JP2018155343A - 結合金具および連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】溝形腕の近傍でも曲がり梁部の断面を円形として、他の部材を回動自在な状態で連結可能とすると共に、曲がり梁部の強度を十分に確保することが可能な結合金具を提供する。
【解決手段】結合金具10は、連結ピン100が挿入される貫通孔21を備える挿込腕部20と、連結ピン100が挿入される挿通孔33a,33bを備えると共に、一端側に位置する挿込腕部20と幅方向において対向する他端側に位置する溝形腕部30と、挿込腕部20と溝形腕部30の間に設けられる曲がり梁部50と、を備え、曲がり梁部50は、その延伸方向の全体に亘り、断面が円形に設けられていて、曲がり梁部50と溝形腕部30の間には、曲がり梁部50の延伸長さを低減する弧状張出部40が設けられていて、弧状張出部40の横断面において幅方向に直交する厚み方向の厚み寸法は、曲がり梁部50の断面の直径よりも大きく設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、チェーンに連結される結合金具および連結具に関する。
たとえば、荷を掛けるフックをチェーンに連結させる際には、結合金具を介してフックをチェーンに連結させることが多い。このような結合金具としては、たとえば特許文献1〜4に示すものがある。
特許文献1〜3には、挿込腕部と溝形腕部の間に曲がり梁部が存在している構成が開示されている。この曲がり梁部は、チェーン等の連結対象物が連結される部分である。ここで、自然荷重下で、結合金具およびチェーンが垂れ下がっているときの、結合金具に対するチェーンの回動方向の位置を垂下位置とすると、曲がり梁部に連結されたチェーンは、曲がり梁部に沿って垂下位置から離れるようにスライド自在となっている。
一方、曲がり梁部の断面形状は、円形に近いものの、溝形腕部に向かうにつれて徐々に偏平となるような楕円形状に設けられている。したがって、チェーンの垂下位置からの回動量が大きくなり、チェーンが溝形腕部付近の曲がり梁部に差し掛かると、回動方向およびスライド方向に移動不能となる。なお、このようなチェーンが移動不能な状態を、チェーンのもつれという。
また、特許文献4には、曲がり梁部の断面が偏平状(図9参照)となっている結合金具が開示されている。この構成では、チェーンが垂下位置にあるとき、チェーンは曲がり梁部に沿ってスライド自在であるが、曲がり梁部に対しては、チェーンは垂下位置から回動不能となっている。
特許第5732379号公報 特開2000−46123号公報 特公昭63−35861号公報 US2014/0290206号公報
ところで、特許文献4の構成では、曲がり梁部に対してチェーンが回動不能となるので、チェーンのもつれを防止可能となる。しかしながら、チェーンを回動させる方向の力が作用する場合、曲がり梁部に大きな曲げモーメントが付与されるので、好ましくない。すなわち、チェーンは、曲がり梁部に対して垂下位置から自由に回動できることが好ましい。
一方、特許文献1〜3に開示の構成では、チェーンが挿込腕部の近傍に位置しているときには、チェーンは垂下位置から自在に回動可能となっている。しかしながら、チェーンが溝形腕部の近傍に位置した状態でチェーンが回動すると、チェーンのもつれが生じてしまう。
近年は、チェーンの強度が向上しており、それに伴ってチェーンの金属部分の直径は小径化している。その場合、チェーンの金属輪で囲まれたリング孔も小径化するので、曲がり梁部も小径化させる必要がある。ここで、特許文献1〜3に開示の構成では、曲がり梁部が小径化しても、その強度を十分に確保する必要がある。そのため、特許文献1〜3に開示の構成では、溝形腕部に向かうにつれて曲がり梁部の断面が楕円形となるように形成することで、曲がり梁部における強度を確保している。したがって、特許文献1〜3に開示の構成では、チェーンが溝形腕部の近傍に位置した状態では、チェーンのもつれが生じるのを解消することが難しい。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、溝形腕部の近傍でも曲がり梁部の断面を円形として、他の部材を回動自在な状態で連結可能とする共に、曲がり梁部の強度を十分に確保することが可能な結合金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、他の結合金具と連結ピンを介して連結されることにより連結具を構成する結合金具であって、連結ピンが挿入される貫通孔を備える挿込腕部と、連結ピンが挿入される挿通孔を備えると共に、一端側に位置する挿込腕部と幅方向において対向する他端側に位置する溝形腕部と、挿込腕部と溝形腕部の間に設けられる曲がり梁部と、を備え、曲がり梁部は、その延伸方向の全体に亘り、
該延伸方向と直交する断面が円形に設けられていて、曲がり梁部と溝形腕部の間には、曲がり梁部の延伸長さを低減する弧状張出部が設けられていて、弧状張出部の横断面において幅方向に直交する厚み方向の厚み寸法は、曲がり梁部の断面の直径よりも大きく設けられている、ことを特徴とする結合金具が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、弧状張出部の内周部分は、曲がり梁部と連なる円弧状の軌跡の一部を構成している、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、弧状張出部の厚み方向の両端側に位置する表面および裏面は、溝形腕部の厚み方向の両端側に位置する表面および裏面と面一に設けられている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述した発明に係る結合金具を2つ連結して環状として使用される連結具であって、2つの結合金具のうちの一方の結合金具の挿込腕部の貫通孔と、2つの結合金具の他方の結合金具の溝形腕部の挿通孔とが位置合わせされ、2つの結合金具のうちの一方の結合金具の溝形腕部の挿通孔と、2つの結合金具のうちの他方の結合金具の挿込腕部の貫通孔とが位置合わせされ、その位置合わせ状態で、連結ピンが貫通孔および挿通孔に挿通されたことで、2つの結合金具が連結された、ことが好ましい。
本発明によると、結合金具において、溝形腕部の近傍でも曲がり梁部の断面を円形として、連結される他の部材を回動自在とすると共に、曲がり梁部の強度を十分に確保することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る結合金具の構成を示す平面図である。 図1に示す結合金具が一対連結された連結具を構成した状態を示す斜視図である。 図1に示す結合金具を挿込腕部および溝形腕部側から見た状態を示す正面図である。 図1におけるI−I線に沿って結合金具を切断した状態を示す横断面図である。 図1に示す結合金具を挿込腕部側から見た状態を示す側面図である。 図1に示す結合金具を溝形腕部側から見た状態を示す側面図である。 図1におけるII−II線に沿って結合金具を切断した状態を示す横断面図である。 比較例としての現状の結合金具のうち、挿込腕部側の応力集中の様子を示す斜視図である。 比較例としての現状の結合金具のうち、溝形腕部側の応力集中の様子を示す斜視図である。 本実施の形態の結合金具のうち、挿込腕部側の応力集中の様子を示す斜視図である。 本実施の形態の結合金具のうち、溝形腕部側の応力集中の様子を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る、結合金具10について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、必要に応じてXYZ直交座標系を用いて説明することとする。XYZ直交座標系においてX方向とは、図2における連結ピン100の軸方向とし、X1側は図2における右側を指し、X2側はそれとは逆の左側を指す。また、Y方向とは、図1および図2においてX方向(幅方向)とは直交しつつ挿込腕部20および溝形腕部30が延伸する方向を指し、Y1側は図1および図2における紙面奥側を指し、Y2側は図1および図2における紙面手前側を指す。また、Z方向(厚み方向)とは、X方向およびY方向に直交する方向を指し、Z1側は図3における紙面奥側を指し、Z2側は図3における紙面手前側を指す。
<結合金具の構成について>
図1は、結合金具10の構成を示す平面図である。図2は、一対の結合金具10が連結された連結具11を構成した状態を示す斜視図である。
図2に示すように、一対の結合金具10は、連結ピン100を介して連結されている。連結ピン100は、後述する貫通孔21と挿通孔33a,33bを位置合わせした状態で挿通させることで、一対の結合金具10を連結する。この連結ピン100は、一方および他方の端部が、中央部分よりも若干太くなっている。そして、一方および他方の端部は、それぞれ貫通孔21および挿通孔33a,33bに位置すると共に、連結ピン100の中央部分には円筒状のバネカラー110が取り付けられる。
バネカラー110の孔の内径は、貫通孔21の内径よりも若干大きくなっており、この孔の内部には、連結ピン100を圧入した際にこれを締め付けるバネが設けられている。したがって、バネカラー110が連結ピン100の中央部分に取り付けられることで、連結ピン100が貫通孔21から抜けるのが阻止される。
以上のような連結具11を構成する結合金具10は、たとえば鉄鋼といった金属を材質としている。また、図1に示すように、結合金具10は、挿込腕部20と、溝形腕部30と、弧状張出部40と、曲がり梁部50とを備えていて、これら各部が、たとえば鍛造によって一体的に形成されている。また、結合金具10は、これら各部によって囲まれた囲繞孔S1を備えていて、その囲繞孔S1には、外部のチェーンやリンク部材等が挿入される。
図3は、結合金具10を挿込腕部20および溝形腕部30側から見た状態を示す正面図である。図4は、図1におけるI−I線に沿って結合金具10を切断した状態を示す横断面図である。図5は、結合金具10を挿込腕部20側から見た状態を示す側面図である。
図1および図5に示すように、挿込腕部20は、結合金具10の一端側に位置している部分であり、溝形腕部30の溝部32に差し込まれる部分である。図5に示すように、挿込腕部20においては、Y1側の外周面は円弧を描く円弧面22となっている。また、図3および図4に示すように、挿込腕部20のうち、Z1側の外周面も円弧面23となっていて、チェーンの挿入時には金属輪で囲まれたリング孔に沿わせることができる。このような円弧面23が存在する場合、円弧面23が存在しない場合と比較して、強度を向上させることができる。しかしながら、Z2側の外周面は円弧面とはなっておらず、該外周面は平面状に設けられている。しかしながら、Z1側およびZ2側の少なくとも一方の外周面を円弧面としても良く、Z1側およびZ2側の両方の外周面を円弧面ではなく平面状としても良い。
なお、挿込腕部20のうち、幅方向(X方向)の両側の外周面(X1側の外周面およびX2側の外周面)は平面状に形成されている。また、挿込腕部20の断面積は、曲がり梁部50よりも大きくなるように設けられている。
この挿込腕部20は、図1、図3〜図5に示すように、曲がり梁部50よりもZ方向の寸法(厚み寸法)が大きく設けられている。しかしながら、挿込腕部20は、曲がり梁部50よりもX方向の寸法(幅寸法)が小さく設けられている。それにより、チェーンの金属輪で囲まれたリング孔に挿込腕部20を差し込むことができ、チェーンを曲がり梁部50に位置させることができる。また、X方向の寸法(幅寸法)が小さくなることで、挿込腕部20を溝部32に位置させ易くなっている。
この挿込腕部20には、貫通孔21が設けられている。貫通孔21は、挿込腕部20を幅方向(X方向)に沿って貫いており、上述した連結ピン100の一方の端部を位置させる部分である。なお、挿込腕部20のZ1側およびZ2側の外周面のうち、曲がり梁部50側(Y2側)には、傾斜部24も設けられていて、挿込腕部20と曲がり梁部50の間に段差部分が存在しないようにしている。
図6は、結合金具10を溝形腕部30側から見た状態を示す側面図である。図1に示すように、溝形腕部30は、結合金具10の他端側に位置している部分である。この溝形腕部30は、厚み方向(Z方向)に沿って一対の対向片部31a,31bを有していて、それらの対向片部31a,31bの間に、挿込腕部20が挿し込まれる溝部32が設けられている。したがって、溝部32の幅寸法(対向片部31aと対向片部31bの対向間隔)は、挿込腕部20の挿し込みに対応した間隔となっている。
図3および図4に示すように、それぞれの対向片部31a,31bには、挿通孔33a,33bが設けられている。挿通孔33a,33bは、対向片部31a,31bを幅方向(X方向)に沿って貫いており、また貫通孔21と同軸上となるように形成されている。これらの挿通孔33a,33bは、連結ピン100の他方の端部を位置させる部分である。なお、挿通孔33a,33bは、対向片部31a,31bの厚み方向(Z方向)の中央に設けられているが、厚み方向(Z方向)の中央から若干ずれた位置に設けられるようにしても良い。
なお、溝形腕部30においては、Y1側の外周面は円弧を描く円弧面34となっているが、円弧面34以外の平面状としても良い。
また、図3、図4および図6に示すように、対向片部31a,31bは、挿込腕部20よりもZ方向の寸法(厚み寸法)が大きく設けられている。したがって、対向片部31a,31b(溝形腕部30)は、曲がり梁部50よりも厚み方向(Z方向)の寸法が大きい部分となっている。また、溝部32に挿込腕部20を位置させた状態では、挿込腕部20は、対向片部31a,31bによって保護される状態となっている。
図7は、図1におけるII−II線に沿って結合金具10を切断した状態を示す横断面図である。図1、図6および図7に示すように、溝形腕部30のY2側には、弧状張出部40が連続して設けられている。弧状張出部40の曲がり梁部50に対する厚み方向(Z方向)の突出量は、厚み方向(Z方向)の一方側(Z1側)と、厚み方向(Z方向)の他方側(Z2側)とで、同程度となっている。しかしながら、これらの突出量が異なるものとしても良い。この弧状張出部40の内周部分は、円弧状の軌跡の一部を構成している。したがって、弧状張出部40の内周部分は、曲がり梁部50の内周部分と共に、結合金具10の囲繞孔S1を構成する部分である。換言すると、弧状張出部40が存在することにより、曲がり梁部50の長さは短く設けられている。
図1に示すように、本実施の形態では、囲繞孔S1の中心を通りかつ弧状張出部40のY2側の端部40aに差し掛かる線L2と、囲繞孔S1の中心を通りつつY方向に平行な中心線L1との間の角度θは、45度〜60度の範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、たとえば囲繞孔S1に一対のチェーンを玉掛けした場合に、それらのチェーンの間の開き角を十分に確保することが可能となる。また、曲がり梁部50の寸法を短くして、後述する最大応力集中部51での応力集中を低減することができる。
ここで、図7に示すように、弧状張出部40においては、その厚み寸法M1(Z方向の寸法)が、曲がり梁部50の直径D1よりも大きく設けられていて、溝形腕部30の厚み寸法(Z方向の寸法)と同程度に設けられている。この厚み寸法M1は、直径D1の2倍〜2.5倍程度の範囲内に設けられている。また、弧状張出部40のZ1側の表面およびZ2側の裏面は、溝形腕部30のZ1側の表面およびZ2側の裏面と面一となるように設けられている。したがって、弧状張出部40は、その断面積が大きくなり、曲がり梁部50に荷重が作用しても変形し難い部分となっている。また、弧状張出部40においては、囲繞孔S1に面する内周部分における応力を低減可能となっている。
また、曲がり梁部50は、挿込腕部20と弧状張出部40の間に位置する円弧状の梁部分であり、チェーンやリンク部材からの荷重が作用する部分である。この曲がり梁部50は、その断面が円形状に設けられていて、周方向の全体に亘って同一径となるように設けられている。したがって、曲がり梁部50にチェーンを掛けた場合、曲がり梁部50に沿ってチェーンがスライド可能となっており、また曲がり梁部50の周方向のいずれの位置においても、その位置においてチェーンが回動可能となっている。このため、曲がり梁部50のいずれの部位においても、チェーンのもつれが生じるのを防止可能となっている。
<応力集中に関して>
以上のような構成の結合金具10に関する応力集中の様子について、以下に説明する。図8は、比較例としての現状の結合金具10Cのうち、挿込腕部20C側の応力集中の様子を示す斜視図である。図9は、比較例としての現状の結合金具10Cのうち、溝形腕部30C側の応力集中の様子を示す斜視図である。
なお、図8および図9では、結合金具10CにおいてY方向を鉛直方向に沿うように配置しており、また、曲がり梁部50Cの内周側のうち、中心線L1と交差する負荷部分53Cに、鉛直方向の下側(Y2側)に向かうような荷重を付与している。
図8および図9に示す結合金具10Cにおいては、曲がり梁部50Cの溝形腕部30C付近では、曲がり梁部50Cの断面は完全な円形ではなく、長円または楕円となっている。したがって、曲がり梁部50Cのうち、溝形腕部30C側にチェーンが位置した場合、チェーンにもつれが生じる状態となっている。
また、図8および図9に示す結合金具10Cでは、強度を向上させるために、たとえば焼き入れ等の熱処理やその他の処理を施すことで、全体的に硬くなるように形成している。加えて、材質が硬くなる場合、加工時に形成された傷等が疲労破壊の起点になり得ることから、たとえばリーマ等を用いて貫通孔21や挿通孔33a,33bの加工精度を向上させて傷等の発生を防いでいる。加えて、結合金具10Cでは、その表面にカチオン塗装を施していて、他の塗装と比較して塗装の膜厚を薄くしている。それにより、特に曲がり梁部50Cの溝形腕部30C側でのチェーンのもつれが生じる範囲を極力低減するようにしているが、完全にはもつれを解消することはできず、一部の範囲でもつれが生じる状態となっている。
図8に示すように、現状の結合金具10Cでは、曲がり梁部50Cのうち、挿込腕部20Cに隣接するY1側の内周側の部位は、曲げモーメントが最大となり、またその内周側の部位の曲率半径が大きくなるように変形し、加えて荷重負荷によって鉛直下向きにもひずむことから、最も応力が集中する最大応力集中部51Cとなっている。一例として、ある荷重を負荷したとき、最大応力集中部51Cでの応力が628N/mmとなった。また、図9に示すように、現状の結合金具10Cでは、曲がり梁部50Cのうち、溝形腕部30Cに隣接するY1側の内周側の部位も曲げモーメントが最大となり、またその内周側の部位の曲率半径が大きくなるように変形し、加えて荷重負荷によって鉛直下向きにもひずむことから、応力が集中している第2応力集中部52Cとなっている。ただし、第2応力集中部52Cでは、最大応力集中部51Cよりも応力は小さいものの、最大応力集中部51C以外の部分と比較して応力が高くなっている。
これに対して、本実施の形態の結合金具10の応力集中は、図10および図11に示すようになっている。図10は、本実施の形態の結合金具10のうち、挿込腕部20側の応力集中の様子を示す斜視図である。図11は、本実施の形態の結合金具10のうち、溝形腕部30側の応力集中の様子を示す斜視図である。
図10に示すように、本実施の形態の結合金具10においても、曲がり梁部50のうち、挿込腕部20に隣接するY1側の内周側の部位は、上述した最大応力集中部51Cと同様に、最も応力が集中する最大応力集中部51となっている。しかしながら、図8と同じ荷重を負荷したとき、最大応力集中部51での応力が540N/mmとなった。また、図11に示すように、本実施の形態の結合金具10にも、曲がり梁部50のうち、弧状張出部40に隣接するY1側の内周側の部位も応力が集中している第2応力集中部52となっているが、その第2応力集中部52では、最大応力集中部51よりも応力は大幅に小さくなっている。
図8と図10の比較から明らかなように、弧状張出部40の有無により、曲がり梁部50の長さ(スパン)が短くなり、その結果、最大応力集中部51での応力が低減されている。また、弧状張出部40の存在により、第2応力集中部52Cに相当する部分では、応力が大幅に低減されるので、その第2応力集中部52Cでの伸びやひずみが大幅に低減される。
また、曲がり梁部50Cでは、荷重の負荷部分53Cから挿込腕部20C側の端部までの距離と、荷重の負荷部分53Cから溝形腕部30C側の端部までの距離とが、図8および図9から均等に近いと考えられる。しかしながら、本実施の形態では、弧状張出部40が存在することにより、曲がり梁部50では、荷重の負荷部分53から挿込腕部20側の端部までの距離と、荷重の負荷部分53から弧状張出部40側の端部までの距離とが、図10および図11から変動するので、荷重の負荷部分53からの距離が均等ではなくなる。
そして、曲がり梁部50のうち、荷重の負荷部分53に近い弧状張出部40側の梁端部54での荷重が、挿込腕部20側の端部での荷重よりも大きいと考えられるので、曲がり梁部50Cの挿込腕部20C側の端部と、曲がり梁部50の挿込腕部20側の端部とでは、挿込腕部20側の端部の方が曲げモーメントが若干小さくなり、それによって挿込腕部20側の端部の応力が小さくなる、と考えることができる。
<効果について>
以上のような構成の結合金具10によると、曲がり梁部50は、その延伸方向の全体に亘り、該延伸方向と直交する断面が円形に設けられている。また、曲がり梁部50と溝形腕部30の間には、曲がり梁部50の延伸長さを低減する弧状張出部40が設けられていて、その弧状張出部40の断面において幅方向に直交する厚み方向(Z方向)の厚み寸法は、曲がり梁部50の断面の直径よりも大きく設けられている。
このため、曲がり梁部50では、その断面が円形であるので、曲がり梁部50のいずれの位置にチェーンが位置しても、そのチェーンが自在に回動することができる。したがって、チェーンのもつれを防ぐことができる。
また、弧状張出部40の存在によって曲がり梁部50の延伸長さ(スパン)を短くすることができる。このため、曲がり梁部50の断面を、いずれの部位でも円形とし、現状の結合金具10Cと比べて溝形腕部30側での曲がり梁部50の断面積を減少させつつも、曲がり梁部50の強度を十分に確保することができる。それにより、曲がり梁部50の強度を向上させるための処理を削減可能となる。
また、本実施の形態では、弧状張出部40の内周部分は、曲がり梁部50と連なる円弧状の軌跡の一部を構成している。このため、囲繞孔S1を一定の直径に維持することができ、直径の大きな丸棒を通したり、チェーンよりも大径な部位を有するフックの吊り輪部分等を掛けることが可能となる。また、弧状張出部40の内周部分では、応力集中が生じるのを防止可能となる。
さらに、本実施の形態では、弧状張出部40の厚み方向(Z方向)の両端側に位置する表面および裏面は、溝形腕部30の厚み方向(Z方向)の両端側に位置する表面および裏面と面一に設けられている。このため、溝形腕部30と弧状張出部40の間で、段差が形成されるのを防ぐことができ、段差の存在を起因とする傷や損傷を防ぐことが可能となる。
また、本実施の形態では、連結具11は、2つの結合金具10のうちの一方の結合金具10の挿込腕部20の貫通孔21と、他方の結合金具10の溝形腕部30の挿通孔33a,33bとが位置合わせされ、さらに2つの結合金具10のうちの一方の結合金具10の溝形腕部30の挿通孔33a,33bと、他方の結合金具10の挿込腕部20の貫通孔21とが位置合わせされる。そして、その位置合わせ状態で、連結ピン100が貫通孔21および挿通孔33a,33bに挿通されたことで、2つの結合金具10が連結された構成としている。したがって、本実施の形態の連結具11を用いることで、2つの結合金具10のうちの一方を、たとえばチェーンに連結させ、他方をフックや吊り金具等に容易に連結させるように、他の部材との間の連結を容易に実現することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態においては、弧状張出部40は、溝形腕部30側にのみ設けられている。しかしながら、チェーンのリング孔が曲がり梁部50に位置させることが可能であれば、挿込腕部20側に弧状張出部を設けるようにしても良い。また、挿込腕部20に代えて溝形腕部30に相当する腕部を設ける構成としても良く(すなわち溝形腕部を一対設けても良く)、溝形腕部30に代えて挿込腕部20に相当する腕部を設ける構成としても良い(すなわち挿込腕部を一対設けても良い)。
また、上述の実施の形態では、溝形腕部30の対向片部31a,31bは、挿込腕部20よりも厚み方向(Z方向)の寸法が大きくなるように設けられている。しかしながら、対向片部31a,31bの厚み方向(Z方向)の寸法は、挿込腕部20の厚み方向(Z方向)の寸法と同程度以下であっても良い。
また、上述の実施の形態では、一対の結合金具10を連結することで、連結具11が構成されている。しかしながら、連結具は、結合金具10と、他の結合金具とを組み合わせる構成としても良い。
10,10C…結合金具、11…連結具、20,20C…挿込腕部、21…貫通孔、22,23…円弧面、24…傾斜部、30,30C…溝形腕部、31a,31b…対向片部、32…溝部、33a,33b…挿通孔、34…円弧面、40…弧状張出部、40a…端部、50,50C…曲がり梁部、51,51C…最大応力集中部、52,52C…第2応力集中部、100…連結ピン、110…バネカラー、L1…中心線、S1…囲繞孔

Claims (4)

  1. 他の結合金具と連結ピンを介して連結されることにより連結具を構成する結合金具であって、
    前記連結ピンが挿入される貫通孔を備える挿込腕部と、
    前記連結ピンが挿入される挿通孔を備えると共に、一端側に位置する前記挿込腕部と幅方向において対向する他端側に位置する溝形腕部と、
    前記挿込腕部と前記溝形腕部の間に設けられる曲がり梁部と、
    を備え、
    前記曲がり梁部は、その延伸方向の全体に亘り、該延伸方向と直交する断面が円形に設けられていて、
    前記曲がり梁部と前記溝形腕部の間には、前記曲がり梁部の延伸長さを低減する弧状張出部が設けられていて、
    前記弧状張出部の横断面において前記幅方向に直交する厚み方向の厚み寸法は、前記曲がり梁部の断面の直径よりも大きく設けられている、
    ことを特徴とする結合金具。
  2. 請求項1記載の結合金具であって、
    前記弧状張出部の内周部分は、前記曲がり梁部と連なる円弧状の軌跡の一部を構成している、
    ことを特徴とする結合金具。
  3. 請求項1または2記載の結合金具であって、
    前記弧状張出部の前記厚み方向の両端側に位置する表面および裏面は、前記溝形腕部の前記厚み方向の両端側に位置する表面および裏面と面一に設けられている、
    ことを特徴とする結合金具。
  4. チェーンを連結対象として連結するために、請求項1から3のいずれか1項に記載の結合金具を2つ連結して環状として使用される連結具であって、
    2つの前記結合金具のうちの一方の前記結合金具の前記挿込腕部の前記貫通孔と、2つの前記結合金具の他方の前記結合金具の前記溝形腕部の前記挿通孔とが位置合わせされ、
    2つの前記結合金具のうちの一方の前記結合金具の前記溝形腕部の前記挿通孔と、2つの前記結合金具のうちの他方の前記結合金具の前記挿込腕部の貫通孔とが位置合わせされ、
    その位置合わせ状態で、前記連結ピンが前記貫通孔および前記挿通孔に挿通されたことで、2つの前記結合金具が連結された、
    ことを特徴とする連結具。

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