JP2018156630A - 木造建築物の構造設計装置および構造設計プログラム - Google Patents

木造建築物の構造設計装置および構造設計プログラム Download PDF

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【課題】膨大な種類の構造金物のデータを予め準備することなく、様々な種類の木造建築物に対応可能な木造建築物の構造設計装置および構造設計プログラムの提供。【解決手段】基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータを記憶する記憶手段10と、接合する複数の木材の接合部に、記憶手段にマスターデータが記憶された構造金物を配置指定する配置指定手段11と、配置指定された構造金物のマスターデータを記憶手段10から取得し、この取得したマスターデータの第1連結部および第2連結部を、接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて自動的に変更した構造金物の設計データを生成するとともに、自動的に変更した構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の加工データを生成するデータ生成手段12とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の木材を構造金物により接合して建築される木造建築物の構造設計装置および構造設計プログラムに関する。
木造建築物において、複数の木材を接合するために構造金物が使用される。例えば、木造軸組工法で使用される建築用部材は、工事現場での加工作業を簡略化または省略できるように、プレカット工場で予め切断加工され、部材の端部等には他の部材と接続するための予備加工が施される。このとき、構造金物の取り付け用の溝なども同時に施され、取り付け場所の決まった構造金物はプレカットされた構造材等とともに梱包されて建設現場に発送される(特許文献1参照。)。
ところで、構造金物は取り付け場所に応じて多種多様な形状をしており、そのサイズも様々であり、一軒の建物に使用される構造金物の数は非常に多い。また、設計図面を見ながら構造金物の取り付けの要否を決め、構造金物の種類や取り付け位置を決めるには、高度の専門知識を必要とする。そこで、特許文献1では、建物の設計用CADデータからコンピュータが自動的に構造金物の取り付け位置や種類を決定することにより、誤りなく必要箇所に構造金物を取り付けるための準備を行うことが可能な構造金物情報生成システムを提案している。
特許第3732417号公報
ところが、上述のように構造金物は取り付け場所に応じて多種多様な形状をしており、そのサイズも様々であるため、特許文献1に記載のように建物の設計用CADデータからコンピュータが自動的に構造金物の取り付け位置や種類を決定できるようにするためには膨大な種類の構造金物のデータを予め準備しておく必要がある。
しかしながら、実際には全ての建物の設計に対応可能な構造金物のデータを予め全て準備しておくことは不可能である。特に、「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」(平成22年法律第36号)の施工により増加している非住宅の木造建築物においては、多くの特殊な構造金物が使用されるため、従来の構造金物では対応できないものが多い。
そこで、本発明においては、膨大な種類の構造金物のデータを予め準備することなく、様々な種類の木造建築物、特に非住宅の木造建築物に対応可能な木造建築物の構造設計装置および構造設計プログラムを提供することを目的とする。
本発明の木造建築物の構造設計装置は、複数の木材を構造金物により接合して建築される木造建築物の構造設計装置であって、基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータを記憶する記憶手段と、接合する複数の木材の接合部に、記憶手段にマスターデータが記憶された構造金物を配置指定する配置指定手段と、配置指定手段により配置指定された構造金物のマスターデータを記憶手段から取得し、この取得したマスターデータの第1連結部および第2連結部を、接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて自動的に変更した構造金物の設計データを生成するとともに、自動的に変更した構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の加工データを生成するデータ生成手段とを含むものである。本発明の木造建築物の構造設計装置によれば、基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結材を有する構造金物のマスターデータが記憶手段に記憶されており、この記憶手段に記憶された構造金物が接合する複数の木材の接合部に配置指定されると、この配置指定された構造金物のマスターデータから、接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて第1連結部および第2連結部が変更された構造金物の設計データが生成されるとともに、この自動的に変更された構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の加工データが生成される。
ここで、マスターデータは、第1連結部の形状に関する情報と、第2連結部の形状に関する情報と、第1連結部を第1木材に連結する第1連結具に関する情報と、第2連結部を第2木材に連結する第2連結具に関する情報と、第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状に関する情報および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状に関する情報のいずれか一方または両方とを含むものであることが望ましい。これにより、記憶手段に記憶された構造金物が接合する複数の木材の接合部に配置指定されると、配置指定された構造金物のマスターデータから、接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて第1連結部の形状と、第2連結部の形状と、第1連結部を第1木材に連結する第1連結具と、第2連結部を第2木材に連結する第2連結具とが自動的に変更された構造金物の設計データが生成されるとともに、この自動的に変更された構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状のいずれか一方または両方を含む加工データが生成される。
また、本発明の木造建築物の構造設計装置は、第1連結部の形状に関する情報と、第2連結部の形状に関する情報と、第1連結具に関する情報と、第2連結具に関する情報とを変更する変更手段を含み、データ生成手段は、変更手段により変更された情報に基づいて構造金物の設計データおよび接合する複数の木材の加工データを生成するものであることが望ましい。これにより、配置指定された構造金物のマスターデータから接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて第1連結部の形状と、第2連結部の形状と、第1連結部を第1木材に連結する第1連結具と、第2連結部を第2木材に連結する第2連結具とが自動的に変更された構造金物から、さらに第1連結部の形状に関する情報と、第2連結部の形状に関する情報と、第1連結具に関する情報と、第2連結具に関する情報とを変更すると、これらの変更された情報に基づいて自動的に変更された構造金物の設計データが生成されるとともに、この自動的に変更された構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状のいずれか一方または両方を含む加工データが生成される。
変更手段は、さらに第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状に関する情報および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状に関する情報のいずれか一方または両方を変更するものであり、データ生成手段は、変更手段により変更された第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状に関する情報および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状に関する情報のいずれか一方または両方に基づいて木材の加工データを生成するものである構成とすることができる。これにより、さらに第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状に関する情報および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状に関する情報のいずれか一方または両方を変更すると、この変更された情報に基づいて自動的に第1木材の端部の加工形状および第2木材の端部の加工形状のいずれか一方または両方が変更された木材の加工データが生成される。
また、本発明の木造建築物の構造設計装置は、接合する複数の木材の接合部に対して配置指定手段により複数配置指定された構造金物を一体化するものとして指定するグループ化指定手段を含み、データ生成手段は、グループ化指定手段により指定された構造金物を一体化した構造金物とするものであることが望ましい。これにより複数配置指定された構造金物を一体化するものとして指定すると、この指定された構造金物が一体化された構造金物の設計データが生成される。
また、本発明の木造建築物の構造設計装置は、構造金物の設計データおよび木材の加工データに基づいて、木材の加工図に、木材へ取り付ける構造金物に関する情報および取り付け位置を表示する加工図出力手段を含むものであることが望ましい。これにより、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、木材へ取り付ける構造金物に関する情報および取り付け位置が表示された木材の加工図が得られる。
また、本発明の木造建築物の構造設計装置は、構造金物の設計データに基づいて、構造金物の図面を出力する金物図出力手段を含むものであることが望ましい。これにより、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、構造金物の図面が得られる。
また、本発明の木造建築物の構造設計装置は、構造金物の設計データに基づいて、構造金物の種類ごとに数量および接合する木材を表示した金物集計表を出力する金物集計表出力手段を含むものであることが望ましい。これにより、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、構造金物の種類ごとに数量および接合する木材を表示した金物集計表が得られる。
また、本発明の木造建築物の構造設計装置は、建築物全体を複数の工区に指定する手段と、指定された工区ごとに木材の加工データを出力する手段とを含むものであることが望ましい。これにより、建築物全体を複数の工区に指定すると、指定された工区ごとに木材に加工データが出力される。
また、本発明の木造建築物の構造設計装置は、建築物全体を複数の工区に指定する手段を有し、金物図出力手段は、指定された工区ごとに構造金物の図面を出力するものであることが望ましい。これにより、建築物全体を複数の工区に指定すると、指定された工区ごとに構造金物の図面が出力される。
また、本発明の木造建築物の構造設計装置は、建築物全体を複数の工区に指定する手段を有し、金物集計表出力手段は、指定された工区ごとに金物集計表を出力するものであることが望ましい。これにより、建築物全体を複数の工区に指定すると、指定された工区ごとに金物集計表が出力される。
また、本発明の木造建築物の構造設計プログラムは、複数の木材を構造金物により接合して建築される木造建築物の構造設計プログラムであって、基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータを記憶する記憶手段と、接合する複数の木材の接合部に、記憶手段にマスターデータが記憶された構造金物を配置指定する配置指定手段と、配置指定手段により配置指定された構造金物のマスターデータを記憶手段から取得し、この取得したマスターデータの第1連結部および第2連結部を、接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて自動的に変更した構造金物の設計データを生成するとともに、自動的に変更した構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の加工データを生成するデータ生成手段としてコンピュータを機能させるためのものである。このプログラムを実行したコンピュータによれば、上記本発明の木造建築物の構造設計装置と同様に、記憶手段に記憶された構造金物が接合する複数の木材の接合部に配置指定されると、この配置指定された構造金物のマスターデータから、接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて第1連結部および第2連結部が変更された構造金物の設計データが生成されるとともに、この自動的に変更された構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の加工データが生成される。
(1)基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータを記憶する記憶手段と、接合する複数の木材の接合部に、記憶手段にマスターデータが記憶された構造金物を配置指定する配置指定手段と、配置指定手段により配置指定された構造金物のマスターデータを記憶手段から取得し、この取得したマスターデータの第1連結部および第2連結部を、接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて自動的に変更した構造金物の設計データを生成するとともに、自動的に変更した構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の加工データを生成するデータ生成手段とを含む構成により、基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータから、配置指定された接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて構造金物の設計データおよび接合する複数の木材の加工データが生成されるので、膨大な種類の構造金物のデータを予め準備することなく、様々な種類の木造建築物、特に非住宅の木造建築物に対応することが可能となる。
(2)接合する複数の木材の接合部に対して配置指定手段により複数配置指定された構造金物を一体化するものとして指定するグループ化指定手段を含み、データ生成手段が、グループ化指定手段により指定された構造金物を一体化した構造金物とする構成により、複数配置指定された構造金物を一体化するものとして指定すると、この指定された構造金物が一体化された構造金物の設計データが生成されるので、接合する複数の木材の接合部の構造によっては複雑な形状となる接合金物の設計データを簡単に得ることが可能となる。
(3)木材の加工図に、構造金物の設計データおよび木材の加工データに基づいて、木材へ取り付ける構造金物に関する情報および取り付け位置を表示する加工図出力手段を含む構成により、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、木材へ取り付ける構造金物に関する情報および取り付け位置が表示された木材の加工図が得られるので、構造金物の取り付け作業の確認が容易となる。
(4)構造金物の設計データに基づいて、構造金物の図面を出力する金物図出力手段を含む構成により、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データと整合性の取れた構造金物の図面が自動的に得られるので、構造金物の製作用図面を作成する手間が大幅に削減される。
(5)構造金物の設計データに基づいて、構造金物の種類ごとに数量および接合する木材を表示した金物集計表を出力する金物集計表出力手段を含む構成により、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、構造金物の種類ごとに数量および接合する木材を表示した金物集計表が得られるので、構造金物の種類ごとに木材への取り付け位置が分かるようになり、構造金物を取り付ける作業効率が向上する。
(6)建築物全体を複数の工区に指定する手段と、指定された工区ごとに木材の加工データを出力する手段とを含む構成により、特に大型木造建築物では建築物全体を一度に施工できないため、建築物全体を複数の工区に指定して、指定された工区ごとに木材の加工データを出力することで、工区ごとに分けて施工することが容易となる。
(7)建築物全体を複数の工区に指定する手段を有し、金物図出力手段が、指定された工区ごとに構造金物の図面を出力するものであることにより、建築物全体を複数の工区に指定して、指定された工区ごとに構造金物の図面を出力することで、工区ごとに分けて構造金物を手配することが容易となる。
(8)建築物全体を複数の工区に指定する手段を有し、金物集計表出力手段が、指定された工区ごとに金物集計表を出力するものであることにより、建築物全体を複数の工区に指定して、指定された工区ごとに金物集計表を出力することで、工区ごとに分けて構造金物を出荷し、施工することが容易となる。
本発明の実施の形態における木造建築物の構造設計装置のブロック図である。 構造金物の一例を示すスケルトン斜視図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 別の例の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 別の例の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 別の例の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 別の例の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 別の例の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 別の例の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 構造金物の別の一例を示すスケルトン斜視図である。 図18の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図18の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図18の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図18の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図18の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図18の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 図18の構造金物のマスターデータを示す説明図である。 伏図編集モードにおける構造金物の配置指定例を示す図である。 断面編集モードにおける構造金物の配置指定例を示す図である。 三次元編集モードにおける構造金物の配置指定例を示す図である。 鉛直方向に延設された柱材と水平方向に延設された水平梁との接合部に構造金物が配置指定された例を示す図である。 鉛直方向に延設された柱材と斜め方向に延設された登り梁との接合部に構造金物が配置指定された例を示す図である。 鉛直方向に延設された柱材と斜め方向に延設された筋交いとの接合部に構造金物が配置指定された例を示す図である。 水平梁と筋交いとが取り合う納まりにおいてボルト追加前の状態を示す図である。 構造金物の属性変更ウインドウの例を示す図である。 水平梁と筋交いとが取り合う納まりにおいてボルト追加後の状態を示す図である。 第1連結部の変更例を示す説明図である。 水平梁と筋交いとが取り合う納まりにおいて第1連結部の拡大後の状態を示す図である。 第2連結部の変更例を示す説明図である。 水平梁と筋交いとが取り合う納まりにおいて重なり部分の切断後の状態を示す図である。 複数配置指定された構造金物を一体化するものとして指定する例を示す説明図である。 構造金物の積算ウインドウの例を示す図である。 木材加工図の出力例を示す図である。 工区指定例を示す図である。 指定された工区ごとに出力される木材の加工データの例を示す図である。 構造金物の積算ウインドウの例を示す図である。 金物図印刷ウインドウの例を示す図である。 構造金物図面の個別出力例を示す図である。 金物図印刷ウインドウの例を示す図である。 金物図面の一括出力例を示す図である。 金物のマスターデータの例を示す図である。 (a)は構造金物の取り付け状態によって形状変更の自動変更が行われた例を示すスケルトン斜視図、(b)は側面図である。 図50の構造金物図面の出力例を示す図である。 (a)は構造金物をグループ化した例を示す側面図、(b)はスケルトン斜視図である。 図52の構造金物図面の出力例を示す図である。 金物集計表の出力例を示す図である。
図1は本発明の実施の形態における木造建築物の構造設計装置のブロック図である。
図1に示すように、木造建築物の構造設計装置1は、構造金物のマスターデータを記憶する記憶手段10と、接合する複数の木材の接合部に構造金物を配置指定する配置指定手段11と、配置指定手段11により配置指定された構造金物のマスターデータから接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じた構造金物の設計データおよび接合する複数の木材の加工データを生成するデータ生成手段12と、データ生成手段12により生成された構造金物の設計データおよび木材の加工データを出力するデータ出力手段13とを有する。
記憶手段10には、基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータが記憶される。マスターデータは、第1連結部の形状に関する情報と、第2連結部の形状に関する情報と、第1連結部を第1木材に連結する第1連結具に関する情報と、第2連結部を第2木材に連結する第2連結具に関する情報と、第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状に関する情報および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状に関する情報のいずれか一方または両方とを含む。
図2は構造金物の一例を示すスケルトン斜視図、図3〜図11は図2の構造金物のマスターデータを示す説明図である。
図2に示す構造金物20は、基準とする第1方向D1に延設される第1木材H1と、基準とする第2方向D2に延設される第2木材H2とを接合するものであり、主に、柱や水平梁(横架材)等と水平梁や登り梁等との接合部に使用されるものである。この構造金物20は、第1木材H1に連結される第1連結部21および第2木材H2に連結される第2連結部22とを有する。第1連結部21と第2連結部22とは一体化されている。
なお、図2の例では、基準とする第1方向D1および第2方向D2が共に水平方向であり、第1木材H1および第2木材H2が共に水平梁であるが、この構造金物20は第1方向D1を鉛直方向とし、この第1方向D1に延設される柱材を第1木材H1として良い。また、基準とする第1方向D1および第2方向D2はいずれか一方または両方が垂直方向としても良く、また斜め方向としても良い。
構造金物20において、第1連結部21は第1木材H1の側面に固定されるプレートである。記憶手段10に記憶されるマスターデータには、第1連結部21の形状に関する情報として、図7、図10および図11に示すようなプレートの形状に関する情報が含まれる。また、第1連結部21を第1木材H1に連結する第1連結具23はボルトである。マスターデータには、第1連結具23に関する情報として、図5に示すようなボルトのサイズ(径、長さ等)および配置(深さ、オフセット、本数等)の情報が含まれる。
構造金物20において、第2連結部22は第2木材H2に挿入されるプレートである。マスターデータには、第2連結部22の形状に関する情報として、図9に示すようなプレートの形状に関する情報が含まれる。また、第2連結部22を第2木材H2に連結する第2連結具24はドリフトピンである。マスターデータには、第2連結具24に関する情報として、図6に示すようなドリフトピンのサイズ(径等)および配置(距離、深さ、本数等)の情報が含まれる。
また、マスターデータには、第2木材H2の端部の加工形状に関する情報として、図3に示すようなスリットの形状に関する情報および図4に示すような大入れの形状に関する情報が含まれる。なお、図4に示す大入れの形状に関する情報には、第2木材H2の相手材である第1木材H1の加工形状に関する情報も含まれている。また、マスターデータには、図8に示すようなその他の情報も含まれる。
次に、別の構造金物の例について説明する。図12〜図17は別の例の構造金物のマスターデータを示す説明図である。
図12〜図17にマスターデータが示される構造金物は、主に、柱や水平梁(横架材)と筋交いや方杖等の斜材との接合部に使用されるものである。この構造金物は、基準とする第1方向D1を鉛直方向とし、この第1方向D1に延設される柱材を第1木材H1とし、基準とする第2方向D2を水平方向とし、この第2方向D2に延設される斜材を第2木材H2としている。なお、筋交いや方杖等の斜材は実際には斜め方向に延設されるものであるが、マスターデータは、水平方向(第2方向D2)を基準としたものとなっている。
このブレースのマスターデータには、第1連結部の形状に関する情報として図14、図16および図17に示すようなプレートの形状に関する情報、第2連結部の形状に関する情報として図15に示すようなプレートの形状に関する情報、第2連結具に関する情報として、図13に示すようなドリフトピンのサイズ(径等)および配置(距離、深さ、本数等)の情報が含まれる。
図18は構造金物の別の一例を示すスケルトン斜視図、図19〜図25は図18の構造金物のマスターデータを示す説明図である。
図18に示す構造金物30は、基準とする第1方向D1に延設される第1木材H1と、基準とする第2方向D2に延設される第2木材H2とを接合するものであり、主に、柱や水平梁(横架材)等と水平梁、登り梁や斜材等との接合部に使用されるものである。この構造金物30は、第1木材H1に連結される第1連結部31および第2木材H2に連結される第2連結部32とを有する。構造金物30において、第1連結部31は第1木材H1に挿入されるプレート、第2連結部32は第2木材H2に挿入されるプレートである。第1連結部31と第2連結部32とは一枚のプレートにより一体に形成されている。
記憶手段10に記憶されるマスターデータには、第1連結部31および第2連結部32の形状に関する情報として、図23に示すプレートの形状に関する情報が含まれる。また、第1連結具33および第2連結具34はドリフトピンであり、マスターデータには、第1連結具33および第2連結具34に関する情報として、図22に示すようなドリフトピンのサイズ(径等)および配置(距離、深さ、本数等)の情報が含まれる。なお、ドリフトピンに代えてボルトを用いる場合には、図21に示すようなボルトのサイズ(径、長さ等)および配置(深さ、オフセット、本数等)の情報が含まれる。
また、マスターデータには、第2木材H2の端部の加工形状に関する情報として、図19に示すようなスリットの形状に関する情報および図20に示すような大入れの形状に関する情報が含まれる。なお、図20に示す大入れの形状に関する情報には、第2木材H2の相手材である第1木材H1の加工形状に関する情報も含まれている。また、マスターデータには、図24に示すようなその他の情報も含まれる。
図1に戻って、配置指定手段11は、接合する複数の木材の接合部に構造金物を配置指定するものである。ここで配置指定可能な構造金物は、記憶手段10にマスターデータが記憶された構造金物である。配置指定手段11では、図26に示すように伏図編集モードにおいて、接合する複数の木材(柱材40、梁41,42,43)の接合部を指定することで、構造金物45,46,47を配置指定することが可能となっている。また、配置指定手段11では、図27に示すように断面編集モードや図28に示すように三次元編集モードにおいても同様に配置指定することが可能となっている。
データ生成手段12は、配置指定手段11により配置指定された構造金物のマスターデータを記憶手段10から取得し、この取得したマスターデータの第1連結部および第2連結部を、接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて自動的に変更した構造金物の設計データを生成するとともに、自動的に変更した構造金物の設計データに応じて接合する複数の木材の加工データを生成する。また、データ生成手段12は、構造金物をそれぞれ接合する木材と関連付けし、木材への取り付け位置を示す情報として構造金物の設計データに含ませる。
例えば、図29に示すように、鉛直方向に延設された柱材50と水平方向に延設された水平梁51との接合部に、配置指定手段11により構造金物52が配置指定されたとする。この構造金物52は、基準とする第1方向を鉛直方向とし、基準とする第2方向を水平方向としたものである。この場合、構造金物52のマスターデータの基準とする方向と接合する柱材50および水平梁51の延設方向が一致しているため、データ生成手段12は第1連結部53および第2連結部54を変更することなく、構造金物52の設計データを生成するとともに、接合する柱材50および水平梁51の加工データを生成する。
一方、図30に示すように、鉛直方向に延設された柱材50と斜め方向に延設された登り梁51Aとの接合部に、配置指定手段11により構造金物52(図29参照。)が配置指定されたとすると、構造金物52のマスターデータの基準とする方向と柱材50に接合する登り梁51Aの延設方向が一致していないため、データ生成手段12は第2連結部54を登り梁51Aの延設方向(角度)に応じて自動的に変更した構造金物52Aの設計データを生成するとともに、この構造金物52Aの設計データに応じて接合する登り梁51Aの加工データを生成する。具体的には、データ生成手段12は第2連結部54の形状を登り梁51Aの角度に合わせて略長方形状から略平行四辺形状に変更し、ドリフトピンの位置も併せて変更している。また、登り梁51Aのスリット形状についても第2連結部54の変更に応じて変更している。
また、図31に示すように、鉛直方向に延設された柱材50と斜め方向に延設された筋交い55との接合部に、配置指定手段11により構造金物56が配置指定されたとする。この構造金物56は、基準とする第1方向を鉛直方向とし、基準とする第2方向を水平方向としたものである。この場合、構造金物56のマスターデータの基準とする方向と柱材50に接合する筋交い55の延設方向が一致していないため、データ生成手段12は第2連結部57を筋交い55の延設方向(角度)に応じて自動的に変更した構造金物56の設計データを生成するとともに、この構造金物56の設計データに応じて接合する筋交い55の加工データを生成する。
具体的には、データ生成手段12は第2連結部57の形状を筋交い55の角度に合わせて変更し、ドリフトピンの位置も併せて変更し、筋交い55のスリット形状についても第2連結部57の変更に応じて変更する。このとき、データ生成手段12は、ドリフトピンの位置を筋交い55の端部から自動的に決定する。なお、データ生成手段12は、図31に示すように端部に欠き込み(ボルト逃げ加工)58がある場合は、この欠き込みがされている位置を端部(図31中の○印で示す基準点の位置)としてドリフトピンの位置を自動的に決定する。
また、図1に示すように、構造設計装置1は、第1連結部の形状に関する情報と、第2連結部の形状に関する情報と、第1連結具に関する情報と、第2連結具に関する情報とを変更する変更手段14を有している。データ生成手段12は、この変更手段14により変更された情報に基づいて構造金物の設計データおよび接合する複数の木材の加工データを生成する。
例えば、図32に示すように、水平梁51と筋交い55とが取り合う納まりの場合、水平梁51に連結される構造金物52の第1連結具に関する情報を変更してボルトを追加する。図33は構造金物52の属性変更ウインドウの例を示している。この属性変更ウインドウによりボルトのサイズおよび配置を指定してボルト60を追加することができる。図34はボルト追加後の状態を示している。
また、このようにボルト60を追加することによって構造金物52の第1連結部53のプレートの長さが足りなくなるので、変更手段14によって図35に示すように第1連結部53のプレートを伸縮(図35の例では伸長)して拡大することができる。図36は第1連結部53の拡大後の状態を示している。
さらに、水平梁51に連結される構造金物52の第2連結部54と、筋交い55に連結される構造金物56の第2連結部57とが重なるため、変更手段14によって図37に示すように重なり部分を切断することができる。図38は重なり部分の切断後の状態を示している。
また、納まりによっては第1木材の端部や第2木材の端部のクリアランスが異なっている場合もあるため、変更手段14は、さらに第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状に関する情報および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状に関する情報を変更することが可能となっている。データ生成手段12は、変更手段14により変更された第1連結部を連結する第1木材の端部の加工形状に関する情報および第2連結部を連結する第2木材の端部の加工形状に関する情報のいずれか一方または両方に基づいて木材の加工データを生成する。
また、図1に示すように、構造設計装置1は、接合する複数の木材の接合部に対して配置指定手段11により複数配置指定された構造金物を一体化するものとして指定するグループ化指定手段15を有している。グループ化指定手段15によって、図39に示すように構造金物52と構造金物56とを一体化するものとして指定すると、データ生成手段12は、このグループ化指定手段15により指定された構造金物52,56を一体化した構造金物70とする。グループ化された構造金物70は、図40に示すように1つの構造金物(金物1)として積算される。
データ出力手段13は、上記のようにデータ生成手段12により生成された構造金物の設計データおよび木材の加工データを出力するものである。データ出力手段13により出力された構造金物の設計データおよび木材の加工データは、構造金物の加工工場、木材の加工工場や建築現場等へ送られ、利用される。
また、図1に示すように、構造設計装置1は、構造金物の設計データおよび木材の加工データに基づいて、木材の加工図に、木材へ取り付ける構造金物に関する情報および取り付け位置を表示する加工図出力手段16を有している。加工図出力手段16は、図41に示すように、木材の加工図80に、この木材へ取り付ける構造金物に関する情報81および取り付け位置82を表示する。なお、図41に示す例では、取り付け位置82は木材端部からの距離を表している。また、図41の例では、この木材へ取り付ける構造金物それぞれの付属品に関する情報83も表示する。
また、図1に示すように、構造設計装置1は、建築物全体を複数の工区に指定する工区指定手段17を有している。工区指定手段17によって、図42に示すように伏図上で工区を指定すると、データ出力手段13は、図43に示すように、指定された工区(ユニットF1,F2)ごとに木材の加工データを出力する。このとき、前述の加工図出力手段16は、指定された工区ごとに木材の加工図を出力する。
また、図1に示すように、構造設計装置1は、構造金物の設計データに基づいて、構造金物の図面を出力する金物図出力手段18を有している。図44に示すように、構造金物の積算ウインドウ90には、建築物全体で使用される構造金物が種類ごとに積算表示される。この構造金物の積算ウインドウ90において、金物図印刷ボタン91をクリックして指示すると、図45に示す金物図印刷ウインドウ100が表示される。この金物図印刷ウインドウ100において、個別ボタン101を選択し、印刷ボタン102をクリックして指示すると、金物図出力手段18によって図46に示すような構造金物の図面110が出力される。
このとき、構造金物の図面110は、構造金物ごとに1つずつ個別に出力される。また、この構造金物の図面110には、それぞれの構造金物の数量111が表示される。また、図面110には、構造金物の各部寸法112も表示される。なお、図45に示す金物図印刷ウインドウ100において、出力するスケール(縮尺)103および印刷部数104を指定することも可能であり、金物図出力手段18は、ここで指定されたスケールおよび印刷部数により出力する。また、金物図印刷ウインドウ100において、編集・印刷ボタン105をクリックして指定することにより、各部寸法112や注記等を追加や削除等して出力することも可能である。
また、図47に示すように、金物図印刷ウインドウ100において、一括ボタン106を選択し、さらに図面に出力する構造金物の数を縦数107および横数108により指定して、印刷ボタン102をクリックして指定すると、金物図出力手段18によって図48に示すような構造金物の図面120が出力される。この図面120には、複数の構造金物が、縦数107により指定された数縦方向に並べられ、横数108により指定された数横方向に並べられた状態で出力される。また、この図面120には、各構造金物の数量121も表示される。
次に、図49〜図53を参照して、金物図出力手段18によるさらに具体的な出力例について説明する。図49(a)〜(f)は記憶手段10に記憶されている構造金物のマスターデータであって、同図(a)〜(c)はその構造金物が配置される木材の接合部の加工形状を表し、同図(d)〜(f)はその構造金物の形状を表している。配置指定手段11により構造金物が配置指定され、また、変更手段14により変更されると、データ生成手段12によりこれらのマスターデータから構造金物の取り付け状態によって形状変更の自動計算が行われる(図50(a)および(b)参照。)。
金物図出力手段18は、この自動計算された構造金物130の形状を、木材131への金物取付面132を正面として、その側面および上面からの3面の図面として出力する(図51参照。)。また、図52(a)および(b)に示すように、複数の構造金物141,142が一体としてグループ化指定手段15によりグループ化され、1つの構造金物140として合成されている場合には、金物図出力手段18は、この合成された構造金物140の形状を3面の図面として出力する(図53参照。)。
また、図1に示すように、構造設計装置1は、構造金物の設計データに基づいて、構造金物の種類ごとに数量および接合する木材を表示した金物集計表を出力する金物集計表出力手段19を有している。図44に示す構造金物の積算ウインドウ90において、集計表印刷ボタン92をクリックして指定すると、金物集計表出力手段19は、図54に示すような金物集計表150を出力する。
この金物集計表150には、構造金物の種類151ごとに数量152および接合する木材(取付位置)153が表示される。取付位置153は、図54に示すように、例えば各構造金物によって接合される各木材にそれぞれ付された符号(番付)により示される。なお、工区指定手段17によって出力する工区が指定された場合には、金物図出力手段18および金物集計表出力手段19はこの指定された工区ごとに図面および金物集計表を出力する。
上記構成の構造設計装置1では、記憶手段10に記憶された基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータから、配置指定手段11により配置指定された接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて構造金物の設計データおよび接合する複数の木材の加工データが生成されるので、膨大な種類の構造金物のデータを予め準備することなく、様々な種類の木造建築物、特に非住宅の木造建築物に対応することが可能である。
また、この構造設計装置1では、グループ化指定手段15により複数配置指定された構造金物を一体化するものとして指定すると、データ生成手段12によってこの指定された構造金物が一体化された構造金物の設計データが生成されるので、接合する複数の木材の接合部の構造によっては複雑な形状となる接合金物の設計データを簡単に得ることが可能である。
また、この構造設計装置1では、木材の加工図に、構造金物の設計データおよび木材の加工データに基づいて、木材へ取り付ける構造金物に関する情報および取り付け位置を表示する加工図出力手段16を有し、データ生成手段12により構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、木材へ取り付ける構造金物に関する情報および取り付け位置が表示された木材の加工図が得られるので、構造金物の取り付け作業の確認が容易である。
また、この構造設計装置1では、構造金物の設計データに基づいて、構造金物の図面を出力する金物図出力手段18を有することにより、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データと整合性の取れた構造金物の図面が自動的に得られるので、構造金物の製作用図面を作成する手間が大幅に削減される。
また、この構造設計装置1では、構造金物の設計データに基づいて、構造金物の種類ごとに数量および接合する木材を表示した金物集計表を出力する金物集計表出力手段19を有することにより、構造金物の設計データおよび複数の木材の加工データが生成されるとともに、構造金物の種類ごとに数量および接合する木材を表示した金物集計表が得られるので、構造金物の種類ごとに木材への取り付け位置が分かるようになり、構造金物を取り付ける作業効率が向上する。
また、この構造設計装置1では、建築物全体を複数の工区に指定する工区指定手段17と、指定された工区ごとに木材の加工データを出力するデータ出力手段13とを有することにより、特に大型木造建築物では建築物全体を一度に施工できないため、建築物全体を複数の工区に指定して、指定された工区ごとに木材の加工データを出力することで、工区ごとに分けて施工することが容易となる。
また、この構造設計装置1では、建築物全体を複数の工区に指定する工区指定手段17を有し、金物図出力手段18が、指定された工区ごとに構造金物の図面を出力することができるので、建築物全体を複数の工区に指定して、指定された工区ごとに構造金物の図面を出力することで、工区ごとに分けて構造金物を手配することが容易となる。
また、この構造設計装置1では、建築物全体を複数の工区に指定する工区指定手段17を有し、金物集計表出力手段19が、指定された工区ごとに金物集計表を出力することができるので、建築物全体を複数の工区に指定して、指定された工区ごとに金物集計表を出力することで、工区ごとに分けて構造金物を出荷し、施工することが容易となる。
なお、本実施形態における構造設計装置1は、コンピュータを上述の各手段として機能させるための構造設計プログラムを、このコンピュータ上で実行することにより実現可能である。
本発明の木造建築物の構造設計装置および構造設計プログラムは、複数の木材を構造金物により接合して建築される木造建築物として有用であり、特に、非住宅の木造建築物の構造設計装置および構造設計プログラムとして好適である。
1 構造設計装置
10 記憶手段
11 配置指定手段
12 データ生成手段
13 データ出力手段
14 変更手段
15 グループ化指定手段
16 加工図出力手段
17 工区指定手段
18 金物図出力手段
19 金物集計表出力手段
20,30 構造金物
21,31 第1連結部
22,32 第2連結部
23,33 第1連結具
24,34 第2連結具
40 柱材
41,42,43 梁
45,46,47 構造金物
50 柱材
51 水平梁
51A 登り梁
52,52A,56 構造金物
53 第1連結部
54,57 第2連結部
55 筋交い
60 ボルト
70 構造金物

Claims (12)

  1. 複数の木材を構造金物により接合して建築される木造建築物の構造設計装置であって、
    基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータを記憶する記憶手段と、
    接合する複数の木材の接合部に、前記記憶手段にマスターデータが記憶された構造金物を配置指定する配置指定手段と、
    前記配置指定手段により配置指定された構造金物のマスターデータを前記記憶手段から取得し、この取得したマスターデータの前記第1連結部および前記第2連結部を、前記接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて自動的に変更した構造金物の設計データを生成するとともに、前記自動的に変更した構造金物の設計データに応じて前記接合する複数の木材の加工データを生成するデータ生成手段と
    を含む木造建築物の構造設計装置。
  2. 前記マスターデータは、前記第1連結部の形状に関する情報と、前記第2連結部の形状に関する情報と、前記第1連結部を前記第1木材に連結する第1連結具に関する情報と、前記第2連結部を前記第2木材に連結する第2連結具に関する情報と、前記第1連結部を連結する前記第1木材の端部の加工形状に関する情報および前記第2連結部を連結する前記第2木材の端部の加工形状に関する情報のいずれか一方または両方とを含むものである請求項1記載の木造建築物の構造設計装置。
  3. 前記第1連結部の形状に関する情報と、前記第2連結部の形状に関する情報と、前記第1連結具に関する情報と、前記第2連結具に関する情報とを変更する変更手段を含み、
    前記データ生成手段は、前記変更手段により変更された情報に基づいて前記構造金物の設計データおよび前記接合する複数の木材の加工データを生成するものである
    請求項2記載の木造建築物の構造設計装置。
  4. 前記変更手段は、さらに前記第1連結部を連結する前記第1木材の端部の加工形状に関する情報および前記第2連結部を連結する前記第2木材の端部の加工形状に関する情報の一方または両方を変更するものであり、
    前記データ生成手段は、前記変更手段により変更された前記第1連結部を連結する前記第1木材の端部の加工形状に関する情報および前記第2連結部を連結する前記第2木材の端部の加工形状に関する情報のいずれか一方または両方に基づいて前記木材の加工データを生成するものである
    請求項3記載の木造建築物の構造設計装置。
  5. 前記接合する複数の木材の接合部に対して前記配置指定手段により複数配置指定された構造金物を一体化するものとして指定するグループ化指定手段を含み、
    前記データ生成手段は、前記グループ化指定手段により指定された構造金物を一体化した構造金物とするものである
    請求項1から4のいずれか1項に記載の木造建築物の構造設計装置。
  6. 前記構造金物の設計データおよび前記木材の加工データに基づいて、前記木材の加工図に、前記木材へ取り付ける構造金物に関する情報および取り付け位置を表示する加工図出力手段を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の木造建築物の構造設計装置。
  7. 前記構造金物の設計データに基づいて、前記構造金物の図面を出力する金物図出力手段を含む請求項1から6のいずれか1項に記載の木造建築物の構造設計装置。
  8. 前記構造金物の設計データに基づいて、前記構造金物の種類ごとに数量および接合する木材を表示した金物集計表を出力する金物集計表出力手段を含む請求項1から7のいずれか1項に記載の木造建築物の構造設計装置。
  9. 建築物全体を複数の工区に指定する手段と、
    前記指定された工区ごとに前記木材の加工データを出力する手段と
    を含む請求項1から8のいずれか1項に記載の木造建築物の構造設計装置。
  10. 建築物全体を複数の工区に指定する手段を有し、
    前記金物図出力手段は、前記指定された工区ごとに前記構造金物の図面を出力するものである請求項7記載の木造建築物の構造設計装置。
  11. 建築物全体を複数の工区に指定する手段を有し、
    前記金物集計表出力手段は、前記指定された工区ごとに前記金物集計表を出力するものである請求項8記載の木造建築物の構造設計装置。
  12. 複数の木材を構造金物により接合して建築される木造建築物の構造設計プログラムであって、
    基準とする第1方向に延設される第1木材に連結される第1連結部および基準とする第2方向に延設される第2木材に連結される第2連結部を有する構造金物のマスターデータを記憶する記憶手段と、
    接合する複数の木材の接合部に、前記記憶手段にマスターデータが記憶された構造金物を配置指定する配置指定手段と、
    前記配置指定手段により配置指定された構造金物のマスターデータを前記記憶手段から取得し、この取得したマスターデータの前記第1連結部および前記第2連結部を、前記接合する複数の木材のそれぞれの延設方向に応じて自動的に変更した構造金物の設計データを生成するとともに、前記自動的に変更した構造金物の設計データに応じて前記接合する複数の木材の加工データを生成するデータ生成手段と
    してコンピュータを機能させるための木造建築物の構造設計プログラム。
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