地上波、BS、CS、8KBS、4KCSと表記の5つのボタンを用意する実施例が可能である。
なおこの場合、8KBSと表示のボタンが選択された場合は、8KBSと4KBSの各チャンネルが選択可能なモードとなる。チャンネル選局方法としては、ユーザが、チャンネル選択ボタン群210(1〜12を表記しているボタン)の何れかのボタンを操作するか、又はチャンネル選択ボタン220を操作してチャンネル選局をシーク(アップダウン選局)する方法が可能である。チャンネルが選択されたとき、放送波種別(4KBS又は8KBS)とチャンネル番号が一時的に表示部172aに表示されてもよい。
上記した地上波、BS、CS、8KBS、4KCSと表記の5つのボタンのいずれかが選択された場合は、当該選択された放送波種別において、前回最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。
図18(a)は、先の図15を参照して説明した第5例によるリモートコントローラ200上の主なボタン配置の外観を示す図である。
(第6例)図15のブロック6b6に示すように、放送波種別を選択するボタンとしては、地上波、BS、CS、高度(8KBS/CSと記載してもよい)と表記の4つのボタンを用意する実施例が可能である。
なおこの場合、高度と表示のボタンが選択された場合は、4KBSと8KBSと4KCSの各チャンネルが選択可能なモードとなる。チャンネルが選択されたとき、放送波種別(4KCS又は4KBS又は8KCS)とチャンネル番号が一時的に表示部172aに表示されてもよい。
上記した地上波、BS、CS、高度と表記の4つのボタンのいずれかが選択された場合は、当該選択された放送波種別において、前回最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。チャンネル選局方法としては、ユーザが、チャンネル選択ボタン群210(1〜12を表記しているボタン)の何れかのボタンを操作するか、又はチャンネル選択ボタン220を操作してチャンネル選局をシーク(アップダウン選局)する方法が可能である。この例は、ボタン数が先の第5例よりもさらに削減できる。
図18(b)は、図15を参照して説明した第6例によるリモートコントローラ200上の主なボタン配置の外観を示す図である。このボタン編成であると、図18(a)のボタン編成に比べてボタン数が削減している。
(第7例)図15のブロック6b7に示すように、放送波種別を選択するボタンとしては、2K/8KBS、2K/4KCSと表記の2つのボタンを用意する実施例が可能である。
なおこの場合、2K/8KBSと表示のボタンが選択された場合は、2KBSと4KBSと8KBSの各チャンネルが選択可能なモードとなる。また2K/4KCSと表示のボタンが選択された場合は、2KCSと4KCSの各チャンネルが選択可能なモードとなり、当該選択された放送波種別において、最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。
チャンネルが選択されたときのモードが、BS選択モードであれば、放送波種別(2KBSと4KBSと8KBSの何れか)とチャンネル番号が一時的に表示部172aに表示されてもよい。チャンネルが選択されたときのモードが、CS選択モードであれば、放送波種別(2KBSと4KBSと8KBSの何れか)とチャンネル番号が一時的に表示部172aに表示されてもよい。この例は、ボタン数が先の第6例よりもさらに削減できる。
図18(c)は、図15を参照して説明した第7例によるリモートコントローラ200上の主なボタン配置の外観を示す図である。チャンネル選局方法としては、ユーザが、チャンネル選択ボタン群210(1〜12を表記しているボタン)の何れかのボタンを操作するか、又はチャンネル選択ボタン220を操作してチャンネル選局をシーク(アップダウン選局)する方法が可能である。
(第8例)図15のブロック6b8に示すように、放送波種別を選択するボタンとしては、放送と表記の1つのボタンを用意する実施例が可能である。このボタンを繰り返す押すことにより、例えば、地上波、2KBS、2KCS、(4KBS/8KBS)、4KCSの受信モードが自動的に切り替わり、当該選択された放送波種別において、最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。なお(4KBS/8KBS)として記載したのは、高度BSとして、4KBSと8KBSが1つの放送波種別として扱われるからである。なおこの実施形態において、地上波と表示のボタンが別途設けられて、地上波は、現状と同様な手法で選局されてもよい。
チャンネルが選択されたときのモードが、高度BSの選択モードであれば、放送波種別(4KBS/8KBSの何れか或いは高度BS)とチャンネル番号が一時的に表示部172aに表示されてもよい。この例は、ボタン数が先の例よりもさらに削減できる。
図18(d)は、先の図15を参照して説明した第8例によるリモートコントローラ200の主なボタン配置の外観を示す図である。図18(d)では、地上波と表記のボタン202が独立している様子を示した。チャンネル選局方法としては、ユーザが、チャンネル選択ボタン群210(1〜12を表記しているボタン)の何れかのボタンを操作するか、又はチャンネル選択ボタン220を操作してチャンネル選局をシーク(アップダウン選局)する方法が可能である。
図16は、高度BS、高度CSの放送波種別の各チャンネル(サービス)がシームレスで選局できる場合のボタン編成と、選局方法を説明している。高度BSと高度CSの放送波種別において、各サービス(チャンネル)は、同じ3桁番号が重複しないように割り当てられている。このために、各チャンネルを選局する場合、放送波種別を判定しなくとも、アップダウン選局方法(いわゆるシームレス選局方法)により所望チャンネルを選局することが可能である。またEPGにおいても各チャンネルをシームレスに表記することが可能である。
(第9例)図16のブロック7a1は、選局対象となる放送波種別が地上波、BSデジタル、広帯域CSデジタル、高度BSデジタル、高度広帯域CSデジタルの場合を示している。
この場合のボタンとして、ブロック7b1に示すように、地上波、BS、CS、高度(4KBS/CS,あるいは4KBS/4KCSと表示してもよい)と表記のボタンを用意する実施例が可能である。高度のボタンは、高度BSおよび高度CSの放送種別におけるラストチャネルを選局できるボタンである。
地上波、BS、CS、高度と表記したボタンのいずれかが選択された場合、当該選択された放送波種別において、前回最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよいチャンネルが選択されたとき、放送波種別(地上波、BS、CS、高度(4KBSと4KCS)のいずれか)とチャンネル番号が一時的に表示部172aに表示されてもよい。
電子番組案内表(EPG)が表示されるときは、各放送波種別(地上波、BS、CS、高度(4KBSと4KCS))のチャンネル表示がなされる。(高度BSと高度広帯域CSはEPGでシームレスに表示されます) 図19(a)は、図16を参照して説明した第9例によるリモートコントローラ200の主なボタン配置の外観を示す図である。
(第10例)図6のブロック7b2は、選局対象が地上波、2KBS、2KCS、4KBS/8KBS、4KCSの場合を示している。
この場合のボタンとして、ブロック7b2に示すように、地上波、BS、CS、高度(8KBS/CS,あるいは8KBS/4KBS/4KCSと表示してもよい)と表記のボタンを用意する実施例が可能である。
地上波、BS、CS、高度と表記したボタンのいずれかが選択された場合、当該選択された放送波種別において、前回最後に受信していたチャンネルが自動的に選局されてもよい。チャンネルが選択されたとき、放送波種別(地上波、BS、CS、4KBS、4KCS、8KBSのいずれか)とチャンネル番号が一時的に表示部172aに表示されてもよい。
電子番組案内表(EPG)が表示されるときは、各放送波種別(地上波、BS、CS、4KBS、4KCS、8KBS)のチャンネル表示がなされる。(高度BSと高度広帯域CSはEPGでシームレスに表示されます)
図19(b)は、図16を参照して説明した第10例によるリモートコントローラ200の主なボタン配置の外観を示す図である。
(第11例)図16のブロック7b3は、選局対象が地上波、8KBS(4KBSも含む)の場合を示している。この場合のボタンとして、ブロック7b3に示すように、8KBSと表記のボタンを用意する実施例が可能である。この場合、高度BS対応受信機(高度広帯域CS対応を含んでもよい)で8Kチャンネルをダイレクトに選局したい場合、例えば、パブリックビューイングのような使用形態の場合、ダイレクトな選局が可能になる。
なお、リモートコントローラ200に好みのチャンネルを登録可能なお好みボタンを設けてもよい。お好みチャンネルは、例えば12個のポジションキーに対応させて登録してもよい。また登録した後、シームレスのチャンネル選択ボタンを用いると、お好みチャンネルをシームレスに選択することができる。なお、任意のボタンが選択された場合、或は受信装置の電源がオンされた場合、前回最後に受信していたチャンネルが自動的に選局される。
この場合も電子番組案内表(EPG)が表示されたときは、登録したお好みチャンネルの表示がなされる。
図20は、リモートコントローラ200の変形例を示している。このリモートコントローラ200は、4Kの解像度までの信号を受信できるテレビジョン受信機と、8Kの解像度までの信号を受信できるテレビジョン受信機の両方の販売に付随する場合に有効である。
表に現れているボタンは、地上波と表記のボタン202、BSと表記のボタン203、CSと表記のボタン204、高度と表記のボタン205である。しかし、ボタン231は、通常は、キャップが被せられて表に現れていない場合がある。このボタン231は、例えば8KBSを受信する能力のいわゆる8Kテレビジョン装置に対して用いるもので、当該8Kテレビジョン装置が新しく購入された場合に利用できるようになっている。
図21は、上記したリモートコントローラ200により操作されるテレビジョン受信機100の基本的な動作例を簡略化して示している。この動作を実現するプログラムは、統合制御部180が管理している。
リモートコントローラからのコマンドを受信すると(SA1)、コマンドが番組(チャンネル)選択コマンドか否かを判断する(SA2)。このコマンドが存在した場合、このコマンドに対応する番組が存在するか否かを判断する(SA3)。この判断は、EPG或いは他のサービス情報などをチェックすることにより行う。
このチェックの結果、当該番組が存在しない(受信チャンネルが設定されていない)、或は休止中であった場合、受信チャンネルが設定されていないこと、休止中であることのメッセージを表示して終了する(SA4、SA13)。
チェックの結果(SA3)、当該番組が存在した場合は、番組(チャンネル)の切換えを行い(SA5)、終了する(SA13)。
先のステップSA2において、受信したコマンドがチャンネル選択コマンドでないことが判断された場合、放送波種別(2KBS,2KCS、4KBS、8KBS、4KCSなど)を選択するためのコマンドであるかどうかを判断する(SA6)。コマンドが放送波種別の選択コマンドであった場合、当該サービスが行われているかどうかを判断する(SA7)。
ここで、このチェックの結果、当該放送波種別が存在しない、或は休止中であった場合、放送波種別が休止中であることのメッセージを表示して終了する(SA8、SA13)。チェックの結果(SA7)、当該放送波種別が存在した場合は、放送波種別を受信する切換えを行い(SA9)、終了する(SA13)。
ステップSA6のコマンド判断において、放送波種別選択コマンドではないことが判断された場合、他のコマンドの判定(SA11)を行い、判定したコマンドに基づく処理を行い(SA12)、終了する(SA13)。
上記した放送波種別の選択方法と手段、チャンネル選局の方法と手段の種々の実施形態を説明したが、これらの各実施形態は、独立するものではなく、複数の実施形態が組み合わせされて実施されてもよいことは勿論である。
放送波種別の種類は、上記したように多種類が存在する。しかし、これらの放送波種別の全てが常に絶え間なく放送されているとは限らない。また多数のチャンネルにおいて、送信が実行される場合(時間帯)と実行されない場合(時間帯)が存在する。
上記した受信装置の動作を補償するために、放送局からは、放送波種別が現在休止中であるか否かのサービス情報を送信している。また選択されたチャンネルも現在休止中であるのか否かを示すサービス情報を送信している。
そして受信装置としては、高度放送波種別(高度BS及び又は高度CS、8KBSなど)の受信を指示する受信命令に対して、サービス種別の情報を参照する手段と、前記参照の結果、前記選択を指示された高度放送波種別が放送休止中である場合には、休止中であることのメッセージを出力する出力手段を備える。該メッセージは、放送時間が終了している場合も含むものである。
また受信装置としては、高度放送波種別(高度BS及び又は高度CS、8KBSなど)の受信中に入力されたチャンネル選択命令に対して、高度放送波種別のチャンネルの情報を参照する手段と、前記参照の結果、前記選択を指示されたチャンネルが存在しない場合には、チャンネルが存在しないことのメッセージを出力する出力手段を備える。また電波状況により、前記選択を指示されたチャンネルが十分なレベルで受信できない場合がある。この場合は、チャンネルを受信できないと言う旨のメッセージを出力することができる。
放送局は、高度放送波種別(高度BS及び又は高度CS、8KBS)の情報、高度放送波種別のチャンネルの情報を送信する必要がある。しかし放送局は、全ての放送局がこのような情報を送信する必要はなく、いずれかの放送局が代表して総合サービス情報として送信してもよい。この場合は、各受信装置は、当該代表となる放送局の電波を定期的或いは、放送波種別の受信が他の放送波種別の受信に切換えられたときに、前記総合サービス情報を受信することが好ましい。
受信装置は、制御部により、複数の放送波種別(高度BS及び又は高度CS、8KBS/4KBS)ごとのチューナ選択情報を記述した第1テーブルと、前記複数の放送波種別(高度BS及び又は高度CS、8KBS/4KBS)ごとに設定されているチャンネル選択情報を記述した第2テーブルとを構築する機能を備えることが好ましい。
上記に説明した例では、高度BSと高度CSがシームレスに選択可能となる選局例を説明したが、シームレスに選択するのは高度BSと高度CSの場合に限らない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。