JP2018156022A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018156022A
JP2018156022A JP2017054530A JP2017054530A JP2018156022A JP 2018156022 A JP2018156022 A JP 2018156022A JP 2017054530 A JP2017054530 A JP 2017054530A JP 2017054530 A JP2017054530 A JP 2017054530A JP 2018156022 A JP2018156022 A JP 2018156022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image forming
article
confirmation
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017054530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6926560B2 (ja
Inventor
哲尚 河尻
Tetsunao Kawashiri
哲尚 河尻
稲葉 繁
Shigeru Inaba
繁 稲葉
大場 正太
Shota Oba
正太 大場
重美 村田
Shigemi Murata
重美 村田
賢司 澤井
Kenji Sawai
賢司 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2017054530A priority Critical patent/JP6926560B2/ja
Publication of JP2018156022A publication Critical patent/JP2018156022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926560B2 publication Critical patent/JP6926560B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

【課題】画像を形成する工程に関与する複数の物品のうちから故障又は劣化している物品を特定することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、画像を形成する工程に関与する複数の物品8の少なくとも1つの物品80が、上記工程の進行方向Dと交差する軸方向Eにおける正規の位置Kと異なる非正規の位置Jに移動可能に配置されており、移動可能に配置された物品80の少なくとも1つの物品を非正規の位置Jに移動させた場合と正規の位置Kに配置している場合とで確認用画像を同じ条件にて形成する動作をそれぞれ実行する制御手段を有している。【選択図】図3

Description

この発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、異常な画像が発生する原因を推測する機能を備えた画像形成装置等としては、例えば、以下の特許文献に記載されたものが知られている。
まず、特許文献1には、通常の画像処理では出力されない画像でサンプル画像を出力し、そのサンプル画像を画像入力装置で読み込んで異常画像が発生しているかどうかを判断することにより、通常画像で異常が発生する前に異常画像が発生する予兆を見い出し、早期に処置対応するようにした画像形成装置が開示されている。また、特許文献1には、その異常として、定着装置の定着ローラや加圧ローラが変形すること、感光ドラム上に水分が多いことが示されている。
また、特許文献2には、正常状態に対する画像データのずれ量を算出し、そのずれ量に基づいて異常状態か否か判定する状態判定手段と、画像形成装置の状態から異常箇所を特定する異常個所特定手段と、状態判定手段で異常であると判定した場合に、異常個所特定手段の出力に応じた異常用の画像処理を行う画像処理手段と、状態判定手段で異常であると判定した場合に、サービスマンコール信号を出力するサービスマンコール出力手段とを備える画像形成装置が開示されている。
また、特許文献3には、画像入力手段と、その入力画像データに基づいて出力画像を記録媒体上に形成する画像形成手段と、その画像が記録された記録媒体を排出する排出手段と、排出された記録媒体を読み取った読取画像を出力する画像読取手段と、画像形成手段の帯電ユニットに起因する異常画像が発生しやすい異常検知用画像データを出力する異常検知用画像発生手段と、その異常検知用画像データに基づいて出力画像が形成された記録媒体を読み取った画像読取手段からの出力データ及び入力された異常検知用画像データを比較して判定結果を出力する比較手段を有し、その比較手段の判定結果に基づいて帯電ユニットの異常の有無を検知可能な判断手段を有する画像形成装置が開示されている。
また、特許文献4には、潜像担持体が複数設けられ、各潜像担持体からの画像を転写体に転写する工程と、転写体に向けられた光学式センサと画像形成装置の故障発生予測を行う故障検知手段を備えた画像形成装置において、色すじの発生が予測された場合、潜像担持体の一つずつに対して転写体に対する転写バイアスを印加して故障検知手段により転写体の表面状態を検知するモードを持つ画像形成装置が開示されている。また、特許文献4には、この画像形成装置により、色すじなどの画像不良の予兆が発生している色の作像部を特定できることも示されている。
さらに、特許文献5には、画像を形成する画像形成手段を有する画像処理装置であり、画像形成手段で形成されたチャートを読み取った結果から特徴量を取得する取得手段と、その取得手段により取得された特徴量に従い画像形成手段により形成された画像に不良が含まれるか否か判定する判定手段と、その判定手段により判定された結果についての情報を通知する通知手段とを有し、その取得手段にて取得された特徴量に応じて、チャートを読み取った結果から生成された画像を通知手段によって通知する情報に付加するか否か決定する決定手段を有する画像処理装置が開示されている。
特開2004−133081号公報 特開2007−334269号公報 特開2008−170549号公報 特開2008−292973号公報 特開2016−46595号公報
この発明は、画像を形成する工程に関与する複数の物品のうちから故障又は劣化している物品を特定することができる画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の画像形成装置は、
画像を形成する工程に用いる複数の物品を備え、
前記複数の物品の少なくとも1つの物品が、前記工程の進行方向と交差する軸方向における正規の位置と異なる非正規の位置に移動可能に配置されており、
前記移動可能に配置された物品の少なくとも1つの物品を前記非正規の位置に移動させた場合と前記正規の位置に配置している場合とで確認用画像を同じ条件にて形成する動作をそれぞれ実行する制御手段を有しているものである。
この発明(A2)の画像形成装置は、上記発明A1の画像形成装置において、前記移動可能に配置された複数の物品は、前記非正規の位置が互いに異なる位置に設定されており、前記制御手段は、前記複数の物品のうちから2以上の物品を前記互いに異なる非正規の位置にそれぞれ移動させた状態で前記確認用画像を形成する動作を実行するよう構成されているものである。
この発明(A3)の画像形成装置は、上記発明A1又はA2の画像形成装置において、前記移動可能に配置された複数の物品の少なくとも1つの物品は、前記確認用画像を形成する動作中に前記正規の位置と前記非正規の位置との間を移動するように構成されており、前記制御手段は、前記移動する物品の少なくとも1つの物品を、前記正規の位置と前記非正規の位置との間で移動させながら前記確認用画像を形成する動作を実行するよう構成されているものである。
この発明(A4)の画像形成装置は、上記発明A3の画像形成装置において、前記制御手段は、前記移動する複数の物品を、前記正規の位置と前記非正規の位置との間において互いに異なる時期又は速さで移動させながら前記確認用画像を形成する動作を実行するよう構成されているものである。
この発明(A5)の画像形成装置は、上記発明A1からA4のいずれかの画像形成装置において、前記非正規の位置は、前記正規の位置との間の離間距離が、前記物品のうち前記軸方向への位置が自動で補正される物品の最大の補正移動長さよりも長い寸法になり且つ前記確認用画像を形成する動作に支障がない長さ以内の寸法になるよう設定されているものである。
この発明(A6)の画像形成装置は、上記発明A1からA5のいずれかの画像形成装置において、前記制御手段は、前記正規の位置及び非正規の位置における各画像形成動作で得られる確認用画像の結果を記録媒体に記録して出力するよう構成されているものである。
この発明(A7)の画像形成装置は、上記発明A6の画像形成装置において、前記制御手段は、前記記録媒体として、2つの記録媒体を重ね合わせた際に各記録媒体の確認用画像が透視できる物性を有する記録媒体を使用するよう構成されているものである。
この発明(A8)の画像形成装置は、上記発明A1からA7のいずれかの画像形成装置において、前記制御手段にて実行される動作で形成される各確認用画像を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った確認用画像の情報のなかに前記移動させる物品の移動量に相当する距離だけ前記軸方向にずれた異常な像部分が存在するか否かを検出する検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記動作の際に、前記読取手段及び検出手段を作動させるているものである。
この発明(A9)の画像形成装置は、上記発明A8の画像形成装置において、前記読取手段は、記録媒体に記録された確認用画像を読み取るよう構成されているものである。
この発明(A10)の画像形成装置は、上記発明A1からA9のいずれかの画像形成装置において、前記移動可能に配置される物品は、手動又は自動で移動するよう配置されているものである。
この発明(A11)の画像形成装置は、上記発明A1からA10のいずれかの画像形成装置において、前記物品は、感光体、接触帯電部材、コロナ放電器、ライン型露光装置、現像装置、一次転写部材、感光体清掃部材、中間転写体、ベルト支持ロール、二次転写部材、中間転写体清掃部材、定着部材、記録媒体案内部材、及びこれらの少なくとも1つを有するユニット構造物を含むものである。
上記発明A1の画像形成装置によれば、画像を形成する工程に関与する複数の物品のうちから故障又は劣化している物品を特定することができる。
上記発明A2の画像形成装置では、制御手段が複数の物品のうちの2以上の物品を互いに異なる非正規の位置にそれぞれ移動させた状態で確認用画像を形成する動作を実行しない場合に比べて、確認用画像を形成する1回の画像形成動作で、故障又は劣化している物品の特定を効率よく行うことができる。
上記発明A3の画像形成装置では、制御手段が移動する物品の少なくとも1つの物品を正規の位置と非正規の位置との間で移動させながら確認用画像を形成する動作を実行しない場合に比べて、故障又は劣化している物品の特定を容易に行うことができる。
上記発明A4の画像形成装置では、制御手段が移動する複数の物品を正規の位置と非正規の位置との間において互いに異なる時期又は速さで移動させながら確認用画像を形成する動作を実行しない場合に比べて、確認用画像を形成する1回の画像形成動作で、故障又は劣化している物品の特定を容易にかつ効率よく行うことができる。
上記発明A5の画像形成装置では、非正規の位置について、正規の位置との間の離間距離が物品の最大の補正移動長さよりも長い寸法になり且つ確認用画像を形成する動作に支障がない長さ以内の寸法になるよう設定されていない場合に比べて、故障又は劣化している物品の特定を安定して行うことができる。
上記発明A6の画像形成装置では、正規の位置及び非正規の位置における各画像形成動作で得られる確認用画像の結果を記録媒体に記録して出力しない場合に比べて、故障又は劣化している物品の特定を目視による比較作業で容易に行うことができる。
上記発明A7の画像形成装置では、記録媒体として2つの記録媒体を重ね合わせた際に各記録媒体の確認用画像が透視できる物性を有する記録媒体を使用しない場合に比べて、故障又は劣化している物品を特定する際の目視による比較作業を容易に且つ効率よく行うことができる。
上記発明A8の画像形成装置では、制御手段にて実行される動作で形成される確認用画像を読み取る読取手段とその読み取った確認用画像の情報のなかに軸方向にずれた異常な像部分が存在するか否かを検出する検出手段とを備えていない場合に比べて、故障又は劣化している物品の特定を精度よく行うことができる。
上記発明A9の画像形成装置では、読取手段が記録媒体に記録された確認用画像を読み取るように構成されていない場合に比べて、故障又は劣化している物品の特定を、確認用画像が記録媒体に記録される工程以後に配置されている物品を含めて精度よく行うことができる。
上記発明A10の画像形成装置では、物品の移動を手動で任意に行うことでき、また、物品の移動が自動で行われて確認用画像の形成動作を効率よく行うことができる。
上記発明A11の画像形成装置では、上記掲げられた物品としての複数の部材若しくは装置又はユニット構造物のうちから故障又は劣化している部材若しくは装置又はユニット構造物を特定することができる。
実施の形態1等に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 図1の画像形成装置における作像部(1つ作像装置と周辺部)を拡大して示す説明図である。 図1の画像形成装置における画像を形成する工程に用いる複数の物品及び移動可能に配置する物品を例示する説明図である。 移動可能に配置する物品の構成例及び移動した状態を示す説明図である。 図1の画像形成装置における制御系の一部の構成を示すブロック図である。 確認動作A及びBで出力される記録用紙に記録された確認用画像の結果例を示す説明図である。 実施の形態2に係る画像形成装置において移動可能に配置される物品の構成例及び移動した状態を示す説明図である。 確認動作A及びDで出力される記録用紙に記録された確認用画像の結果例を示す説明図である。 実施の形態3に係る画像形成装置において移動可能に配置される物品の構成例及び移動した状態を示す説明図である。 確認動作A及びEで出力される記録用紙に記録された確認用画像の結果例を示す説明図である。 確認動作A及びFで出力される記録用紙に記録された確認用画像の結果例を示す説明図である。 確認動作A及びHで出力される記録用紙に記録された確認用画像の結果例を示す説明図である。 移動可能に配置する物品の他の構成例を示す説明図である。 移動可能に配置する複数の物品における画像欠陥の例とその故障又は劣化の例を示す図表である。
以下、この発明を実施するための形態(以下、単に「実施の形態」という)について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1から図3は、実施の形態1に係る画像形成装置1を示すものである。図1はその画像形成装置1の構成を示し、図2はその画像形成装置1における作像装置の構成を示し、図3はその画像形成装置1における制御系の一部の構成を示している。
<画像形成装置の全体の構成>
画像形成装置1は、電子写真方式を採用して、文字、写真、図形等からなる画像情報に基づきトナーで構成される画像を最終的に記録媒体の一例である記録用紙9に形成するものである。
そして画像形成装置1は、図1に示されるように、全体が箱状の外観からなる筐体10を有しており、その筐体10の内部に、現像剤としてのトナーで構成されるトナー像を形成する作像部2と、作像部2で形成されたトナー像を一次転写により保持した後に記録用紙9に二次転写する二次転写位置まで搬送する中間転写部3と、中間転写部3の二次転写位置に供給する記録用紙9を収容するとともに供給する給紙部4と、中間転写部3で二次転写されたトナー像を記録用紙9に定着させる定着部5等が配置されて構成されている。
筐体10は、例えば、支持部材、外装材等の材料を用いて支持構造部や外装部が形成されており、その上面部に画像が形成された記録用紙9が排出されて収容される排出収容面部12が設けられている。図1に示す一点鎖線は、筐体10の内部における記録用紙9の主な搬送経路である。
また、画像形成装置1は、画像形成装置1の動作に関する指示、条件等を入力する入力部14aとその動作の条件、状態等の各種情報を表示する表示部14bを有する操作表示装置14や、画像形成装置1の全体(上記の各装置など)の動作を総括して制御する中央制御部6等も配置されている。
さらに、画像形成装置1は、後述するように、画像を形成する工程に用いる複数の物品のうちから故障又は劣化している物品を特定するための動作を行う機能を備えている。
作像部2は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)という4色のトナー像を個別に形成する4つの作像装置20Y,20M,20C,20Kにより構成されている。
作像装置20(Y,M,C,K)はいずれも、図1や図2に示されるように、所要の方向に回転駆動される感光ドラム21をそれぞれ備えており、その各感光ドラム21の周囲に帯電装置22、露光装置23、現像装置24、一次転写装置25、ドラム清掃装置26、除電器27等がそれぞれの定位置に配置されている。図1では、作像装置20を構成する主な装置等を示す符号(21〜26)を作像部20Yにすべて付しているが、それ以外の作像部20M,20C,20Kには省略して一部の符号のみを付している。
このうち感光ドラム21は、例えば、接地処理される円筒又は円柱状の導電性基材の周面に感光材料からなる光誘電層(感光層)を有する像形成面を形成したドラム形態の感光体である。この感光ドラム21は、図示しない回転駆動装置から動力を受けて矢印Aで示す方向に回転駆動するよう設けられている。
帯電装置22は、例えば、感光ドラム21の像形成面に接触して従動回転する状態で配置されるとともに所要の帯電電流が供給される帯電ロール221等の接触部材を備えた接触型の帯電装置である。
露光装置23は、例えば、発光ダイオードと光学部品等を用いて構成される非走査型(ライン型)の露光装置である。露光装置23には、通信手段、読み込み装置等を通して外部から入力された画像情報や内部の記憶部に格納されている画像情報が画像処理部(図5の符号15)で所要の処理をされた後に各色成分(Y,M,C,K)に分解された画像信号として入力される。露光装置23は、その入力される画像信号に応じた露光を行う。
現像装置24は、例えば、前記4色(Y,M,C,K)のいずれか1色のトナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤を利用する現像装置24(Y,M,C,K)である。また、現像装置24(Y,M,C,K)は、例えばトナーをマイナス極性に帯電させて反転現像を行うよう使用される。さらに、現像装置24(Y,M,C,K)は、筐体内に収容されている二成分現像剤を磁力により保持して感光ドラム21と対向する現像領域に搬送するよう回転する現像ロール241等を備えている。現像ロール241には、感光ドラム21との間に例えば直流成分に交流成分を重畳した現像電流が供給される。
一次転写装置25は、例えば、感光ドラム21の一次転写位置とする像形成面部分に(後述の中間転写ベルト31を介した状態で)接触して従動回転するよう配置されるとともに所要の一次転写電流が供給される一次転写ロール251等の接触部材を備えた接触型の転写装置である。
ドラム清掃装置26は、筐体26aの清掃作業用開口において感光ドラム21の少なくとも一次転写後の像形成面部分に接触するよう配置されて、その像形成面上にある残留トナー等の不要物をかきとって除去する弾性板、回転ブラシ等の清掃部材26b等を備えている。
中間転写部3は、作像部2の上方側になる位置に配置されている。
また、中間転写部3は、作像装置20(Y,M,C,K)における感光ドラム21の一次転写装置25と向き合う一次転写位置をそれぞれ通過しながら矢印Bで示す方向に回転するよう配置される中間転写ベルト31を備えている。
中間転写ベルト31は、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等の基材にカーボン等の抵抗調整剤を分散してなる材料を用いて所要の厚さ及び電気抵抗値からなる無端ベルト状に成形されたものである。
また、中間転写ベルト31は、複数の支持ロール32a〜32eに掛けまわされて回転自在に支持されている。支持ロール32aは駆動ロール兼二次転写バックアップロールとして、支持ロール32bは清掃バックアップロールとして、支持ロール32cは中間転写ベルト31に張力を付与するとともに中間転写ベルト31の蛇行を矯正する張力付与兼蛇行矯正(ステアリング)ロールとして、支持ロール32d及び32eは協働して中間転写ベルト31の一次転写面を形成するように保持する面出しロールとして、それぞれ構成されている。
また、中間転写部3は、中間転写ベルト31上に転写されたトナー像を記録用紙9に二次転写させる二次転写装置35と、中間転写ベルト31の像保持面となる外周面に残留して付着するトナー等の不要物を除去して清掃するベルト清掃装置36等を備えて構成されている。
二次転写装置35は、例えば、中間転写ベルト31の二次転写バックアップロール32aに支持されている像保持面部分に接触して従動回転するよう配置される二次転写ロール351等の接触部材を備えた接触型の転写装置が採用される。また、二次転写装置35は、二次転写ロール351又は二次転写バックアップロール32aの一方に所要の二次転写電流を供給し、その他方が接地処理されている。中間転写部3においては、中間転写ベルト31と二次転写装置35の二次転写ロール351とが接触している部位が二次転写位置になる。
ベルト清掃装置36は、筐体36aの清掃作業用開口において中間転写ベルト31の少なくとも二次転写後の像保持面部分に接触するよう配置されて、その像保持面上にある残留トナー等の不要物をかきとって清掃する弾性板、回転ブラシ等の清掃部材36b等を備えている。
給紙部4は、作像部2の下方側になる位置に配置されている。
また、給紙部4は、筐体10に対して引き出し自在に取り付けられ、所望のサイズ、種類等の記録用紙9が積載板42の上に積み重ねた状態で収容される収容体41と、その収容体41から記録用紙9を1枚ずつ給紙搬送路にむけて送り出す送出装置43を少なくとも備えて構成されている。収容体41及び送出装置43の数については、必要に応じて増減される。
記録用紙9としては、筐体10内における搬送路による搬送が可能であってトナー像の転写及び定着が可能な記録媒体であれば適用することができ、例えば、所定のサイズに裁断された記録紙(普通紙、コート紙など)をはじめとし、はがき等の厚紙や、封筒、透明又は半透明シート等の特殊な媒体も使用することができる。
定着部5は、中間転写部3の上方側になる位置に配置されている。
また、定着部5は、記録用紙9の導入口及び排出口が形成された筐体51の内部に、矢印で示す方向に回転するとともに表面温度が所定の温度に保持されるよう加熱用手段によって加熱されるロール形態又はベルト形態からなる加熱用回転体52と、この加熱用回転体52の幅方向にほぼ沿う状態で所定の圧力で接触して従動回転するロール形態又はベルト形態からなる加圧用回転体53とを少なくとも設置して構成されている。
さらに、定着部5は、加熱用回転体52と加圧用回転体53の接触部分が、トナー像を保持する記録用紙9が導入されて定着処理(加熱及び加圧)される定着処理部として構成されている。
また、画像形成装置1は、筐体10の内部に主な用紙搬送路として、給紙部4と中間転写部3との間をつなぐ供給搬送路Rt1と、中間転写部3の二次転写位置と定着部5との間をつなぐ中継搬送路Rt2と、定着部5と筐体10の用紙排出口11との間をつなぐ排出搬送路Rt3とが設けられている。
供給搬送路Rt1は、給紙部4から送り出される記録用紙9を中間転写部3の二次転写位置まで搬送して供給する搬送路であり、複数の用紙搬送ロール対45a,45b等と図示しない複数の用紙案内部材等で構成されている。中継搬送路Rt2は、二次転写後の記録用紙9を定着部5まで搬送する搬送路であり、例えば、用紙案内部材46で構成されている。排出搬送路Rt3は、定着後で画像が形成された記録用紙9を排出収容面部12に排出するよう搬送する搬送路であり、排出ロール対47と図示しない用紙案内部材で構成されている。
<基本的な画像形成動作>
この画像形成装置1では、以下に説明する基本的な画像形成動作が行われる。ここでは、4色(Y,M,C,K)のトナー像を組み合わせて構成されるフルカラー画像を形成する場合の動作を例にして説明する。
まず、画像形成装置1は、外部等から画像形成動作の要求指令を中央制御部6が受けると、作像部2を構成する4つの作像装置20(Y,M,C,K)において、各感光ドラム21が矢印Aで示す方向にそれぞれ回転させられ、各帯電装置22の帯電ロール221が感光ドラム21の回転により従動回転しながら帯電電流の供給を受けて接触放電を発生させる。これにより、各感光ドラム21は、その像形成面が所要の極性(例えばマイナス極性)及び電位に帯電させられる。
続いて、各露光装置23が、各感光ドラム21の帯電後における像形成面に対して各色成分(Y,M,C,K)に分解された画像信号に応じた露光をそれぞれ行う。これにより、各感光ドラム21の像形成面には、所定の電位からなる各色成分の静電潜像がそれぞれ形成される。
続いて、各現像装置24(Y,M,C,K)が、所定の極性(マイナス極性)に帯電された色(Y,M,C,K)のトナーを、現像ロール241から供給するとともに、現像電流の供給を受けて現像ロール241と感光ドラム21との間に形成される現像電界により、感光ドラム21の像形成面における各色成分の静電潜像の部分に静電的に付着させる。これにより、各感光ドラム21の像形成面には、4色(Y,M,C,K)のうちの対応する色のトナー像が個別に形成される。
続いて、各作像装置20(Y,M,C,K)の一次転写位置において、各一次転写装置25の一次転写ロール251が中間転写ベルト31等の回転により従動回転しながら一次転写電流の供給を受けて感光ドラム21との間に一次転写電界を形成する。これにより、各一次転写装置25が、各感光ドラム21上のトナー像を中間転写部3における中間転写ベルト31の像保持面に対して順番(Y,M,C,Kの順)に一次転写させる。また、ドラム清掃装置26が、清掃部材26bを感光ドラム21の像形成面に接触させ続けていることにより、一次転写後等における各感光ドラム21の像形成面を清掃する。さらに、除電器27が、一次転写後等における各感光ドラム21の像形成面を除電して、各感光ドラム21における次の作像動作に備える。
次いで、中間転写部3において、作像部2における感光ドラム21の回転時期に合わせて中間転写ベルト31が矢印Bで示す方向に回転する。これにより、中間転写ベルト31の像保持面に一次転写されて保持された未定着のトナー像を、二次転写装置35と向き合う二次転写位置まで搬送する。一方、給紙部4において、送出装置43が所要の記録用紙9を収容体41から供給搬送路Rt1に送り出し、しかる後、供給搬送路Rt1を経由させて中間転写部3の二次転写位置に送り込むよう供給する。
この後、中間転写部3の二次転写位置において、二次転写装置35の二次転写ロール351又は二次転写バックアップロール32aが二次転写電流の供給を受けて二次転写ロール351と中間転写ベルト31との間に二次転写電界を形成する。これにより、二次転写装置35が、中間転写ベルト31上にある4色のトナー像を記録用紙9の片面に対して二次転写させる。また、ベルト清掃装置36が、弾性板等の清掃部材36bを中間転写ベルト31の像保持面に接触させ続けていることにより、二次転写後等における中間転写ベルト31の像保持面を清掃する。
次いで、未定着のトナー像が二次転写された記録用紙9が、中間転写ベルト31から剥離された後に中継搬送路Rt2を経由して定着部5に送り込まれるよう搬送される。定着部5では、その記録用紙9が加熱用回転体52と加圧用回転体53の接触部分である定着処理部に導入されて通過し、その通過の際に加熱及び加圧される。これにより、トナー像を構成するトナーが加圧下で溶融されて、トナー像が記録用紙9に定着される。
続いて、トナー像が定着された後の記録用紙9が、定着部5から排出された後に排出搬送路Rt3を経由して搬送され、最後に用紙排出口11から筐体10の外部に排出されて排出収容面部12に収容される。
以上の動作が行われることにより、フルカラー画像が片面に形成された1枚の記録用紙9が出力される。また、複数枚の画像形成動作の要求指令を受けた場合は、その枚数分だけ上記画像形成動作が同様に繰り返して行われる。
この他、画像形成装置1では、上記画像形成動作において、4つの作像装置20(Y,M,C,K)のいずれか1つを作動させることにより単色の画像を形成することや、4つの作像装置20(Y,M,C,K)の2つ又は3つを組み合わせて作動させることによりフルカラー画像以外のカラー画像を形成することもできる。
<故障又は劣化している物品を特定するための動作を行う機能>
ところで、画像形成装置1においては、画像形成動作が繰り返されること等により、画像を形成する工程に用いる複数ある物品8の一部の物品が故障することや経時的に劣化することがある。
画像を形成する工程に用いる物品8とは、その工程における一連の流れのなかで直接的に関与することになる物品であって故障や劣化により画像を形成する動作の際に悪影響(画像欠陥などの発生)を及ぼしやすい物品である。その物品8としては、例えば、感光ドラム21、帯電ロール221、露光装置23、現像装置24、一次転写ロール251、ドラム清掃装置26の清掃部材26a、中間転写ベルト31、支持ロール32a,32b、二次転写ロール351、ベルト清掃装置36の清掃部材36a、定着部5の加熱用回転体52又は加圧用回転体53等である。
そして、上記物品8のいずれか1つでも故障又は劣化すると、その故障又は劣化した物品が本来の機能を発揮することができなくなるため、画像を記録用紙9に形成した際に、その物品の故障や劣化に起因した画像欠陥が発生することがある。その画像欠陥とは、例えば、筋状や点状の予定外の像、部分的な濃度の低下を含む濃度むら、背景かぶり等の画質を低下させる異常な像部分が発生するような不具合である。
しかも、このような画像欠陥が発生した場合、その発生要因になっている物品8を特定することが難しいときが多い。
<物品を特定するための動作を行う機能の構成>
そこで、この画像形成装置1では、画像を形成する工程に用いる複数の物品8のうちから故障又は劣化している物品を特定するための以下の動作を行う機能を備えている。
すなわち、画像形成装置1は、図3〜図5等に示されるように、複数の物品8の少なくとも1つの物品80が、画像を形成する工程の進行方向Dと交差する軸方向Eにおける正規の位置Kと異なる非正規の位置Jに移動可能に配置されており、その移動可能に配置された物品80の少なくとも1つの物品を非正規の位置Jに移動させた場合と正規の位置Kに配置している場合とで確認用画像Gnを同じ条件にて形成する動作をそれぞれ実行する制御手段(制御部)61を備えている。
これ以降では、上記制御手段61により実行される動作を「確認動作」と称する。
画像形成装置1における画像を形成する工程に用いる複数の物品8は、例えば、図3に概念的に示す物品である。
すなわち、トナー像を形成する作像工程に用いられる物品8としては、感光ドラム21、帯電ロール221、ライン型の露光装置23、現像ロール241、ドラム清掃部材26a、除電器27等である。また、トナー像を転写する転写工程に用いられる物品8としては、中間転写ベルト31、一次転写ロール251、一部のベルト支持ロール32a,32b,32c、ベルト清掃部材36a、二次転写ロール351等である。また、トナー像が転写された記録用紙9を搬送する搬送工程に用いられる物品8としては、用紙案内部材46等である。さらに、トナー像を記録用紙9に定着させる定着工程に用いられる物品8としては、加熱用回転体52や加圧用回転体53である。
この画像を形成する工程に用いる複数の物品8は、その少なくとも1つの物品80が、図4に示されるように、画像を形成する工程の進行方向Dと交差する軸方向Eにおける正規の位置Kと異なる非正規の位置Jに移動可能に配置されている。進行方向Dとは、感光ドラム21、中間転写ベルト31等の回転体の回転方向に沿う方向や、記録用紙9の搬送方向に沿う方向である。また、移動可能に配置する物品80としては、例えば、故障や劣化が発生しやすい傾向のある物品や、当初より交換品の対象になっている物品を優先して選択することができる。
移動可能に配置された物品80は、例えば、図4に例示するように、その本体部81の軸方向Eの両端側に位置決め基準部82,83を有している場合、以下の構成が適用される。まず、その一方の位置決め基準部82を、コイルバネ等の弾性部材14を介して支持フレーム等の支持部材13に対峙させる一方で、その他方の位置決め基準部83を、支持部材13に配置されて本体部81等を弾性部材14の弾性復元力に抗して軸方向Eに沿って移動させる移動機構7に対峙させるという構成である。
ここで、上記位置決め基準部82,83は、突起等の形状からなる構造部分や、側壁面の一部等の面部分等により構成されている部位である。また、移動機構7としては、例えばカム機構71が適用される。カム機構71は、例えば、支持部材13に回転自在に取り付けられた回転軸72に偏心カム73を固定し、その回転軸72を所要の角度だけ回転させることにより偏心カム72の異なる部位を相手部材に接触させて相手部材を変位させるものである。また、カム機構71は、その回転軸72をサービスエンジニア、使用者等の人力を利用して回転させる手動式の機構か、又は、電動モータ、回転伝達機構等からなる駆動装置74の動力を利用して回転させる自動式の機構として構成される。
また、移動可能に配置された物品80における正規の位置Kは、例えば、図3や図4に示されるように、各物品80の軸方向Eにおける画像形成可能範囲のほぼ中央位置に設定される。一方、その物品80における非正規の位置Jは、例えば、図3や図4に例示されるように、正規の位置Kを基準にして軸方向E1,E2のいずれか一方に所定の離間距離Lだけ移動した位置に設定される。正規の位置Kとしては、軸方向Eにおける画像形成可能範囲の一方の端部位置に設定しても構わない。
移動機構7は、物品80を少なくとも正規の位置Kから軸方向E1に離間距離Lだけ離れた非正規の位置Jまで移動させる作用Fが発生する性能に設定されている。また、移動機構7は、非正規の位置Jまで移動させた物品80を正規の位置Kに戻す際には、例えば上記作用Fを弱めることで弾性部材14の弾性復元力を受けて物品80を正規の位置Kまで移動させる。実施の形態1では、非正規の位置Jを正規の位置Kから軸方向E1に移動させた側の位置に設定しているが、これに限定されず、非正規の位置Jを正規の位置Kから軸方向E1とは反対方向の軸方向E2に移動させた側の位置に設定してもよい。
さらに、画像形成装置1においては、画像形成動作の際に中間転写ベルト31の側端部の位置を検出し、中間転写ベルト31の蛇行(位置ずれ)で生じる位置のずれ量を解消させるために張力付与兼蛇行矯正ロール32cの一端部を図示しない変位機構により進行方向Dの前後に微量に変位させている。これにより、中間転写ベルト31は、その位置が軸方向E(ベルトの幅方向)に対して僅かに変動することがある。このような動作は、位置ずれ補正に関する制御動作の1つとして自動で行われる。
このため、物品80における非正規の位置Jは、正規の位置Kとの離間距離Lが、軸方向Eへの位置が自動で補正される物品(例えば中間転写ベルト31やベルト支持ロール32c)の最大の補正移動長さαよりも長い寸法(L>α)になるよう設定されている。
例えば、許容される位置ずれの条件が70μm以下であった場合、上記最大の補正移動長さαも70μmになるとみなし、非正規の位置Jの正規の位置Kとの離間距離Lについては制御誤差等の発生も考慮して0.1mmよりも長い寸法に設定される。
また、非正規の位置Jについては、確認動作の実行による確認用画像Gnの形成ができなくなることを回避する等の観点から、正規の位置Kとの離間距離Lが確認用画像Gnを形成する動作に支障がない長さ(Lx)以内の寸法になるよう設定されている。
支障がない長さ(Lx)とは、例えば、確認用画像Gnを形成する動作自体が正常にできない位置や、画像を形成する動作が可能であってもリーク放電等の障害が発生するおそれがある位置等の不適切な位置に達しない位置の正規の位置Kからの最大の離間距離である。
移動可能に配置する物品80は、1つであってもよいが、通常は複数の物品が採用される。また、移動可能に配置する物品80は、その移動可能に配置する構成(構造)を採用しやすいものを優先して選択される。
実施の形態1では、例えば、感光ドラム21、帯電ロール221、一次転写ロール251、二次転写ロール351等を移動可能な物品80として構成している。
また、実施の形態1では、図3に示されるように、現像ロール241については現像装置24全体でもって移動可能に配置する物品80として構成している。また、ドラム清掃部材26aとベルト清掃部材36aについては、ドラム清掃装置26全体やベルト清掃装置36全体でもって移動可能に配置する物品80として構成している。さらに、加熱用回転体52(及び加熱用回転体53)については、定着ユニット50全体をまとめて移動可能に配置する物品80として構成している。
これ以外にも、実施の形態1では、感光ドラム21及び帯電ロール221(帯電装置22)については、図3に例示するように、筐体10に対して着脱自在に取り付けて交換できるよう一体化させたユニット構造物であるドラムユニット28として構成し、そのドラムユニット28全体を移動可能に配置する物品80として扱うようにしてもよい。
また、中間転写ベルト31、一次転写ロール251(一次転写装置25)、支持ロール32a〜32eについては、例えば、筐体10に対して着脱自在に取り付けて交換できるよう一体化させたユニット構造物である中間転写ユニット30として構成し、その中間転写ユニット30全体を移動可能に配置する物品80として扱うようにしてもよい。
このように移動可能に配置する物品80として交換するユニット構造物を採用した場合は、そのユニット構造物を故障又は劣化している1つの物品として特定することが可能になる。
制御手段61による確認動作の実行で形成する確認用画像Gnは、前述した画像欠陥の発生原因となる物品8の故障又は劣化により現れる予兆や既に現れている状態を、視認又は検出しやすい内容の画像であることが好ましい。具体的には、例えば、前記4色(Y,M,C,K)の各色又はその2色若しくは3色を組み合わせた多色の中間濃度からなる画像(単色又は多色のハーフトーン画像)、画像欠陥が実際に発生したときの画像、白色の画像等の画像が確認用画像Gnとして適用される。
上記制御手段61は、演算処理装置、記憶素子、入出力装置、外部記憶装置等で構成される手段(制御部)である。また、制御手段61は、その記憶素子(ROM)等に格納されるプログラム及びデータに基づいて所要の制御動作を実行するようになっており、実施の形態1では上記確認動作を実行し得るよう構成されている。また、制御手段61は、中央制御部6の一部として構成されるが、独立した手段として構成してもよい。
また、制御手段61は、図5に示されるように、画像形成装置1の外部から入力される画像情報について必要な画像処理を行う画像処理部15、露光装置23を駆動させる露光駆動部16、操作表示装置14の表示部14b等に接続されており、それらに確認動作等の動作を行う際に必要な制御信号を送信する。また、制御手段61は、外部機器等との間で情報の通信を行う通信部19、操作表示装置14の入力部14a等と接続されており、これにより制御動作に必要な情報を入手している。
まず、制御手段61は、確認動作を実行する際、移動可能に配置する物品80を自動で移動させる場合は、図5に二点鎖線で例示するように、移動可能に配置する物品80に付加して設けられる移動機構7を作動させる電動モータ等の駆動装置74の動作を制御する移動駆動部75が接続され、その移動駆動部75を制御するよう構成される。
この場合は、制御手段61が、確認動作の際に移動駆動部75を介して駆動装置74を作動させるよう制御することにより移動機構7を所要量だけ駆動させることになる。
また、制御手段61は、確認動作を実行する際、画像処理部15から露光駆動部16に、確認用画像Gnの画像情報(信号)を送信して画像形成動作を実行するよう構成されている。
確認動作を実行するときの画像形成動作は、形成する画像の内容が確認用画像Gnになる点で相違する場合もあるが、それ以外の画像形成条件については通常の画像を形成するときの条件と同じ条件が適用されることで行われる。また、確認動作を実行するときの画像形成動作は、移動可能に配置された物品80が正規の位置Kにある場合と非正規の位置Jに移動された場合とで互いに同じ画像形成条件が適用されて行われる。
確認用画像Gnの画像情報は、特定の画像データとして画像処理部15の記憶部又は制御手段61の記憶素子にあらかじめ格納されている。制御手段61は、確認動作のための画像形成動作を実行する際、その格納されている確認用画像Gnの画像データ(信号)を、露光駆動部16を通して露光装置23に送信するよう制御する。
実施の形態1では、制御手段61が、確認動作を実行する際、確認用画像Gnの結果を記録用紙9に記録して出力するよう構成されている。
この確認動作で使用する記録用紙9は、画像形成装置1で使用対象になっている最大サイズの記録用紙か、あるいは、搬送時における送り幅が最大の寸法になる記録用紙である。また、確認動作で使用する記録用紙9としては、確認動作で得られる記録用紙9のうち2つの記録用紙9を重ね合わせた際に各記録用紙9の確認用画像Gn(実際には異常な像部分)が透視できる物性(半透明性、透明性など)を有する記録媒体を使用することが好ましい。この透視できる物性を有する記録媒体の使用を推奨する場合は、例えば、制御手段61により、確認動作を実行する際、その物性を有する記録媒体の使用を促すためのメッセージを操作表示装置14の表示部14bに表示させるようにする。
そして、制御手段61による確認動作は、例えば、サービスエンジニア(サービスマン)や使用者が操作表示装置14における入力部14aから確認動作の実行モードを選択して指示したときに実行されるよう構成されている。
この場合、確認動作の実行モードは、例えば、操作表示装置14における表示部14bに選択指示用の画面として表示される。また、このサービスエンジニア等の指示による確認動作の実行は、例えば、画像形成枚数等の情報に基づく使用頻度の経過状況に応じて定期的に行うか、あるいは、画像欠陥が発生したときに行うようにする。
また、制御手段61による確認動作が実行された場合は、その確認動作により2枚以上の記録用紙9に記録された確認用画像Gnをサービスエンジニア等が目視により比較作業を行うことにより、異常な像部分の有無や位置ずれの量を調べる。この結果、故障又は劣化している物品8(80)の有無の確認やその特定を行うことになる。
<確認動作>
画像形成装置1においては、サービスエンジニア等により操作表示装置14の入力部14aから確認動作の実行モードが選択されて指示された場合、制御手段61によって以下に例示する確認動作が実行される。
このときの確認動作は、まず、移動可能に配置された物品80のすべてを正規の位置Kに配置している場合に確認用画像Gnを形成する動作(以後、このときの動作を「確認動作A」と称することもある。)になる。
また、このときの確認用画像Gnを形成する画像形成動作は、前述したフルカラー画像を形成するときの動作と同様に行った。また、確認用画像Gnとしては、例えばハーフトーン画像を適用した。
ちなみに、この物品80のすべてが正規の位置Kに配置されている場合に出力された記録用紙9の確認用画像Gnのなかに画像欠陥になる異常な像部分が存在していないことが確認されたときは、この時点で確認動作を終了させても差し支えない。この場合は、故障又は劣化している部品8が存在しない可能性が高いため、それ以降の確認動作を続行させる必要が殆どないからである。
続いて、確認動作は、移動可能に配置された物品80のうちから1つを、自動又は手動で移動機構7を作動させることにより、正規の位置Kから離間距離Lだけ軸方向E1の側に離れた非正規の位置Jに移動させることが行われる(図4(b))。しかる後、物品80の1つを非正規の位置Jに配置させた状態で、確認用画像Gnを形成する動作(以後、このときの動作を「確認動作B」と称することもある。)が、確認動作Aのときと同じ画像形成条件のもとで実行される。
つまり、この確認動作Bで確認用画像Gnを形成するときの画像形成動作は、1つの物品80が非正規の位置Jにある点で相違する以外、前述した確認動作Aでフルカラー画像を形成するときの動作と同じ条件で行った。またこの際、非正規の位置Jに移動する物品80としては、確認用画像Gnの形成に使用される感光ドラム21を選択した。このときの物品80の移動は、手動で行うか、又は制御手段61の制御により移動駆動部75を介して移動機構7を作動させることによる自動で行われる。
図6は、この2つの確認動作A,Bを行ったときにそれぞれ得られる確認用画像Gnが記録された記録用紙9の一例を示している。
この例では、確認動作Aにより記録された確認用画像Gnに、図6(a)に例示されるように、確認用画像Gnとは異なる異常な像部分95aが、画像を形成する工程の進行方向D(記録用紙9の搬送方向にも該当する)に沿って間隔をあけた状態で形成されていることが確認される。
一方、確認動作Bにより記録された確認用画像Gnにも、図6(b)に例示されるように、確認動作Aのときに確認された異常な像部分95aと同じ種類(間欠的な筋状の像)であって画像を形成する工程の進行方向Dに沿って同様の間隔をあけた状態で存在する異常な像部分95bが形成されていることが確認される。
この際、確認動作Bのときの異常な像部分95bが、確認動作Aのときの異常な像部分95aから軸方向E1の側に距離βだけずれた位置に形成されていることが確認される場合がある。
このような結果が得られた場合は、確認動作Bにおける異常な像部分95bと確認動作Aにおける異常な像部分95aとの距離βが、確認動作Bで移動させた物品80の正規の位置Kと非正規の位置Jとの離間距離Lと一致又はほぼ一致していれば、その異常な像部分95a、95bの発生原因が移動させた物品80であることを特定(推測)することができる。
そして、このときの異常な像部分95a、95bの発生原因が移動させた物品80の故障又は劣化にあると関連付けられた場合には、その移動させた物品80が「故障又は劣化している物品である」と特定することが可能になる。
このときの関連付けは、例えば、以下のように行うことができる。
異常な像部分95a、95bが、彩色の筋、白色の筋、彩色の点、白色の点、濃度むら、部分的な濃度低下、又は部分的な背景かぶりのいずれかであり、移動させた物品80が感光ドラム21(又はドラムユニット28における感光ドラム21又は帯電ロール221)であった場合を仮定する。この場合は、その異常な像部分95a、95bが、感光ドラム21(又は帯電ロール221)における傷、打痕、感光層の摩耗、異物の付着、感光層の光特性疲労等の故障や劣化に起因して発生している可能性が高い、と関連付けることができる。
ちなみに、上記異常な像部分95a、95bの存在の有無やその位置ずれの事実を確認する作業は、異常な像部分95a,95bの各位置を実測することにより行うことができる。また、確認動作で使用する記録用紙9として2枚を重ね合わせた際に透視できる物性を有する記録用紙を使用した場合には、その得られた2枚の記録用紙9(図6(a),(b))を位置合わせして重ね合わせた状態にしたうえで見比べるように透視して調べることによって容易に確認することもできる。
また、故障又は劣化している物品80を特定できた場合には、その対象の物品80を修理するか又は新品に交換することになる。
一方、上記確認動作Bのときの異常な像部分95bが、確認動作Aのときの異常な像部分95aと軸方向Eにおいてずれておらずほぼ同じ位置に形成されていることが確認される場合もある。
このような結果が得られた場合には、そのときの異常な像部分95a、95bの発生原因が移動させた物品80ではなく別の物品8(80)の可能性があることを推測することができる。また、この場合は、その移動させた物品80が故障又は劣化している物品でないと推測することもできる。
特に上記後者のような結果(異常な像部分95a,95bどうしが軸方向Eにずれておらずほぼ同じ位置に形成されている結果)が得られた場合は、上記確認動作として、移動可能に配置された物品80のうちから別の1つを正規の位置Kから軸方向E1の側に離間距離Lだけ離れた非正規の位置Jに移動させた後(図4(b))、その状態で確認用画像Gnを形成する動作(以後、このような動作を「確認動作C」と称することもある。)を同じ画像形成条件のもとで行うことになる。
そして、この場合も、確認動作Cで得られた記録用紙9上の確認用画像Gnになかに確認動作Aのときの異常な像部分95aと同種の異常な像部分が存在していることが確認されたときには、確認動作Aで得られた記録用紙9上の確認用画像Gnと確認動作Cで得られた記録用紙9上の確認用画像Gnとを比較する作業を行う。
この結果、確認動作Cのときの異常な像部分が確認動作Aのときの異常な像部分95aから軸方向E1の側に距離βだけずれた位置に形成されていることが確認された場合には、その2回目に非正規の位置Jに移動させた物品80が、異常な像部分95a等の発生原因であって故障又は劣化している物品であると特定できることもある。
このような制御手段61による確認動作は、移動可能に配置された物品80の数の分だけ、同様に繰り返して行うことができる。また、この確認動作は、確認動作Aで得られた異常な像部分95aに対して軸方向E1の側に距離Lだけずれた位置に同種の異常な像部分が形成されていることを確認できるまで、同様に繰り返して行えばよい。
また、確認動作は、この画像形成装置1のように4つの作像装置20(Y,M,C,K)を備えている場合、その作像装置20(Y,M,C,K)の一部(1つ、2つ又は3つ)を作動させて確認用画像Gnの形成動作を実行するように構成してもよい。
最後に、この確認動作は、故障又は劣化している物品80を特定することができた段階で終了させることができる。
実施の形態1における確認動作では、確認用画像Gnの結果を記録用紙9に記録して出力するようにしているので、その結果を記録用紙9に記録して出力しない場合に比べて、故障又は劣化している物品80の特定を目視による比較作業で容易に行うことができる。
しかも、この際、記録用紙9として2つの記録用紙9を重ね合わせた際に各記録用紙9の確認用画像Gnが透視できる物性を有する記録媒体を使用したときには、そのような特性を有する記録媒体を使用しない場合に比べて、故障又は劣化している物品を特定する際の目視による比較作業を容易に、しかも効率よく行うことができる。
また、この確認動作では、非正規の位置Jについて、正規の位置Kとの間の離間距離Lが軸方向Eへの位置が自動で補正される物品(例えば中間転写ベルト31又は支持ロール32a)の最大の補正移動長さαよりも長い寸法になり且つ確認用画像Gnを形成する動作に支障がない長さ(Lx)以内の寸法になるよう設定している。これにより、この確認動作では、そのように設定されていない場合に比べて、確認用画像Gnに形成される異常な像部分の軸方向Eのずれが自動で補正される物品の補正移動によるものか否かが判別できないことがなくなり、また確認用画像Gnが正常に形成できなくなることが発生するおそれがなくなる。この結果、この確認動作においては、故障又は劣化している物品80の特定を安定して行うことができる。
[実施の形態2]
図7は、実施の形態2に係る画像形成装置の要部である移動可能に配置される物品の構成について示している。
実施の形態2に係る画像形成装置1は、移動可能に配置する複数の物品80について非正規の位置Jを互いに異なる位置(例えばJ1,J2)に設定したうえで、その異なる位置に設定した物品80を異なる非正規の位置(例えばJ1,J2)にそれぞれ移動させた状態で確認用画像Gnを形成する動作を行うように変更した以外は、実施の形態1に係る画像形成装置1と同じ構成からなるものである。
この画像形成装置1においては、図7に例示するように、移動可能に配置する2つの物品80A,80Bにおける非正規の位置Jを以下のように設定している。
1つの物品80Aでは、非正規の位置Jを正規の位置Kから軸方向E1の側に離間距離L1だけ離れた位置J1に設定している(図7(a))。もう1つの物品80Bでは、非正規の位置Jを正規の位置Kから軸方向E1の側に離間距離L1よりも長い離間距離L2(>L1)だけ離れた位置J2に設定している(図7(b))。この物品80A,80Bの異なる非正規の位置J1,J2への移動は、例えば、各物品80A,80Bにおける位置決め基準部分83に対して移動機構7のカム機構71における偏心カム73の接触させる部位を互いに変更することにより行うように構成している。
実施の形態2では、例えば、物品80Aとして確認用画像Gnの形成に使用される上記ドラムユニット28を採用し、物品80Bとして物品Aのドラムユニット28と同色の現像装置ユニット24を採用した。
<確認動作>
この画像形成装置1における確認動作は、まず、移動可能に配置された物品80のすべて(物品80A,80Bを含む)を正規の位置Kに配置したうえで、確認用画像Gnを形成する動作(確認動作A)を実施の形態1における確認動作Aの場合と同様に実行する。
続いて、確認動作は、異なる非正規の位置J1,J2に設定された物品80A,80Bを、移動機構7を自動又は手動で作動させることにより正規の位置Kから離間距離L1又はL2だけ軸方向E1の側に離れた各非正規の位置J1,J2にそれぞれ移動させる(図7(a),(b))。しかる後、物品80A,80Bが非正規の位置J1,J2にそれぞれ配置した状態で確認用画像Gnを形成する動作(以後、このときの動作を「確認動作D」と称することもある。)を確認動作Aのときと同じ画像形成条件のもとで実行する。
図8は、この2つの確認動作A,Dを行ったときに得られる確認用画像Gnが記録された記録用紙9の一例を示している。
この例では、確認動作Aにより記録された確認用画像Gnに、図8(a)に例示されるように、確認用画像Gnとは異なる2種類の異常な像部分95a、96aが、画像を形成する工程の進行方向Dに沿って間隔をあけてそれぞれ形成されていることが確認される。
一方、確認動作Dにより記録された確認用画像Gnにも、図8(b)に例示されるように、確認動作Aのときに確認された2種類の異常な像部分95a、96aと同じ種類であって画像を形成する工程の進行方向Dに沿って同様の間隔をあけた状態で存在する2種類の異常な像部分95b、96bがそれぞれ形成されていることが確認される。
この際、確認動作Dのときに発生した異常な像部分95bと異常な像部分96bの一方又は双方が、確認動作Aのときに発生した異常な像部分95a、96aから軸方向E1の側に距離β1又は距離β2だけそれぞれずれた位置に形成されていることがある。図8に示す結果例は、異常な像部分95b、96bの双方が距離β1又は距離β2だけそれぞれずれた位置に形成された場合を示している。
このような結果が得られた場合は、確認動作Dにおける異常な像部分95b、96bと確認動作Aにおける異常な像部分95aa、96aとの距離が、上記移動させた物品80A,80Bの正規の位置Kと非正規の位置J1,J2との離間距離L1又はL2にそれぞれ一致又はほぼ一致しているときがある。
このときには、その異常な像部分95a、95bが発生した原因が非正規の位置J1に移動させた物品80Aであることを特定することと、異常な像部分96a、96bが発生した原因が非正規の位置J2に移動させた物品80Bであることを特定することの一方又はその双方が可能になる。
そして、このときの異常な像部分95a、95bの発生原因が物品80Aの故障又は劣化にあると関連付けられた場合には、その移動させた物品80Aが「故障又は劣化している物品である」と特定することができる。また、異常な像部分96a、96bの発生原因が物品80Bの故障又は劣化にあると関連付けられた場合には、その移動させた物品80Bが「故障又は劣化している物品である」と特定することができる。さらに、上記双方の特定ができることもある。
一方、この際、確認動作Dのときの異常な像部分95b、96bが、確認動作Aのときの異常な像部分95a、96aと軸方向Eにおいてずれておらずほぼ同じ位置に形成されていることが確認される場合もある。
このような結果が得られた場合には、そのときの異常な像部分95a、95bの発生原因が、移動させた物品80A,80Bのいずれでもなく、別の物品8(80)の可能性があることを推測することができる。また、この場合は、非正規の位置J1,J2にそれぞれ移動させた物品80A,80Bが故障又は劣化している物品でないと推測することもできる。
実施の形態2においては、特に上記後者のような結果が得られた場合であれば、上記確認動作として、例えば非正規の位置J1,J2に設定された別の2つの物品80を同様にして非正規の位置J1,J2に移動させた後、その状態において確認用画像Gnを形成する動作を確認動作Aのときと同じ画像形成条件のもとで実行することになる。
また、実施の形態2においては、異なる非正規の位置Jとして、正規の位置Kとの離間距離Lが前述した条件を満たす限り、3種以上の互いに異なる位置に設定することも可能である。
[実施の形態3]
図9は、実施の形態3に係る画像形成装置の要部(移動可能に配置される物品)の構成について示している。
実施の形態3に係る画像形成装置は、移動可能に配置された複数の物品80の少なくとも1つの物品80Dについて、確認用画像Gnを形成する動作中に移動するように構成したうえで、その移動する物品の少なくとも1つの物品80Dを移動させながら確認用画像Gnを形成する動作を行うように変更した以外は、実施の形態1に係る画像形成装置1と同じ構成からなるものである。
この画像形成装置1では、図9に例示するように、移動可能に配置する少なくとも1つの物品80Dを、確認用画像Gnを形成する動作中において移動機構7により正規の位置Kと非正規の位置Jとの間(離間距離Lb)を移動させるよう構成している。図9(b)における符号Jaは、非正規の位置Jbに到達する前の中間位置を示し、正規の位置Kと非正規の位置Jとの離間距離Lbよりも短い離間距離La(<Lb)だけ正規の位置Kから離れた位置である。
実施の形態3では、例えば、その物品80Dについて、正規の位置Kから非正規の位置Jにむかう一方向(軸方向E1)に所要の速度で1回だけ移動させる設定にしている。
このときの物品80Dの移動は、移動機構7におけるカム機構71の偏心カム73を所要の速度で所要の回転角度の範囲だけ回転させて、その偏心カム73の半径が徐々に大きくなるカム部分を物品80Dの本体81にある位置決め基準部83に順次対峙させることにより行う。
また、この物品80Dの移動は、制御手段61の制御動作により移動駆動部75(図5)を介して駆動装置74の駆動を制御して、移動機構7のカム機構71を所要量だけ駆動させることにより自動で行うようにしている。なお、物品80Dの移動は、その物品80の種類や移動機構7の形式等の条件が適当である場合には、手動で行うように対応しても構わない。
<確認動作>
この画像形成装置1における確認動作は、まず、移動可能に配置された物品80のすべて(物品Dを含む)を正規の位置Kに配置したうえで、確認用画像Gnを形成する動作(「確認動作A」)を実施の形態1における確認動作Aの場合と同様に実行する。
続いて、確認動作は、画像形成動作中に移動するよう構成された物品80Dの1つを正規の位置Kから非正規の位置Jにむけて一方向(軸方向E1)に所要の速度で移動させながら、確認用画像Gnを形成する動作(以後、このときの動作を「確認動作E」と称することもある。)を確認動作Aのときと同じ画像形成条件のもとで実行する。
図10は、この2つの確認動作A,Eを行ったときに得られる確認用画像Gnが記録された記録用紙9の一例を示している。
この例では、確認動作Aにより記録された確認用画像Gnに、図10(a)に例示されるように、確認用画像Gnとは異なる長い筋状の異常な像部分97aが、画像を形成する工程の進行方向Dに沿ってほぼ直線状に延びるよう形成されていることが確認される。
一方、確認動作Eにより記録された確認用画像Gnにも、図10(b)に例示されるように、確認動作Aのときに確認された筋状の異常な像部分97aと同じ種類(長い筋状の像)であって画像を形成する工程の進行方向Dにほぼ沿う筋状の異常な像部分97bが形成されていることが確認される。
この際、確認動作Eのときに発生した筋状の異常な像部分97bが、例えば確認動作Aのときに発生した筋状の異常な像部分97aから軸方向E1にむけて徐々にずれて最終的に距離βだけずれた位置に存在する状態で形成されていることがある。図10(b)に示す異常な像部分97bは、正規の位置Kを始点として進行方向Dから次第に軸方向E1の側に離れるよう直線的に延びて最後に非正規の位置Jにまで到達するような像になっている。
このような結果が得られた場合は、確認動作Eにおける異常な像部分97bと確認動作Aにおける異常な像部分97aとの軸方向Eにおける最大の離間距離が、上記移動させた物品80Dの正規の位置Kから非正規の位置Jの離間距離Lbに一致又はほぼ一致しているときがある。
このときには、その線状で異常な像部分97a、97bが発生した原因が非正規の位置Jに移動させた物品80Dであることを特定(推測)することができる。
そして、このときの異常な像部分97a、97bの発生原因が移動させた物品80Dの故障又は劣化にあると関連付けられた場合には、その移動させた物品80Dが「故障又は劣化している物品である」と特定することができる。
一方、この際、確認動作Eのときの異常な像部分97bが、確認動作Aのときの異常な像部分97aと軸方向Eにおいてずれておらずほぼ同じ位置に形成されていることが確認される場合もある。
このような結果が得られた場合には、そのときの異常な像部分97a、97bの発生原因が、移動させた物品80Dではなく別の物品8(80)の可能性があることを推測することができる。また、この場合は、移動させた物品80Dが故障又は劣化している物品でないと推測することもできる。
上記後者のような結果が得られた場合には、上記確認動作として、別の1つ又は複数の物品80を同様にして正規の位置Kと非正規の位置Jとの間で一方向に移動させながら確認用画像Gnを形成する動作を確認動作Aの場合と同じ画像形成条件のもとで実行することになる。
<実施の形態3の変形例1>
また、この画像形成装置1においては、移動させる物品80Dについて、正規の位置Kと非正規の位置Jの間を所要の速度で往復移動させるよう設定することもできる。
このように設定したときの画像形成装置1による確認動作は、上記確認動作Aを行った後、物品80Dの1つを正規の位置Kと非正規の位置Jの間を所要の速度で往復移動させながら、確認用画像Gnを形成する動作(以後、このような動作を「確認動作F」と称することもある。)を上記確認動作Aのときと同じ画像形成条件のもとで実行する。
図11は、この2つの確認動作A,Fを行ったときに得られる確認用画像Gnが記録された記録用紙9の一例を示している。
この例では、特に確認動作Fにより記録された確認用画像Gnに、図11(b)に例示されるように、確認動作Aのときに確認された筋状の異常な像部分97a(図11(a))と同じ種類(長い筋状の像)であって画像を形成する工程の進行方向Dにほぼ沿う筋状の異常な像部分97cが形成されていることが確認される。
この際、確認動作Fのときに発生した筋状の異常な像部分97cが、例えば、確認動作Aのときに発生した筋状の異常な像部分97aから軸方向E1にむけて徐々にずれて最終的に距離βだけずれた位置(非正規の位置J)に一旦達した後、反対側の軸方向E2に徐々にずれて再び距離βだけずれた位置(正規の位置K)に戻るような曲線を描いて形成されていることがある。つまり、このときの長い筋状の異常な像部分97cは、物品80Dの移動の仕方(パターン)に対応した軌跡を描くような湾曲した線状で形成されることがある。
この結果が得られた場合は、確認動作Fにおける異常な像部分97cと確認動作Aにおける異常な像部分97aとの軸方向Eにおける最大の離間距離が、上記移動させた物品80Dの正規の位置Kから非正規の位置Jの離間距離Lに一致又はほぼ一致しているときがある。また、この場合は、異常な像部分97cの描く軌跡が物品80Dの移動の仕方に対応した軌跡になる。
このときには、その長い筋状の異常な像部分97a、97cが発生した原因が移動させた物品80Dであることを特定することができる。
そして、このときの異常な像部分97a、97cの発生原因が移動させた物品80Dの故障又は劣化にあると関連付けられた場合には、その移動させた物品80Dが「故障又は劣化している物品である」と特定することができる。
<実施の形態3の変形例2>
さらに、この画像形成装置1においては、移動させる複数の物品80Dについて、正規の位置Kと非正規の位置Jとの間で互いに異なる時期又は速さで移動させながら確認用画像Gnを形成する動作を実行するよう構成することもできる。
このように構成したときの画像形成装置1による確認動作は、上記確認動作Aを行った後、例えば2つの物品80Dを正規の位置Kと非正規の位置Jの間で互いに異なる時期に往復移動させながら、確認用画像Gnを形成する動作(以後、このような動作を「確認動作H」と称することもある。)を上記確認動作Aのときと同じ画像形成条件のもとで実行する。
図12は、この2つの確認動作A,Hを行ったときに得られる確認用画像Gnが記録された記録用紙9の一例を示している。
この例では、確認動作Aにより得られた確認用画像Gnに、図12(a)に例示されるような連続する筋状の異常な像部分97aと非連続の(間欠的な)筋状の異常な像部分98aが形成されていることが確認される。
一方、確認動作Hにより得られた確認用画像Gnにも、図12(b)に例示されるように、確認動作Aのときに確認された筋状の異常な像部分97a、98aと同じ種類(筋状の像)であって画像を形成する工程の進行方向Dにほぼ沿う連続する筋状の異常な像部分97bと非連続の筋状の異常な像部分98bが別の位置にそれぞれ形成されていることが確認される。
この際、確認動作Hのときに発生した筋状の異常な像部分97bが、一方の物品80Dの2回の移動時期にほぼ合致して2回往復移動したように屈曲する屈曲線を描くように形成されていることがある。
また、確認動作Hのときに発生した筋状の異常な像部分98bが、他方の物品80Dの上記2回の移動時期とは異なる1回の移動時期にほぼ合致して1回のみ往復移動してように屈曲する非連続の屈曲線を描くように形成されていることがある。
この結果が得られた場合は、確認動作Hで発生した2つの異常な像部分97b、98bと確認動作Aで発生した異常な像部分97a、98aとの軸方向Eにおける最大の離間距離が、上記移動させた2つの物品80Dの正規の位置Kから非正規の位置Jの離間距離Lに一致又はほぼ一致しているときがある。また、この場合は、異常な像部分97b、98bの描く軌跡が2つの物品80Dの時期が異なる移動の仕方に対応した軌跡になる。
このときは、その連続する線状で異常な像部分97a、97bが発生した原因が、2回往復移動をした一方の物品80Dであることを特定することができる。また、その非連続の線状で異常な像部分98a、98bが発生した原因が、2回の移動時期とは異なる時期に1回の往復移動をした他方の物品80Dであることを特定することができる。
そして、このときの異常な像部分97a、97bの発生原因が一方の物品80Dの故障又は劣化にあると関連付けられた場合には、その一方の物品80Dが「故障又は劣化している物品である」と特定することができる。また、このときの異常な像部分98a、98bの発生原因が他方の物品80Dの故障又は劣化にあると関連付けられた場合には、その他方の物品80Dが「故障又は劣化している物品である」と特定することができる。さらに、この双方の特定ができる場合もある。
なお、この変形例2の画像形成装置1においては、移動させる複数の物品80Dについて、正規の位置Kと非正規の位置Jとの間において互いに異なる速さで移動させながら確認用画像Gnを形成する動作を実行させた場合、確認用画像Gnに現れる異常な像部分は次のようになる。つまり、その異常な像部分は、軸方向Eに対するずれ方(移動割合)が急速な状態の軌跡を描くように形成されるか、あるいは、緩やかな状態の軌跡を描くように形成される。
このため、複数の物品80Dを互いに異なる速さで移動させながら確認用画像Gnを形成した場合、その確認用画像Gnのなかに物品80Dの数に応じた数の異なる異常な像部分が形成されているときには、その各異常な像部分の軸方向Eに対するずれ方の違いで、複数の物品80Dのどの物品80Dの移動に対して発生した異常な像部分であるかを識別することができる。
[実施の形態4]
実施の形態4に係る画像形成装置は、実施の形態1〜3に係る画像形成装置1において、確認動作で形成される確認用画像Gnを読み取る読取手段71と、その読取手段71で読み取った確認用画像Gnの情報のなかに移動させる物品80の移動量に相当する距離βだけ軸方向Eにずれた異常な像部分(例えば上記符号95b〜98b、97cで示した異常な像部分)が存在するか否かを検出する検出手段72とを追加した構成からなるものである。
この読取手段71と検出手段72は、図5に二点鎖線で示すように制御手段61と接続される。これにより、制御手段61は、確認動作の際、読取手段71と検出手段72を作動させるようになっている。
読取手段71は、確認用画像Gnを実施の形態1〜3で示したように記録用紙9に記録して出力する場合には、原稿の画像を読み取る原稿読取装置が適用できる。原稿読取装置は、画像形成装置1とは別の独立した原稿読取装置(所謂スキャナ)であってもよいが、画像形成装置1が原稿読取装置を併設する複写機として構成されている場合には、その原稿読取装置を読取手段として併用すればよい。原稿読取装置は、制御手段61と直接又は通信部19を介して接続される。
読取手段71として原稿読取装置を利用する場合は、各確認動作(確認動作Aの場合と、それ以外の確認動作B〜F,H等の場合)でそれぞれ出力される各記録用紙9に記録された確認用画像Gnを原稿読取装置によりそれぞれ読み取る。
検出手段72は、読取手段71で読み取った確認用画像Gnの情報に基づいて画像解析をして異常な像部分の有無の検出と、各確認動作で得られる異常な像部分どうし(軸方向Eにおいて最も離れているエッジ部)が移動させる物品80の移動量に相当する距離βだけ軸方向Eにずれているか否かの検出とを行うよう構成されている。このときの距離βは、移動可能に配置される物品80の正規の位置Kと非正規の位置Jとの離間距離Lにほぼ相当する寸法になる。このような検出手段72は、専用の構成部品又は装置として構成してもよいが、例えば、画像処理部15の1つの機能として検出機能を追加することで構成してもよい。
この検出手段72を利用した場合は、実施の形態1〜3において確認用画像Gnが形成された各記録用紙9を人の視覚等により比較検討する作業が不要となり、その比較作業に比べて異常な像部分の解析も正確になされるようになるので、最終的に、故障又は劣化している物品の特定を精度よく行うことが可能になる。
また、検出手段72は、例えば、制御装置61の制御動作により、その検出結果を操作表示装置14の表示部14bに画像やテキスト情報で表示させるように構成される。このように構成した場合は、検出手段72の検出結果を、確認動作の実行を指示したサービスエンジニア等に表示部14bを通して素早く知らせることができる。
さらに、検出手段72は、制御装置61の制御動作により、その検出結果を画像形成装置1と通信部19を介して接続されている使用者又はサービスエンジニアのパーソナルコンピュータ等の情報端末などに通知することができるように構成しておいてもよい。
なお、読取手段71としては、上記原稿読取装置の他に、例えば、定着部5と排出口11の間に配置して、定着部5から排出される記録用紙9上の確認用画像を読み取る画像読取センサを適用してもよい。
また、読取手段71としては、図1に二点鎖線で例示するように中間転写ベルト31の外周面のうち作像装置20Kと二次転写位置との間になる部分に対向させた状態で配置した画像読取センサ71bや、図2に二点鎖線で例示するように各作像装置20における感光ドラム21の周面のうち現像装置24と一次転写装置25の間になる部分に対向させた状態で配置した画像読取センサ71aを利用することもできる。
このような画像読取センサ71a、71bを読取手段71として利用した場合は、確認動作で形成される確認用画像Gnを感光ドラム21上にある段階か又は中間転写ベルト31上にある段階でトナー像として読み取ることができる。このときの確認用画像Gnのトナー像は、画像読取センサ71a、71bで読み取られた後はドラム清掃装置26かあるいはベルト清掃装置36で除去される。これにより、確認用画像Gnの記録のために記録用紙9を使用する必要がなくなる。
ただし、この画像読取センサ71a、71bで読み取る構成の場合は、確認動作のときに移動させる物品80が感光ドラム21の周囲に配置されている物品80群か又は中間転写ベルト31の周囲に至るまでに配置されている物品80群に限られる。このため、この場合は、移動させる物品80の数が確認用画像Gnを記録用紙9に記録した状態で読み取る構成の場合の物品80の数に比べて(二次転写ロール351以後にある物品80の分だけ)少なくなる結果、故障又は劣化している物品の特定できる種類も少なくなる。
[他の実施の形態]
実施の形態1〜3では、移動可能に配置する物品80の移動機構7としてカム機構71を適用した構成例を示したが、その移動機構7としては他の機構を適用してもよく、例えば、図13に例示するような機構74〜76を適用することもできる。
図13(a)に例示する機構74は、ネジ機構である。このネジ機構74は、支持部材13にネジの嵌め入れにより配置されて、物品80の位置決め基準部分83に接触させるネジ本体部74aと、ネジ本体部74aを軸方向E1,E2に進退移動させるように回転させる動力を与えるための手動レバー、回転動力伝達部材(ギア等)等の動力伝達部74bとで構成されている。
そして、このネジ機構74は、確認動作のときに動力伝達部74bから手動又は自動で動力を与えてネジ本体部74aを軸方向E1,E2に進退移動させることにより、物品80の本体81を軸方向E1,E2に移動させることができ、これにより物品80を正規の位置Kと非正規の位置Jとの間で移動させる。
図13(b)に例示する機構75は、くさび機構である。このくさび機構75は、支持部材13と物品80の位置決め基準部分83の間に介在するとともに軸方向Eとほぼ直交する両方向に往復移動するように配置されるくさび部75aと、そのくさび部75aを往復移動させる動力を与える図示しない駆動部とで構成されている。
そして、このくさび機構75は、確認動作のときに駆動部から手動又は自動で動力を与えてくさび部75aを両矢印で示す方向に進退(上下)移動させることにより、物品80の本体81を軸方向E1,E2に進退移動させることができ、これにより物品80を正規の位置Kと非正規の位置Jとの間で移動させることができる。
図13(c)に例示する機構76は、出没機構である。この出没機構76は、物品80の位置決め基準部分83の先端部において軸方向Eにほぼ沿って出没するように装着された出没部材76と、その出没部材76を出没するように往復移動させる動力を与える図示しない駆動部とで構成されている。
そして、この出没機構76は、確認動作のときに駆動部から手動又は自動で動力を与えて出没部材76を軸方向Eにそって出没移動させることにより、物品80の本体81を軸方向E1,E2に進退移動させることができ、これにより物品80を正規の位置Kと非正規の位置Jとの間で移動させることができる。
確認動作で適用できる移動可能に配置する物品80について、その発生し得る故障又は劣化の例と、その故障又は劣化に起因して発生する画像欠陥(異常な像部分)の例とを整理して例示すると、例えば図14に示すような結果になる。
そして、制御手段61による各確認動作を行った場合、その各確認動作で形成される確認用画像Gnのなかに発生する異常な像部分と物品80との関連付け(関連性)については、この図14に例示されるような故障又は劣化の例と画像欠陥の例との関係性を示す情報を参考にして調べてもよい。
また、実施の形態1〜3では、中間転写方式を採用したカラー画像形成装置を例示した。しかし、この発明を適用できる画像形成装置としては、例えば画像を形成する工程に関与する複数の物品を備え、その複数の物品のうちから故障又は劣化している物品を特定する必要性があるものであれば、他の方式の画像形成装置であってもよい。他の画像形成装置としては、例えば、電子写真方式等でトナーからなる単色の画像を形成する装置や、トナー以外の材料からなる画像を形成する装置(インクからなる画像を形成する装置など)等が挙げられる。
1 …画像形成装置
8 …物品
9 …記録用紙(記録媒体の一例)
21…感光ドラム(感光体の一例)
23…露光装置(ライン型露光装置)
24…現像措置24
26a…清掃部材(感光体清掃部材の一例)
28…ドラムユニット(ユニット構造物の一例)
30…中間転写ユニット(ユニット構造物の一例)
31…中間転写ベルト(中間転写体の一例)
32a〜32c…ベルト支持ロール
36a…清掃部材(中間転写体清掃部材の一例)
46…用紙案内部材
50…定着ユニット(ユニット構造物の一例)
52…加熱用回転体(定着部材の一例)
53…加圧用回転体(定着部材の一例)
61…制御手段
71…読取手段
72…検出手段
75…検出手段
80…移動可能に配置する物品
221…帯電ロール(接触帯電部材の一例)
251…一次転写ロール(一次転写部材の一例)
351…二次転写ロール(二次転写部材の一例)
D …進行方向
E …軸方向
K …正規の位置
J …非正規の位置
Gn…確認用画像
L …離間距離
α …最大の補正移動長さ

Claims (11)

  1. 画像を形成する工程に用いる複数の物品を備え、
    前記複数の物品の少なくとも1つの物品が、前記工程の進行方向と交差する軸方向における正規の位置と異なる非正規の位置に移動可能に配置されており、
    前記移動可能に配置された物品の少なくとも1つの物品を前記非正規の位置に移動させた場合と前記正規の位置に配置している場合とで確認用画像を同じ条件にて形成する動作をそれぞれ実行する制御手段を有している画像形成装置。
  2. 前記移動可能に配置された複数の物品は、前記非正規の位置が互いに異なる位置に設定されており、
    前記制御手段は、前記複数の物品のうちから2以上の物品を前記互いに異なる非正規の位置にそれぞれ移動させた状態で前記確認用画像を形成する動作を実行するよう構成されている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記移動可能に配置された複数の物品の少なくとも1つの物品は、前記確認用画像を形成する動作中に前記正規の位置と前記非正規の位置との間を移動するように構成されており、
    前記制御手段は、前記移動する物品の少なくとも1つの物品を、前記正規の位置と前記非正規の位置との間で移動させながら前記確認用画像を形成する動作を実行するよう構成されている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記移動する複数の物品を、前記正規の位置と前記非正規の位置との間において互いに異なる時期又は速さで移動させながら前記確認用画像を形成する動作を実行するよう構成されている請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記非正規の位置は、前記正規の位置との間の離間距離が、前記物品のうち前記軸方向への位置が自動で補正される物品の最大の補正移動長さよりも長い寸法になり且つ前記確認用画像を形成する動作に支障がない長さ以内の寸法になるよう設定されている請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記正規の位置及び非正規の位置における各画像形成動作で得られる確認用画像の結果を記録媒体に記録して出力するよう構成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記記録媒体として、2つの記録媒体を重ね合わせた際に各記録媒体の確認用画像が透視できる物性を有する記録媒体を使用するよう構成されている請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段にて実行される動作で形成される各確認用画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取った確認用画像の情報のなかに前記移動させる物品の移動量に相当する距離だけ前記軸方向にずれた異常な像部分が存在するか否かを検出する検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記動作の際に、前記読取手段及び検出手段を作動させる請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記読取手段は、記録媒体に記録された確認用画像を読み取るよう構成されている請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記移動可能に配置される物品は、手動又は自動で移動するよう配置されている請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記物品は、感光体、接触帯電部材、コロナ放電器、ライン型露光装置、現像装置、一次転写部材、感光体清掃部材、中間転写体、ベルト支持ロール、二次転写部材、中間転写体清掃部材、定着部材、記録媒体案内部材、及びこれらの少なくとも1つを有するユニット構造物を含む請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2017054530A 2017-03-21 2017-03-21 画像形成装置 Active JP6926560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054530A JP6926560B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017054530A JP6926560B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018156022A true JP2018156022A (ja) 2018-10-04
JP6926560B2 JP6926560B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=63716634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017054530A Active JP6926560B2 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6926560B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05232783A (ja) * 1992-02-25 1993-09-10 Sharp Corp コロナ帯電装置
JP2009145487A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Fuji Xerox Co Ltd 帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010180035A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
US20130259542A1 (en) * 2010-07-20 2013-10-03 Hewlett-Packard Indigo B.V. Method and apparatus for assessing the operation of a color printing system
JP2014215591A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05232783A (ja) * 1992-02-25 1993-09-10 Sharp Corp コロナ帯電装置
JP2009145487A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Fuji Xerox Co Ltd 帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010180035A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
US20130259542A1 (en) * 2010-07-20 2013-10-03 Hewlett-Packard Indigo B.V. Method and apparatus for assessing the operation of a color printing system
JP2014215591A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6926560B2 (ja) 2021-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6907615B2 (ja) 画像形成装置およびクリーニングブレードの検査方法
JP6554775B2 (ja) 画像形成装置
JP2010128070A (ja) 画像形成装置
JP2009217229A (ja) 画像形成装置
JP2007052302A (ja) 画像形成装置
JP5522152B2 (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP2018156022A (ja) 画像形成装置
JP2018180487A (ja) 回転体、用紙搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP6915316B2 (ja) 画像形成装置
JP7027756B2 (ja) 画像形成装置
US9014588B2 (en) Image forming apparatus
JP2009271194A (ja) 画像形成装置
JP2008070619A (ja) 画像形成装置
JP4457876B2 (ja) 画像形成装置
JP7069782B2 (ja) 画像形成装置
JP5793898B2 (ja) 画像形成装置
JP6676921B2 (ja) 画像形成装置
JP5186904B2 (ja) 画像形成装置
JP7155548B2 (ja) 画像形成装置
JP6676922B2 (ja) 画像形成装置
US10474083B2 (en) Image forming apparatus
JP7035332B2 (ja) 画像形成装置
JP7006075B2 (ja) 画像形成装置
JP2012230298A (ja) 画像形成装置
JP2013011739A (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6926560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150