JP2018153980A - 吐出装置 - Google Patents

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昌史 平塚
Masashi Hiratsuka
昌史 平塚
和幸 原
Kazuyuki Hara
和幸 原
雅樹 片岡
Masaki Kataoka
雅樹 片岡
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Abstract

【課題】払拭部から接触部の被通過部分へ向かって落下した液体が接触部に付着することを抑制する。【解決手段】吐出装置は、液体を吐出するノズルが下面に形成された吐出部と、前記ノズルの周囲を囲む接触部を有し、該接触部が前記下面に接触して前記ノズルを覆う第一覆い部と、前記接触部が前記下面から離れ且つ前記第一覆い部が前記吐出部の下側に配置された状態で、前記第一覆い部と前記下面との間にて前記下面を払拭する払拭部と、前記下面を払拭した前記払拭部が前記接触部上を通過する際に、前記接触部の被通過部分上を覆う第二覆い部と、を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、吐出装置に関する。
特許文献1には、ローラーをキャップに接触させながら往復移動することでキャップを清掃する構成が開示されている。
特開2015−217593号公報
ここで、液体を吐出するノズルが下面に形成された吐出部と、ノズルの周囲を囲む接触部を有し、該接触部が吐出部の下面に接触してノズルを覆う覆い部と、を備える吐出装置においては、以下の課題が発生するおそれがある。
すなわち、上記吐出装置において、覆い部が吐出部の下側に配置された状態で払拭部が吐出部の下面を払拭する場合、払拭部が接触部上を通過する際に、払拭部に付着した液体が落下すると、液体が接触部に付着するおそれがある。
本発明は、払拭部が接触部上を通過する際に、接触部の被通過部分が露出されている構成に比べ、払拭部から接触部の被通過部分へ向かって落下した液体が接触部に付着することを抑制することを目的とする。
請求項1の発明は、液体を吐出するノズルが下面に形成された吐出部と、前記ノズルの周囲を囲む接触部を有し、該接触部が前記下面に接触して前記ノズルを覆う第一覆い部と、前記接触部が前記下面から離れ且つ前記第一覆い部が前記吐出部の下側に配置された状態で、前記第一覆い部と前記下面との間にて前記下面を払拭する払拭部と、前記下面を払拭した前記払拭部が前記接触部上を通過する際に、前記接触部の被通過部分上を覆う第二覆い部と、を備える。
請求項2の発明では、前記第二覆い部は、前記第一覆い部が前記ノズルを覆う際に前記被通過部分上から退避する。
請求項3の発明では、前記接触部は、平面視にて枠状とされ、前記第二覆い部は、前記払拭部が前記接触部の平面視における外側から内側へ向かって移動することに連動して、前記被通過部分上を覆う覆い位置へ移動する。
請求項4の発明では、前記第二覆い部は、前記接触部上を通過した前記払拭部が前記接触部の平面視における下面の外側の予め定められた位置へ移動することに連動して、前記被通過部分上から退避する退避位置へ移動する。
請求項5の発明では、前記第二覆い部は、弾性力によって前記覆い位置に押し又は引っ張る弾性部材を有し、前記払拭部が、前記第二覆い部に接触し、前記弾性力に対抗して前記退避位置に位置させる。
請求項6の発明では、前記接触部は、平面視にて枠状とされ、前記接触部の平面視における外側且つ前記第二覆い部の下方側に設けられ、前記第二覆い部に落下し且つ前記接触部の平面視における外側へ向けて流れた液体が排出される排出部、を備える。
請求項7の発明では、前記排出部は、前記第二覆い部が、前記被通過部分上を覆う覆い位置及び前記被通過部分上から退避する退避位置のいずれに位置する状態においても、液体が排出可能とされている。
本発明の請求項1の構成によれば、払拭部が接触部上を通過する際に、接触部の被通過部分が露出されている構成に比べ、払拭部から接触部の被通過部分へ向かって落下した液体が接触部に付着することを抑制できる。
本発明の請求項2の構成によれば、第一覆い部がノズルを覆う際に第二覆い部が被通過部分上を覆う構成に比べ、第二覆い部が接触部に干渉することを抑制できる。
本発明の請求項3の構成によれば、下面を払拭した払拭部が接触部上を通過する前に、予め、第二覆い部が被通過部分上を覆った状態にしておくことができる。
本発明の請求項4の構成によれば、第一覆い部がノズルを覆う前に、予め、第二覆い部を被通過部分上から退避させた状態にしておくことができる。
本発明の請求項5の構成によれば、アクチュエータ等の駆動によって第二覆い部を移動させる構成に比べ、駆動タイミング等の制御が不要となる。
本発明の請求項6の構成によれば、第二覆い部に落下した液体が第二覆い部で溜まったままになる構成に比べ、第二覆い部に落下した液体が、第二覆い部から落下して接触部に付着することを抑制できる。
本発明の請求項7の構成によれば、第二覆い部が覆い位置に位置する場合にのみ排出可能である構成に比べ、第二覆い部に落下した液体が第二覆い部に残留することを抑制できる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る吐出ユニットの構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る吐出ユニット、ワイピング機構及びキャップ機構の構成を示す概略図である。 図3に示す構成において、ワイピング位置に位置する吐出ユニットに対して、ワイピング機構がワイピング動作を実行する状態を示す概略図である。 図3に示す構成において、キャッピング位置に位置する吐出ユニットに対して、キャップ機構がキャッピング動作を実行する状態を示す概略図である。 図3に示す構成において、吐出ユニットが画像形成位置に位置する状態を示す概略図である。 本実施形態に係るキャップ部材のリブと吐出ユニットの下面との位置関係を示す平面図である。 本実施形態に係るキャップ部材及びワイピング機構の構成を示す斜視図である。 図8に示す構成の一部を拡大して示す斜視図である。 図9に示す構成の側断面図である。 図10に示す構成において、一対のワイパが一時待機位置に位置する状態を示す側断面図である。 本実施形態に係るカバー体が覆い位置に位置する状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るカバー機構の構成を示す斜視図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(画像形成装置10)
まず、画像形成装置10について説明する。図1は、画像形成装置10の構成を示す概略図である。なお、以下の説明で用いる「平面視」とは、上方側から下方側へ向けて見た場合をいい、構成部品の一部を透視して見た場合が含まれる。
画像形成装置10は、搬送方向に長尺な連帳紙P(記録媒体)にインク(インク滴)を吐出して連帳紙Pに画像を形成する装置であり、液体(液滴)を吐出する吐出装置の一例として機能する。具体的には、画像形成装置10は、図1に示されるように、搬送機構20と、吐出部の一例としての吐出ユニット30と、キャップ機構60(覆い機構)と、ワイピング機構50(払拭機構)と、制御部19と、を備えている。以下、搬送機構20、吐出ユニット30、キャップ機構60(覆い機構)、ワイピング機構50(払拭機構)、及び制御部19の具体的な構成を説明する。
(搬送機構20)
搬送機構20は、連帳紙Pを搬送する機構である。具体的には、搬送機構20は、図1に示されるように、連帳紙Pを巻き出す巻出ロール22と、連帳紙Pを巻き取る巻取ロール24と、連帳紙Pを搬送する複数の搬送ロール26と、を有している。巻取ロール24は、駆動部28によって回転駆動される。これにより、巻取ロール24が連帳紙Pを巻き取ると共に、巻出ロール22が連帳紙Pを巻き出す。
複数の搬送ロール26は、巻出ロール22と巻取ロール24との間で連帳紙Pに巻き掛けられている。これにより、巻出ロール22から巻取ロール24までの連帳紙Pの搬送経路が定められている。複数の搬送ロール26は、巻取ロール24が連帳紙Pを巻き取ることで、巻取ロール24側へ進行する連帳紙Pに従動回転する。なお、各図では、連帳紙Pの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という場合がある)を、適宜、矢印Aにて示している。
(吐出ユニット30)
吐出ユニット30は、連帳紙Pにインク滴を吐出する吐出ユニットであり、液体を吐出する吐出部の一例である。吐出ユニット30は、連帳紙Pの幅方向(連帳紙Pの搬送方向と交差する交差方向)に沿って長さを有している。すなわち、連帳紙Pの幅方向に沿った方向が、吐出ユニット30の長手方向(以下、単に、長手方向という場合がある)とされ、連帳紙Pの搬送方向に沿った方向が、吐出ユニット30の短手方向(以下、単に、短手方向という場合がある)とされている。なお、図2では、吐出ユニット30の長手方向を矢印X方向にて示し、吐出ユニット30の短手方向を矢印Y方向で示している。
吐出ユニット30は、図2に示されるように、複数(具体的には5つ)の吐出ヘッド31、32、33、34、35(以下、31〜35という)と、支持体40と、を有している。各吐出ヘッド31〜35は、平面視(底面視)にて、吐出ユニット30の長手方向に沿って長さを有する矩形状とされている(図7参照)。この吐出ヘッド31〜35は、この順で、吐出ユニット30の長手方向に沿って千鳥状に配置されている。すなわち、吐出ユニット30では、吐出ヘッド31、33、35が長手方向に沿って配置された第一ヘッド列11と、吐出ヘッド32、34が長手方向に沿って配置された第二ヘッド列12と、が形成されている。この第一ヘッド列11と第二ヘッド列12は、短手方向に隣接している。
各吐出ヘッド31〜35は、インクを貯留する貯留部14(図1参照)に、図示しないチューブ(管)を介して接続されている。貯留部14から各吐出ヘッド31〜35へインクが供給される。
また、各吐出ヘッド31〜35は、インク(液体の一例)を吐出する複数のノズル38が形成されたノズル面39を有している。なお、図2では、複数のノズル38を簡略化して図示している。そして、各吐出ヘッド31〜35では、それぞれに設けられた駆動系(駆動回路)を駆動して、ノズル面39のノズル38からインク滴(液滴)を吐出する。
支持体40は、吐出ヘッド31〜35を支持する機能を有している。支持体40の底面49と、吐出ヘッド31〜35のノズル面39と、によって、吐出ユニット30の下面37が構成されている。
なお、吐出ユニット30は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色ごとに複数備えられていてもよい。
(吐出ユニット30の動作)
本実施形態では、吐出ユニット30は、ボールねじやベルトなどの機械要素を用いた移動機構36(図3参照)によって、上下方向に沿って移動可能に構成されている。本実施形態では、吐出ユニット30は、上下方向に沿ってのみ移動可能とされており、左右方向及び前後方向には移動しない構成とされている。
吐出ユニット30は、一例として、図3に示す待機位置、図4に示すワイピング位置、図5に示すキャッピング位置、及び図6に示す画像形成位置(印字位置)に移動可能とされている。この待機位置、ワイピング位置、キャッピング位置、及び画像形成位置は、例えば、この順で、上下方向の高さが低くなるように設定されている。図3に示す待機位置は、吐出ユニット30が待機するための位置である。
吐出ユニット30は、図4に示すワイピング位置において、ワイピング機構50の後述の一対のワイパ51、52が各ノズル面39を払拭(ワイピング)するワイピング動作が実行される。なお、具体的なワイピング動作については後述する。
また、吐出ユニット30は、図5に示すキャッピング位置において、キャップ機構60の後述のキャップ部材66が吐出ユニット30のノズル38を覆うキャッピング動作が実行される。
また、吐出ユニット30は、図6に示す画像形成位置において、各吐出ヘッド31〜35の駆動系を駆動することで、ノズル38から連帳紙Pにインク滴を吐出して、連帳紙Pに画像を形成する画像形成動作が実行される。なお、吐出ユニット30が画像形成動作を実行する際には、後述のキャップ部材66は、退避位置に移動する。
なお、貯留部14は、移動機構(図示省略)によって上下方向へ移動することで、吐出ユニット30の位置に応じて、貯留部14の液面と各吐出ヘッド31〜35のノズル面39との高さ関係が調整される。
(キャップ機構60)
キャップ機構60は、吐出ユニット30のノズル38を覆う(キャッピングする)機構である。具体的には、キャップ機構60は、図3及び図8に示されるように、第一覆い部の一例としてのキャップ部材66と、接触部の一例としてのリブ68と、を備えている。
キャップ部材66は、底壁66Bと、平面視にて枠状とされた側壁66Sと、を有しており、上方が開放されている。リブ68は、図3に示されるように、側壁66Sの上面から上方へ突出するように該上面に設けられている。このリブ68は、平面視にて枠状とされている(図7及び図8参照)。具体的には、リブ68は、キャップ部材66の短手方向の一端側及び他端側に配置され、キャップ部材66の長手方向に沿って長さを有する長部68A、68Bと、キャップ部材66の長手方向の一端側及び他端側に配置され、キャップ部材66の短手方向に沿って配置された短部68C、68Dと、を有している。なお、リブ68は、例えば、ゴム等の弾性体で構成されている。
(キャップ部材66の動作)
キャップ部材66は、ボールねじやベルトなどの機械要素を用いた移動機構67(図3参照)によって、連帳紙Pの搬送方向A及びその反対方向に沿って移動可能に構成されている。具体的には、キャップ部材66は、図3〜図5に示す動作位置と、図6に示す退避位置と、の間を移動可能とされている。
動作位置は、吐出ユニット30の下側に位置する位置である。動作位置は、吐出ユニット30が待機位置にて待機する際、吐出ユニット30がワイピング位置にてノズル面39を払拭される際(ワイピング動作の際)、及び、キャッピング位置に位置する吐出ユニット30に対してキャッピング動作を実行する際に用いられる位置である。
キャップ部材66のキャップ動作では、キャップ部材66が動作位置(図3参照)に位置する状態において、吐出ユニット30が待機位置(図3参照)又はワイピング位置(図4参照)からキャッピング位置(図5参照)へ降下する。これにより、図7に示されるように、リブ68が平面視にて吐出ヘッド31〜35のノズル面39(複数のノズル38)の周囲を囲むように、吐出ユニット30の下面37(支持体40の底面49)に接触する。これにより、キャップ部材66が、吐出ユニット30の下面37との間をシール(封止)した状態で、吐出ユニット30の複数のノズル38(下面37)を覆う(キャッピング動作)。
なお、キャップ部材66のキャップ動作は、後述のカバー体90が退避位置に位置する状態で実行される。また、キャップ部材66は、ノズル38を覆った状態において、吐出ヘッド31〜35のノズル面39との間に、隙間を有している。
キャップ部材66が吐出ユニット30の複数のノズル38を覆うことで、キャップ部材66の内部の湿度が保たれる。これにより、吐出ヘッド31〜35のノズル38の乾燥を抑制する。
キャップ部材66が動作位置(図3参照)に位置する状態において、ワイピング機構50の後述のワイピング動作が実行される。すなわち、キャップ部材66は、ワイピング機構50のワイピング動作によって、後述の一対のワイパ51、52から落下するインクを受ける受け部材としても機能する。キャップ部材66が受けたインクは、キャップ部材66の側壁66S又は底壁66Bに接続された排出管(図示省略)を通じて、廃液タンク(図示省略)に排出される。
図6に示す退避位置は、平面視にて、吐出ユニット30の配置位置から搬送方向Aに沿って、例えば図6の左側へずれた位置である。退避位置は、吐出ユニット30が画像形成位置にて画像形成動作を実行する際に用いられる位置である。
(ワイピング機構50)
ワイピング機構50は、各吐出ヘッド31〜35のノズル面39を払拭(ワイピング)する機構である。具体的には、ワイピング機構50は、図8に示されるように、一対のワイパ51、52(払拭部の一例)と、支持部70と、一対の移動機構77、78(図3参照)と、カバー機構80(図12及び図13参照)と、を有している。
各ワイパ51、52は、各吐出ヘッド31〜35のノズル面39を払拭する機能を有している。この各ワイパ51、52は、上下方向において、図3に示す待機位置又は図4に示すワイピング位置に位置する吐出ユニット30と、図3〜図5に示す動作位置に位置するキャップ部材66と、の間に配置されている。
具体的には、各ワイパ51、52は、図9に示されるように、払拭部材としてのブレード53、54と、保持体55、56と、固定部材57、58と、を有している。ブレード53、54は、先端部(上端部)でノズル面39を払拭する板状のゴムブレードで構成されている。
固定部材57、58は、キャップ部材66及び吐出ユニット30の短手方向(Y方向)に沿って、長さを有している。各固定部材57、58は、その長手方向の一端部及び他端部が、後述の各支持ロッド71、72にその長手方向(X方向)に移動可能に取り付けられている。
保持体55、56は、略ブロック状に形成されている。各保持体55、56は、各固定部材57、58の長手方向中央部の上面に固定されている。保持体55、56は、ワイピング位置(図4参照)に位置する吐出ユニット30の各ノズル面39に、各ブレード53、54の先端部が接触可能な位置に各保持体55、56から上方へ突出するように、各ブレード53、54を保持している。具体的には、各ブレード53、54は、各保持体55、56に備えられた保持板55A、56Aに保持されている(図10参照)。
支持部70は、一対のワイパ51、52を支持する機能を有している。支持部70は、具体的には、図8に示されるように、支持ロッド71、72と、支持板73、74と、を有している。
支持板73、74は、平面視にて、キャップ部材66及び吐出ユニット30をその長手方向(X方向)に挟むように配置されている。支持板73、74は、長手方向(X方向)を厚み方向とする板状に形成されている。
なお、平面視において、支持板73と、キャップ部材66及び吐出ユニット30との間には、各ワイパ51、52を待機させるための空間が形成されている。
各支持ロッド71、72は、長手方向(X方向)に沿って長さを有している。支持ロッド71、72は、平面視にて、キャップ部材66及び吐出ユニット30をその短手方向(Y方向)に挟むように配置されている。各支持ロッド71、72は、一端部が支持板73に固定され、他端部が支持板74に固定されている。そして、各ワイパ51、52の固定部材57、58における長手方向の一端部及び他端部が、各支持ロッド71、72に移動可能に取り付けられている。
各移動機構77、78(図3参照)は、各ワイパ51、52を個別に移動可能とされている。この各移動機構77、78は、例えば、ボールねじやベルトなどの機械要素を用いた機構で構成されている。各移動機構77、78は、各保持体55、56及び各固定部材57、58を支持ロッド71、72の長手方向(X方向)に移動させることで、各ワイパ51、52を吐出ユニット30の長手方向に移動させる。
(ワイパ51、52の動作)
各移動機構77、78が、図4に示すワイピング位置に位置する吐出ユニット30の長手方向に各ワイパ51、52を移動させることで、ワイピング動作が実行される。ワイピング動作においては、キャップ部材66は動作位置に位置しており、リブ68が吐出ユニット30の下面37(支持体40の底面49)から離れ且つキャップ部材66が吐出ユニット30の下側に配置された状態となっている。したがって、上記の状態において、各ワイパ51、52が、リブ68の平面視における内側の領域NR(図7参照)で、吐出ユニット30の下面37(吐出ヘッド31〜35のノズル面39)を払拭する。
具体的には、ワイパ51は、第一ヘッド列11を構成する吐出ヘッド31、33、35の各ノズル面39にブレード53が接触した状態で吐出ユニット30の長手方向に移動されることで、その各ノズル面39を払拭する。ワイパ52は、第二ヘッド列12を構成する吐出ヘッド32、34の各ノズル面39にブレード54が接触した状態で吐出ユニット30の長手方向に移動されることで、その各ノズル面39を払拭する。
なお、本実施形態では、ワイパ52は、ワイパ51と干渉するため、ワイパ52は、ワイパ51と一緒に移動される。具体的には、本実施形態では、ワイパ52による吐出ヘッド32のノズル面39の払拭と、ワイパ51による吐出ヘッド33のノズル面39の払拭とが、一緒に実行される。また、ワイパ52による吐出ヘッド34のノズル面39を払拭と、ワイパ51による吐出ヘッド35のノズル面39の払拭とが、一緒に実行される。
また、各ワイパ51、52による払拭動作は、一例として、各吐出ヘッド31〜35のノズル面39が液体(洗浄液やインク等)で濡らされた後に実行される。
ノズル面39を濡らす動作は、一例として、キャップ部材66に設けられ、洗浄液を含むパッド(図示省略)にノズル面39を接触させることで行われる。また、ノズル面39を濡らす動作として、インクをノズル38から排出して当該インクにてノズル面39を濡らすパージ動作を行ってもよい。パージ動作では、一例として、貯留部14(図1参照)に接続された加圧ポンプ(図示省略)で貯留部14内を加圧することにより行われる。
また、各ワイパ51、52は、使用されない状態では、各移動機構77、78によって、平面視における支持板73とキャップ部材66及び吐出ユニット30との間の待機位置(図8、図9及び図10に示す位置)に移動されて、この待機位置で待機する。なお、各ワイパ51、52が使用されない状態には、ワイピング動作以外の動作(例えば、キャッピング動作、画像形成動作など)を実行する場合が含まれる。
また、本実施形態では、待機位置よりも−X方向側(図10参照)であって、吐出ユニット30の下面37(ノズル面39)よりも支持板73に一時待機位置(図11に示す位置)が設定されている。この一時待機位置は、後述のように、カバー体90を覆い位置に移動させるための位置である。
(カバー機構80)
カバー機構80は、キャップ部材66に設けられたリブ68を覆う機構である。カバー機構80は、具体的には、図12及び図13に示されるように、カバー体90と、支持部81、82と、弾性部材の一例としての圧縮コイルバネ83、84と、排出部88(図10及び図11参照)と、を有している。
カバー体90は、一対のワイパ51、52がリブ68上を通過する際におけるリブ68の被通過部分上を覆う第二覆い部の一例である。本実施形態では、一対のワイパ51、52は、リブ68の短部68C上を通過し、カバー体90は、当該短部68Cを覆うようになっている(図11参照)。すなわち、短部68Cは、リブ68において一対のワイパ51、52に通過される部分であり、リブ68における被通過部分の一例である。
カバー体90は、具体的には、図13に示されるように、底壁92と、一対の側壁94、96と、背壁98と、を有している。底壁92は、一対のワイパ51、52から落下したインクを受ける受け部としての機能を有している。具体的には、底壁92は、傾斜部92Aと、底部92Cと、連結部92Bと、を有している。
底壁92は、キャップ部材66の短手方向(Y方向)に沿った幅方向の幅が、リブ68の長部68A、68B間の距離も広くなっている(図12参照)。底壁92は、リブ68の長部68A、68Bよりも幅方向の外側に張り出している。
傾斜部92Aは、図10及び図11に示されるように、枠状のリブ68の平面視における内側から外側へ向けて短部68Cを通過する方向(以下、+X方向という、図7参照)に下り勾配となる傾斜を有している。
底部92Cは、傾斜部92Aに対する+X方向側であって、且つ、枠状のリブ68の平面視における外側(短部68Cに対する+X方向側)に配置されている。底部92Cは、底壁92において最も低い最低部を構成している。底部92Cには、インクを下方へ排出する排出口92Fが形成されている。
連結部92Bは、傾斜部92Aと底部92Cとを連結している。連結部92Bは、+X方向に下り勾配となる傾斜を有している。連結部92Bの傾斜は、傾斜部92Aの傾斜よりもきつくなっている。
背壁98は、底壁92の底部92Cにおける+X方向の端部から起立している。背壁98は、枠状のリブ68の平面視における外側(短部68Cに対する+X方向側)に配置されている。
一対の側壁94、96は、図13に示されるように、底壁92及び背壁98の幅方向両端部に設けられている。一対の側壁94、96は、背壁98側であって、底部92Cの上側において、上方へ突出する突出部94A、96Aを有している。突出部94A、96Aにおける−X方向側を向く側端面94B、96Bは、ワイパ52の固定部材58が接触する接触面とされている。
図13に示されるように、一対の側壁94、96には、それぞれ、幅方向外側に張り出す張出部94E、94F、96E、96Fが形成されている。張出部94E、94F及び張出部96E、96Fは、それぞれ、+X方向に間隔をあけて配置されている。
支持部81、82は、カバー体90を+X方向及びその反対方向である−X方向へ移動可能に支持する支持部として機能する。各支持部81、82は、カバー体90の各側壁94、96の幅方向外側で支持板73に固定されている。具体的には、各支持部81、82は、支持軸81A、82Aと、固定板81B、81C、82B、82Cと、を有している。なお、支持部81、82は、左右対称である点を除いて同様に構成されている。
各支持軸81A、82Aは、X方向を軸方向とする軸で構成されている。固定板81B、81C及び、固定板82B、82Cは、それぞれ、X方向に間隔をあけて配置されている。この固定板81B、81C及び、固定板82B、82Cのそれぞれに、各支持軸81A、82Aが固定されている。各支持軸81A、82Aは、固定板81C、82Cから先端部が−X方向へ突出している。
支持部81では、カバー体90の張出部94Eが、固定板81B、81Cの間で支持軸81Aにその軸方向に移動可能に支持されている。また、カバー体90の張出部94Fが、固定板81Cよりも−X方向で支持軸81Aにその軸方向に移動可能に支持されている。
支持部82では、カバー体90の張出部96Eが、固定板82B、82Cの間で支持軸82Aにその軸方向に移動可能に支持されている。また、カバー体90の張出部96Fが、固定板82Cよりも−X方向で支持軸82Aにその軸方向に移動可能に支持されている。
そして、カバー体90は、支持軸81A、82Aに案内されて、リブ68の短部68C及び長部68A、68Bの一部上を覆う覆い位置(図11及び図12に示す位置)と、リブ68上から退避した退避位置(図8、図9及び図10に示す位置)と、の間を+X方向、−X方向へ移動可能とされている。
覆い位置では、図11に示されるように、カバー体90の底壁92の傾斜部92Aが、短部68C及び長部68A、68Bの一部の上側に配置される。退避位置では、図10に示されるように、カバー体90は、枠状のリブ68の平面視における外側(短部68Cに対する+X方向側)に配置される。なお、図10及び図11では、ワイパ52は、ワイパ51の紙面奥側でワイパ51に重なっているため、ワイパ52の一部(固定部材58等)のみが見えている状態となっている。
図13に示されるように、圧縮コイルバネ83は、固定板81Bと張出部94Eとの間で支持軸81Aに取り付けられている。コイルバネ84は、固定板82Bと張出部96Eとの間で支持軸82Aに取り付けられている。この圧縮コイルバネ83、84が、カバー体90を、弾性力によって覆い位置側へ向かって押している。
弾性部材としては、カバー体90を、弾性力によって覆い位置側へ向かって引っ張る引っ張りバネなどの弾性部材であってもよい。
カバー機構80では、カバー体90の側端面94B、96Bに、待機位置(図10に示す位置)に位置するワイパ52の固定部材58が接触する(押す)ことで、圧縮コイルバネ83、84の弾性力に対抗して、カバー体90を退避位置(図10に示す位置)に位置させる。
さらに、カバー機構80では、ワイパ52が待機位置から−X方向へ移動することで、圧縮コイルバネ83、84の弾性力によって、カバー体90が退避位置から覆い位置(図11に示す位置)に移動する。すなわち、ワイパ52がリブ68の平面視における外側から内側へ向かって移動することに連動して、カバー体90がリブ68の短部68C上を覆う覆い位置へ移動する。
なお、本実施形態では、ワイパ52は、ワイパ51と干渉するため、ワイパ52とワイパ51とが一緒に−X方向へ移動される。
また、本実施形態では、待機位置よりも−X方向であって、吐出ユニット30の下面37よりも+X方向側に一時待機位置(図11に示す位置)が設定されている。ワイパ51、52が、待機位置から一時待機位置に移動することに連動して、カバー体90が退避位置から覆い位置に移動する。そして、ワイパ51、52は、一時待機位置から−X方向へ移動することで、ノズル面39の払拭動作を実行する。
このように、本実施形態では、ワイパ51、52が、ノズル面39の払拭動作を実行する前に、待機位置から一時待機位置へ移動することで、カバー体90が覆い位置に移動する。したがって、ノズル面39を払拭したワイパ51、52が、リブ68の短部68C上を通過する際には、カバー体90は短部68C上を覆っている。
なお、一時待機位置に位置するワイパ51、52は、覆い位置に位置するカバー体90上に配置され、ブレード53、54がリブ68の平面視における外側に位置する。
さらに、ノズル面39の払拭後に短部68C上を通過したワイパ51、52が、待機位置へ移動すると、ワイパ52が圧縮コイルバネ83、84の弾性力に対抗して、カバー体90が覆い位置から退避位置へ移動させる。すなわち、本実施形態では、ノズル面39の払拭後に短部68C上を通過したワイパ51、52の待機位置への移動に連動して、カバー体90が覆い位置から退避位置へ移動する。
このように、ワイパ51、52が待機位置へ移動することで、カバー体90が覆い位置から退避位置へ移動するので、キャップ部材66がノズル38を覆う際には、カバー体90は、短部68C上から退避している。
排出部88は、カバー体90からインクが排出されるようになっている。排出部88は、具体的には、受け部材88Aと、排出管88Bと、を有している。
受け部材88Aは、カバー体90の排出口92Fから下方へ排出されたインクを受ける機能を有している。この受け部材88Aは、リブ68の短部68Cに対する+X方向側であって、且つカバー体90の下側に設けられている。すなわち、受け部材88Aは、枠状のリブ68の平面視における外側に配置されている。
受け部材88Aは、上部に開口を有する箱状に形成されている。受け部材88Aには、カバー体90に落下し且つ、底壁92の傾斜部92A及び底部92Cを+X方向側へ向けて流れたインクが排出口92Fを通じて排出される。
受け部材88Aは、カバー体90が覆い位置及び退避位置のいずれの位置に位置する状態においても、排出口92Fが受け部材88Aの上部開口上に位置している。したがって、カバー体90が覆い位置及び退避位置のいずれの位置に位置する状態においても、排出部88は、カバー体90から受け部材88Aへインクが排出可能とされている。
また、受け部材88Aの底部には、排出管88Bの一端部が接続されており、受け部材88Aのインクは、排出管88Bを通じて、廃液タンク(図示省略)に排出される。
(制御部19)
制御部19(図1参照)は、前述の搬送機構20、吐出ユニット30、キャップ機構60及びワイピング機構50の各部の駆動を制御して、各部での前述の動作を実行させる。
(本実施形態に係る作用)
次に、本実施形態に係る作用として、ワイピング機構50によるワイピング動作について説明する。ここでは、一例として、ワイピング動作が画像形成動作の後に行われる場合について、説明する。なお、ワイピング動作は、他の動作(例えば、キャッピング動作)の後に行われてもよい。
画像形成装置10では、ワイピング動作の実行前において、図6に示されるように、吐出ユニット30が画像形成位置に位置し、キャップ部材66が退避位置に位置している。
また、ワイピング動作の実行前において、ワイパ51、52は、待機位置(図8、図9及び図10に示す位置)で待機している。ワイパ51、52が待機位置で待機することで、ワイパ52の固定部材58が、カバー体90の側端面94B、96Bに接触して、カバー体90が退避位置(図8、図9及び図10に示す位置)に位置している。退避位置では、図10に示されるように、カバー体90は、枠状のリブ68の平面視における外側(短部68Cに対する+X方向側)に配置される。
そして、画像形成装置10では、制御部19がワイピング動作を実行する指令を取得すると、制御部19がワイピング機構50の各部の駆動を制御し、以下のワイピング動作を実行する。ワイピング動作の実行指令は、例えば、操作者の外部操作や、画像形成動作の累積時間などに基づき生成される。
本ワイピング動作では、まず、吐出ユニット30が、移動機構36によって、画像形成位置(図6に示す位置)からワイピング位置(図4に示す位置)に移動する。次に、キャップ部材66が、移動機構67によって、退避位置(図6に示す位置)から動作位置(図4に示す位置)に移動する。
次に、移動機構77、78により、ワイパ51、52が待機位置(図8、図9及び図10に示す位置)から一時待機位置(図11に示す位置)に移動される。これにより、圧縮コイルバネ83、84の弾性力によって、カバー体90が退避位置(図8、図9及び図10に示す位置)から覆い位置(図11に示す位置)に移動する。
すなわち、ワイパ51、52の一時待機位置への移動に連動して、カバー体90が覆い位置に移動する。覆い位置では、図11に示されるように、カバー体90の底壁92の傾斜部92Aが、短部68C及び長部68A、68Bの一部を覆う。
次に、ワイパ51、52が一時待機位置から−X方向へ移動し、リブ68の平面視における内側の領域NR(図7参照)において、吐出ヘッド31〜35のノズル面39を払拭する(図4参照)。ワイパ51、52によるノズル面39の払拭が終了すると、ワイパ51、52は、内側の領域NR(図7参照)から+X方向に移動して、リブ68の短部68C上を通過する。さらに、ワイパ51、52は、+X方向に移動して、待機位置(図8、図9及び図10に示す位置)へ戻る。なお、ワイパ51、52は、待機位置(図8、図9及び図10に示す位置)へ一緒に戻る。
ワイパ51、52が待機位置に戻ると、ワイパ52の固定部材58が、カバー体90の側端面94B、96Bを接触して(押して)、カバー体90が退避位置(図8、図9及び図10に示す位置)へ移動する。すなわち、ワイパ51、52の待機位置への移動に連動して、カバー体90が、図10に示されるように、枠状のリブ68の平面視における外側(短部68Cに対する+X方向側)に移動する。
なお、キャップ部材66のキャップ動作は、カバー体90が退避位置に位置する状態で実行される。すなわち、キャップ部材66が、吐出ユニット30の複数のノズル38(下面37)を覆う際には、カバー体90は、リブ68上から退避している。
前述のように、本実施形態では、ノズル面39を払拭したワイパ51、52が、リブ68の短部68C上を通過する際に、カバー体90が、ワイパ51、52に通過される短部68Cを覆っている。
このため、ワイパ51、52が短部68C上を通過する際に、ワイパ51、52に付着したインクが落下しても、カバー体90で受け止められる。
したがって、ワイパ51、52が短部68C上を通過する際に、短部68Cが露出されている構成に比べ、ワイパ51、52から短部68Cへ向かって落下したインクが短部68Cに付着することが抑制される。これにより、短部68Cが接触する吐出ユニット30の下面37(支持体40の底面49)にインクが付着することが抑制される。吐出ユニット30の下面37に付着することが抑制されるので、連帳紙Pが搬送中に浮き上がって、支持体40の底面49に接触しても連帳紙Pにインクが付着することが抑制される。
また、本実施形態では、ワイパ51、52の一時待機位置への移動に連動して、カバー体90が覆い位置に移動する。このため、ノズル面39を払拭したワイパ51、52が、リブ68の短部68C上を通過する前に、予め、カバー体90が短部68Cを覆った状態となる。
また、本実施形態では、圧縮コイルバネ83、84の弾性力によって、カバー体90が退避位置から覆い位置に移動する。このため、アクチュエータ等の駆動によってカバー体90を移動させる構成に比べ、駆動タイミング等の制御が不要となる。
また、本実施形態では、キャップ部材66が、吐出ユニット30の複数のノズル38(下面37)を覆う際には、カバー体90は、リブ68上から退避している。キャップ部材66が吐出ユニット30の複数のノズル38(下面37)を覆う際に、カバー体90が短部68Cを覆う構成に比べ、カバー体90がリブ68に干渉することが抑制される。
また、本実施形態では、ワイパ51、52の待機位置への移動に連動して、カバー体90が退避位置に移動する。このため、キャップ部材66が、吐出ユニット30の複数のノズル38(下面37)を覆う前に、予め、カバー体90がリブ68上から退避させた状態となる。
また、本実施形態では、ワイパ51、52からカバー体90に落下し、底壁92の傾斜部92A、連結部92B及び底部92Cを+X方向側へ向けて流れたインクは、排出口92Fを通じて、受け部材88Aに排出される。
このため、カバー体90に落下したインクがカバー体90で溜まったままになる構成に比べ、カバー体90に落下した液体がカバー体90から落下してリブ68に付着することが抑制される。
また、本実施形態では、カバー体90が覆い位置及び退避位置のいずれの位置に位置する状態においても、カバー体90から受け部材88Aへインクが排出可能とされている。
このため、カバー体90が覆い位置に位置する場合にのみ排出可能である構成に比べ、カバー体90に落下した液体がカバー体90に残留することが抑制される。
(変形例)
本実施形態では、圧縮コイルバネ83、84を用いることで、ワイパ52の移動に連動して、カバー体90がリブ68の短部68C上を覆う覆い位置へ移動させていたが、これに限られない。例えば、カバー体90を駆動させるアクチュエータを用いてカバー体90を覆い位置及び退避位置へ移動させてもよい。この場合では、例えば、ワイパ51、52の移動を検知し、検知した結果に基づき、カバー体90を覆い位置及び退避位置へ移動させることで、カバー体90をワイパ51、52の移動に連動させてもよい。
本実施形態では、吐出ユニット30は、千鳥状に配置された複数の吐出ヘッド31〜35を有していたが、これに限られない。例えば、吐出ヘッドとしては、連帳紙P(具体的には、連帳紙Pの画像形成領域)の幅(搬送方向と交差する方向の幅)以上の長さを有する単一の吐出ヘッドであってもよい。この構成では、払拭する対象であるノズル面39が1つとなるので、払拭部としてのワイパは、例えば、単一で構成される。
本実施形態では、ワイパ51、52に対して、単一のカバー体90が設けられていた。すなわち、複数のワイパに対して、共通のカバー体90が設けられていた。これに限られず、各ワイパに対して個別にカバー体が設けられる構成であってもよい。この構成では、各カバー体は、各ワイパがリブ68を通過する際に、リブ68における各ワイパに通過される被通過部分の上を覆う。この場合では、各カバー体は、例えば、各ワイパの移動に連動して、覆い位置に移動するように構成される。
本実施形態では、吐出ユニット30は、第一ヘッド列11及び第二ヘッド列12の二列のヘッド列を有していたが、吐出部としては、3列以上のヘッド列を有していてもよい。この構成では、例えば、各ヘッド列を払拭する払拭部としてのワイパが、ヘッド列の数と同数設けられる。この場合では、カバー体は、3つ以上のワイパに対して、共通に設けられる構成であってもよいし、個別に設けられる構成であってもよい。さらに、カバー体は、3つ以上のワイパの一部(例えば、2つ)に対して、共通に設けられる構成であってもよい。
本実施形態では、払拭部の一例としてワイパ51、52を用いたが、払拭部としては、これに限られない。例えば、払拭部の一例として、布状のウエブを用いた構成であってもよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
10 画像形成装置(吐出装置の一例)
30 吐出ユニット(吐出部の一例)
37 下面
38 ノズル
51 ワイパ(払拭部の一例)
52 ワイパ(払拭部の一例)
66 キャップ部材(第一覆い部の一例)
68 リブ(接触部の一例)
68C 短部(被通過部分)
83 コイルバネ(弾性部材の一例)
84 コイルバネ(弾性部材の一例)
88 排出部
90 カバー体(第二覆い部の一例)

Claims (7)

  1. 液体を吐出するノズルが下面に形成された吐出部と、
    前記ノズルの周囲を囲む接触部を有し、該接触部が前記下面に接触して前記ノズルを覆う第一覆い部と、
    前記接触部が前記下面から離れ且つ前記第一覆い部が前記吐出部の下側に配置された状態で、前記第一覆い部と前記下面との間にて前記下面を払拭する払拭部と、
    前記下面を払拭した前記払拭部が前記接触部上を通過する際に、前記接触部の被通過部分上を覆う第二覆い部と、
    を備える吐出装置。
  2. 前記第二覆い部は、前記第一覆い部が前記ノズルを覆う際に前記被通過部分上から退避する
    請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記接触部は、平面視にて枠状とされ、
    前記第二覆い部は、前記払拭部が前記接触部の平面視における外側から内側へ向かって移動することに連動して、前記被通過部分上を覆う覆い位置へ移動する
    請求項1又は2に記載の吐出装置。
  4. 前記第二覆い部は、前記接触部上を通過した前記払拭部が前記接触部の平面視における下面の外側の予め定められた位置へ移動することに連動して、前記被通過部分上から退避する退避位置へ移動する
    請求項3に記載の吐出装置。
  5. 前記第二覆い部は、弾性力によって前記覆い位置に押し又は引っ張る弾性部材を有し、
    前記払拭部が、前記第二覆い部に接触し、前記弾性力に対抗して前記退避位置に位置させる
    請求項4に記載の吐出装置。
  6. 前記接触部は、平面視にて枠状とされ、
    前記接触部の平面視における外側且つ前記第二覆い部の下方側に設けられ、前記第二覆い部に落下し且つ前記接触部の平面視における外側へ向けて流れた液体が排出される排出部、
    を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の吐出装置。
  7. 前記排出部は、
    前記第二覆い部が、前記被通過部分上を覆う覆い位置及び前記被通過部分上から退避する退避位置のいずれに位置する状態においても、液体が排出可能とされている
    請求項6に記載の吐出装置。
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