以下に、本願にかかる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法が限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。実施形態にかかる情報処理は、図1に示す情報処理システム1によって行われる。
図1の例では、情報処理システム1は、端末装置10と、管理サーバ100と、顧客サーバ200とを含む。顧客サーバ200は、情報処理装置の一例である。端末装置10、管理サーバ100、顧客サーバ200は、ネットワークを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の管理サーバ100や、複数台の顧客サーバ200が含まれてもよい。
端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。図1に示す端末装置10は、利用者U1によって利用されるものとする。例えば、端末装置10は、利用者10の操作に従って、管理サーバ100や顧客サーバ200にアクセスすることで、これらサーバによって提供されるサービスを利用者10に対して利用させる。
ここで、事業者XおよびストアSPについて説明する。第1事業者の一例である事業者Xは、自社のサーバ装置である管理サーバ100を用いて、利用者に対して所定のサービスを提供している。図1の例では、事業者Xは、実店舗やオンライン店舗から商品の出品を受け付け、受け付けた商品を利用者に販売するサービスとして、「Xショッピング」といったショッピングサイトを提供している。「Xショッピング」は、第1サービスの一例である。
また、事業者Xは、他の事業者に対して、当該他の事業者によって提供されるサービス(例えば、EC(Electronic Commerce)サイト)と、「Xショッピング」とを連携させることにより、「Xショッピング」にアクセスしてきた利用者を、かかるECサイトへと効果的に誘導し、かつ、かかるECサイトでの商品購入を円滑にする連携サービスを提供している。この連携サービスを、以下では「連携サービスBB」と表記する。
図1の例では、第2の事業者の一例であるストアSPが、事業者Xと契約を結ぶことにより、この「連携サービスBB」に参入している。なお、厳密には、ストアSPは、第2の事業者によって運営される店舗の店舗名であるが、本実施形態では、説明を簡単にするために、第2の事業者とストアSPとは同一のものとして扱う。
また、ストアSPは、「連携サービスBB」に参入していることから、事業者Xから見てストアSPは、顧客である。また、ストアSPは、自社製品をオンライン販売するサービスであるECサイトとして、「サイトQ」を提供している。つまり、ストアSPによって管理される顧客サーバ200は、利用者からのアクセスに応じて、「サイトQ」内の所定のウェブページを配信する。また、「サイトQ」は、第2サービスの一例である。
図1の例を用いて「連携サービスBB」について具体的に説明する。管理サーバ100は、ストアSPが「連携サービスBB」に参入したことに応じて、ストアSPが保持する商品情報を、自装置内の記憶部である商品情報記憶部121に連携する。ストアSPが保持する商品情報とは、ストアSPによって提供されるサービスである「サイトQ」において、オンライン販売される商品に関する情報である。後述するが、本実施形態では、かかる商品情報は、顧客サーバ200内の商品情報記憶部222に格納されているものとする。
例えば、ストアSPは、商品情報記憶部222に格納される商品情報のうち、商品情報記憶部121に連携させる商品情報を予め登録しておく。例えば、ストアSPの管理者は、商品情報記憶部222に登録された情報を、商品情報記憶部121に登録することで、連携を実現する。なお、商品情報記憶部121、222は、自動的な連携が行われてもよい。
このような連携を行うことにより、情報処理システム1は、「Xショッピング」の利用者を「サイトQ」へと誘導することが可能となる。この点について一例を示す。上記の通り、管理サーバ100は、「Xショッピング」を提供している。このため、例えば、管理サーバ100は、「Xショッピング」において商品検索のためのキーワードが入力された場合には、商品情報記憶部121に記憶されている商品情報のうち、入力されたキーワードに対応する商品に関する商品情報を抽出する。そして、管理サーバ100は、抽出した商品情報を検索結果として一覧表示させる。
管理サーバ100は、この検索結果の中に、「連携サービスBB」に参入している事業者が当該事業者のECサイトで取り扱われる商品に関する商品情報も含める。図1の例では、管理サーバ100は、ストアSPの商品情報を商品情報記憶部121に連携しているため、連携しているストアSPの商品情報の中に「Xショッピング」において入力されたキーワードに対応する商品情報が存在する場合には、その商品情報も検索結果として表示させる。
つまり、管理サーバ100は、通常は、出品者により「Xショッピング」に出品されている商品に関する商品情報を検索結果として提供するが、「連携サービスBB」に参入している事業者が存在する場合には、その事業者が「Xショッピング」に出品していないにも拘わらず、その事業者によって取り扱われる商品に関する商品情報も検索結果として提供する。
管理サーバ100によって提供された検索結果のうち、ストアSPの商品情報が利用者によって選択された場合には、かかる利用者は、「サイトQ」へと直接遷移される。例えば、かかる利用者は、「サイトQ」内の商品購入ページへと遷移される。言い換えれば、顧客サーバ200は、検索結果として提供された商品情報のうち、利用者によってストアSPの商品情報が選択された場合には、その利用者に対して、「サイトQ」内の商品購入ページを配信する。このようなことから、情報処理システム1は、「Xショッピング」の利用者を「サイトQ」へと効果的に誘導することができる。
ここで、例えば、利用者は、「Xショッピング」を利用するために事業者X専用の認証を管理サーバ100によって受けていたとしても、遷移先の「サイトQ」内の商品購入ページで実際に商品を購入するためには、ストアSP専用の認証を顧客サーバ200によって受けなければならない場合がある。これは、「Xショッピング」を提供する事業者(事業者X)と、「サイトQ」を提供する事業者(ストアSP)は、異なる事業者であるからである。
このように、「Xショッピング」で既に認証済みであったとしても、「サイトQ」で再度認証を受けなければならないとなると、利用者にとっては手間であり、円滑な商品購入が阻害される恐れがあり、例えば、認証を手間に感じた利用者は、「サイトQ」から離れてしまうかもしれない。したがって、実施形態にかかる情報処理装置の一例である顧客サーバ200は、以下の処理を実行する。
具体的には、顧客サーバ200は、利用者が第1事業者によって提供される第1サービスを介して、第2事業者によって提供される第2サービスを利用するか否かを判定する。そして、顧客サーバ200は、第1サービスを介して第2サービスを利用すると判定した場合は、第1サービスの認証を受けるための第1情報、または、第2サービスの認証を受けるための第2情報による認証を受付ける。
これまで説明してきた通り、本実施形態では、第1事業者は「事業者X」であり、第1事業者によって提供される第1サービスは「Xショッピング」であるものとする。また、第1サービスの認証を受けるための第1情報とは、「Xショッピング」を利用するために管理サーバ100へログインするためのログインIDであるものとする。また、以下では、かかるログインIDを「XID」と表記する場合がある。
また、本実施形態では、第2事業者は「ストアSP」であり、第2事業者によって提供される第2サービスは「サイトQ」であるものとする。また、第2サービスの認証を受けるための第2情報とは、「サイトQ」を利用するために顧客サーバ200へログインするためのログインIDであるものとする。また、以下では、かかるログインIDを「ストアID」と表記する場合がある。
以下では、顧客サーバ200を含む情報処理システム1によって行われる情報処理の一例を示す。また、以下の説明では、サービスを利用する利用者として、利用者U1を用いる。
まず、利用者U1は、端末装置10を用いて、管理サーバ100によって提供されるショッピングサービスである「Xショッピング」に訪問し、キーワード「ブラウス」を入力したとする。かかる場合、端末装置10は、キーワード「ブラウス」を含むページリクエストを管理サーバ100に送信する。
管理サーバ100は、キーワード「ブラウス」を含むページリクエストを受信すると、商品情報記憶部121からキーワード「ブラウス」に対応する商品情報を検索し、検索によって得られた商品情報を抽出する。ここで、商品情報記憶部121には、ストアSPにて取り扱われる商品に関する商品情報が連携されているため、管理サーバ100は、ストアSPにて取り扱われる商品に関する商品情報の中からもキーワード「ブラウス」に対応する商品情報を検索することになる。
図1の例では、管理サーバ100は、検索によりキーワード「ブラウス」に対応する商品情報として、商品情報J1、J2およびJ3を抽出したとする。かかる場合、管理サーバ100は、商品情報J1〜J3が検索結果として一覧表示される検索結果ページP1を端末装置10に配信する(ステップS1)。これにより、端末装置10の表示画面Dには、検索結果ページP1が表示される。
図1に示すように、例えば、管理サーバ100は、ストアSPにて取り扱われる商品に関する商品情報J1が最上位に表示される検索結果ページP1を配信する。しかし、この例に限らず、管理サーバ100は、商品の人気度(例えば、これまでに購入された数)に応じてスコアリングされている値(購入数が多いほど高いスコアが付される)が大きい商品の商品情報ほど上位に表示されるような検索結果ページP1を配信してもよい。
このような状態において、利用者U1が商品情報J1を選択(例えば、タップ操作やクリック操作)したとする。かかる場合、利用者U1は、現在表示されている検索結果ページP1からストアSPのECサイトである「サイトQ」へと遷移される。例えば、利用者U1は、現在表示されている検索結果ページP1から「サイトQ」内の商品詳細ページP2(図1の例では、ブラウスTに関する詳細ページ)へと遷移される。
このように、利用者U1が遷移されるにあたって、顧客サーバ200は、以下の判定処理を行う。具体的には、まず、端末装置10は、利用者U1によって商品情報J1が選択されたことに応じて、顧客サーバ200に対して、商品詳細ページP2を要求するページリクエストを送信する(ステップS2)。より具体的に説明すると、端末装置10は、商品詳細ページP2を示すURLと、遷移元である検索結果ページP1を示すURL(リファラ)とを含むページリクエストを顧客サーバ200に送信する。また、かかるページリクエストには、利用者U1または利用者U1の端末装置10を識別するための識別情報(例えば、user agent等)も含まれる。
顧客サーバ200は、ページリクエストを受信すると、利用者Uが第1事業者によって提供される第1サービスを介して、第2事業者によって提供される第2サービスを利用するか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、顧客サーバ200は、第2サービスを利用する利用者が、第1サービスを介して第2サービスを利用するか否かを判定する。
例えば、顧客サーバ200は、第1サービスにおける取引対象の検索結果として利用者に提供された情報であって、第2サービスにおける取引対象に関する情報を当該利用者が選択した場合は、当該利用者が第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定する。
すなわち、顧客サーバ200は、ステップS2でのページリクエストを受信すると、「サイトQ」を利用しようとする利用者U1が、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用しようとするか否かを判定する。「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用するとは、「Xショッピング」内での検索結果のうち、ストアSPにて取り扱われる商品に関する商品情報J1を選択することにより、「サイトQ」内の所定のウェブページを訪問しようとするといった行為を示す。
図1の例では、顧客サーバ200は、「Xショッピング」内での検索結果として利用者U1に提供された情報であって、ストアSPにて取り扱われる商品に関する情報である商品情報J1が選択されたか否かを、端末装置10から受信したページリクエストに含まれるリファラに基づいて判定する。図1の例では、顧客サーバ200は、遷移元である検索結果ページP1を示すURL(リファラ)を含むページリクエストを受信するため、利用者U1は「Xショッピング」内での検索結果のうち、ストアSPにて取り扱われる商品に関する商品情報J1を選択したと判定する。すなわち、顧客サーバ200は、利用者U1が「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用したと判定する。
そして、顧客サーバ200は、上記判定処理を行った後、「サイトQ」内の商品詳細ページP2を端末装置10に配信する(ステップS4)。そして、例えば、利用者U1は、商品詳細ページP2を参照し、ブラウスT1を購入したい場合には、商品詳細ページP2に含まれる「カートに入れる」ボタンを押下する。
顧客サーバ200は、端末装置10を介して、「カートに入れる」ボタンが押下されたことを検知すると、ストアSPにて取り扱われる商品のうち、利用者U1によって現在カートに入れられている商品が一覧表示されるカート内ページP3を端末装置10に配信する(不図示)。カート内ページP3には、カート内に入れられている商品について購入手続を行わせるための購入手続ページP7(不図示)へと遷移させる「購入手続へ進む」ボタンが含まれる。利用者U1によって、この「購入手続へ進む」ボタンが押下されたとする。
顧客サーバ200は、端末装置10を介して、「購入手続へ進む」ボタンが押下されたことを検知すると、顧客サーバ200は、第1サービスを介して第2サービスを利用すると判定している場合は、第1サービスの認証を受けるための第1情報、または、第2サービスの認証を受けるための第2情報による認証を受付けるための受付処理を行う。
顧客サーバ200は、ステップS3にて、利用者U1が「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用したと判定している。このため、顧客サーバ200は、管理サーバ100へログインするためのログインID(「XID」)、または、「サイトQ」で商品購入するために顧客サーバ200へログインするためのログインID(「ストアID」)のいずれかによるログイン認証を受付けるためのログイン選択ページP4を配信する(ステップS5)。
図1の例では、ログイン選択ページP4は、2つの領域R1およびR2に分けらている。領域R1には、「ストアID」でのログイン認証を行わせるためのログインボタンB1が含まれる。領域R2には、「XID」でのログイン認証を行わせるためのログインボタンB2が含まれる。つまり、ログイン選択ページP4は、利用者に対して、「ストアID」でのログイン認証、または、「XID」でのログイン認証のいずれかを選択させるためのページである。
ここで、利用者U1によって、ログインボタンB2が選択されたとする。顧客サーバ200は、端末装置10を介して、ログインボタンB2が押下されたことを検知すると、利用者U1が「XID」でのログイン認証を選択した旨を受け付ける(ステップS6)。不図示であるが、この後、顧客サーバ200は、利用者U1が「XID」でのログイン認証を選択した場合は、利用者U1が取得している「XID」とパスワードとを入力させるログインページP5を配信する。なお、ステップS6において、管理サーバ100が、端末装置10を介して、ログインボタンB2が押下されたことを検知し、利用者U1が「XID」でのログイン認証を選択した旨を受け付け、ログインページP5を配信するようにしてもよい。
このような場合、端末装置10は、「XID」とパスワードとの入力を受付けると、受付けた「XID」とパスワードとを管理サーバ100へと送信し、管理サーバ100からの認証を受付ける。そして、端末装置10は、認証がえられた場合は、認証が完了した旨を顧客サーバ200に通知する。
そして、顧客サーバ200によって、認証完了通知が受信された場合に、「XID」による管理サーバ100と顧客サーバ200との連携が完了する。そして、顧客サーバ200は、購入手続ページP7を利用者U1に配信する。
これにより、利用者U1は、ストアSPのECサイトである「サイトQ」にてストアSPの商品を購入するにあたって、事業者X側で発行されている事業者X専用の「XID」を用いて商品購入することができる。例えば、利用者U1は、「ストアID」を用いて顧客サーバ200にログインすることにより商品購入しようとする場合、まずは、ストアSPへの会員登録を行うことにより「ストアID」を取得し、取得した「ストアID」をログイン選択ページP4に入力する必要がある。しかしながら、このような作業は面倒であり、結果的に、円滑な購入が阻害される。
一方で、利用者U1は、「Xショッピング」を介して「サイトQ」へ訪問してきているため、「XID」を取得済みである可能性が高い。ここで、実施形態にかかる顧客サーバ200は、図1(特にステップS5)で説明したように、「ストアID」でのログイン認証だけでなく、「XID」でのログイン認証を選択肢の一つとして提示することができるため、ユーザU1に対して「XID」でのログイン認証を選択させることができる。
そして、これによりユーザU1は、「ストアID」を新たに取得することなく、「XID」を用いてすぐに商品購入できるようになるため、顧客サーバ200は、取引対象の購入を円滑にすることができる。
また、情報処理システム1は、検索結果ページP1で説明したように、「Xショッピング」へ出品していなくとも顧客(図1では、ストアSP)の商品情報を検索結果に含めることができるため、顧客に対して出品に係る各種手続きや作業を不要とした状態で、効果的に顧客のECサイトへと集客することができる。
また、後述するが、情報処理システム1は、「XID」でのログイン認証が選択された場合には、「XID」で管理サーバ100と顧客サーバ200とを連携させることができるため、顧客のECサイトにて商品購入されたにも拘わらず事業者X側の特典(例えば、ポイント付与)を利用者に与えることができる。
〔2.管理サーバの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態にかかる管理サーバ100について説明する。管理サーバ100は、図1で説明した情報処理を行うサーバ装置である。図2は、実施形態にかかる管理サーバ100の構成例を示す図である。図2に示すように、管理サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10、顧客サーバ200との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、商品情報記憶部121を有する。
商品情報記憶部121は、商品に関する各種情報を記憶する記憶部である。例えば、商品情報記憶部121は、事業者Xのショッピングサイトである「Xショッピング」に掲載される商品に関する各種情報を記憶する。「Xショッピング」では、様々な異なる出品者から受け付けられた商品を購入可能な状態で掲載する。このため、「Xショッピング」は、電子モール等とも呼ばれる。
ここで、図3に実施形態にかかる商品情報記憶部121の一例を示す。図3に示すように、商品情報記憶部121は、商品情報記憶部121(a)および商品情報記憶部121(b)といった2つの領域に分けられる。
商品情報記憶部121(a)は、「Xショッピング」に対して出品された商品に関する各種情報を記憶する。図3の例では、商品情報記憶部121(a)は、「出品者ID」、「商品ID」、「商品名」、「価格」、「商品データ」、「出品者情報」といった項目を有する。
「出品者ID」は、「Xショッピング」へ商品を出品した出品者を識別するための識別情報を示す。「商品ID」は、出品者によって出品された商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、「Xショッピング」へ出品された商品の名称を示す。「価格」は、「Xショッピング」へ出品された商品の価格を示す。
「商品データ」は、商品のタイトルや説明文を示すテキストデータ、あるいは、商品の外観等を示す画像データを含む。また、「商品データ」は、商品の詳細が示された詳細ページへのリンク(URL)を含む。「出品者情報」は、商品を出品した出品者に関する情報であって、出品者の名称(例えば、個人氏名や事業者名)や所在地を示す。
すなわち、図3の例では、出品者ID「C1−1」によって識別される出品者が、商品ID「M1−1」によって識別される商品である「ジャケットJA」を、価格「13,000円」で出品している例を示す。また、出品者ID「C1−1」によって識別される出品者が、管理サーバ100に対して、商品データ「DA1−1」を入稿している例を示す。また、出品者ID「C1−1」によって識別される出品者が、「ショップC」である例を示す。
商品情報記憶部121(b)は、管理サーバ100側に連携された顧客の商品情報を記憶する。例えば、商品情報記憶部121(b)は、図1で説明したように、「連携サービスBB」に参入することにより、商品情報記憶部121に連携された顧客側の商品情報であって、当該顧客が自社のECサイトを介して販売している商品に関する商品情報を示す。図3の例では、商品情報記憶部121(b)は、「顧客ID」、「商品ID」、「商品名」、「価格」、「商品簡易データ」、「顧客情報」といった項目を有する。
「顧客ID」は、「連携サービスBB」に参入している顧客を識別するための識別情報を示す。「商品ID」は、顧客が販売している商品のうち、商品情報記憶部121に連携された商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、連携された商品の名称を示す。「価格」は、連携された商品の価格を示す。
「商品簡易データ」は、連携された商品のタイトルや説明文を示すテキストデータや、商品の外観等を示す画像データを含む。また、「商品簡易データ」は、対応する商品の商品情報が選択された場合に遷移される商品詳細ページ(図1の例では、商品詳細ページP2)へのリンク(URL)を含む。
すなわち、図3の例では、顧客ID「C2−1」によって識別される顧客によって販売される商品に関する商品情報であって、「ブラウスT1」を価格「3,000円」販売していること、また、このような商品の簡易的なデータである商品簡易データ「DA2−1a」を含む商品情報が商品情報記憶部121に連携されている例を示す。
図2に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、管理サーバ100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、表示制御部131と、配信部132と、検索部133と、認証部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
また、不図示であるが、制御部130は、商品出品に関する情報を受け付ける入稿受付部や、顧客の商品情報を商品情報記憶部121に連携する連携部を含んでいてもよい。
表示制御部131は、利用者の端末装置10に表示される各種のコンテンツ(例えば、ウェブページ)の制御を行う。例えば、表示制御部131は、後述する検索部133による検索によって、キーワードに対応する商品情報が抽出された場合に、抽出された商品情報が検索結果として表示されるような検索結果ページP1を生成する。そして、表示制御部131は、生成した検索結果ページP1を端末装置10に配信するよう配信部132に指示する。なお、表示制御部131は、同意確認ページP5等も生成するが、この点については後ほど説明する。
配信部132は、各種のコンテンツを利用者の端末装置10に配信する。例えば、配信部132は、表示制御部131によって生成されたウェブページを端末装置10に配信する。
検索部133は、商品情報記憶部121を検索する。例えば、検索部133は、端末装置10からキーワードを含むページリクエストを受信すると、商品情報記憶部121(a)および商品情報記憶部121(b)それぞれにアクセスし、そのキーワードに対応する商品情報を検索する。そして、検索部133は、キーワードにヒットする商品情報を抽出し、抽出した商品情報が検索結果として一覧表示されるような検索結果ページP1を生成するよう表示制御部131に指示する。
図1の例では、検索部133は、利用者U1によって「Xショッピング」内で入力されたキーワード「ブラウス」を端末装置10から受信する。そして、検索部133は、商品情報記憶部121(a)にアクセスし、キーワード「ブラウス」に対応する商品情報を検索する。例えば、検索部133は、「商品名」や「商品データ」にキーワード「ブラウス」を含む商品情報が存在するか否かを検索し、存在する場合には、その商品情報(例えば、「商品名」、「価格」、「商品データ」)を抽出する。図1の例では、検索部133は、商品情報J2およびJ3を抽出する。
同様に、検索部133は、商品情報記憶部121(a)にアクセスし、キーワード「ブラウス」に対応する商品情報を検索する。例えば、検索部133は、「商品名」や「商品簡易データ」にキーワード「ブラウス」を含む商品情報が存在するか否かを検索し、存在する場合には、その商品情報(例えば、「商品名」、「価格」、「商品簡易データ」)を抽出する。図1の例では、検索部133は、商品情報J1を抽出する。
そして、検索部133は、抽出した商品情報が検索結果として表示されるような検索結果ページP1を生成するよう表示制御部131に指示する。例えば、検索部133は、顧客であるストアSPの商品情報が最上位に表示されるような検索結果ページP1を生成するよう表示制御部131に指示する。
認証部134は、顧客サーバ200の受付部234によって、第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定された利用者が第1サービスの認証を受けるための第1情報で認証を行うよう選択した旨が受け付けられた場合に、かかる第1情報での認証を行う。この点について、図1の例を用いて説明する。
まず。顧客サーバ200は、ステップS3において、利用者U1は第1サービスの一例である「Xショッピング」を介して第2サービスの一例である「サイトQ」を利用したと判定している。このように判定していることにより、顧客サーバ200は、ステップS5において、「Xショッピング」を利用するために管理サーバ100へログインするためのログインIDであるXID(第1情報の一例)、または、「サイトQ」を利用するために顧客サーバ200へログインするためのログインIDである「ストアID」(第2情報の一例)のいずれかによるログイン認証を受付けるためのログイン選択ページP4を配信する。
顧客サーバ200は、端末装置10を介して、利用者U1によりログインボタンB2が押下されたことを検知すると、利用者U1が「XID」でのログイン認証を選択した旨受け付ける。そして、顧客サーバ200は、利用者U1が「XID」でのログイン認証を行うためのログインページP5を配信する。このような場合、端末装置10は、「XID」とパスワードとの入力を受付けると、受付けた「XID」とパスワードとを管理サーバ100へと送信する。なお、管理サーバ100が、端末装置10を介して、ログインボタンB2が押下されたことを検知し、利用者U1が「XID」でのログイン認証を選択した旨を受け付け、ログインページP5を配信するようにしてもよい。
認証部134は、端末装置10から「XID」とパスワードとを受信すると、「XID」とパスワードとの組合せに基づいて、利用者U1の認証を行う。例えば、認証部134は、利用者U1を識別する識別情報である識別情報「U1」に対して、利用者U1に発行されている「XID」とパスワードとを対応付けて所定の記憶部に記憶している。このような、識別情報、「XID」、パスワードの組合わせが正解データである。
したがって、認証部134は、利用者U1に入力された「XID」とパスワードとの組合わせが、正解データに一致するか否かを判定し、一致した場合には、利用者U1の認証を得る。
〔3.顧客サーバの構成〕
次に、図4を用いて、実施形態にかかる顧客サーバ200について説明する。顧客サーバ200は、図1で説明した情報処理を行うサーバ装置である。図4は、実施形態にかかる顧客サーバ200の構成例を示す図である。図4に示すように、顧客サーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。図1でも説明したが、実施形態にかかる顧客サーバ200は、「連携サービスBB」に参入する事業者であるストアSPによって管理されるサーバ装置であるものとする。なお、この例に限らず、「連携サービスBB」に参入する事業者であれば、いずれの事業者も同様の構成の顧客サーバ200を有する。
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10、管理サーバ100との間で情報の送受信を行う。
記憶部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部220は、商品情報記憶部222を有する。
商品情報記憶部222は、商品に関する各種情報を記憶する記憶部である。例えば、商品情報記憶部222は、ストアSPによって自社のECサイトを介して販売される商品に関する商品情報を記憶する。
ここで、図5に実施形態にかかる商品情報記憶部222の一例を示す。図5の例では、商品情報記憶部222は、「商品ID」、「商品名」、「価格」、「商品簡易データ」、「商品詳細データ」といった項目を有する。
「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。「商品名」は、商品の名称を示す。「価格」は、商品の価格を示す。
「商品簡易データ」は、商品のタイトルや説明文を示すテキストデータや、商品の外観等を示す画像データを含む。また、「商品簡易データ」は、商品詳細ページ(図1の例では、商品詳細ページP2)へのリンク(URL)を含む。また、「商品簡易データ」は、「商品名」や「価格」とともに管理サーバ100の商品情報記憶部121に連携される商品情報である。
「商品詳細データ」は、対応する商品について詳細に説明する説明文を示すテキストデータや、その商品の詳細を示す画像データを含む。「商品詳細データ」は、「Xショッピング」において検索結果として表示される商品情報が選択された場合に、遷移される商品詳細ページにて利用されるデータである。
すなわち、図5の例は、ストアSPが、商品ID「I1」によって識別される商品として、「3,000円のブラウスT1」をECサイトである「サイトQ」で販売している例を示す。また、ストアSPは、連携用の商品情報として、商品名「ブラウスT1」、価格「3,000円」、商品簡易データ「DA2−1a」を登録している例を示す。
図4に戻り、制御部230は、CPUやMPU等によって、顧客サーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部230は、表示制御部231と、提供部232と、判定部233と、受付部234と、指示部235と、算定部236ととを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
表示制御部231は、利用者の端末装置10に表示される各種のコンテンツ(例えば、ウェブページ)の制御を行う。例えば、表示制御部231は、「サイトQ」に属する各種ウェブページとして、例えば、商品詳細ページP2やカート内ページP3、ログイン選択ページP4等を生成し、生成したページを端末装置10に配信するよう提供部232に指示する。
提供部232は、各種のコンテンツを利用者に提供する。例えば、提供部232は、受付部234によって第1情報または第2情報による認証の選択が受け付けられた場合には、利用者に第2サービスを提供する。例えば、提供部232は、表示制御部231によって生成されたウェブページを利用者の端末装置10に配信する。
判定部233は、利用者が第1事業者によって提供される第1サービスを介して、第2事業者によって提供される第2サービスを利用するか否かを判定する。具体的には、判定部233は、第2サービスを利用する利用者が、第1サービスを介して第2サービスを利用するか否かを判定する。例えば、判定部233は、第1サービスにおける取引対象の検索結果として利用者に提供された情報であって、第2サービスにおける取引対象に関する情報を利用者が選択した場合は、利用者が第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定する。この点について、図1の例を用いて説明する。
まず、図1に示すように、利用者U1によって「Xショッピング」においてキーワードが入力されたことに応じて、管理サーバ100が「Xショッピング」に出品している出品者の商品情報だけでなく、ストアSPの商品情報J1も検索結果として含む検索結果ページP1を配信したとする。
また、このような状態において、利用者U1が商品情報J1を選択したとする。これに応じて、端末装置10は、ページリクエストを判定部233に送信する。判定部233は、端末装置10からページリクエストを受信すると、「サイトQ」を利用しようとする利用者U1が、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用しようとするか否かを判定する。「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用するとは、「Xショッピング」内での検索結果のうち、ストアSPにて取り扱われる商品に関する商品情報J1を選択することにより、「サイトQ」内の所定のウェブページを訪問しようとするといった行為を示す。
したがって、判定部233は、商品情報J1が選択されたか否かを判定する。具体的には、判定部233は、端末装置10から受信したページリクエストに含まれるリファラに基づいて、商品情報J1が選択されたか否かを判定する。図1の例では、判定部233は、遷移元である検索結果ページP1を示すURL(リファラ)を含むページリクエストを受信するため、利用者U1は「Xショッピング」内での検索結果のうち、ストアSPにて取り扱われる商品に関する商品情報J1を選択したと判定する。すなわち、判定部233は、利用者U1が「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用したと判定する。
また、判定部233は、上記判定処理を行った後、商品情報J1に対応する商品詳細ページP2を生成するよう表示制御部231に指示する。表示制御部231は、判定部233からの指示に応じて、商品詳細ページP2を生成する。例えば、表示制御部231は、商品情報記憶部222から、「ブラウスT1」に対応する商品詳細データを抽出し、抽出した商品詳細データを用いて、商品詳細ページP2を生成する。そして、表示制御部231は、提供部232に対して商品詳細ページP2を配信するよう指示する。
受付部234は、第1サービスを介して第2サービスを利用すると判定された場合は、第1サービスの認証を受けるための第1情報、または、前記第2サービスの認証を受けるための第2情報による認証を受付ける。この点について、図1の例を用いて説明する。
例えば、利用者U1によって、商品詳細ページP2に含まれる「購入手続へ進む」ボタンが押下されたとする。図1の例では、利用者U1が「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用したと判定されている。したがって、受付部234は、端末装置10を介して、「購入手続へ進む」ボタンが押下されたことを検知すると、管理サーバ100へログインするためのログインID(「XID」)、または、「サイトQ」で商品購入するために顧客サーバ200へログインするためのログインID(「ストアID」)のいずれかによるログイン認証を受付けるためのログイン選択ページP4を配信させる。例えば、受付部234は、提供部232に対してログイン選択ページP4を配信するよう指示する。
ここで、利用者U1によって、ログインボタンB2が選択されたとする。受付部234は、端末装置10を介して、ログインボタンB2が押下されたことを検知すると、利用者U1が「XID」でのログイン認証を選択した旨受け付ける。このような場合、受付部234は、提供部232に対し、利用者U1に対して、利用者U1が取得している「XID」とパスワードとを入力させるログインページP5を配信するよう指示する。ログインページP5を介した認証部134による認証処理は、説明済みであるためここでは省略する。
指示部235は、第1サービスの認証を行っている状態で第2サービスにおける取引対象を利用者が購入した場合は、第1事業者に対し、第1サービスにおけるポイントを利用者に付与するように指示する。
これまでの例の通り、「サイトQ」を利用しようとする利用者U1は、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用したと判定されている。このような利用者U1が、ログイン選択ページP4にて、「XID」でのログイン認証を選択し、実際に、自身の「XID」およびパスワードを用いて管理サーバ100にログインしている状態で、「サイトQ」にて商品を購入したとする。例えば、利用者U1は、「3,000円のブラウスT1」を購入したとする。
かかる場合、指示部235は、事業者Xに対し、事業者Xが扱っている所定のポイント(例えば、ポイントのサービス名を「Xポイント」とする)を利用者に付与するように指示する。例えば、指示部235は、購入価格「3,000円」に基づいて、付与すべきポイントを算出し、算出したポイントを管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、XIDに対応付けられて記憶されている現在のポイントに、送信されたポイントを加算する。
算定部236は、第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定された利用者が、第2サービスにおける取引対象を購入した場合は、第1事業者に対する第1の報酬を算定する。例えば、算定部236は、第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定された利用者が、所定の期間内に第2サービスにおける取引対象を購入した場合は、第1事業者に対する第1の報酬を算定する。
また、算定部236は、第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定された利用者が、第1情報を用いて認証を行った状態で第2サービスにおける取引対象を購入した場合は、第2の報酬をさらに算定する。
例えば、算定部236は、判定部233により第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定された利用者が、第2サービスにおける取引対象を購入した場合は、第1事業者に対する第1の報酬を算定する。例えば、算定部236は、判定部233により第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定された利用者が、所定の期間内に第2サービスにおける取引対象を購入した場合は、第1事業者に対する第1の報酬を算出する。
また、算定部236は、判定部233により第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定された利用者が、第1情報を用いて認証を行った状態で第2サービスにおける取引対象を購入した場合は、第2の報酬をさらに算定する。この点について、図6を用いて説明する。また、適宜、図1の例も用いることにする。
図6は、実施形態にかかる料金体系を模式的に示す図である。算定部236は、図6に示される料率に基づいて、第1の報酬および第2の報酬を算定する。具体的には、算定部236は、図6に示す各期間に応じた料率に基づいて、第1の報酬および第2の報酬を算定する。
まず、期間について説明する。本実施形態では、時間経過に応じて、期間K1、期間K2および期間K3が設定される。期間K1は、第2サービスを利用する利用者が第1サービスを介して第2サービスを利用すると判定された日時からY日経過後までの期間を示す。図1の例では、「サイトQ」を利用する利用者U1が、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定されている。したがって、図1の例では、期間K1は、「サイトQ」を利用する利用者U1が、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された日時からY日経過後までの期間を示す。また、期間K1は、上記「所定の期間」に対応する。
期間K2は、期間K1が経過した時点からZ日経過後までの期間を示す。図1の例では、期間K2は、「サイトQ」を利用する利用者U1が、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された日時からY日経過したその時点からZ日経過後までの期間を示す。期間K3は、期間K2が経過した以降を示す。
ここで、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された利用者U1が、「サイトQ」において、最終的に「3,000円のブラウスT1」を購入したとする。このような場合、算定部236は、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された日時を基準に、「期間K1」〜「期間K3」のいずれの期間の中で「サイトQ」にて商品購入を行ったかを判定する。例えば、算定部236は、利用者U1が「Xショッピング」から「サイトQ」へと遷移された日時、すなわち図1示す商品情報J1が選択された日時のうち、最新の日時を「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された日時として取得してもよい。また、算定部236は、顧客サーバ200から、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された日時のうち最新の日時を取得してもよい。そして、算定部236は、取得した日時を基準に「期間K1」〜「期間K3」を設定する。
そして、算定部236は、購入情報を受信した日時、すなわち利用者U1が、「サイトQ」にて「3,000円のブラウスT1」を購入した日時が、「期間K1」に含まれる場合には、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された利用者U1が「期間K1」内において「サイトQ」で商品購入を行ったと判定する。そして、算定部236は、代金「3,000円」に対する情報掲載料α%分の金額を、ストアSPが事業者Xに支払うべき報酬(第1の報酬)として算定する。
このように、算定部236は、「Xショッピング」において検索結果として顧客の商品情報が掲載されることにより、利用者がかかる顧客のECサイトへと遷移され、そのECサイトを利用して商品購入した場合に、かかる顧客から事業者Xへと支払われる報酬である第1の報酬を算定する。このようなことから、第1の報酬は、「Xショッピング」において検索結果として顧客の商品情報が掲載されることにより、取引成立したことに対する事業者Xへの成功報酬といえる。
また、算定部236は、「サイトQ」にて「3,000円のブラウスT1」を購入した日時が、「期間K2」に含まれる場合には、利用者U1が「期間K2」内において「サイトQ」で商品購入を行ったと判定する。このように判定した場合、算定部236は、図6に示すように第1の報酬を算定しない。また、算定部236は、「サイトQ」にて「3,000円のブラウスT1」を購入した日時が、「期間K3」に含まれる場合には、利用者U1が「期間K3」内において「サイトQ」で商品購入を行ったと判定する。このように判定した場合も同様に、算定部236は、図6に示すように第1の報酬を算定しない。
上記第1の報酬は、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された利用者が「XID」または「ストアID」のいずれのログイン認証を行わせてログインすることで「サイトQ」にて商品購入しようとも、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定され、かつ、「期間K1」以内であれば、ストアSPが事業者Xに支払うこととなる報酬である。
このような第1の報酬とは別に、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された利用者が「XID」でのログイン認証を行わせてログインすることで「サイトQ」にて商品購入し、かつ、「期間K1」または「期間K2」以内であれば、ストアSPが事業者Xにさらに支払うものが第2の報酬である。なお、「XID」でのログイン認証を行わせて商品購入するとは、図1の例では、ボタンB2を押下し、「XID」およびパスワードを入力し認証が得られた後、「サイトQ」にて商品購入することを示す。
例えば、図1の例において、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された利用者が、「XID」で管理サーバ100にログインしている状態で、「サイトQ」にて「3,000円のブラウスT1」を購入したとする。かかる場合、算定部236は、利用者U1が、「サイトQ」にて「3,000円のブラウスT1」を購入した日時が、「期間K1」に含まれる場合には、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された利用者U1が「期間K1」内において「サイトQ」で商品購入を行ったと判定する。そして、算定部236は、代金「3,000円」に対する連携利用料β%分の金額を、ストアSPが事業者Xに支払うべき報酬(第2の報酬)としてさらに算定する。
このように、算定部236は、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用すると判定された利用者が、「XID」を用いた認証を受けた状態で、顧客のECサイトで商品購入した場合に、かかる顧客から事業者Xへと支払われる報酬である第2の報酬を算定する。
また、算定部236は、「サイトQ」にて「3,000円のブラウスT1」を購入した日時が、「期間K2」に含まれる場合には、利用者U1が「期間K2」内において「サイトQ」で商品購入を行ったと判定する。このように判定した場合、算定部236は、図6に示すように第1の報酬を算定しない一方で、第2の報酬を算定する。また、算定部236は、「サイトQ」にて「3,000円のブラウスT1」を購入した日時が、「期間K3」に含まれる場合には、利用者U1が「期間K3」内において「サイトQ」で商品購入を行ったと判定する。このように判定した場合、算定部236は、図6に示すように第1の報酬も第2の報酬も算定しない。
また算定部236は、上述した処理により算定された第1の報酬および第2の報酬によって示される金額情報を、「ストアSP」から事業者Xへと支払われる第1の報酬および第2の報酬として設定する。例えば、算定部236は、ストアSPによって管理される課金サーバに対して、第1の報酬および第2の報酬に対応する金額情報を設定することにより、かかる課金サーバから事業者Xへと第1の報酬および第2の報酬が入金されるようにする。
これにより、実施形態にかかる顧客サーバ200は、取引が成立した場合や連携が成立した場合といったように成果に応じた報酬を設定するため、「連携サービスBB」へ参集し易くすることができる。
〔4.ページ遷移〕
以下、図7を用いて、ページ遷移を用いた情報処理の流れについて説明する。また、適宜、図1の例を対応付けて説明する。図7は、実施形態にかかるページ遷移を模式的に示す図である。図7では、管理サーバ100によって表示制御および配信されるページを実線で示し、顧客サーバ200によって表示制御および配信されるページを点線で示している。
まず、「Xショッピング」における検索結果ページP1に表示される検索結果のうち、ストアSPの商品情報J1が利用者U1によって選択されたとする。かかる場合、検索結果ページP1から商品詳細ページP2へと遷移される(遷移TR1)。
遷移TR1について具体的に説明する。判定部233は、端末装置10から商品詳細ページP2の要求であるページリクエストを受信すると、ページリクエストに含まれるリファラに基づいて、「サイトQ」を利用しようとする利用者U1が、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用しようとするか否かを判定する。そして、提供部232は、このような判定処理が行われた後、表示制御部231によって生成された商品詳細ページP2を端末装置10に配信する。商品詳細ページP2には、利用者U1によって選択された商品に関する詳細な情報が含まれる。
次に、利用者U1が、商品詳細ページP2に含まれる「カートに入れる」ボタンを押下したとする。かかる場合、商品詳細ページP2からカート内ページP3へと遷移される(遷移TR2)。
遷移TR2について具体的に説明する。例えば、制御部230によって「カートに入れる」ボタンが押下されたことが検知されると、提供部232は、表示制御部231によって生成されたカート内ページP3を端末装置10に配信する。カート内ページP3では、利用者U1によって選択された商品が仮想的なカートに入れられた状態で表示される。
次に、利用者U1が、カート内ページP3に含まれる「購入手続へ進む」ボタンを押下したとする。かかる場合、カート内ページP3からログイン選択ページP4へと遷移される(遷移TR3)、または、購入手続ページP7へと遷移される(遷移TR9)。
遷移TR3およびTR9について具体的に説明する。例えば、制御部230は、「購入手続へ進む」ボタンが押下されたことを検知すると、利用者U1がログインページP5を介して、前回「XID」でログインした日時から所定期間内か否かを判定する。配信部236は、制御部230により所定期間内であると判定された場合には、購入手続ページP7を端末装置10に配信する。一方、配信部236は、制御部230により所定期間外であると判定された場合には、ログイン選択ページP4を端末装置10に配信する。
つまり、顧客サーバ200は、利用者U1が「XID」でログインしてから、例えば短時間(例えば、数5分程度)の間に、再び遷移TR1およびTR2を経て、カート内ページP3を訪問し「購入手続へ進む」ボタンを押下した場合には、再度ログイン操作を要求することなく、カート内ページP3から購入手続ページP7へと遷移させることができるため、利用者U1の手間を省略することができる。
次に、利用者U1が、ログイン選択ページP4において、ログインボタンB2を押下したとする。かかる場合、ログイン選択ページP4からログインページP5へと遷移される(遷移TR4−1)。図1に示すように、ログインボタンB2は、「XIDでご購入」と記載されており、管理サーバ100へのログイン認証を選択させるためのボタンである。
遷移TR4−1について具体的に説明する。受付部234は、ログインボタンB2が押下されたことを検知すると、利用者U1が「XID」でのログイン認証を選択した旨受け付ける。そして、提供部232は、利用者U1が「XID」でのログイン認証を選択した旨受付けた場合には、ログインページP5を端末装置10に配信する。
一方、利用者U1がストアSPの会員登録を既に行っていると仮定し、利用者U1が、ログイン選択ページP4において、メールアドレスおよびパスワードを入力しログインボタンB1を押下したとする。かかる場合、ログイン選択ページP4からログインページP5へと遷移される(遷移TR4−2)。
遷移TR4−2について具体的に説明する。受付部234は、ログインボタンB1が押下されたことを検知すると、利用者U1が「ストアID」でのログイン認証を選択した旨を示す情報を受け付ける。かかる場合、提供部232は、購入手続ページP7を端末装置10に配信する。
次に、利用者U1が、ログインページP5において、自身の「XID」とパスワードとを入力し、ログイン操作を行ったとする。かかる場合、ログインページP5から同意確認ページP6へと遷移される(遷移TR5)。
遷移TR5について具体的に説明する。例えば、利用者端末10は、ログインページP5において入力された「XID」とパスワードとを管理サーバ100に送信し、管理サーバ100からの認証を受付ける。例えば、認証部134は、ログインページP5を介して、入力された「XID」とパスワードを取得し、「XID」とパスワードとの組合せに基づいて、利用者U1の認証を行う。そして、配信部132は、認証部134によって認証が得られた場合には、同意確認ページP6を端末装置10に配信する。同意確認ページP6は、個人情報を管理サーバ100とは異なる顧客サーバ200に渡すための同意を得るためのページである。
次に、利用者U1が、同意確認ページP6において、「同意」ボタンを押下したとする。かかる場合、同意確認ページP6から購入手続ページP7へと遷移される(遷移TR6)。購入手続ページP7では、利用者U1は個人情報等の入力が求められる。
遷移TR6について具体的に説明する。例えば、認証部134は、「同意」ボタンを押下されたことにより認証を確定すると、利用者U1の認証が得られた旨の情報を利用者端末10へと送信する。このような場合、利用者端末10は、利用者U1の認証が得られた旨の情報を顧客サーバ200に送信する。このような場合、提供部232は、購入手続ページP7を端末装置10に配信する。
次に、利用者U1が、購入手続ページP7において、個人情報等を入力し、「確認画面へ」ボタンを押下したとする。かかる場合、購入手続ページP7から内容確認ページP8へと遷移される(遷移TR7)。内容確認ページP8は、利用者U1が購入しようとする商品や利用者U1が入力した個人情報に誤りが無いかを確認させるためのページである。
次に、利用者U1が、内容確認ページP8において、「注文」ボタンを押下したとする。かかる場合、内容確認ページP8から手続完了ページP9へと遷移される(遷移TR9)。手続完了ページP9は、ストアSPでの商品購入が完了したことを知らせるためのページである。
なお、表示制御部231は、ストアSPへの会員登録を可能とする手続完了ページP9を生成し、提供部232に配信させてもよい。例えば、表示制御部231は、ストアSPへの会員登録を行うことができるページへと遷移させるボタンを含む手続完了ページP9を生成する。
〔5.情報処理フロー〕
次に、図8を用いて、実施形態にかかる情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図8は、実施形態にかかる情報処理システム1による情報処理手順を示すシーケンス図である。図8では、判定処理が行われるまでの情報処理の手順について説明する。
まず、利用者が管理サーバ100によって提供される第1のサービスにおいて、商品検索のためにキーワードを入力したとする。かかる場合、端末装置10は、キーワードを含むページリクエストを管理サーバ100に送信する(ステップS101)。
管理サーバ100は、ページリクエストに含まれるキーワードを用いた検索処理を行い(ステップS102)、検索により抽出した商品情報を検索結果として端末装置10に配信する(ステップS103)。
検索結果のうち、第2事業者によって提供される第2サービスにおいて取り扱われる商品に関する商品情報が利用者によって選択されたとする。かかる場合、端末装置10は、商品情報が選択された旨を顧客サーバ200に送信する(ステップS104)。
顧客サーバ200は、利用者が第1事業者によって提供される第1サービスを介して、第2事業者によって提供される第2サービスを利用するか否かを判定する判定処理を行う(ステップS105)。
また、顧客サーバ200は、第1サービスを介して第2サービスを利用すると判定している場合には、利用者が購入手続を行おうとするタイミングで、第1サービスの認証を受けるための第1情報、または、前記第2サービスの認証を受けるための第2情報のいずれで認証を行うかの選択を受け付ける(ステップS106)。
〔6.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。
〔6−1.利用者情報を含めて配信〕
顧客サーバ200の提供部232は、第2サービスを利用する利用者が第1情報によって認証されていれば、第2サービスにおける取引対象に関するコンテンツであって、第1サービスにおける当該利用者の認証に関する情報、または、第1サービスにおいて当該利用者に付与されたポイントに関する情報が配置されるコンテンツを配信する。この点について、図7の例を用いて説明する。
図7では、提供部232が、「サイトQ」を利用しようとする利用者U1が、「Xショッピング」を介して「サイトQ」を利用しようとするか否かを判定された後、表示制御部231によって生成された商品詳細ページP2を端末装置10に配信する例を示した。
このとき、提供部232は、利用者U1が「XID」を用いて管理サーバ100にログインしているか否かを示すログイン情報(第1サービスにおける利用者の認証に関する情報の一例)、または、利用者U1が事業者Xから付与されている現在のポイント数を示すポイント情報(第1サービスにおいて利用者に付与されたポイントに関する情報の一例)を取得し、取得した情報を配置して表示する商品詳細ページP2を端末装置10に配信する。
例えば、図9に、商品詳細ページP2の一例を示す。図9の例では、商品詳細ページP2は、領域R11と領域R12とを含む。領域R11は、一般に、ヘッダと呼ばれる領域である。
表示制御部231は、図9に示すように、ログイン情報、ポイント情報および「Xショッピング」へのリンクを領域R11に配置する。例えば、表示制御部231は、ログイン情報として利用者U1の会員種別(図9の例では、特別会員)と氏名、および、ポイント情報として「1,000」ポイントを管理サーバ100から取得して領域R11に配置する旨の指示を含む商品詳細ページP2を生成する。
また、表示制御部231は、利用者U1によって選択された商品の詳細情報、および、カート内ページP3へ遷移させるために「カートに入れる」ボタンを領域R12に配置する旨の指示を含む商品詳細ページP2を配信させる。また、表示制御部231は、領域R11や領域R12へ配置を行う際に、例えば、遷移元のページである検索結果ページP1に似せるように表示態様を制御する。そして、提供部232は、上記のようにして表示制御部231によって生成された商品詳細ページP2を端末装置10に配信する。
これまで説明してきた通り、利用者U1は、検索結果ページP1で表示される検索結果のうち、ストアSPの商品情報J1を選択することにより、商品詳細ページP2へ遷移される。こうした場合、利用者U1は、事業者Xによるショッピングサイトである「Xショッピング」に訪問していたにも拘わらず、事業者Xとは異なる事業者であるストアSPのECサイトである商品詳細ページP2へと遷移されるため困惑してしまう場合がある。
しかしながら、事業者X側における自身の情報を含み、かつ、「Xショッピング」に似た表示態様の商品詳細ページP2が表示されることにより、利用者U1は、商品詳細ページP2は、「Xショッピング」と関係のあるコンテンツであることを直感的に理解することができる。つまり、実施形態にかかる顧客サーバ200は、事業者X側のコンテンツと親和性をもたせたコンテンツを利用者に提供することができるため、ページ遷移において利用者を困惑させてしまうことを防止することができる。
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態にかかる顧客サーバ200は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、顧客サーバ200の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる顧客サーバ200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部230の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部220内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔8.その他〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔9.効果〕
実施形態にかかる顧客サーバ200(情報処理装置の一例)は、判定部233と、受付部234とを有する。判定部233は、利用者が第1事業者によって提供される第1サービスを介して、第2事業者によって提供される第2サービスを利用するか否かを判定する。受付部234は、第1サービスを介して第2サービスを利用すると判定された場合は、第1サービスの認証に用いる第1情報、または、第2サービスの認証に用いる第2情報による認証を受付ける。これにより、実施形態にかかる顧客サーバ200は、所定の電子商取引サービスを介した他の電子商取引サービスの対象となる取引対象の購入を円滑にすることができる。
また、判定部233は、第1サービスにおける取引対象の検索結果として利用者に提供された情報であって、第2サービスにおける取引対象に関する情報を利用者が選択した場合は、利用者が第1サービスを介して第2サービスを利用したと判定する。これにより、実施形態にかかる顧客サーバ200は、利用者が第1事業者によって提供される第1サービスを介して、第2事業者によって提供される第2サービスを利用するか否かを高精度に判定することができる。
また、実施形態にかかる顧客サーバ200は、提供部232を有する。提供部232は、受付部234が前記第1情報または前記第2情報による認証を受付けた場合は、前記利用者に前記第2サービスを提供する。これにより、実施形態にかかる顧客サーバ200は、利用者が望む認証が行われた状態で、第2サービスを提供することができる。
また、提供部232は、第1情報による認証を受付けた場合は、第2サービスにおける取引対象に関するコンテンツであって、第1サービスにおける利用者の認証に関する情報、または、第1サービスにおいて利用者に付与されたポイントに関する情報が配置されたコンテンツを提供する。これにより、実施形態にかかる顧客サーバ200は、第1サービスと親和性をもたせた第2サービスを利用者に提供することができるため、ページ遷移において利用者を困惑させてしまうことを防止することができる。
また、実施形態にかかる顧客サーバ200は、指示部235を有する。指示部235は、第1情報を用いた認証を行っている状態で第2サービスにおける取引対象を利用者が購入した場合は、第1事業者に対し、第1サービスにおけるポイントを利用者に付与するように指示する。これにより、実施形態にかかる顧客サーバ200は、第2事業者の第2サービスで商品購入されたにも拘らず、第1事業者の第1サービスにおけるポイントを利用者に付与させることができるため、利用者に対してポイント付与をきっかけとして購買意欲を高めることができる。
また、実施形態にかかる顧客サーバ200は、利用者U1が第1サービスを介して第2サービスを利用した場合は、第2事業者から第1事業者に対する報酬を算定する算定部236を有する。算定部236は、第1サービスを介して第2サービスを利用する利用者が、第2サービスにおける取引対象を購入した場合は、第1事業者に対する第1の報酬を算定する。これにより、実施形態にかかる顧客サーバ200は、成果に見合った公平な報酬を第1事業者へと支払わせることができる。
また、算定部236は、第1サービスを介して第2サービスを利用してから所定の期間内に前記第2サービスにおける取引対象を前記利用者が購入した場合は、第1の報酬を算定する。これにより、実施形態にかかる顧客サーバ200は、成果に見合った公平な報酬を第1事業者へと支払わせることができる。
また、算定部236は、第1情報を用いて認証を行った状態で第2サービスにおける取引対象を購入した場合は、第2の報酬をさらに算定する。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、判定部は、判定手段や判定回路に読み替えることができる。