JP2018153905A - 動作プログラム補正方法および溶接ロボットシステム - Google Patents

動作プログラム補正方法および溶接ロボットシステム Download PDF

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Abstract

【課題】実際の被溶接部材の配置位置に応じて、溶接ロボットの動作プログラムを適切に補正する。【解決手段】3次元CADデータから所定の被溶接部材Wのデータを抽出するステップと、溶接ロボットが位置決めして配置した被溶接部材Wをセンサが撮像するステップと、撮像した被溶接部材Wのデータから複数のフェースを取得するステップと、複数のフェースのうち最大の面積を持つ最大フェースを取得するステップと、最大フェース上の少なくとも二つの頂点を抽出するステップと、溶接ロボットが位置決めして配置した被溶接部材Wをカメラが撮像するステップと、撮像した被溶接部材Wの画像データから二つの頂点に対応する二つの画像内頂点を抽出するステップと、二つの頂点の座標と二つの画像内頂点の座標との差分を取得するステップと、差分に基づき溶接ロボットを動作させる動作プログラムを補正するステップとを含む動作プログラム補正方法。【選択図】図5

Description

本発明は、被溶接部材を溶接する溶接ロボットの動作プログラムを補正する動作プログラム補正方法および溶接ロボットシステムに関する。
現在、種々の産業分野でロボットが使用されている。このような産業用のロボットの代表的なものに溶接ロボットがある。溶接作業に至っては、各施工条件に合わせ最適な溶接条件を設定しなければならず、施工条件、溶接条件の設定においては多数の要素、パラメータ、これらの組み合わせが存在する。
特許文献1は、複雑な形状の大型部材の溶接などを行う場合、ロボットの動作プログラミングが簡素化できる走行ロボットおよびその制御方法を提供する。旋回軸を有する多関節ロボットにその外部軸として走行軸と横行軸と昇降軸と旋回軸とを付加し、前記外部軸により前記多関節ロボットを移動させながら、同多関節ロボットに、溶接作業などの所定の作業をさせるものである。
特許文献2は、パネル上にロンジとトランスが交差している大型の枠組構造物の交差部を本溶接することができ、本溶接が可能な溶接部位の制約が少なく、人手に頼る手溶接がほとんど不要であり、大型ガントリ構造による従来のマルチロボット溶接装置と比較して装置全体を小型化でき、複雑な制御システムが不要である大型枠組構造物の溶接ロボット装置を提供する。1対のロンジと又は1対のトランスで囲まれた升目形状の枠内を溶接対象領域とし、溶接対象領域を跨いで大型枠組構造物に固定され溶接対象領域の上部に位置する水平支持架台を有するロボット架台と、水平支持架台の下面に取付けられ升目形状枠内(溶接対象領域)の全域にわたり溶接ヘッドを3次元的に数値制御して溶接可能な溶接ロボットとを備える。
特開2000−246677号公報 特開2010−253518号公報
ところで、溶接ロボットの動作プログラムは、溶接対象である被溶接部材が所定の位置に位置決めされた前提で定められている。しかしながら、現実の溶接作業では、被溶接部材の位置は、予め想定した所定の位置に必ずしも配置されるわけではなく、このような所定の位置から被溶接部材がずれて配置された場合、溶接作業に支障が出るおそれがある。
本発明は、実際の被溶接部材の配置位置に応じて、溶接ロボットの動作プログラムを適切に補正し得る動作プログラム補正方法、溶接ロボットシステムに関する。
本発明は、被溶接部材を溶接する溶接ロボットの動作プログラムを補正する動作プログラム補正方法であって、3次元CADデータから、所定の被溶接部材のデータを抽出するステップと、抽出した被溶接部材のデータから複数のフェースを取得するステップと、前記複数のフェースのうち最大の面積を持つ最大フェースを取得するステップと、前記最大フェース上の少なくとも二つの頂点を抽出するステップと、溶接ロボットが位置決めして配置した前記被溶接部材をセンサが撮像するステップと、撮像した前記被溶接部材の画像データから、前記二つの頂点に対応する二つの画像内頂点を抽出するステップと、前記前記二つの頂点の座標と、前記二つの画像内頂点の座標との差分を取得するステップと、前記差分に基づき、前記溶接ロボットを動作させる動作プログラムを補正するステップと、を含む。
本発明は、被溶接部材を溶接する溶接ロボットと、前記溶接ロボットの動作を、所定の動作プログラムに則って制御するコンピュータと、を含む溶接ロボットシステムであって、前記コンピュータは、3次元CADデータから、所定の被溶接部材のデータを抽出し、抽出した前記被溶接部材のデータから複数のフェースを取得し、前記複数のフェースのうち最大の面積を持つ最大フェースを取得し、前記最大フェース上の少なくとも二つの頂点を抽出し、センサが撮像した、溶接ロボットが位置決めして配置した前記被溶接部材の画像を取得し、撮像した前記被溶接部材の画像データから、前記二つの頂点に対応する二つの画像内頂点を抽出し、前記二つの頂点の座標と、前記二つの画像内頂点の座標との差分を取得し、前記差分に基づき、前記動作プログラムを補正する。
本発明によれば、実際の被溶接部材の配置位置に応じて、溶接ロボットの動作プログラムが補正されるため、溶接ロボットが適切に補正された動作プログラムに従って動作し、適切な溶接作業が確保され得る。
図1は、本発明の実施形態に係る溶接ロボットシステムの概略構成図である。 図2は、制御装置の動作の概要を示すフローチャートである。 図3は、溶接対象である被溶接部材である下板、立板を示し、(a)は下板の斜視図、(b)は、下板に立板が取り付けられた状態の斜視図である。 図4は、被溶接部材から二つの画像内頂点を抽出する処理の概念を示す図であり、(a)は被溶接部材である下板から画像内頂点を抽出する処理を示し、(b)は接合された複数の下板から画像内頂点を抽出する処理を示す。 図5は、画像内頂点を抽出する方法の例を示し、(a)〜(c)は二つの画像内頂点を抽出する方法の例を示し、(d)は二つの画像内頂点を抽出するにあたって一つの頂点を選ぶ方法の例を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明が適用される溶接ロボットシステムについて、述べることとする。
図1に示すように、溶接ロボットシステム100は、溶接ロボット1と、例えば教示ペンダントとして用いられるロボットペンダント17を含む制御装置15であるコンピュータと、を有している。
溶接ロボット1は、例えば二つの溶接トーチを持つツイン溶接ロボット装置である。溶接ロボット1は、支持フレーム2を備えている。この支持フレーム2は、4本の支柱2aと、これら4本の支柱2aのうち、間隔が広い支柱2a同士の頂部間に架設されてなる一対のガイド支持梁2bと、間隔が狭い支柱2a同士の頂部間に架設されてなる一対のフレーム2cとから構成されている。この支持フレーム2のガイド支持梁2b、2bの下面には、相対するガイド支持梁2bの方向に突出する板状のガイド支持部材3の基端側が固着されている。また、これらガイド支持部材3の上面には、リニアガイドレールと、このリニアガイドレールにより往復移動自在に案内されるリニアガイドベアリングとからなるリニアガイド4が、前記ガイド支持梁2bと平行に固着されている。
そして、これらリニアガイド4のリニアガイドベアリングにより、後述する構成になる走行台車5が往復移動し得るように構成されている。即ち、この走行台車5は、台フレームの上面に基端側が固着されてなる取付けブラケット5aが前記リニアガイドベアリングに取り付けられて、前記ガイド支持梁2b、2bの内側で、かつ下端付近の位置で往復移動するように構成されている。つまり、この走行台車5は、従来例に係る走行台車の下部台フレームに相当する位置で往復移動するように構成されている。
そして、この走行台車5の幅方向の中央位置にはθ軸(旋回軸)6aを収容してなるθ軸フレーム6が取付けられており、θ軸6aのθ軸フレーム6からの突出端には、長手方向の中心を旋回中心として旋回する旋回フレーム7が水平に取付けられている。
旋回フレーム7の先端部の下面のそれぞれには、先端に溶接トーチが取付けられてなる6軸垂直多関節型のマニピュレータ8が垂直軸心回りに旋回可能取付けられている。また、前記走行台車5の上面には、コイル状に巻回されてなる溶接用ワイヤを収納する二つのワイヤパック9が搭載されている。そして、一対の前記ガイド支持梁2bのうちの一方のガイド支持梁2bの上面10の上に、走行台車5およびマニピュレータ8を作動させると共に、溶接用の電力を供給するためのケーブルベア(登録商標)11が設けられている。
本実施形態では、溶接ロボット1は、二つの溶接トーチを持つツイン溶接ロボット装置であるが、本発明が適用される溶接ロボットの種類は特に限定されない。
溶接ロボット1の下方、特に先端に溶接トーチが取付けられたマニピュレータ8の下方には、溶接ロボット1の溶接対象である被溶接部材Wが配置されており、複数の被溶接部材Wが、マニピュレータ8の溶接トーチによって溶接される。被溶接部材Wは種々の金属部材であり、後述する下板21、立板22などを含む(図3参照)。
また、実施形態の溶接ロボット1は、被溶接部材Wを撮像するセンサであるカメラ12を備えている。カメラ12は実際に配置された被溶接部材Wを撮像して被溶接部材Wの画像を取得する。被溶接部材Wを撮像できるならば、センサの種類は特に限定されないし、センサの取り付け位置も特に限定はされない。
制御装置15は、溶接対象である二つの被溶接部材を溶接する溶接パスの施工条件に関する溶接パス情報を取得する。制御装置15は、この溶接パス情報の取得方法を所定のプログラムに従って実行するとともに、溶接ロボット1に対する動作指示、すなわち取得した溶接パスを予め教示されたプログラム(教示プログラム)に従って出力することで溶接ロボット1の動作を制御するコンピュータである。制御装置15は、プログラムを読み込んで実行するプロセッサからなる制御部16、その他データを記憶するメモリ、ハードディスクなどの記憶装置を含んでいる。特に制御装置15は、被溶接部材Wの設計データである3次元CADデータのデータベースを記憶しており、溶接ロボット1の動作を制御する際に、この3次元CADデータを参照する。3次元CADデータのデータベースは、ネットワークを介して制御装置15に接続されたサーバーなどで構築してもよく、データベースの場所、形式などは特に限定されない。
図2は、制御装置15の動作の概要を示すフローチャートである。制御装置15の制御部16は、溶接ロボットシステム100の操作者の操作により、図示せぬ記憶装置から3次元CADデータを読み込む(ステップS1)。ここでは特に溶接対象である被溶接部材Wの3次元CADデータが読み込まれる。そして、制御部16は、この3次元CADデータから複数の被溶接部材Wが溶接される溶接箇所の軌跡である溶接パスを取得する(ステップS2)。さらに、制御部16は、後述するように、カメラ12が撮像した被溶接部材Wの画像から被溶接部材Wの座標を取得し、当該被溶接部材Wの元の3次元CADデータにおける座標と比較して、その差分に基づき、溶接ロボット1の動作を制御する動作プログラムを補正する(ステップS3)。最後に制御部16は、溶接ロボット1の最終的な動作を記録した溶接情報ファイルを出力する(ステップS4)。この溶接情報ファイルに従って、溶接ロボット1は動作する。
ステップS2の溶接パスの取得において、図2に示すように、制御部16は、3次元CADデータ二つの被溶接部材Wを溶接する溶接パスの抽出を行う。被溶接部材Wには、例えば図3(a)に示す水平に配置される下板21、下板21の主面(最も大きい面)21aに一つの板厚面(板の厚さに相当する面)22aが溶接される立板22(図3(b)参照)がある。破線に示すように下板21と立板22を溶接するパスである溶接パスEが、下板21の主面と立板22の板厚面との接合箇所となる。
ところで、制御装置15が読み込んで実行する溶接ロボット1の動作プログラムは、溶接対象である被溶接部材Wが所定の位置に位置決めされた前提で定められており、この位置に対応した座標が予め設定されている。しかしながら、現実の溶接作業では、被溶接部材Wの位置は、予め想定した所定の位置に必ずしも配置されるわけではなく、このような所定の位置から被溶接部材Wがずれて配置された場合、正しい溶接パスEの位置を把握することが困難となり、溶接作業に支障が出るおそれがある。
そこで本発明では、図2のステップS3において、溶接ロボット1の動作プログラムを補正する動作プログラム補正を行う。すなわち、実際に溶接ロボット1が位置決めして配置した被溶接部材Wの位置を取得し、当該位置に対応して動作プログラムを補正することにより、適切な溶接作業を実施することを狙っている。
まず、制御部16は、3次元CADデータから、所定の被溶接部材Wのデータを抽出する。さらに制御部16は、この抽出した被溶接部材Wのデータから複数のフェースを取得する。図4(a)に示すように例えば被溶接部材Wが下板21である場合、制御部16は、下板21の主面21a、板厚面21bのそれぞれに対応する少なくとも二つのフェースを取得することができる。
さらに制御部16は、取得した複数のフェースのうち最大の面積を持つ最大フェースを取得する。図4(a)では、主面21aは板厚面21bより面積が大きく、そのフェースが最大フェースになる。
さらに制御部16は、最大フェース上の少なくとも二つの頂点を抽出する。図4(a)では、主面21aの最大フェースにおける二つの頂点X1、X2が抽出されている。
その後、図1に示すように、溶接ロボット1が位置決めして配置した被溶接部材Wを、センサとしてのカメラ12が撮像する。そして制御部16は、撮像した被溶接部材Wの画像データから、3次元CADデータから先に抽出した二つの頂点に対応する二つの画像内頂点を抽出する。ここでは制御部16は、被溶接部材Wの画像を取得するとともに、撮像した被溶接部材Wの現実の座標を取得することができる。
そして制御部16は、二つの頂点X1、X2の座標と、二つの画像内頂点の座標との差分を取得する。画像内頂点は、現実の被溶接部材Wの座標を持つが、X1、X2はあくまで3次元CADデータ内で予め設定された座標であり、これらは必ずしも一致しない。尚、これら二つの座標の差分Δには、例えば、特定の面内において被溶接部材Wを回転させずに移動させる水平差分や、被溶接部材Wを回転させる角度差分等が含まれ得るが、制御部16はこの様な種々の差分を取得することができる。
こうして求めた差分に基づき、制御部16は、溶接ロボット1を動作させる動作プログラムを補正する。具体的には求めた差分Δだけ、3次元CADデータにおける被溶接部材Wの位置の座標を移動させることにより、補正することができる。
図4(b)は、複数の被溶接部材が一つの面を画定しており、これが最大の面となる場合の例を示している。この場合、三つの下板211、212、213が接合しており、これら三つの下板をあわせて一つの被溶接部材とみなし、その主面の最大フェース画像から画像内頂点X1、X2を抽出してもよい。
図5(a)は二つの頂点X1、X2を抽出する方法の一例である。本図に示すように、被溶接部材Wの画像中の頂点X1において、接線L1、L2が連続していない(接線の向きが大きく変わる)ような場合、制御部16は、当該頂点X1を抽出することができる。同様に、点X2において、接線L3、L4が連続していないため、制御部16は、当該頂点X2を抽出することができる。ただし、実際の処理にあたっては、制御部16は、頂点X1、X2以外の頂点も含む複数の候補点を抽出し、各候補点について接線の連続性を判定したうえで、適切な二つの頂点(本例では接線が連続でないX1、X2)を決定することにしている。以下の例、図5(b)〜(d)でも同様に、制御部は予め複数の候補点を抽出したうえで、適切な頂点を抽出している。
図5(b)は二つの頂点X1、X2を抽出する方法の他の例である。本図に示すように、被溶接部材Wの二つの頂点X1、X2の間の距離Dが所定の閾値T以上である場合、制御部16は、当該二つの頂点X1、X2を抽出することができる。所定の距離の閾値以上離れた二つの頂点を用いることにより、より正確な補正をすることができる。
図5(c)は二つの頂点X1、X2を抽出する方法の他の例である。本図に示すように、一つの被溶接部材Wの二つの頂点を結ぶベクトルとして、二つのベクトルV1、V2が得られる場合がある。この場合、制御部16は、短手方向で最小、かつ長手方向で最大である組み合わせを持つベクトルの二つの頂点を抽出する。このようなベクトルを用いることにより、より正確な補正をすることができるからである。本例ではベクトルV1がこの要件を満たすため、ベクトルV1の両端が、頂点X1、X2として抽出される。
図5(d)は二つの頂点X1、X2を抽出するにあたって、少なくとも一つの頂点を選ぶ方法の一例である。本図に示すように、所定の距離Rの範囲内において、他の部材が存在しない被溶接部材Wの頂点を抽出することができる。周辺に他の部材が存在しないような頂点は、座標認識に好ましいからである。
上記のような動作プログラム補正方法によって補正された動作プログラムを用いて、溶接ロボット1は、所定の構造物を組み立てることができる。また、制御装置15が、上記のような動作プログラム補正方法をコンピュータに実行させるための動作プログラム補正用プログラムを実行することにより、容易に動作ブログラムを補正することができる。
実施形態の溶接ロボットシステム100は、溶接ロボット1と、制御装置15であるコンピュータと、を有している。制御装置15であるコンピュータは、溶接ロボット1に、所定の動作を教示する。ここでコンピュータとしての制御装置15は、3次元CADデータから、所定の被溶接部材Wのデータを抽出し、抽出した被溶接部材Wのデータから複数のフェースを取得し、複数のフェースのうち最大の面積を持つ最大フェースを取得し、最大フェース上の少なくとも二つの頂点X1、X2を抽出し、溶接ロボット1が位置決めして配置した被溶接部材Wをカメラ(センサ)12が撮像し、撮像した被溶接部材Wの画像データから、上述した二つの頂点に対応する二つの画像内頂点を抽出し、二つの頂点X1、X2の座標と、二つの画像内頂点の座標との差分を取得し、差分に基づき、動作プログラムを補正する。溶接ロボット1は、実際の被溶接部材Wの配置位置に応じて、適切に補正された動作プログラムに従って動作するため、適切な溶接作業が確保され得る。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態には限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々に変更したり代替態様を採用したりすることが可能なことは、当業者に明らかである。
1 溶接ロボット
12 カメラ(センサ)
15 制御装置(コンピュータ)
16 制御部
17 ロボットペンダント
21 下板(被溶接部材)
22 立板(被溶接部材)
100 溶接ロボットシステム
W 被溶接部材

Claims (8)

  1. 被溶接部材を溶接する溶接ロボットの動作プログラムを補正する動作プログラム補正方法であって、
    3次元CADデータから、所定の被溶接部材のデータを抽出するステップと、
    抽出した被溶接部材のデータから複数のフェースを取得するステップと、
    前記複数のフェースのうち最大の面積を持つ最大フェースを取得するステップと、
    前記最大フェース上の少なくとも二つの頂点を抽出するステップと、
    溶接ロボットが位置決めして配置した前記被溶接部材をセンサが撮像するステップと、
    撮像した前記被溶接部材の画像データから、前記二つの頂点に対応する二つの画像内頂点を抽出するステップと、
    前記二つの頂点の座標と、前記二つの画像内頂点の座標との差分を取得するステップと、
    前記差分に基づき、前記溶接ロボットを動作させる動作プログラムを補正するステップと、
    を含む動作プログラム補正方法。
  2. 請求項1に記載の動作プログラム補正方法であって、
    前記二つの頂点を抽出するステップにおいて、特定の二つの頂点において接線が連続していない場合は、当該二つの頂点を抽出する、動作プログラム補正方法。
  3. 請求項1に記載の動作プログラム補正方法であって、
    前記二つの頂点を抽出するステップにおいて、特定の二つの頂点の間の距離が所定の閾値以上である場合は、当該二つの頂点を画像内頂点として抽出する、動作プログラム補正方法。
  4. 請求項1に記載の動作プログラム補正方法であって、
    前記二つの頂点を抽出するステップにおいて、前記被溶接部材のデータ中の二つの頂点を結ぶベクトルが短手方向で最小、かつ長手方向で最大である組み合わせを持つ当該二つの頂点を抽出する、動作プログラム補正方法。
  5. 請求項1に記載の動作プログラム補正方法であって、
    前記二つの頂点を抽出するステップにおいて、所定の距離の範囲内において、他の部材が存在しない前記被溶接部材のデータの少なくとも一つの頂点を抽出する、動作プログラム補正方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の動作プログラム補正方法を含む、構造物の組立方法。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の動作プログラム補正方法をコンピュータに実行させるための動作プログラム補正用プログラム。
  8. 被溶接部材を溶接する溶接ロボットと、
    前記溶接ロボットの動作を、所定の動作プログラムに則って制御するコンピュータと、
    を含む溶接ロボットシステムであって、
    前記コンピュータは、
    3次元CADデータから、所定の被溶接部材のデータを抽出し、
    抽出した前記被溶接部材のデータから複数のフェースを取得し、
    前記複数のフェースのうち最大の面積を持つ最大フェースを取得し、
    前記最大フェース上の少なくとも二つの頂点を抽出し、
    センサが撮像した、前記溶接ロボットが位置決めして配置した前記被溶接部材の画像を取得し、
    撮像した前記被溶接部材の画像データから、前記二つの頂点に対応する二つの画像内頂点を抽出し、
    前記二つの頂点の座標と、前記二つの画像内頂点の座標との差分を取得し、
    前記差分に基づき、前記動作プログラムを補正する、
    溶接ロボットシステム。
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