JP2018156365A - 制御方法及び制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る対話制御システム1の全体構成を示すブロック図である。対話制御システム1は、制御装置10と、音声対話ロボット20と、制御装置10及び音声対話ロボット20を通信可能に接続する通信網90とを備えている。通信網90は、無線通信規格に従う無線通信区間又は有線通信規格に従う有線通信区間の少なくともいずれか一方を含むネットワークである。音声対話ロボット20は、例えば人間や動物の姿を模した外観を有しており、制御装置10による制御に従って自動で所定の処理(ここでは人間との対話)を実施する自動実施装置である。本実施形態では、人間と音声対話ロボット20とが協働して舞台上で演劇を上演する。
図6は制御装置10の動作を示すフローチャートである。図6の処理は、図4に例示したシーケンスデータで規定された音声対話ロボット20による最初のセリフの発話に対し、人間が応答を行うことで開始される。つまり、シーケンスデータで規定された最初の発話データが制御装置10から音声対話ロボット20に送信され、音声対話ロボット20がこの発話データに従ってスピーカ206から放音を行うことで、発話する。この音声対話ロボット20の発話に対して人間が応答する発話を行うと、音声対話ロボット20のマイク207がこれを収音して、その音声データを制御装置10に送信する。制御装置10の通信IF105(取得部11)は、音声対話ロボット20から送信されてくる音声データを入力データとして取得する(ステップS11)。
[全てのセリフの省略が否の場合]
省略が全て「否」の場合は(s(i) = 0 for all i)であり、次のようなコスト関数J(M)を考える。
ここで、λは M(i)がm(i)からどの程度逸脱してよいかを設定する定数であり、λ=0の場合には標準所要時間の制約を一切無視することになり、λ→∞の場合には残り時間を一切無視して M(i)=m(i)とすることになる。最適な実施所要時間 M(i)を求めるには,このようなコスト関数J(M)に関して
{M(j)…M(I)} = argmin J(M)
を解けばよい。これは結局、 dJ/dM(j) = 0を解けばよいので、
M(i) = [ v(i)T + λm(i) ] / [ v(i) + λ ]
という数式によって最適な実施所要時間 M(i)が求められることになる。
次に、セリフの省略「可」がある場合を考える。この場合、省略「可」と設定されている全セリフデータにおける省略の有無の組み合わせに対して、それぞれ最適な実施所要時間が決まるため、組合せ爆発が発生する。そこで、近似的に解を求める。まず、制御装置10のCPU101(決定部13)は、残りの実施対象シーケンスデータに含まれるセリフデータの標準所要時間の総計が残り時間Tに近づくような各セリフデータにおける省略の有無の組み合わせを求め、省略されたセリフデータMの部分系列 M'⊂M に対して、上述した全てのセリフの省略が否の場合と同じ方法で、実施所要時間M(i)を算出する。残りの実施対象シーケンスデータに含まれるセリフデータの標準所要時間の総計が残り時間Tに近づくような各セリフデータにおける省略の有無の組み合わせを求めるためには、離散化された時刻に対する、いわゆるナップサック問題を解けばよい。
S(k, t) = 0 for all t
For j > k
S(j, t) = { S(j-1, t) if m(j) > T'
max( S(j-1, t), S(j-1, t-m(j)) + m(j) ) otherwise}
J(j, t) = { (j-1, t) if m(j) > T',
(j-1, t) if S(j-1, t) > S(j-1, t-m(j)) + m(j)
(j-1, t-m(j)) otherwise }
という漸化式を計算し, p(T') = J( I, T' ) としたうえで p(t<T') = J( p(t+1) )とバックトラックすれば、配列 pを検証することで、残りの実施対象シーケンスデータに含まれるセリフデータにおける省略の有無の組み合わせが求められる。
上述した実施形態は次のような変形が可能である。また、以下の変形例を互いに組み合わせて実施してもよい。
[変形例1]
本発明におけるシーケンスデータは、実施形態で例示したような人間及び音声対話ロボット20の発話内容を示すセリフデータに限らず、例えば演奏を示す演奏データ、画像を示す画像データ又は動作を示す動作データなどであってもよい。要するに、演奏データ、画像データ又は動作データ等のデータ群に基づく処理が時系列に順を追って実施されるような場合には、本発明を適用可能である。
実施形態において、制御装置10は、音声対話ロボット20の実施部分に相当するセリフデータについて実施所要時間を決定していたが、人間の実施部分に相当するセリフデータについて実施所要時間を決定してもよい。この場合、制御装置10は、決定した実施所要時間に応じた通知、例えば「次のセリフをもっと早く」とか「次のセリフを省略して」等の通知を人間に対して行う。この通知は音声出力や画像表示などによって行い、人間はこの通知を認識して自身のセリフの発話に要する時間を調整する。
上記実施形態の説明に用いた図5のブロック図は機能単位のブロックを示している。これらの各機能ブロックは、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。従って、本発明に係る制御装置は、実施形態で説明したようにそれぞれの機能の全てを一体に備えた装置によっても実現可能であるし、各機能を複数の装置に分散して実装したシステムであってもよい。また、上記実施形態で説明した処理の手順は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。実施形態で説明した方法については、例示的な順序で各ステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
Claims (6)
- シーケンスデータにおける現在の実施タイミングから当該シーケンスデータの終了タイミングまでの残り時間を特定する特定ステップと、
特定された前記残り時間で実施される実施対象シーケンスデータについて決められた標準所要時間と、当該標準所要時間に対して許容される時間幅とに基づいて、当該実施対象シーケンスデータの実施所要時間を決定する決定ステップと
を備えることを特徴とする制御方法。 - 前記シーケンスデータに含まれる各々のデータについて、前記標準所要時間及び前記時間幅の組が設定されており、
前記決定ステップにおいて、前記実施対象シーケンスデータに含まれる各データについて決められた前記標準所要時間に対し、当該標準所要時間と前記組を成す前記時間幅を加算又は減算して、前記実施対象シーケンスデータの実施所要時間を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。 - 前記シーケンスデータに含まれる各データについて、当該データの省略の可否が設定されており、
前記決定ステップにおいて、
前記実施対象シーケンスデータに含まれる各データについて設定されている前記省略の可否に従い、当該各データについての前記標準所要時間の総和が特定された前記残り時間に近くなるように、当該各データの省略の可否を決定し、
前記実施対象シーケンスデータから省略されることが決定されたデータを除いて、前記実施所要時間を決定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御方法。 - 前記シーケンスデータに含まれる各データは、人間によって実施される部分に相当するデータ及び自動実施装置により実施される部分に相当するデータを含む
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御方法。 - 前記決定ステップにおいて、前記自動実施装置により実施される部分に相当するデータについて前記実施所要時間を決定し、
さらに、決定された前記実施所要時間で前記シーケンスデータに応じた実施を行うよう、前記自動実施装置を制御する制御ステップを備える
ことを特徴とする請求項4に記載の制御方法。 - シーケンスデータにおける現在の実施タイミングから当該シーケンスデータの終了タイミングまでの残り時間を特定する特定部と、
特定された前記残り時間で実施される実施対象シーケンスデータについて決められた標準所要時間と、当該標準所要時間に対して許容される時間幅とに基づいて、当該実施対象シーケンスデータの実施所要時間を決定する決定部と
を備えることを特徴とする制御装置。
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