JP2018153774A - 粉砕処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、ドライアイスの使用量について、重量比で処理物の1〜10倍程度と記載されているので、実際には、装置全体における熱損失が大きく、非常に多くの液化炭酸ガスを必要とすることが理解できる。
しかしながら、窒素の蒸発潜熱は、水と比べて約11分の1であり、非常に多くの液体窒素を必要とすることになる。
また、特許文献2における記載例のように、1リットル以下の小規模試験においては、通常の室内において酸欠を起こす危険もないが、規模を大きくした場合には、安全な環境を確保するための手段が必要となる。
なお、特許文献3には、供給容器及び排出容器を用いる乾式粉砕機が紹介されている。
また、前記冷却手段は、前記粉砕室について、不活性ガスの供給と排出を行い、前記不活性ガスの顕熱を利用して冷却する構成とすることができる。また、前記不活性ガスが、前記撹拌機のシール部材に使用される構成とすることができる。
そして、前記熱交換器が、不活性ガスを凝縮して液化不活性ガスとする構成とすることができる。
また、粉砕処理が完了した後、粉砕室内を昇温することによりドライアイスを気化して粉砕された製品を得ることができる。
粉砕処理システム10は、樹脂、医薬品、セラミック、金属・合金などの分野において有効な粉砕処理を行うシステムであり、メディア撹拌型の乾式粉砕機20を用いて、低温状態で処理物を粉砕処理するシステムである。
撹拌機30は、回転軸31に複数の撹拌部材32を備えて構成されている。粉砕室25は気密性を備えるものであり、回転軸31はシール部材36によって軸封されている。
そして、粉砕室25の内部は、ドライアイスが液化することのない三重点以下の温度とするために−56℃以下の温度とする。これによって乾式での粉砕処理が保証される。
また、実際的には、大気圧に近い圧力での処理が好ましいために、大気圧における昇華温度以下の温度とする意味で、−78℃以下の温度とすることが好ましい。
すなわち、冷凍サイクルを備える冷凍設備70を設けて、熱交換器50に対して、より沸点の低い液化不活性ガスを供給するライン95と、気化した不活性ガスを冷凍設備70に戻すライン96が設けられている。そして、より沸点の低い液化不活性ガスが、ライン95、96によって循環する。
例えば、ライン91、92にはアルゴンを循環させ、ライン95、96にはネオンを循環させることができる。
乾式粉砕機20からの不活性ガスはガス相に導入され、熱交換部55により冷却されて凝縮する。凝縮した液体不活性ガスは液相に蓄えられる。
粉砕室25内に空気が入ると、空気中の酸素や水分によって処理物が変化する可能性があるとともに、熱交換器50における凝縮条件が変化するので好ましくない。
そして、バッチ処理を繰り返し継続している間は、粉砕室25内に空気を入れないことが重要である。
このような置換を行うために、貯蔵設備75から、不活性ガスを供給するライン97、98などを備えている。
粉砕処理システム11は、粉砕処理システム10とは乾式粉砕機20の構造や冷却手段80の内容が多少異なるが、同じ符号の同じ名称を用いることにする。
そして、回転軸31が、粉砕容器21の下側から粉砕室25内に挿入されていることを特徴としている。
ただし、粉砕処理システム10で示した、液化不活性ガスの潜熱の利用を併用することは可能であり、本発明に含まれる。
顕熱による冷却は、ライン93で供給する不活性ガスが多量となるので、処理物がガスに同伴されて流出することを避けるために、乾式粉砕機20にフィルター66などを設ける必要がある。
すなわち、冷凍設備70を設けて、熱交換部55に液化不活性ガスをライン95で供給するとともに、熱交換部55で気化した不活性ガスをライン96で冷凍設備70に送り返すことになる。
例えば、粉砕室25との間に、ライン93、94によって窒素を循環させるとともに、冷凍設備70との間に、ライン95、96によって窒素を循環させることができる。
そして、粉砕室25の内部温度を測定するとともに、ライン93を流れる不活性ガスについて、流量の調節や温度などの調節を行うことによって、粉砕室25の内部を−56℃以下の所定の温度に保持することができる。この温度には、大きな変動幅を持たせることができるので、簡単な操作で制御することができる。
そして、バッチ処理を繰り返し継続している間は、粉砕室25内に空気を入れないことが重要である。処理物の投入と製品の排出における注意事項は前述の通りである。
また、製品は、ドライアイス片とともに粉砕室25から排出され、その後に、ドライアイスを気化させて分離することが好ましい。
11: 粉砕処理システム
20: 乾式粉砕機
25: 粉砕室
30: 撹拌機
36: シール部材
50: 熱交換器
60: 粉砕メディア
80: 冷却手段
Claims (6)
- メディア撹拌型の乾式粉砕機を用いる粉砕処理システムであって、
前記乾式粉砕機は、粉砕室の内部で回転する撹拌機によって処理物及び粉砕メディアを撹拌することにより粉砕処理を行い、
前記粉砕メディアとしてドライアイス片を使用するとともに、
前記粉砕室の内部を−56℃以下の低温に保持する冷却手段を備えていることを特徴とする粉砕処理システム。 - 前記冷却手段が、前記粉砕室について、液化不活性ガスの供給と気化した不活性ガスの排出を行い、前記液化不活性ガスの蒸発潜熱を利用して冷却することを特徴とする請求項1に記載の粉砕処理システム。
- 前記冷却手段が、前記粉砕室について、不活性ガスの供給及び排出を行い、前記不活性ガスの顕熱を利用して冷却することを特徴とする請求項1に記載の粉砕処理システム。
- 前記粉砕室に供給される前記不活性ガスが、前記撹拌機のシール部材に使用されることを特徴とする請求項3に記載の粉砕処理システム。
- 前記冷却手段が、前記粉砕室から排出される前記不活性ガスを冷却するための熱交換器を備えていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の粉砕処理システム。
- 前記熱交換器が、不活性ガスを凝縮して液化不活性ガスとすることを特徴とする請求項5に記載の粉砕処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017054223A JP2018153774A (ja) | 2017-03-21 | 2017-03-21 | 粉砕処理システム |
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JP2018153774A true JP2018153774A (ja) | 2018-10-04 |
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ID=63717527
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109530001A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-03-29 | 广州市集木蓄能技术开发有限公司 | 一种制粉系统及制粉方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08254368A (ja) * | 1995-03-16 | 1996-10-01 | Nippon Sanso Kk | 低温破砕装置における被破砕物の冷却方法及び装置 |
JP2002520155A (ja) * | 1998-07-17 | 2002-07-09 | バイシャート、ライナー | 個体粒子を超微粉砕する方法及び装置 |
JP2005199124A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Mitsui Mining Co Ltd | メディア攪拌型粉砕機 |
JP2014144410A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Aimetsukusu Kk | 微粉末の製造装置 |
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2017
- 2017-03-21 JP JP2017054223A patent/JP2018153774A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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